JP2010250980A - 導電布接続構造、及びそれを用いたシート着座センサ並びに車載用近接センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性及び耐振動性、耐久性に優れるとともに接続の作業性に優れた導電布の接続構造、及びそれを用いたシート着座センサ並びに車載用近接センサを提供する。
【解決手段】本導電布接続構造は、電子制御ユニットに内蔵される回路基板61に備えられた導体端子6と、延伸部2が形成された導電布とを電気的に接続する接続部の接続構造であって、導電布の延伸部2と導体端子6との間に挟み込まれ、弾性及び導電性を有する弾性導電部材4と、弾性導電部材4を介して導電布の延伸部2を導体端子6に対して押圧保持する固定部材5と、を備える。弾性導電部材4は、板状の導電ゴムとすることができる。また、本導電布接続構造により接続した導電布を検出用電極として備え、耐振動性・耐久性に優れたシート着座センサ及び車載用近接センサを構成することができる。
【選択図】図2
【解決手段】本導電布接続構造は、電子制御ユニットに内蔵される回路基板61に備えられた導体端子6と、延伸部2が形成された導電布とを電気的に接続する接続部の接続構造であって、導電布の延伸部2と導体端子6との間に挟み込まれ、弾性及び導電性を有する弾性導電部材4と、弾性導電部材4を介して導電布の延伸部2を導体端子6に対して押圧保持する固定部材5と、を備える。弾性導電部材4は、板状の導電ゴムとすることができる。また、本導電布接続構造により接続した導電布を検出用電極として備え、耐振動性・耐久性に優れたシート着座センサ及び車載用近接センサを構成することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、導電布を回路基板に備えられた導体端子に電気的に接続するための高信頼な接続構造に関し、更にその接続構造を用いたシート着座センサ並びに車載用近接センサに関する。
従来、人体の接触又は近接を検出するための検出用電極を備え、人体の接触又は近接によって生じる静電容量の変化を検出する静電容量式近接センサが広く使用されている。その検出用電極は、導電性を有する布やフィルム等を使用して構成することができ、容量等を計測する電子回路と接続される。
例えば、介護施設内において、要介護者に不快感を与えないように導電性繊維等を用いた布帛を電極に用いてタッチセンサを構成し、そのタッチセンサを要介護者のベッドに配設することによって要介護者の離床状況を検知する、静電容量タッチセンサ及び離床状況検知装置が開示されている(特許文献1を参照)。前記静電容量タッチセンサにおいては、検出用電極である導電性布帛の延伸部を、例えば表面に金属板が設けられたセンサボックスに巻きつけることによって、導電性布帛とセンサボックスに内蔵された電子回路とが接続されるようにされている。
例えば、介護施設内において、要介護者に不快感を与えないように導電性繊維等を用いた布帛を電極に用いてタッチセンサを構成し、そのタッチセンサを要介護者のベッドに配設することによって要介護者の離床状況を検知する、静電容量タッチセンサ及び離床状況検知装置が開示されている(特許文献1を参照)。前記静電容量タッチセンサにおいては、検出用電極である導電性布帛の延伸部を、例えば表面に金属板が設けられたセンサボックスに巻きつけることによって、導電性布帛とセンサボックスに内蔵された電子回路とが接続されるようにされている。
また、静電容量式センサは、自動車内においても近接センサやシート着座センサ等として用いられている。近接センサは、例えば、乗員の手の接触又は近接を検知することにより各種照明や車載装置等を切り換えるスイッチ手段として用いられている。また、車両シートへの乗員の着座を検知するシート着座センサとして静電容量式センサが用いられる場合も多く、その検知情報がシートベルトの着用警告やエアバッグの展開の判断のために用いられている。
このような車両用センサの検出用電極も、各種の導電体を使用して構成することができる。例えば、シートへの取付作業を容易とするとともに十分な検知精度を得るために、シートに配置されるフレキシブル基板等にアンテナ電極を形成した乗員検知装置がある(特許文献2を参照)。
また、絶縁性フィルムを基材として検出電極等を形成した電極ユニットがシートに埋設され、シールドワイヤを介して乗員検知ECUに接続される乗員検知システムがある(特許文献3を参照)。この乗員検知システムにおいては、検出電極の上方が導電布表皮、導電性ウレタン等、導電化された表皮材で覆われるように構成されており、シートが被水した場合には導電布表皮材が検出電極と同様の働きをすることによって、被水時の誤動作が防止されている。
さらに、車両用センサの電極や電磁シールド等が、導電布によって形成される場合がある。この場合、導電布と電子回路とは、確実な接続のため電線等を用いて接続されるのが一般的であった。しかし、自動車用途においては、振動や経年変化等に対して、導電布と電子回路との電気的接続の信頼度をさらに向上させる必要があった。また、その接続部の加工や組み立て作業が煩雑であるという問題があった。
このような車両用センサの検出用電極も、各種の導電体を使用して構成することができる。例えば、シートへの取付作業を容易とするとともに十分な検知精度を得るために、シートに配置されるフレキシブル基板等にアンテナ電極を形成した乗員検知装置がある(特許文献2を参照)。
また、絶縁性フィルムを基材として検出電極等を形成した電極ユニットがシートに埋設され、シールドワイヤを介して乗員検知ECUに接続される乗員検知システムがある(特許文献3を参照)。この乗員検知システムにおいては、検出電極の上方が導電布表皮、導電性ウレタン等、導電化された表皮材で覆われるように構成されており、シートが被水した場合には導電布表皮材が検出電極と同様の働きをすることによって、被水時の誤動作が防止されている。
さらに、車両用センサの電極や電磁シールド等が、導電布によって形成される場合がある。この場合、導電布と電子回路とは、確実な接続のため電線等を用いて接続されるのが一般的であった。しかし、自動車用途においては、振動や経年変化等に対して、導電布と電子回路との電気的接続の信頼度をさらに向上させる必要があった。また、その接続部の加工や組み立て作業が煩雑であるという問題があった。
自動車に用いられるセンサの電極や電磁シールド等に導電布を使用すれば、質感に優れ、形状や寸法、配置の自由度が高い電極等を構成することができる。しかし、前記のとおり、導電布の接続構造については、振動や経年変化等に対する高い信頼性が求められる。従来、導電布と電子回路とは、例えば図9に示すような方法によって接続されていた。
センサの電極等として、導電布38は、電線28と接続部8において接続されている。この電線28は、コネクタ18を介して、電子制御部(ECU)の筐体78に内蔵された回路基板と接続される。導電布は、一つの導電布38によって構成されて電線28に接続される場合もあり、導電布38と接合された別の導電布38aが電線25に接続される場合もある。
図10は、前記接合部8を説明する図である。例えば被覆された電線28は圧着端子81に圧着加工され、圧着端子81は、ワッシャー82を介して、導電布38a部とリベット等によって接続され固着される。
センサの電極等として、導電布38は、電線28と接続部8において接続されている。この電線28は、コネクタ18を介して、電子制御部(ECU)の筐体78に内蔵された回路基板と接続される。導電布は、一つの導電布38によって構成されて電線28に接続される場合もあり、導電布38と接合された別の導電布38aが電線25に接続される場合もある。
図10は、前記接合部8を説明する図である。例えば被覆された電線28は圧着端子81に圧着加工され、圧着端子81は、ワッシャー82を介して、導電布38a部とリベット等によって接続され固着される。
しかし、前記の例のように金属部材を使用して導電布を接続する方法には、次のような問題があった。
まず、金属部材や電線はシート等に埋設されているとしても、人が接続部近傍の表面に触れる場合に布の質感が損なわれるという問題があった。
また、布、電線及び接続部は常に振動に曝されるため、ワッシャー等金属の周縁部に接する導電布が傷みやすく、導電布と接合する圧着端子も布部との屈曲により破断しやすい、という問題があった。
さらに、経年変化によって布の弾性が劣化すると圧接が低下し、接触不良を招きやすいという問題があった。
まず、金属部材や電線はシート等に埋設されているとしても、人が接続部近傍の表面に触れる場合に布の質感が損なわれるという問題があった。
また、布、電線及び接続部は常に振動に曝されるため、ワッシャー等金属の周縁部に接する導電布が傷みやすく、導電布と接合する圧着端子も布部との屈曲により破断しやすい、という問題があった。
さらに、経年変化によって布の弾性が劣化すると圧接が低下し、接触不良を招きやすいという問題があった。
本発明は、前記のような問題に鑑み、電気的接続の信頼性及び耐振動性、耐久性に優れるとともに接続の作業性に優れた導電布の接続構造、及びそれを用いたシート着座センサ並びに車載用近接センサを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.回路基板に備えられた導体端子と、延伸部が形成された導電布とを電気的に接続する接続部の接続構造であって、前記導電布の延伸部と前記導体端子との間に挟み込まれ、弾性及び導電性を有する弾性導電部材と、前記弾性導電部材を介して前記導電布の延伸部を前記導体端子に対して押圧保持する固定部材と、を備えることを特徴とする導電布接続構造。
2.前記回路基板を固定する本体部材と、前記回路基板と対向し該本体部に取り付けられる蓋部材と、を具備する筐体を備え、前記固定部材は前記蓋部材に形成されている前記1.記載の導電布接続構造。
3.前記筐体に前記導電布の延伸部を引き入れるための第1の開口が形成され、前記固定部材に隣接して前記導電布の延伸部を筐体外に引き出すための第2の開口が前記蓋部材に形成され、前記第1の開口と前記第2の開口との間に前記接続部が設けられる前記2.記載の導電布接続構造。
4.前記弾性導電部材は、板状の導電ゴムである前記1.乃至3.のいずれかに記載の導電布接続構造。
5.前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された導電性繊維を用いた織布又は不織布である前記1.乃至4.のいずれかに記載の導電布接続構造。
6.前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された織布又は不織布である前記1.乃至4.のいずれかに記載の導電布接続構造。
7.前記1.乃至6.のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、前記導電布は車両用シートの表面又は表面直下に配設され、乗員の着座を検知するための検出用電極を構成することを特徴とするシート着座センサ。
8.前記1.乃至6.のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、前記導電布は人体の近接又は接触を検知するための検出用電極を構成することを特徴とする車載用近接センサ。
1.回路基板に備えられた導体端子と、延伸部が形成された導電布とを電気的に接続する接続部の接続構造であって、前記導電布の延伸部と前記導体端子との間に挟み込まれ、弾性及び導電性を有する弾性導電部材と、前記弾性導電部材を介して前記導電布の延伸部を前記導体端子に対して押圧保持する固定部材と、を備えることを特徴とする導電布接続構造。
2.前記回路基板を固定する本体部材と、前記回路基板と対向し該本体部に取り付けられる蓋部材と、を具備する筐体を備え、前記固定部材は前記蓋部材に形成されている前記1.記載の導電布接続構造。
3.前記筐体に前記導電布の延伸部を引き入れるための第1の開口が形成され、前記固定部材に隣接して前記導電布の延伸部を筐体外に引き出すための第2の開口が前記蓋部材に形成され、前記第1の開口と前記第2の開口との間に前記接続部が設けられる前記2.記載の導電布接続構造。
4.前記弾性導電部材は、板状の導電ゴムである前記1.乃至3.のいずれかに記載の導電布接続構造。
5.前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された導電性繊維を用いた織布又は不織布である前記1.乃至4.のいずれかに記載の導電布接続構造。
6.前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された織布又は不織布である前記1.乃至4.のいずれかに記載の導電布接続構造。
7.前記1.乃至6.のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、前記導電布は車両用シートの表面又は表面直下に配設され、乗員の着座を検知するための検出用電極を構成することを特徴とするシート着座センサ。
8.前記1.乃至6.のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、前記導電布は人体の近接又は接触を検知するための検出用電極を構成することを特徴とする車載用近接センサ。
本発明の導電布接続構造によれば、導電布に形成された延伸部が、回路基板に備えられた導体端子に対して、導電性を有する弾性導電部材を挟んで押圧保持されるため、電線やコネクタを使用することなく導電布を導体端子に電気的に接続することが可能になり、接続のための部品数を減らし組み立ての手間を大幅に低減することができる。また、弾性導電部材は弾性を有するため、振動、経年変化等による布の破損や接触不良を防止することができ、とくに、微摺動によって生じる繊維又は布の表面に施された金属被膜の磨耗を防止し、信頼度の高い接続を実現することができる。さらに、人が触れる導電布の接続部分に金属部材を使用しないため、布の質感が損なわれることがない。
前記回路基板を固定する本体部材と、前記回路基板と対向し該本体部に取り付けられる蓋部材と、を具備する筐体を備え、前記固定部材は前記蓋部材に形成されている場合は、筐体の本体部材に回路基板を取り付け、蓋部材によって導電布を導体端子に押圧保持することができるため、簡単な構成により、導電布と筐体に収められる電子回路基板とを接続することができ、その接続部を固定することができる。
前記筐体に2つの開口が設けられ、前記導電布の延伸部は第1の前記開口から筐体内に引き込まれるとともに第2の前記開口から筐体外に引き出され、前記2つの開口の間に前記接続部が設けられる場合には、接続部前後の導電布の延伸部を目視及び把持することができるため、導電布と導体端子との接続の作業性に優れ、接続部の組み立て品質も容易に確認することができる。
前記弾性導電部材を板状の導電ゴムとする場合には、特別な弾性導電部材を成型する必要がなく、簡単かつ安価な弾性導電部材とすることができる。
前記回路基板を固定する本体部材と、前記回路基板と対向し該本体部に取り付けられる蓋部材と、を具備する筐体を備え、前記固定部材は前記蓋部材に形成されている場合は、筐体の本体部材に回路基板を取り付け、蓋部材によって導電布を導体端子に押圧保持することができるため、簡単な構成により、導電布と筐体に収められる電子回路基板とを接続することができ、その接続部を固定することができる。
前記筐体に2つの開口が設けられ、前記導電布の延伸部は第1の前記開口から筐体内に引き込まれるとともに第2の前記開口から筐体外に引き出され、前記2つの開口の間に前記接続部が設けられる場合には、接続部前後の導電布の延伸部を目視及び把持することができるため、導電布と導体端子との接続の作業性に優れ、接続部の組み立て品質も容易に確認することができる。
前記弾性導電部材を板状の導電ゴムとする場合には、特別な弾性導電部材を成型する必要がなく、簡単かつ安価な弾性導電部材とすることができる。
前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された導電性繊維を用いた織布又は不織布であれば、導電性に優れた導電布とすることができる。また、導電布全体は2種以上の導電布から構成されてもよく、上記延伸部と、別の素材や製法により製造された導電布とをつなぎ合わせて構成すれば、導体端子との接続性に優れ、かつ用途に合わせて最適な機能の導電布を低コストに構成することが可能になる。
前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された織布又は不織布であれば、弾性導電部材との当接部における導電性に優れた接続とすることができる。また、導電布全体は2種以上の導電布から構成されてもよく、上記延伸部と、別の素材や製法により製造された導電布とをつなぎ合わせて構成すれば、導体端子との接続性に優れ、かつ用途に合わせて最適な機能の導電布を低コストに構成することが可能になる。
前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された織布又は不織布であれば、弾性導電部材との当接部における導電性に優れた接続とすることができる。また、導電布全体は2種以上の導電布から構成されてもよく、上記延伸部と、別の素材や製法により製造された導電布とをつなぎ合わせて構成すれば、導体端子との接続性に優れ、かつ用途に合わせて最適な機能の導電布を低コストに構成することが可能になる。
以上の本導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備えるシート着座センサによれば、前記導電布は車両用シートの表面又は表面直下に配設され、乗員の着座を検知するための検出用電極を構成するため、屈曲や振動に強く、耐久性、信頼性及び質感に優れたシート着座センサとすることができる。
前記本導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備える車載用近接センサによれば、前記導電布は人体の近接又は接触を検知するための検出用電極を構成するため、車両の内装材の表面を構成し又は内装材に埋設され、振動に強く、耐久性、信頼性及び質感に優れた近接センサを構成することができる。また、長尺又は広い面積を有し、任意の形状の検出用電極を、軽量かつ簡単に構成することが可能になる。
前記本導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備える車載用近接センサによれば、前記導電布は人体の近接又は接触を検知するための検出用電極を構成するため、車両の内装材の表面を構成し又は内装材に埋設され、振動に強く、耐久性、信頼性及び質感に優れた近接センサを構成することができる。また、長尺又は広い面積を有し、任意の形状の検出用電極を、軽量かつ簡単に構成することが可能になる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の記述にて説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本発明の導電布の接続構造の適用例を示す模式図である。
図1のII−II断面図であり、導電布と導体端子との接続構造例を説明するための模式図である。
導電布と導体端子との接続構造例を説明するための模式図である。
2種類の導電布による構成例を示す模式図である。
筐体の蓋部材に設けた開口から導電布の先端部を引き出して組み立てた状態を示す模式図である。
図5のVI−VI断面図である。
本発明の導電布接続構造を用いたシート着座センサの構成例を示す模式図である。
本発明の導電布接続構造を用いた車載用近接センサの構成例を示す模式図である。
従来の導電布の接続構造の例を示す模式図である。
図9の接続部を示す模式図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
(導電布接続構造)
本発明の導電布接続構造は、導電布と回路基板に備えられた導体端子とを電気的に接続する接続部の接続構造であり、該接続部において導電布を弾性導電部材を介して導体端子に押圧し保持するように構成される。
本導電布接続構造は、例えば、図1に示すように、導電布3と筐体に収められた電子制御ユニット(ECU)7とを接続するために適用することができる。導電布3及び電子制御ユニット7の機能はとくに限定されず、例えば、導電布3によって静電容量センサ等の電極が構成される場合や、電磁シールドが構成される場合等を挙げることができる。
本発明の導電布接続構造は、導電布と回路基板に備えられた導体端子とを電気的に接続する接続部の接続構造であり、該接続部において導電布を弾性導電部材を介して導体端子に押圧し保持するように構成される。
本導電布接続構造は、例えば、図1に示すように、導電布3と筐体に収められた電子制御ユニット(ECU)7とを接続するために適用することができる。導電布3及び電子制御ユニット7の機能はとくに限定されず、例えば、導電布3によって静電容量センサ等の電極が構成される場合や、電磁シールドが構成される場合等を挙げることができる。
以下、図1〜図3に示す実施形態の例を参照しつつ、本導電布接続構造を説明する。図1に示すように、導電布3には延伸部2が形成されており、本導電布接続構造1によって電子制御ユニット7内の回路基板61と接続されている。図2は、図1のII−II断面図である。回路基板61上に導体端子6が設けられ、導電布3の延伸部2は、弾性導電部材4を挟んで、固定部材5により導体端子6に押圧されている。本例では、固定部材5は電子制御ユニット7の蓋部材72の一部として形成されている。図3は、図2の蓋部材72を取り外した上面図である。
前記導体端子6は回路基板61に備えられ、回路基板61に搭載された電子回路の配線の一部に設けられた接続点となる導体である。接続点の電気的機能はとくに限定されず、電子回路の入力回路又は出力回路に備えられていてもよいし、接地や電源等の配線部に備えられていてもよい。
導体端子6の形状は問わないが、弾性導電部材4を介して導電布の延伸部2を確実に接続するため、一定の面積を有することが好ましい(例えば、1辺10mm程度の正方形、直径10mm程度の円形等)。また、導体端子6は、回路基板61の表面に形成された導体膜であってもよいし、金属片等が回路基板61上に備えられてもよい。導体端子6が回路基板上の導体パターンとして形成される場合、導体膜の構成はとくに限定されない。例えば、銅箔や、銅箔にニッケル、金、その他合金等によるめっきを施して形成された導体膜が挙げられる。
導体端子6の形状は問わないが、弾性導電部材4を介して導電布の延伸部2を確実に接続するため、一定の面積を有することが好ましい(例えば、1辺10mm程度の正方形、直径10mm程度の円形等)。また、導体端子6は、回路基板61の表面に形成された導体膜であってもよいし、金属片等が回路基板61上に備えられてもよい。導体端子6が回路基板上の導体パターンとして形成される場合、導体膜の構成はとくに限定されない。例えば、銅箔や、銅箔にニッケル、金、その他合金等によるめっきを施して形成された導体膜が挙げられる。
導電布3及び延伸部2は導電性が与えられた布であり、その素材や製造方法、抵抗値等は特に限定されない。例えば、導電布3(2)として、繊維の表面を銅、ニッケル、銀等の金属材により被覆した導電繊維を素材として製造された布が挙げられる。繊維表面の金属被膜は、例えばめっき法によって形成される。導電布3(2)は、導電繊維を糸にして織布とされたものであってもよいし、導電繊維を織布にすることなく、熱圧着等により形成された不織布であってもよい。
また、導電布3(2)は、非導電糸を用いた織布又は不織布に、めっき法等により銅、ニッケル、銀等の金属材を被膜した布であってもよい。
また、導電布3(2)は、ステンレス線やカーボン繊維等の導電性繊維を適宜に織り込んだ織布であってもよい。
また、導電布3(2)は、非導電糸を用いた織布又は不織布に、めっき法等により銅、ニッケル、銀等の金属材を被膜した布であってもよい。
また、導電布3(2)は、ステンレス線やカーボン繊維等の導電性繊維を適宜に織り込んだ織布であってもよい。
導電布3及び延伸部2のサイズ、形状等は、用途に応じて決定されればよく、特に限定されない。本導電布接続構造1は、電線やコネクタ等を使用することなく導電布と導体端子を接続するものであるため、導体端子6と接続する部分に当たる導電布の延伸部2は、帯状に形成されていることが好適である。この延伸部2は、例えば幅1〜3cm程度で、接続のために必要な長さとされればよい。
また、導電布3及び2は、一つの布から構成されてもよいし、2つ以上の導電布から構成されてもよい。例えば、図4に示すように、帯状の第1の導電布(2)と、用途に合わせた形状及びサイズの第2の導電布(3)とを用いて、導電布の全体を構成することができる。この場合、第1の導電布により導体端子6と接続され、第1の導電布と第2の導電布とは、縫い合わせや接着等によって固着(2a部)することができる。
また、第1の導電布と第2の導電布とは、素材や製法が異なっていてもよい。2種類の異なる導電布をつなぎ合わせて用いることによって、用途に合わせて最適な機能の導電布を低コストに構成することが可能になる。例えば、前記第1の導電布(2)を、表面が金属めっきされた導電布とすれば、接続部において当接する弾性導電部材4との間の導電性をよくすることができる。そして、前記第2の導電布(3)を、例えばステンレス線等を適宜に織り込んだ織布とすれば、強度や耐久性、美観に優れた導電布(3)とすることができる。
また、第1の導電布と第2の導電布とは、素材や製法が異なっていてもよい。2種類の異なる導電布をつなぎ合わせて用いることによって、用途に合わせて最適な機能の導電布を低コストに構成することが可能になる。例えば、前記第1の導電布(2)を、表面が金属めっきされた導電布とすれば、接続部において当接する弾性導電部材4との間の導電性をよくすることができる。そして、前記第2の導電布(3)を、例えばステンレス線等を適宜に織り込んだ織布とすれば、強度や耐久性、美観に優れた導電布(3)とすることができる。
前記弾性導電部材4は、前記導電布の延伸部2と前記導体端子6との間に挟み込まれる部材である。弾性導電部材4は、導電布2と導体端子6との間の電気的接続を確保するために導電性を有する。
また、弾性導電部材4は、振動や経年変化による布の破損や接触不良を防止するため、適宜の弾性を有する。導電布を金属製の端子とリベット等によって接続したり、導電布を導体端子に直接当てる従来の接続法では、前記のとおり、導体端子と接する導電布が振動によって破損や破断を生じたり、経年的な布地の弾性劣化によって接触不良を生じたりする場合がある。とくに、自動車用途においては、微摺動による磨耗が問題であり、繊維又は布の表面に施された金属被膜が磨耗して接触不良が生じやすい。このため、弾性導電部材4は、振動や微摺動による導電布2と導体端子6との間の変位を吸収し、当接する導電布2との間の摩擦を低減する作用を有する。
また、弾性導電部材4は、振動や経年変化による布の破損や接触不良を防止するため、適宜の弾性を有する。導電布を金属製の端子とリベット等によって接続したり、導電布を導体端子に直接当てる従来の接続法では、前記のとおり、導体端子と接する導電布が振動によって破損や破断を生じたり、経年的な布地の弾性劣化によって接触不良を生じたりする場合がある。とくに、自動車用途においては、微摺動による磨耗が問題であり、繊維又は布の表面に施された金属被膜が磨耗して接触不良が生じやすい。このため、弾性導電部材4は、振動や微摺動による導電布2と導体端子6との間の変位を吸収し、当接する導電布2との間の摩擦を低減する作用を有する。
好適には、弾性導電部材4として、天然ゴム、合成ゴム等の各種ゴム原料に金属等が配合された導電ゴムを使用することができる。導電ゴムは、両面が平面である板状とし、板厚を例えば0.3〜3mm程度、好ましくは0.7〜1mm程度とすることができる。また、ゴム板の上下面の形状・寸法は任意であるが、前記導体端子6と略同一とすることができる(例えば、1辺10mm程度の正方形)。使用する導電ゴムの厚さ、硬度、弾性率等は、具体的には振動試験等により最適に選択することができる。
本導電布接続構造1は、さらに、前記弾性導電部材4を介して前記導電布の延伸部2を前記導体端子6に対して押圧保持する固定部材を備える。固定部材は、回路基板上又は回路基板を外囲する筐体等に備えられる構造体に取り付けられることができ、導体端子に対向するように配設される。例えば、図2に示すように、固定部材5は、回路基板61上の導体端子6に対向するように配設され、導電布の延伸部2の一部分に当接し、当該部分を弾性導電部材4を介して導体端子6に押圧して、その状態を保持する。このため、固定部材5の導電布2と当接する面のサイズは、弾性導電部材4が導電布2と接するサイズよりも大きくしておくことが好ましい。例えば、弾性導電部材4と導電布2とが接する面が1辺10mmの正方形である場合、固定部材5の上記サイズは1辺12〜20mm程度の正方形とすることができる。
固定部材5によって導電布2及び弾性導電部材4を押圧する力は、使用する弾性導電部材によるが、例えば2〜5N(kg・m・s−2)程度とすることができ、具体的には、振動試験等により最適に設定することができる。
固定部材5によって導電布2及び弾性導電部材4を押圧する力は、使用する弾性導電部材によるが、例えば2〜5N(kg・m・s−2)程度とすることができ、具体的には、振動試験等により最適に設定することができる。
図1〜図3に例示したように、本導電布接続構造1は電子制御ユニット7の筐体内に実装することができる。筐体は、本体部材71と蓋部材72を備えて構成され、前記回路基板61は筐体の本体部材71に固定され、前記固定部材5は蓋部材72の一部分に形成されるように構成することができる。また、導電布の延伸部2は、絶縁体である筐体に設けられた切欠部又は開口711を通して、筐体内の接続部に引き入れることができる。これにより、本体部材71に回路基板61を取り付けた後、蓋部材72によって導電布2を導体端子6に押圧保持することができるため、簡単な構成で作業性よく導電布と電子制御ユニットとを接続することが可能となる。
図5及び図6に示すように、電子制御ユニット7の筐体を構成する蓋部材72に第2の開口722を設けることによって、さらに作業性に優れた接続構造とすることができる。第1の開口711と第2の開口722との間に、導電布2と導体端子6との接続部が設けられる。また、第2の開口722は、蓋部材72に形成された固定部材5に隣接して設けることができる。導電布2は、第1の開口711から筐体内に引き入れられ、第2の開口722から筐体外に引き出される。これによって、作業者は、導電布2を把持しながら蓋部材72を取り付けるとともに固定部材5によって導電布2を押圧して固定することができるため、接続の作業性を高めることができる。また、接続部を挟んで導電布2を目視することができるため、組み立ての状態を容易に確認することができる。
(シート着座センサ)
自動車に備えられるシート着座センサとして、車両用シート(座面部又は背もたれ部)に乗員の着座を検出するための検出用電極を設け、人体によって生じる静電容量の変化等を計測することにより着座の有無を検知するセンサが用いられている。こうしたシート着座センサにおいて乗員の着座の有無を検知する方法としては、検出用電極と車両接地間の静電容量の増加を計測するものや、人体による検出用電極近傍の電界の変化を検出するもの等、種々の検出方式が知られている。
このようなシート着座センサの検出用電極として、導電布を用いることができる。検出用電極を導電布とすることによって、シートの通気性や質感を損なわず、耐久性にも優れた電極とすることができる。また、検出用電極の形状、寸法などを任意に設計することができ、シートの他の部分と一体的に形成することも可能となる。
自動車に備えられるシート着座センサとして、車両用シート(座面部又は背もたれ部)に乗員の着座を検出するための検出用電極を設け、人体によって生じる静電容量の変化等を計測することにより着座の有無を検知するセンサが用いられている。こうしたシート着座センサにおいて乗員の着座の有無を検知する方法としては、検出用電極と車両接地間の静電容量の増加を計測するものや、人体による検出用電極近傍の電界の変化を検出するもの等、種々の検出方式が知られている。
このようなシート着座センサの検出用電極として、導電布を用いることができる。検出用電極を導電布とすることによって、シートの通気性や質感を損なわず、耐久性にも優れた電極とすることができる。また、検出用電極の形状、寸法などを任意に設計することができ、シートの他の部分と一体的に形成することも可能となる。
本発明のシート着座センサは、前記の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備える。この導電布は自動車のシートの表面又は表面直下に配設され、乗員の着座を検知するための検出用電極を構成する。また、電子制御部は、検出用電極に生じる電位や電界等の変化を計測して、乗員の着座の有無を判定するように構成される。電子制御部には、導体端子を備える回路基板が内蔵され、導電布と接続するために、弾性及び導電性を有する弾性導電部材と、固定部材が備えられる。そして、検出用電極を構成する導電布に形成された延伸部は、固定部材によって弾性導電部材を挟んで導体端子に対して押圧保持され、導電布と導体端子とが電気的に接続される。
本シート着座センサは、例えば、図7に示すように車両用シート95に実装することができる。導電布によって構成された検出用電極35は、車両用シート95の表面又はその直下(例えば、シートの表面材とシート内部のクッション材との間)に配設することができる。検出用電極は、シート95の座面部に限らず、背もたれ部に設けられてもよい。
検出用電極35には、延伸部25が備えられている。延伸部25は、検出用電極35と同じ導電布によって構成されてもよいし、異なる導電布を使用して、検出用電極35と縫い合わせ等によって接続されてもよい。
検出用電極35は、延伸部25によって電子制御部75と接続される。延伸部25を構成する導電布と、電子制御部75に備えられる回路基板上の導体端子との接続は、前記導電布接続構造のとおりである。
電子制御部75は、例えば、乗員の人体により検出用電極35と車両接地との間に生じる静電容量C0を計測することにより、着座判定を行うことができる。図示するように、電子制御部75は車両用シート95内のクッション部に埋設することができる。これにより、検出用電極35と電子制御部75とを少ない部品で作業性よく接続することができ、シート着座センサの設置が容易となる。
検出用電極35には、延伸部25が備えられている。延伸部25は、検出用電極35と同じ導電布によって構成されてもよいし、異なる導電布を使用して、検出用電極35と縫い合わせ等によって接続されてもよい。
検出用電極35は、延伸部25によって電子制御部75と接続される。延伸部25を構成する導電布と、電子制御部75に備えられる回路基板上の導体端子との接続は、前記導電布接続構造のとおりである。
電子制御部75は、例えば、乗員の人体により検出用電極35と車両接地との間に生じる静電容量C0を計測することにより、着座判定を行うことができる。図示するように、電子制御部75は車両用シート95内のクッション部に埋設することができる。これにより、検出用電極35と電子制御部75とを少ない部品で作業性よく接続することができ、シート着座センサの設置が容易となる。
(車載用近接センサ)
人体が近接又は接触する検出用電極を備え、検出用電極によって検出される浮遊容量や大地との間の静電容量の変化等を計測することにより人体の近接又は接触を検知する静電容量式近接センサが使用されている。静電容量式近接センサでは、検出用電極を介した充放電による電圧の変化や、インピーダンスの変化等によって、容量の変化が検出されている。
このような静電容量式近接センサの検出用電極として、導電布を用いることができる。検出用電極を導電布とすることによって、配設の自由度や意匠性に優れた電極とすることができる。また、検出用電極の形状、寸法などを任意に設計することができ、長尺や広い面積の検知領域を有する近接センサを構成することも容易となる。しかし、自動車において用いられる近接センサにおいては、導電布との接続の信頼性、耐振動性、耐久性が求められる。
人体が近接又は接触する検出用電極を備え、検出用電極によって検出される浮遊容量や大地との間の静電容量の変化等を計測することにより人体の近接又は接触を検知する静電容量式近接センサが使用されている。静電容量式近接センサでは、検出用電極を介した充放電による電圧の変化や、インピーダンスの変化等によって、容量の変化が検出されている。
このような静電容量式近接センサの検出用電極として、導電布を用いることができる。検出用電極を導電布とすることによって、配設の自由度や意匠性に優れた電極とすることができる。また、検出用電極の形状、寸法などを任意に設計することができ、長尺や広い面積の検知領域を有する近接センサを構成することも容易となる。しかし、自動車において用いられる近接センサにおいては、導電布との接続の信頼性、耐振動性、耐久性が求められる。
本発明の車載用近接センサは、前記導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備える。この導電布は自動車の内装材の表面又は表面直下に配設され、乗員の接触又は近接を検知するための検出用電極を構成する。また、電子制御部は、検出用電極に生じる容量等の変化を計測して、乗員の近接又は接触の有無を判定するように構成される。電子制御部には、導体端子を備える回路基板が内蔵され、導電布と接続するために、弾性及び導電性を有する弾性導電部材と、固定部材が備えられる。そして、検出用電極を構成する導電布に形成された延伸部は、固定部材によって弾性導電部材を挟んで導体端子に対して押圧保持され、導電布と導体端子とが電気的に接続される。
本車載用近接センサは、例えば、図8に示すような検出用電極36が導電布によって構成される。この検出用電極36は、車両のルーフ、ドア、ピラー、シート等に施される内装材の表面に配設されてもよいし、内装材に埋設されてもよい。
検出用電極36には、延伸部26が備えられている。延伸部26は、検出用電極36と同じ導電布によって構成されてもよいし、異なる導電布を使用して、検出用電極36と縫い合わせ等によって接続されてもよい。
検出用電極36は、延伸部26によって電子制御部76と接続される。延伸部26を構成する導電布と、電子制御部76に備えられる回路基板上の導体端子との接続は、前記導電布接続構造のとおりである。
電子制御部76は、例えば、乗員の人体により検出用電極36に生じる浮遊容量C1の変化を計測することにより、接触又は近接を検知することができる。電子制御部76が置かれる場所は任意であり、検出用電極36の延伸部26と電子制御部76とを少ない部品で作業性よく接続することができ、車両への近接センサの設置を容易にすることが可能となる。
検出用電極36には、延伸部26が備えられている。延伸部26は、検出用電極36と同じ導電布によって構成されてもよいし、異なる導電布を使用して、検出用電極36と縫い合わせ等によって接続されてもよい。
検出用電極36は、延伸部26によって電子制御部76と接続される。延伸部26を構成する導電布と、電子制御部76に備えられる回路基板上の導体端子との接続は、前記導電布接続構造のとおりである。
電子制御部76は、例えば、乗員の人体により検出用電極36に生じる浮遊容量C1の変化を計測することにより、接触又は近接を検知することができる。電子制御部76が置かれる場所は任意であり、検出用電極36の延伸部26と電子制御部76とを少ない部品で作業性よく接続することができ、車両への近接センサの設置を容易にすることが可能となる。
尚、本発明は以上に詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
1;接続部、18;コネクタ、2、25、26;導電布延伸部、28;電線、3、38;導電布、35;(着座)検出用電極、36;(接触又は近接)検出用電極、4;弾性導電部材、5;固定部材、6;導体端子、61;回路基板、7;電子制御ユニット、71;本体部材、72;蓋部材、75;電子制御部(着座検出ECU)、76;電子制御部(近接検出ECU)。
Claims (8)
- 回路基板に備えられた導体端子と、延伸部が形成された導電布とを電気的に接続する接続部の接続構造であって、
前記導電布の延伸部と前記導体端子との間に挟み込まれ、弾性及び導電性を有する弾性導電部材と、
前記弾性導電部材を介して前記導電布の延伸部を前記導体端子に対して押圧保持する固定部材と、
を備えることを特徴とする導電布接続構造。 - 前記回路基板を固定する本体部材と、前記回路基板と対向し該本体部に取り付けられる蓋部材と、を具備する筐体を備え、
前記固定部材は前記蓋部材に形成されている請求項1記載の導電布接続構造。 - 前記筐体に前記導電布の延伸部を引き入れるための第1の開口が形成され、前記固定部材に隣接して前記導電布の延伸部を筐体外に引き出すための第2の開口が前記蓋部材に形成され、前記第1の開口と前記第2の開口との間に前記接続部が設けられる請求項2記載の導電布接続構造。
- 前記弾性導電部材は、板状の導電ゴムである請求項1乃至3のいずれかに記載の導電布接続構造。
- 前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された導電性繊維を用いた織布又は不織布である請求項1乃至4のいずれかに記載の導電布接続構造。
- 前記導電布の延伸部は、金属被膜が施された織布又は不織布である請求項1乃至4のいずれかに記載の導電布接続構造。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、
前記導電布は車両用シートの表面又は表面直下に配設され、乗員の着座を検知するための検出用電極を構成することを特徴とするシート着座センサ。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の導電布接続構造によって接続された導電布と電子制御部とを備え、
前記導電布は人体の近接又は接触を検知するための検出用電極を構成することを特徴とする車載用近接センサ。
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JP2009096439A JP2010250980A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | 導電布接続構造、及びそれを用いたシート着座センサ並びに車載用近接センサ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-04-10 JP JP2009096439A patent/JP2010250980A/ja active Pending
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