JP2010242298A - 軽量鉄骨間仕切り壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止できる遮音・耐火性能の高い軽量鉄骨間仕切り壁を低コストで実現する。
【解決手段】上部ランナー2及び下部ランナー3と、それらに上端部及び下端部が挿入されたスタッド4と、スタッドに固定された石膏ボード5と、それらの中空部に充填されたグラスウール6とを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁において、スタッドと石膏ボードとの間に敷目板7を千鳥配置の状態に介在させ、上部ランナーとして、横幅Bがスタッドの横幅Aよりも大きく且つスタッドの横幅Aとスタッドの両側に配置される敷目板の厚さC、Cとの和より小さいものを使用し、スタッドの上端部両側面と上部ランナーの内側面との間には敷目板の上端より高い位置においてスタッドに貼着した弾性緩衝材8を介在させ、石膏ボードと上部ランナーの外側面との間に隙間bを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドに固定された石膏ボードと、それらで囲まれた中空部に充填されたグラスウールとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁に関する。
この種の軽量鉄骨間仕切り壁においては、風圧等に起因する建物の揺れにより生じる層間変位に伴い、上部ランナーとスタッドの摩擦による軋み音(擦過音)が発生することが知られている。そのため、一般的には、上部ランナーとスタッドの接触領域である上部ランナーの内側面とスタッドの上端部外側面の少なくとも一方に、PPテープやテフロンテープ等の滑り材を貼着して、軋み音(擦過音)の発生を防止している。
この対処方法には、ある程度の効果が認められるが、建物の竣工後、数年経過した時点で、軋み音(擦過音)の発生が問題になることが多い。これは、次の理由による。
即ち、薄鋼板(例えば厚さ0.8mm)の曲げ成形によって製造されるランナーやスタッドは、その横幅が、JIS規格によって、50mm、65mm、75mm、90mm、100mm等の数種類に定められている。そして、従来の軽量鉄骨間仕切り壁においては、上階側及び下階側に固定するランナーと、ランナー間に立設するスタッドとして、同一規格(横幅)のものが使用されていた。従って、スタッドは、その上下両端部を、上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーに無理嵌めした状態に立設されることになり、スタッドの上端部両側面が上部ランナーの内側面に強く圧接された状態となる。
そのため、上部ランナーとスタッドの接触領域に介在させる滑り材としては、フィルム状の薄肉のものに限られており、上部ランナーとスタッドの接触圧力や薄鋼板の切断加工時に発生したバリによって、上部ランナーとスタッドの接触領域に貼着されている薄肉の滑り材が次第に傷付けられて行き、終には滑り材としての機能が損なわれるからである。
また、層間変位に伴って軽量鉄骨間仕切り壁に発生する軋み音(擦過音)の殆どは、上部ランナーとスタッドとのメタルタッチによるものであるが、上部ランナーと石膏ボードの摩擦によるものも皆無ではない。
特許文献1には、スタッドに固定する石膏ボードとして、上端側が薄く形成されたテーパーボードを用いることにより、上部ランナーの外側面と石膏ボードとの間に隙間を形成して、スタッドと石膏ボードの摩擦によるによる軋み音(擦過音)の防止する軽量鉄骨間仕切り壁が提案されている。
しかし、これによる場合は、上階側及び下階側に固定するランナーと、ランナー間に立設するスタッドとして、従来通り、同一規格(横幅)のものが使用されているので、スタッドの上端部を上部ランナーに無理嵌めした状態となり、上部ランナーとスタッドとの間での軋み音(擦過音)の発生を防止できず、たとえ、上部ランナーとスタッドの接触領域に薄肉の滑り材を介在させたとしても、建物の竣工後、数年経過した時点で、軋み音(擦過音)の発生が問題になることが予想される。
尚、上部ランナー及び下部ランナーとスタッドの接触領域や、上部ランナー及び下部ランナーと石膏ボードの接触領域に、塗布、塗工又は吹付けにより固着した弾力的に変位可能な硬質又は半硬質又は軟質の材料からなる緩衝帯を介在させ、建物の層間変位によって生じるスタッドとランナーの相対変位を弾性的に吸収し、擦過音の発生を防止する技術が、特許文献2によって提案されている。
しかし、この従来技術では、ランナーやスタッドを薄鋼板のロールフォーミングによって成形する際、予め、長手方向に移送される薄鋼板の片面に緩衝帯の原料を塗布、塗工又は吹付け等の手段により帯状に固着し、この緩衝帯付き薄鋼板を所定の断面形状に曲げ成形して、ランナーやスタッドを製造している。従って、全長にわたって線形の緩衝帯が固着された特殊な緩衝帯付きランナーや緩衝帯付きスタッドとなり、コストが高く付くという問題点がある。
特開2007−32275号公報 特許第3268758号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえて成されたものであって、その目的とするところは、軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止でき、しかも、遮音・耐火性能の高い軽量鉄骨間仕切り壁を低コストで実現することにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明による軽量鉄骨間仕切り壁は、上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドに固定された石膏ボードと、それらで囲まれた中空部に充填されたグラスウールとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁であって、スタッドの両側面と石膏ボードとの間に敷目板を千鳥配置の状態に介在させ、上部ランナーとして、横幅がスタッドの横幅よりも大きく且つスタッドの横幅とスタッドの両側に配置される敷目板の厚さとの和より小さいものを使用し、スタッドの上端部両側面と上部ランナーの内側面との間には敷目板の上端より高い位置においてスタッドに貼着した弾性緩衝材を介在させ、ボードと上部ランナーの外側面との間に隙間を形成したことを特徴としている。石膏ボードとしては、芯にガラス繊維を加えて耐火性脳を強化した石膏ボードを用いることが望ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軽量鉄骨間仕切り壁であって、敷目板が面内方向でのスタッド幅に対応する寸法の帯板状に裁断した石膏ボードによって構成されていること特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止できる遮音・耐火性能の高い軽量鉄骨間仕切り壁を低コストで実現することができる。
即ち、スタッドの両側面と石膏ボードとの間に敷目板を千鳥配置の状態に介在させたので、スタッドと石膏ボードとの間には、スタッド1本置きに且つ交互に敷目板の厚み相当幅の隙間が形成されることになる。従って、片側の石膏ボード表面を叩いたときの振動が
スタッドを介して反対側の石膏ボードに伝わり難くなることと、上部ランナー、下部ランナー、スタッド、石膏ボードで囲まれた中空部に充填されたグラスウールによる吸音性能が発揮されることとの相乗的効果によって、軽量鉄骨間仕切り壁の遮音性能を著しく高めることができる。
そして、石膏ボードとして、芯にガラス繊維を加えて耐火性脳を強化した石膏ボードを用いることによって、軽量鉄骨間仕切り壁の耐火性能を著しく高めることができる。
しかも、上部ランナーとして、横幅がスタッドの横幅よりも大きく且つスタッドの横幅とスタッドの両側に配置される敷目板の厚さとの和より小さいものを使用し、スタッドの上端部両側面と上部ランナーの内側面との間には敷目板の上端より高い位置においてスタッドに貼着した弾性緩衝材を介在させたので、この部分以外は一切接触がなく、建物の層間変位によって生じるスタッドとランナーの相対変位を弾性緩衝材により弾性的に吸収し、上部ランナーとスタッドとのメタルタッチによる軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止できる。
また、上部ランナーとして、横幅がスタッドの横幅とスタッドの両側に配置される敷目板の厚さとの和より小さいものを使用して、石膏ボードと上部ランナーの外側面との間に隙間を形成したので、石膏ボードと上部ランナーとの擦過音が発生することもない。
殊に、従来の軽量鉄骨間仕切り壁では、ランナーやスタッドとして同一規格(横幅)のものを使用していたのに対し、本発明では、上部ランナーとして、スタッドより横幅が広く且つスタッドの横幅とスタッドの両側に配置される敷目板の厚さとの和より小さいものを使用することで、スタッドの上端部両側面と上部ランナーの内側面との間に厚みのある弾性緩衝材を介在させるために必要な間隔を確保すると同時に、石膏ボードと上部ランナーの外側面との間に隙間を確保したので、各スタッドの上端部両側面に局所的に貼着される小さな弾性緩衝材を追加するだけの材料費の安い簡単な構成によって、軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止できる遮音・耐火性能の高い軽量鉄骨間仕切り壁を低コストで実現することが可能である。
尚、弾性緩衝材として板ゴム、ニードルパンチタイプのカーペット片、中間層に発泡塩化ビニールを使ってクッション性を高めたクッションシートの小片等を用いれば、スタッドに対する取付けが容易であり、スタッドを薄鋼板のロールフォーミングによって成形する際、予め、長手方向に移送される薄鋼板の片面に緩衝帯の原料を塗布、塗工又は吹付け等の手段により帯状に固着して、弾性緩衝材付きスタッドを製造する場合に比して、低コストで実施できる。
請求項2に記載の発明によれば、敷目板が面内方向でのスタッド幅に対応する寸法の帯板状に裁断した石膏ボードによって構成されているので、スタッドの両側に固定する石膏ボードの切れ端を利用して敷目板を構成することも可能であり、低コストで実施できる。
本発明の実施形態を示す軽量鉄骨間仕切り壁の一部切欠き斜視図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の要部の拡大斜視図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の縦断面図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の横断面図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の構成部材の寸法を説明する図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法を説明する縦断面図である。 図6に続く縦断面図である。 図7に続く縦断面図である。 図8に続く縦断面図である。 図9に続く縦断面図である。 本発明の他の実施形態を示す軽量鉄骨間仕切り壁の要部の縦断面図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の要部の側面図である。 本発明の他の実施形態を示す軽量鉄骨間仕切り壁の要部の縦断面図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の要部の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明に係る軽量鉄骨間仕切り壁の一例を示す。この軽量鉄骨間仕切り壁は、上階側(床スラブ1)及び下階側(床スラブ1)に固定された上部ランナー2及び下部ランナー3と、上部ランナー2及び下部ランナー3に上端部及び下端部が挿入されたスタッド4と、スタッド4に固定された石膏ボード5と、それらで囲まれた中空部に充填されたグラスウール(24kg/m又は32kg/m・50mm)6とを備え、スタッド4と上部ランナー2が面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するように構成されている。石膏ボード5は、下貼りボード5aと上貼りボード5bから成る二重構造とされている。
石膏ボード5としては、下貼りボード5a、上貼りボード5bの双方とも、芯にガラス繊維を加えて耐火性脳を強化した石膏ボード(例えば、吉野石膏株式会社製のタイガーボード・タイプZ)が用いられている。石膏ボード5の厚さは、要求される耐火性能に合わせて適宜設定されるが、図示の例では、下貼りボード5a、上貼りボード5bの厚さを、夫々、12.5mmに設定してある。
スタッド4の両側面と石膏ボード5との間には、敷目板7を、図4に示すように、千鳥配置の状態に介在させ、スタッド4と石膏ボード5との間に、スタッド1本置きに且つ交互に敷目板7の厚み相当幅の隙間Sを形成してある。敷目板7としては、前記石膏ボード5と同材質・同一厚さの石膏ボードをスタッド4の太さ(軽量鉄骨間仕切り壁の面内方向における幅)と同程度の幅で、且つ、上部ランナー2と下部ランナー3の上下間隔よりも僅かに短い上下長さに裁断したものを用いており、タッピングビス、釘、接着剤等でスタッド4の一側面に固定してある。従って、石膏ボード5は1本置きのスタッド4に敷目板7を介して固定されることになる。
上部ランナー2、下部ランナー3、スタッド4は、何れも、薄鋼板(例えば厚さ0.8mm)の曲げ成形によって製造されたもので、下部ランナー3とスタッド4は、図5に示すように、横幅Aが同一のものを使用しているが、上部ランナー2としては、横幅Bがスタッド4の横幅Aよりも大きく且つスタッド4の横幅Aとスタッド4の両側に配置される敷目板7の厚さC、Cとの和より小さいものを使用している。
そして、スタッド4の上端部両側面と上部ランナー2の内側面との間に形成される隙間aには、敷目板7の上端より高い位置においてスタッド4に貼着した弾性緩衝材8を圧縮状態で介在させ、石膏ボード5と上部ランナー2の外側面との間に夫々隙間bを形成してある。弾性緩衝材8としては、例えば、ニードルパンチタイプのカーペット片、中間層に発泡塩化ビニールを使ってクッション性を高めたクッションシートの小片、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材や、更にその表面を不織布で被覆したマット状の弾性緩衝材、ガラス長繊維の積層体の表面を不織布で被覆し、ニードル加工して樹脂バインダーを施したマット(ニチアス社製、商品名スーパーフェルトン)であってもよいが、この実施形態においては板ゴムが用いられている。板ゴムの材質としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPDM、合成
ゴム等の何れであってもよい。そして、スタッド4の側面に接着剤で貼着し、更に、図2に示すように、スタッド4にねじ込むタッピングビス9によって補助的に固定し、万が一、何らかの原因によって接着面が剥がれても、板ゴム(弾性緩衝材8)が脱落しないように構成されている。また、弾性緩衝材8としては、上部ランナー2とスタッド4の接触圧力や薄鋼板の切断加工時に発生したバリによる損傷によって機能が損なわれない程度の厚み(少なくとも1mm以上、好ましくは4〜8mm程度の厚み)に設定される。
上述した横幅A、Bを持つランナーやスタッドは、特注品であってもよいが、JIS規格によって定められた横幅のものを利用することが経済的であり、軽量鉄骨間仕切り壁の低コスト化に有効である。即ち、薄鋼板の曲げ成形によって製造されるランナーやスタッドの横幅は、JIS規格によって、50mm、65mm、75mm、90mm、100mm等の数種類に定められているので、下部ランナー3及びスタッド4として横幅50mmのものを用いる場合は、上部ランナー2として横幅65mmのものを使用し、下部ランナー3及びスタッド4として横幅65mmのものを用いる場合は、上部ランナー2として横幅75mmmのものを使用し、下部ランナー3及びスタッド4として横幅75mmのものを用いる場合は、上部ランナー2として横幅90mmのものを使用し、下部ランナー3及びスタッド4として横幅90mmのものを用いる場合は、上部ランナー2として横幅100mmのものを使用するといったように、上部ランナー2だけ、一ランク幅広の規格の製品を選択することによって、必要な隙間a、bを確保でき、特注品に比して遥かに低コストで実施できることになる。
因みに、図示の実施形態では、下部ランナー3及びスタッド4として横幅Aが65mmのものを使用し、上部ランナー2として横幅Bが75mmのものを使用している。また、敷目板7として、下貼りボード5aや上貼りボード5bと同じ厚さ12.5mmの石膏ボードを使用しているので、スタッド4の上端部両側面と上部ランナー2の内側面との間に形成される隙間aは5mm、石膏ボード5と上部ランナー2の外側面との間に隙間bは、7.5mmとなる。
図1、図2、図3に示す10は、石膏ボード5と床スラブ1の隙間に注入された耐火気密シール(シリコン系の不定形シーリング材)である。図3に示す11は天井板、12は床板である。
上記の構成によれば、スタッド4の両側面と石膏ボード5との間に敷目板7を千鳥配置の状態に介在させたので、スタッド4と石膏ボード5との間には、スタッド1本置きに且つ交互に敷目板7の厚み相当幅の隙間Sが形成されることになる。従って、片側の石膏ボード5表面を叩いたときの振動がスタッド4を介して反対側の石膏ボード5に伝わり難くなることと、上部ランナー2、下部ランナー3、スタッド4、石膏ボード5で囲まれた中空部に充填されたグラスウール6による吸音性能が発揮されることとの相乗的効果によって、軽量鉄骨間仕切り壁の遮音性能を著しく高めることができる。
そして、石膏ボード5として、芯にガラス繊維を加えて耐火性脳を強化した石膏ボードを用いているので、軽量鉄骨間仕切り壁の耐火性能を著しく高めることができる。
しかも、上部ランナー2として、横幅Bがスタッド4の横幅Aよりも大きく且つスタッド4の横幅Aとスタッド4の両側に配置される敷目板7の厚さC、Cとの和より小さいも
のを使用し、スタッド4の上端部両側面と上部ランナー2の内側面との間には、敷目板7の上端より高い位置においてスタッド4に貼着した弾性緩衝材8を介在させたので、建物の層間変位によって生じるスタッド4と上部ランナー2の相対変位を弾性緩衝材8により弾性的に吸収し、上部ランナー2とスタッド4とのメタルタッチによる軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって確実に防止できる。
また、上部ランナー2として、横幅Bがスタッド4の横幅Aとスタッド4の両側に配置される敷目板7の厚さC、Cとの和より小さいものを使用して、石膏ボード5と上部ランナー2の外側面との間に隙間bを形成したので、石膏ボード5と上部ランナー2との擦過音が発生することもない。
殊に、従来の軽量鉄骨間仕切り壁では、ランナーやスタッドとして同一規格(横幅)のものを使用していたのに対し、上記の構成では、上部ランナー2として、横幅Bがスタッド4の横幅Aよりも大きく且つスタッド4の横幅Aとスタッド4の両側に配置される敷目板7の厚さC、Cとの和より小さいものを使用することで、スタッド4の上端部両側面と
上部ランナー2の内側面との間に厚みのある弾性緩衝材8を介在させるために必要な間隔aを確保すると同時に、石膏ボード5と上部ランナー2の外側面との間に隙間bを確保したので、各スタッド4の上端部両側面に局所的に貼着される小さな弾性緩衝材8を追加するだけの材料費の安い簡単な構成によって、軋み音(擦過音)の発生を長期にわたって防止できる遮音・耐火性能の高い軽量鉄骨間仕切り壁を低コストで実現することが可能である。
次に、上記軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法を説明する。先ず、図6に示すように、上階側の床スラブ1と下階側の床スラブ1に上部ランナー2と下部ランナー3をコンクリート釘13等により固定する。下部ランナー3とスタッド4には同じJIS規格の製品を使用するが、上部ランナー2だけは、それらより一ランク幅広のJIS規格の製品を使用する。次に、上端部両側面に予め弾性緩衝材(板ゴム)8が貼着されたスタッド4を建て込み、スタッド4の下端部を下部ランナー3に挿入して固定すると共に、上端部を上部ランナー2に挿入して摩擦力により固定する。スタッド4の下端部と下部ランナー3の固定は、密着状態に挿入することにより摩擦力だけで行われるようにしてもよく、タッピングビスやクリップ等を併用して積極的に固定するようにしてもよい。
しかる後、図7に示すように、スタッド4の一側面に敷目板7を固定し、次のスタッド4には反対側の一側面に敷目板7を固定して、敷目板7を千鳥配置の状態とする。
次に、図8に示すように、片側の敷目板7に下貼りボード5aをタッピングビス、釘、接着剤等で固定し、その上に上貼りボード5bをタッピングビス、釘、接着剤等で固定する。
しかる後、図9に示すように、反対側からマット状に成形されたグラスウール6を充填した状態で、図10に示すように、反対側の敷目板7に下貼りボード5aを固定し、その上に上貼りボード5bを固定する。そして、図3に示したように、石膏ボード5と床スラブ1の隙間に耐火気密シール(シリコン系の不定形シーリング材)10を注入して、前述した構成の軽量鉄骨間仕切り壁を実現するのである。
図11、図12は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、上部ランナー2を上階側の梁鉄骨14に固定した軽量鉄骨間仕切り壁を示す。15は梁鉄骨14を耐火被覆するロックウールである。16はロックウール15の厚みに対応する上下幅を有する断面コ字状のブラケットであり、ロックウール15の吹付けに先立って梁鉄骨14の下フランジに溶接してある。そして、上部ランナー2をブラケット16の下板部にタッピングビス17で固定してある。
ブラケット16の梁幅方向一側面には遮音用鉄板18が溶接等の手段により固定されている。遮音用鉄板18はブラケット16の内側空間へのロックウール15の充填不良に起因する音の漏洩を防止するものである。下貼りボード5aの上端とロックウール15との
隙間には紐状に成形したロックウール15aが充填されている。上貼りボード5bはロックウール15を押し上げ気味に固定されている。その他の構成、作用は、図1〜図10の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図13、図14は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、断面コ字状のブラケット16を、その開口部が梁幅方向を向くように配置することによって、ブラケット16自体の縦板部がブラケット16の内側空間へのロックウール15の充填不良に起因する音の漏洩を防止する役目を果たし、上述した遮音用鉄板18を省略した点に特徴がある。その他の構成、作用は、図11、図12の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態にのみ限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の軽量鉄骨間仕切り壁は、高層ビルや超高層ビルに適用されることが多いが、低層ビルや戸建建物にも利用できる。
A 横幅
B 横幅
C 厚み
S 隙間
a 隙間
b 隙間
1 床スラブ
2 上部ランナー
3 下部ランナー
4 スタッド
5 石膏ボード
5a 下貼りボード
5b 上貼りボード
6 グラスウール
7 敷目板
8 弾性緩衝材
9 タッピングビス
10 耐火気密シール
11 天井板
12 床板
13 コンクリート釘
14 梁鉄骨
15 ロックウール
15a ロックウール
16 ブラケット
17 タッピングビス
18 遮音用鉄板

Claims (2)

  1. 上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドに固定された石膏ボードと、それらで囲まれた中空部に充填されたグラスウールとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁であって、スタッドの両側面と石膏ボードとの間に敷目板を千鳥配置の状態に介在させ、上部ランナーとして、横幅がスタッドの横幅よりも大きく且つスタッドの横幅とスタッドの両側に配置される敷目板の厚さとの和より小さいものを使用し、スタッドの上端部両側面と上部ランナーの内側面との間には敷目板の上端より高い位置においてスタッドに貼着した弾性緩衝材を介在させ、ボードと上部ランナーの外側面との間に隙間を形成したことを特徴とする軽量鉄骨間仕切り壁。
  2. 敷目板が面内方向でのスタッド幅に対応する寸法の帯板状に裁断した石膏ボードによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の軽量鉄骨間仕切り壁。
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