JP2010239440A - 画像合成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の合成を適正に、且つ、簡便に行う。
【解決手段】撮像装置100であって、背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像フレームの各々から各人の顔の位置を検出する顔検出部7と、少なくとも二つの画像フレームのうち、一の画像フレームの人の顔を基準として、当該一の画像フレームの各画素の他の画像フレームの対応画素に対する合成の重みが人の顔から離れる程小さくなるように合成重み関数w[p](x,y)を設定する重み設定部8bと、重み設定部により設定された一の画像フレームの合成重み関数w[p](x,y)に応じて当該一の画像フレームの各画素を他の画像フレームの対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像を生成する画像合成部8dと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の画像を合成する画像合成装置及びプログラムに関する。
従来より、撮像装置を用いて全員が瞬きをせず、且つ、笑顔となっているような集合写真を撮影することは容易ではない。また、連写撮影を行って複数枚の写真を撮影した場合でさえも、これらの写真の中から全員が満足するような写真を得ることは少ない。
そこで、各個人ごとに最も良い顔の画像を選択して、それらを一枚に合成する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2001−45355号公報 特開2002−199202号公報
上記特許文献1の技術は、個々人の領域及び個々人の最適フレームを入力操作により選択して合成するものであるが、個々人毎の抽出領域の形状は、ユーザ指定点付近のエッジ検出によって推定した顔又は人物全体の輪郭曲線によることから、合成時の不整合に関しては、抽出される輪郭のエッジをぼかすことで対応するようになっている。
しかしながら、エッジ検出による輪郭は、ロバストに得られるものではなく、複雑な背景や人物のオーバーラップには本質的に弱いため、人物以外の輪郭線で切ってしまい、不自然な結果が生じる虞がある。また、エッジのぼかし処理は、局所的なので大きな不整合には対応できないし、逆にぼかしが不必要な場合、シャープネスが低下して品質低下の原因となってしまう。
また、特許文献2の技術は、瞬き問題に特化したものであり、個々人の最適フレームを自動的に選択し、目の領域のみを置き換えて合成する方法である。このため、顔の内部で置き換えが完結するので、背景や顔以外の身体領域の不一致による問題は生じないが、目の検出は、顔全体の検出ほどロバストではないため、目の位置の算出を誤る虞があり、その場合にはひどい不整合な結果を生じてしまう。また、顔の向きが微妙に変化した場合にも、単純な置き換えでは不自然さが残ってしまうといった問題もある。
また、最適な境界線を任意曲線として算出するグラフカット法を利用した方法が知られている。この方法によれば、多くの場合に理想的な結果を出力するが、うまくいかない場合には、身体が欠けたり身体同士が入り組みあったりするなど極端に不自然な結果を生じる虞がある。なお、このような場合であっても、ユーザによるマーキング補正を援用してその問題を対話処理的に解決できることが多いが、マウスやスタイラス等の入力手段を用いなければならず、装置のコスト増を招き、ユーザの操作時間や煩わしさの増大といった問題を生じてしまう。
そこで、本発明の課題は、画像の合成を適正に、且つ、簡便に行うことができる画像合成装置及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像合成装置は、
背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像を取得する取得手段と、この取得手段により取得された少なくとも二つの画像の各々から各人の特徴部の位置を検出する特徴部検出手段と、前記少なくとも二つの画像のうち、前記特徴部検出手段により検出された一の画像の特徴部を基準として、当該一の画像の各画素の他の画像の対応画素に対する合成の重みが前記特徴部から離れる程小さくなるように合成重み値を設定する重み設定手段と、この重み設定手段により設定された前記一の画像の合成重み値に応じて当該一の画像の各画素を前記他の画像の対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像を生成する合成手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像合成装置において、
前記合成手段は、前記重み設定手段により設定された前記一の画像の複数の合成重み値に基づいて、当該一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する重なり度合いが異なる複数の合成画像を生成し、前記合成手段により生成された複数の合成画像のエッジを検出するエッジ検出手段と、前記複数の合成画像の中から、前記エッジ検出手段により検出されたエッジの評価値が最も良い何れかの合成画像を特定する画像特定手段と、を更に備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像合成装置において、
前記重み設定手段は、前記一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する合成の重みを変更して、当該重みが異なる複数の前記合成重み値を自動的に設定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像合成装置において、
前記重み設定手段は、所定操作に基づいて指示された、前記一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する合成の重みが異なる複数の前記合成重み値を設定し、前記合成手段は、前記重み設定手段により設定された前記一の画像の複数の合成重み値に基づいて、当該一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する重なり度合いが異なる合成画像を複数生成し、所定操作に基づいて、前記合成手段により生成された複数の合成画像の中から、何れかの合成画像を指示する画像指示手段を更に備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像合成装置において、
前記特徴部検出手段は、前記特徴部として、各画像から人の顔の位置を検出する顔検出手段を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明のプログラムは、
画像合成装置のコンピュータを、背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像を取得する取得手段、この取得手段により取得された少なくとも二つの画像の各々から各人の特徴部の位置を検出する特徴部検出手段、前記少なくとも二つの画像のうち、前記特徴部検出手段により検出された一の画像の特徴部を基準として、当該一の画像の各画素の他の画像の対応画素に対する合成の重みが前記特徴部から離れる程小さくなるように合成重み値を設定する重み設定手段、この重み設定手段により設定された前記一の画像の合成重み値に応じて当該一の画像の各画素を前記他の画像の対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像を生成する合成手段、として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、人の顔を基準として画像の合成を適正に、且つ、簡便に行うことができる。
本発明を適用した一実施形態の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置による合成画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図2の合成画像生成に係る原画像フレームの一例を模式的に示す図である。 図2の合成画像生成に係る合成画像の一例を模式的に示す図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置100は、少なくとも二つの画像フレーム(例えば、画像フレームP,Q;図3(a)及び図3(b)参照)のうち、一の画像フレーム(例えば、画像フレームP)の人の顔F1を基準として、当該一の画像フレームの各画素の他の画像フレーム(例えば、画像フレームQ)の対応画素に対する合成の重みが人の顔F1から離れる程小さくなるように合成重み関数w[p](x,y)を設定して、一の画像フレームの合成重み関数w[p](x,y)に応じて当該一の画像フレームの各画素を他の画像フレームの対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像R(図4参照)を生成する。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、電子撮像部2と、撮像制御部3と、画像データ生成部4と、画像メモリ5と、位置合わせ部6と、顔検出部7と、画像処理部8と、記録媒体9と、表示制御部10と、表示部11と、操作入力部12と、CPU13とを備えている。
また、撮像制御部3と、位置合わせ部6と、顔検出部7と、画像処理部8と、CPU13は、例えば、カスタムLSI1Aとして設計されている。
レンズ部1は、複数のレンズから構成され、ズームレンズやフォーカスレンズ等を備えている。
また、レンズ部1は、図示は省略するが、被写体の撮像の際に、ズームレンズを光軸方向に移動させるズーム駆動部、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦駆動部等を備えていても良い。
電子撮像部2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサから構成され、レンズ部1の各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
撮像制御部3は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。そして、撮像制御部3は、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部2を走査駆動して、所定周期毎に光学像を電子撮像部2により二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部2の撮像領域から1画面分ずつ画像フレームを読み出して画像データ生成部4に出力させる。
また、撮像制御部3は、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
このように構成された撮像レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3は、撮像手段として、被写体を所定のフレームレートで連続して撮像して複数の画像フレームを逐次生成して取得する。
画像データ生成部4は、電子撮像部2から転送された画像フレームのアナログ値の信号に対してRGBの各色成分毎に適宜ゲイン調整した後に、サンプルホールド回路(図示略)でサンプルホールドしてA/D変換器(図示略)でデジタルデータに変換し、カラープロセス回路(図示略)で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行った後、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Cr(YUVデータ)を生成する。
カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用される画像メモリ5にDMA転送される。
なお、A/D変換後のデジタルデータを現像するデモザイク部(図示略)が、カスタムLSI1Aに実装されていても良い。
画像メモリ5は、例えば、DRAM等により構成され、位置合わせ部6、顔検出部7、画像処理部8、CPU13等によって処理されるデータ等を一時記憶する。
位置合わせ部6は、連写撮影により生成された複数の画像フレームの位置合わせを行う。具体的には、位置合わせ部6は、特徴量演算部、ブロックマッチング部、座標変換式算出部(いずれも図示略)等を備えている。
特徴量演算部は、複数の画像フレームのうち、隣合う画像フレームどうしの何れか一方の画像フレーム(例えば、画像フレームP等)を基準として、当該画像フレームPから特徴点を抽出する特徴抽出処理を行う。具体的には、特徴量演算部は、一方の画像フレームのYUVデータに基づいて、所定数(或いは、所定数以上)の特徴の高いブロック領域(特徴点)を選択して、当該ブロックの内容をテンプレート(例えば、16×16画素の正方形)として抽出する。
ブロックマッチング部は、隣合う画像フレームどうしの位置合わせのためのブロックマッチング処理を行う。具体的には、ブロックマッチング部は、特徴抽出処理にて抽出されたテンプレートが隣合う画像フレームのうちの他方の画像フレーム内のどこに対応するか、つまり、当該他方の画像フレーム内にてテンプレートの画素値が最適にマッチする位置(対応領域)を探索する。そして、画素値の相違度の評価値(例えば、差分二乗和(SSD)や差分絶対値和(SAD)等)が隣合う画像フレーム間の最適なオフセットを当該テンプレートの動きベクトルとして算出する。
座標変換式算出部は、隣合う画像フレームのうちの一方の画像フレームから抽出した特徴点に基づいて、当該一方の画像フレームに対する他方の画像フレームの各画素の座標変換式を算出する。具体的には、座標変換式算出部は、ブロックマッチング部により算出された複数のテンプレートの動きベクトルを多数決により演算して、統計的に所定%(例えば、50%)以上となると判断された動きベクトルを全体の動きベクトルとして、当該動きベクトルに係る特徴点対応を用いて他方の画像フレームの射影変換行列を算出する。そして、位置合わせ部6は、射影変換行列に従って他方の画像フレームを座標変換して一方の画像フレームと位置合わせを行う。
顔検出部7は、連写撮影により生成された複数の画像フレームから所定の顔検出方法(例えば、VIOLA−JONESの顔検出器等)を用いて人の顔を検出する。具体的には、顔検出部7は、連写撮影中は顔の位置が大きく変動しないものとみなして、画像メモリ5に一時記憶された複数の画像フレームのうち、何れか一の代表画像フレーム(例えば、画像フレームP等)のYUVデータに基づいて、当該画像フレームから顔画像領域を検出して、当該顔画像領域を顔枠として顔の位置及び大きさを取得する。そして、代表画像フレーム以外の画像フレーム(例えば、画像フレームQ等)については、代表画像フレームから検出された顔画像領域を流用して、顔の位置及び大きさを取得する。ここで、顔の位置としては、例えば、顔枠の中心座標(u[i],v[i])を取得し、顔の大きさとしては、例えば、顔枠の縦辺長・横辺長の平均をとることで顔枠のサイズs[i]を取得する。なお、iは、個人を示すインデクスである。
顔検出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、顔検出部7は、複数の画像フレームの各々から人の顔の位置を検出する顔検出手段を構成している。また、顔検出部7は、各画像フレームから各人の顔(特徴部)の位置を検出する特徴部検出手段を構成している。
なお、上記した顔検出の手法は、一例であってこれに限られるものではない。即ち、例えば、顔検出の成功率を高めるため、全ての画像フレームから顔検出を行い、隣合う画像フレーム間でほぼオーバーラップする位置のものを同一人物とし、また隣合う画像フレーム間で検出の不安定な場所では、多数決により顔の存在・非存在を決定するような、顔検出の統合処理を行っても良い。
画像処理部8は、画像合成に係る各画像フレームの顔の評価値を算出する評価値算出部8aを具備している。
評価値算出部8aは、例えば、人の顔の目の瞬き度合の評価や、人の顔の目が細くなっている度合や口角の上がっている度合等に応じた笑顔度の評価や、これらの結合評価値などを用いて、良い顔ほど値が小さくなるように変換した値を評価値として算出する。これにより、各画像フレーム内の個人i(顔枠)について、最小の顔評価値を与える画像フレームが求められる。そのフレームインデクスをb[i]として表す。
また、画像処理部8は、画像合成に係る各画像フレームの他の画像フレームに対する合成重み関数w[p](x,y)を設定する重み設定部8bを具備している。
重み設定部8bは、集合写真に写っている各個人iについての最小の顔評価値を与える画像フレーム(例えば、画像フレームP)の顔(例えば、顔F1)を中心として、当該画像フレームの各画素の他の画像フレーム(例えば、画像フレームQ)の対応画素に対する合成の重みが顔から離れる程小さくなるように、即ち、各画素(x,y)について顔の中心からの距離に従って連続的に0(ゼロ)に近づくように合成重み関数w[p](x,y)を設定する。具体的には、重み設定部8bは、例えば、合成重み関数w[p](x,y)を下記式(1)に示すようなガウス型関数で定義して、各画像フレームpについてp = b[i]となる全てのiに対して、下記式(2)に従って各画像フレームpの各画素(x,y)の合成重み関数w[p](x,y)を決定する。
Figure 2010239440
Figure 2010239440
ここで、σ[i]は、パラメータであり、初期値としては、適当な定数を顔枠のサイズs[i]に乗算して当該サイズs[i]に比例する値を設定する。なお、式(2)にあっては、maxに代えて総和Σを用いても良い。
また、式(1)に示すようなガウス型関数は、計算量が大きく、また値域も大きくて扱い難いため、例えば、下記式(3)や式(4)に示すような有理多項式で代替しても良い。
Figure 2010239440
Figure 2010239440
このように、重み設定部8bは、連写撮影により生成された複数の画像フレームの少なくとも二つの画像フレームP,Qのうち、一の画像フレームP(他の画像フレームQ)の人の顔(特徴部)F1(顔F2)を基準として、当該一の画像フレームP(他の画像フレームQ)の各画素の他の画像フレームQ(一の画像フレームP)の対応画素に対する合成の重みが顔から離れる程小さくなるように合成重み関数w[p](x,y)を設定する重み設定手段を構成している。
また、画像処理部8は、重み設定部8bにより設定された合成重み関数w[p](x,y)のパラメータσ[i]を変更する重み変更部8cを具備している。
重み変更部8cは、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて、或いは自動的にパラメータσ[i]を変更する。つまり、σ[i]のスケールを調整することで、重み設定部8bにより設定される合成重み関数w[p](x,y)に係る重みが拮抗する領域、即ち、画像フレームどうしがブレンド合成される広さが変わることとなる。
例えば、重み変更部8cは、手動で重なり度合いを変更するモードでは、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて入力された所定の制御指示信号に従って、σ値を少し大きくしたり、或いは少し小さくするスケール変更を行う。ここで、σ値は、各σ[i]の全体を同じように、例えば同じ比例定数kをかけてスケールしても良いし(一重ループ)、或いは、個人iごとに別個にスケールしても良い。この場合には、個人選択ループ内にσ[i]調整ループが入る二重のループとなる。
また、重み変更部8cは、自動で重なり度合いを変更するモードでは、自動的にσ値のスケールを小さい値から大きい値(例えば、0.5〜1.5等)に変更する。
また、画像処理部8は、重み設定部8bにより設定された一の画像フレームPの合成重み関数w[p](x,y)に応じて当該一の画像フレームPの各画素を他の画像フレームQの対応画素に重ね合わせるように合成する画像合成部8dを具備している。
即ち、画像合成部8dは、合成重み関数w[p](x,y)に応じて一の画像フレームPの各画像の他の画像フレームQの対応画素に対するブレンド比であるアルファ値を下記式(5)に従って算出するブレンド比算出部8eを有している。
Figure 2010239440
ここで、Uは、全フレームインデクスの集合である。
アルファ値(0≦α≦1)は、一の画像フレームPの各画素について他の画像フレームQに対してアルファブレンディングする際の重み(ブレンド比)を表すものである。例えば、最小の顔評価値を与える一の画像フレームPの各画素のアルファ値が最も大きくなり、当該顔以外に顔がなければ、当該画像フレームの画素がほぼ1.0(即ち、他の画像フレームQは、ほぼ0(ゼロ))となる。また、被写体として二人を撮影して二枚の画像フレームを合成する場合に、これら二人の顔F1、F2がほぼ等距離にあれば、二つの顔F1、F2の中間点のアルファ値がほぼ0.5ずつとなる。また、最小の顔評価値を与える一の画像フレームP(他の画像フレームQ)にあっては、中間点から当該最小の顔評価値の顔F1(F2)に近づくにつれて0.5から次第に大きくなるように連続的に変化する中間の値となるとともに、中間点から他の画像フレームQ(一の画像フレームP)の顔F2(F1)に近づくにつれて0.5から次第に小さくなるように連続的に変化する中間の値となる。
なお、いずれの顔からも遠い、非常に小さい重みに対しては、数値計算的にゼロ除算が生じたり、対等に近い(拮抗する)ブレンド比率が生じたりするなどの問題を生じる場合がある。この場合には、いずれかの代表画像フレームの重みについて、0よりある程度大きい最小値を設定して、それ以下にならないようにクリップするなどの処理を施しても良い。
そして、画像合成部8dは、ブレンド比算出部8eにより算出されたアルファ値αに基づいて、当該アルファ値αと各原画像フレームIを用いて、下記式(6)に従ってブレンド合成して合成画像Rを生成する。
Figure 2010239440
具体的には、画像合成部8dは、何れか一の原画像フレーム(例えば、画像フレームP)の各画素のうち、アルファ値が0の画素は透過させ、アルファ値が0<α<1の画素は他の画像フレーム(例えば、画像フレームQ)の対応画素とブレンディングを行い、アルファ値が1の画素は何もせずに他の画像フレームの対応画素に対して透過させないようにする。
また、画像合成部8dは、重み変更部8cによりパラメータσ[i]が変更されることで重み設定部8bにより設定された一の画像フレームPの複数の合成重み関数w[p](x,y)に基づいて、当該一の画像フレームPの各画素の他の画像フレームQの対応画素に対する重なり度合いが異なる複数の合成画像R、…を生成する。
ここで、画像合成部8dは、重み設定部8bにより設定された一の画像フレームPの合成重み関数w[p](x,y)に応じて当該一の画像フレームPの各画素を他の画像フレームQの対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像Rを生成する合成手段を構成している。
また、画像処理部8は、画像合成部8dにより生成された重なり度合が異なる複数の合成画像R、…のエッジの評価値が最も良い何れかの合成画像Rを自動的に特定する画像特定部8fを具備している。
即ち、画像特定部8fは、画像合成部8dにより生成された複数の合成画像R、…のエッジ点を検出するエッジ検出部8gを具備している。エッジ検出部8gは、例えば、近傍スケールを適当に調整した微分フィルタ演算を行って、その演算結果を所定の閾値で判定することで合成画像Rからエッジを抽出してエッジ点として検出する。また、エッジ検出部8gは、合成画像Rから検出された各エッジ点について、その点のアルファ値が所定値以上である原画像フレームからエッジを検出する。
そして、画像特定部8fは、エッジ検出部8gにより検出された合成画像Rのエッジに基づいてエッジ評価値J(k)を算出することで、エッジ評価値J(k)が最も小さい一の合成画像Rを特定する。具体的には、画像特定部8fは、合成画像Rの各エッジ点について、その点のアルファ値が所定値以上である原画像フレームのいずれにも、近傍にエッジが存在しない場合、即ち、原画像フレームにはエッジがないが、画像合成によって新たな且つ明確なエッジが生じた場合、そのようなエッジ点の個数をエッジ評価値J(k)とする。この処理を、画像特定部8fは、画像合成部8dにより生成された全ての合成画像Rについて行って、エッジ評価値J(k)の値が小さいほど、またエッジ評価値J(k)が同程度ならば、kが小さいほど良い結果と考えて、最適化したkの値を結果k’として算出する。具体的には、画像特定部8fは、例えば、適当な定数λを用いてJ(k)+λkが最小になるkを算出する。
そして、画像特定部8fは、k*σ[i]をσ[i]として最終結果を出力する。
記録媒体9は、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成され、画像処理部8のJPEG圧縮部(図示略)により符号化された撮像画像の記録用の画像データを記憶する。
表示制御部10は、画像メモリ5に一時的に記憶されている表示用の画像データを読み出して表示部11に表示させる制御を行う。
具体的には、表示制御部10は、VRAM、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、CPU13の制御下にて画像メモリ5から読み出されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部11に出力する。
表示部11は、例えば、液晶表示装置であり、表示制御部10からのビデオ信号に基づいて電子撮像部2により撮像された画像などを表示画面に表示する。具体的には、表示部11は、撮像モードにて、撮像レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3による被写体の撮像により生成された複数の画像フレームに基づいてライブビュー画像を表示したり、本撮像画像として撮像されたレックビュー画像を表示する。
操作入力部12は、当該撮像装置100の所定操作を行うためのものである。具体的には、操作入力部12は、被写体の撮影指示に係るシャッタボタン12a、撮像モードの選択指示等に係る選択決定ボタン12b、ズーム量の調整指示に係るズームボタン(図示略)等を備え、これらのボタンの操作に応じて所定の操作信号をCPU13に出力する。
また、選択決定ボタン12bは、重み変更部8cにより合成重み関数w[p](x,y)がユーザによる手動操作に基づいて変更設定されることで画像合成部8dにより複数の合成画像R、…が生成される場合に、ユーザによる所定操作に基づいて、当該ユーザが最も良いと判断した合成画像Rを指示する。そして、選択決定ボタン12bの操作に応じて出力された所定の指示信号がCPU13に入力されると、CPU13は、当該指示信号に係る合成画像Rを最終結果として出力する。
即ち、選択決定ボタン12b及びCPU13は、ユーザによる所定操作に基づいて、画像合成部8dにより生成された複数の合成画像R、…の中から、何れかの合成画像Rを指示する画像指示手段を構成している。
CPU13は、撮像装置100の各部を制御するものである。具体的には、CPU13は、撮像装置100用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行うものである。
次に、撮像装置100による合成画像生成処理について、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、合成画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図3(a)及び図3(b)は、合成画像生成に係る原画像フレームの一例を模式的に示す図である。また、図4は、合成画像生成により生成された合成画像Rの一例を模式的に示す図である。
なお、図4にあっては、ブレンド比に応じて線種等を異ならせており、例えば、アルファ値が0.5程度の部分(犬の画像部分)を最も薄い(細い)実線で表し、また、0.5よりも小さくなる部分(図4中、原画像フレームを図3(b)に示す画像フレームとする女性の腕の画像部分)を破線で表し、また、0.5よりも大きくなる部分(図4中、原画像フレームを図3(a)に示す画像フレームとする女性の腕の画像部分)を他の部分よりも薄い(細い)が、アルファ値0.5の部分よりも濃い(太い)実線で表している。また、犬の画像部分は、ドット数で重なり度合いを表現するものとする。
合成画像生成処理は、ユーザによる操作入力部12の選択決定ボタン12bの所定操作に基づいて、メニュー画面に表示された複数の撮像モードの中から画像合成モードが選択指示された場合に実行される処理である。
図2に示すように、先ず、集合写真として所定の背景(例えば、公園)内に同時に二人の人が存在する画像を連写撮影して、これらの連写画像を画像メモリ5に保存する(ステップS1)。具体的には、CPU13は、ユーザによる操作入力部12のシャッタボタン12aの所定操作に基づいて連写撮像指示が入力されると、撮像制御部3に、フォーカスレンズの合焦位置や露出条件(シャッター速度、絞り、増幅率等)やホワイトバランス等の撮像条件を調整させて、被写体の光学像を電子撮像部2により所定の撮像フレームレート(例えば、10fps)で連続して所定枚数撮像させる連写撮影を行わせる。そして、CPU13は、画像データ生成部4に、電子撮像部2から転送された被写体の各画像フレームの画像データを生成させて、これらの画像データを画像メモリ5に一時記憶させる。
なお、合成画像生成処理にて、集合写真として撮影される被写体の人数は、二人に限られるものではなく、複数人であれば良い。
次に、CPU13は、位置合わせ部6に、画像合成結果のシャープネスを向上させるため、前処理として、予め画像フレーム単体で手ぶれの大きいものを例えば高周波減衰により判別して除去させ(ステップS2)、残りの複数の画像フレームの位置合わせを行わせる(ステップS3)。
具体的には、位置合わせ部6の特徴量演算部は、何れか一の画像フレーム(例えば、画像フレームP)のYUVデータに基づいて、所定数(或いは、所定数以上)の特徴の高いブロック領域(特徴点)を選択して、当該ブロックの内容をテンプレートとして抽出する。そして、ブロックマッチング部は、特徴抽出処理にて抽出されたテンプレートの画素値が最適にマッチする位置を隣合う画像フレーム内にて探索して、画素値の相違度の評価値が最も良かった隣合う画像フレーム間の最適なオフセットを当該テンプレートの動きベクトルとして算出する。そして、座標変換式算出部は、ブロックマッチング部により算出された複数のテンプレートの動きベクトルに基づいて全体の動きベクトルを統計的に算出し、当該動きベクトルに係る特徴点対応を用いて他方の画像フレームの射影変換行列を算出する。そして、位置合わせ部6は、射影変換行列に従って他方の画像フレームを座標変換して一方の画像フレームと位置合わせを行う。位置合わせ(前処理)後の画像フレームをi[p]で表す。
なお、画像フレームどうしの位置合わせ(ステップS3)以降の処理は、近似的に縮小サイズ画像で行うことができ、必要に応じて計算量を抑えることができる。
次に、CPU13は、顔検出部7に、各画像フレームから所定の顔検出方法を用いて人の顔を検出させ、当該顔画像領域を顔枠として顔の位置及び大きさを取得させる(ステップS4)。
続けて、CPU13は、画像処理部8の評価値算出部8aに、例えば、人の顔の目の瞬き度合の評価や、人の顔の目が細くなっている度合や口角の上がっている度合等に応じた笑顔度の評価や、これらの結合評価値などを用いて、良い顔ほど値が小さくなるように変換した値を各画像フレームの顔の評価値として算出させる(ステップS5)。
これにより、評価値算出部8aは、各画像フレーム内の個人i(顔枠)について、最小の顔評価値を与える画像フレームを求め、そのフレームインデクスをb[i]として表す。
その後、CPU13は、画像処理部8の重み設定部8bに、パラメータσ[i]の初期値として、例えば、適当な定数を顔枠のサイズs[i]に乗算して当該サイズs[i]に比例する値を設定させた後(ステップS6)、画像処理部8による複数の画像フレームからの合成画像Rの生成をループにより処理する(ステップS7〜S13)。
具体的には、画像処理部8の重み設定部8bは、画像合成に係る何れか一の画像フレームの他の画像フレームに対する合成重み関数w[p](x,y)を下記式(1)に示すようなガウス型関数で定義して、各画像フレームpについてp = b[i]となる全てのiに対して、下記式(2)に従って各画像フレームpの各画素(x,y)の合成重み関数w[p](x,y)を算出して決定する(ステップS8)。
Figure 2010239440
Figure 2010239440
次に、画像処理部8のブレンド比算出部8eは、重み設定部8bにより設定された合成重み関数w[p](x,y)に応じて一の画像フレームの各画素の他の画像フレームの対応画素に対するアルファ値(ブレンド比)を下記式(5)に従って算出する(ステップS9)。
Figure 2010239440
続けて、画像処理部8の画像合成部8dは、ブレンド比算出部8eにより算出されたアルファ値αと各原画像フレームIを用いて、下記式(6)に従ってブレンド合成する(ステップS10)。
Figure 2010239440
具体的には、画像合成部8dは、何れか一の原画像フレーム(例えば、画像フレームP)の各画素のうち、アルファ値が0の画素は透過させ、即ち、他の画像フレーム(例えば、画像フレームQ)の対応画素で塗りつぶし、アルファ値が0<α<1の画素は他の画像フレームの対応画素とブレンディングを行い、即ち、画素どうしを混ざり合わせ、アルファ値が1の画素は何もせずに他の画像フレームの対応画素に対して透過させないようにすることで、合成画像Rを生成する。
次に、ブレンド合成により生成された合成画像Rのブレンド結果を評価する(ステップS11)。なお、以下の説明にあっては、自動で重なり度合いを変更するモードに設定されているものとして、画像特定部8fがブレンド結果の評価を自動的に行う場合について説明する。
画像特定部8fのエッジ検出部8gは、画像合成部8dにより生成された合成画像Rのエッジを抽出してエッジ点を検出した後、各エッジ点について、その点のアルファ値が所定値以上である原画像フレームのいずれにも、近傍にエッジが存在しない場合、即ち、原画像フレームにはエッジがないが、画像合成によって新たな且つ明確なエッジが生じた場合、そのようなエッジ点の個数をエッジ評価値J(k)とする。各合成画像Rのエッジ評価値J(k)は、画像メモリ5等に一時記憶され、これらの処理を、ループ処理によって画像合成部8dにより生成された全ての合成画像Rについて行う。
その後、画像処理部8の重み変更部8cは、例えば、σ値のスケールを小さい値から大きい値となるように(例えば、0.5〜1.5等)に自動的に変更した後(ステップS12)、ステップS8に戻り、重み設定部8bは、重み変更部8cにより変更されたパラメータσ[i]に応じて合成重み関数w[p](x,y)を算出した後、画像合成部8dは、ブレンド比算出部8eにより算出されたアルファ値αと各原画像フレームIを用いてブレンド合成して合成画像Rを生成する。
上記の処理を、ステップS12にてパラメータσ[i]が変更されるごとに繰り返し行う。そして、新たに生成された合成画像Rのブレンド結果の評価をステップS11にて行う。これにより、画像特定部8fは、画像メモリ5に一時記憶されている複数のエッジ評価値J(k)の中で、エッジ評価値J(k)の値が小さいほど、またエッジ評価値J(k)が同程度ならばkが小さいほど良い結果と考えて、最適化したkの値を結果k’として算出する。
そして、画像特定部8fは、k*σ[i]をσ[i]として最終結果を出力することで、合成画像生成処理を終了する(ステップS14)。
これにより、最適化された合成重み関数w[p](x,y)に基づいて、一の画像フレームP(図3(a)参照)の各画素を他の画像フレームQ(図3(b)参照)の対応画素に重ね合わせるようにブレンド合成された合成画像R(図4参照)が生成される。
以上のように、本実施形態の撮像装置100によれば、少なくとも二つの画像フレーム(例えば、画像フレームP,Q)のうち、一の画像フレームPの人の顔を基準として、当該一の画像フレームPの各画素の他の画像フレームQの対応画素に対する合成の重みが人の顔から離れる程小さくなるように合成重み関数w[p](x,y)を設定して、一の画像フレームPの合成重み関数w[p](x,y)に応じて当該一の画像フレームPの各画素を他の画像フレームQの対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像Rを生成する。
これにより、全体で一つ、或いは各個人毎に一つのパラメータσ[i]のみを用いて合成重み関数w[p](x,y)を調整し、従来の対話的操作に見られるような多くの座標を入力する必要がなくなり、合成画像Rの生成を簡便に行うことができる。
また、顔を中心とする重みの比、即ち、顔の中心からの距離に逆相関を持ち空間的に連続に(穏やかに)変化させる関数をアルファ値として、複数の画像フレームをブレンド合成するので、画像フレームP,Q間の人(動体)の動きにより合成画像Rに二重写りが生じる場合があるが、この場合であっても、長時間露光して動きを入れたような表現として許容され得ると考えられる。つまり、本質的に不整合が発生するシーンであっても、ブレンド範囲が切れ目のない広い範囲(パラメータにより調整可能な範囲)に亘りつつ、それが人の顔(特徴部)以外の領域となるため、モーションブラーに近い自然な二重写りとなり、ユーザの満足感を著しく損なうことはない。
従って、人の顔を基準として、当該顔はぶれずに顔から離れるほど次第にぶれたような合成画像Rの生成を適正に行うことができる。
また、複数の合成重み関数w[p](x,y)に基づいて一の画像フレームPの各画素の他の画像フレームQの対応画素に対する重なり度合いが異なる複数の合成画像R、…を生成し、重なり度合いの異なる複数の合成画像R、…のエッジを検出して、これら複数の合成画像R、…の中から、エッジの評価値が最も良い何れかの合成画像Rを特定するので、合成画像Rに生じた変化の急峻さの程度をパラメータ可変とし、パラメータσ[i]を調整することによって最も良い合成結果を得ることができる。
このとき、パラメータσ[i]を変更して一の画像フレームPの各画素の他の画像フレームQの対応画素に対する合成の重みが異なる複数の合成重み関数w[p](x,y)を自動的に設定することができるので、最適な合成画像の取得をより簡便に行うことができる。
また、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいてパラメータσ[i]を調整する場合であっても、簡便なボタンで行うことができ、従来の対話的操作に見られるような多くの座標を入力する必要がなくなり、合成画像Rの生成を簡便に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、各個人について顔評価値が最小な(最も良い)画像フレームを1枚決定するようにしたが、これに限られるものではなく、顔評価値が所定の閾値以下となるもの、即ち、悪くないものを候補として複数枚取得しても良い。
この場合、合成可能な個人間の組合せは、それらの順列となることから、より多くの組合せ可能性が生じるが、重み(アルファ値)の拮抗する領域において、原画像フレーム間の画素値や勾配値の不一致度の総和を算出して、不一致度の最も小さいものを選択することで、これらの個人間の組合せのうち、最も不整合の出ない合成結果を選択することができる。これにより、組み合わせの最適化を行うことができ、不整合が生じる確率を非常に小さくすることができ、この発明の実用性をさらに高めることができる。
また、上記実施形態では、人の特徴部として顔を例示したが、これに限られるものではなく、特徴的な部分であれば如何なる部分であっても良い。即ち、特徴部をぶれてはいけない領域とし、それ以外をぶれてもあまり気にならない領域とに分けることができる。
また、撮像装置100の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。即ち、画像合成装置として、撮像装置100を例示したが、これに限られるものではい。例えば、連写撮影は当該撮像装置100とは異なる撮像装置にて行い、この撮像装置から転送された画像データのみを記録して、合成画像生成処理のみを実行する画像合成装置であっても良い。
加えて、上記実施形態にあっては、取得手段、特徴部検出手段、重み設定手段、合成手段としての機能を、CPU13の制御下にて、電子撮像部2、撮像制御部3、顔検出部7、重み設定部8b、画像合成部8dが駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、CPU13によって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、特徴部検出処理ルーチン、重み設定処理ルーチン、合成処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンによりCPU13に、背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像を取得させるようにしても良い。また、特徴部検出処理ルーチンによりCPU13に、取得された少なくとも二つの画像の各々から各人の特徴部の位置を検出させるようにしても良い。また、重み設定処理ルーチンによりCPU13に、少なくとも二つの画像のうち、検出された一の画像の特徴部を基準として、当該一の画像の各画素の他の画像の対応画素に対する合成の重みが特徴部から離れる程小さくなるように合成重み値を設定させるようにしても良い。また、合成処理ルーチンによりCPU13に、一の画像の合成重み値に応じて当該一の画像の各画素を他の画像の対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像Rを生成させるようにしても良い。
100・・・撮像装置、1・・・レンズ部、2・・・電子撮像部、3・・・撮像制御部、7・・・顔検出部、8・・・画像処理部、8a・・・評価値算出部、8b・・・重み設定部、8c・・・重み変更部、8d・・・画像合成部、8e・・・ブレンド比算出部、8f・・・画像特定部、8g・・・エッジ検出部、12・・・操作入力部、12b・・・選択決定ボタン、13・・・CPU

Claims (6)

  1. 背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像を取得する取得手段と、
    この取得手段により取得された少なくとも二つの画像の各々から各人の特徴部の位置を検出する特徴部検出手段と、
    前記少なくとも二つの画像のうち、前記特徴部検出手段により検出された一の画像の特徴部を基準として、当該一の画像の各画素の他の画像の対応画素に対する合成の重みが前記特徴部から離れる程小さくなるように合成重み値を設定する重み設定手段と、
    この重み設定手段により設定された前記一の画像の合成重み値に応じて当該一の画像の各画素を前記他の画像の対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像を生成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像合成装置。
  2. 前記合成手段は、
    前記重み設定手段により設定された前記一の画像の複数の合成重み値に基づいて、当該一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する重なり度合いが異なる複数の合成画像を生成し、
    前記合成手段により生成された複数の合成画像のエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記複数の合成画像の中から、前記エッジ検出手段により検出されたエッジの評価値が最も良い何れかの合成画像を特定する画像特定手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  3. 前記重み設定手段は、
    前記一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する合成の重みを変更して、当該重みが異なる複数の前記合成重み値を自動的に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像合成装置。
  4. 前記重み設定手段は、
    所定操作に基づいて指示された、前記一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する合成の重みが異なる複数の前記合成重み値を設定し、
    前記合成手段は、
    前記重み設定手段により設定された前記一の画像の複数の合成重み値に基づいて、当該一の画像の各画素の前記他の画像の対応画素に対する重なり度合いが異なる合成画像を複数生成し、
    所定操作に基づいて、前記合成手段により生成された複数の合成画像の中から、何れかの合成画像を指示する画像指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  5. 前記特徴部検出手段は、
    前記特徴部として、各画像から人の顔の位置を検出する顔検出手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像合成装置。
  6. 画像合成装置のコンピュータを、
    背景内に同時に存する複数人を連続して撮像することで生成された少なくとも二つの画像を取得する取得手段、
    この取得手段により取得された少なくとも二つの画像の各々から各人の特徴部の位置を検出する特徴部検出手段、
    前記少なくとも二つの画像のうち、前記特徴部検出手段により検出された一の画像の特徴部を基準として、当該一の画像の各画素の他の画像の対応画素に対する合成の重みが前記特徴部から離れる程小さくなるように合成重み値を設定する重み設定手段、
    この重み設定手段により設定された前記一の画像の合成重み値に応じて当該一の画像の各画素を前記他の画像の対応画素に重ね合わせるように合成して合成画像を生成する合成手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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