JP2010234067A - 細管部のガス殺菌・滅菌方法及び装置 - Google Patents

細管部のガス殺菌・滅菌方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス種に依存せずに細管部をガス殺菌・滅菌できる細管部のガス殺菌・滅菌方法及び装置を提供する。
【解決手段】殺菌チャンバー10内に殺菌すべき細管部11を収容して細管部11を殺菌・滅菌を行うに際し、真空バッファタンク8にオリフィスからなる導入ポート83と逆止弁85とを設けて真空カートリッジ80を形成し、その真空バッファタンク81に導入ポート82を介して細管部11を接続すると共にその細管部11と真空カートリッジ80を、殺菌チャンバー10内に収容し、その後、殺菌チャンバー10内を減圧すると共に逆止弁85を介して真空バッファタンク81内に真空エネルギを蓄積し、殺菌チャンバー10内に殺菌ガスを供給して、その殺菌ガスを、細管部11と導入ポート83を通して真空バッファタンク81内に吸引して細管部11内を殺菌するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、細管部の内外をオゾン等のガスで殺菌するための細管部のガス殺菌・滅菌方法及び装置に関するものである。
現在利用または開発されているガス殺菌・滅菌方法および装置としてはエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌、過酸化水素ガス(VHP)殺菌、低温プラズマ(VHP+プラズマ)滅菌、ホルムアルデヒドガス殺菌、オゾンガス殺菌・滅菌などがある。
ガス滅菌手法は、高圧蒸気滅菌のように熱を利用した滅菌手法と異なり、物理的に滅菌剤であるガスが滅菌したい部位に到達し、微生物と反応することによって滅菌するものである。したがってカテーテルなど細管部等の狭隘を有する滅菌対象物の場合は、ガスが到達し難いため、滅菌ガス雰囲気中に対象物を配置しただけでは滅菌が困難といわれている。
そこで一般的にはEOG滅菌に代表されるように滅菌チャンバー内の減圧・ガス再導入を繰り返すことによって細管対象物への滅菌ガス浸透効果を高める方法が採用されている。しかし、滅菌剤となるガス種の拡散特性によっては減圧・再導入だけでは滅菌効果が得られないという問題がある。
従来この問題を解決するための様々な試みがなされている。
例えば低温プラズマ滅菌では小型カートリッジ方式が採用されている。
この方式は滅菌剤である液体過酸化水素の小型カートリッジを細管対象物に接続した上でチャンバー内の減圧・復圧を繰り返し小型カートリッジから気化したVHPを細管対象物に直接供給することで効果的な滅菌を可能としている(特許文献2)。
しかしこの方式はガスの気化・液化・濃縮保存が難しいガス種の場合には適用できない。また、この小型カートリッジは細管対象物に接続するまでの誤流出防止対策は考えられているが、滅菌完了後に滅菌剤が残留する可能性がある。
一方オゾンガス殺菌・滅菌ではオゾンの自己分解が早く濃縮保存も困難なため小型カートリッジによる方式は採用できない。
そこでオゾンガス殺菌・滅菌では循環供給方式が提案されている。この方式は滅菌工程中にチャンバー内のオゾンガスを直接細管対象物に循環供給する方法である(特許文献1、3、4)。
特開平11−347106号公報 特開平09−000609号公報 特表平09−501845号公報 特表平06−510932号公報
しかしこの方式では装置に専用のガス循環系統を追加する必要がある。また循環供給方式では滅菌完了後の無菌性確保が困難である。一般的に滅菌対象物は滅菌バッグという、滅菌ガスは透過するが菌は透過しない特殊な包装材で包装された状態で滅菌することによって滅菌後の保管時の無菌性が確保されるが、循環供給方式では装置側のガス循環系統と細管対象物をチャンバー内に設置した専用ポートを介して配管接続するため、滅菌バッグによる包装と干渉が生じるためである。
また細管滅菌のための準備作業時には通常は人の作業が介在するため、小型カートリッジ方式でも循環供給方式でも言える事であるが、人的ミスによって細管対象物が閉塞状態となり、滅菌できない可能性がある。さらに循環供給方式では、この閉塞状態によって、装置や細管部が壊れる可能性もある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ガス種に依存せずに細管部をガス殺菌・滅菌できる細管部のガス殺菌・滅菌方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、殺菌チャンバー内に殺菌すべき細管部を収容し、その殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給すると共に細管部内に殺菌ガスを供給して殺菌・滅菌を行う細管部のガス殺菌・滅菌方法において、真空バッファタンクにオリフィスからなる導入ポートと逆止弁とを設けて真空カートリッジを形成し、その真空バッファタンクに導入ポートを介して細管部を接続すると共にその細管部と真空カートリッジを、殺菌チャンバー内に収容し、その後、殺菌チャンバー内を減圧すると共に逆止弁を介して真空バッファタンク内に真空エネルギを蓄積し、殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給して、その殺菌ガスを、細管部と導入ポートを通して真空バッファタンク内に吸引して細管部内を殺菌することを特徴とする細管部のガス殺菌・滅菌方法である。
請求項2の発明は、殺菌チャンバー内に殺菌すべき細管部を収容し、その殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給すると共に細管部内に殺菌ガスを供給して殺菌・滅菌を行う細管部のガス殺菌・滅菌装置において、真空バッファタンクにオリフィスからなる導入ポートと逆止弁とを設けて真空カートリッジを形成し、その真空バッファタンクに導入ポートを介して細管部を接続すると共にその細管部と真空カートリッジを、殺菌チャンバー内に収容し、その後、殺菌チャンバー内を減圧すると共に逆止弁を介して真空バッファタンク内に真空エネルギを蓄積し、殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給して、その殺菌ガスを、細管部と導入ポートを通して真空バッファタンクに吸引して細管部内を殺菌することを特徴とする細管部のガス殺菌・滅菌装置である。
本発明によれば、細管部に殺菌ガスを供給して殺菌するにおいて、殺菌チャンバーと細管部に殺菌ガスを切り替えて供給することで、細管部の最適な殺菌が行える。また細管部が閉塞しているときに細管部へ供給する殺菌ガスをリリーフすることで、装置を保護できる。また細管部を真空カートリッジに接続し、真空カートリッジごと殺菌チャンバーに収容して殺菌するようにしたので、殺菌後はそのまま取り出しても、殺菌後の無菌性を維持できるという優れた効果を発揮するものである。
本発明における殺菌チャンバーの詳細図である。 図1における通常殺菌時の各機器の動作のシーケンスを説明する図である。 図1における細管部の殺菌時の各機器の動作のシーケンスを説明する図である。 本発明において殺菌チャンバー内で細管部を殺菌する際に用いる真空カートリッジの一実施の形態を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、図1により殺菌チャンバーの基本構成を説明する。
図1において、10は、カテーテルなどの細管部11を収容する密閉された殺菌チャンバーで、オゾン供給手段12からのオゾン等の殺菌ガス(滅菌ガス)が殺菌チャンバー10内に供給されると共に、細管部11内にもオゾンが供給されるようになっている。
オゾン供給手段12は、空気中の酸素を吸着し、吸着後酸素を脱着して酸素を製造する酸素製造装置13と、酸素製造装置13で製造された酸素をオゾンガスとするオゾナイザ14と、オゾナイザ14からのオゾンガスを殺菌チャンバー10や細管部11内に供給するオゾン供給ライン15とからなる。
オゾン供給ライン15は、オゾナイザ14からの上流側メインライン16に、第1三方弁17が接続され、その第1三方弁17で、メインライン16がチャンバー側ライン18と細管側ライン19に分岐され、さらにそのチャンバー側ライン18に第2三方弁20が接続され、その第2三方弁20で、チャンバー側ライン18が抵抗の異なるチャンバー側第1ライン(抵抗大)18aとチャンバー側第2ライン(抵抗小)18bに分岐され、細管側ライン19に第3三方弁21が接続され、その第3三方弁21で、細管側ライン19が、抵抗の異なる細管側第1ライン(抵抗大)19aと細管側第2ライン(抵抗小)19bに分岐され、これらライン18a、18b、19a、19bに開閉弁22a、22b、23a、23bが接続されると共に、その下流側のライン18a、18b、19a、19bが下流側メインライン24に合流され、そのメインライン24に第4三方弁25が接続され、そのメインライン24が、再度チャンバー側ライン26と細管側ライン27に分岐されて構成される。
チャンバー側ライン26は、殺菌チャンバー10内に直接オゾンを吹き込むようにされ、細管側ライン27は、リリーフ弁28、フローメータ29を介して細管部11に接続されるようになっている。
リリーフ弁28のクラッキング圧は、接続される細管部11の配管抵抗以上で、構成機器や細管部11を保護できる圧力下限値以下に設定されている。リリーフ弁28の二次側には、リリーフライン30が接続され、後述するオゾンキラー31側に接続されるようになっている。なお、このリリーフライン30を接続せずにリリーフ弁28の二次側から直接殺菌チャンバー10に排気するようにしてもよい。
殺菌チャンバー10には、チャンバー10内のオゾンを排気弁32、オゾンキラー31、真空ポンプ33を介して排気する排気ライン34が接続される。
殺菌チャンバー10には、オゾン濃度計35と循環ポンプ36からなるオゾン濃度モニタ37が接続され、チャンバー10内のオゾンをオゾン濃度計35を介して吸引した後、循環ポンプ36からチャンバー10に戻して常時オゾン濃度をモニタできるようになっている。
殺菌チャンバー10には、プレフィルタ38、滅菌フィルタ39、開閉弁40が順次接続された外気吸引ライン41が接続される。
殺菌チャンバー10には、温度センサ42、湿度センサ43が設けられる。
以上において、本発明では、オゾンガスなど滅菌剤となるガス種の拡散特性、自己分解特性、気化・液化・濃縮保存特性によらず細管部11の滅菌が可能で、且つ、細管部11に滅菌ガスが導入されたことの検知、さらに人的接続ミスからの装置や細管部の保護、残留する滅菌剤のパージなどが可能となる。なお本発明は滅菌や殺菌といった微生物制御レベルの区別なく適用が可能である。
以下に殺菌チャンバーを用いたガス殺菌・滅菌方法を説明する。
殺菌チャンバー10内に細管部11を収容し、細管部11を、細管側ライン27のフローメータ29に接続する。このフローメータ29、リリーフ弁28の接続専用ポートは作業性を考えて殺菌チャンバー10の入口側に設置すると良い。
細管部11の他端は、殺菌チャンバー10内で開放されている。
酸素製造装置13で製造された酸素は、オソナイザ14でオゾンとされ、オゾン供給ライン15からチャンバー側ライン26を介して、殺菌チャンバー10内に、或いは細管側ライン27から細管部11内に供給される。
この際、チャンバー側ライン26へは、第1三方弁17から第2三方弁20を介し、抵抗大の開閉弁22aを通して、或いは抵抗小の開閉弁22bを通して導入し、細管側ライン27へは、第1三方弁17から第3三方弁21を介し、抵抗大の開閉弁23aを通して、或いは抵抗小の開閉弁23bを通して導入する。
また、殺菌チャンバー10内にオゾンを供給する際には、排気ライン34の真空ポンプ33で殺菌チャンバー10内を減圧した後に、オゾン供給を行い、オゾン供給で、滅菌・殺菌した後は、外気吸入ライン41から外気を導入してエアレーションを行う。
図2は、殺菌チャンバー10内の通常殺菌を、図3は細管部11の殺菌・滅菌のシーケンスを示したものである。
図2においては、各機器の起動準備を行った後、真空ポンプ33による減圧、オゾナイザ14の運転、抵抗大の開閉弁22aを開いて、殺菌チャンバー10内にオゾンガスを小流量で流して滅菌を行い、次に抵抗小の開閉バルブ22bを開いてオゾン殺菌を行う第1回暴露処理を行った後、同様に第2回暴露処理を行った後、真空ポンプ33による減圧、外気吸入ライン41による空気導入を交互に繰り返してエアレーション処理を行ったのち、片付け処理を行う。
図3においては、各機器の起動準備を行った後、真空ポンプ33による減圧、オゾナイザ14の運転、開閉弁23aを開いて、細管部11に小流量でオゾンガスを流した後、抵抗大の開閉弁22aを開いて、殺菌チャンバー10内にオゾンガスを小流量で流し、次に開閉弁23bを開いて、細管部11に大流量でオゾンガスを流した後、抵抗小の開閉弁22bを開いて、殺菌チャンバー10内にオゾンガスを大流量で流してオゾン殺菌を行う第1回暴露処理を行った後、同様に第2回暴露処理を行った後、真空ポンプ33による減圧、外気吸入ライン41による空気導入を交互に繰り返してエアレーション処理を行ったのち、片付け処理を行う。
このシーケンス制御は、通常滅菌時の減圧・オゾン導入工程のオゾン導入中に配管分岐部に設置した三方弁17、20、21と開閉弁22a、22b,23a、23bの切替によって通常滅菌系統と細管滅菌系統を切り替えることによって実現する。減圧・導入が複数回実施される場合は毎回バルブ切替を行なっても良い。
オゾン導入中の通常滅菌・細管滅菌のバルブ切替タイミング・回数・時間の最適値は対象とする細管部11の寸法条件・材質条件に依存するが、本方式であれば最適値が既知であれば、バルブ切替のシーケンス設定だけで最適な条件に設定できる。チャンバヘのオゾンガス導入をすべて細管対象物を通して実現することも可能であるが、細管対象物構成材料へのダメージや細管対象物構成材料による自己分解促進などを考慮して最適な条件で交互にオゾンガスを導入することが望ましい。
一般的にオゾナイザの発生するオゾンガス濃度は滅菌条件より十分高いが、細管対象物へのオゾン供給はオゾナイザが発生する高濃度オゾンの直接供給とする。これによりオゾンガスの自己分解を考慮した上で滅菌条件(CT値=オゾン濃度×曝露時間の積)を満足させることが可能となる。
通常滅菌系統と細管滅菌系統の配管抵抗の違いをキャンセルする目的や、ガス導入中のチャンバー内真空度の変化に応じて配管抵抗を調整する目的として、自動圧力制御機能や配管抵抗の異なる複数系統のラインを切り替えて使用する機能を追加することにより、オゾナイザに作用する圧力を最適状態に維持しオゾン発生効率を向上させても良い。
次に装置や細管部の保護について説明する。
人的ミスで細管部11が閉塞状態になった場合に、オゾナイザ14等の構成機器に過大な圧力がかかり装置や細管部を破損する可能性がある。これを回避するために、細管側ライン27に接続したリリーフ弁28によりリリーフライン30にてリリーフし、オゾンキラー32より真空ポンプ33にて排気する。これによって、オゾナイザ14等の構成機器や細管部を保護できる。
リリーフ弁28のクラッキング圧は接続される細管部11の配管抵抗以上で構成機器を保獲できる圧力下限値以下を設定する。なお、リリーフ弁28の二次側は殺菌チャンバー10に開放しても良い。
細管部に滅菌ガスが導入されたことの検知について説明する。
人的ミスで細管部11が閉塞状態になった場合に細管滅菌系統にオゾンガスが導入されない可能性がある。オゾンガスが導入され滅菌されたことを検知するために、細管滅菌系統にリリーフ弁28のクラッキング圧を検知する圧力スイッチ(図示せず)を設置する。
人的ミスで細管部11が閉塞状態になっているかどうかを滅菌運転開始前に知るために、オゾンを発生しないでオゾン原料ガス(酸素ガスや空気)のみを供給するモードを準備し、この時点でリリーフ弁28のクラッキング圧を検知しても良い。
人的ミスで細管対象物が閉塞状態になっているかどうかを人が容易に目視確認できるように、細管滅菌系統にフローメータ29などの確認手段を設置しても良い。
圧力スイッチ以外の閉塞状態確認方法として、一回目の減圧後のオゾン導入を細管滅菌系統へのオゾン導入から開始して通常滅菌系統に切り替わる前にチャンバー内オゾン濃度測定用モニタ37でオゾンを検知することにより、細管部11にオゾンガスが導入されたことを確認しても良い。
逆に人的ミスで細管対象物が専用ポートに接続されていない状態を検知するために、細管部11の二次側端部に第二のリリーフ弁やフローメータ(図示せず)を設置して、圧力スイッチや目視確認で細管対象物への接続有無を確認しても良い。この場合、第二のリリーフ弁のクラッキング圧は第一のリリーフ弁のクラッキング圧より小さくする。
なお、細管部11内の残留滅菌ガスのパージにおいて、細管部11内に滅菌ガスが到達し難いということは、エアレーションでも滅菌ガスが除去しにくいということになる。本発明では、滅菌終了後のエアレーション時に細管滅菌系統に装置側からパージガス供給することが可能なので、滅菌ガスを十分除去可能である。また、細管部11は、オゾン殺菌後に殺菌チャンバー10から取り出すが、細管部11の配管接続部は、オゾンと接触しないため滅菌されないが、チューブ類のように端部を切断・廃棄しても良い細管部の場合は、使用直前に接続部を切断する。
細管部11の配管接続部が遠隔操作あるいはタイマー動作によって把持を解除できる機溝とし、細管滅菌が完了した後に滅菌ガス雰囲気中で把持を解除することで、接続部の滅菌を実施することもできる。細管対象物の配管接続部が遠隔操作あるいはタイマー動作で把持部を移動できる機構とし、細管滅菌中に複数回持ち替えることにより、接続部の滅菌を実施することもできる。
さらに細管部11の配管接続部が金属製の場合は、接続機構に加熱手段を設けることにより、細管滅菌中に熱により殺菌することができる。
次に、殺菌チャンバー10内に収容される細管部11の先端に取り付ける真空カートリッジを図4により説明する。
図4は、ガス種に依存しない細管部11の滅菌に使用する真空カートリッジ80の例を示したものである。
この真空カートリッジ80は、細管滅菌に必要な容量を有する真空バッファタンク81と、細管部11と接続する接続ポート82と、その接続ポート82に臨んで真空バッファタンク81に形成されたオリフィスからなるオゾン導入ポート83と、減圧ポート84と、その減圧ポート84に設けられた逆止弁85からなる。逆止弁85は、減圧ポート84をスプリング86で常時閉じる方向に付勢された弁体87とからなる。
真空カートリッジ80は、接続ポート82を細管部11に接続した状態で、図1に示した殺菌チャンバー10内に収容し、他端は、殺菌チャンバー10に開放したままにしておく。
この図4の真空カートリッジ80は、殺菌チャンバー10内が減圧されるにおいて、逆止弁85が開く、この際、オリフィスからなるオゾン導入ポート83の流体抵抗が大きいので、減圧時には大口径の減圧ポート84から殺菌チャンバー10側にエアが抜ける。殺菌チャンバー10内の減圧完了時には、真空バッファタンク81内は逆止機能のクラッキング圧分だけ低い真空度まで到達して、真空バッファタンク81内に真空エネルギを蓄積できる。
殺菌チャンバー10に、図1のチャンバー側ライン26からオゾン導入が開始されると、細管部11内部は、チャンバー10の圧力にほぼ追従した速度で復圧し容積に比例したオゾンを取り込んだ後は、オゾンは分解されるだけであるが、真空カートリッジ80の真空バッファタンク81内部の真空エネルギはオゾン導入完了後も減圧状態を保ち、オゾン導入ポート83を通して少しずつ復圧するため、結果として殺菌チャンバー10内のオゾンを真空バッファタンク81の容積分、細管部11にオゾンを常時導入することが可能となる。
この真空カートリッジ80を用いることで、細管側ライン27に細管部11を接続することなく細管部11をチャンバー10内に収容できるため、殺菌処理後の細管部11を取り外す必要がなくそのまま真空カートリッジ80ごと、或いは真空カートリッジ80から取り外してチャンバー10外に取り出すことができる。
また、真空カートリッジと細管部を接続した状態で一般の滅菌バックに入れることにより処理後の無菌性を確保できる。
10 殺菌チャンバー
11 細管部
27 細管側ライン
28 リリーフ弁
80 真空カートリッジ
81 真空バッファタンク
83 オゾン導入ポート
85 逆止弁

Claims (2)

  1. 殺菌チャンバー内に殺菌すべき細管部を収容し、その殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給すると共に細管部内に殺菌ガスを供給して殺菌・滅菌を行う細管部のガス殺菌・滅菌方法において、真空バッファタンクにオリフィスからなる導入ポートと逆止弁とを設けて真空カートリッジを形成し、その真空バッファタンクに導入ポートを介して細管部を接続すると共にその細管部と真空カートリッジを、殺菌チャンバー内に収容し、その後、殺菌チャンバー内を減圧すると共に逆止弁を介して真空バッファタンク内に真空エネルギを蓄積し、殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給して、その殺菌ガスを、細管部と導入ポートを通して真空バッファタンク内に吸引して細管部内を殺菌することを特徴とする細管部のガス殺菌・滅菌方法。
  2. 殺菌チャンバー内に殺菌すべき細管部を収容し、その殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給すると共に細管部内に殺菌ガスを供給して殺菌・滅菌を行う細管部のガス殺菌・滅菌装置において、真空バッファタンクにオリフィスからなる導入ポートと逆止弁とを設けて真空カートリッジを形成し、その真空バッファタンクに導入ポートを介して細管部を接続すると共にその細管部と真空カートリッジを、殺菌チャンバー内に収容し、その後、殺菌チャンバー内を減圧すると共に逆止弁を介して真空バッファタンク内に真空エネルギを蓄積し、殺菌チャンバー内に殺菌ガスを供給して、その殺菌ガスを、細管部と導入ポートを通して真空バッファタンクに吸引して細管部内を殺菌することを特徴とする細管部のガス殺菌・滅菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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