JP2010226806A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】三相の電流指令値に追従するように高速に電流制御を行う電流瞬時値制御型PWM制御方式を用いた電圧形PWM整流回路において、交流電圧に異常が発生した場合にも過電流を発生せずに運転を継続する。
【解決手段】電圧検出器17は、三相交流電圧の各相の電圧値を検出する。乗算器18u,18V,18wは、各相の電圧値に三相ブリッジ回路8の出力有効電流指令値を乗算して各相の電流指令値を出力する。減算器9u,9v,9wは各相の電流指令値および各相の電流検出値から各相の電流偏差を出力する。ヒステリシスコンパレータ10u,10v,10wは、各相の電流偏差をもとに各相のPWM信号を出力する。論理回路11は、各相のPWM信号及びその論理反転信号をもとに三相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号をゲート回路7を介して出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自己消弧形スイッチング素子を有するインバータを制御するための電力変換装置に関する。
従来、電圧形インバータへ直流電圧を供給する方法の一つとして、自己消弧形スイッチング素子とダイオードからなる三相ブリッジ回路をPWM制御し、三相の交流電圧から直流電圧に電力の変換を行う、いわゆる電圧形PWM整流回路を用いる方法がある。この電圧形PWM整流回路を用いることにより、電源回生が可能になるとともに電源高調波の発生を小さくすることも可能になる。
一般にPWM制御方式の電力変換器では、三角波キャリアと正弦波状の変調波による三角波比較PWM制御方式が用いられる。しかし、この三角波比較PWM制御方式では、電流応答が三角波キャリアの周波数によって制限されるため、スイッチング素子の発生損失の観点からキャリア周波数を上げられない場合には、十分な電流応答が得られない場合がある。
また、三角波比較PWM制御方式では、交流電圧の位相角を検出し、その位相角を用いて、交流電流の検出値を回転座標変換により有効電流成分と無効電流成分とに分け、それぞれ有効電流指令値と無効電流指令値に追従するように電流制御を行なう。
前述した交流電圧の位相角の検出にはPLL回路が用いられている。このPLL回路には制御応答の遅れが存在するため、電源系統に事故が発生した場合など交流電圧に異常が発生した場合には正常な位相角を検出できなくなり、三角波比較PWM制御方式の電流応答の制限とあいまって電流制御が効かなくなった結果、過電流が発生し、電力変換装置としての運転継続が出来なくなってしまう場合があった。
一方、高速な電流応答の得られるPWM制御方式として、例えば特許文献1に開示されるような電流瞬時値制御型PWM制御方式がある。
図9は、従来の電流瞬時値制御型PWM制御方式の電力変換装置の構成例を示すブロック図である。図9に示した電流瞬時値制御型PWM制御方式の電力変換装置は、三相ブリッジ回路38、電流検出器34、減算器39u,39v,39w、ベクトル角演算回路42、スイッチングシーケンス論理回路43、シーケンス起動回路44、論理回路41、ゲート回路37を備える。
三相ブリッジ回路38は、IEGT等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードとで構成される。三相ブリッジ回路38の出力側には、直流電力の授受を行うための直流端子PおよびNが設けられ、直流端子P,Nの間には直流平滑コンデンサ31が設けられる。
三相ブリッジ回路38の交流端子は電流検出器34に接続される。電流検出器34は、三相交流のU相、V相、W相の電流値をそれぞれ検出する。
減算器39uは、予め定められたU相の電流指令値iu*および電流検出器34により検出されたU相の電流検出値iuを入力してU相の電流偏差Δiuを出力する。減算器39vは、予め定められたV相の電流指令値iv*および電流検出器34により検出されたV相の電流検出値ivを入力してV相の電流偏差Δivを出力する。減算器39wは、予め定められたW相の電流指令値iw*および電流検出器34により検出されたW相の電流検出値iwを入力してW相の電流偏差Δiwを出力する。
ベクトル角演算回路42は、減算器39u,39v,39wからの電流偏差Δiu,Δiv,Δiwを入力して、電流偏差ベクトルΔiの角度である電流偏差ベクトル角θΔiを出力する。
スイッチングシーケンス論理回路43は、ベクトル角演算回路42から出力される電流偏差ベクトル角θΔiおよびシーケンス起動回路44からの後述するシーケンス起動信号Seqに基づいて、各相のスイッチング指令ベクトルSW=(swu,swv,sww)を出力する。
スイッチング指令swu,swv,swwのそれぞれは、2進数で“0”または“1”の値をとり、U相,V相,W相のスイッチング指令に1対1で対応する。例えばスイッチング指令「swu=1」は、U相の正側素子がオンで負側素子はオフという指令信号で、「swu=0」はU相の負側素子がオンで正側素子がオフという指令信号である。
また、例えば、(swu,swv,sww)=(1,0,0)は、U相のみ正側素子をオン、他相は負側素子をオンするスイッチング指令を表す。スイッチング指令SWでインバータの素子のオンオフが制御される場合、インバータが出力する電圧の空間ベクトルを空間電圧ベクトルと称する。
スイッチング指令ベクトル(swu,swv,sww)=(1,0,0)、および(swu,swv,sww)=(1,1,1)の場合にはインバータの3相出力電圧のすべてが同電位となり、どの線間をとっても線間電圧の大きさが「0」となる。この場合の空間電圧ベクトルをゼロ電圧ベクトルと称する。
シーケンス起動回路44は、減算器39u,39v,39wからの電流偏差Δiu,Δiv,Δiwおよびスイッチングシーケンス論理回路43により現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seqをスイッチングシーケンス論理回路43に出力する。
論理回路41はスイッチングシーケンス論理回路43が出力するスイッチング指令ベクトルSWを入力して、三相ブリッジ回路38の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路41の出力はゲート回路37を介して三相ブリッジ回路38において相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
図10は、従来の電流瞬時値制御型PWM制御方式の電力変換装置の電源位相PLL回路の構成例を示すブロック図である。
この電源位相PLL回路は、演算器51,52、PI回路53、加算器54、積分器55および演算器56を有する。演算器51は、電源電圧Vに対し以下の式(1)により導かれたU相の電圧Vuおよび電源電圧Vに対し以下の式(2)により導かれたW相の電圧Vwを入力し、電圧Vuに対し、以下の式(3)により電圧Vxを得て、電圧Vwに対し以下の式(4)により電圧Vyを得る。
Vu = V・sinθs …式(1)
Vw = V・sin(θs+120°) …式(2)
Vx = (Vu+2Vw)/√3 …式(3)
Vy = Vu …式(4)
また、演算器52は、電源位相θsのsinθs,cosθs、電圧Vx,Vyを入力し、以下の式(5)により電圧Vdを得て、以下の式(6)により電圧Vqを得る。
Vd = Vy・sinθs+Vx・cosθs …式(5)
Vq = Vy・cosθs−Vx・sinθs …式(6)
PI回路53は、電圧Vdを入力し、出力信号を加算器54に出力する。加算器54は、PI回路53からの出力信号と予め定められたオフセット信号Fs_offsetを入力し、電源周波数信号Fsを出力する。積分器55は、加算器54からの信号を入力して出力を電源位相θsとして出力する。演算器56は、積分器55からの電源位相θsを入力して、前述したsinθs,cosθsを演算器52に出力する。電源位相PLL回路は電圧Vdが0になるように制御することで電源位相θsを得る。
特許第3267524号公報
前述したようにベクトル角演算回路、スイッチングシーケンス論理回路、シーケンス起動回路を用いた電力変換装置では、結果として、高速な電流制御応答が可能でありながら、スイッチング周波数が大幅に変動せず、含有高調波の少ないPWM制御が得られる。
しかしながら、この方式においても、三相交流電流の各相の検出値との電流偏差を求めるための三相交流電流の各相の指令値を導くためには、PLL回路を用いて電源電圧の位相を得る必要がある。
このPLL回路には、前述した三角波比較PWM制御方式でも説明したように制御応答の遅れが存在するため、交流電圧に異常が発生した場合は過電流が発生して運転継続が出来なくなる場合がある。
そこで、本発明の目的は、三相の電流指令値に追従するように高速に電流制御を行う電流瞬時値制御型PWM制御方式を用いた電圧形PWM整流回路において、交流電圧に異常が発生した場合にも過電流を発生せずに運転を継続することが可能になる電力変換装置を提供することにある。
すなわち、本発明に係わる電力変換装置は、自己消弧形スイッチング素子およびダイオードを有して、三相交流電圧から直流電圧への変換を行なうための三相ブリッジ回路と、前記三相交流電圧の各相の電圧値を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出した各相の電圧に前記三相ブリッジ回路による出力有効電流指令値に対応するゲインを乗算することで前記三相ブリッジ回路における三相交流電流の各相の指令値を取得する指令値取得手段と、前記三相ブリッジ回路における三相交流電流の各相の電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出した各相の電流値を前記指令値取得手段により取得した三相交流電流の各相の指令値に追従するように制御する電流瞬時値制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、三相の電流指令値に追従するように高速に電流制御を行う電流瞬時値制御型PWM制御方式を用いた電圧形PWM整流回路において、交流電圧に異常が発生した場合にも過電流を発生せずに運転を継続することができる。
本発明の第1の実施形態における電力変換装置の構成例を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における電力変換装置の動作説明図。 本発明の第2の実施形態における電力変換装置の構成例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態における電力変換装置が出力可能な空間ベクトル図。 本発明の第2の実施形態における電力変換装置のスイッチングシーケンス論理回路13により用いられる電圧ベクトル選択テーブルの一例を示す図。 本発明の第3の実施形態における電力変換装置の構成例を示すブロック図。 本発明の第4の実施形態における電力変換装置の構成例を示すブロック図。 本発明の第5の実施形態における電力変換装置の構成例を示すブロック図。 従来の電力変換装置の構成例を示すブロック図。 従来の電流瞬時値制御型PWM制御方式の電力変換装置の電源位相PLL回路の構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における電力変換装置の一例を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態における電力変換装置は三相ブリッジ回路8を備える。三相ブリッジ回路8は、IEGT等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードとで構成される。三相ブリッジ回路8の出力側には、直流電力の授受を行うための直流端子PおよびNが設けられ、直流端子P,Nの間には直流平滑コンデンサ1が設けられる。
三相ブリッジ回路8の交流端子は、電源インダクタンス16を介して、三相電圧源15に接続される。
本実施形態における電力変換装置は、電流検出器4、電圧検出器17、乗算器18u,18V,18w、減算器9u,9v,9w、ヒステリシスコンパレータ10u,10v,10w、論理回路11およびゲート回路7を備える。
電圧検出器17は、三相交流電圧のU相の電圧値vu、V相の電圧値vv、W相の電圧値vwを検出する。
乗算器18uは、電圧検出器17からの三相交流電圧のU相の電圧値vuに予め定められた有効電流指令値ip*に対応するゲインを乗算してU相の電流指令値iu*を出力する。有効電流指令値ip*は、三相ブリッジ回路8による出力有効電流指令値である。有効電流指令値ip*の重みは、電圧検出器17の検出ゲインを考慮して決定される。
また、乗算器18Vは、電圧検出器17からの三相交流電圧のV相の電圧値vvに前述した有効電流指令値ip*に対応するゲインを乗算してV相の電流指令値iv*を出力する。乗算器18wは、電圧検出器17からの三相交流電圧のW相の電圧値vwに前述した有効電流指令値ip*に対応するゲインを乗算してW相の電流指令値iw*を出力する。
減算器9uは、U相の電流指令値iu*および電流検出器4により検出されたU相の電流検出値iuを入力してU相の電流偏差Δiuを出力する。減算器9vは、V相の電流指令値iv*および電流検出器4により検出されたV相の電流検出値ivを入力してV相の電流偏差Δivを出力する。減算器9wは、W相の電流指令値iw*および電流検出器4により検出されたW相の電流検出値iwを入力してW相の電流偏差Δiwを出力する。
ヒステリシスコンパレータ10uは、減算器9uから出力された電流偏差Δiuを入力して、その値が設定されたヒステリシス幅を超えていたら出力を論理値“1”に変更し、ヒステリシス幅を下回っていたら出力を論理値“0”に変更する。
ヒステリシスコンパレータ10vは、減算器9vから出力された電流偏差Δivを入力して、その値が設定されたヒステリシス幅を超えていたら出力を論理値“1”に変更し、ヒステリシス幅を下回っていたら出力を論理値“0”に変更する。
ヒステリシスコンパレータ10wは、減算器9wから出力された電流偏差Δiwを入力して、その値が設定されたヒステリシス幅を超えていたら出力を論理値“1”に変更し、ヒステリシス幅を下回っていたら出力を論理値“0”に変更する。
ヒステリシスコンパレータ10u,10v,10wのそれぞれからの出力は三相ブリッジ回路8のU相のPWM信号Uo,V相のPWM信号Vo,W相のPWM信号Woに1対1で対応し、論理回路11に出力される。
論理回路11は、ヒステリシスコンパレータ10u,10v,10wからのPWM信号Uo,Vo,Woを入力して、Uo、Vo、Wo及びその論理反転信号に所定のオンディレイタイム処理を行って、三相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して三相ブリッジ回路8において相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
図2は、本発明の第1の実施形態における電力変換装置の動作説明図である。
図2において、一点鎖線で示した正弦波の電流指令値iu*の上下に点線で示した各(hys/2)のヒステリシス幅を有している。
本発明の第1の実施形態における電力変換装置は、電流iuが正方向へ変化して電流指令値(iu*+hys/2)に達すると、ヒステリシスコンパレータの出力が論理値“0”となってインバータの負側のスイッチをオンして交流負荷に負電圧を印加して、電流iuを負方向へ変化せしめ、電流iuが負方向へ変化して電流指令値(iu*−hys/2)に達すると、インバータの正側のスイッチをオンして交流負荷に正電圧を印加して電流iuを正方向へ変化させることにより、電流iuを電流基準iu*の±hys/2のヒステリシス幅内に収めるように制御する。
コンパレータのゲインはほぼ無限大といってよいから、超高速の電流制御応答が得られる。但し、同じくコンパレータのゲインがほぼ無限大ということから、スイッチング周波数を制限するためのヒステリシス幅が必要である。最大のスイッチング周波数は交流負荷の漏れインピーダンス、直流電圧、自己消弧形素子のスイッチング速度等とヒステリシス幅によって定まる。
以上のように、本発明の第1の実施形態における電力変換装置では、従来用いていたPLL回路を用いることなく、三相電圧源からの電圧をもとに三相電流指令値を直接生成し、三相電流指令値に高速に追従するように電流瞬時値制御型PWMを用いて電流制御を行なうので、交流電圧に異常が発生した場合にも過電流を発生せずに運転を継続することが可能な電力変換装置が実現できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態における電力変換装置の構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。図3は、本発明の第2の実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。
本発明の第2の実施形態における電力変換装置は、第1の実施形態で説明したヒステリシスコンパレータ10u,10v,10wに代えて、ベクトル角演算回路12、スイッチングシーケンス論理回路13、シーケンス起動回路14を備える。
ベクトル角演算回路12は減算器9u,9v,9wからの電流偏差Δiu,Δiv,Δiwを入力して、電流偏差ベクトルΔiの角度θΔiを求める。
スイッチングシーケンス論理回路13は、ベクトル角演算回路12から出力される電流偏差ベクトル角θΔiおよびシーケンス起動回路14からのシーケンス起動信号Seqとに基づいて動作し、各相のスイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を出力する。
シーケンス起動回路14は、減算器9u,9v,9wからの電流偏差Δiu、Δiv、Δiwおよびスイッチングシーケンス論理回路13により現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seqをスイッチングシーケンス論理回路13に出力する。
論理回路11はスイッチングシーケンス論理回路13が出力するスイッチング指令ベクトルSWを入力して、三相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して三相ブリッジ回路8において相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
図4は、本発明の第2の実施形態における電力変換装置が出力可能な空間ベクトル図である。
図4に示したベクトル図は電力変換装置が交流側に出力可能な電圧を8種類の空間電圧ベクトルV0〜V7として示したものである。
空間電圧ベクトルV0は、スイッチング指令ベクトル(swu,swv,sww)=(0,0,0)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV1は、(swu,swv,sww)=(1,0,0)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV2は、(swu,swv,sww)=(1,1,0)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV3は、(swu,swv,sww)=(0,1,0)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV4は、(swu,swv,sww)=(0,1,1)である空間電圧ベクトルである。
また、空間電圧ベクトルV5は、(swu,swv,sww)=(0,0,1)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV6は、(swu,swv,sww)=(1,0,1)である空間電圧ベクトルで、空間電圧ベクトルV7は、(swu,swv,sww)=(1,1,1)である空間電圧ベクトルである。
スイッチングシーケンス論理回路13は、シーケンス起動回路14からのシーケンス起動信号Seqが“1”となった場合に、図4に示した現在の電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の空間電圧ベクトルとに基づいて、スイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を更新する。
更新後のスイッチング指令ベクトルSWとしては、8種類の空間電圧ベクトルV0〜V7の中から、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の空間電圧ベクトルの情報を元に、電流偏差を減少させることができる電圧ベクトルが選択される。
空間電圧ベクトルの選択については、必ず前述したゼロ電圧ベクトルV0もしくはV7が選択された状態で完了される一連のスイッチングシーケンス論理に従うが、高調波低減やスイッチング周波数低減等、目的に応じたスイッチングシーケンス論理を自由に設計することが可能である。
図5は、本発明の第2の実施形態における電力変換装置のスイッチングシーケンス論理回路13により用いられる電圧ベクトル選択テーブルの一例を示す図である。スイッチングシーケンス論理回路13は、選択テーブルを記憶するための記憶用回路を含む。
スイッチングシーケンス論理回路13は、電圧ベクトル選択テーブルを用いて、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の空間電圧ベクトルから、次回出力すべき空間電圧ベクトルを選択する。
以上のように、本発明の第2の実施形態における電力変換装置では、従来用いていたPLL回路を用いることなく、三相電圧源からの電圧をもとに三相電流指令値を直接生成し、三相電流指令値に高速に追従するように電流瞬時値制御型PWMを用いて電流制御を行なうので、交流電圧に異常が発生した場合にも過電流を発生せずに運転を継続することが可能な電力変換装置が実現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は本発明の第3の実施形態における電力変換装置の一例を示す図である。
図6に示すように、第3の実施形態における電力変換装置は、第1の実施形態で説明した構成に加え、積分器19u、19v、19w、乗算器20u、20v、20w、加算器21u、21v、21wをさらに備える。
積分器19uは、電圧検出器17により検出したU相の電圧を積分した信号を生成し、積分器19vは、電圧検出器17により検出したV相の電圧を積分した信号を生成し、積分器19wは、電圧検出器17により検出したW相の電圧を積分した信号を生成する。
乗算器20uは、積分器19uからの積分信号および予め定められた出力無効電流指令値iq*に対応するゲインを乗算し、乗算器20vは、積分器19vからの積分信号および前述した無効電流指令値iq*に対応するゲインを乗算し、乗算器20wは、積分器19wからの積分信号および前述した無効電流指令値iq*に対応するゲインを乗算する。
加算器21uは、乗算器20uからの出力値に乗算器18uからのU相の電流指令値iu*を加算することでU相の新たな電流指令値iu*を減算器9uに出力する。加算器21vは、乗算器20vからの出力値に乗算器18VからのV相の電流指令値iv*を加算することでV相の新たな電流指令値iv*を減算器9vに出力する。加算器21wは、乗算器20wからの出力値に乗算器18wからのW相の電流指令値iw*を加算することでW相の新たな電流指令値iw*を減算器9wに出力する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態では、第1の実施形態で述べた特徴に加え、電源電流の無効分を所望の値に制御することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態における電力変換装置の一例を示す図である。
図7に示すように、本発明の第4の実施形態における電力変換装置は、第1の実施形態で説明した構成に加え、直流電圧制御器22をさらに備える。
直流電圧制御器22は、三相ブリッジ回路8の直流端子電圧Vdcと予め定められた直流電圧指令値Vdc*とを入力し、両者の偏差に比例積分演算等を施すことにより直流端子電圧Vdcが直流電圧指令値Vdc*に追従するように有効電流指令値ip*に対応するゲインを乗算器18u,18V,18wに出力する。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態では、第1の実施形態で述べた特徴に加え、三相ブリッジ回路8の直流端子電圧をもと有効電流指令値に対応するゲインを得るので、電力変換装置の直流端子電圧を所望の値に制御することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図8は、本発明の第5の実施形態における電力変換装置の一例を示す図である。
図8に示すように、本発明の第4の実施形態における電力変換装置は、第1の実施形態で説明した三相ブリッジ回路8に代えて、三相交流電圧の各相から3レベルの電圧値を出力する三相3レベルブリッジ回路23を備える。三相3レベルブリッジ回路23の出力側には、直流電力の授受を行うための直流端子PおよびNが設けられ、直流端子P,Nの間には直流平滑コンデンサ1P,1Nが直列接続されて設けられる。
以上説明したように、本発明の第5の実施形態では、第1の実施形態で述べた特徴に加え、電力変換装置の出力電圧の高電圧化が可能となり、より大容量の電力変換装置が実現できる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1,1P,1N,31…直流平滑コンデンサ、3…三相ブリッジ回路、4,34…電流検出器、7,37…ゲート回路、8,38…三相ブリッジ回路、9u,9v,9w,39u,39v,39w…減算器、10u,10v,10w…ヒステリシスコンパレータ、11,41…論理回路、12,42…ベクトル角演算回路、13,43…スイッチングシーケンス論理回路、14,44…シーケンス起動回路、15…三相電圧源、16…電源インダクタンス、17…電圧検出器、18u,18V,18w…乗算器、19u,19v,19w,55…積分器、20u,20v,20w…乗算器、21u,21v,21w,54…加算器、22…直流電圧制御器、23…3レベルブリッジ回路、51,52,56…演算回路、53…PI回路。

Claims (5)

  1. 自己消弧形スイッチング素子およびダイオードを有して、三相交流電圧から直流電圧への変換を行なうための三相ブリッジ回路と、
    前記三相交流電圧の各相の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出した各相の電圧値に前記三相ブリッジ回路による出力有効電流指令値に対応するゲインを乗算することで前記三相ブリッジ回路における三相交流電流の各相の指令値を取得する指令値取得手段と、
    前記三相ブリッジ回路における三相交流電流の各相の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出した各相の電流値を前記指令値取得手段により取得した三相交流電流の各相の指令値に追従するように制御する電流瞬時値制御手段と
    を具備することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電流瞬時値制御手段は、
    前記電流検出手段により検出した三相交流電流の各相の検出値および前記指令値取得手段により取得した三相交流電流の各相の指令値の偏差を演算する電流偏差演算手段と、
    前記電流偏差演算手段により演算した偏差に基づいて三相交流電流の各相の電流偏差ベクトル角度を演算するベクトル角演算手段と、
    前記ベクトル角演算手段により演算した電流偏差ベクトル角度および前記三相ブリッジ回路への現在のスイッチング状態に基づいて前記電流偏差演算手段により演算する偏差が減少するように前記三相ブリッジ回路へのスイッチング信号を生成することでスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理回路と
    を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記指令値取得手段は、
    前記三相交流電圧の各相の電圧の検出値を積分した値に前記三相ブリッジ回路の出力無効電流指令値に対応するゲインを乗算した値を前記取得した三相交流電流の各相の指令値に加算することで三相交流電流の各相の新たな指令値を取得し、
    前記電流瞬時値制御手段は、
    前記電流検出手段により検出した各相の電流値を前記指令値取得手段により取得した三相交流電流の各相の新たな指令値に追従するように制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記三相ブリッジ回路の直流電圧値を予め定められた直流電圧指令値に追従するように前記出力有効電流指令値に対応するゲインを出力する直流電圧制御手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記三相ブリッジ回路は、
    三相交流電圧の各相から3レベルの電圧値を出力する三相3レベルブリッジ回路である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012213254A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Fujitsu General Ltd 電源電圧位相の検出装置及び電源電圧位相の検出方法
JP2013138550A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Toshiba Corp 電力変換装置
JP2016046952A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 株式会社東芝 電力変換装置

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