JP2010226165A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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俊明 渡辺
Masahiro Hanazawa
理宏 花澤
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/20Non-resonant leaky-waveguide or transmission-line antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/206Microstrip transmission line antennas

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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】隣り合う単位アレーアンテナの接近を容易にし、それらの間の干渉を抑制することが容易な構造のマイクロストリップアレーアンテナを実現すること。
【解決手段】給電ストリップ線路11の一方の側辺11aには、5つの第1短片放射素子を構成する第1放射アンテナ素子111a〜111eがそれぞれ傾けて等間隔で接続されている。その配列周期は、管内波長λg と一致している。一方、給電ストリップ線路11のもう一方の側辺11bには、4つの第1短片放射素子を構成する第1放射アンテナ素子111f〜111iがそれぞれ傾けて等間隔で接続されている。9つの第1放射アンテナ素子111a〜111iは何れも合同で同一構造であり、その長さはλg /4である。第1放射アンテナ素子111a〜111iの給電ストリップ線路11に接続されていない側の各エッジe1は、裏面の接地板103にそれぞれ短絡されている。
【選択図】図3−A

Description

本発明は、アレーアンテナを、平面上に平行に並列に複数配列したアレーアンテナ装置に関する。
図8−A,図8−Bに従来のマイクロストリップアレーアンテナの平面図と側面図をそれぞれ示す。このマイクロストリップアレーアンテナ900は、誘電体基板901の裏面に接地板903を形成し、その反対側の表面にストリップ導体902で単位アレーアンテナ910と単位アレーアンテナ920を形成し、これらをT字形の接続部904で給電点905に繋げたものである。また、単位アレーアンテナ910は、一定の方向に長手方向を持つ直線状のストリップ線路11と、このストリップ線路11の側辺に対して斜めに角度を付けて接続された放射アンテナ素子12a〜12iとで構成されている。各放射アンテナ素子(12a〜12i)の長さは、ストリップ線路11上を伝播する電波の波長(管内波長λg )の約半分に設定されている。また、ストリップ線路11の長手方向における各放射アンテナ素子(12a〜12i)の設置間隔も同波長λg の約半分に設定されている。そして、単位アレーアンテナ920も単位アレーアンテナ910と同形に形成されている。ここで、誘電体基板901の比誘電率をアンテナとして電波の放射に好適な2程度とすると、両単位アレーアンテナの中心線間の間隔dxは、使用する電波の自由空間の波長λ0 の半分よりも大きくなっている。
特許第3306592号公報 特開2000−31736号公報
例えばこの様なマイクロストリップアレーアンテナ900では、互いに接近して隣り合う単位アレーアンテナ910,920同士が電磁的に干渉してしまうと、所望の各方向に所望の鋭いペンシルビームを形成しにくくなったり、受信データに誤差が発生したりするなどの問題が生じ易い。
そこで、その様にして隣り合う単位アレーアンテナ間における干渉作用を定量的に検証するために、本願発明者らは、マイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル(図9)を想定して、単位アレーアンテナ間における電力漏れに係わるシミュレーションを実施した。図9は、ここで想定した簡易モデル10の平面図である。誘電体基板901は裏面に接地板を有しており、ストリップ線路11、21は平行に形成されている。このストリップ線路11、12の各中心線間の距離は、2.0mmであり、放射アンテナ素子12aは、ストリップ線路11に対して斜めに傾いて、この矩形形状の1つの頂角付近でのみ給電ストリップ線路11に接続されている。また、放射アンテナ素子21aは、ストリップ線路21に対して斜めに傾き、矩形形状の1つの頂角付近でのみ、給電ストリップ線路21に接続されている。記号eg1,eg2は電界放射エッジをそれぞれ指している。
図10は、上記のマイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル10において、Port1から信号を入力した際に、その信号がPort4に漏れ出る強度をシミュレーションして図示したグラフである。Port1からPort4への電力漏れの量は、例えば76.50GHzにおいては、−28.48dBと比較的高く、これは近接する単位アレーアンテナ間に無視し難い干渉が存在し得ることを示すものである。その原因は、エッジeg1、eg2が励振の腹になっていて、特に、放射アンテナ素子12aのエッジeg1がその近傍周辺のストリップ線路21などに電波を伝搬させているためではないかと思われる。このため、単位アレーアンテナを複数接近配列して形成される従来のマイクロストリップアレーアンテナにおいては、隣り合う単位アレーアンテナ間における不要な干渉が発生し易いという問題がある。このため、この様な従来装置においては、所望の指向特性を実現することは必ずしも容易ではない。また、不測の検出誤差が現れ易くなる恐れもある。
一方、特許文献2にもあるように、例えば位相モノパルスアンテナの分野では、互いに隣り合う単位アレーアンテナの位相中心間の距離を自由空間波長λ0 の半分以下にしたいという要請がある。
図11に従来の位相モノパルスアンテナの平面図を例示する。この従来のマイクロストリップアレーアンテナ800は、先の図8のマイクロストリップアレーアンテナ900と酷似のものであり、単位アレーアンテナ811と単位アレーアンテナ812とは同一の構成である。これらのストリップ導体は、接地板を裏面に持つ誘電体基板の上に形成されている。ストリップ線路21は、ストリップ線路11に対して平行に配設されており、両者の中心線間の距離dxは、電波の自由空間波長λ0 の半分よりも大きい(λ0 /2<dx)。この場合には、図12に例示するように、両単位アレーアンテナの各受信波から検出される位相差Δとその時の到来波の到来角θとの関係は、−π/2<θ<π/2の範囲において一価関数とはならず、図示する様に、周期がπより小さい周期関数となるので、位相差Δから一意的に方位角θを決定することができない。
そこで、位相中心A,B間の距離をできるだけ狭める構成が考えられた。図13にその構成を示す。この様に単位アレーアンテナ821を長手方向にαだけずらして、ストリップ線路11とストリップ線路12との間にオフセットαを設け、単位アレーアンテナ811と単位アレーアンテナ821とを平行に接近させることにより、左右両単位アレーアンテナ(811,821)を入れ子構造にする構成である。この構成に従えば、両ストリップ線路の中心線間の距離dxは、λ0 /2以下に設定することも可能である。
しかしながら、このような構成に従えば、図13に示すように、各単位アレーアンテナの各位相中心A,Bを結ぶ直線が図11の元の位置から角度φだけ回転してしまうため、位相モノパルスの出力信号に、求めたい方向とは異なる方向の成分が含まれてしまい、これが方向検出の誤差要因となる。即ち、位相モノパルスアンテナを構成する際には、この様な派生問題を生じさせることなく、両ストリップ線路(11,21)の中心線間の距離dxをλ0 /2以下に設定することは容易ではない。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、平面上に所定の単位アレーアンテナを平行に並列に複数配列したアレーアンテナ装置において、隣り合う単位アレーアンテナの接近を容易にし、それらの間の干渉を抑制することが容易な構造のアレーアンテナ装置を実現することである。
上記の課題を解決するための第1の発明は、裏面に接地導体を有した誘電体基板の表面に、ストリップ導体により給電線路及び放射素子が形成されたマイクロストリップアレーアンテナであって、y軸方向、直線状に伸びた第1給電線路に沿って、矩形の複数の第1放射素子を離間して配設した第1アレーアンテナと、y軸方向、直線状に伸びた第2給電線路に沿って、矩形の複数の第2放射素子を離間して配設した第2アレーアンテナとの少なくとも2本のアレーアンテナを、y軸方向に垂直なx軸方向に離間して、平行に配設したアレーアンテナ装置において、
第1給電線路と第2給電線路との間の領域に配設された第1放射素子は、第1給電線路に接続する第1接続部とその第1接続部に対向する側の第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、第1端部は、前記接地導体に接続された第1短片放射素子で構成されていることを特徴とする。
ここにおいて、アレーアンテナの本数は複数であれば任意である。第1、第2の用語は、複数の平行に配列されたアレーアンテナのうち、隣接している2本のアレーアンテナに注目した場合に、一方のアレーアンテナ及びそのアンテナの構成部分に対して第1を付し、他方のアレーアンテナ及びそのアンテナの構成部分に対して第2を付して、両者を区別するために用いている。第1、第2を付さない場合には、区別する必要がない場合であって、両者を指すものである。複数配列されたアレーアンテナにおいて、少なくとも1組のアレーアンテナが、本発明の第1アレーアンテナと第2アレーアンテナとで構成されれば良い。放射素子は、給電線路の片側の辺に沿って、片側だけに配設されていても、両側の辺に沿って、両側に配設されていても良い。また、放射素子が給電線路の両側に配設されたアレーアンテナと、放射素子が給電線路の片側だけに配設されたアレーアンテナとが、混在して用いられていても良い。また、複数配列されたアレーアンナにおける、最も外側に配設される2つのアレーアンテナについては、給電線路の外側の辺には、放射素子が配列されていなくとも良い。
矩形形状の第1放射素子の長さを、第1給電線路に接続される第1接続部と、第1接続部と対向する第1給電線路から離れた辺である第1端部との間の長さで定義する。同様に、矩形形状の第2放射素子の長さを、第2給電線路に接続される第2接続部と、第2接続部と対向する第2給電線路から離れた辺である第2端部との間の長さで定義する。
第1短片放射素子は、第1放射素子の長さが、管内波長の1/4であり、第1端部を接地導体に接続してアースした放射素子と定義する。また、第2短片放射素子は、第2放射素子の長さが、管内波長の1/4であり、第2端部を接地導体に接続してアースした放射素子と定義する。さらに、第1長片放射素子は、第1放射素子の長さが、管内波長の1/2であり、第1端部を開放端とした放射素子と定義する。また、第2長片放射素子は、第2放射素子の長さが、管内波長の1/2であり、第2端部を開放端とした放射素子と定義する。
本発明は、第1給電線路と第2給電線路との間の領域に配設された第1放射素子については、全て短片放射素子で構成されていることが特徴である。第1給電線路と第2給電線路との間に存在しない第1放射素子、例えば、複数のアレーアンテナの両端にあるアレーアンテナの給電線路の外側の辺に接続される第1放射素子については、第1短片放射素子であっても、第1長片放射素子であっても良く、また、それらの混合したものであっても良い。以下の全ての場合についても、この最も外側に配設される2本のアレーアンテナに関しては、この関係を満たすものでも良い。また、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第2放射素子は、存在しても、存在しなくとも良い。放射素子の配列に関して、次のような様々な態様が考えられる。
第1には、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1短片放射素子のみが存在し、第2放射素子は、存在しない構成が考えられる。すなわち、第1給電線路の片側にのみ第1短片放射素子が配列されている場合であり、第2放射素子は、第2短片放射素子が、第2給電線路の第1給電線路に対して遠い側の辺に沿って配列されたもので構成されている場合である。
第2には、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1短片放射素子と、第2短片素子とが、存在する場合である。
第3には、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1短片放射素子と、第2長片素子とが、存在する場合である。
これらのことから、以下の発明が存在する。
第2の発明は、第1の発明において、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1短片放射素子のみが配設されていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、第1給電線路と第2給電線路との間の領域に配設された第2放射素子は、第2給電線路に接続する第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、第2端部は、接地導体に接続された第2短片放射素子で構成されていることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1の発明において、第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された第2放射素子は、第2給電線路に接続する第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、第2端部は、開放端である第2長片放射素子で構成されていることを特徴とする。
また、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1放射素子に関して、第1短片放射素子と第1長片放射素子が混在し、第2放射素子に関して、第2短片放射素子と第2長片放射素子とが混在したものであっても良い。
したがって、第5の発明は、裏面に接地導体を有した誘電体基板の表面に、ストリップ導体により給電線路及び放射素子が形成されたマイクロストリップアレーアンテナであって、y軸方向、直線状に伸びた第1給電線路に沿って、矩形の複数の第1放射素子を離間して配設した第1アレーアンテナと、y軸方向、直線状に伸びた第2給電線路に沿って、矩形の複数の第2放射素子を離間して配設した第2アレーアンテナとの少なくとも2本のアレーアンテナを、y軸方向に垂直なx軸方向に離間して、平行に配設したアレーアンテナ装置において、
第1給電線路と第2給電線路との間の領域に配設された第1放射素子は、第1給電線路に接続する第1接続部とその第1接続部に対向する側の第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、第1端部は、接地導体に接続された第1短片放射素子と、第1接続部と第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、第1端部は、開放端である第1長片放射素子とがy軸方向に沿って、混在したもので構成され、
第1給電線路と第2給電線路との間の領域に配設された第2放射素子は、第2給電線路に接続する第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、第2端部は、接地導体に接続された第2短片放射素子と、第2接続部と第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、第2端部は、開放端である第2長片放射素子とがy軸方向に沿って、混在したもので構成され、
第2長片放射素子は、第2端部が第1短片放射素子の第1端部と対面する位置に配設され、第2短片放射素子は、第2端部が第1長片放射素子の第1端部と対面する位置に配設されていることを特徴とする。
この発明では、第1給電線路と第2給電線路との間の領域には、第1短片放射素子と第1長片放射素子とが、第1給電線路に沿って、混在して配列されており、第1短片放射素子に対して、第2長片放射素子が対向して配設され、第1長片放射素子には、第2短片放射素子が対向して配設されているのが特徴である。第1短片放射素子と第1長片放射素子の混在のさせ方は、任意であるが、第1短片放射素子と第1長片放射素子は、第1給電線路に沿って、交互に配設されていることが望ましい。
上記の全ての発明において、第1放射素子及び第2放射素子は、第1給電線路及び第2給電線路のy軸方向に対して斜交していることをが望ましい。もちろん、これらは、直交していても良い。
上記の全ての発明において、矩形の放射アンテナ素子の長さに垂直な方向の幅に関して、全ての放射素子において、幅が同一でも良いし、幅を変化させても良い。放射素子の幅が広くなる程、給電線から放射素子への結合度が大きくなり、すなわち、電波の放射量及び受電量が大きくなり、これを利用して、所望の励振分布を得ることができる。この結果として、放射素子の幅の給電線路方向の分布特性により、ビームの指向性を形成することができる。アンテナの配列面に垂直の方向にビームの指向性を形成する場合には、給電線路の一方の辺に沿って配列された放射素子に注目するとき、それらの放射素子の配列間隔は、管内波長の整数倍が良い。また、給電線路の両側に配列される放射素子に関しては、一方の側に配列される放射素子の間隔の中点に、他方の側に配列される放射素子が位置するようにするのが良い。また、複数のアレーアンテナにおいて、隣接する全ての2つのアレーアンナの間隔は、使用する電波の自由空間波長の1/2以下としてもよい。この場合には、方位角と位相差出力との関係が一価関数となるので、位相モノパルスアンテナに最適である。また、第1接続部、第2接続部は、第1放射素子、第2放射素子の矩形の角部が、第1給電線路、第2給電線路に接続される部分である。したがって、この接続部からは、第1端部、第2端部の辺に平行な辺が伸びていることになり、この辺は、電波の放射エッジとなる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、第1短片放射素子の長さは、管内波長λg の1/4の長さに設定され、第1給電線路の第1接続部に対向する第1端部は、アースされている。この結果、第1端部の辺は、定在波の節となり、第1端部の辺に平行な接続部から伸びた辺が、電波の放射エッジとなる。電界は、この第1放射素子の配設面上であって、放射エッジに垂直な方向となる。第1給電線路と第1放射素子との接続部から管内波長の1/4の位置にある第1端部の辺は、電波の放射エッジにはならない。この結果、第1放射素子の放射エッジと、第2放射素子の放射エッジとの間隔を広くとることができ、干渉を防止することができ、アンテナの指向性などの特性を向上させることができる。
例えば、第1短絡放射素子に最も接近した、第2放射素子が、長片放射素子であって、その端部が電波の放射エッジであっても、第2放射素子に対する干渉が防止される。また、第2放射素子が短片放射素子であれば、第1短片放射素子と、第2短片放射素子とが、最も接近するように配置されるので、電波の放射エッジは、双方の放射素子共に給電線路との接続部から伸びた辺となるので、電波の放射エッジの間隔が長くなる。この結果、電波の干渉が効果的に防止される。
なお、放射素子は、矩形をしているので、4辺有するが、長さを決定する2辺(長さ方向に垂直な一対の辺)が、使用周波数において、電波の放射エッジとなり、幅を決定する2辺(長さ方向に平行な一対の辺)は、放射エッジとはならないように、長さと、幅を設計することができる。長片放射素子は、長さを決定する2辺が、電波の放射エッジとなり、短片放射素子は、長さを決定する2辺のうち、給電線路に近い側の辺が、電波の放射エッジとなる。
これらの電波の放射エッジを、給電線路に対して平行ではないようにすることで、路面対して、斜交した偏波を生成することができる。これにより、自動車のレーダーのアンテナとして使用した場合においては、対向車からの電波の受信を防止することができる。
また、本発明によると、隣接する2つのアレーアンテナにおいて、最も接近した第1放射素子と第2放射素子は、少なくとも第1放射素子が第1短片放射素子で構成されるので、隣接する2本のアレーアンテナの給電線路の間隔を、使用する電波の自由空間波長の1/2程度に狭くすることができる。また、第1給電線路と第2給電線路の間の領域に存在する放射素子を第1短片放射素子だけで構成する場合や、第1放射素子と第2放射素子を、それぞれ、第1短片放射素子と第2短片放射素子だけで構成する場合には、隣接する2本のアレーアンテナの給電線路の間隔を、各軸に、自由空間波長の1/2以下にすることができる。これにより、隣接する2つのアレーアンテナの位相零点がy軸方向において同一とした状態で、隣接する2つのアレーアンテナの間隔を自由空間波長の1/2以下とすることができる。この結果、アレーアンテナの出力位相差と、−π/2からπ/2の範囲の方位角との関係が一価関数となり、全範囲の方位を特定することができる。
マイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル20の平面図 同簡易モデル20に係わるシミュレーションの実行結果を示すグラフ 実施例1のマイクロストリップアレーアンテナ100の平面図 実施例1のマイクロストリップアレーアンテナ100の側面図 実施例2のマイクロストリップアレーアンテナ200の平面図 実施例2における第1短片放射素子の第1端部のアース接続機構を示した断面図。 同アレーアンテナ200の位相差に対する方位角θを示すグラフ 実施例3のマイクロストリップアレーアンテナ300の平面図 実施例4のマイクロストリップアレーアンテナ400の平面図 従来のマイクロストリップアレーアンテナ900の平面図 従来のマイクロストリップアレーアンテナ900の側面図 マイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル10の平面図 同簡易モデル10に係わるシミュレーションの実行結果を示すグラフ 従来の位相モノパルスアンテナ800の平面図 位相モノパルスアンテナ800の位相差に対する方位角θを示すグラフ 従来の位相モノパルスアンテナ810の平面図
隣り合う単位アレーアンテナ間における干渉作用を定量的に検証するために、本願発明に係わるマイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル(図1)を想定して、単位アレーアンテナ間における電力漏れに係わるシミュレーションを実施した。図1に、ここで想定したマイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル20の平面図を示す。この局所的な簡易モデル20は、2本平行に並列に配列される2つの単位アレーアンテナから第1放射素子である第1放射アンテナ素子111aと、第2放射素子である第2放射アンテナ素子121aを1つずつ取り出して一定の間隔で配列したものである。誘電体基板101は裏面に接地板を有しており、第1給電線路であるストリップ線路11と第2給電線路であるストリップ線路21は平行に形成されている。このストリップ線路11、21の各中心線間の距離は、2.0mmであり、第1放射アンテナ素子111a、第2放射アンテナ素子121aは、矩形形状をしており、ストリップ線路11、21の長さ方向に対して斜交し、その矩形形状の1つの頂角付近でのみ、給電ストリップ線路11、21に接続されている。また、給電ストリップ線路11、21に接続されていない第1端部及び第2端部を構成する各エッジe1、e1は、裏面の接地板に短絡されている。また、この第1放射アンテナ素子111aの長さは及び第2放射アンテナ素子121aの長さは、それぞれλg /4である。ただし、ここでλg は電波が給電ストリップ線路11を伝播する際の管内波長であり、その電波の周波数は76.50GHzとした。
図2は、上記のマイクロストリップアレーアンテナの局所的な簡易モデル20において、Port1から信号を入力した際に、その信号がPort4に漏れ出る強度をシミュレーションして図示したグラフである。Port1からPort4への電力漏れの量は、例えば76.50GHzにおいては、−41.40dBと、図10で示した従来構成(簡易モデル10)に係わるシミュレーション結果(−28.48dB)よりも10dB以上も低く抑制できている。
この様に、第1放射アンテナ素子111a及び第2放射アンテナ素子121aの長さをλg /4とし、かつ、第1放射アンテナ素子111a及び第2放射アンテナ層121aの各エッジe1を裏面の接地板に短絡させることによって、エッジe1の位置は励振の節となるので、隣接する単位アレーアンテナへの電力漏れは効果的に抑圧することができる。また、この場合、第1放射アンテナ素子111a及び第2放射アンテナ素子121aの各エッジe1とは反対側に位置する各エッジe2が励振の腹となる。
この様に、本発明の構成に従えば、隣接する単位アレーアンテナ間の干渉を従来よりも大幅に削減することができる。或いは、この様な作用に基づいて、隣接する単位アレーアンテナ間の距離を、干渉を排除して、短くすることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
本実施例1では、アレーアンテナをマイクロストリップ線路で構成した。図3−Aは、マイクロストリップアレーアンテナ100の平面図であり、図3−Bは、そのマイクロストリップアレーアンテナ100の側面図である。このマイクロストリップアレーアンテナ100は、誘電体基板101とその裏面の全面に接合された金属導体からなる接地導体である接地板103(アース)と、誘電体基板101の表側に配設されたストリップ導体102から構成されている。誘電体基板101は、その平面形状が長方形でありその長手方向(y軸方向)に、ストリップ導体102の一部であるストライプ状の第1給電線路である給電ストリップ線路11と第2給電線路である給電ストリップ線路21とが、y軸方向に平行に形成されている。給電ストリップ線路11、21の給電点105側の各端部11c、21cは、ストリップ導体102の一部であるT字型の接続部104にそれぞれ連結されて給電点105に接続されている。
ストリップ導体102の一部である第1アレーアンテナを構成する単位アレーアンテナ106の構造は、ストリップ導体102の一部である第2アレーアンテナを構成する単位アレーアンテナ107の構造と同一である。以下、単位アレーアンテナ106の構造について説明する。この単位アレーアンテナ106は、端部11cと端部11dとを両端とするストライプ状の給電ストリップ線路11を中心に形成されており、この給電ストリップ線路11とこれに接続された9つの第1放射素子を構成する第1放射アンテナ素子111a〜111iから構成されている。給電ストリップ線路11の外側の側辺11aには、5つの第1放射アンテナ素子111a、111b、111c、111d、111eがそれぞれ給電ストリップ線路11の長さ方向に対して斜交して、等間隔で、給電ストリップ線路11に接続されている。その配列周期は、使用する周波数の電波が給電ストリップ線路11上を伝播する際の管内波長λg と一致している。一方、給電ストリップ線路11の内側の(給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間の領域)側辺11bには、4つの第1放射アンテナ素子111f、111g、111h、111iが、それぞれ給電ストリップ線路11の長さ方向に対して斜交して、等間隔で、給電ストリップ線路11に接続されている。その配列周期は、上記の管内波長λg と一致している。この構成により、9つの第1放射アンテナ素子111a〜111iは、給電ストリップ線路11の両側辺(11a,11b)に渡って交互にλg /2の配設周期で給電ストリップ線路11に接続されている。9つの第1放射アンテナ素子111a〜111iは何れも合同で同一構造であり、その長さはλg /4である。長さは、エッジeに垂直な辺の長さ、すなわち、第1放射アンテナ素子と給電ストリップ線路11との接続部と、その接続部に対向する端部(エッジe)間の距離である。第1放射アンテナ素子111a〜111iの給電ストリップ線路11に接続されていない側の各エッジe1は、裏面の接地板103に、ビアホールなどを介して、それぞれ短絡されてアースされている。第1放射アンテナ素子111a〜111iの給電ストリップ線路11に接続されている側の各エッジe2は、各エッジe1と平行であり、これによって第1放射アンテナ素子111a〜111iは矩形形状に形成されている。この各エッジe2が、電波の放射素片となる。
第1放射アンテナ素子111a〜111iは、その矩形形状の1つの頂角付近でのみ給電ストリップ線路11に接続されている。このため、第1放射アンテナ素子111a〜111iは、給電ストリップ線路11に対して傾斜して接続されているが、内側に存在する4つの第1放射アンテナ素子111f、111g、111h、111iは、第1放射アンテナ素子111aとは180°逆向き、すなわち平行に接続配列されている。また、外側の5つの第1放射アンテナ素子111a、111b、111c、111d、111eは互いに平行に給電ストリップ線路11に接続配列されている。
第2放射アンテナ素子121a〜121iを有する第2アレーアンテナである単位アレーアンテナ107は、この単位アレーアンテナ106と合同で同一構造である。給電ストリップ線路11、21の中心線間の距離dxは、使用する電波の自由空間波長の1/2、すなわち、λ0 /2以下にまで短縮されている。この様に、2つの単位アレーアンテナ106、107を従来(例:図8のマイクロストリップアレーアンテナ900)よりも格段に接近させることができるのは、エッジe1が接地板103に短絡されると共に励振の節になったことと、各第1放射アンテナ素子111a〜111iと各第2放射アンテナ素子121a〜121iの長さがλg /4と短くなったことによる。このため、単位アレーアンテナ106は、単位アレーアンテナ107に非常に接近しているが両者間の干渉は良好に抑制されている。上記の第1放射アンテナ素子111a〜111iが、第1短片放射素子を構成し、第2放射アンテナ素子121a〜121iが、第2短片放射素子を構成している。
図4−Aに、本実施例2のマイクロストリップアレーアンテナ200の平面図を示す。誘電体基板200の裏面には金属導体からなる接地板が全面に接合されている。このマイクロストリップアレーアンテナ200のストリップ導体は、第1アレーアンテナである単位アレーアンテナ206を構成する部分と、それとは合同で同一構造の第2アレーアンテナである単位アレーアンテナ207を構成する部分とからなる。単位アレーアンテナ206の中心部を構成する第1給電線路を構成する給電ストリップ線路11は、単位アレーアンテナ207の中心部を構成する第2給電線路を構成する給電ストリップ線路21と平行に配設されており、その向きは、誘電体基板200の長手方向に一致している。
ストライプ状の給電ストリップ線路11の内側(給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間の領域)の側辺11aには、4つの第1放射アンテナ素子112a〜112dが、給電ストリップ線路11の長さ方向に、同一角度で交差して、等間隔で接続配列されている。その配列周期は、使用する周波数の電波が給電ストリップ線路11上を伝播する際の管内波長λg と一致している。また、互いに平行なエッジe1、e2間の距離、即ち、第1放射アンテナ素子112a〜112dの各長さは、それぞれλg /4に設定されている。各第1放射アンテナ素子112a〜112dは、互いに合同で、その矩形形状の1つの頂角付近でのみ給電ストリップ線路11の側辺11aにそれぞれ接続されている。各エッジe1は、図4−Bに示すように、誘電体基板201の裏面の接地板103に、導通したビアホール109により、接続されている。これにより、エッジe1はアース電位となる。
第2放射アンテナ素子212a〜212dを有する単位アレーアンテナ207の構造は、以上の単位アレーアンテナ206の構造と同一であり両者は合同形に形成されている。給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間に配設されている各第1放射アンテナ素子112a〜112dの長さは、λg /4とに短いので、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21の両中心線間の距離dxは、λ0 /2以下にまで接近させることが可能である。また、この様に両単位アレーアンテナ206、207を接近させても、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間に配設されている各第1放射アンテナ素子112a〜112dのエッジe1は短絡されていると共に励振の節となっているため、両単位アレーアンテナ間の干渉は十分に良好に抑制される。
このマイクロストリップアレーアンテナ200を位相モノパルスアンテナとして利用した場合の両単位アレーアンテナ間の受信信号の位相差に対する到来波の方位角(到来角θ)を図5のグラフに示す。このグラフは上記のマイクロストリップアレーアンテナ200の構成における距離dxを0.45λ0 として算出したものである。この様に、マイクロストリップアレーアンテナ200の構成に従えば、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21の両中心線間の距離dx、即ち、各単位アレーアンテナの位相中心間の距離dxを自由空間波長λ0 の半分以下に短縮することができるため、このマイクロストリップアレーアンテナ200を位相モノパルスアンテナとして利用すれば、位相差と方位角θの間の関係は、方位角θが−π/2〜π/2の範囲において、一価関数となる。よって、容易かつ確実に到来波の方位を知ることができる。
図6に、本実施例3のマイクロストリップアレーアンテナ300の平面図を示す。このマイクロストリップアレーアンテナ300は、誘電体基板301と、その裏面全面に接合された金属導体からなる接地板と、表側に形成されたストリップ導体からなる。表側のストリップ導体は、第1アレーアンテナである単位アレーアンテナ306と第2アレーアンテナである単位アレーアンテナ307を構成している。単位アレーアンテナ306と単位アレーアンテナ307とは合同で同一構造である。単位アレーアンテナ306の中心部を構成する第1給電線路である給電ストリップ線路11は、ストライプ状でありその長手方向は、誘電体基板301の長手方向と一致している。また、単位アレーアンテナ307の中心部を構成する第2給電線路である給電ストリップ線路21は、給電ストリップ線路11と平行に配設されている。
給電ストリップ線路11の内側(給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21の間の領域)の第1側辺11aには、4つの第1放射アンテナ素子311a,311b,311c及び311dが、給電ストリップ線路11の長さ方向に、同一角度で斜交して、等間隔に配列されている。その配列周期は、使用する周波数の電波が給電ストリップ線路11上を伝播する際の管内波長λg と一致している。4つの第1放射アンテナ素子311a〜311dの各長さは、それぞれλg /4であり、これらは互いに合同の矩形形状に形成されている。第1放射アンテナ素子311aの一端を構成するエッジe1は裏面の接地導体である接地板に、導電性のビアホールなどを介して、短絡されており、これと平行に対峙する給電ストリップ線路11に近い側のエッジe2は、その一部だけが第1側辺11aに接続されている。給電ストリップ線路11と強電ストリップ線路21との間の領域に存在する第1放射アンテナ素子311a〜311dが、第1短片放射素子を構成している。
給電ストリップ線路11の外側の第2側辺11bには、第1放射アンテナ素子311e,311f,311g及び311hが、給電ストリップ線路11の長さ方向に、同一角度で斜交して、等間隔に配列されている。その配列周期は、上記の管内波長λg と一致している。また、これらの4つの第1放射アンテナ素子311e〜311hの長さはλg /2である。4つの第1放射アンテナ素子311a〜311dは、4つの第1放射アンテナ素子311e〜311hとはそれぞれ180°逆向きに給電ストリップ線路11に接続されている。これらは互いに合同の矩形形状に形成されている。第2側辺11bには、第1放射アンテナ素子のエッジeg2の一部だけが接続されている。その反対側のエッジeg1は開放端である。これらの第1放射アンテナ素子311e〜311hは、第1長片放射素子を構成している。これらの配置構成によって、第1短片放射素子311a、311b、311e、311dと、第1長片放射素子311e、311f、311g、311hとは、給電ストリップ線路11の両側辺に渡って交互にλg /2の周期で接続配列されている。
また、第2給電線路である給電ストリップ線路21を中心に構成される単位アレーアンテナ306についても同様の構成である。すなわち、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間の領域に存在する第2放射アンテナ素子312e、312f、312g、312hは、各エッジeg1が開放端で、長さがλg /2である第2長片放射素子を構成している。また、給電ストリップ線路21の外側に存在する第2放射アンテナ素子312a、312b、312c、312dは、各エッジe1が、導電性のビアホールなどにより、誘電体基板の裏面に形成された接地導体に接続されて、アースに接続され、長さがλg /4である第2短片放射素子を構成している。
そして、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間の領域においては、第1短片放射素子311a〜311dと第2長片放射素子312e〜312hとは、それらの各エッジe1が、それらの各エッジeg1と平行に対向する位置になるように、接近して配設されている。この様な構成のマイクロストリップアレーアンテナ300においても、従来よりも両単位アレーアンテナ(306、307)の配置間隔を狭めつつ、同時に両者間の電磁的な干渉を抑制することができる。
図7に、本実施例4のマイクロストリップアレーアンテナ400の平面図を示す。このマイクロストリップアレーアンテナ400は、図6のマイクロストリップアレーアンテナ300と類似の構造を有するものであるが、第1放射アンテナ素子における第1短片放射素子と第1長片放射素子の配列、及び第2放射アンテナ素子における第2短片放射素子と第2長片放射素子の配列順序にその特徴がある。
第1給電線路である給電ストリップ線路11を中心に構成される第1アレーアンテナである単位アレーアンテナ406と、第2給電線路である給電ストリップ線路21を中心に構成される第2アレーアンテナである単位アレーアンテナ407とは合同で同一構造である。これらは、誘電体基板401の表側に平行に配置されている。
給電ストリップ線路11の内側の第1側辺11aには、第1短片放射素子411a,411cと、第2長片放射素子411b、411dとが、交互に、給電ストリップ線路11に接続されて配列されている。その配列周期は管内波長λg と同じである。また、給電ストリップ線路11の外側の第2側辺11bには、第1長片放射素子411e、411gと、第1短片放射素子411f、411hが、交互に、給電ストリップ線路11に接続されて配列されている。その配列周期は管内波長λg と同じであり、給電ストリップ線路11の外側に配設されている第1放射アンテナ素子は、内側に配設されている隣接する第1放射アンテナ素子の間隔の中央に配設されている。
第2アレーアンテナである単位アレーアンテナ407についても同様な構成である。すなわち、給電ストリップ線路21の内側の第1側辺21bには、第2長片放射素子412e,412gと、第2短片放射素子412f、412hとが、交互に、給電ストリップ線路21に接続されて配列されている。その配列周期は管内波長λg と同じである。また、給電ストリップ線路21の外側の第2側辺21aには、第2短片放射素子412a、412cと、第2長片放射素子412b、412dが、交互に、給電ストリップ線路21に接続されて配列されている。その配列周期は管内波長λg と同じであり、給電ストリップ線路21の外側に配設されている第2放射アンテナ素子は、内側に配設されている隣接する第2放射アンテナ素子の間隔の中央に配設されている。
そして、給電ストリップ線路11と給電ストリップ線路21との間の領域においては、第1短片放射素子411a、411cと第2長片放射素子412e、412gとは、それらの各エッジe1と、それらの各エッジeg1とが、平行に対向する位置となるように、接近して配設されている。また、第1長片放射素子411b、411dと第2短片放射素子412f、412hとは、それらの各エッジe1と、それらの各エッジeg1とが、平行に対向する位置となるように、接近して配設されている。
この様な構成のマイクロストリップアレーアンテナ400においても、従来よりも両単位アレーアンテナ(406、407)の配置間隔を狭めつつ、同時に両者間の電磁的な干渉を抑制することができる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、上記の各実施例では、放射アンテナ素子の幅を均一にしたが、各放射アンテナ素子の幅は、所望の指向性に応じて調整することが望ましい。この様な調整された設定によれば、各放射アンテナ素子の幅が、所望の指向性に応じた各配設位置での励振振幅に対応させて決定されるために、アンテナ全体としては所望の指向特性を効果的に実現することができる。
(変形例2)
また、単位アレーアンテナの終端部には、適切な吸収抵抗や或いは整合の取れたアンテナ素子を接続することがより望ましい。これによって、単位アレーアンテナの終端部における望ましくない不要な反射を削減することができる。
(変形例3)
また、上記の各実施例では、2つの単位アレーアンテナを並べる構成を示したが、並列に配列する単位アレーアンテナの数は任意でよい。
本発明は、位相モノパルスアンテナに好適な構成を与えるが、より一般のマイクロストリップアレーアンテナ、即ち、例えばFMCWレーダなどのその他のマイクロ波を取り扱うアンテナに適用することもできる。
100 : マイクロストリップアレーアンテナ
101 : 誘電体基板
102 : ストリップ導体
103 : 接地板
104 : 接続部
105 : 給電点
11,21 : 給電ストリップ線路
111a〜111i,112a〜112d,311a〜311h,411a〜411h: 第1放射アンテナ素子
121a〜121i,212a〜212d,312a〜312h,412a〜412h: 第2放射アンテナ素子
111a〜111i,112a〜112d :第1短片放射素子
121a〜121i,212a〜212d :第2短片放射素子
311a〜311d,411a,411c,411f,411h:第1短片放射素子
311e〜311h,411b,411d,411e,411g:第1長片放射素子
312a〜312d,412a,412c,412f,412h:第2短片放射素子
312e〜312h,412b,412d,412e,412g:第2長片放射素子

Claims (8)

  1. 裏面に接地導体を有した誘電体基板の表面に、ストリップ導体により給電線路及び放射素子が形成されたマイクロストリップアレーアンテナであって、y軸方向、直線状に伸びた第1給電線路に沿って、矩形の複数の第1放射素子を離間して配設した第1アレーアンテナと、y軸方向、直線状に伸びた第2給電線路に沿って、矩形の複数の第2放射素子を離間して配設した第2アレーアンテナとの少なくとも2本のアレーアンテナを、y軸方向に垂直なx軸方向に離間して、平行に配設したアレーアンテナ装置において、
    前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された前記第1放射素子は、前記第1給電線路に接続する第1接続部とその第1接続部に対向する側の第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、前記第1端部は、前記接地導体に接続された第1短片放射素子で構成されていることを特徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域には、前記第1短片放射素子のみが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された前記第2放射素子は、前記第2給電線路に接続する第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、前記第2端部は、前記接地導体に接続された第2短片放射素子で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された前記第2放射素子は、前記第2給電線路に接続する前記第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、前記第2端部は、開放端である第2長片放射素子で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  5. 裏面に接地導体を有した誘電体基板の表面に、ストリップ導体により給電線路及び放射素子が形成されたマイクロストリップアレーアンテナであって、y軸方向、直線状に伸びた第1給電線路に沿って、矩形の複数の第1放射素子を離間して配設した第1アレーアンテナと、y軸方向、直線状に伸びた第2給電線路に沿って、矩形の複数の第2放射素子を離間して配設した第2アレーアンテナとの少なくとも2本のアレーアンテナを、y軸方向に垂直なx軸方向に離間して、平行に配設したアレーアンテナ装置において、
    前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された前記第1放射素子は、 前記第1給電線路に接続する第1接続部とその第1接続部に対向する側の第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、前記第1端部は、前記接地導体に接続された第1短片放射素子と、
    前記第1接続部と前記第1端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第1給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、前記第1端部は、開放端である第1長片放射素子と
    が前記y軸方向に沿って、混在したもので構成され、
    前記第1給電線路と前記第2給電線路との間の領域に配設された前記第2放射素子は、 前記第2給電線路に接続する第2接続部とその第2接続部に対向する側の第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/4の長さとし、前記第2端部は、前記接地導体に接続された第2短片放射素子と、
    前記第2接続部と前記第2端部との間の長さが、所定の動作周波数における前記第2給電線路を伝搬する電波の管内波長の1/2の長さとし、前記第2端部は、開放端である第2長片放射素子と
    が前記y軸方向に沿って、混在したもので構成され、
    前記第2長片放射素子は、前記第2端部が前記第1短片放射素子の前記第1端部と対面する位置に配設され、
    前記第2短片放射素子は、前記第2端部が前記第1長片放射素子の前記第1端部と対面する位置に配設されている
    ことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  6. 前記第1短片放射素子と前記第1長片放射素子は、前記第1給電線路に沿って、交互 に配設されていることを特徴とする請求項5に記載のアレーアンテナ装置。
  7. 前記複数のアレーアンテナにおいて、隣接する2つのアレーアンナの間隔は、使用する電波の自由空間波長の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  8. 前記第1放射素子及び前記第2放射素子は、前記第1給電線路及び前記第2給電線路のy軸方向に対して斜交していることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
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