JP2010220102A - 通信システム、サーバ装置、端末装置及びプログラム - Google Patents

通信システム、サーバ装置、端末装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発側の端末からのトリガ情報の入力に基づいて、任意の相手の端末との優先通信を確実に確立させることのできる技術を提供する。
【解決手段】端末、及び端末からの要求を処理するサーバ2を有し、ネットワークを介して複数の端末間でデータを送受するIP電話システムにおいて、端末3Aは、優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末3Bとのセッション確立要求を示すINVITEに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する。優先通信識別情報を設定したINVITEについては、ネットワーク上で、端末3とサーバ2との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、IP(Internet Protocol)ネットワークを利用して端末装置間でデータを高優先で送受する通信システム、サーバ装置、端末装置及びサーバ装置や端末装置において使用されるプログラムに関する。
IPネットワークを用いて音声データを送受信する技術として、VoIP(Voice over Internet Protocol)がある。VoIPは、例えば光通信ネットワーク上でギガビットイーサネットなどの技術を使用した場合最大1Gbpsの帯域が提供される。
災害等により通常使用する光通信ネットワークが物理的に分断されるなどの障害が発生した場合には、代替のネットワークへと切り替えられる。代価ネットワークが無線ネットワークなどの低速ネットワークだった場合、利用できる帯域は、数十M〜数Mbpsとなり、従前の数百分の一に縮退することとなる。代替のネットワークには、音声データのほか、画像データ等の大量のデータが流入することとなり、通話を確保することが難しくなる。
通信を確保するための公知技術については、制御系装置において、予め端末装置の通信の内容に応じて主情報の優先度合いを変化させ、優先転送を実現する技術が提供されている。具体的には、制御系装置(サーバ)において、主情報の優先度合いを示す優先シンボルを生成する。そして、転送系装置において、優先シンボルから主情報を制御するために必要な制御パラメータに翻訳して主情報に付与することにより、優先転送を行う技術について提供されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−246144号公報
上記の公知の技術では、制御系装置が保有するテーブルの内容によって、可能な優先通信のパターンが固定化されてしまうこととなる。すなわち、通信を行う者は、制御系装置が保有するテーブルに記載された端末装置との間で固定的に優先通信を確立することしかできない。
例えば、VoIPを利用して固定の端末から固定の相手(固定の相手先端末装置)に優先通話をかけようとして電話をしても、かけた先が通話中であった場合に、制御系装置においては優先通話の設定がなされていない他の端末装置に電話をかけることがある。ネットワークの縮退時等において、このような電話をかけた場合には、優先通話をかけた場合のようには、十分に通話品質を確保することができない。
また、ネットワーク縮退時においては、ルータなどの中継装置は、優先度の低いパケットを破棄してしまう。そのため、制御系装置が高優先として固定の端末のIPアドレスを記憶していたとしても、該固定の端末から制御系装置へ至る途中のルータにおいて、該固定の端末からのINVITEパケットが破棄されてしまう可能性があり、そのような場合にはそもそも制御系装置に固定の端末からのINVITEパケットが到達できないので、当然ながら優先通話を開始することができない。
開示のプログラムは、発側の端末装置において優先通信を判定し、相手先の任意の端末装置との優先通信を確立させることのできる技術を提供することを目的とする。
開示の通信システムによれば、端末装置、及び該端末装置からの要求を処理するサーバ装置を有し、ネットワークを介して複数の端末装置間でデータを送受する通信システムであって、前記端末装置は、優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する設定手段と、前記設定手段により前記優先通信識別情報を設定されたセッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、前記端末装置と前記サーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記端末装置から前記セッション確立要求を受信すると、前記優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記サーバ装置と前記端末装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する送出手段と、前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶する記憶手段と、を備える。
端末装置において優先通信開始に係わるトリガ情報を検知すると、端末装置は、セッション確立要求に優先通信であることを示す優先通信識別情報を含め、優先通信識別情報の設定されているセッション確立要求を示すパケットについては、ネットワークの縮退時等の輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような情報を付して(高優先で)送信する。サーバ装置は、セッション確立要求に優先通信であることを示す情報が含まれる場合には、セッション確立要求を高優先で着側の端末装置宛に高優先で送出する。これとともに、サーバ装置は、一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶しておく。以降にセッションを確立するために送受するパケットには、上記のセッションを他のセッションと識別するための情報を設定し、パケットに設定した上記の情報を用いて、優先通信に係わるパケットであることを認識して高優先で送出する。これにより、発側の端末装置に入力されたトリガ情報に基づき、相手の端末装置との優先通信をより確実に確立させることが可能となる。
開示のプログラムによれば、発側の端末装置において優先通信を判定し、相手先の任意の端末装置との優先通信をより確実に確立させることが可能となる。
実施形態に係るIP電話システムの概要を説明する図である。 VoIP端末の機能ブロック図である。 SIPサーバの機能ブロック図である。 端末における優先通話の判定処理を示したフローチャートである。 優先通話モードにおける接続フローを示す図である。 SIPパケットのデータフォーマット例を示す図である。 音声パケットのデータフォーマット例を示す図である。 サーバにおける受信したパケットを判定する処理を示したフローチャートである。 サーバにおいてパスワードを管理する方法を説明する図である。 端末におけるパスワードの変更処理を示したフローチャートである。 端末の優先PW管理DBに格納されるデータの構造例を示す図である。 サーバのデータベースに格納されるデータの構造例を示す図である。 通常時における同期処理のシーケンス図である。 高優先モードにおける同期処理のシーケンス図である。 通常時における登録処理のシーケンス図である。 高優先モードにおける登録処理のシーケンス図である。 サーバにおける登録処理を示したフローチャートである。 通話の排他処理を説明する図(その1)である。 通話の排他処理を説明する図(その2)である。 情報処理装置の構成図である。 記録媒体を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るIP電話システムの概要を説明する図である。以下においては、IP通信システムの例としてIP電話システムを挙げ、IP電話システムにおいて音声データを送受する場合について説明することとする。
図1に示すIP電話システム1は、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ2及び複数のVoIP端末3(図1においては、各VoIP端末3についてはVoIP端末3A、3B、3C、3Dと記載)を有する。VoIP端末3は、中継装置として例えばレイヤ3スイッチ(L3SW)4を介してIPネットワーク10に接続し、SIPサーバ2を介してネゴシエーションを行う。他のVoIP端末3と通信が確立されると、他のVoIP端末3との通信を開始する。
本実施形態に係るIP電話システム1においては、VoIP端末3の操作が、優先通話を許可された者(以下、優先通話者)による操作であることを認識して、優先通話確立のための処理を開始する。すなわち、優先通話者による発側のVoIP端末3を介してのトリガ情報の入力を契機として、VoIP端末3やSIPサーバ2のそれぞれが、ネゴシエーションに係わるパケットを高優先で送信あるいは転送し、優先通話を確立させる。
図1においては、優先通話者が、4台のVoIP端末3A〜3DのうちVoIP端末3Aを利用する場合を例示する。VoIP端末3Aが、優先通話者による通話開始の操作を検知すると、IP電話システム1は、通話先として選択されたVoIP端末3Cとの間の通話を確立するためのパケットを高優先で送受し、優先通話を確立させる。
このような方法によれば、例えば、優先通話者がまずVoIP端末3Dに電話をかけたが、VoIP端末3DはVoIP端末3Bと通話中であったため、代わりにVoIP端末3Cに電話したような場合であっても、優先通話者は、VoIP端末3Aから任意のVoIP端末3Cに対して、動的に優先通話をかけることができる。
本実施形態に係るIP電話システム1においては、VoIP端末3Aが優先通話のためのトリガとなるトリガ情報が優先通話者により入力されたことを認識する。すなわち、通話者が優先通話者か、あるいは優先通話者でない一般の通話者であるかを識別する。優先通話のためのトリガ情報を受信したVoIP端末3Aは、SIPサーバ2を介して、相手先のVoIP端末3との間で、最優先の通話回線を確立するためのネゴシエーションを実施する。以降は、通話が切断されるまで、最優先レベルのパケット送受信を行うことにより、回線品質を確保する。以下、本実施形態に係るIP電話システム1に含まれるVoIP端末3A〜3DやSIPサーバ2について、具体的に説明する。
図2は、VoIP端末3の機能ブロック図である。図2に示すVoIP端末(以下端末と略記)3は、RFID(Radio Frequency IDentification)受信部31、オンフック/オフフック検知部32、操作部33、ディスプレイ表示部34、優先パスワード管理データベース(優先PW管理DB)35、ハンドセット部36、音声コーデック部37、制御処理部38及びLAN(Local Area Network)インターフェース部39を有する。
RFID受信部31は、RFIDタグからトリガ情報11を受信する。実施例では、優先通話者が保有するRFIDタグから、優先通話者を識別するための情報を受信する。
オンフック/オフフック検知部32は、端末3のハンドセット部36の状態がオンフック状態及びオフフック状態を検知する。
操作部33は、端末3のユーザから入力されたトリガ情報12や指示等を受け付ける。実施例では、優先通話者が入力したパスワードの入力を受け付ける。パスワードは、IP電話システム1において優先通話者ごとに設定される。VoIP端末3は、優先通話者がRFIDタグを保持していない場合等の緊急時に使用される正しいパスワードの入力をもって、優先通話者を識別する。
ディスプレイ表示部34は、端末3の状態等を出力表示する。
優先PW管理DB35は、操作部33を介して入力されたパスワードが優先者用のRFIDタグの保有者であるか否かを判定するための情報を格納する。
ハンドセット部36は、受話器や送話器等を含み、端末3のユーザにより入力された音声信号を受話器で受け付けるとともに、音声コーデック部37から入力された音声信号を送話器に出力する。
音声コーデック部37は、ハンドセット部36から入力されたアナログ音声信号を、コード化されたデジタル音声信号に変換する。また、音声コーデック部37は、通話先の端末3から受信したコード化されたデジタル音声信号を、アナログ音声信号に変換し、ハンドセット部36(送話器)に与える。
制御処理部38は、端末3の各機能部に対して指示を与え、各機能部の動作を制御する。本実施形態に係わる処理としては、優先通話者の操作により端末3に入力された優先通話の開始を意味するトリガ情報を認識し、セッション確立のために送信するパケットに、優先通話者による優先通話であることを示す優先通話識別情報を設定する。トリガ情報は、実施例では、RFIDタグを識別する情報あるいはパスワードである。相手の端末3から受信したパケットに優先通話であることを示す優先通話識別情報が設定されている場合には、相手の端末3に返すパケットにも優先通話であることを示す情報を設定し、送信する。優先通話識別情報の具体的な設定方法については、後述する。
制御処理部38で生成したパケットは、制御処理部38の指示により、LANインターフェース部39において、IPヘッダのDSCP値を設定し、IPネットワーク10に送出する。端末3間でセッション確立のために送受するパケットについては、SIPサーバ2を介して相手の端末3に転送される。
図3は、SIPサーバ2の機能ブロック図である。図3に示すSIPサーバ(以下サーバと略記)2は、セッションを確立するためのパケットを端末3から受信して、通信先の他の端末3へと転送を行う。サーバ2は、優先通話判定部22、優先通話管理データベース(優先通話管理DB)23、優先パスワード管理データベース管理部(優先PW管理DB管理部)24、ロケーションデータベース(ロケーションDB)25、ロケーションデータベース管理部(ロケーションDB管理部)26、レジスタ部27、プロキシ部28、リダイレクト部29及び認証部30を含む。
サーバ2は、図2に示す端末3がセッション確立のために送信したパケットを、LANインターフェース部21を介して受信するとともに、他の端末3にパケットを送信する。
優先通話判定部22は、受信したパケットに基づき、優先通話か否かを判定する。すなわち、セッション確立のためのパケットの所定のフィールドを参照して、優先通話者による通話(優先通話)であることを示す優先通話識別情報が設定されているか否かにより、優先通話であるか否かを判定する。優先通話管理DB23は、優先通話判定部22において判定を行うために利用する情報を格納する。
優先PW管理DB管理部24は、優先通話者を識別するための情報を管理する。
ロケーションDB25は、サーバ2において、各端末3の登録状況を管理するための情報を格納する。ロケーションDB管理部26は、ロケーションDB25内の端末3の登録に係わる情報を管理する。詳細については後述する。
レジスタ部27は、端末3からの登録要求(REGISTER)に対し、登録に係わる処理を実行する。プロキシ部28は、ある端末3から受信した要求を、相手側の端末3に転送する。リダイレクト部29は、端末3からの要求に対し、相手側の端末3の移動先のアドレスを端末3に通知する。認証部30は、登録やセッション確立等に係わる認証処理を実行する。
図3に示すサーバ2は、図2に示す端末3からセッション確立の要求を受信すると、受信した要求の所定のフィールドに格納されている優先通話識別情報に基づき、受信したセッション確立の要求は、優先通話に係わるものであるか否かを判断する。そして、優先通話についてのセッション確立要求と判断した場合には、以降のパケットについては、高優先で端末3宛に送出する。以下、優先通話を確立する方法について、具体的に説明する。
図4は、端末3における優先通話の判定処理を示したフローチャートである。端末3は、ユーザ(通話者)が端末3の受話器を取る等の動作を行ったことにより、図2の端末3のオンフック/オフフック検知部32においてオフフックを検知したことを契機として、図4に示す処理を開始する。
まず、ステップS1で、RFID受信部31においてタグ情報を受信するか否かを判定する。タグ情報を受信した場合には、優先通話者がRFIDタグを端末3に読み取らせて優先通話をしようとしていると判断し、優先通話モードの接続処理を行う。ステップS1の判定において、タグ情報を受信しなかった場合には、ステップS2に進む。
ステップS2で、操作部33において、ユーザにより、優先通話に関するパスワードが入力されたか否かを判定する。ここでは、入力されたパスワードが優先PW管理DB35に登録されているパスワードと一致するか否かについても判定している。正しいパスワードが入力された場合には、優先通話モードでの接続処理を行う。
ステップS2において、端末3の優先PW管理DB35に登録されているパスワードと一致するパスワードの入力がないと判定された場合には、デフォルトの通話モードでの接続処理を行う。デフォルトの通話モードでは、優先度の設定等は特に行わない。
図5は、優先通話モードにおける接続フローを示す図である。以下、図5を参照して、本実施形態に係るIP電話システム1において、発側の端末3Aが着側の端末3Bに優先通話でIP電話をかける場合の手順について説明する。
なお、以下においては、優先通話者による通話であることを認識してセッションを確立する方法を中心に説明することとし、公知の技術であるセッション確立処理の詳細については、説明を割愛する。
まず、RFIDタグからタグ情報を受信したこと、あるいはパスワードが入力されたことをトリガ情報として、端末3Aは、優先通話者により優先通話開始の操作がなされたことを認識する。優先通話開始の操作を認識すると、送信するINVITE(セッション確立要求)メッセージのパケットのうちSIPメッセージのメッセージボディに、セッション情報(Sタイプ)として、優先通話であることを示す値すなわち優先通話識別情報を設定する。
そして、サーバ2に高優先で、すなわちIPヘッダ部のDSCP値をEF(=101110)に設定して送信する(S101)。
ここで、優先通話識別情報とは、パケットのIPヘッダ部がなくても、サーバ2や端末3内で、パケットが優先通話に係わるパケットであることを認識するための情報である。
ここで、発側の端末3Aは、サーバ2に対し、端末3A−端末3B間のダイアログを他のダイアログと識別するための情報「Call−ID」についても、INVITEメッセージのパケットに含めて送信する。以降のシーケンスで送受信されるパケットにはCall−IDが設定されており、各装置は、受信したパケットのCall−IDに基づき、端末3A−端末3B間のダイアログ、すなわち優先通話として設定されているダイアログであることを認識する。ダイアログとは、複数の端末間で行われる一連のセッション、即ち、発側の端末によるINVITEメッセージの送出から、セッションを切断したことを示すBYEメッセージに対応する200OKメッセージの受信までを含む、セッションの開始から終了までを指す。同一のダイアログに関するパケットには、同一のCall−IDが用いられる。
また、端末3Aは、送信するパケットに、IPヘッダ部のDSCP値として、IPネットワーク10において高優先で転送すべきこと(Expedited Forwarding、EF)を示す値「101110」を設定している。IPネットワーク10を構成するルータ等のネットワーク機器は、例えばネットワーク縮退時における迂回ルートへのトラフィック集中により、ネットワークが輻輳してしまった場合などは、DSCP値を参照して、優先順位の高いパケットから転送処理を行い、どうしても転送処理が追いつかないパケットに関しては廃棄処理を行う。
サーバ2は、INVITEメッセージを受信すると、LANインターフェース部21でDSCP値を含むIPヘッダ部が既に削除されたINVITEメッセージに設定されているSタイプを参照する。Sタイプに優先通話であることを示す優先通話識別情報が設定されている場合には、サーバ2は、端末3Aから受信したINVITEメッセージのパケットに格納されていたCall−IDを自装置のデータベースに記憶させる。そして、LANインターフェース部21において、IPヘッダ部のDSCP値として「101110」を設定して、高優先でINVITEメッセージを端末3B宛に送出する(S102)。
以降のフローにおいては、IP電話システム1を構成する各装置は、端末3A−端末3B間で送受するパケットに、同一のセッションの間は同一のCall−IDを設定し、また、DSCP値は高優先であることを示す値「101110」を設定する。すなわち、本実施形態に係るIP電話システム1は、INVITE以降のメッセージの送受においては、Call−IDにより端末3A−端末3B間の通信であること、すなわち優先通話であることを認識する。そして、優先通話のセッション確立のために送受するパケットについては、IPヘッダ部のDSCP値を所定の値に設定して送出する。
着側の端末3Bは、INVITEメッセージを受信すると、INVITEメッセージに設定されているSタイプを参照する。Sタイプに、優先通話であることを示す優先通話識別情報が設定されている場合には、INVITEメッセージ中のCall−IDを記憶するとともに、端末3A宛に返すTryingメッセージのIPヘッダ部のDSCP値に、LANインターフェース部39において「101110」を設定して、高優先で送信する(S103)。
サーバ2は、端末3BからTryingメッセージを受信すると、Tryingメッセージ中のCall−IDを参照して、保持しているCall−IDと比較する。先にINVITEメッセージから取り出して記憶させておいたCall−IDと同一である場合には、端末3Bから受信したTryingが、優先通話のセッション確立のために送受されるパケットであると認識する。この場合はLANインターフェース部21において、端末3A宛に転送するTryingメッセージのIPヘッダ部のDSCP値に「101110」を設定して、高優先で送出する(S104)。
以降は、各端末3A、3Bは、受信したメッセージのCall−IDを参照して、保持するCall−IDと一致する場合には、優先通話のセッション確立のために送受されるパケットを受信したと認識する。この場合はLANインターフェース部39においてIPヘッダ部のDSCP値に高優先であることを示す値として「101110」を設定して送信する(S105、S107、S109)。サーバ2は、端末3A、3Bから受信したメッセージのCall−IDを参照する。受信したメッセージのCall−IDが保持しているCall−IDと一致する場合には、優先通話のセッション確立のためのパケットであると認識し、LANインターフェース部21においてIPヘッダ部のDSCP値に高優先であることを示す値として「101110」を設定して送出する(S106、S108、S110)。
端末3Aと端末3Bとの間で、サーバ2を介してRinging、200OK及びACKのメッセージを上記の方法で図5に示す順に送受する(S105〜S110)と、端末3A及び端末3Bは、高優先での音声データの送受を開始する。
通話中は、端末3A及び端末3Bは、RTP(Real-time Transport Protocol)を用いて、直接に相手の端末と音声パケットを送受する。優先通話では、IPヘッダ部のDSCP値に高優先であることを示す値を設定する事で、双方向で専用線品質の通話回線が確保されることになる。
端末3A、3Bにおいてオンフック状態となったことを検知すると、通話終了のための処理を開始する。まず、最初にオンフック状態となった端末側(本実施例においては発側の端末3A)から着側の端末3BにBYEメッセージを送信する(S111)。LANインターフェース部39において、IPヘッダ部のDSCP値に「101110」を設定して、高優先で送信する。
サーバ2は、セッション確立時と同様に、メッセージ中のCall−IDが保持するCall−IDと一致する場合には、LANインターフェース部21においてIPヘッダ部のDSCP値を高優先に設定して、端末3B宛に送出する(S112)。
BYEメッセージを受信した端末3Bは、セッション確立時と同様に、メッセージ中のCall−IDが保持しているCall−IDと一致するか否かを判断する。一致する場合には、LANインターフェース部39にてIPヘッダ部のDSCP値に「101110」を設定して高優先で送信する(S113)。サーバ2は同様にCall−IDを参照して、優先通話の200OKを判断して、LANインターフェース部21にてIPヘッダ部のDSCP値に「101110」を設定して高優先で端末3A宛に送出する(S114)。端末3Aにおいて200OKを受信すると、一連の接続フローは完了する。
図5に示す一連のフローが完了すると、各装置(端末3A、3B及びサーバ2)において、通話のために保持していたSタイプやCall−ID等の各種の情報を初期化し、処理を終了する。
図5に示すフローのうち、INVITE、Trying等のサーバ2を介して送受されるSIPメッセージは、スタートライン、メッセージヘッダ、メッセージボディなどの汎用書式で記述される。本実施形態に係る優先通話の確立方法に関しては、INVITEリクエストのメッセージボディに含まれるSタイプを利用して、Sタイプに優先通話である事を示す識別情報を設定する事で、各装置が初期の優先通話の識別を行っている。また、Tryingなど、メッセージボディがないSIPメッセージに関しては、Call−IDにより優先通話の識別を行っている。SIPのパケット及び音声パケットのIPヘッダ部には、LANインターフェース部により、DSCP値が格納される。
IPネットワーク10上のルータなどの中継装置は、通常パケットが到着した順に即パケットの転送処理を行うが、ネットワーク縮退時などの、迂回ルートに回線容量以上のトラフィックが集中してしまった場合などは、後から到着したパケットは、前に到着したパケットの転送が全て終了するまで待たされる遅延が発生する。さらにこの状況が悪化するとルータが輻輳状態となりルータで処理しきれないパケットの廃棄が行われる。
ルータの輻輳状態による重要パケットの廃棄を回避するために、ルータはToSフィールドの値を元にパケット転送の優先順位を決める機能を有しており、たとえばDSCP値などを使用してトラフィックをいくつかのクラスに分類して、さらにクラスごとに優先度を変えてパケットの転送順位を制御する事ができる。
本実施形態に係るIP電話システム1においては、発側の端末3Aは、セッション確立シーケンスで最初に送信するINVITEメッセージに、優先通話であることを示す値である優先通話識別情報を設定する。また優先通話識別情報が設定されたINVITEメッセージが、例えIPネットワークが輻輳中であっても、途中で廃棄される確率を小さくするために、LANインターフェース部においてIPヘッダ部のDSCP値を、高優先を示す値、すなわち、ルータ等の中継装置においてパケット転送の優先順位を上げて廃棄されにくくする値(Expedited Forwarding、EF)に設定して(優先制御を行うための制御情報を設定して)転送する。従って、発側の端末3Aからサーバ2に至るネットワーク経路の途中にあるL3SW4などの中継装置が輻輳状態であっても、発側の端末3Aがセッション確立シーケンスで最初に送信するINVITEメッセージが、中継装置で破棄されずにサーバ2に到達できる可能性が高い。
サーバ2及び着側の端末3Bは、INVITEメッセージ中に優先通話であることを示す優先通話識別情報が設定されている場合には、INVITEメッセージ中のCall−IDを自装置に記憶させ、INVITEメッセージ以降に送受されるメッセージについては、各端末およびサーバ2はCall−IDにより優先通話に係わるメッセージであることを認識する。優先通話に係わるメッセージと認識されたパケットは、それぞれのLANインターフェース部においてIPヘッダ部のDSCP値を高優先を示す値に設定する。これにより、ネットワーク上のルータ等が輻輳状態であっても、より確実に優先通話を確立させ、確立した優先通話を維持することが可能となる。
次に、パケットのフォーマットを参照して、これらの情報の格納先について具体的に説明する。
図6は、SIPパケットのデータフォーマット例を示す図である。SIPパケットは、メッセージ本体を含むSIPメッセージが、IPヘッダ及びTCPヘッダでカプセル化されている。
SIPメッセージには、スタートライン、メッセージヘッダ及びメッセージボディが含まれる。スタートラインには、INVITEやACK等のメッセージを識別するための情報が格納される。メッセージヘッダには、端末3間(図5においては端末3A−3B間)のダイアログを識別するためのCall−IDが格納され、メッセージボディには、Sタイプが格納される。Sタイプは、SDP(Session Description Protocol)で記述する。実施例では、「s=tag/[タグID]」と記述する。Sタイプに優先通話者の保有するRFIDタグのタグIDを含めることにより、優先通話機能を有さない端末のSタイプに、偶然優先通話と同じセッション名が設定される確率を小さくすることができる。
なお、メッセージヘッダには、登録処理に関するExpires値についても格納されるが、詳しくは後述する。
DSCP値は、IPヘッダのToS(Type of Service)フィールドに格納される。なお、図6においてはIPv4(Internet Protocol version 4)ヘッダのフォーマットを示す。IPv4ヘッダのフォーマットについては公知であるので、ここでは、DSCP値の格納されるToSフィールド以外についての詳細な説明は省略する。
図7は、音声パケットのデータフォーマット例を示す図である。音声パケットは、音声データ本体である音声ペイロードが、IPヘッダ、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ及びRTPヘッダでカプセル化されている。
本実施例においては、端末3は、音声パケットについても図6のSIPパケットと同様に、IPヘッダのToSフィールドに高優先でパケットを転送すべきことを示すDSCP値「101110」を格納する。図7に示すIPヘッダについても、図6と同様に公知のIPv4ヘッダのフォーマットを示しているため、ここでは、ToSフィールド以外フィールドの説明については、省略することとする。
上記のとおり、本実施形態に係るIP電話システム1においては、優先通話者が電話をかけようとした場合には、SIPサーバ2を介して送受されるパケットについては、LANインターフェース部21がIPヘッダ部のDSCP値を「101110」に設定する。IPヘッダ部のDSCP値を「101110」に設定したパケットについては、IPネットワーク上のL3SWが高優先で転送する。
発側の端末と着側の端末との間でSIPパケットを中継するサーバ2の動作について図8を参照して説明する。
図8は、サーバ2における受信したパケットを判定する処理を示したフローチャートである。図8に示す処理は、図3のサーバ2を構成する優先通話判定部22やプロキシ部28等のSIP基本機能部において実行される。サーバ2は、端末3(図5の発側の端末3A及び着側の端末3B)から図6に示すフォーマットのSIPパケットを受信したことを契機として、図8に示す処理を開始する。
まず、ステップS11で、受信したパケットがINVITEメッセージであるか否かを判定する。INVITEメッセージであると判定した場合には、ステップS12に進み、SIPメッセージ中のSタイプを参照し、優先通話であるか否かを判定する。優先通話と判定した場合には、ステップS13に進み、INVITEのパケットに含まれるCall−IDをサーバ2の記憶手段、例えば図3の優先通話管理DB23に記憶させる。そして、ステップ14で、優先通話管理DB23を更新し、更に同一タグ通話を確認し、重複する優先通話でないかを確認する。優先通話管理DB23については、図12等を参照して詳しく説明することとする。
ステップS14で確認した結果、重複する優先通話でない場合には、Sタイプにより識別されるタグIDのセッション状態については、「通話中」を示す値を設定する。重複する優先通話であることが確認された場合の処理については、通話の排他処理として、後に図18及び図19を参照して詳しく説明する。
ステップS14において優先通話管理DB23のセッション状態を更新すると、ステップS15で、SIPの公知の機能を利用して、高優先でパケットの転送処理を行う。即ち、送信するパケットのIPヘッダ内のDSCPの値に高優先を示す値を設定し、すなわち、ルータ等の中継装置が輻輳状態であっても優先的にパケットの転送処理が行われ、破棄される確率が低い値に設定し、設定後のパケットを送出する。高優先の設定方法については、図5を参照して説明したとおりである。
ステップS12において、優先通話でないと判定した場合には、ステップS20に進む。ステップS20で、通常の(優先度の設定を特に行わない)パケットの転送処理を行う。通常のパケットの転送処理においてDSCP値に設定されるのは、ベストエフォートを表す値であるので、ルータ等の中継装置が輻輳状態の場合には破棄される確率が高い。
ステップS11において、受信したパケットがINVITEメッセージ以外であると判定した場合には、ステップS16に進む。ステップS16においては、受信したSIPパケットが登録要求(REGISTER)であるか否かを更に判定する。受信したパケットが登録要求である場合の処理については、後述する。
ステップS16の判定において、登録要求以外であると判定した場合には、セッション確立のために送受される各種のメッセージのうち、INVITE以降のメッセージを受信したと判断して、ステップS17に進む。そして、パケットのサーバ2で認識できるメッセージヘッダのCall−IDを参照し、優先通話についてのCall−IDであるか否かを判定する。判定は、ステップS13において記憶させたCall−IDと一致するか否かに基づき行う。
ステップS17の判定において、優先通話についてのCall−IDであると判定した場合には、ステップS18に進む。そして、ステップS18で、受信したSIPパケットが、BYEに対する200OKであるか否かを判定する。
ステップS18において、受信したSIPパケットが、BYEに対する200OK以外であると判定した場合には、通話中であると判断し、ステップS14に進む。ステップS14については先に説明したとおりであり、優先通話管理DBのセッション状態を「通話中」で維持し、ステップS15でSIPの機能に基づき、高優先でのSIPパケットの転送を行う。
ステップS18において、BYEに対する200OKである場合には、図5に示すシーケンスの最後に転送するパケットを受信したと判断し、ステップS19に進む。ステップS19で、200OKを高優先で転送するとともに、保持していた当該優先通話についてのCall−IDを削除する。そして、優先通話管理DB23のセッション状態に「通話なし」を示す値を設定し、ステップS20に進み、通常の(すなわち優先度の設定を行わない)動作に戻る。
ステップS17の判定において、Call−IDをチェックした結果、優先通話についてのCall−IDではないと判定した場合には、ステップS20に進み、SIP機能に基づき、優先度の設定を行わずにSIPパケットの転送を行う。
なお、上述の実施例においては、同一のダイアログに関するパケットであるか否かを、端末3及びサーバ2ともにCall−IDを用いて識別しているが、Call−ID以外の情報を用いて同一のダイアログに関するパケットであるか否かを識別しても構わない。例えば、ステップS13において、INVITEのパケットに含まれる発側端末3AのIPアドレスと着側端末3BのIPアドレスとの組を優先通話管理DB23に記憶することが考えられる。また、同様に、着側端末3B及び発側端末3Aにおいても、INVITEのパケットに含まれる発側端末3AのIPアドレスと着側端末3BのIPアドレスとの組を記憶する。
Call−IDの代わりに、発側端末3AのIPアドレスと着側端末3BのIPアドレスとの組を、サーバ2、発側端末3Aおよび着側端末3Bのそれぞれで記憶した場合には、サーバ2及び各端末3A、3Bにおいては、受信したパケットに示される発側端末3A及び着側端末3BのIPアドレスの組と、記憶しておいたIPアドレスの組とを比較し、同一であった場合には、優先通話にかかわるパケットであると判断することができる。優先通話にかかわるパケットであると、サーバ2及び各端末3A、3Bがそれぞれ判断した後の処理は、上記実施例と同様である。記憶したIPアドレスの組については、上述の実施例でCall−IDを初期化するタイミングで、記憶部のIPアドレスの組に関する情報を初期化すればよい。
上述のとおり、本実施形態に係るIP電話システム1では、発側の端末3において、RFIDタグやパスワードにより優先通話者による通話であることを認識し、INVITEメッセージに優先通話であることを示すSタイプを設定する。IP電話システム1内のいずれの端末3を使用しても優先通話者が優先通話をすることができるよう、パスワードについては、ネットワーク内の端末3間で共有している。サーバ2は、端末3間でのパスワードの共有を実現させるため、パスワードの管理を行っている。以下、サーバ2によるパスワードの管理方法について具体的に説明する。
図9は、サーバ2においてパスワードを管理する方法の概要を説明する図である。IP電話システム1を構成する複数の端末3(3A、3B、…、3N)のうち、端末3Aにおいて、操作部33を介してパスワード変更の指示が入力された場合を例に説明する。
端末3Aの操作部33において、優先通話者によるパスワードの変更操作を受け付けると、端末3Aは、自装置内の優先PW管理DB35Aに、優先通話者が新たに設定したパスワードを登録するとともに、サーバ2に更新後のパスワードを通知する。サーバ2は、自装置の優先通話管理DB23に、端末3Aから通知された新たなパスワードを登録し自装置の優先通話管理DB23と各端末3の優先PW管理DB35とを同期させる。これにより、優先通話者は、IP電話システム1内のいずれの端末3からもパスワードを使用して優先通話をかけることが可能となる。
なお、優先通話機能は、端末3によっては設定がされておらず、使用できない場合もある。そこで、実施例では、サーバ2は、ロケーションDB25の各端末3が優先通話機能を備えるか否かを示す情報を参照し、優先通話機能を備える端末3に対して、データベースの内容を同期させている。
各端末3が優先通話機能を備えるか否かを示す情報については、サーバ2は、端末3の登録時に端末3から受信した情報に基づいて、ロケーションDB25(図3)に登録を行っている。登録処理については、後述する。
図10〜図14を参照して、図9に示すサーバ2によるパスワードの管理方法について、より具体的に説明する。
図10は、端末3におけるパスワードの変更処理を示したフローチャートである。図10に示す処理は、図2の端末3の制御処理部38において実行され、端末3の制御処理部38は、図9の端末3Aにおいて、操作部33を介してパスワード変更の指示が入力されたことを契機として、図10に示す処理を開始する。
まず、ステップS31で、RFID受信部31おいて優先通話者の保有するRFIDタグからトリガ情報としてのタグ情報を受信したか否かを判定する。RFIDタグからタグ情報を受信できない場合には、優先通話者による操作ではないと判断し、ステップS36に進む。ステップS36では、パスワードの設定を変更する処理をキャンセルし、処理を終了する。
ステップS31の判定において、RFIDタグからタグ情報を受信したと判定した場合には、ステップS32に進み、タグIDの確認を行う。具体的には、受信したタグIDが、優先PW管理DB35に登録されているか否かを判定する。優先PW管理DB35に登録されていないタグIDであった場合には、ステップS36に進み、パスワード変更の処理をキャンセルし、処理を終了する。
ステップS32の判定において、受信したタグIDが優先PW管理DB35に登録されていると判定した場合には、ステップS33に進み、パスワードの変更操作を受け付ける。そして、ステップS34で、パスワード確定の指示が入力されたか否かを判定する。パスワードが確定されなかった場合には、ステップS36に進み、パスワード変更の処理をキャンセルして、処理を終了する。
ステップS34において、パスワード確定の指示が入力されたと判定すると、ステップS35に進み、ステップS33で入力されたパスワードを、優先PW管理DB35に新たに登録する。また、サーバ2に対して変更後のパスワードを通知し、処理を終了する。
図11は、端末3の優先PW管理DB35に格納されるデータの構造例を示す図である。優先PW管理DB35においては、管理番号(管理No.)、タグID及びパスワードを含む。
管理番号は、優先通話者ごとに登録されている情報を端末3において識別するための識別情報である。
タグIDは、優先通話者が保有するRFIDタグを識別する識別情報である。パスワードは、図9を参照して説明したとおり、RFIDタグを保有する優先通話者により端末3を通じて設定された数字や文字を含む文字列である。パスワードは、タグIDと関連付けられている。これにより、端末3は、優先通話者がRFIDタグを保有していない場合等に端末3の操作部33を介して入力したパスワードに基づき、パスワードを入力したユーザがタグIDを割り当てられた優先通話者であることを認証する。
図12は、サーバ2のデータベースに格納されるデータの構造例を示す図である。図12(a)は、優先通話管理DB23のデータ構造例であり、図12(b)は、ロケーションDB25のデータ構造例である。
図12(a)に示す優先通話管理DB23においては、タグIDにパスワード(PW)及びセッション状態が関連付けられている。
タグIDは、優先通話者が保有するRFIDタグを識別する識別情報である。パスワードは、端末3から通知された、数字や文字を含む文字列である。
セッション状態には、タグIDにより識別される優先通話者が使用する端末についての接続状況を示す値が格納される。
図12(b)に示すロケーションDB25においては、SIP−URI(Uniform Resource Identifier)に、優先通話機能情報、IPアドレス及び更新情報が関連付けられている。
SIP−URIは、SIPを利用し通信リソースを識別するための情報であり、IP通信においては、宛先の端末3を指定するために使用する。
優先通話機能情報は、端末3が優先通話機能を備えるか否かを示す情報である。実施例では、優先通話機能有りの場合は「1」を、優先通話機能なしの場合は「0」を設定する。優先通話機能情報については、端末3の登録時に、端末3から受信する。登録処理については後述する。
IPアドレスは、IPネットワーク10において端末3に割り当てられた識別番号である。例えば、上述の図5の端末3A−端末3B間の接続の際には、端末3Aから通話先である端末3BのSIP−URIを受信すると、SIP−URIに対応するIPアドレスを求め、求めたIPアドレス宛にパケットを送出する。
更新情報は、例えば、図12(b)に示すレコードの保持期間や最終更新時間を含み、ロケーションDB25に登録されているレコードが保持されている期間、最後に更新された時刻情報等が格納される。
サーバ2は、図10のステップS35の処理により端末3から更新後のパスワードの通知を受ける。サーバ2は、通知を受けると、図12(a)に示す優先通話管理DB23のパスワードを更新する。そして、図12(b)に示すロケーションDB25において優先通話機能「有り」が設定されている端末3の優先PW管理DB35を、サーバ2の優先通話管理DB23と同期させる。
図13及び図14は、端末3とサーバ2との間のデータベースの同期処理についてのシーケンス図である。図13は、通常時における同期処理のシーケンス図であり、図14は、高優先モードにおける同期処理のシーケンス図である。ここでの「通常時」とは、高優先を設定せずにパケットを送出することを示す。
図13を参照して、同期処理の手順について説明する。通常時における同期処理では、サーバ2と各端末3との間で送受するパケットには、特に高優先の設定は行わない。
まず、サーバ2と各端末3A、3B、…、3Nとの間でハンドシェイク(SYN、SYN+ACK、ACK)を行う(S121〜S123)。ハンドシェイクの後、サーバ2は、優先通話管理DB23の差分データを各端末3(3A、…、3N)に送信する(S124)。ここでの差分データには、新たに設定されたパスワードの他、パスワードに対応する管理番号、タグIDが含まれる。タグID及びパスワードについては、秘匿性を高めるため、暗号化して送信する。
端末3A、…、3Nは、差分データを受信すると、サーバ2にACKを返す(S125)。そして、変更内容をサーバ2に対して送信する(S126)。サーバ2に送信される情報としては、変更されたパスワードの他、対応する管理番号、タグIDが含まれる。変更確認用データのうち、タグID及びパスワードについては、差分データの場合と同様に、暗号化して送信する。サーバ2は、変更確認用データを送信した端末3A、…、3Nのそれぞれに対してACKを返す(S127)。
変更確認用データの送信に対するACKを受信した各端末3A、…、3Nは、同期処理のための通信を終了するため、サーバ2にFINを送信する(S128)。サーバ2は、受信したFINに対してACKを返す(S129)とともに、FINを送信してきた端末3のそれぞれに対してFINを送信する(S130)。端末3は、サーバ2に対してFINに対するACKを返し(S131)、処理を終了する。
例えば、ネットワークの縮退等により、サーバ2または端末3A、…、3Nから送出されたパケットが受信側の装置に到達せず、図13に示す通常時における同期処理が完了しない場合には、同図に示す処理を所定の回数繰り返す。更に、通常時の同期処理を所定回数繰り返しても同期が完了しない場合には、サーバ2は、図14に示す高優先モードでの同期処理へと移行する。
図14に示す高優先モードでの同期処理においては、サーバ2と各端末3との間で送受するパケットに高優先を設定する。具体的には、LANインターフェース部21においてIPヘッダのDSCP値に「101110」を設定し、TCPヘッダのコードビットのうち、URG(urgent)フラグをオンに設定(「1」を設定)する。
DSCP値及びURGフラグに上記の値が設定されたSYNを受信した各端末3は、高優先モードでの同期処理であることを認識する。以降のシーケンスでは、端末3及びサーバ2は、同期処理が完了するまで、LANインターフェース部39にてIPヘッダ部のDSCP値に高優先を示す値を設定し、URGフラグをオンに設定したパケットを送受する。高優先モードにおける同期処理の手順については、図14に示すとおり、図13に示す通常時の同期処理と同様であり、図14のS141〜S151のステップは、それぞれ図13のS121〜S131のステップと対応する。
なお、上記においては、予め設定されているパスワードを変更する場合について説明している。パスワードの初期登録についても同様の方法で行う構成としてもよい。あるいは、初期登録時には、パスワード入力の操作を受け付けた端末3A、…、3Nから、上記手段以外の手段を用いてサーバ2に通知をし、サーバ2から各端末3A、…、3Nに通知する構成としてもよい。更には、直接サーバ2に初期登録をして、各端末3A、…、3Nに通知する構成としてもよい。
また、同期をとる方法についても、上記の方法は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。例えば、SIPの基本的な機能を用いる等、各種の手段を用いることも可能である。
パスワードの同期処理のためにサーバ2−端末3A、…、3N間で送受するパケットについては高優先で送信することにより、特に高優先を設定せずにパケットを送信する場合と比べて、より確実に同期処理を行うことができる。
ところで、VoIP端末3は、定期的にSIPサーバ2に対して登録要求(REGISTERメッセージ)を送信し、自装置の存在をサーバに認識させておく必要がある。以下、登録処理について説明する。
図15及び図16は、端末3の登録処理についてのシーケンス図である。図15は通常時における登録処理のシーケンス図であり、図16は、高優先モードにおける登録処理のシーケンス図である。図13及び図14を参照して説明した同期処理の場合と同様に、ここでの「通常時」とは、高優先を設定せずにパケットを送出することを言うものとする。
図15を参照して、登録処理の手順について説明する。図15に示す登録処理は、端末3がサーバ2に初期登録を行う場合や、初期登録後に定期的に更新を行う際に実行される。ここでは、発側の端末3(図5の端末3A)の登録を例に説明する。
図13に示す同期処理と同様に、通常時においては、サーバ2と端末3との間で送受するパケットには、特に高優先の設定は行わない。
まず、端末3が、サーバ2に対して登録要求(REGISTER)を送信する(S161)。サーバ2は、登録要求を受信すると、端末3に対して200OK及びACKを返す(S162、S163)。サーバ2は、ACKの送信後に、受信した登録要求に含まれる情報に基づき、図12(b)に示すロケーションDB25に必要な情報を登録するとともに、優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマを設定する。
端末3は、サーバ2から200OK及びACKを受信すると、端末3が優先通話機能を有するVoIP端末である場合にはその旨を通知するメッセージをサーバ2に対して送信する(S164)。サーバ2は、上記の優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わる設定タイマを利用して、登録処理に対するACKを送信してから所定の期間内に優先通話機能を有する旨のメッセージをVoIP端末3から受信するか否かを判断している。優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマで設定した期間内に端末3から優先通話機能を有する旨のメッセージを受信しなかった場合には、その端末3は優先通話機能を有しない端末であると判断する。この場合は、ロケーションDB25に優先通話機能「なし」であることを示す値「0」を設定し、登録処理を終了する。優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマで設定した期間内に優先通話機能を有する旨のメッセージを受信した場合には、ロケーションDB25に、端末3の優先通話機能の有無については、「優先通話機能有り」であることを示す値「1」を設定する。そして、端末3に対してメッセージに対するACKを返し(S165)、登録処理を終了する。
以降は、サーバ2は、次の登録更新のタイミングまで、ロケーションDB25に登録した情報を保持する。通常時においては、登録更新処理は、例えば、1分ごとに実行する。
図16に示す高優先モードにおける登録処理が実行される前提としては、例えば、ネットワークの縮退等が原因で、ネットワーク上でパケットロスが生じる等により、図15に示す通常時における登録処理が正常に終了していないことが挙げられる。登録処理が正常に終了していない場合には、端末3は、所定の時間間隔で、登録要求を再送する。
所定の回数登録要求を再送しても、サーバ2からの応答がない等により、登録処理が完了しない場合(図16中の(*))には、端末3は、高優先モードへと移行する。高優先モードでは、端末3は、送信する登録要求のメッセージに、優先登録であることを示す値すなわち優先登録識別情報を設定する。そしてサーバ2に高優先で、すなわちDSCP値をEF(=101110)に設定して送信する(S171)。優先登録識別情報の設定方法は、例えば、REGISTERメッセージのメッセージヘッダに含まれるExpires(エクスパイヤ)値を、通常ありえないような値(本実施例においては「1」)に設定する。
高優先で転送された登録要求のパケットは、高優先の設定されていないパケットと比べて、ネットワーク上の中継装置で破棄される可能性が低いため、サーバ2に到達する確率が高い。サーバ2においては、受信した登録要求のExpires(エクスパイヤ)値が「1」に設定されている場合には、優先登録と認識し、端末3への応答(200OK及びACK)について、IPヘッダ部のDSCP値をEF(=101110)に設定して送信する(S172、S173)。
サーバ2は、端末3から高優先で転送された登録要求にしたがって、図12(b)に示すロケーションDB25に必要な情報を登録する。この登録を行う際、通常はREGISTERメッセージのメッセージヘッダに含まれるExpires値をロケーションDB25の保持時間として使用するが、優先登録の場合には、一旦「優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマ値」で暫定登録を行ったあと、前述のタイマが切れる前に端末3とサーバ2との間で、優先通話機能対応メッセージ及びその応答の送受があった場合に(S174、S175)、「非常時用優先登録タイマ」の値をロケーションDB25の保持時間とした本登録を行う。優先登録モードにおいては、これらのメッセージ及び応答についても高優先で送受し、ロケーションDB25に優先通話機能の有無を登録する。
「非常時用優先登録タイマ」の値については、通常時におけるロケーションDB25の保持時間よりも長い時間を設定しておくのが望ましい。すなわち、高優先モードでの登録処理が必要となる場合の例としては、ネットワークの縮退等がある。このような場合に、通常時と同様の時間間隔で端末3が登録要求を送信した場合には、ネットワークにかかる負荷が大きくなる。
そこで、登録処理によりネットワークにかかる負荷を軽減させるために、通常時よりもタイマ値を大きく設定することとする。サーバ2は、非常時用優先登録タイマが設定されている期間内は、ロケーションDB25に優先登録した情報を保持し続ける。端末3は、非常時用優先登録タイマの設定期間に応じて、通常時よりも長い期間をおいてから、次回の登録更新のための処理を開始する。これにより、登録処理のために端末3及びサーバ2からネットワークに送出されるパケットによってネットワークにかかる負荷を低減させている。
高優先モードでの登録が完了し、次に更新登録を行うときは、通常時の登録処理を行う。このような高優先モードでの登録後の更新登録では、例えば、上記の非常時用優先登録タイマの3分の2の期間が経過したときに、端末3が、通常時における登録要求を送信することとする。非常時用優先登録タイマの3分の2の期間が経過したときに、サーバ2が高優先の設定されていない登録要求を受信し、図15に示す通常時における一連の登録処理が正常に終了した場合には、通常時における登録処理に復旧させる。登録処理を正常に終了できなかった場合には、高優先モードでの登録処理を再度行って、非常時優先登録タイマを再度起動する。
図17は、サーバ2における登録処理を示したフローチャートである。図17に示す処理は、図3のサーバ2のロケーションDB管理部26やレジスタ部27等のSIP基本機能部において実行される。サーバ2は、図8のステップS16において、サーバ2が登録要求についてのSIPパケットを受信したと判定した場合には、図17に示す処理を実行する。
まず、ステップS41で、端末3からの登録要求(REGISTER)の受信を認識する。ステップS42で、受信したパケットのうち、サーバ2が読むことのできるメッセージヘッダのExpiresの値に基づき、通常時における登録あるいは高優先モードにおける登録のいずれであるかを判定する。
ステップS42で、Expiresが1でない、すなわち通常時における登録と判定した場合には、ステップS43に進み、サーバ2は、端末3に200OK及びACKを返す。ここでは200OK及びACKには特に優先度の設定は行わない。ステップS44で、ロケーションDB25に必要な情報を登録する。ステップS45で、端末3からの優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマを設定し、メッセージ待ちの状態に入る。タイマで設定した期間内に当該メッセージを受信したか否かに応じて優先通話機能の有無をロケーションDB25に登録する。そして、ステップS46に進み、メッセージに対するACKを端末3に返し、処理を終了する。
これに対し、ステップS42において、Expiresが1である、すなわち高優先モードにおける登録であると判定した場合には、ステップS47に進む。
ステップS47で、端末3に対して200OK及びACKを高優先で送信し、ステップS48で、端末3からの優先通話機能を有する旨のメッセージ待ちに係わるタイマ値を使ってロケーションDB25への暫定登録後、優先通話機能対応メッセージ待ちの状態に入る。ここで優先通話機能対応メッセージを受信した場合には、ステップS50に進み、メッセージに対するACKを高優先で端末3に返し、ステップS51に進む。ステップS51で、「非常時用優先登録タイマ」を使用してロケーションDB25に本登録を行う。本登録が完了すると、高優先モードでの登録処理を終了する。
ステップS49で、優先通話機能対応メッセージを受信しなかった場合には、優先通話機能付ではない通常端末が、実際にExpiresの値を1として登録をかけてきたものと判断し、S48でロケーションDB25に暫定登録した内容を廃棄して登録処理を終了する。
ここで「非常時用優先登録タイマ」には、通常時のREGISTERメッセージのメッセージヘッダに含まれるExpires値よりも長い待ち期間が設定されている。
このように、端末3の登録処理のために、サーバ2−端末3間で送受するパケットを高優先で転送することにより、特に高優先を設定せずにパケットを転送する場合と比べて、より確実に登録処理を行うことができる。
最後に、優先通話の排他処理について説明する。
上記のとおり、本実施形態に係るIP電話システム1では、RFIDタグを認識させることにより、あるいはパスワードを端末3に直接入力することのいずれかの方法によっても優先通話が可能である。このため、例えば、ある優先通話者がRFIDタグを用いて優先通話を行っているときに、このRFIDタグと対応するパスワードを第三者が別の端末3に入力して、優先通話をかけようとすることも起こりうる。このような場合には、サーバ2は、優先通話管理DB23を参照して、後から優先通話をかけようとしたユーザに対して、優先通話が重複する旨通知し、接続を拒否する。
図18及び図19は、通話の排他処理を説明する図である。まず、図18においては、ある優先通話者が、端末3AにRFIDタグを認識させ、端末3Bに優先通話をかけた場合を示す。優先通話を確立させるまでの手順については、図5等を参照して先に説明したとおりである。
サーバ2は、端末3Aについて優先通話のINVITEを受信してから、BYE及びBYEに対する200OKのメッセージを確認するまでは、通話中と判定する。そして、この間は、サーバ2の優先通話管理DB23のうち、「タグID:usr001」については、セッション状態に、通話中であることを示す値を保持する。
図19においては、端末3Aと端末3Bとが通話している間に、他の通話者が、「タグID:usr001」について設定されているパスワード「#001」を用いて、端末3Cから端末3Dに優先通話をかけようとした場合を示す。
サーバ2は、優先通話管理DB23を参照し、入力されたパスワード(あるいはタグID)に対応するセッション状態が「通話なし」であるか否かを判定する。図19に示す例では、パスワード「#001」に対応するセッション状態は、先の端末3Aの優先通話により、「通話中」となっている。このため、「タグID:usr001」について正しいパスワード「#001」が入力された場合であっても、重複する優先通話と判断し、端末3Cに対してその旨通知をし、優先通話を許可しない。
ところで、図2のVoIP端末3と、図3のSIPサーバ2は、それぞれ例えば、図20に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成することができる。図20の情報処理装置は、CPU(中央処理装置)1001、メモリ1002、入力装置1003、出力装置1004、外部記憶装置1005、媒体駆動装置1006、ネットワーク接続装置1007を備え、それらはバス1008により互いに接続されている。
メモリ1002は、例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)等を含み、処理に用いられるプログラムおよびデータを格納する。CPU1001は、メモリ1002を利用してプログラムを実行することにより、必要な処理を行う。
図2の制御処理部38や図3の優先通話判定部22、優先パスワード(PW)管理データベース(DB)管理部24、ロケーションデータベース(DB)管理部26及びSIP基本機能部は、メモリ1002に格納されたプログラムを実行することにより実現される機能に対応する。
入力装置1003は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であり、優先通話者等のユーザからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置1004は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等であり、ユーザ側への問アラームや処理結果等の出力に用いられる。
外部記憶装置1005は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置は、この外部記憶装置1005に、上記プログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ1002にロードして使用する。
媒体駆動装置1006は、可搬記録媒体1009を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体1009は、メモリカード、フレキシブルディスク、CD−ROM(compact disk read only memory )、光ディスク、光磁気ディスク等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。ユーザは、この可搬記録媒体1009に上記プログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ1002にロードして使用する。
ネットワーク接続装置1007は、LAN(local area network)、インターネット等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。情報処理装置は、必要に応じて、上記プログラムおよびデータを外部の装置からネットワーク接続装置1007を介して受け取り、それらをメモリ1002にロードして使用する。
図21は、図20の情報処理装置にプログラムおよびデータを供給することのできるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示している。可搬記録媒体1009やサーバ1101のデータベース1103に格納されたプログラムおよびデータは、情報処理装置1102のメモリ1002にロードされる。サーバ1101は、そのプログラムおよびデータを搬送する搬送信号を生成し、ネットワーク上の任意の伝送媒体を介して情報処理装置1102に送信する。CPU1001は、そのデータを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行う。
以上説明したように、本実施形態に係るIP電話システム1によれば、優先通話者がIP電話をかけようとした場合には、VoIP端末3は、優先通話者により入力されたトリガ情報を検知する。優先通話者の操作により入力されたトリガ情報を検知すると、セッションを確立するためのパケットに、優先通話者による優先通話であることを示す優先通話識別情報を設定して高優先で送信する。このように、VoIP端末3が、優先通話を許可された特定の通話者の操作により入力された情報、すなわち、優先通話のためのトリガ情報を直接識別することで、通話の優先度を、VoIP端末3のユーザの必要に応じて、動的に変化させることが可能となる。特定の通話者(優先通話者)が操作を行った場合にのみ、トリガ情報を認識して、高優先でのパケットの送信を行うため、特定のユーザによる任意の端末3間の通信を、高優先の状態を維持して行うことが可能となる。言い換えると、優先通話を許可された優先通話者にとっては、より確実にIP電話システム1内の任意の通話先に対して、高品質の確保されている優先通話をかけることができるようになる。
また、VoIP端末3及びサーバ2は、受信したパケットの所定のフィールドに設定されている情報を参照して、優先通話に係わるパケットであることを認識し、高優先で、パケットの転送や受信したパケットに対する応答等を行う。優先通話であることを判断してセッション確立に係わるパケットを高優先で送受するため、ネットワークの縮退時等であっても、より確実に優先通話を確立させることが可能となる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置、及び該端末装置からの要求を処理するサーバ装置を有し、ネットワークを介して複数の端末装置間でデータを送受する通信システムであって、
前記端末装置は、
優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する設定手段と、
前記設定手段により前記優先通信識別情報を設定されたセッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、前記端末装置と前記サーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても廃棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する送信手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置から前記セッション確立要求を受信すると、前記優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記サーバ装置と前記端末装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する送出手段と、
前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
(付記2)
ネットワークを介して他の端末装置とデータを送受する端末装置であって、
優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、前記他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する設定手段と、
前記設定手段により前記優先通信識別情報を設定したセッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、サーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする端末装置。
(付記3)
自装置以外の端末装置から受信したセッション確立要求に前記優先通信識別情報が含まれるか否かを判定し、該優先通信識別情報が含まれると判定した場合には、該セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を該セッション確立要求から読み出して記憶装置に記憶させるとともに、前記送信手段は、該セッション確立要求に対する応答に、該セッションを他のセッションと識別するための情報を設定し、前記制御情報を付して送信する
ことを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記4)
前記トリガ情報には、優先通信を許可された優先通信者による前記端末装置の操作であることを示す情報が含まれる
ことを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記5)
前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報として、自装置と通信相手の前記他の端末装置間のダイアログを識別するダイアログ識別情報を使用する
ことを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記6)
ネットワークを介してデータを送受する端末装置からの要求を処理するサーバ装置あって、
端末装置からセッション確立要求を受信すると、優先通信であることを示す優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記端末装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する送出手段と、
前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶する記憶手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
(付記7)
コンピュータをネットワークを介して他の端末装置とデータを送受する端末装置として動作させるためのプログラムであって、
優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定し、
前記優先通信識別情報を設定した前記セッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、前記端末装置とサーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記8)
自装置以外の端末装置から受信したセッション確立要求に前記優先通信識別情報が含まれるか否かを判定し、
前記優先通信識別情報が含まれると判定した場合には、前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を該セッション確立要求から読み出して記憶装置に記憶させるとともに、該セッション確立要求に対する応答に該セッションを他のセッションと識別するための情報を設定して、前記制御情報を付して送信する、
処理を更にコンピュータに実行させることを特徴とする付記7記載のプログラム。
(付記9)
前記トリガ情報には、優先通信を許可された優先通信者による前記端末装置の操作であることを示す情報が含まれる
ことを特徴とする付記7記載のプログラム。
(付記10)
前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報として、自装置と通信相手の前記他の端末装置間のダイアログを識別するダイアログ識別情報を使用する
ことを特徴とする付記7記載のプログラム。
(付記11)
優先通信を許可されている優先通信者を認証するための認証情報が新たに入力されたことを検知すると、該認証情報及び該認証情報が対応付けられている前記優先通信識別情報を前記サーバ装置に対して通知し、
前記サーバ装置からの同期指示があった場合には、該指示にしたがって、前記優先通信識別情報と前記新たに入力された認証情報とを対応付けて記憶手段に記憶させる
処理を更にコンピュータに実行させ、
所定期間内に前記サーバ装置から受信した同期の指示に前記制御情報が付されている場合には、上記の同期の処理に係わるパケットについては、該サーバ装置に前記制御情報を付して送信する
ことを特徴とする付記7記載のプログラム。
(付記12)
前記制御情報を付さずに送信した登録要求に対し、前記サーバ装置からの応答を所定の期間内に受信できなかった場合には、該登録要求に係わるパケットに待ち期間切れを示す値を設定して前記制御情報を付して送信し、
前記待ち期間切れを示す値を設定して前記制御情報を付して送信した登録要求に基づき登録処理が完了した場合には、該制御情報の付されていない登録要求に基づき登録処理が完了した場合に次に登録要求を送信するまでの期間よりも長い期間をおいて、優先度を設定しない登録要求を送信し、
前記制御情報の付されていない登録要求に基づき登録処理を完了できなかった場合には、前記待ち期間切れを示す値を設定した登録要求の送信を継続する
処理を更にコンピュータに実行させることを特徴とする付記7記載のプログラム。
(付記13)
コンピュータをネットワークを介してデータを送受する端末装置からの要求を処理するサーバ装置として動作させるためのプログラムであって、
前記端末装置からセッション確立要求を受信すると、優先通信であることを示す優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定し、
前記優先通信識別情報が含まれると判定した場合には、該優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための制御情報を、該セッション確立要求から読み出して記憶させるとともに、該セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記端末装置と前記サーバ装置の間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記14)
優先通信を許可されている優先通信者を認証するための認証情報を前記端末装置から通知された場合には、該通知された認証情報を該優先通信識別情報と対応付けて記憶手段に記憶させ、
前記記憶手段と、前記端末装置及び他の端末装置の記憶手段とを同期させるための指示を該端末装置及び他の端末装置宛に送出する
処理を更にコンピュータに実行させ、
前記同期処理が所定の期間内に完了しない場合には、前記端末装置及び他の端末装置に対する上記の同期の指示に係わるパケットを、前記制御情報を付して送出する
ことを特徴とする付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記端末装置から受信した登録要求に待ち期間切れを示す値が設定されている場合には、該端末装置に送信する該登録要求の応答を、前記制御情報を付して送出し、
次に登録要求を受信するまでの待ち期間を、前記制御情報が付されていない登録要求を処理した場合の待ち期間よりも長く設定し、
前記設定した期間内に前記端末装置から前記制御情報の付されていない登録要求を受信し、該登録要求に基づく登録処理が完了した場合には、前記待ち期間として、前記制御情報が付されていない登録要求を処理した場合の値に変更する
処理を更にコンピュータに実行させることを特徴とする付記13記載のプログラム。
(付記16)
前記端末装置の送信手段が前記パケットに付する制御情報、および前記サーバ装置の送出手段は、前記パケットに付する制御情報としてEF値を設定することを特徴とする付記1記載の通信システム。
1 IP電話システム
2 SIPサーバ(サーバ)
3 VoIP端末(端末)
21 LANインターフェース部
22 優先通話判定部
23 優先通話管理データベース(DB)
24 優先パスワード(PW)管理データベース(DB)管理部
25 ロケーションデータベース(DB)
26 ロケーションデータベース(DB)管理部
27 レジスタ部
28 プロキシ部
29 リダイレクト部
30 認証部
31 RFID受信部
32 オンフック/オフフック検知部
33 操作部
34 ディスプレイ表示部
35 優先パスワード(PW)管理データベース(DB)
36 ハンドセット部
37 音声コーデック部
38 制御処理部
39 LANインターフェース部

Claims (8)

  1. 端末装置、及び該端末装置からの要求を処理するサーバ装置を有し、ネットワークを介して複数の端末装置間でデータを送受する通信システムであって、
    前記端末装置は、
    優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する設定手段と、
    前記設定手段により前記優先通信識別情報を設定されたセッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、前記端末装置と前記サーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する送信手段と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置から前記セッション確立要求を受信すると、前記優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記サーバ装置と前記端末装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する送出手段と、
    前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. ネットワークを介して他の端末装置とデータを送受する端末装置であって、
    優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、前記他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定する設定手段と、
    前記設定手段により前記優先通信識別情報を設定したセッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、サーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする端末装置。
  3. 自装置以外の端末装置から受信したセッション確立要求に前記優先通信識別情報が含まれるか否かを判定し、該優先通信識別情報が含まれると判定した場合には、該セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を該セッション確立要求から読み出して記憶装置に記憶させるとともに、前記送信手段は、該セッション確立要求に対する応答に、該セッションを他のセッションと識別するための情報を設定し、前記制御情報を付して送信する
    ことを特徴とする請求項2記載の端末装置。
  4. 前記トリガ情報には、優先通信を許可された優先通信者による前記端末装置の操作であることを示す情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項2記載の端末装置。
  5. 前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報として、自装置と通信相手の前記他の端末装置間のダイアログを識別するダイアログ識別情報を使用する
    ことを特徴とする請求項2記載の端末装置。
  6. ネットワークを介してデータを送受する端末装置からの要求を処理するサーバ装置あって、
    端末装置からセッション確立要求を受信すると、優先通信であることを示す優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記端末装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する送出手段と、
    前記判定手段において、前記優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とするサーバ装置。
  7. コンピュータをネットワークを介して他の端末装置とデータを送受する端末装置として動作させるためのプログラムであって、
    優先通信の開始に係わるトリガ情報を検知した場合には、他の端末装置とのセッション確立要求を示すパケットに、優先通信であることを示す優先通信識別情報を設定し、
    前記優先通信識別情報を設定した前記セッション確立要求を示すパケットについては、前記ネットワーク上で、前記端末装置とサーバ装置との間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して送信する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータをネットワークを介してデータを送受する端末装置からの要求を処理するサーバ装置として動作させるためのプログラムであって、
    前記端末装置からセッション確立要求を受信すると、優先通信であることを示す優先通信識別情報が該セッション確立要求に含まれるか否かを判定し、
    前記優先通信識別情報が含まれると判定した場合には、該優先通信識別情報が含まれると判定された前記セッション確立要求に基づいて開始される一連のセッションを他のセッションと識別するための情報を、該セッション確立要求から読み出して記憶させるとともに、該セッション確立要求を示すパケットを、前記ネットワーク上で、前記端末装置と前記サーバ装置の間に存在する中継装置において、輻輳状態であっても破棄確率が低くなるような制御情報を付して、該セッション確立要求に含まれる送信先である端末装置へ送出する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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