JP2010219775A - 携帯機器、イヤホン装着装置及び携帯再生システム - Google Patents

携帯機器、イヤホン装着装置及び携帯再生システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、携帯型再生装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】本発明は、携帯型再生装置2において、イヤピース42及び52と振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられた右イヤホン25及び左イヤホン26に音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体10の装置背面10Fに、右イヤホン25及び左イヤホン26を、振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部59を設けることにより、携帯型再生装置2において、右イヤホン25及び左イヤホン26の非使用時、イヤホン装着部59に装置厚み方向に大型化することを防止しながら右イヤホン25及び左イヤホン26を装着させて一体化しておくことができ、かくして携帯型再生装置2の使い勝手を向上させることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は携帯機器、イヤホン装着装置及び携帯再生システムに関し、例えば、一対のステレオ用のイヤホン装置と、当該イヤホン装置を着脱可能に装着する携帯型再生装置とから構築される携帯再生システムに適用して好適なものである。
従来の携帯型再生装置は、再生時、内部の記録メディアから音楽のような音声の音声データを読み出して再生処理し、得られた音声信号をイヤホンに送出する。これにより携帯型再生装置は、イヤホンを介して音声信号に基づく音声を出力してユーザに聴かせていた(例えば、特許文献1参照)。
また従来、携帯電話として、イヤホン及びマイクロホンを有する無線ヘッドセットと共に使用され、筐体の背面に、無線ヘッドセットの形状に対応する凹部が設けられたものがある。かかる構成の携帯電話は、凹部内に無線ヘッドセットが押し込まれると、当該凹部内に無線ヘッドセットを固着していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−59034公報(第6頁、図1、図2) 特表2007−520105公報(第9頁、図1C)
ところで、従来の携帯型再生装置についても、従来の携帯電話と同様に、筐体にイヤホンを着脱可能に装着するように構成すれば、当該携帯型再生装置を持運時や保管時等にイヤホンと一緒にしておくことができる。
すなわち、従来の携帯型再生装置については、かかる構成により、音声データを再生する際、いちいちイヤホンを探させるような煩わしさを回避することができ、使い勝手を向上させ得ると考えられる。
しかしながら、従来の携帯型再生装置は、未だ筐体にイヤホンを着脱可能に装着し得るようには構成されていないため、使い勝手を向上させ得ないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、携帯機器の使い勝手を向上し得る当該携帯機器、イヤホン装着装置及び携帯再生システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、携帯機器において、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンに音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体の所定面に、イヤホンを、振動板の中心軸を装置筐体の所定面に対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部を設けるようにした。
従って本発明では、携帯機器において、イヤホンの非使用時、携帯機器のイヤホン装着部に対し、装置厚み方向に大型化することを防止しながらイヤホンを装着させて一体化しておくことができる。
本発明によれば、携帯機器において、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンに音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体の所定面に、イヤホンを、振動板の中心軸を装置筐体の所定面に対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部を設けるようにしたことにより、携帯機器において、イヤホンの非使用時、携帯機器のイヤホン装着部に対し、装置厚み方向に大型化することを防止しながらイヤホンを装着させて一体化しておくことができ、かくして携帯機器の使い勝手を向上し得る当該携帯機器、イヤホン装着装置及び携帯再生システムを実現することができる。
本発明による携帯再生システムの構成の一実施の形態を示す略線的斜視図である。 イヤホン装置の右耳装着部の構成を示す分解斜視図である。 右耳装着部と左耳装着部との外観構成を示す略線的斜視図である。 イヤホン装置の左耳装着部の構成を示す分解斜視図である。 イヤホン装着部の構成(1)を示す略線的斜視図である。 イヤホン装着部の構成(2)を示す略線的正面図である。 イヤホン装着部へのイヤホン装置の装着(1)の説明に供する略線的斜視図である。 イヤホン装着部へのイヤホン装置の装着(2)の説明に供する略線的斜視図である。 イヤホン装着部の接続端子及び他端側縁部の構成を示す略線的断面図である。 イヤホン装着部における右筐体及び左筐体の保持の説明に供する略線的断面図である。 イヤホン装着部におけるイヤホンケーブルの巻き取りの説明に供する略線的側面図である。 イヤホン装着部へのイヤホン装置の装着(3)の説明に供する略線的斜視図である。 イヤホン装着部の構成の変形例(1)を示す略線的斜視図である。 イヤホン装着部の構成の変形例(2)を示す略線的斜視図である。 携帯再生システムの構成の変形例を示す略線的斜視図である。
以下図面について、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[1−1 携帯再生システムの構成]
図1において、1は全体として本発明による携帯再生システムの構成を示す。かかる携帯再生システム1は、携帯型再生装置2と、イヤホン装置3とが例えば、Bluetoothと呼ばれる近距離無線通信規格に準じて無線通信し得るようになされている。
携帯型再生装置2は、偏平矩形状の筐体(以下、これを装置筐体とも呼ぶ)10を有している。そして装置筐体10の内部には、携帯型再生装置2を駆動するための電力を供給可能なバッテリ(図示せず)が収納されている。
また装置筐体10の内部には、CPU(Central Processing Unit)や半導体メモリ、上述の近距離無線通信規格に準じた無線通信用の通信回路等の各種回路素子が実装された回路基板(図示せず)等も収納されている。
因みに、以下の説明では、装置筐体10の長手方向を、装置長手方向とも呼ぶ。また、以下の説明では、装置筐体10において装置長手方向の一端を、装置一端とも呼び、当該装置長手方向の他端を、装置他端とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、装置筐体10において装置一端側の端面10Aを、装置一端面10Aとも呼び、装置他端側の端面10Bを、装置他端面10Bとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、装置筐体10において装置長手方向と平行な一対の側面10C及び10Dのうち一方の側面10Cを、装置一側面10Cとも呼び、他方の側面10Dを、装置他側面10Dとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、装置筐体10の正面(すなわち、装置一端面10A及び装置他端面10Bと装置一側面10C及び装置他側面10Dとに接する一方の面)10Eを、装置正面10Eとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、装置筐体10の背面(すなわち、装置一端面10A及び装置他端面10Bと装置一側面10C及び装置他側面10Dとに接する他方の面)10Fを、装置背面10Fとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、装置一端面10Cの向く方向を、装置長手一方向とも呼び、装置他端面10Dの向く方向を、装置長手他方向とも呼ぶ。ただし、以下の説明では、これら装置長手一方向と装置長手他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて上述した装置長手方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、装置筐体10において装置一側面10C及び装置他側面10D間を、装置筐体10の幅とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、装置一側面10Cの向く方向を、装置幅一方向とも呼び、装置他側面10Dの向く方向を、装置幅他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら装置幅一方向と装置幅他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて装置幅方向とも呼ぶ。因みに、装置幅方向は、上述の装置長手方向と直交する方向である。
さらに、以下の説明では、装置筐体10において装置正面30E及び装置背面10F間を、装置筐体10の厚みとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、装置正面10Eの向く方向を、装置厚み一方向とも呼び、装置背面10Fの向く方向を、装置厚み他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら装置厚み一方向と装置厚み他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて装置厚み方向とも呼ぶ。因みに、装置厚み方向は、上述の装置長手方向と装置幅方向との何れとも直交する方向である。
装置筐体10の装置正面10Eには、装置一端寄りにディスプレイ11が配置されると共に、装置他端寄りに、音楽のような音声の音声データに対する再生開始や再生停止等の各種命令を入力するための各種操作ボタン12乃至14が配置されている。
また装置筐体10の装置他端面10Bには、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格の外部コネクタ15が設けられている。
これにより携帯型再生装置2は、その外部コネクタ15を介して外部のパーソナルコンピュータ等の外部機器(図示せず)と有線接続し得るようになされている。
さらに装置筐体10の装置他端面10Bには、イヤホンジャック16が設けられている。これにより携帯型再生装置2は、そのイヤホンジャック16を介して、上述のイヤホン装置3とは異なる他のステレオイヤホン(図示せず)を有線接続することができる。
さらに装置筐体10の装置一側面10Cには、音量調整ボタン17、イヤホン装置3と無線通信するための無線通信ボタン18、装置正面10Eの各種操作ボタン12乃至14の操作を無効にするためのホールドスイッチ19が配置されている。
そして携帯型再生装置2は、外部コネクタ15を介して有線接続された外部機器からバッテリを充電するための充電用電力が供給されると、その充電用電力を、外部コネクタ15を介して内部に取り込んでバッテリに供給する。これにより携帯型再生装置2は、充電用電力によりバッテリを充電することができる。
また携帯型再生装置2は、外部機器から音声データが音声のタイトルやアーティスト名等の属性情報と共に転送されると、その音声データを属性情報と共に、外部コネクタ15を介して内部に取り込み半導体メモリに記憶する。
また携帯型再生装置2は、外部機器が接続されてはいない場合、装置正面10Eの操作ボタン12乃至14や、装置一側面10Cの音量調整ボタン17、無線通信ボタン18及びホールドスイッチ19に対するユーザ操作に応じて各種処理を実行する。
これにより携帯型再生装置2は、CPUにより半導体メモリから音声データを読み出して再生処理を施す。この際、携帯型再生装置2は、他のステレオイヤホンが有線接続されており、またイヤホン装置3と無線通信してはいないと、CPUにより、その再生処理によって得られる音声信号を、イヤホンジャック16を介してステレオイヤホンに送出する。
これにより携帯型再生装置2は、ステレオイヤホンを介して音声信号に基づく音楽のような音声を出力してユーザに聴かせることができる。
また携帯型再生装置2は、このとき無線通信ボタン18がユーザ操作されると、CPUにより通信回路を介してイヤホン装置3と無線通信して、再生処理によって得られる音声データをイヤホン装置3に送信する。
これにより携帯型再生装置2は、イヤホン装置3に対し、その音声データに基づく音楽のような音声を出力させてユーザに聴かせることができる。
因みに、携帯型再生装置2は、このような音声データの再生処理中に音量調整ボタン17がユーザ操作されると、これに応じてCPUにより音声データに基づく音声の音量を調整することができる。
また携帯型再生装置2は、このような音声データの再生処理中には、CPUにより当該再生処理中の音声データに基づく音声の属性情報をディスプレイ11に表示することもできる。
イヤホン装置3は、一対のステレオ用のイヤホン25及び26のうち一方の右チャンネル用のイヤホン25を有する右耳装着部27と、他方の左チャンネル用のイヤホン26を有する左耳装着部28とがイヤホンケーブル29を介して接続されている。
因みに、以下の説明では、右チャンネル用のイヤホン25を、右イヤホン25とも呼び、左チャンネル用のイヤホン26を、左イヤホン26とも呼ぶ。
イヤホン装置3において右耳装着部27は、長箱状の筐体(以下、これを右筐体とも呼ぶ)30を有している。そして右筐体30には、その長手方向(以下、これを右筐体長手方向とも呼ぶ)と平行な一対の側面30A及び30Bのうち一方の側面30Aが向く方向に右イヤホン25が突出するように設けられている。
またイヤホン装置3において左耳装着部28も、長箱状の筐体(以下、これを左筐体とも呼ぶ)31を有している。そして左筐体31には、その長手方向(以下、これを左筐体長手方向とも呼ぶ)と平行な一対の側面31A及び31Bのうち一方の側面31Aが向く方向に左イヤホン26が突出するように設けられている。
因みに、以下の説明では、右筐体30において一方の側面30Aを、右筐体一側面30Aとも呼び、他方の側面30Bを、右筐体他側面30Bとも呼ぶ。
また、以下の説明では、右筐体30において右筐体長手方向の一端側の端面30Cを、右筐体一端面30Cとも呼び、当該右筐体長手方向の他端側の端面30Dを、右筐体他端面30Dとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、右筐体30において右筐体長手方向の一端を、右筐体一端とも呼び、当該右筐体長手方向の他端を、右筐体他端とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、右筐体30の表面(すなわち、右筐体一側面30A及び右筐体他側面30Bと右筐体一端面30C及び右筐体他端面30Dとに接する一方の面)30Eを、右筐体表面30Eとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、右筐体30の裏面(すなわち、右筐体一側面30A及び右筐体他側面30Bと右筐体一端面30C及び右筐体他端面30Dとに接する他方の面)30Fを、右筐体裏面30Fとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、右筐体一端面30Cの向く方向を、右筐体長手一方向とも呼び、右筐体他端面30Dの向く方向を、右筐体長手他方向とも呼ぶ。ただし、以下の説明では、これら右筐体長手一方向と右筐体長手他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて上述した右筐体長手方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、右筐体30において右筐体一側面30A及び右筐体他側面30B間を、右筐体30の幅とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、右筐体一側面30Aの向く方向を、右筐体幅一方向とも呼び、右筐体他側面30Bの向く方向を、右筐体幅他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら右筐体幅一方向と右筐体幅他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて右筐体幅方向とも呼ぶ。因みに、右筐体幅方向は、上述の右筐体長手方向と直交する方向である。
さらに、以下の説明では、右筐体30において右筐体表面30E及び右筐体裏面30F間を、右筐体30の厚みとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、右筐体表面30Eの向く方向を、右筐体厚み一方向とも呼び、右筐体裏面30Fの向く方向を、右筐体厚み他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら右筐体厚み一方向と右筐体厚み他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて右筐体厚み方向とも呼ぶ。因みに、右筐体厚み方向は、上述の右筐体長手方向と右筐体幅方向との何れとも直交する方向である。
これに加えて、以下の説明では、左筐体31において一方の側面31Aを、左筐体一側面31Aとも呼び、他方の側面31Bを、左筐体他側面31Bとも呼ぶ。
また、以下の説明では、左筐体31において左筐体長手方向の一端側の端面31Cを、左筐体一端面31Cとも呼び、当該左筐体長手方向の他端側の端面31Dを、左筐体他端面31Dとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、左筐体31において左筐体長手方向の一端を、左筐体一端とも呼び、当該左筐体長手方向の他端を、左筐体他端とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、左筐体31の表面(すなわち、左筐体一側面31A及び左筐体他側面31Bと左筐体一端面31C及び左筐体他端面31Dとに接する一方の面)31Eを、左筐体表面31Eとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、左筐体31の裏面(すなわち、左筐体一側面31A及び左筐体他側面31Bと左筐体一端面31C及び左筐体他端面31Dとに接する他方の面)31Fを、左筐体裏面31Fとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、左筐体一端面31Cの向く方向を、左筐体長手一方向とも呼び、左筐体他端面31Dの向く方向を、左筐体長手他方向とも呼ぶ。ただし、以下の説明では、これら左筐体長手一方向と左筐体長手他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて上述した左筐体長手方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、左筐体31において左筐体一側面31A及び左筐体他側面31B間を、左筐体31の幅とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、左筐体一側面31Aの向く方向を、左筐体幅一方向とも呼び、左筐体他側面31Bの向く方向を、左筐体幅他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら左筐体幅一方向と左筐体幅他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて左筐体幅方向とも呼ぶ。因みに、左筐体幅方向は、上述の左筐体長手方向と直交する方向である。
さらに、以下の説明では、左筐体31において左筐体表面31E及び左筐体裏面31F間を、左筐体31の厚みとも呼ぶ。
そして、以下の説明では、左筐体表面31Eの向く方向を、左筐体厚み一方向とも呼び、左筐体裏面31Fの向く方向を、左筐体厚み他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら左筐体厚み一方向と左筐体厚み他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて左筐体厚み方向とも呼ぶ。因みに、左筐体厚み方向は、上述の左筐体長手方向と左筐体幅方向との何れとも直交する方向である。
図2に示すように、具体的に右耳装着部27において右筐体30は、右筐体裏面30F側の下半分となる筐体箱部35を有している。
右筐体30は、筐体箱部35に、右筐体一側面30A及び右筐体他側面30Bと右筐体一端面30C及び右筐体他端面30Dとの上側半分となる四角い筐体枠部36と、右筐体表面30Eとなる長方形状の筐体蓋部37とを組み合わせるようにして形成されている。
そして右筐体30内には、例えば、筐体枠部36内に位置するように、イヤホン装置3全体を制御する制御回路や、上述の近距離無線通信規格に準じた無線通信用の通信回路等の各種回路素子が実装された回路基板38が収納されている。
また筐体箱部35には、右筐体裏面30Fの右筐体一端側において右筐体他側面30B寄りに、右筐体長手方向と平行な切欠部35Aが形成され、当該切欠部35A内の右筐体他端側の内壁に孔部(図示せず)が穿設されている。
さらに筐体箱部35は、切欠部35A内の孔部に対し、絶縁樹脂により根元部分から先端部にかけて外径が徐々に細くなるように形成された保護チューブ39の当該根元部分が取り付けられている。
これにより筐体箱部35は、切欠部35A内に保護チューブ39を配置するようにして、当該保護チューブ39の先端部分を、その切欠部35A内から右筐体長手一方向へ突出させている。
そして保護チューブ39には、イヤホンケーブル29の一端部が当該保護チューブ39の先端から挿入されて根元から引き出されている。これによりイヤホンケーブル29は、一端部が右筐体30の内部に引き込まれている。
ところで、イヤホンケーブル29は、複数の導電線が、弾性を有する絶縁樹脂でなる外被によって被覆されて形成されている。そしてイヤホンケーブル29は、右筐体30内に引き込まれた一端部において、内部の複数の導電線が回路基板38に電気的に接続されている。
また右イヤホン25は、鉢状の収納ケース40Aの開口を丸皿状のケース蓋40Bで閉塞するようにして形成されるドライバ収納部40を有している。
そして右筐体30には、ドライバ収納部40がケース蓋40Bを右筐体表面30Eと平行にし、収納ケース40Aの開口側とケース蓋40Bとの半円部分を右筐体一側面30A及び右筐体裏面30Fの右筐体他端側から筐体箱部35内に収納して設けられている。
これによりドライバ収納部40は、収納ケース40Aのドーム状の底部40AX全体を右筐体裏面30Fよりも右筐体厚み他方向へ突出させている。
またドライバ収納部40は、収納ケース40Aのほほ半分とケース蓋40Bの半円部分とを右筐体一側面30Aよりも右筐体幅一方向へ突出させている。
さらに右イヤホン25は、ドライバ収納部40のケース蓋40Bに、円筒状の音導管41が、当該音導管41の中心軸を右筐体幅方向と平行にして設けられている。
この場合、音導管41は、根元部分の斜めに切断されたような開口部がケース蓋40Bの中心部から縁部に渡って接合され、先端部分をドライバ収納部40よりも右筐体幅一方向へ突出させている。
そして音導管41の内部空間は、ドライバ収納部40のケース蓋40Bに接合された根元部分を介して当該ドライバ収納部40の内部空間と繋げられている。
また音導管41は、シリコンゴムのような樹脂材により円筒状の取付部の一端に傘状の外耳道挿入部42Aが設けられて形成されたイヤピース42の中心を貫く(取付部内から外耳道挿入部42Aの先端までを貫く)孔部に挿入されている。
すなわち、イヤピース42は、音導管41に対し、互いの中心軸を一致させて当該音導管41の先端を外耳道挿入部42Aの先端の開口内に露出させるように取り付けられている。
また右イヤホン25は、ドライバ収納部40内に円形の振動板や当該振動板を振動させるための駆動回路等を有するイヤホンドライバ43が、当該振動板の一面を右筐体厚み一方向へ向け、かつ振動板の他面を右筐体厚み他方向へ向けて収納されている。
すなわち、右イヤホン25には、イヤホンドライバ43の振動板が、当該振動板の中心軸をイヤピース42の中心軸に対して垂直にして設けられている。
そして右イヤホン25は、イヤホンドライバ43の駆動回路が右筐体30内の回路基板38に電気的に接続されている。
一方、図3に示すように、左耳装着部28は、例えば、左筐体表面31Eを右筐体表面30Eと共に同一方向へ向けて左筐体他側面31Bを右筐体他側面30Bと対向させたときに、右耳装着部27と面対称な外観を有するように形成されている。
すなわち、図4に示すように、左耳装着部28において左筐体31は、左筐体裏面31F側の下半分となる筐体箱部45を有している。
そして左筐体31は、右筐体30と同様に、筐体箱部45に対し四角い筐体枠部46と長方形状の筐体蓋部47とを組み合わせるようにして形成されている。
また左筐体31内には、例えば、筐体枠部46内に位置するように、イヤホン装置3を駆動するための電力を供給可能なバッテリ48が収納されている。
さらに筐体箱部45には、左筐体裏面31Fの左筐体一端側において左筐体他側面31B寄りに、左筐体長手方向と平行な切欠部45Aが形成され、当該切欠部45A内の左筐体他端側の内壁に孔部(図示せず)が穿設されている。
さらに筐体箱部45は、切欠部45A内の孔部に対し、上述した保護チューブ39と同様に形成された保護チューブ49の根元部分が取り付けられている。
これにより筐体箱部45は、切欠部45A内に保護チューブ49を配置するようにして、当該保護チューブ49の先端部分を、その切欠部45A内から左筐体長手一方向へ突出させている。
そして保護チューブ49には、イヤホンケーブル29の他端部が当該保護チューブ49の先端から挿入されて根元から引き出されている。これによりイヤホンケーブル29は、他端部が左筐体31の内部に引き込まれている。
そしてイヤホンケーブル29は、左筐体31内に引き込まれた他端部において、内部の複数の導電線がバッテリ48に電気的に接続されている。
また左イヤホン26は、右イヤホン25と同様に、鉢状の収納ケース50Aの開口を丸皿状のケース蓋50Bで閉塞するようにして形成されるドライバ収納部50を有している。
そして左筐体31には、ドライバ収納部50がケース蓋50Bを左筐体表面31Eと平行にし、収納ケース50Aの開口側とケース蓋50Bとの半円部分を左筐体一側面31A及び左筐体裏面31Fの左筐体他端側から筐体箱部45内に収納して設けられている。
これによりドライバ収納部50は、収納ケース50Aのドーム状の底部50AX全体を左筐体裏面31Fよりも左筐体厚み他方向へ突出させている。
またドライバ収納部50は、収納ケース50Aのほほ半分とケース蓋50Bの半円部分とを左筐体一側面31Aよりも左筐体幅一方向へ突出させている。
さらに左イヤホン26は、ドライバ収納部50のケース蓋50Bに、円筒状の音導管51が、当該音導管51の中心軸を左筐体幅方向と平行にして設けられている。
この場合、音導管51も、右イヤホン25の場合と同様に、根元部分の斜めに切断されたような開口部がケース蓋50Bの中心部から縁部に渡って接合され、先端部分をドライバ収納部50よりも左筐体幅一方向へ突出させている。
そして音導管51の内部空間は、ドライバ収納部50のケース蓋50Bに接合された根元部分を介して当該ドライバ収納部50の内部空間と繋げられている。
また音導管51は、右イヤホン25のイヤピース42と同様構成のイヤピース52の中心を貫く(取付部内から外耳道挿入部52Aの先端までを貫く)孔部に挿入されている。
すなわち、左イヤホン26においても、イヤピース52は、音導管51に対し互いの中心軸を一致させて当該音導管51の先端を外耳道挿入部52Aの先端の開口内に露出させるように取り付けられている。
また左イヤホン26は、ドライバ収納部50内に円形の振動板や当該振動板を振動させるための駆動回路等を有するイヤホンドライバ53が、当該振動板の一面を左筐体厚み一方向へ向け、かつ振動板の他面を左筐体厚み他方向へ向けて収納されている。
すなわち、左イヤホン26においても、イヤホンドライバ53の振動板が、当該振動板の中心軸をイヤピース52の中心軸に対して垂直にして設けられている。
そして左イヤホン26は、イヤホンドライバ53の駆動回路がイヤホンケーブル29内の複数の導電線に電気的に接続されている。
これによりイヤホン装置3は、回路基板38に対しイヤホンケーブル29を介してバッテリ48を電気的に接続して、当該バッテリ48から供給される電力により回路基板38の各種回路素子を動作させることができる。
またイヤホン装置3は、その回路基板38に対し、右イヤホン25のイヤホンドライバ43の駆動回路が電気的に接続され、かつイヤホンケーブル29を介して左イヤホン26のイヤホンドライバ53の駆動回路も電気的に接続されている。
かかる構成のイヤホン装置3は、イヤホンケーブル29の長さが大人の頭の平均的な大きさに応じて適宜選定されている。
よってイヤホン装置3は、右耳装着部27と左耳装着部28とをイヤホンケーブル29を介して接続したまま引き離させて、右耳装着部27をユーザの右耳まで持っていかせたときに、左耳装着部28を左耳まで持っていかせることができる。
これによりイヤホン装置3は、右耳の外耳道に右イヤホン25のイヤピース42を挿入させ、左耳の外耳道に左イヤホン26のイヤピース52を挿入させて右耳装着部27及び左耳装着部28を右耳及び左耳に装着(すなわち、保持)させることができる。
この状態でイヤホン装置3は、携帯型再生装置2から送信された音声データを通信回路により受信すると、制御回路により、その音声データに含まれる右チャンネル用データに基づき右イヤホン25においてイヤホンドライバ43の駆動回路を駆動制御する。
これによりイヤホン装置3は、右イヤホン25のイヤホンドライバ43において振動板を振動させて右チャンネル用の音声を発生させる。
そしてイヤホン装置3は、右イヤホン25において、その音声をドライバ収納部40の内部空間内から音導管41の内部空間を介して当該音導管41の先端から外部に出力させる。
またイヤホン装置3は、このとき制御回路により、音声データに含まれる左チャンネル用データに基づき左イヤホン26においてイヤホンドライバ53の駆動回路を駆動制御する。
これによりイヤホン装置3は、左イヤホン26のイヤホンドライバ53において振動板を振動させて左チャンネル用の音声を発生させる。
そしてイヤホン装置3は、左イヤホン26において、その音声をドライバ収納部50の内部空間内から音導管51の内部空間を介して当該音導管51の先端から外部に出力させる。
このようにしてイヤホン装置3は、ユーザに右イヤホン25及び左イヤホン26を介してステレオ音楽のような音声を聴かせることができる。
図5及び図6に示すように、かかる構成に加えて携帯型再生装置2は、装置筐体10の装置背面10Fの装置一端部に、イヤホン装着部59の略偏平四角形状の装着部筐体60が、その下面を当該装置背面10Fに当接させて固定されている。
因みに、以下の説明では、装着部筐体60において、一対の平行な外面60AX及び60BXのうち一方の外面60AXを、装着部一側面60AXとも呼び、他方の外面60BXを、装着部他側面60BXとも呼ぶ。
また、以下の説明では、装着部筐体60において装着部一側面60AX及び装着部他側面60BX間を、装着部筐体60の幅とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、装着部一側面60AXの向く方向を、装着部幅一方向とも呼び、装着部他側面60BXの向く方向を、装着部幅他方向とも呼ぶ。
ただし、以下の説明では、これら装着部幅一方向と装着部幅他方向とを、特には区別する必要のない場合、これらをまとめて装着部幅方向とも呼ぶ。
そして装着部筐体60の幅は、装置筐体10の幅とほぼ等しく選定されている。よって装着部筐体60は、装置背面10Fに対し、装着部幅方向を装置幅方向と平行にし、かつ装着部一側面60AX及び装着部他側面60BXを装置一側面10C及び装置他側面10Dに揃えるようにして設けられている。
ところで、以下の説明では、装着部筐体60において、装置長手方向の一端を、装着部一端とも呼び、装置長手方向の他端を、装着部他端とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、装着部幅方向と平行な一対の外面60CX及び60DXのうち、装着部一端側の一方の外面60CXを、装着部一端面60CXとも呼び、装着部他端側の他方の外面60DXを、装着部他端面60DXとも呼ぶ。
また装着部筐体60は、上面の中央部分に略T字状の凹部でなる筐体保持部60Eが、装着部幅方向と平行な横溝部分を装着部一端寄りに位置させ、当該横溝部分の中央に繋がる、装置長手方向と平行な縦溝部分を装着部他端側へ伸ばすように形成されている。
因みに、以下の説明では、装着部筐体60において筐体保持部60Eを囲む縁部の中で、装着部一端側の、装着部幅方向と平行な部分60Cを、一端側縁部60Cとも呼び、装着部他端側の、装着部幅方向と平行な部分60Dを、他端側縁部60Dとも呼ぶ。
また、以下の説明では、装着部筐体60の縁部において、一端側縁部60C及び他端側縁部60D間の、装着部幅一方向側の部分60A(すなわち、装置長手方向と平行な一方の部分60Aでもある)を、幅一方向縁部60Aとも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、装着部筐体60の縁部において、一端側縁部60C及び他端側縁部60D間の、装着部幅他方向側の部分60B(すなわち、装置長手方向と平行な他方の部分60Bでもある)を、幅他方向縁部60Bとも呼ぶ。
ところで、幅一方向縁部60Aは、筐体保持部60Eの横溝部分が装着部一側面60AX側に迫り出していることにより、装着部一端寄りの当該横溝部分に接する部分の幅が狭く、装着部他端寄りの縦溝部分に接する部分の幅が広く形成されている。
また幅他方向縁部60Bは、筐体保持部60Eの横溝部分が装着部他側面60BX側に迫り出していることにより、装着部他端寄りの当該横溝部分に接する部分の幅が狭く、装着部他端寄りの縦溝部分に接する部分の幅が広く形成されている。
因みに、以下の説明では、幅一方向縁部60A及び幅他方向縁部60Bの幅の狭い部分を、幅狭部分とも呼び、幅の広い部分を幅広部分とも呼ぶ。
そして筐体保持部60Eは、一端側縁部60Cの内面60CYと、他端側縁部60Dの内面60DYとの間の長さが、イヤホン装置3の右筐体30の右筐体長手方向の長さ(また左筐体31の左筐体長手方向の長さ)とほぼ等しく選定されている。
また筐体保持部60Eは、幅一方向縁部60Aの幅広部分の内面60AYと、幅他方向縁部60Bの幅広部分の内面60BYとの間の長さ(すなわち、縦溝部分の幅)が、右筐体30の幅と、左筐体31の幅とを足し合わせた長さとほぼ等しく選定されている。
よって図7及び図8に示すように、装着部筐体60は、右筐体30及び左筐体31を、右筐体他側面30B及び左筐体他側面31Bを接触させて一列に並べた装着姿勢で右筐体裏面30F及び左筐体裏面31F側から筐体保持部60E内に装填させることができる。
ところで、筐体保持部60Eの底面60EX(図5及び図6)には、横溝部分の一方の端寄りに、右イヤホン25のドライバ収納部40の底部40AX(収納ケース40Aのドーム状の底部40AX)の形状に応じた鉢底状の穴部60EYが形成されている。
これにより装着部筐体60(図7及び図8)は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31が装填されたとき、底面60EXの穴部60EY内にドライバ収納部40の底部40AXを入り込ませる。このようにして装着部筐体60は、筐体保持部60E内で右筐体30を、右イヤホン25の振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして状態で当該右筐体30の装着位置に位置決めすることができる。
また筐体保持部60Eの底面60EX(図5及び図6)には、横溝部分の他方の端寄りに、左イヤホン26のドライバ収納部50の底部50AX(収納ケース50Aのドーム状の底部50AX)の形状に応じた鉢底状の穴部60EZが形成されている。
これにより装着部筐体60(図7及び図8)は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31が装填されたとき、底面60EXの穴部60EZ内にドライバ収納部50の底部50AXを入り込ませる。よって装着部筐体60は、筐体保持部60E内で左筐体31も、左イヤホン26の振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にした状態で当該左筐体31の装着位置に位置決めすることができる。
さらに幅一方向縁部60A及び幅他方向縁部60B(図5及び図6)は、それぞれ幅狭部分に幅広部分よりも厚みが薄くなるように凹部60AZ及び60BZが形成されている。
従って装着部筐体60(図7及び図8)は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31が装填されたとき、幅一方向縁部60Aの凹部60AZ内にイヤピース42の外耳道挿入部42Aの裾部分を入り込ませる。
これにより装着部筐体60は、筐体保持部60E内に右筐体30が装填されている間、右イヤホン25のイヤピース42の外耳道挿入部42Aが幅一方向縁部60Aに押し付けられて変形することを防止している。
また装着部筐体60(図7及び図8)は、このとき幅他方向縁部60Bの凹部60BZ内にイヤピース52の外耳道挿入部52Aの裾部分を入り込ませる。
これにより装着部筐体60は、筐体保持部60E内に左筐体31が装填されている間、左イヤホン26のイヤピース52の外耳道挿入部52Aが幅他方向縁部60Aに押し付けられて変形することも防止している。
これに加えて装着部筐体60(図5乃至図7)は、一端側縁部60Cの内面60CYにおいて、その中央よりも装着部幅一方向側と、装着部幅他方向側とにそれぞれ装着部他端側に突出する係合突起60CM及び60CNが設けられている。
また装着部筐体60(図6)は、他端側縁部60Dの内面60DYにおいて、その中央よりも装着部幅一方向側に、導電性の線材により形成された1つの接続端子61が設けられている。
さらに装着部筐体60は、他端側縁部60Dの内面60DYにおいて、その中央よりも装着部幅他方向側に、導電性の線材により形成された2つの接続端子62及び63が装着部幅方向に所定間隔で並べて設けられている。
ここで、各接続端子61乃至63は、それぞれ同様に構成されている。また装着部筐体60の他端側縁部60Dについても、各接続端子61乃至63の設けられる部分がそれぞれ同様に構成されている。
よって以下には、図9を用いて、各接続端子61乃至63のうち1つの接続端子62の構成を代表して説明し、他の接続端子61及び63の構成については同様であるため説明を省略する。
また装着部筐体60の他端側縁部60Dについても、1つの接続端子62が設けられる部分の構成についてのみ説明し、他の接続端子61及び63が設けられる部分の構成については同様であるため省略する。
図9に示すように、実際に接続端子62は、導電性の線材の根元側が所定の折曲位置で直角に折り曲げられると共に、先端部62Aが根元側の折曲方向とは反対方向に三角形を描いて突出するように折り曲げられて形成されている。
また装着部筐体60において他端側縁部60Dの内面60DYには、接続端子62の配置位置に装置厚み方向と平行な溝部60DZが形成されると共に、その溝部60DZの下側に装置長手方向と平行な穴部60DVが穿設されている。
そして接続端子62は、根元部分62Bが、他端側縁部60Dの穴部60DVに挿入されて固定されている。これにより接続端子62は、折曲位置よりも先端側を他端側縁部60Dの溝部60DZの口に沿わせるように位置させて、三角形状の先端部62Aを装着部一端側に突き出させている。
また接続端子62は、弾性を有している。これにより接続端子62は、先端部62Aが装着部他端側に押されると、折曲位置部分が変形して先端側を他端側縁部60Dの溝部60DZ内に入り込ませるものの、先端側を溝部60DZ内から出させて全体を元の形状に戻すように作用する。
一方、図10に示すように、イヤホン装置3の左筐体31は、左筐体他端面31Dにおいて左筐体裏面31F寄りの所定位置に、上述した装着部筐体60の一方の係合突起60CNに対応する係合穴部31DXが設けられている。
またイヤホン装置3の右筐体30についても、特に図示はしないが左筐体31と同様に右筐体他端面30Dにおいて右筐体裏面30F寄りの所定位置に、上述した装着部筐体60の他方の係合突起60CMに対応する係合穴部が設けられている。
さらにイヤホン装置3の左筐体31(図3、図4、図7及び図10)は、左筐体一端面31Cにおいて左筐体裏面31F寄りに、上述した装着部筐体60の2つの接続端子62及び63に対応する2つの端子用凹部が並設されている。
この場合、各端子用凹部は、それぞれ底面に導電性金属でなる充電端子64及び65が設けられている。そして各充電端子64及び65は、それぞれ左筐体31内のバッテリに電気的に接続されている。
さらにイヤホン装置3の右筐体30(図2、図3及び図7)は、右筐体一端面30Cにおいて右筐体裏面30F寄りに、上述した装着部筐体60の1つの接続端子61に対応する1つの端子用凹部が設けられている。
この場合、端子用凹部は、底面に導電性金属でなる外部端子66が設けられている。そして外部端子66は、右筐体30内の回路基板38に電気的に接続されている。
装着部筐体60(図10)は、イヤホン装置3の装着時、まず、装填姿勢の右筐体30及び左筐体31の右筐体他端側及び左筐体他端側を筐体保持部60E内の装着部一端側に押し込ませる。
これにより装着部筐体60は、筐体保持部60Eの穴部60EY及び60EZ内に、対応するドライバ収納部40及び50の底部40AX及び50AXを導くように入り込ませる。
よって装着部筐体60は、筐体保持部60Eに対して右筐体30及び左筐体31を各々の装着位置に位置決めしながら、右筐体30及び左筐体31の各係合穴部31DXに、対応する係合突起60CM及びCNを挿入させて係合させる。
そのうえで装着部筐体60は、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端側及び左筐体一端側が筐体保持部60E内の装着部他端側に押し込まれると、右筐体一端面30C及び左筐体一端面31Cにより各接続端子61乃至63を装着部他端側に押させる。
これにより装着部筐体60は、各接続端子61乃至63を一旦は、対応する溝部60DZ内に退避させる。ただし装着部筐体60は、この際、各接続端子61乃至63の弾性作用により、当該接続端子61乃至63の先端部62Aを、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端面30C及び左筐体一端面31Cに押し付けるように付勢している。
よって装着部筐体60は、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端側及び左筐体一端側が筐体保持部60E内にさらに押し込まれると、各接続端子61乃至63の先端部62Aを、対応する端子用凹部内に入り込ませる。
これにより装着部筐体60は、各接続端子61乃至63を、対応する外部端子66と充電端子64及び65とに押し付けさせて電気的に接続する。
このようにして装着部筐体60は、筐体保持部60E内にイヤホン装置3の右筐体30及び左筐体31が装填されると、係合突起60CM及び60CNと接続端子61乃至63とにより当該右筐体30及び左筐体31を装着位置に位置決めした状態で保持する。
因みに、装着部筐体60は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31をほぼ同時に装填させて保持することもできるし、当該筐体保持部60E内に右筐体30と左筐体31とを別々のタイミングで装填させて保持することもできる。
一方、装着部筐体60は、イヤホン装置3の使用時、まず筐体保持部60E内から右筐体30及び左筐体31の右筐体一端側及び左筐体一端側が持ち上げられると、各端子用凹部内から、対応する接続端子61乃至63の先端部62Aを出させる。
すなわち、装着部筐体60は、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端面30C及び左筐体一端面31Cにより各接続端子61乃至63を装着部他端側に押させて、これら各接続端子61乃至63を一旦は、対応する溝部60DZ内に退避させる。
そして装着部筐体60は、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端側及び左筐体一端側がさらに持ち上げられると、右筐体30及び左筐体31の右筐体一端面30C及び左筐体一端面31Cから各接続端子61乃至63を完全に離隔させる。
そのうえで装着部筐体60は、筐体保持部60E内から右筐体30及び左筐体31の右筐体他端側及び左筐体他端側が引き抜かれると、各係合突起60CM及びCNから、右筐体30及び左筐体31の対応する係合穴部31DXを外させる。
このようにして装着部筐体60は、筐体保持部60E内に保持していたイヤホン装置3の右筐体30及び左筐体31を、当該筐体保持部60E内から取り出させることができる。
因みに、装着部筐体60は、筐体保持部60E内から右筐体30及び左筐体31をほぼ同時に取り出させることもできるし、当該筐体保持部60E内から右筐体30と左筐体31とを別々のタイミングで取り出させることもできる。
ところで装着部筐体60(図5及び図6)は、他端側縁部60Dの中央部に、その両端部よりも厚みが薄くなるように凹部60DWが形成されている。
よって装着部筐体60(図8)は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31を保持している間、他端側縁部60Dの凹部60DW内に保護チューブ39及び49の先端部分とイヤホンケーブル29の一端部及び他端部とを入り込ませる。
これにより装着部筐体60は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31を保持している間、保護チューブ39及び49の先端部分とイヤホンケーブル29の一端部及び他端部とが他端側縁部60Dに無理に押し付けられることを防止している。
すなわち、装着部筐体60は、保護チューブ39及び49の先端部分とイヤホンケーブル29の一端部及び他端部とが他端側縁部60Dへの押し付けにより無理に折り曲げられて破損や断線することを防止している。
また装着部筐体60(図5乃至図7、図9及び図10)の外面(装着部一端面60CX、装着部一側面60AX、装着部他端面60DX及び装着部他側面60BX)には、下面60F側に、一周に渡って巻取用切欠部60Gが形成されている。
巻取用切欠部60Gは、装置筐体10の装置背面10Fから装置厚み他方向への高さが、例えば、イヤホンケーブル29の直径の2倍の長さとほぼ等しくなるように選定されている。
これにより図8及び図11に示すように、装着部筐体60は、筐体保持部60E内に右筐体30及び左筐体31を保持している間、イヤホンケーブル29の中央よりも一端側と他端側とを束ねた状態で巻取用切欠部60Gに巻かせることができる。
また装着部筐体60(図5乃至図8)は、イヤホンケーブル29が束ねられて左回りで巻取用切欠部60Gに巻かれたときに、その折曲部分が到達する例えば、装着部一端面60CXの一方の角部に、略L字状の保持用切欠部60CPが形成されている。
因みに、以下の説明では、イヤホンケーブル29の中央よりも一端側と他端側とを束ねるために、当該イヤホンケーブル29において折り曲げられた中央の折曲部分を、ケーブル折曲部とも呼ぶ。
さらに装着部筐体60は、イヤホンケーブル29が束ねられて右回りで巻取用切欠部60Gに巻かれたときに、ケーブル折曲部が到達する例えば、装着部一端面60CXの他方の角部にも、略L字状の保持用切欠部60CQが形成されている。
これにより装着部筐体60は、イヤホン装置3の装着時、イヤホンケーブル29が束ねられて巻取用切欠部60Gに左回りで巻かれた場合、一方の保持用切欠部60CP内にケーブル折曲部を押し込ませて保持することができる。
また装着部筐体60は、イヤホン装置3の装着時、イヤホンケーブル29が束ねられて巻取用切欠部60Gに右回りで巻かれた場合、他方の保持用切欠部60CQ内にケーブル折曲部を押し込ませて保持することができる。
このようにして図12に示すように、イヤホン装着部59は、イヤホン装置3(すなわち、右耳装着部27及び左耳装着部28並びにイヤホンケーブル29)を装着させて、当該イヤホン装置3を携帯型再生装置2と一体化させることができる。
またイヤホン装着部59は、この際、イヤホン装置3の右筐体30及び左筐体31を、右筐体他側面30B及び左筐体他側面31Bを接触させて一列に並べた装着姿勢で保持している。
このためイヤホン装着部59は、イヤホン装置3の右耳装着部27及び左耳装着部28を離して別々の位置に装着するような場合に比べて、当該右耳装着部27及び左耳装着部28を、大幅に小さい装着スペースで装着し得るようになされている。
さらにイヤホン装着部59は、この際、装着部一側面60AXの外側に右イヤホン25のイヤピース42を突出させると共に、装着部他側面60BXの外側に左イヤホン26のイヤピース52を突出させている。
このためイヤホン装着部59は、右筐体30及び左筐体31を一列に並べた装着姿勢で右耳装着部27及び左耳装着部28を装着するものの、その装着に要する装着スペースの、装置幅方向の長さを極力短くすることができる。
よってイヤホン装着部59は、右筐体30及び左筐体31を装着姿勢にしたときの一方及び他方のイヤピース42及び52の先端間の長さより、装置筐体10の幅が短くても、その携帯型再生装置2をイヤホン装置3と容易に一体化させることができる。
ところで装着部筐体60(図10)は、筐体保持部60Eの底面60EXと当該装着部筐体60の下面60Fとの間に、基板収納室60Hが設けられている。そして基板収納室60Hには、CPUや充電回路等の回路素子が実装された回路基板70が収納されている。
また回路基板70には、各接続端子61乃至63の根元部分62Bがそれぞれ電気的に接続されている。さらに回路基板70は、装着部筐体60の下面60Fの所定位置に設けられた外部端子71と、携帯型再生装置2の装置背面10Fに設けられた外部端子72とを順次介して当該携帯型再生装置2内の回路基板(図示せず)に電気的に接続されている。
イヤホン装着部59のCPUは、接続端子61乃至63に対する外部端子66と充電端子64及び65との接続の有無を検出し得るようになされている。
そしてイヤホン装着部59のCPUは、各接続端子61乃至63に対して外部端子66と充電端子64及び65とが接続されたことを検出すると、携帯型再生装置2のCPUに対して当該携帯型再生装置2のバッテリから電力を供給するように要求する。
その結果、イヤホン装着部59のCPUは、携帯型再生装置2から電力が供給されると、その電力を充電回路に取り込みながら、当該充電回路により、その供給された電力をもとにバッテリ48の充電用電力を生成する。
またイヤホン装置59のCPUは、充電回路から、その充電用電力を2つの接続端子62及び63と、イヤホン装置3の左筐体31の充電端子64及び65とを順次介して当該左筐体31内のバッテリ48に供給する。
このようにしてイヤホン装着部59のCPUは、左筐体31内のバッテリ48を充電用電力によって充電することができる。
因みに、イヤホン装着部59のCPUは、各接続端子61乃至63の何れか1つ又は2つに対してのみ端子が接続されたことを検出したときには、2つの接続端子62及び63に対して充電用電力を供給しないようにする。
これによりイヤホン装着部59のCPUは、何れか1つ又は2つの接続端子61乃至63に、イヤホン装置3とは異なる他の機器の端子が誤って接続されたとき、当該他の機器が電力の供給によって故障することを防止することができる。
これに加えて装着部筐体60(図5乃至図7)は、例えば、筐体保持部60Eの底面60EXにおいて中央部に1つの操作ボタン75が配置されると共に、装着部他端寄りに2つの操作ボタン76及び77が配置されている。
因みに、筐体保持部60Eの底面60EXの中央部に配置された操作ボタン75は、例えば、音声データに対する再生開始や一時停止の命令をトグル式で入力するためのものである。
また筐体保持部60Eの底面60EXの装着部他端寄りに配置された一方の操作ボタン76は、例えば、音声データに対する早送り再生や、次の音声データへの再生切換の命令を、押下時間の違いに応じて入力するためのものである。
さらに筐体保持部60Eの底面60EXの装着部他端寄りに配置された他方の操作ボタン77は、例えば、音声データに対する早戻し再生や、前の音声データへの再生切換の命令を、押下時間の違いに応じて入力するためのものである。
実際に基板収納室60H内の回路基板70(図10)の一面には、各操作ボタン75乃至77と対向するようにダイヤフラムのようなスイッチ素子78が実装されている。
そしてイヤホン装着部59のCPUは、イヤホン装置3を装着してはいない状態(すなわち、筐体保持部60Eの底面60EXを開放している状態)で、操作ボタン75乃至77が押下操作されると、その押下操作を、対応するスイッチ素子78を介して検出する。
またイヤホン装着部59のCPUは、そのスイッチ素子78による押下操作の検出結果を、外部端子71及び72を順次介して携帯型再生装置2内のCPUに通知する。
これにより携帯型再生装置2内のCPUは、イヤホン装着部59から通知された検出結果に基づき、当該イヤホン装着部59の操作ボタン75乃至77を介して入力された命令を検出し、当該検出した命令に応じた処理を実行する。
このようにしてイヤホン装着部59は、イヤホン装置3を装着してはいない場合、筐体保持部60内の操作ボタン75乃至77を介して各種命令を入力させ得るようになされている。
ところで装着部筐体60(図5乃至図7及び図10)は、筐体保持部60Eの底面60EXの装着部一端側中央部に、当該底面60EXよりも一段高い四角形状の段差部60EMが形成されている。
また装着部筐体60は、筐体保持部60Eの底面60EXの装着部他端側に、当該底面60EXよりも一段高い帯状の段差部60ENが装着部幅方向と平行に形成されている。
さらに各段差部60EM及び60ENは、筐体保持部60Eの底面60EXから、当該段差部60EM及び60ENの平坦な上面までの高さが、その底面60Eから、これに配置された操作ボタン75乃至77の上面までの高さよりも僅かに高く選定されている。
そして装着部筐体60は、イヤホン装置3の装着時、筐体保持部60E内に保持した右筐体30の右筐体裏面30Fにおいて右筐体一端側を一方の段差部60EMの上面に当接させると共に、右筐体他端側を他方の段差部60ENの上面に当接させる。
また装着部筐体60は、イヤホン装置3の装着時、筐体保持部60E内に保持した左筐体31の左筐体裏面31Fにおいて左筐体一端側を一方の段差部60EMの上面に当接させると共に、左筐体他端側を他方の段差部60ENの上面に当接させる。
よって装着部筐体60は、イヤホン装置3の装着時、筐体保持部60E内に保持した右筐体30及び左筐体31の右筐体裏面30F及び左筐体裏面31Fにより、操作ボタン75乃至77が押下されること(すなわち、誤操作)を防止することができる。
ところで携帯型再生装置2には、上述したホールドスイッチ19が、例えば、装置長手方向に沿って所定のスライド範囲の一端側と他端側とにそれぞれスライド操作し得るように設けられている。
そして携帯型再生装置2は、例えば、ホールドスイッチ19がスライド範囲の一端側にスライド操作されていると、装置正面10Eの各種操作ボタン12乃至14と、装置一側面10Cの音量調整ボタン17及び無線通信ボタン18との操作を無効にする。
また携帯型再生装置2は、例えば、ホールドスイッチ19がスライド範囲の他端側にスライド操作されていると、装置正面10Eの各種操作ボタン12乃至14と、装置一側面10Cの音量調整ボタン17及び無線通信ボタン18との操作を有効にする。
これにより携帯型再生装置2は、例えば、鞄の中に入れられているときにホールドスイッチ19がスライド範囲の一端側にスライド操作されていると、鞄の中で各種操作ボタン12乃至14等が他の物で誤って押されても、これを無視することができる。
すなわち、携帯型再生装置2は、このように鞄の中で各種操作ボタン12乃至14等が他の物で誤って押されても、その際にユーザの意志に反して不要な処理を実行することを回避している。
ただし携帯型再生装置2は、このようなホールドスイッチ19による操作の無効化を、装置正面10Eの各種操作ボタン12乃至14と、装置一側面10Cの音量調整ボタン17及び無線通信ボタン18とに対してのみ適用している。
すなわち、携帯型再生装置2は、イヤホン装着部59の各操作ボタン75乃至77の操作を受け付けるように構成されてはいるものの、ホールドスイッチ19による操作の無効化を、これら各操作ボタン75乃至77については適用していない。
このためイヤホン装着部59は、イヤホン装置3の装着時、筐体保持部60Eを右筐体30及び左筐体31によって閉塞して各操作ボタン75乃至77を外部から隠蔽する。
これによりイヤホン装着部59は、例えば、携帯型再生装置2が使用されていないときにイヤホン装置3が装着されていると、各操作ボタン75乃至77が誤操作されることを確実に回避することができる。
一方、イヤホン装着部59は、携帯型再生装置2と共にイヤホン装置3が使用されている間は、筐体保持部60E内の各操作ボタン75乃至77を外部に露出させることになる。
しかしながら装着部筐体60は、筐体保持部60Eの周囲に肉厚の(すなわち、筐体保持部60Eの底面60EXよりも高い)縁部(すなわち、幅一方向縁部60A、幅他方向縁部60B、一端側縁部60C、他端側縁部60D)が設けられている。
よってイヤホン装着部59は、例えば、イヤホン装置3と共に使用されている携帯型再生装置2が鞄の中に入れられていても、筐体保持部60Eの周囲の縁部により、各操作ボタン75乃至77を鞄の中の他の物で押され難くすることができる。
また装着部筐体60は、筐体保持部60Eの周囲の縁部の中で、幅一方向縁部60A、幅他方向縁部60B及び一端側縁部60Cの高さがほぼ等しく選定されているものの、他端側縁部60Dの高さのみは、他の部分よりも高く選定されている。
これによりイヤホン装着部59は、例えば、イヤホン装置3と共に使用されている携帯型再生装置2が鞄の中に入れられているとき、その鞄の中に手が入れられて縁部が触られると、他端側縁部60Dを他の部分とは容易に区別させることができる。
従ってイヤホン装着部59は、この際、鞄の中から携帯型再生装置2をわざわざ取り出させなくても、その鞄の中に手を入れさせて他端側縁部60Dの位置を手がかりに、各操作ボタン75乃至77を容易に区別させて操作させることができる。
[1−2 実施の形態の動作及び効果]
以上の構成において、携帯再生システム1は、イヤホン装置3の右耳装着部27の右筐体30に、右イヤホン25のドライバ収納部40が、内部の振動板の一面を右筐体表面30E側に向けた状態で右筐体一側面30Aから右筐体幅一方向へ突出させて設けられる。
また携帯再生システム1は、イヤホン装置3の右耳装着部27の右イヤホン25において、ドライバ収納部40にイヤピース42が、その中心軸を振動板の中心軸に対して垂直にして設けられる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装置3の左耳装着部28の左筐体31に、左イヤホン25のドライバ収納部50が、内部の振動板の一面を左筐体表面31E側に向けた状態で左筐体一側面31Aから左筐体幅一方向へ突出させて設けられる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装置3の左耳装着部28の左イヤホン26において、ドライバ収納部50に対しイヤピース52が、その中心軸を振動板の中心軸に対して垂直にして設けられる。
一方、携帯再生システム1は、携帯型再生装置2において装置筐体10の装置背面10Fにイヤホン装着部59が設けられる。
そして携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時、イヤホン装着部59に対し、右耳装着部27を右イヤホン25の振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして(すなわち、振動板の中心軸を装置厚み方向と平行にして)装着させる。
また携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時、イヤホン装着部59に対し、左耳装着部28も、左イヤホン26の振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして(すなわち、振動板の中心軸を装置厚み方向と平行にして)装着させる。
従って携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59に対しイヤホン装置3を装着させて、当該イヤホン装置3を、イヤホン装着部59を介して携帯型再生装置2と一体化させることができる。
よって携帯再生システム1は、携帯型再生装置2を、持運時や保管時等にイヤホン装置3と一緒にしておくことができ、その携帯型再生装置2により音声データを再生する際、いちいちイヤホン装置3を探させるような煩わしさを回避することができる。
ところで、イヤホン装置3に設けられる振動板は、その径が大きいほど、当該振動板を振動させて発生させる音声の音質を向上させることができる。
このため、最近では、イヤピースを有する一般的なカナル型のイヤホン装置でも、径の大きな振動板を採用して、出力音声の音質を向上させるようにしたものが増えてきている。
ただし、一般的なカナル型のイヤホン装置には、イヤピースの中心軸を振動板の中心軸に一致させ、又は振動板の中心軸に対し僅かに傾けるようにして、当該イヤピースがその先端部を振動板の一面が向く方向に向けるように設けられている。
そして、このような一般的なカナル型のイヤホン装置については、仮に携帯型再生装置の装置背面に、振動板の中心軸を装置厚み方向と平行にした状態で装着されると、装置背面上の振動板からさらに装置厚み他方向にイヤピースを突出させることになる。
すなわち、一般的なカナル型のイヤホン装置については、このようにして携帯型再生装置の装置背面に装着されると、当該イヤホン装置及び携帯型再生装置の全体を装置厚み方向に大型化させることになる。
これに対して一般的なカナル型のイヤホン装置については、仮に携帯型再生装置の装置背面に、振動板の中心軸を装置幅方向と平行にした状態で装着されると、イヤピースを装置背面に沿わせるように配置することができる。
しかしながら、一般的なカナル型のイヤホン装置については、このようにして携帯型再生装置の装置背面に装着されると、装置背面から振動板を立てた状態で突出させることなる。
そして一般的なカナル型のイヤホン装置については、このような場合、出力音声の音質を向上させるために振動板の径が大きいほど、装置背面から、その振動板をより大きく突出させることになる。
すなわち、一般的なカナル型のイヤホン装置については、このようにして携帯型再生装置の装置背面に装着されても、当該イヤホン装置及び携帯型再生装置の全体を装置厚み方向に大型化させることになる。
これに対して携帯再生システム1は、上述したようにイヤホン装置3においてイヤピース42及び52がそれぞれ、当該イヤピース42及び52の中心軸を振動板の中心軸に対して垂直にして設けられている。
そして携帯再生システム1は、携帯型再生装置2の装置背面10Fに設けられたイヤホン装着部59に対し、イヤホン装置3を右イヤホン25及び左イヤホン26それぞれの振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にするようにして装着している。
すなわち、携帯再生システム1は、携帯型再生装置2の装置背面10Fに対しイヤホン装置3を、振動板を寝かせた状態にして(振動板の他面を装置背面10Fに向けて)、振動板とイヤピース42及び52とを一列に並べて装着する。
従って携帯再生システム1は、携帯型再生装置2の装置背面10Fにイヤホン装着部59を介してイヤホン装置3を装着した場合、イヤホン装置3及び携帯型再生装置2の全体が装置厚み方向に大型化することを防止することができる。
以上の構成によれば、携帯再生システム1は、イヤホン装置3の右イヤホン25において、振動板を収納するドライバ収納部40にイヤピース42を、その中心軸を当該振動板の中心軸に対して垂直にして設けると共に、左イヤホン26において、振動板を収納するドライバ収納部50にイヤピース52を、その中心軸を振動板の中心軸に対して垂直にして設け、携帯型再生装置2の装置背面10Fに設けられたイヤホン装着部59に対してイヤホン装置3の右イヤホン25及び左イヤホン26を、これらの振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして装着するようにした。
これにより携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59に対し、装置厚み方向に大型化することを防止しながらイヤホン装置3を装着させて一体化しておくことができる。よって携帯再生システム1は、携帯型再生装置2の使い勝手を格段的に向上させることができる。
また携帯再生システム1は、イヤホン装置3において右イヤホン25を、通信回路が実装された回路基板38を収納する右筐体30に対し、右筐体一側面30Aから右筐体幅一方向へ突出させて設けるようにした。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装置3において左イヤホン26を、バッテリ48を収納する左筐体31に対し、左筐体一側面31Aから左筐体幅一方向へ突出させて設けるようにした。
そして携帯再生システム1は、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59に対しイヤホン装置3を、右筐体30及び左筐体31を背中合わせにして2つのイヤピース42及び52の先端を互いに反対方向を向けた装着姿勢で装着するようにした。
従って携帯再生システム1は、イヤホン装着部59に対し、イヤホン装置3の右筐体30及び左筐体31を離して別々の位置に装着する場合に比べて、当該イヤホン装置3を大幅に小さい装着スペースで装着することができる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装着部59において筐体保持部60Eの周囲の縁部の外面に一周に渡って巻取用切欠部60Gが形成され、イヤホン装置3を装着した場合、その巻取用切欠部60Gにイヤホンケーブル29を巻き取るようにした。
従って携帯再生システム1は、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59にイヤホン装置3を装着した場合、右耳装着部27及び左耳装着部28のみならずにイヤホンケーブル29までも携帯型再生装置2と一体化させることができる。
よって携帯再生システム1は、このようにしてイヤホン装置3を携帯型再生装置2と一体化した場合、イヤホンケーブル29が絡まり、また他の物に引っかかることを防止することができる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装着部59の筐体保持部60Eの底面60EXに対し、携帯型再生装置2に各種命令を入力するための操作ボタン75乃至77を配置するようにした。
従って携帯再生システム1は、イヤホン装置3の使用時、イヤホン装着部59の操作ボタン75乃至77を操作させて携帯型再生装置2に種々の命令を入力させることができる。
そして携帯再生システム1は、イヤホン装着部59において筐体保持部60Eの周囲の縁部の中で他端側縁部60Dの高さのみを、他の部分よりも高くした。
従って携帯再生システム1は、イヤホン装置3の使用時に携帯型再生装置2が鞄の中に入れられていても、その鞄の中に手を入れさせて縁部を触らせることで、イヤホン装着部59の他端側縁部60Dを容易に判別させることができる。
よって携帯再生システム1は、イヤホン装置3の使用時、鞄の中から携帯型再生装置2をわざわざ取り出させなくても、その鞄の中に手を入れさせて他端側縁部60Dの位置を手がかりに、各操作ボタン75乃至77を容易に区別させて操作させることができる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59に対し当該イヤホン装置3を、筐体保持部60内の各操作ボタン75乃至77を外部から隠蔽するように装着するようにした。
従って携帯再生システム1は、イヤホン装置3の非使用時に携帯型再生装置2のイヤホン装着部59に当該イヤホン装置3が装着されると、当該イヤホン装着部59の各操作ボタン75乃至77が誤操作されることを確実に防止することができる。
さらに携帯再生システム1は、イヤホン装着部59に対し携帯型再生装置2内の回路基板に電気的に接続された接続端子62及び63を設け、イヤホン装置3の装着時、接続端子62及び63をイヤホン装置3のバッテリ48と電気的に接続するようにした。
これにより携帯再生システム1は、携帯型再生装置2のイヤホン装着部59にイヤホン装置3が装着されると、携帯型再生装置2のバッテリからイヤホン装置3のバッテリ48に充電用電力を供給して充電することができる。
よって携帯再生システム1は、外出先でのイヤホン装置3の使用中にバッテリ48が切れても、イヤホン装置3をイヤホン装着部59に装着させることで、バッテリ48を容易に充電して、再びイヤホン装置3を使用可能にすることができる。
<2.変形例>
[2−1 変形例1]
なお上述した実施の形態においては、携帯型再生装置2において装置筐体10の装置背面10Fにイヤホン装着部59の装着部筐体60を固定して設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、図5との対応部分に同一符号を付した図13に示すように、携帯型再生装置80の装置筐体81の装置背面81Aに対し、イヤホン装着部82の装着部筐体を着脱可能に装着するようにしても良い。
本発明は、かかる構成の場合、例えば、装置筐体81の装置背面81Aとイヤホン装着部82の装着部筐体の下面との一方に図示しない装着用の突起部を設けると共に、他方に図示しない装着用の穴部を設けるようにする。
これにより、かかる構成の携帯型再生装置80は、装置筐体81の装置背面81Aにイヤホン装着部82の装着部筐体を、その装着用の突起部と穴部とを係合させるようにして装着することができる。
また、かかる構成の携帯型再生装置80では、装置筐体81の装置背面81Aの所定位置に外部端子83を設ける。さらにイヤホン装着部82の装着部筐体についても、下面に、その外部端子に対応する接続端子(図示せず)を設けるようにする。
そして携帯型再生装置80は、装置筐体81の装置背面81Aにイヤホン装着部82の装着部筐体が装着されたとき、自己の外部端子83にイヤホン装着部82の接続端子を電気的に接続する。
これにより携帯型再生装置85は、内部の回路基板を、外部端子83を介してイヤホン装着部87内の回路基板と電気的に接続する。
よって、かかる構成のイヤホン装着部82は、上述した実施の形態と同様に操作ボタン75乃至77を操作させて携帯型再生装置80に種々の命令を入力させることができると共に、イヤホン装置3のバッテリ48を充電することができる。
また図5との対応部分に同一符号を付した図14に示すように、本発明は、携帯型再生装置85の装置筐体86の装置背面86Aに対し、イヤホン装着部87の装着部筐体を着脱可能に装着するように構成した場合、イヤホン装着部87に外部コネクタを設ける。
そしてイヤホン装着部87は、携帯型再生装置85への装着部筐体の装着時、外部コネクタを、接続ケーブル88を介して当該携帯型再生装置85の外部コネクタ15に接続する。
これによりイヤホン装着部87は、内部の回路基板を、接続ケーブル88を介して携帯型再生装置85内の回路基板と電気的に接続する。
よって本発明は、かかる構成でもイヤホン装着部87において上述した実施の形態と同様に操作ボタン75乃至77を操作させて携帯型再生装置85に種々の命令を入力させることができると共に、イヤホン装置3のバッテリ48を充電することができる。
[2−2 変形例2]
また上述した実施の形態においては、装着部筐体60の筐体保持部60E内において係合突起60CN及び60CM並びに接続端子61乃至63を介してイヤホン装置3の右筐体30及び左筐体31を保持するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、装着部筐体に筐体保持部を開閉する蓋部を設け、その筐体保持部内にイヤホン装置の右筐体及び左筐体を装填した状態で蓋部を閉じるようにして、当該筐体保持部内に右筐体及び左筐体を保持するようにしても良い。
かかる構成の場合、イヤホン装着部の装着部筐体には、筐体保持部の底面にバッテリの充電用電力を供給するための接続端子を設ける。また左筐体には、左筐体裏面に、その接続端子に対応する充電端子を設ける。
そして、かかる構成の場合、イヤホン装着部は、装着部筐体の筐体保持部内にイヤホン装置の右筐体及び左筐体が装填されたとき、当該筐体保持部内で左筐体を装着位置に位置決めして接続端子に充電端子を電気的に接続する。
そのうえで、イヤホン装着部は、筐体保持部に対し蓋部を閉じるようにして、当該筐体保持部内に右筐体及び左筐体を保持するようにしても良い。
[2−3 変形例3]
さらに上述した実施の形態においては、携帯再生システム1に携帯型再生装置2と無線通信するイヤホン装置3を設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、図1との対応部分に同一符号を付した図15に示すように、携帯再生システム90に携帯型再生装置2と有線接続されるイヤホン装置91を設けるようにしても良い。
かかる構成の場合、イヤホン装置91は、上述した実施の形態と同様構成の右イヤホン92及び左イヤホン93にイヤホンケーブル94の一端側が接続されている。
またイヤホン装置91は、そのイヤホンケーブル94の他端に設けられたイヤホンプラグ95を携帯型再生装置2のイヤホンジャック16に挿入するようにして、当該携帯型再生装置2と有線接続される。
そして携帯再生システム90は、携帯型再生装置2の装置背面10Fに設けられたイヤホン装着部(図示せず)に、そのイヤホン装置91を、右イヤホン92及び左イヤホン93それぞれの振動板の中心軸を装置背面10Fに対して垂直にして装着する。実際に携帯再生システム90は、この際、上述した実施の形態と同様に、右イヤホン92及び左イヤホン93の振動板を近接させて、当該右イヤホン92のイヤピースの先端と左イヤホン93のイヤピースの先端とを互いに反対方向へ向けるように一列に並べた装着姿勢で装着する。
因みに、かかる構成の場合、イヤホン装着部の装着部筐体には、係合爪を設ける。そしてイヤホン装着部は、その係合爪を右イヤホン92及び左イヤホン93のドライバ収納部96及び97に引っ掛けるようにして当該右イヤホン92及び左イヤホン93を装着するようにしても良い。
また、かかる構成の場合、イヤホン装着部の装着部筐体には、右イヤホン92及び左イヤホン93のドライバ収納部96及び97を装填するための凹部でなるドライバ保持部と、当該ドライバ保持部を開閉する蓋部を設ける。
そしてイヤホン装着部は、ドライバ保持部内に右イヤホン92及び左イヤホン93のドライバ収納部96及び97を装填した状態で蓋部を閉じて、当該ドライバ保持部内にドライバ収納部96及び97を保持する。このようにしてイヤホン装着部は、右イヤホン92及び左イヤホン93を装着するようにしても良い。
これにより、かかる構成の携帯再生システム90でも、イヤホン装置91の非使用時、携帯型再生装置2のイヤホン装着部にイヤホン装置91を装着して上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[2−4 変形例4]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部59に対しイヤホン装置3を、右筐体30及び左筐体31を背中合わせにして2つのイヤピース42及び52の先端を互いに反対方向に向けた装着姿勢で装着するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、イヤホン装着部に対しイヤホン装置3を、右筐体30及び左筐体31の右筐体他端面30D及び左筐体他端面31Dを接触させるように並べた装着姿勢で装着するようにしても良い。
また本発明は、イヤホン装着部に対しイヤホン装置3を、右筐体30及び左筐体31の右筐体一側面30A及び左筐体一側面31Aを接触させるように並べた装着姿勢で装着するようにしても良い。
因みに、かかる構成の場合、本発明は、2つのイヤピース42及び52の先端を対向させても良いし、2つのイヤピース42及び52を、これらの中心軸を平行にして並べるようにしても良い。
すなわち、本発明は、イヤホン装着部に対しイヤホン装置3を、この他種々の装着姿勢で装着するようにしても良い。
[2−5 変形例5]
さらに上述した実施の形態においては、携帯型再生装置2において装置筐体10の装置背面10Fにイヤホン装着部59を設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、携帯型再生装置において装置筐体の装置正面の例えば、装置一端寄りにディスプレイ11を配置し、装置他端寄りに操作ボタン12乃至14に替えてイヤホン装着部59を設けるようにしても良い。
かかる構成によれば、携帯型再生装置にイヤホン装着部の操作ボタンのみを設けることにより、当該携帯型再生装置の構成を簡易化することができる。
[2−6 変形例6]
さらに上述した実施の形態においては、本発明の携帯機器を、図1乃至図15について上述した携帯型再生装置2に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、ノートブック型のパーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯型ゲーム機器等の情報処理装置に適用することができる。また本発明は、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯型ラジオ、トランシーバ等のように、この他種々の構成の携帯機器にも適用することができる。
[2−7 変形例7]
さらに上述した実施の形態においては、本発明のイヤホン装着装置を、図1乃至図15について上述したイヤホン装着部59に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、携帯機器の所定面に着脱可能に設けられるイヤホン装着装置のように、この他種々の構成のイヤホン装着装置に適用することができる。
[2−8 変形例8]
さらに上述した実施の形態においては、本発明の携帯再生システムを、図1乃至図15について上述した携帯再生システム1に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、上述したノートブック型のパーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA等の種々の携帯機器を有する携帯再生システム等ように、この他種々の構成の携帯再生システムに適用することができる。
[2−9 変形例9]
さらに上述した実施の形態においては、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンとして、図1乃至図15について上述したステレオ用の右イヤホン25及び左イヤホン26を有するイヤホン装置3を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、携帯型再生装置2と有線接続するイヤホン、携帯型再生装置2と有線接続又は無線接続するモノラル用の一対のイヤホンやモノラル用の方耳分だけのイヤホンを適用することができる。また本発明は、右イヤホン及び左イヤホンが設けられる右筐体及び左筐体に、例えば、ノイズキャンセリング機能を実現するためのマイクロホンが収納されたイヤホン装置等のように、この他種々の構成のイヤホンも適用することができる。
[2−10 変形例10]
さらに上述した実施の形態においては、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンに音声データを供給するための回路として、図1乃至図15について上述した携帯型再生装置2の装置筐体10内に設けられたCPU及び通信回路を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、携帯型再生装置2の装置筐体10内に設けられ、当該携帯型再生装置に有線接続されたイヤホン装置に音声データをアナログの音声信号として供給するCPU及びデジタルアナログ変換器等のように、この他種々の回路を広く適用することができる。
[2−11 変形例11]
さらに上述した実施の形態においては、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンに音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体として、図1乃至図15について上述した偏平矩形状の装置筐体10を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、スティック状の装置筐体や円盤状の装置筐体等のように、この他種々の構成の装置筐体を広く適用することができる。
[2−12 変形例12]
さらに上述した実施の形態においては、装置筐体の所定面に設けられ、イヤホンを、振動板の中心軸を装置筐体の所定面に対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部として、図1乃至図15について上述した略偏平四角形状の装着部筐体60を有するイヤホン装着部59を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、装置筐体の形状やイヤホンの装着姿勢に応じたスティック状の装着部筐体や円盤状の装着部筐体を有するイヤホン装着部等のように、この他種々の構成のイヤホン装着部を広く適用することができる。
[2−13 変形例13]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部に設けられ、右イヤホンが一方の側面から突出するように設けられた右筐体と、左イヤホンが一方の側面から突出するように設けられた左筐体とを、互いの他方の側面を接触させた装着姿勢で保持するための凹部でなる筐体保持部として、図1乃至図15について上述した装着部筐体60の筐体保持部60Eを適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、右筐体及び左筐体の形状に応じた形状の凹部でなる筐体保持部等のように、この他種々の構成の筐体保持部を広く適用することができる。
[2−14 変形例14]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部の筐体保持部の底面に配置された1又は複数の操作ボタンとして、図1乃至図15について上述した操作ボタン75乃至77を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、かかる操作ボタン75乃至77に替えて配置し、又は加えて配置する音声調整ボタンや音質調整ボタン等のように、この他種々の操作ボタンを広く適用することができる。
[2−15 変形例15]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部に設けられ、右イヤホンと左イヤホンとに接続されたイヤホンケーブルを巻き取るためのケーブル巻取部として、図1乃至図15について上述した装着部筐体60の外面に一周に渡って形成された巻取用切欠部60Gを適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、装着部筐体に隣接して設けられたイヤホンケーブル巻取用の突起部等のように、この他種々の構成のケーブル巻取部を広く適用することができる。
[2−16 変形例16]
さらに上述した実施の形態においては、右筐体及び左筐体の一方に収納されたバッテリとして、図1乃至図15について上述した左筐体30に収納されたバッテリ48を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、左筐体31に回路基板を収納することで、右筐体30に収納されたバッテリを適用するようにしても良い。
[2−17 変形例17]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部に設けられ、右イヤホン及び左イヤホンの装着時、右筐体及び左筐体の一方に収納されたバッテリと電気的に接続される接続端子として、図1乃至図15について上述した装着部筐体60に設けられた接続端子62及び63を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、右イヤホン又は左イヤホンの右筐体又は左筐体に対する充電端子の配置位置に応じて、イヤホン装着部において筐体装着部60の段差部60EM又は60ENに設けられた接続端子等のように、この他種々の接続端子を広く適用することができる。
[2−18 変形例18]
さらに上述した実施の形態においては、イヤホン装着部に対する右イヤホン及び左イヤホンの装着時、装置筐体内のバッテリから供給される電力により、右筐体及び左筐体の一方に収納されたバッテリを充電する充電回路として、図1乃至図15について上述したイヤホン装着部59の回路基板70に回路素子として実装された充電回路を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、携帯型再生装置2の回路基板に回路素子として実装された充電回路のように、この他種々の充電回路を適用することができる。
[2−19 変形例19]
さらに上述した実施の形態においては、携帯機器の所定面に設けられ、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンを、振動板の中心軸を装置筐体の所定面に対して垂直にして着脱可能に装着する装着部筐体として、図1乃至図15について上述した装置筐体10の装置背面10Fに設けられた装着部筐体60を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、装置筐体の装置正面に固定的又は着脱可能に設けられた装着部筐体等のように、この他種々の装着部筐体を広く適用することができる。
本発明は、携帯型再生装置や携帯電話機等の携帯機器にイヤホン装着部を介してイヤホンを装着する携帯再生システムに利用することができる。
1、90……携帯再生システム、2、80、85……携帯型再生装置、3、82、87、91……イヤホン装置、10……装置筐体、25、92……右イヤホン、26、93……左イヤホン、27……右耳装着部、28……左耳装着部、29、94……イヤホンケーブル、30……右筐体、31……左筐体、40、50……ドライバ収納部、41、51……音導管、42、52……イヤピース、43、53……イヤホンドライバ、48……バッテリ、59、82、87……イヤホン装着部、60……装着部筐体、60E……筐体保持部、61乃至63……接続端子、75乃至77……操作ボタン。

Claims (10)

  1. イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンに音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体と、
    上記装置筐体の所定面に設けられ、上記イヤホンを、上記振動板の中心軸を上記装置筐体の上記所定面に対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部と
    を具える携帯機器。
  2. 上記イヤホン装着部は、
    上記イヤホンとして、一対の右イヤホン及び左イヤホンを、当該右イヤホンの上記振動板と上記左イヤホンの上記振動板とを近接させて、上記右イヤホンの上記イヤピースの先端と上記左イヤホンの上記イヤピースの先端とを互いに反対方向へ向けるように一列に並べた装着姿勢で装着する
    請求項1に記載の携帯機器。
  3. 上記イヤホン装着部に設けられ、上記右イヤホンが一方の側面から突出するように設けられた右筐体と、上記左イヤホンが一方の側面から突出するように設けられた左筐体とを、互いの他方の側面を接触させた装着姿勢で保持するための凹部でなる筐体保持部
    を具える請求項2に記載の携帯機器。
  4. 上記イヤホン装着部の上記筐体保持部の底面に配置された1又は複数の操作ボタン
    を具え、
    上記イヤホン装着部は、
    上記右イヤホン及び上記左イヤホンの装着時、上記筐体保持部内に保持した上記右筐体及び上記左筐体により上記操作ボタンを外部から隠蔽する
    請求項3に記載の携帯機器。
  5. 上記イヤホン装着部は、
    上記筐体保持部の周囲の縁部の所定部分の高さが他の部分の高さよりも高く選定された
    請求項4に記載の携帯機器。
  6. 上記イヤホン装着部は、
    上記装置筐体の上記所定面に着脱可能に設けられた
    請求項5に記載の携帯機器。
  7. 上記イヤホン装着部に設けられ、上記右イヤホンと上記左イヤホンとに接続されたイヤホンケーブルを巻き取るためのケーブル巻取部
    を具える請求項5に記載の携帯機器。
  8. 上記装置筐体内に収納され、装置自体を駆動するための電力を供給するバッテリと、
    上記イヤホン装着部に設けられ、上記右イヤホン及び上記左イヤホンの装着時、上記右筐体及び上記左筐体の一方に収納されたバッテリと電気的に接続される接続端子と、
    上記イヤホン装着部に対する上記右イヤホン及び上記左イヤホンの装着時、上記装置筐体内の上記バッテリから供給される電力により、上記右筐体及び上記左筐体の一方に収納された上記バッテリを充電する充電回路と
    を具える請求項5に記載の携帯機器。
  9. 携帯機器の所定面に設けられ、イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンを、上記振動板の中心軸を上記装置筐体の上記所定面に対して垂直にして着脱可能に装着する装着部筐体
    を具えるイヤホン装着装置。
  10. イヤピースと振動板とが互いの中心軸を垂直にして設けられたイヤホンと、
    上記イヤホンに音声データを供給するための回路が設けられた装置筐体を有する携帯機器と、
    上記携帯機器の上記装置筐体の所定面に設けられ、上記イヤホンを、上記振動板の中心軸を上記装置筐体の上記所定面に対して垂直にして着脱可能に装着するイヤホン装着部と
    を具える携帯再生システム。
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