JP2010217614A - 電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】近くに存在する顔部に対する合焦精度を維持でき、不要な光の照射に起因する電力の消費を極力回避することができるカメラを提供する。
【解決手段】イメージャ18は、フォーカスレンズ14を通して捉えられた被写界を表す画像データを出力する。フォーカスレンズ14の位置は、イメージャ18から出力された画像データに基づいて調整される。LED装置32は、このようなAF処理に関連して被写界に光を照射する。ただし、照射処理にあたっては、被写界に人物の顔部が存在するか否かがCPU28によって判別され、さらに被写界に存在する人物の顔部までの距離が基準を下回るか否かがCPU28によって判別される。照射処理は、顔部の有無に関する判別結果が否定的であるときに許可される。照射処理はまた、顔部までの距離に関する判別結果が肯定的であるときに許可され、顔部までの距離に関する判別結果が否定的であるときに制限される。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子カメラに関し、特に、フォーカス調整処理に関連して低照度の被写界に光を照射する、電子カメラに関する。
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、輝度検出部は、被写界から検出された1または2以上の顔領域の輝度を判定する。AF処理部は、被写界から検出された1または2以上の顔領域の各々からカメラまでの距離を算出する。対象顔領域決定部は、カメラまでの距離が最も小さい顔領域を対象顔領域として決定する。AF補助光照射部は、対象顔領域にAF補助光を照射すべきか否かを対象顔領域について取得された輝度および距離に基づいて判定し、判定結果を踏まえてAF補助光を対象顔領域に照射する。これによって、対象顔領域に対して確実にAF処理を行うことができる。
特開2008−124846号公報
しかし、顔領域が1つも検出できなかったときのAF補助光の照射制御について、背景技術は何ら開示していない。ここで、顔領域が1つも検出できなかったときにAF補助光の照射を中止するようにすると、実際には近くに顔領域が存在した場合にAF精度の低下を引き起こす。また、顔領域が1つも検出できなかったときにAF補助光の照射を実行するようにすると、実際には遠くに顔領域が存在した場合に電力の浪費を引き起こす。
それゆえに、この発明の主たる目的は、近くに存在する特定物体に対する合焦精度を維持でき、かつ不要な光の照射に起因する電力の浪費を抑制することができる、電子カメラを提供することである。
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、フォーカスレンズ(14)を通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段(18)、撮像手段から出力された被写界像に基づいてフォーカスレンズから撮像面までの距離を調整する調整手段(S27, S51, S55)、調整手段の調整処理に関連して被写界に光を照射する照射処理を実行する照射手段(S25)、撮像手段から出力された被写界像に基づいて被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき照射処理を許可する第1制御手段(S17)、および第1制御手段の判別結果が肯定的であるとき特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき照射処理を制限する第2制御手段(S19~S23)を備える。
好ましくは、撮像手段から出力された被写界像を参照して被写界から特定物体を探索する探索手段(S43~S47, S53)がさらに備えられ、第1制御手段は探索手段の探索結果を参照して制御処理を実行する。
さらに好ましくは、調整手段は、探索手段の探索結果に応じて異なるエリアを調整エリアとして設定するエリア設定手段(S51, S55)、および被写界像のうち調整エリアに属する部分画像を参照して距離調整処理を実行する処理手段(S27)を含む。
好ましくは、第2制御手段は、撮像手段から出力された被写界像に現れた特定物体像のサイズを検出するサイズ検出手段(S19)、およびサイズ検出手段によって検出されたサイズとズーム倍率とに基づいて特定物体までの距離を算出する距離算出手段(S21)を含む。
この発明に従う撮像制御プログラムは、フォーカスレンズ(14)を通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段(18)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(28)に、撮像手段から出力された被写界像に基づいてフォーカスレンズから撮像面までの距離を調整する調整ステップ(S27, S51, S55)、調整ステップの調整処理に関連して被写界に光を照射する照射処理を実行する照射ステップ(S25)、撮像手段から出力された被写界像に基づいて被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき照射処理を許可する第1制御ステップ(S17)、および第1制御ステップの判別結果が肯定的であるとき特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき照射処理を制限する第2制御ステップ(S19~S23)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
この発明に従う撮像制御方法は、フォーカスレンズ(14)を通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段(18)を備える電子カメラ(10)によって実行される撮像制御方法であって、撮像手段から出力された被写界像に基づいてフォーカスレンズから撮像面までの距離を調整する調整ステップ(S27, S51, S55)、調整ステップの調整処理に関連して被写界に光を照射する照射処理を実行する照射ステップ(S25)、撮像手段から出力された被写界像に基づいて被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき照射処理を許可する第1制御ステップ(S17)、および第1制御ステップの判別結果が肯定的であるとき特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき照射処理を制限する第2制御ステップ(S19~S23)を備える。
この発明によれば、特定物体の検出に失敗したときは、照射処理が実行される。これによって、近くに存在する特定物体に対する合焦精度が維持される。また、特定物体の検出に成功したときは、特定物体までの距離を参照して照射処理が許可または制限される。これによって、近くに存在する特定物体に対する合焦精度を維持できるとともに、遠くの特定物体に向けた不要な照射処理に起因する電力の浪費を回避することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の基本的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 撮像面における評価エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。 (A)は図2実施例に適用される倍率レジスタの構成の一例を示す図解図であり、(B)は図4実施例に適用される顔情報レジスタの構成の一例を示す図解図である。 (A)は図2実施例における探索動作の一部を示す図解図であり、(B)は図2実施例における探索動作の他の一部を示す図解図であり、(C)は図3実施例における探索動作のその他の一部を示す図解図である。 図2実施例によって捉えられる被写界の一例を示す図解図である。 図2実施例によって捉えられる被写界の他の一例を示す図解図である。 図2実施例によって捉えられる被写界のその他の一例を示す図解図である。 (A)はカメラから人物までの距離の一例を示す図解図であり、(B)はカメラから人物までの距離の他の一例を示す図解図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
図1を参照して、この発明の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段2は、フォーカスレンズ1を通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する。調整手段3は、撮像手段2から出力された被写界像に基づいてフォーカスレンズ1から撮像面までの距離を調整する。照射手段4は、調整手段3の調整処理に関連して被写界に光を照射する照射処理を実行する。第1制御手段5は、撮像手段2から出力された被写界像に基づいて被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき照射処理を許可する。第2制御手段6は、第1制御手段5の判別結果が肯定的であるとき特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき照射処理を制限する。
したがって、特定物体の検出に失敗したときは、照射処理が実行される。これによって、近くに存在する特定物体に対する合焦精度が維持される。また、特定物体の検出に成功したときは、特定物体までの距離を参照して照射処理が許可または制限される。これによって、近くに存在する特定物体に対する合焦精度を維持できるとともに、遠くの特定物体に向けた不要な照射処理に起因する電力の浪費を回避することができる。
[実施例]
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ20a,20bおよび20cによってそれぞれ駆動されるズームレンズ12,フォーカスレンズ14および絞りユニット16を含む。これらの部材を経た被写界の光学像は、イメージャ18の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が生成される。
キー入力装置30上の電源キー30pが操作されると、CPU28は、撮像タスクの下でスルー画像処理を開始するべく、ドライバ20dに露光動作および間引き読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ20dは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷の一部をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ18からは、読み出された電荷に基づく低解像度の生画像信号が周期的に出力される。
前処理回路22は、イメージャ18から出力された生画像信号にCDS(Correlated Double Sampling),AGC(Automatic Gain Control),A/D変換などの処理を施し、ディジタル信号である生画像データを出力する。出力された生画像データは、メモリ制御回路34を通してSDRAM36の生画像エリア36aに書き込まれる。
後処理回路38は、生画像エリア36aに格納された生画像データをメモリ制御回路34を通して読み出し、読み出された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施す。これによって生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路34を通してSDRAM36のYUV画像エリア36bに書き込まれる。
LCDドライバ40は、YUV画像エリア36bに格納された画像データをメモリ制御回路34を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ42を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
前処理回路22は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にRGBデータに変換する簡易RGB変換処理を実行し、変換されたRGBデータをAE評価回路24およびAF評価回路26に与える。
また、図3を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。後述するように、256個の分割エリアの全部または一部が、撮像パラメータを調整するためのエリアつまり調整エリアとして定義される。
AE評価回路24は、前処理回路22から与えられたRGBデータのうち調整エリアに属するRGBデータを垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分し、これによって算出された積分値をAE評価値としてCPU28に与える。
一方、AF評価回路26は、前処理回路22から与えられたRGBデータのうち調整エリアに属するRGBデータをYデータに変換し、変換されたYデータの高周波成分を垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって算出された積分値は、AF評価値としてCPU28に与えられる。
CPU28は、AE評価値に基づくスルー画像用AE処理をスルー画像処理と並列して実行し、適正EV値を算出する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ20bおよび20cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。
CPU28はまた、キー入力装置30上のズームボタン30zが操作されたとき、ドライバ20aを制御してズームレンズ12を光軸方向に移動させる。これによって光学ズーム倍率が変更され、スルー画像の画角が所望の方向に変化する。
撮像パラメータを調整するための調整エリアを定義するとき、CPU28は、撮像タスクと並列して調整エリア制御タスクを実行する。調整エリア制御タスクでは、図4(A)に示す倍率レジスタRGST1と図4(B)に示す顔情報レジスタRGST2とが参照され、かつ顔検出回路48が利用される。
図4(A)に示す倍率レジスタRGST1は、YUV画像エリア36bに格納された画像データに対する電子ズーム倍率を登録するためのレジスタであり、カラム番号“1”〜“Nmax”にそれぞれ対応する複数のカラムが準備される。1番目のカラムには図5(A)に示すサイズに対応する電子ズーム倍率が記述され、2番目のカラムには図5(B)に示すサイズに対応する電子ズーム倍率が記述され、そして3番目のカラムには図5(C)に示すサイズに対応する電子ズーム倍率が記述される。なお、4番目以降のカラムについては、図示を省略する。
調整エリア制御タスクでは、まず変数Nが“1”に設定され、倍率レジスタRGST1のN番目のカラムに記述された電子ズーム倍率が選択される。変数Nは“1”から“Nmax”まで増大する変数である。電子ズーム倍率が選択されると、CPU28から顔検出回路48に向けて探索要求が発行される。探索要求には、選択された電子ズーム倍率が記述される。
顔検出回路48は、評価エリアEVAに属する画像データをメモリ制御回路34を通してYUV画像エリア36bから読み出し、読み出された画像データに探索要求の記述を参照した電子ズーム処理を施す。顔検出回路48は続いて、図5(A)〜図5(C)に示す照合枠MTFを評価エリアEVAの先頭位置に設定し、電子ズーム処理を施された画像データのうち照合枠MTFに対応する一部の画像データを人物の顔部を表すテンプレートと照合する。
照合枠MTFに対応する画像データがテンプレートと符号すると、顔検出回路48は、YUV画像エリア32b上の画像データのうち現時点の照合枠MTFに属する一部の画像データを人物の顔部画像データとみなし、この顔部画像データを囲う顔枠の位置およびサイズを示す顔情報を顔情報レジスタRGST2に記述する。
照合枠MTFは、照合処理が完了する毎に、評価エリアEVA上をラスタ方向に既定量ずつ移動する。上述の電子ズーム処理および照合処理は、移動後の照合枠MTFに属する画像データに対して実行される。照合枠MTFが評価エリアEVAの末尾位置に到達し、この位置における電子ズーム処理および照合処理が完了すると、顔検出回路48からCPU28に向けて探索終了通知が返送される。
探索終了通知を受けたCPU28は、変数Nが定数Nmaxに達したか否かを判別する。変数Nが定数Nmaxを下回れば、CPU28は、変数Nをインクメントし、変数Nに対応する電子ズーム倍率が記述された探索要求を顔検出回路48に向けて発行する。
この結果、照合枠MTFは、N=1に対応して図5(A)に示す要領で評価エリアEVA上を移動し、N=2に対応して図5(B)に示す要領で評価エリアEVA上を移動し、そしてN=3に対応して図5(C)に示す要領で評価エリアEVA上を移動する。これによって、互いに異なるサイズを有する顔部画像データが評価エリアEVAから探索され、発見された顔部画像データを囲う顔枠のサイズおよび位置が顔情報として顔情報レジスタREGT2に蓄積される。
顔情報レジスタRGST2に登録された顔情報が存在すれば、CPU28は、人物の顔部が被写界から検出されたことを表明するべくフラグFLGfcを“1”に設定し、さらに顔情報レジスタRGST2に登録された顔情報に適合する顔枠KFの表示をLCDドライバ40に命令する。
顔枠KFは、顔情報によって定義されたサイズを有しかつ顔情報によって定義された位置に配置される態様で、LCDモニタ42に表示される。CPU28は続いて、評価エリアEVAを形成する256個の分割エリアのうち登録された顔情報によって定義される顔枠KFのエリアを覆う一部の分割エリアを調整エリアとして定義する。
一方、顔情報レジスタRGST2に登録された顔情報が存在しなければ、CPU28は、人物の顔部が被写界から検出されなかったことを表明するべく、フラグFLGfcを“0”に設定する。CPU28はまた、評価エリアEVA全体を調整エリアとして定義する。
したがって、図6に示す被写界が撮像面によって捉えられ、人物HMの顔部が探索処理によって発見されたときは、人物HMの顔部を覆うように顔枠KFがLCDモニタ42に表示され、フラグFLGfcが“1”に設定され、そして顔枠KFのエリアを覆う一部の分割エリアが調整エリアとして定義される。
また、図7に示す被写界が撮像面によって捉えられ、横を向く人物HMの顔部が探索処理によって発見できなかったときは、顔枠KFがLCDモニタ42に表示されることはなく、フラグFLGfcは“0”に設定され、そして評価エリアEVA全体が調整エリアとして定義される。
さらに、図8に示す被写界が撮像面によって捉えられ、人物HMの顔部が探索処理によって発見されたときは、人物HMの顔部を覆うように顔枠KFがLCDモニタ42に表示され、フラグFLGfcが“1”に設定され、そして顔枠KFのエリアを覆う一部の分割エリアが調整エリアとして定義される。
シャッタボタン28sが半押しされると、CPU28は、撮像タスクの下で被写界の照度を判別し、低照度であればフラグFLGfcの状態をさらに判別する。なお、AE評価値が閾値THを下回ると、被写界は低照度と判別される。
フラグFLGfcが“0”であれば、CPU28は、人物の顔部が被写界に存在しないか、実際には被写界に存在するものの人物の顔部の探索に失敗したとみなし、LED装置32を起動する。LED装置32から発せられた光は、被写界に照射される。
フラグFLGfcが“1”であれば、CPU28は、人物の顔部が被写界に存在するとみなし、顔情報レジスタRGST2に記述された顔部のサイズと現在の光学ズーム倍率とを参照して人物の顔部までの距離を“DL”として算出する。CPU28はさらに、算出された距離DLを基準値REFと比較し、距離DLが基準値REFを下回るときにLED装置32を起動する一方、距離DLが基準値REF以上のときにLED装置32の起動を見送る。なお、LED装置32の起動は、被写界の照度が高いときにも見送られる。
したがって、図7に示す被写界が撮像面によって捉えられ、人物HMの顔部が探索処理によって発見できなかった場合、LED装置32は、人物HMまでの距離に関係なく起動される。一方、図6または図8に示す被写界が撮像面によって捉えられ、人物HMの顔部が探索処理によって発見された場合、LED装置32を起動すべきか否かは、人物HMの顔部までの距離を参照して決定される。
つまり、図6に示す被写界に現れた人物HMまでの距離DLと基準値REFとの間で図9(A)に示す大小関係が成り立ち、図8に示す被写界に現れた人物HMまでの距離DLと基準値REFとの間で図9(B)に示す大小関係が成り立つ場合、LED装置32は、図6に示す被写界に対応して起動される一方、図8に示す被写界に対応して停止状態を維持する。
CPU28は、AF評価回路26から出力されたAF評価値を参照したAF処理を、このようなLED装置32の起動制御の後に実行する。フォーカスレンズ14は、ドライバ20bによって光軸方向に移動し、いわゆる山登り制御によって合焦点に配置される。この結果、スルー画像のフォーカスが良好に調整される。起動したLED装置32は、AF処理が完了した後に停止される。
CPU28は続いて、AE評価値に基づいて記録用AE処理を実行し、最適EV値を算出する。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、ドライバ20bおよび20cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整される。
シャッタボタン30sが全押しされると、CPU28は、記録処理のために、ドライバ20dに露光動作および全画素読み出し動作を1回ずつ実行することを命令し、さらにI/F44を起動する。ドライバ20dは、垂直同期信号Vsyncに応答して撮像面を露光し、これによって生成された電荷の全てをラスタ走査態様で撮像面から読み出す。イメージャ18からは、高解像度を有する1フレームの生画像信号が出力される。
イメージャ18から出力された生画像信号は前処理回路22によって生画像データに変換され、変換された生画像データはメモリ制御回路34によってSDRAM36の生画像エリア36aに書き込まれる。
後処理回路38は、生画像エリア36aに格納された生画像データをメモリ制御回路34を通して読み出し、読み出された生画像データをYUV形式の画像データに変換し、変換された画像データをメモリ制御回路34を通して記録画像エリア36cに書き込む。I/F44は、こうして記録画像エリア36cに格納された画像データをメモリ制御回路34を通して読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体46に記録する。
なお、スルー画像処理は、高解像度を有する生画像データが生画像エリア36aに確保された時点で再開される。
CPU28は、図10〜図12に示す撮像タスクおよび図13〜図14に示す調整エリア制御タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ50に記憶される。
図10を参照して、まずステップS1でスルー画像処理を実行し、ステップS3で調整エリア制御タスクを起動する。ステップS1の処理の結果、被写界を表すスルー画像がLCDモニタ42に表示される。また、ステップS3の処理の結果、図13〜図14に示す調整エリア制御タスクに従う処理が開始される。ステップS7ではシャッタボタン28sが半押しされたか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS13に進む一方、NOであればステップS7に進む。
ステップS7では、調整エリアに属するAE評価値を参照したスルー画像用AE処理を実行する。これによって、スルー画像の明るさが適度に調整される。ステップS9ではズームボタン30zが操作されたか否かを判別し、NOであればステップS5に戻る一方、YESであればステップS11に進む。ステップS11では、光学ズーム倍率を変更するべく、ドライバ20aを通じてズームレンズ12を光軸方向に移動させる。光学ズーム倍率の変更が完了すると、ステップS5に戻る。
ステップS13では調整エリア制御タスクを停止し、続くステップS15では被写界が低照度であるか否か(厳密には、AE評価値が閾値THを下回るか否か)を判別する。判別結果がNOであればステップS27に進み、判別結果がYESであればフラグFLGfcが“1”であるか否かをステップS17で判別する。フラグFLGfcが“0”であれば、人物の顔部は被写界から発見されなかったとみなし、ステップS25でLED装置32を起動してからステップS27に進む。一方、フラグFLGfcが“1”であれば、人物の顔部が被写界から発見されたとみなし、ステップS19に進む。
ステップS19では、顔情報レジスタRGST2を参照して、被写界像に現れた人物の顔部のサイズを検出する。続くステップS21では、現時点の光学ズーム倍率とステップS19で検出されたサイズとを参照して、人物の顔部までの距離を“DL”として算出する。ステップS23では算出された距離DLが基準値REFを下回るか否かを判別し、YESであればステップS25の処理を経てステップS27に進む一方、NOであればステップS25の処理を経ることなくステップS27に進む。
ステップS27では、調整エリアに属するAF評価値に基づいてAF処理を実行する。ステップS29ではLED装置32を停止し、ステップS31では調整エリアに属するAE評価値に基づいて記録用AE処理を実行する。ステップS27およびS31の処理によって、スルー画像のフォーカスおよび明るさが厳格に調整される。
ステップS33ではシャッタボタン30sが全押しされたか否かを判別し、ステップS35ではシャッタボタン30sの操作が解除されたか否かを判別する。ステップS33でYESであればステップS37に進み、ステップS35でYESであればステップS3に戻る。ステップS37では、シャッタボタン30sが全押しされた時点の被写界像を記録媒体42に記録するべく、記録処理を実行する。ステップS39ではスルー画像処理を再開し、その後にステップS3に戻る。
図13を参照して、ステップS41では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS43で探索処理を実行する。照合枠MTFは、倍率レジスタRGST1の記述に基づいて、図5(A)〜図5(C)に示す要領で評価エリアEVA上を移動する。ステップS45では、顔情報レジスタRGST2に顔情報が登録されているか否かを判別し、YESであればステップS47に進む一方、NOであればステップS53に進む。
ステップS47では、被写界から人物の顔部が発見されたことを表明するべく、フラグFLGfcを“1”に設定する。ステップS49では、顔情報レジスタRGST2に登録された顔情報に適合する顔枠KFの表示をLCDドライバ40に命令する。顔枠KFは、顔情報によって定義されたサイズを有しかつ顔情報によって定義された位置に配置される態様で、LCDモニタ42に表示される。続くステップS51では、評価エリアEVAを形成する256個の分割エリアのうち顔枠KF内のエリアを覆う一部の分割エリアを調整エリアとして定義する。
一方、ステップS53では、被写界から人物の顔部が発見されなかったことを表明するべく、フラグFLGfcを“0”に設定する。ステップS55では、評価エリアEVA全体を調整エリアとして定義する。ステップS49またはS51の処理が完了すると、ステップS41に戻る。
図13に示すステップS43の探索処理は、図14に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS61で顔情報レジスタRGST2をクリアし、ステップS63で変数Nを“1”に設定する。続くステップS65では、倍率レジスタRGST1の変数Nに対応するカラムを参照して電子ズーム倍率を決定する。電子ズーム倍率が決定されると、ステップS67で探索要求を顔検出回路48に向けて発行する。発行された探索要求には、ステップS65で決定された電子ズーム倍率が記述される。
探索要求を受けた顔検出回路48は、図5(A)〜図5(C)に示す要領で照合枠MTFを評価エリアEVA上で移動させ、照合枠MTFに属する一部の画像をテンプレートと照合し、これによって検出された顔枠のサイズおよび位置を示す顔情報を顔情報レジスタRGST2に記述する。探索処理が完了すると、顔検出回路48は探索終了通知をCPU28に返送する。
探索終了通知が返送されるとステップS69からステップS71に進み、変数Nが定数Nmaxに達したか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS73で変数NをインクメントしてからステップS65に戻り、判別結果がYESであれば上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、イメージャ18は、フォーカスレンズ14を通して被写界を捉える撮像面を有し、画像データを出力する。フォーカスレンズ14の位置は、イメージャ18から出力された画像データに基づいて調整される(S27, S51, S55)。LED装置32は、このようなAF処理に関連して被写界に光を照射する(S25)。照射処理にあたっては、被写界に人物の顔部が存在するか否かがCPU28によって判別され(S17)、さらに被写界に存在する人物の顔部までの距離が基準値REFを下回るか否かがCPU28によって判別される(S19~S23)。照射処理は、人物の顔部の有無に関する判別結果が否定的であるときに許可される。照射処理はまた、人物の顔部までの距離に関する判別結果が肯定的であるときに許可され、人物の顔部までの距離に関する判別結果が否定的であるときに制限される。
したがって、顔部の検出に失敗したときは、照射処理が実行される。これによって、近くに存在する顔部に対する合焦精度が維持される。また、顔部の検出に成功したときは、顔部までの距離を参照して照射処理が許可または制限される。これによって、近くに存在する顔部に対する合焦精度を維持できるとともに、遠くに存在する顔部に向けた不要な照射処理に起因する電力の浪費を回避することができる。
なお、この実施例ではフォーカス調整にあたってフォーカスレンズ14を光軸方向に移動させるようにしているが、フォーカスレンズ14に代えて或いはフォーカスレンズ14とともにイメージャ18を光軸方向に移動させるようにしてもよい。
また、この実施例ではスルー画像の倍率を調整するにあたって光学ズーム処理を実行するようにしているが、光学ズーム処理に代えて或いは光学ズーム処理とともに電子ズーム処理を実行するようにしてもよい。
さらに、この実施例では特定物体として人物の顔部を想定しているが、これに代えて、バスケットボールや犬の顔部などの物体を想定するようにしてもよい。
10 …ディジタルカメラ
12 …ズームレンズ
14 …フォーカスレンズ
18 …イメージャ
24 …AE評価回路
26 …AF評価回路
28 …CPU
32 …LED装置
36 …SDRAM
48 …顔検出回路

Claims (6)

  1. フォーカスレンズを通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記フォーカスレンズから前記撮像面までの距離を調整する調整手段、
    前記調整手段の調整処理に関連して前記被写界に光を照射する照射処理を実行する照射手段、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を許可する第1制御手段、および
    前記第1制御手段の判別結果が肯定的であるとき前記特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき前記照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を制限する第2制御手段を備える、電子カメラ。
  2. 前記撮像手段から出力された被写界像を参照して前記被写界から前記特定物体を探索する探索手段をさらに備え、
    前記第1制御手段は前記探索手段の探索結果を参照して制御処理を実行する、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記調整手段は、前記探索手段の探索結果に応じて異なるエリアを調整エリアとして設定するエリア設定手段、および前記被写界像のうち調整エリアに属する部分画像を参照して距離調整処理を実行する処理手段を含む、請求項2記載の電子カメラ。
  4. 前記第2制御手段は、前記撮像手段から出力された被写界像に現れた特定物体像のサイズを検出するサイズ検出手段、および前記サイズ検出手段によって検出されたサイズとズーム倍率とに基づいて前記特定物体までの距離を算出する距離算出手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
  5. フォーカスレンズを通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記フォーカスレンズから前記撮像面までの距離を調整する調整ステップ、
    前記調整ステップの調整処理に関連して前記被写界に光を照射する照射処理を実行する照射ステップ、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を許可する第1制御ステップ、および
    前記第1制御ステップの判別結果が肯定的であるとき前記特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき前記照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を制限する第2制御ステップを実行させるための、撮像制御プログラム。
  6. フォーカスレンズを通して被写界を捉える撮像面を有し、被写界像を出力する撮像手段を備える電子カメラによって実行される撮像制御方法であって、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記フォーカスレンズから前記撮像面までの距離を調整する調整ステップ、
    前記調整ステップの調整処理に関連して前記被写界に光を照射する照射処理を実行する照射ステップ、
    前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて前記被写界に特定物体が存在するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を許可する第1制御ステップ、および
    前記第1制御ステップの判別結果が肯定的であるとき前記特定物体までの距離が基準を下回るか否かを判別し、判別結果が肯定的であるとき前記照射処理を許可する一方、判別結果が否定的であるとき前記照射処理を制限する第2制御ステップを備える、撮像制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009769A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 撮像装置、フォーカス制御装置および撮像方法

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