JP2010217154A - 電池模擬装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速な負荷変動における電池電圧変化についても忠実に再現できる電池模擬装置を提供すること。
【解決手段】出力電圧が制御される定電圧源と、前記定電圧源に接続され抵抗値が制御される可変抵抗器と、前記定電圧源に流れる電流を検出する電流計と、前記定電圧源の出力電圧と前記可変抵抗器の抵抗値を制御する演算部、とで構成されたことを特徴とする電池模擬装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池模擬装置に関し、詳しくは、非線形特性の高精度の模擬に関するものである。
図12は、従来からたとえば電池の評価などに用いられている電圧電流特性模擬装置の概念構成例を示すブロック図であり、(A)は電流源ベースのソースメジャーユニットを利用した装置の例を示し、(B)は電圧源ベースのソースメジャーユニットを利用した装置の例を示している。
(A)において、定電流源1と並列に電圧計2が接続されていて、端子間にユーザー回路としてたとえば負荷3が接続される。定電流源1は流れる電流が所定の電流Iになるように定電流制御を行い、電圧計2はそのときの端子間電圧Vを測定する。電圧計2の測定値Vは演算部4に逐次格納される。演算部4は、格納された電圧計2の測定値Vに基づいて演算を行うことにより次回の電流値Iを求め、所定の電流Iが出力されるように定電流源1を制御する。これにより、所定の電圧電流特性が模擬される。
(B)において、定電圧源5と直列に電流計6が接続されていて、端子間にユーザー回路としてたとえば負荷7が接続される。定電圧源5は端子間電圧が所定の電圧Vになるように定電圧制御を行い、電流計6はそのときの負荷7に流れる電流Iを測定する。電流計6の測定値Iは演算部4に逐次格納される。演算部4は、格納された電流計6の測定値Iに基づいて演算を行うことにより次回の電圧値Vを求め、所定の電圧値Vが出力されるように定電圧源5を制御する。これにより、所定の電圧電流特性が模擬される。
図13は、図12の演算部4の従来の構成例を示すブロック図である。一連の測定が終了して測定値VまたはIが入力されると、予め格納部41に組み込まれた演算アルゴリズムに従って演算実行部42が演算を行い、発生値IまたはVを出力する。これが図12(A)の定電流源1または図12(B)の定電圧源5への指示値となる。
図14は図13で用いられている演算アルゴリズムの具体例図で、(A)は定抵抗特性模擬のアルゴリズムを示し、(B)は定電力特性模擬のアルゴリズムを示している。
(A)に示す定抵抗特性模擬のアルゴリズムは、電圧Vと電流Iが係数R(抵抗値)の比例関係を取るもので、図12(A)の定電流源1ベースの実現ならばI=V/Rを、図12(B)の定電圧源5ベースならばV=I*Rを演算すれば、抵抗と同じ電圧電流特性を模擬できる。
(B)に示す定電力特性模擬のアルゴリズムは、電圧Vと電流Iが係数W(電力)の反比例関係を取るもので、図12(A)の定電流源1ベースの実現ならばI=W/Vを、図12(B)の定電圧源5ベースならばV=W/Iを演算すれば、定電力源としての電圧電流特性を模擬できる。
特許文献1には、電池特性に従った出力を高速に発生できる電池模擬装置の構成が記載されている。
特開2008−76204号公報
このように構成される電池模擬装置によれば、実際の電池の特性を、テーブルや演算アルゴリズムを組み合わせることにより、高精度で柔軟に模擬できる。
しかし、その反面、実際の演算に要する時間は0ではないため、負荷電流の変化が非常に急峻で装置の演算処理時間よりも短い場合、演算方式で電池電圧変化に追従することは不可能となり、実際の電池電圧の応答に対し模擬出力の応答が遅れてしまうという問題がある。
図15は、一般的な電池の等価回路例図である。図15の例では、直流電源Eと抵抗R0が直列接続され、さらに抵抗R1とコンデンサC1のRC並列回路が直列接続された電気回路として表現されている。図15の等価回路例におけるRC並列回路は1段のみであるが、複数段のRC並列回路を接続するようにして表す場合もある。
ここで、抵抗R0は電解質に起因する損失とその他損失要因となる抵抗成分の総和を表すもので、SoC(State of Charge:充電状態)、温度、劣化度などによって変化する内部抵抗である。RC並列回路は電極に起因する損失を表すものであり、抵抗R1は反応抵抗を表し、コンデンサC1は電極二重層の容量を表している。
図16は、電池の起電力特性例図であり、SoCにより変化することを示している。
図15の抵抗R0は電池電流変化に対して遅れ時間なしで応答する成分であるが、この抵抗R0を演算で模擬すると演算処理による遅れ時間が生じてしまい、高速な負荷変動における電池電圧変化を忠実に再現できないことになる。
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、高速な負荷変動における電池電圧変化についても忠実に再現できる電池模擬装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
出力電圧が制御される定電圧源と、
前記定電圧源に接続され抵抗値が制御される可変抵抗器と、
前記定電圧源に流れる電流を検出する電流計と、
前記定電圧源の出力電圧と前記可変抵抗器の抵抗値を制御する演算部、
とで構成されたことを特徴とする電池模擬装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電池模擬装置において、
前記可変抵抗器は、
前記演算部から入力される抵抗値データをアナログ信号に変換して出力するD/A変換器と、
このD/A変換器の出力信号をゲート入力としてドレイン−ソース間抵抗を制御するトランジスタ、
を含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の電池模擬装置において、
前記演算部は、メモリに格納されているアルゴリズムやテーブルに従って演算を行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の電池模擬装置において、
前記アルゴリズムやテーブルを外部から書き換えることができることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の電池模擬装置において、
前記トランジスタのドレイン−ソース間の抵抗を測定する抵抗測定回路を設けたことを特徴とする。
本発明の電池模擬装置によれば、高速な負荷変動における電池電圧変化についてもかなり精度よく再現できる。
本発明の一実施例を示すブロック図である。 図1で用いる可変抵抗器8の具体例を示すブロック図である。 図1で用いるNチャンネルMOS FETの特性例図である。 図1で用いる演算部4の具体例を示すブロック図である。 図1で用いる可変抵抗器8の他の具体例を示すブロック図である。 図1で用いる可変抵抗器8の他の具体例を示すブロック図である。 本発明の他の実施例を示すブロック図である。 図7における指示電圧−抵抗値テーブルの説明図である。 図7で用いる演算部4の具体例を示すブロック図である。 図7で用いる可変抵抗器8の具体例を示すブロック図である。 図7の負荷7における負荷電流波形例図である。 従来の電圧電流特性模擬装置の概念構成例を示すブロック図である。 図12の演算部4の従来の構成例を示すブロック図である。 図13で用いられている演算アルゴリズムの具体例図である。 電池の等価回路例図である。 電池の起電力特性例図である。
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であり、図12と共通する部分には同一の符号を付けている。図1と図12の相違点は、定電圧源5および電流計6と直列に可変抵抗器8が接続されていて、その抵抗値が演算部4により制御されることである。
図1において、演算部4は、電流計6の測定電流に基づく逐次演算結果にしたがって、定電圧源5への電圧指示と可変抵抗器8への抵抗値指示を与える。そして、図15のR0を可変抵抗器8で実現し、起電力Eおよび抵抗R1とコンデンサC1のRC並列回路における応答電圧V1を定電圧源5で実現する。
図2は可変抵抗器8の具体例を示すブロック図であり、NチャネルMOS FET81を用いて実現した例を示している。NチャンネルMOS FET81は、たとえば図3のようにゲート−ソース間電圧Vgsを可変することで、ドレイン−ソース間抵抗Rdsを所望の値に調整することができる。Vgs−Rdsテーブル82には、ゲート−ソース間電圧Vgsに対するドレイン−ソース間抵抗Rdsの抵抗値の対応関係がテーブル化されて格納されている。
演算部4から抵抗デジタル変換装置83に所望の抵抗値Rdsを指示すると、抵抗デジタル変換装置83がD/A変換器84に与えるべきデジタルデータをVgs−Rdsテーブル82をアクセスして抵抗値Rdsに対応したデジタルデータを検索し、検索したデジタルデータをD/A変換器84に入力する。
D/A変換器84は、入力されたデジタルデータをアナログ電圧に変換してNチャンネルMOS FET81のゲートに入力し、ゲート−ソース間電圧Vgsを制御する。これにより、ドレイン−ソース間の抵抗値Rdsを制御することができる。
図4は演算部4の具体例を示すブロック図であり、ソフトウェアで実現される機能ブロック図を示している。図4には、図1には記載されていない入力として、劣化度D、温度T、初期SoC、初期V1などがあるが、これらは電池の条件を示すパラメータである。
測定電流Iは、積分器41で積算されて積算電流となり、乗算器42に入力されて1/Cr倍され、充電状態SoCに加工される。ここでCrは電池容量であり、満充電時に蓄えられているエネルギーを積算電流で表したものである。また、模擬開始時の充電状態SoCを任意に与えられるように、積分器41の初期値として初期SoCを乗算器43でCr倍したものが入力される。
抵抗演算部44には温度Tと劣化度Dと乗算器42から出力される充電状態SoCが入力され、特性関数f1により抵抗値R0を計算する。この抵抗値R0が可変抵抗器8への設定値となる。なお、特性関数f1は、模擬する電池によって異なる。
電圧演算部45には乗算器42から出力される充電状態SoCが入力され、特性関数f2によって起電力Eを演算して減算器46の一方の入力端子に入力する。特性関数f2はたとえば図16に示されるような電池の起電力特性を示す関数である。
応答計算部47にはV1の初期値と測定電流Iが入力され、図15の等価回路例におけるRC並列回路を表す微分方程式の数値解を計算することにより、RC並列回路両端の応答電圧V1が演算され、減算器46の他方の入力端子に入力される。なお、微分方程式の数値解は、たとえばGauss法などによって演算することができる。
減算器46は、一方の入力端子に入力された起電力Eから他方の入力端子に入力された電圧V1を減じた電圧値を、定電圧源5への指示値として出力する。
なお、定電圧源5や電流計6としては、市販されている電圧発生装置や電流測定器を用いることができる。
これらの一連の動作が繰り返されることにより、可変抵抗器8が図15の充電状態SoCや温度Tによって変化する抵抗R0を模擬するとともに、定電圧源5が起電力EとRC並列回路における応答を模擬することになり、図1の電池模擬装置を用いることにより、図15の電池の等価回路例を模擬することができる。
図6は可変抵抗器8の他の具体例を示すブロック図であり、図2と共通する部分には同一の符号を付けている。図6では、図2のNチャンネルMOS FET81に代えてPチャネルMOS FET85を用いて実現した例を示している。PチャンネルMOS FET85も、たとえば図3のようにゲート−ソース間電圧Vgsを可変することで、ドレイン−ソース間抵抗Rdsを所望の値に調整することができる。Vgs−Rdsテーブル82には、ゲート−ソース間電圧Vgsに対するドレイン−ソース間抵抗Rdsの抵抗値の対応関係がテーブル化されて格納されている。
演算部4から抵抗デジタル変換装置83に所望の抵抗値Rdsを指示すると、抵抗デジタル変換装置83がD/A変換器84に与えるべきデジタルデータをVgs−Rdsテーブル82をアクセスして抵抗値Rdsに対応したデジタルデータを検索し、検索したデジタルデータをD/A変換器84に入力する。
D/A変換器84は、入力されたデジタルデータをアナログ電圧に変換してPチャンネルMOS FET85のゲートに入力し、ゲート−ソース間電圧Vgsを制御する。これにより、ドレイン−ソース間の抵抗値Rdsを制御することができる。
図7は本発明の他の実施例を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図7は、図1の電池模擬装置自体に可変抵抗器8として用いるMOS FETのVgs−Rds特性を測定する回路を追加したものである。
図7において、差動アンプ9は、可変抵抗器8の両端の電圧を入力として電流による電圧降下VR0を検出する。この差動アンプ9の出力VR0はA/D変換器10でデジタルデータに変換され、演算部4に入力される。切換スイッチ11の可動接点aは電流計6に接続され、一方の固定接点bは負荷7の一端に接続され、他方の固定接点cは負荷7の他端に接続されている。この切換スイッチ11は演算部4により制御され、定電圧源5の出力を負荷7に接続するか短絡するように切り換える。
図7の構成でMOS FETのVgs−Rds特性を測定する場合には、切換スイッチ11の可動接点aを出力を短絡する固定接点b側に切り換える。なお、この短絡経路は必ずしも0Ωである必要はない。しかし、残留抵抗が短絡状態にできるだけ近いほうが定電圧源5の出力電圧が小さくても大きな電流を流すことができてMOS FETのドレイン−ソース間電圧を大きくすることができ、さらに差動増幅器9の出力電圧を大きくすることができてA/D変換器10で検出するときの有効分解能を大きくすることができる。
このような構成でたとえば20mΩから1Ωまでの指示電圧−抵抗値テーブルを作成する場合には、定電圧源5の出力電圧を演算部4によって50mVに設定し、抵抗値を指示する電圧をV1,V2,・・・Vnと可変しながら各指示電圧毎に電流値をI1,I2,・・・Inと測定し、下記演算式
Rn=0.05/In




で、各指示電圧毎の抵抗値R1,R2,・・・Rnを算出する。これにより、図8に示すような指示電圧−抵抗値テーブルが作成できる。
このようにして作成された指示電圧−抵抗値テーブルから、以下の式に示すような多項式近似を行うことにより、任意の抵抗値を最適な指示電圧で設定することができる。
Figure 2010217154
図9は図7で用いる演算部4の具体例を示すブロック図であり、図4と共通する部分には同一の符号を付けている。実測抵抗値演算部48は、A/D変換器10を介して入力される可変抵抗器8における両端電圧値VR0と電流計6により測定された負荷電流値Iを入力として、可変抵抗器8の実測抵抗値R0を演算する。
図10は図7で用いる可変抵抗器8の具体例を示すブロック図であり、図2と共通する部分には同一の符号を付けている。図10では、図2のNチャンネルMOS FET81に代えてPチャネルMOS FET85を用いて実現した例を示している。PチャネルMOS FET85も、NチャンネルMOS FET81と同様にゲート−ソース間電圧Vgsを可変することで、ドレイン−ソース間抵抗Rdsを所望の値に調整することができる。Vgs−Rdsテーブル82には、ゲート−ソース間電圧Vgsに対するドレイン−ソース間抵抗Rdsの抵抗値の対応関係がテーブル化されて格納されている。抵抗デジタル変換装置83は、演算部4からの抵抗指示値と実測値R0を入力としてPチャネルMOS FET85の制御電圧を演算出力する。
図7の構成で、設定した抵抗値と実際の抵抗値の乖離を小さくして抵抗精度を向上させる動作について説明する。
図11は、負荷7の負荷電流波形例図である。負荷7となる機器は、その動作状態により図11に示すようなパターンで負荷電流を消費する。この負荷電流は電流計6により測定され、その測定値I(t0)は演算部4の実測抵抗値演算部48に入力される。一方、可変抵抗器8の両端電圧VR0(t0)は、差動アンプ9を介してA/D変換器10に入力されてデジタルデータに変換され、演算部4の実測抵抗値演算部48に入力される。可変抵抗器8の抵抗R0はリアクタンス成分を持たない純抵抗であるため、電圧データと電流データに位相差はなく、単純に以下の式で計算することができる。
R0(t)=VR0(t0)/I(t0)
模擬したい抵抗の設定値と測定された抵抗値R0は図10の抵抗デジタル変換装置83に入力されて設定値と抵抗測定値R0の乖離が認識され、実際の抵抗値に近づくようにPチャネルMOS FET85の制御電圧が制御される。すなわち、負荷電流が流れている限り測定された抵抗値R0が常に設定値と等しくなるように帰還がかかることになり、模擬したい抵抗の設定精度は向上することになる。
このように構成される電池模擬装置は、物理素子を使った抵抗成分応答模擬と演算による応答模擬を組み合わせたものであるため、
1)物理素子を使った抵抗成分の高速応答模擬
2)演算による高度で柔軟な応答模擬
というハードウェアによる長所とソフトウェアによる長所を併せ持っている。
模擬したい電池特性の高速性を要求される要素が主に電池の抵抗成分である場合、本発明の電池模擬装置を用いることにより、特性式やテーブルなどを変更することで種々の電池の特性を模擬できる柔軟性は保ったまま従来の装置で問題となっていた処理の遅れによる応答の不一致を解決でき、電池模擬装置を適用できる範囲が大幅に広がる。
有寿命の化学物質で構成されている電池は、その起電力特性などが時間とともに変化することは避けられない。このような電池の使用して電池マネージメントICや電池利用機器の評価を行う場合には、これらの特性が安定しないことを考慮しなければならず、再現性も保証できなかった。これに対し、本発明の電池模擬装置は、これらの電池の特性をより正確に模擬再現することができるので、開発期間の大幅な短縮が期待できる。
すなわち、本発明によれば、ハードウェアによる模擬とソフトウェア演算による模擬とを融合させることにより、測定された電流Iと電圧演算結果Vに基づいてソフトウェア演算のみで現在の電池状態を模擬すると模擬出力の応答が遅れてしまうという従来の問題点に対して一つの解を与えることができ、少なくとも電池の内部抵抗による見た目の起電力ドロップについては、電池使用機器の消費電流に比例した瞬時低下を模擬することができるようになる。
本発明によれば、従来の方法では模擬が難しかった用途にも、実電池の代わりに電池模擬装置を使うことができる。化学物質であり状態が変化していく実電池の代わりに電池模擬装置を使用すると以下のような効果が得られ、電池を利用する携帯電話をはじめとする各種携帯型の電子機器の開発の効率化が期待できる。
a)定量性と再現性に優れた評価ができる
b)作成するのに時間がかかる劣化電池の大量準備が不要となる。
c)充電時間や放電時間および状態遷移時間を短縮もしくはほぼゼロにできる。
d)未入手の仮想的な電池の特性を作ることができる。
なお、電池モデルは、多孔質電極モデルとして分布定数回路として見てもよい。分布定数回路にすることで、電極反応由来の複雑な応答を模擬することが可能となる。
また、電池モデルは、前述のように多段のCR回路で実現してもよい。
また、電流値の積算は、アナログ積分回路とホールド回路で実現してもよい。A/D変換器のサンプリング周期に依存しない正確な積算電流値を測定できる。
また、上記実施例では、可変抵抗器8を実現するデバイスをMOS−FETとしたが、バイポーラトランジスタやジャンクションFETであってもよく、図5に示すように並列接続された実抵抗R10〜RxをリレーRL10〜RLxで切り替えるものであってもよい。
さらに、演算部4は、メモリに格納されたプログラムファイルとテーブル記述ファイルを外部から書き換えることにより特性を任意に定義できる自由度を持ったものであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、高速な負荷変動における電池電圧変化についても忠実に再現できる電池模擬装置が実現でき、電池の効率的な内部損失解析などに好適である。
4 演算部
41 積分器
42、43 乗算器
44 抵抗演算部
45 電圧演算部
46 減算器
47 応答計算部
5 定電圧源
6 電流計
7 負荷
8 可変抵抗器
81 NチャンネルMOS FET
82 Vgs−Rdsテーブル
83 抵抗デジタル変換装置
84 D/A変換器
85 PチャンネルMOS FET

Claims (5)

  1. 出力電圧が制御される定電圧源と、
    前記定電圧源に接続され抵抗値が制御される可変抵抗器と、
    前記定電圧源に流れる電流を検出する電流計と、
    前記定電圧源の出力電圧と前記可変抵抗器の抵抗値を制御する演算部、
    とで構成されたことを特徴とする電池模擬装置。
  2. 前記可変抵抗器は、
    前記演算部から入力される抵抗値データをアナログ信号に変換して出力するD/A変換器と、
    このD/A変換器の出力信号をゲート入力としてドレイン−ソース間抵抗を制御するトランジスタ、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の電池模擬装置。
  3. 前記演算部は、
    メモリに格納されているアルゴリズムやテーブルに従って演算を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電池模擬装置。
  4. 前記アルゴリズムやテーブルを外部から書き換えることができることを特徴とする請求項3記載の電池模擬装置。
  5. 前記トランジスタのドレイン−ソース間の抵抗を測定する抵抗測定回路を設けたことを特徴とする請求項2記載の電池模擬装置。
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