JP2010216708A - 受水トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】散水ヘッダに設けられた孔部の目詰まりの頻度を低減させることができ、散水効率の低下を防止することができる受水トレイを提供すること。
【解決手段】圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、前記空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイ34であって、周壁34aによって囲繞された空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに二分する堰45が、底面から上方に向かって立設され、前記第2の空間S2に回収された水、および前記堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入した水が、散布水として循環されるように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、前記空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイ34であって、周壁34aによって囲繞された空間を第1の空間S1と第2の空間S2とに二分する堰45が、底面から上方に向かって立設され、前記第2の空間S2に回収された水、および前記堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入した水が、散布水として循環されるように構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイに関するものである。
空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
しかしながら、空気熱交換器に散布された散布水を循環させて再利用する場合、空気中の粉塵等が散布水に混入し、粉塵等が散布水とともに循環することになる。そのため、散水ヘッダに設けられた孔部が粉塵等によって目詰まりを起こし、散水効率が低下して、熱源機の性能が低下してしまうおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、散水ヘッダに設けられた孔部の目詰まりの頻度を低減させることができ、散水効率の低下を防止することができる受水トレイを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る受水トレイは、圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、前記空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイであって、周壁によって囲繞された空間を第1の空間と第2の空間とに二分する堰が、底面から上方に向かって立設され、前記第2の空間に回収された水、および前記堰を乗り越えて第2の空間に浸入した水が、散布水として循環されるように構成されている。
本発明に係る受水トレイは、圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、前記空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイであって、周壁によって囲繞された空間を第1の空間と第2の空間とに二分する堰が、底面から上方に向かって立設され、前記第2の空間に回収された水、および前記堰を乗り越えて第2の空間に浸入した水が、散布水として循環されるように構成されている。
本発明に係る受水トレイによれば、受水トレイに設けられた堰によって、受水トレイ内に形成された空間が第1の空間と、第2の空間とに仕切られ、第2の空間に回収された水、および堰を乗り越えて第2の空間に浸入した水が、例えば、循環配管を通って散水ヘッダに供給(送水)されることになる。一方、第1の空間に回収された水、および第1の空間内の底部に溜まった粉塵等は、定期的に外部に排出される。これにより、散布水とともに循環する粉塵等を大幅に減少させることができて、散水ヘッダ(より詳しくは、散水ヘッダに設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度を低減させることができて、散水効率の低下を防止することができる。
また、第1の空間に回収された水は、定期的に排出され、その分、新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合を低減させることができ、散布水の水質の悪化を抑制することができて、空気熱交換器および受水トレイ等の腐食を抑制することができる。
また、第1の空間に回収された水は、定期的に排出され、その分、新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合を低減させることができ、散布水の水質の悪化を抑制することができて、空気熱交換器および受水トレイ等の腐食を抑制することができる。
上記受水トレイにおいて、前記第1の空間を形成する底面が、前記第1の空間と連通する排水管の入口に向かって傾斜しているとさらに好適である。
このような受水トレイによれば、第1の空間内に存する底面は、排水管の入口に向かって傾斜するように、すなわち、第1の空間に回収された水、および底面の上に沈殿して溜まった粉塵等が、排水管の入口に流れ込むように形成されている。これにより、第1の空間に回収された水、および底面の上に沈殿して溜まった粉塵等を素速く(迅速に)排出することができる。また、排水管の入口に向かう水の流速を速めることができるので、底面の上に沈殿して溜まった粉塵等を効率よく排水管の入口に導き、外部に排出することができる。
上記受水トレイにおいて、前記排水管の入口が、前記周壁の近傍に設けられているとさらに好適である。
このような受水トレイによれば、排水管の入口が、受水トレイの周縁部、すなわち、作業員の目で見え(作業員が目視でき)て、かつ、作業員の手が届く位置に設けられている。これにより、粉塵等からなる堆積物(ごみ)の量や状態を容易に把握することができ、粉塵等からなる堆積物(ごみ)を必要に応じて容易に除去することができる。
上記受水トレイにおいて、前記堰が、前記第2の空間と連通する回収管の内径と同じかあるいは若干大きな内径を有する管状の部材とされ、前記堰の内周側に形成された第2の空間が、前記回収管の内部空間と連通するように接続されているとさらに好適である。
このような受水トレイによれば、堰が、回収管の入口から立設された管状の部材で構成されることとなるので、第2の空間を極力小さい容積(可及的に小さい容積)にすることができる。これにより、散布水とともに循環する粉塵等をさらに減少させることができて、散水ヘッダ(より詳しくは、散水ヘッダに設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度をさらに低減させることができて、散水効率の低下をさらに防止することができる。
また、第1の空間に回収された水は、定期的に排出され、その分、新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合をさらに低減させることができ、散布水の水質の悪化をさらに抑制することができて、空気熱交換器および受水トレイ等の腐食をさらに抑制することができる。
また、第1の空間に回収された水は、定期的に排出され、その分、新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合をさらに低減させることができ、散布水の水質の悪化をさらに抑制することができて、空気熱交換器および受水トレイ等の腐食をさらに抑制することができる。
本発明に係る熱源機は、散水ヘッダに設けられた孔部の目詰まりの頻度を低減させることができ、散水効率の低下を防止することができる受水トレイを具備している。
本発明に係る熱源機によれば、散水効率の低下による性能の低下が防止され、信頼性が向上することになる。
本発明に係る受水トレイによれば、散水ヘッダに設けられた孔部の目詰まりの頻度を低減させることができ、散水効率の低下を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
図1には、ターボ冷凍機(熱源機)の概略構成図が示されている。
ターボ冷凍機1は、ガス冷媒を圧縮するターボ圧縮機(圧縮機)3と、ターボ圧縮機3で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器5と、空気熱交換器5において凝縮された液冷媒を過冷却するエコノマイザ6と、さらに過冷却する冷媒予冷器8と、エコノマイザ過冷却度を調整するエコノマイザ用副膨張弁7bと、冷媒予冷器過冷却度を調整する冷媒予冷器用副膨張弁7cと、冷媒予冷器から導かれる冷媒液を膨張させる主膨張弁7aと、主膨張弁7aにおいて膨張させられた液冷媒を蒸発させる蒸発器9とを備えている。
図1には、ターボ冷凍機(熱源機)の概略構成図が示されている。
ターボ冷凍機1は、ガス冷媒を圧縮するターボ圧縮機(圧縮機)3と、ターボ圧縮機3で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器5と、空気熱交換器5において凝縮された液冷媒を過冷却するエコノマイザ6と、さらに過冷却する冷媒予冷器8と、エコノマイザ過冷却度を調整するエコノマイザ用副膨張弁7bと、冷媒予冷器過冷却度を調整する冷媒予冷器用副膨張弁7cと、冷媒予冷器から導かれる冷媒液を膨張させる主膨張弁7aと、主膨張弁7aにおいて膨張させられた液冷媒を蒸発させる蒸発器9とを備えている。
ターボ圧縮機3は、遠心羽根車を備えており、この遠心羽根車によってガス冷媒は圧縮される。遠心羽根車は、インバータ制御された電動機11によって回転駆動される。電動機11の回転数は、ターボ冷凍機1の全体を制御する冷凍機制御部(図示せず)によって決定される。この冷凍機制御部は、膨張弁7a,7b,7cの開度、ターボ圧縮機3のガス冷媒吸込口に設けたインレットガイドベーン(図示せず)等を制御する。
蒸発器9は、複数のプレートを平行に積層し、複数の冷媒流路と複数の冷温水流路とを交互に配列して構成したプレート型熱交換器とする。蒸発器9において得られる冷熱によって積層プレート内を流れる水が冷却されることにより、冷水が得られるようになっている。冷温水ノズル13より得られた冷水は、建物内の各居室に設置された室内機へと送られ、当該居室内の室内空調に利用される。
空気熱交換器5は、外気と熱交換できるように屋外に配置されている。空気熱交換器5は、空気の流れ方向に沿う向きに立設された板状のフィンを複数枚積層し、内部に冷媒が流れる複数のチューブをフィンの積層方向に貫通させた構成とされ、いわゆるフィン・アンド・チューブ型熱交換器となっている。この空気熱交換器5は、冷房運転時において、外気との間で高温高圧ガス冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器として動作する。
フィンの基材にはアルミ合金が用いられている。アルミ合金としては、熱伝導率を良くするために、アルミ含有率が高いものを用いるのが好ましい。フィンの表面には、濡れ性を確保するために、水ガラス系親水性樹脂コーティングがなされており親水性処理が施されている。
フィンの基材にはアルミ合金が用いられている。アルミ合金としては、熱伝導率を良くするために、アルミ含有率が高いものを用いるのが好ましい。フィンの表面には、濡れ性を確保するために、水ガラス系親水性樹脂コーティングがなされており親水性処理が施されている。
空気熱交換器5は、鉛直方向に立設された鉛直空気熱交換器5aと、鉛直方向に対して傾斜させて設けられた傾斜空気熱交換器5bとを備えている。一つの鉛直空気熱交換器5aと一つの傾斜空気熱交換器5bとが対になっており、それぞれの空気熱交換器5a,5bの下端が近接して隣り合う状態で配置されている。本実施形態では4対の空気熱交換器5が設けられており、合計として8面構成とされている。
鉛直空気熱交換器5aの前面には、充填材を備えた冷却器40と散水トレイ41が設置されている。散水トレイ41から冷却器40の充填材へと散布水が導かれ、散布水が充填材上を流下する際に外気との物質移動が行われ、蒸発潜熱によって散布水は冷却されるようになっている。
一対の空気熱交換器5a,5bの上方には、室外ファン15が設けられる。つまり、各対の空気熱交換器5a,5bに対して、一つの室外ファン15がそれぞれ設けられている。
室外ファン15は、空気を上方へ送出することによって下方に配置された空気熱交換器5a,5bへと外部から空気を誘引するものである。室外ファン15は電動モータ16によって回転させられる。電動モータ16は、図示しない冷凍機制御部によって駆動・停止が行なわれるようになっている。なお、電動モータ16をインバータ制御とし、回転数を可変制御できるようにしても良い。あるいは、直流モータを採用して回転数制御を行うようにしても良い。
室外ファン15は、空気を上方へ送出することによって下方に配置された空気熱交換器5a,5bへと外部から空気を誘引するものである。室外ファン15は電動モータ16によって回転させられる。電動モータ16は、図示しない冷凍機制御部によって駆動・停止が行なわれるようになっている。なお、電動モータ16をインバータ制御とし、回転数を可変制御できるようにしても良い。あるいは、直流モータを採用して回転数制御を行うようにしても良い。
図2には、空気熱交換器5に水を散布する散水装置20が示されている。同図では、一対の空気熱交換器5a,5bについて示しているが、他の空気熱交換器に対しても同じ散水装置20から水が散布されるようになっている。もちろん、各対の空気熱交換器5a,5bに対して、それぞれ、散水装置20を一つずつ設けることとしても良い。
各空気熱交換器5a,5bの上方には、それぞれ、散水ヘッダ(散水部)18が設けられている。各散水ヘッダ18の下面には多数の孔部が形成されており、各孔部から散布水が下方に流出するようになっている。各孔部は、空気熱交換器5のフィンのそれぞれに均等に散布水が行き渡るように配列されている。
空気熱交換器5a,5b、冷却器40、および散水トレイ41の下方には、これら空気熱交換器5および冷却器40に散布された散布水を回収するための受水トレイ(回収トレイ)34が設けられている。
空気熱交換器5a,5b、冷却器40、および散水トレイ41の下方には、これら空気熱交換器5および冷却器40に散布された散布水を回収するための受水トレイ(回収トレイ)34が設けられている。
受水トレイ34には、液面計36が設けられている。この液面計36により受水トレイ34内に貯留されている水量を冷凍機制御部にて把握することにより、各種制御が行われるようになっている。
受水トレイ34と各散水ヘッダ18との間には、回収管42と循環配管22が接続されている。回収管42は受水トレイ34と循環水ポンプ37を接続するものであり、途中に排水管(第1の排水管)28が接続されており、この排水管28の途中には、ブロー弁(第1のブロー弁)29が設けられている。冷凍機制御部からの指示によってブロー弁29を開くことにより、最も低い位置にある循環水ポンプ37前後の貯留水を外部へと排出できるようになっている。また循環配管22には、受水トレイ内の水を汲み上げて循環させるための循環ポンプ37と、循環ポンプ37の下流側に設置された逆止弁50とが設けられている。
循環ポンプ37は、インバータモータ38によって駆動されるようになっており、冷凍機制御部によって周波数制御することにより、流量を可変制御できるようになっている。
循環ポンプ37は、インバータモータ38によって駆動されるようになっており、冷凍機制御部によって周波数制御することにより、流量を可変制御できるようになっている。
循環配管22の中途位置、すなわち循環ポンプ37と逆止弁50との間には、分岐管26の上流端が接続されている。分岐管26の下流端は、上述した冷却器40の上方に位置する散水トレイ41に接続されている。これにより、分岐管26から導かれた散布水が散水トレイ41を介して冷却器40へと供給される。散水トレイ41は、上述の散水ヘッダ18と同様に、下面に多数の孔部が形成されており、各孔部から散布水が下方に流出するようになっている。冷却器40の下方には受水トレイ34が設けられており、冷却器40から流出した循環水を回収して、回収管42へと導くようになっている。
循環配管22には、供給配管(上水供給配管)21が接続されている。この供給配管21は、水道水(上水)配管23と、循環配管22とを接続する。水道水配管23の下流端には、元栓24が設けられている。供給配管21には、水道水供給用開閉弁25が設けられており、水道水配管23と供給配管21とを接続した後に、元栓24を開くことによって、水道水が水道水供給用開閉弁25まで導かれる。この水道水供給用開閉弁25を冷凍機制御部の指示によって開くことにより、水道水を循環配管22および散水ヘッダへ18へと流すことができるようになっている。
また、水道水供給用開閉弁25を開くことによって水道水を散水ヘッダ18へと導く場合には、逆止弁50によって、水道水が循環ポンプ37側へと流れないようになっている。
水道水配管23内の水圧が循環水ポンプ37の吐出圧力に比べて小さい場合は給水ができないため、供給配管21を循環水ポンプ37上流側の回収管42に接続することも可能である。その場合、逆止弁50は不要となる。
また、水道水供給用開閉弁25を開くことによって水道水を散水ヘッダ18へと導く場合には、逆止弁50によって、水道水が循環ポンプ37側へと流れないようになっている。
水道水配管23内の水圧が循環水ポンプ37の吐出圧力に比べて小さい場合は給水ができないため、供給配管21を循環水ポンプ37上流側の回収管42に接続することも可能である。その場合、逆止弁50は不要となる。
供給配管21には、薬液供給装置30が設けられている。この薬液供給装置30は、散布水中に、防錆剤や分散剤といった薬液を供給するものである。薬液供給装置30による薬液供給は、散水中常に行われているわけではなく、ブロー弁29が開となりかつ供給配管から給水するタイミング、もしくは初期の水充填時に行われる。排水を行うブロー弁と連動することにより薬液の無駄使いを抑制するようにするとよい。
次に、上記構成のターボ冷凍機1の動作について説明する。
図1に示すように、冷媒は、ターボ圧縮機3によって圧縮され、空気熱交換器5に送られる。空気熱交換器5へと送られた冷媒は、鉛直空気熱交換器5aと傾斜空気熱交換器5bのそれぞれに分配される。
空気熱交換器5では、室外ファン15によって導入される空気に熱を与えることによって冷媒が冷却されて凝縮する。また、各空気熱交換器5a,bには、散水ヘッダ18から散布水が流下させられるようになっている(図2参照)。流下させられた散布水は、空気熱交換器5のフィン表面を膜状に流れるに伴い、チューブ内を流れる冷媒から熱を奪う。これにより、空気熱交換器5における凝縮量を増大させている。空気熱交換器5のフィン表面を流れる冷却水が冷媒から奪う熱量は、冷媒と冷却水との温度差に基づく熱伝達にもよるが、主として散布水の蒸発潜熱が大きく寄与する。
図1に示すように、冷媒は、ターボ圧縮機3によって圧縮され、空気熱交換器5に送られる。空気熱交換器5へと送られた冷媒は、鉛直空気熱交換器5aと傾斜空気熱交換器5bのそれぞれに分配される。
空気熱交換器5では、室外ファン15によって導入される空気に熱を与えることによって冷媒が冷却されて凝縮する。また、各空気熱交換器5a,bには、散水ヘッダ18から散布水が流下させられるようになっている(図2参照)。流下させられた散布水は、空気熱交換器5のフィン表面を膜状に流れるに伴い、チューブ内を流れる冷媒から熱を奪う。これにより、空気熱交換器5における凝縮量を増大させている。空気熱交換器5のフィン表面を流れる冷却水が冷媒から奪う熱量は、冷媒と冷却水との温度差に基づく熱伝達にもよるが、主として散布水の蒸発潜熱が大きく寄与する。
空気熱交換器5において散布水により冷却され低い凝縮温度となった冷媒は、主流とエコノマイザ用副膨張弁7bと冷媒予冷器用副膨張弁7cに分岐される。主流はエコノマイザ6と冷媒予冷器8で過冷却が大きい冷媒液となり、主膨張弁7aで膨張し、蒸発器9へ送られる。一方、エコノマイザ用副膨張弁7bによって膨張させられた冷媒は、エコノマイザ6で熱交換して蒸発し、圧縮機3の中間段へと送られる。また、冷媒予冷器用副膨張弁7cによって膨張させられた冷媒は、冷媒予冷器8で熱交換して蒸発し、圧縮機3の一段吸込へ送られる。
蒸発器9へと送られた冷媒は、蒸発器9において蒸発する。冷媒が蒸発する際に持ち去る熱量によって冷熱が得られる。この冷熱は、冷温水ノズル13を流れる冷水に与えられ、この冷水は冷却されることになる。冷温水ノズル13から得られる冷水は、7℃程度の温度である。この冷水は、各室内機へと供給され、室内空調に用いられる。
蒸発器9において蒸発した冷媒は、圧縮機3へと戻り再び圧縮される。
蒸発器9へと送られた冷媒は、蒸発器9において蒸発する。冷媒が蒸発する際に持ち去る熱量によって冷熱が得られる。この冷熱は、冷温水ノズル13を流れる冷水に与えられ、この冷水は冷却されることになる。冷温水ノズル13から得られる冷水は、7℃程度の温度である。この冷水は、各室内機へと供給され、室内空調に用いられる。
蒸発器9において蒸発した冷媒は、圧縮機3へと戻り再び圧縮される。
次に、散水装置20による散水方法について説明する。散水装置20の運転としては、散布水を外部へ排出するブロー運転と、ブロー運転を行わずに散布水を循環させる通常運転とがある。以下では、先ず通常運転を説明し、次にブロー運転を説明することとする。
<通常運転>
受水トレイ34内に貯留された水は、循環ポンプ37によって汲み上げられ、各散水ヘッダ18へと導かれる。
散布水は、散水ヘッダ18から空気交換器5に対して供給され、空気熱交換器5を冷却した後、受水トレイ34にて回収される。
一方、循環ポンプ37によって汲み上げられた水の一部は、分岐管26を通って散水トレイ41へと導かれる。散水トレイ41へと導かれた循環水の一部は、冷却器40へと供給され、冷却器40の充填材を通過する際に自身の蒸発潜熱によって冷却される。冷却された水は、受水トレイ34にて回収される。
<通常運転>
受水トレイ34内に貯留された水は、循環ポンプ37によって汲み上げられ、各散水ヘッダ18へと導かれる。
散布水は、散水ヘッダ18から空気交換器5に対して供給され、空気熱交換器5を冷却した後、受水トレイ34にて回収される。
一方、循環ポンプ37によって汲み上げられた水の一部は、分岐管26を通って散水トレイ41へと導かれる。散水トレイ41へと導かれた循環水の一部は、冷却器40へと供給され、冷却器40の充填材を通過する際に自身の蒸発潜熱によって冷却される。冷却された水は、受水トレイ34にて回収される。
<ブロー運転>
通常運転が継続されると、循環水の一部が蒸発することによって循環水に含まれるシリカ成分、マグネシウム成分、カルシウム成分等の濃縮度が上昇する。この濃縮度が所定値を上回った場合には、ブロー運転が開始される。なお、循環水の濃縮度は、ターボ冷凍機1の熱負荷等を用いた計算によって算出することができる。
ブロー運転を行う場合には、循環ポンプ37を停止する。そして、冷凍機制御部の指示に基づきブロー弁29を開けることによって、受水トレイ34内の貯留水を外部へ排出する。一方、水道水供給用開閉弁25を開き、供給配管21を介して水道水を各散水ヘッダ18へと供給する。水道水は、各散水ヘッダ18から空気熱交換器5を通過し、受水トレイ34へと導かれる。
液面計36により所定量の水道水が供給されたと判断されると、水道水供給用開閉弁25を閉じ、水道水の供給を停止する。
その後、循環ポンプ37を起動し、通常運転へと移行する。
なお、供給配管21を回収管42に接続した場合は、ブロー運転時も循環水ポンプ37は運転し続ける必要がある。
通常運転が継続されると、循環水の一部が蒸発することによって循環水に含まれるシリカ成分、マグネシウム成分、カルシウム成分等の濃縮度が上昇する。この濃縮度が所定値を上回った場合には、ブロー運転が開始される。なお、循環水の濃縮度は、ターボ冷凍機1の熱負荷等を用いた計算によって算出することができる。
ブロー運転を行う場合には、循環ポンプ37を停止する。そして、冷凍機制御部の指示に基づきブロー弁29を開けることによって、受水トレイ34内の貯留水を外部へ排出する。一方、水道水供給用開閉弁25を開き、供給配管21を介して水道水を各散水ヘッダ18へと供給する。水道水は、各散水ヘッダ18から空気熱交換器5を通過し、受水トレイ34へと導かれる。
液面計36により所定量の水道水が供給されたと判断されると、水道水供給用開閉弁25を閉じ、水道水の供給を停止する。
その後、循環ポンプ37を起動し、通常運転へと移行する。
なお、供給配管21を回収管42に接続した場合は、ブロー運転時も循環水ポンプ37は運転し続ける必要がある。
さて、図3には、本実施形態に係る受水トレイ34の断面が拡大して示されている。図3に示すように、各受水トレイ34には、受水トレイ34の側壁(周壁)34aよりも低い堰45が設けられている。この堰45は、受水トレイ34内に形成された空間(受水トレイ34の側壁34aによって囲繞された空間)を第1の空間S1と第2の空間S2とに二分する仕切壁(隔壁)である。第1の空間S1は、受水トレイ34の底部に接続された排水管(第2の排水管)46、およびこの排水管46の途中に設けられたブロー弁(第2のブロー弁)47(図2参照)とつながっており、第1の空間S1に回収された水は、これら排水管46およびブロー弁47を介して、外部にブロー(排出)される。また、ブロー弁47が閉じられている状態では、第1の空間S1に回収された水は堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入する。このとき、第1の空間S1に回収された水の中に混じっている(混入している)粉塵等は、第1の空間S1内の底部に沈殿して溜まり、堰45を乗り越えて第2の空間S2の側に浸入しないようになっている。
一方、第2の空間S2は、回収管42を介して循環水ポンプ37とつながっており、第2の空間S2に回収された水、および堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入した水は、回収管42を通って循環水ポンプ37に戻される。
なお、図3中の二点鎖線は受水トレイ34によって回収された粉塵等からなる堆積物(ごみ)を示している。
なお、図3中の二点鎖線は受水トレイ34によって回収された粉塵等からなる堆積物(ごみ)を示している。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
受水トレイ34に設けられた堰45によって、受水トレイ34内に形成された空間が第1の空間S1と、第1の空間S1よりも小さな第2の空間S2とに仕切られ、第2の空間S2に回収された水、および堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入した水が、循環配管22を通って散水ヘッダ18に供給(送水)されることになる。一方、第1の空間S1に回収された水、および第1の空間S1内の底部に溜まった粉塵等は、ブロー弁47が定期的に開かれることにより、外部に排出される。これにより、散布水とともに循環する粉塵等を大幅に減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度を低減させることができて、散水効率の低下を防止することができる。
また、第1の空間S1に回収された水は、定期的に排出され、その分、供給配管21を介して新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合を低減させることができ、散布水の水質の悪化を抑制することができて、空気熱交換器5、受水トレイ34等の腐食を抑制することができる。
受水トレイ34に設けられた堰45によって、受水トレイ34内に形成された空間が第1の空間S1と、第1の空間S1よりも小さな第2の空間S2とに仕切られ、第2の空間S2に回収された水、および堰45を乗り越えて第2の空間S2に浸入した水が、循環配管22を通って散水ヘッダ18に供給(送水)されることになる。一方、第1の空間S1に回収された水、および第1の空間S1内の底部に溜まった粉塵等は、ブロー弁47が定期的に開かれることにより、外部に排出される。これにより、散布水とともに循環する粉塵等を大幅に減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度を低減させることができて、散水効率の低下を防止することができる。
また、第1の空間S1に回収された水は、定期的に排出され、その分、供給配管21を介して新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合を低減させることができ、散布水の水質の悪化を抑制することができて、空気熱交換器5、受水トレイ34等の腐食を抑制することができる。
さらに、循環配管22に供給配管21を接続することにより、受水トレイ34を介さずに散水ヘッダ18へと水道水を直接供給することとしたことにより、比較的低温とされた水道水の温度を維持したままで空気熱交換器5へと供給することができる。特に夏期には、水道水は、循環水よりも温度が低いだけでなく、外気の湿球温度よりも低い温度とされるので、空気熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
さらにまた、水道水供給用開閉弁25は、通常運転時に閉とされ、ブロー運転時に開とするようにして、ブロー運転時にのみ水道水を供給することとしたので、通常運転時には散布水を循環させることによって水道水使用量を可及的に少なくできるとともに、ブロー運転時には高い冷却性能にて散布水を補充供給することができる。
ブロー運転時に循環ポンプ37を停止することにより、ブロー運転時には散布水を循環させず、循環水を空気熱交換器5の冷却に用いないこととした。これにより、ブロー運転時は水道水のみが供給されることになり、空気熱交換器5の冷却性能をさらに増大させることができる。
また、ブロー運転時には循環ポンプ37を停止させることができるので、補機動力を低減することができる。
さらにまた、水道水供給用開閉弁25は、通常運転時に閉とされ、ブロー運転時に開とするようにして、ブロー運転時にのみ水道水を供給することとしたので、通常運転時には散布水を循環させることによって水道水使用量を可及的に少なくできるとともに、ブロー運転時には高い冷却性能にて散布水を補充供給することができる。
ブロー運転時に循環ポンプ37を停止することにより、ブロー運転時には散布水を循環させず、循環水を空気熱交換器5の冷却に用いないこととした。これにより、ブロー運転時は水道水のみが供給されることになり、空気熱交換器5の冷却性能をさらに増大させることができる。
また、ブロー運転時には循環ポンプ37を停止させることができるので、補機動力を低減することができる。
本発明の第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。
図4には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図4に示すように、本実施形態に係る受水トレイ51は、第1の空間S1内に存する底面52が、傾斜面とされているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図4には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図4に示すように、本実施形態に係る受水トレイ51は、第1の空間S1内に存する底面52が、傾斜面とされているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
底面52は、排水管46の入口に向かって傾斜しており、ブロー弁47(図2参照)が開かれると、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等は、底面52に沿って流れ、排水管46の入口から排水管46に流れ込み、外部に排出される。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
第1の空間S1内に存する底面52は、排水管46の入口に向かって傾斜するように、すなわち、ブロー弁47が開かれると、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等が、排水管46の入口に流れ込むように形成されている。これにより、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等を素速く(迅速に)排出することができる。また、排水管46の入口に向かう水の流速が、第1実施形態のものよりも速くなるので、底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等を効率よく排水管46の入口に導き、外部に排出することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
第1の空間S1内に存する底面52は、排水管46の入口に向かって傾斜するように、すなわち、ブロー弁47が開かれると、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等が、排水管46の入口に流れ込むように形成されている。これにより、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等を素速く(迅速に)排出することができる。また、排水管46の入口に向かう水の流速が、第1実施形態のものよりも速くなるので、底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等を効率よく排水管46の入口に導き、外部に排出することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第3実施形態について、図5を参照しながら説明する。
図5には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図5に示すように、本実施形態に係る受水トレイ61は、その周縁部に排水管46の一端(上流端)が接続されているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図5には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図5に示すように、本実施形態に係る受水トレイ61は、その周縁部に排水管46の一端(上流端)が接続されているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
第2実施形態と同様、底面52は、排水管46の入口に向かって傾斜しており、ブロー弁47(図2参照)が開かれると、第1の空間S1に回収された水、および底面52の上に沈殿して溜まった粉塵等は、底面52に沿って流れ、排水管46の入口から排水管46に流れ込み、外部に排出される。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
排水管46の入口は、受水トレイ61の周縁部、すなわち、作業員の目で見え(作業員が目視でき)て、かつ、作業員の手が届く位置に設けられている。これにより、粉塵等からなる堆積物(ごみ)の量や状態を容易に把握することができ、粉塵等からなる堆積物(ごみ)を必要に応じて容易に除去することができる。
その他の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
排水管46の入口は、受水トレイ61の周縁部、すなわち、作業員の目で見え(作業員が目視でき)て、かつ、作業員の手が届く位置に設けられている。これにより、粉塵等からなる堆積物(ごみ)の量や状態を容易に把握することができ、粉塵等からなる堆積物(ごみ)を必要に応じて容易に除去することができる。
その他の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明の第4実施形態について、図6を参照しながら説明する。
図6には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図6に示すように、本実施形態に係る受水トレイ71は、その周縁部に排水管46の一端(上流端)が接続され、回収管42の入口から上方に向かって堰45が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図6には、本実施形態に係る受水トレイの断面が拡大して示されている。
図6に示すように、本実施形態に係る受水トレイ71は、その周縁部に排水管46の一端(上流端)が接続され、回収管42の入口から上方に向かって堰45が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係る堰45は、回収管42の内径と同じ内径あるいは回収管42の内径よりも若干大きな内径を有する管状(筒状)の部材であり、堰45の内周側に形成された第2の空間S2が、回収管42の内部空間と連通するように接続されている。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
堰45が、回収管42の入口から立設された管状の部材で構成されることとなるので、第2の空間S2を極力小さい容積(可及的に小さい容積)にすることができる。これにより、散布水とともに循環する粉塵等をさらに減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度をさらに低減させることができて、散水効率の低下をさらに防止することができる。
また、第1の空間S1に回収された水は、定期的に排出され、その分、供給配管21を介して新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合をさらに低減させることができ、散布水の水質の悪化をさらに抑制することができて、空気熱交換器5、受水トレイ34等の腐食をさらに抑制することができる。
さらに、排水管46の入口は、受水トレイ61の周縁部、すなわち、作業員の目で見え(作業員が目視でき)て、かつ、作業員の手が届く位置に設けられている。これにより、粉塵等からなる堆積物(ごみ)の量や状態を容易に把握することができ、粉塵等からなる堆積物(ごみ)を必要に応じて容易に除去することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
堰45が、回収管42の入口から立設された管状の部材で構成されることとなるので、第2の空間S2を極力小さい容積(可及的に小さい容積)にすることができる。これにより、散布水とともに循環する粉塵等をさらに減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度をさらに低減させることができて、散水効率の低下をさらに防止することができる。
また、第1の空間S1に回収された水は、定期的に排出され、その分、供給配管21を介して新しい水道水が補充されることとなるので、散布水中の雨水の割合をさらに低減させることができ、散布水の水質の悪化をさらに抑制することができて、空気熱交換器5、受水トレイ34等の腐食をさらに抑制することができる。
さらに、排水管46の入口は、受水トレイ61の周縁部、すなわち、作業員の目で見え(作業員が目視でき)て、かつ、作業員の手が届く位置に設けられている。これにより、粉塵等からなる堆積物(ごみ)の量や状態を容易に把握することができ、粉塵等からなる堆積物(ごみ)を必要に応じて容易に除去することができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、上述した実施形態において、空気熱交換器5に散布された散布水が第1の空間S1のみによって回収されるように、すなわち、散布水が滴下してくる領域に第1の空間S1が形成され、散布水が滴下してくる領域以外の領域に第2の空間S2が形成されるように構成されているとさらに好適である。
このように構成すると、粉塵等を含んだ散布水は全て第1の空間S1に滴下し、散布水中の粉塵等は第1の空間S1で全て回収されることになる。これにより、散布水とともに循環する粉塵等をより一層減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度をより一層低減させることができて、散水効率の低下をより一層防止することができる。
このように構成すると、粉塵等を含んだ散布水は全て第1の空間S1に滴下し、散布水中の粉塵等は第1の空間S1で全て回収されることになる。これにより、散布水とともに循環する粉塵等をより一層減少させることができて、散水ヘッダ18(より詳しくは、散水ヘッダ18に設けられた孔部)の目詰まりの頻度および掃除の頻度をより一層低減させることができて、散水効率の低下をより一層防止することができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。例えば、第4実施形態のところで説明した堰45は、回収管42の一端部(上端部)で構成することもできる。すなわち、回収管42の一端部を受水トレイ71の底面72から上方に突き出させて堰45とすることもできる。
1 ターボ冷凍機(熱源機)
3 ターボ圧縮機(圧縮機)
5 空気熱交換器
5a 空気熱交換器
5b 空気熱交換器
34 受水トレイ
34a 周壁
42 回収管
45 堰
46 排水管
51 受水トレイ
52 底面
61 受水トレイ
71 受水トレイ
S1 第1の空間
S2 第2の空間
3 ターボ圧縮機(圧縮機)
5 空気熱交換器
5a 空気熱交換器
5b 空気熱交換器
34 受水トレイ
34a 周壁
42 回収管
45 堰
46 排水管
51 受水トレイ
52 底面
61 受水トレイ
71 受水トレイ
S1 第1の空間
S2 第2の空間
Claims (5)
- 圧縮機で圧縮されたガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮液化させる空気熱交換器の下方に設けられて、前記空気熱交換器に散布された散布水を回収する受水トレイであって、
周壁によって囲繞された空間を第1の空間と第2の空間とに二分する堰が、底面から上方に向かって立設され、前記第2の空間に回収された水、および前記堰を乗り越えて第2の空間に浸入した水が、散布水として循環されることを特徴とする受水トレイ。 - 前記第1の空間を形成する底面が、前記第1の空間と連通する排水管の入口に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の受水トレイ。
- 前記排水管の入口が、前記周壁の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の受水トレイ。
- 前記堰が、前記第2の空間と連通する回収管の内径と同じかあるいは若干大きな内径を有する管状の部材とされ、前記堰の内周側に形成された第2の空間が、前記回収管の内部空間と連通するように接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の受水トレイ。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の受水トレイを具備していることを特徴とする熱源機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009063432A JP2010216708A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 受水トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009063432A JP2010216708A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 受水トレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=42975746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009063432A Withdrawn JP2010216708A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 受水トレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010216708A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210136A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Kurita Water Ind Ltd | 冷却塔及びその運転方法 |
CN106705741A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-24 | 北京百度网讯科技有限公司 | 清除冷却塔中的杂质的方法以及冷却塔 |
CN107062938A (zh) * | 2017-04-27 | 2017-08-18 | 北京百度网讯科技有限公司 | 冷却塔 |
-
2009
- 2009-03-16 JP JP2009063432A patent/JP2010216708A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120605 |