JP2010214009A - 仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置 - Google Patents

仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の行動に応じて仮想ペットを生育させ、利用者の健康増進を図る。
【解決手段】仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成装置であって、仮想ペットを生成し、利用者の行動情報に基づいて育成処理部(育成制御部36)で育成するとともに、利用者の地図上の行動範囲を特定し、仮想ペットの支配領域を設定して、表示部(52)に表示する。行動情報は、利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかであり、情報蓄積部(位置情報履歴蓄積部32)に蓄積する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子的に生成させた仮想ペットの処理技術に関し、例えば、仮想ペットの生育状態を利用者の行動に関係づけて処理する仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置に関する。
仮想ペット技術は、情報処理機能を持つ電子装置を用いて電子的に仮想ペットを生成させ、それを生物の成長に準えて生育させる電子技術である。この仮想ペット技術を用いれば、ロボットや、ゲーム機等の処理装置により、育成シミュレーションが行える。
このような仮想ペット技術では、例えば、愛玩ロボットの移動により縄張り領域を確保し、他の愛玩ロボットの痕跡を検出すれば、特定の動作を起こすように処理することが知られている(例えば、特許文献1)。また、ユーザが携行する擬似ペットを生成させ、その擬似ペットが近傍エリアに存在する他の擬似ペットと互いに無線通信により交信するものが知られている(例えば、特許文献2)。
特開2004−255528号公報 特開2001−224867号公報
ところで、携帯型ゲーム機における仮想ペットはゲーム内の主人公や登場者等の遊興的な対象にすぎない。ロボット型のものでも同様である。このような仮想ペットでは、利用者の歩行等の行動を仮想ペットに反映させるものではなかった。
歩行等、運動は人の健康増進のために不可欠であるが、このような行動に対し、電子技術で生成される仮想ペットを単に遊興的、趣味的な対象物に止まらせることなく、人の健康の維持増進のために活用できないかという課題がある。
斯かる要求や課題について、特許文献1、2のいずれにもその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本開示の仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置の目的は、電子的に生成させた仮想ペットを利用者の行動に応じて生育させ、人の健康増進に寄与することにある。
また、本開示の仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置の他の目的は、日常的に携行される携帯電子機器等を用いて健康管理を行うことにある。
上記目的を達成するため、本開示の仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置では、携帯端末装置等を所持した利用者の運動等による行動情報を取得し、この行動情報に応じて仮想ペットの成長や状態の変化等の生育を行う。また、利用者の行動情報に基づいて仮想ペットの支配領域を設定する。従って、利用者は、仮想ペットの育成状態から視覚的に運動の多少が把握でき、健康管理を行うことができる。また、日常的に携行される携帯端末装置を利用し、利用者の運動と仮想ペットの生育条件とを関連付けることで、運動の促進を促すことができる。
そこで、本開示の仮想ペット育成装置では、仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成装置であって、情報蓄積部と、育成処理部と、支配領域設定部と、表示部とで構成される。情報蓄積部では、利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する。育成処理部では、仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて育成させる。支配領域設定部では、前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する。表示部では、前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する。
また、本開示の仮想ペット育成方法は、仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成方法であって、行動情報の蓄積ステップと、行動情報に基づく育成ステップと、支配領域の設定ステップと、表示ステップとを含む。行動情報の蓄積ステップでは、利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する。行動情報に基づく育成ステップでは、仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを蓄積された前記行動情報に基づいて育成させる。支配領域の設定ステップでは、前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域を設定する。そして、表示ステップでは、育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示する。
また、本開示の仮想ペット育成プログラムは、コンピュータによって仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成プログラムであって、情報蓄積機能と、育成機能と、支配領域設定機能と、表示機能とを含んでいる。情報蓄積機能では、利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する。育成処理機能では、仮想ペットを生成させ、蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる。支配領域設定機能では、前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する。表示機能では、育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示する。
また、本開示の携帯端末装置は、仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる機能を備えた携帯端末装置であって、仮想ペット生成部と、情報蓄積部と、育成処理部と、支配領域設定部と、表示部とを備える構成である。仮想ペット生成部では、仮想ペットを生成させる。情報蓄積部では、利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する。育成処理部では、前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる。支配領域設定部では、前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する。表示部では、前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する。
本開示の仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置によれば、次のような効果が得られる。
(1) 生成された仮想ペットの生育に利用者の運動等の行動が関連付けられ、仮想ペットが利用者の行動によって生育され、その生育状態が視覚的に確認でき、仮想ペットの生育により利用者の健康管理やその維持増進が図られる。
(2) 仮想ペットの生育状態や、利用者の運動による行動範囲を視覚的に確認でき、仮想ペットの生育により利用者に運動を促すことができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る仮想ペット育成システムを示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯電子機器の構成例を示す図である。 生成された仮想ペットの表示例を示す図である。 位置情報履歴テーブルの例を示す図である。 利用者の行動情報の取得処理を示すフローチャートである。 仮想ペットの育成処理を示すフローチャートである。 仮想ペットの生育状態の例を示すフローチャートである。 移動距離10〔km〕のときの仮想ペットの生育状態の例を示す図である。 移動距離30〔km〕のときの仮想ペットの生育状態の例を示す図である。 仮想ペットの異常状態への移行処理を示すフローチャートである。 仮想ペットの異常状態の例を示す図である。 第3の実施の形態に係る仮想ペット育成システムの構成例を示す図である。 第3の実施の形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。 サーバのハードウェア構成例を示す図である。 仮想ペット育成システムの散歩処理のシーケンス図である。 仮想ペット育成システムのコミュニケーション処理のシーケンス図である。 第4の実施の携帯に係るサーバの処理を示すフローチャートである。 登録される利用者情報テーブルの例を示す図である。 登録される位置情報テーブルの例を示す図である。 縄張り情報テーブルの例を示す図である。 散歩による位置情報測定地点を示す図である。 緯度、経度の最大及び最小の地点を繋げた領域Aの形成を示す図である。 領域Aから外れた位置情報の有無を示す図である。 領域Aから外れた位置情報を含めた縄張り領域の形成を示す図である。 縄張り領域の重複検索を示す図である。 縄張り領域表示処理を示すフローチャートである。 縄張り確認画面の例を示す図である。 コミュニティ形成処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る携帯電話機の構成例を示す図である。 携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。 第6の実施の形態に係る外部機器の機能構成例を示す図である。 外部機器の接続処理を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係るPDAを示す図である。 他の実施の形態に係るPCを示す図である。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態は、仮想ペットの生成及びその育成と、仮想ペットを育成する利用者間のコミュニケーションを実現する仮想ペットシステム及びその機能に関する。
この第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る仮想ペットシステムを示す図である。なお、図1に示す構成は一例であって、これに限定されるものではない。
この仮想ペット育成システム2は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置の一例である。この仮想ペット育成システム2では、電子的に仮想ペットを生成させ、その仮想ペットを育成して表示画面上に表示する。また、この仮想ペットを育成する利用者は、同様の仮想ペットを育成する他の利用者とのコミュニケーションが図られる。
仮想ペットの育成には、利用者の行動情報及び/又はその蓄積情報を利用する。この行動情報には、利用者による入力操作、利用者の運動等を含む。利用者の行動情報としては、例えば、利用者の移動距離や移動速度等を利用しており、この行動情報に応じて仮想ペットを育成し、その育成状態が表示される。
この仮想ペット育成システム2は、図1に示すように、携帯電子機器4と、サーバ6とを備えている。携帯電子機器4は、仮想ペット機能部8と、GPS(Global Positioning System )機能部10と、インターネット接続機能部12と、地図表示機能部14と、外部接続機能部16とを備える。
仮想ペット機能部8は、仮想ペットの生成、その育成及び表示を実行する機能部である。GPS機能部10は、GPS衛星18との通信により、仮想ペットが生成される携帯電子機器4を所持する利用者の位置情報を取得する機能部である。インターネット接続機能部12は、ネットワークを介してサーバ6との間でデータ通信等を行う通信機能部である。なお、インターネット接続機能部12による接続相手は、サーバ6に限られず、仮想ペットを育成する他の利用者の携帯電子機器であってもよい。
地図表示機能部14は、GPS機能部10で取得した位置情報や、この位置情報の蓄積により算出した移動情報等を地図上に表示する機能部である。外部接続機能部16は、有線や無線により外部機器20と接続する機能部であって、外部機器20として例えば、他の携帯電子機器やパーソナルコンピュータ(PC)と接続する。そして、携帯電子機器4と外部機器20との間で利用者の行動情報や仮想ペットのデータ等のやり取りを行う。
また、サーバ6は、同様の仮想ペットを育成する利用者間でコミュニティを形成し、利用者間での通信の許可等を行う。このサーバ6は、ユーザ登録管理機能部22と、位置情報管理機能部24と、縄張り管理機能部26と、コミュニティ機能部28と、情報管理機能部29とを備える。
ユーザ登録管理機能部22は、サーバ6にアクセスしてくる携帯電子機器4の利用者(ユーザ)や仮想ペットの情報等を登録し、管理する機能部であり、例えば、コミュニティの形成等において、利用者や仮想ペットの特定等を行う。
位置情報管理機能部24は、携帯電子機器4との間で位置情報の送受信制御を行うとともに、取得した利用者の位置情報等の行動情報を管理する機能である。縄張り管理機能部26は、利用者の行動情報から、仮想ペットの支配領域を設定する支配領域設定手段の一例であって、仮想ペットが生成された携帯電子機器4を所持した利用者の行動範囲を算出して特定し、仮想ペットの支配領域である縄張りとして管理、記録する。また、他の仮想ペットの縄張り範囲が重複するか否かの判断等を行う。この縄張り算出では、例えば、ユーザ登録管理機能部22の利用者情報と、位置情報管理機能部24が管理する位置情報を利用する。
コミュニティ機能部28は、縄張りが重複する仮想ペット同士でコミュニティを形成し、例えば、メールやチャット(CHAT) 等を利用して利用者間でコミュニケーションを許可する機能部である。情報管理機能部29は、サーバ6の記憶手段を構成し、位置情報管理機能部24で受信した利用者の位置情報や、ユーザ登録管理機能部22にある利用者の登録情報等を記憶する。
なお、この実施の形態では、利用者の行動範囲を特定し、仮想ペットの支配領域を設定する縄張り管理機能部26やコミュニティ機能部28等をサーバ6側に備えているが、これに限られず、携帯電子機器4側に備えるようにしてもよい。
斯かる構成により、利用者の行動情報を取得し、仮想ペットの育成に利用者の行動情報を関係付け、仮想ペットの生成、育成及びその表示を行う。そして、その生育状態が視覚的に確認でき、生育のための利用者の行動が利用者の健康管理に役立てられる。さらに、利用者の行動情報に応じて設定した縄張り領域が重複する仮想ペット同士でコミュニティを形成し、通信を許可することで、コミュニケーションを図ることができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は携帯電子機器を用いた仮想ペットの生成及び育成に関する。
この第2の実施の形態について、図2、図3及び図4を参照する。図2は、第2の実施の形態に係る携帯電子機器の構成例を示す図、図3は、生成された仮想ペットの表示例を示す図、図4は、位置情報履歴テーブルの例を示す図である。なお、図2、図3及び図4に示す構成は一例であって、これに限定されるものではない。図2、図3及び図4において、図1と同一部分には、同一符号を付してある。
この携帯電子機器4は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置の一例であって、電子的に仮想ペットを生成させ、その仮想ペットを表示画面上に表示し、この仮想ペットを育成する。この仮想ペットの育成には利用者の行動情報及び/又はその蓄積情報を利用する。この行動情報には、利用者による入力操作、利用者の運動等を含む。利用者の行動情報としては、例えば、利用者の移動距離や移動速度等を利用し、この行動情報に応じて仮想ペットが育成され、その育成状態が表示される。
これにより、仮想ペットの育成状態を見れば、利用者が適度な運動を行っているか否かの把握ができ、仮想ペットを育成させるゲーム感覚で利用者の健康管理も行うことができる。
この携帯電子機器4には、図2に示すように、既述の仮想ペット機能部8、GPS機能部10、インターネット接続機能部12、地図表示機能部14、外部接続機能部16等が構成されている。
仮想ペット機能部8は、仮想ペットを電子的に生成し、育成シミュレーションを行う仮想ペット育成機能部又は仮想ペット生成部の一例であって、例えば、利用者の行動情報を取り込み、その行動情報に基づいて仮想ペットの生育を行うとともに、利用者の健康管理を行うための算出処理等を行う。この仮想ペット機能部8には、例えば、GPS制御部30、位置情報履歴蓄積部32、散歩制御部34、育成制御部36、表示制御部38、健康管理制御部40等が備えられている。
GPS制御部30は、GPS機能部10と接続され、例えば、携帯電子機器4を所持した利用者の位置情報の取得に関するON/OFF設定の制御を行う。また、取り込んだ位置情報について、位置情報履蓄積部32や散歩制御部34側に転送する。
位置情報履歴蓄積部32は、GPS機能部10で取得した位置情報等を記録する情報蓄積部の一例である。この位置情報の蓄積では、例えば、取得した緯度、経度の情報とともに、取得日時の情報も含めて記録してもよい。また、情報の蓄積方法として、位置情報履歴テーブルを作成するようにしてもよい。
散歩制御部34は、携帯電子機器4を所持した利用者の行動情報の算出処理部の一例であり、GPS制御部30や位置情報履歴蓄積部32等から取得した位置情報、時間情報等から行動情報である移動距離、移動速度等を算出する。この算出した行動情報に関し、例えば、行動情報テーブルを作成してもよい。そして、算出した行動情報を地図表示機能部14、育成制御部36、健康管理制御部40、又はインターネット接続機能部12等に送信する。その他、例えば、算出した行動情報に関し、移動速度、移動距離、移動時間等を比較して、利用者の移動が歩行や走行等の運動によるものか、又は乗り物等を利用したものか否かの判断等を行ってもよい。
育成制御部36は、例えば、後述する仮想ペット育成プログラムの実行により、利用者の行動情報等に基づいて仮想ペットを育成させる育成処理手段の一例である。育成制御部36では、散歩制御部34から取得した利用者の行動情報や利用者の入力操作に基づいて仮想ペットの育成シミュレーションを実行する。
この仮想ペットの育成では、携帯電子機器4を所持した利用者が、歩行や走行により移動することを擬似的なペットの散歩と見なしている。また、仮想ペットに対して、例えば「食事を与える」や「遊ぶ」等のコマンド(命令)を入力することで擬似的に仮想ペットの世話を行う。そして、仮想ペットは、利用者の行動情報が所定の状態に達したこと等を契機として、その容姿や行動内容の変化、行動パターンの増加等の生育が行われる。
また、表示制御部38は、生成された仮想ペットを携帯電子機器4の表示部52(図3)に表示する表示手段であって、育成制御部36から育成された仮想ペットの情報を取得して、表示部に表示させる。また、後述するように、利用者の行動情報に基づいて設定される仮想ペットの支配領域である縄張り情報等の表示も行う。
健康管理制御部40は、散歩制御部34から利用者の行動情報である移動距離情報、時間情報、移動速度情報等を受け取り、利用者の健康管理情報として、利用者のカロリー消費量等を算出する。そして、この算出した値について、算出した日付け情報や時刻情報等とともに、利用者の健康管理データとして記録してもよい。その他、例えば、1日毎又は数日毎の健康管理情報を監視して利用者の行動実績の推移の判断や、行動情報から算出したカロリー消費量等の多少の比較等を行ってもよい。そして、この比較結果を表示制御部38側に送信し、仮想ペットを利用して、利用者に運動を促すような表示指示を行ってもよい。
GPS機能部10は、携帯電子機器4の位置情報である緯度情報、経度情報を取得する機能である。そして、仮想ペット機能部8で設定された移動情報取得のON/OFFに基づいて、所定時間毎に測位を実行すれば、詳細な移動位置を取得することができる。
インターネット接続機能部12は、ネットワークを介してサーバや他の携帯電子機器等との通信を行う通信機能部の一例である。インターネット接続機能部12は、例えば、位置情報送受信制御部42、縄張り送受信制御部44、メール送受信制御部46、チャット通信制御部48、ブラウザ機能部50で構成されている。
位置情報送受信制御部42は、GPS機能部10で取得した位置情報をネットワークを介して送受信する機能部である。縄張り送受信制御部44は、利用者の移動情報から算出された行動範囲である縄張り情報について、ネットワーク側に送受信する機能部である。メール送受信制御部46は、他の携帯電子機器等とのメールの送受信を行う機能部である。チャット通信制御部48は、他の利用者の携帯電子機器等とチャット(Chat) を利用したコミュニケーションの制御を行う機能部である。ブラウザ機能部50は、例えば、Webサイト等の閲覧をする機能部である。
地図表示機能部14は、携帯電子機器4を所持した利用者の移動による仮想ペットの散歩範囲、散歩経路等を地図上に表示する。この地図表示では、例えば、GPS機能部10や散歩制御部34等から位置情報や移動距離情報、時間情報等を受け取り、地図データと併せて表示する。また、後述する利用者の行動情報を利用したコミュニケーション機能では、仮想ペットの「縄張り」領域の表示でも同様に地図表示を行う。なお、この地図データは、予め利用者の携帯電子機器4の記憶部等に記憶させていてもよく、利用者の現在位置情報に応じてネットワーク上のサーバや基地局等からダウンロードしてもよい。また、このダウンロードした地図情報と、地図表示機能部14で生成した位置情報データとをWebサーバ等に送信し、後述するWebサイトを閲覧するブラウザ機能を利用して閲覧するようにしてもよい。
外部接続機能部16は、既述のように、外部機器20との間で、例えば、USB(Universal Serial Bus) や赤外線通信等、有線又は無線により接続する機能部の一例であって、利用者の行動情報や仮想ペットのデータ等の送受信を行う。
このような構成において、図3に示すように、携帯電子機器4の表示部52に、生成され、生育された仮想ペットの表示画面54が表示される。この場合、仮想ペット56の一例として、例えば、ひよこのキャラクターを表示している。また、表示画面54には、仮想ペット育成のコマンド入力指示表示として、例えば、仮想ペットのプロフィール情報を表示させるコマンド58、仮想ペットに食事をさせるコマンド60、利用者の移動距離等を示す散歩情報の表示コマンド62等が表示される。これらのコマンド表示は、携帯電子機器4の操作キー等にそれぞれ割り当てられてもよい。
位置情報履歴蓄積部32に蓄積される位置情報は、図4に示すように、例えば、位置情報履歴テーブル64を作成して蓄積される。この位置情報履歴テーブル64には、GPS制御部30から受け取った利用者の位置情報として、緯度情報66、経度情報68や、その取得年月日及び時刻情報70が蓄積される。
次に、仮想ペット育成方法及び仮想ペット育成プログラムの処理内容について、図5、図6、図7、図8及び図9を参照する。図5は、利用者の行動情報の取得処理を示すフローチャート、図6は、仮想ペットの育成処理を示すフローチャート、図7は、仮想ペットの生育状態の例を示すフローチャート、図8は、移動距離10〔km〕のときの仮想ペットの生育状態の例を示す図、図9は、移動距離30〔km〕のときの仮想ペットの生育状態の例を示す図である。なお、図5、図6、図7、図8及び図9に示す処理内容、手順等は一例であって、これに限定されるものではない。
既述のように、仮想ペットの育成処理では、携帯電子機器4を所持した利用者の行動情報に応じて仮想ペットを生育する。
利用者の行動情報の取得処理では、図5に示すように、散歩開始か否かの判断を行う(ステップS1)。この判断は、例えば、携帯電子機器4のGPS制御部30において、位置情報が変化したことを基準に行えばよい。また、仮想ペット育成プログラムの起動時にGPS制御部30に対して位置情報取得指示を行うようにしてもよい。その他、散歩開始時に利用者が散歩を開始する旨の入力操作を行うようにしてもよく、また、携帯電子機器4に加速度センサ等を構成し、移動状態を検出するようにしてもよい。
ステップS1の判断で、利用者が散歩を行っていない場合(ステップS1のNO)、行動情報の取得処理を終了する。また、散歩を開始した場合(ステップS1のYES)、GPS機能による測位を行い(ステップS2)、位置情報を取得する。取得した位置情報は、例えば、GPS制御部30から位置情報履歴蓄積部32側に送信される(ステップS3)。また、外部のサーバ等において位置情報の蓄積や利用を行う場合には、そのサーバ側に対して位置情報を送信するようにしてもよい。例えば、後述する他の仮想ペットの利用者とのコミュニティを形成する場合には、この位置情報に基づいて行動範囲を把握するようにしてもよい。
そして、この位置情報の取得処理中において、継続的に散歩中か否かの判断を行う(ステップS4)。この判断は、例えば、取得した位置情報に変化があるか否かを基準に行えばよい。散歩中であると判断した場合(ステップS4のYES)、ステップS2に戻り、引き続きGPS測位と位置情報の送信を繰り返す。GPS測位や位置情報送信のタイミングは、所定時間T1として、例えば30秒〜1分毎に行っているが、この散歩中か否か(ステップS4)の判断タイミングもGPS測位のタイミングに合わせて行うようにしてもよい。
散歩中でないと判断した場合(ステップS4のNO)、位置情報履歴蓄積部32に蓄積された位置情報を読み出し、例えば散歩制御部34において、利用者の移動情報の算出を行う(ステップS5)。なお、この算出において、利用者の移動距離や移動速度も算出すればよく、また、例えば、健康管理制御部40等において、その移動情報に伴う消費カロリー等の計算を行ってもよい。
そして、算出した移動情報に基づき、地図表示機能部14では、利用者の移動ルートを地図情報上に表示する(ステップS6)。
仮想ペットの育成処理では、図6に示すように、GPSで取得した位置情報を利用して移動距離の算出を行う(ステップS11)。ここでは、仮想ペットの生育条件として、例えば、利用者の移動距離を基準にしている。なお、この移動距離の算出において、その位置情報を取得した時刻情報等も取得しておき、利用者の移動速度の算出も併せて行ってもよい。
移動距離の算出を行ったら、仮想ペットが異常状態か否かの判断を行う(ステップS12)。異常状態の判断では、例えば、育成制御部36に仮想ペットの異常モードが設定されているか否かの確認を行う。この場合、例えば、仮想ペットは、所定期間T2として、例えば3日間、又は1週間が経過しても仮想ペットの散歩が行われていない、即ち、所定期間T2が経過しても利用者の移動情報の取得が行われていない場合に異常状態に移行する。これにより、利用者に対して所定期間T2の間に歩行又は走行による運動を行っていないことを視覚的に報知でき、健康管理を行うことができる。
仮想ペットが異常状態であった場合(ステップS12のYES)、ステップS11において移動距離の算出が行われた、即ち、散歩が行われたことを検出したので、仮想ペットの状態を正常に変化させる(ステップS13)。例えば、育成制御部36において、正常育成モードに移行させる。また、異常状態でない場合(ステップS12のNO)には、そのままの育成状態を維持させる。
そして、利用者の仮想ペットについて、選択されたキャラクタの種類や性別のチェック(ステップS14、ステップS15)や、利用者の移動速度のチェック(ステップS16)、仮想ペットに与えている食事の種類のチェック等を行う(ステップS17)。このステップS14からステップS17のチェック処理は、例えば、散歩制御部34や育成制御部36の記録等を参照すればよい。このステップS14〜ステップS17に示すチェック対象は、仮想ペットの生育に関し、容姿や行動等の変化を決める変化定義を示す。
そして、移動距離の算出結果やチェック結果から、仮想ペットを生育変化させる条件を満たすか否かの判断を行う(ステップS18)。これにより、所定の条件を満たしている場合(ステップS18のYES)には、その満たした変化定義に応じた仮想ペットの生育状態の変更を行う(ステップS19)。即ち、生育条件として、携帯電子機器4を所持した利用者の移動距離や経過時間等を基準とする場合、上記の変化定義に応じて、生育状態に変化を設けている。
なお、上記の仮想ペットの生育状態を変化させる基準については、ステップS14〜ステップS17に示す条件に限られない。例えば、移動情報として、定期的に散歩を行っていることを基準としてもよい。また、利用者による仮想ペットの世話情報として、例えば、仮想ペットに会いに行く回数、即ち、仮想ペット育成プログラムの起動回数や起動時間等を基準にしてもよい。その他、仮想ペットとのコミュニケーション・コマンドの入力回数や、その組み合わせ等を変化定義としてもよい。
仮想ペットの生育条件は、図7に示すように、例えば、利用者の移動距離を基準としている。この場合、初期状態を移動距離0〔km〕とし、順に10〔km〕、30〔km〕、100〔km〕・・・・n〔km〕に達したときに仮想ペットを成長させる。この例では、仮想ペットの種類及び性別として、男性キャラクタを「子鹿」72、女性キャラクタを「ひよこ」74を挙げている。
仮想ペットの生育では、既述の生育状態の変更処理(ステップS19:図6)として、移動速度における変化定義76、78、食事における変化定義80を示しており、例えば、移動距離10〔km〕の成長では、移動速度における変化定義76として、平均1〔m/s〕の場合(A−1)か、平均2〔m/s〕の場合(B−1)かに応じて、キャラクタを太らせたり、又はやせるように変化させる。同様に、移動距離が30〔km〕のときは、操作情報を判断基準とし、食事における変化定義80として、食事の過半数が米の場合(C)か、食事の過半数がパンの場合(D)かを判断する。また、移動距離100〔km〕では、移動速度における変化定義78として、移動速度が平均2〔m/s〕の場合(A−2)か、平均3〔m/s〕の場合(B−2)かに応じて成長状態を変化させる。即ち、この変化定義は、仮想ペットの生育条件に対する重み付けを表している。
そして、この生育した仮想ペットの例を図8及び図9に示す。例えば、仮想ペット56が「ひよこ」74の場合、移動距離10〔km〕のときの生育では、移動速度における変化定義76の判断行う。そして、変化定義76がA−1の場合、太ったニワトリ741に変化し、変化定義がB−1の場合には、やせたニワトリ742に変化する。この場合、生育条件に達したことの報知として、例えば、「太ったニワトリになりました。」の表示や、「やせたニワトリになりました。」のように、生成されたキャラクタの種類を表示してもよい。また、このように生育した変化定義の説明や、利用者の運動量を増やすように移動速度を速くする等のアドバイス表示を行うようにしてもよい。その他、表示画面54上に成長したことを示す報知として、アイコンの点滅等をしてもよい。
また、図9に示すように、移動距離が30〔km〕のときの生育において、食事における変化定義80の判断を行って、仮想ペットの成長状態を変化させる。この例では、太ったニワトリ741について、変化定義がC−1の場合、目が大きくなったニワトリ743に生育し、変化定義がD−1の場合では、足が大きくなったニワトリ744に生育している。
次に、仮想ペットの異常状態への移行について、図10及び図11を参照して説明する。図10は、仮想ペットの異常状態への移行処理を示すフローチャート、図11は、仮想ペットの異常状態の例を示す図である。図10及び図11に示す構成は一例であって、これに限定されるものではない。
仮想ペットの異常状態は、例えば、位置情報履歴蓄積部32に、GPS機能部10からの位置情報が取り込まれず、既述の所定期間T2が経過したことを検知することで行われる。即ち、利用者の運動実績の判断を行う。この異常状態は、例えば、育成制御部36に仮想ペットの異常モードを設定する。
異常状態への移行処理では、図10に示すように、所定期間T2が経過しても移動した実績が無いことを検出した場合(ステップS31)、選択したキャラクタの種類や性別のチェックを行い(ステップS32、ステップS33)、仮想ペットの状態を異常状態に変更する(ステップS34)。
そして、異常状態に移行した場合には、図11に示すように、例えば、仮想ペット561の顔の表情や体の色を変色させる等、視覚的に認識させるようにしている。また、異常状態の表示82をしてもよい。その他、健康管理に関する改善を利用者に促すようなアドバイスやメッセージを表示してもよい。
斯かる構成により、GPSによる移動情報を取得し、仮想ペットの育成に利用者の行動情報を関係付け、該行動情報の蓄積により仮想ペットを成長させる。その生育状態が視覚的に確認でき、生育のための利用者の行動が利用者の健康管理に役立てられる。また、仮想ペットの生育を利用者の散歩等の行動情報に関係付けることで、仮想ペットの生育という目的により、運動による健康増進を促すことができる。また、携行される携帯電子機器を利用することで、散歩等の移動情報を定期的に記録することができ、実用的な健康管理を行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、仮想ペットを育成する利用者間のコミュニケーションに関する。
この第3の実施の形態について、図12、図13、図14、図15及び図16を参照する。図12は、第3の実施の形態に係る仮想ペット育成システムの構成例を示す図、図13は、第3の実施の形態に係るサーバの機能構成例を示す図、図14は、サーバのハードウェア構成を示す図、図15は、仮想ペット育成システムの散歩処理のシーケンス図、図16は、仮想ペット育成システムのコミュニケーション処理のシーケンス図である。なお、図12〜図16に示す構成、処理内容及び手順は一例であって、これに限定されない。また、図12において、図1等と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
この携帯電子機器4を用いた仮想ペット育成システム2では、サーバ6を介して仮想ペット生育を行う他の利用者との間でコミュニケーションを可能にする。従来の仮想ペットの育成シミュレーションが行えるゲーム機等では、例えば、機器同士が所定距離に近づくことで所定の動作をして、通信によるコミュニケーションを可能にしていた。また、ゲーム機のプレーヤ同士による合意に基づいてコミュニケーションを行うもので交流範囲は限定的なものでしかなく、利用者同士が仮想ペットを通じて通信による情報交換やコミュニティの形成は不可能であった。また、擬似ペットが近傍エリアに存在する他の擬似ペットと無線通信するものがあるが、擬似ペット同士が所定のプログラムに基づいて交信する程度にすぎなかった。
そこで、この仮想ペット育成システム2では、携帯電子機器4を所持した利用者の移動による仮想ペットの散歩において、GPS機能部10で取得した位置情報を利用して利用者の行動範囲を算出する。この行動範囲を仮想ペットの「縄張り」領域とする。そして、この縄張り領域が、他の利用者が生育する仮想ペットの縄張り領域と重なっている場合に、その利用者同士でコミュニティを形成できるようにしている。
仮想ペット育成システム2は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置の一例である。この仮想ペット育成システム2は、例えば、複数の携帯電子機器4A、4B・・・4X(4)とサーバ6等で構成されており、サーバ6を介して、仮想ペットを生育する携帯電子機器4A、4B・・・4X同士のコミュニケーションが可能である。携帯電子機器4A、4B・・・4Xには、それぞれ既述のように、仮想ペット機能部8、GPS衛星18との通信を行うGPS機能部10、サーバ6や他の携帯電子機器4A、4B・・・4Xとネットワークを介して接続するインターネット接続機能12や利用者の散歩ルート等を地図表示する地図表示機能部14を備えている。その他、有線又は無線により外部機器20と接続する外部接続機能部16を備えていてもよい。
サーバ6は、既述のように、ユーザ登録管理機能部22、位置情報管理機能部24、縄縁り管理機能部26、コミュニティ機能部28、情報管理機能部29等で構成されている。
サーバ6の機能構成を図13に示す。ユーザ登録管理機能部22は、仮想ペットの生育機能を有する携帯電子機器4の利用者の情報を登録し、管理する構成の一例である。この利用者の情報は、例えば、仮想ペットの種類や名前、利用者の氏名やメールアドレス等である。ユーザ登録管理機能部22では、この利用者情報について、例えば、利用者情報テーブルの作成、更新、削除、参照依頼等の管理をしている。
位置情報管理機能部24は、携帯電子機器4側から受信した位置情報を、その利用者毎に管理する機能部の一例であって、位置情報送受信制御部92、位置情報登録制御部94で構成される。位置情報送受信制御部92は、携帯電子機器4の位置情報を定期的に受信する。位置情報登録制御部94は、受信した位置情報について、例えば、情報管理機能部29で管理される位置情報履歴テーブルに登録を行う。
縄張り管理機能部26は、利用者の行動範囲を特定し、この行動範囲を仮想ペットの支配領域に設定する支配領域設定部の一例であって、例えば、縄張り登録制御部96、縄張り検索制御部98で構成される。この縄張り検索制御部98は、縄張り情報生成部100や縄張り領域重複検索部102等で構成される。
縄張り登録制御部96は、例えば、情報管理機能部29に対して、新たな縄張り情報を登録したり、既に登録されている縄張り情報の更新等を登録する処理を行う。また、縄張り検索制御部98は、例えば、情報管理機能部29に登録されている利用者や仮想ペット情報と縄張り情報とを関連させて検索を行う制御部である。
縄張り情報生成部100は、縄張り領域の算出手段の一例であって、例えば、縄張り登録制御部96を通じて情報管理機能部29にある利用者の位置情報を取得し、その位置情報を基に仮想ペットの縄張り領域の算出を行う。
縄張り領域重複検索部102は、支配領域である縄張り領域に他の仮想ペットの縄張り領域が重複したことを検知する領域重複検知部の一例であり、コミュニティを形成可能な他の利用者の検索手段である。例えば、情報管理機能部29に記録されている仮想ペットの縄張り情報から、利用者の縄張り領域と重なる縄張りを持った他の利用者の検索を行う。
コミュニティ機能部28は、縄張り領域が重なる仮想ペットの利用者間の通信を許可する手段の一例である。携帯電子機器4やPC等からのアクセス要求を受け、ユーザ登録管理機能部22を通じて利用者の登録や、登録利用者の認証等を行う。認証を受けた利用者に対しては、縄張り管理機能部26から縄張り領域重複検索の結果を受領し、例えば、縄張り領域を表示した地図を作成して、携帯電子機器4やPC等のWebブラウザ等に、その地図データを送信する。そして、縄張り領域が重なった仮想ペット同士について、登録したメールアドレス等を利用して、メールやチャット等によるコミュニケーションを可能にする。
情報管理機能部29は、例えば、利用者情報、位置情報履歴、縄張り情報等に関する情報を管理し、新たに取得した情報について、その登録、更新、変更、削除等の処理を行う。ここでは、取得した情報について、例えば、情報テーブルを作成して管理してもよい。
なお、サーバ6に対して接続するのは携帯電子機器4に限られず、図13に示すように、携帯電子機器4とデータ等のやり取りを行うPC等の外部機器20であってもよい。これによれば、例えば、利用者の行動情報の取得を携帯電子機器4で行い、サーバ6への情報送信や、他の利用者の携帯電子機器4とのコミュニケーションを外部機器20で行ってもよい。
また、サーバ6のハードウェア構成は、図14に示すように、例えば、プロセッサ104、通信部106、記憶部108、RAM(Random-Access Memory) 110等で構成されている。
プロセッサ104は、例えば、CPU(Central Processing Unit )で構成され、記憶部108に記憶されているOS(Operating System)や各種アプリケーションプログラム等を実行するための演算手段である。
通信部106は、インターネット等のネットワークに接続する手段であって、仮想ペット機能を有する携帯電子機器4との間でデータ通信やメール等の送受信を行う。
記憶部108は、データやプログラム等を記憶する手段であって、例えば、プログラム記憶部112、データ記憶部114が構成されている。プログラム記憶部112には、サーバ6を機能させるOSの他、例えば、位置情報管理機能部24を機能させる位置情報管理プログラムやコミュニティ機能部28により携帯電子機器4同士の通信制御を行う通信制御プログラムや縄張り管理機能部26による縄張りの算出や重複検索を行う縄張り管理プログラム等が記憶されている。また、データ記憶部114は情報管理機能部29を構成しており、例えば、利用者情報テーブル、位置情報テーブル、縄張り情報テーブル等が記憶されている。
RAM110は、各種プログラムを実行するためのワークエリアを構成し、プログラムを実行することで、例えば、ユーザ登録管理機能部22、位置情報管理機能部24、縄張り管理機能部26、コミュニティ機能部28等を構成する。
次に、仮想ペット育成システムにおける散歩時の行動情報の取得及び縄張り算出処理について、図15を参照する。この処理では、携帯電子機器4が利用者の移動情報を取得し、サーバ6側に送信する。サーバ6では、移動情報から仮想ペットの縄張りを算出し、算出した縄張りと登録されている他の仮想ペットの縄張りとの重複を検索する。そして、縄張りが重複する利用者がいる場合には、その利用者の情報等を携帯電子機器4側に送信する。
利用者Aは、携帯電子機器4を所持して移動をすることで、仮想ペットの散歩を行う。外出時に、携帯電子機器4の仮想ペット機能部8に対して散歩開始の設定(ステップS41)や位置情報提供設定(ステップS42)が入力される。
散歩中は、仮想ペット機能部8において位置情報を取得し(ステップS43)、この取得した位置情報をインターネット接続機能部12によってサーバ6側に送信する(ステップS44)。GPSを利用した位置情報の取得及び送信は、所定時間T1として、例えば、30秒〜1分毎に行う。
サーバ6側では、位置情報管理機能部24で位置情報を受信し、縄張り管理機能部26に送信する(ステップS45)。そして、位置情報に基づいて縄張り領域を算出する(ステップS46)。算出した縄張り領域と他の利用者の縄張り領域との重複検索を行う(ステップS47)。他の利用者との重複があるか否かをチェックし(ステップS48)、縄張り領域が重複する利用者がいない場合には、例えば、次に取得した位置情報による縄張り領域算出まで待機し、又は縄張りが重複する仮想ペットがいない旨を通知してもよい。また、縄張り領域が重複する利用者Bがいる場合(ステップS48のYES)、ユーザ登録管理機能部22から利用者Bの情報を取得する(ステップS49)。
サーバ6は、利用者Aの携帯電子機器4に利用者Bの情報を通知する(ステップS50)。また、利用者Bの携帯電子機器側にも縄張り領域が重複した利用者がいる旨の通知や、利用者Aの位置情報等の通知を行う(ステップS51)。
また、利用者Aの携帯電子機器4の仮想ペット機能部8では、取得した移動情報に基づいて、移動速度、移動距離、散歩による消費カロリー等の情報を算出し(ステップS52)、その結果を地図表示機能部14に送信して、移動ルートの表示を行う(ステップS53)。この移動ルートの表示において、サーバ6から受信した他の仮想ペットに関する情報を表示してもよい。
なお、ステップS42の位置情報提供設定について、例えば、散歩中に取得した位置情報を携帯電子機器4で記録し、散歩終了後に、利用者の操作等を契機として、位置情報をサーバ6側に送信するようにしてもよい。また、縄張り領域の重複検索では、例えば、利用者がコミュニティ機能を起動させるための操作入力があったことを契機に行ってもよい。また、携帯電子機器4の表示画面54に移動ルートの表示や縄張りの重複検索結果の表示をする場合、コミュニティ機能を起動するアイコンを生成するようにしてもよく、また、音声等による報知をしてもよい。
次に、仮想ペット育成システムにおける縄張り情報の算出、重複検索及びコミュニケーションの実施処理について、図16を参照する。
仮想ペット育成システム2のコミュニケーション処理では、サーバ6側において、利用者の仮想ペットが支配する縄張り領域を算出し、他の仮想ペットの縄張りとの重複を検索する。そして、縄張りが重複する仮想ペットについてコミュニティの形成を行う。
利用者Aの携帯電子機器4から、インターネットを通じてサーバ6側にアクセス要求する。サーバ6側では、ユーザ登録管理機能部22において、利用者Aに対して認証を要求し、利用者Aのログイン処理及び認証処理を行う(ステップS61)。この認証には、例えば、利用者が事前にサーバ6に対して利用者登録を行い、ユーザ登録管理機能部22のデータベースに利用者情報を登録しておく。
利用者Aからの認証情報を取得したら、ユーザ登録管理機能部22において登録情報とのチェックを行い(ステップS62)、登録が確認できれば、縄張り領域の生成及び表示処理に移行する。縄張り管理機能部26では、取得している利用者Aの仮想ペットの位置情報履歴から縄張り領域を算出し(ステップS63)、縄張り領域が重複する他の利用者の仮想ペットの検索を行う(ステップS64)。そして、サーバ6側では、得られた縄張り領域の位置情報と地図情報とを関連付け、例えば、Webブラウザ等のアプリケーション表示形式による縄張り領域の表示情報を作成し、利用者Aの携帯電子機器4側で閲覧可能なデータを送信し、縄張り領域を表示する(ステップS65)。なお、携帯電子機器4側において、サーバ6側から受け取った縄張り領域情報と地図情報とを関連付けてもよい。また、表示情報を一覧形式で表示してもよい。
サーバ6側での検索結果から、縄張り領域が重複する他の仮想ペットがいる場合、例えば、Webブラウザ上には、その仮想ペットを生育する利用者Bとのコミニュケーション機能の実施を行うか否かを選択する旨の表示を行う。利用者Aがコミニュケーションを実施することを選択した場合(ステップS66のYES)、コミュニケーションツールとして、例えば、チャット又はメール等の選択処理を行う(ステップS67)。そして、携帯電子機器4からサーバ6に対して、利用者Aの仮想ペットに関連するデータやコミュニティ機能の実行指示、ツールの選択情報等を送信する(ステップS68)。
サーバ6では、ユーザ登録管理機能部22から利用者Bの情報を取得する(ステップS69)。そして、利用者B側に対して、例えば、利用者Aがコミュニケーションを求めている旨や縄張り領域の情報等を送信する(ステップS70)。
斯かる処理により、仮想ペットの育成を行う他の利用者として利用者Bとメールやチャットを利用してコミュニケーションを取ることができる。
斯かる構成により、縄張り領域が重なる利用者同士でコミュニティの形成を可能にすることで、同じ仮想ペットの育成を行う利用者が、時間的、場所的条件等の限定的な制限を受けずに、コミュニケーションを行うことができる。また、コミュニティにおいて仮想ペットの変化情報等の交換を可能にすることで、取得した情報を利用し、仮想ペットの生育を目的として運動による健康増進や管理を促すことができる。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態は、仮想ペット育成システム2のコミュニケーション機能に関し、縄張り領域の算出、その表示、及びコミュニティ形成に関する。
この第4の実施の形態について、図17、図18、図19及び図20を参照する。図17は、第4の実施の形態に係るサーバの処理を示すフローチャート、図18は、登録される利用者情報テーブルの例を示す図、図19は、登録される位置情報テーブルの例を示す図、図20は、縄張り情報テーブルの例を示す図である。なお、図17〜図20に示す構成、処理内容、手順は一例であって、これに限定されない。また、図17において、図15及び図16に示す処理と同一の場合には、その説明を省略する。
コミュニケーション機能を実行するサーバ6では、図17に示すように、仮想ペットの利用者が登録済みか否かの判断を行う(ステップS71)。ここでは、アクセスしてきた利用者Aについて、例えば、ユーザ登録管理機能部22に登録情報があるか否かの判断を行い、登録がされていない場合(ステップS71のNO)には、仮想ペットの利用者Aの登録を行う(ステップS72)。利用者の情報は、図18に示すように、利用者情報テーブル120を作成する。この利用者情報テーブル120には、例えば、利用者のID122、名前情報124、仮想ペットの名前情報126、アクセス時に照合するパスワード情報128、位置情報テーブルのID情報130、縄張り情報テーブルのID情報132等が登録される。
利用者Aの登録がある場合(ステップS71のYES)、又は、新たに登録を行うと(ステップS72)、仮想ペットの縄張りの算出処理に移行する。利用者Aの携帯電子機器4から位置情報を受信し(ステップS73)、この位置情報を利用者情報に関連付けて保存する(ステップS74)。位置情報の保存は、例えば、位置情報登録制御部94が利用者毎の位置情報テーブル134を作成し、情報管理機能部29に保存する。この位置情報テーブル134は、図19に示すように、例えば、記録順序情報136、利用者のID情報138、登録年月日や時刻情報140、緯度情報142、経度情報144等が登録される。
そして、保存した位置情報が2つ以上あるか否かの判断を行い(ステップS75)、仮想ペットの縄張り領域の算出が可能な情報が記録されているか否かを判断する。即ち、位置情報が1つでは、地図上の1点のみの情報しか得られないので、範囲を決定することができない。そこで、位置情報が2つ以上保存されている場合(ステップS75のYES)には、各位置情報から縄張り領域の算出を行う(ステップS76)。また、位置情報が2つ以上保存されていない場合(ステップS75のNO)には、ステップS73に戻り、縄張り領域の算出処理には移行しない。
算出された縄張り領域の情報は、図20に示すように、縄張り情報テーブル150を作成し、保存される。この縄張り情報テーブル150は、例えば、取得している位置情報のうち、縄張り領域を形成する位置情報を記録しており、この位置情報を地図上で結ぶと、縄張り領域が形成される。縄張り情報テーブル150は、図20に示すように、例えば、記録順序情報137、利用者のID情報139、位置情報として、緯度情報141、経度情報143等が登録される。
次に、サーバ6に保存されている他の利用者の縄張り情報をチェックし(ステップS77)、縄張り領域が他の利用者と重複しているか否かの検索を行う(ステップS78)。そして、重複する利用者がいる場合(ステップS78のYES)、その利用者とコミュニケーションを実施するか否かの確認を行う(ステップS79)。例えば、利用者Aの携帯電子機器4に他の利用者として利用者Bの縄張り情報等を送信し、コミュニティを形成するか否かの応答を要求してもよい。
利用者Aからコミュニケーションの開始をする指示があると(ステップS80のYES)、選択された利用者Bの仮想ペットの登録利用者情報をチェックし(ステップS81)、利用者Bに対して、利用者Aとのコミュニケーションを実施するか否かの確認を行う(ステップS82)。利用者Bから実施する応答指示があれば(ステップS83のYES)、利用者Aと利用者Bのコミュニケーションを開始させる(ステップS84)。
また、縄張り領域が重複する利用者がいない場合(ステップS78のNO)や、何れかの利用者がコミュニケーションの実施を拒否した場合(ステップS80のNO、ステップS83のNO)には、コミュニケーション処理を終了する。
なお、携帯電子機器4からの位置情報の取得を仮想ペットの散歩中に行う場合、即ち、所定時間毎に位置情報を記録し、縄張り領域を変化させる場合には、上記の処理を終了させずに、繰り返し行ってもよい。また、縄張り領域の算出では、取得した緯度情報、経度情報を用いて算出を行っているが、これに限られず、例えば、独自に座標系を設定して領域算出を行ってもよい。
次に、縄張り領域の算出方法について、図21、図22、図23及び図24を参照する。図21は、散歩による位置情報測定地点を示す図、図22は、緯度、経度の最大及び最小の地点を繋げた領域Aの形成を示す図、図23は、領域Aから外れた位置情報の有無を示す図、図24は、領域Aから外れた位置情報を含めた縄張り領域の形成を示す図である。なお、図21〜図24に示す処理内容は一例であって、これに限定されない。
仮想ペットの縄張り領域は、既述のように、仮想ペットを散歩させた利用者の移動情報に基づいて算出する。図21に示すように、例えば、利用者が位置情報No.1〜位置情報No.6に示すルートを移動した場合の縄張り領域の算出を行う。
サーバ6の縄張り情報生成部100では、例えば、位置情報テーブル134(図19)を参照し、位置情報の登録番号No.1〜No.6の緯度情報、経度情報を取得する。そして、各位置情報を比較し、緯度及び経度の最小値と最大値を示す位置情報を挙げ、それらの位置を例えば、直線で結ぶ。即ち、図22に示すように、緯度の最大値を持つ位置No.1、最小値を持つNo.4、緯度の最大値又は最小値を持つ位置No.3、位置No.5を検出し、例えば、最も大きな矩形を形成するように4点を直線で結び、その範囲を領域Aとして認識する。
なお、緯度、経度の最大値又は最小値は、数値から判断する他、北緯と南緯、又は東経と西経等のように基準線を跨ぐ場合には、例えば、取得した位置情報のうち、左右又は上下に最も長い距離が算出できる4点を選出してもよい。また、領域Aの形成では、位置情報の4点に限られず、例えば、緯度、経度の最大値及び最小値とともに、次に大きい地点及び小さい地点の8点等を利用してもよい。
次に、形成した領域Aと位置情報とを参照し、領域Aに含まれない位置情報が有るか否かを検索する。これにより、領域Aに含まれない位置情報と、領域Aを構成する位置情報とを比較参照する。そして、この位置情報と、最も近い領域Aの一辺を構成する2つの位置情報とを直線で繋いで、領域を形成する。即ち、図23に示すように、領域Aに含まれない位置No.6と、最も近い領域Aの一辺を形成する位置No.1及び位置No.5とを繋ぐ。
このように、形成された領域Aの範囲に含まれない位置情報の有無を確認し、その位置情報に基づいて、領域を構成する最も近い辺を修正する処理を繰り返す。そして、領域Aに含まれない位置情報が無くなった場合、図24に示すように、その時点の領域を縄張り領域152とする。そして、この領域152を形成する各位置情報を縄張り情報テーブル150(図20)に記録して保存する。
なお、取得した位置情報が2つ以下の場合(ステップS75のNO:図17)や1つの直線上に位置する場合は、矩形の領域を形成しないので、縄張り設定はできないとしてもよい。また、縄張り情報は、縄張りの確認処理(ステップS65:図16、ステップS77:図17)において毎回形成し直してもよく、また、利用者の実行操作に応じて形成するようにしてもよい。
次に、縄張り領域の重複の検索方法について、図25を参照する。図25は、縄張り領域の重複検索を示す図である。なお、図25に示す処理内容は一例であって、これに限定されない。
例えば、サーバ6の縄張り検索制御部98では、他の利用者の縄張り情報テーブルを参照し、形成された縄張り領域152内に、他の利用者の位置情報が存在するか否かを確認する。例えば、縄張り情報テーブル150(図20)のNo.1〜No.6に含まれる位置情報と、他の利用者の縄張り情報テーブルに記憶されている位置情報とが一致するか否かを検索する。この場合、縄張り領域152に他の利用者として利用者B、Cの位置情報が存在した場合、縄張り領域が重複していると判断する。
そして、コミュニティ機能部28からの指示に応じて、縄張り領域の重複検索結果がある場合には、重複した利用者の情報をコミュニティ機能部28側に通知する。
なお、縄張り情報テーブル150には、縄張り領域152を形成する地点の位置情報が保存されているが、例えば、縄張り領域152に含まれる緯度情報、経度情報等の位置情報をより詳細に記録するようにしてもよい。
次に、縄張り形成及び縄張りの重複検索の結果等を表示する処理について、図26及び図27を参照する。図26は、縄張り領域表示処理を示すフローチャート、図27は、縄張り確認画面の例を示す図である。なお、図26及び図27に示す処理内容、手順、構成等は一例であって、これに限定されない。また、図26の処理において、図15〜図25と同等な処理や構成については説明を省略する。
利用者の携帯電子機器4からの縄張り領域参照実行要求をネットワークを介して受け取ると、この縄張り領域の参照を実行する(ステップS91)。サーバ6側では、利用者のログイン及び認証を受け(ステップS92)、認証が取れたら、その利用者に関する登録情報のチェックを行う(ステップS93)。
新たに取得した利用者の移動に基づく位置情報や、サーバ6に蓄積されている利用者の位置情報から縄張り領域の算出を行う(ステップS94)。そして、この利用者の縄張り領域と重複する縄張り領域を持つ他の利用者がいるか否かの検索を行う(ステップS95)。
なお、縄張り重複検索の結果表示では、例えば、相手の縄張り領域の情報を参照可能にしてもよい。また、相手の縄張り情報のうち、自分の縄張り領域と重なっている部分のみを色分けしたり、点滅表示等により表示してもよい。
以上の処理により、形成された縄張り領域情報、重複する縄張り領域を持つ他の利用者の情報等、縄張り確認表示を行う(ステップS96)。縄張り確認表示は、例えば、利用者の携帯電子機器4のWebブラウザで閲覧可能にし、図27に示すように、縄張り確認画面154に、地図情報上に利用者が仮想ペットの散歩をしたルート情報156や、縄張り領域情報158等を表示する。また、この表示画面154には、例えば、仮想ペットの表示160、縄張りが重複する他の仮想ペットの一覧表示162、使用するコミュニケーションツールの選択一覧表示164、参加可能なコミュニティの一覧表示166等を表示する。
次に、他の利用者とのコミュニケーションの実行について、図28を参照して説明する。図28は、コミュニティ形成処理を示すフローチャートである。なお、図28に示す処理手順、処理内容等は一例であって、これに限定されない。
例えば、縄張り確認画面154の表示に従い、利用者の操作指示により、縄張りが重複する仮想ペットの選択(ステップS101)、コミュニケーションツールの選択(ステップS102)がされると、例えば、選択した仮想ペットを育成している他の利用者の携帯電子機器側に、コミュニケーションを求めている旨や利用者の仮想ペット関連のデータを送信する(ステップS103)。
選択した他の利用者側から、例えば「コミュニケーションOK」等のコミュニケーションに同意する旨を受信した場合(ステップS104のYES)、コミュニケーションの実施を行う(ステップS105)。また、他の利用者からコミュニケーションの同意が得られない場合(ステップS104のNO)には、コミュニティ形成処理を終了する。この場合、例えば、利用者の携帯電子機器4に同意が得られなかった旨を送信してもよい。
斯かる構成によっても、上記のように、同じ仮想ペットの育成を行う利用者が、時間的、場所的条件等の限定的な制限を受けずに、コミュニケーションを行うことができる。また、行動情報に応じた仮想ペットの成長状態の変化を利用して、利用者の健康管理を行うことができる。
次に、上記第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態及び第4の実施の形態から抽出される特徴事項、その利点、上記実施の形態から想起される変形例等を以下に列挙する。
(1) 携帯型ゲーム機における仮想ペットでは、機器を電気的に接続することで通信する程度であって、近くに偶然いる者やその時点で付近にいない者との仮想ペットでの交流は行えない。また、仮想ペットを通じて情報交換したり、コミュニティを形成することは想定されていない。これに対し、上記実施の形態に示す仮想ペットでは、仮想ペット同士の縄張り領域が重複する不特定多数のユーザ(利用者)間で手軽にかつ場所を問わずに情報交換が行えるようになる。
(2) 仮想ペット育成に携帯電子機器4のGPSの位置情報を使用することで、移動時に常に位置情報を取得して、仮想ペットの縄張り領域を設定できる。
(3) 仮想ペットの育成を行うユーザ仲間を増やすことで、各ユーザが持つ情報を広範囲に収集でき、知識の領域を広げることができる。
(4) サーバの縄張り重複検索機能により、「近くにいる人」や「近くを通る人」等、時間条件や場所条件を限定せずに、仮想ペットの育成をする他の利用者との交流をすることができる。
(5) 「仮想ペットの散歩」で得られるGPSの位置情報から算出した移動距離等の条件により、仮想ペットの成長を促進させたり、動作を変化させたりして、散歩をした実績や効果を視覚的に残し、利用者の健康管理を図ることができる。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態では、携帯電子機器を実現する携帯電話機に関する。
この第5の実施の形態について、図29及び図30を参照する。図29は、第5の実施の形態に係る携帯電話機の外観構成例を示す図、図30は、携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。なお、図29、図30に示す構成は、一例であってこれに限定されない。
この携帯電話機180は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置を実現する携帯電子機器4の一例であって、携帯電話機180を所持した利用者の移動情報をGPSにより取得し、その移動情報に応じて仮想ペットを生育させて、表示することにより、利用者の健康管理を行い、健康維持及びその増進を促す構成である。
この携帯電話機180は、図29に示すように、第1の筐体部182と、第2の筐体部184とがヒンジ部186で開閉可能に連結されている。筐体部182にはカーソルキー、操作キー等を含む操作入力部188、音声入力部としてのマイクロフォン190、スピーカ192L、192R等が設置され、筐体部184には表示部194、レシーバ196等が設置されている。
また、携帯電話機180のハードウェア構成は、図30に示すように、例えば、CPU198、無線通信部200、GPS部202、表示部194、操作入力部188、記憶部204、RAM206、音声入出力部208、I/F(Inter Face)部210等で構成されている。
CPU198は、記憶部204に記憶されているOSや仮想ペット育成プログラム等の実行演算を行う演算手段である。無線通信部200は、通信用アンテナ212に接続され、例えば、パケット通信等によりネットワークに接続する通信部であって、既述のインターネット接続機能部12を構成する。
GPS部202は、GPS用アンテナ214に接続され、GPS衛星から位置情報を取得する手段であり、GPS機能部10及びGPS制御部30等を構成する。表示部194は、仮想ペットの育成画面や地図情報、縄張り確認画面の表示等を行う表示制御部38、地図表示機能部14の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される。
操作入力部188は、仮想ペットの育成におけるコマンド入力や、メール又はチャット等での文字入力手段を構成する。なお、例えば、表示画面上に設定された項目と入力キーとを対応させたソフトキー機能を利用してもよい。また、表示部194と一体に形成し、表示画面上の操作コマンド表示に対して、利用者の指が触れた位置を検知して画面上の位置を認識し、コンピュータに指示を与える、所謂タッチパネル形式のものであってもよい。
記憶部204は、例えばプログラム記憶部216、データ記憶部218を含み、プログラム記憶部216はOSや仮想ペット育成プログラム等を記憶している。また、データ記憶部218は、例えば、地図データベースの他、取得した位置情報履歴を記憶しており、位置情報履歴蓄積部32等を構成する。
RAM206は、プログラムを実行させるためのワークエリアを構成しており、仮想ペット育成プログラムを実行することで、仮想ペット機能部8、散歩制御部34、育成制御部36、健康管理制御部40等を構成する。
音声入出力部208は、電話音声等を入力し又は出力する手段であって、マイクロフォン190を通して音声信号が入力され、無線通信部200で受信した無線信号から音声信号をレシーバ196から出力する。その他、仮想ペット育成において、音声による報知を行うようにしてもよい。
I/F部210は、PC等の外部機器と接続するための手段であり、外部接続機能部16を構成する。I/F部210では、例えば、USB等の有線やBluetooth (登録商標)等の近距離通信による接続であってもよい。
〔第6の実施の形態〕
第6の実施の形態は、携帯電子機器に接続される外部機器の構成及び処理に関する。
この第6の実施の形態について、図31及び図32を参照する。図31は、第6の実施の形態に係る外部機器の機能構成例を示す図、図32は、外部機器の接続処理を示すフローチャートである。なお、図31において、図2、図12等と同等の構成については説明を省略する。また、図31、図32に示す構成及び処理手順、処理内容は一例であって、これに限定されない。
この実施の形態では、外部機器20を利用した仮想ペットの生育について説明する。この外部機器20は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置の一例である。この外部機器20は、コンピュータ等で構成され、例えば、携帯電子機器4で取得した利用者の位置情報を利用して仮想ペットの生育を行うとともに、サーバ6とのデータの送受信や他の仮想ペットとのコミュニケーションを行う。
また、外部機器20は、携帯電子機器4とともに仮想ペットの育成を行うことができる。例えば、利用者が外出時には仮想ペットの育成データを携帯電子機器4側に転送し、それ以外の場合は、外部機器20であるPC等で生育を行う。
この外部機器20は、例えば、仮想ペット機能部220、外部接続機能部222、地図表示機能部224、インターネット接続機能部226等を備えており、例えば、PC等で構成してもよい。また、携帯電子機器4は、上記実施の形態に示す構成と同様の構成を備えればよい。
仮想ペット機能部220は、携帯電子機器4から転送した仮想ペットについて、その育成状態に関する情報や利用者の健康管理に関する情報等を記憶し、管理している。仮想ペット機能部220は、例えば、散歩制御部228、位置情報履歴蓄積部230、育成制御部232、健康管理制御部234、表示制御部235等で構成されている。これらの各機能部は、既述の携帯電子機器4に構成した機能部である、散歩制御部34、位置情報履歴蓄積部32、育成制御部36、健康管理制御部40、表示制御部38と同等の構成及び処理を行うものであるので、その説明を省略する。
外部接続機能部222は、外部機器20と携帯電子機器4とを繋ぐためのI/F部及びデータ送受の制御部の一例であって、USB等での接続により、仮想ペットの移動や取得した情報の送受信を行う機能部である。
地図表示機能部224は、携帯電子機器4で取得した利用者の位置情報や、サーバ6から取得した仮想ペットの縄張り領域情報について、地図情報と併せて表示する機能部である。なお、地図情報は、外部機器20が記憶してもよく、また、必要に応じて、サーバ6側から取得してもよい。その他、外部のデータベースやWebサイト等から取得するようにしてもよい。
インターネット接続機能部226は、インターネットに接続し、ネットワーク上のサーバ6等から仮想ペットの縄張り情報を取得する他、他の仮想ペットとのコミュニケーションを行う。例えば、Webサイトの閲覧をするブラウザ機能部236、メール送受信制御部238、チャット通信制御部240等で構成されている。これらの機能部は、既述の携帯電子機器4に構成した機能部である、ブラウザ機能部50、メール送受信制御部46、チャット通信制御部48と同様であるので、その説明を省略する。
外部機器20と携帯電子機器4との接続処理は、図32に示すように、例えば、USBケーブル等をI/F部に挿入する等、外部機器20の接続を実施すると(ステップS111)、接続状態に問題があるか否かの確認を行う(ステップS112)。この接続状態の確認は、例えば、通電状態やテストデータの送受信により行えばよい。
接続状態に問題がない場合(ステップS112のNO)、仮想ペットデータの移動を行う(ステップS113)。そして、例えば、仮想ペットデータを受信した側において、仮想ペットデータの移動に問題があるか否かの確認を行う(ステップS114)。移動したデータに異常等がある場合、又はデータ移動が行えなかった場合(ステップS114のYES)、データ移動のリトライ(再実行)を行うか否かの確認を行う(ステップS115)。データ移動を再実行する場合(ステップS115のYES)には、ステップS113に移行する。また、データ転送の再実行回数を、例えば1回のみに制限している場合において、2回目の再実行である場合(ステップS115のNO)には、外部機器20の切断処理に移行する(ステップS116)。なお、リトライの実施判断(ステップS115)では、例えば、利用者の指示によりデータ移動の再実行を行わない場合であってもよい。
そして、外部機器20との接続を切断し(ステップS116)、又は接続状態に異常がある場合(ステップS112のYES)には、接続処理を終了する。
斯かる構成によれば、携帯電子機器4等で取得した利用者の位置情報を利用し、外部機器20において仮想ペットの育成処理を行うことができる。そして、その位置情報を蓄積していくことで、仮想ペットの成長状態の視覚的な変化により、ゲーム感覚で利用者の健康管理及びその促進をすることができる。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、携帯電子機器4として、携帯電話機180(図29)を例示したが、これに限られず、例えば、図33、図34に示すように、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)300、又はPC(Personal Computer) 400を用いてもよい。
PDA300は、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム及び携帯端末装置、又は外部機器の一例であって、筐体部302に表示部304、操作入力部306等を備え、図2又は図31に示す仮想ペット機能部8、GPS機能部10、地図表示機能部14、インターネット接続機能部12等を搭載している。同様に、PC400には、表示部402及び操作入力部404等を備え、図1又は図30に示す機能部を搭載している。
斯かる構成によれば、PDA300又はPC400においても、仮想ペットの育成を行うことができる。そして、利用者の行動情報に応じて仮想ペットの成長状態を視覚的に変化させることで、ゲーム感覚で利用者の健康管理及びその促進をすることができる。また、仮想ペットの縄張り領域が重複する他の利用者とのコミュニケーションを行うことができる。
(2) 上記実施の形態では、コミュニティの形成にサーバ6を含む仮想ペット育成システム2を示しているが、これに限られず、各利用者の携帯電子機器4同士において直接通信を行う構成であってもよい。この場合、例えば、各利用者の携帯電子機器4に縄張り領域の設定を行う支配領域設定手段である縄張り管理機能部26、他の仮想ペットの支配領域が重複したことを検知する縄張り領域重複検索部102、コミュニティ機能部28等を備え、縄張りの算出や縄張り重複検索を行うようにしてもよい。また、携帯電話の基地局に既述のサーバ6の構成を備えてもよい。斯かる構成によっても、縄張り領域の重複する仮想ペットについて、コミュニティを形成することができる。
(3) 上記実施の形態では、仮想ペットの変化定義について、利用者の移動による位置情報や移動速度条件を例示したが、これに限られず、例えば、他の仮想ペットとのコミュニティ回数、その経過時間等を変化定義にしてもよい。その他、算出された縄張り領域の大きさや、日毎の縄張り領域の変化等を考慮した変化定義を設定してもよい。斯かる構成によれば、他の利用者の仮想ペットとのコミュニティ形成機能を利用者の健康増進にも利用することができる。
(4) 上記実施の形態における仮想ペットの縄張り領域の算出において、取得した利用者の行動情報に関し、所定の条件を設けるようにしてもよい。即ち、例えば、利用者が乗り物により移動した場合等には、その行動情報によって形成される縄張り領域が非常に大きくなる。そこで、算出された縄張り領域について、一定の制限を設けるようにしてもよい。また、利用者による縄張り領域設定の開始及び終了操作を縄張り算出の契機としてもよい。
(5) 上記実施の形態では、仮想ペットの変化定義である利用者の移動速度の算出において、GPSによる位置情報と時間情報とから算出しているが、これに限られず、例えば、携帯電子機器4に加速度センサ、速度センサ等を備えてもよい。この場合、携帯電子機器4を所持する利用者の移動中に移動加速度又は移動速度を計測し、その移動が歩行か走行か、乗り物等による移動かの区別を行う。そして、例えば、乗り物等による移動の場合には、その時の位置情報は散歩情報として記録しないようにすれば、運動したことを示す情報のみを取得する。斯かる構成によれば、健康管理機能として、より実用的な計測結果を得ることができる。
(6) 上記実施の形態では、位置情報が2点以下の場合や、直線状に移動ルート(経路)を取った場合には縄張り領域の算出を行わないようにしているが、これに限られず、例えば、移動したルート沿いに、そのルートを中心とした所定範囲内を縄張り領域に設定するようにしてもよい。斯かる構成によれば、例えば、直線上の決まった移動ルートの往復による散歩でも縄張り領域を算出でき、他の利用者とのコミュニケーションを図ることができる。
次に、以上述べた実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 仮想ペットを育成させる仮想ペット育成装置であって、
利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する情報蓄積部と、
仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて育成させる育成処理部と、
前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する支配領域設定部と、
前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする仮想ペット育成装置。
(付記2) 前記支配領域設定部に設定された前記支配領域に他の仮想ペットの支配領域が重複したことを検知する領域重複検知部と、
前記領域重複検知部で検知された前記支配領域を持つ前記仮想ペットの利用者間の通信を許可する通信部と、
を備える付記1記載の仮想ペット育成装置。
(付記3) 利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
取得した該位置情報から前記行動情報を算出する算出処理部と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の仮想ペット育成装置。
(付記4) 前記育成処理部は、利用者の前記行動情報に応じて、前記仮想ペットの育成条件を変化させることを特徴とする付記1記載の仮想ペット育成装置。
(付記5) 前記移動情報に基づく移動経路を地図情報に表示させる地図表示部を備え、該地図表示部は、移動経路を含む該地図情報を表示することを特徴とする付記1記載の仮想ペット育成装置。
(付記6) 前記育成処理部は、所定期間が経過しても前記情報蓄積部に前記行動情報が蓄積されない場合、仮想ペットを異常状態に変化させることを特徴とする付記1記載の仮想ペット育成装置。
(付記7) 前記表示部は、仮想ペットの前記支配領域とともに、前記支配領域が重複する他の仮想ペットの情報を表示することを特徴とする付記2記載の仮想ペット育成装置。
(付記8) 仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成方法であって、
利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積するステップと、
仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを蓄積された前記行動情報に基づいて育成させるステップと、
前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定するステップと、
育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示するステップと、
を含むことを特徴とする仮想ペット育成方法。
(付記9) コンピュータによって仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成プログラムであって、
利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する機能と、
仮想ペットを生成させ、蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる機能と、
前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する機能と、
育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示する機能と、
を前記コンピュータによって実現する仮想ペット育成プログラム。
(付記10) 仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる機能を備えた携帯端末装置であって、
仮想ペットを生成させる仮想ペット生成部と、
利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する情報蓄積部と、
前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる育成処理部と、
前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する支配領域設定部と、
前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記11) 前記支配領域設定部に設定された前記支配領域に他の仮想ペットの支配領域が重複したことを検知する領域重複検知部と、
前記領域重複検知部で検知された前記支配領域を持つ前記仮想ペットの利用者間の通信を許可する通信部と、
を備えることを特徴とする付記10記載の携帯端末装置。
(付記12) 利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
取得した該位置情報から前記行動情報を算出する算出処理部と、
を備えることを特徴とする付記10記載の携帯端末装置。
(付記13) 前記育成処理部は、利用者の前記行動情報に応じて、前記仮想ペットの育成条件を変化させることを特徴とする付記10記載の携帯端末装置。
(付記14) 前記移動情報に基づく移動経路を地図情報に表示させる地図表示部を備え、該地図表示部は、移動経路を含む該地図情報を表示することを特徴とする付記10記載の携帯端末装置。
(付記15) 前記育成処理部は、所定期間が経過しても前記情報蓄積部に前記行動情報が蓄積されない場合、仮想ペットを異常状態に変化させることを特徴とする付記10記載の携帯端末装置。
(付記16) 前記表示部は、仮想ペットの前記支配領域とともに、前記支配領域が重複する他の仮想ペットの情報を表示することを特徴とする付記11記載の携帯端末装置。
以上説明したように、仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置の実施の形態について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示の仮想ペット育成装置、仮想ペット育成方法、仮想ペット育成プログラム又は携帯端末装置は、電子的に生成させた仮想ペットの育成に利用者の行動情報を関係付け、該行動情報の蓄積により仮想ペットを生育させることで、利用者の運動による健康促進を図ることができるとともに、健康管理を行うことができ、有用である。
2 仮想ペット育成システム
4 携帯電子機器
6 サーバ
8 仮想ペット機能部
10 GPS機能部
12 インターネット接続機能部
14 地図表示機能部
16 外部接続機能部
18 GPS衛星
20 外部機器
22 ユーザ登録管理機能部
24 位置情報管理機能部
26 縄張り管理機能部
28 コミュニティ機能部
29 情報管理機能部
30 GPS制御部
32 位置情報履歴蓄積部
34 散歩制御部
36 育成制御部
38 表示制御部
40 健康管理制御部
42 位置情報送受信制御部
44 縄張り送受信制御部
46 メール送受信制御部
48 チャット通信制御部
50 ブラウザ機能部
52 表示部
64 位置情報履歴テーブル
92 位置情報送受信制御部
94 位置情報登録制御部
96 縄張り登録制御部
98 縄張り検索制御部
100 縄張り情報生成部
102 縄張り領域重複検索部
104 プロセッサ
106 通信部
108 記憶部
110 RAM
112 プログラム記憶部
114 データ記憶部
120 利用者情報テーブル
134 位置情報テーブル
150 縄張り情報テーブル
152 縄張り領域
156 ルート情報
158 縄張り領域情報
180 携帯電話機
300 PDA
400 PC

Claims (5)

  1. 仮想ペットを育成させる仮想ペット育成装置であって、
    利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する情報蓄積部と、
    仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて育成させる育成処理部と、
    前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する支配領域設定部と、
    前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする仮想ペット育成装置。
  2. 前記支配領域設定部に設定された前記支配領域に他の仮想ペットの支配領域が重複したことを検知する領域重複検知部と、
    前記領域重複検知部で検知された前記支配領域を持つ前記仮想ペットの利用者間の通信を許可する通信部と、
    を備える請求項1記載の仮想ペット育成装置。
  3. 仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成方法であって、
    利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積するステップと、
    仮想ペットを生成させ、該仮想ペットを蓄積された前記行動情報に基づいて育成させるステップと、
    前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定するステップと、
    育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする仮想ペット育成方法。
  4. コンピュータによって仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる仮想ペット育成プログラムであって、
    利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する機能と、
    仮想ペットを生成させ、蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる機能と、
    前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する機能と、
    育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域を表示する機能と、
    を前記コンピュータによって実現する仮想ペット育成プログラム。
  5. 仮想的に生成させた仮想ペットを育成させる機能を備えた携帯端末装置であって、
    仮想ペットを生成させる仮想ペット生成部と、
    利用者の行動から得られた少なくとも距離情報、移動情報又は速度情報の何れかを行動情報とし、該行動情報を蓄積する情報蓄積部と、
    前記情報蓄積部に蓄積された前記行動情報に基づいて前記仮想ペットを育成させる育成処理部と、
    前記行動情報から利用者の地図上の行動範囲が特定され、この行動範囲を前記仮想ペットの支配領域に設定する支配領域設定部と、
    前記育成処理部で育成される前記仮想ペット及び/又は前記支配領域設定部で設定された支配領域を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする携帯端末装置。
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