JP2010212942A - 映像配信システム、映像配信方法、映像配信装置及び映像配信プログラム - Google Patents

映像配信システム、映像配信方法、映像配信装置及び映像配信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】映像受信装置の映像再生能力又はネットワーク帯域に適応して映像コンテンツ品質及び配信ビットレートを変更して配信すると共に、同時配信映像数を向上する。
【解決手段】基本レイヤ信号記憶部101、第1拡張レイヤ信号記憶部102、第2拡張レイヤ信号記憶部103は、映像コンテンツを階層符号化して得られた基本レイヤ信号、第1拡張レイヤ信号、第2拡張レイヤ信号を記憶している。配信レイヤ決定部109は、映像受信装置に対して配信する映像コンテンツのレイヤ構成を決定すると共に、基本レイヤ及び拡張レイヤを構成するストリームの読み出しと、その多重化を指示する機能を提供する。この配信レイヤ決定部109の決定によって映像受信装置の映像再生能力に合わせて最適な画質のコンテンツを映像受信装置に対して配信することを実現する。多重化部110は、分離された各レイヤ信号を同期させて結合する。
【選択図】図2

Description

本発明は映像配信システム、映像配信方法、映像配信装置及び映像配信プログラムに係り、特に複数種類の端末を対象とする映像配信サービスに好適な映像配信システム、映像配信方法、映像配信装置及び映像配信プログラムに関する。
一般家庭において利用可能なネットワーク接続環境は、近年FTTH(Fiber To The Home)やNGN(Next Generation Network)等の高速で高品質なネットワークサービスが利用可能となった。この高速なネットワークサービスによって提供可能になったサービスとしてVOD(Video on Demand)がある。また、近年は携帯電話網の通信速度も高速になりつつあり、携帯電話を利用した映像配信サービスも始まりつつある。
多様な端末に対する映像配信サービスを実現するためには、映像配信システムは、映像配信サーバが端末の種別に合わせて映像コンテンツを変更する能力を備える必要がある。特許文献1記載の映像配信システムは、画像をJPEG2000(Joint Photographic Experts Group 2000)で解像度別に階層エンコードしファイル化したコンテンツファイルを蓄積しておき、端末からのコンテンツ要求に含まれた要求解像度と要求画像範囲に従い、要求された解像度の画像を生成するためのデータを当該コンテンツファイル中から読み出し、必要に応じて1レイヤの画像に変換して端末へ送出する。これにより、特許文献1記載の映像配信システムは、端末能力に制約が課せられた端末においても高画質の映像データの閲覧を可能にしている。
また、特許文献2記載の映像配信システムは、地上波TV放送や衛星放送などを受信し、階層エンコードして複数の階層にエンコードして蓄積し、配信サーバと端末間のネットワーク帯域に応じて配信する階層を変更する。これによって、この映像配信システムは、配信要求を受けてから使用可能ネットワーク帯域に適応した映像に変換する方式に比べ、プロセッサ負荷と映像の配信遅延を軽減している。
また、特許文献3は、第1のビデオストリームをm個の第2のビデオストリームに階層分離し、その第2のビデオストリームを第1のマルチキャストチャネルを用いて配信するサーバと、上記の第1のマルチキャストチャネルを用いて第2のビデオストリームを受信し、それらをn個のユーザ端末に対してそれぞれの第3のビデオストリームに統合処理して配信するゲートウェイと、1個の第3のビデオストリームを受信して復号し表示するユーザ端末とから構成された映像配信システムを開示している。この特許文献3記載の映像配信システムによれば、携帯端末のような処理能力が低いユーザ端末においても、インターネット上で配信されているビデオストリームを表示処理することを可能としている。
また、特許文献4は、送信装置が階層符号化された映像ストリームを品質別又は品質及び帯域別に分割し、別チャネルで伝送すると共に品質別にチャネルをグルーピングし、そのリストを送信することにより、複数の受信端末がそれぞれ映像の受信品質を選択して受信できる構成の映像配信システムを開示している。
更に、特許文献5は、受信装置において階層コンテンツデータの受信状態を計算し、その結果をRTCPにてフィードバック送信し、制御装置がそれを受信してユーザ毎のデータ受信情報から利用可能なスループット以内に収まる転送階層数を決定する構成の映像配信システムが開示している。
特開2006−339972号公報 特表2008−523688号公報 特開2001−352533号公報 特開2004−266503号公報 特開2006−246242号公報
しかしながら、特許文献1に記載の映像配信システムでは、要求された解像度の画像を生成するための階層データを取得するには、データ構造の解析とデータの抽出処理を実施するため、JPEG2000ファイル全体をメモリ上に転送する必要がある。このため、端末が要求する画像データのサイズに関わらずメモリディスク間の伝送データ量が大きくなる。
また、特許文献2に記載の映像配信システムでは、全ての階層データは単一のハードディスクに格納されているため、端末に対して複数の階層データを配信する処理を行う際には、複数の階層データを交互に読み出すために階層データ間のヘッドシーク処理が必要になり、ハードディスクのスループットが減少して映像配信性能が低下する。
また、特許文献3に記載の映像配信システムでは、ユーザ管理機能はユーザ毎の配信先情報と統合対象レイヤの管理についてのみであり、負荷分散のために同一のコンテンツを複数のストレージに配置するような場合には適用できない。コンテンツ位置情報の管理が必要であるからである。
また、特許文献4に記載の映像配信システムは、マルチキャスト又はそれ以外の方法によってレイヤの伝送を実施しているため、各チャネル間の伝送遅延が変動する可能性がある。伝送遅延を吸収するためには、特許文献4に記載の映像配信システムでは、レイヤ間のパケットをデコード前に同期する処理をクライアント(受信端末)に実装する必要がある。
更に、特許文献5に記載の映像配信システムは、階層化マルチキャストを使用するため、クライアント(受信装置)側では複数の受信処理をする必要があり、必要リソースが増大する。また、特許文献5に記載の映像配信システムでは、受信装置において階層コンテンツデータの受信状態を計算し、その結果をRTCPにて制御装置にフィードバック送信することを前提としているため、制御が配信開始後に実施され、その結果再生開始時に配信画質を決定することができない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、映像受信装置の映像再生能力又はネットワーク帯域に適応して映像コンテンツ品質及び配信ビットレートを変更して配信することができ、また同時配信映像数を向上し得る映像配信システム、映像配信方法、映像配信装置及び映像配信プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の映像配信システムは、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された映像コンテンツを配信する映像配信装置と、映像配信装置から配信された映像コンテンツをネットワークを介して受信する映像受信装置とを備え、
映像配信装置は、基本信号と拡張信号を記憶すると共に、記憶している基本信号と拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、映像受信装置の映像再生能力に応じて、映像受信装置に配信する映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために信号記憶手段から基本信号及び必要な階層の拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、信号記憶手段から配信レイヤ決定手段の指示により読み出された基本信号及び拡張信号を、配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成手段と、多重化信号を配信のためにネットワークへ送信する送信手段とを備え、
映像受信装置は、配信装置からネットワークを介して送信された多重化信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した多重化信号をデコードするデコード手段とを備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の映像配信方法は、映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された映像コンテンツの基本信号と拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、基本信号及び必要な階層の拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、配信レイヤ決定ステップにより信号記憶手段から読み出された基本信号及び拡張信号を、配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成ステップと、多重化信号を配信のためにネットワークを介して映像受信装置へ送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の映像配信装置は、配信する映像コンテンツを階層符号化して得た基本信号と1階層以上の拡張信号とを記憶すると共に、記憶している基本信号と拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、配信する映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために信号記憶手段から基本信号及び必要な階層の拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、信号記憶手段から配信レイヤ決定手段の指示により読み出された基本信号及び拡張信号を、配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成手段と、多重化信号を配信のためにネットワークへ送信する送信手段とを有することを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、本発明の映像配信プログラムは、映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された映像コンテンツの基本信号と拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、基本信号及び必要な階層の拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、配信レイヤ決定ステップにより信号記憶手段から読み出された基本信号及び拡張信号を、配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成ステップと、多重化信号を配信のためにネットワークを介して映像受信装置へ送信する送信ステップとを、コンピュータにより実行させることを特徴とする。
本発明によれば、映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、又は使用可能なネットワーク帯域に適応して、配信コンテンツの品質及び配信ビットレートの変更を実現して映像受信装置でデコード可能な最高品質の映像コンテンツの配信や、ネットワークへ過大な負荷を与えることなく、映像コンテンツの配信を行うことができる。また、本発明によれば、映像配信装置における信号記憶手段から多重化手段までの総データ量を削減させることができると共に、同時映像配信数を向上させることができる。
本発明の映像配信システムの第1の実施形態のブロック図である。 本発明の映像配信装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の映像受信装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の映像コンテンツ情報の一例を示す図である。 図1中のレイヤ配置情報記憶部107が記憶している映像コンテンツ格納情報の一例を示す図である。 図1中の多重化部110の内部構成の一例のブロック図である。 図6中のレイヤ同期手段604の処理の一例を示す図である。 図6中のレイヤ結合手段605の処理の一例を示す図である。 図3中のデパケタイズ部202の処理の一例の説明図である。 本発明の第1の実施形態の映像受信装置が保持する端末映像再生能力情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の端末能力情報通知の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の効果の一例を示す図である。 本発明の映像配信システムの第2の実施形態における映像配信装置のブロック図である。 本発明の実施例1におけるレイヤ同期手段604の処理を示す図である。 本発明の実施例1におけるレイヤ結合手段605の処理を示す図である。 本発明の実施例1におけるデパケタイズ手段202の処理を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の映像配信システムは、スケーラブルビデオコーデックでエンコードされた映像コンテンツを保持している映像配信装置が、映像受信装置からの映像配信要求を受け付けて、その要求と端末能力を解析し、その解析結果に基づいてレイヤ別に蓄積されたストリームをレイヤ単位で読み出し、多重化して映像受信装置に配信する構成である。
すなわち、本実施形態の映像配信システムは、映像配信装置が、階層符号化された映像コンテンツの各レイヤ信号をコンテンツファイルとしてそれぞれ記憶しておき、映像受信装置の端末能力(映像再生能力)によって転送すべきレイヤ数を決定し、決定されたレイヤ数に応じたコンテンツファイルのみをそれぞれ読み出し、それぞれのレイヤのデータを多重化する際に、各レイヤを構成するパケットをそれらパケットに含まれる時刻情報に合わせて結合して多重化信号を生成して映像受信装置へ配信する構成である。
図1は、本発明になる映像配信システムの第1の実施形態のブロック図を示す。本実施形態の映像配信システム10は、映像コンテンツを配信する映像配信装置100と、映像コンテンツを受信して表示する映像受信装置200とを含み、それらはネットワーク300を介して相互に接続されている。
映像配信システム10は、スケーラブルビデオコーデックでエンコードされた映像コンテンツを保持している映像配信装置100が、映像受信装置200からの映像配信要求をネットワーク300を通して受け付けてその要求と端末能力を解析し、その解析結果に基づいてレイヤ別に蓄積されたストリームをレイヤ単位で読み出し、多重化してネットワーク300を通して映像受信装置200に配信する。
なお、本実施形態では、ネットワーク300としてインターネットを想定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、NGN(Next Generation Network)、無線LAN(Local Area Network)、携帯電話網、USB(Universal Serial Bus)バスなどの機器間を接続するバスであってもよい。また、映像配信装置100は、PCサーバを想定しているが、ハードディスクレコーダなどであってもよい。また、映像受信装置200は、ネットワーク接続可能なテレビジョン(TV)受像機を想定しているが、携帯端末、PC(Personal Computer)、STB(Set Top Box)、PDA(Personal Digital Assistants)やゲーム機であってもよい。
次に、映像配信装置100の構成について説明する。図2は、本発明になる映像配信装置の第1の実施形態のブロック図を示す。同図に示すように、映像配信装置100は、基本レイヤ信号記憶部101と、第1拡張レイヤ信号記憶部102と、第2拡張レイヤ信号記憶部103と、基本レイヤ信号取得部104と、第1拡張レイヤ信号取得部105と、第2拡張レイヤ信号取得部106と、レイヤ配置情報記憶部107と、端末能力取得部108と、配信レイヤ決定部109と、多重化部110と、パケタイズ部111と、送信部112とによって構成される。これらはそれぞれ以下のように動作する。ここでは説明を容易にするため、音声の処理とエラー対応処理などについては省略している。
本実施形態では、映像コンテンツは図4の映像コンテンツ情報400に示すように、1つ以上のレイヤから構成されている。
図4において、映像コンテンツ情報400は、映像コンテンツ名が「NEWS」である映像コンテンツ401と、映像コンテンツ名が「WEATHER」である映像コンテンツ402と、映像コンテンツ名が「MOVIE」である映像コンテンツ403とからなる。映像コンテンツ401及び402は、それぞれ基本レイヤと1つの拡張レイヤ(第1拡張レイヤ)とから構成され、映像コンテンツ403は基本レイヤと2つの拡張レイヤ(第1拡張レイヤと第2拡張レイヤ)とから構成されている。
また、映像コンテンツ400は、エンコード時にレイヤ単位でビットレート(エンコードビットレート)が設定される。図4を参照すると、例えば映像コンテンツ401では、基本レイヤのエンコードビットレートが1Mbps、第1拡張レイヤのエンコードビットレートが2Mbpsとしてエンコードされている。映像コンテンツ402では、基本レイヤのエンコードビットレートが3Mbps、第1拡張レイヤのエンコードビットレートが4Mbpsとしてエンコードされている。映像コンテンツ403では、基本レイヤのエンコードビットレートが3Mbps、第1拡張レイヤのエンコードビットレートが4Mbps、第2拡張レイヤのエンコードビットレートが5Mbpsとしてエンコードされている。
本実施形態では、映像コンテンツはITU-T(International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector;国際電気通信連合-電気通信標準化部門)で策定された勧告H.264 Annex.Gによるスケーラブルビデオ符号化(Scalable Video Coding;以下、H.264/SVCという)に準拠したエンコーダによりエンコードされることを想定している。
ただし、本発明のエンコード種別はこの実施形態に限定されるものではなく、例えば、ISO(International Organization for Standardization;国際標準化機構)とIEC(International Electrotechnical Commission;国際電気標準会議)とが合同で策定した符号化標準ISO/IEC 13818-2(以下MPEG2)やISO/IEC 14496-2(以下MPEG4)のスケーラブルプロファイルなど他の映像スケーラブルコーデックであってもよい。また、前述した映像コンテンツのコンテンツ名、解像度設定、エンコードビットレートおよび、レイヤの分割数なども一例であり、他の値であってもよい。また、本実施形態では、各レイヤを構成する映像コンテンツはISO/IEC 13818-1 MPEG2-TS(Transport Stream)形式でパケタイズされ、レイヤ毎に異なるPID(Packet Identifier)が付与されていることを想定しているがこれに限定されるものではなく、他のパケタイズ方式や、パケタイズせずにレイヤ別に分割されたエレメンタリストリームを使用してもよい。
基本レイヤは、映像コンテンツを構成する最下層のストリームである。基本レイヤ単体でのデコードを実施した場合は、最低限の映像品質を得ることができる。第1拡張レイヤは基本レイヤの上位に位置するストリームであり、第1拡張レイヤは基本レイヤと併せてデコードすることで、基本レイヤのみをデコードした結果以上の画像品質を得ることができる。同様に、第2拡張レイヤは第1拡張レイヤの上位に位置するストリームであり、第2拡張レイヤは第1拡張レイヤと基本レイヤとを併せてデコードすることで、第1拡張レイヤと基本レイヤとを併せてデコードした結果以上の画像品質を得ることができる。
再び図2に戻って説明する。レイヤ配置情報記憶部107は、映像コンテンツ単位にそのエンコードに関する情報やレイヤの分割数、再生時の映像品質、各レイヤ別のビットレート等の情報を記憶する機能を提供する。また、レイヤ配置情報記憶部107は、映像コンテンツを構成するレイヤ別ストリームがどの記憶部に配置されているか、レイヤ別のストリームにアクセスするための識別子を管理している。レイヤ配置情報記憶部107は、配信レイヤ決定部109の求めに応じてこれらの情報を提供する。
図5は、レイヤ配置情報記憶部107が記憶している映像コンテンツ格納情報500の一例を示す。本実施形態では、映像コンテンツを構成するレイヤ別ストリームはファイル化されて、ファイル名が付加される。図5において、映像コンテンツ格納情報500は、映像コンテンツ名が「NEWS」である映像コンテンツ配置情報501と、映像コンテンツ名が「WEATHER」である映像コンテンツ配置情報502と、映像コンテンツ名が「MOVIE」である映像コンテンツ配置情報503とからなる。
映像コンテンツ名が「NEWS」である映像コンテンツ配置情報501は、2つのレイヤから構成され、基本レイヤが格納されているファイル「NEWS_BASE.svc」は基本レイヤ信号記憶部101に配置され、デコード時の解像度は横方向320ピクセル、縦方向240ピクセル(以下、これを320×240ピクセルと記す。他も同様)、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは1Mbps、レイヤに付与されたPIDは「100」であることを示している。また、第1拡張レイヤを格納するファイル「NEWS_EXT1.svc」は第1拡張レイヤ信号記憶部102に配置され、デコード時の解像度は640×480ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは2Mbps、レイヤに付与されたPIDは「101」であることを示している。
また、映像コンテンツ名が「WEATHER」である映像コンテンツ配置情報502は、映像コンテンツが2つのレイヤから構成され、基本レイヤを格納するファイル「WEATHER_BASE.svc」は基本レイヤ信号記憶部101に配置され、デコード時の解像度は640×360ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは3Mbps、レイヤに付与されたPIDは「200」であることを示している。第1拡張レイヤを格納するファイル「WEATHER_EXT1.svc」は第1拡張レイヤ信号記憶部102に配置され、デコード時の解像度は1280×720ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは4Mbps、レイヤに付与されたPIDは「201」であることを示している。
同様に、映像コンテンツ名が「MOVIE」である映像コンテンツ配置情報503は、映像コンテンツが3つのレイヤから構成され、基本レイヤを格納するファイル「MOVIE_BASE.svc」は基本レイヤ信号記憶部101に配置され、デコード時の解像度は640×360ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは3Mbps、レイヤに付与されたPIDは「300」であることを示している。第1拡張レイヤを格納するファイル「MOVIE_EXT1.svc」は、第1拡張レイヤ信号記憶部102に配置され、デコード時の解像度は1280×720ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは4Mbps、レイヤに付与されたPIDは「301」であることを示している。第2拡張レイヤを格納するファイル「MOVIE_EXT2.svc」は第2拡張レイヤ信号記憶部103に配置され、デコード時の解像度は1920×1080ピクセル、フレームレートは毎秒30フレーム、エンコードビットレートは5Mbps、レイヤに付与されたPIDは「302」であることを示している。
基本レイヤ信号記憶部101は、レイヤ別のストリームが保存されている記憶媒体である。基本レイヤ信号記憶部101には、H.264/SVCに準拠したエンコーダによりエンコードした映像コンテンツから抽出された基本レイヤが保存されている。同様に、第1拡張レイヤ信号記憶部102は、H.264/SVCに準拠したエンコーダによりエンコードした映像コンテンツから抽出された第1拡張レイヤが保存されている記憶媒体である。第2拡張レイヤ信号記憶部103は、H.264/SVCに準拠したエンコーダによりエンコードした映像コンテンツから抽出された第2拡張レイヤが保存されている記憶媒体である。
それぞれの記憶媒体は図2に示すように、基本レイヤ信号記憶部101では記憶媒体121として、第1拡張レイヤ信号記憶部102では記憶媒体122として、第2拡張レイヤ信号記憶部103では記憶媒体123として独立している。これらの記憶媒体121〜123は並列してストリームの読み出し処理が可能である。
本実施形態では、独立した3台のハードディスクドライブを記憶媒体として使用することを想定する。また、各記憶媒体においてそれぞれのレイヤはファイルとして媒体上に蓄積される。ストリームを構成するデータ列は連続した物理セクタやアドレスに配置するなど、ヘッドシーク処理やページテーブルの変更処理の発生頻度を低下させて配信時の読み出しレートを最大化できるデータ編成をとる。本実施形態では映像コンテンツが最大3レイヤから構成されるため、レイヤ別に3台のハードディスクを使用している。また、本実施形態では、図2に示すように記憶媒体は映像配信装置100内部に配置されている。
なお、本発明は、これに限定されるものではなく、レイヤ信号記憶部とレイヤ信号取得部の数を4以上としたり、そのレイヤに関わらず配信時に同時にアクセスしないファイルを同一のディスクに配置する構成にしたり、一部もしくは全てをSSD(Solid State Drive)やRAM(Random Access Memory)上に配置してもよい。また、記憶媒体も映像配信装置100の内部でなく、映像配信装置100と独立した記憶装置に格納し、各記憶装置と映像配信装置100をケーブルやネットワークなどを介して接続する構成としてもよい。
基本レイヤ信号取得部104は、映像コンテンツを構成する基本レイヤのデータを、蓄積されている基本レイヤ信号記憶部101から読み出す機能を提供する。基本レイヤ信号取得部104は、配信レイヤ決定部109から読み出し対象となるファイル名又は識別子を指示された時には、そのレイヤファイルからの読み出しを実施して、そのストリームを多重化部110に送出する。
同様に、第1拡張レイヤ信号取得部105は、映像コンテンツを構成する第1拡張レイヤのデータを、蓄積されている第1拡張レイヤ信号記憶部102から読み出す機能を提供する。第2拡張レイヤ信号取得部106は、映像コンテンツを構成する第2拡張レイヤのデータを、蓄積されている第2拡張レイヤ信号記憶部103から読み出す機能を提供する。配信レイヤ決定部109から読み出しの対象となるファイル名又は識別子を指示されたときには、第1拡張レイヤ信号取得部105及び第2拡張レイヤ信号取得部106は、それぞれ対象となるレイヤファイルからの読み出しを実施し、そのストリームを多重化部110に送出する。
各レイヤ信号取得部104〜106は並列に動作し、1つのレイヤ信号取得部の動作が他のレイヤ信号取得部の動作に影響を与えない構成とする。なお、本実施形態では、各レイヤ信号取得部104〜106は3つのハードディスクドライブに接続された独立したディスクコントローラを想定している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによるメモリへのアクセスとしてもよい。
端末能力取得部108は、ネットワーク300に接続されている映像受信装置200の映像再生能力を取得する機能を提供する。
配信レイヤ決定部109は、映像受信装置200に対して配信する映像コンテンツのレイヤ構成を決定すると共に、基本レイヤ及び拡張レイヤを構成するストリームの読み出しと、その多重化を指示する機能を提供する。この配信レイヤ決定部109の決定によって映像受信装置200の映像再生能力に合わせて最適な画質のコンテンツを映像受信装置200に対して配信することを実現する。
ここで、レイヤ配置情報記憶部107と端末能力取得部108、配信レイヤ決定部109の処理について例を挙げて説明する。
映像受信装置200がH.264/SVCのデコードが可能であり、表示可能な映像が最大1920×1080、毎秒30フレーム、受信可能なビットレートが20Mbpsであるとする。この映像受信装置200が、映像コンテンツ名「MOVIE」の映像コンテンツの配信を要求する場合、図11に示す端末能力通知メッセージ1101が、映像受信装置200内の後述する端末能力通知部206から図11及び図2に示す端末能力取得部108に通知される。端末能力取得部108は、この端末能力通知メッセージ1101から映像受信装置20がH.264コーデックのデコード能力を備え、表示可能な最大解像度が1920×1080、最大フレームレートが毎秒30フレーム、受信可能なビットレートが20Mbpsであるという映像受信装置200の端末能力情報を取得する。
配信レイヤ決定部109は、上記のように端末能力取得部108から映像受信装置200の対応コーデック種別、表示可能なコンテンツ解像度とフレームレート、受信可能なビットレートの端末能力情報を取得する。続いて、配信レイヤ決定部109は、レイヤ配置情報記憶部107から映像コンテンツ名「MOVIE」の配信情報である映像コンテンツ配置情報503を取得する。これにより、配信レイヤ決定部109は、端末能力取得部108からの端末能力情報によって、映像受信装置200がH.264/SVCのデコードが可能であることから、拡張レイヤの配信が可能であると判断する。
続いて、配信レイヤ決定部109は、映像コンテンツ配置情報503から、第2拡張レイヤのデコードによって1920×1080の映像が得られること、再生時のフレームレートが30fpsであること、配信時のビットレートが、各レイヤのビットレートの合計値である12Mbpsであることを判別して、取得した上記の映像受信装置200の端末能力(映像再生能力)を超えないと判断し、当該コンテンツの基本レイヤと第1拡張レイヤ、第2拡張レイヤを配信する決定を行う。
端末能力取得部108は、この配信レイヤ決定部109の決定の結果を取得して、図11に示す配信コンテンツ通知メッセージ1102として後述する映像受信装置200内の端末能力通知部206に通知する。この配信コンテンツ通知メッセージ1102には、配信する映像コンテンツの解像度、フレームレート、配信ビットレートが含まれる。
続いて、配信レイヤ決定部109は、映像コンテンツ配置情報503から映像コンテンツ名「MOVIE」の基本レイヤが基本レイヤ信号記憶部101にファイル名「MOVIE_BASE.svc」として、第1拡張レイヤが第1拡張レイヤ信号記憶部102にファイル名「MOVIE_EXT1.svc」として、第2拡張レイヤが第2拡張レイヤ信号記憶部103にファイル名「MOVIE_EXT2.svc」として、格納されていることが分かる。
そこで、配信レイヤ決定部109は、基本レイヤ信号取得部104に対してファイル名「MOVIE_BASE.svc」を読み出すことを指示し、第1拡張レイヤ信号取得部105に対してファイル名「MOVIE_EXT1.svc」を読み出すことを指示し、第2拡張レイヤ信号取得部106に対してファイル名「MOVIE_EXT2.svc」を読み出すことを指示する。
続いて、配信レイヤ決定部109は、多重化部110に対して、基本レイヤ信号と第1拡張レイヤ信号と第2拡張レイヤ信号とを多重化する処理を指示する。また、配信レイヤ決定部109は、多重化部110に対して、入力されるストリームのPIDが、どのレイヤに該当するかの情報を通知する。
以上の処理によって、要求された映像コンテンツを配信するに当たり、映像受信装置200の端末能力を超えない品質の映像を構成するレイヤの読み出しと多重化の準備が完了する。
多重化部110は、各レイヤ信号取得部104〜106が読み出したレイヤ信号を映像受信装置200に送信するに当たり必要な多重化の機能を提供する。多重化部110は、分離された各レイヤ信号を同期させて結合し、映像受信装置200で再生可能な形式に変換する処理を行う。
図6は、多重化部110の内部構成の一例のブロック図を示す。同図に示すように、多重化部110は、基本レイヤバッファリング手段601、第1拡張レイヤバッファリング手段602、第2拡張レイヤバッファリング手段603、レイヤ同期手段604、レイヤ結合手段605、付加情報パケット挿入手段606、及び送出手段607から構成される。なお、多重化部110は、配信レイヤ決定部109から供給される入力ストリームのPIDが、どのレイヤに該当するかの識別情報(後述の図8の識別情報821)がレイヤ結合手段605に入力される。
基本レイヤバッファリング手段601は、図2の基本レイヤ信号取得部104が読み出したレイヤ信号をバッファリングする手段である。同様に第1拡張レイヤバッファリング手段602は、図2の第1拡張レイヤ信号取得部105が読み出したレイヤ信号を、第2拡張レイヤバッファリング手段603は、図2の第2拡張レイヤ信号取得部106が読み出したレイヤ信号をバッファリングする手段である。
図7は、図6のレイヤ同期手段604の処理の一例を示す。図7に示すように、基本レイヤバッファリング手段601は、レイヤ信号701、レイヤ信号702、レイヤ信号703、レイヤ信号704をバッファリングしている。同様に、第1拡張レイヤバッファリング手段は、レイヤ信号711、レイヤ信号712、レイヤ信号713を、また、第2拡張レイヤバッファリング手段603は、レイヤ信号721、レイヤ信号722、レイヤ信号723をバッファリングしている。各レイヤバッファリング手段601〜603は、レイヤ同期手段604の要求に応じてレイヤ信号を送出する処理を行う。
レイヤ同期手段604は、各レイヤバッファリング手段601〜603に格納されたレイヤ信号の中から同一のピクチャもしくはスライスを構成するレイヤ信号を抽出する手段である。レイヤ同期手段604は各レイヤ信号バッファリング手段601〜603にバッファリングされているレイヤ信号から、付加されている時刻情報を取得する。その後各レイヤ信号バッファリング手段601〜603から同一の時刻情報を持つレイヤ信号を取得する。
すなわち、図7に示すように、レイヤ同期手段604は基本レイヤバッファリング手段601にバッファリングされているレイヤ信号のうち、時刻情報t1を持つレイヤ信号列701を、第1拡張レイヤバッファリング手段602にバッファリングされているレイヤ信号のうち、時刻情報t1を持つレイヤ信号列711を、また、第2拡張レイヤバッファリング手段603にバッファリングされているレイヤ信号のうち、時刻情報t1を持つレイヤ信号列712を取得する。レイヤ同期手段604はこの同一の時刻情報t1を持つレイヤ信号列群731をレイヤ結合手段605へ送出する。送出後、レイヤ同期手段604は次の時刻情報t2を持つレイヤ信号列の取得処理を実施する。
レイヤ結合手段605は、レイヤ同期手段604が取得した同一のピクチャもしくはスライスを構成するレイヤ信号群を結合する手段である。例えば、H.264/SVCコンテンツであれば、デコード時にそのストリームが基本レイヤから上位の拡張レイヤに向かって順番に配置されている必要がある。このようにデコード時に必要とするデータ配置パターンに従って各レイヤの情報を結合する処理を実施する。
図8は、レイヤ結合手段605の一例の結合処理の説明図を示す。図8に示すように、レイヤ結合手段605は、予め配信レイヤ決定部109からレイヤ信号の種別と、そのレイヤを識別する識別情報821を取得している。レイヤ結合手段605は、レイヤ同期手段604から取得した同一の時刻情報t1を持つレイヤ信号群801のレイヤ信号の識別情報を取得する。図8ではレイヤ信号811は識別子Aを、レイヤ信号812は識別子Bを、レイヤ信号813は識別子Cを持っているため、識別情報821の情報からレイヤ信号811が基本レイヤ信号であり、レイヤ信号812が第1拡張レイヤ信号であり、レイヤ信号813が第2拡張レイヤ信号であることが分かる。
続いて、レイヤ結合手段605は、各レイヤをどの様な配置に結合するかの配置順序情報を識別情報821から取得し、結合処理を実施する。結合の結果得られたレイヤ信号811は送出手段607へ送出される。
再び図6に戻って説明する。付加情報パケット挿入手段606は、多重化を実施することにより必要となる情報を信号中に追加する手段である。この情報は定期的にレイヤ信号の中もしくはレイヤ信号間に挿入されるか、キーフレームに相当するレイヤ信号などの特定のレイヤ信号の前に挿入される。この付加情報パケット挿入手段606は、レイヤ構成や結合の情報を映像受信端末200へ通知することを可能にする。
本実施形態では、付加情報パケット挿入手段606は、PAT(Program Association Table)やPMT(Program Map Table)等のMPEG2−TSストリームのコンテンツ情報を記述したPSI(Program Specific Information)を定期的に挿入する手段である。この付加情報パケット挿入手段606は、H.264/SVCのレイヤ構成情報(SVC extension descriptor等)を映像受信装置200へ通知することを可能にする。
送出手段607は、レイヤ結合手段605及び付加情報パケット挿入手段606の処理の結果完成した信号を図2のパケタイズ部111へ送出する手段である。
以上の各手段により、各レイヤ信号取得部104〜106が読み出したレイヤ信号の多重化が実現できる。
再び図2に戻って説明する。パケタイズ部111は、多重化部110で多重化したレイヤ信号をネットワーク300に送出するために必要なパケット化の機能を提供する。本実施形態ではパケット化形式として、ISO/IEC 13818-1 MPEG2-TS方式のパケットを伝送する、IETF(Internet Engineering Task Force;インターネット技術標準化委員会)において規格化されたIETF RFC2250のRTP(Real-time Transport Protocol)のパケット化形式(“RTP Payload Format for MPEG1/MPEG2 Video”)とするが、エレメンタリストリームを伝送する、IETF draft-ietf-avt-rtp-svc-08のパケット化形式(“RTP Payload Format for SVC Video”)等、他の形式であってもよい。
送信部112は、ネットワーク300にパケットを送出する機能を提供する。本実施形態ではネットワークインターフェイスカードを介してUDP/IP形式のパケットを送信する処理を行うが、他のネットワークデバイス及びパケット形式であってもよい。
なお、本実施形態では、映像配信装置100は、自動的に映像受信装置200が対応する映像品質の中で最も高品質な映像コンテンツを配信する動作として説明したが、映像受信装置200側の操作等によって、再生可能な映像品質の中からユーザに選択させることも可能である。又は映像受信装置200の負荷状態等に応じて最高品質ではない映像配信を自動的に選択してもよい。また、本実施形態では、端末能力値を直接端末能力通知メッセージ1101に記述しているが、端末能力通知メッセージには端末種別を示すIDのみを含め、端末能力取得部108にデータベースを備え、端末種別を示すIDから端末能力値を取得してもよい。
また、本実施形態では、レイヤ同期手段604は、同一の時刻情報に基づくレイヤ信号の同期を実施するが、時刻情報に限らず、レイヤ信号に付加されているシーケンス番号等の他の情報であってもよい。また、上記の実施形態では同一のピクチャもしくはスライス単位でレイヤ信号を同期しているが、同期の精度に幅を持たせ、複数のピクチャもしくはスライス単位で同期を実施してもよい。その場合は映像受信端末200のデパケタイズ部でも、時刻情報に基づくレイヤ同期処理を実施することで正確な同期を実現することができる。
また、本実施形態では、図6に示した多重化部110内のレイヤ結合手段605は、結合処理を実施する際に、図8の識別情報821の配置順序に基づき、どのレイヤがどの位置に配置されるか指示されることを想定している。しかし、本発明はこれに限らず、配置の指示を用いずに予め決定されている結合順序で処理を実施してもよい。また、各レイヤ信号がどのレイヤに属するかの判別を識別情報821の識別子を基に行っているが、この識別子を使用せずに、当該レイヤ信号を出力したレイヤ信号バッファリング手段から、出力されているレイヤ信号の種別を決定してもよい。
次に、図1に示した映像受信装置200の構成について説明する。図3は、映像受信装置200の第1の実施形態のブロック図を示す。図3に示すように、本実施形態の映像受信装置200は、受信部201と、デパケタイズ部202と、デコード部203と、表示部204と、端末能力管理部205と、端末能力通知部206とによって構成される。
これらの動作について以下で説明する。以降では説明を容易にするため、音声データの処理とエラー処理などについては省略している。本実施形態では、映像受信装置200は映像コンテンツの配信を要求する際に映像受信端末200の端末能力(映像再生能力)を通知し、映像配信装置200からデコード可能な映像コンテンツの配信を受けて再生処理を実施する。
図3において、端末能力管理部205は、映像受信装置200の映像再生に関する能力値を保持する。本実施形態では、端末能力管理部205は、端末能力情報として図10に示す映像再生能力情報1000を保持している。この映像再生能力情報1000には、映像の再生及びその受信に関する能力値として、コーデック種別1001、最大表示解像度1002、最大表示フレームレート1003、受信可能な最大受信ビットレート1004が含まれている。
ここで、コーデック種別1001は、映像受信装置200のデコード部203が対応するコーデックの種別であり、その能力値は図10に示すように例えばH.264/SVCとH.264である。また、最大表示解像度1002及び最大表示フレームレートは表示部204が表示可能な最大表示解像度や最大表示フレームレートである。ここでは、図10に示すように、最大表示解像度1002の能力値は横方向1920ピクセル、縦方向1080ピクセル(1920×1080)、最大表示フレームレート1003の能力値は30fpsである。また、最大受信ビットレート1004は、受信部201で受信可能な最大受信ビットレートで、ここでは、図10に示すように、その能力値は20Mbpsである。
なお、端末能力管理部205が保持する映像再生能力情報は、図10の例に限定されるものではなく、図10の各情報1001〜1004に他の情報を含んでいてもよい。この映像再生能力情報1000は端末能力通知部206の要求に応じて提供される。
図3に示す端末能力通知部206は、映像受信装置200が映像配信を要求する際に、その映像受信装置200の映像再生能力情報1000を端末能力管理部205から取得し、それを端末能力通知メッセージとして映像配信装置100に通知する。この端末能力通知メッセージは、本実施形態では、図11と共に説明したように、図示しないコンテンツの要求とは独立したメッセージとして、端末能力通知部206から、映像配信装置100内の端末能力取得部108に対してメッセージを通知することを想定している。
この通知により、映像受信装置200が対応する映像コンテンツの配信を映像配信装置100に要求することが可能になる。また、端末能力通知部206は、図11と共に説明したように端末能力取得部108から配信コンテンツ通知メッセージ1102を取得し、要求が認識されたことを確認する。
なお、端末能力通知メッセージの通知方法やその端末能力通知メッセージに含まれるフォーマットなどは一例であり、他の方法であってもよい。例えばIETF RFC2326のプロトコル(“Real Time Streaming Protocol”)等の配信制御プロトコル中のメッセージとして含めたり、IETF RFC4566のプロトコル(“Session Description Protocol”)に記述して通知したりしてもよい。
受信部201は、映像配信装置100内の送出部112から送られる映像パケットを、ネットワーク300を経由して受信する機能を提供する。本実施形態では、ネットワークインターフェイスカードを介してUDP/IP形式のパケットを受信する処理を行うことを想定しているが、これに限らず他のネットワークデバイス及びパケット形式であってもよい。
デパケタイズ部202は、受信部201が受信した映像パケットを解析し、デコードの対象となる映像データを取得し、デコード可能な形式に変換する手段である。図9は、デパケタイズ部202の処理を示す。本実施形態では、デパケタイズ部202は、受信部201が受信したパケットからそのペイロードを取得すると共に、デコード部203がデコード可能なデータ形式に変更する処理を実施する。
図9において、デパケタイズ部202は、送出するパケットをパケットバッファ901に一時バッファリングする。続いて、デパケタイズ部202は、このパケットバッファ901に蓄積されたパケットの時刻情報を取得し、同一のピクチャ又はスライス等の映像を構成する論理的な単位でパケットをまとめる。図9の例では取得したパケットがパケット群911、パケット群912、パケット群913、パケット群914としてまとめられたことを表している。
続いて、デパケタイズ部202は、それぞれのパケット群911〜914からペイロード921、ペイロード922、ペイロード923、ペイロード924としてペイロードを取り出す。次に、デパケタイズ部202は、各ペイロード921〜924の時刻情報を取得して、同一の時刻情報を持つペイロードを、同一のピクチャを構成するペイロードとして認識し、ピクチャデータ931、ピクチャデータ932として結合する。そして、デパケタイズ部202は、結合したピクチャデータ931、932に時刻情報を付加してデコード部203へ送出する。
本実施形態では、デパケタイズ部202は、RTPパケットに格納されたMPEG2-TS方式のパケットから、PES単位でデータを取得してピクチャ単位のエレメンタリストリームを取得することを想定している。ただし、本発明はこれに限らず、RTPパケットに直接エレメンタリストリームが格納されるパケタイズ方式等他の形式であっても有効である。
図3に戻って説明する。デコード部203は、取得した1ピクチャ分のエレメンタリストリームを内部に備えた映像コーデックを用いてデコードし、ビットマップデータを取得する機能を提供する。入力されたエレメンタリストリームには時刻情報が付加されている。デコード部203は、デコードによって得られたビットマップデータを、エレメンタリストリームに付加されていた時刻情報と共に表示部204へ送出する。本実施形態では、ビットマップデータに付加する時刻情報は、エレメンタリストリームに付加されている時刻情報を使用することを想定している。ただし、本発明はこれに限らず、デコード部203はデコードの結果、映像コーデックから得られる新たな時刻情報を使用してもよい。
表示部204は、ビットマップデータを表示する機能を提供する。表示部204は、デコード部203から取得したビットマップデータに付加されている時刻情報と、表示部204が内部に備えたクロックの値とを比較し、クロック値が時刻情報と等しくなったタイミングを表示するべき時刻と判断して、ビットマップデータを表示部204が備える画面に表示する。本実施形態では、表示部204は液晶モニタなどの画面を備えることを想定しているが、表示部204はHDMI出力端子などの外部映像表示装置への出力手段であってもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、映像受信装置200は端末能力(映像再生能力)をネットワーク300を介して映像配信装置100に通知し、端末能力に応じて配信するレイヤを変更する様に構成されているため、必ずデコード可能な最高品質の映像ストリームの配信を受けることができる。また、映像受信装置200を1個のストリームを受信し得る構成のままで映像受信装置200での同期処理を不要にできる。
また、映像配信装置100ではレイヤデータ別に独立したレイヤ信号記憶部101〜103から、必要なレイヤデータのみを読み出す指示を配信レイヤ決定部109が指示するように構成されているため、各レイヤ信号記憶部101〜103から多重化部110までの総データ量を削減させることができる。また、各レイヤ信号記憶部101〜103内部ではレイヤ信号が連続して配置されるため、ヘッドシークなどの発生頻度を減少させ、アクセス負荷を軽減することができる。これにより、映像配信装置100は同時映像配信数を向上させることができる。
図12は、本実施形態により、複数の映像受信装置から映像配信時に配信数の向上が可能であることを示す説明図である。図12は、映像コンテンツ「MOVIE」に対して、3種類の映像受信装置(640×360映像再生可能装置、1280×720映像再生可能装置、1920×1080映像再生可能装置)がそれぞれ100台配信を要求する場合に、本実施形態と既存方式の理論性能の比較を示している。
すなわち、図12(A)に示すように、映像コンテンツ「MOVIE」に対して、要求解像度640×360の第1の映像受信装置が100台と、要求解像度1280×720の第2の映像受信装置が100台と、要求解像度1920×1080の第3の映像受信装置が100台とが同時に配信を要求した場合、1台当たりの映像コンテンツ1配信当たりのビットレートは、第1、第2、第3の映像受信装置ではそれぞれ3Mbps、7Mbps、12Mbpsであるので、各100台の第1、第2、第3の映像受信装置の総配信ビットレートは、それぞれ300Mbps、700Mbps、1200Mbpsとなる。
既存方式では、最高画質のレイヤが含まれたビットレート12Mbpsのコンテンツファイルを読み出し、必要なレイヤの抽出を実施して全部で300台の映像受信装置に配信する処理を行うため、ディスク別転送要求量は図12(B)に示すように3600Mbps(=300×12Mbps)となる。この場合、1台1000Mbpsの転送能力を持つディスクを3台並列に使用した場合は、図12(B)に示すように、最大ディスク転送性能は3000Mbpsとなるが、既存方式ではその場合でも600Mbps(=3600Mbps−300Mbps)のディスク帯域が不足する。
これに対し、本実施形態では、基本レイヤファイル、第1拡張レイヤファイル、第2拡張レイヤファイルをそれぞれ格納する各レイヤ信号記憶部101、102、103のそれぞれに最大ディスク転送性能1000Mbpsのディスクを使用した場合、既存方式と同じ総ディスク転送性能であるが、そのディスク別転送要求量と空きディスク帯域は図12(B)に示すようになる。
すなわち、図12(B)において、本実施形態の基本レイヤファイルはレイヤビットレートが3Mbpsであり、またデコードに必須のデータであるので、ディスク別転送要求量は300本の読み出しが必要となる900Mbps(=300×3Mbps)必要とされる。また、本実施形態の第1拡張レイヤファイルはレイヤビットレートが4Mbpsであり、また、要求解像度が1280×720と1920×1080の再生に必要なデータであるので、ディスク別転送要求量は200本の読み出しが必要となる800Mbps(=200×4Mbps)必要とされる。更に、本実施形態の第2拡張レイヤファイルはレイヤビットレートが5Mbpsであり、また、要求解像度が1920×1080の再生にのみ必要なデータであるので、ディスク別転送要求量は100本の読み出しが必要となる500Mbps(=100×5Mbps)必要とされる。
従って、図12(B)に示すように、本実施形態では、階層映像コーデックで符号化された映像ストリームをデコードするために必須のデータである基本レイヤファイルを格納するディスクに100Mbpsの空き帯域が生じ、既存方式よりも更に配信数を向上させることが可能である。なお、本実施形態によれば、第1拡張レイヤファイルを格納するディスクに200Mbps、第2拡張レイヤファイルを格納するディスクに500Mbpsの空き帯域がそれぞれ生じるので、それらを併せて使用して要求解像度が1280×720や1920×1080のデータの配信数も向上可能である。
なお、本実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、映像配信装置100、映像受信装置200の機能を実現するためのプログラムを各装置に読み込ませて実行することにより各装置の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD-ROM又は光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。また、各装置の機能が他の装置によりまとめて実現されたり、追加の装置により機能が分散されて実現される形態も本発明の範囲内である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の構成例について図面を参照して説明する。
本実施形態の映像配信システムは、スケーラブルビデオコーデックでエンコードされた映像コンテンツを保持している映像配信装置が、映像配信装置と映像受信装置間のネットワーク利用可能帯域に応じてレイヤ別に蓄積されたストリームをレイヤ単位で読み出し、多重化して映像受信装置に配信する構成である。
すなわち、本実施形態の映像配信システムは、映像配信装置が、階層符号化された映像コンテンツの各レイヤ信号をコンテンツファイルとしてそれぞれ記憶しておき、ネットワークの帯域によって転送すべきレイヤ数を決定し、決定されたレイヤ数に応じたコンテンツファイルのみをそれぞれ読み出し、それぞれのレイヤのデータを多重化する際に、各レイヤを構成するパケットをそれらパケットに含まれる時刻情報に合わせて結合して多重化信号を生成して映像受信装置へ配信する構成である。
図13は、本発明になる映像配信システムの第2の実施形態における映像配信装置のブロック図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態の映像配信システムは、図1に示した映像配信装置100の替りに図13に示した映像配信装置1600を用いて、ネットワーク300を介して映像受信装置200と接続する構成である。
図13において、映像配信装置1600は、ネットワーク(NW)利用可能帯域取得部1608と、配信レイヤ決定部1609とが第1の実施形態の映像配信装置100と異なり、その他の構成要素については第1の実施形態と同様である。
図13において、NW利用可能帯域取得部1608は、映像配信装置1600と映像受信装置200間のネットワーク利用可能帯域を取得する機能を提供する。利用可能なネットワーク帯域を取得する手段は、本実施形態においては図示しない手段によるネットワーク帯域の計測結果を使用することを想定している。ただし、本発明はこれに限らず、利用可能なネットワーク帯域を取得する手段は、NGNに確保を要求したネットワーク帯域や、ユーザインターフェイス経由で数値を指定する等の方式であってもよい。
配信レイヤ決定部1609は、映像受信装置200に対して配信する映像コンテンツのレイヤ構成を決定すると共に、基本レイヤ及び拡張レイヤを構成するストリームの読み出しと、その多重化を指示する機能を提供する。この配信レイヤ決定部1609の決定によって映像配信装置1600と映像受信装置200間の利用可能なネットワーク帯域幅にあわせて最適なビットレートのコンテンツを映像受信装置200に対して配信することを実現する。
次に、レイヤ配置情報記憶部107とNW利用可能帯域取得部1608と配信レイヤ決定部1609の処理について例を挙げて説明する。ここでは説明を容易にするため、音声の処理とエラー対応処理などについては省略している。
映像配信装置1600と映像受信装置200間の利用可能なネットワーク帯域幅が10Mbpsであるとする。このとき、映像配信装置1600は、映像受信装置200から映像コンテンツ「MOVIE」の配信要求を受け付けた場合、NW利用可能帯域取得部1608から利用可能帯域幅として10Mbpsが配信レイヤ決定部1609に通知される。
配信レイヤ決定部1609は、NW利用可能帯域取得部1608からの利用可能帯域幅の通知により、映像受信装置200へ送出可能なコンテンツの最大ビットレートは10Mbpsであることが分かる。
続いて、配信レイヤ決定部1609は、レイヤ配置情報記憶部107が記憶している図5に示した映像コンテンツ格納情報500中の映像コンテンツ名が「MOVIE」である映像コンテンツ配置情報503を取得する。
配信レイヤ決定部1609は、図5に示したこの映像コンテンツ配置情報503から、第2拡張レイヤを含めることによって合計12Mbpsの配信ビットレートになること、第1拡張レイヤまでの配信によって合計7Mbpsの配信ビットレートになることが分かる。これらのことから配信レイヤ決定部1609は、送出可能なコンテンツの最大ビットレートである10Mbpsを上回らない第1拡張レイヤまでの配信を実施することを決定する。
続いて、配信レイヤ決定部1609は、映像コンテンツ配置情報503から映像コンテンツ名「MOVIE」の映像コンテンツの基本レイヤが基本レイヤ信号記憶部101にファイル名「MOVIE_BASE.svc」として、第1拡張レイヤが第1拡張レイヤ信号記憶部102にファイル名「MOVIE_EXT1.svc」としてそれぞれ格納されていることが分かる。
そこで、配信レイヤ決定部1609は、図13に示す基本レイヤ信号取得部104に対して基本レイヤ信号記憶部101からファイル名「MOVIE_BASE.svc」を読み出すことを指示し、第1拡張レイヤ信号取得部105に対して第1拡張レイヤ信号記憶部102からファイル名「MOVIE_EXT1.svc」を読み出すことを指示する。
続いて、配信レイヤ決定部1609は、多重化部110に対して、基本レイヤ信号と、第1拡張レイヤ信号を多重化する処理を指示する。多重化部110に対しては、入力されるストリームのPIDが、どのレイヤに該当するかの情報を通知する。
以上の処理によって、要求された映像コンテンツを配信するに当たり、映像配信装置1600と映像受信装置200間のネットワーク利用可能帯域を超えないビットレートでレイヤの読み出しと多重化処理を実現することができる。
なお、本実施形態では、自動的に映像配信装置1600と映像受信装置200間のネットワーク利用可能帯域の中で最も高品質な映像コンテンツを配信する動作として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば映像受信装置200側の操作等によって、ユーザに選択させることも可能である。また、本発明は映像受信装置200の負荷状態等に応じて送信可能な最大ビットレートではない映像配信を自動的に選択してもよい。
また、上記の本実施形態の説明では、第1の実施形態で説明したような映像配信装置1600と映像受信装置200間の端末能力の通知と能力に基づくレイヤの選択処理について述べてないが、これらと合わせて実施することも可能である。また、利用可能ネットワーク帯域を映像受信装置200で計測し、能力値として通知してもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、映像配信装置1600と映像受信装置200の間のネットワークの帯域幅に応じて、配信するレイヤを変更する様に構成されているため、ネットワークへ過大な負荷を与えることなく映像受信装置200へ映像を配信することができ、パケットロスなどの発生による映像の乱れを防ぐことができる。
また、映像配信装置1600ではレイヤデータ別に独立したレイヤ信号記憶部に配置され、必要なレイヤデータのみを読み出す指示を配信レイヤ決定部1609が指示するように構成されているため、各レイヤ信号記憶部から多重化部110までの総データ量を削減させることができる。
次に、実施例1について説明する。かかる実施例1は本発明の第1の実施形態に対応し、多重化部110及びデパケタイズ部202に関するものである。
多重化部110の動作について、図14、図15にその具体的な例を挙げて説明する。本実施例ではMPEG2-TS形式でパケット化された3階層のレイヤデータを、MPEG2-TSに含まれる時刻情報に基づき結合する処理を実施するが、映像受信装置200が対応する他のパケタイズ方式でも有効である。
MPEG2-TS形式でパケット化されたH.264/SVCコンテンツの各レイヤは、ピクチャ単位でPES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる単位に分割されて先頭にはPESヘッダと呼ばれる情報が付加される。PESヘッダにはPTSやDTSと呼ばれる時刻情報が付加されている。このPTS、DTSは当該PESのデコード結果が画面に表示される時刻及び、当該PESがデコーダでデコードされる時刻を表しており、この値が同一である各レイヤのPESは同一のピクチャを構成することを表している。
PESとして分割された各レイヤは固定長のMPEG2-TSパケットに分割される。MPEG2-TSパケットのペイロードにPESの先頭が格納されている場合は、そのMPEG2-TSヘッダの所定のフィールド(pay_load_unit_start_indicator)には「1」が設定されている。
図14は、レイヤ同期手段604がMPEG2-TSパケットを同期する処理の一例を示す。本実施例では3つのレイヤデータを各記憶部から読み出し、基本レイヤバッファリング手段601、第1拡張レイヤバッファリング手段602、第2拡張レイヤバッファリング手段603によってバッファリングしている。
図14において、基本レイヤバッファリング手段601には、基本レイヤが格納されたファイルMOVIE_BASE.svcから取得したMPEG2-TSパケットがバッファリングされている。このTSパケットは共通のPID=300を保持している。同様に、第1拡張レイヤバッファリング手段602には、第1拡張レイヤが格納されたファイルMOVIE_EXT1.svcから取得したPID=301を持つMPEG2-TSパケットがバッファリングされ、第2拡張レイヤバッファリング手段603には、第1拡張レイヤが格納されたファイルMOVIE_EXT2.svcから取得したPID=302を持つMPEG2-TSパケットがバッファリングされている。
レイヤ同期手段604は、バッファリングされたMPEG2-TSヘッダの所定のフィールド(pay_load_unit_start_indicator)が「1」であるMPEG2-TSパケットを検索する。この検索によってPESヘッダを格納したMPEG2-TSパケットを識別し、そのペイロードからPESヘッダを取得することができる。基本レイヤバッファリング手段601においてはPESヘッダ1301及びPESヘッダ1303が識別されたMPEG2-TSパケットのPESヘッダに該当する。また、第1拡張レイヤバッファリング手段602では、PESヘッダ1311やPESヘッダ1313が、第2拡張レイヤバッファリング手段603では、PESヘッダ1321やPESヘッダ1323が識別されたMPEG2-TSパケットのPESヘッダに該当する。
レイヤ同期手段604は、これらのPESヘッダから時刻情報としてPTSとDTSを取得する。PESヘッダ1301からは、時刻情報1301aを取得する。同様にレイヤ同期手段604は、PESヘッダ1303からは時刻情報1303aを、PESヘッダ1311からは時刻情報1311aを、PESヘッダ1313からは時刻情報1313aを、PESヘッダ1321からは時刻情報1321aを、PESヘッダ1323からは時刻情報1323aをそれぞれ取得する。
レイヤ同期手段604は、各レイヤ間で時刻情報である、PTSとDTSが一致するPESヘッダを検索する。図14の例では、時刻情報1301aと時刻情報1311aと時刻情報1321aに含まれるPTSが「6000」であり、DTSが「0」である。また、他のPESヘッダには同じPTS及びDTSを持つものが存在しない。よって、レイヤ同期手段604は、当該PESヘッダを含むMPEG2-TSパケットから、後続の異なる時刻情報を持つPESヘッダが含まれるMPEG2-TSパケットの直前のパケットまでを各バッファリング手段から取り出す。
図14において、レイヤ同期手段604は、基本レイヤバッファリング手段601からはMPEG2-TSパケット群1302を、第1拡張レイヤバッファリング手段602からはMPEG2-TSパケット群1312を、第2拡張レイヤバッファリング手段603からはMPEG2-TSパケット群1322を取得する。取得された各MPEG2-TSパケット群1302、1312、1322はレイヤ結合手段605へと送られる。
図15は、レイヤ結合手段605がMPEG2-TSパケットを結合する処理の一例を示す。映像配信時にレイヤ結合手段605は、配信レイヤ決定部109からレイヤの多重化に関する情報として、ストリーム多重化情報1401を取得する。このストリーム多重化情報1401には、基本信号である基本レイヤ及び拡張信号である第1及び第2の拡張レイヤを識別するための情報としてレイヤデータの種類及びMPEG2-TSストリームのPIDが、また、多重化処理における各信号の結合順序情報が含まれた識別情報として配置順序がそれぞれ記述されている。
図15のストリーム多重化情報1401は、基本レイヤとして、PID=300のMPEG2ストリームが入力されることと、その基本レイヤは結合処理では1番目に配列されるように示されている。同様に、第1拡張レイヤとして入力されたPID=301のMPEG2ストリームは2番目に、第2拡張レイヤとして入力されたPID=302のMPEG2ストリームは3番目に配置するように指示している。
レイヤ結合手段605は、レイヤ同期手段604から同一ピクチャを構成するMPEG2-TSストリームである、MPEG2-TSパケット群1402(図14の1302と同じ)、MPEG2-TSパケット群1412(図14の1312と同じ)、MPEG2-TSパケット群1422(図14の1322と同じ)を取得する。続いて、レイヤ結合手段605は、各MPEG2-TSパケットのMPEG2-TSヘッダからPIDを読み出す。その結果、MPEG2-TSパケット群1402はPID=300を持ち、MPEG2-TSパケット群1412はPID=301を持ち、MPEG2-TSパケット群1422はPID=302を持つことが判明する。
続いて、レイヤ結合手段605は、ストリーム多重化情報1401に含まれるPIDの情報と配置順序の情報とから、PID=300を1番目に、PID=301を2番目に、PID=302を3番目へ配置することを決定し、各MPEG2-TSパケット群を配置順序の通りに配列して結合する。この例ではレイヤ結合手段605は、基本レイヤがPID=300のストリームに含まれること、および配置順序が1番目であることが分かるため、MPEG2-TSパケット群1402を先頭に配置する。同様に、その後ろに第1拡張レイヤを構成するPID=301のMPEG2-TSパケット群1412を配置し、更にその後ろに第2拡張レイヤを構成するPID=302のMPEG2−TSパケット群1422を配置して結合する。
結合の結果得られた新たなMPEG2パケット群1431は、パケット送出手段607を介して送出される。以上の処理によって、MPEG1-TSとしてパケタイズされ、分割された3つのレイヤデータの同期、結合を実施することができる。
次に、映像受信装置200のデパケタイズ部202の動作について、図16にその具体的な例を挙げて説明する。
デパケタイズ部202は、受信部201が受信した映像パケットを解析し、デコードの対象となる映像データを取得する手段である。本例ではMPEG2−TS形式でパケット化されて結合された3階層のデータが、ネットワーク300上をRTP/UDPパケットを用いて映像受信装置200に届けられている。このRTPパケットからMPEG2−TSパケットを取得し、1ピクチャ分のエレメンタリストリームを取得する。
図16において、デパケタイズ部202は、受信部201から送付されたRTPパケット1501、RTPパケット1502、RTPパケット1503は、デパケタイズ部202で順次そのペイロード部を抽出して、MPEG2−TSパケット群1511、MPEG2−TSパケット群1512、MPEG2−TSパケット群1513、MPEG2−TSパケット群1514へと変換する。
続いて、デパケタイズ部202は、MPEG2-TSヘッダの所定のフィールド(pay_load_unit_start_indicator)が「1」であるMPEG2-TSパケットを検索する。この検索によってPESヘッダを格納したMPEG2-TSパケットを識別する。PESヘッダからは時刻情報としてPTSとDTSを取得する。図16では、MPEG2−TSパケット群1511、MPEG2−TSパケット群1512、MPEG2−TSパケット群1513のペイロードに格納されているPESヘッダは、PTS=6000、DTS=0という時刻情報1511aを持つことを示している。また、MPEG2−TSパケット群1514以降のMPEG2−TSパケット群のペイロードに格納されているPESヘッダは、PTS=18000、DTS=3000という別の時刻情報1514aを持っている。
共通の時刻情報を持つPESは同一のピクチャを構成するので、デパケタイズ部202は、MPEG2−TSパケット群1511、MPEG2−TSパケット群1512、MPEG2−TSパケット群1513の各ペイロードに格納されているPESのペイロードを抽出し、エレメンタリストリーム1521、エレメンタリストリーム1522、エレメンタリストリーム1523を取得する。
既に映像配信装置100の多重化部110で、デコードに必要なストリームの同期処理が完了しているため、デパケタイズ部202は、エレメンタリストリーム1511、エレメンタリストリーム1512、エレメンタリストリーム1513を到着順に結合し、新たに1ピクチャを構成するエレメンタリストリーム1531を生成する。
続いて、デパケタイズ部202は、生成した新たなエレメンタリストリーム1531へ時刻情報1531aを付加する。デコード時刻、表示時刻はエレメンタリストリーム1521、エレメンタリストリーム1522、エレメンタリストリーム1523と同一であるため、時刻情報1531aには、時刻情報1511aと同じ値を付加する。
デパケタイズの結果得られたエレメンタリストリーム1531は、時刻情報1531aと共にデコード部203へ送出される。
以上の処理によって、RTPパケットとして受信した映像データのデパケタイズを実施することができる。
本発明は、VODサーバやnPVR(network Personal Video Recorder)などの映像配信装置といった用途に適用できる。
10 映像配信システム
100 映像配信装置
101 基本レイヤ信号記憶部
102 第1拡張レイヤ信号記憶部
103 第2拡張レイヤ信号記憶部
104 基本レイヤ信号取得部
105 第1拡張レイヤ信号取得部
106 第2拡張レイヤ信号取得部
107 レイヤ配置情報記憶部
108 端末能力取得部
109 配信レイヤ決定部
110 多重化部
111 パケタイズ部
112 送信部
200 映像受信装置
201 受信部
202 デパケタイズ部
203 デコード部
204 表示部
205 端末能力管理部
206 端末能力通知部
300 ネットワーク
400 コンテンツエンコード情報
500 コンテンツ情報およびレイヤ配置情報
601 基本レイヤバッファリング手段
602 第1拡張レイヤバッファリング手段
603 第2拡張レイヤバッファリング手段
604 レイヤ同期手段
605 レイヤ結合手段
606 付加情報挿入手段
607 送出手段

Claims (50)

  1. 基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された映像コンテンツを配信する映像配信装置と、該映像配信装置から配信された映像コンテンツをネットワークを介して受信する映像受信装置とを備え、
    前記映像配信装置は、
    前記基本信号と前記拡張信号を記憶すると共に、記憶している前記基本信号と前記拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、
    前記映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像受信装置に配信する前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために前記信号記憶手段から前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、
    前記信号記憶手段から前記配信レイヤ決定手段の指示により読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成手段と、
    前記多重化信号を配信のために前記ネットワークへ送信する送信手段とを備え、
    前記映像受信装置は、
    前記配信装置から前記ネットワークを介して送信された前記多重化信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記多重化信号をデコードするデコード手段とを備える
    ことを特徴とする映像配信システム。
  2. 基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された映像コンテンツを配信する映像配信装置と、該映像配信装置から配信された映像コンテンツをネットワークを介して受信する映像受信装置とを備え、
    前記映像配信装置は、
    前記基本信号と前記拡張信号を記憶すると共に、記憶している前記基本信号と前記拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、
    前記映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像受信装置に配信する前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために前記信号記憶手段から前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、
    前記信号記憶手段から前記配信レイヤ決定手段の指示により読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を並行して取得する信号取得手段と、
    前記信号取得手段から前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化手段と、
    前記多重化信号を所定のパケット形式のパケットに変換するパケタイズ手段と、
    前記パケタイズ手段から出力されたパケット化された多重化信号を配信のために前記ネットワークへ送信する送信手段とを備え、
    前記映像受信装置は、
    前記配信装置から前記ネットワークを介して送信された前記パケット化された多重化信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記パケット化された多重化信号からデコード可能な信号を取得するデパケタイズ手段と、
    前記デパレタイズ手段により取得した前記デコード可能な信号をデコードするデコード手段とを備える
    ことを特徴とする映像配信システム。
  3. 前記映像配信装置の前記信号取得手段は、前記信号記憶手段と1対1で接続され、接続されていない他の信号記憶手段の動作にかかわらず、接続された前記信号記憶手段からの信号取得処理を継続し前記多重化手段へ出力することを特徴とする請求項2記載の映像配信システム。
  4. 前記映像配信装置は、前記基本信号を記憶している前記信号記憶手段及び前記拡張信号記憶している前記信号記憶手段の識別と、前記基本信号及び前記拡張信号の識別とを行うための識別子を保持するレイヤ配置情報記憶手段を備え、前記配信レイヤ決定手段からの求めに応じて前記識別子を該配信レイヤ決定手段に提供することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  5. 前記映像配信装置は、前記映像受信装置から映像再生能力を取得し、前記配信レイヤ決定手段に対して、その前記映像再生能力を通知する端末能力取得手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  6. 前記映像配信装置の前記多重化手段は、
    1つ以上の前記信号取得手段から送られる前記基本信号及び前記拡張信号を階層別にバッファリングするレイヤバッファリング手段と、
    前記レイヤバッファリング手段から取得した前記基本信号に付加されている時刻情報と、前記レイヤバッファリング手段から取得した一つ以上の前記拡張信号に付加されている時刻情報とを取得し、同一の時刻情報を持つ前記基本信号と前記拡張信号を多重化の単位と判定するレイヤ同期手段と
    を備えることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  7. 前記映像配信装置の前記多重化手段は、前記レイヤ同期手段によって判定された多重化単位で前記基本信号と一つ以上の前記拡張信号を結合して結合信号を生成するレイヤ結合手段を備えることを特徴とする請求項6記載の映像配信システム。
  8. 前記映像配信装置の前記多重化手段は、前記基本信号及び前記拡張信号を識別するための情報と多重化処理における各信号の結合順序情報が含まれた識別情報とを前記配信レイヤ決定手段から取得することを特徴とする請求項2乃至7のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  9. 前記映像配信装置の前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のコーデック情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記コーデック情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項5乃至8のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  10. 前記映像配信装置の前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号の映像品質情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記映像品質情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項5乃至8のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  11. 前記映像配信装置の前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項5乃至8のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  12. 前記映像配信装置は、前記ネットワークの利用可能ネットワーク帯域幅を計測する利用可能ネットワーク帯域幅取得手段を備え、前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持し、配信レイヤ決定手段は、前記利用可能ネットワーク帯域幅取得手段から得られた利用可能ネットワーク帯域幅を、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報から、利用可能なネットワーク帯域を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項5乃至11のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  13. 前記基本信号は、映像スケーラブルコーデックの基本レイヤであり、前記拡張信号は、映像スケーラブルコーデックの拡張レイヤであることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項記載の映像配信システム。
  14. 映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された前記映像コンテンツの該基本信号と該拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、
    前記配信レイヤ決定ステップにより前記信号記憶手段から読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成ステップと、
    前記多重化信号を配信のためにネットワークを介して前記映像受信装置へ送信する送信ステップと
    を含むことを特徴とする映像配信方法。
  15. 映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された前記映像コンテンツの該基本信号と該拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、
    前記配信レイヤ決定ステップにより前記信号記憶手段から読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を並行して取得する信号取得ステップと、
    前記信号取得ステップで取得された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化ステップと、
    前記多重化信号を所定のパケット形式のパケットに変換するパケタイズステップと、
    前記パケタイズステップでパケット化された多重化信号を配信のためにネットワークを介して前記映像受信装置へ送信する送信ステップと
    を含むことを特徴とする映像配信方法。
  16. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記基本信号を記憶している前記信号記憶手段及び前記拡張信号記憶している前記信号記憶手段の識別と、前記基本信号及び前記拡張信号の識別とを行うための識別子を保持するレイヤ配置情報記憶手段から、必要に応じて前記識別子を取得することを特徴とする請求項14又は15記載の映像配信方法。
  17. 前記映像受信装置から映像再生能力を取得する映像再生能力取得ステップを含み、
    前記配信レイヤ決定ステップは、前記映像再生能力取得ステップで取得された映像再生能力に基づいて前記映像コンテツのレイヤ構成を決定することを特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  18. 前記前記多重化ステップは、
    1つ以上の前記信号取得ステップで取得された前記基本信号及び前記拡張信号を階層別にバッファリングするレイヤバッファリングステップと、
    前記レイヤバッファリングステップで取得した前記基本信号に付加されている時刻情報と、前記レイヤバッファリングステップで取得した一つ以上の前記拡張信号に付加されている時刻情報とを取得し、同一の時刻情報を持つ前記基本信号と前記拡張信号を多重化の単位と判定するレイヤ同期ステップと
    を含むことを特徴とする請求項15乃至17のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  19. 前記多重化ステップは、前記レイヤ同期ステップによって判定された多重化単位で前記基本信号と一つ以上の前記拡張信号を結合して結合信号を生成するレイヤ結合ステップを含むことを特徴とする請求項18記載の映像配信方法。
  20. 前記多重化ステップは、前記配信レイヤ決定ステップで得られた、前記基本信号及び前記拡張信号を識別するための情報と多重化処理における各信号の結合順序情報が含まれた識別情報とを取得して多重化を行うことを特徴とする請求項15乃至18のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  21. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号のコーデック情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記コーデック情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項16乃至20のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  22. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号の映像品質情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記映像品質情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項16乃至20のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  23. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項16乃至20のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  24. 前記ネットワークの利用可能ネットワーク帯域幅を計測する利用可能ネットワーク帯域幅取得ステップを含み、
    前記配信レイヤ決定ステップは、前記利用可能ネットワーク帯域幅取得ステップで得られた利用可能ネットワーク帯域幅を、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持する前記レイヤ配置情報記憶手段から取得した前記ビットレート情報から、利用可能なネットワーク帯域を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項16乃至20のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  25. 前記基本信号は、映像スケーラブルコーデックの基本レイヤであり、前記拡張信号は、映像スケーラブルコーデックの拡張レイヤであることを特徴とする請求項14乃至26のうちいずれか一項記載の映像配信方法。
  26. 配信する映像コンテンツを階層符号化して得た基本信号と1階層以上の拡張信号とを記憶すると共に、記憶している前記基本信号と前記拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、
    前記映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、配信する前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために前記信号記憶手段から前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、
    前記信号記憶手段から前記配信レイヤ決定手段の指示により読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成手段と、
    前記多重化信号を配信のために前記ネットワークへ送信する送信手段と
    を有することを特徴とする映像配信装置。
  27. 配信する映像コンテンツを階層符号化して得た基本信号と1階層以上の拡張信号とを記憶すると共に、記憶している前記基本信号と前記拡張信号を各階層単位で独立して出力する信号記憶手段と、
    前記映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、配信する前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために前記信号記憶手段から前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を読み出させる配信レイヤ決定手段と、
    前記信号記憶手段から前記配信レイヤ決定手段の指示により読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を並行して取得する信号取得手段と、
    前記信号取得手段から前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定手段の指示により多重化し、多重化信号を生成する多重化手段と、
    前記多重化信号を所定のパケット形式のパケットに変換するパケタイズ手段と、
    前記パケタイズ手段から出力されたパケット化された多重化信号を配信のために前記ネットワークへ送信する送信手段と
    を有することを特徴とする映像配信装置。
  28. 前記信号取得手段は、前記信号記憶手段と1対1で接続され、接続されていない他の信号記憶手段の動作にかかわらず、接続された前記信号記憶手段からの信号取得処理を継続し前記多重化手段へ出力することを特徴とする請求項27記載の映像配信装置。
  29. 前記基本信号を記憶している前記信号記憶手段及び前記拡張信号記憶している前記信号記憶手段の識別と、前記基本信号及び前記拡張信号の識別とを行うための識別子を保持するレイヤ配置情報記憶手段を備え、前記配信レイヤ決定手段からの求めに応じて前記識別子を該配信レイヤ決定手段に提供することを特徴とする請求項26乃至28のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  30. 前記映像受信装置から映像再生能力を取得し、前記配信レイヤ決定手段に対して、その前記映像再生能力を通知する端末能力取得手段を備えることを特徴とする請求項26乃至29のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  31. 前記多重化手段は、
    1つ以上の前記信号取得手段から送られる前記基本信号及び前記拡張信号を階層別にバッファリングするレイヤバッファリング手段と、
    前記レイヤバッファリング手段から取得した前記基本信号に付加されている時刻情報と、前記レイヤバッファリング手段から取得した一つ以上の前記拡張信号に付加されている時刻情報とを取得し、同一の時刻情報を持つ前記基本信号と前記拡張信号を多重化の単位と判定するレイヤ同期手段と
    を備えることを特徴とする請求項27乃至30のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  32. 前記多重化手段は、前記レイヤ同期手段によって判定された多重化単位で前記基本信号と一つ以上の前記拡張信号を結合して結合信号を生成するレイヤ結合手段を備えることを特徴とする請求項31記載の映像配信装置。
  33. 前記多重化手段は、前記基本信号及び前記拡張信号を識別するための情報と多重化処理における各信号の結合順序情報が含まれた識別情報とを前記配信レイヤ決定手段から取得することを特徴とする請求項27乃至32のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  34. 前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のコーデック情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記コーデック情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項30乃至33のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  35. 前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号の映像品質情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記映像品質情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項30乃至33のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  36. 前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持し、前記配信レイヤ決定手段は、前記端末能力取得手段から得られた端末能力と、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項30乃至33のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  37. 前記ネットワークの利用可能ネットワーク帯域幅を計測する利用可能ネットワーク帯域幅取得手段を備え、前記レイヤ配置情報記憶手段は、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持し、配信レイヤ決定手段は、前記利用可能ネットワーク帯域幅取得手段から得られた利用可能ネットワーク帯域幅を、前記レイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報から、利用可能なネットワーク帯域を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項30乃至36のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  38. 前記基本信号は、映像スケーラブルコーデックの基本レイヤであり、前記拡張信号は、映像スケーラブルコーデックの拡張レイヤであることを特徴とする請求項26乃至37のうちいずれか一項記載の映像配信装置。
  39. 映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された前記映像コンテンツの該基本信号と該拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、
    前記配信レイヤ決定ステップにより前記信号記憶手段から読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化信号生成ステップと、
    前記多重化信号を配信のためにネットワークを介して前記映像受信装置へ送信する送信ステップと
    を、コンピュータにより実行させることを特徴とする映像配信プログラム。
  40. 映像コンテンツを配信する映像受信装置の映像再生能力に応じて、前記映像コンテツのレイヤ構成を決定し、その決定したレイヤ構成とするために、基本信号と1階層以上の拡張信号とに階層符号化された前記映像コンテンツの該基本信号と該拡張信号とを各階層単位で記憶している信号記憶手段から、前記基本信号及び必要な階層の前記拡張信号を並行して読み出す配信レイヤ決定ステップと、
    前記配信レイヤ決定ステップにより前記信号記憶手段から読み出された前記基本信号及び前記拡張信号を並行して取得する信号取得ステップと、
    前記信号取得ステップで取得された前記基本信号及び前記拡張信号を、前記配信レイヤ決定ステップで決定されたレイヤ構成に応じて多重化し、多重化信号を生成する多重化ステップと、
    前記多重化信号を所定のパケット形式のパケットに変換するパケタイズステップと、
    前記パケタイズステップでパケット化された多重化信号を配信のためにネットワークを介して前記映像受信装置へ送信する送信ステップと
    を、コンピュータにより実行させることを特徴とする映像配信プログラム。
  41. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記基本信号を記憶している前記信号記憶手段及び前記拡張信号記憶している前記信号記憶手段の識別と、前記基本信号及び前記拡張信号の識別とを行うための識別子を保持するレイヤ配置情報記憶手段から、必要に応じて前記識別子を取得することを特徴とする請求項39又は30記載の映像配信プログラム。
  42. 前記映像受信装置から映像再生能力を取得する映像再生能力取得ステップを含み、
    前記配信レイヤ決定ステップは、前記映像再生能力取得ステップで取得された映像再生能力に基づいて前記映像コンテツのレイヤ構成を決定することを特徴とする請求項39乃至41のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  43. 前記前記多重化ステップは、
    1つ以上の前記信号取得ステップで取得された前記基本信号及び前記拡張信号を階層別にバッファリングするレイヤバッファリングステップと、
    前記レイヤバッファリングステップで取得した前記基本信号に付加されている時刻情報と、前記レイヤバッファリングステップで取得した一つ以上の前記拡張信号に付加されている時刻情報とを取得し、同一の時刻情報を持つ前記基本信号と前記拡張信号を多重化の単位と判定するレイヤ同期ステップと
    を含むことを特徴とする請求項40乃至42のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  44. 前記多重化ステップは、前記レイヤ同期ステップによって判定された多重化単位で前記基本信号と一つ以上の前記拡張信号を結合して結合信号を生成するレイヤ結合ステップを含むことを特徴とする請求項43記載の映像配信プログラム。
  45. 前記多重化ステップは、前記配信レイヤ決定ステップで得られた、前記基本信号及び前記拡張信号を識別するための情報と多重化処理における各信号の結合順序情報が含まれた識別情報とを取得して多重化を行うことを特徴とする請求項40乃至43のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  46. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号のコーデック情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記コーデック情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項41乃至45のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  47. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号の映像品質情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記映像品質情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項41乃至45のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  48. 前記配信レイヤ決定ステップは、前記端末能力取得ステップで得られた前記端末能力と、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持するレイヤ配置情報記憶手段から得られた前記ビットレート情報とから、前記映像受信装置の映像再生能力を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項41乃至45のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  49. 前記ネットワークの利用可能ネットワーク帯域幅を計測する利用可能ネットワーク帯域幅取得ステップを含み、
    前記配信レイヤ決定ステップは、前記利用可能ネットワーク帯域幅取得ステップで得られた利用可能ネットワーク帯域幅を、前記基本信号及び前記拡張信号のビットレート情報を保持する前記レイヤ配置情報記憶手段から取得した前記ビットレート情報から、利用可能なネットワーク帯域を超えない範囲の映像を配信する決定を行うことを特徴とする請求項41乃至45のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
  50. 前記基本信号は、映像スケーラブルコーデックの基本レイヤであり、前記拡張信号は、映像スケーラブルコーデックの拡張レイヤであることを特徴とする請求項14乃至26のうちいずれか一項記載の映像配信プログラム。
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