JP2010212021A - 車両用照明装置 - Google Patents

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JP2010212021A JP2009055378A JP2009055378A JP2010212021A JP 2010212021 A JP2010212021 A JP 2010212021A JP 2009055378 A JP2009055378 A JP 2009055378A JP 2009055378 A JP2009055378 A JP 2009055378A JP 2010212021 A JP2010212021 A JP 2010212021A
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Yoshiaki Matsuba
慶暁 松葉
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Abstract

【課題】所望の配光の照射パターンを適切に照射することができる車両用照明装置を提供する。
【解決手段】LED12の光軸O上でLED12からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部21と、LED12からの入射光をレンズ部21の上方に形成した上側反射面22cで反射して出射する上側リフレクタ部22と、LED12からの入射光をレンズ部21の下方に形成した下側反射面23cで反射して出射する下側リフレクタ部23とを備えた光学部材20を一体の光透過性材料で構成し、レンズ部21の入射面21aの下部に、LED12からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部30を設ける。これにより、フォグランプ等に要求される所望の配光の照射パターンを適切に照射することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、予め設定した照射領域を所定の配光で照明する車両用照明装置に関する。
一般に、発光ダイオード(LED)は、消費電力が小さく長寿命であるという利点を有する。そこで、近年では、LEDの高出力化に伴い、例えば、車載のヘッドランプやフォグランプ等のように大光量が要求される照明装置においても、光源にLEDを適用することが期待されている。
ところで、ヘッドランプやフォグランプ等の車両用照明装置は、出射光の配光パターンが規格で定められている。この配光パターンを実現するための技術として、例えば、特許文献1には、複数のLEDが線状に配列された線状光源にプリズムレンズを連設して車両用灯具(車両用照明装置)を構成し、プリズムレンズの本体部を上面及び下面が単一の放物線に沿って形成された断面扇形状をなして延在する柱状の部材で構成し、当該本体部の幅方向の中央部に長さ方向に沿って断面凸曲形状の直射光出射部を形成するとともに当該直射光出射部の上側及び下側に第1反射光出射部及び第2反射光出射部を形成した技術が開示されている。そして、この車両用灯具では、上下の反射面を規定する放物線の焦点及び直射光出射部の光軸に対して光源をオフセットさせるとともに、第1反射光出射部及び第2反射光出射部の傾斜角度を調整することにより、法規上定められた水平軸よりも下方の領域に所定の配光の照射パターンを照射する。
特開2006−164923号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、プリズムレンズによって形成される照射パターンの両端部が上下方向に広がってしまう場合がある。この現象は、LEDから長さ方向に広角に拡散する光をプリズムレンズで十分に制御できていないことに起因するものと考えられる。そして、照射パターンの両端部に上下方向の広がりが発生すると、特に上方向の広がりによって、車両用灯具に要求される配光パターンが損なわれたり、ユーザに違和感を与える等の虞がある。
本発明は、所望の配光の照射パターンを適切に照射することができる車両用照明装置を提供することを目的とする。
本発明は、光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、前記レンズ部の入射面の下部に、前記光源からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は、光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、前記レンズ部の出射面を、上下方向及び水平方向に曲率を有する曲面で構成したことを特徴とする。
また、本発明は、光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、前記レンズ部の入射面の下部に、前記光源からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部を形成し、前記レンズ部の出射面を、上下方向及び水平方向に曲率を有する曲面で構成したことを特徴とする。
本発明の車両用照明装置によれば、所望の配光の照射パターンを適切に照射することができる。
本発明の第1の実施形態に係わり、車両用照明装置の概略構成を示す分解斜視図 同上、車両用照明装置の要部縦断面図 同上、レンズ部の光軸を示す説明図 同上、光学部材に入射した光の挙動のシミュレーション結果を示す説明図 同上、(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す側面図であって(b)は屈折部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す側面図 同上、(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細示す平面図であって(b)は屈曲部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を示す平面図 同上、(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す背面図であって(b)は屈曲部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を示す背面図 同上、(a)は光学部材による照射パターンを示す説明図であって(b)はレンズ部の入射面下部に屈曲部を持たない光学部材による照射パターンを示す説明図 本発明の第2の実施形態に係わり、車両用照明装置の概略構成を示す分解斜視図 同上、車両用照明装置の要部縦断面図 同上、車両用照明装置の要部横断面図 同上、光学部材に入射した光の挙動のシミュレーション結果を示す説明図 車両用照明装置の変形例を示す要部縦断面図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図1乃至図8は本発明の第1の実施形態に係わり、図1は車両用照明装置の概略構成を示す分解斜視図、図2は車両用照明装置の要部縦断面図、図3はレンズ部の光軸を示す説明図、図4は光学部材に入射した光の挙動のシミュレーション結果を示す説明図、図5(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す側面図であって(b)は屈折部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す側面図、図6(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細示す平面図であって(b)は屈曲部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を示す平面図、図7(a)はレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を詳細に示す背面図であって(b)は屈曲部を持たないレンズ部の入射面下部に入射した光の挙動を示す背面図、図8(a)は光学部材による照射パターンを示す説明図であって(b)はレンズ部の入射面下部に屈曲部を持たない光学部材による照射パターンを示す説明図である。
図1,2において、符号1は車両用照明装置を示し、本実施形態において、具体的には車両用のフォグランプを示す。この照明装置1は、複数の発光ダイオード(LED)12を光源とする光源ユニット10と、この光源ユニット10の各LED12からの出射光を制御する光学部材20とを有し、これらが図示しない筐体に収容されて要部が構成されている。
光源ユニット10は、例えば、長尺な平面略矩形形状をなすLED基板11を有し、このLED基板11の実装面には、複数(例えば、7個)のLED12が実装されている。本実施形態において、各LED12は、出射面側に片凸レンズが固着された表面実装型のLEDで構成され、各LED12はLED基板11の長手方向に沿って一列に配列されている。ここで、照明装置1の車載時において、LED基板11は、その長辺が車幅方向に延在するとともに短辺が上下方向に延在するよう、実装面が車両前方に指向して起立した状態で配置される。これにより、各LED12は車幅方向に沿って一列に配列され、各LED12の光軸Oが水平方向前方に沿って設定される。なお、本発明において、各LED12の光軸O等が設定される水平方向とは、厳密な水平方向が要求されるものではなく、所定の幅が許容されるものである。
光学部材20は、各LED12の光軸O上に配設され各LED12からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部21と、このレンズ部21と一体の光透過性材料で構成され各LED12からの入射光をレンズ部21の上方で反射して出射する上側リフレクタ部22と、レンズ部21と一体の光透過性材料で構成され各LED12からの入射光をレンズ部21の下方で反射して出射する下側リフレクタ部23とを有する。
図2,3に示すように、レンズ部21の入射面21aは、例えば、LED基板11の長手方向に沿って延在する略矩形の平面で構成され、この入射面21aは、各光軸O上で各LED12に略正対するよう起立した状態で配設されている。また、レンズ部21の出射面21bは、例えば、LED基板11の長手方向に沿って延在する非球面のシリンドリカルレンズ面で構成され、入射面21aに正対されている。ここで、図3に示すように、レンズ部21の光軸O’は、各LED12の発光部12aを基準として水平方向(各LED12の光軸O)よりも下方に所定角度傾斜するよう設定されている。ここで、出射面21bの曲率やレンズ部21の光軸O’の傾斜角度等は、実験やシミュレーション等に基づいて適値に設定されている。これにより、例えば、図4に示すように、レンズ部21は、各LED12からの出射光のうち、主として、光軸Oに対して上下方向に所定の放射角以下で放射される光を入射面21aで入射し、車幅方向の放射角は所定に維持したまま、入射面21a及び出射面21bの屈折により、上下方向の放射角を平行光に近づけるよう変化させて出射する。その際、光軸O’の傾斜により、レンズ部21からの出射光は、そのほとんどが車両前方斜め下方に指向され、例えば、照射距離が10m以上の地点において、照明装置1の水平位置以下(光軸O以下)の領域を照射する。
図2,3に示すように、上側リフレクタ部22の入射面22aは、例えば、LED基板11の長手方向に沿って延在する略矩形の平面で構成されている。この入射面22aは、前端縁部がレンズ部21の入射面21aの上端縁部に連設するとともに基端縁部がLED基板11に当接するよう、水平方向に対し所定角度傾斜して倒伏した状態で各LED12の上方に配設されている。また、上側リフレクタ部22の出射面22bは、例えば、LED基板11の短手方向に沿って延在する緩やかな曲面で構成されている。この出射面22bは、下端縁部がレンズ部21の出射面21bの上端縁部に連設するよう、垂直方向に対し所定角度傾斜して起立した状態で配設されている。さらに、上側リフレクタ部22の上面は、入射面22aからの入射光を反射して出射面22b方向(車両前方)に導く反射面(上側反射面)22cとして形成されている。この上側反射面22cは、各LED12の発光部12aまたはその近傍を焦点F1とする曲線に沿う断面形状を有してLED基板11の長手方向に延在する非球面で構成され、その前端縁部が出射面22bの上端縁部に連設されている。本実施形態において、上側反射面22cは、例えば、各LED12の発光部12aを焦点F1とする放物線P1に沿う断面形状を有してLED基板11の長手方向に延在する放物面で構成されている。ここで、上側反射面22cを定義する放物線P1の形状や出射面22bの形状及び傾斜角度等は、実験やシミュレーション等に基づいて適値に設定されている。これにより、例えば、図4に示すように、上側リフレクタ部22は、各LED12からの出射光のうち、主として、光軸Oに対して上方向に所定の放射角以上で放射される光を入射面22aで入射し、車幅方向の放射角は所定に維持したまま、入射面22a及び出射面22bでの屈折や上側反射面22cでの全反射等により、上下方向の放射角を平行光に近づけるよう変化させて出射する。その際、上側反射面22cの形状や出射面22bの傾斜等により、上側リフレクタ部22からの出射光は、そのほとんどが車両前方斜め下方に指向され、例えば、照射距離が10m以上の地点において、照明装置1の水平位置以下(光軸O以下)の領域を照射する。
図2,3に示すように、下側リフレクタ部23の入射面23aは、例えば、LED基板11の長手方向に沿って延在する略矩形の平面で構成されている。この入射面23aは、前端縁部がレンズ部21の入射面21aの下端縁部に連設するとともに基端縁部がLED基板11に当接するよう、水平方向に対し所定角度傾斜して倒伏した状態で各LED12の下方に配設されている。また、下側リフレクタ部23の出射面23bは、例えば、LED基板11の短手方向に沿って延在する緩やかな曲面で構成されている。この出射面23bは、上端縁部がレンズ部21の出射面21bの下端縁部に連設するよう、垂直方向に対し所定角度傾斜して起立した状態で配設されている。さらに、下側リフレクタ部23の下面は、入射面23aからの入射光を反射して出射面23b方向(車両前方)に導く反射面(下側反射面)23cとして形成されている。この下側反射面23cは、各LED12の発光部12aまたはその近傍を焦点F2とする曲線に沿う断面形状を有してLED基板11の長手方向に延在する非球面で構成され、その前端縁部が出射面23bの下端縁部に連設されている。本実施形態において、下側反射面23cは、例えば、各LED12の発光部12aを焦点F2とする放物線P1に沿う断面形状を有してLED基板11の長手方向に延在する放物面で構成されている。ここで、下側反射面23cは、上側反射面22cとは異なる反射面で構成されている。すなわち、図2に示すように、下側反射面23cを定義する放物線P2には、上側反射面22cを定義する放物線P1とは異なる放物線が設定されている。ここで、下側反射面23cを定義する放物線P2の形状や出射面23bの形状及び傾斜角度等は、実験やシミュレーション等に基づいて適値に設定されている。これにより、例えば、図4に示すように、下側リフレクタ部23は、各LED12からの出射光のうち、主として、光軸Oに対して下方向に所定の放射角以上で放射される光を入射面23aで入射し、車幅方向の放射角は所定に維持したまま、入射面23a及び出射面23bでの屈折や下側反射面23cでの全反射等により、上下方向の放射角を平行光に近づけるよう変化させて出射する。その際、下側反射面23cの形状や出射面23bの傾斜等により、下側リフレクタ部23からの出射光は、そのほとんどが車両前方斜め下方に指向され、例えば、照射距離が10m以上の地点において、照明装置1の水平位置以下(光軸O以下)の領域を照射する。
ここで、レンズ部21、上側リフレクタ部22及び下側リフレクタ部23を構成する各入射面21a,22a,23aは、光学部材20の基部側に凹溝(凹条)24を形成し、LED基板11との間で各LED12の前後及び上下を囲繞する。これにより、各LED12から放射される光は漏れのない状態で効率よく光学部材20に入射される。
また、図2に示すように、凹溝24内において、レンズ部21の入射面21aの下部には、LED12からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導くための屈折部30が形成されている。具体的に説明すると、この屈折部30は、例えば、光学部材20の一端側から他端側にかけて水平方向に延在する突条で構成され、その表面には上下方向に所定の曲率を有する曲面が形成されている。この屈折部30表面の曲率等は、予め実験やシミュレーション等によって最適化されている。そして、屈折部30は、入射面21aの下部への入射光を、屈折によって下側リフレクタ部23内に導くことにより、出射面21b,22b ,23b以外から出射させる。
さらに、図2に示すように、各入射面21a,22a,23a上には、反射防止層25が形成されている。本実施形態において、この反射防止層25は、所定の屈折率を有する光透過性材料を用いた反射防止膜で構成されている。そして、反射防止層25が形成されることにより、各LED12からの光が入射面21a,22a,23aに入射する際に、フレネル反射成分による迷光の発生が抑制される。なお、反射防止層25は、反射防止膜に限定されるものではなく、例えば、各入射面21a,22a,23a上に微細な凹凸加工をすることによって形成してもよい。
このような実施形態によれば、レンズ部21の入射面21aの下部に、LED12からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部30を設けることにより、フォグランプ等に要求される所望の配光の照射パターンを適切に照射することができる。
すなわち、シリンドリカルレンズ等からなるレンズ部21では、LED12から水平方向に広角に放射されて入射面21aの上部及び下部に入射した光を適切に制御することが困難な場合がある。この場合、例えば、図5(b)、図6(b)、及び、図7(b)に示すように、入射面21aに屈折部を持たないレンズ部21においては、特に、LED12から水平方向に広角に放射されて入射面21aの下部に入射した光が、水平方向に対してやや上方に指向した状態で出射面21bから出射される傾向にある。そして、例えば、図8(b)に示すように、このような場合に得られる照射パターンは、両端部に上方向への広がりが発生し、法規上定められた配光等を満たさない場合がある。これに対し、本実施形態においては、例えば、図4、図5(a)、図6(a)、及び、図7(a)に示すように、入射面21aの下部に屈折部30を設けることにより、レンズ部21での適正な制御が困難となる入射面21a下部への入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く。これにより、例えば、図8(a)に示すように、照射パターンは、両端部の上方向への広がりが抑制され、法規上定められた配光等を適切に満たすことが可能となる。なお、入射面21aの上部に入射する光についても同様にレンズ部21による制御が困難となる場合があるが、当該光は、照射パターンの両端部に下方向への広がりを発生させるものであるため、フォグランプ等の車両用照明装置においては法規上等の観点からは特に問題とならない。
また、光学部材20のレンズ部21の光軸O’を、各LED12の発光部12aを基準として水平方向(各LED12の光軸O)よりも下方に傾斜させることにより、レンズ部21に対して光学的に理想的な位置に各LED12を配置したまま、照明装置1の水平位置以下の領域をレンズ部21によって好適に照射することができる。また、光学部材20の上側リフレクタ部22及び下側リフレクタ部23の各反射面22c,23cを、各LED12をそれぞれの焦点F1,F2位置とする互いに異なる放物線P1,P2に基づいて設定することにより、各リフレクタ部22,23に対しても光学的に理想的な位置に各LED12を配置したまま、照明装置1の水平位置以下の領域を各リフレクタ部22,23によって好適に照射することができる。これにより、例えば、図5に示すように、車両用のヘッドライトとして採用した本実施形態の照明装置1においては、水平位置以下に配光されたヘッドライトに好適な照射パターンで、照明光を鮮明に照射することができる。ここで、焦点F1,F2は、反射面22c,23cの形状によっては、LED12の焦点12aの近傍に設定されることもあり得る。
この場合において、各入射面21a,22a,23a上に反射防止層25を形成することにより、フレネル反射成分による迷光の発生等を的確に抑制することができる。従って、照射パターンの上下等に迷光による輝線が発生することを防止することができ、視認性の高い配光パターンを実現することが可能となる。
また、反射防止層25を形成することにより、LED12から光学部材20への入射効率が向上し、照射パターンの輝度を向上させることができる。
さらに、入射面21a,22a,23aで反射された可視光の一部は、LED基板11等に吸収されて熱に変化するが、反射防止層25によってフレネル反射を抑制することにより、反射によるLED基板11等への戻り光を低減することができる。従って、特に、LED12を高出力化した場合等においても、LED基板11が過熱されて光学部材20にダメージを与えたり、LED12の発光効率を低下させる等の不具合を防止することができる。
次に、図9乃至図12は本発明の第2の実施形態に係わり、図9は車両用照明装置の概略構成を示す分解斜視図、図10は車両用照明装置の要部縦断面図、図11は車両用照明装置の要部横断面図、図12は光学部材に入射した光の挙動のシミュレーション結果を示す説明図、図13は車両用照明装置の変形例を示す要部縦断面図である。なお、本実施形態においては、上述の第1の実施形態に対し、レンズ部21の構成が主として異なる。その他、同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。
図9乃至図11に示すように、本実施形態において、レンズ部21の出射面121bは、上下方向のみならず、水平方向にも所定の曲率を有する曲面で構成されている。具体的に説明すると、本実施形態の出射面121bは、例えば、上下方向に比較的大きな曲率を有し、水平方向に比較的小さな曲率を有する長尺トロイダル面で構成されている。この出射面121bの上下方向及び水平方向の各曲率は、実験やシミュレーション等に基づいて最適化されている。そして、出射面121bの水平方向についても曲率を持たせることにより、LED12から水平方向に広角に放射されて入射面21aの下部に入射した光についてもレンズ部21によって有効に制御することができる。すなわち、例えば、図12に示すように、LED12から水平方向に広角に放射されて入射面21aの下部に入射した光についても、水平方向よりも上方に指向させることなく出射面121bから出射させることができる。
このような実施形態によれば、上述の第1の実施形態と略同様の効果を奏することができる。この場合において、本実施形態においては、LED12から水平方向に広角に放射されて入射面21aの下部に入射した光についても照射光路外に導くことなく有効な照明光として出射面121bから出射させる構成であるため、光の利用効率を向上させることができる。
ここで、例えば、図13に示すように、上述の第1の実施形態で説明した屈折部30と上述の第2の実施形態で説明した出射面121bとを組み合わせてレンズ部21を構成することも可能である。このような構成によれば、フォグランプ等に要求される所望の配光の照射パターンをより適切に照射することができる。
なお、上述の各実施形態においては、本発明をフォグランプに適用した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ヘッドライト等にも適用が可能であることは勿論である。
1…照明装置、10…光源ユニット、11…LED基板、12…発光ダイオード(光源)、12a…発光部、20…光学部材、21…レンズ部、21a…入射面、21b…出射面、22…上側リフレクタ部、22a…入射面、22b…出射面、22c…上側反射面、23…下側リフレクタ部、23a…入射面、23b…出射面、23c…下側反射面、23c、24…凹溝、25…反射防止層、30…屈折部、121b…出射面、P1…放物線、F1…焦点、P2…放物線、F2…焦点、O…光軸(光源の光軸)、O’…光軸(レンズ部の光軸)

Claims (3)

  1. 光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、
    前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、
    前記レンズ部の入射面の下部に、前記光源からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部を形成したことを特徴とする車両用照明装置。
  2. 光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、
    前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、
    前記レンズ部の出射面を、上下方向及び水平方向に曲率を有する曲面で構成したことを特徴とする車両用照明装置。
  3. 光軸が水平方向に設定された光源と、前記光源からの出射光を制御する光学部材とを備えた車両用照明装置であって、
    前記光学部材は、前記光源の光軸上に配設され当該光源からの入射光を屈折により変化させて出射するレンズ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の上方に形成した上側反射面で反射して出射する上側リフレクタ部と、
    前記レンズ部と一体の光透過性材料で構成され前記光源からの入射光を前記レンズ部の下方に形成した下側反射面で反射して出射する下側リフレクタ部と、を備え、
    前記レンズ部の入射面の下部に、前記光源からの入射光を下方に屈折させて照明光路外に導く屈折部を形成し、
    前記レンズ部の出射面を、上下方向及び水平方向に曲率を有する曲面で構成したことを特徴とする車両用照明装置。
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