JP2010210853A - 液滴吐出装置、液滴吐出方法、及びカラーフィルターの製造方法 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出方法、及びカラーフィルターの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液滴を複数回吐出することでメディア上に配されるドットの面積測定を精度良く行うことができ、ノズルの吐出量を良好に補正可能な、液滴吐出装置、液滴吐出方法、及びカラーフィルターの製造方法を提供する。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズルを有し、複数のノズルの各々から液滴を複数回吐出することで一つのドットを構成する液滴吐出ヘッド5と、少なくとも表面に受容層が設けられ、液滴吐出ヘッド5から複数のドットが配されるドット受け部と、ドット受け部に配されたドットの各々の面積を測定する測定部と、測定部の測定結果に基づいて複数のノズル間における液滴の吐出量のばらつきを補正する補正手段と、受容層への染み込みにより液滴の着弾径が変化しない間隔で、複数のノズルの各々から液滴を順次吐出するように液滴吐出ヘッド5の吐出タイミングを制御する制御部11と、を備えた液滴吐出装置IJである。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出装置、液滴吐出方法、及びカラーフィルターの製造方法に関するものである。
インクジェットプリンター(液滴吐出装置)の液滴吐出ヘッドは、微小なインク滴をドット状に吐出することが可能であり、インク滴の大きさやピッチの均一性の面で極めて精度が高い。この技術は、各種製品、例えば電気光学装置等の製造分野への応用がなされている。例えば、液晶装置のカラーフィルター層や有機EL表示装置の発光部等の膜を形成する場合に応用することができる。
インクジェット方式でカラーフィルター層を形成する場合、各ノズルからのインク吐出量のばらつきが表示ムラとして現れる。その解決方法として、基板に描画した被着色媒体の着色部分の色濃度を測定して補正する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−260306号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、吸光度の測定誤差により正確な補正を行うことが難しかった。そこで、例えばインクジェットプリンター用紙等のメディア(ドット受け部)に描画した各ドット面積を測定し、各ノズルの吐出量を補正することが考えられる。
ところで、上記メディアに描画するドットは、カラーフィルター層を形成する場合と同様、複数のインク滴から構成されている。この場合、メディア上に描画されるドットの形状がばらつくことで安定したドット面積が得られず、吐出量のばらつき補正を精度良く行うことができない可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、液滴を複数回吐出することでメディア上に配されるドットの面積測定を精度良く行うことができ、ノズルの吐出量を良好に補正可能な、液滴吐出装置、液滴吐出方法、及びカラーフィルターの製造方法を提供することを目的としている。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究の結果、ドットの形状は、メディア上に連続的に吐出されるインク滴の染み込み具合の影響を受けるものであり、各ドットを構成する液滴の吐出条件を管理することによりドット面積を安定化させることができるとの知見を得た。そして、この知見に基づいて本発明を完成させた。本発明の液滴吐出装置は、液滴を吐出する複数のノズルを有し、前記複数のノズルの各々から前記液滴を複数回吐出することで一つのドットを構成する液滴吐出ヘッドと、少なくとも表面に受容層が設けられ、前記液滴吐出ヘッドから前記複数のドットが配されるドット受け部と、前記ドット受け部に配された前記ドットの各々の面積を測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて前記複数のノズル間における前記液滴の吐出量のばらつきを補正する補正手段と、前記受容層への染み込みにより前記液滴の着弾径が変化しない間隔で、前記複数のノズルの各々から前記液滴を順次吐出するように前記液滴吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の液滴吐出装置によれば、受容層上に着弾径が保持された状態で順次液滴が吐出されるので、受容層上に配されるドットを平面視略真円形状とすることができる。よって、測定部により各ドットの面積を精度良く測定することができ、補正手段により複数のノズル間における液滴の吐出量のばらつきを良好に補正できる。したがって、例えば基板上に配される各ドットによってムラの無い均一な膜を形成することができる。
また、上記液滴吐出装置においては、前記制御部は、前記液滴の吐出間隔が200μsec以内となるように前記液滴吐出ヘッドを駆動するのが好ましい。
このような間隔で液滴を吐出すれば着弾径が保持された状態の液滴を受容層上に重ねて配置できる。よって、ドット受け部上に配されるドット面積を確実に安定させることができ、液滴の吐出量のばらつきを精度良く補正できる。
また、本発明の液滴吐出方法は、分散液中に分散媒が分散されてなる機能液の液滴を吐出する複数のノズルを有し、前記複数のノズルの各々から前記液滴を複数回吐出して一つのドットを構成する液滴吐出ヘッドを用いて複数の前記ドットを基板上に配する液滴吐出方法であって、前記液滴吐出ヘッドから前記基板上に前記複数のドットを描画するに先立ち、少なくとも表面に受容層が設けられたドット受け部上に、前記液滴吐出ヘッドから前記複数のドットを配する配置工程と、前記ドット受け部に配された前記複数のドットの各々の面積を測定する測定工程と、前記測定部の測定結果に基づいて前記複数のノズル間における前記液滴の吐出量のばらつきを補正する補正工程と、を有し、前記配置工程において、前記受容層への染み込みにより前記液滴の着弾径が変化しない間隔で、前記複数のノズルの各々から前記液滴を順次吐出することを特徴とする。
本発明の液滴吐出方法によれば、受容層に分散液が染み込まない間隔で順次液滴が吐出されるので、受容層上に略真円形状のドットを配することができる。よって、各ドットの面積を精度良く測定することができ、複数のノズル間における液滴の吐出量のばらつきを良好に補正できる。したがって、各ドットによってムラの無い均一な膜を基板上に形成することができる。
また、前記配置工程においては、前記複数のノズルの各々から前記液滴を200μsec以内の間隔で吐出するのが好ましい。
このような間隔で液滴が吐出することで液滴の分散液の受容層への染み込みが確実に防止される。よって、ドット受け部上に配されるドット面積をより安定させることができる。
本発明のカラーフィルターの製造方法は、上記液滴吐出装置、或いは上記液滴吐出方法を用いて、基材上に設けられた所定領域に前記機能液を配置してカラーフィルターを形成することを特徴とする。
本発明のカラーフィルターの製造方法によれば、液滴吐出ヘッドによって配置された各ドットは均一な膜を構成するため、スジムラの無い高品質なカラーフィルターを製造することができる。
液滴吐出装置の概略構成図である。 液滴吐出ヘッドの概略構成図である。 ノズル検査部の概略構成を示す図である。 メディアの構成を示す断面図である。 ドットのばらつき状態を示す図である。 メディア上に配置された液滴の状態を説明するための図である。 本実施形態によりメディア上に形成されるドットの形状を示す図である。 カラーフィルター基板上にカラーフィルターを形成する工程の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がワークステージ2に対して平行となるよう設定され、Z軸がワークステージ2に対して直交する方向に設定されている。図1中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置IJの概略構成図である。液滴吐出装置IJは、例えばインクジェット方式によりカラーフィルター基板の所定領域上にカラーフィルター材料の液滴を吐出してカラーフィルター層を形成する装置であり、本実施形態の液滴吐出方法を行うものでもある。
液滴吐出装置IJは、装置架台1、ワークステージ2、ステージ移動装置3、キャリッジ4、液滴吐出ヘッド5、キャリッジ移動装置6、チューブ7、第1タンク8、第2タンク9、第3タンク10及び制御装置11を備えている。
装置架台1は、ワークステージ2及びステージ移動装置3の支持台である。ワークステージ2は、装置架台1上においてステージ移動装置3によってX軸方向に移動可能に設置されており、上流側の搬送装置(図示せず)から搬送されるカラーフィルター基板(基材)Pを、真空吸着機構によりXY平面上に保持する。ステージ移動装置3は、ボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、制御装置11から入力される、ワークステージ2のX座標を示すステージ位置制御信号に基づいて、ワークステージ2をX軸方向に移動させる。
キャリッジ4は、液滴吐出ヘッド5を保持するものであり、キャリッジ移動装置6によってY軸方向及びZ軸方向に移動可能に設けられている。液滴吐出ヘッド5は、図示略の複数のノズルを備えており、制御装置11から入力される描画データや駆動制御信号に基づいて、カラーフィルター材料の液滴を吐出する。この液滴吐出ヘッド5は、カラーフィルター材料のR(赤)、G(緑)、B(青)に対応して設けられており、それぞれの液滴吐出ヘッド5はキャリッジ4を介してチューブ7と連結されている。そして、R(赤)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第1タンク8からR(赤)用のカラーフィルター材料の供給を受け、G(緑)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第2タンク9からG(緑)用のカラーフィルター材料の供給を受け、また、B(青)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第3タンク10からB(青)用のカラーフィルター材料の供給を受けるようになっている。
キャリッジ移動装置6は、装置架台1を跨ぐ橋梁構造をしており、Y軸方向及びZ軸方向に対してボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、制御装置11から入力される、キャリッジ4のY座標及びZ座標を示すキャリッジ位置制御信号に基づいて、キャリッジ4をY軸方向及びZ軸方向に移動させる。
制御装置(制御部)11は、ステージ移動装置3にステージ位置制御信号を出力し、キャリッジ移動装置6にキャリッジ位置制御信号を出力すると共に、液滴吐出ヘッド5の駆動回路基板30に描画データ及び駆動制御信号を出力して、液滴吐出ヘッド5による液滴吐出動作、ワークステージ2の移動によるカラーフィルター基板Pの位置決め動作、キャリッジ4の移動による液滴吐出ヘッド5の位置決め動作の同期制御を行うことにより、カラーフィルター基板P上の所定の位置にカラーフィルター材料の液滴を吐出する。
図2は液滴吐出ヘッド5の概略構成図である。図2(a)は液滴吐出ヘッド5をワークステージ2側から見た平面図、図2(b)は液滴吐出ヘッド5の部分斜視図、図2(c)は液滴吐出ヘッド5の1ノズル分の部分断面図である。
図2(a)に示すように、液滴吐出ヘッド5は、Y軸方向に配列された複数(例えば180個)のノズルN〜N180を備えている。ノズルN〜N180によってノズル列NAが形成されている。図2(a)では1列分のノズルを示したが、液滴吐出ヘッド5に設けるノズル数及びノズル列数は任意に変更可能であり、Y軸方向に配列した1列分ノズルをX軸方向に複数列設けても良い。また、キャリッジ4内に配置する液滴吐出ヘッド5の数も任意に変更可能である。さらに、キャリッジ4をサブキャリッジ単位で複数設ける構成としても良い。
図2(b)に示すように、液滴吐出ヘッド5は、チューブ7と連結される材料供給孔20aが設けられた振動板20と、ノズルN〜N180が設けられたノズルプレート21と、振動板20とノズルプレート21との間に設けられた液溜まり22と、複数の隔壁23と、複数のキャビティ(液室)24とを備えている。振動板20上には、各ノズルN1〜N180に対応して圧電体素子(駆動素子)PZ〜PZ180が配置されている。圧電体素子PZ〜PZ180は、例えばピエゾ素子である。以下、圧電体素子PZ〜PZ180を総称して圧電体素子PZ、ノズルN〜N180を総称してノズルNと称す。
リザーバ22には、材料供給孔20aを介して供給される液状のカラーフィルター材料(機能液)が充填されるようになっている。キャビティ24は、振動板20と、ノズルプレート21と、1対の隔壁23とによって囲まれるようにして形成されおり、各ノズルN〜N180に1対1に対応して設けられている。また、各キャビティ24には、一対の隔壁23の間に設けられた供給口24aを介して、リザーバ22からカラーフィルター材料が導入されるようになっている。
図2(c)に示すように、圧電体素子PZは、圧電材料25を一対の電極26で挟持したものであり、一対の電極26に駆動信号を印加すると圧電材料25が収縮するよう構成されたものである。そして、このような圧電体素子PZが配置されている振動板20は、圧電体素子PZと一体になって同時に外側(キャビティ24の反対側)へ撓曲するようになっており、これによってキャビティ24の容積が増大するようになっている。
したがって、キャビティ24内に増大した容積分に相当するカラーフィルター材料が、液溜まり22から供給口24aを介して流入する。また、このような状態から圧電体素子PZへの駆動信号の印加を停止すると、圧電体素子PZ1と振動板20はともに元の形状に戻り、キャビティ24も元の容積に戻ることから、キャビティ24内のカラーフィルター材料の圧力が上昇し、ノズルN1からカラーフィルター基板Pに向けてカラーフィルター材料の液滴Lが吐出される。本実施形態に係る液滴吐出ヘッド5は、1回の吐出動作に基づく液滴Lの量が微小であるため、各々のノズルNにおいて複数回(例えば、5回)の液滴Lの吐出動作に基づいて一つのドット(液溜り)を構成している。
ところで、一般に、液滴吐出ヘッド5には、各ノズルN間において液滴Lの吐出量のバラツキが生じている。この理由としては、例えばヘッド内部の流路の構造等が挙げられる。そこで、本実施形態の液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド5によるカラーフィルター基板Pへの吐出動作に先立ち、液滴吐出ヘッド5の各ノズルNにおける液滴Lの吐出状況を検出し、ノズルN間のバラツキを調整するようにしている。
具体的に本実施形態では、図1に示したように、キャリッジ4の移動領域におけるワークステージ2の外側の領域にノズル検査部50を備えている。ノズル検査部50は、図3に示すように液滴吐出ヘッド5から複数のドットが配置されるメディア(ドット受け部)51と、例えばインクジェットプリンター用紙等からなるメディア51に配置されたドットの各々の面積を測定する測定部56と、を備えている。メディア51は巻き取り機構(不図示)により巻取り可能とされており、ノズル検査終了後、液滴吐出後のインクジェットプリンター用紙を巻き取ることで他のノズル検査を続けて行うことが可能となっている。測定部56はCCDカメラ等の撮像手段から構成されるものである。
また、上記メディア51は、図4に示すように、ベース紙52上にインク受容層(受容層)53を設けてなるシート状基材54からなり、インク受容層53の表面がインクジェット記録適正のある記録面をなしている。各ノズルNから吐出されたカラーフィルター材料の溶媒はインク受容層53に染み込むようになっている。
液滴吐出装置IJは、ノズル検査部50を用いる際、キャリッジ移動装置6によりキャリッジ4を移動させ、液滴吐出ヘッド5とメディア51とを対向させる。そして、液滴吐出ヘッド5の各ノズルNからメディア51上にドットを配置する。
ノズル検査部50の測定部56は、制御装置11と電気的に接続されている。これにより測定部56が測定した各ドットの面積に関するデータが制御装置11内に送信されるようになっている。
また、制御装置11は、測定部56による各ドットの測定面積に基づいて、例えばノズルN間における液滴Lの吐出量のバラツキを補正するように各圧電体素子PZに印加する駆動信号の電圧を変化させる補正回路部(補正手段)55を含んでいる。補正回路部55は、上記測定部56による測定結果に基づき、ドット面積が相対的に大きい(液滴Lの吐出量が相対的に多い)ノズルNに対応する圧電体素子PZに印加する駆動信号の電圧を低くする、或いは、ドット面積が相対的に小さい(液滴Lの吐出量が相対的に少ない)ノズルNに対応する圧電体素子PZに印加する駆動信号の電圧を高くすることでノズルN間における吐出量のバラツキを補正する。
このように液滴吐出装置IJは、上記測定部56により測定した各ドットの面積に関するデータに基づいてノズルN間における液滴Lの吐出量のばらつきを補正可能となっている。
ところで、本実施形態では、上述のように各ノズルNにおいて複数回(5回)の液滴Lの吐出動作に基づいて一つのドットを構成している。このようにして構成されるドットの形状は、メディア51上に連続的に吐出される液滴Lはインク受容層53への染み込み具合の影響により、形状が安定せずばらつきが大きく可能性がある。具体的に液滴Lはインク受容層53に染み込むことで着弾形状が変化する。このような状態で液滴Lが重ねて吐出されると構成されるドットの形状は安定化せずばらつきが生じる。すなわち、図5に示されるようにドット60の面積にばらつきが生じてしまう。このようにインク受容層53上に配されるドットにばらつきが生じると、測定部56により測定されるドット面積の測定値の信頼性が低下してしまい、補正回路部55によって行われる各ノズルN間の吐出量のばらつき補正における信頼性が低下してしまう。
このような不具合を解消すべく、本実施形態では、制御装置11が、メディア51へのドットの配置工程において、複数のノズルNの各々から液滴Lを吐出するタイミングを制御するようにしている。具体的には、インク受容層53への染み込みにより液滴Lの着弾径が変化しない間隔で、複数のノズルNの各々から液滴Lを順次吐出するように液滴吐出ヘッド5の吐出タイミングを制御している。なお、本実施形態では、各ノズルNから200μsecの間隔で液滴Lを順次吐出することで一つのドットを構成している。
このようなタイミングでインク受容層53に着弾した液滴L1は、図6に示されるように僅かながらインク受容層53に染み込むものの、液滴L1における着弾径Aが変化しない。よって、インク受容層53上にて一定の着弾径Aを保持する液滴L1に対して、次の液滴L2が重ねて吐出されるようになる。これにより、先に吐出されている液滴L1と後に吐出された液滴L2とは安定した形状、具体的に平面視略真円形状を保持した状態で一体化する。同様に、残りの液滴を順次吐出することで最終的に形成されるドット60は図7に示すように安定した形状、すなわち平面視略真円状となる。
よって、測定部56により各ドット60の面積を精度良く測定することができ、補正回路部55により複数のノズルN間における液滴Lの吐出量のばらつきを良好に補正できる。したがって、各ノズルNからカラーフィルター基板P上に配される各ドット60は、それぞれ均一な量の液滴から構成されているので、ムラの無い均一なカラーフィルター層を形成することができる。
図8は、液滴吐出装置IJの液滴吐出ヘッド5を用いてカラーフィルター基板P上にカラーフィルターを形成する方法の説明図である。図8(a)は、機能液の吐出対象物であるカラーフィルター基板Pの概略平面図である。図8(b)は、カラーフィルター基板Pの部分拡大平面図である。
図8(a)において、ガラス、プラスチック等によって形成された大面積のカラーフィルター基板Pの表面には複数のパネル領域CAが設定されている。各パネル領域CAは、互いに分離(切断)されて個々のカラーフィルター基板として提供される。各パネル領域CAの内部には、図8(b)に示すように、ドット状に配列された複数の画素PX(所定領域)が設けられている。画素PXは各パネル領域CA内にマトリクス状に配列されており、それぞれの画素PX毎にカラーフィルター層(着色層)CFが形成される。
本実施形態では、図8(b)の図示上下方向(矢印A1及び矢印A2で示す方向)を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向(図示左右方向)を副走査方向として、液滴吐出ヘッド5をカラーフィルター基板P上に配置する。そして、カラーフィルター基板Pを液滴吐出ヘッド5に対して主走査方向及び副走査方向に相対的に移動(走査)させながら、液滴吐出ヘッド5の複数のノズルNの各々からカラーフィルター材料の液滴Lを複数回(5回)吐出することで各ドットをカラーフィルター基板P上に配し、これにより各画素PXにカラーフィルター層CFを形成する。
液滴吐出ヘッド5の走査は、1つのパネル領域CAに関して複数回行う。例えば、主走査方向に液滴吐出ヘッド5を走査した後、副走査方向に液滴吐出ヘッド5を移動(走査)し、再度主走査方向に走査を行う。1つのパネル領域CAの左端から右端まで移動(副走査)したら、再びパネル領域CAの左端に戻り、既に吐出を行った位置とは若干異なる位置で主走査方向に走査を行う。そして、このような走査を複数回行うことによって、パネル領域CA内の全ての画素PXに所望の膜厚のカラーフィルター層CFを形成する。
なお、図8(b)において液滴吐出ヘッド5が副走査方向に対して斜めに傾いているのは、液滴吐出ヘッド5のノズルNのピッチを画素PXのピッチに合わせるためである。ノズルNのピッチと画素PXのピッチとが所定の対応関係を満たして設定されていれば、液滴吐出ヘッド5を斜めに傾ける必要はない。
カラーフィルター層CFは、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色をいわゆるストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列等といった適宜の配列形態で配列することによって形成される。したがって、図8(b)に示す機能液の吐出工程においては、R、G、Bのカラーフィルター材料を吐出する液滴吐出ヘッド5を、R、G、Bの3色分だけ予め用意する。そして、これらの液滴吐出ヘッド5を順次に用いて1つのカラーフィルター基板P上にR、G、Bの3色のカラーフィルター層CFの配列を形成する。
本実施形態によれば、上述のように液滴吐出ヘッド5によってカラーフィルター基板P上に配された各ドットはいずれも均一な量の液滴から構成されたものとなっているので、スジムラの無い高品質なカラーフィルター層CFを製造することができる。
なお、上記実施形態では、ノズル間の吐出量のばらつきが調整された液滴吐出装置IJを用いてカラーフィルターを製造する方法に用いる場合について説明したが、本発明の液滴吐出装置IJはカラーフィルターの製造だけでなく、均一な膜厚を必要とされ、スジムラの形成が問題となる成膜工程においても適用可能である。
IJ…液滴吐出装置、N…ノズル、P…カラーフィルター基板、PX…画素(所定領域)、5…液滴吐出ヘッド、11…制御装置(制御部)、51…メディア(ドット受け部)、53…インク受容層、55…補正回路部(補正手段)、56…測定部、60…ドット

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルを有し、前記複数のノズルの各々から前記液滴を複数回吐出することで一つのドットを構成する液滴吐出ヘッドと、
    少なくとも表面に受容層が設けられ、前記液滴吐出ヘッドから前記複数のドットが配されるドット受け部と、
    前記ドット受け部に配された前記ドットの各々の面積を測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて前記複数のノズル間における前記液滴の吐出量のばらつきを補正する補正手段と、
    前記受容層への染み込みにより前記液滴の着弾径が変化しない間隔で、前記複数のノズルの各々から前記液滴を順次吐出するように前記液滴吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する制御部と、を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記液滴の吐出間隔が200μsec以内となるように前記液滴吐出ヘッドを駆動することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 分散液中に分散媒が分散されてなる機能液の液滴を吐出する複数のノズルを有し、前記複数のノズルの各々から前記液滴を複数回吐出して一つのドットを構成する液滴吐出ヘッドを用いて複数の前記ドットを基板上に配する液滴吐出方法であって、
    前記液滴吐出ヘッドから前記基板上に前記複数のドットを描画するに先立ち、
    少なくとも表面に受容層が設けられたドット受け部上に、前記液滴吐出ヘッドから前記複数のドットを配する配置工程と、
    前記ドット受け部に配された前記複数のドットの各々の面積を測定する測定工程と、
    前記測定部の測定結果に基づいて前記複数のノズル間における前記液滴の吐出量のばらつきを補正する補正工程と、を有し、
    前記配置工程において、前記受容層への染み込みにより前記液滴の着弾径が変化しない間隔で、前記複数のノズルの各々から前記液滴を順次吐出することを特徴とする液滴吐出方法。
  4. 前記配置工程においては、前記複数のノズルの各々から前記液滴を200μsec以内の間隔で吐出することを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出方法。
  5. 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置、或いは請求項3又は4に記載の液滴吐出方法を用いて、基材上に設けられた所定領域に前記機能液を配置してカラーフィルターを形成することを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
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