JP2010209638A - ヒンジ装置 - Google Patents

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充 杉浦
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Abstract

【課題】キャッチ機構を有するヒンジ装置においてその大型化を防止する。
【解決手段】第1ヒンジ部材1には、可動リンク3の後端部を前後方向(図2において左右方向)へ移動可能に、かつ回動可能に設ける。第1ヒンジ部材1には、キャッチ機構6のフォロワ8を設ける。フォロワ8の移動方向を可動リンク3の移動方向と同一にする。フォロワ8を第1ヒンジ部材1の連結板部1bと可動リンク3との間に配置する。
【選択図】図2

Description

この発明は、家具等の躯体に扉を前後方向へ移動しつつ開閉回動するように取り付けるためのヒンジ装置に関する。
一般に、この種のヒンジ装置は、第1及び第2ヒンジ部材を有している。第1ヒンジ部材には、可動リンクの一端部が移動可能に、かつ回動可能に連結されている。可動リンクの他端部は、第2ヒンジ部材に回動可能に連結されている。また、第1ヒンジ部材には、第1回動リンクの一端部が回動可能に連結されている。第1回動リンクの中間部には、可動リンクの中間部が回動可能に連結されており、第1回動リンクの他端部には、第2回動リンクの一端部が回動可能に連結されている。第2回動リンクの他端部には、第2ヒンジ部材が回動可能に連結されている。これにより、第2ヒンジ部材が第1ヒンジ部材に対して可動リンクの移動方向へ移動しつつ回動するように連結されている。
上記構成のヒンジ装置を用いる場合には、第1及び第2ヒンジ部材のいずれか一方が躯体に取り付けられ、他方が扉に取り付けられる。これにより、扉が躯体に前後方向へ移動しつつ回動するようにヒンジ装置を介して連結される。扉は、筐体の前面に突き当たってその開口部を閉じた閉位置と、筐体の開口部を開いた開位置との間を回動可能である。
ところで、最近では、下記特許文献1に記載のもののように、上記ヒンジ装置にキャッチ機構を設けたものが提案されている。キャッチ機構は、例えば扉が閉位置近傍に位置しているときに、扉を閉位置まで回動させて閉位置に維持するものであり、カム、このカムに対して接近離間移動可能に配置されたフォロワ、及びフォロワをカムに押し付けコイルばね等の付勢手段を有している。付勢手段の付勢力は、カムによって回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、第2ヒンジ部材及び扉が閉位置まで回動させられる。
特開2006−37348号公報
上記従来のヒンジ装置においては、キャッチ機構のフォロワが第2ヒンジ部材に設けられている。ここで、フォロワは、付勢手段の付勢方向へ所定の長さを有しているのみならず、同方向へ移動可能である。したがって、フォロワを支持する第2ヒンジ部材は、その長さがフォロワの長さの分及びその移動距離の分だけに長くなる。この結果、ヒンジ装置が大型化してしまうという問題があった。
上記の問題を解決するために、第1の発明は、第1ヒンジ部材と、この第1ヒンジ部材に一端部が回動可能に、かつ移動可能に連結された可動リンクと、一端部が上記第1ヒンジ部材に回動可能に連結され、中間部が上記可動リンクの中間部に回動可能に連結された第1回動リンクと、一端部が上記第1回動リンクの他端部に回動可能に連結された第2回動リンクと、上記可動リンクの他端部及び上記第2回動リンクの他端部がそれぞれ回動可能に連結されることにより、上記第1ヒンジ部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結された第2ヒンジ部材と、この第2ヒンジ部材を開方向及び/又は閉方向に付勢するキャッチ機構とを備え、上記キャッチ機構が、上記第2ヒンジ部材の回動に伴って回動するカム、このカムに対して接近離間移動可能に配置されたフォロワ、及びこのフォロワを上記カムに押し付ける付勢手段を有し、上記付勢手段の付勢力が上記カムにより上記第2ヒンジ部材を回動付勢する回動付勢力に変換されるヒンジ装置において、上記フォロワが上記第1ヒンジ部材に上記可動リンクの移動方向とほぼ同一方向へ移動可能に設けられ、しかもその移動方向に沿って上記可動リンクと並列に配置されていることを特徴としている。
上記の問題を解決するために、第2の発明は、第1ヒンジ部材と、この第1ヒンジ部材に一端部が回動可能に、かつ移動可能に連結された可動リンクと、一端部が上記第1ヒンジ部材に回動可能に連結され、中間部が上記可動リンクの中間部に回動可能に連結された第1回動リンクと、一端部が上記第1回動リンクの他端部に回動可能に連結された第2回動リンクと、上記可動リンクの他端部及び上記第2回動リンクの他端部がそれぞれ回動可能に連結されることにより、上記第1ヒンジ部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結された第2ヒンジ部材と、この第2ヒンジ部材を開方向及び/又は閉方向に付勢するキャッチ機構とを備え、上記キャッチ機構が、上記第2ヒンジ部材の回動に伴って回動するカム、このカムに対して接近離間移動可能に配置されたフォロワ、及びこのフォロワを上記カムに押し付ける付勢手段を有し、上記付勢手段の付勢力が上記カムにより上記第2ヒンジ部材を回動付勢する回動付勢力に変換されるヒンジ装置において、上記カムが上記第1回動リンクに設けられ、上記フォロワが上記第1ヒンジ部材に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記第1ヒンジ部材が、長手方向を上記可動リンクの移動方向と同一方向に向けて配置された一対の側板部と、この側板部の短手方向の一端部どうしを連結する連結板部とを有し、上記第1ヒンジ部材の内部に、上記可動リンクの一端部及び上記フォロワが上記第1ヒンジ部材の内部に収容されていることが望ましい。
また、上記フォロワが、上記第1ヒンジ部材の連結板部と上記可動リンクとの間に配置されていることが特に望ましい。
上記構成を有する第1の発明によれば、第1ヒンジ部材に可動リンクが設けられているから、第1ヒンジ部材の長さが比較的長くなっており、第1ヒンジ部材はフォロワを設けるのに必要な長さを有している。しかも、フォロワがその移動方向に沿って可動リンクと並行に配置されているから、第1ヒンジ部材にフォロワを設けたとしても、第一ヒンジ部材の長さを長くする必要がほとんどない。勿論、第2ヒンジ部材も長くする必要が全くない。したがって、ヒンジ装置が大型化することを確実に阻止することができる。
また、第2の発明によれば、第1ヒンジ部材に可動リンクが設けられているから、第1ヒンジ部材の長さが比較的長くなっている。したがって、第1ヒンジ部材にフォロワを設けたとしても、第1ヒンジ部材をそれほど長くする必要がない。したがって、ヒンジ装置が大型化することを阻止することができる。
図1は、この発明の一実施の形態を、第2ヒンジ部材を閉位置に位置させた状態で示す側面図である。 図2は、同状態で示す側断面図である。 図3は、同状態で示す斜視図である。 図4は、同状態で示す図3と異なる方向から見た斜視図である。 図5は、同実施の形態を、第2ヒンジ部材を中間位置に位置させた状態で示す側断面図である。 図6は、同状態で示す斜視図である。 図7は、同実施の形態を、第2ヒンジ部材を開位置に位置させた状態で示す側断面図である。 図8は、同状態で示す斜視図である。 図9は、同実施の形態の分解斜視図である。 図10は、同実施の形態を、第1ヒンジ部材に可動リンク及びフォロワを組み付けた状態で示す分解斜視図である。 図11は、同実施の形態を、可動リンクに第1及び第2回動リンクを組み付けた状態で示す分解斜視図である。 図12は、同実施の形態を、第2ヒンジ部材に第1及び第2回動リンクを組み付けた状態で示す分解斜視図である。 図13は、第2ヒンジ部材に可動リンク並びに第1及び第2回動リンクを組み付けた状態で示す分解斜視図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
添付の図1〜図13は、この発明に係るヒンジ装置の一実施の形態を示す。これらの図に示すように、ヒンジ装置Aは、第1ヒンジ部材1及び第2ヒンジ部材2を有している。第2ヒンジ部材2は、第1ヒンジ部材1に対し、可動リンク3、第1回動リンク4及び第2回動リンク5を介して回動可能に、かつ移動可能に連結されている。
第1ヒンジ部材1と第2ヒンジ部材2とのいずれか一方は、家具等の筺体(図示せず)の開口部近傍に位置する内面に取り付けられている。特に、この実施の形態では、筐体の前面部が開口しているので、一方のヒンジ部材が筐体の側壁部内面に取り付けられている。第1ヒンジ部材1と第2ヒンジ部材2とのいずれか他方は、扉(図示せず)の背面に取り付けられている。これにより、扉が筺体にヒンジ装置Aを介して回動可能に取り付けられている。説明の便宜上、ここでは第1ヒンジ部材1が筺体に取り付けられ、第2ヒンジ部材2が扉に取り付けられているものとする。したがって、第2ヒンジ部材2と扉とは一体に回動する。扉及び第2ヒンジ部材2は、図1〜図4に示す閉位置から図5及び図6に示す中間位置を経て図7及び図8に示す開位置に至るまでの間を開閉回動可能である。
扉は、開位置側から閉位置側へ回動して閉位置に達すると、筺体に突き当たってその開口部を閉じる。ここで、第2ヒンジ部材2は、開位置側から閉位置側へ向かう方向においては閉位置より所定の角度だけ、例えば2〜3°程度だけさらに回動可能であるが、扉が筺体に突き当たるのでそれ以上回動することはない。また、第2ヒンジ部材2は、閉位置、中間位置及び開位置においてはヒンジ装置Aに設けられたキャッチ機構6によって所定の大きさの力で各位置に維持される。
上記機能を有するヒンジ装置Aについてさらに詳細に説明すると、第1ヒンジ部材1は、互いに平行な長方形の板状をなす一対の側板部1a,1aと、この一対の側板部1a,1aの短手方向(幅方向の)一端部間に設けられた連結板部1bとにより、断面略「コ」字状に形成されている。各側板部1aの短手方向の他端部には、取付板部1cが形成されている。第1ヒンジ部材1は、筐体の側壁部の内面に形成された取付凹部(図示せず)に連結板部1b側から挿入され、取付板部1cが筐体の内面に押し付けられている。そして、取付板部1cがビス等の固定手段(図示せず)によって内面に押圧固定されている。これにより、第1ヒンジ部材1が筐体に取り付けられている。ここで、第1ヒンジ部材1は、側板部1aの長手方向を筐体の前後方向に向けるとともに、一対の取付板部1a,1aの対向方向を上下方向に向けた状態で取り付けられている。そこで、以下においては、説明の便宜上、筐体の開口部側に位置する第1ヒンジ部材1の一端部(図1において左端部)を先端部と称し、他端部を後端部と称する。また、第1ヒンジ部材1の上下左右は、筐体の上下左右に合わるものとする。これは、ヒンジ装置Aの他の構成部材についても同様である。
一対の側板部1a,1aには、ガイド孔1dがそれぞれ形成されている。ガイド孔1dは、側板部1aの長手方向(前後方向)に沿って一直線状に延びており、側板部1aの中間部に配置されている。ガイド孔1dについては、側板部1aを貫通する孔として形成することなく、一対の側板部1a,1aの互いに対向する内面に溝として形成してもよい。また、ガイド孔1dは、直線状に形成することなく、周知のヒンジ装置のように、曲率半径の大きな円弧に沿って形成してもよい。
上記可動リンク3は、互いに平行な長方形の板状をなす一対の側板部3a,3aと、この一対の側板部3a,3aの短手方向(幅方向)の一端部間に設けられた連結板部3bとにより、断面略「コ」字状に形成されている。そして、可動リンク3は、連結板部3bを第1ヒンジ部材1の開放側に位置させた状態で、側板部3a,3aの後端部が第1ヒンジ部材1の側板部1a,1a間にその長手方向へ移動可能に、かつ回動可能に挿入されている。側板部3a,3aの後端部であってその短手方向の他端部には、軸線を上下方向に向けた連結軸11が挿通されている。連結軸11の上下の両端部は、側板部3a,3aから上下方向に突出しており、ガイド孔1d,1dに回動可能に、かつガイド孔1dの長手方向へ移動可能に挿入されている。これにより、可動リンク3の後端部が第1ヒンジ部材1に前後方向へ移動可能に、かつ連結軸11を中心として水平方向へ回動可能に連結されている。
第1ヒンジ部材1の側板部1a,1aの先端部であってその短手方向の他端部には、第1回動リンク4の一端部が連結軸11と平行な軸12を介して回動可能に連結されている。第1回動リンク4の中間部は、可動リンク3の前後方向の中間部に連結軸11と平行な軸13を介して回動可能に連結されている。この結果、可動リンク3が前後方向へ移動すると、可動リンク3が連結軸11を中心軸として回動するとともに、第1回動リンク4が軸12を中心として回動する。なお、第1回動リンク4と側板部1aとの間には、摩擦抵抗が小さい樹脂等からなるワッシャ21が設けられ、それによって第1回動リンク4が第1ヒンジ部材1に対して円滑に回動することができるようになっている。
第1回動リンク4の他端部には、第2回動リンク5の一端部が連結軸11と平行な軸14を介して回動可能に連結されている。第2回動リンク5の他端部には、第2ヒンジ部材2が連結軸11と平行な軸15を介して回動可能に連結されている。第2ヒンジ部材2には、可動リンク3の先端部が連結軸11と平行な軸16を介して回動可能に連結されている。この結果、第2ヒンジ部材2が第1ヒンジ部材1に対し可動リンク3、第1回動リンク4及び第2回動リンク5を介して閉位置と開位置との間を回動可能に、かつ前後方向へ移動可能に連結されている。この場合、第2ヒンジ部材2は、可動リンク3が前方へ移動すると閉位置側から開位置側へ回動し、可動リンク3が後方へ移動すると開位置側から閉位置側へ移動する。
なお、第2ヒンジ部材2には、補強部材22が軸15,16を介して設けられており、それにより第2ヒンジ部材2の上下方向の力に対する強度の向上が図られている。また、第2回動リンク5には、係合凹部5aが形成されており、第2ヒンジ部材2が開位置に達するのとほぼ同時に係合凹部5aの底面に軸13が突き当たる。これにより、第2ヒンジ部材2が開位置を越えて開方向へ回動することが阻止されている。
第1ヒンジ部材1と第1回動リンク4との間には、キャッチ機構6が設けられている。このキャッチ機構6は、第2ヒンジ部材2が閉位置とそこから開位置側へ所定角度(例えば20°)だけ離れた位置との間の所定の範囲(以下、閉位置近傍範囲という。)内に位置しているときには、第2ヒンジ部材2を閉位置まで回動させて所定の力で閉位置に維持し、第2ヒンジ部材が中間位置とそこから閉位置側及び開位置側へそれぞれ所定角度(例えば20°)だけ離れた位置との間の所定の範囲(以下、中間位置近傍範囲という。)内に位置しているときには、第2ヒンジ部材2を中間位置まで回動させて所定の力で中間位置に維持し、第2ヒンジ部材2が開位置とそこから閉位置側へ所定角度(例えば20°)だけ離れた位置との間の所定の範囲(以下、開位置近傍範囲という。)内に位置しているときには、第2ヒンジ部材を開位置まで回動させて所定の力で開位置に維持する。
キャッチ機構6は、カム7、フォロワ8及びコイルばね(付勢手段)9を有している。カム7は、その両端部に軸12,13が挿通されることにより、第1回動リンク4に固定されている。したがって、カム7は、第1回動リンク4と一体に回動する。カム7の軸12側の外周面には、カム面71が形成されている。カム面71は、第1、第2及び第3凹部72,73,74並びに第1及び第2円弧面75,76を有している。第1、第2及び第3凹部72,73,74は、軸12を中心とする円の周方向へ互いに離間して配置されている。第1円弧面75は、軸12を中心とする円弧面として形成されており、第1凹部72と第2凹部73との間に配置されている。第2円弧面76は、軸12を中心とし、かつ第1円弧面75と同一の曲率半径を有する円弧面として形成されており、第2凹部73と第3凹部74との間に配置されている。第1円弧面75と第2円弧面76との曲率半径は、互いに異なる大きさにしてもよい。
フォロワ8は、長手方向を上下方向に向けた基部81と、この基部81の後端部から後方へ向かって互いに平行に延びる一対の板部82,82とによって構成されている。フォロワ8は、後述するように、第1ヒンジ部材1に可動リンク3の移動方向と同一方向である前後方向へ移動可能に設けれており、前後方向においては可動リンク3の後端部とほぼ同一位置に配置されている。つまり、フォロワ8は、可動リンク3とその移動方向に並列に配置されている。換言すれば、移動方向と直交する方向(左右方向)に重ねて配置されている。特に、この実施の形態では、フォロワ8が、第1ヒンジ部材1の連結板部1bと可動リンク3の側板部3aの後端部との間に位置するように配置されている。
カム面71と対向する基部81の先端部には、長手方向を上下方向に向けた当接軸83が取り付けられている。この当接軸83の両端部は、基部81を上下に貫通しており、第1ヒンジ部材1の側板部1aの前端部に形成された長孔1eに前後方向へ移動可能に挿入されている。一対の板部82,82間には、長手方向を上下方向に向けたガイド軸84が前後方向へ相対移動可能に挿入されている。ガイド軸84の両端部は、板部82,82から突出しており、第1ヒンジ部材1の側板部1a,1aにそれぞれ固定されている。このようにして、フォロワ8が第1ヒンジ部材1に前後方向へ移動可能に連結されている。つまり、フォロワ8は、可動リンク3の移動方向と同一方向へ移動可能になっている。
基部81と一対の板部82,82とによって構成されるフォロワ8の内部には、コイルばね9が収容されている。コイルばね9は、二つ収容されているが(図9参照)、一つだけ収容してもよく、三つ以上収容してもよい。コイルばね9の一端部は、ガイド軸84を介して第1ヒンジ部材1に突き当たっている。コイルばね9の他端部は、基部81に突き当たっている。この結果、フォロワ8がコイルばね9によって前方へ付勢され、当接軸83がカム面71に押圧接触させられている。
当接軸83とカム面71との関係をより詳細に説明すると、第2ヒンジ部材2が閉位置近傍範囲内に位置しているときには、当接軸83が第1凹部72の底面のうちの第1円弧面75側の傾斜部分に押圧接触させられている。この結果、コイルばね9の付勢力が回動付勢力に変換される。この回動付勢力によって第1回動リンク4が回動され、さらに第2ヒンジ部材2が開位置側から閉位置側へ向かって閉位置まで回動させられて閉位置に維持される。第2ヒンジ部材2が閉位置側へ回動するときには、それに伴って可動リンク3が後方へ移動する。
第2ヒンジ部材2が中間位置近傍範囲内に位置しているときには、当接軸83が第2凹部73の底面のうちの第1凹部72側又は第2凹部73側の傾斜部分に押圧接触させられている。この結果、コイルばね9の付勢力が回動付勢力に変換される。この回動付勢力によって第1回動リンク4が回動され、さらに第2ヒンジ部材2が中間位置まで回動させられて中間位置に維持される。
第2ヒンジ部材2が開位置近傍範囲内に位置しているときには、当接軸83が第3凹部74の底面のうちの第2円弧面76側の傾斜部分に押圧接触させられている。この結果、コイルばね9の付勢力が回動付勢力に変換される。この回動付勢力によって第1回動リンク4が回動され、さらに第2ヒンジ部材2が開位置まで回動させられて開位置に維持される。第2ヒンジ部材2が開位置に向かって回動するときには、それに伴って可動リンク3が前方へ移動する。
第2ヒンジ部材2が閉位置近傍範囲、中間位置近傍範囲及び開位置近傍範囲のいずれにも入っていないときには、当接軸83が第1円弧面75又は第2円弧面76に押圧接触している。そして、当接軸83と第1円弧面75又は第2円弧面76との間に作用する摩擦抵抗により、第2ヒンジ部材2が任意の位置において停止させられるようになっている。
上記構成のヒンジ装置によれば、第1及び第2ヒンジ部材1,2のいずれか一方を筐体に取り付け、他方を扉に取り付けることにより、扉を筐体に回動しつつ前後方向へ移動するように取り付けることができる。扉は、閉位置近傍範囲、中間位置近傍範囲及び開位置近傍範囲の各範囲に位置すると、キャッチ機構6により閉位置、中間位置又は開位置まで回動させられてそれらの位置に維持される。また、扉は、閉位置近傍範囲、中間位置近傍範囲及び開位置近傍範囲以外の位置に位置しているときには、当接軸83と第1円弧面75又は第2円弧面76との間に作用する摩擦抵抗により、任意の位置に停止させられる。
また、上記構成のヒンジ装置Aにおいては、第1ヒンジ部材1に可動リンク3が設けられており、第1ヒンジ部材1の前後方向の長さが比較的長くなっている。したがって、第1ヒンジ部材1は、当初からフォロワ8を設けるだけの長さを有している。しかも、フォロワ8がその移動方向を可動リンク3の移動方向と一致させて可動リンク3と並列に配置されているから、第1ヒンジ部材1にフォロワ8が設けられているにも拘わらず第1ヒンジ部材1の前後方向の長さはほとんど長くする必要がない。勿論、第2ヒンジ部材2も長くする必要が全くない。よって、ヒンジ装置Aが大型化することを防止することができる。特に、このヒンジ装置Aでは、第1ヒンジ部材1が断面「コ」字状に形成され、第1ヒンジ部材1の連結板部1bと可動リンク3との間にフォロワ8が収容されているので、組立後における第1ヒンジ部材1、可動リンク3及びフォロワ8全体の左右方向の寸法を小さくすることができ、それによってヒンジ装置Aの小型化を図ることができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の形態を採用可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、ガイド孔1d,1dに可動リンク3を貫通する軸体11の上下の両端部を挿入しているが、可動リンク3の側板部3a,3aの互いに逆側を向く外面に軸部をそれぞれ形成し、各軸部をガイド孔1d,1dにそれぞれ移動可能に、かつ回動可能に挿入してもよい。そのようにした場合には、フォロワ8を可動リンク3の側板部3a,3a間に挿入することができ、その分だけ可動リンク3を第1ヒンジ部材1の連結板部1bに接近させることができる。したがって、組立後における第1ヒンジ部材1及び可動リンク3全体の左右方向の寸法を小さくすることができる。
また、上記の実施の形態においては、キャッチ機構6が閉位置近傍範囲、中間位置近傍範囲及び開位置近傍範囲の各範囲内において第2ヒンジ部材2を回動付勢するとともに、各位置に維持するように構成されているが、いずれか一つの範囲内においてのみ回動付勢するようにしてもよい。
この発明に係るヒンジ装置は、扉を筐体に回動しつつ前後方向へ移動するように連結するためのヒンジ装置として、特に筐体の有効利用可能な内部空間を広げることができるヒンジ装置として利用可能である。
A ヒンジ装置
1 第1ヒンジ部材
1a 側板部
1b 連結板部
2 第2ヒンジ部材
3 可動リンク
3a 側板部
3b 連結板部
4 第1回動リンク
5 第2回動リンク
6 キャッチ機構
7 カム
8 フォロワ
9 コイルばね(付勢手段)

Claims (4)

  1. 第1ヒンジ部材と、この第1ヒンジ部材に一端部が回動可能に、かつ移動可能に連結された可動リンクと、一端部が上記第1ヒンジ部材に回動可能に連結され、中間部が上記可動リンクの中間部に回動可能に連結された第1回動リンクと、一端部が上記第1回動リンクの他端部に回動可能に連結された第2回動リンクと、上記可動リンクの他端部及び上記第2回動リンクの他端部がそれぞれ回動可能に連結されることにより、上記第1ヒンジ部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結された第2ヒンジ部材と、この第2ヒンジ部材を開方向及び/又は閉方向に付勢するキャッチ機構とを備え、上記キャッチ機構が、上記第2ヒンジ部材の回動に伴って回動するカム、このカムに対して接近離間移動可能に配置されたフォロワ、及びこのフォロワを上記カムに押し付ける付勢手段を有し、上記付勢手段の付勢力が上記カムにより上記第2ヒンジ部材を回動付勢する回動付勢力に変換されるヒンジ装置において、
    上記フォロワが上記第1ヒンジ部材に上記可動リンクの移動方向とほぼ同一方向へ移動可能に設けられ、しかもその移動方向に沿って上記可動リンクと並列に配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 第1ヒンジ部材と、この第1ヒンジ部材に一端部が回動可能に、かつ移動可能に連結された可動リンクと、一端部が上記第1ヒンジ部材に回動可能に連結され、中間部が上記可動リンクの中間部に回動可能に連結された第1回動リンクと、一端部が上記第1回動リンクの他端部に回動可能に連結された第2回動リンクと、上記可動リンクの他端部及び上記第2回動リンクの他端部がそれぞれ回動可能に連結されることにより、上記第1ヒンジ部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結された第2ヒンジ部材と、この第2ヒンジ部材を開方向及び/又は閉方向に付勢するキャッチ機構とを備え、上記キャッチ機構が、上記第2ヒンジ部材の回動に伴って回動するカム、このカムに対して接近離間移動可能に配置されたフォロワ、及びこのフォロワを上記カムに押し付ける付勢手段を有し、上記付勢手段の付勢力が上記カムにより上記第2ヒンジ部材を回動付勢する回動付勢力に変換されるヒンジ装置において、
    上記カムが上記第1回動リンクに設けられ、上記フォロワが上記第1ヒンジ部材に設けられていることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 上記第1ヒンジ部材が、長手方向を上記可動リンクの移動方向と同一方向に向けて配置された一対の側板部と、この側板部の短手方向の一端部どうしを連結する連結板部とを有し、上記第1ヒンジ部材の内部に、上記可動リンクの一端部及び上記フォロワが上記第1ヒンジ部材の内部に収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記フォロワが、上記第1ヒンジ部材の連結板部と上記可動リンクとの間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
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