JP2010208280A - 回路基板および液体供給ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板において、装置側端子と回路基板の端子および液体供給ユニットの端子と回路基板の端子との良好な接触を確保する。
【解決手段】液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板は、裏面が前記液体供給ユニット側を向き、表面が外側を向いた基板本体と、表面に配置され、液体噴射装置に装着されたときに、液体噴射装置が有する装置側端子に当接する表面端子と、裏面に配置され、液体供給ユニットに固定されたときに、液体供給ユニットが有するユニット側端子と当接する裏面端子と、基板本体を厚さ方向に貫通すると共に、回路基板の液体供給ユニットに対する位置決めをする第1の位置決め部と、を備える。第1の位置決め部は、表面端子が装置側端子と当接する位置と裏面端子がユニット側端子と当接する位置との間に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路基板および液体供給ユニットに関する。
液体噴射装置としては、例えば、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタでは、例えば、脱着可能なインクカートリッジからインクが供給される。インクカートリッジに、インクに関する情報を格納するメモリなどの電気デバイスを有する回路基板を備える技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術では、回路基板は、切り欠きや孔などのカシメ部を有し、当該カシメ部によってインクカートリッジに対して位置決め・固定されている。回路基板の表面には、複数の端子が設けられており、これらの端子は、インクカートリッジがインクジェットプリンタに装着されたときに、インクジェットプリンタに備えられた対応する装置側端子と接触する。
特開2002−198627号公報 特開2006−142484号公報 特開2007−160588号公報 特開2001−212976号公報 特開2003−11388号公報 特開2004−358912号公報 米国特許第7246882号明細書
しかしながら、上記技術では、回路基板の裏面に配置された端子については考慮されていなかった。すなわち、回路基板がインクカートリッジに固定されたときに、インクカートリッジ側の端子と回路基板の裏面の端子とが接触するケースが考慮されていなかった。このため、装置側端子と回路基板の表面の端子との接触不良や、インクカートリッジ側の端子と回路基板の裏面の端子との接触不良が発生するおそれがあった。このような課題は、インクカートリッジに限らず、液体噴射装置に対して液体を供給する液体供給ユニットに共通する課題であった。
本発明は、液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板において、装置側端子と回路基板の端子、および、液体供給ユニットの端子と回路基板の端子との良好な接触を確保することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、
裏面が前記液体供給ユニット側を向き、表面が外側を向いた基板本体と、
前記表面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記液体噴射装置が有する装置側端子に当接する表面端子と、
前記裏面に配置され、前記液体供給ユニットに固定されたときに、前記液体供給ユニットが有するユニット側端子と当接する裏面端子と、
前記基板本体を厚さ方向に貫通すると共に、前記回路基板の前記液体供給ユニットに対する位置決めに使用される第1の位置決め部と、
を備え、
前記第1の位置決め部は、前記表面端子が前記装置側端子と当接する位置と前記裏面端子が前記ユニット側端子と当接する位置との間に配置されている、回路基板。
こうすれば、表面端子に対して装置側端子が当接する圧力と裏面端子に対してユニット側端子が当接する圧力とによって、第1の位置決め部を中心とするモーメントが発生する。この結果、第1の位置決め部のガタが一定の方向に安定する。この結果、表面端子と装置側端子、および、裏面端子とユニット側端子の接触不良が抑制される。
[適用例2]適用例1に記載の回路基板は、さらに、
前記裏面に、前記液体供給ユニットに固定されたときに、前記液体供給ユニットに当接する当接部を有し、
前記当接部は、前記表面端子が前記装置側端子と当接する位置から見て、前記第1の位置決め部と反対側に位置する部分を含む、回路基板。
こうすれば、第1の位置決め部を中心とするモーメントによって、回路基板が回転してしまうことを当接部によって抑制できる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の回路基板は、さらに、
前記基板本体を厚さ方向に貫通すると共に、前記回路基板の前記液体供給ユニットに対する位置決めに使用される位置決め部であって、前記第1の位置決め部とは異なる位置に配置された第2の位置決め部を備える、回路基板。
こうすれば、複数の位置決め部により、回路基板の液体供給ユニットに対する位置決め精度を向上できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、回路基板を備える液体供給ユニット、回路基板を備える液体容器、回路基板を備えるインクカートリッジ等、様々な形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての印刷装置を示す説明図である。 キャリッジ3の斜視図である。 インクカートリッジ100の斜視図を示している。 回路基板200を示す図である。 回路基板200が筐体101に固定される様子を示す図である。 回路基板200と筐体101とのガタつきについて説明する図である。 インクカートリッジ100がホルダ4に装着された様子を示す図である。 比較例を示す図である。 第1変形例における回路基板200Cの構成を示す図である。
次に、本発明の実施態様について図面を参照して実施例に基づいて説明する。
A.実施例:
・印刷システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷装置を示す説明図である。印刷装置1000は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモータと、その紙送りモータによって駆動される紙送りローラ10と、を含んでいる。副走査送り機構は、紙送りローラ10を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモータ2の動力を用いて、駆動ベルト1に接続されたキャリッジ3を主走査方向に往復動させる。キャリッジ3は、ホルダ4と印刷ヘッド5とを含んでいる。ヘッド駆動機構は、印刷ヘッド5を駆動してインクを吐出する。吐出されたインクによって、印刷用紙Pにドットが形成される。印刷装置1000は、さらに、上述した各機構を制御する主制御回路40を備えている。主制御回路40は、フレキシブルケーブル37を介してキャリッジ3と接続されている。
ホルダ4は、後述する複数のインクカートリッジを装着可能に構成され、印刷ヘッド5の上面に配置されている。図1に示す例では、ホルダ4は、6つのインクカートリッジが装着可能である。例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ、ライトシアン、ライトマゼンタの6種類のインクカートリッジが1つずつ装着される。印刷ヘッド5の上面には、さらに、インクカートリッジから印刷ヘッド5にインクを供給するためのインク供給針6が配置されている。図1では、1つのインクカートリッジ100が、ホルダ4に装着されている。
図2は、キャリッジ3の斜視図である。図2では、1つのインクカートリッジ100がキャリッジ3に装着されている。図中には、X、Y、Z方向が示されている。以下、X方向を「+X方向」とも呼び、X方向の逆方向を「−X方向」とも呼ぶ。Y方向、Z方向についても、同様である。
図中のZ方向は、インクカートリッジ100の装着方向を示している。Z方向へのインクカートリッジ100の移動によって、インクカートリッジ100がキャリッジ3に装着される。ホルダ4の底壁4wb(+Z方向の壁)には、インク供給針6が配置されている。インク供給針6は、−Z方向に向かって、突出している。また、ホルダ4の前壁4wf(−Y方向の壁)には、接点機構400が配置されている。Y方向は、装着方向Zと垂直な方向を示している。本実施例では、6つのインク供給針6と、6つの接点機構400とが、それぞれ、X方向に沿って並んで、配置されている。X方向は、装着方向ZとY方向との両方と垂直な方向である。そして、6つのカートリッジは、X方向に並んで、装着される(図示省略)。接点機構400には、インクカートリッジ100がホルダ4に装着されたときに、インクカートリッジ100の回路基板200の表面端子(後述)と当接する装置側端子が設けられている。
図3は、インクカートリッジ100の斜視図を示している。図中のX、Y、Z方向は、インクカートリッジ100をキャリッジ3(図3)に装着した状態での方向を示している。
本実施例における液体供給ユニットとしてのインクカートリッジ100は、筐体101と、センサ104と、回路基板200と、を含んでいる。筐体101の内部には、インクを収容するインク室120が形成されている。センサ104は、筐体101の内部に固定されている。筐体101は、前壁101wf(−Y方向の壁)と、底壁101wb(+Z方向の壁)を含んでいる。前壁101wfは、底壁101wbと交差(本実施例では、実質的に直交)している。回路基板200は、前壁101wfに固定されている。回路基板200の表面には、表面端子210〜270が形成されている。
前壁101wfには、2つの突起P1、P2が形成されている。これらの突起P1、P2は、−Y方向に突出している。これらの突起P1、P2により、後述するように回路基板200が筐体101に位置決めおよび固定される。
さらに、前壁101wfには、係合突起101eが設けられている。係合突起101eとホルダ4(図2)との係合によって、インクカートリッジ100がホルダ4から意図せずに外れることが、防止される。
底壁101wbには、インク供給ポート110が形成されている。インク供給ポート110は、インク室120と連通している。インク供給ポート110の開口110opは、フィルム110fによって、封がされている。インクカートリッジ100をキャリッジ3(図2)に装着することによって、封(フィルム110f)が破られ、インク供給針6がインク供給ポート110に挿入される。インク室120に収容されているインクは、インク供給針6を介して、印刷装置1000に供給される。
図4は、回路基板200を示す図である。図4(A)、(B)は、回路基板200の斜視図を示し、図4(C)は、回路基板200の表面を示し、図4(D)は、回路基板200の裏面を示している。ここで、回路基板200の表面は、回路基板200が筐体101に固定されたときに外側を向く面である。回路基板200の裏面は、回路基板200が筐体101に固定されたときに、筐体101側を向く面である。図中のX、Y、Z方向は、インクカートリッジ100がキャリッジ3に装着された状態での方向を示している。
回路基板200は、基板本体205と、基板本体205の裏面に配置された記憶装置203と、基板本体205の表面に形成された表面端子210〜270と、基板本体205の裏面に配置された裏面端子210b、250bを含んでいる。基板本体205は、Y方向と垂直な平板であり、その形状は、X方向と平行な辺とZ方向と平行な辺とを有する略矩形状である。表面端子220、230、240、260、270と記憶装置203とは、図示しない導電路によって、電気的に接続されている。
図4(C)に示すように、7つの表面端子210〜270は、それぞれ、略矩形状に形成されている。これらの表面端子210〜270は、装着方向Zとは垂直なX方向に沿って延びる2つの列を形成するように、配置されている。図4(C)における上側の列を形成する表面端子は、図中の左(−X方向の端)から順番に、第1センサ端子210、接地端子220、リセット端子230、データ端子240、第2センサ端子250、である。図4(C)における下側の列を形成する表面端子は、図中の左から順番に、電源端子260、クロック端子270、である。
図4(D)に示すように、2つの裏面端子210b、250bは、基板本体205上および内部の配線(図示省略)を介して、表面端子210、250とそれぞれ電気的に接続している。裏面端子210bは、後述するように、回路基板200が筐体101に固定されたときに、カートリッジ側端子を介して、センサ104の一方の電極と電気的に接続される。裏面端子250bは、後述するように、回路基板200が筐体101に固定されたときに、カートリッジ側端子を介して、センサ104の他方の電極と電気的に接続される。
ここで、センサ104について説明しておく。センサ104は、図示は省略するが、インクが流動するインク流路の壁面を形成する振動板と、振動板上に配置された圧電素子とを備えている。上述したセンサ104の一方の電極および他方の電極は、この圧電素子の一対の電極に相当する。印刷装置1000にインクカートリッジ100が装着されたとき、圧電素子の2つの電極は、回路基板200の裏面端子210b、裏面端子250b、および、表面端子210、250、および、接点機構400の対応する端子を介して、印刷装置1000と電気的に接続される。印刷装置1000は、圧電素子に電気エネルギを与えることにより、圧電素子を介して振動板を振動させることができる。その後、振動板の残留振動の特性(周波数等)を、圧電素子を介して検出することにより、インクカートリッジ100は、振動板により形成されているインク流路におけるインクの有無を検出することができる。具体的には、インクカートリッジ100に収容されていたインクが消費されることにより、インクが満たされた状態から大気が満たされた状態に、インク流路の内部の状態が変化すると、振動板の残留振動の特性が変化する。かかる振動特性の変化を、圧電素子を介して検出することにより、インクカートリッジ100は、インク流路におけるインクの有無を検出することができる。
基板本体205には、さらに、第1の位置決め部としての位置決め孔H1と、第2の位置決め部としての位置決め切り欠きH2とを有している。位置決め孔H1は、基板本体205を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、後述するように回路基板200を筐体101に対して位置決めするために使用される。位置決め孔H1は、X軸方向から見て、表面端子210と裏面端子210bとの間に配置されている。位置決め切り欠きH2は、基板本体205を厚さ方向に貫通する切り欠きであり、後述するように回路基板200を筐体101に対して位置決めするために使用される。位置決め切り欠きH2は、X軸方向から見て、表面端子250と裏面端子250bとの間に配置されている。
図5は、回路基板200が筐体101に固定される様子を示す図である。図5には、図4(D)における破線A−Aに相当する断面が図示されている。回路基板200が筐体101に固定されるとき、位置決め孔H1には、筐体101に形成された突起P1が嵌合する。突起P1は、筐体101と回路基板200の裏面との当接面より、回路基板200の厚さ以上突出している。従って、回路基板200が筐体101に固定されるとき、突起P1の頂上部は、回路基板200の表面よりも突出する(図5(A))。
図5(A)に示す状態から、ヒーターツール500を用いて、突起P1の頂上部を潰すことによって、図5(B)に示すように、回路基板200は筐体101に固定される。ヒーターツール500は、一般的には熱可塑性樹脂を用いて形成された突起P1を加熱して容易に潰すことができるように、所定の温度に保持されている。図示は、省略するが、位置決め切り欠きH2には、筐体101に形成された突起P2(図3)が嵌合し、突起P1と同様に頂上部が潰される。すなわち、突起P1、P2が位置決め孔H1、位置決め切り欠きH2にそれぞれ嵌合して熱加締されることにより、回路基板200は筐体101に固定される。
図5に示すように、回路基板200が筐体101に固定された際には、筐体101に設けられた金属製のカートリッジ側端子310が裏面端子210bに符号AB1で示す当接位置において当接する。図示は省略するが、回路基板200が筐体101に固定された際には、筐体101に設けられた金属製の別のカートリッジ側端子350が裏面端子250bに当接する。
図6は、回路基板200と筐体101とのガタつきについて説明する図である。図6に矢印で示すように、回路基板200が筐体101に固定された状態では、カートリッジ側端子310、350によって、裏面端子210b、250bが−Y方向に押圧される。この結果、図6に示すように、位置決め孔H1と突起P1、あるいは、位置決め切り欠きH2と突起P2との加締にガタつきがあると、筐体101と回路基板200との間に隙間NTが生じる場合がある。このとき、位置決め孔H1と突起P1、および、位置決め切り欠きH2と突起P2との加締部を中心として、回路基板200の−Z方向の端部を−Y方向に移動させると共に、回路基板200のZ方向の端部をY方向に移動させようとする回転モーメントが発生する。その結果、図6において符号AB2で示す位置において、回路基板200と筐体101とが比較的強く当接し、回路基板200は安定した状態となる。比較的強く当接する当接部AB2は、表面端子210〜270から見て、位置決め孔H1および位置決め切り欠きH2と反対側に位置している。
図7は、インクカートリッジ100がホルダ4に装着された様子を示す図である。図7に示すように、インクカートリッジ100がホルダ4に装着された状態では、接点機構400に設けられた装置側端子410〜470が、回路基板200に設けられた表面端子210〜270のうちの対応する端子に符号AB3で示す当接位置においてそれぞれ当接する。表面端子210〜270は、図7において矢印で示すように、対応する装置側端子410〜470によってY方向に押圧される。その結果、位置決め孔H1と突起P1、および、位置決め切り欠きH2と突起P2との加締部を中心として、回路基板200の−Z方向の端部を−Y方向に移動させると共に、回路基板200のZ方向の端部をY方向に移動させようとする回転モーメントがさらに強まる。その結果、図7において符号AB2で示す位置において、回路基板200と筐体101とが比較的強く当接し、回路基板200は安定した状態で維持される。
この結果、本実施例によれば、カートリッジ側端子310、350と裏面端子210b、250bとの接触不良を抑制できる。さらには、インクカートリッジ100がホルダ4に装着された場合に、表面端子210〜270と、対応する装置側端子410〜470との接触不良が抑制できる。
図8は、比較例を示す図である。図8に比較例として示す回路基板200Bでは、位置決め孔H1および突起P1から見て同じ側に、表面端子210〜270と、裏面端子210b、裏面端子250bとが配置されている。そうすると、表面端子210〜270に印加される押圧力は、位置決め孔H1と突起P1、および、位置決め切り欠きH2と突起P2との加締部を中心として、回路基板200の−Z方向の端部を−Y方向に移動させると共に、回路基板200のZ方向の端部をY方向に移動させようとする回転モーメントを生じさせる。一方で、裏面端子210b、250bに印加される押圧力は、逆方向の回転モーメントを生じさせる。すなわち、裏面端子210b、250bに印加される押圧力は、位置決め孔H1と突起P1、および、位置決め切り欠きH2と突起P2との加締部を中心として、回路基板200の−Z方向の端部をY方向に移動させると共に、回路基板200のZ方向の端部を−Y方向に移動させようとする回転モーメントを生じさせる。そうすると、基板本体205Bは、互いに反対方向の回転モーメントを受けて安定しない。その結果、カートリッジ側端子310、350と裏面端子210b、250bとの接触圧力が安定しないおそれがある。同様にして、表面端子210〜270と、対応する装置側端子410〜470との接触圧力が安定しないおそれがある。したがって、これらの端子の接触不良が発生するおそれがある。
しかしながら、本実施例においては、図7を参照して説明したように、表面端子210〜270に印加される押圧力と、裏面端子210b、250bに印加される押圧力は、それぞれ、同じ方向の回転モーメントを生じさせる。その結果、図7において符号AB2で示す位置において、回路基板200と筐体101とが比較的強く当接し、回路基板200は安定した状態で維持される。したがって、本実施例では、上述したように、回路基板200に設けられた端子の接触不良を抑制することができる。
B.変形例:
・第1変形例:
図9は、第1変形例における回路基板200Cの構成を示す図である。図9(A)は、回路基板200Cの表面を示し、図9(B)は、回路基板200Cの裏面を示している。回路基板200Cが、第1実施例における回路基板200と異なる点は、位置決め孔H1Cが、実施例における回路基板200の位置決め孔H1と異なり、基板本体205CにおけるX方向の中央部に位置している点である。また、回路基板200Cが、実施例における回路基板200と異なるもう一つの点は、位置決め切り欠きH2Cが、実施例における回路基板200の位置決め切り欠きH2と異なり、基板本体205CにおけるZ方向の端部に沿ってX方向の中央部に位置している点である。第1変形例における回路基板200Cのその他の構成は、実施例と同様であるのでその説明を省略する。第1変形例のように構成しても、X軸方向から見て、位置決め孔H1が、表面端子210〜270と、裏面端子210b、250bとの間に配置されているので、実施例と同様の作用・効果を奏する。
・第2変形例:
上記実施例および変形例では、回路基板の表面には、2列の端子列が形成されているが、これらの列の数は、任意に変更可能であり、1列であっても3列以上であっても良い。また、上記実施例では、表面側端子の7つについて、記載の機能は任意であり機能の並びも任意に変更可能である。また、上記実施例では、裏面端子は2つであるが、裏面端子の数、あるいは、裏面端子により形成される列の数は、任意に変更可能である。
・第3変形例:
上記実施例では、インクの消費に応じてインク収容部に大気が導入される大気開放タイプのインクカートリッジが用いられているが、本発明の適用はこれに限られない。例えば、密封された容器にインクが収容され、インクの消費に応じて容器が収縮する密封タイプのインクカートリッジにも適用することができる。
・第4変形例:
上記実施例は、インクジェットプリンタとインクジェットプリンタ用のインクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用しても良い。ここでいう液体は、溶媒に機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェル状のような流状体を含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および噴射装置に装着される液体容器に本発明を適用することができる。
・第5変形例:
上記実施例では、圧電素子をセンサとして用いており、圧電素子の電極が回路基板200の裏面端子210b、250bに接続されているが、他の電気デバイスの電極が回路基板200の裏面端子210b、250bに接続されても良い。例えば、インクに電流を流し、インクの抵抗値を測定するタイプのセンサであっても良い。また、インク残量を検出するセンサに限らず、インクの粘度、種類、濃度などを電気的に検出するセンサでであっても良い。
・第6変形例:
上記実施例では、インクカートリッジが備えるセンサと記憶装置と、印刷装置1000を電気的に接続するための表面端子が回路基板に備えられているが、インクカートリッジが備える電気デバイスは、センサと記憶装置に限らず、様々な変形が可能である。例えば、上記センサおよび記憶装置に代えて、印刷装置1000と何らかの遣り取りを行うCPUやASICなどのプロセッサや、より簡易なICを用いても良い。
・第7変形例:
上記実施例では、1つのインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しているが、複数のインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しても良い。
・第8変形例:
上記の実施例では、液体供給ユニットは、回路基板が容器本体に固定されたインクカートリッジであり、回路基板は容器本体と一体となって印刷ヘッドユニットに設けられたホルダに装着されるが、本発明が適用される液体供給ユニットとして、回路基板が固定されるカバーと、液体を収容する容器本体とが、各々個別にホルダに装着されるインクカートリッジとしてもよい。例えば、所定挿入方向に回路基板が固定されたカバーをホルダに挿入して装着した後、さらに、容器本体をホルダに装着するような構成が挙げられる。
・第9変形例:
上記の実施例では、液体収容ユニットは、印刷ヘッドユニットのホルダに装着され、インク供給部から印刷ヘッドに直接インクが供給されるが、液体収容ユニットは、液体噴射装置内のヘッドとは離れた位置に装着され、液体収容ユニットの液体供給部に連結されたチューブを介してインクをヘッドに供給する構成としてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
1…駆動ベルト
2…キャリッジモータ
3…キャリッジ
4…ホルダ
5…印刷ヘッド
6…インク供給針
10…ローラ
37…フレキシブルケーブル
40…主制御回路
100…インクカートリッジ
101…筐体
101e…係合突起
104…センサ
110…インク供給ポート
200、200B、200C…回路基板
203…記憶装置
205、205B、205C…基板本体
210〜270…表面端子
210b、250b…裏面端子
400…接点機構
410〜470…装置側端子
310、350…カートリッジ側端子
1000…印刷装置
P1、P2…突起
H1、H1C…位置決め孔
H2、H2C…位置決め切り欠き

Claims (4)

  1. 液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、
    裏面が前記液体供給ユニット側を向き、表面が外側を向いた基板本体と、
    前記表面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記液体噴射装置が有する装置側端子に当接する表面端子と、
    前記裏面に配置され、前記液体供給ユニットに固定されたときに、前記液体供給ユニットが有するユニット側端子と当接する裏面端子と、
    前記基板本体を厚さ方向に貫通すると共に、前記回路基板の前記液体供給ユニットに対する位置決めに使用される第1の位置決め部と、
    を備え、
    前記第1の位置決め部は、前記表面端子が前記装置側端子と当接する位置と前記裏面端子が前記ユニット側端子と当接する位置との間に配置されている、回路基板。
  2. 請求項1に記載の回路基板は、さらに、
    前記裏面に、前記液体供給ユニットに固定されたときに、前記液体供給ユニットに当接する当接部を有し、
    前記当接部は、前記表面端子が前記装置側端子と当接する位置から見て、前記第1の位置決め部と反対側に位置する部分を含む、回路基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回路基板は、さらに、
    前記基板本体を厚さ方向に貫通すると共に、前記回路基板の前記液体供給ユニットに対する位置決めに使用される位置決め部であって、前記第1の位置決め部とは異なる位置に配置された第2の位置決め部を備える、回路基板。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回路基板を備える液体供給ユニット。
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