JP2010207011A - モータ制御装置とモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置とモータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 制御対象の振動を抑制しつつモータを滑らかに動作させることのできるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】 移動時間tbと指令次数に関する変数kとaを移動距離に依存する変数とした速度時間関数に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算する指令演算部と,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする2次の伝達関数GF(s)の特性を有するフィルタ演算をする指令フィルタ演算部と,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて指令フィルタの変数であるωsを演算で求めるフィルタ定数演算部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、2慣性系などのように振動要素を有する制御対象を振動させることなく動作させるモータ制御装置とモータ制御方法に関する。
近年、工作機械やロボットなどの産業機械は高精度化、高速化とともに軽量化、低コストが図られており、機械の剛性は弱まる一方である。特に制御対象が2慣性系や機台振動系などの振動要素を有する場合、モータ制御装置で駆動すると、加減速時に振動が発生するという一般的な技術課題がある。この一般的な技術課題を解決するために、従来のモータ制御装置では、次数をパラメータにもつ特殊な時間関数を使用して,指令の次数を調整して振動抑制している(例えば、特許文献1参照)。
また,S字指令の加減速時間に応じてプレフィルタのノミナル振動周波数を設定することにより振動を抑制しているものもある(例えば、非特許文献1参照)。
図7は従来の特許文献に記載されている方法のフローチャートを表す。本従来例では,まず指令関数として式(1)に示すaを移動距離に依存する変数,tbを移動時間,次数kをパラメータとする特殊な時間関数v(t)を用意しておき、v(t)に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算する。
v(t)=a・tk・(tb-t)k (1)
図7に従って処理を説明する。まずS51で動作条件である移動距離distと移動時間tbを設定する。次にS52で,問題となっている振動の周期tfを入力する。S53でtbとtfの比であるxを算出し,S53でxの値に応じて指令の次数kを決定する。xとkの関係は予め振動しないような関係を求めているため,これにより振動しない指令を作成することができるのである。
図8に非特許文献1のブロック図を示す。ここで,61は位置指令振幅でありS字位置指令発生器62に入力される。63はプレフィルタを表し,制御対象の固有振動角周波数ωをωanに変換する。65のGp(s)は電動機速度・位置制御ループによる伝達特性を示す。66はモータ位置θMから負荷位置θまでの伝達関数を表す。
通常,2慣性系制御対象に対して速度・位置制御ループを付加した場合,軸ねじれによる反力トルクが外乱として加わるが,本論文では電動機外乱トルクオブザーバにより軸ねじり反力を除去するため,結果的に電動機と負荷のブロックは分離される。したがって図8に示すように66で示されるモータ位置から負荷までの伝達関数が分離されるのである。
例えば,速度補償器には比例積分制御(Ksp:比例ゲイン,KSI:積分ゲイン)を,位置補償器には比例制御(KPP:比例ゲイン)を用いた場合,電動機位置指令θM * に対するθLの伝達関数は式(2)で与えられる。
θLM * a 2/(s2a 2)*KPP(sKsp+KSI)/(s3JMn+s2Ksp+s(KSI+KPPKsp)+KPPKsI)
a 2/(s2a 2)*Gp(s) ・・・(2)
ここでGp(s)は上手く設計すれば共振振動とは関係しないため,結果として負荷に発生する振動は,制御対象の固有振動角周波数ωによる共振振動となり,これを抑制すれば負荷は振動しないことになる。
一方振動を抑制する方法として本従来例では,加減速時間の設定によってωを抑制する方法として,加速時間をt=2nπ/ω,または減速開始時間をt=2nπ/ωと選ぶことで制振制御とすると記述されている。
しかしながら,この方法では,位置指令の加減速時間が系の固有振動数に依存するため,任意の位置応答時間は設定できず,一般に応答時間が増大する。そこで,本従来例では,制御対象の伝達特性に着目し,位置指令にフィルタを乗ずることによって系の固有振動周期を変化させ,この問題を解決していると記載されている。
62の指令発生器では61で入力された目標位置振幅に対して所望の加減速時間を有するS字カーブを作成し,その加減速時間に応じてプレフィルタのノミナル振動周波数ωanを設定することによって制振制御が実現される。制御対象の固有振動角周波数ωが把握できるという前提で、式(3)の関係式によって電動機位置指令θM * にプレフィルタリングを行い,θM ** を新たな制御指令とする。その結果,系の振動極ωは極零キャンセルによって任意のωanにノミナル化される。
θM ** =(ωan 2a 2)・(s2a 2)/(s2an 2M * (3)
そして,ωanが任意に設定できるため,位置指令の加減速時間が系の固有振動数に依存せず,加減速時間を任意に設定しつつ振動抑制できるようになっている。
このように、従来のモータ制御装置は、次数kをパラメータにもつ特殊な時間関数を使用して,振動周期tfに応じて指令の次数kを調整するか,系の振動極をプレフィルタにて任意の極に変換することで,設定した加減速時間で振動が抑制されるようにしているのである。
特開2006−031111号公報(第5−8頁、図1)
岩崎誠,松井信行著「振動抑制効果を考慮したロボットアームの最適位置指令設計法」電気学会論文誌C,社団法人電気学会,1996年12月20日,第117−C巻,第1号,p.50−56
特許文献1の従来のモータ制御装置は、振動周期tfと移動時間tbの比である変数xによって,予め求めておいた関数を用いて振動しないように指令次数に関する変数kを決定するものであるが,ほとんどの場合変数kが非整数(小数)になってしまうため,通常の制御装置では演算できないだけでなく,移動距離に依存する変数aを求める際に,kが非整数も取りえる任意の変数のため,変数kを残したまま時間積分ができないため,変数aを求めるためには,予め変数aを1として全移動時間分の移動距離Idを求め,最後に実際の移動距離distをIdで除算して変数aを求める必要があり,変数aの演算に時間が多くかかるという問題があった。また,演算時間が多くかかるため,動作中に目標値が変更になった場合などは演算時間が間に合わないという問題があった。
また,非特許文献1の従来の指令設計方法は,電動機外乱オブザーバを付加していない制御装置や,電動機外乱オブザーバで使用する慣性モーメントノミナル値が実機の慣性モーメントに対して誤差を持つ場合,モータ位置から負荷までの伝達関数が分離できないため,制御対象の固有振動角周波数ωaが制御系の特性により周波数が変化するため,実際に動作させたときに発生する振動の周波数は,もとのωaとは異なったものになる。また,制御対象が減衰を持たない場合も制御系の設計によっては無視できない程度の減衰を持つことも多々ある。この場合,モータから負荷位置までの伝達特性が減衰を持たず,かつ制御部に対して分離するという前提の下でωaの共振を極零相殺でキャンセルする従来例のプレフィルタでは,完全に振動を抑制することはできないという問題があった。また,制御対象に減衰がある制御対象の場合も,従来のプレフィルタには減衰を考慮した項がないため,振動を完全に抑制することはできないという問題があった。また,S字指令を用いて,加減速時間に応じてプレフィルタのノミナル極を設定する方式のため,S字指令は必須であるが,S字指令の加減速時間を極に合わせて振動抑制する方法には以下のような問題があった。図9の(b)は2慣性系の制御対象に対して,従来のS字指令とプレフィルタの方式をシミュレーションした結果である。図から明らかなように,プレフィルタを用いない(a)の結果ではモータおよび負荷の両方とも振動が発生しているのが分かる。それに対して(b)ではモータおよび負荷位置は振動なく応答しているが,モータの速度波形がいびつな波形になっているのが分かる。これは,モータがこのようにいびつな動作をすることで,負荷が振動しないように動作しているからで,S字指令を用いて加減速時間を短くした場合に,このよう現象は頻繁に発生する。このようにモータがいびつに動作することにより,機械の動作音が大きくなったり,装置の他の部分を加振してしまうという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、指令次数に関する変数kを調整することで振動を抑制できる時間関数を指令として用い,計算しやすいようにkを整数にし,移動時間tbとkから振動抑制可能な共振周波数ωsを求め,制御部と制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の,固有振動角周波数と減衰係数を分子の係数とした指令フィルタ演算を行った信号を新たな指令として制御部へ入力するようにすることで,制御演算部が外乱オブザーバを持っていない場合や,慣性モーメントノミナル値に誤差が合った場合も,また制御対象の振動が減衰を持つ場合も,制御系により,制御対象の極が大きく変化した場合も,モータを滑らかに動作させつつ負荷の振動を抑制でき,かつ,指令のパラメータを演算する時間も少ないモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、指令演算部はaを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t)=a・t・(tb−t)に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算するようになっており、指令フィルタ演算部は,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)=(ωs/ωc)・(s+2・ζ・ωc・s+ωc)/(s+ωs)で表される特性を有するフィルタになっており,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて指令フィルタの変数であるωsを演算で求めるものである。
また、請求項2に記載の発明は、指令演算部はadを速度に依存する変数とした加速度時間関数
加速期間 0≦t≦ta α(t)=ad・tk・(ta-t)
一定速期間 ta≦t≦ta+tc α(t)=0
減速機間 ta+tc≦t≦2ta+tc α(t)=-ad・(t-ta-tc)k・(2ta+tc-t)k
に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算するようになっており、指令フィルタ演算部は,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)=(ωs/ωc)・(s+2・ζ・ωc・s+ωc)/(s+ωs)で表される特性を有するフィルタになっており,フィルタ定数演算部では,加減速時間taと指令次数に関する変数kに基づいて前記指令フィルタの変数であるωsを演算で求めるようにするものである。
また、請求項3に記載の発明は、指令フィルタ演算部で用いるフィルタの変数であるωcとζを,前記制御部と前記制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の,固有振動角周波数と減衰係数に設定することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、制御部と前記制御対象を合わせた全システムを近似する方法は,前記全システムの最も遅い振動根の周波数と減衰率を2次遅れ系の固有振動角周波数と減衰係数として近似するものである。
また、請求項5に記載の発明は、制御部と前記制御対象を合わせた全システムを近似する方法は,前記制御部の入力から制御対象の出力までの周波数特性を測定し,測定した周波数応答波形と2次遅れ系の周波数応答波形が一致するように近似することを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、指令フィルタ演算部で用いるフィルタの変数であるωcとζを設定する方法として,シミュレーションあるいは実機応答を確認しながらωcとζ調整し,最も振動が小さくなる値に設定することを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、フィルタ定数演算部では,前記速度時間関数v(t)を積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、フィルタ定数演算部では,前記加速度時間関数α(t)を2階積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtaとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、フィルタ定数演算部では,予め,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記tbとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定することを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明は、フィルタ定数演算部では,予め,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記taとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定することを特徴とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定する指令条件設定部と,aを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t)
v(t)=a・tk・(tb-t)k
と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算する指令演算部と,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算で求める指令定数演算部からなることを特徴とするものである。
ここで、GF(s)は、
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
である。
また、請求項12に記載の発明は、移動距離distあるいは速度Vと加速時間ta1、一定速度時間tc、減速時間ta2と指令次数に関する変数kを設定する指令条件設定部と、速度に依存する変数a1およびa2とし、場合分けされた加速度時間関数α(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算する前記指令演算部と、加減速時間ta1および減速時間ta2と指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算で求める指令定数演算部からなっていることを特徴とするものである。
ここでα(t)は、
0≦t≦ta1 α(t)=a1・tk・(ta1-t)
ta1≦t≦ta1+tc α(t)=0
ta1+tc≦t≦ta1+tc+ta2 α(t)=-a2・(t-ta1-tc)k・(ta1+tc+ta2-t)k
であり、GF(s)は
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
である。
また、請求項13に記載の発明は、請求項11にて、前記速度時間関数v(t)を時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
また、請求項14に記載の発明は、請求項12にて、前記加速度時間関数α(t)を2階時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻ta1あるいはta2で加速度と躍度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したta1あるいはta2とkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
また、請求項15に記載の発明は、移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定し,aを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算することを特徴とするものである。
ここでv(t)は、
v(t)=a・tk・(tb-t)k
であり、GF(s)は、
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
である。
また、請求項16に記載の発明は、移動距離distあるいは速度Vと加速時間ta1、一定速度時間tc、減速時間ta2と指令次数に関する変数kを設定し,速度に依存する変数a1およびa2とし、場合分けされた加速度時間関数α(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、加減速時間ta1および減速時間ta2と指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算することを特徴とするものである。
ここでα(t)は、
0≦t≦ta1 α(t)=a1・tk・(ta1-t)
ta1≦t≦ta1+tc α(t)=0
ta1+tc≦t≦ta1+tc+ta2 α(t)=-a2・(t-ta1-tc)k・(ta1+tc+ta2-t)k
であり、GF(s)は、
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
である。
また、請求項17に記載の発明は、請求項15にて、前記速度時間関数v(t)を時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
また、請求項18に記載の発明は、請求項16にて、前記加速度時間関数α(t)を2階時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻ta1あるいはta2で加速度と躍度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したta1あるいはta2とkとωsの関係からωsを算出することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によると、指令の次数に関わる変数kを任意に選べるため,変数kを整数にすることができるため,通常の演算器で演算が可能となり,また,関数の積分が可能になることで変数aを求めるために予め変数aを1として全移動時間分の移動距離Idを求め最後に実際の移動距離distをIdで除算して変数aを求める必要がなくなり演算時間が大幅に短縮される。結果として目標値変更にも対応できるようになる。
また,指令フィルタの分子に減衰の項があるため,もともと制御対象の共振に減衰がある場合や,制御系の設計により制御対象の極が移動して減衰を持つようになった場合も,完全に振動を抑制することが可能になる。
また,全システムを2次遅れ系で近似したときの固有振動角周波数ωcと減衰係数ζを設定するため,制御系により極が移動して極の周波数が変化した場合も完全に振動を抑制することができる。
また,制御系の設計はどのようなものでもよく,従来のように必ず電動機外乱オブザーバを用いる必要もなくなる。
また,S字指令ではなく,指令次数に関する変数kを調整することで振動を抑制できる時間関数を指令として用いることで,負荷の振動を抑制するだけでなく,モータも滑らかに動作させることができる。
また、請求項2に記載の発明によると、加速,一定速,減速区間を場合わけした指令を用いることで,速度の最大値に制限がある場合や動作速度を指定されている場合も問題なく本アイデアを使用でき,請求項1の効果と同様の効果が得られる。
また、請求項3に記載の発明によると、全システムを2次遅れ系で近似したときの固有振動角周波数ωcと減衰係数ζを設定するため,制御系により極が移動して極の周波数が変化した場合や減衰を持つようになった場合も,完全に振動を抑制することができる。また,制御系の設計はどのようなものでもよく,従来のように必ず電動機外乱オブザーバを用いる必要もなくなる。
また、請求項4に記載の発明によると、数式で解析的に最も遅い振動根を算出し,そのまま指令フィルタの変数であるωcとζを決定できるため,制御対象が既知の場合に,簡単に変数を設定できる。
また、請求項5に記載の発明によると、周波数特性のマッチングにより全システムを二次系で近似し,固有振動角周波数ωcと減衰係数ζを設定できるため,制御対象が未知の場合や数式を解くのが難しい場合も,指令フィルタの変数を簡単に設定できる。
また、請求項6に記載の発明によると、シミュレーションおよび実機にて波形を見ながら調整しながら指令フィルタの変数を設定できるため,制御の知識がない場合や,周波数特性が取れない場合も制御対象の振動を抑制することができる。
また、請求項7,8に記載の発明によると、境界条件を元に解析的に移動時間tbあるいは加減速時間taとωsの関係を求めることができるため,変数kと移動時間tbあるいは加減速時間taが与えられた時,数式で正確にωsを算出することができるようになり,指令フィルタの分母の変数は自動的に設定することができる。
また、請求項9,10に記載の発明によると、移動時間tbあるいは加減速時間taとωsの関係をシミュレーションおよび実機で波形を見ながら調整できるため,制御の知識がない場合も,移動時間tbあるいは加減速時間taとωsの関係を予め求めることができ,指令フィルタの分母の変数は自動的に設定することができる。
請求項11および請求項15に記載の発明によると、特別な時間関数と特別な伝達特性を併せ持つ時間関数refを指令関数とすることにより,位置指令だけで振動が抑制でき、指令フィルタを用いないことで,フィルタの演算精度が十分に得られない場合に本来の制振効果が劣化するという問題がなくなる。またフィルタの出力をクランプする処理を追加する必要がなくなる。また,指令フィルタ処理後の位置の監視が不要となり演算量が少なくてよくなる。
また、請求項12および請求項16に記載の発明によると、加速、一定速、減速といった区間に場合分けされる、いわゆる台形速度指令のように一定の速度で動作する動きも実現でき、請求項1の効果と同等の効果が得られる。
また、請求項13、14および請求項17、18に記載の発明によると、パラメータkを決定すれば、振動抑制できるωsを自動的に演算で求めることができるため、実際に設定あるいは調整するパラメータは、2次遅れ系で近似した際の分母の伝達関数の変数である振動周波数ωcと減衰係数ζの2つのみで良くなり簡単に位置指令を作成することができる。
本発明の第1実施例を示すモータ制御装置の構成図 本発明の指令フィルタの伝達関数を示す図 本発明の制御演算部の処理を説明するブロック図 本発明の処理の手順を説明するフローチャート 本発明の第3実施例を示すモータ制御装置の構成図 本発明の第4実施例を示すモータ制御装置の構成図 従来のモータ制御装置の処理の手順を説明するフローチャート 従来のモータ制御装置の構成図 従来と本発明のシミュレーション結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のモータ制御装置の構成図である。図において、1は指令条件設定部であり,指令条件である移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定する。2は指令演算部でありaを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t) に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算する。
v(t)=a・tk・(tb-t)k (4)
3は指令フィルタ演算部であり,指令演算部から出力された位置指令refを入力し,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)で表される特性を有するフィルタの演算を行いフィルタ演算後の指令refcを出力する。
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2) (5)
図2に3の指令フィルタ演算部の入出力の関係を示す。モータ制御装置はデジタル処理されるため,指令フィルタ演算部3では通常,このフィルタを離散化した演算を行う。離散化の方法はどのようにしてもよいが,通常,後退差分や前進差分あるいは双一次変換を用いると簡単である。また,演算量が許す場合には,厳密に0次ホールドを考慮したZ変換により離散化しても良い。
4はフィルタ定数演算部であり,移動速時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて指令フィルタの変数であるωsを演算で求める。また,3の指令フィルタの変数であるωcとζは制御系と制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の固有振動角周波数と減衰係数に設定する。
5は制御演算部であり,フィルタ処理後の指令refcおよび制御対象100に付加された検出器200で検出されたモータ位置xfbを入力し,位置・速度制御を行いトルク指令trefを出力する。図3に制御演算部の位置・速度制御の一例を示す。35の微分演算部はデジタル処理される場合,差分近似を用いた微分を用いれば良い。31のKpは位置制御比例ゲインを表し,32のKvは速度制御比例ゲインを,33の積分演算部で用いられるKiは積分ゲインを表し,34のJnは慣性モーメントノミナル値を表す。また,通常トルク指令後,電流ループの処理を行って電圧をモータに出力するが本発明に関係がないため図1では省略している。
次に,図4の本発明の処理手順を示すフローチャートを用いて指令フィルタの各変数の設定方法を詳細に説明する。
まず,S1では指令条件である移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを入力する。kの値は任意に設定可能であるが,通常の演算器で計算しやすいように,正の整数を選ぶと良い。本実施例では,一番簡単に計算できるようにk=1と設定する。
次にS2では,式(5)で表される指令フィルタの変数であるωcおよびζを設定する。変数ωcとζの設定方法としては,制御対象と制御演算部を合わせた全システムの最も遅い振動根の固有振動角周波数と減衰係数をωcおよびζとして設定すればよい。なぜなら,実際に制御対象を動作させた際に問題となる振動のほとんどが,全システムの最も遅い振動根の振動と同じであるからである。このように,指令フィルタの分子,すなわち零点側に全システムの最も遅い振動根の固有振動角周波数と減衰係数を設定することで,実際のシステムと極零相殺が起こり,振動を完全に抑制できるのである。ここで注意しなければならない点は,全システムの最も遅い振動根は,元々制御対象が持っていた振動根が制御系により移動した振動根であり,制御対象の振動根の固有振動角周波数と減衰係数をそのまま指令フィルタの分子の変数として設定しても振動は抑制できない点である。
また,指令フィルタの変数であるωcおよびζを設定する方法として,制御部の入力から制御対象の出力までの周波数特性を測定し,測定した周波数応答波形と2次遅れ系の周波数応答波形が一致するようにωcおよびζを調整して設定しても良い。
また,シミュレーションあるいは実機応答を確認しながらωcとζを調整し,最も振動が小さくなる値に設定しても良い。
次にS3にて指令条件設定部で設定された,移動時間tbと指令次数に関する変数kから式(5)で表される指令フィルタの分母,すなわち極側の変数ωsを設定する。
ここで,本指令フィルタを用いると,S2で説明したように制御対象と制御演算部を合わせた全システムの振動は極零相殺により完全にキャンセルされ,新たに固有振動角周波数ωs,減衰=0の振動根を持つシステムに変換される。ωsの値は任意に設定可能であるので,入力する指令によって,システムが振動しないように固有振動角周波数ωsを決定すれば,このシステムは全く振動せずに動作するのである。
ここで,式(4)に示すaを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t)を用いて,k=1としたときに移動時間tbを用いてωsは式(6)のように計算される。
ωs=1.4303*2・π/tb (6)
次に,式(6)の導出方法を示す。
今指令を入力するシステムの伝達関数をG(s)として式(7)のように,固有振動角周波数ωs,減衰=0の2次遅れ系を考える。
G(s)=ωs2/(s2+ωs2) (7)
このようなシステムへ速度指令として式(4)に示す速度時間関数v(t)を入力した際の出力である速度vy(t)は、式(8)に示す微分方程式を解くことで求めることができる。
vy(2)(t)+ωs2・vy(t)=ωs2・v(t) (8)
k=1とした時、式(8)の微分方程式を解きvy(t)を求めると式(9)のようになる。また、加速度αy(t)を速度vy(t)を時間微分して求めると式(10)のようになる。
vy(t)={12ωs-6t2・ωs3+6t・tb・ωs3-12ωs・cos(t・ωs)
-6tb・ωs2・sin(t・ωs)}/(6・ωs5) (9)
αy(t)={-12tωs3+6tb・ωs3-6tb・ωs3・cos(t・ωs)
+12ωs2・sin(t・ωs)}/(6・ωs5) (10)
ここで式(9)および式(10)に対して時刻t=0および時刻t=tbの時に,速度vyおよび加速度αyが0になるという境界条件を適用すると,式(11)の関係が得られる。
cos(tb・ωs)={4-(tb・ωs)2}/{4+(tb・ωs)2}
sin(tb・ωs)=4(tb・ωs)/{4+(tb・ωs)2}
(11)
すなわち,この条件を満たすtbとωsの関係を求めれば、変数k=1の時に振動が発生しないようにできる。そして,式(11)を解析的に求めることにより,式(6)が導出されるのである。
同様に,k=2,3の時は式(12),式(13)のような結果になる。
ωs=1.8354・2π/tb (12)
ωs=2.2255・2π/tb (13)
なお,ここでは解析的にkとtbとωsの関係を導出する方法を説明したが,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記tbとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定する方法を用いても良い。
本発明が従来技術と異なる部分は、指令を移動時間tbと指令次数に関する変数kとaを移動距離に依存する変数とした特別な速度時間関数に基づいて演算し,指令フィルタとして,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする2次の伝達関数の特性を有するフィルタとし,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて指令フィルタの変数であるωsを演算で求め,指令フィルタの変数であるωcとζを制御系と制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の固有角振動周波数と減衰係数に設定する部分である。
本発明を用いた時のシミュレーション結果を図9(c)に示す。図から分かるように、本発明を用いれば,振動が抑制できると同時に,モータも滑らかに動作することができる。
第2実施例では,指令関数として式(14)で表されるa1,a2adを速度に依存する変数とした加減速度時間関数α(t) に基づいて指令演算を行う。ここで指令の払い出しを位置指令とする場合は,式(14)の関数を2階時間積分して用いる。
加速期間 0≦t≦ta α(t)=ad・tk・(ta-t)
一定速期間 ta≦t≦ta+tc α(t)=0
減速機間 ta+tc≦t≦2ta+tc α(t)=-ad・(t-ta-tc)k・(2ta+tc-t)k
(14)
本指令を用いた場合は,実施例1と同様に,指令を入力するシステムの伝達関数をG(s)として式(7)のように固有振動角周波数ωs,減衰=0の2次遅れ系を考え,このシステムへ加速度指令として式(14)に示す加速度時間関数α(t)を入力し,微分方程式を解き境界条件を適用して各kにおける加減速時間taとωsの関係を解析的に求める。ただし,この場合の境界条件としては,t=0およびt=taの時点で加速度と躍度がともに0となる条件を用いる。
この場合,結果としてk=1,k=2,k=3のときに対応したtaとωsの関係式は,式(6),式(12),式(13)の移動時間tbのところを加減速時間taに変更したものになる。
このように、指令として加速,一定速,減速区間を場合わけした式(14)の指令を用いることで,速度の最大値に制限がある場合や動作速度を指定されている場合も問題なく本発明を使用でき,実施例1の効果と同様の効果が得られる。
図5は本発明の構成を示すブロック図である。図において1は指令条件設定部であり,指令条件である移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定する。
指令条件設定部ではさらに,後述する伝達特性GFのパラメータであるωcとζを設定する。ωcとζは制御系と制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の固有振動角周波数と減衰係数に設定する。2は指令演算部であり指令払い出しサンプリングごとの指令refを算出し出力する。6は指令定数演算部であり,移動速時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて指令フィルタの変数であるωsを演算で求める。5は制御演算部であり,指令refおよび制御対象100に付加された検出器200で検出されたモータ位置xfbを入力し,位置・速度制御を行いトルク指令trefを出力する。
ωcおよびζを設定する方法として,設計値を使用するか,制御部の入力から制御対象の出力までの周波数特性を測定し,測定した周波数応答波形と2次遅れ系の周波数応答波形が一致するようにωcおよびζを調整して設定しても良い。また,シミュレーションあるいは実機応答を確認しながらωcとζを調整し,最も振動が小さくなる値に設定しても良い。
本発明が実施例1、2と異なる部分は、指令を作成し,指令フィルタに通すのではなく,指令フィルタの特性も有した時間関数を指令として使用する部分である。
以下,実際に指令演算部で作成する指令に関して詳細を説明する。
ここでは,次数を決定するハ゜ラメーラkは1として説明するが,kが変わった場合も同様の方法で指令を作成することが可能である。
k=1のとき速度関数v(t)は式(15)で表される。
v(t)=a・t・(tb−t) (15)
ここで、aは移動距離distから自動的に計算される。
a = dist*6/tb^3。
ここで式(15)をラプラス変換し、式(16)を導出する。
V(s)=a・((tb/s2)-(2/s2)) (16)
一方、伝達特性GF(s)は式(17)にように表される。
GF(s)=(ωs 2c 2)(s2+2ζωcc 2)/(s2+ωs 2) (17)
ここで、振動周波数ωcと減衰係数ζは調整パラメータであり,ωsは移動時間tbと次数kから自動的に算出する。ωsの算出方法は後述する。
式(16)と式(17)を乗算し、さらに、速度を位置にするため積分を乗じ式(18)を得る。
式(18)を逆ラプラス変換することにより、式(19)の位置の時間関数が求まる。
実装の際は、指令演算周期ごとに式(7)の時間tのところに、n*Tsを代入して位置指令を算出する。nは自然数である。
ここで,式(16)に示す速度時間関数v(t)を用いて,k=1としたときに移動時間tbを用いてωsは式(20)のように計算される。
ωs=1.4303*2・π/tb (20)
次に,式(20)の導出方法を示す。
今指令を入力するシステムの伝達関数をG(s)として式(21)のように,固有振動角周波数ωs,減衰=0の2次遅れ系を考える。
G(s)=ωs2/(s2+ωs2) (21)
このようなシステムへ速度指令として式(16)に示す速度時間関数v(t)を入力した際の出力である速度vy(t)は、式(22)に示す微分方程式を解くことで求めることができる。
vy(2)(t)+ωs2・vy(t)=ωs2・v(t) (22)
k=1とした時、式(22)の微分方程式を解きvy(t)を求めると式(23)のようになる。また、加速度αy(t)を速度vy(t)を時間微分して求めると式(24)のようになる。
vy(t)={12ωs-6t2・ωs3+6t・tb・ωs3-12ωs・cos(t・ωs)-6tb・ωs2・sin(t・ωs)}/(6・ωs5) (23)
αy(t)={-12tωs3+6tb・ωs3-6tb・ωs3・cos(t・ωs)+12ωs2・sin(t・ωs)}/(6・ωs5)
(24)
ここで式(23)および式(24)に対して時刻t=0および時刻t=tbの時に,速度vyおよび加速度αyが0になるという境界条件を適用すると,式(25)の関係が得られる。
cos(tb・ωs)={4-(tb・ωs)2}/{4+(tb・ωs)2}
sin(tb・ωs)=4(tb・ωs)/{4+(tb・ωs)2}
(25)
すなわち,この条件を満たすtbとωsの関係を求めれば、変数k=1の時に振動が発生しないようにできる。そして,式(25)を解析的に求めることにより,式(20)が導出されるのである。
同様に,k=2,3の時は式(26),式(27)のような結果になる。
ωs=1.8354・2π/tb (26)
ωs=2.2255・2π/tb (27)
なお、ここでは解析的にkとtbとωsの関係を導出する方法を説明したが,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記tbとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定する方法を用いても良い。
図2は第4実施例の構成を示す図である。本実施例が実施例3と異なるのは,指令が加速,一定速度,減速区間に場合わけされた指令を用いるところである。
k=1のとき加速度関数α(t)は式(28)で表される。
α(t)=a・t・(ta-t) (28)
ここで、aは移動速度Vから自動的に計算される。
a = V*6/tb^3
式(16)をラプラス変換し、式(29)を導出する。
α(s)=a・(ta/s2-2/s3) (29)
一方、伝達特性GF(s)は式(30)にように表される。
GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2) (30)
ここで、振動周波数ωcと減衰係数ζは調整パラメータであり,ωsは移動時間tbと次数kから自動的に算出する。
式(29)と式(30)を乗算し、さらに、加速度を位置にするため2階積分を乗じ式(31)を得る。
式(31)を逆ラプラス変換することにより、式(32)の位置の時間関数が求まる。
実装の際は、指令演算周期ごとに式(32)の時間tのところに、n*Tsを代入して位置指令を算出する。nは自然数である。
本指令を用いた場合は,実施例1と同様に,指令を入力するシステムの伝達関数をG(s)として式(21)のように固有振動角周波数ωs,減衰=0の2次遅れ系を考え,このシステムへ加速度指令として式(16)に示す加速度時間関数α(t)を入力し,微分方程式を解き境界条件を適用して各kにおける加減速時間taとωsの関係を解析的に求める。
ただし,この場合の境界条件としては,t=0およびt=taの時点で加速度と躍度がともに0となる条件を用いる。
この場合,結果としてk=1,k=2,k=3のときに対応したtaとωsの関係式は,式(20),式(26),式(27)の移動時間tbのところを加減速時間taに変更したものになる。
k=1のときの結果を式(33)に示す。
ωs=1.4303*2・π/ta (33)
このように、指令として加速,一定速,減速区間を場合わけした式(32)の指令を用いることで,速度の最大値に制限がある場合や動作速度を指定されている場合も問題なく本発明を使用でき,実施例1の効果と同様の効果が得られる。
具体的に式(32)を用い,速度Vと加速時間ta1、一定速度時間tc、減速時間ta2として場合わけしたときの式を以下に示しておく。
加速時は式(32)と式(33)のtaをta1としてref1(t)とし,減速時は式(32)と式(33)のtaをta2としてref2(t)とする。
これらを用い場合わけした式を式(34)に示す。
加速 0≦t≦ta1 ref1(t)
定速 ta1≦t≦ta1+tc V(ta1・ωc+4・ζ)/2ωc+V(t-ta1)
減速 ta1+tc≦t≦ta1+tc+ta2 V(ta1・ωc+4・ζ)/2ωc+V・tc+V(t-ta1-tc)
-ref2(t-ta1-tc)
(34)
1 指令条件設定部
2 指令演算部
3 指令フィルタ演算部
4 フィルタ定数演算部
5 制御演算部
6 指令定数演算部
100 制御対象
200 検出器
31 位置制御比例制御部
32 速度制御比例制御部
33 速度制御積分制御部
34 慣性モーメントノミナル値乗算部
35 微分演算部
61 位置指令振幅設定部
62 S字位置指令発生部
63 プレフィルタ
65 速度・位置制御部
66 モータから負荷の伝達関数

Claims (18)

  1. 指令条件設定部と、指令演算部と、指令フィルタ演算部と,指令フィルタ演算部の一部の定数を指令条件設定部で設定された条件から算出するフィルタ定数演算部とを備え,前記指令フィルタの出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行うモータ制御装置において、
    前記指令条件設定部は,移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定するようになっており,
    前記指令演算部は,aを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t) に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算するようになっており、
    前記指令フィルタ演算部は,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)で表される特性を有するフィルタになっており,
    前記フィルタ定数演算部では,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて前記指令フィルタの変数であるωsを演算で求めるようになっていることを特徴とするモータ制御装置。
    ここでv(t)は、
    v(t)=a・tk・(tb-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  2. 指令条件設定部と、指令演算部と、指令フィルタ演算部と,指令フィルタ演算部の一部の定数を指令条件設定部で設定された条件から算出するフィルタ定数演算部と,前記指令フィルタの出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行う制御部を備えたモータ制御装置において、
    前記指令条件設定部は,移動距離distあるいは速度Vと加減速時間taと一定速度時間tcと指令次数に関する変数kを設定するようになっており,
    前記指令演算部は,adを速度に依存する変数とした加速度時間関数α(t) に基づいて指令払い出し周期毎の指令を演算するようになっており、
    前記指令フィルタ演算部は,sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)で表される特性を有するフィルタになっており,
    前記フィルタ定数演算部では,加減速時間taと指令次数に関する変数kに基づいて前記指令フィルタの変数であるωsを演算で求めるようになっていることを特徴とするモータ制御装置。
    ここでα(t)は、
    加速期間 0≦t≦ta α(t)=ad・tk・(ta-t)
    一定速期間 ta≦t≦ta+tc α(t)=0
    減速機間 ta+tc≦t≦2ta+tc α(t)=-ad・(t-ta-tc)k・(2ta+tc-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  3. 前記指令フィルタ演算部で用いるフィルタの変数であるωcとζを,前記制御部と前記制御対象を合わせた全システムを2次遅れ系で近似した際の,固有振動角周波数と減衰係数に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御部と前記制御対象を合わせた全システムを近似する方法は,前記全システムの最も遅い振動根の周波数と減衰率を2次遅れ系の固有振動角周波数と減衰係数として近似することを特徴とする請求項3記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御部と前記制御対象を合わせた全システムを近似する方法は,前記制御部の入力から制御対象の出力までの周波数特性を測定し,測定した周波数応答波形と2次遅れ系の周波数応答波形が一致するように近似することを特徴とする請求項3記載のモータ制御装置。
  6. 前記指令フィルタ演算部で用いるフィルタの変数であるωcとζを設定する方法として,シミュレーションあるいは実機応答を確認しながらωcとζ調整し,最も振動が小さくなる値に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載のモータ制御装置。
  7. 前記フィルタ定数演算部では,前記速度時間関数v(t)を積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  8. 前記フィルタ定数演算部では,前記加速度時間関数α(t)を2階積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻taで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtaとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  9. 前記フィルタ定数演算部では,予め,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記tbとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  10. 前記フィルタ定数演算部では,予め,各kの値に対して制御対象の振動が最も小さくなるような,前記taとωsの関係をシミュレーションまたは実験により測定しておき,測定結果に基づきωsを設定することを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  11. 指令条件設定部と、指令演算部と、前記指令演算部で使用する定数を指令条件設定部で設定された条件から算出する指令定数演算部とを備え,前記指令演算部の出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行うモータ制御装置において、
    前記指令条件設定部は,移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定するようになっており,
    前記指令演算部は,aを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、
    前記指令定数演算部は,移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算で求めるようになっていることを特徴とするモータ制御装置。
    ここでv(t)は、
    v(t)=a・tk・(tb-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  12. 指令条件設定部と、指令演算部と、前記指令演算部で使用する定数を指令条件設定部で設定された条件から算出する指令定数演算部とを備え,前記指令演算部の出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行うモータ制御装置において、
    前記指令条件設定部は,移動距離distあるいは速度Vと加速時間ta1、一定速度時間tc、減速時間ta2と指令次数に関する変数kを設定するようになっており,
    前記指令演算部は,速度に依存する変数a1およびa2とし、場合分けされた加速度時間関数α(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、
    前記指令定数演算部は,加減速時間ta1および減速時間ta2と指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算で求めるようになっていることを特徴とするモータ制御装置。
    ここで、α(t)は、
    加速期間 0≦t≦ta1 α(t)=a1・tk・(ta1-t)
    一定速期間 ta1≦t≦ta1+tc α(t)=0
    減速機間 ta1+tc≦t≦ta1+tc+ta2 α(t)=-a2・(t-ta1-tc)k・(ta1+tc+ta2-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  13. 前記速度時間関数v(t)を時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項11記載のモータ制御装置。
  14. 前記加速度時間関数α(t)を2階時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻ta1あるいはta2で加速度と躍度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したta1あるいはta2とkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項12記載のモータ制御装置。
  15. 指令条件設定部と、指令演算部と、前記指令演算部で使用する定数を指令条件設定部で設定された条件から算出する指令定数演算部とを備え,前記指令演算部の出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行うモータ制御装置において、
    移動距離distと移動時間tbと指令次数に関する変数kを設定し,aを移動距離に依存する変数とした速度時間関数v(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、移動時間tbと指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算することを特徴とするモータ制御方法。
    ここで、v(t)は、
    v(t)=a・tk・(tb-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  16. 指令条件設定部と、指令演算部と、前記指令演算部で使用する定数を指令条件設定部で設定された条件から算出する指令定数演算部とを備え,前記指令演算部の出力と制御対象に付加された検出器で検出される信号をもとに制御演算を行うモータ制御装置において、
    移動距離distあるいは速度Vと加速時間ta1、一定速度時間tc、減速時間ta2と指令次数に関する変数kを設定し,速度に依存する変数a1およびa2とし、場合分けされた加速度時間関数α(t) と、sをラプラス演算子とした時に,ωs,ωc,ζを変数とする以下の伝達関数GF(s)を乗じた特性を持つ時間の関数ref(t)に基づいて指令払い出し周期ごとの指令を演算するようになっており、加減速時間ta1および減速時間ta2と指令次数に関する変数kに基づいて前記伝達関数GF(s)の変数であるωsを演算することを特徴とするモータ制御方法。
    ここで、α(t)は、
    0≦t≦ta1 α(t)=a1・tk・(ta1-t)
    ta1≦t≦ta1+tc α(t)=0
    ta1+tc≦t≦ta1+tc+ta2 α(t)=-a2・(t-ta1-tc)k・(ta1+tc+ta2-t)k
    であり、GF(s)は、
    GF(s)=(ωs2/ωc2)・(s2+2・ζ・ωc・s+ωc2)/(s2+ωs2)
    である。
  17. 前記速度時間関数v(t)を時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻tbで速度と加速度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したtbとkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項15記載のモータ制御方法。
  18. 前記加速度時間関数α(t)を2階時間積分した位置指令を減衰係数0で固有振動角周波数がωsの2次遅れ系の伝達関数に入力した際に,時刻0および時刻ta1あるいはta2で加速度と躍度が0となる境界条件を元に解析的に解くことにより導出したta1あるいはta2とkとωsの関係からωsを算出することを特徴とする請求項16記載のモータ制御方法。
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