JP2010206264A - 光受信装置および制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる波長帯域を組み合わせたWDM信号光を受信可能で、一品種の可変波長分散補償器(TDC)により各波長帯域の信号光の波長分散補償を高精度に行う光受信装置を提供する。
【解決手段】光受信装置は、第1,2の波長帯域を組み合わせたWDM信号光を受信可能であって、各チャネルに対応した光受信ユニット内に第1の波長帯域を設計基準とするTDCモジュールをそれぞれ備えており、外部から通知される信号光のチャネル情報(波長、周波数、チャネル番号)を基に第2の波長帯域の信号光が光受信装置に入力されるのが分かると、該信号光の波長分散補償を行うTDCモジュールについて、その分散補償帯域の中心周波数を信号光の波長に応じた所要量だけシフトさせる制御を行う。第1の波長帯域の信号光が入力される場合には、分散補償帯域のシフト制御は行わずに設計時の分散補償帯域を維持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)方式の光通信システムに適用される波長分散補償機能を備えた光受信装置および制御装置に関する。
WDM方式は、昨今の光通信システムの大容量化を実現するための有力な伝送方式である。このWDM方式を適用した光通信システムは、波長の異なる複数の信号光(チャネル)を合波して光伝送路に送信し、該光伝送路を伝送されたWDM信号光を波長に応じて各チャネルに分離して受信する構成が一般に広く知られている。
現在のWDM光通信システムにおいて主に実用化されている信号光の波長帯域は、C−バンド(conventional band)と呼ばれる1530〜1565nmの波長帯と、L−バンド(long-wavelength band)と呼ばれる1575〜1610nmの波長帯である。例えば、下記の非特許文献1には、C−バンドおよびL−バンドの各々に88波の信号光を配置し、合計で176波のWDM信号光を伝送する技術が報告されている。また、上記各バンドの他にも、C−バンドより短波長側にあるS−バンドや、L−バンドより長波長側にあるU−バンドなどの波長帯域の利用も検討されている。
光通信システムの大容量化を実現するもう一つの有効な手段は信号光の高速化である。現在、40ギガビット毎秒(Gb/s)以上の伝送速度が実用化されている。伝送速度の高速化により、信号光のパルス幅は数ピコ秒と狭くなる。このため、光ファイバの僅かな波長分散(Chromatic Dispersion)による信号波形の歪みが、該信号光の伝送特性を著しく劣化させることになる。
この波長分散による伝送特性劣化に対しては、波長分散補償技術の適用が有効である(例えば、下記の特許文献1参照)。従来の波長分散補償は、伝送路上に分散補償ファイバを配置し、伝送路の波長分散による波形歪みを分散補償ファイバで補償する構成がよく知られている。WDM信号光の波長分散補償については、WDM信号光が伝送されるコア光路上に分散補償ファイバを配置するだけでなく、コア光路を伝送されたWDM信号光を分波して受信する光受信装置内についても、分波後の単一波長の信号光が伝播する各光路上に、可変波長分散補償器(Tunable Dispersion Compensator:TDC)をそれぞれ備えるようにするのが有効であり、実用化が図られている。各光路上のTDCでは、分波された信号光の波長に応じて好ましい波長分散補償が行われる。
上記TDCとしては、エタロン(Etalon)、VIPA(Virtually Imaged Phased Array)、ファイバブラッググレーティング(Fiber Bragg Grating:FBG)などの光デバイスを利用した種々の構成が知られている(例えば、非特許文献2参照)。エタロンは、平行平板の両面に形成した半透過膜間で多重反射した光が干渉することにより周期的な損失波長特性および群遅延特性を得ており、機械的または温度等により光路長を変化させることで波長分散量を可変にしている。VIPAは、薄いガラス板(VIPA板)の片面に半透過膜、他面に反射膜を形成したエタロンを回折格子として用いたものであり、該VIPAから波長に応じて異なる方向に出射される光を3次元ミラーで反射してVIPAに戻すことで波長分散を発生させ、該3次元ミラーの位置を移動して波長ごとに光学距離を変化させることで波長分散量を可変にしている。FBGは、光ファイバのコアの屈折率を周期的に変化させることでグレーティングを形成し、ブラッグ回折を発生させて反射フィルタの機能をもたせたものであり、ブラッグ回折のピッチを徐々に変えて反射光の戻り時間を波長に応じて変化させることで波長分散を発生させ、該FBGが形成されているファイバの温度を変化させるかまたはファイバに応力を加えてFBGのピッチを変えることにより波長分散量を可変にしている。
特開平7−107069号公報
Y. Sugaya et al, "In-service-upgradable and wide-dynamic-range split-band optical fibre amplifier for high-capacity broadband WDM transmission systems" Electronics Letters, Aug. 5, 1999, IEE, UK, vol. 35, No. 16, pp. 1361-1362. 「TP(技術資料):可変波長分散補償器のGDR測定法に関する検討」、財団法人光産業技術振興協会、2008年10月9日、OITDA-TP06/SP・DM-2008
ところで、前述したようなWDM信号光を分波した後の各光路上にTDCを備えるようにした光受信装置については、複数の異なる波長帯域を組み合わせた広帯域のWDM信号光に対応しようとした場合、従来のTDCでは、単一の品種により所望の精度で波長分散を補償することのできる波長範囲に限界があるので、波長帯域ごとにTDCを専用設計せざるを得ない。このため、TDCの品種の増加に伴う設計および管理の複雑化が問題になる。
この問題について、例えば図1に示すようなC−バンドおよびL−バンドを組み合わせたWDM信号光に対応した光通信システムを想定して具体的に説明する。この場合、WDM信号光の波長帯域はC−バンドおよびL−バンドを合わせて80nmとなる。光通信システムに備えられる光受信装置としては、WDM信号光が伝送されるコア光路2上で任意波長の信号光の挿入または分岐を行うOADM(Optical Add/Drop Multiplexing)ノード4においてドロップ光の受信処理を行う光受信装置4Aや、コア光路2の終端においてWDM信号光を分波して全チャネルの受信処理を行う光受信装置5などがある。なお、図1中の符号1,4Bは光送信装置、符号3は光中継装置である。
OADMノード4の光受信装置4Aには、任意波長のドロップ光DROPが入力される。このため、個々のドロップ光の光路上に設けられるTDCとしては、C−バンドおよびL−バンドの広帯域に亘る波長分散補償を一品種によりサポートするものが望まれる。また、コア光路2の終端に接続する光受信装置5については、WDM信号光を分波する際の波長が固定である場合、分波後の各光路上に設けられるTDCには所定波長の信号光が入力されることになる。しかし、システムの立ち上げ時などに受信波長ごとに各TDCを個別調整することは膨大なチャネル数を考慮すると非現実的である。このため、光受信装置5内のTDCについても、C−バンドおよびL−バンドの広帯域に亘る波長分散補償を一品種によりサポートすることが望まれる。
しかしながら、前述したような従来のTDCは、C−バンドおよびL−バンドを合わせた80nmもの広い波長範囲について、所望の精度で波長分散を補償可能なものは実現されていない。実現を阻む主な要因としては、(1)周期的な群遅延特性のフリースペクトラルレンジ(Free Spectral Range:FSR)がずれること、(2)TDCの挿入損失が増加することが挙げられる。上記(2)の要因については、TDCから出力される光レベルが後段の光受信ユニット(OR)の入力ダイナミックレンジ内に収まっていれば大きな影響はない。一方、上記(1)の要因については、波長分散補償を行うべき信号光のスペクトル帯域に対して、TDCの補償帯域がずれることになるため、補償精度の低下を招きTDCとしての本来の役割が果せなくなる。
ここで、FSRのずれによる補償精度の低下について、図2および図3の概念図を参照しながら詳しく説明する。各図の上段は、ある波長(チャネル)の信号光スペクトルを例示している。中段は、信号光に生じた波長分散、つまり、TDCで補償すべき波長分散を例示している。下段は、TDCの周期的な群遅延特性を例示している。
まず、図2の状態は、FSRのずれが発生していない、TDCの望ましい状態を示している。WDM光通信システムで伝送される信号光は、その中心波長(周波数)がITU−T規格等に準拠した波長(周波数)グリッド上に配置されており、伝送速度や変調方式などに応じたスペクトル形状を有している(図2の上段)。この信号光のスペクトルの広がった帯域が、補償すべき波長分散帯域となる(図2の中段)。この波長分散帯域とTDCにおける波長分散の補償帯域とが実質的に一致することで、精度の高い波長分散補償が可能になる(図2の下段)。なお、以下の説明では、1波の信号光の補償すべき波長分散帯域のことを「波長分散帯域」と呼び、TDCにおける波長分散の補償帯域のことを「分散補償帯域」と呼ぶことにする。
一方、図3の状態は、FSRのずれが発生している状態を示している。ここでは、例えばC−バンド用に専用設計されたTDCをL−バンドで使用した場合を想定している。C−バンド用のTDCは、周期的な群遅延特性のFSRがC−バンドにおいて最適化されている。すなわち、C−バンドにおける群遅延特性のFSRがWDM信号光の波長間隔(ITU−T間隔)に一致するようにTDCの設計が行われている。このC−バンド用のTDCのFSRは、波長が設計基準であるC−バンドから離れると、設計値(信号光の波長間隔)からずれるようになる。このため、C−バンドにおけるTDCのFSRをFSR_C、LバンドにおけるTDCのFSRをFSR_Lとして区別して表すと、FSR_C≠FSR_Lとなり、FSR_LがITU−T間隔と一致しなくなる。図3の下段の例では、FSR_LがITU−T間隔よりも若干大きくなっている。このL−バンドにおけるFSRのずれにより、L−バンドの信号光の波長分散帯域に対してTDCの分散補償帯域が整合しなくなり、波長分散補償の精度低下を招く。
上記のようなFSRのずれは、TDCを構成する光部品の製造誤差(部品精度)が原因で発生する。例えば、エタロンを用いたTDCの場合には、平行面に形成される半透過膜の膜厚の均一性が問題になる。該膜厚の均一性が不足すると、多重反射による干渉光に波長特性が生じて群遅延特性が変化するようになり、FSRにずれを生じさせることになる。また、VIPAを用いたTDCの場合には、VIPA板の厚みの均一性が問題になる。該厚みの均一性が不足すると、VIPAより異なる方向に出射される干渉光の焦点距離が波長に依存してずれるようになり、群遅延特性のFSRにずれを生じさせることになる。
波長分散補償の精度を低下させることなくTDCの補償帯域を広げるためには、上記膜厚等の均一性をより高くする必要があるが、それには製造性に起因した限界がある。具体的に、前述した例と同様にC−バンド用のTDCを想定すると、C−バンド内の信号光に対しては、現状の製造誤差の範囲内でも所望の精度の波長分散補償を実現することが可能である。しかし、C−バンドより長波長側または短波長側に外れた信号光に対しては、製造誤差による上記均一性の不足により、所望の精度の波長分散補償を実現することが不可能になる。このような状況は従来構成の各種TDCに共通しており、C−バンドおよびL−バンドのような複数の波長帯域を組み合わせたWDM信号光の全帯域を一品種でサポートするようなTDCは、前述のように技術的な課題があるため、実用化が難しい。そこで、C−バンド用とL−バンド用に各々専用設計されたTDCを組み合わせた構成(光フィルタとTDCの並列構成)が考えられるが(前述した特許文献1参照)、光回路構造や制御構造の複雑化が問題となり、非現実的である。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、複数の異なる波長帯域を組み合わせた広帯域のWDM信号光を受信可能であり、一品種の可変波長分散補償器により各波長帯域の信号光の波長分散を高い精度で補償できる低コストの光受信装置および制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明はその一態様として、第1の波長帯域内および該第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域内にそれぞれ配置された波長の異なる複数の信号光を受信可能な光受信装置を提供する。この光受信装置は、複数の信号光が波長多重された入力光を、複数の信号光にそれぞれ分波する分波部と、前記分波部からの出力光の1つが入力し、それぞれ波長分散補償を行う複数の可変波長分散補償部と、前記各可変波長分散補償部の出力光をそれぞれ受信する複数の光受信部と、前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長分散補償を行う前記可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、該信号光の波長に応じて予め設定したシフト量だけ変化するように、前記可変波長分散補償部を制御する制御部と、を備えている。
上記のような光受信装置によれば、第2の波長帯域内の信号光が入力される場合に、該信号光の波長分散補償を行う可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、信号光の波長に応じた所要量だけシフト制御されるようにしたことで、WDM信号光の各波長帯域に対する波長分散補償を一品種の可変波長分散補償部により高い精度で行うことができる。これにより、可変波長分散補償部の設計および管理が容易になり、既存の可変波長分散補償器を利用して広帯域かつ高速のWDM信号光を良好な特性で受信することが可能になる。よって、大容量の光通信システムに適用可能な光受信装置を低コストで提供することができる。
C−バンドおよびL−バンドを組み合わせたWDM光通信システムの構成例を示す図である。 従来のTDCについてFSRのずれが発生していないときの状態を説明する図である。 従来のTDCについてFSRのずれが発生しているときの状態を説明する図である。 本発明の一実施形態による光受信装置を適用したOADMノードの構成を示す図である。 上記実施形態における光受信ユニットおよびユニット制御回路の具体的な構成例の要部を示す機能ブロック図である。 上記実施形態におけるユニット制御回路による制御動作を示すフローチャートである。 上記実施形態における分散補償帯域のシフト制御の概念を示す図である。 上記実施形態における分散補償帯域のシフト量と信号光の波長との関係を示した図である。 上記実施形態に関連して、S−バンド,C−バンド,L−バンドおよびU−バンドにおける分散補償帯域のシフト量と信号光の波長との関係を示した図である。 上記実施形態に関連して、TDCモジュール内に受信チャネル認識部を設けるようにした変形例の構成を示す図である。 上記実施形態に関連して、コア光路の終端に配置される光受信装置に本発明を適用した場合の構成例を示す図である。 上記実施形態に関連した応用例におけるユニット制御回路による制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施形態による光受信装置を適用したOADMノードの構成を示す図である。
図4において、本実施形態の光受信装置30は、例えば、分波部31、複数の光受信ユニット32A,32B,32C…、および、制御部としてのユニット制御回路33を有し、OADMノード4におけるドロップ光DROPを受信処理する。OADMノード4は、光受信装置30の他に、入力光増幅装置10、OADM装置20、光送信装置40および出力光増幅装置50を備えており、C−バンド(第1の波長帯域)およびL−バンド(第2の波長帯域)を組み合わせたWDM信号光が伝送されるコア光路2上で任意波長の信号光の挿入または分岐を行う。OADMノード4を含む光通信システム全体の構成は、前述の図1に示した場合と同様である。
光受信装置30の分波部31は、OADM装置20においてWDM信号光より分岐されたドロップ光DROPが入力され、該ドロップ光DROPを各波長の信号光に分波して、各光受信ユニット32A,32B,32C…に出力する。
各光受信ユニット32A,32B,32C…は、例えば、可変波長分散補償部としての可変波長分散補償モジュール(TDC)321と、光受信部としての光受信モジュール(OR)322とをそれぞれ具備し、分波部31から出力される信号光を波長分散補償した後に受信処理する。なお、TDCモジュール321の入力段に図示しない光増幅器を設けるようにして、該光増幅器によりTDCモジュール321の挿入損失を補償してもよい。上記光受信ユニットの詳細については後述する。
ユニット制御回路33は、OADMノード4で分岐される信号光のチャネル情報が外部より通知され、該チャネル情報に基づいて各光受信ユニット32A,32B,32C…の動作を制御する。このユニット制御回路33の詳細についても後述する。
OADMノード4の入力光増幅装置10は、コア光路2を伝送されたWDM信号光を分波器11でC−バンドの光成分とL−バンドの光成分とに分離した後、C−バンド用の光増幅器12およびL−バンド用の光増幅器13を用いてバンドごとに信号光を一括増幅し、該増幅した各バンドの信号光を合波器14で再び合波してOADM装置20に出力する。
OADM装置20は、入力光増幅装置10からのWDM信号光に含まれる各波長の信号光のうち、当該ノードでの分岐波長に該当する信号光をドロップ光DROPとして取り出して光受信装置30に送る。また、OADM装置20は、光送信装置40から出力されるアド光ADDを、ドロップ光DROPを取り出した後のスルー光と合波し、該合波光を出力光増幅装置50に送る。
光送信装置40は、当該ノードでの挿入波長に対応した複数の光送信器(OS)41で生成したアド光を合波器42で合波してOADM装置20に送る。なお、ここでは光受信装置30と光送信装置40とを別構成としているが、これらを一体化して光送受信装置としてもよい。
出力光増幅装置50は、OADM装置20からのWDM信号光を分波器51でC−バンドの光成分とL−バンドの光成分とに分離した後、C−バンド用の光増幅器52およびL−バンド用の光増幅器53を用いてバンドごとに信号光を一括増幅し、該増幅した各バンドの信号光を合波器54で再び合波してコア光路2に出力する。
図5は、上記光受信装置30の光受信ユニット32Aおよびユニット制御回路33の具体的な構成例における要部を示した機能ブロック図である。なお、ここでは複数の光受信ユニット32A,32B,32C…のうちの光受信ユニット32Aの構成例について説明するが、他の光受信ユニット32B,32C…も光受信ユニット32Aと同様である。
図5において、光受信ユニット32A内のTDCモジュール321は、例えば、波長分散補償媒体321A、補償帯域制御部321Bおよび補償量制御部321Cを有する。波長分散補償媒体321Aは、前述した公知のTDCにおける波長分散補償媒体と同様のものであり、具体的にはエタロンやVIPA、FBGなどが該当する。この波長分散補償媒体321Aは、WDM信号光に含まれる複数の波長帯域のうちのいずれか一つの波長帯域(ここではC−バンドとする)について専用設計されている。補償帯域制御部321Bおよび補償量制御部321Cは、ユニット制御回路33から出力される制御信号に従って、波長分散補償媒体32の制御パラメータを調整することにより、波長分散補償媒体321Aにおける分散補償帯域および分散補償量を制御する。補償帯域制御部321Bは、図示を省略したメモリを内蔵しており、後述する受信チャネルに対応した、分散補償帯域の中心周波数のシフト量をデータベース化したテーブル情報が上記メモリに予め記憶されている。
光受信ユニット32A内の光受信モジュール322は、一般的な光受信器を用いて構成されており、TDCモジュール321で波長分散補償された信号光を受光して当該受信データの識別再生処理を行う。この光受信モジュール322は、信号光の受信特性をモニタする一つの手段としてFECエラーカウンタ322Aを備えている。FECエラーカウンタ322Aは、受信データの識別再生の際に行われるエラー訂正(Forward Error Correction:FEC)処理におけるエラーの発生回数をカウントし、その結果をユニット制御回路33に出力する。なお、ここではFEC処理の際のエラー発生回数により信号光の受信特性をモニタするようにしたが、例えば、ビット誤り率(Bit Error Rate:BER)などの他の周知パラメータをモニタすることにより、信号光の受信特性をユニット制御回路33に伝えるようにしてもよい。
ユニット制御回路33は、ここでは外部から通知されるチャネル情報が与えられる受信チャネル認識部331を有し、該受信チャネル認識部331において各光受信モジュールで受信処理するチャネルを認識し、当該受信チャネルおよびFECエラーカウンタ322Aから伝えられるエラー発生回数を基に、各光受信モジュールのTDCモジュール321における分散補償帯域および分散補償量を最適化する制御を実行する。外部からユニット制御回路33に通知されるチャネル情報は、光受信装置30で受信するチャネル、ここではOADMノード4でドロップされるチャネルを特定可能にする情報である。具体的なチャネル情報としては、受信チャネルの波長、周波数またはチャネル番号などを用いることが可能である。
ここで、上記ユニット制御回路33によるTDCモジュール321の好ましい制御動作について、図6のフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
ユニット制御回路33は、まず、図6中のS10で示すステップ10において、外部からのチャネル情報の通知を受信チャネル認識部331で受ける。受信チャネル認識部331では、通知されたチャネル情報を基に、各光受信ユニット32A,32B,32C…でそれぞれ受信処理するチャネルが認識される。受信チャネル認識部331で認識された受信チャネルは、対応する光受信モジュール内のTDCモジュール321の補償帯域制御部321Bに伝えられる。
次に、ステップ20では、受信チャネル認識部331から受信チャネルが伝えられた補償帯域制御部321Bにおいて、該受信チャネルに応じて波長分散補償媒体321Aの分散補償帯域を最適化する処理が実行される。この分散補償帯域の最適化処理は、受信チャネルが波長分散補償媒体321Aの設計基準となっている波長帯域(ここではC−バンド)の外にある場合、つまり、ここでは受信チャネルがL−バンド内に該当している場合に、該受信チャネルに応じた所定量だけ分散補償帯域の中心周波数をシフトさせる。一方、受信チャネルが設計基準の波長帯域内(C−バンド内)に該当している場合には、分散補償帯域のシフト制御を実施せず、設計時の分散補償帯域が維持される。
図7は、上記分散補償帯域のシフト制御の概念を示した図である。図7のグラフは、受信チャネルに対応した波長分散補償媒体321Aの群遅延特性を示しており、細実線がシフト制御を実施する前の状態、太実線がシフト制御を実施した後の状態である。左側のグラフは、受信チャネルがL−バンドの最短波長(最高周波数)に対応したCh.1の場合を示している。また、中央のグラフは、受信チャネルがL−バンドの中間波長(中間周波数)に対応したCh.20の場合を示している。さらに、右側のグラフは、受信チャネルがL−バンドの最長波長(最低周波数)に対応したCh.40の場合を示している。なお、本実施形態では、C−バンドおよびL−バンドにそれぞれ40チャネルを100GHz間隔で配置する場合を想定し、各バンド内の各々のチャネルには、短波長側(高周波数側)から順にチャネル番号が割り振られているものとする。
図7の各グラフに示すように、シフト制御前の波長分散補償媒体321Aは、受信チャネルが波長分散補償媒体321Aの設計基準となっているC−バンドの中心波長(周波数)から離れるほど、その分散補償帯域の中心周波数が受信チャネルの中心周波数(ITU−T規格に準拠した周波数)からずれる。この分散補償帯域のずれは、上述したようにTDCモジュール321を構成する光部品の製造誤差(膜厚等の均一性の限界)に起因して生じている。そこで、補償帯域制御部321Bは、受信チャネルのL−バンドにおけるチャネル番号が大きくなるほど、つまり、受信チャネルの中心周波数がC−バンドの中心周波数から離れるほど、分散補償帯域の中心周波数の相対的なシフト量が増加するように、波長分散補償媒体321Aの制御パラメータを調整する。
波長分散補償媒体321Aの分散補償帯域をシフトさせる制御パラメータとしては、例えば、エタロンを用いている場合には、エタロンの温度を調整することで分散補償帯域の中心周波数を所要量シフトさせることができる。また、VIPAを用いている場合には、VIPA板の温度を調整することで分散補償帯域の中心周波数を所要量シフトさせることが可能である。また、FBGを用いている場合には、FBGの形成されたファイバの温度若しくは応力を調整することで分散補償帯域の中心周波数を所要量シフトさせることができる。
上記分散補償帯域の中心周波数のシフト量は、WDM信号光の各チャネルにそれぞれ対応した好ましい値を、波長分散補償媒体321AのFSRの設計値または実際の測定値を用いて予め決定することができる。次の表1は、C−バンドおよびL−バンドにそれぞれ配置される40チャンネルについて、各々のチャネル番号ごとに、ITU−T規格に準拠した周波数、波長分散補償媒体321Aの周期的な群遅延特性のFSR(測定値)、ITU−T周波数に対する分散補償帯域の中心周波数のずれ量、および、分散補償帯域の中心周波数の好ましいシフト量を纏めた一例である。
Figure 2010206264
上記表1において、C−バンド内の各チャネルについては、波長分散補償媒体321AのFSRが100GHzで一定、つまり、ITU−Tの周波数間隔に一致した設計通りの値が得られおり、各チャネルのITU−T周波数と分散補償帯域の中心周波数と間に実質的なずれは生じていない。このため、C−バンド内の各チャネルに対応した分散補償帯域の中心周波数の好ましいシフト量は零、すなわち、分散補償帯域のシフト制御を実施せずに、設計時の分散補償帯域を維持する。一方、L−バンド内の各チャネルについては、波長分散補償媒体321AのFSRが100.3GHzとなっており、設計値である100GHzからのずれが生じている。このFSRのずれにより、ITU−T周波数に対する分散補償帯域の中心周波数のずれ量は、チャネル番号が大きくなるほど負の値が減少(絶対値が増加)している。つまり、チャネルの波長(周波数)がC−バンドから離れるのに伴って、分散補償帯域の中心周波数のずれが累積していく。このため、L−バンド内の各チャネルに対応した分散補償帯域の中心周波数の好ましいシフト量は、チャネル番号が増加するほど多くなる。
図8は、上記表1に示した分散補償帯域の中心周波数のシフト量と信号光の波長(チャネル番号)との関係をグラフ化したものである。このように、L−バンドの各チャネルについて、分散補償帯域の中心周波数のシフト量は波長(チャネル番号)に対して線形の関係があることが分かる。
なお、上記表1および図8に示した例では、ITU−T周波数に対する分散補償帯域の中心周波数のずれがマイナスで、分散補償帯域の中心周波数のシフト量がプラスになる場合を示したが、波長帯域の組合せや波長分散補償媒体の種類によっては、分散補償帯域の中心周波数のずれがプラスで、分散補償帯域の中心周波数のシフト量がマイナスになる場合もある。また、分散補償帯域の中心周波数のシフト量と波長(チャネル番号)との関係が線形になる例を示したが、この関係も波長帯域の組合せや波長分散補償媒体の種類に依存しており、一次関数ではなく高次関数に従う場合もある。いずれの場合にも、信号光の波長(周波数)がTDCの設計基準から離れるのに伴って、分散補償帯域の中心周波数の相対的なシフト量が大きくなるという点では共通している。
上記のようにして決定した分散補償帯域の中心周波数のシフト量は、ここでは例えば、各バンドの受信チャネルの番号か若しくは波長(周波数)ごとにデータベース化され、そのテーブル情報が補償帯域制御部321B内のメモリに予め記憶される。このテーブル情報については、各光受信ユニット32A,32B,32C…のTDCモジュール321がC−バンド用に専用設計された同一品種のものであるので、全てのユニットで共通のテーブル情報を利用することが可能である。ただし、TDCモジュール321の個体バラツキが問題になる場合には、その個体バラツキに応じたテーブル情報を個別に用意するようにしてもよい。なお、上記テーブル情報に代えて、受信チャネルに対する分散補償帯域の中心周波数のシフト量の関係を表す関数を求め、それをメモリに記憶させるようにすることも可能である。
上記メモリの記憶情報を利用して、補償帯域制御部321Bは、ユニット制御回路33の受信チャネル認識部331から伝えられる受信チャネルに対応したシフト量を決定し、該シフト量に従って波長分散補償媒体321Aの温度等の制御パラメータを調整する。これにより、波長分散補償媒体321Aにおける分散補償帯域の中心周波数が、受信チャネルの中心周波数と一致するように最適化される。
上記のようにして分散補償帯域の最適化が完了すると、ステップ30(図6)に進み、TDCモジュール321における分散補償量がモニタされる。この分散補償量のモニタは、補償量制御部321Cによる波長分散補償媒体321Aの現在の制御状態が、ユニット制御回路33に伝えられることによって行われる。補償量制御部321Cは、分散補償帯域の最適化が完了した直後、分散補償量が予め設定した初期値となるように波長分散補償媒体321Aを制御すると共に、その制御状態(分散補償量の初期値)を示す信号をユニット制御回路33に出力する。波長分散補償媒体321Aにおける分散補償量が初期設定されることにより、該初期値に従って波長分散補償された信号光が光受信モジュール322で受信処理されるようになる。
続くステップ40では、光受信モジュール322のFECエラーカウンタ322Aでカウントされるエラー発生回数がユニット制御回路33でモニタされる。そして、ユニット制御回路33では、そのエラー発生回数が減少するようにTDCモジュール321における分散補償量をフィードバック制御する信号が生成され、該制御信号がTDCモジュール321の補償量制御部321Cに出力される。補償量制御部321Cでは、ユニット制御回路33からの制御信号に従って、波長分散補償媒体321Aの制御パラメータが調整される。例えば、波長分散補償媒体321AにVIPAを用いている場合には、3次元ミラーの位置が調整されることで分散補償量の制御が行われる。また、エタロンやFBGを用いている場合には、その温度等が調整されることで分散補償量の制御が行われる。
続くステップ50では、ユニット制御回路33において、FECエラーカウンタ322Aでカウントされるエラー発生回数が所定値以下になっているか否が判定される。エラー発生回数が所定値以下の場合には、TDCモジュール321の制御を終了する。エラー発生回数が所定値以下よりも多い場合には、ステップ30に戻って前述した分散補償量のフィードバック制御が繰り返し行われる。
上記のように本実施形態によれば、光受信装置30で受信されるチャネルが、TDCモジュール321の設計基準とされている波長帯域(C−バンド)とは異なる波長帯域(L−バンド)内にある場合でも、その受信チャネルに応じてTDCモジュール321における分散補償帯域の中心周波数をシフトさせるようにしたことで、複数の波長帯域を組み合わせたWDM信号光の各チャネルについての波長分散補償を一品種のTDCモジュール321により高い精度で行うことができる。これにより、TDCモジュールの設計および管理が容易になり、既存のTDCモジュールを利用して広帯域かつ高速のWDM信号光を良好な特性で受信することが可能になる。換言すれば、既に実用化されており比較的安価で容易に入手可能なC−バンド用のTDCモジュールをL−バンド用としても使いこなすことができるようになる。よって、大容量の光通信システムに適用可能な光受信装置を低コストで提供することができる。
なお、上記実施形態では、C−バンドとL−バンドの組み合わせにおいて、C−バンドをTDCモジュールの設計基準とする例を説明したが、L−バンドをTDCモジュールの設計基準とすることも勿論可能である。この場合、受信チャネルがC−バンド内にあるときに分散補償帯域の中心周波数のシフト制御が行われ、そのシフト量は受信チャネルがL−バンドから離れるほど多くなる。また、複数の波長帯域の組み合わせは、C−バンドとL−バンドに限定されるものではなく、C−バンドよりも短波長側のS−バンド(1500nm付近)、E−バンド(1400nm付近)、O−バンド(1300nm付近)や、L−バンドよりも長波長側のU−バンド(1650nm付近)などとの組み合わせも可能である。例えば、C−バンドをTDCモジュールの設計基準として、S−バンド、L−バンドおよびU−バンドにおける分散補償帯域の中心周波数のシフト量と波長との関係を図8と同様にして模式的に示した場合、図9のようになる。
また、上記実施形態では、ユニット制御回路33内に受信チャネル認識部331を設けた構成例を示したが、例えば図10に示すようにTDCモジュール321内に受信チャネル認識部321Dを設けることも可能である。この場合、各光受信ユニットのTDCモジュール321が、外部とのインターフェースとしてチャネル情報を受ける入力端子を具備することになり、該入力端子が受信チャネル認識部321Dに接続される。TDCモジュール321では、外部から通知されるチャネル情報を基に受信チャネルが認識され、分散補償帯域の最適化が自立的に実行される。さらに、ユニット制御回路33を光受信装置30から独立させる、つまり、ユニット制御回路33相当の機能を有する制御装置を光受信装置30とは別に設けるようにしてもよい。これにより、既存の光受信装置の受信帯域を容易に拡大することが可能になる。
また、上記実施形態では、OADMノードにおいてドロップ光を受信処理する光受信装置について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図1に示したWDM光通信システムにおいて、コア光路2の終端でWDM信号光を分波して全チャネルの受信処理を行う光受信装置5に本発明を適用することも可能である。この場合の光受信装置の構成例を図11に示す。図11の光受信装置6では、コア光路2を伝送されたWDM信号光が分波部61で各チャネルに分波され、各々に対応した光受信ユニット62A,62B,63C…に送られる。各光受信ユニット62A,62B,62C…は、上記実施形態の光受信ユニット32A,32B,32C…と同様にTDCモジュール621および光受信モジュール622をそれぞれ有し、各々のTDCモジュール621における分散補償帯域および分散補償量がユニット制御回路63により制御される。このような光受信装置6においても上記実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
次に、上記実施形態の光受信装置に関する応用例について説明する。
上記実施形態におけるTDCモジュール321の制御では、分散補償量をフィードバック制御したときに分散補償帯域は変化しない、つまり、TDCモジュール321の分散補償帯域と分散補償量とは独立に変化するものとして制御を行っていた。しかし、TDCモジュール321の種類によっては、分散補償帯域と分散補償量とが独立に変化しない可能性もある。このようなTDCモジュール321を用いる場合、分散補償帯域を最適化した後に分散補償量をフィードバック制御することで、分散補償帯域のシフト量の最適値が変化してしまうことが考えられる。例えば、TDCモジュール321の制御パラメータの一つとして温度が該当する場合において、TDCモジュール321の分散補償量を所望の値にするために波長分散補償媒体321Aの温度を変化させることにより、該分散補償量の値によっては、分散補償帯域の中心周波数が受信チャネルのITU−T周波数からずれてしまう場合がある。
このような場合に対処するためには、例えば、前述した分散補償帯域のシフト制御を一次補正と二次補正の2段階に分けて実施するのがよい。具体的には、ユニット制御回路33によるTDCモジュール321の制御動作を、図12のフローチャートに従って行うようにする。なお、上述の図6に示したフローチャートと同様の処理には同じステップ番号が付してある。
ここでは一例として、TDCモジュール321の分散補償量がプラスかマイナスかで、分散補償帯域の最適なシフト量が若干相違する場合を想定して説明を行う。ただし、分散補償帯域の最適なシフト量が相違する分散補償量の条件は、上記プラス/マイナスの例に限定されるものではない。この場合、上述した補償帯域制御部321Bのメモリには、次の表2に例示すような各受信チャネルに対応した一次シフト量および二次シフト量をデータベース化したテーブル情報が予め記憶される。二次シフト量は、分散補償量がプラスの場合とマイナスの場合とで異なる値が設定され、一次シフト量は、二次シフト量の2つの値の平均値が設定される。
Figure 2010206264
まず、図12のステップ10では、外部から通知されるチャネル情報を基に各光受信ユニットで受信処理するチャネルが受信チャネル認識部331で認識され、該受信チャネルが対応する光受信ユニット内の補償帯域制御部321Bに伝えられる。次にステップ20’では、補償帯域制御部321Bにおいて、受信チャネルに対応した一次シフト量がテーブル情報から読み取られ、該一次シフト量に従って分散補償帯域の中心周波数がシフトするように波長分散補償媒体321Aの制御パラメータが調整される。
続くステップ30〜ステップ60では、上述した実施形態の場合と同様にして、分散補償量のフィードバック制御が行われる。これにより、ステップ70で分散補償量の設定値が決定される。そして、ステップ80では、分散補償帯域の二次シフト制御が既に実施されたか否かの判定が行われ、実施されていない場合にはステップ90に進む。実施済みの場合には、TDCモジュール321の制御が終了される。
ステップ90では、ステップ70で決定された分散補償量の符号(プラス/マイナス)が判定される。マイナスの場合には、ステップ100で受信チャネルおよびマイナスの分散補償量に対応した二次シフト量がテーブル情報から読み取られる。一方、プラスの場合には、ステップ110で受信チャネルおよびプラスの分散補償量に対応した二次シフト量がテーブル情報から読み取られる。そして、ステップ120において、二次シフト量に従って分散補償帯域の中心周波数がシフトするように波長分散補償媒体321Aの制御パラメータが調整される。分散補償帯域の二次シフト制御が完了すると、上記ステップ30に戻って分散補償量のフィードバック制御が再度実施される。
上記のように分散補償帯域の一次シフト制御を行った後、分散補償量のフィードバック制御を行い、その分散補償量の符号がプラスかマイナスかに応じて分散補償帯域の二次シフト制御を行うことにより、分散補償帯域と分散補償量が独立に変化しないTDCモジュール321を使用する場合でも、波長分散補償を高い精度で行うことが可能になる。
なお、上記応用例では、分散補償量がプラスとマイナスの場合で分散補償帯域の中心周波数の最適なシフト量が異なる場合を一例として言及したが、本発明はこれに限定されない。TDCの特性に応じて、例えば、分散補償量の大きさや環境温度によって最適なシフト量が異なるような場合などにも、上記応用例(中心周波数のシフト量を一次と二次といった複数のステップに分ける)を適用するのが好ましい。
以上の各実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の波長帯域内および該第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域内にそれぞれ配置された波長の異なる複数の信号光を受信可能な光受信装置であって、
複数の信号光が波長多重された入力光を、複数の信号光にそれぞれ分波する分波部と、
前記分波部からの出力光の1つが入力し、それぞれ波長分散補償を行う複数の可変波長分散補償部と、
前記各可変波長分散補償部の出力光をそれぞれ受信する複数の光受信部と、
前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長分散補償を行う前記可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、該信号光の波長に応じて予め設定したシフト量だけ変化するように、前記可変波長分散補償部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする光受信装置。
(付記2) 付記1に記載の光受信装置であって、
前記各可変波長分散補償部は、前記第1の波長帯域を設計基準とする波長分散補償特性を有し、
前記制御部は、前記第1の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行わず、前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記3) 付記2に記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長が前記可変波長分散補償部の設計基準となる第1の波長帯域の中心波長から離れるほど、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト量が相対的に多くなるように前記可変波長分散補償部を制御することを特徴とする光受信装置。
(付記4) 付記1〜3のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記光受信装置に入力される信号光の波長に関する情報を示すチャネル情報が外部より通知され、該チャネル情報を基に前記各可変波長分散補償部に入力される信号光の波長を認識する受信波長認識部を有することを特徴とする光受信装置。
(付記5) 付記1〜3のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記各可変波長分散補償部は、前記光受信装置に入力される信号光の波長に関する情報を示すチャネル情報が外部より通知され、該チャネル情報を基に入力される信号光の波長を認識する受信波長認識部をそれぞれ有することを特徴とする光受信装置。
(付記6) 付記1〜5のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記各可変波長分散補償部は、波長分散補償媒体と、該波長分散補償媒体の分散補償帯域をシフトさせる補償帯域制御部と、前記波長分散補償媒体の分散補償量を変化させる補償量制御部とを有し、
前記補償帯域制御部は、前記第2の波長帯域内の各信号光の中心周波数に対し、各々に対応した分散補償帯域の中心周波数を一致させることのできる、分散補償帯域の中心周波数のシフト量を、前記波長分散補償媒体の周期的な群遅延特性のフリースペクトラルレンジに基づいて予め決定し、該シフト量と各信号光との関係を示す情報を記憶していることを特徴とする光受信装置。
(付記7) 付記6に記載の光受信装置であって、
前記補償帯域制御部は、前記シフト量と各信号光との関係をデータベース化したテーブル情報を記憶していることを特徴とする光受信装置。
(付記8) 付記6に記載の光受信装置であって、
前記補償帯域制御部は、前記シフト量と各信号光との関係を表す関数を記憶していることを特徴とする光受信装置。
(付記9) 付記1〜8のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が入力される前記可変波長分散補償部について、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行った後、信号光の受信状態に応じて分散補償量の可変制御を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記10) 付記1〜8のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が入力される前記可変波長分散補償部について、前記分散補償帯域の中心周波数の一次シフト制御を行った後、信号光の受信状態に応じて分散補償量の可変制御を行い、該可変制御により決定された分散補償量に応じて前記分散補償帯域の中心周波数の二次シフト制御を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記11) 付記10に記載の光受信装置であって、
前記制御部は、前記一次シフト制御における各信号光に対応した分散補償帯域の中心周波数のシフト量を、前記二次シフト制御における各信号光に対応した分散補償帯域の中心周波数のシフト量候補の平均値とすることを特徴とする光受信装置。
(付記12) 付記1〜11のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
前記第1の波長帯域がC−バンドであり、前記第2の波長帯域がL−バンドであることを特徴とする光受信装置。
(付記13) 付記1〜12のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
波長多重信号光が伝送されるコア光路上で任意波長の信号光の挿入または分岐を行うOADMノードにおいてドロップ光の受信処理を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記14) 付記1〜12のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
波長多重信号光が伝送されるコア光路上の終端において該波長多重信号光に含まれる各波長の信号光の受信処理を行うことを特徴とする光受信装置。
(付記15) 複数の信号光が波長多重された入力光を、複数の信号光にそれぞれ分波する分波部と、前記分波部からの出力光の1つが入力し、それぞれ波長分散補償を行う複数の可変波長分散補償部と、前記各可変波長分散補償部の出力光をそれぞれ受信する複数の光受信部と、を備え、第1の波長帯域内および該第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域内にそれぞれ配置された波長の異なる複数の信号光を受信可能な光受信装置を制御する制御装置であって、
前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長分散補償を行う前記可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、該信号光の波長に応じて予め設定したシフト量だけ変化するように、前記可変波長分散補償部を制御することを特徴とする制御装置。
1,40…光送信装置
2…コア光路
3…光中継装置
4…OADMノード
5,6,30…光受信装置
10…入力光増幅装置
20…OADM装置
31,61…分波部
32A,32B,32C,62A,62B,62C…光受信ユニット
33,63…ユニット制御回路
50…出力光増幅装置
321…TDCモジュール
321A…波長分散補償媒体
321B…補償帯域制御部
321C…補償量制御部
321D,331…受信チャネル認識部
322…光受信モジュール
322A…FECエラーカウンタ

Claims (10)

  1. 第1の波長帯域内および該第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域内にそれぞれ配置された波長の異なる複数の信号光を受信可能な光受信装置であって、
    複数の信号光が波長多重された入力光を、複数の信号光にそれぞれ分波する分波部と、
    前記分波部からの出力光の1つが入力し、それぞれ波長分散補償を行う複数の可変波長分散補償部と、
    前記各可変波長分散補償部の出力光をそれぞれ受信する複数の光受信部と、
    前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長分散補償を行う前記可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、該信号光の波長に応じて予め設定したシフト量だけ変化するように、前記可変波長分散補償部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする光受信装置。
  2. 請求項1に記載の光受信装置であって、
    前記各可変波長分散補償部は、前記第1の波長帯域を設計基準とする波長分散補償特性を有し、
    前記制御部は、前記第1の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行わず、前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行うことを特徴とする光受信装置。
  3. 請求項2に記載の光受信装置であって、
    前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長が前記可変波長分散補償部の設計基準となる第1の波長帯域の中心波長から離れるほど、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト量が相対的に多くなるように前記可変波長分散補償部を制御することを特徴とする光受信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記制御部は、前記光受信装置に入力される信号光の波長に関する情報を示すチャネル情報が外部より通知され、該チャネル情報を基に前記各可変波長分散補償部に入力される信号光の波長を認識する受信波長認識部を有することを特徴とする光受信装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記各可変波長分散補償部は、前記光受信装置に入力される信号光の波長に関する情報を示すチャネル情報が外部より通知され、該チャネル情報を基に入力される信号光の波長を認識する受信波長認識部をそれぞれ有することを特徴とする光受信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記各可変波長分散補償部は、波長分散補償媒体と、該波長分散補償媒体の分散補償帯域をシフトさせる補償帯域制御部と、前記波長分散補償媒体の分散補償量を変化させる補償量制御部とを有し、
    前記補償帯域制御部は、前記第2の波長帯域内の各信号光の中心周波数に対し、各々に対応した分散補償帯域の中心周波数を一致させることのできる、分散補償帯域の中心周波数のシフト量を、前記波長分散補償媒体の周期的な群遅延特性のフリースペクトラルレンジに基づいて予め決定し、該シフト量と各信号光との関係を示す情報を記憶していることを特徴とする光受信装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が入力される前記可変波長分散補償部について、前記分散補償帯域の中心周波数のシフト制御を行った後、信号光の受信状態に応じて分散補償量の可変制御を行うことを特徴とする光受信装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記制御部は、前記第2の波長帯域内の信号光が入力される前記可変波長分散補償部について、前記分散補償帯域の中心周波数の一次シフト制御を行った後、信号光の受信状態に応じて分散補償量の可変制御を行い、該可変制御により決定された分散補償量に応じて前記分散補償帯域の中心周波数の二次シフト制御を行うことを特徴とする光受信装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の光受信装置であって、
    前記第1の波長帯域がC−バンドであり、前記第2の波長帯域がL−バンドであることを特徴とする光受信装置。
  10. 複数の信号光が波長多重された入力光を、複数の信号光にそれぞれ分波する分波部と、前記分波部からの出力光の1つが入力し、それぞれ波長分散補償を行う複数の可変波長分散補償部と、前記各可変波長分散補償部の出力光をそれぞれ受信する複数の光受信部と、を備え、第1の波長帯域内および該第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域内にそれぞれ配置された波長の異なる複数の信号光を受信可能な光受信装置を制御する制御装置であって、
    前記第2の波長帯域内の信号光が前記光受信装置に入力されるとき、該信号光の波長分散補償を行う前記可変波長分散補償部における分散補償帯域の中心周波数が、該信号光の波長に応じて予め設定したシフト量だけ変化するように、前記可変波長分散補償部を制御することを特徴とする制御装置。
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