JP2010205861A - 積層ウエーハの面取り装置およびそれを用いて積層ウエーハのベベル部、エッジ部を面取り加工する方法 - Google Patents

積層ウエーハの面取り装置およびそれを用いて積層ウエーハのベベル部、エッジ部を面取り加工する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】後加工工程の加工ステージに積層ウエーハが移送される際に行われる積層ウエーハの芯出しも容易である積層ウエーハのエッジ面取り方法の提供。
【解決手段】外周面厚みが0.3〜1.5mmの円筒砥石車12を用い、積層ウエーハwの下段ベースウエーハwの1枚の厚みの1/3〜1/2の厚みおよび上段の研削加工されるウエーハwの厚みの1/2を越え絶縁層厚みを10μm以上残す分の積層ウエーハのエッジ部およびベベル部厚みを面取り加工する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の半導体ウエーハを積層した積層ウエーハ(SOIウエーハ、TSVウエーハ)のベベル部およびエッジ部を薄厚の円筒砥石車を用いて面取りする加工装置およびそれを用いて積層ウエーハの面取り加工をする方法に関する。
SOIウエーハの製造方法として、(A) 半導体ウエーハと支持ウエーハとを酸化膜を介して重ね合せることにより積層体を形成する工程と、(B) 半導体ウエーハを所定の厚さに薄膜化することにより支持ウエーハ上に埋込み酸化膜層を介して薄膜の単結晶シリコン層を形成する工程とを含む貼合せSOIウエーハの製造方法において、(C)前記工程(A)と工程(B)の間で重ね合わせる側の主面の周端縁及び面取り部に形成された酸化膜を除去して周端縁を除く重ね合わせ面のみに酸化膜を残留させる埋込み酸化膜層全体を支持ウエーハの重ね合わせ側の主面と単結晶シリコン層により被包することを特徴とする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、直径150mmの素子基板(ウエーハ)と支持基板をそれぞれ用意し、素子基板に、ウエット酸化を施し、厚さ1μmの酸化膜を形成させ、酸化膜を形成した素子基板の研磨面側と、支持基板の研磨面とを重ね合わせて密着させて、密着させた接合基板を1000℃の高温下で熱処理を施して重ね合わせた面の接合力を強化させた。その後、直径125mmまで径小化させ、フッ酸処理して熱処理時に形成された酸化膜を除去した後に、表面を研削、1次研磨を施し、接合基板の端面部(最外周部)から2mmの範囲(領域)の外周部に外周ダレを発生させた後、再度、面取り加工により、直径100mmまで、径小化させ、最後に、2次研磨、及び、仕上げ研磨を行い、SOIウエーハを作成することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、研磨テープを用いて積層(SOI)ウエーハのベベル部とエッジ部を研磨する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、周辺部にベベルを有するシリコンウエーハを複数枚積層し、該積層状態の複数枚のシリコンウエーハを一括して、周辺部のベベルを研削加工して垂直エッジ面を形成させた後、ついで個々のシリコンウエーハの面をバックグラインドすることにより、薄シリコンウエーハを得る方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、図3に示すように支持基板用ウエーハ(101)と活性層用ウエーハが接合絶縁膜(102)を介して接合され、前記活性層用ウエーハが薄膜化加工を通して半導体素子の活性層(103)とされ、更にその外周部が前記活性層の表面に対して30度〜60度の角度でベベル加工され、ついで、前記接合絶縁膜(102)端部がエッチング処理により除かれ(107)前記活性層側のベベル加工により形成されたベベル面において露出しているSOIウエーハも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
半導体基板(ウエーハ)の径が150〜200mmから300〜450mmと拡径し、厚みが20〜100μmと極薄の次世代の半導体基板の出現が要望され、直径300〜450mmのSOIウエーハやTSV積層ウエーハのエッジ研磨または研削に前記特許文献1乃至特許文献3に記載のエッジ面取り研削砥石や研磨テープを用いてSOIウエーハのエッジ面を面取りし、次いで、SOIウエーハやTSV積層ウエーハの裏面研削、裏面研磨を行って得られる平坦加工SOIウエーハには、チッピングやクラックがエッジ部に数多く見受けられることが判明した。
前記特許文献4に記載されるSOIウエーハのベベル部およびエッジ部の垂直面取り方法は、SOIウエーハを用いた半導体デバイスの製造工程において外周部におけるSOI層の欠損(割れやチッピング)を防止できる優れた技術である。しかし、後加工工程の裏面研削(バックグライング)工程や研磨工程、あるいはウエーハ剥離工程におけるウエーハの芯出し作業が一々必要となる。半導体基板加工メーカーは、積層されたウエーハの下段側ウエーハについて、後工程では芯出し工程ができるようベースとなるウエーハに一部エッジ面が残されることを要望している。
前記特許文献5に記載されるベベル部およびエッジ部の面取り方法は、SOIウエーハを用いた半導体デバイスの製造工程において外周部におけるSOI層の欠損(割れやチッピング)を防止できる優れた技術である。また、後工程においても芯出し工程が不要となる利点を有する。しかし、積層ウエーハのベベル部・エッジ部の面取りに研削工程とエッチング工程の2工程が必要であり、基板の薄肉平坦化装置に付属させるこれら面取り装置の設置面積も広くなる欠点がある。
特開2005−79109号公報 特開2006−100406号公報 米国特許第6,641,464号明細書 特開2004−22899号公報の図7 特開2007−214256号公報の図4(b)
本発明は、後工程の裏面研削加工や研磨加工して得られる積層ウエーハにクラックやチッピングが生じず、かつ、これら後工程に積層ウエーハを移送する際の芯出しを可能とするベースウエーハ部直径部の面取り残部を残す積層ウエーハ(SOIウエーハ、TSVウエーハ)のベベル部・エッジ部の面取り研削方法および面取り装置を提供するものである。
本発明の請求項1は、厚みが0.3〜1.5mm、直径が積層ウエーハの直径よりも小さい径であって、砥番が500〜2,000番の円筒砥石車をその直径長手方向が水平方向に回転可能となるように砥石軸に軸承させた研削ヘッド、支持チャック上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハの中心点方向に前記研削ヘッドの前記円筒砥石車を前後移動可能とする移動機構、前記砥石軸を回転させる回転駆動機構、前記砥石軸の昇降機構、積層ウエーハを載置する前記支持チャック、前記支持チャックのワークテーブルを軸承する回転軸の回転駆動機構、および、積層ウエーハの面取り加工部に研削液を供給する研削液供給機構、を備えることを特徴とする積層ウエーハの面取り装置を提供するものである。
本発明の請求項2は、請求項1の積層ウエーハの面取り装置を用い、次の工程を経て積層ウエーハのベベル部とエッジ部を面取り加工する方法を提供するものである。(1)支持チャック上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハに対する円筒砥石車の高さ位置を砥石軸の昇降機構で調整する。(2)支持チャック上に載置された回転している積層ウエーハの中心点方向に前記研削ヘッドの移動機構により前記円筒砥石車を被研削加工される積層ウエーハのエッジ部に当接させ、ついで、回転する円筒砥石車を前進移動させて円筒砥石車の外周面を積層ウエーハのウエーハ外周面に当接させ、続いて円筒砥石車の外周面と上下面を積層ウエーハに摺擦させながら下段のベースウエーハの1枚の厚みの1/3〜1/2の厚みおよび上段の研削加工されるウエーハの厚みの1/2を越え絶縁層を10μm以上残す分の積層ウエーハの厚みを面取り加工させる円筒砥石車の前進移動を1〜5mm行う。この面取り加工の際、積層ウエーハと円筒砥石車の面取り加工部には、研削液供給機構より研削液が供給される。(3)前記円筒砥石車の前進移動による積層ウエーハのエッジ部およびベベル部の面取り加工が終了したら、前記研削ヘッドの移動機構により前記円筒砥石車を面取り加工された積層ウエーハより遠ざける後退移動を行う。
請求項1の積層ウエーハの面取り装置は、積層ウエーハのベベル部とエッジ部の面取りをベースウエーハの直径部分を残して同時に研削加工できるので、設置面積が小さくて済む。
請求項2の積層ウエーハのベベル部とエッジ部の面取り加工方法は、ベースウエーハの直径部分を残して研削加工するので、積層ウエーハの後工程の際に積層ウエーハの芯出しが可能である。
図1は積層ウエーハのベベル部およびエッジ部の面取り装置の側面図である。 図2は積層ウエーハのベベル部およびエッジ部の面取り工程の実施手順を示す説明図である。 図3は積層ウエーハのベベル部およびエッジ部が面取りされた積層ウエーハの部分断面図である。(公知)
図1に示す面取り装置1は、面取りツールステージ10と支持チャック20と研削液供給機構30,30により構成される。面取りツールステージ10は、フレーム40上に設けられたガイドウエイ11aとスライドウエイ11bより構成されるツールテーブル11の上面にコラム60を起立させ、このコラム正面上部より砥石軸昇降機構50を垂下させて設け、この砥石軸昇降機構の砥石軸取り付け板55の側面に砥石軸13を固定し、円筒砥石車12をその直径方向が水平面となるよう砥石軸13下端部に回転駆動機構により回転自在に固定することにより研削ヘッド14を構成する。回転駆動機構は図示されていないが、ビルトインモータ駆動が好ましいが、サーボモータとプーリとベルトの組み合わせの外付け回転駆動機構であってもよい。
前記ツールテーブル11は、ガイドウエイ11a上をスライドウエイ11bが滑走し、支持チャック20上に載置された積層ウエーハの中心点oに対し前後移動可能となっている。サーボモータ21cの回転駆動をボールネジ21dが受けて前記スライドウエイ21bを支持チャック20上に載置された積層ウエーハの中心点位置側に前進させるか、積層ウエーハの中心点位置から後退させる。スライドウエイ11bの前進後退の移動は、リニアアクチュエータ駆動、リニアモータ駆動であってもよい。前記スライドウエイ21bの上端には変位センサー(レーザー距離測定計)70が取り付けられ、円筒砥石車12の底面高さを測定する。
砥石軸昇降装置50は、サーボモータ52の回転駆動をボールネジ51が受けて螺合体54を介して砥石軸取り付け板54を上下方向に昇降させる。前記螺合体54は案内レール53上を滑走する。砥石軸取り付け板55の昇降移動は、リニアアクチュエータ駆動、リニアモータ駆動であってもよい。
円筒砥石車12の厚みは、面取り加工される積層ウエーハの下段のベースウエーハの1枚の厚みの1/3〜1/2の厚みおよび上段のウエーハの面取り加工されるウエーハの厚みの1/2を越え絶縁層厚み(t)を10μm以上残す分の厚みを面取り加工する合計厚みの0.75〜1.5mmで、円筒砥石車の直径が積層ウエーハの直径より
も小さい径であって、砥番が500〜2,000番のCBN砥粒もしくはダイヤモンド砥粒のビトリファイドボンド砥石、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石が好ましい。円筒砥石車12の砥石刃部分は、高さが0.75〜1.5mm、幅が1〜5mmの砥石刃外周環状幅となるように金属製円板外周縁付近面に電解メッキ加工して得たものでもよい。
支持チャック20は、ポーラスセラミックチャックテーブル21を中空軸22で回転自在に軸承したバキュームチャックが好ましく、ポーラスセラミックチャックテーブル21の直径は、積層ウエーハの直径より0.1〜5mm小さい径であるのが好ましい。中空軸22管内には、減圧管、純水供給管、圧空供給管が設けられている。
研削液供給機構30は、積層ウエーハの面取り加工の際、積層ウエーハと円筒砥石車の面取り加工部(作業部)に向けて研削液を供給する。
積層ウエーハwのベベル部およびエッジ部の面取り加工は、図2に示すように、次の工程を経て実施する。
(1)支持チャック20上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハwに対する円筒砥石車12の底面高さ位置を砥石軸昇降機構50で下降させて調整する(図2a参照)。
(2)支持チャック20上に載置された積層ウエーハwを100〜300rpmの回転速度で回転させ、ついで、この積層ウエーハwの中心点o方向に向かって800〜2,000rpmの回転速度で回転する円筒砥石車12を研削ヘッド14の移動機構により前進移動させて円筒砥石車12の外周面を被研削加工される積層ウエーハwのエッジ部に当接させ、さらに円筒砥石車12を前進移動させて回転する円筒砥石車12の外周面と上下面を積層ウエーハに摺擦させながら積層ウエーハの下段ベースウエーハwの1枚の厚みの1/3〜1/2の厚みおよび上段の研削加工されるウエーハwの厚みの1/2を越え絶縁層の厚みを10μm以上残す分の積層ウエーハの厚みを面取り加工させる円筒砥石車前進移動1〜5mmを移動速度0.5〜3mm/分で行う(図2b参照)。この面取り加工の際、積層ウエーハwと円筒砥石車12とが接触する面取り加工部には、研削液供給機構30より研削液が供給される。
(3)前記円筒砥石車12の前進移動による積層ウエーハwのエッジ部およびベベル部の面取り加工が終了したら、前記研削ヘッド14の移動機構11により前記円筒砥石車12を面取り加工された積層ウエーハwより遠ざける後退移動を行い、砥石軸13の回転を停止させる(図2c参照)。
被研削物wとして、直径300mm、厚み750μmのシリコン基盤の表面に電子回路をプリント配線(厚み10μm)した半導体ウエーハ2枚w,wのプリント配線面同士を向かい合わせて積層したSOIウエーハwを用い、図1に示す面取り装置1を用いて積層ウエーハwの面取り加工を行った。
先ず、厚み0.8mm、直径120mm、砥番800のダイヤモンドビトリファイド円筒砥石車12を砥石軸昇降機構50で下降させて、支持チャック20上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハwの下段ウエーハwの最長直径部Lより10μm上位置となるよう円筒砥石車12の底面高さ位置を調整した。
ついで、200rpmで回転する支持チャック20のポーラスセラミックチャックテーブル21上に載置された積層ウエーハwの中心点o方向に、1,500rpmで回転する砥石軸13を2mm/分の速度で前進させて積層ウエーハwの外周面に円筒砥石車12の円筒外周面を当接させ、さらに同移動速度で円筒砥石車12を前進移動させて回転する円筒砥石車12の外周面と上下面を前期積層ウエーハwに摺擦させながら積層ウエーハの下段ベースウエーハw上部と上段ウエーハwのベベル部とエッジ部を研削加工する面取り高さ0.8mm、直径面の面取り幅2.5mmの面取り加工を行った。
この面取り加工の際、積層ウエーハwと円筒砥石車12とが接触する面取り加工部に、一対の研削液供給機構30,30より純水(研削液)を2リットル/分の量供給しつつ面取り加工を行った。
円筒砥石車12による積層ウエーハwのエッジ部およびベベル部の面取り加工を終了した後、前記研削ヘッド14の移動機構により前記円筒砥石車12を面取り加工された積層ウエーハwより遠ざける後退移動を行い、砥石軸13の回転を停止させた。
支持チャック20のポーラスセラミックチャックテーブル21の回転を停止させた後、積層ウエーハwの表面を加圧水吹きつけとブラシ洗浄し、続いてポーラスセラミックチャックテーブル21下面に加圧水を供給し、積層ウエーハwのポーラスセラミックチャックテーブル21からの剥離を容易とした。
特許願2008−183398号明細書に記載の半導体基板用平坦化装置GDM300II(株式会社岡本工作機械製商品名)を用い、前記支持チャック20上のベベル部とエッジ部を面取り研削加工された積層ウエーハwを多関節型搬送ロボットの吸着パッドに吸着し、裏面研削ステージへ搬送した。
粗研削ステージで砥番600の粗研削カップホイール型ダイヤモンドレジンボンド砥石を用いて積層ウエーハのシリコン基盤面を粗研削加工(基板の回転数は300rpm、砥石軸の回転数は1,800rpm)し、シリコン基盤面wを670μm削り取った。
この粗研削加工されたシリコン基盤面wを仕上研削ステージで砥番8,000のカップホイール型ダイヤモンドビトリファイドボンド砥石を用いて粗研削加工されたシリコン基盤面wを仕上げ研削加工(基板の回転数は300rpm、砥石軸の回転数は1,800rpm)し、シリコン基盤面wを30μm削り取り、シリコン基盤wの厚みを20μmに低減させた。ついで、研削加工シリコン基盤面wに純水を供給しながらブラシ洗浄を行った後、乾燥空気を吹きつけ乾燥させた。得られたシリコン基盤面wには、研削条痕が見受けられた。
研削加工された半導体基板を研磨ステージへ移送させた後、この研削加工されたシリコン基盤面wに日本・エアープロダクト社のシリカ系粒子分散水系研磨剤スラリー“SR300”(商品名)を100cc/分の量供給しながらシリコン基盤面wに懸かる研磨パッドの圧力を230g/cm、研磨パッドの回転数を250rpm、積層半導体基板wの回転数を150rpmで摺擦させて研削条痕を取り除くバフ研磨加工を6分間行った。シリコン基盤面wの厚みは、3μm低減した。
このバフ研磨加工されたシリコン基盤面wにシリカ系粒子分散水系研磨剤スラリー“SR300”(商品名)を300cc/分の量供給しながらシリコン基盤面wに懸かる研磨パッドの圧力を50g/cm、研磨パッドの回転数を20rpm、半導体基板の回転数を20rpmで摺擦させる第二バフ研磨加工を4分間行った。シリコン基盤面wの厚みは、更に0.1μm低減した。このシリコン基盤面に付着している粒子の個数は、0.2μm径以下の粒子は5,043個、1.0μm以上の粒子は204個であった。
しかる後に、この研削加工、バフ研磨加工されたシリコン基盤面wに薬剤SC1を500cc/分の量供給するアルカリ洗浄を2分間行い、次いでフッ酸含有オゾン水で酸洗浄を1分行った後、純水でシリコン基盤面wを洗浄し、スピン乾燥させて0.2μm径以下の異物粒子(研削屑や研磨屑)の付着が2個、表面平均粗さ(Ra)が0.002μmのシリコン基盤鏡面を有する積層ウエーハを得た。積層ウエーハにはチッピング、クラッキングは見受けられなかった。
上記実施例1と同様にして積層ウエーハ25物件のエッジ面取り加工、裏面研削加工、裏面研磨加工、洗浄を実施したところ、いずれの積層ウエーハにもチッピング、クラッキングは全く見受けられなかった。
後加工工程で、積層ウエーハwにクラッキングやチッピングを生じさせない積層ウエーハのベベル部とエッジ部の面取り加工ができる。面取り加工された積層ウエーハは、下段のウエーハwの最大直径部分が残されるので、後加工工程の加工ステージに積層ウエーハwが移送される際に行われる積層ウエーハの芯出しも容易である。
1 面取り装置 10 面取りツールステージ 11 ツールテーブル 12 円筒砥石車 13 砥石軸 14 研削ヘッド 20 支持チャック 21 ワークテーブル(ポーラスセラミック製チャックテーブル) 30 研削液供給ノズル 50 砥石軸昇降装置 60 コラム 70 変位センサー w 積層ウエーハw 上段(裏面研削)ウエーハw 下段(ベース)ウエーハL 下段ウエーハ直径端部t 上段ウエーハ絶縁層面取り残し部厚み

Claims (2)

  1. 厚みが0.3〜1.5mm、直径が積層ウエーハの直径よりも小さい径であって、砥番が50〜2,000番の円筒砥石車をその直径長手方向が水平方向に回転可能となるように砥石軸に軸承させた研削ヘッド、支持チャック上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハの中心点方向に前記研削ヘッドの前記円筒砥石車を前後移動可能とする移動機構、前記砥石軸を回転させる回転駆動機構、前記砥石軸の昇降機構、積層ウエーハを載置する前記支持チャック、前記支持チャックのワークテーブルを軸承する回転軸の回転駆動機構、および、積層ウエーハの面取り加工部に研削液を供給する研削液供給機構、を備えることを特徴とする積層ウエーハの面取り装置。
  2. 請求項1の積層ウエーハの面取り装置を用い、次の工程を経て積層ウエーハのベベル部とエッジ部を面取り加工する方法。(1)支持チャック上に直径方向が水平方向に載置された積層ウエーハに対する円筒砥石車の高さ位置を砥石軸の昇降機構で調整する。(2)支持チャック上に載置された回転している積層ウエーハの中心点方向に前記研削ヘッドの移動機構により前記円筒砥石車を被研削加工される積層ウエーハのエッジ部に当接させ、ついで、回転する円筒砥石車を前進移動させて円筒砥石車の外周面を積層ウエーハのウエーハ外周面に当接させ、続いて円筒砥石車の外周面と上下面を積層ウエーハに摺擦させながら下段のベースウエーハの1枚の厚みの1/3〜1/2の厚みおよび上段の研削加工されるウエーハの厚みの1/2を越え絶縁層厚みを10μm以上残す分の積層ウエーハの厚みを面取り加工させる円筒砥石車の前進移動を1〜5mm行う。この面取り加工の際、積層ウエーハと円筒砥石車の面取り加工部には、研削液供給機構より研削液が供給される。(3)前記円筒砥石車の前進移動による積層ウエーハのエッジ部およびベベル部の面取り加工が終了したら、前記研削ヘッドの移動機構により前記円筒砥石車を面取り加工された積層ウエーハより遠ざける後退移動を行う。
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