JP2010205637A - スイッチ取付具 - Google Patents

Abstract

【課題】従来のスイッチ取付け手段は、ネジ取付けやスイッチ本体に形成された取付バネによる取付けが一般的であって、ネジ取付けは２枚のナットでパネルを挟み込みスイッチの取付け位置を調整するため手間ががかり、取付けには工具が必要となるため締め付けトルクの管理などが必要であった。また、取付バネやスイッチ取付具を設けたものは、そのスイッチ固有のものであって、予めスイッチ本体に取付機構を設けておく必要があり、汎用のスイッチに使用することはできなかった。そこで、汎用のネジ取付けスイッチに使用することができ、パネルへのスイッチの取付けが容易なスイッチ取付具を提供することを目的とする。
【解決手段】パネルに嵌合したベゼルとスイッチに螺合したブッシュを嵌合することにより、パネルにスイッチを取付けることができる構成とする。
【選択図】図３

Description

本発明は、パネルにスイッチを取付けるスイッチ取付具に係り、ネジ取付けスイッチをパネルに容易に取付け可能とするスイッチ取付具に関するものである。

従来のパネルにスイッチを取付ける手段は、スイッチにネジ山を設けナットで締め付けるものや、スイッチに取付バネを設けパネル前面から嵌め込むものが一般的であった。
また、リング状取付け固定用部材を回動させることでスイッチの取付けおよび取外しを行うもの（下記特許文献１参照）や、スイッチ本体に設けた凸部に弾性片を設けた化粧枠付きスイッチ取付具を嵌合してパネルに取付けるもの（下記特許文献２参照）があった。

実開平６−４８７１号 実開平１−３３１３３号

なし

しかしながら、上記した従来のスイッチ取付け手段は、ネジ取付けは２枚のナットでパネルを挟み込みスイッチの取付け位置を調整するため手間ががかり、取付けには工具が必要となるため締め付けトルクの管理などが必要であった。また、取付バネやスイッチ取付具を設けたものは、そのスイッチ固有のものであって、予めスイッチ本体に取付機構を設けておく必要があり、汎用のスイッチに使用することはできなかった。

そこで本発明は、上記状況に鑑みて、汎用のネジ取付けスイッチに使用でき、パネルへの取付けが容易なスイッチ取付具を提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するために、
略中央部にスイッチの操作部を突出させる孔部を形成するとともに下面には少なくとも一対の垂下部および取付片を形成したベゼルをパネルに設けた取付孔に嵌合し、前記スイッチのネジ山が形成されたブッシング部に略円筒状のブッシュを螺合するとともに該ブッシュの上面に抜け止め部材を配設し、パネル背面から前記孔部に前記操作部が突出するように前記スイッチを配設して前記ブッシュに形成した嵌合溝と前記垂下部に形成した嵌合爪を嵌合させて、パネルにスイッチを取付けることを特徴とする。

本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
（１）工具が不要であるため、容易に取付けができる。
（２）取付けが容易にできるため、取付けに要する工数が削減できる。
（３）ベゼルは様々な形状や色に変更可能なため、パネルのデザイン性が向上できる。
（４）ブッシング部の寸法およびネジ山にあわせてブッシュの内径とネジ山を変更すれば、多様なスイッチの取付けに対応できる。
（５）ナットの締め付け回転に伴うパネル表面へのキズをなくすことができる。

本発明の実施例を表すスイッチ取付具のベゼルの図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具のブッシュの図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具の分解斜視図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの斜視図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの平面図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの底面図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの正面図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの側面図である。 本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときのＡ−Ａ要部断面図である。

本発明は、パネルに嵌合したベゼルとスイッチのブッシング部に螺合したブッシュを嵌合することによって、パネルにスイッチを取付けることができる構成とする。よって、ネジ取付けスイッチを容易にパネルに取付することができる。

以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は本発明の実施例を表すスイッチ取付具のベゼルの図であり、図１（ａ）は平面図を、図１（ｂ）は底面図を、図１（ｃ）は正面図を、図１（ｄ）は側面図を示している。図２は本発明の実施例を表すスイッチ取付具のブッシュの図であり、図２（ａ）は平面図を、図２（ｂ）は側面図を示している。図３は本発明の実施例を表すスイッチ取付具の分解斜視図、図４は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの斜視図、図５は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの平面図、図６は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの底面図、図７は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの正面図、図８は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときの側面図、図９は本発明の実施例を表すスイッチ取付具をパネルに取付けたときのＡ−Ａ要部断面図である。

これらの図において、１はベゼル、２はブッシュ、３は抜け止め板、４はスイッチ、５はパネルである。ベゼル１は板状で、略中央部には孔部１ａが形成され、孔部１ａの外周には鍔部１ｂが形成される。鍔部１ｂの下面には一対の垂下部１ｃおよび取付片１ｄが形成され、垂下部１ｃの下部には嵌合爪１ｅが形成される。ブッシュ２は略円筒状で、内周面にはネジ山２ａが形成されるとともに外周面にはベゼル１の嵌合爪１ｅと嵌合する嵌合溝２ｂが形成される。

以上のように構成された本発明のスイッチ取付具は、ベゼル１をパネル５に設けられた取付孔（図示せず）に挿入し、取付孔の端部と取付片１ｄに形成された凹凸面が嵌合し、ベゼル１がパネル５に固定される。ブッシュ２をスイッチ４のネジ山４ｄが形成されたブッシング部４ａに螺合するとともに抜け止め板３をブッシュ２の上面に配置し、スイッチ４を孔部１ａから操作部４ｂが突出するようにパネル５背面から挿入し、嵌合爪１ｅを嵌合溝２ｂに嵌合することでスイッチ４がパネル５に固定される。このとき、抜け止め板３に形成された弾性片３ａがパネル５の背面と当接することによりブッシュ２を付勢して嵌合爪１ｅと嵌合溝２ｂの嵌合力を高めるとともに、ベゼル１および抜け止め板３に形成された凸部１ｆおよび３ｂをスイッチ４のキー溝４ｃに係合することでスイッチ４の回転が抑止される。

このように、本実施例に示すスイッチ取付具は、パネル５に嵌合したベゼル１とスイッチ４に螺合したブッシュ２を嵌合することにより、パネル５にスイッチ４を取付けることができるため、ネジ取付けスイッチをパネルに容易に取付けできるという特徴を有している。また、取付片１ｄに連続した凹凸が形成されているため、従来のネジ取付けと同様に多様なパネル厚に対応できるという特徴も有している。

本実施例では、ベゼルの鍔部を円形としたが、四角形やその他の形状としてもよく、嵌合強度を向上させるために垂下部および取付片を増やしてもよい。また、スイッチはトグルスイッチ以外の押ボタンスイッチなどにも利用可能であって、種々の方法が考えられる。

なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。

本発明のスイッチ取付具は、汎用のネジ取付けスイッチをパネルに容易に取付できるスイッチ取付具として利用可能である。

１ ベゼル
１ａ 孔部
１ｂ 鍔部
１ｃ 垂下部
１ｄ 取付片
１ｅ 嵌合爪
１ｆ 凸部
２ ブッシュ
２ａ ネジ山
２ｂ 嵌合溝
３ 抜け止め板
３ａ 弾性片
３ｂ 凸部
４ スイッチ
４ａ ブッシング部
４ｂ 操作部
４ｃ キー溝
４ｄ ネジ山
５ パネル

Claims (1)

1. 略中央部にスイッチの操作部を突出させる孔部を形成するとともに下面には少なくとも一対の垂下部および取付片を形成したベゼルをパネルに設けた取付孔に嵌合し、前記スイッチのネジ山が形成されたブッシング部に略円筒状のブッシュを螺合するとともに該ブッシュの上面に抜け止め部材を配設し、パネル背面から前記孔部に前記操作部が突出するように前記スイッチを配設して前記ブッシュに形成した嵌合溝と前記垂下部に形成した嵌合爪を嵌合させて、パネルにスイッチを取付けることを特徴とするスイッチ取付具。

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