JP2010205587A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】倒れた際に電解液が外部に漏れたり、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になったりするのを防ぐことができる鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】電槽の蓋部3に設けた中蓋部4と上蓋部5との間に電槽内のセル室に対応する排気室D1ないしD6を形成する。これらの排気室の両側に中蓋部の長手方向に伸びる第1及び第2の長手方向流体通路L1及びL2を形成し、長手方向流体通路L1を中蓋の両端に設けた集中排気室E1,E2に接続する。長手方向流体通路L1,L2の間を幅方向流体通路W1a,W1bを通して接続する。各排気室の1つのコーナ部C1付近に排気室内をセル室内に連通させる1つの流通孔hを形成し、コーナ部C1の対角位置にある他のコーナ部C4に排気室内への開口部を有する流体通路W2を排気室内に設けて、この流体通路W2を通して各排気室を第2の長手方向流体通路L2に接続する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電槽の蓋部内に排気室が形成された鉛蓄電池に関するものである。
モノブロック式の鉛蓄電池は、全体がほぼ直方体状をなすように形成された電槽本体と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部とを有する電槽を備えていて、電槽の内部に、該電槽の長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が形成されている。正極板と負極板とをセパレータを介して積層してなる極板群が各セル室内に電解液と共に収容されてセルが構成され、各セル室内のセルが、隣接するセル室内のセルにセル間接続部を通して接続されることにより蓄電池が構成されている。電槽の蓋部には、その長手方向の一端及び他端に位置させて、正極端子及び負極端子が取り付けられている。
この種の鉛蓄電池においては、各セル室内のガス圧の上昇を防ぐために、各セル室内の圧力を解放し得るようにしておく必要がある。そのため、電解液の漏出を防ぎながらガスを排出し得る構造の排気栓を各セル室毎に設けたものが広く用いられていたが、各セル室毎に排気栓を設けると、各セル室内から排気栓を通して外部に排出された電解液のミストがそのまま大気中に散逸してしまうため、定期的に電解液を補給することが必要になり、メンテナンスフリー化を図ることができない。このような問題を解決した鉛蓄電池として、電槽の蓋部内に各セル室に対応する排気室を設けて、各セル室内から出た電解液のミストを排気室内に留め、排気室内で液化した電解液を各セル室内に環流させるようにしたものが知られている。
この種の鉛蓄電池においては、特許文献1に示されているように、電槽の蓋部の一部に、該電槽の長手方向の一端と他端との間を延びる中蓋部が、その幅方向の一端を電槽の幅方向の一端寄りに位置させて設けられ、中蓋部の上に上蓋部が接合されている。中蓋部には上方に開口した中蓋部側凹部が、また上蓋部には下方に開口した上蓋部側凹部がそれぞれ形成されていて、これらの凹部により、中蓋部と上蓋部との間に空間が形成され、この空間が、複数のセル室にそれぞれ対応する複数の排気室に仕切られている。また各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して大きさ及び形状が異なる2つの流通孔が設けられ、各排気室の底壁部には、流通孔が設けられた部分が最も低くなるように傾斜がつけられている。
また複数の排気室相互間を仕切っている排気室間隔壁を貫通させて通気孔が形成され、これにより、複数の排気室内が相互に接続されている。中蓋部の長手方向の両端にそれぞれ配置された両端の排気室にそれぞれ連通するようにして2つの集中排気室が設けられ、これらの集中排気室は、上蓋部または中蓋部に設けられた排気口を通して外部に連通させられている。
各排気室内には、二つの流通孔の間を仕切る隔壁部と、セル室内から流通孔を通して排気されたガスの移動を適宜に妨げる障壁部とが形成され、各セル室内から排気孔を通して対応する排気室内に排気されたガスが、障壁部に接触しながら集中排気室に向けて移動していく過程で、ガス中に含まれる電解液のミストを液化させるようになっている。液化させられた電解液は、排気室の傾斜した底壁部を伝って、流通孔からセル室内に環流させられるため、各セル室内の電解液の減少が抑制される。
中蓋部にはまた、各排気室の底壁部を貫通して各セル室内に連通した電解液注入口が設けられている。中蓋部及び上蓋部には、各セル室内の電解液注入口の周囲を囲む筒状部が設けられ、上蓋部が中蓋部に接合された際に、上蓋部側の筒状部と中蓋部側の筒状部とが相互に接合されることにより、電解液注入口が閉鎖されて排気室内の空間から隔離されるようになっている。
特開2005−166318号公報
上記のように、各セル室に対応する排気室を設けて、各排気室の底壁部に流通孔を設けた鉛蓄電池では、電池を運搬している際等に電槽が倒れると、セル室内から排気室内に電解液が流出する。セル室から排気室内に大量の電解液が流出すると、流出した電解液がやがて集中排気室に達して排気口から外部に漏れ出し、周囲を汚損させるおそれがある。
特許文献1に示された鉛蓄電池では、電槽の長手方向に並ぶ一連の排気室が、隣り合う排気室の間を仕切っている隔壁を貫通した通気孔を通して接続されていたため、各セル室内の空間と集中排気室との間に比較的短い流体の流路が形成されていた。そのため、電池が倒れた際に、セル室内に流出した電解液が比較的短い時間で集中排気室に達して排気口から外部に流出するおそれがあり、好ましくなかった。
また特許文献1に示された鉛蓄電池では、電池が倒れた際に多量に電解液が漏れるのを防ぐために、二つの流通孔の間を隔壁により仕切るようにしているが、排気室内に障壁部や隔壁部等を多く設けると中蓋部及び上蓋部の構造が複雑になるため、中蓋部と上蓋部との接合部のパターンが複雑になって両者の接合が難しくなり、製品の歩留まりが悪くなるのを避けられない。
また特許文献1に示された鉛蓄電池では、各排気室の底壁部に二つの流通孔の他に更に筒状部で囲まれた電解液注入口を設けていたため、中蓋部及び上蓋部の構造がいっそう複雑になり、電池のコストが高くなるのを避けられなかった。
更に、特許文献1に示された鉛蓄電池では、転倒した際に各セル室から各排気室内に流出した電解液が他の排気室内に流入するが、他の排気室内に流入した電解液は、電池を転倒状態から正常な状態に復帰させた際に元のセル室に戻るとは限らないため、一度電池を転倒させると、セル室内の電解液の量が不均一になるという問題があった。特に、電池がその電槽の長手方向の一端を下にして転倒した際には、各セル室から各排気室内に流出した電解液が、各排気室よりも低い位置にある他の排気室側に移動し、転倒した電池を起こした際には、下方に移動した電解液が、転倒していたときに下方に配置されていたセル室内により多く戻るため、電槽の長手方向の端部寄りに位置するセル室内の電解液の量が多くなり、電槽の長手方向の中央部寄りに配置されたセル室内の電解液の量が極端に少なくなる状態が生じる。一度このような状態が生じると、各セル室内に均一な量の電解液が収容された状態に戻すことはできないため、電池を正常に機能させることができなくなる。
本発明の目的は、倒れた際に電解液が外部に漏れ出したり、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になったりするのを防ぐことができるようにした鉛蓄電池を提供することにある。
本発明の他の目的は、電槽の蓋部の中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図って、中蓋部と上蓋部との接合を容易にすることにより、製品の歩留まりが悪くなるのを防ぎ、コストの低減を図ることができるようにした鉛蓄電池を提供することにある。
本明細書には、上記の目的を達成するため、第1ないし第15の発明が開示されている。本発明の構成についての理解を容易にするため、以下の説明では、後述する発明の実施形態の説明で用いる図面に記載された参照符号を並記することにする。
(第1の発明)
第1の発明は、上記の目的を達成するための発明の基本的な構成を示したものである。本発明が対象とする鉛蓄電池は、全体がほぼ直方体状に形成された電槽本体2と該電槽本体2の上端の開口部を閉じる蓋部3とを有して電槽本体の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽1を備えており、電槽本体2の内部には、その長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が形成されている。電槽の蓋部3の一部には、電槽1の長手方向の一端と他端との間を延びていて電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部4が設けられて、この中蓋部4の上に上蓋部5が接合され、中蓋部4と上蓋部5との間に、複数のセル室にそれぞれ対応する複数の独立した排気室D1ないしD6が形成されている。各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して流通孔hが設けられ、各セル室内の上部のガス空間が流通孔hを通して対応する排気室内に連通させられている。また電槽1の長手方向の少なくとも一端寄りの位置に、中蓋部4と上蓋部5との間に位置させて集中排気室E1,E2が設けられ、この集中排気室に複数の排気室が連通させられている。集中排気室は、排気口35を通して外部に開放されていて、集中排気室に達した排気ガスが排気口35を通して外部に排出される。
本発明においては、各排気室が、中蓋部4の幅方向に相対する一対の幅方向対向面Sa,Sbと、中蓋部4の長手方向に相対する一対の長手方向対向面Sc,Sdとを有していて、各排気室内に4つのコーナ部C1ないしC4が形成され、中蓋部4の幅方向の一端側で複数の排気室D1ないしD6の外側を中蓋部の長手方向に沿って伸びていて端部が集中排気室に接続された第1の長手方向流体通路L1と、中蓋部4の幅方向の他端側で複数の排気室D1ないしD6の外側を電槽の長手方向に沿って伸びる第2の長手方向流体通路L2と、複数の排気室D1ないしD6の中から選択された特定の隣り合う排気室の間を中蓋部の幅方向に伸びていて第1の長手方向流体通路と第2の長手方向流体通路との間を接続する少なくとも1つの排気室間幅方向流体通路W1a,W1bとが上蓋部5と中蓋部4との間に形成されている。また流通孔hは、電解液注入孔を兼ねる形で、かつ各排気室の一方の長手方向対向面Scと第2の長手方向流体通路L2側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面Saとの間に形成されている1つのコーナ部C1付近に位置させて設けられている。
各排気室内には、各排気室の他方の長手方向対向面Sdに沿って中蓋部4の幅方向に伸びて前記1つのコーナ部C1の対角位置にある他のコーナ部C4に一端が開口し、他端が第2の長手方向流体通路L2内に開口した排気室内幅方向流体通路W2を各排気室の他方の長手方向対向面Sdとの間に形成する流体通路形成用壁部26と、排気室内幅方向流体通路W2の一端の開口部付近(コーナ部C4付近)で流体通路形成用壁部26に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部26から各排気室の一方の長手方向対向面Sc側に突出して該一方の長手方向対向面Scの手前の位置で先端が終端した隔壁部27とが中蓋部4及び上蓋部5に一体化された状態で設けられて、各排気室の隔壁部27と各排気室の一方の幅方向対向面Saとの間に電解液収容空間Aが形成され、流通孔hの少なくとも一部を電解液収容空間A内に位置させるように隔壁部27の先端の終端位置が設定されている。
上記の鉛蓄電池においては、各セル室から流通孔hを通して対応する排気室内に流出したガスが、排気室内の空間と、排気室内幅方向流体通路W2とを通して中蓋部4の幅方向の他端側の第2の長手方向流体通路L2内に流入した後、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bを通して中蓋部の幅方向の一端側の第1の長手方向流体通路L1に流入する。第1の長手方向流体通路L1に流入したガスは、集中排気室E1,E2に達して、該集中排気室から排気口を通して外部に排出される。
上記のように、各排気室の1つのコーナ部C1付近に流通孔hを設けると共に、排気室内と排気室外の流体通路とをつなぐ排気室内幅方向流体通路W2の排気室内への開口部を流通孔hの対角位置に設けた構成とすると、後述するように、電槽が倒れたときに、セル室内から排気室内に流出する電解液の量を少なくすることができる上に、排気室内に流出した電解液が排気室外に流出する確率を低くすることができる。従って、電槽が倒れた際に外部に電解液が流出するおそれを少なくすることができ、電池の周囲が電解液で汚損されるおそれを少なくすることができる。また電槽が倒れた際に各排気室から大量の電解液が流出することがなく、殆どの場合、各セル室から各排気室内に流出した電解液を各排気室内に留めることができるため、倒れた電槽を正常な状態に戻した際には、倒れた際に各セル室から流出した電解液の殆どすべてを元のセル室内に戻すことができ、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができる。
また上記のように、各排気室の底壁部に設ける流通孔を電解液注入孔としても用いるようにしておくと、排気室の底壁部に多くの孔を設ける必要がなく、排気孔と電解液還流孔と電解液注入孔とを設けていた従来の鉛蓄電池のように、各排気室内に多くの隔壁部や筒状部を設ける必要がないため、中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図ることができる。
中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図ることができると、中蓋部及び上蓋部の成形を行う際に用いる金型の構造を簡単にしてそのコストの低減を図ることができ、製造コストの低減を図ることができる。また中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図ることができれば、中蓋部及び上蓋部の接合部のパターンを簡単にすることができるため、中蓋部と上蓋部との接合を容易に行うことができ、中蓋部と上蓋部との接合に失敗して製品の歩留まりが悪くなるのを防ぐことができる。
(第2の発明)
第2の発明は、第1の発明に適用されるもので、本発明においては、電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が排気室内幅方向流体通路W2よりも上方に位置する状態になったときにセル室から流通孔を通して各排気室内に流出するすべての電解液を電解液収容空間Aに収容し得るように電解液収容空間Aの容積が設定される。
このように電解液収容空間の容積を設定しておくと、電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が排気室内幅方向流体通路よりも上方に位置する状態になったときに、セル室から流通孔を通して各排気室内に流出する電解液のすべてが電解液収容空間Aに収容され、電解液収容空間内に流入した電解液が隔壁部27の先端を越えて、排気室内幅方向流体通路W2内に流入することがない。従って、電槽がその長手方向の端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が排気室内幅方向流体通路W2の排気室内への開口部よりも上方に位置した状態になり、排気室内の電解液が最も外部に流出し易い状態になった場合にも、各排気室から排気室内幅方向流体通路を通して第2の長手方向流体通路L2内に電解液が流出するのを防ぐことができる。
(第3の発明)
第3の発明は、第1または第2の発明に適用される。本発明においては、各排気室内に、流通孔hよりも隔壁部27側に寄った位置で各排気室の一方の長手方向対向面Scから突出して電解液収容空間A内を流体通路形成用壁部26側に伸びる障壁部28が、中蓋部4及び上蓋部5に一体化されて更に設けられる。この障壁部28は、各排気室の他方の長手方向対向面Sdと一方の幅方向対向面Saとの間に形成されているコーナ部C2側に傾斜した状態で設けられてその先端が流体通路形成用壁部26の手前の位置で終端される。
(第4の発明)
第4の発明は、第3の発明に適用されるもので、本発明においては、隔壁部27の先端の手前の位置から障壁部28側に突出して障壁部28の手前の位置で終端した第1の突出壁部29と、障壁部28の先端の手前の位置から各排気室の一方の幅方向対向面Sa側に突出して一方の幅方向対向面の手前の位置で終端した第2の突出壁部30とが中蓋部4と上蓋部5とに一体化されて更に設けられている
(第5の発明)
第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれかに適用される。本発明においては、各排気室の底壁部の上面に、排気室内幅方向流体通路W2の一端の開口部付近から流通孔hに向かって徐々に低くなっていくように傾斜がつけられ、第1の長手方向流体通路L1の底面には、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bと第1の長手方向流体通路L1とが相会する部分に向かって次第に低くなって行くように傾斜がつけられる。また排気室間幅方向流体通路W1a,W1bの底面には、第1の長手方向流体通路L1側から第2の長手方向流体通路L2側に向かうに従って次第に低くなっていくように傾斜がつけられ、第2の長手方向流体通路L2の底面には、各排気室に設けられた排気室内幅方向流体通W2の他端の開口部と第2の長手方向流体通路L2とが相会する部分に向って次第に低くなっていくように傾斜がつけられる。
(第6の発明)
第6の発明は、第1ないし第5の発明のいずれかに適用される。本発明においては、集中排気室が中蓋部の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ設けられ、第1の長手方向流体通路の一端及び他端がそれぞれ中蓋部の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ設けられた集中排気室に連通させられる。
(第7の発明)
第7の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、鉛蓄電池にセル室が2n個(nは2以上の整数)設けられているとする。本発明では、第2の長手方向流体通路L2が、中蓋部4を長手方向に二分する位置で第1の部分L2aと第2の部分L2bとに隔壁25で仕切られる。また排気室間幅方向流体通路は2つ設けられて、一方の排気室間幅方向流体通路W1aが第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2の第1の部分L2aとの間を接続し、他方の排気室間幅方向流体通路W1bが第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2の第2の部分L2bとの間を接続するように設けられる。
(第8の発明)
第8の発明は、第7の発明に適用されるもので、本発明においては、中蓋部4の長手方向の一端寄りに配置されるn個の排気室が、その一方の長手方向対向面を中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設けられ、中蓋部の長手方向の他端寄りに配置された他のn個の排気室が、一方の長手方向対向面を中蓋部の長手方向の他端側に位置させた状態で設けられる。
(第9の発明)
第9の発明は、電槽1内に6個のセル室が設けられている一般的な構成を有する鉛蓄電池に本発明を適用する場合の好ましい構成を示している。本発明を適用する鉛蓄電池は、全体がほぼ直方体状に形成された電槽本体2と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部3とを有して、電槽本体2の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽1を備えていて、該電槽内内に、該電槽の長手方向の一端側から他端側に順に並ぶ第1ないし第6のセル室が形成されている。この場合も、電槽1の長手方向の一端と他端との間を延びていて電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部4が蓋部3の一部に設けられて該中蓋部4の上に上蓋部5が接合されている。中蓋部4と上蓋部5との間には、第1ないし第6のセル室にそれぞれ対応する独立した第1ないし第6の排気室D1ないしD6が形成され、各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部には、各セル室と排気室との間を連通させる流通孔が設けられている。また中蓋部4と上蓋部5との間に位置させて、電槽の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ第1及び第2の集中排気室E1及びE2が設けられて、第1ないし第6の排気室が第1及び第2の集中排気室に連通させられ、第1及び第2の集中排気室が排気口35を通して外部に開放されている。
このような鉛蓄電池に本発明を適用する場合も、各排気室は、中蓋部4の幅方向に相対する一対の幅方向対向面Sa,Sbと、中蓋部の長手方向に相対する一対の長手方向対向面Sc,Sdとを有するように構成しておき、各排気室内に4つのコーナ部C1ないしC4を形成しておく。そして、中蓋部の幅方向の一端側で第1ないし第6の排気室の外側を中蓋部の長手方向に沿って伸びるように設けられて一端及び他端がそれぞれ第1及び第2の集中排気室E1及びE2に接続された第1の長手方向流体通路L1と、中蓋部の幅方向の他端側で第1ないし第6の排気室D1ないしD6の外側を中蓋部の長手方向に沿って伸びるように設けられた第2の長手方向流体通路L1と、第2の排気室D2と第3の排気室D3との間を通して第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2との間を接続する第1の排気室間幅方向流体通路W1aと、第4の排気室D4と第5の排気室D5との間を通して第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2との間を接続する第2の排気室間幅方向流体通路W1bとが上蓋部5と中蓋部4との間に形成される。
上記流通孔hは、電解液注入孔を兼ねる形で、かつ各排気室の一方の長手方向対向面Scと第2の長手方向流体通路側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面Scとの間に形成されている1つのコーナ部C1付近に位置させて設けられる。
各排気室内には、各排気室の他方の長手方向対向面に沿って中蓋部4の幅方向に伸びて上記1つのコーナ部C1の対角位置にある他のコーナ部C4に一端が開口し、他端が第2の長手方向流体通路L2内に開口した排気室内幅方向流体通路W2を各排気室の他方の長手方向対向面Sdとの間に形成する流体通路形成用壁部26と、排気室内幅方向流体通路26の一端の開口部付近で流体通路形成用壁部26に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部26から各排気室の一方の長手方向対向面Sc側に突出して該一方の長手方向対向面の手前の位置で先端が終端した隔壁部27とが中蓋部4及び上蓋部5に一体化された状態で設けられて、各排気室の隔壁部27と一方の幅方向対向面との間に電解液収容空間Aが形成され、各排気室内の流通孔hの少なくとも一部を上記電解液収容空間A内に位置させるように各排気室内の隔壁部27の先端の終端位置が設定される。
(第10の発明)
第10の発明は、第9の発明に適用されるもので、本発明においては、電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が前記排気室内幅方向流体通路よりも上方に位置する状態になったときにセル室から流通孔を通して各排気室内に流出するすべての電解液を電解液収容空間Aに収容し得るように、該電解液収容空間Aの容積が設定される。
(第11の発明)
第11の発明は、第9ないし第10の発明のいずれかに適用されるもので、本発明では、各排気室内に、流通孔hよりも隔壁部27側に寄った位置で各排気室の一方の長手方向対向面Scに一体化されて該一方の長手方向対向面から突出して電解液収容空間A内を流体通路形成用壁部26側に伸びる障壁部28が中蓋部4及び上蓋部5に一体化されて更に設けられる。この障壁部28は、各排気室の他方の長手方向対向面Sdと一方の幅方向対向面Saとの間に形成されているコーナ部C2側に傾斜した状態で設けられてその先端が流体通路形成用壁部26の手前の位置で終端される。
(第12の発明)
第12の発明は、第9ないし第11の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、上記第2の長手方向流体通路L2が、第3の排気室D3と第4の排気室D4との境界部に設けられた隔壁25により第1の部分L2aと第2の部分L2bとに2分され、第1及び第2の排気室間幅方向流体通路W1a及びW1bがそれぞれ、第2の排気室D2と第3の排気室D3との間、及び第4の排気室D4と第5の排気室D5との間に設けられる。
(第13の発明)
第13の発明は、第8ないし第12の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、第1ないし第3の排気室D1ないしD3が、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部4の長手方向の一端4c側に位置させた状態で設けられ、第4ないし第6の排気室D4ないしD6が、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部の長手方向の他端4d側に位置させた状態で設けられる。
(第14の発明)
第14の発明は、第1ないし第13の発明のいずれかに適用されるもので、本発明では、流通孔が単一の孔からなっている。
(第15の発明)
第15の発明は、第1ないし第13の発明のいずれかに適用されるもので、本発明では、流通孔が複数の孔の集合体からなっている。
本発明によれば、中蓋部の長手方向に沿って並べて形成された一連の排気室の幅方向の両側に中蓋部の長手方向に伸びる第1及び第2の長手方向流体通路を形成して、第1の長手方向流体通路を中蓋部の端部に設けた集中排気室に接続するとともに、両長手方向流体通路の間を排気室間幅方向流体通路を通して接続し、更に各排気室の1つのコーナ部付近に排気室内をセル室内に連通させる流通孔を形成するとともに、該1つのコーナ部の対角位置にある他のコーナ部に排気室内への開口部を有する排気室内流体通路を排気室内に設けて、この排気室内幅方向流体通路を通して各排気室を第2の長手方向流体通路に接続するように構成し、これにより電槽が転倒した際に、セル室内から流通孔を通して排気室内に流出する電解液の量を少なくするとともに、排気室内に流出した電解液が排気室外に流出する確率を低くしたので、電池が倒れたときに、殆どの場合、各セル室から流出した電解液を各排気室内に留めることができ、各排気室から流出する電解液があったとしても、その量を僅かな量に抑えることができる。しかも本発明では、中蓋部と上蓋部の長手方向のスペース及び幅方向のスペースを有効利用することにより、各排気室から集中排気室までの流体通路の長さを長くして、排気室から流出した電解液が集中排気室に到達するまでに時間がかかるようにしたので、電槽が倒れた際に電槽が揺さぶられたり、電槽がその上面を下にして転倒したりして、万一排気室から電解液が流出したとしても、電槽を正常な姿勢に戻すまでの間に当該電解液が集中排気室に達する確率を少なくすることができる。従って、本発明によれば、電池の運搬中等に誤って電池を倒した際に、電槽から外部に電解液が流出するおそれを少なくすることができ、電池の周囲が電解液で汚損されるおそれを少なくすることができる。また本発明によれば、電池が倒れた際に各排気室から電解液が流出することは殆どなく、倒れた電池を正常な状態に戻した際には、倒れた際に各セル室から排気室内に流出した電解液の殆どすべてを元のセル室内に戻すことができるため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができる。
また本発明においては、各排気室の底壁部に設ける流通孔を電解液注入孔としても用いるようにしたので、排気室の底壁部に多くの孔を設ける必要がなく、排気孔と電解液還流孔と電解液注入孔とを設けていた従来の鉛蓄電池のように、各排気室内に多くの隔壁部や筒状部を設ける必要がない。従って、中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図って中蓋部及び上蓋部の成形を行う際に用いる金型の構造を簡単にすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
更に本発明によれば、中蓋部及び上蓋部の構造の簡素化を図って、中蓋部及び上蓋部の接合部のパターンを簡単にすることができるため、中蓋部と上蓋部との接合を容易に行うことができ、中蓋部と上蓋部との接合に失敗して製品の歩留まりが悪くなるのを防ぐことができる。
特に請求項2または請求項10に記載された発明によれば、電池がその上面を下にして転倒したり、転倒した状態でわざと揺さぶられたり、傾けられたりする特別の場合を除き、電池の転倒時に、各排気室内の流通孔と排気室内幅方向流体通路との間の位置関係の如何に関わりなく、各セル室から各排気室内に流出した電解液が各排気室の排気室内幅方向流体通路を通して各排気室の外部に流出するのを防ぐことができるため、電解液が集中排気室に達して外部に漏れるおそれを無くすことができるだけでなく、電池を倒した後正常な姿勢に戻した際に、各セル室から排気室内に流出した電解液のすべてを流通孔を通して元のセル室内に戻して、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液の量が不均一になるのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係わる鉛蓄電池の分解斜視図である。 同実施形態に係わる鉛蓄電池の上蓋部を外した状態での平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 同実施形態に係わる鉛蓄電池の集中排気室付近の断面図である。 同実施形態に係わる鉛蓄電池で用いる上蓋部の裏返した状態での平面図である。 本発明の実施形態において各排気室内に設ける流通孔の変形例を示した平面図である。
以下図1ないし図6を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1及び図2において、1は鉛蓄電池の電槽を示している。図示の電槽1は、全体がほぼ直方体状を呈するように形成されて上端が開口した電槽本体2と、電槽本体2の上端の開口部を閉じる蓋部3とからなっている。図示してないが、電槽1の内部は、セル間隔壁により、その長手方向の一端から他端側に順次並ぶ第1ないし第6のセル室に仕切られている。本明細書では、電槽本体2の矩形状の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ電槽の長手方向及び幅方向としている。
蓋部3の一部には、電槽1の長手方向の一端と他端との間を延びるほぼ矩形状の中蓋部4が設けられている。本明細書では、中蓋部4の4辺に沿う各方向の内、電槽の長手方向(図2の横方向)及び幅方向(図2の縦方向)に沿う方向をそれぞれ中蓋部4の長手方向及び幅方向としている。
図示の中蓋部4は、その幅方向(図2において上下方向)の一端4aを、蓋部3の幅方向(電槽の幅方向)の一端3a付近に位置させ、幅方向の他端4bを蓋部3の幅方向の中央部付近に位置させ、かつその長手方向の一端4c及び他端4dをそれぞれ蓋部3の長手方向(電槽の長手方向)の一端3c及び3d付近に位置させた状態で設けられている。図示の例では、中蓋部4の長手方向の一端寄りの部分及び他端寄りの部分の幅寸法を拡大するために、中蓋部4の長手方向の中央寄りの部分よりも幅方向の一端側に突出した突出部401及び402が形成されている。
中蓋部4の上には、上蓋部5(図5参照)が載せられて、該上蓋部5が中蓋部4に熱溶着により接合される。中蓋部4の上面には、その外周縁に沿って伸びる周壁部20が形成され、この周壁部20の内側に中蓋部側凹部が形成されている。上蓋部5は、中蓋部4と同様の輪郭形状を有していて、その長手方向の一端側及び他端側にはそれぞれ中蓋部4の突出部401及び402と同様に幅方向に突出した突出部501及び502が形成されている。上蓋部5の下面にも、その外周縁に沿って伸びる周壁部20が形成され、周壁部20の内側に上蓋部側凹部が形成されている。中蓋部4と上蓋部5とは、それぞれの周壁部20を合わせた状態で接合され、上記中蓋部側凹部及び上蓋部側凹部により、中蓋部4と上蓋部5との間に排気室を形成するための空間が形成される。図示の例では、上蓋部5の下面に、周壁部20の外側を取り囲む外壁部21が形成されている。
図5に示された上蓋部5を中蓋部4の上に配置する際には、上蓋部5の幅方向の一端5a及び他端5bをそれぞれ中蓋部4の幅方向の一端4a及び他端4bに一致させ、上蓋部5の長手方向の一端5c及び5dをそれぞれ中蓋部4の長手方向の一端4c及び4dに一致させた状態で配置する。
蓋部3の長手方向の中央部には、中蓋部4と蓋部3の幅方向の他端3bとの間に位置させて、上方に突出した中空の突出部6が形成され、この突出部6の一部に、インジケータ取り付け孔7が形成されている。インジケータ取り付け孔7は、電槽内の電解液の液面レベルを表示するインジケータ(図示せず。)を取り付けるために用いられる。図示の例では、電槽本体2に設けられている第1ないし第6のセル室の内、第5のセル室の上方にインジケータ取り付け孔7が設けられていて、第5のセル室内の電解液の液面レベルを表示するインジケータがインジケータ取り付け孔7に取り付けられるようになっている。本実施形態では、第5のセル室内の電解液の液面レベルを代表してインジケータに表示させることにより、他のセル室内の電解液の液面レベルを推測する。
蓋部3の長手方向の一端3c及び他端3d寄りで、かつ蓋部3の幅方向の他端3b側に寄った位置にそれぞれ鉛合金からなるボス8及び9が埋め込まれ、電槽本体内の第1のセル室内に収容された極板群の正極板の耳部同士を接続しているストラップから立ち上げられた正極柱11及び第6のセル室内に収容された極板群の負極板の耳部同士を接続しているストラップから立ち上げられた負極柱12がそれぞれボス8及び9を貫通して上方に導出されている。
中蓋部4と上蓋部5との間の空間には、第1乃至第6のセル室の上にそれぞれ位置させて、第1ないし第6の排気室D1ないしD6が形成されている。これらの排気室は、中蓋部4及び上蓋部5の周壁部20の内側に均一な板厚を持って形成された所定のパターンの壁部22が相互に接合されることにより形成される。
本実施形態では、排気室D1及びD6の一部を、中蓋部及び上蓋部に設けられた壁部22の一部に形成された仕切り壁部22aで仕切ることにより、中蓋部の長手方向の一端側及び他端側にそれぞれ集中排気室E1及びE2が形成されている。
各排気室は、中蓋部の幅方向に相対する一対の幅方向対向面Sa,Sbと、中蓋部の長手方向に相対する一対の長手方向対向面Sc,Sdとを有していて、各排気室内に4つのコーナ部C1ないしC4が形成されている。
中蓋部4の長手方向の一端寄りに配置された3個の排気室D1ないしD3は、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設けられ、中蓋部4の長手方向の他端寄りに配置された他の3個の排気室D4ないしD6は、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部4の長手方向の他端側に位置させた状態で設けられている。
排気室D1ないしD6は、ほぼ正方形状に形成されているが、中蓋部の長手方向の両端に配置された排気室D1及びD6は、それぞれの一部に集中排気室E1及びE2が形成されていることにより、一方の長手方向対向面Scが変形された形状を呈している。
上記のように、中蓋部4と上蓋部5との間には、排気室D1ないしD6と集中排気室E1及びE2とが形成される他、更に後述するように、排気室D1ないしD6を集中排気室E1及びE2に接続するための各種の流体通路が形成される。これらは、中蓋部4及び上蓋部5にそれぞれ設けられて互いに接合される壁部22により構成されるが、以下の説明では、主として中蓋部を示す図を用いて、中蓋部と上蓋部との間に設けられる構造体の構成を説明する。排気室や流体通路を形成するために中蓋部及び上蓋部にそれぞれ設けられる壁部のパターンは鏡像の関係にある。
中蓋部4と上蓋部5との間には、中蓋部4の幅方向の一端4a側で排気室D1ないしD6の外側を中蓋部の長手方向に沿って伸びていて一端及び他端がそれぞれ集中排気室E1及びE2に接続された第1の長手方向流体通路L1と、中蓋部4の幅方向の他端4b側で排気室D1ないしD6の外側を電槽の長手方向に沿って伸びる第2の長手方向流体通路L2と、排気室の中から選択された特定の隣り合う排気室D2,D3間及びD4,D5間を中蓋部の幅方向に伸びていて第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2との間を接続する2つの排気室間幅方向流体通路W1a及びW1bとが形成されている。
第1の長手方向流体通路L1は、中蓋部4の幅方向の一端側で、排気室D1ないしD6と周壁部20との間を直線的に伸びるように設けられていて、その長手方向の一端側及び他端側にはそれぞれ中蓋部4の突出部401及び402の部分で幅寸法が拡大された拡大部L11及びL12が形成され、これらの拡大部L11及びL12の端部がそれぞれ排気室D1及びD6と周壁部20との間に形成された流路23及び24を通して集中排気室E1及びE2に接続されている。
また第2の長手方向流体通路L2は、中蓋部4の幅方向の他端側で、排気室D1ないしD6と周壁部20との間を直線的に伸びるように設けられている。本実施形態では、中蓋部4の長手方向の中央部に設けられた隔壁25により、第2の長手方向流体通路L2が第1の部分L2aと、第2の部分L2bとに仕切られ、第1の長手方向流体通路L1が排気間幅方向流体通路W1a及びW1bを通して第2の長手方向流体通路L2の第1の部分L2a及びL2bに接続されている。
図2に示されているように、各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して電解液注入孔を兼ねる大きさの流通孔hが設けられている。本実施形態においては、流通孔hが、各排気室の一方の長手方向対向面Scと第2の長手方向流体通路L2側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面Saとの間に形成されている1つのコーナ部C1付近に位置させて、各排気室内に1つだけ設けられている。第1ないし第6の排気室D1ないしD6は、それぞれの底壁部に設けられた流通孔hを通して第1ないし第6のセル室に接続されている。
各排気室内には、各排気室の他方の長手方向対向面Sdに沿って伸びる流体通路形成用壁部26が設けられ、この流体通路形成用壁部26と長手方向対向面Sdとの間に、中蓋部4の幅方向に伸びて1つのコーナ部C1の対角位置にある他のコーナ部C4に一端が開口し、他端が第2の長手方向流体通路L2内に開口した排気室内幅方向流体通路W2が形成されている。
各排気室内にはまた、排気室内幅方向流体通路W2の一端の開口部付近(コーナ部C4付近)で流体通路形成用壁部26に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部26から各排気室の一方の長手方向対向面Sc側に突出して該一方の長手方向対向面Scの手前の位置で先端が終端した隔壁部27が中蓋部4及び上蓋部5に一体化された状態で設けられ、隔壁部27と一方の幅方向対向面Saとの間に電解液収容空間Aが形成されている。隔壁部27の先端の終端位置は、流通孔hの少なくとも一部を電解液収容空間A内に位置させるように設定されている。
本実施形態では、電槽1がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔hが排気室内幅方向流体通路W2よりも上方に位置する状態になったときに、セル室から流通孔hを通して各排気室内に流出するすべての電解液を電解液収容空間A内に収容し得るように、電解液収容空間Aの容積が設定されている。
また各排気室内には、流通孔hよりも隔壁部27側に寄った位置で各排気室の一方の長手方向対向面Scから突出して電解液収容空間A内を流体通路形成用壁部26側に伸びる障壁部28が中蓋部4及び上蓋部5に一体化されて設けられている。障壁部28は、各排気室の他方の長手方向対向面Sdと一方の幅方向対向面Saとの間に形成されているコーナ部C2側に傾斜した状態で設けられていて、その先端は、流体通路形成用壁部26の手前の位置で終端されている。
本実施形態ではまた、隔壁部27の先端の手前の位置から排気室の幅方向に沿って障壁部28側に突出して障壁部28の手前の位置で終端した第1の突出壁部29と、障壁部28の先端の手前の位置から各排気室の一方の幅方向対向面Sa側に突出して一方の幅方向対向面Saの手前の位置で終端した第2の突出壁部30とが中蓋部と上蓋部とに一体化されて更に設けられている。
各排気室の底壁部の上面には、排気室内幅方向流体通路W2の一端の開口部付近から流通孔hに向かって徐々に低くなっていくように傾斜がつけられ、第1の長手方向流体通路L1の底面には、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bと第1の長手方向流体通路L1とが相会する部分に向かって次第に低くなって行くように傾斜がつけられ、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bの底面には、第1の長手方向流体通路L1側から第2の長手方向流体通路L2側に向かうに従って次第に低くなっていくように傾斜がつけられている。また第2の長手方向流体通路L2の底面には、各排気室に設けられた排気室内幅方向流体通路W2の他端の開口部に向かって次第に低くなっていくように傾斜がつけられている。図2においては、上記の各部の傾斜を矢印で示している。各矢印は、その先端側が後端側よりも低いことを示している。
上記のように各部に傾斜を設けておくと、電槽を倒した後、正常な姿勢に戻した際に、各流体通路内の電解液を各排気室内に向けて移動させることができるため、各流体通路内に流出した電解液を各排気室内に円滑かつ速やかに戻すことができる。
図4及び図5に示したように、上蓋部5の長手方向の一端及び他端には、集中排気室E1及びE2を外部に開放するための排気口35が形成されている。集中排気室E1及びE2内には防爆フィルタ36及び37が収容され、第1の長手方向流体通路L1を通して各集中排気室内に流入した排気ガスが、フィルタ36及び37と排気口35とを通して外部に排出されるようになっている。
本実施形態では、上蓋部5に注液口40が形成されている。注液口40は、各排気室内の流通孔hと整合する位置に設けられていて、その内周には栓を取り付けるためのネジが形成されている。図3の断面図において、符号41で示した部分は、蓋部3を電槽本体2に取り付ける際に電槽本体でセル室間を区画している隔壁の上端に溶着されて、電槽本体側の隔壁と共に、セル室間隔壁を形成する隔壁部である。また符号42で示した部分は、隔壁部41を電槽本体2のセル室間の隔壁の上端に溶着する際に、電槽本体側のセル室間の隔壁の上端の側面に係合して、隔壁部41を電槽本体側の隔壁に対して位置決めする位置決め用リブである。
本実施形態の鉛蓄電池は、電槽本体2の各セル室内に極板群を収容して、隣り合うセル室内の極板群の正極ストラップと負極ストラップとをセル室間を隔てている隔壁を貫通したセル間接続部により接続した後、中蓋部4に上蓋部5が取り付けられた蓋部3を電槽本体2の上端に取り付けることにより組み立てられ、上蓋部5に設けられている注液口40と各排気室内の流通孔hとを通して各セル室内に電解液が注入される。各セル室内に電解液を注入した後、注液口40を栓で閉じて電池を完成する。
上記の鉛蓄電池においては、第1ないし第6のセル室内のガス圧が上昇したときに、これらのセル室から流通孔hを通して第1ないし第6の排気室内に流出したガスが、各排気室内の空間と、各排気室内に設けられた排気室内幅方向流体通路W2とを通して中蓋部4の幅方向の他端4b側の第2の長手方向流体通路L2内に流入した後、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bを通して中蓋部の幅方向の一端4a側の第1の長手方向流体通路L1に流入する。第1の長手方向流体通路L1に流入したガスは、集中排気室E1及びE2に達して、これらの集中排気室から排気口35を通して外部に排出される。
電槽1が倒れた場合には、セル室から流通孔hを通して対応する排気室内に電解液が流出する。電槽の通常の倒れ方としては、電槽がその幅方向のいずれかの端部を下にして倒れる倒れ方と、電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にして倒れる倒れ方とが考えられる。先ず電槽がその幅方向の端部を下にして倒れて、各排気室内の流通孔が第1の長手方向流体通路よりも下方に位置した状態になったとする。このとき、各セル室内から流通孔hを通して排気室内に電解液が流出するが、セル室内の空気の置換は行われないため、電解液の流出に伴ってセル室内の電解液面の上方の空間が負圧になり、この負圧がセル室内の電解液の水頭圧とバランスした時点で、電解液の流出が止まる。このとき、排気室内の電解液の液面レベルがセル室内の電解液の液面レベルを越えることはないから、電槽を倒した状態でわざと揺らしたり、傾けたりしたりしない限り、流通孔hの対角位置にある排気室内幅方向流体通路W2の排気室内への開口部に電解液が達することはなく、各排気室内から第2の長手方向流体通路L2内に電解液が流出することはない。電槽を倒した後正常な姿勢に戻すと、各排気室内の電解液は流通孔hを通して元のセル室内に戻るため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
次に、電槽がその幅方向の端部を下にして倒れて、各排気室内の流通孔hが第1の長手方向流体通路L1よりも上方に位置した状態になった場合を考える。このとき各セル室内の電解液が流通孔hを通して対応する排気室内に流出するが、セル室内の電解液の液面レベルが流通孔hの下端のレベルに達すると、セル室内から排気室内への電解液の流出は止まる。排気室内に流出した電解液が排気室内幅方向流体通路W2に流入すると該排気室内幅方向流体通路内を電解液が上昇するが、排気室内幅方向流体通路W2の第2の長手方向流体通路L2内への開口部は、セル室内の電解液の液面よりも高い位置にあるため、電解液が第2の長手方向流体通路L2に達することはない。従って、この場合も、各排気室から第2の長手方向流体通路L2内に電解液が流出することはなく、電槽を倒した後正常な状態に戻すと、各排気室内の電解液はすべて流通孔を通して対応するセル室内に戻るため、一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
次に、電槽1がその長手方向の端部を下にして転倒して、排気室内の流通孔hが排気室内幅方向流体通路W2より下方に位置した状態になった場合を考える。この場合も、各セル室内から流通孔hを通して排気室内に電解液が流出するが、セル室内の空気の置換は行われないため、電解液の流出に伴ってセル室内の電解液面より上方の空間が負圧になり、この負圧がセル室内の電解液の水頭圧とバランスした時点で、電解液の流出が止まる。このとき排気室内の電解液の液面レベルは、セル室内の電解液の液面レベルを越えることはないから、流通孔hの対角位置にある排気室内幅方向流体通路W2の排気室内への開口部に電解液が達することはなく、各排気室内から第2の長手方向流体通路L2内に電解液が流出することはない。電槽を倒した後正常な状態に戻すと、各排気室内の電解液はすべて流通孔を通して対応するセル室内に戻るため、一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
次に、電槽1がその長手方向の端部を下にして転倒して、排気室内の流通孔が排気室内幅方向流体通路より上方に位置した状態になった場合を考える。この場合も、各セル室内の電解液が流通孔を通して対応する排気室内の電解液収容空間に流出するが、セル室内の電解液の液面レベルが流通孔hの下端のレベルに達すると、セル室内から排気室内への電解液の流出は止まる。
本発明においては、排気室内幅方向流体通路W2の一端の開口部(排気室内への開口部)付近で流体通路形成用壁部26に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部26から各排気室の一方の長手方向対向面Sc側に突出して該一方の長手方向対向面の手前の位置で先端が終端した隔壁部27が設けられて、各排気室内の隔壁部27と各排気室の一方の幅方向対向面Saとの間に電解液収容空間Aが形成され、流通孔hの少なくとも一部をこの電解液収容空間内に位置させるように隔壁部27の先端の終端位置が設定されているため、隔壁部27の先端を越えて排気室内幅方向流体通路内に流入する電解液があったとしても、その量は、セル室内から流出した量から電解液収容空間の容積を差し引いた量となる。従って、セル室から流通孔hを通して電解液収容空間に流入した電解液が排気室内幅方向流体通路W2内に流入したとしても、その量は僅かである。本発明においては、各排気室と集中排気室との間に、第1及び第2の長手方向流体通路L1,L2と、排気室間幅方向流体通路W1a,W1bとが介在していて、各排気室から集中排気室までの流体通路の長さが非常に長くなっているため、各排気室内の幅方向流体通路W2内に僅かな量の電解液が流入したとしても、その電解液が集中排気室に到達することは殆どなく、集中排気室から排気口を通して外部に電解液が漏れることは殆どない。
特に、上記の実施形態のように、電槽1がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔hが排気室内幅方向流体通路W2よりも上方に位置する状態になったときにセル室から流通孔を通して各排気室内に流出するすべての電解液を電解液収容空間Aに収容し得るように電解液収容空間Aの容積が設定されている場合には、電槽1がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔hが排気室内幅方向流体通路よりも上方に位置する状態になったときに、セル室から流通孔hを通して各排気室内に流出する電解液のすべてが電解液収容空間Aに収容されるため、電解液収容空間内に流入した電解液が隔壁部27の先端を越えて、排気室内幅方向流体通路W2内に流入することがない。従って、電槽1がその長手方向の端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が排気室内幅方向流体通路W2よりも上方に位置する状態になった場合にも、各排気室から排気室内幅方向流体通路W2を通して第2の長手方向流体通路L2内に電解液が流出するのを防ぐことができる。この場合、各セル室から排気室に流出したすべての電解液は各排気室内にとどまっているため、電槽を倒した後正常な状態に戻した際には、各セル室から排気室内に流出した電解液のすべてを流通孔を通して元のセル室内に戻して、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液の量が不均一になるのを防ぐことができる。
上記のように、本発明によれば、電槽が倒れたときに、殆どの場合、各セル室から流出した電解液を各排気室内に留めることができ、各排気室から流出する電解液があったとしても、その量を僅かな量とすることができるため、電槽を倒した状態で電槽をわざと揺らしたり、電槽の上面を下にして倒したりしない限り、電槽から外部に電解液が漏れ出ることはない。従って、電槽が倒れた際に外部に電解液が流出するおそれを少なくすることができ、電池の周囲が電解液で汚損されるおそれを少なくすることができる。また電槽が倒れた際に各排気室から大量の電解液が流出することがなく、倒れた電槽を正常な状態に戻した際には、倒れた際に各セル室から流出した電解液の殆どすべてを元のセル室内に戻すことができるため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができる。
また上記実施形態のように、各排気室の底壁部に設ける流通孔hを電解液注入孔としても用いるようにしておくと、排気室の底壁部に多くの孔を設ける必要がなく、排気孔と電解液還流孔と電解液注入孔とを設けていた従来の鉛蓄電池のように、各排気室内に多くの隔壁部や筒状部を設ける必要がないため、中蓋部4及び上蓋部5の構造の簡素化を図ることができる。
中蓋部4及び上蓋部5の構造の簡素化を図ることができれば、中蓋部4及び上蓋部5をそれぞれ成形する際に用いる金型の構造を簡単にしてそのコストの低減を図ることができるため、製造コストの低減を図ることができる。また中蓋部4及び上蓋部5の構造の簡素化を図ることができると、中蓋部及び上蓋部の接合部のパターンを簡単にすることができるため、中蓋部と上蓋部との接合を容易に行うことができ、中蓋部と上蓋部との接合に失敗して製品の歩留まりが悪くなるのを防ぐことができる。
また上記の実施形態のように、障壁部28を設けておくと、電槽1が幅方向の端部を下にして転倒して、流通孔hが各排気室の他方の長手方向対向面Sdよりも上方に位置する状態になったときにセル室から流通孔hを通して流出した電解液を収容する電解液収容空間が、障壁部28と各排気室の一方の長手方向対向面Scとの間に形成される。これにより、電槽1が倒れた際にセル室から排気室内に流出した電解液が排気室内幅方向流体通路側に移動するのを抑制することができるため、電槽が正常な姿勢に戻された際に、排気室内の電解液を容易に各セル室内に戻すことができる。
また上記実施形態のように障壁部28を設けておくと、電槽1が長手方向の端部を下にして転倒して流通孔が排気室内幅方向流体通路よりも下方に位置した状態になった際に、セル室から流通孔hを通して排気室内に流出した電解液を収容する電解液収容空間を障壁部28と各排気室の一方の幅方向対向面Saとの間に形成することができるため、電槽が倒れて流通孔が排気室内幅方向流体通路W2よりも下方に位置した状態になったときにセル室から排気室内に流出した電解液が排気室内幅方向流体通路W2側に移動するのを抑制することができ、電槽が正常な姿勢に戻された際に、排気室内の電解液を容易に各セル室内に戻すことができる。
上記の実施形態で隔壁部27及び障壁部28にそれぞれ設けられている第1の突出壁部29及び第2の突出壁部30は、電槽1が幅方向の端部を下にして転倒して、流通孔hが各排気室の他方の長手方向対向面Sdよりも上方に位置する状態になったときにセル室から流通孔hを通して流出した電解液が、排気室内幅方向流体通路W2側に移動するのを抑制する作用をする。
また上記隔壁部27、障壁部28及び突出壁部29,30は、従来のこの種の鉛蓄電池において排気室内に設けられている隔壁部や障壁部と同様に、各セル室から流通孔を通して排気室内に流出したガスに含まれる電解液のミストを液化する作用をする。
上記の実施形態では、中蓋部4の長手方向の一端寄りに配置される3個の排気室D1ないしD3を、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設け、中蓋部4の長手方向の他端寄りに配置される他の3個の排気室D4ないしD6は、それぞれの一方の長手方向対向面Scを中蓋部4の長手方向の他端側に位置させた状態で設けている。このように構成しておくと、中蓋部4の長手方向の中央部に対して3個の排気室が左右対称に配置されるため、中蓋部4の長手方向の両端にそれぞれ配置された集中排気室と各排気室との間をつなぐガス流路の構成を、中蓋部4の長手方向の中央部に対して左右対称な構成とすることができ、各排気室と集中排気室との間をつなぐガス流路内の圧力をバランスさせて、各排気室からのガスの排気を均等に行わせることができる。
上記の実施形態では、上蓋部5に注液口40を設けているが、注液口40を設けずに上蓋部5を密閉構造としてもよい。
上記の実施形態では、各排気室の一対の長手方向対向面Sc及びSdのうち、Scを一方の長手方向対向面とし、Sdを他方の長手方向対向面としたが、Sd及びScをそれぞれ一方の長手方向対向面及び他方の長手方向対向面としてもよい。即ち、図2において、各排気室内の流通孔hと排気室内幅方向流体通路W2の左右位置を入換えてもよい。また図2において、第1の長手方向流体通路L1及び第2の幅方向流体通路L2の位置を入換え、これに伴って、流通孔hを中蓋部4の幅方向の一端4a寄りに設けるようにしてもよい。
上記の実施形態では、流通孔hを単一の孔により構成しているが、流通孔hは、例えば図6に示したように、複数の小孔h1の集合体からなっていてもよい。流通孔hを複数の小孔h1の集合体により構成する場合、小孔h1の形状及び小孔h1の数は任意である。電槽が転倒した際に流通孔hを通して流出する電解液の量をできるだけ少なくするため、流通孔hは、その開口面積(複数の小孔の集合体により構成する場合は複数の小孔の開口面積の合計値)を、電解液の注入に支障を来さない範囲で、できるだけ小さく設定することが好ましい。また流通孔hを複数の小孔h1の集合体により構成する場合、流通孔hを構成する複数の小孔h1は、各排気室の一方の長手方向対向面と第2の長手方向流体通路側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面との間に形成される1つのコーナ部C1付近に集中的に(分散しないように)設けることが好ましい。
1 電槽
2 電槽本体
3 蓋部
4 中蓋部
5 上蓋部
20 周壁部
22 排気室などを形成するための壁部
26 流体通路形成用壁部
27 隔壁部
28 障壁部
29 第1の突出壁部
30 第2の突出壁部
L1 第1の長手方向流体通路
L2 第2の長手方向流体通路
W1a 第1の排気室間幅方向流体通路
W1b 第2の排気室間幅方向流体通路
W2 排気室内幅方向流体通路
h 流通孔
Sa 排気室の一方の幅方向対向面
Sb 排気室の他方の幅方向対向面
Sc 排気室の一方の長手方向対向面
Sd 排気室の他方の長手方向対向面
C1ないしC4 排気室内に形成された第1ないし第4のコーナ部
A 電解液収容空間

Claims (15)

  1. 全体がほぼ直方体状に形成された電槽本体と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部とを有して前記電槽本体の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽を備えて、前記電槽の長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が前記電槽本体の内部に形成され、前記電槽の長手方向の一端と他端との間を延びていて前記電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部が前記蓋部の一部に設けられて前記中蓋部の上に上蓋部が接合され、前記複数のセル室にそれぞれ対応する複数の独立した排気室が前記中蓋部と上蓋部との間に形成されて、各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して流通孔が設けられ、前記電槽の長手方向の少なくとも一端寄りの位置に前記中蓋部と上蓋部との間に位置させて集中排気室が設けられて、前記複数の排気室が前記集中排気室に連通させられ、前記集中排気室が排気口を通して外部に開放されている鉛蓄電池において、
    各排気室は、前記中蓋部の幅方向に相対する一対の幅方向対向面と、前記中蓋部の長手方向に相対する一対の長手方向対向面とを有していて、各排気室内に4つのコーナ部が形成され、
    前記中蓋部の幅方向の一端側で前記複数の排気室の外側を前記中蓋部の長手方向に沿って伸びていて端部が前記集中排気室に接続された第1の長手方向流体通路と、前記中蓋部の幅方向の他端側で前記複数の排気室の外側を前記電槽の長手方向に沿って伸びる第2の長手方向流体通路と、前記複数の排気室の中から選択された特定の隣り合う排気室の間を前記中蓋部の幅方向に伸びていて前記第1の長手方向流体通路と第2の長手方向流体通路との間を接続する少なくとも1つの排気室間幅方向流体通路とが前記上蓋部と中蓋部との間に形成され、
    前記流通孔は、電解液注入孔を兼ねる形で、かつ各排気室の一方の長手方向対向面と前記第2の長手方向流体通路側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面との間に形成されている1つのコーナ部付近に位置させて設けられ、
    各排気室内には、各排気室の他方の長手方向対向面に沿って前記中蓋部の幅方向に伸びて前記1つのコーナ部の対角位置にある他のコーナ部に一端が開口し、他端が前記第2の長手方向流体通路内に開口した排気室内幅方向流体通路を各排気室の前記他方の長手方向対向面との間に形成する流体通路形成用壁部と、前記排気室内幅方向流体通路の前記一端の開口部付近で前記流体通路形成用壁部に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部から各排気室の前記一方の長手方向対向面側に突出して該一方の長手方向対向面の手前の位置で先端が終端した隔壁部とが前記中蓋部及び上蓋部に一体化された状態で設けられて、各排気室の前記隔壁部と前記一方の幅方向対向面との間に電解液収容空間が形成され、
    前記流通孔の少なくとも一部を前記電解液収容空間内に位置させるように前記隔壁部の先端の終端位置が設定されていること、
    を特徴とする鉛蓄電池。
  2. 前記電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が前記排気室内幅方向流体通路よりも上方に位置する状態になったときにセル室から前記流通孔を通して各排気室内に流出するすべての電解液を前記電解液収容空間に収容し得るように前記電解液収容空間の容積が設定されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 各排気室内には、前記流通孔よりも前記隔壁部側に寄った位置で各排気室の前記一方の長手方向対向面から突出して前記電解液収容空間内を前記流体通路形成用壁部側に伸びる障壁部が前記中蓋部及び上蓋部に一体化されて更に設けられ、
    前記障壁部は、各排気室の前記他方の長手方向対向面と一方の幅方向対向面との間に形成されているコーナ部側に傾斜した状態で設けられてその先端が前記流体通路形成用壁部の手前の位置で終端されている請求項1または2に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記隔壁部の先端の手前の位置から前記障壁部側に突出して前記障壁部の手前の位置で終端した第1の突出壁部と、前記障壁部の先端の手前の位置から各排気室の前記一方の幅方向対向面側に突出して前記一方の幅方向対向面の手前の位置で終端した第2の突出壁部とが前記中蓋部と上蓋部とに一体化されて更に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鉛蓄電池。
  5. 各排気室の底壁部の上面には、前記排気室内幅方向流体通路の一端の開口部付近から前記流通孔に向かって徐々に低くなっていくように傾斜がつけられ、
    前記第1の長手方向流体通路の底面には、前記排気室間幅方向流体通路と第1の長手方向流体通路とが相会する部分に向かって次第に低くなって行くように傾斜がつけられ、
    前記排気室間幅方向流体通路の底面には前記第1の長手方向流体通路側から前記第2の長手方向流体通路側に向かうに従って次第に低くなっていくように傾斜がつけられ、
    前記第2の長手方向流体通路の底面には、各排気室に設けられた排気室内幅方向流体通の他端の開口部と第2の長手方向流体通路とが相会する部分に向って次第に低くなっていくように傾斜がつけられていること、
    を特徴とする請求項1,2,3または4に記載の鉛蓄電池。
  6. 前記集中排気室は、前記中蓋部の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ設けられ、
    前記第1の長手方向流体通路の一端及び他端がそれぞれ前記中蓋部の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ設けられた集中排気室に連通していること、
    を特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載の鉛蓄電池。
  7. 前記セル室及び排気室は2n個(nは2以上の整数)設けられていて、前記第2の長手方向流体通路は、前記中蓋部を長手方向に二分する位置で第1の部分と第2の部分とに隔壁で仕切られ、
    前記排気室間幅方向流体通路は2つ設けられて、一方の排気室間幅方向流体通路が前記第1の長手方向流体通路と前記第2の長手方向流体通路の第1の部分との間を接続し、他方の排気室間幅方向流体通路が前記第1の長手方向流体通路と前記第2の長手方向流体通路の第2の部分との間を接続するように設けられている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の鉛蓄電池。
  8. 前記中蓋部の長手方向の一端寄りに配置されたn個の排気室は、前記一方の長手方向対向面を前記中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設けられ、
    前記中蓋部の長手方向の他端寄りに配置された他のn個の排気室は、前記一方の長手方向対向面を前記中蓋部の長手方向の他端側に位置させた状態で設けられている請求項7に記載の鉛蓄電池。
  9. 全体がほぼ直方体状に形成された電槽本体と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部とを有して、前記電槽本体の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽を備えて、前記電槽の長手方向の一端側から他端側に順に並ぶ第1ないし第6のセル室が前記電槽内に形成され、前記電槽の長手方向の一端と他端との間を延びていて前記電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部が前記蓋部の一部に設けられて前記中蓋部の上に上蓋部が接合され、前記第1ないし第6のセル室にそれぞれ対応する独立した第1ないし第6の排気室が前記中蓋部と上蓋部との間に形成されて、各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して流通孔が設けられ、前記中蓋部と上蓋部との間に位置させて前記電槽の長手方向の一端寄りの位置及び他端寄りの位置にそれぞれ第1及び第2の集中排気室が設けられて前記第1ないし第6の排気室が前記第1及び第2の集中排気室に連通させられ、前記第1及び第2の集中排気室が排気口を通して外部に開放されている鉛蓄電池において、
    各排気室は、前記中蓋部の幅方向に相対する一対の幅方向対向面と、前記中蓋部の長手方向に相対する一対の長手方向対向面とを有して、各排気室内に4つのコーナ部が形成され、
    前記中蓋部の幅方向の一端側で前記第1ないし第6の排気室の外側を前記中蓋部の長手方向に沿って伸びるように設けられて一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第2の集中排気室に接続された第1の長手方向流体通路と、前記中蓋部の幅方向の他端側で前記第1ないし第6の排気室の外側を前記中蓋部の長手方向に沿って伸びるように設けられた第2の長手方向流体通路と、前記第2の排気室と第3の排気室との間を通して前記第1の長手方向流体通路と第2の長手方向流体通路との間を接続する第1の排気室間幅方向流体通路と、前記第4の排気室と第5の排気室との間を通して前記第1の長手方向流体通路と第2の長手方向流体通路との間を接続する第2の排気室間幅方向流体通路とが前記上蓋部と中蓋部との間に形成され、
    前記流通孔は、電解液注入孔を兼ねる形で、かつ各排気室の一方の長手方向対向面と前記第2の長手方向流体通路側に位置する各排気室の一方の幅方向対向面との間に形成されている1つのコーナ部付近に位置させて各排気室内に1つだけ設けられ、
    各排気室内には、各排気室の他方の長手方向対向面に沿って前記中蓋部の幅方向に伸びて前記1つのコーナ部の対角位置にある他のコーナ部に一端が開口し、他端が前記第2の長手方向流体通路内に開口した排気室内幅方向流体通路を各排気室の前記他方の長手方向対向面との間に形成する流体通路形成用壁部と、前記排気室内幅方向流体通路の前記一端の開口部付近で前記流体通路形成用壁部に一体化されるとともに該流体通路形成用壁部から各排気室の前記一方の長手方向対向面側に突出して該一方の長手方向対向面の手前の位置で先端が終端した隔壁部とが前記中蓋部及び上蓋部に一体化された状態で設けられて、各排気室の前記隔壁部と前記一方の幅方向対向面との間に電解液収容空間が形成され、
    前記流通孔の少なくとも一部を前記電解液収容空間内に位置させるように前記隔壁部の先端の終端位置が設定されていること、
    を特徴とする鉛蓄電池。
  10. 前記電槽がその長手方向のいずれかの端部を下にした状態で転倒して、各排気室内の流通孔が前記排気室内幅方向流体通路よりも上方に位置する状態になったときにセル室から前記流通孔を通して各排気室内に流出するすべての電解液を前記電解液収容空間に収容し得るように前記電解液収容空間の容積が設定されていること、
    を特徴とする請求項9に記載の鉛蓄電池。
  11. 各排気室内には、前記流通孔よりも前記隔壁部側に寄った位置で各排気室の前記一方の長手方向対向面に一体化されて該一方の長手方向対向面から突出して前記電解液収容空間内を前記流体通路形成用壁部側に伸びる障壁部が前記中蓋部及び上蓋部に一体化されて更に設けられ、
    前記障壁部は、各排気室の前記他方の長手方向対向面と一方の幅方向対向面との間に形成されているコーナ部側に傾斜した状態で設けられてその先端が前記流体通路形成用壁部の手前の位置で終端されている請求項9または10に記載の鉛蓄電池。
  12. 前記第2の長手方向流体通路は、第3の排気室と第4の排気室との境界部に設けられた隔壁により第1の部分と第2の部分とに2分され、
    前記第1及び第2の排気室間幅方向流体通路はそれぞれ、第2の排気室と第3の排気室との間、及び第4の排気室と第5の排気室との間に設けられている請求項9,10または11に記載の鉛蓄電池。
  13. 前記第1ないし第3の排気室は、それぞれの一方の長手方向対向面を前記中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設けられ、
    前記第4ないし第6の排気室は、それぞれの一方の長手方向対向面を前記中蓋部の長手方向の他端側に位置させた状態で設けられていること、
    を特徴とする請求項8,9,10,11または12に記載の鉛蓄電池。
  14. 前記流通孔は単一の孔からなっていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載の鉛蓄電池。
  15. 前記流通孔は複数の孔の集合体からなっていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つの鉛蓄電池。
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