JP2010201646A - リライタブル記録媒体の消去装置及びこの消去装置を備えるプリンタ - Google Patents

リライタブル記録媒体の消去装置及びこの消去装置を備えるプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】リライタブル記録媒体に現実に発生している消去不良を正しく判定できるようにする。
【解決手段】案内経路104に沿って搬送されるリライタブル記録媒体Pに熱エネルギーを付与してその記録内容を消去する消去部107よりも案内経路104の下流位置に、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の光反射程度を電気信号に変換して出力する光電センサ111を配置し、光電センサ111の出力値を、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否を決する値として設定された所定のスレッショルド値と比較し、その比較結果に応じてリライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否を判定し、消去状態が良好でないと判定した場合にはエラー信号を出力するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、リライタブル記録媒体の記録内容を消去するリライタブル記録媒体の消去装置及びこの消去装置を備えるプリンタに関する。
従来、印加される熱エネルギーに応じて情報の記録(画像形成)及び消去(画像消去)を繰り返し行なうことができるリライタブル記録媒体が開発され、実用化されている。このようなリライタブル記録媒体は、繰り返し使用できるといっても寿命があり、繰り返しの使用によって消去状態の不良が生ずる。そこで、リライタブル記録媒体の寿命管理が必要となる。リライタブル記録媒体の寿命を管理する手法として、特許文献1は、リライタブル記録媒体に情報の記録(印字)回数をバーコードで記録(印字)し、このバーコードを読み出してリライト回数をカウントする技術を開示している。
特許文献1は、また、リライタブル記録媒体の印字領域に対する情報の記録(印字)に際して、印字領域以外の領域の複数個所に判定用シンボルを印字しておき、これらの判定用シンボルを光学的に読み取り、その成否に基づきリライタブル記録媒体の再使用の可否を判定するようにした技術も開示している。
特開2006−150706公報
寿命が到来したリライタブル記録媒体に生ずる大きな問題は、消去不良である。例えば、機密性が高い書類に消去不良が生ずると機密漏えいの問題が生ずるし、機密性はない書類でも消去不良によって記録(印字)内容が判読しづらくなってしまうのは問題である。
これに対して、特許文献1が開示している上記リライト回数をカウントする技術は、リライト回数をもって寿命の到来を判定するだけであって、現実に消去不良が生じているのかどうかを正しく判定できるものではない。
また、特許文献1が開示している判定用シンボルの読み取り成否に基づく再使用可否の判定技術は、判定用シンボルを光学的に読み取れるかどうかを判定することはできても、消去不良が生じているかどうかの判定には役立たない。
この発明は、このような点に鑑みなされたもので、リライタブル記録媒体に現実に発生している消去不良を正しく判定できるようにすることを目的とする。
本発明のリライタブル記録媒体の消去装置は、熱エネルギーを付与することで記録及び消去が可能なリライタブル記録媒体を案内経路に沿って搬送する用紙搬送部と、前記案内経路に沿って搬送されるリライタブル記録媒体に熱エネルギーを付与してその記録内容を消去する消去部と、前記消去部よりも前記案内経路中の下流側でのリライタブル記録媒体の記録面の光反射程度を電気信号に変換して出力する光電センサと、前記光電センサの出力値とリライタブル記録媒体の記録面の消去状態の良否を決する値として設定された所定のスレッショルド値とを比較し、その比較結果に応じてリライタブル記録媒体の記録面の消去状態の良否を判定し、消去状態が良好でないと判定した場合にはエラー信号を出力する制御部と、を備える。
本発明のプリンタは、請求項1ないし4のいずれか一記載のリライタブル記録媒体の消去装置と、前記案内経路の終端に連絡して消去済みのリライタブル記録媒体を第2の案内経路に沿って搬送する第2の用紙搬送部と、前記第2の案内経路に沿って搬送されるリライタブル記録媒体に熱エネルギーを付与して印字を行なう印字部と、を備える。
本発明によれば、光電センサの出力に基づいてリライタブル記録媒体の現実の光反射状態を観察することができ、したがって、リライタブル記録媒体に生じている消去不良を正しく判定することができる。
本実施の形態のリライタブルプリントシステムの外観斜視図である。 リライタブルプリントシステムの縦断側面図である。 リライタブルプリントシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 消去装置の制御部が実行するリライタブル記録媒体の消去不良の判定処理の流れを示すフローチャートである。 光電センサの出力電圧値とリライタブル記録媒体の消去不良判定との関係を説明するために、横軸にリライタブル記録媒体の幅をとり縦軸に光電センサの出力電圧値をとったグラフであり、(a)は消去不良非発生時、(b)は消去不良発生時の状態をそれぞれ示すグラフである。 プリンタの制御部が実行するリライタブル記録媒体の消去不良発生判定があった場合の処理の流れを示すフローチャートである。 消去装置の制御部が実行するリライタブル記録媒体の消去不良の判定回路の回路構成を示すブロック図である(変形例1)。 本実施の形態の消去装置を内蔵して備えるプリンタの縦断側面図である(変形例2)。 消去装置の制御部が実行する媒体種別判定処理の流れを示すフローチャートである。 消去装置の制御部が実行するスレッショルド値の設定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の消去装置を内蔵して備えるプリンタの縦断側面図である(変形例3)。 消去装置の制御部が実行する媒体種別判定処理の流れを示すフローチャートである。 消去装置の制御部が実行するリライタブル記録媒体の消去不良の判定処理の流れを示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について説明する。ここでは、リライタブル記録媒体Pに記録されている情報を消去するための消去装置101とリライタブル記録媒体Pに情報を記録するためのプリンタ201とが別体で組み合わされたリライタブルプリントシステム11としての形態を基本となる形態として述べた後(図1〜図6参照)、様々な変形例(図7〜図13参照)を紹介する。
ここで、リライタブル記録媒体Pは、熱エネルギーを印加することによって情報を記録(画像形成)及び消去(画像消去)が可能な媒体である。より詳細には、リライタブル記録媒体Pは、紙や樹脂フィルム等の媒体表面にロイコ染料や顕色剤などを含む可逆性感熱記録層が重層されて形成されており、加熱後の急冷によって印刷内容が定着し、加熱後の徐冷によって印刷内容が消去されるという特性を有している。情報を画像として担持できる媒体であれば、紙や樹脂フィルム等以外のものでも、媒体として利用することができる。リライタブル記録媒体Pにおいて、可逆性感熱記録層が重層されて形成されている面は、情報を記録(画像形成)及び消去(画像消去)可能な記録面P1をなす。
(基本となる形態)
図1は、リライタブルプリントシステム11の外観斜視図である。リライタブルプリントシステム11は、消去装置101とプリンタ201とが組み合わされて構成されている。プリンタ201は、前面左側に操作表示部202を備え、前面右側にリライタブル記録媒体Pの排紙口203を有するフロントパネル204を備えている。消去装置101は、プリンタ201の背面に連結されており、内部でプリンタ201に連通している。
図2は、リライタブルプリントシステム11の縦断側面図である。
消去装置101は、単票形態のリライタブル記録媒体Pをリフタ102の上に積層状態で載置して収納保持する媒体収納部103を内蔵している。媒体収納部103は、案内経路104を介して消去媒体排出口105に連通している。運用上、リライタブル記録媒体Pは、記録面P1の側を上に向けてリフタ102に載置される。消去装置101は、媒体収納部103に収納保持されているリライタブル記録媒体Pのうち最上位のもののみを他のリライタブル記録媒体Pから分離して案内経路104に給送するためのピックアップ部106を内蔵している。リフタ102は、ピックアップ部106によるリライタブル記録媒体Pの給送に応じて消費された分だけ上昇し、積層保持しているリライタブル記録媒体Pを持ち上げる。
案内経路104には、ピックアップ部106によって給送されてきたリライタブル記録媒体Pを搬送し、かつ、リライタブル記録媒体Pに対して熱エネルギーを印加する消去部107が配置されている。消去部107は、案内経路104に沿って配置されているヒートローラ108と、案内経路104を介してヒートローラ108に当接しているプレスローラ109とを主体に構成されている。ヒートローラ108は、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の側に配置され、プレスローラ109は、その裏面側に配置されている。消去部107は、ヒートローラ108の回転駆動による回転とこれに従動して回転するプレスローラ109の従動回転とによって、ピックアップ部106によって給送されてきたリライタブル記録媒体Pに搬送力を付与する。ここに、消去部107は、リライタブル記録媒体Pを案内経路104に沿って搬送する用紙搬送部として機能する。ヒートローラ108は、通電によって発熱するヒータ110を内蔵し、案内経路104中のリライタブル記録媒体Pの記録面P1に対して、ヒータ110の発熱によって熱エネルギーを印加する。ヒータ110の発熱による熱エネルギーは、発熱後にリライタブル記録媒体Pの記録面P1を徐冷する程度の比較的低い熱エネルギーである。これにより、リライタブル記録媒体Pの記録面P1が加熱後に徐冷され、記録面P1に記録されていた画像が消去される。これが、案内経路104に沿って搬送されるリライタブル記録媒体Pに熱エネルギーを付与してその記録内容を消去するという消去部107の本来的な役割である。
案内経路104には、消去部107よりも下流側に位置させて、光電センサ111が配置されている。光電センサ111は、案内経路104中のリライタブル記録媒体Pに向けて光を照射する発光部111aと、リライタブル記録媒体Pの反射光を受光する受光部111bとを有している。このような光電センサ111には、一例として、ライン型の光センサを用いることができる。別の一例として、案内経路104でのリライタブル記録媒体Pの幅方向に配列された複数個の発光部111a及び受光部111bによって光電センサ111を構成することもできる。このような光電センサ111は、受光部111bにて、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の光反射程度を電気信号に変換して出力する。
プリンタ201は、消去装置101が内蔵する案内経路104の終端である消去媒体排出口105に連絡する消去媒体導入口205を背面側に有している。この消去媒体導入口205は、リライタブル記録媒体Pを案内する第2の案内経路206を介してフロントパネル204に形成された排紙口203に連絡している。第2の案内経路206には、第2の用紙搬送部としての三対の搬送ローラ対207が配置され、これらの搬送ローラ対207によって情報消去済みのリライタブル記録媒体Pを搬送可能となっている。
このようなプリンタ201は、第2の案内経路206の終端である排紙口203の近傍に位置させて、リライタブル記録媒体Pに熱エネルギーを付与して印字を行なう印字部208を内蔵している。印字部208は、第2の案内経路206に沿って配置されているプラテン209と、第2の案内経路206を介してプラテン209に当接しているライン型のサーマルプリントヘッド210とを主体に構成されており、第2の案内経路206に沿わせてリライタブル記録媒体Pを搬送する第2の用紙搬送部としての役割も担う。サーマルプリントヘッド210は、電圧の印加によって発熱する複数個の発熱素子(図示せず)を一列に配列したもので、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の側に配置されている。発熱素子の発熱による熱エネルギーは、発熱後にリライタブル記録媒体Pの記録面P1を急冷するに十分な程度の比較的高い熱エネルギーである。これにより、発熱素子の選択的な発熱の後にリライタブル記録媒体Pの記録面P1が急冷され、記録面P1に情報が記録(画像形成)される。プラテン209は、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の裏面側に配置されており、その回転によってリライタブル記録媒体Pを搬送する。このような構造上、サーマルプリントヘッド210は主走査方向の画像記録を担い、プラテン209は副走査方向の画像記録を担うことになる。
プリンタ201は、更に、第2の案内経路206中、印字部208の直前上流位置に位置させて媒体レジストセンサ211を内蔵している。媒体レジストセンサ211は、搬送ローラ対207によって搬送されてきたリライタブル記録媒体Pを検出し、後続する印字部208による印字の同期をとるために設けられている。このような媒体レジストセンサ211は、一例として、透過型の光センサによって形成されている。
図3は、リライタブルプリントシステム11のハードウェア構成を示すブロック図である。消去装置101とプリンタ201とは、それぞれが有する通信インターフェイス151、251を接続するコネクトケーブルCBによって、データ通信自在に接続されている。
消去装置101は、情報処理を実行するハードウェア資源として、制御部152を有している。制御部152は、各種演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU153に、フラッシュROM154とEEPROM155とがバスラインBL1を介して接続されることにより構成されている。フラッシュROM154は、各種設定値や各種テーブル等を書き替え自在に記憶し、その記憶内容を給電なしに保持可能である。EEPROM155は、動作プログラムを格納している。制御部152のCPU153は、その動作プログラムに従い各種処理を実行し、各部を駆動制御して消去装置101に情報消去(画像消去)動作を実行させる。フラッシュROM154とEEPROM155とは、データを記憶する記憶部としての役割を果たす。
CPU153は、バスラインBL1を介して、リフタ102(図2参照)の駆動源となるリフタ駆動部156、給紙搬送系を構成するピックアップ部106及びヒートローラ108の回転駆動源であるモータ(図示せず)を制御するためのモータコントローラ157、ヒータ110を制御するためのヒータコントローラ158、及び、光電センサ111から信号を取り込むためのセンサ入力回路159と接続している。センサ入力回路159は、光電センサ111の出力電圧をアナログデジタル変換して取り込んで2値化する回路構成を有している。そして、プリンタ201と通信するための前述した通信インターフェイス151も、バスラインBL1を介してCPU153に接続されている。
プリンタ201は、情報処理を実行するハードウェア資源として、制御部252を有している。制御部252は、CPU253に、SRAM254とフラッシュROM255とEEPROM256とがバスラインBL2を介して接続されることにより構成されている。SRAM254は、一時記憶データ等の可変データを書き替え自在に記憶し、ワークエリアとして利用される。EEPROM256は、動作プログラムを格納している。制御部252のCPU253は、その動作プログラムに従い各種処理を実行し、各部を駆動制御してプリンタ201に情報記録(画像形成)動作を実行させる。
CPU253は、バスラインBL2を介して、サーマルプリントヘッド210を制御するためのヘッド制御回路257、搬送系を構成する搬送ローラ対207及びプラテン209の回転駆動源であるモータ(図示せず)を駆動制御するためのモータコントローラ258、操作表示部202、及び、媒体レジストセンサ211から信号を取り込むためのセンサ入力回路259と接続している。消去装置101と通信するための前述した通信インターフェイス251も、バスラインBL2を介してCPU253に接続されている。通信インターフェイス251は、図示しない外部機器にも接続され、プリンタ201を外部機器と通信可能にする。
このようなリライタブルプリントシステム11では、プリンタ201が通信インターフェイス251を介して図示しない外部機器から画像形成指令を受信すると、通信インターフェイス251を介してプリンタ201から消去装置101に起動指令を出力する。消去装置101は、通信インターフェイス151を介して起動指令を受信すると、制御部152がモータコントローラ157にリライタブル記録媒体Pの給紙搬送信号を入力する。これにより、ピックアップ部106及び消去部107のヒートローラ108が回転駆動される。すると、ピックアップ部106は、媒体収納部103に積層されているリライタブル記録媒体Pのうち最上位のものを他のリライタブル記録媒体Pから分離して案内経路104に給送し、ヒートローラ108は、給送されたリライタブル記録媒体Pを消去媒体排出口105に向けて搬送する。この際、制御部152は、ヒータコントローラ158にヒータ110の駆動信号を入力しており、ヒータ110が加熱状態となっている。これにより、リライタブル記録媒体Pを搬送するヒートローラ108が加熱され、リライタブル記録媒体Pの記録面P1には比較的低い熱エネルギーが印加されることで加熱後に徐冷され、記録面P1に記録されていた画像情報の消去が可能となる。
プリンタ201の制御部252は、タイミングをとってモータコントローラ258に駆動信号を入力する。これにより、搬送ローラ対207及び印字部208のプラテン209が回転駆動される。そこで、プリンタ201は、消去装置101が消去媒体排出口105から排出した情報消去済みのリライタブル記録媒体Pを消去媒体導入口205から受け入れて搬送ローラ対207により搬送する。そして、制御部252は、媒体レジストセンサ211がリライタブル記録媒体Pを検出したタイミングで同期をとり、図示しない外部機器から画像形成指令と共に受信した印字データに基づいて印字部208を制御し、リライタブル記録媒体Pの記録面P1に対する情報の記録(画像形成)を行なう。その後、プリンタ201は、記録面P1に情報が記録されたリライタブル記録媒体Pを排紙口203から排紙する。
このような基本的な処理手順の中で、リライタブルプリントシステム11は、消去装置101において消去したリライタブル記録媒体Pの記録面P1の情報消去状態を評価し、消去不良が現実に生じているかどうかを判定する。以下、このような判定処理について詳しく述べる。
図4は、消去装置101の制御部152が実行するリライタブル記録媒体Pの消去不良の判定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、消去装置101のEEPROM155が格納している動作プログラムに従い制御部152のCPU153が実行する。CPU153は、通信インターフェイス151を介してプリンタ201から起動指令を受信すると(ACT101のY)、光電センサ111によるセンシングを開始する(ACT102)。つまり、発光部111aを発光させ、受光部111bの出力電圧の監視を実行する。この際、光電センサ111のセンシング位置にリライタブル記録媒体Pが達すると、光反射率が高まって受光部111bの出力電圧値が上昇する。これをもって、CPU153は、媒体検出を判定し(ACT103)、これをトリガとして受光部111bの出力電圧値と所定のスレッショルド値との比較処理を実行する(ACT104)。この処理について、図5を参照して説明する。
図5は、光電センサ111(受光部111b)の出力電圧値とリライタブル記録媒体Pの消去不良判定との関係を説明するために、横軸にリライタブル記録媒体Pの幅をとり縦軸に光電センサ111の出力電圧値をとったグラフである。図5(a)は消去不良非発生時の状態を示し、図5(b)は消去不良発生時の状態を示している。受光部111bの出力電圧値は、受光部111bが受光する光量に比例する。つまり、受光光量が多いほど受光部111bの出力電圧値が上昇する。そこで、ACT103でリライタブル記録媒体Pの検出を判定した後の受光部111bの出力電圧値は、もしもリライタブル記録媒体Pの記録面P1の画像が綺麗に消去されているとすると、概ね、図5(a)のグラフAのようになる。この場合、グラフAとして示すように、受光部111bの出力電圧値は、リライタブル記録媒体Pの全幅に渡り略均一の分布を示す。これに対して、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の画像中、例えば真中よりもやや右側の部分が綺麗に消去されていないとすると、受光部111bの出力電圧値は、一例として、図5(b)のグラフBのようになる。つまり、受光部111bの出力電圧値は、リライタブル記録媒体Pの真中よりもやや右側の部分において、B1として示されるように落ち込んだ状態となる。
そこで、本実施の形態では、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の画像が十分に消去されているかどうかという観点から、受光部111bの出力電圧値と比較すべきスレッショルド値を設定し、この値をフラッシュROM154に格納している。つまり、スレッショルド値は、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の画像が十分に消去されている場合には受光部111bの出力電圧値が上回り、画像消去が不十分な場合には下回るような値として設定されている。この場合、スレッショルド値は、画像消去の目的に応じて設定される。例えば、高度な画像消去を求める場合には高めのスレッショルド値に、ある程度の画像消去残りが許容される場合には低めのスレッショルド値に設定される。
図5に示す一例では、受光部111bの出力電圧値の分布がグラフAを示す場合(図5(a))、どの領域でも出力電圧値がスレッショルド値を上回っており、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の記録画像は綺麗に消去されていると判定することができる。これに対して、受光部111bの出力電圧値の分布がグラフBを示す場合(図5(b))、B1部分において出力電圧値がスレッショルド値を下回っているので、リライタブル記録媒体Pの記録面P1に消去不良が発生していると判定することができる。
図4のフローチャートの説明に戻る。制御部152のCPU153は、光電センサ111の受光部111bの出力電圧値とフラッシュROM154に格納されている所定のスレッショルド値との比較処理を実行したならば(ACT104)、その比較結果に応じてリライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否を判定する。つまり、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったかどうかを判定する(ACT105)。この際、一瞬でも受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回った場合には下回ったと判定する(ACT105のY)ようにしても良く、連続した所定時間だけ下回った場合にのみ下回ったと判定する(ACT105のY)ようにしても良く、下回った回数が所定回数を超えた場合にのみ下回ったと判定する(ACT105のY)ようにしても良く、あるいは、所定時間内に下回った回数が所定回数を超えた場合にのみ下回ったと判定する(ACT105のY)ようにしても良い。ACT105において、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を連続した所定時間だけ下回った場合にのみ下回ったと判定するようにした場合には、リライタブル記録媒体Pの記録面P1にたまたま付着していた汚れや塵等による誤検出の回避が可能となる。このような効果は、下回った回数が所定回数を超えた場合にのみ下回ったと判定する場合、所定時間内に下回った回数が所定回数を超えた場合にのみ下回ったと判定する場合にも、同様に発生する。
制御部152のCPU153は、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったと判定しない場合(ACT105のN)、媒体非検出の判定に待機する(ACT106)。媒体非検出は、搬送されるリライタブル記録媒体Pが光電センサ111によるセンシング領域を抜けたことを意味する。そこで、CPU153は、媒体非検出の判定(ACT106のY)がなされる前に、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったと判定した場合には、プリンタ201にエラー報告を送信した後(ACT105のY、ACT107)、下回ったと判定しないまま媒体非検出を判定した場合にはエラー報告をすることなく(ACT105のN、ACT106のY)、光電センサ111によるセンシングを終了する(ACT108)。エラー報告は、エラー信号を出力し、このエラー信号をプリンタ201に送信することによってなされる。したがって、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の画像消去が不十分である場合、消去装置101はプリンタ201にエラー信号の送信をもってエラー報告を行なうことになる。
図6は、プリンタ201の制御部252が実行するリライタブル記録媒体Pの消去不良発生判定があった場合の処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、プリンタ201のEEPROM256が格納している動作プログラムに従い制御部252のCPU253が実行する。CPU253は、消去装置101からのエラー報告の受信判定(ACT201)、媒体レジストセンサ211によるリライタブル記録媒体Pの先端検出判定(ACT202)に待機している。CPU253は、リライタブル記録媒体Pの先端検出判定(ACT202のY)の前にエラー報告の受信を判定すると(ACT201のY)、例えばSRAM254にワークエリアにエラー印字セットを実行する(ACT203)。そこで、CPU253は、リライタブル記録媒体Pの先端検出判定をしたならば(ACT202のY)、SRAM254のワークエリアを参照し、エラー印字セットの有無を判定する(ACT204)。そして、CPU253は、エラー印字セットを判定しない場合には(ACT204のN)、外部機器から画像形成指令と共に受信した印字データに基づいて画像形成を実行し(ACT205)、エラー印字セットを判定した場合には(ACT204のY)、エラー印字を実行する(ACT206)。エラー印字は、一例として、「用紙の寿命です」等の文字を印字部208によって印字することでなされる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光電センサ111の出力に基づいてリライタブル記録媒体Pの現実の光反射状態を観察することができる。したがって、リライタブル記録媒体Pに生じている消去不良を正しく判定することができる。
(変形例1)
上記基本となる形態(図1〜図6参照)では、光電センサ111の出力電圧をセンサ入力回路159がアナログデジタル変換して取り込んで2値化し、その値を制御部152のCPU153が所定のスレッショルド値と比較することで、リライタブル記録媒体Pの記録面P1に消去不良が発生していないかどうかを判定するようにしている(図4のACT104〜ACT105)。これに対して、このような制御部152の処理は、デジタル回路によっても実行可能である。
図7は、消去装置101の制御部152が実行するリライタブル記録媒体Pの消去不良の判定回路の回路構成を示すブロック図である。この回路では、比較器171の一方の入力端子に光電センサ111の出力が入力され、もう一方の入力端子にレファレンス信号が入力されるようになっている。レファレンス信号は、図5(a)、(b)に例示するスレッショルド値となる電圧値である。これにより、比較器171は、光電センサ111の受光部111bの出力電圧値がレファレンス信号の値であるスレッショルド値を上回っている場合と下回った場合とで出力値を反転する。一例として、比較器171は、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を上回っている場合にはHレベル、下回った場合にはLレベルを出力するように論理構成されている。そして、比較器171の出力信号は論理ゲート172の一方の入力端子に入力され、論理ゲート172において、もう一方の入力端子に入力されているレベル信号との間の論理がとられる。一例として、論理ゲート172がANDゲートであり、前記もう一方の入力端子にHレベルが入力されているとすると、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を上回っている場合の比較器171の出力はHレベルなので、論理ゲート172の出力もHレベルとなる。これに対して、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回った場合、比較器171の出力はLレベルとなるので、論理ゲート172の出力もLレベルとなる。そこで、制御部152は、論理ゲート172の出力レベルを参照することで、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を上回っているか下回ったか、換言すると、リライタブル記録媒体Pの記録面P1に消去不良が発生しているかどうかを知ることができる。
別の一例として、比較器171と論理ゲート172との間に介在させる回路173として、遅延回路を設けても良い。この場合の遅延回路は、比較器171からの出力が所定時間Lレベルを維持した場合にのみLレベルを出力して論理ゲート172に入力するよう回路構成する。これにより、リライタブル記録媒体Pの記録面P1にたまたま付着していた汚れや塵等による誤検出の回避が可能となる。
別の一例として、比較器171と論理ゲート172との間に介在させる回路173として、カウンタ回路を設けても良い。この場合のカウンタ回路は、比較器171からの出力がLレベルを維持した回数をカウントし、その回数が所定値を超えた場合にのみLレベルを出力して論理ゲート172に入力するよう回路構成する。この場合にも、リライタブル記録媒体Pの記録面P1にたまたま付着していた汚れや塵等による誤検出の回避が可能となる。
更に別の一例として、比較器171と論理ゲート172との間に介在させる回路173として、タイマ回路及びカウンタ回路を設けても良い。この場合のタイマ回路は、カウンタによるカウント時間を所定時間に限るよう回路構成する。そして、カウンタ回路は、比較器171からの出力がLレベルを維持した回数をタイマ回路によって限られた所定時間内だけカウントし、その回数が所定値を超えた場合にのみLレベルを出力して論理ゲート172に入力するよう回路構成する。この場合にも、リライタブル記録媒体Pの記録面P1にたまたま付着していた汚れや塵等による誤検出の回避が可能となる。
(変形例2)
上記基本となる形態(図1〜図6参照)では、消去装置101とプリンタ201とが別体で組み合わされたリライタブルプリントシステム11としての形態を紹介した。これに対して、変形例2では、消去装置101を組み込み、内蔵して備えるプリンタ201として構成した態様を紹介する。元々変形例2は、消去装置101とプリンタ201とが一体化された形態であるため、個々の構成要素自体は上記基本となる形態とは相違する。但し、ここでは説明の便宜上、同一の機能を有する構成要素については基本となる形態と同一の符号を付して説明する。
図8は、本実施の形態の消去装置101を内蔵して備えるプリンタ201の縦断側面図である(変形例2)。プリンタ201は、媒体収納部103から排紙口203に至る単一の案内経路231を有している。案内経路231には、その上流側から下流側に向けて、ピックアップ部106、データコードリーダ232、消去装置101、搬送ローラ対207、媒体レジストセンサ211、及び、印字部208が順に配列されている。そこで、案内経路231は、消去装置101の案内経路104によって形成される領域とプリンタ201の第2の案内経路206によって形成される領域とによって形成されている。このような案内経路231に沿って配列される構成物のうち、データコードリーダ232は、本変形例2で始めて紹介する構成物であり、リライタブル記録媒体Pにコードシンボル(バーコード、二次元コード等)の形態で記録されている識別子ID(図9参照)を光学的に読み取る構造のものである。
本変形例2は、消去装置101とプリンタ201とが一体化されているのみならず、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能としている点でも、上記基本となる形態と相違している。つまり、変形例2では、リライタブル記録媒体Pの記録面にコードシンボルの形態で識別子ID(図9参照)を記録しておき、これをデータコードリーダ232(図8参照)で読み取り、読み取った識別子IDに基づいてリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定し、判定した使途種別に応じてスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を設定するようにしている。そこで、プリンタ201は、読み取った識別子IDに基づいてリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定するために、識別子IDと使途種別との対応関係を定義する使途種別定義256a(図9参照)をEEPROM256に記憶保存している。また、消去装置101は、リライタブル記録媒体Pの使途種別毎にスレッショルド値を定義するスレッショルド値定義155a(図10参照)をEEPROM155に記憶保存している。
図9は、プリンタ201の制御部252が実行する媒体種別判定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、EEPROM256が格納している動作プログラムに従い制御部252のCPU253が実行する。制御部252のCPU253は、通信インターフェイス251を介して図示しない外部機器から画像形成指令を受信すると、コードシンボル解析のための起動指令を発行する。そこで、CPU253は、起動指令の発行を判定すると(ACT221)、データコードリーダ232にデータコードの読み取りを指示することで読み取りを開始する(ACT222)。CPU253は、データコードリーダ232からデータコードの解析結果である識別子IDを受信すると(ACT223のY)、読み取り終了を宣言し(ACT224)、EEPROM256の使途種別定義256aを検索して、受信した識別子IDからリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定する(ACT225)。CPU253は、判定したリライタブル記録媒体Pの使途種別をSRAM254のワークエリアに記憶する(ACT226)。
図10は、消去装置101の制御部152が実行するスレッショルド値の設定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、消去装置101のEEPROM155が格納している動作プログラムに従い制御部152のCPU153が実行する。CPU153は、通信インターフェイス151を介してプリンタ201から起動指令を受信すると(ACT121のY)、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値を設定する(ACT122)。この処理は、消去装置101の制御部152がプリンタ201に対して、図9のACT226でSRAM254のワークエリアに記憶したリライタブル記録媒体Pの使途種別の送信要求を送信し、EEPROM155のスレッショルド値定義155aを検索して、プリンタ201から受信した使途種別からスレッショルド値を判定し、判定したスレッショルドをフラッシュROM154に設定することにより実行される。その後、消去装置101の制御部152は、図4のACT102以降の処理を実行する。
以上説明したように、変形例2によれば、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能としたので、リライタブル記録媒体Pの使途種別に即した消去状態良否の判定を行なうことができる。例えば、機密程度の度合いが高い使途種別の場合には、EEPROM155のスレッショルド値定義155a中でスレッショルド値を比較的高く定義しておくことで、記録面P1の記録情報が綺麗に消去されている場合にのみ消去状態良と判定し、機密保持を図ることができる。これに対して、機密でない通常書類としての使途種別の場合には、EEPROM155のスレッショルド値定義155a中でスレッショルド値を比較的低く定義しておくことで、記録面P1の記録情報がある程度消去されている場合には消去状態良と判定し、リライタブル記録媒体Pの使用可能回数を不要に少なくしないようにすることができる。
なお、変形例2では、消去装置101の制御部152とプリンタ201の制御部252とを別個に設けた構成を例示するが、これらの制御部152、252を統合させて構成しても良い。
(変形例3)
上記基本となる形態(図1〜図6参照)では、消去装置101とプリンタ201とが別体で組み合わされたリライタブルプリントシステム11としての形態を紹介した。これに対して、変形例3でも、変形例2と同様に、消去装置101を組み込み、内蔵して備えるプリンタ201として構成した態様を紹介する。本本変形例3は、消去装置101とプリンタ201とが一体化された形態であるため、個々の構成要素自体は上記基本となる形態とは相違する。但し、ここでは説明の便宜上、同一の機能を有する構成要素については基本となる形態と同一の符号を付して説明する。
図11は、本実施の形態の消去装置を内蔵して備えるプリンタ201の縦断側面図である(変形例3)。プリンタ201は、媒体収納部103から排紙口203に至る単一の案内経路231を有している。案内経路231には、その上流側から下流側に向けて、ピックアップ部106、消去装置101、搬送ローラ対207、搬送ローラ対207の間に位置するRFIDリーダ233、媒体レジストセンサ211、及び、印字部208が順に配列されている。そこで、案内経路231は、消去装置101の案内経路104によって形成される領域とプリンタ201の第2の案内経路206によって形成される領域とによって形成されている。このような案内経路231に沿って配列される構成物のうち、RFIDリーダ233は、本変形例3で始めて紹介する構成物であり、リライタブル記録媒体Pに内蔵されているRFIDチップに記録されている情報を近距離無線通信によって読み取る構造のものである。
本変形例3は、消去装置101とプリンタ201とが一体化されているのみならず、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能としている点でも、上記基本となる形態と相違している。つまり、変形例3では、リライタブル記録媒体Pに2値化されたデータの形態で識別子ID(図12参照)を記憶するRFIDチップを内蔵させておき、これをRFIDリーダ233(図11参照)で読み取り、読み取った識別子IDに基づいてリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定し、判定した使途種別に応じてスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を設定するようにしている。そこで、プリンタ201は、読み取った識別子IDに基づいてリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定するために、識別子IDと使途種別との対応関係を定義する使途種別定義256a(図12参照)をEEPROM256に記憶保存している。また、消去装置101は、リライタブル記録媒体Pの使途種別毎にスレッショルド値を定義するスレッショルド値定義155a(図13参照)をEEPROM155に記憶保存している。
図12は、プリンタ201の制御部252が実行する媒体種別判定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、EEPROM256が格納している動作プログラムに従い制御部252のCPU253が実行する。制御部252のCPU253は、通信インターフェイス251を介して図示しない外部機器から画像形成指令を受信すると、コードシンボル解析のための起動指令を発行する。そこで、CPU253は、起動指令の発行を判定すると(ACT241)、RFIDリーダ233にRFIDチップが記憶する識別子IDの読み取りを指示することで読み取りを開始する(ACT242)。CPU253は、RFIDリーダ233から識別子IDを受信すると(ACT243のY)、読み取り終了を宣言し(ACT244)、EEPROM256の使途種別定義256aを検索して、受信した識別子IDからリライタブル記録媒体Pの使途種別を判定する(ACT245)。CPU253は、判定したリライタブル記録媒体Pの使途種別をSRAM254のワークエリアに記憶する(ACT246)。
図13は、消去装置101の制御部152が実行するリライタブル記録媒体の消去不良の判定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、消去装置101のEEPROM155が格納している動作プログラムに従い制御部152のCPU153が実行する。また、この処理は、図4に示す同様の処理と共通点があるため、共通する部分については同一のACT符号を付して説明する。
制御部152のCPU153は、通信インターフェイス151を介してプリンタ201から起動指令を受信すると(ACT101のY)、光電センサ111によるセンシングを開始する(ACT102)。つまり、発光部111aを発光させ、受光部111bの出力電圧の監視を実行する。この際、光電センサ111のセンシング位置にリライタブル記録媒体Pが達すると、光反射率が高まって受光部111bの出力電圧値が上昇する。これをもって、CPU153は、媒体検出を判定し(ACT103)、これをトリガとして受光部111bの出力電圧値をフラッシュROM154に記憶していく(ACT141)。その後、消去装置101のCPU153は、プリンタ201の制御部252に対して、図12のACT246でSRAM254のワークエリアに記憶したリライタブル記録媒体Pの使途種別の送信要求を送信する(ACT142)。そして、CPU153は、プリンタ201の制御部252から使途種別を受信したならば(ACT143のY)、スレッショルド値の設定処理を実行する(ACT144)。スレッショルド値の設定処理は、EEPROM155のスレッショルド値定義155aを検索して、プリンタ201から受信した使途種別からスレッショルド値を判定し、判定したスレッショルドをフラッシュROM154に設定することにより実行される。
その後、制御部152のCPU153は、ACT141でフラッシュROM154に記憶した受光部111bの出力電圧値とACT144でフラッシュROM154に格納したスレッショルド値との比較処理を実行する(ACT104)。そして、CPU153は、フラッシュROM154に記憶されている受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったかどうかを判定する(ACT105)。CPU153は、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったと判定しない場合(ACT105のN)、媒体非検出の判定に待機する(ACT106)。媒体非検出は、搬送されるリライタブル記録媒体Pが光電センサ111によるセンシング領域を抜けたことを意味する。そこで、CPU153は、媒体非検出の判定(ACT106のY)がなされる前に、受光部111bの出力電圧値がスレッショルド値を下回ったと判定した場合には(ACT105のY)、プリンタ201の制御部252にエラー報告を送信した後(ACT105のY、ACT107)、下回ったと判定しないまま媒体非検出を判定した場合にはエラー報告をすることなく(ACT105のN、ACT106のY)、光電センサ111によるセンシングを終了する(ACT108)。
以上説明したように、変形例3によれば、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能としたので、リライタブル記録媒体Pの使途種別に即した消去状態良否の判定を行なうことができる。例えば、機密程度の度合いが高い使途種別の場合には、EEPROM155のスレッショルド値定義155a中でスレッショルド値を比較的高く定義しておくことで、記録面P1の記録情報が綺麗に消去されている場合にのみ消去状態良と判定し、機密保持を図ることができる。これに対して、機密でない通常書類としての使途種別の場合には、EEPROM155のスレッショルド値定義155a中でスレッショルド値を比較的低く定義しておくことで、記録面P1の記録情報がある程度消去されている場合には消去状態良と判定し、リライタブル記録媒体Pの使用可能回数を不要に少なくしないようにすることができる。
なお、変形例3でも変形例2と同様に、消去装置101の制御部152とプリンタ201の制御部252とを別個に設けた構成を例示するが、これらの制御部152、252を統合させて構成しても良い。
変形例2及び変形例3では、リライタブル記録媒体Pの記録面P1の消去状態の良否判定に使用するスレッショルド値(図5(a)、(b)参照)を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能とする例を示している。このような構成は、必ずしも消去装置101がプリンタ201に含まれていることで実施可能なわけではない。上記基本となる形態(図1〜図6参照)において、スレッショルド値を個々のリライタブル記録媒体Pの使途種別に従い変更可能としても良い。
101…消去装置、104…案内経路、107…消去部(用紙搬送部)、111…光電センサ、152…制御部、207…搬送ローラ対(第2の用紙搬送部)、208…印字部、231…案内経路、232…データコードリーダ(読取部)、233…RFIDリーダ(読取部)、P…リライタブル記録媒体、P1…記録面、ID…識別子

Claims (6)

  1. 熱エネルギーを付与することで記録及び消去が可能なリライタブル記録媒体を案内経路に沿って搬送する用紙搬送部と、
    前記案内経路に沿って搬送されるリライタブル記録媒体に熱エネルギーを付与してその記録内容を消去する消去部と、
    前記消去部よりも前記案内経路中の下流側でのリライタブル記録媒体の記録面の光反射程度を電気信号に変換して出力する光電センサと、
    前記光電センサの出力値とリライタブル記録媒体の記録面の消去状態の良否を決する値として設定された所定のスレッショルド値とを比較し、その比較結果に応じてリライタブル記録媒体の記録面の消去状態の良否を判定し、消去状態が良好でないと判定した場合にはエラー信号を出力する制御部と、
    を備えるリライタブル記録媒体の消去装置。
  2. リライタブル記録媒体に記録されている識別子を読み取る読取部を備え、
    前記制御部は、前記読取部が読み取った識別子に基づいてリライタブル記録媒体の使途種別を判定し、判定したリライタブル記録媒体の使途種別に応じて前記スレッショルド値を設定する、
    請求項1記載のリライタブル記録媒体の消去装置。
  3. 前記読取部は、コードシンボルである前記識別子を読み取るデータコードリーダである、請求項2記載のリライタブル記録媒体の消去装置。
  4. 前記読取部は、RFIDチップに記録されているデータである前記識別子を近距離無線通信によって読み取るRFIDリーダである、請求項2記載のリライタブル記録媒体の消去装置。
  5. 前記光電センサは、ライン型の光センサである、請求項1ないし4のいずれか一記載のリライタブル記録媒体の消去装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一記載のリライタブル記録媒体の消去装置と、
    前記案内経路の終端に連絡して消去済みのリライタブル記録媒体を第2の案内経路に沿って搬送する第2の用紙搬送部と、
    前記第2の案内経路に沿って搬送されるリライタブル記録媒体に熱エネルギーを付与して印字を行なう印字部と、
    を備えるプリンタ。
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