JP2010201001A - 温熱器具及び制御プログラム - Google Patents

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義久 藤原
Satoshi Noda
野田  聡
Osamu Nakano
修 中野
Yasuhiro Kanamori
庸浩 金森
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Abstract

【課題】使用者の個体差を反映することを可能とする温熱器具及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】毛布本体110とヒータ120とコントローラ130とからなる温熱器具100と、温度センサ200と睡眠センサ300とを備えた温度制御システムにおいて、温熱器具100は調整対象である寝床Sの内部温度である調整対象温度Tobjが設定温度Tsetになるように調整対象温度Tobjを調整する。コントローラ130は、ヒータ120を制御することにより調整対象温度Tobjを設定温度Tsetに調整する。また、コントローラ130は、使用者の睡眠状態に応じて設定温度Tsetを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、調整対象温度が設定温度となるように、調整対象温度を調整する温熱器具及び制御プログラムに関する。
従来、使用者の環境温度を調整することを目的として、空調機や電気毛布などの温熱器具が広く用いられている。このような温熱器具は、調整対象の温度である調整対象温度(例えば、室内温度及び寝床内温度)が設定温度になるように、調整対象温度を調整する。一般的に、使用者が快適と感じる温度は、使用者毎に異なるので、調整対象温度の調整には使用者の個体差が反映されることが好ましい。
例えば、睡眠時における温度調整においては、一定温度に制御するよりも、入眠期の温度を高めて入眠を促し、安眠期には温度を下げ睡眠に快適な温度制御を行い、起床期には再び温度高めて体温を上げて覚醒に導く制御する手法(特許文献1参照)や、睡眠時の体温変化メカニズム等を考慮した入眠・睡眠・起床期に応じた制御をする手法(特許文献2参照)が提案されている。
また、就寝時の快適さと入眠を速めることを目的として、入床時からの時間経過に伴って、就寝者の上半身と下半身付近に設置された温度調節手段を適切に制御する手法(特許文献1参照)や、睡眠時の睡眠周期の変化を検出し、この睡眠周期に対応して寝床内温度の制御パターンを変化させる手法(特許文献3参照)が提案されている。
特開2003-125908号公報 特開2008-304181号公報 特開2008-119454号公報
しかしながら、調整対象温度の調整に使用者の個体差を反映するにも余地があった。
具体的には、特許文献1及び2の手法では、平均的な人の睡眠パターンや体温変化パターンに基づいて温調制御をタイマーで行っているので、使用者の睡眠パターンや、温度制御パターンにおけるオフセット温度の好みなどを反映することは困難であった。
また、特許文献1の手法では、温調制御をタイマーで行っているので、睡眠状態に関わらず起床モードでは温度を上げるため、睡眠深度が深い状態から覚醒に至る場合がある。この場合、ぐっすり寝ているところを起こすことになるため覚醒感を損ねてしまうという問題があった。
また、入床してから睡眠状態に移行するまでの時間は、日々の体調や時間帯によって異なるものであり、また、個人差もある。また、騒音などによって想定外の時間に目が覚めてしまうこともある。しかしながら、特許文献3及び4の手法では、覚醒状態から睡眠状態に移行するまでの状態に応じて制御が行われておらず、また電源投入直後や睡眠中に覚醒してしまった時の方法が提案されていないため、終夜を通して寝ている人の状態に適した環境が実現できず十分な睡眠が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、睡眠状態の個人差を反映可能な温熱器具及び制御プログラムを提供することを目的とする。具体的には、本発明の一の目的は、温度制御パターンにおけるオフセット温度の好みなどを反映可能な温熱器具及び制御プログラムを提供することを目的とする。また、本発明の一の目的は、使用者の睡眠パターンや睡眠履歴などに基づいて、使用者に良好な覚醒感を提供可能な温熱器具及び制御プログラムを提供することを目的とする。また、本発明の一の目的は、使用者を覚醒状態から睡眠状態へスムースに導くことを可能とする温熱器具及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る温熱器具は、調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具であって、使用者の睡眠状態を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記睡眠状態に応じて、前記設定温度を調整する調整部とを備えることを要旨とする。
このような温熱器具によれば、調整部は、使用者ごとに異なる睡眠状態に応じて設定温度を調整できるので、設定温度の調整に使用者の個体差を反映することができる。その結果、使用者ごとに適した睡眠を提供することができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、使用者の睡眠期間において前記設定温度が推移するパターンである温度推移パターンを記憶する温度推移パターン記憶部と、前記温度推移パターンのオフセット値を設定するオフセット設定部と、前記検出部によって検出された前記睡眠状態の履歴である睡眠状態履歴を記憶する履歴記憶部とをさらに備え、前記オフセット設定部は、前記睡眠状態履歴に基づいて、前記オフセット値を設定し、前記調整部は、前記温度推移パターン及び前記オフセット値に基づいて、前記設定温度を調整してもよい。
このような温熱器具によれば、使用者に良質な睡眠状態を提供可能なオフセット値を取得し、当該オフセット値及び温度推移パターンに基づいて、調整対象温度が設定温度になるように調整することができる。その結果、設定温度の調整に使用者の個体差を反映することができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記検出部は、前記睡眠状態として睡眠パラメータを検出し、前記睡眠パラメータは、前記睡眠期間における使用者の中途覚醒回数、前記睡眠期間において徐波睡眠が占める割合、前記睡眠期間における睡眠効率の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。このような睡眠パラメータは、使用者の睡眠状態が特に反映され易いので、睡眠状態を定量的に示す指標として好適である。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記温度推移パターンを調整する温度推移パターン調整部をさらに備え、前記温度推移パターンは、前記睡眠状態への遷移において、前記設定温度を低下するパターンを含み、前記温度推移パターン調整部は、前記睡眠状態への遷移における前記設定温度の低下率を調整してもよい。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記検出部は、前記睡眠状態として睡眠パラメータを検出し、前記睡眠パラメータは、前記睡眠期間において覚醒状態から睡眠状態に達するまでの時間である入眠潜時であり、前記温度推移パターン調整部は、前記入眠潜時に基づいて、前記睡眠状態への遷移における前記設定温度の低下率を調整してもよい。これにより、使用者ごとに異なる入眠潜時に応じて、温度推移パターンを調整することができる。その結果、設定温度の調整に使用者の個体差をより反映することができる。
本発明の特徴に係る制御プログラムは、調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具としてコンピュータを機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、使用者の睡眠状態を検出するステップAと、使用者の睡眠期間において前記設定温度が推移するパターンである温度推移パターンのオフセット値を設定するステップBと、前記温度推移パターン及び前記オフセット値に基づいて、前記設定温度を調整するステップCとを実行させ、前記ステップBでは、前記ステップAで検出された前記睡眠状態の履歴である睡眠状態履歴に基づいて、前記オフセット値を設定することを要旨とする。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記検出部は、使用者の睡眠期間において、第1の浅い眠りに対応する第1の時刻から深い眠りを経て第2の浅い眠りに対応する第2の時刻に至るまでを1周期とする睡眠周期毎に、前記第2の浅い眠りを検出し、前記調整部は、前記睡眠周期毎に検出される前記第2の浅い眠りのうち、起床設定時刻の直前の第2の浅い眠りである直前浅眠が検出された場合に、前記設定温度を上昇する起床モードに動作モードを遷移してもよい。
このような温熱器具によれば、使用者ごとに異なる直前浅眠のタイミングを検出することができるので、使用者の睡眠状態が浅いときに起床モードに遷移することができる。その結果、起床タイミングに使用者の個体差をより反映することができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、睡眠期間における最初の睡眠周期の開始時刻と所定の睡眠周期とに基づいて、前記直前浅眠のタイミングを予測する予測部をさらに備え、前記検出部は、前記予測部によって予測されたタイミングに基づいて、前記直前浅眠を検出してもよい。このように、検出部は、予測されたタイミングを含む所定期間において、使用者の浅眠を監視すればよいので、検出部の処理負荷を軽減することができる。また、所定の睡眠周期として、一般的な睡眠リズムなどを用いることによって、簡易に直前浅眠のタイミングを予測することができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記睡眠期間における最初の睡眠周期と前記最初の睡眠周期の開始時刻とに基づいて、前記直前浅眠のタイミングを予測する予測部をさらに備え、前記検出部は、前記予測部によって予測されたタイミングに基づいて、前記直前浅眠を検出してもよい。
このように、予測部は、使用者の最初の睡眠周期を用いるので、使用者ごとに特有の睡眠周期に従って、直前浅眠が検出されるタイミングを予測することができる。従って、直前浅眠が検出されるタイミングの予測に使用者の睡眠状態をより反映することができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、検出部は、起床設定時刻の一定時間前から直前浅眠を監視し、一定時間は、睡眠周期と同じ、或いは睡眠周期Cよりも短くてもよい。これによって、起床設定時刻の一定時間以降に検出された第2浅眠が直前浅眠であると判定することができるので、直前浅眠の検出精度を向上させることができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、調整部は、起床設定時刻よりも温度上昇時間前までに、直前浅眠が検出されない場合に、起床設定時刻よりも温度上昇時間前の時刻で、起床モードに動作モードを遷移してもよい。このように、起床設定時刻よりも温度上昇時間前までに直前浅眠が検出されない場合には、検出部の検出結果に関わらず、強制的に起床モードに遷移する。従って、起床設定時刻までに設定温度を必要なだけ上昇させることができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記検出部は、n番目の睡眠周期をn+1番目の睡眠周期と仮定して、前記n+1番目の睡眠周期と、n番目の睡眠周期Cnの第2浅眠が検出された時刻とに基づいて、前記n番目の睡眠周期における第2浅眠が前記直前浅眠であるか否かを判定してもよい。このように、検出部は、n番目の睡眠周期をn+1番目の睡眠周期と仮定して、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であるか否かを判定することができる。そのため、睡眠期間における使用者の睡眠周期の変動に応じて、直前浅眠を精度良く検出することができる。
本発明の特徴に係る制御プログラムは、調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具としてコンピュータを機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、使用者の睡眠期間において、第1の浅い眠りから深い眠りに対応する第1の時刻を経て第2の浅い眠りに対応する第2の時刻に至るまでを1周期とする睡眠周期毎に、前記第2の浅い眠りを検出するステップAと、前記睡眠周期毎に検出される前記第2の浅い眠りのうち、起床設定時刻の直前の第2の浅い眠りである直前浅眠が検出された場合に、前記設定温度を上昇する起床モードに動作モードを遷移するステップBとを実行させることを要旨とする。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記検出部は、前記睡眠状態に加えて、使用者の覚醒状態を検出し、前記調整部は、前記覚醒状態が検出された場合に、前記設定温度を上昇し、前記睡眠状態が検出された場合に、前記設定温度を低下してもよい。
このような温熱器具によれば、使用者の覚醒状態が検出された場合には、使用者の深部体温を上昇させて、睡眠状態へスムースに導くとともに、使用者が睡眠状態に遷移した場合には、使用者の深部体温を低下させて、深い睡眠状態の維持を可能とすることができる。また、使用者の覚醒状態を検出することができるので、使用者が入眠する場合だけでなく、使用者が中途覚醒した場合においても、再度、睡眠状態へスムースに導くことができる。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記睡眠状態は、第1深度の第1睡眠状態と、前記第1深度よりも深い第2深度の第2睡眠状態とを少なくとも含み、前記調整部は、前記第1睡眠状態から前記第2睡眠状態への遷移が検出された場合に、前記設定温度を低下してもよい。
本発明の特徴に係る温熱器具において、前記調整部は、前記覚醒状態が検出された場合に、前記設定温度を予熱温度に上昇して維持した上で、前記予熱温度よりも高い入眠温度に前記設定温度を上昇してもよい。これによって、寝床内を予め暖めることによって、使用者に快適な寝床環境を提供するとともに、その後のヒータの温度上昇に備えることができる。
本発明の特徴に係る制御プログラムは、調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具としてコンピュータを機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、使用者の睡眠状態を検出するステップAと、使用者の覚醒状態を検出するステップBと、前記覚醒状態が検出された場合に、前記設定温度を上昇するステップCと、前記睡眠状態が検出された場合に、前記設定温度を低下するステップDとを実行させることを要旨とする。
本発明によれば、使用者の個体差を反映することを可能とする温熱器具及び制御プログラムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る温度制御システム1の全体概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る睡眠センサ300の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る静電容量型センサ210の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第2実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第2実施形態に係る温度推移パターンPの一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る温度推移パターンPのオフセット値ΔTの変更例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る使用者の睡眠状態を模式的に示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る睡眠状態履歴を格納する格納テーブルの一例である。 本発明の第2実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る温熱器具100の作用及び効果を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る使用者の睡眠状態を模式的に示すグラフである。 本発明の第2実施形態の変形例に係る睡眠状態履歴を格納する格納テーブルの一例である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る温熱器具100の作用及び効果を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第3実施形態に係る使用者の睡眠状態の一例を模式的に示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る睡眠期間0〜tALLにおける設定温度Tsetの推移パターンの一例を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係る予測部141における算出方法の一例を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係る予測部141における算出方法の一例を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。 本発明の第4実施形態に係る使用者の睡眠状態の一例を模式的に示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係る睡眠期間0〜tALLにおける設定温度Tsetの推移パターンの一例を示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。 本発明の第4実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。
以下において、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。また、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
[第1実施形態]
(1)温度制御システムの全体概略構成
図1は、第1実施形態に係る温度制御システム1の全体概略構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る温度制御システム1は、寝床Sと、温熱器具100と、温度センサ200と、睡眠センサ300とを備える。
寝床Sは、使用者が睡眠するための空間である。寝床Sは、例えば、蒲団や毛布などによって形成される。
温熱器具100は、調整対象の温度である調整対象温度Tobjが設定温度Tsetになるように、調整対象温度Tobjを調整する。本実施形態において、調整対象は寝床Sの内部であり、調整対象温度Tobjは寝床Sの内部温度である。
本実施形態において、温熱器具100は、寝床Sを形成する蒲団とともに用いられる電気毛布である。図1に示すように、温熱器具100は、毛布本体110と、ヒータ120と、コントローラ130とを備える。
毛布本体110は、ヒータ120を内蔵する。ヒータ120は、例えば電熱線である。
コントローラ130は、ヒータ120を制御することによって、調整対象温度Tobjを設定温度Tsetに調整する。また、コントローラ130は、使用者の睡眠状態に応じて、設定温度Tsetを調整する。
ここで、使用者の睡眠状態は、使用者の睡眠期間において、随時変動しながら推移する。また、使用者の睡眠状態の推移は、使用者ごとによって、或いは使用者の体調や睡眠時間帯などによって異なる。コントローラ130は、このような使用者の睡眠状態を検出するとともに、検出された使用者の睡眠状態に応じて設定温度Tsetを調整する。コントローラ130の構成については後述する。
温度センサ200は、調整対象温度Tobjを検出する。温度センサ200は、例えばサーミスタである。温度センサ200は、検出した調整対象温度Tobjを電気信号に変換し、変換して得られた電気信号をコントローラ130に伝達する。本実施形態において、温度センサ200は、使用者の足周辺に配置されているが、これに限られるものではない。例えば、温度センサ200は、ヒータ120に巻きつけられていてもよいし、ヒータ120と平行に配置されていてもよい。
睡眠センサ300は、例えば、圧力や変位の変化を捉える静電容量型センサである。睡眠センサ300は、シート状に形成されている。具体的には、睡眠センサ300は、使用者の在否、及び睡眠時における使用者の呼吸活動及び体動を検出する。睡眠センサ300は、検出した呼吸活動及び体動を電気信号に変換し、変換して得られた電気信号をコントローラ130に伝達する。睡眠センサ300の構成については後述する。
(2)睡眠センサの構成
図2は、睡眠センサ300の概略構成を示すブロック図である。図3は、静電容量型センサ210の概略斜視図である。
図2に示すように、睡眠センサ300は、静電容量型センサ310と、インダクタ320とを有する。図3に示すように、静電容量型センサ310は、全方向に弾性を有するシート状誘電体311と、シート状誘電体311を挟み込む一対の導電布312,313とを備えており、コンデンサを構成している。
静電容量型センサ310の静電容量(C)とインダクタ(L)とによってLC共振回路が構成され、所定の共振周波数(f)で共振する。シート状誘電体311が弾性変形して一対の導電布312,313の間隔が短縮されると、静電容量型センサ310の静電容量(C)が変化し、LC共振回路の共振周波数(f)も変化する。
したがって、睡眠センサ300は、睡眠センサ300に加えられる圧力の大きさに応じて周波数が変化する電気信号を出力する。すなわち、周波数の変化量は、使用者の睡眠センサ300上における在否、或いは使用者の睡眠中における呼吸活動及び体動の大きさを表している。なお、本実施形態では、コントローラ130は、睡眠センサ300が検出した呼吸活動及び体動を示す電気信号に基づいて、使用者の睡眠状態を検出することに留意すべきである。
(3)コントローラの構成
図4は、コントローラ130の機能ブロック構成図である。図4に示すように、コントローラ130は、睡眠センサI/F部131と、検出部132と、温度センサI/F部133と、調整部134と、ヒータI/F部135とを有する。
(3.1)睡眠センサI/F部
睡眠センサI/F部131は、睡眠センサ300に接続されており、睡眠センサ300が検出した呼吸活動及び体動を示す電気信号を受信する。睡眠センサI/F部131は、受信した電気信号を検出部132に伝達する。
(3.2)検出部
検出部132は、睡眠センサI/F部131から受信する電気信号に基づいて、睡眠センサ300の出力信号波形(以下、「睡眠センサ波形」という。)を生成する。また、検出部132は、睡眠センサ波形に基づいて、使用者の睡眠状態を検出する。具体的には、検出部132は、睡眠センサ波形における振幅変化又は波形の時間変化の少なくとも一方に応じて、呼吸活動あるいは体動の推移を検出する。例えば、検出部132は、睡眠センサ波形の振幅を所定の閾値と比較し、睡眠センサ波形のうち閾値以上の振幅を有する波形を体動波形として分類し、睡眠センサ波形のうち閾値未満の振幅を有する波形を呼吸波形として分類する。
また、検出部132は、呼吸活動あるいは体動の経過に基づいて、使用者の睡眠状態を検出する。具体的には、検出部132は、使用者の睡眠状態を複数の睡眠ステージに分類する。例えば、検出部132は、使用者の睡眠状態を、レム睡眠とノンレム睡眠とに分類してもよいし、さらに、ノンレム睡眠を複数の睡眠ステージに分類してもよい。
なお、下表に示すように、ノンレム睡眠は、「Rechtschaffen & Kalesによる睡眠段階分類の国際基準」によれば4つの睡眠ステージに分類されるが、これに限られるものではない。
Figure 2010201001
(3.3)温度センサI/F部133
温度センサI/F部133は、温度センサ200に接続されており、温度センサ200が検出した調整対象温度Tobjを示す電気信号を受信する。温度センサI/F部133は、受信した電気信号を調整部134に伝達する。
(3.4)調整部
調整部134は、温度センサI/F部133から受信する電気信号に基づいて、調整対象温度Tobjを検出する。調整部134は、調整対象温度Tobjと設定温度Tsetとの差に応じて、制御信号をヒータI/F部135に伝達する。具体的には、調整部134は、調整対象温度Tobjが設定温度Tsetより低い程、ヒータ120の温度が高くなるようにヒータ120を制御する。
また、調整部134は、検出部132によって検出された使用者の睡眠状態に応じて、設定温度Tsetを調整する。例えば、調整部134は、使用者が睡眠状態へ遷移する場合には、設定温度Tsetを徐々に上げた後に下げてもよい。これによって、使用者を睡眠状態へとスムースに導くことができる。また、調整部134は、使用者が睡眠状態へ遷移した後には、設定温度Tsetを一定にしてもよい。また、調整部134は、使用者が起床する場合には、設定温度Tsetを徐々に上げてもよい。これによって、使用者を覚醒状態へとスムースに導くことができる。
(作用及び効果)
本実施形態に係る温熱器具100は、使用者の睡眠状態を検出する検出部132と、検出部132によって検出された睡眠状態に応じて設定温度Tsetを調整する調整部134とを備える。
このように調整部134は、使用者ごとに異なる睡眠状態に応じて設定温度Tsetを調整できるので、設定温度Tsetの調整に使用者の個体差を反映することができる。その結果、使用者ごとに適した睡眠を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下においては、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、第2実施形態では、コントローラ130に新たな構成が追加されている。
(1)コントローラの構成
図5は、コントローラ130の機能ブロック構成図である。図5に示すように、コントローラ130は、睡眠センサI/F部131と、検出部132と、温度センサI/F部133と、調整部134と、ヒータI/F部135とに加えて、温度推移パターン記憶部136と、オフセット設定部137と、履歴記憶部138とを有する。
(1.1)温度推移パターン記憶部
温度推移パターン記憶部136は、使用者の睡眠期間において設定温度Tsetが推移するパターンである温度推移パターンPを記憶する。すなわち、温度推移パターンPは、睡眠期間0〜tALLにおける設定温度Tsetの変動を示す。なお、時刻0は、温熱器具100の電源がONされた時刻であり、時刻tALLは、使用者が起床する時刻である。
図6は、温度推移パターンPの一例を示すグラフである。なお、以下においては、睡眠期間0〜tALLを、入眠期0〜tと、睡眠期t〜tと、起床期t〜tALLとに分けて説明する。入眠期0〜tとは、温熱器具100の電源ONから睡眠状態へ遷移するまでの期間である。睡眠期t〜tとは、使用者が睡眠状態を継続している期間である。起床期t〜tALLとは、使用者が覚醒状態へ遷移するまでの期間である。このような各期間は、後述するように、検出部132によって検出される使用者の睡眠状態に基づいて検出される。
図6に示すように、温度推移パターン記憶部136は、時間軸と温度軸との2軸平面上における温度推移パターンPの基本形状を記憶する。温度推移パターンPは、上昇後に低下し、略一定に維持された後に上昇するパターンである。具体的には、温度推移パターンPは、入眠期0〜tにおいて、設定温度Tsetを徐々に上昇した後に低下するパターンを有する。また、温度推移パターンPは、睡眠期t〜tにおいて、設定温度Tsetを略一定に維持するパターンを有する。また、温度推移パターンPは、起床期t〜tALLにおいて、設定温度Tsetを上昇するパターンを有する。
なお、入眠期0〜t、睡眠期t〜t、起床期t〜tALLのそれぞれの設定温度Tsetを(T0〜tA℃,TtA〜tB℃,TtB〜tALL℃)と表記すれば、(T0〜tA℃,TtA〜tB℃,TtB〜tALL℃)の組合せは、例えば、(43,23,29)、(44,27,32)、(45,29,34)、(46,30,36)、(46,31,38)、(47,32,41)、(48,33,44)、(49,35,48)、(50,37,50)である。
ここで、温度推移パターンPは、基準温度Tstdとオフセット値ΔTとの和TSUMを基準とする。本実施形態では、睡眠期t〜tにおける設定温度Tsetとして用いられているが、これに限られるものではない。TSUMは、例えば、温度推移パターンPの最高温度や最低温度などに用いられていてもよい。
なお、オフセット値ΔTは、後述するように、オフセット設定部137によって適宜設定される。
(1.2)オフセット設定部
オフセット設定部137は、温度推移パターンPのオフセット値ΔTを設定する。オフセット設定部137は、使用者に適したオフセット値ΔTが検出されるまでは、オフセット値ΔTを一回以上の睡眠期間0〜tALLごとに変更する。オフセット設定部137は、睡眠期間0〜tALLごとに、オフセット値ΔTをする。検出部132に通知する。
図7は、温度推移パターンPのオフセット値ΔTの変更例を示すグラフである。図7に示すように、温度推移パターンP〜Pの基本形状は同じである。温度推移パターンPは、基準温度Tstdとオフセット値ΔTとの和である第1温度Tを基準とする。温度推移パターンPは、基準温度Tstdとオフセット値ΔTとの和である第2温度T(>T)を基準とする。温度推移パターンPは、基準温度Tstdとオフセット値ΔTとの和である第3温度T(<T)を基準とする。
なお、睡眠期t〜tにおいて、寝床Sの標準的な快適温度は、約32℃±2℃である(例えば、“岡田志麻,米田文生,藤原義久,松浦英文,里友成(2006)「快眠家具の使用が睡眠の質に及ぼす影響」,三洋技報,37(2),pp92−99”を参照)。また、睡眠期t〜tにおいて、寝床Sにおける人体の末梢部分の標準的な快適温度は、約34℃±2℃である(例えば、“廣田昭久(1998)「体温調節系」藤沢清,柿木昇治,山崎勝男編、新生理心理学,pp222−236,北大路書房”を参照)。
ここで、オフセット設定部137は、オフセット値ΔTを随時変更させた後、使用者に適したオフセット値ΔTを検出する。具体的には、後述する使用者の睡眠状態の履歴である「睡眠状態履歴」に基づいて、使用者に良質な睡眠を提供可能なオフセット値である個人オフセット値ΔTiを検出する。オフセット設定部137は、温度推移パターンPのオフセット値ΔTを、検出された個人オフセット値ΔTiに設定する。
(1.3)検出部
上記第1実施形態において説明したように、検出部132は、使用者の睡眠状態を検出する。図8は、使用者の睡眠状態の一例を模式的に示すグラフである。本実施形態では、図8に示すように、使用者の睡眠状態は、眠りの深さ(以下、「深度」)に応じて3つの睡眠状態(STAGE1〜STAGE3)を基準に分類される。本実施形態に係るSTAGE1〜STAGE3と、上記「Rechtschaffen & Kalesによる睡眠段階分類の国際基準」との対応関係を下表に示す。
Figure 2010201001
STAGE1は、レム睡眠を含む深度の浅い睡眠である。STAGE1では、使用者の睡眠状態は不安定である。STAGE2及びSTAGE3は、STAGE1よりも深い深度の睡眠である。また、STAGE3は、STAGE2よりも深度が深く、使用者の睡眠が特に安定する睡眠、いわゆる「徐波睡眠(SWS:Slow Wave Sleep)」である。
ここで、検出部132は、図8に示す使用者の睡眠状態として、睡眠状態を定量的に表すパラメータである睡眠パラメータを検出する。
睡眠パラメータとは、例えば、(i)中途覚醒回数、(ii)睡眠効率、(iii)SWS(Slow Wave Sleep)占有率である。以下において、3つの代表的な睡眠パラメータについて説明するが、睡眠パラメータはこれに限られるものではない。検出部132は、他の睡眠パラメータ(例えば、REM睡眠占有率など)を検出することとしても良く、また、上記3つの睡眠パラメータのうち1つだけを検出することとしてもよい。
(i)中途覚醒回数
中途覚醒回数とは、睡眠期間0〜tALLにおいて使用者が中途覚醒する回数である。中途覚醒とは、睡眠中に一時的に生じる覚醒であり、その状態が持続する期間(例えば、30秒以上の期間)である。図8に示す例では、覚醒回数は2回である。
使用者の睡眠が安定している場合、すなわち使用者に良質な睡眠が提供されている場合には、中途覚醒回数は少なくなり、使用者に良質な睡眠が提供されていない場合には、中途覚醒回数は多くなる。
(ii)睡眠効率
睡眠効率とは、睡眠期間0〜tALLにおいて、STAGE2より深い睡眠が占める割合である。図8に示す例では、使用者がSTAGE2より深い睡眠状態にある期間は、期間α1〜期間α6の合計期間αsumである。従って、睡眠効率は、αsum/tALLである。
使用者に良質な睡眠が提供されている場合には、睡眠効率は高くなり、使用者に良質な睡眠が提供されていない場合には、睡眠効率は低くなる。
(iii)SWS占有率
SWS占有率とは、睡眠期間0〜tALLにおいて、STAGE3より深い睡眠が占める割合である。図8に示す例では、使用者がSTAGE3より深い睡眠状態にある期間は、期間β1〜期間β5の合計期間βsumである。従って、SWS占有率は、βsum/tALLである。
使用者に良質な睡眠が提供されている場合には、SWS占有率は高くなり、使用者に良質な睡眠が提供されていない場合には、SWS占有率は低くなる。
ここで、検出部132は、睡眠期間0〜tALLごとに、検出された睡眠パラメータの履歴、すなわち使用者の睡眠状態の履歴(睡眠状態履歴)を、オフセット設定部137から取得したオフセット値ΔTとともに、履歴記憶部138に格納する。
なお、本実施形態では、検出部132は、各睡眠パラメータについて、使用者に良質な睡眠が提供されているか否かを判定した結果を履歴記憶部138に格納する。ただし、これに限られるものではなく、検出部132は、各睡眠パラメータの数値を履歴記憶部138に格納してもよい。
(1.4)履歴記憶部
履歴記憶部138は、睡眠状態履歴をオフセット値ΔTとともに記憶する。図9は、睡眠状態履歴を格納する格納テーブルの一例である。図9に示すように、オフセット値ΔTがΔTである場合、すなわち温度推移パターンPが温度推移パターンPである場合に、使用者に良質な睡眠が提供されている。従って、本実施形態では、上述したオフセット設定部137は、履歴記憶部138を参照して、オフセット値ΔTを個人オフセット値ΔTiに設定する。
(1.5)調整部
調整部134は、温度推移パターンP及びオフセット値ΔTに基づいて、設定温度Tsetを調整する。上述の通り、オフセット値ΔTは検出部132によって検出された使用者の睡眠状態に基づいて設定されたものである。従って、換言すれば、調整部134は、検出部132によって検出された睡眠状態に応じて、設定温度Tsetを調整する。
(2)コントローラの動作
図10は、第2実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。
図10に示すように、ステップS10において、コントローラ130は、オフセット値ΔTを設定する。
ステップS11において、コントローラ130は、温度推移パターンP及びオフセット値ΔTに基づいて、設定温度Tsetを調整する。
ステップS12において、コントローラ130は、使用者の睡眠状態として睡眠パラメータを検出する。
ステップS13において、コントローラ130は、睡眠期間0〜tALLごとに睡眠状態履歴をオフセット値ΔTととも記憶する。
ステップS14において、コントローラ130は、所定の日数が経過したか否かを判定する。所定の日数とは、個人オフセット値ΔTiを検出するのに十分な日数であり、任意に設定することができる。所定の日数が経過した場合には、処理はステップS15に進む。所定の日数が経過していない場合には、さらに睡眠状態履歴を蓄積するために、処理はステップS10に進む。この場合、ステップS10において、コントローラ130は、オフセット値ΔTを前回と異なる値に変更してもよい。
ステップS15において、コントローラ130は、睡眠状態履歴の格納テーブルを参照して、使用者に良質な睡眠を提供可能な個人オフセット値ΔTiを検出し、オフセット値ΔTを個人オフセット値ΔTiに設定する。
ステップS15において、コントローラ130は、次回の睡眠期間0〜tALLにおいて、温度推移パターンP及び個人オフセット値ΔTiに基づいて、設定温度Tsetを調整する。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る温熱器具100において、調整部134は、睡眠期間0〜tALLにおいて設定温度Tsetが推移するパターンである温度推移パターンP、及び温度推移パターンPのオフセット値ΔTに基づいて、設定温度Tsetを調整する。オフセット設定部137は、使用者の睡眠状態の履歴である睡眠状態履歴に基づいて、個人オフセット値ΔTiを設定する。
従って、使用者に良質な睡眠状態を提供可能な個人オフセット値ΔTiを取得し、当該個人オフセット値ΔTi及び温度推移パターンPに基づいて、調整対象温度Tobjが設定温度Tsetになるように調整することができる。その結果、設定温度Tsetの調整に使用者の個体差を反映することができるので、使用者ごとに良質な睡眠状態を提供することが可能となる。
また、第2実施形態において、睡眠状態として検出される睡眠パラメータは、(i)中途覚醒回数、(ii)睡眠効率、(iii)SWS(Slow Wave Sleep)占有率の少なくとも1つを含む。
これらの睡眠パラメータは、使用者の睡眠状態が特に反映され易いので、睡眠状態を定量的に示す指標として好適である。
ここで、図11は、第2実施形態に係る温熱器具100を使用した場合(図中、「実施例」)と、オフセット値ΔTを一般的に用いられる固定値に設定した場合(図中、「比較例」)とにおいて、特定の使用者の睡眠効率及びSWS占有率を測定した結果を示すグラフである。なお、図11では、4回の測定値と平均値とを表示している。
図11(a)に示すように、「実施例」では、「比較例」よりも睡眠効率を高くすることができた。また、図11(b)に示すように、「実施例」では、「比較例」よりもSWS占有率を高くすることができた。従って、第2実施形態に係る温熱器具100を使用することによって、使用者に良質な睡眠状態を提供できることが確認された。
[第2実施形態の変形例]
次に、上記第2実施形態の変形例について説明する。以下においては、上記第2実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、本変形例では、温度推移パターンPの基本形状の一部を使用者に合わせて調整することができる。
(1)コントローラの構成
図12は、コントローラ130の機能ブロック構成図である。図12に示すように、コントローラ130は、温度推移パターン調整部139をさらに有する。
(1.1)検出部
検出部132は、上記第2実施形態と同様に、使用者の睡眠状態を検出する。図13は、使用者の睡眠状態を模式的に示すグラフである。
図13に示すように、検出部132は、図8に示す使用者の睡眠状態を表す睡眠パラメータとして「入眠潜時」を検出する。
入眠潜時とは、睡眠期間0〜tALLにおいて最初の徐波睡眠(STAGE3)に達するまでの時間である。図13では、入眠潜時をtSWSで表示している。
使用者の寝つきが良い場合には、入眠潜時tSWSは短くなり、使用者の寝つきが良くない場合には、入眠潜時tSWSは長くなる。
検出部132は、使用者の睡眠状態の履歴(睡眠状態履歴)の一つとして、入眠潜時tSWSの履歴を、履歴記憶部138に格納する。
(1.2)履歴記憶部
履歴記憶部138は、入眠潜時tSWSの履歴を睡眠状態履歴として記憶する。図14は、睡眠状態履歴を格納する格納テーブルの一例である。図14に示すように、入眠潜時tSWSの履歴から、使用者の入眠潜時tSWSが検出される。図8に示す例では、使用者の入眠潜時tSWSは、約5分である。
(1.3)温度推移パターン調整部
温度推移パターン調整部139は、検出部132によって検出された入眠潜時tSWSに基づいて、温度推移パターンPを調整する。温度推移パターンPは、睡眠状態への遷移期間である入眠期0〜tにおいて、設定温度Tsetを低下するパターンを含む(図7参照)。温度推移パターン調整部139は、入眠期0〜tにおける設定温度Tsetの低下率(単位時間当たりの設定温度Tsetの低下幅)を調整する。
具体的には、温度推移パターン調整部139は、設定温度Tsetを温度推移パターンPの基準となるTSUMに低下させるまでの時間を、入眠潜時tSWSの時間に調整する。
(1.4)調整部
調整部134は、入眠期0〜tにおけるパターンが変更された温度推移パターンP及び個人オフセット値ΔTiに基づいて、設定温度Tsetを調整する。
(作用及び効果)
本変形例では、温度推移パターン調整部139は、検出部132によって検出された入眠潜時tSWSに基づいて、入眠期0〜tにおける設定温度Tsetの低下率を調整する。
従って、使用者ごとに異なる入眠潜時tSWSに応じて、温度推移パターンPを調整することができる。その結果、設定温度Tsetの調整に使用者の個体差をより反映することができるので、使用者ごとにさらに良質な睡眠状態を提供することが可能となる。
ここで、図15は、本変形例に係る温熱器具100を使用した場合(図中、「実施例」)と、入眠期0〜tにおける設定温度Tsetの低下率を一般的に用いられる固定値に設定した場合(図中、「比較例」)とにおいて、特定の使用者の入眠潜時を測定した結果を示すグラフである。なお、図15では、4回の測定値と平均値とを表示している。
図15に示すように、「実施例」では、「比較例」よりも入眠潜時のバラツキを小さくすることができた。これは、本変形例に係る温熱器具100を使用することによって、使用者に特有の入眠潜時に合わせて設定温度Tsetを低下させることができたためである。従って、本変形例に係る温熱器具100を使用することによって、使用者により良質な睡眠状態を提供できることが確認された。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下においては、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、第3実施形態において、検出部132は、起床設定時刻の直前における使用者の浅い眠りを検出する。
(1)コントローラの構成
図16は、第3実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。図16に示すように、コントローラ130は、睡眠センサI/F部131と、検出部132と、温度センサI/F部133と、調整部134と、ヒータI/F部135とに加えて、タイマー140をさらに有する。
(1.1)タイマー
タイマー140は、使用者が起床時刻を設定するための装置である。本実施形態では、起床時刻として設定された時刻である起床設定時刻tALLに使用者が起床することとして説明する。従って、使用者が温熱器具100の電源をONした時刻0から起床設定時刻tALLまでが使用者の睡眠期間0〜tALLである。
(1.2)検出部
上記第1実施形態において説明したように、検出部132は、使用者の睡眠状態を検出する。図17は、使用者の睡眠状態の一例を模式的に示すグラフである。本実施形態では、図17に示すように、使用者の睡眠状態は、眠りの深さ(以下、「深度」)に応じて3つの睡眠状態(STAGE1〜STAGE3)を基準に分類される。本実施形態に係るSTAGE1〜STAGE3と、上記「Rechtschaffen & Kalesによる睡眠段階分類の国際基準」との対応関係を下表に示す。
Figure 2010201001
STAGE1は、レム睡眠を含む深度の浅い睡眠である。STAGE1では、使用者の睡眠状態は不安定である。STAGE2及びSTAGE3は、STAGE1よりも深い深度の睡眠である。また、STAGE3は、STAGE2よりも深度が深く、使用者の睡眠が特に安定する睡眠、いわゆる「徐波睡眠(SWS:Slow Wave Sleep)」である。
検出部132は、第1の浅い眠り(以下、「第1浅眠」)に対応する第1の時刻から深い眠りを経て第2の浅い眠り(以下、「第2浅眠」)に対応する第2の時刻に至るまでを1周期とする睡眠周期Cごとに、第2の浅い眠りを検出する。本実施形態において、第1浅眠及び第2浅眠は、STAGE1付近の睡眠状態であり、レム睡眠が属する。また、第1浅眠に対応する第1の時刻及び第2浅眠に対応する第2の時刻とは、睡眠深度がSTAGE1付近である時間帯に含まれる時刻である。本実施形態では、第1の時刻及び第2の時刻として、図17に示すグラフの変曲点を用いることに留意すべきである。
図17に示す例では、睡眠期間0〜tALLにおいて、4回の睡眠周期C(第1睡眠周期C1〜第4睡眠周期C4)が繰返されている。従って、検出部132は、時刻t,t,t,tにおいて、第1乃至第4睡眠周期C1〜C4それぞれの第1浅眠を検出する。また、検出部132は、時刻t,t,t,tにおいて、第1乃至第4睡眠周期C1〜C4それぞれの第2浅眠を検出する。
ここで、検出部132は、タイマー140から起床設定時刻tALLを取得する。検出部132は、起床設定時刻tALLの一定時間L前から第2浅眠を監視する。一定期間Lは、睡眠周期Cと同じ、或いは睡眠周期Cよりも短い期間である。従って、起床設定時刻tALLの一定時間L前から監視される第2浅眠は、起床設定時刻tALLの直前の第2浅眠、すなわち、睡眠期間0〜tALLにおいて検出される第2浅眠のうち最も遅い時刻に検出される第2浅眠である。以下においては、起床設定時刻tALLの直前の第2浅眠を「直前浅眠」と称して説明する。図8に示す例では、検出部132は、起床設定時刻tALLの一定時間L前の時刻tから直前浅眠を監視し始める。検出部132は、時刻tにおける第2浅眠の検出をもって、直前浅眠が検出されたと判定する。
(1.3)調整部
調整部134は、睡眠期間0〜tALLにおいて、設定温度Tsetを所定のパターンで調整する。図18は、睡眠期間0〜tALLにおける設定温度Tsetの推移パターンの一例を示すグラフである。図18では、使用者が温熱器具100の電源をONした時刻0における調整対象温度Tobjを設定温度Tsetの初期値Tstartとしている。
図18に示すように、睡眠期間0〜tALLにおける調整部134の動作モードは、予熱モード、入眠モード、安眠モード及び起床モードの順に遷移する。予熱モードは、入眠モードに備えて、ヒータ120を予め温める動作モードである。入眠モードは、覚醒状態から睡眠状態へのスムースな遷移を促すことを目的として、設定温度Tsetを高め(例えば、33度程度)に維持する動作モードである。安眠モードは、使用者の深部体温を低くすることを目的として、設定温度Tsetを徐々に低下させ、低め(例えば、30度程度)に維持する動作モードである。起床モードは、睡眠状態から覚醒状態へのスムースな遷移を促すもとを目的として、設定温度Tsetを徐々に上昇させて高めに維持する動作モードである。
調整部134は、温熱器具100の電源ONに応じて、予熱モードを開始する。調整部134は、予熱モードにおいて、調整温度Tsetを初期値Tstartから第1温度Tまで上昇させて維持する。第1温度Tは、ヒータ120の十分な昇温応答性を得られる温度であればよい。調整部134は、検出部132によって最初の第1浅眠又は使用者の入床が検出された場合、予熱モードを終了する。
調整部134は、最初の第1浅眠が検出された場合、動作モードを予熱モードから入眠モードに遷移する。調整部134は、入眠モードにおいて、調整温度Tsetを第1温度Tから第2温度Tまで上昇させて維持する。第2温度Tは、使用者を十分に温められる温度であればよい。調整部134は、検出部132によって睡眠状態の深度が深くなったことが検出された場合、入眠モードを終了する。使用者の睡眠状態の深度が深くなった場合とは、例えば、睡眠状態がSTAGE2に達した場合である。図18の例では、時刻tに最初の第1浅眠又は使用者の入床が検出され(図17参照)、時刻tに睡眠状態がSTAGE2に達したことが検出されている。
調整部134は、睡眠状態の深度が深くなったことが検出された場合、動作モードを入眠モードから安眠モードに遷移する。調整部134は、安眠モードにおいて、調整温度Tsetを第2温度Tから第3温度Tまで低下させて維持する。第3温度Tは、使用者の深部体温を低く維持できる温度であればよい。調整部134は、検出部132によって直前浅眠が検出された場合、安眠モードを終了する。図18の例では、時刻tに直前浅眠が検出されている(図17参照)。
調整部134は、直前浅眠が検出された場合、動作モードを安眠モードから起床モードに遷移する。調整部134は、起床モードにおいて、調整温度Tsetを第3温度Tから第4温度Tまで上昇させる。第4温度Tは、使用者の深部体温を高められる温度であればよい。本実施形態では、図18に示すように、第4温度Tと第2温度Tとを同じ温度に設定されているが、異なっていてもよい。調整部134は、起床設定時刻tALLに終了する。
ここで、調整部134は、調整対象温度Tobjを第3温度Tから第4温度Tまで上昇させるのに必要な時間を予め記憶している。調整部134は、起床設定時刻tALLよりも温度上昇時間UP前までに、直前浅眠が検出されない場合に、起床設定時刻tALLよりも温度上昇時間UP前の時刻である限界時刻tLIMで、起床モードに動作モードを遷移する。図18の例では、限界時刻tLIMより前に検出部132によって直前浅眠が検出されている。なお、図18に示すように、温度上昇時間UPは、時刻tから設定温度Tsetが第4温度Tに至るまでの時間と略同じである。
なお、本実施形態では、調整部134は、予測モードから入眠モードへの遷移、及び入眠モードから安眠モードへの遷移を、使用者の睡眠状態に応じて行なうこととしたが、これに限られるものではない。例えば、これらの遷移は、タイマー制御によって行われてもよい。
(2)コントローラの動作
図19は、第3実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。
図19に示すように、ステップS20において、コントローラ130は、温熱器具100の電源がONされたことを検出する。
ステップS21において、コントローラ130は、予熱モードで動作する。
ステップS22において、コントローラ130は、最初の第1浅眠又は使用者の入床が検出されたか否かを判定する。最初の第1浅眠が検出された場合、処理はステップS23に進む。最初の第1浅眠が検出されない場合、処理はステップS21に戻る。
ステップS23において、コントローラ130は、入眠モードで動作する。
ステップS24において、コントローラ130は、使用者の睡眠状態の深度が深くなったことが検出されたか否かを判定する。深度が深くなったことが検出された場合、処理はステップS25に進む。深度が深くなったことが検出されない場合、処理はステップS23に戻る。
ステップS25において、コントローラ130は、安眠モードで動作する。
ステップS26において、コントローラ130は、直前浅眠が検出されたか否かを判定する。直前浅眠が検出された場合、処理はステップS27に進む。直前浅眠が検出されない場合、処理はステップS28に進む。
ステップS27において、コントローラ130は、起床モードで動作する。
ステップS28において、コントローラ130は、限界時刻tLIMに到達したか否かを判定する。限界時刻tLIMに到達した場合、処理はステップS27に進む。限界時刻tLIMに到達していない場合、処理はステップS25に戻る。
(作用及び効果)
第3実施形態に係る温熱器具100において、検出部132は、睡眠周期Cごとに第2浅眠を検出し、調整部134は、直前浅眠が検出された場合に、設定温度Tsetを上昇する起床モードに動作モードを遷移する。
このように、使用者ごとに異なる直前浅眠のタイミングを検出することができるので、使用者の睡眠状態が浅いときに起床モードに遷移することができる。その結果、起床タイミングに使用者の個体差をより反映することができるので、使用者をスムースに覚醒状態へ遷移させることができる。
また、検出部132は、起床設定時刻tALLの一定時間L前から直前浅眠を監視する。一定時間Lは、睡眠周期Cと同じ、或いは睡眠周期Cよりも短い期間である。
従って、起床設定時刻tALLの一定時間L以降に検出された第2浅眠が直前浅眠であると判定することができるので、直前浅眠の検出精度を向上させることができる。
また、調整部134は、起床設定時刻tALLよりも温度上昇時間UP前までに直前浅眠が検出されない場合、起床設定時刻tALLよりも温度上昇時間UP前の時刻で起床モードに遷移する。
このように、限界時刻tLIMまでに直前浅眠が検出されない場合には、検出部132の検出結果に関わらず、強制的に起床モードに遷移する。従って、起床設定時刻tALLまでに調整対象温度Tobjを第4温度Tへ確実に上昇させることができる。
[第3実施形態の変形例1]
次に、上記第3実施形態の変形例1について説明する。以下においては、上記第3実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、本変形例では、直前浅眠が検出されるタイミングを予測することができる。
図20は、本変形例に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。図20に示すように、コントローラ130は、予測部141をさらに有する。
(1)予測部
本変形例において、予測部141は、検出部132から睡眠期間0〜tALLにおける最初の睡眠周期C1の開始時刻である時刻tを取得する(図17参照)。
また、予測部141は、時刻tと所定の睡眠周期Cgとに基づいて、直前浅眠が検出されるタイミングを予測する。所定の睡眠周期Cgとは、例えば、健常者の平均的な睡眠周期(例えば、90分程度)であるが、これに限られるものではない。所定の睡眠周期Cgは、使用者の体調などに応じて適宜設定可能である。
具体的には、予測部141は、睡眠期間0〜tALLのうち時刻t以降かつ限界時刻tLIM以前において、所定の睡眠周期Cgが何回繰返されるかを、次の式(1)に基づいて算出する。なお、式(1)では、睡眠期間0〜tALLをV(分)、期間0〜tをW(分)、期間tLIM〜tALLをX(分)、所定の睡眠周期CgをY(分)としている。
[数1]
(V−(W+X))>Y×k ・・・(1)
予測部141は、上記式(1)を満たすkのうち最も大きな整数を算出する。予測部141は、算出されたkに基づいて、使用者の直前浅眠が現れるタイミングを予測する。具体的には、予測部141は、時刻tからY×k(分)経過した時刻を算出する。
図21は、式(1)を満たすkのうち最も大きな整数の一例を説明するための図である。図21に示す例では、所定の睡眠周期Cgが5回繰返された時点で限界時刻tLIMを超えてしまうので、限界時刻tLIMまでには所定の睡眠周期Cgが4回だけ繰返されることがわかる。従って、所定の睡眠周期Cgが4回繰返された時点の時刻t4Cg付近に使用者の直前浅眠が現れると予測される。
予測部141は、予測された直前浅眠のタイミング(例えば、時刻t4Cgを示す情報など)を検出部132に伝達する。
(2)検出部
検出部132は、予測部141によって予測されたタイミングに基づいて、直前浅眠を検出する。具体的には、検出部132は、予測された直前浅眠のタイミングを含む所定期間において、使用者の浅眠を監視する。検出部132は、当該所定期間内における浅眠の検出をもって、直前浅眠が検出されたと判定する。なお、検出部132が使用者の浅眠を監視する所定期間は、適宜設定可能である。
(3)調整部
調整部134は、検出部132によって直前浅眠が検出された場合、動作モードを安眠モードから起床モードに遷移する。
(作用及び効果)
本変形例では、予測部141は、睡眠期間0〜tALLにおける最初の睡眠周期C1の開始時刻である時刻tと所定の睡眠周期Cgとに基づいて、直前浅眠が検出されるタイミングを予測する。検出部132は、予測されたタイミングに基づいて直前浅眠を検出する。
従って、検出部132は、予測されたタイミングを含む所定期間において、使用者の浅眠を監視すればよい。そのため、検出部132の処理負荷を軽減することができる。
また、本変形例では、予測部141は、所定の睡眠周期Cgとして、平均的な睡眠周期を用いる。従って、一般的な睡眠リズムに従って、直前浅眠が検出されるタイミングを予測することができる。
[第3実施形態の変形例2]
次に、上記第3実施形態の変形例2について説明する。以下においては、上記第3実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、本変形例では、直前浅眠が検出されるタイミングを予測することができる。
本変形例に係るコントローラ130は、予測部141をさらに有する(図20参照)。
(1)予測部
本変形例において、予測部141は、検出部132から睡眠期間0〜tALLにおける最初の睡眠周期C1と、最初の睡眠周期C1の開始時刻である時刻tとを取得する(図17参照)。
また、予測部141は、最初の睡眠周期C1と時刻tとに基づいて、直前浅眠が検出されるタイミングを予測する。具体的には、予測部141は、睡眠期間0〜tALLのうち時刻t以降かつ限界時刻tLIM以前において、最初の睡眠周期C1が何回繰返されるかを、次の式(2)に基づいて算出する。なお、式(2)では、睡眠期間0〜tALLをV(分)、期間0〜tをW(分)、期間tLIM〜tALLをX(分)、最初の睡眠周期C1をZ(分)としている。
[数2]
(V−(W+X))>Z×m ・・・(2)
予測部141は、上記式(2)を満たすmのうち最も大きな整数を算出する。予測部141は、算出されたmに基づいて、使用者の直前浅眠が現れるタイミングを予測する。具体的には、予測部141は、時刻tからZ×m(分)経過した時刻を算出する。
図22は、式(2)を満たすmのうち最も大きな整数の一例を説明するための図である。図22に示す例では、最初の睡眠周期C1が5回繰返された時点で限界時刻tLIMを超えてしまうので、限界時刻tLIMまでには最初の睡眠周期C1が4回だけ繰返されることがわかる。従って、最初の睡眠周期C1が4回繰返された時点の時刻t4C1付近に使用者の直前浅眠が現れると予測される。
予測部141は、予測された直前浅眠のタイミング(例えば、時刻t4C1を示す情報など)を検出部132に伝達する。
(2)検出部
検出部132は、予測部141によって予測されたタイミングに基づいて、直前浅眠を検出する。具体的には、検出部132は、予測された直前浅眠のタイミングを含む所定期間において、使用者の浅眠を監視する。検出部132は、当該所定期間内における浅眠の検出をもって、直前浅眠が検出されたと判定する。
(3)調整部
調整部134は、検出部132によって直前浅眠が検出された場合、動作モードを安眠モードから起床モードに遷移する。
(作用及び効果)
本変形例では、予測部141は、最初の睡眠周期C1と時刻tとに基づいて、直前浅眠が検出されるタイミングを予測する。検出部132は、予測されたタイミングに基づいて直前浅眠を検出する。
従って、検出部132は、予測されたタイミングを含む所定期間において、使用者の浅眠を監視すればよい。そのため、検出部132の処理負荷を軽減することができる。
また、予測部141は、使用者の最初の睡眠周期C1を用いるので、使用者ごとに特有の睡眠周期に従って、直前浅眠が検出されるタイミングを予測することができる。従って、直前浅眠が検出されるタイミングの予測に使用者の個体差をより反映することができる。また、検出部132は最初の睡眠周期C1だけを検出すればよいので、検出部132の処理負荷の増加を少なくすることができる。
[第3実施形態の変形例3]
次に、上記第3実施形態の変形例3について説明する。以下においては、上記第3実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、本変形例では、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であるか否かを判定することができる。
(1)検出部
本変形例において、検出部132は、n番目の睡眠周期Cnを検出するごとに、n番目の睡眠周期Cnと、n番目の睡眠周期Cnの第2浅眠が検出された時刻tn+1とを取得する。
検出部132は、n番目の睡眠周期Cnをn+1番目の睡眠周期Cn+1と仮定して、n番目の睡眠周期Cnと時刻tn+1とに基づいて、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であるか否かを判定する。
具体的には、検出部132は、時刻tn+1にn番目の睡眠周期Cnの時間R(分)を足した時刻tが限界時刻tLIMを超えるか否かを判定する。時刻tが限界時刻tLIMを超える場合、検出部132は、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であり、直前浅眠が検出されたと判定する。
一方で、時刻tが限界時刻tLIMを超えない場合、検出部132は、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠ではなく、直前浅眠が検出されていないと判定する。
(2)調整部
調整部134は、検出部132によって直前浅眠が検出された場合、動作モードを安眠モードから起床モードに遷移する。
(作用及び効果)
本変形例では、検出部132は、n番目の睡眠周期Cnをn+1番目の睡眠周期Cn+1と仮定して、n+1番目の睡眠周期Cn+1と時刻tn+1とに基づいて、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であるか否かを判定する。
このように、検出部132は、n番目の睡眠周期Cnをn+1番目の睡眠周期Cn+1と仮定して、n番目の睡眠周期における第2浅眠が直前浅眠であるか否かを判定することができる。そのため、睡眠期間0〜tALLにおける使用者の睡眠周期の変動に応じて、直前浅眠を精度良く検出することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下においては、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、第4実施形態において、検出部132は、睡眠期間において、使用者の睡眠状態に加えて、使用者の覚醒状態を検出する。
(1)コントローラの構成
図23は、第4実施形態に係るコントローラ130の機能ブロック構成図である。図23に示すように、コントローラ130は、睡眠センサI/F部131と、検出部132と、温度センサI/F部133と、調整部134と、ヒータI/F部135とを有する。
(1.1)検出部
上記第1実施形態において説明したように、検出部132は、使用者の睡眠状態を検出する。図24は、使用者の睡眠状態の一例を模式的に示すグラフである。本実施形態では、図24に示すように、使用者の睡眠状態は、眠りの深さ(以下、「深度」)に応じて3つの睡眠状態(STAGE1〜STAGE3)を基準に分類される。本実施形態に係るSTAGE1〜STAGE3と、上記「Rechtschaffen & Kalesによる睡眠段階分類の国際基準」との対応関係を下表に示す。
Figure 2010201001
STAGE1は、レム睡眠を含む深度の浅い睡眠である。STAGE1では、使用者の睡眠状態は不安定である。STAGE2及びSTAGE3は、STAGE1よりも深い深度の睡眠である。また、STAGE3は、STAGE2よりも深度が深く、使用者の睡眠が特に安定する睡眠、いわゆる「徐波睡眠(SWS:Slow Wave Sleep)」である。
また、検出部132は、使用者の覚醒状態をさらに検出する。覚醒状態とは、使用者が目を覚ましている状態である。従って、温熱器具100の電源ON状態で使用者が寝床S内にいない状態は、覚醒状態に含まれることに留意すべきである。検出部132は、使用者が寝床S内にいない状態(例えば、睡眠期間0〜tALL中に使用者がトイレに行った場合など)では、使用者が覚醒状態であることを検出する。なお、本実施形態では、覚醒状態には、寝床S内にいる使用者の意識がはっきりしていない状態や、使用者が断続的に短時間浅く眠る状態であって、覚醒の持続時間が短い場合(例えば、30分程度)などは含まれない。ただし、覚醒状態は、これらの状態を含んでいてもよい。
図24に示す例において、睡眠期間0〜tALLは、使用者の睡眠状態に応じて、入眠期0〜tと、睡眠期t〜tと、起床期t〜tALLとに分類される。入眠期0〜tとは、温熱器具100の電源ONした後、使用者が覚醒状態からSTAGE2の睡眠状態へ遷移するまでの期間である。睡眠期t〜tとは、使用者が睡眠状態を継続する期間である。ただし、睡眠期t〜tは、図24に示すように、使用者が中途覚醒する期間である中途覚醒期間t〜tを含むことに留意すべきである。ここで、中途覚醒とは、睡眠中に一時的に生じる覚醒であり、その状態が持続する期間(例えば、30秒以上の期間)である。起床期t〜tALLとは、使用者が起床するために覚醒状態へ遷移するまでの期間である。起床期tは、起床時刻tALLに応じて、適宜設定することができる。
従って、図24に示す例では、検出部132は、時刻0、時刻t及び時刻tALLにおいて、使用者の覚醒状態を検出する。また、検出部132は、時刻tと時刻tとにおいて、使用者の睡眠状態を検出する。
(1.2)調整部
調整部134は、検出部132によって検出された使用者の睡眠状態に応じて、設定温度Tsetを調整する。本実施形態では、調整部134は、検出部132によって使用者の覚醒状態が検出された場合に、設定温度Tsetを上昇する。また、調整部134は、検出部132によって使用者の睡眠状態が検出された場合に、設定温度Tsetを低下する。
図25は、睡眠期間0〜tALLにおける設定温度Tsetの推移パターンの一例を示すグラフである。図25では、使用者が温熱器具100の電源をONした時刻0における調整対象温度Tobjを設定温度Tsetの初期値Tstartとしている。
調整部134は、図25に示すように、検出部132によって使用者の覚醒状態が検出された時刻0、時刻tに、設定温度Tsetを第1温度Tに上昇する。その後、調整部134は、期間αの間、設定温度Tsetを第1温度Tに維持する。
ここで、本実施形態では、第1温度Tは、寝床Sを予熱するための予熱温度である。第1温度Tは、ヒータ120の十分な昇温応答性を得られる温度(例えば、50℃程度)であればよい。また、期間αは、例えば、使用者の覚醒状態が検出された後、初めて使用者の睡眠状態がSTAGE1に遷移するまでの期間や、或いは使用者が寝床Sに入っていない状態で温熱器具100の電源をONした後、初めて寝床S内に入るまでの期間とすることができるが、これに限られるものではない。期間αは、予め定められた期間であってもよい。
また、調整部134は、図25に示すように、設定温度Tsetを第1温度Tに維持した後、設定温度Tsetを第1温度Tよりも高い第2温度Tに上昇する。第2温度Tは、スムースな睡眠状態への遷移を準備するために、使用者を十分に温めることができる温度(例えば、55℃程度)であればよい。その後、調整部134は、検出部132によって睡眠状態が検出されるまでの間、設定温度Tsetを第2温度Tに維持する。
また、調整部134は、図25に示すように、検出部132によって使用者の睡眠状態(すなわち、STAGE2への遷移)が検出された時刻t、時刻tに、設定温度Tsetを第3温度Tに低下する。第3温度Tは、使用者の深部体温を低く維持できる温度(例えば、45℃程度)であればよい。その後、調整部134は、時刻tに至るまでの間、或いは使用者の覚醒状態が検出されるまでの間、設定温度Tsetを第3温度Tに維持する。
また、調整部134は、図25に示すように、時刻tに、設定温度Tsetを第4温度Tに上昇する。第4温度Tは、使用者の深部体温を高められる温度(例えば、55℃程度)であればよい。
(2)コントローラの動作1
図26は、第4実施形態に係るコントローラ130の動作を示すフロー図である。
図26に示すように、ステップS30において、コントローラ130は、温熱器具100の電源がONされたことを検出するとともに、使用者が覚醒状態であることを検出する。
ステップS31において、コントローラ130は、設定温度Tsetを予熱温度である第1温度Tに上昇する。
ステップS32において、コントローラ130は、予熱期間である期間αが経過したか否かを判定する。期間αが経過した場合、処理はステップS33に進む。一方で、期間αが経過していない場合、処理はステップS31に戻る。この場合、コントローラ130は、設定温度Tsetを第1温度Tに維持する。
ステップS33において、コントローラ130は、設定温度Tsetを第1温度Tよりも高い第2温度Tに上昇する。
ステップS34において、コントローラ130は、使用者の睡眠状態が検出されたか否かを判定する。使用者の睡眠状態が検出された場合、処理はステップS35に進む。一方で、使用者の睡眠状態が検出されない場合、処理はステップS33に戻る。この場合、コントローラ130は、設定温度Tsetを第2温度Tに維持する。
ステップS35において、コントローラ130は、設定温度Tsetを第2温度Tよりも低い第3温度Tに低下する。
ステップS36において、コントローラ130は、使用者の覚醒状態が検出されたか否かを判定する。使用者の覚醒状態が検出された場合、処理はステップS31に戻る。この場合、コントローラ130は、設定温度Tsetを第1温度Tに上昇する。一方で、使用者の覚醒状態が検出されない場合、処理はステップS37に進む。
ステップS37において、コントローラ130は、時刻tに到達したか否かを判定する。時刻tに到達した場合、処理はステップS38に進む。一方で、時刻tに到達していない場合、処理はステップS35に戻る。この場合、コントローラ130は、設定温度Tsetを第3温度Tに維持する。
ステップS38において、コントローラ130は、設定温度Tsetを第4温度Tに上昇する。
(3)コントローラの動作2
図27は、第4実施形態に係るコントローラ130の温度フィードバック制御処理を示すフロー図である。
図27に示すように、ステップS40において、コントローラ130は、調整対象温度Tobjを取得する。
ステップS41において、コントローラ130は、動作モードが予熱モードであるか否かを判定する。予熱モードである場合、処理はステップS47においてヒータをONする。一方で、予熱モードでない場合、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、コントローラ130は、調整対象温度Tojbが設定温度Tsetよりも1.5℃以上高いか否かを判定する。1.5℃以上高い場合、処理はステップS43において、ヒータをスローダウンする。一方で、1.5℃以上高くない場合、処理はステップS44〜S46に進む。具体的には、0.5℃以上かつ1.5℃未満である場合には、ステップS44において、ヒータを安定させる。また、−0.5℃以上かつ0.5℃未満である場合には、ステップS45において、ヒータを安定させる。また、−0.5℃未満である場合には、ステップS46において、ヒータを加熱する。
(作用及び効果)
第4実施形態に係る温熱器具100において、検出部132は、使用者の睡眠状態に加えて、使用者の覚醒状態を検出する。調整部134は、覚醒状態が検出された場合に、設定温度を上昇し、睡眠状態が検出された場合に、設定温度を低下する。
従って、使用者の覚醒状態が検出された場合には、使用者の深部体温を上昇させて、睡眠状態へスムースに導くとともに、使用者が睡眠状態に遷移した場合には、使用者の深部体温を低下させて、深い睡眠状態の維持を可能とすることができる。また、使用者の覚醒状態を検出することができるので、使用者が入眠する場合だけでなく、使用者が中途覚醒した場合においても、再度、睡眠状態へスムースに導くことができる。
また、調整部134は、覚醒状態が検出された場合に、設定温度Tsetを予熱温度である第1温度Tに上昇して維持した上で、予熱温度よりも高い入眠温度である第2温度Tに設定温度Tsetを上昇する。従って、寝床S内を予め暖めることによって、使用者に快適な寝床環境を提供するとともに、その後のヒータの温度上昇に備えることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、温熱器具100は、毛布本体110とヒータ120とを備える電気毛布であることとしたが、これに限られるものではない。例えば、温熱器具100は、コントローラ130を備える空調機や、コントローラ130を備え、蒲団によって形成される寝床S内に温風を送り込む送風機などであってもよい。 なお、上述したコントローラ130のハードウェア構成は、プログラムモジュールとして実現することができる。したがって、上述したコントローラ130において実行されるとした処理は、コントローラ130の機能を有した汎用コンピュータ等によって実行されてもよい。
1…温度制御システム
100…温熱器具
110…毛布本体
120…ヒータ
130…コントローラ
131…睡眠センサI/F部
132…検出部
133…温度センサI/F部
134…調整部
135…ヒータI/F部
136…温度推移パターン記憶部
137…オフセット設定部
138…履歴記憶部
139…温度推移パターン調整部
140…タイマー
141…予測部
200…温度センサ
210…静電容量型センサ
300…睡眠センサ
310…静電容量型センサ
311…シート状誘電体
312,313…導電布
320…インダクタ
P…温度推移パターン
S…寝床

Claims (6)

  1. 調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具であって、
    使用者の睡眠状態を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記睡眠状態に応じて、前記設定温度を調整する調整部と
    を備えることを特徴とする温熱器具。
  2. 使用者の睡眠期間において前記設定温度が推移するパターンである温度推移パターンを記憶する温度推移パターン記憶部と、
    前記温度推移パターンのオフセット値を設定するオフセット設定部と、
    前記検出部によって検出された前記睡眠状態の履歴である睡眠状態履歴を記憶する履歴記憶部とをさらに備え、
    前記オフセット設定部は、前記睡眠状態履歴に基づいて、前記オフセット値を設定し、
    前記調整部は、前記温度推移パターン及び前記オフセット値に基づいて、前記設定温度を調整することを特徴とする請求項1に記載の温熱器具。
  3. 前記検出部は、使用者の睡眠期間において、第1の浅い眠りに対応する第1の時刻から深い眠りを経て第2の浅い眠りに対応する第2の時刻に至るまでを1周期とする睡眠周期ごとに、前記睡眠状態として前記第2の浅い眠りを検出し、
    前記調整部は、前記睡眠周期ごとに検出される前記第2の浅い眠りのうち、起床設定時刻の直前の第2の浅い眠りである直前浅眠が検出された場合に、前記設定温度を上昇する起床モードに動作モードを遷移することを特徴とする請求項1に記載の温熱器具。
  4. 調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具としてコンピュータを機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、
    使用者の睡眠期間において、第1の浅い眠りに対応する第1の時刻から深い眠りを経て第2の浅い眠りに対応する第2の時刻に至るまでを1周期とする睡眠周期毎に、前記第2の浅い眠りを検出するステップAと、
    前記睡眠周期毎に検出される前記第2の浅い眠りのうち、起床設定時刻の直前の第2の浅い眠りである直前浅眠が検出された場合に、前記設定温度を上昇する起床モードに動作モードを遷移するステップBと
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  5. 前記検出部は、前記睡眠状態に加えて、使用者の覚醒状態を検出し、
    前記調整部は、前記覚醒状態が検出された場合に、前記設定温度を上昇し、前記睡眠状態が検出された場合に、前記設定温度を低下することを特徴とする請求項1に記載の温熱器具。
  6. 調整対象の温度である調整対象温度が設定温度になるように、前記調整対象温度を調整する温熱器具としてコンピュータを機能させる制御プログラムであって、コンピュータに、
    使用者の睡眠状態を検出するステップAと、
    使用者の覚醒状態を検出するステップBと、
    前記覚醒状態が検出された場合に、前記設定温度を上昇するステップCと、
    前記睡眠状態が検出された場合に、前記設定温度を低下するステップDと
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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