JP2010199484A - 電子回路装置 - Google Patents

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Naoya Okada
直也 岡田
竜二 ▲高▼田
Ryuji Takada
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Abstract

【課題】磁性体と放熱体との取付構造に要するスペースを縮小し、簡易な構造で薄型化並びに小型化を実現することができる電子回路装置を提供する。
【解決手段】電子回路装置1において、磁性体201と、磁性体201から発生する熱を放熱する放熱体3と、磁性体201と放熱体3との間に配設され、接着剤を介して第1の表面4Aに放熱体3を接着し、第1の表面4Aに対向する第2の表面4Bに磁性体201を接着する繊維クロス4と、放熱体3の一部を露出させ、放熱体3の他の部分及び磁性体201を被覆する封止体5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路装置に関し、特に磁性体及びそれから発生する熱を放出する放熱体を有する電子回路装置に関する。
下記特許文献1には、一次巻線及び二次巻線と鉄心とに一括して同時に樹脂を注形することにより製作し、鉄心外側を樹脂の外側に露出させたモールド変圧器が開示されている。このモールド変圧器には、鉄心の外側にひだのついた放熱板が密着して取り付けられている。放熱板の取り付けには樹脂(成形本体)に埋設されたねじ穴付き金具が利用され、放熱板はこのねじ穴付き金具にねじ止めされている。
このように構成されるモールド変圧器においては、一次巻線と二次巻線との間に絶縁と冷却とを兼ねたダクトが不要となり、冷却を効果的に行うことができる。この結果、モールド変圧器の小型化並びに低価格化を実現することができる。
特開平8−115826号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたモールド変圧器においては、以下の点について配慮がなされていなかった。モールド変圧器の鉄心に放熱板を取り付けるには、樹脂に埋設されたねじ穴付き金具とそれに締め付けるねじとが必要になり、それらを配置するスペースが鉄心と放熱板との積層方向に必要になる。このため、モールド変圧器の小型化には限界がある。
例えば汎用テレビジョンの電源ユニットに組み込まれる直流−直流(DC−DC)コンバータにはスイッチング素子、ダイオード、コンデンサ、IC、トランス等の複数の電子部品が必要である。これらの複数の電子部品を基板に実装し、1つの電子回路装置としてモジュール化し、小型樹脂パッケージを製作する場合、特にトランスの動作により発生する熱を放熱する放熱板が必要になる。このように製作される電子回路装置においては、薄型化並びに小型化を目的としているので、トランスにはシートトランス構造が採用される傾向にある。ところが、シートトランス構造を採用するトランスのコア(磁性体)に前述の特許文献1に開示された取付構造を利用して放熱板を取り付けるには上記ねじ穴付き金具を小型樹脂パッケージ内に埋設する必要があり、このような電子回路装置においては、かえって薄型化並びに小型化の妨げになってしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。従って、本発明は、磁性体と放熱体との取付構造に要するスペースを縮小し、簡易な構造で薄型化並びに小型化を実現することができる電子回路装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の実施例に係る第1の特徴は、電子回路装置において、磁性体と、磁性体から発生する熱を放熱する放熱体と、磁性体と放熱体との間に配設され、接着剤を介して第1の表面に放熱体を接着し、第1の表面に対向する第2の表面に磁性体を接着する繊維クロスと、放熱体の一部を露出させ、放熱体の他の部分及び磁性体を被覆する封止体とを備える。
本発明の実施例に係る第2の特徴は、電子回路装置において、第1の基板と、第1の基板に搭載され、第3の表面及びそれに対向する第4の表面を有し、更に巻線及び少なくとも第3の表面側に突出した磁性体を有する第2の基板と、第2の基板の第3の表面に対向して配設され、磁性体から発生する熱を放熱する放熱体と、磁性体と前記放熱体との間に配設され、接着剤を介して第1の表面に放熱体を接着し、第1の表面に対向する第2の表面に磁性体を接着する繊維クロスと、放熱体の一部を露出し、放熱体の他の部分、磁性体、第1の基板及び第2の基板を被覆する封止体とを備える。
第1の特徴又は第2の特徴に係る電子回路装置において、繊維クロスの第1の表面のサイズと第1の表面に対向する放熱体の表面のサイズとが同一であることが好ましい。
第1の特徴又は第2の特徴に係る電子回路装置において、繊維クロスの第1の表面のサイズ、第1の表面に対向する放熱体の表面のサイズ及び封止体の第1の表面と同一位置における平面サイズに対して、磁性体の繊維クロスの第2の表面に対向する表面のサイズが小さいことが好ましい。
第1の特徴又は第2の特徴に係る電子回路装置において、第1の基板の表面にはトランジスタ、集積回路、コンデンサ又はダイオードのいずれか1つの電子部品が少なくとも実装されていることが好ましい。
第1の特徴又は第2の特徴に係る電子回路装置において、繊維クロスは、ガラス繊維クロスに熱硬化型接着剤を含浸させたプリプレグであることが好ましい。
本発明によれば、磁性体と放熱体との取付構造に要するスペースを縮小し、簡易な構造で薄型化並びに小型化を実現することができる電子回路装置を提供することができる。
本発明の一実施例に係る電子回路装置の断面図(図2のF1−F1切断線で切った断面図)である。 図1に示す電子回路装置の上面図である。 図2に示す電子回路装置のF3−F3切断線で切った電子部品(トランス)の要部拡大断面図である。 図2に示す電子回路装置の底面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施例はこの発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の一実施例は、電源モジュールとしての電子回路装置に本発明を適用した例を説明するものである。ここでは、電子回路装置はDC−DCコンバータである。
[電子回路装置の全体構成]
図1乃至図4に示すように、本発明の一実施例に係る電子回路装置1は、第1の基板6と、第1の基板6に搭載され、第3の表面2A(図1及び図3中、上側表面)及びそれに対向する第4の表面2B(図1及び図3中、下側裏面)を有し、更に巻線212C、213C(図3参照。)及び少なくとも第3の表面2A側に突出した磁性体201を有する第2の基板2と、第2の基板2の第3の表面2Aに対向して配設され、磁性体201から発生する熱を放熱する放熱体3と、磁性体201と放熱体3との間に配設され、接着剤を介して第1の表面4A(図1及び図3中、上側表面)に放熱体3を接着し、第1の表面4Aに対向する第2の表面4B(図1及び図3中、下側裏面)に磁性体201を接着する繊維クロス4と、放熱体3の一部を露出し、放熱体3の他の部分、磁性体201、第1の基板6及び第2の基板2の少なくとも一部を被覆する封止体5とを備える。
[第1の基板の構成]
電子回路装置1の第1の基板6は、本実施例において、トランス20(電子部品又は第2の基板6)及びトランス20以外の他の電子部品22−26を実装する実装基板として使用されている。第1の基板6は、この数値に特に限定されるものではないが、図1及び図2に示すように、長手方向の長さL7を例えば60mm−62mm、短手方向の長さL8を例えば42mm−44mmに設定しており、長方形の平面形状を有する。第1の基板6の厚さt6は例えば0.8mm−1.6mmに設定されている。
特に図3に示すように、第1の基板6は、ここでは単層の絶縁基材611と、第1の基板6の第7の表面6A(図3中、上側表面)側において絶縁基材611の表面に配設された導電体612と、第1の基板6の第8の表面6B(図3中、下側裏面)側において絶縁基材611の表面(裏面)に配設された導電体613とを備えている。本実施例においては、単層の絶縁基材611の表面並びに裏面の両面に導電体612及び613が配設された第1の基板6が使用されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1の基板6は、単層の絶縁基材611の表面、裏面のいずれか一方に導電体612若しくは613が配設された基板、又は絶縁基材611を複数積層しこの各層の絶縁基材611の表面、裏面の少なくともいずれか一方に導電体612若しくは613が配設された基板を使用してもよい。
第1の基板6の絶縁基材611には例えばガラスエポキシ樹脂を使用することができる。導電体612、613には例えばそれぞれCu、Cu合金、Au等の導電性に優れた材料の単層膜を使用することができる。また、導電体612、613には、例えばラミネート法により貼り付けられたCu箔とその表面にめっき法により成膜されたCuめっき層との複合膜を使用してもよい。
図2及び図4に示すように、第1の基板6の長手方向に延びる1つ辺(図2中及び図4中上側の辺)に沿って複数本の外部端子615が配設され、長手方向に延び1つの辺と対向する他の1つの辺(図2中及び図4中下側の辺)に沿って複数本の外部端子616が配設されている。外部端子615、616は、いずれも封止体5内部のインナー部分が第1の基板6の第8の表面6Bに機械的に取り付けられ、導電体613に電気的に接続されている。外部端子615、616のそれぞれのアウター部分は封止体5の外部に突出されている。つまり、外部端子615、616は、電子回路装置1とその外部の機器例えば電源ユニット内の実装ボードとの間の電気的な接続に使用される。外部端子615、616のそれぞれには、例えばCu、Cu合金等の導電性に優れた材料により構成されている。
[トランス(電子部品)の構成]
図1乃至図4に示すように、第1の基板2の中央部分、詳細には図2中中央部分のやや左下側に位置する領域にはトランス(電子部品)20が配設されている。トランス20は、その詳細な構造を図3に示すように、巻線212C及び213Cを有する第2の基板2とこの第2の基板2に取り付けられた磁性体201とを備えている。トランス20は、その第2の基板2を第1の基板6に配設された開口217内に挿入することにより実装されている。ここでは、第1の基板6の厚さにトランス20の第2の基板2の厚さを重複させ、電子回路装置1の全体の厚さを薄型化している。
第2の基板2は、本実施例において、主にシートトランス構造を有するトランス20を構築するために使用されている。第2の基板2は、この数値に特に限定されるものではないが、図1、図2及び図4に示すように、第1の基板6の長手方向と同一の長手方向の長さL1を例えば32mm−34mm、第1の基板6の短手方向と同一の短手方向の長さL2を例えば15mm−17mmに設定しており、長方形の平面形状を有する。第2の基板2の厚さt1は例えば1.5mm−1.7mmに設定されている。
第2の基板2は、ここでは第1の基板6と同様に、単層の絶縁基材211と、第2の基板2の第3の表面2A側において絶縁基材211の表面に配設された導電体212と、第2の基板2の第4の表面2B側において絶縁基材211の表面(裏面)に配設された導電体213とを備えている。本実施例においては、単層の絶縁基材211の表面並びに裏面の両面に導電体212及び213が配設された第2の基板2が使用されているが、これに限定されるものではない。例えば、第2の基板2は、単層の絶縁基材211の表面、裏面のいずれか一方に導電体212若しくは213が配設された基板、又は絶縁基材211を複数積層しこの各層の絶縁基材211の表面、裏面の少なくともいずれか一方に導電体212若しくは213が配設された基板を使用してもよい。
第2の基板2の絶縁基材211には例えばガラスエポキシ樹脂を使用することができる。導電体212、213には例えばそれぞれCu、Cu合金、Au等の導電性に優れた材料の単層膜を使用することができる。また、導電体212、213には、例えばラミネート法により貼り付けられたCu箔とその表面にめっき法により成膜されたCuめっき層との複合膜を使用してもよい。
図2及び図4に示すように、第2の基板2の第3の表面2Aにおいて、短手方向の1つの辺(図2中左側、図4中右側)に沿って複数の端子215が配設され、1つの辺に対向する短手方向の他の1つの辺(図1中左側、図2中下側)に沿って複数の端子216が配設されている。端子215、216はいずれもトランス20の巻線212C及び213Cと第1の基板6に実装された電子部品22−26のいずれかとの間を電気的に接続する機能を有する。この接続には例えばストラップリードを実用的に使用することができる。端子215は第2の基板2の第3の表面2Aに配設された導電体212と同一層でかつ同一材料により構成され、端子216は第2の基板2の第4の表面2Bに配設された導電体213と同一層でかつ同一材料により構成されている。
磁性体201は、図3に示すように、第2の基板2の第3の表面2A上から突出し、平板形状を有する第1のコアブロック(上側コアブロック)201Eと、この第1のコアブロック201Eに一体に構成され、第2の基板2の第3の表面2Aから第4の表面2Bに渡って配設されたコア穴217を貫通しトロイダルコアの磁心として使用されるコア中心部201Cと、第2の基板2の第4の表面2B上に配設され、平板形状を有し、コア中心部201Cに装着された第2のコアブロック(下側コアブロック)201Iとを備えている。コア中心部201Cと第2のコアブロック201Iとの間には、ギャップ層が配設されていても、配設されていなくてもいずれの場合であってもよい。本実施例においては、第1のコアブロック201Eの断面形状がE型形状を有し、第2のコアブロック201Iの断面形状がI型形状を有しており、磁性体201はE−I型コア形状により構成されている。
図2及び図4に示すように、磁性体201は、第2の基板2の長手方向と同一の短手方向の長さL3を例えば15mm−17mm、第2の基板2の短手方向と同一の長手方向の長さL4を例えば19mm−21mmに設定しており、長方形の平面形状を有する。磁性体201の厚さt2は例えば5.0mm−5.6mmに設定されている。磁性体201は例えば金属酸化物の強磁性体をセラミックとして燒結したフェライト磁性材料(強磁性体)により形成されている。また、磁性体201は他にアモルファス磁性材料により形成してもよい。
巻線212Cは、その平面形状を図示していないが、第2の基板2の第3の表面2Aにおいて、磁性体201のコア中心部201Cの周囲にスパイラル形状を描くように巻き回されている。巻線212Cは導電体212と同一層でかつ同一材料により形成されている。巻線213Cは、同様に、基板2の第4の表面2Bにおいて、磁性体201のコア中心部201Cの周囲にスパイラル形状を描くように巻き回されている。巻線213Cは導電体213と同一層でかつ同一材料により形成されている。
[その他の電子部品の構成]
図1、図2及び図4に示すように、電子回路装置1の第1の基板6の第7の表面6A上において、トランス20の周囲に沿って複数の電子部品23−26が実装されている。ここで電子部品23−26の詳細な構造は省略するが、電子部品23は例えばMOS(metal oxide semiconductor)型パワートランジスタ、電子部品24は例えば集積回路(IC:integrated circuit)、電子部品25は例えばダイオード、電子部品26は例えばコンデンサである。
また、電子回路装置1の第1の基板6の第8の表面6B上において、トランス20の周囲に沿って複数の電子部品22が実装されている。ここで、電子部品22の詳細な構造は省略するが、これらの電子部品22は、DC−DCコンバータの一部を構築するコンデンサ等である。
[放熱体の構成]
図1乃至図3に示すように、放熱体3は第2の基板2の第3の表面2Aに離間して第6の表面(放熱体3の裏面)3Bを対向して配設し、トランス20の第1のコアブロック201Eの表面上(上面上)に繊維クロス4を介在して放熱体3の第6の表面3Bが接着されている。放熱体3の第6の表面3B及び側面は封止体5の内部に埋設され、第6の表面3Bと対向する第5の表面3Aは放熱効果を高めるために封止体5から露出されている。
放熱体3は、主にトランス20の動作により発生する熱を電子回路装置1(封止体5)の外部に放熱する機能を有し、熱伝導性に優れた材料例えばCu板、Al板等の金属板により構成されている。放熱体3は、放熱面積を稼ぐために、トランス20の第1のコアブロック201Eの上面に比べて大きな面積を有する長方形の平面形状により構成され、例えば第2の基板2の長手方向と同一の方向の長さL5を例えば34mm−36mm、第2の基板2の短手方向と同一の方向の長さL6を例えば38mm−42mmに設定している。放熱体3の厚さt3は、電子回路装置1の全体の厚さを薄型化しつつ、放熱体3の剛性を高めて封止体5をトランスファーモールド成形法により製作する場合のエアー残りを減少するために、例えば0.3mm−0.5mmに設定されている。
[繊維クロスの構成]
図1及び図3に示すように、繊維クロス4は、第1の表面4Aを放熱体3の第6の表面3Bに接着し、第1の表面4Aに対向する第2の表面(裏面)4Bをトランス20の第1のコアブロック201Eの上面に接着し、第1のコアブロック201Eに放熱体3を装着する。繊維クロス4は、ここでは、トランス20と放熱体3とを機械的に装着する機能に加えて、双方の間を電気的に絶縁する機能を備えている。
本実施例において、繊維クロス4は、例えばガラス繊維クロスに熱硬化型接着剤を含浸させたプリプレグが使用される。このガラス繊維クロスには、例えばSiO2を主成分とし、Al23、CaO、MgO、R2O、B23等の少なくともいずれかが添加された3μm−10μm径を有する単糸を数十本から数百本程度束ね、これを平織りしたものである。ガラス繊維クロスの厚さt4は例えば0.2mm−0.4mmに設定されている。熱硬化性接着剤には例えば熱硬化型のガラスエポキシ樹脂接着剤が使用されている。
繊維クロス4は、本実施例において放熱体3の第6の表面3Bの全域に、放熱体3の第6の表面3Bの平面サイズと同一の平面サイズにより配設されている。繊維クロス4のサイズを放熱体3のサイズと同一に製作することによって、トランス20と放熱体3との間の熱伝達経路の熱抵抗を減少することができるとともに、繊維クロス4を放熱体3の製作過程において同時に製作することができるので、製造並びに組立プロセスが容易になる。
この繊維クロス4においては、上記の通り、極めて薄い厚さにおいてトランス20に放熱体3を機械的に装着することができ、しかもトランス20の動作で発生する熱を効率良く放熱体3に伝達することができ、更にトランス20と放熱体3との間を電気的に絶縁することができる。また、単に樹脂系接着剤を用いてトランス20と放熱体3とを接着する場合に比べて、繊維クロス4の膜厚を均一化することができるので、繊維クロス4は特に電気的な絶縁特性において優れている。
なお、本実施例においては、ガラス繊維クロスに熱硬化型接着剤を含浸させたプリプレグを繊維クロス4として使用しているが、第1の表面4A、第2の表面4Bのそれぞれに例えば熱硬化性接着剤を塗布した繊維クロス4を使用することができる。
[封止体の構成]
図1乃至図4に示すように、封止体5は、外部端子615及び616のアウター部分並びに放熱体3の第5の表面3Aを除き、第1の基板6、外部端子615及び616のインナー部分、放熱体3の第6の表面3B及びその側面、トランス20、電子部品22−26を気密に被覆して構成されている。本実施例において、封止体5には、トランスファーモールド成形法により成形された例えばエポキシ樹脂が使用されている。
封止体5の第1の基板6の長手方向と同一の長手方向の長さL9は例えば68mm−72mmに設定され、封止体5の第1の基板6の短手方向と同一の短手方向の長さL10は例えば48mm−52mmに設定されている。封止体5の厚さt5は例えば6.5mm−6.9mmに設定され、封止体5の薄型化が図られている。
[電子回路装置の特徴]
このように構成される電子回路装置1においては、トランス20の磁性体201と放熱体3との間に繊維クロス4を備えたので、双方の間の取付構造に要するスペースを縮小することができ、簡易な構造で薄型化並びに小型化を実現することができる。
また、実施例に係る電子回路装置1においては、繊維クロス4の平面サイズを放熱体3の平面サイズと同一又はトランス20の磁性体201の装着部分の平面サイズに比べて大きくしたので、トランス20と放熱体3との間の熱抵抗を減少し、放熱性を向上することができる。
また、実施例に係る電子回路装置1においては、トランス20のE型断面形状を有する第1のコアブロック201Eを放熱体3に装着し、第1のコアブロック201Eと第2のコアブロック201Iとのギャップから放熱体3までの離間距離を稼いでいるので、放熱体3でギャップからの漏れ磁束を拾いにくくすることができる。すなわち、電子回路装置1においては、渦電流の発生を抑制し、トランス20の電圧変換損失を極力抑制することができる。
[その他の実施例]
上記のように、本発明を一実施例によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものでない。例えば、前述の実施例に係る電子回路装置1においては、トランス20を備え、DC−DCコンバータを構築する場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、磁性体に巻線を巻き回したインダクタに放熱体を装着した電子回路装置に適用することができる。
また、前述の実施例に係る電子回路装置1は、トランス20の第1のコアブロック201Eに放熱体3を装着した例を説明したが、本発明は、漏れ磁束の影響が少ない場合若しくは考慮しない場合には、第2のコアブロック201Iに放熱体3を装着してもよい。また、本発明は、トランス20の第1のコアブロック及び第2のコアブロックの双方をE型断面形状としたE−E型コア形状としてもよい。
また、前述の実施例に係る電子回路装置1は繊維クロス4にガラス繊維クロスを使用したが、本発明は、トランス20との間に電気的な絶縁を必要としない場合、若しくは電気的な絶縁は他の絶縁体により行われる場合には、繊維クロス4に例えばカーボン繊維クロスを使用してもよい。
また、本発明は、繊維クロス4に含浸させた接着剤或いは繊維クロス4の表面に塗布した接着剤に磁性粉末例えばフェライトビーズを添加し、トランス20の磁気特性を改善してもよい。
また、前述の実施例に係る電子回路装置1においては、第1の基板6の第7の表面6A側に放熱体3を装着した例を説明したが、本発明は、第1の基板6の第8の表面6B側の磁性体210に繊維クロス4を介して放熱体3を装着してもよい。また、本発明は、第1の基板6の第7の表面6A側並びに第8の表面6B側の双方に各々放熱体3を装着してもよい。
更に、本発明は、トランス20の磁性体201を含み第1の基板6に実装された電子部品22−26、特に発熱量の大きい電子部品23や25にも放熱体3を装着してもよい。
本発明は、磁性体と放熱体との取付構造に要するスペースを縮小し、簡易な構造で薄型化並びに小型化を実現することができる電子回路装置に広く適用することができる。
1…電子回路装置
2…第2の基板
20…トランス(電子回路)
22−26…電子回路
201…磁性体
201C…コア中心部
201E…第1のコアブロック
201I…第2のコアブロック
211、611…絶縁基材
212、213、612、613…導電体
212C、213C…巻線
215、216…端子
217…コア穴
3…放熱体
4…繊維クロス
5…封止体
6…第1の基板
615、616…外部端子

Claims (6)

  1. 磁性体と、
    前記磁性体から発生する熱を放熱する放熱体と、
    前記磁性体と前記放熱体との間に配設され、接着剤を介して第1の表面に前記放熱体を接着し、前記第1の表面に対向する第2の表面に前記磁性体を接着する繊維クロスと、
    前記放熱体の一部を露出させ、前記放熱体の他の部分及び前記磁性体を被覆する封止体と、
    を備えたことを特徴とする電子回路装置。
  2. 第1の基板と、
    前記第1の基板に搭載され、第3の表面及びそれに対向する第4の表面を有し、更に巻線及び前記第3の表面側に突出した磁性体を有する第2の基板と、
    前記第2の基板の前記第3の表面に対向して配設され、前記磁性体から発生する熱を放熱する放熱体と、
    前記磁性体と前記放熱体との間に配設され、接着剤を介して第1の表面に前記放熱体を接着し、前記第1の表面に対向する第2の表面に前記磁性体を接着する繊維クロスと、
    前記放熱体の一部を露出し、前記放熱体の他の部分、前記磁性体、前記第1の基板及び前記第2の基板を被覆する封止体と、
    を備えたことを特徴とする電子回路装置。
  3. 前記繊維クロスの前記第1の表面のサイズと前記第1の表面に対向する前記放熱体の表面のサイズとが同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子回路装置。
  4. 前記繊維クロスの前記第1の表面のサイズ、前記第1の表面に対向する前記放熱体の表面のサイズ及び前記封止体の前記第1の表面と同一位置における平面サイズに対して、前記磁性体の前記繊維クロスの前記第2の表面に対向する表面のサイズが小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子回路装置。
  5. 前記第1の基板の表面にはトランジスタ、集積回路、コンデンサ又はダイオードのいずれか1つの電子部品が実装されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の電子回路装置。
  6. 前記繊維クロスは、ガラス繊維クロスに熱硬化型接着剤を含浸させたプリプレグであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子回路装置。
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WO2016185750A1 (ja) * 2015-05-20 2016-11-24 株式会社 村田製作所 パワーモジュールパッケージ

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