JP2010193536A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層された複数の回路基板を有する装置全体の高さを抑制する。
【解決手段】第1貫通孔33を取り巻くように導体パターンによって一次コイル22が形成され、かつ一次コイル22を含む一次回路3が実装された第1回路基板11と、第2貫通孔45を取り巻くように導体パターンによって二次コイル23が形成され、かつ二次コイル23を含む二次回路4が実装された2枚の第2回路基板12と、1つのコア部材21とを備え、各第2回路基板12が、互いの第2貫通孔45の位置および二次回路4の位置を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、第1回路基板11が、第1貫通孔33の位置を第2貫通孔45の位置に積層方向において揃えた状態で各第2回路基板12に積層され、コア部材21は、第1貫通孔33および各第2貫通孔45に挿通されて、一次コイル22および二次コイル23と共にプレーナトランスを構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コア部材と導体パターンによって形成されたコイルとで構成されたプレーナトランスが実装された回路基板を複数積層して構成されたスイッチング電源装置に関するものである。
この種のスイッチング電源装置として、下記特許文献1において開示されたスイッチング電源装置(コンバータ装置)が知られている。このスイッチング電源装置は、複数の回路基板と、各回路基板にそれぞれ形成されたコンバータ部であるDC−DCコンバータ回路と、各回路基板を組み合わせるための組み合わせ部材である複数の端子部材とを有して構成されている。また、各回路基板には、それぞれ電子部品や回路パターンが形成されてDC−DCコンバータ回路が構成され、このDC−DCコンバータ回路は、コイル部であるトランスを有した同一の絶縁型の回路構成を備えている。この場合、このトランスは、回路基板に形成されたパターンでコイルパターン部が構成されたいわゆるプレーナトランスであって、回路基板に形成されたコア足挿通孔を利用して一対のコア部材が装着されて回路基板一体型の形態で構成されており、一対のコア部材はコア組み合わせ部材と嵌め合って組み合わされる。また、このコイルパターン部は、多層基板である回路基板を構成している各シート基板にそれぞれコイルパターンが中心軸をほぼ同軸上にして配置形成されて構成されている。
なお、DC−DCコンバータ回路がフィードフォワードタイプである場合には、コイル部であるチョークコイルが必ずDC−DCコンバータ回路に設けられることとなる。また、DC−DCコンバータ回路がフライバックタイプである場合には、必要に応じてチョークコイルがDC−DCコンバータ回路に設けられる。このDC−DCコンバータ回路の構成部品として上記回路基板にチョークコイルを設ける場合には、そのチョークコイルも上記トランスと同様に回路基板一体型の形態に形成される。
以上のようにしてDC−DCコンバータ回路が形成された各回路基板の両端側はそれぞれ複数の端子部材によって保持されて、各回路基板は互いに間隔を介して積層固定されている。したがって、このスイッチング電源装置では、DC−DCコンバータ回路が形成されている複数の回路基板を積層固定しているので、複数のDC−DCコンバータ部品をマザーボードに並設する構成と比較して、マザーボード上での占有面積を格段に小さく抑制することが可能となっている。また、トランスを回路基板一体型の形態としたことにより、コイル部が回路基板一体型に形成されているため、回路基板からのコイル部の突出量を小さく抑制することができるので、回路基板の積層体の高さを低く抑えることができ、この結果として装置全体の薄型化を図ることができる。
特開2002−58247号公報(第4−6,8頁、第1−2図)
ところが、上記のスイッチング電源装置には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、このスイッチング電源装置では、上記したように、積層される複数の回路基板の各々に独立したコア部材をそれぞれ取り付ける構成のため、各回路基板の出力電力との関係でコア部材が大型化したときには、コア部材の厚みも増加することになるため、積層された複数の回路基板全体の高さ(厚み)が大幅に増加するという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、積層された複数の回路基板を有する装置全体の高さを抑制し得るスイッチング電源装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のスイッチング電源装置は、第1貫通孔が形成されると共に当該第1貫通孔を取り巻くように導体パターンによって一次コイルが形成され、かつ当該一次コイルを含む一次回路が実装された第1回路基板と、第2貫通孔が形成されると共に当該第2貫通孔を取り巻くように導体パターンによって二次コイルが形成され、かつ当該二次コイルを含む二次回路が実装された複数の第2回路基板と、1つのコア部材とを備え、前記複数の第2回路基板が、互いの前記第2貫通孔の位置および前記二次回路の位置を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、前記第1回路基板が、前記第1貫通孔の位置を前記第2貫通孔の位置に積層方向において揃えた状態で当該複数の第2回路基板に積層され、前記コア部材は、前記第1貫通孔および前記各第2貫通孔に挿通されて、前記一次コイルおよび前記二次コイルと共にプレーナトランスを構成する。
また、請求項2記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記第2貫通孔が前記第1貫通孔と一体に構成されると共に当該第1貫通孔を挟んで前記一次回路および前記二次回路が配置された状態で前記第1回路基板と前記第2回路基板とが一枚の基板で構成された主回路基板を複数備え、当該複数の主回路基板は、互いの前記第1貫通孔の位置、前記一次回路の位置および前記二次回路の位置を積層方向においてそれぞれ揃えた状態で積層されている。
また、請求項3記載のスイッチング電源装置は、請求項1または2記載のスイッチング電源装置において、1つの他のコア部材を備え、前記各回路基板における前記二次回路の実装領域には、第3貫通孔が形成されると共に当該第3貫通孔を取り巻くように導体パターンによって平滑コイルが形成され、前記各回路基板が、互いの前記第3貫通孔の位置を積層方向において揃えた状態で積層され、前記他のコア部材は、前記各第3貫通孔に挿通されて、前記各平滑コイルと共にプレーナコイルを構成する。
また、請求項4記載のスイッチング電源装置は、請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装置において、積層された前記回路基板のうちの隣接する少なくとも一対の回路基板間に、放熱用金属プレートが電気的に絶縁された状態で配設されている。
請求項1記載のスイッチング電源装置では、形成された第1貫通孔を取り巻くように導体パターンによって一次コイルが形成され、かつ一次コイルを含む一次回路が実装された第1回路基板と、形成された第2貫通孔を取り巻くように導体パターンによって二次コイルが形成され、かつ二次コイルを含む二次回路が実装された複数の第2回路基板と、1つのコア部材とを備え、複数の第2回路基板が、互いの第2貫通孔の位置および二次回路の位置を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、第1回路基板が、第1貫通孔の位置を第2貫通孔の位置に積層方向において揃えた状態で複数の第2回路基板に積層され、コア部材は、第1貫通孔および各第2貫通孔に挿通されて、一次コイルおよび二次コイルと共にプレーナトランスを構成する。したがって、このスイッチング電源装置によれば、各第2回路基板を厚み方向と直交する方向に並設する構成と比較して、平面視した状態での占有面積を小さくできると共に、コア部材を装着した回路基板を重ね合わせる構成、つまり回路基板の数だけコア部材を用いる構成と比較して、コア部材の数を1個に低減できるため、積層された第1および第2回路基板全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。
請求項2記載のスイッチング電源装置では、第2貫通孔が第1貫通孔と一体に構成されると共に第1貫通孔を挟んで一次回路および二次回路が配置された状態で第1回路基板と第2回路基板とが一枚の基板で構成された主回路基板を複数備え、複数の主回路基板は、互いの第1貫通孔の位置、一次回路の位置および二次回路の位置を積層方向においてそれぞれ揃えた状態で積層されている。したがって、このスイッチング電源装置においても、各主回路基板をその厚み方向と直交する方向に並設する構成と比較して、平面視した状態での占有面積を小さくできると共に、主回路基板毎にコア部材を装着し、この状態で各主回路基板を積層する構成と比較して、コア部材の数を1個に低減できるため、積層された各主回路基板全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。
請求項3記載のスイッチング電源装置では、1つの他のコア部材を備え、各回路基板における二次回路の実装領域には、第3貫通孔が形成されると共に第3貫通孔を取り巻くように導体パターンによって平滑コイルが形成され、各回路基板が、互いの第3貫通孔の位置を積層方向において揃えた状態で積層され、他のコア部材は、各第3貫通孔に挿通されて、各平滑コイルと共にプレーナコイルを構成する。したがって、このスイッチング電源装置によれば、回路基板毎に他のコア部材を装着し、この状態で各回路基板を積層する構成と比較して、他のコア部材の数を1個に低減できるため、積層された各回路基板全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。
請求項4記載のスイッチング電源装置によれば、積層された回路基板のうちの隣接する少なくとも一対の回路基板間に、放熱用金属プレートを電気的に絶縁された状態で配設したことにより、別途、スペーサを使用することなく、放熱用金属プレートで隣接する回路基板間の間隔を一定に維持できると共に、各回路基板に実装された一次回路や二次回路の電子部品で発生した熱を放熱用金属プレートを介して効率よく放熱することができる。
スイッチング電源装置1の回路図である。 スイッチング電源装置1の分解斜視図である。 図2における各回路基板11,12,12の積層状態でのX−X線断面図である。 スイッチング電源装置1Aの回路図である。 スイッチング電源装置1Aの分解斜視図である。 図5における各回路基板13の積層状態でのY−Y線断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置の実施の形態について説明する。
図1に示すスイッチング電源装置1は、トランス2、一次回路(トランス2の後述する一次コイルを含む回路)3、および複数(本例では一例として2つ)の二次回路(トランス2の後述する二次コイルを含む回路)4,4を備え、一次回路3が1回路だけ実装された1枚の第1回路基板11と、二次回路4が1回路ずつ実装された2枚の第2回路基板12,12と、トランス2の一部を構成するコア部材21とで構成されている。
具体的には、第1回路基板11には、図1に示すように、一次回路3として、後述する状態でコア部材21に巻回されてトランス2の一部を構成する一次コイル22と、一次コイル22をスイッチング駆動する駆動回路としてのスイッチング素子(例えばトランジスタ)31と、制御信号S1に基づいてスイッチング素子31のオン・オフ制御を行う制御回路32とが実装されている。また、第1回路基板11には、図2に示すように、第1貫通孔33が形成されて、一次コイル22は、第1回路基板11に形成された導体パターンで第1貫通孔33を取り巻くようにして形成されている。
各第2回路基板12に実装された二次回路4は、図1に示すように、同一の回路構成となっており、したがって、各第2回路基板12は、同じ構成の基板を用いて構成されている。具体的には、第2回路基板12には、図1に示すように、二次回路4として、後述する状態でコア部材21に巻回されてトランス2の一部を構成する二次コイル23と、二次コイル23に誘起される電圧に基づいて直流電圧を生成する整流回路41と、整流回路41から出力される直流電圧を平滑して出力電圧Voを生成する平滑回路(一例としてインダクタ43とコンデンサ44とで構成される平滑回路)42とが実装されている。また、第2回路基板12には、図2に示すように、第2貫通孔45が形成されて、二次コイル23は、第2回路基板12に形成された導体パターンで第2貫通孔45を取り巻くようにして形成されている。
スイッチング電源装置1は、図2,3に示すように、以上のように構成された第1回路基板11および2枚の第2回路基板12が積層されて構成されている。具体的には、スイッチング電源装置1は、図2,3に示すように、第2回路基板12,12が互いの第2貫通孔45,45の位置および二次回路4,4の位置(整流回路41および平滑回路42の各位置)を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、第1回路基板11がその第1貫通孔33の位置を各第2回路基板12の第2貫通孔45の位置に積層方向において揃えた状態で各第2回路基板12に積層され、さらに積層された各回路基板11,12,12に対して各回路基板11,12,12を挟み込むようにしてコア部材21が装着されて構成されている。本例では、コア部材21は、一例としてEE型コア21a,21bで構成されて、各コア21a,21bの中脚が第1貫通孔33および第2貫通孔45に挿通された状態で各回路基板11,12,12に装着されている。また、各コア21a,21bは、装着状態では、その各2つの外足が、各回路基板11,12,12の外縁に設けられた切欠きの部位において互いに接触するように構成されている。この場合、他の構成として、切欠きに代えて、貫通孔で構成することもできる。この構成により、第1貫通孔33を取り巻くように形成されている一次コイル22、および各第2貫通孔45,45を取り巻くように形成されている2つの二次コイル23,23が、コア部材21(具体的にはコア部材21の中脚)に巻回された状態となるため、トランス2は、一次コイルおよび二次コイルが導体パターンで形成されるプレーナトランスとして構成される。なお、コア部材21として、EE型コアに代えて、EI型コア、UU型コア、UI型コアなどの種々の形状のコアを使用できるのは勿論である。UU型コアおよびUI型コアを使用した場合には、U型コアの一方の脚部が第1貫通孔33および第2貫通孔45に挿通されることになる。
また、本例のスイッチング電源装置1では、図2,3に示すように、第1回路基板11が各第2回路基板12に挟まれた状態で第2回路基板12,12に積層される構成を採用しているが、第1回路基板11が各第2回路基板12に挟まれない状態で、第2回路基板12,12に積層される構成を採用してもよい。また、スイッチング電源装置1では、第1回路基板11が、第1貫通孔33および第2貫通孔45の位置を基準として、その一次回路3と各第2回路基板12の二次回路4とが反対の位置となるように各第2回路基板12に積層される構成を採用しているが、一次回路3と二次回路4とが第1貫通孔33および第2貫通孔45の位置を基準として同じ側に位置するように積層される構成を採用することもできる。
このスイッチング電源装置1では、図1に示すように、第1回路基板11に入力電圧Viが供給された状態で、制御回路32に制御信号S1が入力されると、制御回路32がスイッチング素子31をオン・オフ制御し、スイッチング素子31がトランス2の一次コイル22に対するスイッチング駆動を開始する。これにより、トランス2の各二次コイル23,23の両端間に電圧が誘起される。各第2回路基板12では、それぞれの整流回路41が、対応する二次コイル23に誘起される電圧を整流して直流電圧を生成し、平滑回路42が整流回路41から出力された直流電圧を平滑して出力電圧Voを生成して出力する。したがって、図1に示すように、各第2回路基板12の平滑回路42を並列に接続することにより、第2回路基板12が1枚の場合と比較して、負荷51に対して2倍(第2回路基板12の枚数倍)の電力の出力電圧Voを供給可能となる。また、図示はしないが、各第2回路基板12の平滑回路42を直列に接続することにより、第2回路基板12が1枚の場合と比較して、負荷51に対して出力電圧Voの2倍(第2回路基板12の枚数倍)の電圧を供給可能となる。
このように、このスイッチング電源装置1では、複数(上記例では2枚)の第2回路基板12が互いの第2貫通孔45の位置および二次回路4の位置を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、第1回路基板11がその第1貫通孔33の位置を各第2回路基板12の第2貫通孔45の位置に積層方向において揃えた状態で各第2回路基板12に積層され、さらに、積層された各回路基板11,12,12に対して各回路基板11,12,12を挟み込むようにして1つのコア部材21が装着されている。したがって、このスイッチング電源装置1によれば、各第2回路基板12を厚み方向と直交する方向に並設する構成と比較して、平面視した状態での占有面積を小さくできると共に、コア部材を装着した回路基板を重ね合わせる構成、つまり回路基板の数だけコア部材を用いる構成と比較して、コア部材21の数を1個に低減できるため、積層された各回路基板11,12,12全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。また、一次回路3を実装した1枚の第1回路基板11と、二次回路4を実装した1枚の第2回路基板12とを積層すると共に、両回路基板11,21の重なり部分に上記したようにしてコア部材21を装着して構成した基板の組を、複数組積層してスイッチング電源装置を構成することもできるが、この構成においても、スイッチング電源装置1と同様にして、積層された複数の基板の組に1つのコア部材21を装着させる構成とすることで、積層された複数の基板の組全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。また、このスイッチング電源装置1によれば、各第2回路基板12の回路構成を同一とし、かつ同一の基板を使用して構成することにより、負荷51に対する電力や出力電圧を増減させたいときに、積層する枚数を必要に応じて増減させることで、第2回路基板12を新たに設計し直すことなく、所望の電力や出力電圧を生成して出力させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、上記のスイッチング電源装置1では、第1回路基板11と第2回路基板12とを別基板とする構成を採用したが、図5に示すスイッチング電源装置1Aのように、第1回路基板11と第2回路基板12とが一枚の基板で構成された主回路基板13を積層すると共に、この積層された主回路基板13に1個のコア部材21を装着する構成を採用することもできる。以下、このスイッチング電源装置1Aについて図4,5を参照して説明する。なお、スイッチング電源装置1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
スイッチング電源装置1Aは、一次回路3および二次回路4が実装された複数(本例では一例として3枚)の主回路基板13と、トランス2Aの一部を構成するコア部材21とで構成されている。
具体的には、各主回路基板13には、図4に示すように、一次回路3として、トランス2Aの一部を構成する一次コイル22と、スイッチング素子31と、制御回路32とが実装されると共に、二次回路4として、トランス2Aの一部を構成する二次コイル23と、整流回路41と、平滑回路42とが実装されている。本例では、図5に示すように、主回路基板13には、コア部材21の中脚を挿通させるための貫通孔14が中央部分に形成されている。この貫通孔14は、第1回路基板11および第2回路基板12に形成された第1貫通孔33および第2貫通孔45を一体化(統合)したものに相当する。したがって、主回路基板13におけるこの貫通孔14の周囲には、図5,6に示すように、貫通孔14を取り巻くようにして、一次コイル22および二次コイル23が導体パターンで形成されている。また、主回路基板13には、駆動回路としてのスイッチング素子31等を含む一次回路3と、整流回路41等を含む二次回路4とが、この貫通孔14を挟んで配置されている。
さらに、このスイッチング電源装置1Aでは、図4,5に示すように、各主回路基板13に配設された平滑回路42のインダクタ43が、トランス2Aと同様にして、1つのコア部材(本例では一例としてUU型コア61a,61b)61を共有し、かつ各コイル(本発明における平滑コイル)62が各主回路基板13に形成された導体パターンで形成されて、プレーナコイルとして構成されている。具体的には、図5に示すように、各主回路基板13における二次回路4の実装領域に、コア部材61の一対の脚部を挿通させるための一対の貫通孔15a,15bが形成され、このうちの一方の貫通孔15a(本発明における第3貫通孔)を取り巻くようにして形成された導体パターンでインダクタ43用のコイル62が形成されている。また、各主回路基板13は、図5,6に示すように、互いの貫通孔14,15a,15bの位置、スイッチング素子31等を含む一次回路3の位置、および整流回路41等を含む二次回路4の位置が積層方向において揃えられた状態で積層されている。さらに、コア部材21およびコア部材61は、この積層された各主回路基板13,13,13を挟み込むようにして、コア部材21の中脚が貫通孔14に挿通され、かつコア部材61の一対の脚部が各貫通孔15a,15bに挿通された状態で各主回路基板13,13,13に装着されている。
このスイッチング電源装置1Aでは、図4に示すように、各主回路基板13の一次回路3に入力電圧Viが供給された状態で、各主回路基板13の制御回路32に制御信号S1が入力されると、各主回路基板13において、制御回路32がスイッチング素子31をオン・オフ制御し、スイッチング素子31がトランス2の一次コイル22に対するスイッチング駆動を開始する。これにより、トランス2の各二次コイル23,23の両端間に電圧が誘起される。また、各主回路基板13において、それぞれの整流回路41が、対応する二次コイル23に誘起される電圧を整流して直流電圧を生成し、平滑回路42が、整流回路41から出力された直流電圧を平滑して出力電圧Voを生成して出力する。したがって、図4に示すように、各主回路基板13の平滑回路42を並列に接続することにより、主回路基板13が1枚の場合と比較して、負荷51に対して3倍(主回路基板13の枚数倍)の電力の出力電圧Voを供給可能となる。また、図示はしないが、各主回路基板13の平滑回路42を直列に接続することにより、主回路基板13が1枚の場合と比較して、負荷51に対して出力電圧Voの3倍(主回路基板13の枚数倍)の電圧を供給可能となる。
したがって、このスイッチング電源装置1Aにおいても、各主回路基板13をその厚み方向と直交する方向に並設する構成と比較して、平面視した状態での占有面積を小さくできると共に、主回路基板13,13,13毎にコア部材21およびコア部材61を装着し、この状態で各主回路基板13,13,13を積層する構成と比較して、コア部材21およびコア部材61の数を1個に低減できるため、積層された各主回路基板13全体の高さ(厚み)を大幅に低減することができる。また、このスイッチング電源装置1Aにおいても、主回路基板13の回路構成を同一とし、かつ同一の基板を使用して構成することにより、負荷51に対する電力や出力電圧を増加させたいときに、積層する枚数を必要に応じて増加させることで、新たに主回路基板13を設計し直すことなく、所望の電力や出力電圧を生成して出力することができる。また、インダクタ43のコア部材61を共有する構成としたことにより、各主回路基板13の二次回路4から出力される電流バランスを改善することができる。
なお、スイッチング電源装置1Aで採用したインダクタ43のコア部材61を共有する構成を、スイッチング電源装置1において採用することもできるし、逆に、スイッチング電源装置1で採用したインダクタ43のコア部材を共有しない構成を、スイッチング電源装置1Aにおいて採用することもできる。また、図3,6において破線で示すように、スイッチング電源装置1,1Aにおいて、積層された各回路基板のうちの隣接する少なくとも一対の回路基板間にスペーサを兼ねて放熱用金属プレート16を配置することもできる。この場合、放熱用金属プレート16は、各回路基板に実装された電子部品との間での絶縁性と熱伝導性とを確保した状態で配置することとする。具体的には、放熱用金属プレート16の両面に絶縁性および熱伝導性を有するシート材(図示せず)を配置し、この状態で隣接する回路基板間に配設する。この構成によれば、別途、スペーサを使用することなく、放熱用金属プレート16で隣接する回路基板間の間隔を一定に維持できると共に、各一次回路3や二次回路4の電子部品で発生した熱を放熱用金属プレート16を介して効率よく放熱することができる。また、上記のスイッチング電源装置1,1Aでは、1石フォーワード型の構成を採用したが、これに限定されるものではなく、フライバック型、プッシュプル型、フルブリッジ型、電圧共振型、電流共振型など、種々の回路方式を採用することもできる。
1,1A スイッチング電源装置
11 第1回路基板
12 第2回路基板
13 主回路基板
15 第3貫通孔
16 放熱用金属プレート
21,61 コア部材
22 一次コイル
23 二次コイル
31 スイッチング素子
33 第1貫通孔
41 整流回路
45 第2貫通孔

Claims (4)

  1. 第1貫通孔が形成されると共に当該第1貫通孔を取り巻くように導体パターンによって一次コイルが形成され、かつ当該一次コイルを含む一次回路が実装された第1回路基板と、
    第2貫通孔が形成されると共に当該第2貫通孔を取り巻くように導体パターンによって二次コイルが形成され、かつ当該二次コイルを含む二次回路が実装された複数の第2回路基板と、
    1つのコア部材とを備え、
    前記複数の第2回路基板が、互いの前記第2貫通孔の位置および前記二次回路の位置を積層方向において揃えた状態で積層されると共に、前記第1回路基板が、前記第1貫通孔の位置を前記第2貫通孔の位置に積層方向において揃えた状態で当該複数の第2回路基板に積層され、
    前記コア部材は、前記第1貫通孔および前記各第2貫通孔に挿通されて、前記一次コイルおよび前記二次コイルと共にプレーナトランスを構成するスイッチング電源装置。
  2. 前記第2貫通孔が前記第1貫通孔と一体に構成されると共に当該第1貫通孔を挟んで前記一次回路および前記二次回路が配置された状態で前記第1回路基板と前記第2回路基板とが一枚の基板で構成された主回路基板を複数備え、
    当該複数の主回路基板は、互いの前記第1貫通孔の位置、前記一次回路の位置および前記二次回路の位置を積層方向においてそれぞれ揃えた状態で積層されている請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 1つの他のコア部材を備え、
    前記各回路基板における前記二次回路の実装領域には、第3貫通孔が形成されると共に当該第3貫通孔を取り巻くように導体パターンによって平滑コイルが形成され、
    前記各回路基板が、互いの前記第3貫通孔の位置を積層方向において揃えた状態で積層され、
    前記他のコア部材は、前記各第3貫通孔に挿通されて、前記各平滑コイルと共にプレーナコイルを構成する請求項1または2記載のスイッチング電源装置。
  4. 積層された前記回路基板のうちの隣接する少なくとも一対の回路基板間に、放熱用金属プレートが電気的に絶縁された状態で配設されている請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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