JP2010193124A - Imsにおけるセッション制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】IMSにおいて,より改善された負荷分散の仕組みを持ち,管理者の負担を減らし,ユーザへのサービスレベルを向上させるセッション制御の仕組みが求められている。
【解決手段】各々のI−CSCFサーバは,ユーザ端末へのS−CSCFサーバの割り当て情報を管理するユーザ管理リストを備え,一つのユーザ端末への割り当て情報は,いずれか一つのI−CSCFサーバが管理するユーザ管理リストで管理され,各々のI−CSCFサーバは,一つのユーザ端末への割り当て情報がいずれのI−CSCFサーバが備えるユーザ管理リストで管理されているか,を特定するために用いるI−CSCF管理テーブルを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は,インターネット通信サーバ技術に関し,ユーザ情報を,セッション制御を行う複数のSIP(Session Initiation Protocol)サーバに振り分ける技術に関する。
近年,各国の固定電話事業者や携帯電話事業者らによって,従来回線交換網で提供していた電話等のサービスを,IP(Internet Protocol)ネットワークをベースとするパケット交換網で提供するための,NGN(Next Generation Network)と呼ばれる次世代通信システムの検討や構築といった取り組みが進められている。
NGNでは,通話先の電話番号からのIPアドレスの特定や,通信接続の設定や開放などの呼制御に,SIP(Session Initiation Protocol)と呼ばれるプロトコルが用いられる。このSIPをベースに様々なマルチメディアサービスを実現するための共通プラットフォームが,IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem,以下IMSという)と呼ばれるアーキテクチャである。(非特許文献1参照)
IMSは,主に,P−CSCF(Proxy-CSCF, Proxy Call Session Control Function),I−CSCF(Interrogating-CSCF, Interrogating Call Session Control Function),S−CSCF(Serving-CSCF, Serving Call Session Control Function)と呼ばれる機能を備えた基幹SIPサーバ群と,HSS(Home Subscriber Server)と呼ばれる加入者情報管理データベースと,SLF(Subscription Locator Function)と呼ばれる,加入者情報がどのHSSに登録されているかを検索するためのデータベースを含んで構成される。
P−CSCFは,ユーザ端末から接続され,ユーザ端末からのSIPメッセージを受信し,I−CSCF及びS−CSCFに中継する。
I−CSCFは,ユーザ端末からのIPアドレス登録(REGISTER要求)時や,他のユーザ端末からのIP電話着信時に,まずSLFにアクセスして,対象となるユーザの加入者情報が登録されているHSSを特定する。そして,特定したHSSにアクセスし,格納されている加入者情報を取得する。この加入者情報の中には,S−CSCFが複数台ある場合に,どのS−CSCFが該ユーザを担当するか,という情報も含まれている。I−CSCFは,その情報に基づき,該ユーザを担当するS−CSCFに処理を引き継ぐ。
S−CSCFは,SIP登録サーバとして,HSSから受信した加入者情報や,ユーザ端末の現在のIPアドレスを管理し,また,ユーザ間のIP電話におけるセッション制御を行う。
なお,IMSを構成する一つ以上のサーバ装置は,それぞれが,P−CSCF,I−CSCF,S−CSCFの各機能のいずれか一つを備えるように,構成しても良いし,一つのサーバ装置が,任意の複数の機能を備えても良い。また,一つのサーバ装置がいずれかの機能を複数備え,負荷分散させても良い。以下では,上記各機能がそれぞれ独立したサーバ装置に備わった,P−CSCFサーバ,I−CSCFサーバ,SCSCFサーバについて説明する。
SIPによるIP通信(例えば電話)の処理は次のように行われる。通話の開始する側のユーザ端末を発側,通話を受けるユーザ端末を着側と表記する。
まず,発側のユーザ端末から通話の開始を示すSIPメッセージが,発側のP−CSCF,S-CSCF,そして着側のI−CSCFを順に介して中継される。I−CSCFは,SIPメッセージに含まれる通話先SIP−URIを元に,通話先のユーザ端末を担当する着側S−CSCFがどれであるか,をHSSへ問い合わせ,その着側S−CSCF及び着側P−CSCFを介して通信端末へ送信する。このようにIMSでは,ユーザ端末が通話するために,各種CSCFサーバ群とHSSが利用される。
ここで,IMSでは,ユーザ端末のホームネットワークに配置されている複数台のS−CSCFの中から,各ユーザ端末のセッション制御を担当するS−CSCFを決定する手続きが必要になる。この手続きに関して,従来の技術では,以下の方法で実現していた。
(方法1)ユーザ端末からのREGISTER要求を受信したP−CSCFが,I−CSCFに対して問い合わせを行う。問い合わせを受信したI−CSCFは,まずSLFにアクセスして,ユーザの加入者情報が登録されているHSSを特定し,そのHSSに対し,ホームネットワークに属するS−CSCFリストを要求し,受信する。
I−CSCFは,あらかじめ定めた一定の順序で,受信したリストに基づき,登録要求を送信してきたユーザ端末の登録を担当するS−CSCFを決定する。(特許文献1段落0037参照)そして決定したS−CSCFを,ユーザ端末に対応させて,HSSに登録する。
(方法2)方法1と異なる点は,HSSが,S−CSCF毎に,ユーザ端末を割り当てるための優先度情報を管理し,割り当て優先度を,各S−CSCFにおけるユーザ端末の登録数や負荷発生状況に応じて決定する点である。(方法1)において,I−CSCFからS−CSCFリスト要求を受けてI−CSCFに転送する際に,方法2では,HSSが割り当て優先度に応じて割り当てるべきS−CSCFを決定し,要求元のI−CSCFに応答する。I−CSCFは,HSSが決定したS−CSCFを,ユーザ端末に割り当てる。(特許文献1参照)
特開2008−236183号公報
Gonzalo Camarillo and Miguel A. Garcia-martin, "The 3G IP Multimedia Subsystem (IMS): Merging the Internet and the Cellular Worlds", John Wiley & Sons Inc., 2004.
IMSでは,ユーザ端末のホームネットワークに配置されている複数台のS−CSCFの中から,各ユーザ端末のセッション制御を担当するS−CSCFを決定する手続きが必要になる。しかしながら,前述の手法には,以下のような問題がある。
・方法1では,各S−CSCF間で,登録するユーザ端末の個数を均等に配分することができず,特定のS−CSCFに負荷が集中する可能性がある。また,従来システムでは,ユーザ端末からの登録要求をS−CSCFに中継するまでに,I−CSCFはまずSLFにアクセスしHSSを特定し,次に,特定したHSSにアクセスしてS−CSCFを特定する必要がある。そのため,2回のリモートアクセスが必要となり,結果,それらのアクセスの遅延時間によって,ユーザへの応答時間が長くなってしまうという問題がある。
・方法2では,HSSが各S−CSCFのユーザ端末登録数情報や負荷情報を一括して管理するため,ユーザ端末数が増えると,HSS自体への問い合わせが集中し負荷が重くなってしまう。この場合,SLFが,ユーザの加入者情報が登録されているHSSを応答することで,HSSを分散させることができるが,その場合でも,SLFへの問い合わせが集中し負荷が重くなってしまうため,解決にはならない。さらに,SLF用のサーバを用意しなければならないため,設備コストが高くなってしまう,という新たな課題も生じる。
以上をまとめると,従来のIMSには,解決すべき以下の課題がある。
(課題1)複数台のS−CSCFで負荷を分散していても,特定のS−CSCFに負荷が偏る可能性がある。
(課題2)従来システムでは,ユーザ端末からの登録要求をS−CSCFに中継するまでに,2回リモートアクセスが必要なため,ユーザへの応答時間が長くなり,サービスの低下につながる。
(課題3)ユーザ端末数が増えると,どのユーザ端末がどのS−CSCFに登録されているかを管理するHSSへの負荷が集中し,その対策のための設備投資コストが増大したり,ユーザにとってはレスポンスが低下するなど,サービスが低下したりする。
(課題4)S−CSCFを増設した場合,既存S−CSCFから増設S−CSCFへのデータの移動が必要になり,S−CSCFに対する負担が大きい。
すなわち,IMSにおいて,より改善された負荷分散の仕組みを持ち,管理者の負担を減らし,ユーザへのサービスレベルを向上させるセッション制御の仕組みが求められている。
本発明は,以下の特徴を備えるセッション制御システムを提供する。
(特徴1)本発明のセッション制御システムにおけるI−CSCFは,それぞれがシステムに含まれるS−CSCFに関する情報(IPアドレスなど)を管理するS−CSCF管理リストを持つ。各I−CSCFは,その項目の一つである"登録ユーザ数"にて,各S−CSCFに登録されているユーザ端末の数を,独自に管理する。各I−CSCFは,新規ユーザ端末の情報を登録するS−CSCFを選択する際に,自身が持つS−CSCF管理リストに登録されている,ユーザ端末の数が最も少ないS−CSCFに決定する。
登録ユーザ数が少ない=負荷が軽いと考えられることから,上記方法により,新規ユーザ端末を,負荷が軽いS−CSCFに登録させることが可能になるので,負荷の偏りを防ぐことが可能になる。なお,新たに登録した新規ユーザ端末数は,他のI−CSCFが管理するS−CSCFの登録ユーザ数には反映させないので,各I−CSCFが持つ管理リストの登録ユーザ数は異なる。しかしながら,各I−CSCFにおいて登録ユーザ数が均等になるように,新規ユーザを登録させるので,全体の登録ユーザ数も,ほぼ均等になることが期待でき,負荷の偏りを防ぐことが可能になる。
また,上述のとおり,I−CSCFは,自身が持つS−CSCF管理リストを参照することにより,登録先のS−CSCFを決定するので,S−CSCF管理リストへのアクセスも負荷分散することが可能となる。
本特徴1により,上記課題1を解決することが可能になる。
(特徴2)本発明のセッション制御システムにおけるI−CSCFは,どのユーザ端末がどのS−CSCFに登録されているかを管理するユーザ管理リストを持つ。あるS−CSCFに登録されたユーザ端末は,このユーザ管理リストにより管理される。これにより,S−CSCFを増設した場合でも,増設したS−CSCFへのデータ移動を行う必要が無い。また,従来HSSで管理していた「ユーザのIPアドレス等の情報はどのS−CSCFに登録されているか」という加入者情報を,I−CSCFだけで管理することができるので,これにより,SLFが不要になり,またHSSへの問い合わせのためのアクセスが減って,負荷が軽くなり,高速応答が可能になる,という効果が得られる。
本特徴2により,上記課題4を解決することが可能になる。
(特徴3)本発明のセッション制御システムは,前述のユーザ管理リストを1つのI−CSCFで集中管理せず,複数I−CSCFで分散管理する。これを実現するために,SIP−URIと,ユーザ管理リストを管理するI−CSCFとの対応関係を,それぞれのI−CSCFで管理する。対応関係を実現する方法として,例えば,以下の文献に開示されているコンシステント・ハッシュ法を応用する。
(1)米国特許第6430618号明細書
(2)"Tom White's Blog: Consistent Hashing",[online],[2009年1月22日検索],インターネット<URL:http://weblogs.java.net/blog/tomwhite/archive/2007/11/consistent_hash.html>
具体的には,予め,システムの管理者は,各I−CSCFのIDをハッシュ関数に入力してハッシュ値を求め,求めたハッシュ値を降順または昇順に並べたテーブルを作成しておく。アクセス元であるユーザ端末からの要求を受けたI−CSCFは,ユーザIDとしてユーザ端末のID(例えば,SIP−URI)のハッシュ値を,I−CSCFのIDのハッシュ値と同じ長さのハッシュ値を出力するハッシュ関数を用いて計算し,得られたハッシュ値以上(または以下)の値でかつ最も近い値を持つI−CSCFを,そのユーザ端末に関するユーザ管理リストを管理するI−CSCFに決定する。ユーザ端末からの要求を受けたI−CSCFは,その決定したI−CSCFに対し,そのユーザ端末に関するユーザ管理リストの内容を要求する。
ユーザ管理リスト内容の要求を受信したI−CSCFは,そのユーザ端末がまだいずれのS−CSCFにも登録されていない場合,前述の特徴1に従ってS−CSCFをユーザ端末に割り当てる。また,既に登録されている場合は,そのユーザ管理リストに登録されている,アクセス元ユーザ端末の内容を,要求元のI−CSCFに応答する。この方法によれば,ユーザ端末数が増えても,ユーザ管理リストへのアクセスを各I−CSCFに負荷分散することが可能となる。
また,ユーザ端末数の増加に伴ってI−CSCFを増設する場合でも,I−CSCFが管理するユーザ情報の内,一部の情報を移動するだけでよく,処理が簡単になる。具体的には,例えば,I−CSCFのIDのハッシュ値が次に大きい(または次に小さい)I−CSCFが管理するユーザ情報のうち,ユーザ端末IDのハッシュ値が,新たなI−CSCFのIDのハッシュ値以下(または以上)であるユーザ情報を移動すればよい。
本特徴3により,上記課題3を解決することが可能になる。また,本特徴3では,データの配置そのものを対象とするのではなく,データの管理をする情報(ユーザ管理リスト)の配置を対象としている。このため,上記文献に開示されている方法とは異なり,S−CSCF間でのデータの移動が発生しない。一般的に,S−CSCFはデータベースを備える負荷の重いサーバであるから,本特徴3によれば,サービス中にデータベース上のデータを移動,削除するような重い処理の回避も可能になる。
また,上記特徴2及び特徴3を組み合わせることで,「ユーザの加入者情報がどのI−CSCFに登録されているか」という情報をI−CSCFだけで管理することができるようになる。したがって,ユーザ端末からの登録要求をS−CSCFに中継するためには,I−CSCFは,当該ユーザのユーザ管理リストを管理するI−CSCFに1回アクセスするだけで良い。すなわち,従来SLFは不要になるため,設備コストを削減でき,かつ,リモートアクセスの遅延時間が短くなるため,ユーザへの応答時間を短縮することができる。
上記組み合わせにより,上記課題2を解決することが可能になる。
より具体的な本発明の態様は,複数のI−CSCFサーバと複数のS−CSCFサーバとを備え,ユーザ端末との間でSIP通信を行い,前記ユーザ端末の登録及びセッション制御を,当該ユーザ端末に割り当てられたいずれかの前記S−CSCFサーバが担当するIMSにおけるセッション制御システムであって,
当該IMSにおけるセッション制御システムは,
各々の前記I−CSCFサーバは,前記ユーザ端末への前記S−CSCFサーバの割り当て情報を管理するユーザ管理リストを備え,
一つの前記ユーザ端末への前記割り当て情報は,いずれか一つの前記I−CSCFサーバが管理する前記ユーザ管理リストで管理され,
各々の前記I−CSCFサーバは,一つの前記ユーザ端末への前記割り当て情報がいずれの前記I−CSCFサーバが備える前記ユーザ管理リストで管理されているか,を特定するために用いるI−CSCF管理テーブルを備える,ことを特徴とする。
さらに,当該IMSにおけるセッション制御システムは,
前記SIP通信におけるSIPメソッドにおいて,ユーザ端末に割り当てられた前記S−CSCFサーバの特定を要求された前記I−CSCFサーバは,対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を管理するべきI−CSCFサーバを,前記I−CSCF管理テーブルに基づき特定し,
特定した前記I−CSCFサーバへ,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を要求し,
要求された前記I−CSCFサーバは,自身が管理する前記ユーザ管理リストに基づき,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を応答する,という特徴を備えても良い。
さらに,当該IMSにおけるセッション制御システムにおいて,
前記I−CSCF管理テーブルは,前記I−CSCFサーバの識別子を第一のハッシュ関数に入力して得たハッシュ値と,前記I−CSCFサーバと通信するための情報とを対応付けたものであり,
前記S−CSCFサーバの特定を要求されたI−CSCFサーバは,前記対象となるユーザ端末の識別子を,前記ハッシュ値と同じ長さのハッシュ値を出力する第二のハッシュ関数に入力して,ユーザ端末の識別子のハッシュ値を求め,
前記ユーザ端末識別子のハッシュ値と,前記I−CSCF管理テーブルとに基づき,要求された前記S−CSCFサーバを特定する,という特徴を備えても良い。
さらに,当該IMSにおけるセッション制御システムにおいて,
前記SIPメソッドは,少なくとも前記ユーザ端末からの他のユーザ端末へのセッションを開始するためのINVITE要求か,もしくは,前記ユーザ端末のIPアドレス情報を前記S−CSCFサーバ装置へ登録するためのREGISTER要求,であってもよい。
さらに,当該IMSにおけるセッション制御システムにおいて,
前記I−CSCFサーバは,各々の前記S−CSCFサーバに割り当てられたユーザ端末数を管理するS−CSCFサーバ管理リストを備え,
前記I−CSCFサーバは,
前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報が,自身が管理する前記ユーザ管理リストで管理されていない場合,前記S−CSCFサーバ管理リストを参照し,前記ユーザ端末の数が最も少ないS−CSCFサーバを前記対象となるユーザ端末に割り当てて前記ユーザ管理リストを更新し,
更新した前記ユーザ管理リストに基づき,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を応答する,という特徴を備えても良い。
さらに,当該IMSにおけるセッション制御システムにおいて,
前記I−CSCFサーバの識別子はIPアドレスであり,
前記ユーザ端末識別子はSIP−URIであり,
前記第一のハッシュ関数と前記第二のハッシュ関数とは同一,であっても良い。
上記各特徴により,上記態様のセッション制御システムは,以下の効果を持つ。
(効果1)S−CSCFが複数ある場合,特定のS−CSCFに負荷が偏るのを防ぐことができる。
(効果2)S−CSCFを増設した場合でも,既存S−CSCFから増設S−CSCFへのデータの移動を不要とすることができる。その結果,サービス中にS−CSCFに対する負担を掛けずにすむ。
(効果3)どのS−CSCFがどのユーザ端末を収容しているかを管理する情報を複数のI−CSCFに分散して管理することで,また,ユーザ端末数の増加に伴ってI−CSCFを増設する場合でも,一つのI−CSCFが管理する情報の一部を移動するだけでよく,処理が簡単になるため,本システム自身の負荷分散が可能になる。
さらに,
(効果4)I−CSCFが,ユーザ端末からの登録要求をS−CSCFに中継するまでのアクセスは1回となるため,結果,アクセスの遅延時間が短くなり,ユーザへの応答時間を短縮することができる。また,サーバの台数を削減し,設備コストを低減することができる。
本発明により,管理者の負担が少なく,高いレベルのサービスをユーザへ提供できるIMS網を実現可能になる。
本実施形態におけるIMSの構成を例示する図である。 I−CSCF管理テーブルの構成を例示する図である。 S−CSCF管理リストの構成を例示する図である。 ユーザ管理リストの構成を例示する図である。 本実施形態において,ユーザ端末からのREGISTER要求を受信した際の処理を例示するシーケンス図である。 図5のS12〜S14の処理の詳細を例示するシーケンス図である。 本実施形態において,新しくS−CSCFが増設された際の,I−CSCFでの追加処理を例示するシーケンス図である。 本実施形態における各サーバのハードウェア構成を例示する図である。
以下,本発明によるSIP中継装置の実施の最良の形態について,図面を参照して説明する。
図1は,本実施形態におけるIMSの構成の一例を示すシステム構成図である。図1のシステムは,P−CSCF11,I−CSCF12,及びS−CSCF13の各機能が,それぞれ物理的に独立したサーバ装置に備わるように構成し,これらと,ユーザ端末10とをインターネットなどのネットワーク14で接続した構成となっている。
ユーザ端末10は,P−CSCF11を経由して,I−CSCF12と相互に通信する。I−CSCF12は,I−CSCF管理テーブル121,S−CSCF管理リスト122,及びユーザ管理リスト123を備え,更に,公知の一般的なI−CSCFと同様のSIPセッションの処理を行うSIPセッション処理部124と,他のI−CSCFが管理する他のユーザ管理リスト123へのアクセス要求および,他のI−CSCFからの要求に対する応答を行う分散データベース管理部125とを備えている。I−CSCF12は,I−CSCF管理テーブル121を用いて,他のI−CSCF12に接続するために必要なIPアドレス情報を管理する。
図2に,I−CSCF管理テーブル121の例を示す。I−CSCF管理テーブル121は,I−CSCF12のID12111と,I−CSCF12のIPアドレス12112と,I−CSCF12のID12111のハッシュ値12121とを対応付けて管理するためのテーブルである。I−CSCF12のID12111は,I−CSCF12にユニークに割り付けられた,文字列による識別子情報である。
I−CSCF管理テーブル121は,全てのI−CSCFを管理するI−CSCFテーブル1211とハッシュテーブル1212とを備える。I−CSCFテーブル1211は,I−CSCFのID12111とIPアドレス12112を対応付けて管理するためのリストである。
ハッシュテーブル1212は,I−CSCFテーブル1211からI−CSCFのID12111をハッシュ検索するためのテーブルで,I−CSCFのID12111のハッシュ値12121を管理する。この例では,I−CSCFのID12111は,I−CSCF12のホスト名(FQDN形式)としている。I−CSCFのID12111は,IPアドレス12112から所定の規則に基づき生成しても良い。
I−CSCFのID12111のハッシュ値12121は,I−CSCFのID12111を,ハッシュ関数に入力して算出した固定長の数値(ダイジェスト値)である。図2の例では,ハッシュ空間の大きさは32bit(0x00000000〜0xFFFFFFFF)としている。ハッシュ関数には,公知のアルゴリズムを利用することが可能である。例えば,MD5(Message Digest Algorithm 5)を用いた場合は,ハッシュ空間の大きさは128bitになる。
I−CSCF12は,上記文献に開示されているコンシステント・ハッシュ法に基づき,あるユーザ端末10の登録を担当するS−CSCF13を割り当てる担当のI−CSCF12を算出する。例えば,以下のように算出する。
(1)ユーザ端末10のSIP−URIをハッシュ関数に入力して,ハッシュ値を算出する。ここで,SIPメソッドとして,REGISTER要求を受信した場合は,Fromヘッダ(要求の送信元を示す領域)に記述されているSIP−URIを対象とする。INVITE要求を受信した場合は,リクエスト行に記述されているSIP−URIを対象とする。
この処理で用いるハッシュ関数は,ハッシュテーブル1212を作成するために用いるハッシュ関数と同じビット長のハッシュ値を出力するもの(同じハッシュ関数を用いても良い)であり,後述するユーザ管理リスト123で用いるハッシュ関数と同じである。
ハッシュ関数の性質により,入力となるI−CSCFのID12111とユーザ端末10のSIP−URIの長さが異なっていても,得られたハッシュ値は同じ長さとなる。
(2)(1)で算出したSIP−URIのハッシュ値以上(または以下)でかつ最も近い,I−CSCFのIDのハッシュ値を,I−CSCF管理テーブル121のハッシュテーブル1212を用いて検索する。このため,ハッシュテーブル1212は,ハッシュ値12121の昇順または降順に,各エントリをソートしておくことが望ましい。(3)(2)の検索で得られたハッシュ値12121を持つエントリに対応するIPアドレス12112の値を,当該ユーザ端末10を担当するI−CSCF12のIPアドレスとして用いる。
また,それぞれのI−CSCF12は,S−CSCF管理リスト122を備えている。後述するように,各I−CSCF12は同じS−CSCF13を管理対象とするが,各「S−CSCF13に登録されているユーザ数」の値は,I−CSCF12ごとに異なる。
図3に,S−CSCF管理リスト122の一例を示す。S−CSCF管理リスト122により,S−CSCFのID12221と,S−CSCF13のIPアドレス12222と,登録ユーザ数12223とが,リスト形式で管理される。S−CSCFのID12221は,S−CSCF13にユニークに割り付けられた,文字列による識別子情報である。この例では,S−CSCFのID12221は,S−CSCF13のホスト名(FQDN形式)としている。または,IPアドレス12222から所定の規則に基づきに生成しても良い。登録ユーザ数12223は,各S−CSCF13で収容しているユーザ数である。登録ユーザ数12223は,S−CSCF13で収容しているユーザ数が増える毎に,I−CSCF12により修正される(詳細は後述する)。
更に,I−CSCF12は,ユーザ管理リスト123を備えている。
図4に,ユーザ管理リスト123の一例を示す。ユーザ管理リスト123は,リスト形式で管理されているユーザ管理構造体1233と,それをハッシュ検索するためのハッシュテーブル1231を備える。ハッシュテーブル1231は,SIP−URIのハッシュ値12311と,ユーザ管理構造体1233へのポインタ情報12312の欄を備える。SIP−URIのハッシュ値13211は,SIP−URIを,ハッシュ関数に入力して算出した固定長の数値である。
ここで用いるハッシュ関数は,I−CSCFのID12111のハッシュ値12121を算出するのに用いるハッシュ関数と同じビット長のハッシュ値を出力するもの(同じハッシュ関数を用いても良い)である。
ハッシュテーブル1231にハッシュ値12311が無い場合は,ユーザ管理構造体1233が存在しないことになるので,ポインタ情報12312に格納される値には,NULLが設定される。ハッシュ値12311に該当するSIP−URIが有る場合は,ユーザ管理構造体1233が存在するため,ユーザ管理構造体1233へのポインタが設定される。
ユーザ管理構造体1233は,SIP−URI情報12331と,ユーザ端末登録先のS−CSCF13のID12332と,エントリ状態12333と,次の(ハッシュ値12311が同じになるSIP−URI12331を持つ)ユーザ管理構造体1233へのポインタ12334を,メンバとして含む構造体である。SIP−URI12331は,ユーザ端末10毎にユニークに割り付けられた,文字列によるSIP形式ユーザ識別子情報である。エントリ状態12333は,エントリの状態を設定する領域である。
エントリ状態12333には,「作成準備中」と「完了」の2種類がある。エントリ状態12333が「完了」の場合は,I−CSCF12は,P−CSCFからの検索要求に対し,応答可能である。
一方,エントリ状態12333が「作成準備中」の場合は,状態が「完了」に変化するまで,検索要求に対する処理を中断する。これにより,複数のI−CSCF12から受信した検索要求が重なって,同じSIP−URIのユーザ管理構造体1233を複数作成する事態を防ぐ。
各I−CSCF12は,起動時に,他の全てのI−CSCF12に対して,当該I−CSCF12に関する情報を,それぞれのI−CSCF管理テーブル121に設定することを要求する。
P−CSCF11,I−CSCF12,及びS−CSCF13を実現するハードウェア構成例を図8に示す。これらは,CPU1001,主記憶装置1002,HDD等の二次記憶装置1005,CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体1008から情報を読み出す読取装置1003,ディスプレイ,キーボードやマウスなどの入出力装置1006,通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置1004,及びそれらの装置をつなぐバスなどの内部通信線1007を備えた一般的なコンピュータ1000により実現できる。
例えば,I−CSCF管理テーブル121や,S−CSCF管理リスト122や,ユーザ管理リスト123は,主記憶装置1002または二次記憶装置1005の一部の領域を用いて実現する。また,P−CSCF11,I−CSCF12,及びS−CSCF13は,二次記憶装置1005に記憶されている一つ以上のプログラムを主記憶装置1002にロードしてCPU1001で実行し,通信装置1004を介してユーザ端末10や他サーバとのネットワーク通信を行うことで,上述の,または,以下に説明する各種サーバ機能を実現する。
上記一つ以上のプログラムは,予め,主記憶装置1002や二次記憶装置1005に格納されていても良いし,必要なときに,ネットワーク14や,可搬性を有する記憶媒体1008を介して他の装置から導入されても良い。
図5は,本実施例のシステム構成において,ユーザ端末10からSIPメソッドとして,REGISTER要求を受信した際の処理を示すシーケンス図である。
I−CSCF12aは,ユーザ端末10からP−CSCF11経由でREGISTER要求を受信すると,REGISTER要求のFromヘッダにある発信者SIP−URIから,当該ユーザ端末10の管理を担当するI−CSCF12を求める。具体的には,ハッシュ関数を用いて,該発信者SIP−URIのハッシュ値を算出し,I−CSCF管理テーブル121のハッシュテーブル1212を検索し,算出したハッシュ値以上(または以下)でかつ最も近いハッシュ値12121を求める。得られたエントリのポインタ12122が指し示すI−CSCFテーブル1211のエントリには,担当するI−CSCF12の情報が格納されている(S10)。
なお,事前準備として,システム管理者は,各I−CSCF12のIDのハッシュ値を昇順または降順に並べたハッシュテーブル1212を作成し,管理端末(図示していない)を用いて設定しておく。
S10で得られたエントリのIPアドレス12112を持つI−CSCF12bに対して,発信者(上記ユーザ端末10のユーザ)のSIP−URIの登録を担当しているS−CSCF13の検索要求を送信する(S11)。検索要求には,発信者SIP−URIを含み,さらにそのハッシュ値を含むことが望ましい。
I−CSCF12bは,I−CSCF12aから発信者SIP−URIの検索要求を受信すると,検索要求に含まれているSIP−URIのハッシュ値により,ユーザ管理リスト123のハッシュテーブル1231をハッシュ検索する(S12)。
ハッシュ検索でヒットしない場合(S13でN)は,S−CSCF13に未割り当てのSIP−URIとみなし,S−CSCF管理リスト122から,登録ユーザ数12223の値が最も少ないS−CSCF13を探し,得られたS−CSCFに上記SIP−URIを持つユーザの管理を担当させることに決定し(S14),決定したS−CSCF13のS−CSCF管理構造体1222の登録ユーザ数12223をカウントアップする。そして,S14で決定したS−CSCFのID12221及びIPアドレス情報12222を,検索要求元のI−CSCF12aに応答する(S15)。
一方,ハッシュ検索でヒットした場合(S13でY)は,S−CSCF13に割り当て済みのSIP−URIとみなし,ヒットしたユーザ管理構造体1233のS−CSCFのID12332と,そのID12332からS−CSCF管理リスト122を検索して得られたIPアドレス情報12222を,検索要求元のI−CSCF12aに応答する(S15)。S−CSCF13の情報を受信したI−CSCF12aは,S15で応答されたS−CSCF13のIPアドレス12222に対し,REGISTER要求を転送する(S16)。
S−CSCF13は,REGISTER要求を受信すると,HSS131からユーザプロファイル情報を取得し(S17),そのプロファイル情報に従ってユーザ端末の登録処理を行い,I−CSCF12aに,正常応答を示す"200 OK"応答を送信する(S18)。I−CSCF12aは,S−CSCF13からの正常応答を確認すると,P−CSCF11経由でユーザ端末10に"200 OK"応答を転送する(S19)。
図5のS12〜S14の処理の詳細を,図6を用いて説明する。
(S12相当の処理)
I−CSCF12bは,I−CSCF12aから発信者SIP−URIの検索要求を受信すると,検索要求に含まれているSIP−URIのハッシュ値を算出する(S20)。得られたハッシュ値から,ユーザ管理リスト123のハッシュテーブル1231の該当ハッシュ値12311に対応するポインタ12312が示すユーザ管理構造体1233を得る(S21)。
(S13相当の処理)
当該ユーザ管理構造体1233のSIP−URI12331の文字列と,検索要求に含まれているSIP−URIの文字列とを文字列比較する(S22)。文字列が完全一致するかどうかチェックし(S23),完全一致するならば(S23でY),エントリ状態12333をチェックする。エントリ状態12333が「作成準備中」であれば,「完了」に変更されるまで待機する(S24)。「完了」であれば,当該ユーザ端末10のS−CSCFは割り当て済みとみなし,S15の処理を行う。完全一致しないならば(S23でN),ユーザ管理構造体1233の次ポインタ12334が示すアドレスを参照して,次のユーザ管理構造体1233を取得する(S25)。ここで,次のユーザ管理構造体1233が存在していれば(S26でN),S22の処理に戻る。一方,もし存在していなければ,すなわち次ポインタ12334が示すアドレスがNULLであれば(S26でY),当該ユーザ端末10のS−CSCFは未割り当てとみなし,S14相当の処理を行う。
(S14相当の処理)
まず,ユーザ管理構造体1233を新規作成し,検索要求に含まれているSIP−URIの文字列をSIP−URI12331に,「作成準備中」をエントリ状態12333に,NULLを次ポインタ12334に設定する。そして,今回新規作成したユーザ管理構造体1233のアドレスを,現在参照しているユーザ管理構造体1233の次ポインタ12334に設定する。さらに,S−CSCF管理リスト122のヘッダ情報1221の先頭ポインタ12211から,先頭のS−CSCF管理構造体1222を取得する(S27)。その登録ユーザ数12223を取得し,予め当該I−CSCF12に設定した,登録ユーザ数の上限値と比較する(S28)。上限値と同じか小さければ(S28でY),S26で新規作成したユーザ管理構造体1233に対し,先ほど取得したS−CSCF管理構造体1222のS−CSCFのID12221をS−CSCFのID12332に,「完了」をエントリ状態12333に設定する。更に,登録ユーザ数12223の値を+1した後,S−CSCF管理リストの登録ユーザ数12223をキーに,S−CSCF管理構造体1222を昇順にソート(登録ユーザ数が少ない順に,S−CSCF管理構造体を並べ直す)し(S29),S15の処理を行う。一方,上限値より多ければ(S28でN),正常状態でないものとし,検索要求元I−CSCF12aにエラー応答を行う(S30)。
ユーザ端末10の増加によりI−CSCF12が増設された場合は,管理者端末(図示していない)を用いて,すべてのI−CSCF12のI−CSCF管理テーブル121を更新する。具体的には,新たなI−CSCF12について,IDのハッシュ値を求めてハッシュテーブル12121に追加して再ソートし,IDとIPアドレスをI−CSCFテーブル1211に追加する。
これらの処理に伴い,管理者端末は,新たなI−CSCF12に,新たに担当するユーザ端末のユーザ管理リスト123を移す。本実施例の方法によれば,新たなI−CSCF12のIDのハッシュ値より次に大きな(または次に小さな)ハッシュ値を持つI−CSCF12が管理するユーザ管理リスト123のうち,新たなI−CSCF12のIDのハッシュ値以下(または以上)のSIP−URIのハッシュ値を持つユーザ端末10のハッシュテーブル1231とユーザ管理構造体1233を,新たなI−CSCF12へ移動する。
次に,S−CSCF13が増設された際の,I−CSCF12での追加処理について,図7を用いて説明する。この処理は,各I−CSCF12それぞれが独立して行う。
S−CSCF13の追加を,管理者端末から指示された場合,S−CSCF管理構造体1222を新規に作成し,S−CSCFのID12221及びIPアドレス12222に値を格納し,及び登録ユーザ数12223を0に初期化する(S31)。そして,ヘッダ情報1221の先頭ポインタ12211の示す値を取得し,その値を,当該S−CSCF管理構造体1222の次構造体ポインタ12224に格納する(S32)。そして,当該S−CSCF管理構造体1222のメモリ上のアドレスを,ヘッダ情報1221の先頭ポインタ12211に格納する(S33)。この処理により,S−CSCF管理リスト122の先頭に,新しく追加されたS−CSCF13のS−CSCF管理構造体1222が配置される。
図6のS28の処理により,登録ユーザ数が最も少ないS−CSCFが選択されるので,各S−CSCFへの登録ユーザ数は,次第に平均化されることになる。
追加されたS−CSCF管理構造体1222の更新処理は,各I−CSCF12が独自に行う。したがって,他のI−CSCF12が管理するものとは,登録ユーザ数が異なることになる。しかしながら,上述したように,各I−CSCF12が登録ユーザ数を均等にする処理を行うので,システム全体で見ても,各S−CSCF13が管理する登録ユーザ数は,ほぼ均等になることが期待できる。
以上,本実施例によると,I-CSCFは分散データベース管理部125を備えるので,従来のSLFは不要になる。また,本実施例によると,従来のHSSに格納されていた「ユーザ情報がどのS−CSCFに格納されているかという情報」も,本実施例のI-CSCFに格納されるので,HSS131のデータ量が削減され,また,HSS131へアクセスも少なくなり,システム全体の応答速度が向上する。
なお,上記図5,図6を用いて,SIPメソッドとして,REGISTER要求処理について説明したが,通信相手端末とセッションを確立するためのINVITE要求やその他の要求の処理についても,図5のS10〜S16の処理が同様に行われる。
なお,本発明は,上記実施形態に限定されず,種々の変形や応用が可能である。
10:ユーザ端末,11:P−CSCF,12:I−CSCF,13:S−CSCF,121:I−CSCF管理テーブル,122:S−CSCF管理リスト,123:ユーザ管理リスト,124:SIPセッション処理部,125:分散データベース管理部,1211:I−CSCFテーブル,1212:I−CSCFテーブルのハッシュテーブル,12111:I−CSCFのID,12112:I−CSCFのIPアドレス,12121:I−CSCFのIDのハッシュ値,12122:I−CSCFテーブルのエントリへのポインタ,1221:S−CSCF管理リストのヘッダ情報,12211:先頭のS−CSCF管理構造体へのポインタ,12212:最後尾のS−CSCF管理構造体へのポインタ,12221:S−CSCFのID,12222:S−CSCFのIPアドレス,12223:S−CSCFの登録ユーザ数,12224:次のS−CSCF管理構造体へのポインタ,1231:ユーザ管理構造体のハッシュテーブル,1233:ユーザ管理構造体,12311:SIP−URIのハッシュ値,12312:ユーザ管理構造体へのポインタ,13331:SIP−URI,13332:割り当てS−CSCFサーバのID,13333:エントリ状態,13334:次のユーザ管理構造体へのポインタ,1000:コンピュータ,1001:CPU,1002:主記憶装置,1003:読取装置,1004:通信装置,1005:二次記憶装置,1006:入出力装置,1007:内部通信線,1008:可搬性を有する記憶媒体。

Claims (6)

  1. 複数のI−CSCFサーバと複数のS−CSCFサーバとを備え,ユーザ端末との間でSIP通信を行い,前記ユーザ端末の登録及びセッション制御を,当該ユーザ端末に割り当てられたいずれかの前記S−CSCFサーバが担当するIMSにおけるセッション制御システムであって,
    各々の前記I−CSCFサーバは,前記ユーザ端末への前記S−CSCFサーバの割り当て情報を管理するユーザ管理リストを備え,
    一つの前記ユーザ端末への前記割り当て情報は,いずれか一つの前記I−CSCFサーバが管理する前記ユーザ管理リストで管理され,
    各々の前記I−CSCFサーバは,一つの前記ユーザ端末への前記割り当て情報がいずれの前記I−CSCFサーバが備える前記ユーザ管理リストで管理されているか,を特定するために用いるI−CSCF管理テーブルを備える
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
  2. 請求項1に記載のIMSにおけるセッション制御システムにおいて,
    前記SIP通信におけるSIPメソッドにおいて,ユーザ端末に割り当てられた前記S−CSCFサーバの特定を要求された前記I−CSCFサーバは,対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を管理するべきI−CSCFサーバを,前記I−CSCF管理テーブルに基づき特定し,
    特定した前記I−CSCFサーバへ,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を要求し,
    要求された前記I−CSCFサーバは,自身が管理する前記ユーザ管理リストに基づき,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を応答する
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
  3. 請求項2に記載のIMSにおけるセッション制御システムにおいて,
    前記I−CSCF管理テーブルは,前記I−CSCFサーバの識別子を第一のハッシュ関数に入力して得たハッシュ値と,前記I−CSCFサーバと通信するための情報とを対応付けたものであり,
    前記S−CSCFサーバの特定を要求されたI−CSCFサーバは,前記対象となるユーザ端末の識別子を,前記ハッシュ値と同じ長さのハッシュ値を出力する第二のハッシュ関数に入力して,ユーザ端末の識別子のハッシュ値を求め,
    前記ユーザ端末識別子のハッシュ値と,前記I−CSCF管理テーブルとに基づき,要求された前記S−CSCFサーバを特定する
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
  4. 請求項2に記載のIMSにおけるセッション制御システムにおいて,
    前記SIPメソッドは,少なくとも前記ユーザ端末からの他のユーザ端末へのセッションを開始するためのINVITE要求か,もしくは,前記ユーザ端末のIPアドレス情報を前記S−CSCFサーバ装置へ登録するためのREGISTER要求,である
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
  5. 請求項2に記載のIMSにおけるセッション制御システムにおいて,
    前記I−CSCFサーバは,各々の前記S−CSCFサーバに割り当てられたユーザ端末数を管理するS−CSCFサーバ管理リストを備え,
    前記I−CSCFサーバは,
    前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報が,自身が管理する前記ユーザ管理リストで管理されていない場合,前記S−CSCFサーバ管理リストを参照し,前記ユーザ端末の数が最も少ないS−CSCFサーバを前記対象となるユーザ端末に割り当てて前記ユーザ管理リストを更新し,
    更新した前記ユーザ管理リストに基づき,前記対象となるユーザ端末への前記割り当て情報を応答する
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
  6. 請求項3に記載のIMSにおけるセッション制御システムにおいて,
    前記I−CSCFサーバの識別子はIPアドレスであり,
    前記ユーザ端末識別子はSIP−URIであり,
    前記第一のハッシュ関数と前記第二のハッシュ関数とは,同一である
    ことを特徴とするIMSにおけるセッション制御システム。
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