JP2010193107A - リモートコントロール送信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレビジョン受像機などの被制御機器の制御動作を確認しながら、誤入力操作することなく、容易に入力操作を行うことができるリモートコントロール送信機を提供する。
【解決手段】バッテリーを収容し、操作者の手で握ることが可能な筒状本体と、筒状本体の平面に沿って、筒状本体の長手方向の一端から突出する薄板部とからケースを形成し、薄板部の平面に沿って入力操作を検出するタッチパネルシートを貼り付け、タッチパネルシートへの入力操作の移動軌跡から、操作者のジェスチャー入力を判定し、ジェスチャー入力に応じた制御データを被制御機器へ送信する。操作者は、制御内容を見ずに、ケースを握った親指を移動するジェスチャー入力で、被制御機器を遠隔制御できる。
【選択図】図2
【解決手段】バッテリーを収容し、操作者の手で握ることが可能な筒状本体と、筒状本体の平面に沿って、筒状本体の長手方向の一端から突出する薄板部とからケースを形成し、薄板部の平面に沿って入力操作を検出するタッチパネルシートを貼り付け、タッチパネルシートへの入力操作の移動軌跡から、操作者のジェスチャー入力を判定し、ジェスチャー入力に応じた制御データを被制御機器へ送信する。操作者は、制御内容を見ずに、ケースを握った親指を移動するジェスチャー入力で、被制御機器を遠隔制御できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、入力操作に応じた制御データを被制御機器へ送信し、制御データに従って被制御機器を遠隔制御するリモートコントロール装置に関し、更に詳しくは、簡単な入力操作で被制御機器を遠隔制御するリモートコントロール送信機に関する。
テレビジョン受像器、エアコンなどの家電機器に向けて制御データを送信し、家電機器の動作を遠隔制御するリモートコントロール送信機は、操作者が制御しようとする制御内容を受け付けるために、制御データに対応させてケース上に多数の入力操作キーを配置したり、これらの入力操作キーとともに、非接触で入力操作を検出する静電容量式スイッチを配設している(例えば特許文献1)。
以下、この従来のリモートコントロール送信機100を、図6を用いて説明すると、直方体状のケース101上に、入力操作手段として、家電機器の制御動作に対応させた多数のキー102・・と、回転スイッチ103と、回転スイッチ103の円板状操作板103aの周囲に90度の等角度間隔で配置された静電容量式タッチパネル104が配設されている。これらの入力操作手段で入力操作を検出すると、ケース101内の配線基板に実装されたマイコンによって入力操作に関連づけられた制御データが生成され、RF送信回路などの図示しない送信回路から、その制御データで変調した制御信号が家電機器へ送信される。
各キー102には、そのキー102を押圧操作した際にリモートコントロール送信機100から送信される制御データを表す「1」「2」「3」等の数字が表示され、操作者はこの表示を目安に入力操作を行うキー102を選択して入力操作を行うことにより、そのキー102の入力操作に関連づけられた制御データが送信される。
また、回転スイッチ103は、円板状操作板103aの回転軸の回転を検出する図示しないロータリエンコーダを備え、ロータリーエンコーダの出力から円板状操作板103aへの回転操作を検出し、回転角度や回転方向に応じた制御データが送信回路から送信される。円板状操作板103aの周囲に形成された静電容量式タッチパネル104は、指など入力操作を行う操作体の接近による静電容量の変化から、非接触で入力操作を検出するもので、例えば、円板状操作板103aの右側に配置された特定の静電容量式タッチパネル104aへ指を接近させると、その静電容量式タッチパネル104aへの入力操作が検出され、マイコンにおいて、静電容量式タッチパネル104aに関連づけられた音量を一段階上げる制御データが生成され、送信される。
このリモートコントロール送信機100では、更に複数の静電容量式タッチパネル104への入力操作が一定時間内に検出されることから、円板状操作板103aの周囲に沿って指でなぞる回転ジェスチャー入力を検出し、回転ジェスチャー入力に応じた制御データを送信することもできる。
上述した従来のリモートコントロール送信機100では、キー102の入力の際には、制御しようとする制御データが表示されたキー102を探し、そのキー102を入力操作する必要があることから入力操作が煩わしく、また、手元の表示を見て入力操作を行うので、被制御機器の動作を確認しながらの入力操作ができないという問題があり、この問題は、ケース101に液晶表示素子などの表示手段を取り付け、その表示手段へ制御内容を表示するリモートコントロール送信機についても共通する課題であった。
入力操作手段が、回転スイッチ103や静電容量式タッチパネル104である場合には、ケース101の平面の一部に液晶表示素子などの表示素子を取り付けて、入力操作に応じた制御内容を表示するリモートコントロール送信機も知られているが、表示素子の取り付けスペースを設けるためにケース101が大型化するとともに、手元の表示を見ながら入力操作をしなければならないという同様の問題がある。
そこで、被制御機器がテレビジョン受像機やテレビジョン受像機に接続された家電機器であれば、テレビジョン受像機のディスプレーに制御内容を表示させ、その制御内容を確認しながら、操作を行う方法も知られているが、テレビジョン受像機側に制御内容を表示させるプログラムや画像データを組み込む必要がある。加えて、ディスプレーに制御内容が重ねて表示されるので、ディスプレーの映像が見づらく、逆に、ディスプレーの表示を見ながら、手元の回転スイッチ103や静電容量式タッチパネル104を入力操作することとなるので、誤入力操作を行ったり、入力操作の都度、手元の操作位置を確認しながら入力操作を行うという煩わしさがあった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、テレビジョン受像機などの被制御機器の制御動作を確認しながら、誤入力操作することなく、容易に入力操作を行うことができるリモートコントロール送信機を提供することを目的とする。
また、表示素子や複数のキーをケースに設けずに、ケースを片手で握りやすい小型形状とすることが可能なリモートコントロール送信機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のリモートコントロール送信機は、操作者の入力操作を検出する入力操作手段と、入力操作手段が検出した入力操作から被制御機器を遠隔制御する制御データを生成する制御データ生成手段と、制御データ生成手段で生成された制御データを被制御機器へ送信する送信手段と、入力操作手段と制御データ生成手段と送信手段の電源となるバッテリーを収容するケースと、を備えたリモートコントロール送信機であって、ケースは、バッテリーを収容し、操作者の手で握ることが可能な筒状本体と、筒状本体の平面に沿って、筒状本体の長手方向の一端から突出する薄板部とからなり、入力操作手段は、薄板部の平面に沿ってタッチパネルシートが貼り付けられ、タッチパネルシートへの入力操作を検出するタッチパネルであり、制御データ生成手段は、タッチパネルシートへの入力操作の移動軌跡から、操作者のジェスチャー入力を判定し、ジェスチャー入力に応じた制御データを生成することを特徴とする。
ケースの筒状本体を握る指は、筒状本体の長手方向の一端から突出する薄板部を包み、その親指が自然にタッチパネルシートが貼り付けられる薄板部の平面上にのびるので、親指をタッチパネルシートに沿ってなぞるだけで、ジェスチャー入力の入力操作を行うことができる。
制御データ生成手段は、入力操作の操作位置から制御データを生成せずに、その移動軌跡から判定されるジェスチャー入力から制御データを生成するので、入力操作の操作位置を目視で確認することなく、正確に制御データが生成される。
請求項2のリモートコントロール送信機は、タッチパネルが、タッチパネルシートの入力操作位置での静電容量の変化から、その入力操作位置への入力操作を検出する静電容量式タッチパネルであることを特徴とする。
静電容量式タッチパネルは、非接触でタッチパネルシート上を移動する親指の移動軌跡を検出するので、ケースを握った親指を移動させるだけで、ジェスチャー入力の入力操作が検出される。
操作者の手で握ることが可能な筒状本体に、大容量の乾電池などのバッテリーを収容できるので、消費電力が大きい静電容量式タッチパネルを入力操作手段として使用しても、バッテリーを交換することなく、長時間使用できる。
請求項3のリモートコントロール送信機は、被制御機器が、テレビジョン受像機であり、制御データ生成手段は、タッチパネルシートへのタッピング操作と、タッチパネルシート上の直交するX、Y方向の移動操作の3種類のジェスチャー入力のいずれかにそれぞれ対応させて、テレビジョン受像機の電源、音量及びチャンネル切り替えを制御する制御データを生成することを特徴とする。
タッチパネルシートへのタッピング操作と、タッチパネルシート上の直交するX、Y方向の移動操作は、ケースの筒状本体を握る親指による入力操作であっても、各移動方向が90度若しくは180度異なるので、移動軌跡からジェスチャー入力が明瞭に判定される。
また、テレビジョン受像機の通常の制御内容は、電源、音量及びチャンネル切り替えの3種類の制御であり、操作者が簡単に記憶可能な3種類のジェスチャー入力により、テレビジョン受像機の通常の遠隔制御を行うことができる。
請求項4のリモートコントロール送信機は、送信手段が、制御データをRF信号で送信するRF送信モジュールであることを特徴とする。
筒状本体を握ったケースの姿勢にかかわらず、制御データはRF信号によって被制御機器へ送信される。
請求項1の発明によれば、筒状本体を握る手の親指が自然に入力操作位置となるので、手元での操作位置を確認することなく、被制御機器の動作を確認しながら入力操作を行うことができる。
また、制御データは、操作位置の移動軌跡から判定されるジェスチャー入力の入力操作によって生成されるので、手元での操作位置を確認することなく、意図しない操作位置を入力操作しても誤った制御データが生成されることがなく、操作者が意図する制御データが被制御機器へ送信される。
また、ケースに表示素子を取り付けないので、ケースを片手で握ることが可能な大きさに小型化できる。
請求項2の発明によれば、ケースを握った親指を薄板部への接触を意識せずに、薄板部に沿って異動させるだけで、移動軌跡に応じた制御内容で被制御機器を遠隔制御できる。
また、操作者の手で握ることが可能な大きさの筒状本体を利用して、大容量の乾電池などのバッテリーを収容するので、消費電力が大きい静電容量式タッチパネルを用いても、バッテリーを交換することなく長時間連続使用ができる。
これに加えて請求項3の発明によれば、ケースの筒状本体を握る親指を、タッチパネルシートへの方向へ移動させるタッピング操作と、タッチパネルシートと平行なX、Y方向へ移動操作させるだけで、テレビジョン受像機を不自由なく遠隔制御できる。
また、3種類のジェスチャー入力の入力操作のみであるので、操作者が簡単に制御内容との関係を記憶でき、入力操作と制御内容の関係をケースの表示素子や、テレビジョン受像機のディスプレーへ表示することなく、制御内容を確認することなく、テレビジョン受像機の遠隔制御を行うことができる。
請求項4の発明によれば、赤外光で制御データを送信するリモートコントロール送信機のように、送信部を被制御機器へ向ける必要がなく、筒状本体を握ったケースの向きを意識することなく、制御データを被制御機器へ送信させることができる。
以下、本発明に係るリモートコントロール送信機(以下、リモコンという)1を、テレビジョン受像機の動作を遠隔制御するリモコン1として、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、リモコン1を裏面側の斜め前方から見た斜視図、図2は、ケース2内に収容されるリモコン1の要部構成を示す斜視図、図3は、タッチパネルシート51の拡大図、図4は、リモコン1の要部構成の関係を示すブロック図、図5は、リモコン1の使用状態を示す斜視図であり、以下、図5のZ方向を上下方向と、X+方向を右方と、X−方向を左方と、Y+方向を前方と、Y−方向を後方として、リモコン1の各部を説明する。
図中2は、合成樹脂製の絶縁ケースであり、底面より平面の短手方向幅がやや幅広の4角柱の筒状として片手で握り易い形状に形成された筒状本体21と、筒状本体21の前方に一体に支持された薄板部22とから構成される。筒状本体21は、後述する2個のバッテリー3、3を前後方向に収容可能な長さとした細長桶上の下ケース21aと、下ケース21aの開口する上面を覆う上ケース21bとからなり、両者は、ネジ止めなどの固定手段で固定される。薄板部22は、筒状本体21の前面の下ケース21aと上ケース21bとの間から、筒状本体21の平面と平行に前方に向かって突出するように取り付けられ、下ケース21aと上ケース21bとを固定する際に、下ケース21aと上ケース21bとの間で挟持され、筒状本体21に一体に組み立てられる。ケース2の全体が一体に組み立てられた状態で、図5に示すように、筒状本体21の前方を握った操作者の親指は、自然に薄板部22の平面に臨むようになっている。
筒状本体21の中空内部には、上ケース21bに沿ってプリント配線基板4が水平に支持され、プリント配線基板4で仕切られたケース2内の下部は、リモコン1の各部に電源を供給とする2個のバッテリー3、3を収容するバッテリー収容室となっている。バッテリー3は、消耗した後に交換可能な乾電池であり、消費電力が比較的大きい後述の静電容量式タッチパネル5であっても長時間動作可能な充分な容量を有しているが、バッテリー3が消耗した際には、バッテリー収容室の後壁を形成する下ケース21aの後背面に上辺をヒンジ結合した裏蓋21cを開けて交換可能となっている。
静電容量式タッチパネル5は、薄板部22の平面上に形成された導電性のタッチパネルシート51と、タッチパネルシート51上の特定位置での浮遊容量の増加から、タッチパネルシート51への入力操作と入力操作位置を検出する操作検出モジュール52とからなっている。タッチパネルシート51は、図2、図3に示すように、直交するXY方向に沿って3行3列のマトリックス状に薄板部22の平面上に形成された9枚の電極シート5111〜5133からなり、それぞれ引き出しパターンを介して操作検出モジュール52に接続してる。電極シート5111〜5133の全体は、摩耗などによる損傷を防ぐため、平面方向にそって誘電率の等しい薄膜のカバーシート(図示せず)で覆われ、カバーシートの表面が、指を接近させ、若しくは接触させてなぞる入力操作面51aとなっている。
プリント配線基板4には、図4の4で囲われる破線枠内の各電子部品が実装されている。操作者の指を特定の電極シート5111〜5133へ接近させると、その接近した位置の電極シートについての浮遊容量が増加する。操作検出モジュール52は、上記9枚の電極シート5111〜5133の浮遊容量の増減を周期的に監視し、周囲の電極シートに比較して最も浮遊容量が増加した電極シートを検出した場合に、検出している限り、周期的にその電極シートの位置を、入力操作位置データとしてMPU6へ出力する。尚、この操作検出モジュール52の機能は、後述のMPU6内に内蔵するものであってもよい。
制御データ生成手段として機能するMPU6は、操作検出モジュール52から入力操作位置データが入力される毎に、上記周期より充分長い所定判定時間(例えば500msec)中のその入力操作位置データを比較し、所定判定時間以上そのデータに変化がなければ、操作者が意図するジェスチャー入力は行われていないものと判定し、その入力を無視する。
また、所定判定時間内に入力操作位置データの変化があった場合には、その変化の内容に応じてテレビジョン受像機の動作を制御する以下の制御データを生成する。ここでは、特定の電極シートの位置を示す入力操作位置データが、所定判定時間内に途絶えた場合には、操作者が、一度その電極シートに接近させた指を再び離すタッピング操作を行ったものと判定して、テレビジョン受像機の電源をON、OFF制御する制御データを生成する。電源制御の制御データは、タッピング操作と判定する毎に交互にON、OFF制御する制御データを生成し、従って、電源が入っていないテレビジョン受像機に対して、リモコン1の入力操作面51aをタッピング操作すると、ON制御する制御データが送信されて電源が入り、電源が入っているテレビジョン受像機に対して、リモコン1の入力操作面51aをタッピング操作すると、OFF制御する制御データが送信されて電源がOFFとなる。
また、連続して入力される入力操作位置データが、所定判定時間より短いほぼ一定の時間間隔で操作位置が一方向に移動することを示している場合には、その方向へジェスチャー入力があったものと判定する。例えば、電極シート51mn(m、nは、1から3の自然数)への入力操作の入力操作位置データを51mnで表すものとして、一定の時間間隔で、51mnのmが一定でnが1から3へ増加する入力操作位置データが入力された場合には、X+方向(右方向)へのジェスチャー入力と判定し、音量を増加させる制御データを、逆にmが一定でnが3から1へ減少する入力操作位置データが入力された場合には、X−方向(左方向)へのジェスチャー入力と判定し、音量を減少させる制御データを生成する。更に、一定の時間間隔で、51mnのnが一定でmが1から3へ増加する入力操作位置データが入力された場合には、Y−方向(後方)へのジェスチャー入力と判定し、受信チャンネル番号を下げる制御データを生成し、nが一定でmが3から1へ減少する入力操作位置データが入力された場合には、Y+方向(前方)へのジェスチャー入力と判定し、受信チャンネル番号を上げる制御データを生成する。
MPU6は、ジェスチャー入力に応じた制御データを生成すると、RF送信モジュール7へ送信する。RF送信モジュール7は、MPU6から入力される制御データで変調したRF信号を送信アンテナ8から送信し、テレビジョン受像器へ制御データを含むRF信号が送信される。
尚、MPU6に接続するROM9は、MPU6、RF送信モジュール7、操作検出モジュール52等の各部の動作を制御するプログラム、制御データ、RF信号の送信フォーマットなどを記憶し、RAM10は、MPU6の動作中に上記プログラムやデータを一時記憶する。
以下、このように構成されたリモコン1の動作を説明する。被制御機器であるテレビジョン受像機の電源をON制御する場合には、操作者はリモコン1の筒状本体21の前方を握る。これにより、筒状本体21を握った手の親指は、図4に示すように、薄板部22の上方に位置し、入力操作面51aに親指を接近させた後、素早く遠ざけるタッピング操作を行うと、接近させたいずれかの電極シートの浮遊容量は増加した後、所定判定時間内に低下し、操作検出モジュール52からMPU6へ入力される入力操作位置データが、所定判定時間内に途絶える。これにより、MPU6は、タッピング操作のジェスチャー入力があったと判定し、初期状態で、電源ONとする制御データを生成し、RF送信モジュール7へ出力する。その結果、電源をONとする制御データを含むRF信号がテレビジョン受像機に送信され、テレビジョン受像機は、受信したRF信号を復調して得られる制御データから電源をONとする動作を実行する。
その後、MPU6は、電源をONとする制御データをRF送信モジュール7へ出力した後に、再び同様の入力操作からタッピング操作のジェスチャー入力があったと判定したときには、電源をOFFとする制御データを生成し、テレビジョン受像機の電源は、OFF制御される。
また、入力操作面51a上で、操作者の親指を右方向へなぞると、一定時間間隔で入力操作位置が右方向へ移動する入力操作位置データがMPU6に入力され、MPU6は、この入力操作位置データの変化からX+方向へのジェスチャー入力と判定して、音量を増加させる制御データを生成する。操作者は、親指を繰り返して右方向へなぞる毎に、新たな音量を増加させる制御データがRF送信モジュール7よりテレビジョン受像機に送信され、テレビジョン受像機は、右方向へ親指を移動させる回数に応じて音量が次第に増加する。尚、右方向へのジェスチャー入力を繰り返す間には、親指を左側へ戻す入力操作が介在するが、この間の操作は入力操作面51aから離して行われるので、その間の浮遊容量の増加量は、その直前のジェスチャー入力による増加量に比べて小さい。このことから、操作検出モジュール52では、特定の電極シート51m2への入力操作を検出してもこれを無視し、入力操作位置データ51m2をMPU6へ出力しない。その結果、MPU6に入力される入力操作位置データは、ジェスチャー入力と意識しない移動操作中に51m3から51m1へ変化するが、中間の51m2が抜け、隣り合う電極シートの操作位置データが連続して変化するものではないので、親指を左側へ戻す移動操作は、ジェスチャー入力と判定されない。
一方、入力操作面51a上で、操作者の親指を入力操作面51aに接近させて左方向へなぞると、一定時間間隔で入力操作位置が左方向へ移動する入力操作位置データがMPU6に入力され、MPU6は、X−方向へのジェスチャー入力と判定して、音量を減少させる制御データを生成し、テレビジョン受像機は、音量減少制御される。同様に、操作者の親指を入力操作面51a上で後方(Y−方向)へなぞると、MPU6は、受信チャンネル番号を下げる制御データを生成して、テレビジョン受像機は、受信チャンネルを下げ、前方(Y+方向)へなぞると、受信チャンネル番号を上げる制御データを生成し、テレビジョン受像機の受信チャンネルは上げられる。
これらのX−、Y−、Y+方向へのジェスチャー入力を繰り返す毎に、そのジェスチャー入力に応じた新たな制御データがPMU6で生成され、テレビ順受像機を同一の制御データで繰り返し制御する。この繰り返しジェスチャー入力において、繰り返しジェスチャー入力の間で親指を初期操作位置へ戻す移動操作では、その中間の操作位置データが出力されず、ジェスチャーと判定されないことは、上述のX+方向のジェスチャー入力と同様である。
テレビジョン受像機に対して制御が必要な動作は、この他にも種々の動作があるが、基本動作は、上述の電源と音量、受信チャンネルに関する動作であり、本実施の形態に係るリモコン1のみで、日常、不都合なくテレビジョン受像機を遠隔制御することができる。その他の制御が必要な特殊動作については、直接テレビジョン受像機に対して入力操作を行うか、別の詳細な動作まで遠隔制御が可能なリモートコントロール送信機を用意し、必要な場合にのみこのリモートコントロール送信機を用いてもよい。
上述の実施の形態では、静電容量式タッチパネル5を用いたが、操作位置と入力操作が判定できる入力操作手段であれば抵抗感圧式タブレットなどの他の方式の入力操作手段を用いてもよい。
更に、上述の実施の形態では、RF送信モジュールを用いて、制御データを無線信号で送信したが、制御データで変調した赤外制御信号を被制御機器へ送信し、制御データを送信するものであってもよい。
更に、薄板部22は、絶縁材であれば、透明な材料など種々のプラスチック材料、ガラスなどで形成してもよく、筒状本体21と同一材料で筒状本体21の一部と一体に成形するものであってよい。
本発明は、透明保護フィルターで保護される発光素子から光制御信号を発光し、被制御機器を光制御信号で遠隔制御するリモートコントロール送信機に適している。
1 リモートコントロール送信機(リモコン)
2 ケース
3 バッテリー
5 入力操作手段(静電容量式タッチパネル)
6 制御データ生成手段(MPU)
7 送信手段(RF送信モジュール)
8 送信手段(送信アンテナ)
21 筒状本体
22 薄板部
51 タッチパネルシート
2 ケース
3 バッテリー
5 入力操作手段(静電容量式タッチパネル)
6 制御データ生成手段(MPU)
7 送信手段(RF送信モジュール)
8 送信手段(送信アンテナ)
21 筒状本体
22 薄板部
51 タッチパネルシート
Claims (4)
- 操作者の入力操作を検出する入力操作手段と、
入力操作手段が検出した入力操作から被制御機器を遠隔制御する制御データを生成する制御データ生成手段と、
制御データ生成手段で生成された制御データを被制御機器へ送信する送信手段と、
入力操作手段と制御データ生成手段と送信手段の電源となるバッテリーを収容するケースと、を備えたリモートコントロール送信機であって、
ケースは、バッテリーを収容し、操作者の手で握ることが可能な筒状本体と、筒状本体の平面に沿って、筒状本体の長手方向の一端から突出する薄板部とからなり、
入力操作手段は、薄板部の平面に沿ってタッチパネルシートが貼り付けられ、タッチパネルシートへの入力操作を検出するタッチパネルであり、
制御データ生成手段は、タッチパネルシートへの入力操作の移動軌跡から、操作者のジェスチャー入力を判定し、ジェスチャー入力に応じた制御データを生成することを特徴とするリモートコントロール送信機。 - タッチパネルは、タッチパネルシートの入力操作位置での静電容量の変化から、その入力操作位置への入力操作を検出する静電容量式タッチパネルであるとを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール送信機。
- 被制御機器は、テレビジョン受像機であり、
制御データ生成手段は、タッチパネルシートへのタッピング操作と、タッチパネルシート上の直交するX、Y方向の移動操作の3種類のジェスチャー入力のいずれかにそれぞれ対応させて、テレビジョン受像機の電源、音量及びチャンネル切り替えを制御する制御データを生成することを特徴とする請求項2に記載のリモートコントロール送信機。 - 送信手段は、制御データをRF信号で送信するRF送信モジュールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリモートコントロール送信機。
Priority Applications (1)
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2009
- 2009-02-17 JP JP2009034537A patent/JP2010193107A/ja active Pending
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