JP2010192616A - 保護膜の形成方法及びウエーハの加工方法 - Google Patents

保護膜の形成方法及びウエーハの加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ウエーハ上に均一厚みの保護膜を形成することが可能な保護膜形成方法を提供することである。
【解決手段】 表面に複数の分割予定ラインが格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの表面に保護膜を形成する方法であって、ウエーハの表面に所定量の紫外線硬化型樹脂を供給する紫外線硬化型樹脂供給工程と、該紫外線硬化型樹脂が供給されたウエーハの表面を、紫外線に対して透過性を有する押圧部材で押圧して該紫外線硬化型樹脂を広げ延ばして平坦化する平坦化工程と、該平坦化工程を実施した後、該押圧部材で該紫外線硬化型樹脂の上からウエーハの表面を押圧した状態で、該押圧部材を介して該紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して該紫外線硬化型樹脂を硬化させて保護膜とする硬化工程と、を具備したことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハの加工面に保護膜を形成する方法、及び該保護膜を利用したウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイスや光デバイスの製造方法においては、複数のICやLSI等のデバイスが表面に形成されたウエーハを個々のデバイスへと分割することで、各デバイスが製造される。ウエーハ上にはストリートと呼ばれる複数の分割予定ラインが格子状に形成され、分割予定ラインによって区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されている。
ウエーハの分割には、ダイヤモンドやCBN等の超砥粒を金属や樹脂で固めて厚さ30μm程度にした切刃を有する切削ブレードでウエーハを切削するダイサーと呼ばれる切削装置が広く使用されている。
近年、切削除去する領域をより少なくして1ウエーハ当たりのデバイス取り量を増やすために、例えば特開2004−322168号公報に記載されたようなレーザ加工装置がウエーハの分割に用いられている。
ところが、ウエーハの加工面にレーザビームを照射すると、照射された領域に熱エネルギーが集中してデブリが飛散し、ウエーハの加工面に付着する。デブリがウエーハの加工面に付着するとデバイスの品質を著しく低下させる。
そこで、特開2004−322168号公報では、レーザ加工を行う前にウエーハの加工面に液状樹脂を塗布して保護膜を形成し、その後ウエーハにレーザ加工を施す技術が開示されている。
一方、近年の電子機器の軽薄短小化に伴って各デバイスの薄化、小型化が求められている。薄化されたウエーハを切削装置で切削するとウエーハが割れ易く、薄いウエーハを切削装置で切削するのは非常に難しい。
この問題を解決する方法として、特開2006−120834号公報には、デバイスに対応する領域に保護膜を形成し、分割予定ラインに対応する領域をプラズマエッチングした後、裏面を研削して薄化することでウエーハをそれぞれのデバイスへと分割する方法が開示されている。
特開2006−120834号公報では、デバイスに対応する領域に保護膜を形成する方法として次のような方法を開示している。即ち、まずウエーハ全面にレジスト膜を被覆した後、分割予定ラインに対応する領域へ紫外線やX線を照射して分割予定ラインに対応する領域を露光し、且つ現像することで、分割予定ラインに対応する領域のレジスト膜を除去している。
上記二つの公開公報に開示された保護膜は共にスピンコート法を用いて形成されている。このスピンコート法では、スピンナテーブルに保持されたウエーハの加工面に液状樹脂を供給し、スピンナテーブルを回転することにより遠心力によって液状樹脂をウエーハの外周に向けて移動させ、ウエーハ表面の全面に保護膜を形成する。
特開2004−322168号公報 特開2006−120834号公報
ところが、デバイスが形成されたウエーハの表面にはデバイスに形成された電極等によって段差があるため、スピンコート法ではウエーハ表面に均一厚みの保護膜を形成することが難しいという問題がある。
一方、プラズマエッチングによってウエーハを分割する際には、分割予定ラインに対応する領域には保護膜が形成されていないことが必須である。また、レーザ加工によってウエーハを加工する際にも保護膜はレーザビームの妨げとなることから、分割予定ラインに対応する領域にも保護膜が形成されていないことが望ましい。
しかし、スピンコート法で保護膜を形成する場合には、ウエーハの一部領域へ選択的に保護膜を形成することは困難である。そのため、保護膜形成後に分割予定ラインに対応する領域の保護膜を除去する必要があり、製造工程が煩雑化するという問題がある。
更に、スピンコート法で保護膜を形成する場合には、供給した液状樹脂の90%以上が飛散して廃棄されてしまうので、非常に不経済であるという問題もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウエーハの一部領域に均一厚みの保護膜を形成する保護膜形成方法及び該保護膜を利用したウエーハの加工方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、表面に複数の分割予定ラインが格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの表面に保護膜を形成する方法であって、ウエーハの表面に所定量の紫外線硬化型樹脂を供給する紫外線硬化型樹脂供給工程と、該紫外線硬化型樹脂が供給されたウエーハの表面を、紫外線に対して透過性を有する押圧部材で押圧して該紫外線硬化型樹脂を広げ延ばして平坦化する平坦化工程と、該平坦化工程を実施した後、該押圧部材で該紫外線硬化型樹脂の上からウエーハの表面を押圧した状態で、該押圧部材を介して該紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して該紫外線硬化型樹脂を硬化させて保護膜とする硬化工程と、を具備したことを特徴とする保護膜の形成方法が提供される。
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明において、前記押圧部材は該分割予定ラインに対応して格子状に形成された複数の凸部を有しており、前記平坦化工程では、該押圧部材の前記凸部の各々が複数の前記分割予定ラインにそれぞれ合致するように前記紫外線硬化型樹脂が供給された該ウエーハの上面を押圧し、その後、前記硬化工程を実施することで、該分割予定ラインによって区画される複数の領域のみに保護膜を形成する保護膜の形成方法が提供される。
請求項3記載の発明によると、請求項1又は2に記載の方法により形成された保護膜を利用したウエーハの加工方法であって、前記紫外線硬化型樹脂は温水剥離性を有しており、ウエーハ上に前記保護膜を形成した後、ウエーハに対して吸収性を有するレーザビームを該ウエーハに照射してレーザ加工を施すレーザ加工工程と、該レーザ加工工程を実施した後、温水を用いて該紫外線硬化型樹脂を除去する保護膜除去工程と、を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
請求項4記載の発明によると、請求項1又は2記載の方法により形成された保護膜を利用したウエーハの加工方法であって、ウエーハ上に前記保護膜を形成した後、フッ素系安定ガスをプラズマ化してウエーハの加工面に供給して該分割予定ラインに対応する領域に所定深さの溝を形成するプラズマ加工工程と、該プラズマ加工工程を実施した後、温水を用いて該紫外線硬化型樹脂を除去する保護膜除去工程と、を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
請求項1記載の保護膜形成方法によると、ウエーハ表面上の段差に影響されずに、ウエーハ表面上に均一厚みの保護膜を形成することができる。ウエーハ表面にはデバイスに形成された電極等によって凹凸があるため、押圧部材に比べてウエーハの表面積が大きい。従って、硬化工程が実施された後の紫外線硬化型樹脂は、押圧部材には残存することなくウエーハ表面にのみ残存して保護膜を形成する。
請求項2記載の発明によると、押圧部材は分割予定ラインに対応して格子状に形成された複数の凸部を有しているため、分割予定ラインに対応する領域には保護膜を形成せずに、分割予定ラインによって区画される複数の領域にのみ保護膜を形成することができる。
請求項3及び4記載の発明によると、レーザ加工工程又はプラズマ加工工程を実施した後、温水を用いて紫外線硬化型樹脂から成る保護膜を容易に除去することができるので、ウエーハ加工方法の次工程に備えることができる。
レーザ加工装置の概略構成図である。 本発明第1実施形態の保護膜の形成方法及び該保護膜を利用したレーザ加工方法を示すフローチャートである。 本発明第2実施形態の保護膜の形成方法及び該保護膜を利用したプラズマ加工方法を示すフローチャートである。 半導体ウエーハの表面側斜視図である。 紫外線硬化型樹脂供給工程の説明図である。 平坦化工程の説明図である。 硬化工程の説明図である。 分割予定ラインに対応する領域に凸部を有する押圧部材を用いて平坦化工程を行った後のウエーハの表面側斜視図である。 レーザ加工工程の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の保護膜の形成方法及びウエーハの加工方法を説明するのに先立って、ウエーハの加工方法に使用するのに適したレーザ加工装置を図1を参照して説明する。
レーザ加工装置2は、静止基台4上にX軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモータ10から構成される加工送り手段12により一対のガイドレール14に沿って加工送り方向、すなわちX軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がY軸方向に移動可能に搭載されている。すなわち、第2スライドブロック16はボールねじ18及びパルスモータ20から構成される割り出し送り手段22により一対のガイドレール24に沿って割り出し方向、すなわちY軸方向に移動される。
第2スライドブロック10上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されており、チャックテーブル28は加工送り手段12及び割り出し送り手段22によりX軸方向及びY軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持された半導体ウエーハ等のワークをクランプするクランパ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にはレーザビーム発振手段34を収容したケーシング35が取り付けられている。レーザビーム発振手段34は、後で詳細に説明するように、加工用レーザビーム発振手段とワークのエッジ検出用レーザビーム発振手段を含んでいる。
これらのレーザビーム発振手段から発振された加工用及びエッジ検出用レーザビームは、ケーシング35の先端に取り付けられた集光器(レーザヘッド)36の対物レンズによって集光されてチャックテーブル28に保持されているLEDウエーハ等のワークに照射される。
ケーシング35の先端部には、集光器36とX軸方向に整列して加工用レーザビーム照射手段によってレーザ加工すべき加工領域を検出する撮像手段38が配設されている。
撮像手段38は、可視光によって撮像する通常のCCD等の撮像素子の他に、ワークに赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、この光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する赤外線CCD等の赤外線撮像素子から構成される赤外線撮像手段を含んでおり、撮像した画像信号は後述するコントローラ(制御手段)40に送信される。
コントローラ40はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)42と、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)44と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)46と、カウンタ48と、入力インターフェイス50と、出力インターフェイス52とを備えている。
56は案内レール14に沿って配設されたリニアスケール54と、第1スライドブロック6に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される加工送り量検出手段であり、加工送り量検出手段56の検出信号はコントローラ40の入力エンターフェイス50に入力される。
60はガイドレール24に沿って配設されたリニアスケール58と第2スライドブロック16に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される割り出し送り量検出手段であり、割り出し送り量検出手段60の検出信号はコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。
撮像手段38で撮像した画像信号もコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。一方、コントローラ40の出力インターフェイス52からはパルスモータ10、パルスモータ20、レーザビーム照射手段34等に制御信号が出力される。
次に、図2乃至図9を参照して、本発明実施形態の保護膜の形成方法及び該保護膜を利用したウエーハの加工方法について説明する。図2のフローチャートは、本発明第1実施形態の保護膜の形成方法及び該保護膜を利用したウエーハの加工方法の各工程を示しており、図3に示すフローチャートは本発明第2実施形態の保護膜の形成方法及び該保護膜を利用したウエーハの加工方法の各工程を示している。
本発明の保護膜の形成方法は、まず図2のステップS11及び図3のステップS21に示すように、ウエーハの表面に所定量の紫外線硬化型樹脂を供給する紫外線硬化型樹脂供給工程を実施する。
図4に示すように、ウエーハWは例えば半導体ウエーハから構成されており、ウエーハWの表面においては第1のストリート(分割予定ライン)S1と第2のストリート(分割予定ライン)S2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画された複数の領域にそれぞれデバイス(半導体チップ)Dが形成されている。ウエーハWは、その表面に複数のデバイスDが形成されたデバイス領域62と、デバイス領域62を囲繞する外周余剰領域64とを有している。
上述した紫外線硬化型樹脂供給工程では、図5に示すようにウエーハWを保持テーブル66上に保持し、樹脂供給ノズル68から液状の紫外線硬化型樹脂70をウエーハW上に所定量供給する。
紫外線硬化型樹脂70は、例えば70〜80℃の温水により剥離する性質を有していることが必要であり、例えば東洋アドテックス社製の商品名「TEMPLOC(テンプロック)」を使用することができる。温水剥離性を有する他の紫外線硬化型樹脂としては、アクリル系樹脂を挙げることができる。
ウエーハW上に紫外線硬化型樹脂70を所定量供給した後は、図2のステップS12及び図3のステップS22に示すように、樹脂を平坦化する平坦化工程を実施する。図2に示す第1実施形態のステップS12の平坦化工程は、図6(A)に示すように、紫外線に対して透過性を有する押圧部材74でウエーハW上に供給された紫外線硬化型樹脂70を押圧して、紫外線硬化型樹脂を広げ延ばして平坦化して紫外線硬化型樹脂膜(保護膜)72を形成する。押圧部材74は、例えばガラス、PET(ポリエチレンテレフタレート)等から形成されている。
図3に示す第2実施形態のステップS22の平坦化工程は、図6(B)に示すように、紫外線に対して透過性を有し、ウエーハWの分割予定ライン(ストリート)S1,S2に対応する領域に格子状の凸部78を有する押圧部材76を使用する。
即ち、押圧部材76の凸部78とウエーハWの分割予定ラインS1,S2とが合致するように押圧部材76でウエーハWの表面を押圧して、紫外線硬化型樹脂70を広げ延ばして平坦化すると共に分割予定ラインS1,S2上の紫外線硬化型樹脂を排除して紫外線硬化型樹脂膜(保護膜)72aを形成する。本実施形態の押圧部材76も、例えばガラス、PET等から形成されている。
平坦化工程を実施した後は、図2のステップS13及び図3のステップS23に示す紫外線硬化型樹脂膜72,72aを硬化させる硬化工程を実施する。図2に示す第1実施形態の硬化工程は、図7(A)に示すように押圧部材74で紫外線硬化型樹脂膜72を介してウエーハWの表面を押圧した状態で、紫外線照射源80から押圧部材74を介して紫外線硬化型樹脂膜72へ紫外線を照射して、紫外線硬化型樹脂膜72を硬化させる。
図3に示す第2実施形態の硬化工程も第1実施形態と同様であり、図7(B)に示すように押圧部材76で紫外線硬化型樹脂膜72aを介してウエーハWの表面を押圧した状態で、紫外線照射源80から押圧部材76を介して紫外線硬化型樹脂膜72aへ紫外線を照射して、紫外線硬化型樹脂膜72aを硬化させる。
図7(A)に示す第1実施形態の硬化工程及び図7(B)に示す第2実施形態の硬化工程とも、紫外線硬化型樹脂膜72,72aを硬化させてから、押圧部材74,76を紫外線硬化型樹脂膜72,72aから離す際、押圧部材74,76に樹脂が残らないよう、押圧部材74,76をフッ素系樹脂(例えば、PTFF/ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングするのが好ましい。
図2に示す第1実施形態のステップS11〜ステップS13は真空環境下で行うのが好ましく、同様に図3に示す第2実施形態のステップS21〜ステップS23も真空環境下で実施するのが好ましい。
押圧部材74,76をフッ素系樹脂でコーティングしない場合においても、ウエーハ表面にはデバイスDに形成された電極等によって凹凸があるため、押圧部材74,76に比べてウエーハWの表面積は一般的に大きくなっている。従って硬化工程が実施された後の紫外線硬化型樹脂は押圧部材74,76には残存することなく、ウエーハ表面にのみ残存し、保護膜72,72aを形成する。
図7(B)に示す第2実施形態の硬化工程を実施後には、図8に示すようにウエーハWの表面には分割予定ラインS1,S2に対応した格子状の溝82を有する保護膜72aが形成される。
溝82からは押圧部材76の凸部78により紫外線硬化型樹脂70が排除されているので、溝82内には保護膜72aが形成されていないか、或いは形成されていても極薄く形成されているのみである。
硬化工程が終了すると、図2に示す第1実施形態では、ステップS14のレーザ加工工程を実施する。このレーザ加工工程は、図9(A)に示すように、図1に示すレーザ加工装置2のレーザヘッド36からウエーハWに対して吸収性を有するレーザビームをウエーハWに照射してレーザ加工を施すことにより実施する。
即ち、レーザ加工装置2のチャックテーブル28をX方向に移動しながら、レーザヘッド36からウエーハWの分割予定ラインS1又はS2に沿ってレーザビームを照射して、分割予定ラインS1,S2に沿って溝を形成する。或いは、ウエーハWを分割予定ラインS1,S2に沿ってフルカットする。
レーザ加工条件は例えば以下の通りである。
光源:YVO4レーザ又はYAGレーザ
波長:355nm
出力:2.0W
繰り返し周波数:200kHz
パルス幅:300ns
集光スポット径:φ10μm
加工送り速度:600mm/s
このレーザ加工工程では、分割予定ラインS1,S2上に保護膜72が形成されていても、レーザヘッド36から照射されるレーザビームにより保護膜72を除去し(カットし)、ウエーハWをフルカットするか或いはウエーハWに分割予定ラインS1,S2に沿った溝を形成することができる。
図9(B)はウエーハW上に図8に示すような保護膜72aが形成されている際のレーザ加工工程を示している。この実施形態では、分割予定ラインS1,S2に沿って保護膜72aが形成されていないので、レーザヘッド36から照射されたレーザビームによりウエーハWに直接加工を施すことができる。
図2のステップS14に示すレーザ加工工程では、ウエーハW上に保護膜72,72aが形成されているので、レーザビームが照射された領域に熱エネルギーが集中してデブリが飛散し、ウエーハWの加工面に付着しても、ウエーハW上に保護膜72,72aが形成されているので、デバイスの品質を低下させることがない。
図2のステップS14に示すレーザ加工工程で、レーザビームによりウエーハWをフルカットせずに分割予定ラインS1,S2に沿った溝を形成するようにした場合には、保護膜72,72aを除去した後のウエーハWをダイシングテープを介してフレームで支持し、このフレームを例えば特開2002−334852号に開示されているようなテープ拡張装置に装着して、ダイシングテープを半径方向に拡張してウエーハWに外力を加え、ウエーハWをレーザ加工溝に沿って破断し、個々のデバイスDに分割する。
図3に示す第2実施形態では、ステップS23の硬化工程が終了した後、ステップS24のプラズマ加工工程を実施する。好ましくは、ウエーハWをプラズマ加工する実施形態では、ステップS23の硬化工程の前に、ステップS22の平坦化工程終了後、分割予定ラインS1,S2上に僅かに残っている樹脂をアッシングにより除去する。このアッシングは、不要となった紫外線硬化型樹脂をプラズマ等で反応させて気相中で分解して除去するものである。
ステップS24のプラズマ加工工程は、例えば特許文献2に開示されているようなプラズマエッチング装置を使用して、フッ素系安定ガスをプラズマ化してウエーハWの表面に供給して、分割予定ラインS1,S2に対応する領域をエッチングして所定深さの溝を形成するものである。
ステップS24のプラズマ加工工程では、プラズマエッチングにより分割予定ラインS1,S2に沿って貫通溝を形成するフルカットを行うか、或いは溝が貫通しないハーフカットを行うようにする。ハーフカットの場合には、その後ウエーハWの裏面を研削して、加工溝を裏面に表出させてウエーハWを個々のデバイスに分割する。
図2のステップS14のレーザ加工工程が終了すると、ステップS15で保護膜除去工程を実施する。即ち、保護膜72,72aが温水剥離性の紫外線硬化型樹脂から形成されているため、保護膜72,72aの形成されたウエーハWを70〜80℃の温水中に浸漬して、保護膜72,72aをウエーハWから剥離する。
同様に、図3に示す第2実施形態でも、ステップS24のプラズマ加工工程終了後、ステップS25に進んで保護膜72aを有するウエーハWを70〜80℃程度の温水中に浸漬して、保護膜72aをウエーハWから剥離する。
2 レーザ加工装置
38 レーザヘッド(集光器)
W ウエーハ
S1,S2 ストリート(分割予定ライン)
66 保持テーブル
70 紫外線硬化型樹脂
72,72a 保護膜
74,76 押圧部材
78 凸部
80 紫外線照射源

Claims (4)

  1. 表面に複数の分割予定ラインが格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウエーハの表面に保護膜を形成する方法であって、
    ウエーハの表面に所定量の紫外線硬化型樹脂を供給する紫外線硬化型樹脂供給工程と、
    該紫外線硬化型樹脂が供給されたウエーハの表面を、紫外線に対して透過性を有する押圧部材で押圧して該紫外線硬化型樹脂を広げ延ばして平坦化する平坦化工程と、
    該平坦化工程を実施した後、該押圧部材で該紫外線硬化型樹脂の上からウエーハの表面を押圧した状態で、該押圧部材を介して該紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して該紫外線硬化型樹脂を硬化させて保護膜とする硬化工程と、
    を具備したことを特徴とする保護膜の形成方法。
  2. 前記押圧部材は該分割予定ラインに対応して格子状に形成された複数の凸部を有しており、
    前記平坦化工程では、該押圧部材の前記凸部のおのおのが複数の前記分割予定ラインにそれぞれ合致するように前記紫外線硬化型樹脂が供給された該ウエーハの上面を押圧し、その後、前記硬化工程を実施することで、該分割予定ラインによって区画される複数の領域のみに保護膜を形成する請求項1記載の保護膜の形成方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法により形成された保護膜を利用したウエーハの加工方法であって、
    前記紫外線硬化型樹脂は温水剥離性を有しており、
    ウエーハ上に前記保護膜を形成した後、ウエーハに対して吸収性を有するレーザビームを該ウエーハに照射してレーザ加工を施すレーザ加工工程と、
    該レーザ加工工程を実施した後、温水を用いて該紫外線硬化型樹脂を除去する保護膜除去工程と、
    を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法。
  4. 請求項1又は2に記載の方法により形成された保護膜を利用したウエーハの加工方法であって、
    ウエーハ上に前記保護膜を形成した後、フッ素系安定ガスをプラズマ化してウエーハの加工面に供給して該分割予定ラインに対応する領域の所定深さの溝を形成するプラズマ加工工程と、
    該プラズマ加工を実施した後、温水を用いて該紫外線硬化型樹脂を除去する保護膜除去工程と、
    を具備したことを特徴とするウエーハの加工方法。
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