JP2010190466A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクと冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えた給湯装置において、スケールが析出して冷媒対水熱交換器及び水循環回路が詰まる不都合を未然に解消する。
【解決手段】高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器12を有して貯湯タンク2内の水を加熱するためのヒートポンプユニットAと、貯湯タンク2と冷媒対水熱交換器12の水通路5との間で水を循環させる水循環回路3とを備えた給湯装置1において、貯湯タンク2内の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、廃棄する洗浄手段を備え、この洗浄手段は、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す水中に微細気泡を発生させるマイクロバブル発生器92(マイクロバブル発生手段)を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクと冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えた給湯装置に関する。
従来よりこの種の給湯装置は、冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、この冷媒対水熱交換器と貯湯タンクとの間で水を循環させる水循環回路とを備え、貯湯タンクの下部から取り出した水を水循環回路を介して冷媒対水熱交換器に流し、そこで高温冷媒と熱交換させて高温の水とした後、貯湯タンクの上部に戻して、当該貯湯タンク内に蓄えるものであった(特許文献1)。
ところで、このような給湯装置では、貯湯タンク内の水が循環する水循環回路において、冷媒対水熱交換器内で冷媒と熱交換して加熱され、高温となった水がさめるときに当該水中に含まれるスケール成分が析出する問題が生じていた。このようにスケールが析出すると析出したスケールにより冷媒対水熱交換器内や水循環回路の配管が詰まる恐れがあった。特に、ヒートポンプユニットの冷媒対水熱交換器においてこのような問題が生じると、貯湯タンクの水を高温に加熱することができない、或いは、貯湯タンク内の高温の水を送水することができないという致命的な故障に繋がる恐れがあった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクと冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えた給湯装置において、スケールが析出して冷媒対水熱交換器が詰まる不都合を未然に解消することを目的とする。
本発明の給湯装置は、貯湯タンクと、高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクと冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えたものであって、貯湯タンク内の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流した後、廃棄する洗浄手段を備え、この洗浄手段は、冷媒対水熱交換器の水通路に流す水中に微細気泡を発生させるマイクロバブル発生手段を有することを特徴とする。
請求項2の発明の給湯装置は、請求項1に記載の発明において洗浄手段は、貯湯タンク内の高温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すか、貯湯タンク内の低温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すかを切り換え可能とされており、マイクロバブル発生手段は、高温の水と低温の水の何れもが通過する経路に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、貯湯タンクと、高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクと冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えた給湯装置において、貯湯タンク内の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流した後、廃棄する洗浄手段を備えるので、洗浄手段により冷媒対水熱交換器に析出したスケールを洗い流して、廃棄することができるようになる。
特に、本発明では、洗浄手段は、冷媒対水熱交換器の水通路に流す水中に微細気泡を発生させるマイクロバブル発生手段を有するので、当該マイクロバブル発生手段により微細気泡を発生させた水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すことで、当該水通路の洗浄効果を向上することができる。
請求項2の発明では、上記発明において洗浄手段は、貯湯タンク内の高温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すか、貯湯タンク内の低温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すかを切り換え可能とされており、マイクロバブル発生手段は、高温の水と低温の水の何れもが通過する経路に設けられているいるので、洗浄手段により貯湯タンク内の高温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すか、貯湯タンク内の低温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すかを自在に選択することができるようになる。例えば、貯湯タンク内に高温の水が十分にある場合には、洗浄効果の高い高温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流して、効果的に洗浄することができる。また、貯湯タンク内の高温の水が少ない場合には、低温の水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すことができる。
特に、請求項2の発明の如きマイクロバブル発生手段を、高温の水と低温の水の何れもが通過する経路に設けることで、貯湯タンク内の高温の水と低温の水の何れを冷媒対水熱交換器の水通路に流す場合であっても、マイクロバブル発生手段を通過するため、当該マイクロバブル発生手段にて微細気泡を発生させた水を冷媒対水熱交換器の水通路に流すことができるようになる。これにより、洗浄効果を向上することができる。
本発明を適用した一実施例の給湯装置の全体のシステム回路図である。 図1のヒートポンプユニットの冷媒回路図である。 本発明を適用した第2実施例の給湯装置の全体のシステム回路図である。
以下、図面に基づき本発明の給湯装置の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施例の給湯装置1の全体のシステム回路図である。本実施例の給湯装置1は、ヒートポンプユニットAと貯湯タンク2を有する貯湯タンクユニットBとから構成されている。このヒートポンプユニットAは、貯湯タンク2内の水を加熱するためのものであり、図2に示すように圧縮機11、冷媒対水熱交換器12、減圧手段としての膨張弁13及び蒸発器15を備え、これらを順次配管接続することにより当該ヒートポンプユニットAのヒートポンプ冷媒回路10が構成されている。
上記冷媒対水熱交換器12は、ヒートポンプユニットAのヒートポンプ冷媒回路10を流れる高温冷媒と後述する貯湯タンクユニットBの水循環回路3からの水とを熱交換させるための熱交換器であり、冷媒が流れる冷媒通路17と、当該冷媒通路17と熱交換関係(交熱的)に設けられた水が流れる水通路5とからなる。即ち、冷媒対水熱交換器12の冷媒通路17がヒートポンプ冷媒回路10を構成するガスクーラに相当する。また、冷媒通路17と水通路5とは、貯湯タンク2内の水を加熱する際に、即ち、貯湯運転時に、当該冷媒対水熱交換器12におけるヒートポンプ冷媒回路10の冷媒と、水循環回路3からの水とが対向して流れるように(即ち、対向流となるように)配設されている。
具体的に、冷媒対水熱交換器12の一端側に位置する冷媒通路17の開口(入口)17Aには、冷媒吐出管18が接続されており、当該冷媒吐出管18を介して圧縮機11にて圧縮された高温高圧の冷媒が当該冷媒対水熱交換器12(冷媒通路17)に流入するよう構成されている。また、冷媒対水熱交換器12の他端側に位置する冷媒通路17の開口(出口)17Bには冷媒配管19の一端が接続され、その他端は膨張弁13の入口に接続されており、当該冷媒対水熱交換器12を通過した冷媒は冷媒配管19を介して膨張弁13に流入するよう構成されている。これにより、ヒートポンプ冷媒回路10の冷媒は、冷媒対水熱交換器12の一端側に設けられた入口17Aから当該冷媒対水熱交換器12内の冷媒通路17に入り、この冷媒対水熱交換器12の一端側から他端側に向かって流れた後、他端側に設けられた出口17Bより冷媒対水熱交換器12から流出することとなる。
また、前記冷媒通路17の入口17Aが設けられた冷媒対水熱交換器12の一端側には、水通路5の開口5Bが設けられており、当該開口5Bには貯湯タンク2の上部に至る水循環回路3の水配管6が接続されている。そして、前記冷媒通路17の出口17Bが設けられた冷媒対水熱交換器12の他端側には、水通路5の開口5Aが設けられており、この開口5Aには、貯湯タンク2の下部に至る水循環回路3の水配管7が接続されている。尚、上記水循環回路3は、貯湯タンク2と冷媒対水熱交換器12の水通路5との間で水を循環させるために設けられたものであり、上述したように水通路5の開口5Aと貯湯タンク2の下部とを接続する水配管7と水通路5の開口5Bと貯湯タンク2の上部とを接続する水配管6とから構成されている。
そして、上述したヒートポンプユニットAの圧縮機11が起動されると、圧縮機11に冷媒が吸い込まれ圧縮される。これにより、冷媒は高温高圧のガス冷媒となって圧縮機11から吐出され、冷媒吐出管18を介して冷媒対水熱交換器12の一端側の開口(入口)17Aから当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた冷媒通路17に入る。この冷媒通路17内に入った冷媒は前述したように冷媒対水熱交換器12の一端側から他端側に向かって流れる。このとき、冷媒は冷媒通路17と交熱的に設けられた水通路5を流れる水と熱交換して放熱する。
冷媒対水熱交換器12で放熱した冷媒は他端側に設けられた出口17Bより冷媒対水熱交換器12から流出し、冷媒配管19を経て膨張弁13に至る。そして、冷媒は当該膨張弁13を通過する過程で減圧された後、蒸発器15に流入する。冷媒はこの蒸発器15において周囲の空気から熱を汲み上げて、即ち、周囲の空気から熱を奪って蒸発する。その後、冷媒は蒸発器15から出て圧縮機11に吸い込まれるサイクルを繰り返すものである。
一方、前記貯湯タンクユニットBは、前述したように貯湯タンク2を備える。この貯湯タンク2は、前記ヒートポンプユニットAの冷媒対水熱交換器12にて冷媒と熱交換して加熱され、高温となった水を貯留するためタンクである。この貯湯タンク2は、略縦長円筒状を呈している。当該貯湯タンク2の下方には当該貯湯タンク2内に水を供給するための給水配管8と、貯湯タンク2の下部から当該貯湯タンク2内の水を取り出すための水循環回路3の水配管7が接続されている。
給水配管8は、貯湯タンク2の下部に接続され、一端が当該貯湯タンク2内の下部にて開口すると共に、他端は水道水などの図示しない給水源に接続されている。尚、図1において、22、23は給水源から貯湯タンク2に向かう方向を順方向とする逆止弁であり、25は減圧弁である。この減圧弁25は、水道水の給水圧を所定の圧力、例えば、170kPa(約1.7kgf/cm2)に減圧するように設定されている。そして、当該給水配管8から常時貯湯タンク2に給水源からの水道水が供給可能に構成されている。従って、貯湯タンク2には常に給水圧(即ち、本実施例では減圧弁25にて所定の圧力に減圧された後の給水圧)が印加されている。
また、貯湯タンク2側に位置する逆止弁23と減圧弁25の間となる給水配管8の途中部には、給水配管30の一端が接続されている。この給水配管30は、給水配管8に接続された一端から延出し、二股に分岐している。そして、分岐した一方の配管31は、逆止弁35を介して後述する第1のミキシングバルブ40の一方の入口に接続されている。また、分岐した他方の配管32は、後述する第2のミキシングバルブ41の一方の入口に接続されている。尚、上記逆止弁35は第1のミキシングバルブ40に向かう方向を順方向とする。
前記水配管7は、給水配管8と同様に貯湯タンク2の下部に接続されて、一端が貯湯タンク2内の下部にて開口する。当該水配管7は貯湯タンク2内の下部にて開口する一端から貯湯タンク2の外部に延出し、他端は前述した冷媒対水熱交換器12の他端側に設けられた水通路5の開口5Aに接続されている。当該水配管7の途中部には三方弁42と、貯湯タンク2内の下部から取り出した水を水配管7を介してヒートポンプユニットAの冷媒対水熱交換器12に流すための循環ポンプ45が介設されている。
更に、上記三方弁42より貯湯タンク2側となる水配管7には排水弁20Vを介して排水配管20が接続されており、この排水弁20Vを開放することで、貯湯タンク2内の水が当該貯湯タンク2の下部から水配管7、排水配管20を介して外部に排出可能に構成されている。
一方、前記貯湯タンク2の上下方向(高さ方向)の中間部より下方となる位置には一次流路51の他端が接続されている。当該一次流路51は、貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水を後述する水対水熱交換器50内に流して、当該水対水熱交換器50にて一次流路51と熱交換関係(交熱的)に設けられた二次流路55を流れる浴槽60の浴槽水を加熱するための浴槽水追焚き用の流路である。この一次流路51の一端は貯湯タンク2の上部に接続され、当該貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水中にて開口している。そして、この一次流路51の途中部が水対水熱交換器50内を通過するよう構成されており、当該一次流路51は係る水対水熱交換器50にて二次流路55と交熱的に配設されている。
尚、52は貯湯タンク2内の上部から高温の水を取り出して、前記一次流路50へと循環させるために設けられた循環ポンプ、53は貯湯タンク2の上部に接続された一次流路51の一端から貯湯タンク2の上下方向の中間部より下方に接続された他端に向かう方向を順方向とする逆止弁である。
上述した二次流路55は、浴槽60内の浴槽水を水対水熱交換器50に循環させるための流路であり、当該二次流路55には循環ポンプ56が設けられている。係る構成により、循環ポンプ56を運転することで、浴槽60から二次流路55に取り出された浴槽水は、水対水熱交換器50へと流され、当該水対水熱交換器50にて二次流路55と交熱的に設けられた一次流路51を流れる貯湯タンク2内上部からの高温の水にて加熱される。尚、図1には示されないが、当該水対水熱交換器50内において、二次流路55を流れる浴槽60からの浴槽水と、一次流路51を流れる貯湯タンク2内の上部からの高温の水とは対向して流れるよう(即ち、対向流となるよう)構成されているものとする。
また、二次流路55の途中部、具体的に本実施例では、浴槽60と水対水熱交換器50との間であって、循環ポンプ56の運転によって浴槽60からの浴槽水が水対水熱交換器50に向かう途中の流路上には給湯配管62の他端が接続されている。この給湯配管62は、一端が前述した第2のミキシングバルブ41に接続されており、途中部には注湯弁63と逆止弁64が設けられている。この逆止弁64は給湯配管62の第2のミキシングバルブ41に接続された一端側から二次流路55に接続された他端側に向かう方向を順方向とする。
他方、前記貯湯タンク2の上方には、給湯配管70、水循環回路3及び前述した一次流路51の一端が接続されている。給湯配管70は、貯湯タンク2の上端部に接続され、一端が当該貯湯タンク2内の上部の水中にて開口しており、ここから貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水が取り出し可能に構成されている。この給湯配管70は、上述の如き貯湯タンク2内上部の水中にて開口する一端から貯湯タンク2外部に延出し、二股に分岐する。尚、給湯配管70の途中部には貯湯タンク2内の圧力が所定の圧力値に上昇した場合に貯湯タンク2から圧力を逃がすための圧力逃がし弁70Vが設けられている。
また、上記給湯配管70から分岐した一方の配管71は前述した第1のミキシングバルブ40の他方の入口に接続される。当該第1のミキシングバルブ40は、給水配管8、給水配管30及び配管31を介して供給される給水源からの水(水道水)と、給湯配管70及び配管71を介して供給される貯湯タンク2内の上部からの高温の水とを混合して、所定の温度の水(温水)、例えば、+36℃〜+48℃(又は、+60℃)の水(温水)とするためのミキシングバルブである。この第1のミキシングバルブ40の出口には給湯配管72が接続されており、当該配管72を介して第1のミキシングバルブ40にて所定温度に調節された温水が浴槽60以外のシャワーや台所等に給湯用の温水として供給可能に構成されている。
一方、前記給湯配管70から分岐した他方の配管75は第2のミキシングバルブ41の他方の入口に接続される。当該第2のミキシングバルブ41は、給水配管8、給水配管30及び配管32を介して供給される給水源からの水(水道水)と、給湯配管70及び配管75を介して供給される貯湯タンク2内の上部からの高温の水とを混合して、所定温度の水(温水)、例えば、+42℃程度の温水とするためのミキシングバルブである。この第2のミキシングバルブ41の出口には、前記給湯配管62の一端が接続されており、当該給湯配管62及び二次流路55を介して第2のミキシングバルブ41にて所定温度に調節された温水が浴槽60に浴槽水として供給可能に構成されている。
具体的に、当該第2のミキシングバルブ41で所定温度に調節された温水は、給湯配管62に設けられた注湯弁63の開放により停止している循環ポンプ56を介して、及び、循環ポンプ56を介さずに水対水熱交換器50を介して浴槽60に供給される。これにより、浴槽60内のお湯張り動作がなされることとなる。尚、上記第1及び第2のミキシングバルブ40、41は給湯温度を調節するための温水の混合比を可変可能な電動可変ミキシングバルブである。
また、配管71には、貯湯タンク2から第1のミキシングバルブ40に向かう方向を順方向とする逆止弁73が介設され、配管75には貯湯タンク2から第2のミキシングバルブ41に向かう方向を順方向とする逆止弁77が介設されている。
尚、貯湯タンク2は、370L又は460L程の容量である。例えば、本実施例では貯湯タンク2の容量を370Lとする。そして、当該貯湯タンク2内には下部から上部まで所定間隔を存して後述するコントローラCに接続された複数の湯温検出センサが設けられている。そして、各湯温検出センサの検出温度が所定の温度以上、例えば、+55℃以上の場合には、貯湯タンク2内の上端からその位置までは、+55℃以上の温水が貯湯されており、コントローラCにより残湯有りと判断される。本実施例では、残湯量50Lの位置に検出センサS1、残湯量100Lの位置に検出センサS2、残湯量150Lの位置に検出センサS3、残湯量200Lの位置に検出センサS4、残湯量250Lの位置に検出センサS5、残湯量300Lの位置に検出センサS6が設置されており、これらセンサS1乃至S6の検出に基づき、コントローラCが貯湯タンク2内の残湯量(貯湯量)を判断するよう構成されている。また、二次流路55には、浴槽60内に貯留された浴槽水の温度を検出する温度センサS8と水圧によって水位を検出する水位センサS9とが設けられている。
上述したコントローラCは給湯装置1の制御を司る制御手段であり、マイクロコンピュータ等から構成されている。即ち、給湯装置1は、コントローラCにより動作・運転が制御されている。このコントローラCには、各センサS1乃至S9、及び、お風呂場や台所に設けられたリモートコントローラ(以下、リモコンと称する)L1、L2などが接続されており、これらの入力情報に基づき電気信号や温度信号等に応じて、ヒートポンプユニットAの圧縮機11の運転や周波数、循環ポンプ45、52、56の運転、注湯弁63の開閉動作、膨張弁13の開度、各ミキシングバルブ40、41における貯湯タンク2からの高温の水と給水源からの水(水道水)のミキシング量等の制御が実行される。
他方、消費者(ユーザー)は電力会社と所定の時間帯別電灯契約を結んで、料金の安い深夜時間帯内の所定の時刻に貯湯量から沸き上げ量、そして、所定量の沸き上げに必要な時間を算出し、沸き上げ終了時刻より前記必要な時間帯を考慮して、逆算した時刻から貯湯運転を開始し、所定量の沸き上げ完了、例えば、本実施例では水配管7の一端近傍に設置された温度センサS7により貯湯タンク2の下部から取り出される水の温度を検出し、当該温度センサS7にて検出される水の温度が所定の沸き上げ終了温度(例えば、+55℃以上)となると、当該貯湯運転を停止するようコントローラCにより制御されているものとする。
更に、上記以外の時間帯では、例えば、残湯量が100Lより低下すると貯湯運転を開始し、残湯量が150L以上になると当該貯湯運転を停止するようコントローラCにより制御されているものとする。
以上の構成で、次に本実施例の給湯装置1の動作を説明する。
(1)貯湯動作(貯湯運転)
始めに、貯湯タンク2内に高温の水を貯湯する貯湯運転について説明する。当該貯湯運転は、前述したように通常、電気料金の安い深夜時間帯において所定の時刻に貯湯量から沸き上げ量、そして、前記所定量の沸き上げに必要な時間を算出し、沸き上げ終了時刻より前記必要な時間を考慮して逆算した時刻Tから貯湯運転を開始する。また、それ以外の時間帯では残湯量が所定量(本実施例では100L)より低下したら、即ち、貯湯タンク2の残湯量100Lの位置に設置された湯温を検出する検出センサS2にて検出される貯湯タンク2内の水(温水)の温度が所定の温度未満(例えば、本実施例では+55℃未満)となった場合に貯湯運転が開始される。尚、この貯湯運転において、冷媒対水熱交換器12を経て水循環回路3から貯湯タンク2の上部に戻る高温の水の温度は所定の高温、例えば、+85℃となるようにコントローラCによりヒートポンプユニットAの圧縮機11の回転数及び膨張弁13の弁開度が制御されているものとする。
コントローラCは、深夜時間帯における前述した時刻T、或いは、貯湯タンク2内の該100Lの位置の水の温度が所定の温度未満(本実施例では、+55℃未満)となると、ヒートポンプユニットAの圧縮機11の運転を開始する。これにより、圧縮機11に吸い込まれた低温低圧の冷媒ガスは、当該圧縮機11にて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなって圧縮機11から吐出され、冷媒対水熱交換器12の一端側の入口17Aより当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた冷媒通路17に入る。
当該冷媒対水熱交換器12内に流入した圧縮機11からの高温冷媒は冷媒通路17を流れる過程で水通路5を流れる水と熱交換して放熱した後、他端側の出口17Bから冷媒対水熱交換器12を出て膨張弁13に至る。そして、冷媒は膨張弁13にて減圧されて蒸発器15に流入し、当該蒸発器15にて周囲の熱を汲み上げて蒸発した後、再び圧縮機11に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
また、コントローラCは上記ヒートポンプユニットAの圧縮機11の始動と同時に水循環回路3の循環ポンプ45の運転を開始する。これにより、貯湯タンク2の下部に接続された水配管7から貯湯タンク2内下部の低温の水が取り出される。尚、このとき、前記三方弁42は、貯湯タンク2の下部から取り出された低温の水が開口5Aから冷媒対水熱交換器12の水通路5に流れるようコントローラCにより制御されている。これにより、貯湯タンク2の下部から取り出された低温の水は水配管7を経て冷媒対水熱交換器12の他端側の開口5Aから当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた水通路5に流入する。
冷媒対水熱交換器12内に流入した貯湯タンク2の下部からの水は当該冷媒対水熱交換器12において水通路5を流れる過程で、当該水通路5と交熱的に設けられた前述した冷媒通路17を流れる高温冷媒と熱交換して加熱され、高温の水となる。このように、冷媒対水熱交換器12においてヒートポンプユニットAのヒートポンプ冷媒回路10の冷媒通路17と貯湯タンクユニットBの水循環回路3の水通路5とを交熱的に設けることで、冷媒と水とを効率よく熱交換させて、冷媒の熱により貯湯タンク2からの水を加熱することができる。特に、図2に示すように、圧縮機11から冷媒吐出管18を介して冷媒対水熱交換器12の入口7Aから流入する冷媒と、貯湯タンク2から水配管7を介して該冷媒対水熱交換器12の開口5Aから流入する水とは、当該冷媒水熱交換器12内で対向する流れとなるよう設けられている。これにより、熱交換能力の向上を図ることができるようになる。
冷媒対水熱交換器12内で加熱され、高温となった水は冷媒対水熱交換器12の一端側の開口5Bから当該冷媒対水熱交換器12を出て水配管6を経て上部より貯湯タンク2内に戻るサイクルを繰り返す。
そして、深夜時間帯における貯湯運転では、前述した所定量の沸き上げが終了すると、即ち、本実施例では水配管7に設けられた温度センサS7にて検出される貯湯タンク2内下部から取り出される水の温度が所定の温度(例えば、+55℃)に上昇すると、或いは、深夜以外の時間帯では残湯量が所定値(例えば、150L)以上となると、コントローラCはヒートポンプユニットAの圧縮機11の運転及び水循環回路3の循環ポンプ45の運転を停止し、貯湯運転を終了する。
(2)お湯張り動作(お湯張り運転)
次に、浴槽60のお湯張りを行う動作(お湯張り運転)について説明する。例えば、ユーザーがお風呂場に設けられたリモコンL1のお湯張り運転を実行するためのスイッチを押すと、コントローラCは、浴槽60のお湯張り運転を開始する。当該お湯張り運転において、コントローラCは注湯弁63を開放する。このとき、二次流路55の循環ポンプ56は停止された状態のままである。また、コントローラCにより第2のミキシングバルブ41で、浴槽60に供給される水の温度が所定の温度(例えば、+42℃)となるよう貯湯タンク2の高温の水の取り出し量と給水源から供給される水道水の量が制御されている。
お湯張り運転が開始されると、貯湯タンク2の上部に接続された給湯配管70から貯湯タンク2内の高温の水が取り出される。この高温の水は、配管75を経て第2のミキシングバルブ41に流入する。当該第2のミキシングバルブ41にて貯湯タンク2からの高温の水は、給水配管8及び当該給水配管8に設けられた減圧弁25を介して、配管32から供給された水道水と混合されて、所定温度(例えば、+42℃)に調節された後、第2のミキシングバルブ41から流出する。当該第2のミキシングバルブ41にて所定温度に調節された水は給湯配管62を経由して二次流路55に流入し、停止している循環ポンプ56を介して、及び、循環ポンプ56を介さずに水対水熱交換器50を介して浴槽60内に供給される。そして、所定量の水が浴槽60に供給され、例えば、二次流路55に設けられた水位センサS9により所定量の水位が検出されると、コントローラCは注湯弁63を介しての当該お湯張り運転を終了する。
(3)追焚き動作(追焚き運転)
一方、ユーザーにより風呂に設けられたリモコンL1の追焚き動作(追焚き運転)を実行するためのスイッチが押されると、コントローラCは浴槽60内の浴槽水の追焚き運転を開始する。この追焚き運転において、コントローラCは一次流路51の循環ポンプ52と二次流路55の循環ポンプ56を運転する。これにより、貯湯タンク2内の高温の水と浴槽60内の浴槽水が水対水熱交換器50で熱交換して、当該浴槽60からの浴槽水を貯湯タンク2からの高温の水により加熱し、追焚きすることができる。
具体的に、追焚き運転が開始されると(上記各循環ポンプ52、56が始動すると)、循環ポンプ52の運転により貯湯タンク2の上部から一次流路51に貯湯タンク2内上部の高温の水が取り出される。一次流路51に流入した当該高温の水は水対水熱交換器50を通過する。同様に、循環ポンプ56の始動により二次流路55に浴槽60内の浴槽水が取り出され、当該浴槽水は水対水熱交換器50に流入する。ここで、前述したように水対水熱交換器50内において一次流路51と二次流路55とは交熱的に配置されているので、当該水対水熱交換器50内を通過する過程で二次流路55を流れる浴槽60からの浴槽水は、一次流路51を流れる貯湯タンク2上部からの高温の水と熱交換して、加熱される。
そして、水対水熱交換器50にて一次流路51を流れる高温の水から熱を奪って加熱された浴槽水は当該水対水熱交換器50から出て再び浴槽60に戻るサイクルを繰り返す。
他方、水対水熱交換器50にて二次流路55を流れる浴槽水と熱交換して温度低下した一次流路51を流れる水は、水対水熱交換器50から出て貯湯タンク2の中間部より下方の接続部から貯湯タンク2内に戻るサイクルを繰り返す。
上述したサイクルを繰り返すことで、浴槽60内の浴槽水は徐々に温められていく。特に、前述したように二次流路55を流れる浴槽60からの浴槽水と、一次流路51を流れる貯湯タンク2内の上部からの高温の水とは、水対水熱交換器50内で対向する流れとなるよう設けられている。これにより、水対水熱交換器50における熱交換能力が向上し、当該水対水熱交換器50において、貯湯タンク2内からの高温の水により浴槽60からの浴槽水を効率良く加熱することができる。そして、二次流路55に設けられた温度センサS8にて検出される浴槽60内の浴槽水の温度が所定の温度(例えば、+42℃)に上昇すると、コントローラCは上記各循環ポンプ52、56の運転を停止して、追焚き運転を終了する。
(4)給湯動作(給湯運転)
次に、シャワーや台所等で温水を使用する場合、即ち、給湯動作(給湯運転)について説明する。この給湯運転において、コントローラCにより第1のミキシングバルブ40にて所定の温度(シャワーや台所のリモコンL2等でユーザーにより設定された温度、例えば、+36℃〜+48℃の何れかの温度、又は、+60℃)の温水とされて、シャワー、或いは、台所等に供給されるよう貯湯タンク2の高温の水の取り出し量と当該高温の水と混合される給水源からの水道水の量が制御されているものとする。
ユーザーによりシャワーや台所の蛇口が操作されると、コントローラCにより温度調節されて給湯が開始される。この場合も前述したお湯張り運転と同様に、貯湯タンク2の上部に接続された給湯配管70から貯湯タンク2内の高温の水が取り出される。この高温の水は、配管71を経て第1のミキシングバルブ40に流入する。
当該第1のミキシングバルブ40にて貯湯タンク2からの高温の水は、給水配管8及び当該給水配管8に設けられた減圧弁25を介して、配管31から供給された水道水と混合されて、所定温度(上記+36℃〜+48℃の何れかの温度、又は、+60℃)に調節された後、第1のミキシングバルブ40から流出し、給湯配管72を介してシャワーや台所等に供給される。
ところで、このようなヒートポンプ式の給湯装置では、前述したように貯湯運転時に貯湯タンク2内の水を水循環回路3に取り出し、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流して、冷媒対水熱交換器12の冷媒通路17を流れるヒートポンプ冷媒回路10の冷媒により加熱するものであるが、係る貯湯運転終了後等に冷媒対水熱交換器12内(即ち、当該冷媒対水熱交換器12内の水通路5内)や水循環回路3に高温の水が残り、この残った高温の水がさめるときに当該水に含まれるシリカ、マグネシウム、カルシウム等のスケール成分がスケールとして析出する問題が生じていた。このようにスケールが析出すると、当該析出したスケールにより冷媒対水熱交換器12の水通路5や水循環回路3の配管が詰まる恐れ、または、冷媒対水熱交換器12の熱交換能力が低下すると言った恐れがあった。
特に、ヒートポンプ式の給湯装置において、冷媒対水熱交換器12でこのような問題が生じると、貯湯タンク2の水を加熱して高温とすることができない、或いは、貯湯タンク内の高温の水を送水することができないという致命的な故障に繋がる恐れもあった。
更に、係るスケールの問題から水中のスケール成分の多い硬水地域では当該ヒートポンプ式の給湯装置を設置が困難であり、設置するには水からスケール成分を除去するための軟水機等の格別な装置が必要となるため、設置費用が高騰するという問題があった。
そこで、本発明では、貯湯タンク2内の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、廃棄する洗浄手段を備えるものとする。当該洗浄手段は、前述した貯湯タンク2と冷媒対水熱交換器12の水通路5との間で水を循環させるための水循環回路3を利用して、貯湯タンク2内の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すと共に、水循環回路3には冷媒対水熱交換器12の水通路5を経た貯湯タンク2内からの水を廃棄するための排水配管9を備える。
この場合、洗浄手段は、貯湯タンク2内に給水源からの水(水道水)を供給するための給水配管8から常時貯湯タンク2に印加されている給水圧(即ち、本実施例では減圧弁25にて所定の圧力に減圧された後の給水圧)により貯湯タンク2内から水を取り出し、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すものとする。
特に、本発明では上述したように給水圧により、貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水を水循環回路3に流出させて、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す。本発明の洗浄手段により貯湯タンク2内の上部からの高温の水を水循環回路3を介して冷媒対水熱交換器12の水通路5に流して、水通路5の洗浄する場合(即ち、洗浄運転を行う場合)、冷媒対水熱交換器12の水通路5には、前記貯湯運転時に貯湯タンク2内の下部の水を水循環回路3を介して冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す流路とは反対方向に貯湯タンク2内の水が流通することとなる。
即ち、前記貯湯運転においては、冷媒対水熱交換器12の他端側に設けられた開口5Aから水通路5に貯湯タンク2内の水が流入し、一端側の開口5Bより水通路5を流れた水が流出するのに対して、本発明の洗浄運転では、冷媒対水熱交換器12の一端側に設けられた開口5Bから水通路5に貯湯タンク2内の水が流入し、他端側の開口5Aより水通路5を流れた水が流出することとなる。
前記排水配管9は、洗浄運転において冷媒対水熱交換器12の水通路5の下流側であって、前述した三方弁42より上流側となる水循環回路3の貯湯タンクユニットB側の水配管7の途中部(接続部7A)に一端が接続されている。この排水配管9は水配管7の接続部7Aに接続された一端から貯湯タンクユニットBの外部に延出し、他端は下水にて開口している。また、排水配管9上、及び、該排水配管9が接続された接続部7Aより三方弁42側の水配管7上(即ち、接続部7Aと三方弁42の間の水配管7上)には、洗浄手段を構成する弁としての電磁弁80、81がそれぞれ介設されている。これら電磁弁80、81の開閉はコントローラCにより制御されている。即ち、前述した貯湯運転時には、コントローラCは電磁弁80を閉じ、電磁弁81を開いて、貯湯タンク2の下部からの低温の水が冷媒対水熱交換器12の他端側の開口5Aから水通路5に流入するよう制御する。
一方、図1において87は水配管6に介設され、貯湯運転時に水が流れる方向(即ち、貯湯タンク2の上部に向かう方向)を順方向とする逆止弁、90はこの逆止弁87を迂回するように設けられたバイパス配管、92はこのバイパス配管90上に設けられたマイクロバブル発生器である。上記バイパス配管90は、一端が貯湯タンク2の上部側の水配管6の接続部106Aに接続され、他端は接続部106AよりヒートポンプユニットA側に設けられた水配管6の接続部106Bに接続されている。また、当該バイパス配管90には貯湯タンク2の上部からの水がヒートポンプユニットA側に流れる方向、即ち、接続部106Aからバイパス配管90に流入した水が接続部106Bに流れる方向を順方向とする逆止弁88が介設されている。
上記マイクロバブル発生器92は、貯湯タンク2から冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す水中に直径が数μm〜数百μmの微細気泡(マイクロバブル)を発生させるためのマイクロバブル発生手段である。当該マイクロバブル発生器92はコントローラCに接続され、このコントローラCより運転が制御されている。尚、本実施例ではマイクロバブル発生手段としてコントローラCにより電気的に制御されたマイクロバブル発生器92を用いるものとするが、本発明のマイクロバブル発生手段は、これに限定されるものでなく、例えば、機械的に気泡を発生させる吸気式マイクロバブル発生器を用いるものとしても有効である。
尚、本発明の洗浄運転は、予め設定された一定期間毎にコントローラCにより自動的に実行されるものとする。例えば、コントローラCは給湯装置1が設置され、最初の運転が開始されると同時に時間のカウントを開始して、設定された所定の時間(例えば、600時間)経過すると、洗浄機能ONとする。そして、当該洗浄機能ONとなると、コントローラCは、少なくとも前記貯湯運転が行われていないときであって、所定の動作の前後に当該洗浄運転を実行する。本実施例では、電気料金の安い深夜時間帯に行われる貯湯運転の前か後のどちらかに当該洗浄運転を行うものとする。また、この洗浄運転ではコントローラCによりマイクロバブル発生器92が運転されるものとする。
以上の構成で、本発明の洗浄運転における動作を説明する。上記の如き設定された所定の時間(例えば、600時間)経過し、洗浄機能ONとなると、コントローラCは、深夜時間帯における貯湯運転の開始前か、若しくは、貯湯運転の終了後に洗浄運転を開始する。先ず、コントローラCは、電磁弁81を閉じ、電磁弁80を開いて、排水配管9を開放すると共に、マイクロバブル発生器92の運転を開始する。尚、当該洗浄運転時には循環ポンプ45は停止された状態のままである。
これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加される給水圧によって貯湯タンク2の上部から貯湯タンク2内の高温の水が流出し、水循環回路3の水配管6に流入する。そして、水配管6に流入した貯湯タンク2の上部からの高温の水は、図1に矢印で示すように当該水配管6の接続部106Aからバイパス配管90に入り、該バイパス配管90に設けられたマイクロバブル発生器92に流れる。このとき、マイクロバブル発生器92は当該貯湯タンク2の上部からの高温の水にマイクロバブルを発生する。即ち、このマイクロバブル発生器92を通過することで貯湯タンク2の上部からの高温の水中にはマイクロバブルが生成される。
このマイクロバブルを含んだ高温の水は、マイクロバブル発生器92から出た後、接続部106Bより水配管6に戻り、冷媒対水熱交換器12の一端側の開口5Bより当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた水通路5内に入り、水通路5を通過する。
このとき、貯湯タンク2からの水の流れによって水通路5に析出したスケールが剥離する。特に、当該洗浄運転時において前述したように給水配管8から常時貯湯タンク2に印加される給水圧により水循環回路3及び水通路5に貯湯タンク2から水が流れるので、通常の貯湯運転時に循環ポンプ45により水循環回路3及び水通路5を循環する水の流れより格段に速い。従って、当該水の流れにより水通路5の内壁等に付着したスケールを剥離させることができる。
また、給水配管8からの給水圧を利用することで、当該洗浄運転においてポンプなどの格別な装置を用いることなく貯湯タンク2から水を流出させて、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すことが可能となる。これにより、消費電力の削減を図ることができる。更にまた、ポンプなどの装置を用いる場合には能力の低い安価なポンプでは水通路5に流れる水の流れが遅すぎてスケールを除去することが困難である。一方、スケールを十分に取り去ることができる程の流速を得るためには能力の高い高価なポンプなどの装置が必要となり、著しくコストが高騰してしまう。しかしながら、本発明の如く給水配管8からの給水圧を利用することで、このような問題も解消することができる。
更に、上述したように洗浄運転において冷媒対水熱交換器12の水通路5を流れる水の流れは貯湯運転において当該水通路5を流れる水の流れとは反対方向、即ち、貯湯運転では、水通路5への通水方向が貯湯運転の通水方向と異なるので、この逆方向の流れにより、より一層スケールの剥離効果も向上する。
また、洗浄運転時に水通路5に流れる水は貯湯タンク2内の上部からの高温の水であるため、水通路5に析出したスケールの洗浄効果をより一層高めることができる。
特に、本発明では当該洗浄運転において冷媒対水熱交換器12の水通路5に流れる水は、マイクロバブル発生器92を通過した貯湯タンク2内の上部からの高温の水である。即ち、マイクロバブル発生器92によりマイクロバブルを発生させた水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すことができる。従って、上述の如き水通路5から剥離したスケールを当該マイクロバブルと共に、当該水の流れにより水通路5から排出することができる。これにより、水通路5の洗浄効果を更に向上することができる。
以上により、水通路5に析出したスケールを給水配管8からの給水圧により貯湯タンク2の上部から流出させ、マイクロバブル発生器92を通過してマイクロバブルを含んだ高温の水により効果的に洗浄して、取り去ることができるようになる。尚、水通路5より取り除いたスケールを含んだ水は、冷媒対水熱交換器12の他端側の開口5Aより水通路5を出て、水配管7を介して排水配管9から下水などに廃棄される。
一方、当該洗浄運転において、コントローラCは上記貯湯タンク2の上部から高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す洗浄運転を開始してから所定時間(本実施例では3分)経過すると、マイクロバブル発生器92を停止すると共に、電磁弁80を閉じて排水配管9を閉塞する。これにより、洗浄動作が停止する。更に、この洗浄動作が停止してから所定の短時間(例えば、10秒)経過すると、コントローラCは再びマイクロバブル発生器92を始動すると共に、電磁弁80を開いて排水配管9を開放する。尚、電磁弁81は閉じられた状態のままである。これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の上部から貯湯タンク2内の高温の水が再び流出し、上述した洗浄動作が再開する。
このような所定時間(3分間)の洗浄動作と所定の短時間(10秒間)の停止動作を所定回数(本実施例では5回)繰り返すと、洗浄運転が終了する。このようなマイクロバブル発生器92による洗浄運転の後は、エア抜き動作に移行する。具体的に、コントローラCは、循環ポンプ45の回転数を強制的に上昇すると共に、圧力逃がし弁70Vを一時的に開放する。これにより、水配管6、7内の水を貯湯タンク2の上部に返し、配管70を介して一時的に開放された圧力逃がし弁70Vよりエア抜きが実行される。上記エア抜き動作が所定時間実行されると、その後、コントローラCは前述した時間のカウントをキャンセルして、再びゼロからカウントを開始し、設定された所定の時間(例えば、前記600時間)経過すると、洗浄機能をONする動作を繰り返す。
尚、上記洗浄運転までの設定時間は上記600時間に限らず、リモコンL1、L2上にて任意に選択でき、又、洗浄運転なしも選択可能に構成されているものとする。例えば、リモコンL1、L2に100時間、150時間、300時間、600時間、及び、洗浄運転無しを選択するスイッチを設けて、当該スイッチを操作することで何れかの設定時間、又は、洗浄運転無しを選択可能に構成しても構わない。
また、当該洗浄運転時には前記リモコンL1、L2に洗浄運転が行われている旨の表示、例えば、「自動洗浄中」等が表示され、リモコンL1、L2にて洗浄運転中である旨を確認可能に構成されているものとする。
このような洗浄運転により、貯湯運転時において冷媒対水熱交換器12の水通路5に析出したスケールを洗浄し、廃棄することができるようになる。
特に、本実施例の如きコントローラCにより所定時間経過毎に当該洗浄運転を実行させるものとすれば、ユーザーに負担がかかることなく容易、且つ、確実に洗浄を実行することが可能となる。
更にまた、本発明によりスケールの問題が解消できるので、硬水地域においもヒートポンプユニットの冷媒対水熱交換器に貯湯タンク内の水を循環して加熱するタイプの給湯装置を使用することが可能となる。
尚、本実施例では洗浄手段を構成する弁として、排水配管9に電磁弁80、接続部7Aと三方弁32の間の水配管7に電磁弁81をそれぞれ設けて、貯湯運転時には、コントローラCにより循環ポンプ45を運転すると共に、電磁弁80を閉じ、電磁弁81を開いて貯湯タンク2の下部から低温の水を取り出し、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すものとした。そして、洗浄運転時には、循環ポンプ45を運転せずに、コントローラCにより電磁弁81を閉じ、電磁弁80を開いて、排水配管9を開放し、給水配管8から貯湯タンク2に印加される給水圧により貯湯タンク2の上部から高温の水を流出させ、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、排水配管9より廃棄するものとした。しかしながら、このような電磁弁80、81に限らず、例えば、接続部7Aに三方弁を設けて当該三方弁により貯湯タンク2からの水の流れを制御するものとしても本発明は有効である。
次に、図3を用いて本発明の給湯装置の他の実施形態について説明する。図3は本実施例の給湯装置100の全体のシステム回路図である。尚、図3において前記図1及び図2と同一の符号が付されているものは、同様、或いは、類似の効果、若しくは、作用を奏するものであるので、ここでは説明を省略する。
本実施例の給湯装置100では、洗浄手段の排水配管9が水循環回路3の貯湯タンクユニットB側の水配管6の途中部(接続部6A)に接続されており、この接続部6Aと、配管48が接続された接続部6Bとの間の水配管(配管46B)には電磁弁82が設けられている。この場合、三方弁42、電磁弁80、82が本発明の洗浄手段を構成する弁として機能する。特に、本実施例では、洗浄手段を構成する弁としての三方弁42、電磁弁80及び電磁弁82の操作により貯湯タンク2内の下部に貯留された低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すか、貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すかを切り換え可能に構成されている。
三方弁42には、当該三方弁42の貯湯タンク2側の水配管7(即ち、貯湯タンク2の下部に接続された水配管7の配管47A)、三方弁42の冷媒対水熱交換器12側の水配管7(即ち、冷媒対水熱交換器12の水通路5の開口5Aに接続された水配管7の配管47B)、及び、電磁弁82より貯湯タンク2側の水配管6(即ち、貯湯タンク2の上部に接続された水配管6の配管46B)の途中部に接続された配管48とがそれぞれ接続されている。
そして、三方弁42は、コントローラCにより配管47Aと配管47B、或いは、配管47Bと配管48とが連通可能に構成されている。そして、前記貯湯運転時には、前述の如き貯湯タンク2の下部からの水が開口5Aより冷媒対水熱交換器12に流れるようにコントローラCにより三方弁42が制御される。即ち、貯湯運転時には、コントローラCは配管47Aと配管47Bとを連通するように三方弁42を制御する。
また、貯湯運転時には、冷媒対水熱交換器12の水通路5の開口5Bから出た水が上部より貯湯タンク2内に戻るようにコントローラCにより各電磁弁80、82が制御される。即ち、当該貯湯運転時には、コントローラCは排水配管9の電磁弁80を閉じ、電磁弁82を開く。
一方、本発明において貯湯タンク2内の上部に貯留された高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、廃棄する場合には、コントローラCにより冷媒対水熱交換器12の一端の開口5Bに接続された水配管6(配管46A)と排水配管9とが連通するように電磁弁80が開かれ、接続部6Aより貯湯タンクユニットB側の水配管6(即ち、水配管46B)に介設された電磁弁82が閉じられる。更に、コントローラCにより水配管6を介して貯湯タンク2の上部に接続される配管48と冷媒対水熱交換器12の開口5Aに接続された水配管7(配管47B)とが連通するように三方弁42が制御される。これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の上部から水循環回路3の水配管7を介して冷媒対水熱交換器12を経由し、水配管6に高温の水が流出する。この貯湯タンク2の上部から流出した高温の水は、図3に破線及び破線の矢印で示すように配管48を経て三方弁42に流れた後、配管47B、冷媒対水熱交換器12の水通路5を順次通過し、配管46Aを経て排水配管9から外部に廃棄されることとなる。
また、貯湯タンク2内の下部に貯留された低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、廃棄する場合には、コントローラCにより冷媒対水熱交換器12の一端の開口5Bに接続された水配管6(配管46A)と排水配管9とが連通するように電磁弁80が開かれ、電磁弁82が閉じられると共に、貯湯タンク2の下部に接続された水配管7(配管47A)と冷媒対水熱交換器12の開口5Aに接続された水配管7(配管47B)とが連通するように三方弁42が制御される。これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の下部から水循環回路3の水配管6に低温の水が流出する。この貯湯タンク2の下部から流出した低温の水は、配管47A、三方弁42、配管47B、冷媒対水熱交換器12の水通路5を順次通過した後、配管46Aを経て排水配管9から外部に廃棄されることとなる。
更に、本実施例ではマイクロバブル発生器92が高温の水と低温の水の何れもが通過する経路である水配管7の配管47B上に設けられている。これにより、貯湯タンク2内から冷媒対水熱交換器12の水通路5に流れる全ての水が当該マイクロバブル発生器92を通過することとなる。
以上の構成で、本実施例の洗浄運転における動作を説明する。尚、当該洗浄運転は、前記実施例1で説明したように、予め設定された一定期間毎にコントローラCにより自動的に実行されるものとする。本実施例では前記実施例と同様にコントローラCによる時間のカウントが所定時間(600時間)に達すると、洗浄機能ONとなるものとする。また、この洗浄運転では貯湯タンク2内に十分に高温の水が貯留されている場合には、コントローラCにより貯湯タンク2内の上部からの高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、循環ポンプ45を駆動して所定量だけ貯湯タンク2内の下部からの低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すように制御されているものとする。
前記実施例の如き設定された所定の時間(例えば、600時間)経過し、洗浄機能ONとなると、コントローラCは、深夜時間帯における貯湯運転の開始前か、若しくは、貯湯運転の終了後に洗浄運転を開始する。先ず、コントローラCは、電磁弁82を閉じ、電磁弁80を開いて、排水配管9を開放すると共に、三方弁42を操作して水配管7の冷媒対水熱交換器12の他端側(即ち、配管47B)と水配管6の途中部に接続された配管48とを連通する。同時に、コントローラCは、マイクロバブル発生器92の運転も開始する。尚、当該洗浄運転時には循環ポンプ45は停止された状態のままである。
これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加される給水圧によって貯湯タンク2の上部から貯湯タンク2内の高温の水が流出する。貯湯タンク2内から流出した高温の水は、図1に破線及び破線の矢印で示すように水配管6の配管46B、当該配管46Bの接続部6Bに接続された配管48、三方弁42、水配管7の配管47Bを介して、当該配管47B上に設けられたマイクロバブル発生器92に流入する。このとき、マイクロバブル発生器92は当該貯湯タンク2の上部からの高温の水にマイクロバブルを発生する。即ち、このマイクロバブル発生器92を通過することで貯湯タンク2の上部からの高温の水中にはマイクロバブルが生成される。
このマイクロバブルを含んだ高温の水は、マイクロバブル発生器92から出て冷媒対水熱交換器12の水通路5の他端側の開口5Aより当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた水通路5内に入り、水通路5を通過する。これにより、前記実施例同様に水通路5に析出したスケールを、マイクロバブル発生器92を通過してマイクロバブルを含んだ貯湯タンク2の上部からの高温の水により効果的に取り去ることができる。尚、水通路5より取り除いたスケールを含んだ水は、冷媒対水熱交換器12の一端側の開口5Bより水通路5を出て、水配管6の配管46Aを介して排水配管9から下水などに廃棄される。
一方、当該洗浄運転においてコントローラCは、上記貯湯タンク2の上部から高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す洗浄運転を開始してから所定時間(本実施例では3分間)経過すると、次に、三方弁42を操作して冷媒対水熱交換器12の他端側の水配管7(即ち、配管47B)と貯湯タンク2の下部側の水配管7(即ち、配管47A)とを連通する。このとき、上記の如き電磁弁80は開き、電磁弁82は閉じて、循環ポンプ45も停止した状態のままである。また、マイクロバブル発生器92も上記同様に運転した状態のままである。
これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の下部から貯湯タンク2内の低温の水が流出する。貯湯タンク2内から流出した低温の水は、図3に実線の矢印で示すように水配管7の配管47A、三方弁42、水配管7の配管47Bを介して、当該配管47B上に設けられたマイクロバブル発生器92に流入する。このとき、マイクロバブル発生器92は当該貯湯タンク2の下部からの低温の水にマイクロバブルを発生する。即ち、このマイクロバブル発生器92を通過することで貯湯タンク2の下部からの低温の水中にはマイクロバブルが生成される。
このマイクロバブルを含んだ低温の水は、マイクロバブル発生器92から出て冷媒対水熱交換器12の水通路5の他端側の開口5Aより当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた水通路5内に入り、水通路5を通過する。そして、当該水通路5を通過した水は、冷媒対水熱交換器12の一端側の開口5Bより水通路5を出て、水配管6の配管46Aを介して排水配管9から下水などに廃棄される。
このように、コントローラCが貯湯タンク2内の高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、貯湯タンク2内の低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すように制御することで、洗浄効果の高い高温の水により、水通路5を効果的に洗浄した後、水通路5に残った当該高温の水を低温の水で洗い流すことができる。
即ち、上記高温の水は洗浄効果が高いが、洗浄運転の終了後等に冷媒対水熱交換器12の水通路5に残ると、この水が冷めるときに水に含まれるスケール成分がスケールとして析出する恐れがある。しかしながら、高温の水を流して冷媒対水熱交換器12の水通路5を洗浄した後に低温の水を流すことで、係るスケールの発生を効果的に解消することができる。
他方、コントローラCは、低温の水にて洗浄を行う運転を開始してから所定時間(例えば、1分)経過すると、マイクロバブル発生器92の運転を停止すると共に、電磁弁80を閉じる。これにより、排水配管9が閉塞されるので、給水圧による貯湯タンク2からの水の流出が止まり、洗浄動作が停止する。
更に、この洗浄動作が停止してから所定の短時間(例えば、10秒)経過すると、マイクロバブル発生器92の運転を開始する。また、コントローラCは上記マイクロバブル発生器92の運転の開始と同時に、電磁弁80を開いて、排水配管9を開放すると共に、三方弁42を操作して水配管7の冷媒対水熱交換器12の他端側(即ち、配管47B)と水配管6の途中部に接続された配管48とを連通する。尚、電磁弁82は閉じられた状態のままである。これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の上部から貯湯タンク2内の高温の水が再び流出し、上述した洗浄動作が再開する。
更に、前述の如き貯湯タンク2の上部からの高温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流して、当該水通路5を洗浄する動作を所定時間(3分間)実行すると、コントローラCは、再び、三方弁42を操作して冷媒対水熱交換器12の他端側の水配管7(即ち、配管47B)と貯湯タンク2の下部側の水配管7(即ち、配管47A)とを連通して、貯湯タンク2の下部からの低温の水を水通路5に流す。
このような高温の水による洗浄動作と低温水による洗浄動作と短時間(本実施例では、10秒間)の停止動作を所定回数(本実施例では5回)繰り返すと、コントローラCは、マイクロバブル発生器92を停止すると共に、電磁弁80を閉じて排水配管9を閉塞し、洗浄運転を終了する。その後、コントローラCは前述した時間のカウントをキャンセルして、再びゼロからカウントを開始し、設定された所定の時間(例えば、前記600時間)経過すると、洗浄機能をONする動作を繰り返す。
尚、本実施例では、コントローラCは当該洗浄運転において、貯湯タンク2内の残湯量が少ない場合には高温の水を流さずに、低温の水のみを冷媒対水熱交換器12の水通路5に流して洗浄運転を行うものとする。例えば、貯湯タンク2の残湯量が150Lより低下したら、即ち、残湯量150Lの位置に設けられた検出センサS3により検出される貯湯タンク2内の水(温水)の温度が所定の温度未満(例えば、+55℃未満)となると、給湯等で使用する高温の水が足らなくなる不都合を防ぐため、低温の水のみを冷媒対水熱交換器12の水通路5に流して、水通路5を洗浄する。
この場合、コントローラCは前述したように運転を開始して600時間経過し、洗浄機能ONとなると、深夜時間帯における貯湯運転の開始前か、若しくは、貯湯運転の終了後に三方弁42を操作して、水配管7の冷媒対水熱交換器12の他端側(配管47B)と貯湯タンク2の下部側の水配管7(配管47A)とを連通する。この場合も前述した洗浄運転と同様にコントローラCは電磁弁82を閉じ、電磁弁80を開いて、排水配管9を開放すると共に、マイクロバブル発生器92の運転を開始する。尚、循環ポンプ45も停止した状態のままである。
これにより、給水配管8から貯湯タンク2に印加されている給水圧によって貯湯タンク2の下部から貯湯タンク2内の低温の水が流出する。この低温の水は、図3に実線矢印で示すように水配管7の配管47A、三方弁42、水配管7の配管47Bを介して、当該配管47B上に設けられたマイクロバブル発生器92に流入する。当該マイクロバブル発生器92を通過することで貯湯タンク2の下部からの低温の水中にはマイクロバブルが生成される。
このマイクロバブルを含んだ低温の水は、マイクロバブル発生器92から出て冷媒対水熱交換器12の水通路5の他端側の開口5Aより当該冷媒対水熱交換器12内に設けられた水通路5内に入り、水通路5を通過する。そして、当該水通路5を通過した水は、冷媒対水熱交換器12の一端側の開口5Bより水通路5を出て、水配管6の配管46Aを介して排水配管9から下水などに廃棄される。
そして、この低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す洗浄運転を開始してから所定時間(例えば、3分)経過すると、コントローラCはマイクロバブル発生器92の運転を停止すると共に、電磁弁80を閉じて、排水配管9を閉塞する。これにより、貯湯タンク2からの水の流出が止まり、洗浄動作が停止する。
更に、この洗浄動作が停止してから所定の短時間(例えば、10秒)経過すると、コントローラCは再びマイクロバブル発生器92の運転を開始すると共に、電磁弁80を開いて排水配管9を開放する。このとき、コントローラSにより電磁弁82は閉じられた状態のままであり、三方弁42は水配管7の配管47Bと配管47Aとが連通されるよう制御されているものとする。これにより、前記給水圧によって貯湯タンク2の下部から再び低温の水が流出して、上述した低温の水による水通路5の洗浄動作が再開する。そして、このような低温の水による洗浄動作と10秒間の停止動作を所定回数(例えば、5回)繰り返すと、コントローラCは、マイクロバブル発生器92を停止すると共に、電磁弁80を閉じて排水配管9を閉塞し、洗浄運転を終了する。その後、コントローラCは前述した時間のカウントをキャンセルして、再びゼロからカウントを開始し、設定された所定の時間(例えば、前記600時間)経過すると、洗浄機能をONする動作を繰り返す。
このように、冷媒対水熱交換器12の水通路5に貯湯タンク2内の高温の水を流すか、低温の水を流すかを切り換え可能に構成することで、洗浄運転の際に貯湯タンク2内の残湯量に応じて、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す水を自在に選択することができるようになる。
特に、本発明の如きマイクロバブル発生器92を貯湯タンク2の上部からの高温の水と下部からの低温の水の何れもが通過する経路上(即ち、本実施例では水配管7の配管47B上)に設けることで、貯湯タンク2内から冷媒対水熱交換器12の水通路5に流れる何れの水もマイクロバブル発生器92を通過させることができる。これにより、マイクロバブル発生器92を運転することで、マイクロバブルを発生させた水を確実に冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すことが可能となり、洗浄効果の向上を図ることができる。特に、上記の如き貯湯タンク2内の残湯量が少なく、洗浄効果の高い高温の水を水通路5に流すことができない場合であっても、マイクロバブル発生器92にて低温の水にマイクロバブルを発生させて、当該マイクロバブルを含んだ低温の水を冷媒対水熱交換器12の水通路5に流すことができるので、洗浄効果を高めることができる。
尚、本実施例においても前記実施例と同様に洗浄運転までの設定時間は上記600時間に限らず、リモコンL1、L2上にて任意に選択でき、又、洗浄運転なしも選択可能に構成されているものとする。例えば、リモコンL1、L2に100時間、150時間、300時間、600時間、及び、洗浄運転無しを選択するスイッチを設けて、当該スイッチを操作することで何れかの設定時間、又は、洗浄運転無しを選択可能に構成しても構わない。
また、当該洗浄運転時には前記リモコンL1、L2に洗浄運転が行われている旨の表示、例えば、「自動洗浄中」等が表示され、リモコンL1、L2にて洗浄運転中である旨を確認可能に構成されているものとする。
尚、本実施例では洗浄手段を構成する弁の1つとして、排水配管9に電磁弁80、排水配管9の接続部6Aと接続部6Bの間の水配管6(水配管46B)に電磁弁82をそれぞれ設けて、貯湯運転時には、コントローラCにより循環ポンプ45を運転すると共に、電磁弁80を閉じ、電磁弁82を開いて貯湯タンク2の下部から低温の水を取り出し、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、貯湯タンク2の上部に戻すものとした。そして、洗浄運転時には、循環ポンプ45を運転せずに、コントローラCにより電磁弁82を閉じ、電磁弁80を開いて排水配管9を開放し、給水配管8から貯湯タンク2に印加される給水圧により貯湯タンク2から流出した水を、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流した後、排水配管9より廃棄するものとした。しかしながら、このような電磁弁80、82に限らず、例えば、接続部6Aに三方弁を設けて当該三方弁により貯湯タンク2からの水の流れを制御するものとしても本発明は有効である。
更に、上記各実施例では排水配管9を貯湯タンクユニットBに設けるものとしたが、本発明において排水配管9の位置は貯湯タンクユニットBに限定されるものでなく、ヒートポンプユニットAに設けるものとしても有効である。しかしながら、上記各実施例のように排水配管9を貯湯タンク2が設けられた貯湯タンクユニットBに設けることで、当該洗浄運転において上記冷媒対水熱交換器12の水通路5に加えて、貯湯タンクユニットBとヒートポンプユニットA間を結ぶ水循環回路3内のスケールも効果的に洗浄することができる。
また、排水配管9をヒートポンプユニットAに設けた場合には、冷媒対水熱交換器12の近傍から冷媒対水熱交換器12の水通路5を経た水を廃棄することができるので、洗浄運転の際に流れる水の流路が短くなり、その分、水の流量が多くなる。即ち、冷媒対水熱交換器12の水通路5に流す水の流量が多くなるので、洗浄効果を向上することができる。更に、廃棄後に残る高温の水(残湯)が少なくなるので、高温の水がさめたときに析出するスケールも効果的に解消することが可能となる。
A ヒートポンプユニット
B 貯湯タンクユニット
C コントローラ(制御手段)
1、100 給湯装置
2 貯湯タンク
3 水循環回路
5 水通路
6、7 水配管
8 給水配管
9 排水配管
10 ヒートポンプ冷媒回路
11 圧縮機
12 冷媒対水熱交換器
13 膨張弁
15 蒸発器
17 冷媒通路
18 冷媒吐出管
19 冷媒配管
20 排水配管
20V 排水弁
22、23 逆止弁
25 減圧弁
30 給水配管
31、32 配管
35 逆止弁
40 第1のミキシングバルブ
41 第2のミキシングバルブ
42 三方弁
45 循環ポンプ
50 水対水熱交換器
51 一次流路
52 循環ポンプ
55 二次流路
56 循環ポンプ
60 浴槽
62 給湯配管
63 注湯弁
64 逆止弁
70 給湯配管
70V 圧力逃がし弁
71、75 配管
73、77 逆止弁
80、81、82 電磁弁
87、88 逆止弁
90 バイパス配管
92 マイクロバブル発生器(マイクロバブル発生手段)
特開2002−22389号公報

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、高温冷媒と水とを熱交換させる冷媒対水熱交換器を有して前記貯湯タンク内の水を加熱するためのヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクと前記冷媒対水熱交換器の水通路との間で水を循環させる水循環回路とを備えた給湯装置において、
    前記貯湯タンク内の水を前記冷媒対水熱交換器の水通路に流した後、廃棄する洗浄手段を備え、該洗浄手段は、前記冷媒対水熱交換器の水通路に流す水中に微細気泡を発生させるマイクロバブル発生手段を有することを特徴とする給湯装置。
  2. 前記洗浄手段は、前記貯湯タンク内の高温の水を前記冷媒対水熱交換器の水通路に流すか、前記貯湯タンク内の低温の水を前記冷媒対水熱交換器の水通路に流すかを切り換え可能とされており、
    前記マイクロバブル発生手段は、前記高温の水と低温の水の何れもが通過する経路に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
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