JP2010185423A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路に設けられた排気浄化部材の再生をより好適に行うことのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】内燃機関10の排気通路14には排気中のSOOT(煤)を捕集するDPF26が設けられている。このDPF26でのSOOTの堆積量が所定量を超えるときにはDPF26に対する燃料添加を行う。その燃料添加時の添加量設定に際し、電子制御装置50は、基本添加量に対する補正量を算出する。この補正量として、SOOTの堆積量と吸気温とに基づく補正量、及びSOOTの堆積量と大気圧とに基づく補正量をそれぞれ算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気通路に設けられた排気浄化部材に燃料を添加する内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
近年、排気通路に設けられたフィルタによって排気中の粒子状物質を捕集して浄化する排気浄化部材が、車載用ディーゼル機関等の内燃機関に採用されている。こうした排気浄化部材では、捕集されたSOOT(煤)の堆積によるフィルタの目詰まりが発生する前に、堆積したSOOTを除去してフィルタを再生させる必要がある。
従来、そうしたフィルタの再生を行う排気浄化装置として特許文献1のものが知られている。この排気浄化装置では、フィルタに流入する排気中に燃料を添加するようにしている。この燃料添加によってフィルタに捕集されたSOOTは酸化(燃焼を含む)されて、上記フィルタは再生される。また、この特許文献1に記載のものでは、フィルタでのSOOTの堆積量に応じて燃料の添加量を補正するようにしている。
特開2001−193440号公報
ところで、排気浄化部材での粒子状物質の酸化状態は、吸気温や大気圧の状態によっても変化する。しかしながら、上記従来の装置では、そうした点が考慮されていない。そのため、場合によっては再生時間の増大による燃料消費の悪化や、粒子状物質の酸化が過度に進行することによる排気浄化部材の過昇温、あるいは添加された燃料の余剰分などが排気浄化部材をそのまま通過して白煙として排出されるなどといった不都合の発生が懸念される。従って、排気浄化部材の再生をより適切に行うという点において更なる改善の余地を残すもとなっている。
この発明はこうした事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気通路に設けられた排気浄化部材の再生をより好適に行うことのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集する排気浄化部材を備え、同排気浄化部材での粒子状物質の堆積量が所定量を超えるときには前記排気浄化部材に対する燃料添加を行い、その燃料添加時の添加量設定に際しては基本添加量に対する補正量を算出する内燃機関の排気浄化装置において、前記補正量として、前記堆積量と吸気温とに基づく補正量、及び前記堆積量と大気圧とに基づく補正量のうちの少なくとも1つを算出することをその要旨とする。
同構成では、排気浄化部材に対する燃料添加の実行時において、基本添加量に対する補正量を算出するようにしている。ここで、同構成では、そうした補正量を粒子状物質の堆積量のみならず、排気浄化部材での粒子状物質の酸化状態に影響を与える吸気温や大気圧を加味して算出するようにしている。そのため、排気浄化部材の再生をより好適に行うことができるようになる。
本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 同実施形態における再生フラグ設定処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態における添加量算出処理の手順を示すフローチャート。 第1補正係数の設定態様を示す概念図。 第2補正係数の設定態様を示す概念図。 第3補正係数の設定態様を示す概念図。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置を具体化した一実施形態について、図1〜図3を併せ参照して説明する。
図1は、本実施形態の適用される内燃機関10の構成を示している。この内燃機関10は、コモンレール方式の燃料噴射装置、及びターボチャージャ11を備えるディーゼル機関となっており、大きくは吸気通路12、燃焼室13、及び排気通路14等を備えて構成されている。
内燃機関10の吸気系を構成する吸気通路12には、その最上流部に配設されたエアクリーナ15から下流側に向けて順に、エアフロメータ16、上記ターボチャージャ11のコンプレッサ17、インタークーラ18、及び吸気絞り弁19が配設されている。また吸気通路12は、吸気絞り弁19の下流側に設けられた吸気マニホールド20において分岐され、吸気ポート21を介して内燃機関10の各気筒の燃焼室13に接続されている。
一方、内燃機関10の排気系を構成する排気通路14では、各気筒の燃焼室13にそれぞれ排気ポート22が接続されており、この排気ポート22は、排気マニホールド23を介して上記ターボチャージャ11の排気タービン24に接続されている。また排気通路14の排気タービン24下流には、上流側から順に、NOx触媒コンバータ25、DPF26、酸化触媒コンバータ27が配設されている。
NOx触媒コンバータ25には、吸蔵還元型のNOx触媒が担持されている。このNOx触媒は、排気の酸素濃度が高いときに排気中のNOxを吸蔵し、排気の酸素濃度が低いときにその吸蔵したNOxを放出する。またNOx触媒は、上記NOx放出時に、還元剤となる未燃燃料成分がその周囲に十分存在していれば、その放出されたNOxを還元して浄化する。
DPF26は、多孔質材料によって形成されたフィルタであり、これに排気中のSOOTが捕集されるようになっている。このDPF26は、上記排気浄化部材を構成する。
酸化触媒コンバータ27には、酸化触媒が担持されており、排気中のHCやCOが酸化されて浄化されるようになっている。
なお排気通路14の上記DPF26の上流側及び下流側には、DPF26に流入する排気の温度である第1排気温EXt1を検出する第1排気温センサ28、及びDPF26通過後の排気の温度である第2排気温EXt2を検出する第2排気温センサ29がそれぞれ配設されている。また排気通路14には、上記DPF26の排気上流側と排気下流側との圧力差ΔPを検出する差圧センサ30が配設されている。更に上記DPF26と上記酸化触媒コンバータ27との間には、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ32がそれぞれ配設されている。
また内燃機関10には、排気の一部を吸気通路12内の空気に再循環させる排気再循環(以下、EGRと記載する)装置が設けられている。EGR装置は、排気通路14と吸気通路12とを連通するEGR通路33を備えて構成されている。EGR通路33の最上流部は、排気通路14の上記排気タービン24の排気上流側に接続されている。EGR通路33には、その上流側から、再循環される排気を改質するEGR触媒34、その排気を冷却するEGRクーラ35、その排気の流量を調整するEGR弁36が配設されている。そしてEGR通路33の最下流部は、吸気通路12の上記吸気絞り弁19の下流側に接続されている。
一方、内燃機関10の各気筒の燃焼室13には、同燃焼室13内での燃焼に供される燃料を噴射する燃料噴射弁40がそれぞれ配設されている。各気筒の燃料噴射弁40は、高圧燃料供給管41を介してコモンレール42に接続されている。コモンレール42には、燃料ポンプ43を通じて高圧燃料が供給される。コモンレール42内の高圧燃料の圧力は、同コモンレール42に取り付けられたレール圧センサ44によって検出されるようになっている。
更に燃料ポンプ43からは、低圧燃料供給管45を通じて、低圧燃料が添加弁46に供給されるようになっている。添加弁46は、特定の気筒の排気ポート22に配設されており、排気タービン24側に向けて燃料を噴射して、排気中に燃料を添加する。
こうした内燃機関10の各種制御を司る電子制御装置50は、内燃機関10の制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。電子制御装置50の入力ポートには、上述した各センサに加え、機関回転速度NEを検出する機関回転速度センサ51やアクセル操作量を検出するアクセルセンサ52、吸気絞り弁19の開度を検出する絞り弁センサ53等が接続されている。また、この入力ポートには、吸気温INtを検出する吸気温センサ54、内燃機関10の冷却水温THWを検出する水温センサ55、大気圧APを検出する大気圧センサ56も接続されている。そして、電子制御装置50の出力ポートには、上記吸気絞り弁19や燃料噴射弁40、燃料ポンプ43、添加弁46、EGR弁36等の駆動回路が接続されている。
電子制御装置50は、上記各センサから入力される検出信号より把握される機関運転状態に応じて、上記出力ポートに接続された各機器類の駆動回路に指令信号を出力する。こうして上記燃料噴射弁40による燃料噴射時期や燃料噴射量の制御、上記吸気絞り弁19の開度制御、上記EGR弁36の開度制御に基づくEGR制御等の各種制御が電子制御装置50により実施されている。
また電子制御装置50は、そうした制御の一環として、上記添加弁46による排気に対する燃料添加を実施する。この添加弁46による排気への燃料添加は、下記の各制御、すなわちDPF26の再生制御、NOx還元制御、及びS被毒回復制御に際して実施される。
上記再生制御は、DPF26に捕集されたSOOTを燃焼させて二酸化炭素と水として排出することで、同DPF26の目詰まりを解消するために行われる。この再生制御時には、添加弁46から排気への燃料添加を行う再生処理が実行されることにより、DPF26が昇温されて高温化し(例えば600〜700℃)、捕集されたSOOTの酸化・燃焼が図られる。なお再生処理中には、後述する添加量算出処理にて添加量Tが算出され、その添加量Tが得られるように添加弁46の噴射制御が行われる。
NOx還元制御は、上記NOx触媒コンバータ25及びDPF26のNOx触媒に吸蔵されたNOxを、窒素、二酸化炭素、及び水に還元して放出するために行われる。NOx還元制御時には、上記添加弁46から排気へと一定の時間をおいて間欠的に燃料添加をすることで、NOx触媒周囲の排気を一時的に酸素濃度が低く、未燃燃料成分が多い状態とする、いわゆるリッチスパイクを間欠的に行うようにしている。これにより、NOx触媒からのNOxの放出及びその還元を促進して、上記NOxの還元浄化を図るようにしている。
S被毒回復制御は、NOx触媒に硫黄酸化物(SOx)が吸蔵されることによって低下したNOx吸蔵能力を回復するために行われる。S被毒回復制御が開始されると、まず上記PM再生制御と同様に、添加弁46から排気へと継続的に燃料を添加することで、触媒床温を高温化(例えば600〜700℃)する昇温制御が行われる。その後、NOx還元制御時と同様に、上記添加弁46からの間欠的な燃料添加を行い、間欠的にリッチスパイクを行うことで、NOx触媒からのSOxの放出及びその還元を促進して、上記NOx吸蔵能力の回復を図るようにしている。
ちなみに、この内燃機関10にあって、上記再生制御中や、上記S被毒回復制御における触媒床温の高温化中に、上記燃料噴射弁40によるポスト噴射を実施するようにしてもよい。このポスト噴射は、メイン噴射のような燃焼室13での燃焼に供される燃料噴射の後に行われる噴射であって、こうしたポスト噴射において噴射される燃料の多くは、燃焼室13内で燃焼されることなく排気通路に排出される。そのため、こうしたポスト噴射によっても排気中の未燃燃料成分を増量して触媒床温の高温化等を促進することができる。
以上のように本実施形態では、排気通路に設けられた添加弁46から排気への燃料添加を行うことで、内燃機関10の排気浄化性能の維持を図るようにしている。
ところで、周知のように、上記再生制御では、DPF26に堆積している煤の量であるSOOT堆積量PSが機関運転状態等に基づいて推定される。そしてそのSOOT堆積量PSが予め定められた判定値A以上となったときに、燃料添加が実行されてDPF26の再生が図られる。
ここで、排気温や冷却水温等が低いときには、燃料添加による昇温が十分に行われず、場合によっては余剰分の燃料がDPF26をそのまま通過し、白煙として排気通路から排出されてしまうおそれがある。そこで、排気温や冷却水温等がある一定値以下のときには、SOOT堆積量PSが判定値A以上であっても燃料添加を禁止する、すなわちDPF26の再生処理を禁止するようにすれば、そうした白煙放出等を抑えることが可能である。しかし、この場合には以下のような不都合の発生が懸念される。例えば、低速走行が継続して行われたり、機関停止が頻繁に行われたりすると、SOOT堆積量PSが判定値A以上であっても燃料添加が禁止されることになるため、DPF26の再生頻度が低下して過剰な量のSOOTがDPF26に堆積するようになる。このように過剰な量のSOOTがDPF26に堆積すると、その後再生処理が行われたときにDPF26の温度が過度に上昇して損傷してしまうおそれがある。また、過剰な量のSOOTがDPF26に堆積した場合にフェールセーフモード(例えば燃料噴射弁40からの燃料噴射量の減量処理など)に移行する処理を行う場合には、そうしたフェールセーフモードへの移行機会が増加するおそれもある。
そこで、本実施形態では、再生処理の実行を許可する排気温や冷却水温を以下のようにして可変設定するようにしている。
図2に、上記電子制御装置50によって所定周期毎に繰り返し行われる再生実行フラグFの設定処理についてその手順を示す。なお、この再生実行フラグFの初期値は「OFF」である。そして、再生処理の実行条件が成立すると「ON」にされて上述したような燃料添加が実行される。一方、燃料添加の実行によりDPF26のSOOT堆積量PSが所定値以下にまで減少すると「ON」から「OFF」に変更され、これにより燃料添加が中止されて再生処理は完了される。
さて、本処理が開始されるとまず、SOOT堆積量PSが上記判定値A以上であるか否かが判定される(S200)。そして、SOOT堆積量PSが判定値A以上である場合には(S100:YES)、SOOT堆積量PSについての再生実行条件は成立していると判断され、次に冷却水温THWが実行判定値B以上であるか否かが判定される(S110)。この実行判定値Bは、冷却水温についての再生実行条件は成立しているか否かを判断するための値であり、現在のSOOT堆積量PSに基づいて設定される。例えば、現在のSOOT堆積量PSが多いときほど、より詳細には判定値AからのSOOT堆積量PSの超過分が多いときほど低い値に設定される。
そして、冷却水温THWが実行判定値B以上である場合には(S110:YES)、冷却水温THWについての再生実行条件は成立していると判断され、次に、第1排気温EXt1が実行判定値C以上であるか否かが判定される(S120)。この実行判定値Cは、排気温についての再生実行条件は成立しているか否かを判断するための値であり、これも現在のSOOT堆積量PSに基づいて設定される。例えば、現在のSOOT堆積量PSが多いときほど、より詳細には判定値AからのSOOT堆積量PSの超過分が多いときほど低い値に設定される。
そして、第1排気温EXt1が実行判定値C以上である場合には(S120:YES)、SOOT堆積量PS、冷却水温THW、及び第1排気温EXt1についての再生実行条件が全て成立しているため、再生実行フラグFが「ON」に設定されて(S130)、本処理は一旦終了される。
なお、上記ステップS100〜ステップS120の各処理において否定判定される場合には、再生実行条件が成立していないため、再生実行フラグFは「ON」に設定されることなく「OFF」のまま保持されて、本処理は一旦終了される。
こうした再生実行フラグの設定処理が行われることにより、SOOT堆積量PSが判定値Aを超えたときには、冷却水温及び排気温についての実行判定値がともに低くされることにより、全ての再生実行条件が成立しやすくなり、DPF26の再生頻度を高めることができるようになる。なお、判定値AからのSOOT堆積量PSの超過分が多く、可能な限り早い時期に再生処理を実行した方がよい状態では、実行判定値Bや実行判定値Cがより低く設定されるため、そうした状態での再生処理の実行機会が好適に確保される。
他方、DPF26の再生処理中におけるSOOTの酸化状態は、吸気温や大気圧の状態によっても変化する。従って、こうした点を考慮して燃料添加実行時の添加量を設定しないと、場合によっては再生時間の増大による燃料消費の悪化や、SOOTの酸化が過度に進行することによるDPF26の過昇温、あるいは添加された燃料の余剰分などがDPF26をそのまま通過して白煙として排出されるなどといった不都合の発生が懸念される。
そこで、本実施形態では、以下の添加量算出処理を行うことにより、燃料添加実行中の添加量Tを最適化し、これによりDPF26の再生処理をより適切に行うようにしている。
図3に、上記添加量算出処理の処理手順を示す。なお、本処理は、再生処理の実行中、すなわち燃料添加の実行中において、電子制御装置50により所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、機関回転速度NE、燃料噴射弁40からの燃料噴射量Q、及びDPF26の目標温度PTに基づいて基本添加量Tbが算出される(S200)。
次に、第1排気温EXt1と基準排気温EXbとの排気温差ΔEX(=第1排気温EXt1−基準排気温EXb)に基づいて排気温補正量Hexが算出される(S210)。
これら基準排気温EXbや排気温補正量Hexは、例えば以下のような値とすることができる。まず、基準排気温EXbは適宜設定される値であり、第1排気温EXt1と基準排気温EXbとが同一、すなわち排気温差ΔEXが「0」のときには、排気温補正量Hexは「0」に設定される。また、第1排気温EXt1が基準排気温EXbよりも低いときには、添加された燃料が燃焼されにくく白煙化するおそれがあるため、添加量を減量することが望ましい。そこで、排気温差ΔEXが負の値であってその絶対値が大きいときほど、排気温補正量Hexの値は負の大きな値になるように可変設定される。逆に、第1排気温EXt1が基準排気温EXbよりも高いときには、添加された燃料が白煙化する可能性は低いため、添加量を増量してDPF26の再生時間を短縮することが望ましい。そこで、排気温差ΔEXが正の値であってその絶対値が大きいときほど、排気温補正量Hexの値は正の大きな値になるように可変設定される。
次に、吸気温INtと基準吸気温INbとの吸気温差ΔIN(=吸気温INt−基準吸気温INb)に基づいて吸気温補正量Hinが算出される(S220)。
これら基準吸気温INbや吸気温補正量Hinは、例えば以下のような値とすることができる。まず、基準吸気温EXbは適宜設定される値であり、吸気温INtと基準吸気温INbとが同一、すなわち吸気温差ΔINが「0」のときには、吸気温補正量Hinは「0」に設定される。また、吸気温INtが基準吸気温INbよりも低いときには、添加された燃料が燃焼されにくく白煙化するおそれがあるため、添加量を減量することが望ましい。そこで、吸気温差ΔINが負の値であってその絶対値が大きいときほど、吸気温補正量Hinの値は負の大きな値になるように可変設定される。逆に、吸気温INtが基準吸気温INbよりも高いときには、添加された燃料が白煙化する可能性は低いため、添加量を増量してDPF26の再生時間を短縮することが望ましい。そこで、吸気温差ΔINが正の値であってその絶対値が大きいときほど、吸気温補正量Hinの値は正の大きな値になるように可変設定される。
次に、大気圧APに基づいて大気圧補正量Hapが算出される(S230)。この大気圧補正量Hapは、例えば以下のような値とすることができる。すなわち高地走行時などのように大気圧が低い環境では、大気中の酸素濃度が低いため、添加された燃料が燃焼されにくく白煙化するおそれがあるため、添加量を減量することが望ましい。そこで、大気圧APが低いときほど、大気圧補正量Hapは「1」以下の小さい値になるように可変設定される。
次に、次式(1)に基づいて添加量Tが算出され(S240)、本処理は一旦終了される。

T={((Tb+Hex)・K1)+(Hin・K2)}・(Hap・K3) …(1)
T:添加量
Tb:基本添加量
Hex:排気温補正量
Hin:吸気温補正量
Hap:大気圧補正量
K1:第1補正係数
K2:第2補正係数
K3:第3補正係数

上記第1補正係数K1は、基本添加量Tbに対する補正量であってSOOT堆積量PSに基づいて可変設定される。また、上記第2補正係数K2は、吸気温補正量Hinに対する補正量であってこれもSOOT堆積量PSに基づいて可変設定される。そして、上記第3補正係数K3は、大気圧補正量Hapに対する補正量であってこれもSOOT堆積量PSに基づいて可変設定される。
こうした各補正係数K1、K2、K3は、以下のような理由等により設定される。例えば再生処理中においてはSOOT堆積量PSが多いときほど、SOOTの酸化熱がより多く発生するため、燃料の添加量を少なくすることができるためである。こうした点を考慮して、例えば図4〜図6に示すように、各補正係数K1、K2、K3は、SOOT堆積量PSが多いときほど「1」以下の小さい値になるようにSOOT堆積量PSに基づいて可変設定され、これによりSOOT堆積量PSが多いときほど添加量Tは減量される。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)基本添加量Tに対する補正量として、SOOT堆積量PSに基づいて第2補正係数K2を算出し、この第2補正係数K2を吸気温補正量Hinに乗算することにより[式(1)の右辺第2項:(Hin・K2)]、SOOT堆積量PSと吸気温INtとに基づく補正量を算出するようにしている。
また、基本添加量Tに対する補正量として、SOOT堆積量PSに基づいて第3補正係数K3を算出し、この第3補正係数K3を大気圧補正量Hapに乗算することにより[式(1)の右辺第3項:(Hap・K3)]、SOOT堆積量PSと大気圧APとに基づく補正量を算出するようにしている。
このように本実施形態では、SOOTの堆積量のみならず、DPF26でのSOOTの酸化状態に影響を与える吸気温や大気圧を加味して、添加量の補正量を算出するようにしている。そのため、DPF26の再生をより好適に行うことができるようになる。
(2)基本添加量Tに対する補正量として、SOOT堆積量PSに基づいて第1補正係数K1を算出し、この第1補正係数K1を排気温補正量Hexと基本添加量Tに乗算することにより[式(1)の右辺第1項:((Tb+Hex)・K1)]、SOOT堆積量PSにて基本添加量Tを補正するようにしている。そのため、これによってもDPF26の再生をより好適に行うことができるようになる。
(3)DPF26の再生実行条件を構成する上記実行判定値B、Cについて、SOOT堆積量PSに基づいて可変設定するようにしている。そのため、特に、排気温や冷却水温が低い状況でのDPF26の再生頻度を高めることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・排気温補正量Hexの算出を省略してもよい。また、第1補正係数K1の算出を省略してもよい。
・上記式(1)の右辺第2項(Hin・K2)を省略して、SOOT堆積量PSと吸気温INtとに基づく補正量の算出を省略してもよい。また、上記式(1)の右辺第3項(Hap・K3)を省略して、SOOT堆積量PSと大気圧APとに基づく補正量の算出を省略してもよい。
・第2補正係数K2及び第3補正係数K3のうちのいずれか一方の算出を省略してもよい。
・実行判定値B、実行判定値C、排気温補正量Hex、吸気温補正量Hin、大気圧補正量Hap、及び第1〜第3補正係数K1〜K3の各設定態様は一例であり、適宜変更することができる。また、上記式(1)についても同様な態様で添加量Tを算出することができるのであれば、適宜変更することができる。
・実行判定値B及び実行判定値Cのいずれか一方のみを可変設定するようにしてもよい。また、実行判定値B及び実行判定値Cの可変設定は必ずしも行う必要はない。この場合でも上記(1)、(2)に記載の効果を得ることができる。
・排気通路に、NOx触媒コンバータ25、DPF26、及び酸化触媒コンバータ27を設けるようにしたが、
・上記NOx触媒コンバータ25や酸化触媒コンバータ27が他の触媒コンバータであったり、上記DPF26が、NOx吸蔵還元型触媒の担持されたいわゆるDPNRコンバータであったりしても、本発明は同様に適用することができる。また、上記各コンバータやフィルタの配設態様や個数は適宜変更することができる。
10…内燃機関、11…ターボチャージャ、12…吸気通路、13…燃焼室、14…排気通路、15…エアクリーナ、16…エアフロメータ、17…コンプレッサ、18…インタークーラ、19…吸気絞り弁、20…吸気マニホールド、21…吸気ポート、22…排気ポート、23…排気マニホールド、24…排気タービン、25…NOx触媒コンバータ、26…DPF、27…酸化触媒コンバータ、28…第1排気温センサ、29…第2排気温センサ、30…差圧センサ、32…酸素センサ、33…EGR通路、34…EGR触媒、35…EGRクーラ、36…EGR弁、40…燃料噴射弁、41…高圧燃料供給管、42…コモンレール、43…燃料ポンプ、44…レール圧センサ、45…低圧燃料供給管、46…添加弁、50…電子制御装置、51…機関回転速度センサ、52…アクセルセンサ、53…絞り弁センサ、54…吸気温センサ、55…水温センサ、56…大気圧センサ。

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集する排気浄化部材を備え、同排気浄化部材での粒子状物質の堆積量が所定量を超えるときには前記排気浄化部材に対する燃料添加を行い、その燃料添加時の添加量設定に際しては基本添加量に対する補正量を算出する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記補正量として、前記堆積量と吸気温とに基づく補正量、及び前記堆積量と大気圧とに基づく補正量のうちの少なくとも1つを算出する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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