JP2010181043A - 空調システム - Google Patents

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奈々恵 衣笠
Tomoyoshi Ashikaga
朋義 足利
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敏史 吉川
Shuhei Kawamura
周平 川村
Teppei Seguchi
哲平 瀬口
Hidehiko Hashimoto
英彦 橋本
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Abstract

【課題】ユーザの利用開始時における空調対象空間内の快適性を向上させると共に、空調部の空調負荷を軽減することができる空調システムを提供する。
【解決手段】空気調和装置1は、空調部8と、決定部92dと、空調制御部92bとを備える。空調部8は、運転スケジュールに基づいて室内に対し空調運転を行うと共に、運転スケジュールで設定されている空調運転の開始予定時刻M1よりも前から、室内に対して予備運転を行うことができる。決定部92dは、予備運転の開始前における室温、外気温度に関する情報及び設定温度の少なくとも1つに基づいて、予備運転開始時刻N1及び予備運転の運転時間Aを決定する。空調部8は、予備運転開始時刻N1から運転時間Aの間、空調部8が外気冷房動作を予備運転として行うように、空調部8の運転制御を行う。外気冷房動作とは、外気を主として利用し室内を冷房する動作である。
【選択図】図8

Description

本発明は、空調システムに関する。
空調運転を行う空調機に対し、任意の時刻に任意の空調運転を行わせたいという要求は以前からあり、それに応える機能として、運転スケジュール機能がある(特許文献1:特開2007−71405号公報)。運転スケジュール機能によると、空調機は、設定された運転スケジュールに基づき、設定された時刻に例えば冷房運転等の空調運転を開始することができる。一般的に、運転スケジュールは、空調運転の内容と該運転を行う時間帯に関する情報(具体的には、空調運転の開始時刻、終了時刻、及び空調運転を行う期間)とがユーザによって入力されることで設定される。特に、運転スケジュールにおいては、ユーザが空調対象空間を利用する時間帯を、空調運転の時間帯として設定されることが多い。
ところで、ユーザの空調対象空間の利用開始時に冷房運転が開始されるように運転スケジュールが設定されていると、ユーザが実際に空調対象空間内を利用し始める時と冷房運転が開始される時とがほぼ同時となる。すると、ユーザが実際に空調対象空間を利用し始める際には、空調対象空間内の温度は未だ高い状態にあるため、空調対象空間内の快適性が損なわれてしまう。また、冷房運転が行われる直前の空調対象空間内の温度が高く、当該温度と冷房運転時の目標温度である設定温度との差が比較的大きいと、冷房運転開始時の空調機の空調負荷が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、ユーザの利用開始時における空調対象空間内の快適性を向上させると共に、空調機の空調負荷を軽減することができる空調システムの提供を目的とする。
発明1に係る空調システムは、空調部と、決定部と、空調制御部とを備える。空調部は、運転スケジュールに基づいて空調対象空間に対し空調運転を行うと共に、運転スケジュールで設定されている空調運転の開始予定時刻よりも前から、空調対象空間に対して予備運転を行うことができる。決定部は、予備運転の開始前における空調対象空間内の温度、外気温度に関する情報、及び空調運転時の空調部の設定温度の少なくとも1つに基づいて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する。予備運転開始時刻は、予備運転が開始される時刻である。空調制御部は、予備運転開始時刻時から運転時間の間、空調部が外気冷房動作を予備運転として行うように、空調部の運転制御を行う。外気冷房動作とは、外気を主として利用し空調対象空間内を冷房する動作である。
この空調システムによると、運転スケジュールに基づいて例えば冷房運転である空調運転が空調対象空間に対して行われる前に、外気冷房動作が予備運転として行われる。従って、開始予定時刻となった時にはじめて空調空間内に対し空調運転が行われる場合よりも、空調運転の開始予定時刻における空調部の空調負荷を軽減させることができると共に、開始予定時刻時には、空調空間内を快適な状態にしておくことが可能となる。特に、本発明に係る空調部が予備運転を開始するタイミング及び運転の長さは、予備運転の開始前における空調対象空間内の温度、外気温度に関する情報、及び空調運転時の空調部の設定温度の少なくとも1つに基づいて決定される。つまり、この空調システムは、予備運転として行われる外気冷房動作を、常に空調運転の開始予定時刻よりも一定時間前の時点から所定時間の間行うのではなく、空調対象空間内の温度や外気温度、設定温度に基づいて決定された予備運転開始時刻に開始し、決定された運転時間の間行う。従って、予備運転として行われる外気冷房動作は、時々刻々と変化する外気の状況等といった予備運転が行われる時の各種条件に応じて適切なタイミングで開始され、かつ適切な長さだけ行われる。
発明2に係る空調システムは、発明1に係る空調システムであって、外気温度に関する情報は、外気温度推移情報である。外気温度推移情報は、決定部が予備運転開始時刻及び運転時間の決定を開始する時点からの外気温度の推移を示す情報である。
この空調システムによると、予備運転開始時刻等の決定動作が開始される時点から外気温度が今後どのように推移するかを示す外気温度推移情報を用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の少なくとも1つが決定される。これにより、時々刻々と変化する外気温度に応じて適切な予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
発明3に係る空調システムは、発明2に係る空調システムであって、記憶部を更に備える。記憶部は、予備運転が行われた場合における空調対象空間内の温度の時間に対する勾配、空調対象空間内の温度、及び外気温度の関係を、勾配情報として記憶する。決定部は、予備運転の開始前、外気温度推移情報に基づいて、予備運転が行われた際に所定条件が満たされると予測される時刻を予備運転終了時刻として決定する。決定部は、勾配情報及び予備運転終了時刻に基づいて、現在の空調対象空間内の温度が設定温度またはその近くに至るために要する時間を算出し、これを運転時間として決定する。決定部は、予備運転終了時刻から運転時間遡った時刻を予備運転開始時刻として決定する。
ここで、予備運転終了時刻が決定される際の所定条件としては、現在の時刻から空調運転の開始予定時刻までの間で、外気冷房動作の効果が最も高くなるという条件や、外気温度が設定温度と一致する条件が挙げられる。つまり、この空調システムによると、外気冷房動作の効果が最も期待される時刻や外気温度が設定温度と一致する時刻が、先ずは予備運転終了時刻として決定される。次いで、勾配情報及び予備運転終了時刻に基づいて、運転時間が決定され、予備運転終了時刻及び運転時間によって予備運転開始時刻が決定される。このように、この空調システムによると、外気温度推移情報や空調対象空間内の温度の勾配情報などに基づいて、予備運転開始時刻及び運転時間が決定されるため、予備運転として行われる外気冷房動作は、外気温度の推移に応じて、より適切に行われるようになる。
発明4に係る空調システムは、発明2または3に係る空調システムであって、予測部を更に備える。予測部は、決定部が予備運転開始時刻及び運転時間の決定を開始する時点からの外気温度の推移を予測する。そして、決定部は、予測部による予測結果を外気温度推移情報として用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する。
この空調システムによると、外気温度の推移は予測部によって例えば所定タイミング毎に予測され、当該予測部による予測結果を用いて予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
発明5に係る空調システムは、発明2または3に係る空調システムであって、第1取得部を更に備える。第1取得部は、外気温度推移情報を通信ネットワークを介して外部装置から取得する。そして、決定部は、第1取得部により取得された外気温度推移情報を用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する。
これにより、空調システムは、通信ネットワーク経由で詳細な外気温度の推移を取得することができ、この推移を用いて予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定することができる。従って、外気温度の推移を予測するための予測部を本システム内に別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明6に係る空調システムは、発明1〜5のいずれかに係る空調システムであって、空調制御部は、予備運転の開始前、決定部によって決定された予備運転開始時刻が現在の時刻よりも所定時間以上遡った時刻である場合、予備運転が開始されないように空調部の運転制御を行う。
この空調システムは、予備運転開始前において、決定された予備運転開始時刻が現在の時刻から所定時間以上遡った時刻である場合、予備運転として行われる外気冷房動作が仮に現在の時刻から行われたとしても十分な空調効果が得られるとは言い難いため、予備運転を実施しないようにする。これにより、不要な外気冷房動作によって電力が消費されるのを防ぐことができる。
発明7に係る空調システムは、発明1〜6のいずれかに係る空調システムであって、決定部は、予備運転の終了後から空調運転の開始予定時刻までの間における空調対象空間内の温度の上昇度合いに基づいて、運転時間を調整する。
予備運転が終了して直ぐに空調運転が行われない場合、空調対象空間内に設置されている電化製品の発熱等によって空調対象空間内の温度が上昇する恐れがある。しかし、この空調システムによると、空調対象空間内の温度の上昇度合いを考慮して、予備運転の運転時間が例えば長めに調整される。これにより、空調部は、予備運転を長めに行うことができ、空調対象空間内の温度をマージンをとって低下させておくことができる。
発明8に係る空調システムは、発明1〜7のいずれかに係る空調システムであって、第2取得部を更に備える。第2取得部は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を取得する。空調制御部は、物質情報に基づいて、予備運転の開始及び停止制御を更に行う。
外気に含まれる所定物質としては、花粉や黄砂の他、硫黄酸化物等の大気汚染物質が挙げられ、物質情報としては、予備運転が行われる間の外気に所定物質が含まれるか否かといった情報や、所定物質の種類、含有量が挙げられる。この空調システムによると、例えば、予備運転が行われる間の外気に所定物質が比較的多く含まれるといった情報が物質情報として取得された場合、空調制御部は、この外気を利用して外気冷房動作が行われてしまう前に、前もって予備運転を停止させることができる。これにより、所定物質を多く含む外気を利用した外気冷房動作が予備運転として行われることがないため、所定物質を多く含んだ外気が空調対象空間内に供給されてしまうのを防ぐことができる。
発明9に係る空調システムは、発明8に係る空調システムであって、第2取得部は、物質情報を検知するセンサである。
これにより、空調システムは、例えば空調部付近における物質情報をリアルタイムで容易に把握することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。また、センサが例えば空調部付近における物質情報を検知することで、空調制御部は、精度の高い情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。
発明10に係る空調システムは、発明8に係る空調システムであって、第2取得部は、通信ネットワークと接続されている。第2取得部は、通信ネットワークを介して外部装置から物質情報を取得する。
これにより、空調システムは、通信ネットワーク経由で詳細な物質情報を取得することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。従って、物質情報を検知するためのセンサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明11に係る空調システムは、発明1〜10のいずれかに係る空調システムであって、空調制御部は、空調部が予備運転を行っている状態において、予備運転終了後の空調対象空間内の温度が設定温度またはその近くに達することが困難と判断した場合、空調部による予備運転を空調運転に切り換える。
この空調システムによると、空調部が外気冷房動作を予備運転として行っている状態において、例えば外気温度の急激な変化等によって空調対象空間内の温度が設定温度から所定温度以上乖離してしまい、予備運転終了後の空調対象空間内の温度が設定温度またはその近くに達することが困難と判断された場合には、空調部が現在行っている運転の種類は予備運転から空調運転(例えば冷房運転)に切り換えられる。この動作により、空調対象空間の開始予定時刻時には、空調対象空間内は設定温度またはその付近に至ることができるため、開始予定時刻時の空調対象空間内は快適な状態となっている。
発明1に係る空調システムによると、開始予定時刻となった時にはじめて空調空間内に対し冷房運転を行う場合よりも、空調運転の開始予定時刻における空調部の空調負荷を軽減させることができると共に、開始予定時刻時には、空調空間内を快適な状態にしておくことが可能となる。また、予備運転として行われる外気冷房動作は、時々刻々と変化する外気の状況等といった予備運転が行われる時の各種条件に応じて適切なタイミングで開始され、かつ適切な長さだけ行われる。
発明2に係る空調システムによると、時々刻々と変化する外気温度に応じて適切な予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
発明3に係る空調システムによると、外気温度推移情報や空調対象空間内の温度の勾配情報などに基づいて、予備運転開始時刻及び運転時間が決定されるため、予備運転として行われる外気冷房動作は、外気温度の推移に応じて、より適切に行われるようになる。
発明4に係る空調システムによると、外気温度の推移は予測部によって例えば所定タイミング毎に予測され、当該予測部による予測結果を用いて予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
発明5に係る空調システムによると、外気温度の推移を予測するための予測部を本システム内に別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明6に係る空調システムによると、不要な外気冷房動作によって電力が消費されるのを防ぐことができる。
発明7に係る空調システムによると、空調部は、予備運転を例えば長めに行うことができ、空調対象空間内の温度をマージンをとって低下させておくことができる。
発明8に係る空調システムによると、所定物質を多く含んだ外気が空調対象空間内に供給されてしまうのを防ぐことができる。
発明9に係る空調システムによると、例えば空調部付近における物質情報をリアルタイムで容易に把握することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。また、センサが例えば空調部付近における物質情報を検知することで、空調制御部は、精度の高い情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。
発明10に係る空調システムによると、通信ネットワーク経由で詳細な物質情報を取得することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。従って、物質情報を検知するためのセンサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明11に係る空調システムによると、空調対象空間の開始予定時刻時には、空調対象空間内は設定温度またはその付近に至ることができるため、開始予定時刻時の空調対象空間内は快適な状態となっている。
本実施形態に係る空調システムが採用された空気調和装置の外観図。 室内機の内部の構造を模式的に示す図。 本実施形態に係る冷媒回路及び給気・加湿ユニットの構成と、空気の流れとを示す図。 本実施形態に係る空気調和装置の構成を模式的に示す図。 本実施形態に係る運転スケジュールリストの概念説明図。 本実施形態に係る勾配情報テーブルの概念説明図。 本実施形態に係る室温上昇経過リストの概念説明図。 本実施形態に係る予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定方法を説明するための図であって、予測された外気温度が空調運転時の設定温度よりも低い場合を示す図。 本実施形態に係る予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定方法を説明するための図であって、予測された外気温度が空調運転時の設定温度よりも高い場合を示す図。 室内の上昇度合いに基づいて行われる運転時間の調整を説明するための図。 本実施形態に係る空気調和装置の一連の動作の流れを示すフロー図。 本実施形態に係る空気調和装置の一連の動作の流れを示すフロー図。 その他の実施形態(a)に係る空調システムが採用された空気調和装置の構成を示す概念図。 その他の実施形態(e)において、室温が設定温度に達するまでの時間が遅延した場合を示す図。
以下、本発明に係る空調システムについて、図面を用いて詳細に説明する。
(1)構成
図1は、本実施形態に係る空調システムが採用された空気調和装置1の外観図である。図1の空気調和装置1は、空調対象空間である室内の天井に埋め込まれるようにして設置された室内機2と、建物外や建物の屋上等に設置された室外機3と、室内機2及び室外機3に分かれて配置される制御部9(図4)とで構成される。更に、室外機3は、冷房及び暖房の際に用いられる室外熱交換器44(図3)等を有する室外空調ユニット4と、外部から吸い込んだ空気をそのままの状態又は加湿して室内に供給する給気・加湿ユニット5とを有している。そして、室内機2及び室外機3の各熱交換器23,44等は、冷媒配管6a,6bで接続されており、これによって図3に示されるような冷媒回路7が構成されている。更に、室外機3における給気・加湿ユニット5と室内機2における室内機ケーシング21とは、給気加湿ホース6cによって連結されている。尚、以下では、説明の便宜上、室外空調ユニット4及び給気・加湿ユニット5を有する室外機3と、室内機2とを、まとめて“空調部8”と言う。
(1―1)空調部
空調部8は、室内に対し、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転、換気運転等の各種運転を行うことができるが、特に、本実施形態に係る空調部8は、運転スケジュールに基づいて室内に対し空調運転を行うと共に、空調運転の開始予定時刻よりも前から室内に対して予備運転を行うことができる。ここで、本実施形態では、運転スケジュールに基づく空調運転が、冷房運転、除湿運転である場合を例に取る。また、空調運転よりも前に行われる予備運転では、外気を主に利用して室内を冷房する外気冷房動作が行われ、当該予備運転は、空調運転とは別途行われる。つまり、本実施形態に係る空調部8は、例えば冷房運転を行うよりも前に、外気冷房動作を予備運転として行い、その後冷房運転(空調運転)を行う。以下では、空調部8を構成する各機器について説明する。
〔室内機〕
室内機2は、図1〜図3に示すように、主として、室内機ケーシング21、室内ファン22及び室内熱交換器23を有する。
室内機ケーシング21は、図1のW方向に長い箱状の形状を有している。このような室内機ケーシング21の内部には、図2に示すように、室内ファン22、室内熱交換器23、フィルタ26等が収納されている。
室内機ケーシング21の下面21aには、吸込口21bと吹出口21cとが1つずつ形成されており、室内機ケーシング21のうち図1における後ろ側の側面21dには、給気口21eが1つ形成されている(図2)。吸込口21bからは、室内の空気が吸い込まれ、吹出口21cからは、室内熱交換器23により熱交換された後の空気や、換気運転時の外気、加湿された外気が室内へ吹き出される。給気口21eには、給気加湿ホース6cが接続されている他、図示してはいないが、給気加湿ホース6cを経て室内機ケーシング21内へと導入される外気から塵埃等を除去するためのフィルタが取り付けられている。また、吸込口21bの上方かつ給気口21eの側方には、空気が吸い込まれる吸込空間SPが設けられている。この吸込空間SPには、吸込口21bから吸い込まれた室内の空気の他に、給気・加湿ユニット5からの外気(具体的には、加湿された外気または加湿されずそのままの状態の外気)が送られてくるようになっている。
また、吸込口21b付近には、吸込口21bを開閉するためのフラットパネル24が設けられており、吸込口21bの上方には、吸込口21bを通過した空気中の塵埃を捕集するためのフィルタ26が配置されている。吹出口21c付近には、吹出口21cを開閉するための水平フラップ25が設けられている。
室内ファン22は、熱交換後の空気や給気・加湿ユニット5からの外気を室内に供給するためのものであって、吸込口21bから吹出口21cへの空気の流れを生成する。室内ファン22は、ファンモータ22a(図3,4)に接続されており、ファンモータ22aによって回転駆動される。
室内熱交換器23は、図2に示すように、室内ファン22に対し、室内ファン22により生成される空気流(具体的には、吸込口21bから吹出口21cへ流れる空気流)の上流側に位置している。室内熱交換器23は、冷媒回路7内を流れる冷媒を蒸発または凝縮させて吸込空間SPから流れてきた空気を冷却または加熱させるための機器である。つまり、室内熱交換器23は、室内ファン22によって室内に供給される前の空気と熱交換を行う。尚、図2においては図示されていないが、室内機2内部は、吸込空間SPに送られてきた給気・加湿ユニット5からの外気が、外気冷房動作時には室内熱交換器23によって熱交換された後に室内に送られ、また加湿運転時及び換気運転時には熱交換されることなくそのまま室内に送られるような構成になっている。
更に、室内機2は、室内の温度を検知する室内温度センサ28や(図4)、リモートコントローラからの各種運転指示等を受信する受信部(図示せず)等が設けられている。
〔室外空調ユニット〕
室外空調ユニット4は、図3に示すように、主として、圧縮機41、四路切換弁42、室外熱交換器44、電動弁45、液側閉鎖弁46、ガス側閉鎖弁47及び室外ファン48を有している。
圧縮機41は、冷媒回路7内を流れる冷媒(具体的には、ガス冷媒)を吸入して圧縮するための機器であって、図4の圧縮機用モータ41aにより駆動される。四路切換弁42は、外気冷房動作を含む冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒回路7内における冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。この四路切換弁42は、冷房運転時には、圧縮機41の吐出側と室外熱交換器44(具体的には、室外熱交換器44のガス側)とを接続すると共に、圧縮機41の吸入側とガス側閉鎖弁47とを、アキュムレータ43を介して接続する(図3の実線)。また、暖房運転時には、四路切換弁42は、圧縮機41の吐出側とガス側閉鎖弁47とを接続すると共に、圧縮機41の吸入側と室外熱交換器44(具体的には、室外熱交換器44のガス側)とを、アキュムレータ43を介して接続する(図3の点線)。四路切換弁42は、図4の四切弁用アクチュエータ42aにより駆動される。室外熱交換器44は、冷媒回路7内を流れる冷媒を蒸発または凝縮させるための機器である。
電動弁45は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁であって、室外熱交換器44の液側と液側閉鎖弁46との間に接続されている。液側閉鎖弁46は、冷媒配管6aを介して室内熱交換器23の一端部と接続されており、ガス側閉鎖弁47は、冷媒配管6bを介して室内熱交換器23の他端部に接続されている。室外ファン48は、室外熱交換器44において熱交換された後の空気が室外に放出されるように、空気流を生成する。室外ファン48は、ファンモータ48aと接続されており、ファンモータ48aによって回転駆動される。
〔給気・加湿ユニット〕
給気・加湿ユニット5は、図3に示すように、主として、吸加湿ロータ51、ヒータ52、加湿ファン53及び吸着用ファン54を有している。
吸加湿ロータ51は、概ね円形の形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。この吸加湿ロータ51は、ロータ駆動モータ51aにより回転駆動される。また、吸加湿ロータ51には、ゼオライト、シリカゲルあるいはアルミナ等の吸着剤が担持されている。このゼオライトの吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着可能であると共に、加熱されることにより水分を離脱する性質を有している。
ヒータ52は、給気・加湿ユニット5が加湿運転を行う時に、室外から取り込まれて吸加湿ロータ51へ送られる空気を加熱する。
加湿ファン53は、吸加湿ロータ51の側方に配置されており、加湿ファンモータ53aにより駆動される。加湿ファン53は、外気を導入するための給気口50aから吸加湿ロータ51を経て室内へと到る空気の流れ(図3のA1)を生成し、外気を給気加湿ホース6cを介して室内機2における吸込空間SPへと送る役割を担う。即ち、加湿ファン53は、室内機ケーシング21内部に加湿を伴わない外気及び加湿された外気のいずれかが導入されるような空気流を生成する。
吸着用ファン54は、吸着用ファンモータ54aにより回転駆動される。吸着用ファン54は、吸着用空気吸入口50bから吸い込まれた空気が吸着用空気吹出口50cを経て外へ排出されるように、空気の流れを生成する(図3のA2)。ここで、吸着用空気吸入口50bは、吸加湿ロータ51に水分を吸着させるために給気・加湿ユニット5外部から取り込まれる空気が通る開口であって、吸着用空気吹出口50cは、吸加湿ロータ51により水分が吸着された空気を外に排出するための開口である。
このような給気・加湿ユニット5によると、加湿運転時には、ヒータ52がオンし、給気口50aから取り込まれた外気はヒータ52により熱せられ、吸加湿ロータ51から離脱した水分を含んだ状態で給気加湿ホース6cへと送られる。また、加湿を伴わない運転(具体的には、外気冷房動作及び換気運転)時には、ヒータ52はオフし、給気口50aから取り込まれた外気はそのままの状態で給気加湿ホース6cへと送られる。
また、給気・加湿ユニット5の給気口50a付近には、外気温度センサ55、及び物質検知用センサ56(第2取得部に相当)が取り付けられている。外気温度センサ55は、外気温度を検知するためのセンサであって、物質検知用センサ56は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を検知するためのセンサである。外気温度センサ55及び物質検知用センサ56は、共に給気・加湿ユニット5の給気口50a付近に設けられていることで、給気・加湿ユニット5内に導入される前の外気について、それぞれ外気温度及び物質情報を検知することができる。ここで、外気に含まれる所定物質としては、所定物質の種類や含有率が挙げられる。即ち、物質情報とは、外気中にどのような種類の所定物質が含まれているかといった情報や、外気中に所定物質がどのくらいの割合含まれているか(即ち、所定物質の含有量)といった情報である。所定物質の種類としては、花粉や黄砂、硫黄酸化物等が挙げられる。尚、本実施形態では、物質検知用センサ56が、外気中における所定物質の含有率xを物質情報として検知する場合を例に取る。
(1−2)制御部
次に、本実施形態に係る制御部9について説明する。制御部9は、記憶部91及びCPU92からなるマイクロコンピュータで構成されている。制御部9は、図4に示すように、空調部8内における各種モータ22a,41a,48a,51a,53a,54a、各種センサ28,55,56、四切弁用アクチュエータ42a、電動弁45、ヒータ52と接続されている。制御部9は、各種センサ28,55,56の検知結果や、図示しないリモートコントローラから送られてくる運転指示、運転スケジュール等に基づいて、空調部8における各機器(具体的には、各種モータ22a,41a,48a,51a,53a,54a、四切弁用アクチュエータ42a、電動弁45、ヒータ52)の制御を行う。
特に、本実施形態に係る制御部9は、空調部8が運転スケジュールにおいて設定されている空調運転を行う前には、空調部8が外気冷房動作を予備運転として行うように、空調部8の運転制御を行う。また、本実施形態に係る制御部9は、空調部8が予備運転を適切に行うべく、空調部8がどのタイミングで予備運転を開始し、かつどのくらいの長さ予備運転を行うかについても制御を行う。このような動作を行うため、CPU92は、スケジュール管理部92a、空調制御部92b、予測部92c、決定部92d及び温度上昇把握部92eとして機能する。
〔記憶部〕
記憶部91は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成されている。記憶部91は、記憶領域を、主として第1記憶領域91a、第2記憶領域91b(記憶部に相当)、第3記憶領域91cに分割し、第1記憶領域91aには運転スケジュールリスト、第2記憶領域91bには勾配情報テーブル(勾配情報に相当)、第3記憶領域91cには室温上昇経過リストを、それぞれ記憶する。
第1記憶領域91aに係る運転スケジュールリストには、図5に示すように、レコード番号、空調運転を行う予定である日付、時間帯、空調運転の種類、当該空調運転時における室内の設定温度が、1レコードとして示されている。例えば、図5の一番上のレコードには、日付“2009.8.1”、時間帯“7:00〜18:30”、空調運転の種類“冷房運転”、設定温度“23℃”が入力されているが、これは、2009年8月1日の7時から18時半までの間、室内が23℃となるように冷房運転を行う予定である旨を示している。つまり、空調運転の開始予定時刻は、7時であり、終了予定時刻は、18時半であると言える。
第2記憶領域91bに係る勾配情報テーブルは、予備運転が行われた場合における室内の温度の時間に対する勾配、室内の温度(以下、室温という)、及び外気温度の関係を表したものである。具体的に、本実施形態に係る勾配情報テーブルは、図6に示すように、室温の時間に対する勾配(具体的には、1分あたりの室温の変化の度合い)を、室温毎かつ外気温度毎に表している。図6のテーブルにおいては、各勾配がマイナスで示されているが、これは、予備運転時に行われる外気冷房動作は、外気温度が室温よりも低い場合に行われるものであるため、外気冷房動作が行われると、室温が外気によって下がることを表している。
第3記憶領域91cに係る室温上昇経過リストは、予備運転が終了してから運転スケジュールに基づく空調運転が開始されるまでの間に、室温が変化した経過が記録されるためのリストである。予備運転が終了してから冷房運転等である空調運転が行われるまでの間にタイムラグがあると、室内に設置されている電化製品の発熱等といった様々な要因によって室内の温度が上昇する(図10参照)。室温上昇経過リストは、このような温度上昇を記録するためのリストであって、レコード番号、予備運転終了時における室温、空調運転開始時における室温、上昇幅、時間間隔を、1レコードとして示している。尚、図7のレコード番号は、図5の運転スケジュールリストに係るレコード番号と対応している。そのため、例えば図7の室温上昇経過リスト内におけるレコード番号“1”の予備運転終了時の室温“23.0℃”は、図5の運転スケジュールリストにおけるレコード番号“1”の空調運転“冷房運転(設定温度23℃)”が行われる前に実施された予備運転後の室温を示している。また、図7の室温上昇経過リスト内におけるレコード番号“1”の空調運転開始時の室温“26.1℃”は、図5のレコード番号“1”の空調運転“冷房運転(設定温度23℃)”が開始される時の温度である。図7中の“上昇幅”は、各レコードにおける予備運転終了後から空調運転開始時までの間の、室温の上昇幅を示し、“時間間隔”は、該当レコードにおける予備運転が終了してから空調運転が開始されるまでの期間(タイムラグ)を示している。このような室温上昇経過リストによると、例えばレコード番号“1”に係るレコードでは、予備運転が終了してから空調運転が開始されるまでの“6分”の間に、室温が“23.0℃”から2.1℃上昇し、“25.1℃”に至ったことが分かる。
〔スケジュール管理部〕
スケジュール管理部92aは、第1記憶領域91aに記憶されている運転スケジュールリスト(図5)の管理を行う。例えば、スケジュール管理部92aは、図示しないリモートコントローラを介して空気調和装置1のユーザにより運転スケジュールの設定が行われた場合、設定された運転スケジュールに該当するレコードを運転スケジュールリスト内に作成する。また、スケジュール管理部92aは、既に設定済みの運転スケジュールの削除指示が利用者によってなされれば、図5の運転スケジュールリスト中から、該当するレコードを削除する。
〔空調制御部〕
空調制御部92bは、空調部8の運転制御を行う。例えば、本実施形態に係る空調制御部92bは、主として、空調部8に対し、運転スケジュールに基づいて冷房運転や除湿運転である空調運転を行わせる。また、空調制御部92bは、後述する決定部92dにより決定された予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間に基づいて、外気冷房動作を予備運転として空調部8に行わせることができる。
尚、空調制御部92bが空調部8に対し外気冷房動作を予備運転として行わせる際には、予備運転が行われる前の室温が空調運転時の設定温度及び予備運転時の外気温度よりも高いという必須条件が満たされていることが必要となるが、以下では、この必須条件が常に満たされることを前提にして説明を行う。例えば、予備運転が行われる前の室温が空調運転時の設定温度よりは高いが、外気温度よりは低い場合には、仮に外気冷房動作が予備運転として行われたとしても、室温よりも高い温度を有する外気が利用されてしまうことから、予備運転として外気冷房動作を行うメリットが得られない。反対に、予備運転が行われる前の室温が外気温度よりも高いが、設定温度よりも低い場合には、外気冷房動作を予備運転として行う必要がない。従って、上述した必須条件が満たされない場合には、本実施形態に係る予備運転自体が行われない。
ここで、空調制御部92bの空調制御動作について、具体的に説明する。例えば、空調制御部92bは、第1記憶領域91aに記憶されている運転スケジュールリスト(図5)に基づいて、現在の時刻が運転スケジュールリスト中の空調運転の開始予定時刻に至れば、該当レコードにおける空調運転の種類に示された空調運転を空調部8に行わせる。具体的に、図5の運転スケジュールリストのレコード番号“1”では、日付が“2009.8.1”、時間帯が“7:00〜18:30”と示されていることから、空調制御部92bは、2009年8月1日において、現在の時刻が開始予定時刻である7時となれば、23℃を設定温度とする冷房運転を空調部8に行わせる。そして、空調制御部92bは、現在の時刻が18時半となれば、空調部8の冷房運転を停止させる。
また、本実施形態に係る空調制御部92bは、予備運転の開始前に決定部92dによって予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定された場合、当該予備運転開始時刻と現在の時刻とを比較する。予備運転開始時刻が未だ経過していない時刻であれば、空調制御部92bは、現在の時刻が予備運転開始時刻となった場合、空調部8に外気冷房動作を予備運転として開始させる。空調制御部92bは、当該予備運転を、同じく決定部92dによって決定された運転時間の間空調部8に継続して行わせる。一方、予備運転開始時刻が既に経過してしまっている場合、空調制御部92bは、現在の時刻が予備運転開始時刻からどのくらい経過しているかを算出し、算出結果が所定時間未満であれば、直ちに空調部8に外気冷房動作を予備運転として開始させる。逆に、算出結果が所定時間以上、即ち予備運転開始時刻が現在の時刻よりも所定時間以上遡った時刻である場合、空調制御部92bは、予備運転が開始されないように空調部8の空調制御を行う。ここで、所定時間としては、予備運転として行われる外気冷房動作が直ちに行われたとしても十分な空調効果が得られないと判断される時間間隔であって、シミュレーションや机上計算、実験等によって決定され、例えば“10分”と決定される。
尚、上述したように、予備運転開始時刻が既に経過してしまっている際に予備運転が行われる場合、予備運転の運転時間によっては、空調運転の開始予定時刻を過ぎてもなお予備運転が行われてしまうことになる場合がある。このような場合には、空調制御部92bは、予備運転中であっても現在の時刻が空調運転の開始予定時刻に至れば予備運転を停止させ、空調運転を優先的に行わせるように、空調部8の空調制御を行う。
更に、本実施形態に係る空調制御部92bは、物質検知用センサ56により検知された物質情報に基づいて、空調部8における予備運転の開始及び停止制御を更に行う。具体的には、予備運転(具体的には、外気冷房動作)が開始される前より、空調制御部92bは、物質検知用センサ56の検知結果である物質情報、即ち外気中における所定物質の含有率xを監視し、当該含有率xと所定値αとを比較する。所定物質の含有率xが所定値α以上である場合(x>α)、空調制御部92bは、外気に含まれる所定物質の含有率xが比較的高いことから、予備運転開始前であれば予備運転の開始を見合わせ、また予備運転の実行中であれば、予備運転を強制的に停止させる。これにより、所定物質を比較的多く含む外気が予備運転(具体的には、外気冷房動作)に用いられることはないため、外気に含まれる所定物質が室内に供給されてしまうのを防ぐことができる。また、予備運転を停止した後(または運転を見合わせている状態)であって、かつ現在の時刻が未だ予備運転の運転時間内である時に、所定物質の含有率xが所定値α以下となった場合(x<α)、空調制御部92bは、所定物質の含有率xが比較的低くなったと判断し、予備運転を再開(または開始)させる。但し、所定物質の含有率xが高いことによって一旦は予備運転の開始を見合わせたが、所定物質の含有率xが低くなったために予備運転が実行可能となった場合には、空調制御部92bは、予備運転の運転時間に基づいて現在の時刻から予備運転を行ったとして十分な空調効果が得られるか否かを判断した上で、予備運転を行わせるか否かを制御する。
尚、上述した所定値αとしては、人体に影響を及ぼすと公表されている所定物質の規定量のデータによって適宜決定される。例えば、人体に何らかの影響を及ぼす、または悪影響を及ぼすとされる所定物質の値が、所定値αとして決定される。また、外気冷房動作(予備運転)を強制的に停止させる方法としては、例えば加湿ファンモータ53aの回転を停止させる方法等が挙げられる。
〔予測部〕
予測部92cは、後述する決定部92dが予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定を開始する時点からの外気温度の推移を予測する。具体的には、予測部92cは、予備運転開始時刻等が決定される際の外気温度センサ55による検知結果、即ち現在の外気温度に基づいて、外気温度が今後どのように変化していくかを予測する。尚、予測部92cにおける予測動作には、現在の外気温度の他、これまでに外気温度センサ55が検知し続けてきた外気温度の過去のデータが、過去の外気温度推移データとして用いられる。
特に、予測部92cは、上記予測動作を、予備運転開始時刻等が決定される時点から、少なくとも図5の運転スケジュールリストにおける空調運転の開始予定時刻までの間行うものとする。例えば、予備運転開始時刻等の決定動作が、2009年8月1日の午前3時に行われるとすると、予測部92cは、2009年8月1日の午前3時の時点から運転スケジュールリスト(図5)のレコード番号“1”における冷房運転の開始予定時刻“7:00”までの間の、外気温度の推移を予測する。
〔決定部〕
決定部92dは、予備運転の開始前における室温、外気に関する情報、空調運転時の空調部8の設定温度に基づいて、予備運転が開始される予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定する。外気に関する情報としては、外気温度センサ55によって検知された外気温度や、予測部92cにより予測された外気温度の推移を示す外気温度推移情報が挙げられるが、本実施形態では、外気に関する情報が、外気温度推移情報(具体的には、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定を開始する時点からの外気温度の推移)である場合を例に採る。
以下では、決定部92dが、外気温度推移情報等を用いてどのようにして予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定するかについて、図8を用いて説明する。図8は、時々刻々と変化する外気温度及び室温を表した図である。ここで、予測部92cにより、図8中の一部点線グラフで示されるように外気温度が推移すると予測された場合を例に採る。また、予備運転開始時刻等を決定する時点での室温が、予備運転を行わなければ空調運転の開始予定時刻まで変化することなく保たれた状態であるとする。
先ず、決定部92dは、予備運転の開始前であって、かつ現在の時刻が予め設定されている時刻となると、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定動作を開始し、予測部92cに、外気温度の推移を予測させる。予測部92cにより外気温度の推移が予測されると、決定部92dは、予測部92cからの外気温度推移情報(即ち、今後の外気温度の推移)に基づいて、予備運転が行われた際に所定条件が満たされると予測される時刻を、予備運転終了時刻N2として決定する。ここで、上記所定条件としては、現在の時刻から空調運転の開始予定時刻M1までの間で、外気冷房動作の効果が最も高くなるという第1条件や、外気温度が空調運転時の設定温度と一致する第2条件が挙げられる。第1条件が満たされる場合には、外気冷房動作の効果が最も高く、例えば現在の室温が最短で設定温度となることができる時の時刻が、予備運転終了時刻N2として決定される。尚、現在の室温が最短で設定温度となることができる時の時刻は、外気温度推移情報に基づいて決定される。第2条件が満たされる場合には、時々刻々と変化する外気温度が設定温度と一致する時の時刻が、予備運転終了時刻N2として決定される。
次いで、決定部92dは、第2記憶領域91b内に記憶されている勾配情報テーブル(図6)及び予備運転終了時刻N2に基づいて、現在の室温が設定温度に至るために要する時間をシミュレーションによって算出し、これを予備運転の運転時間Aとして決定する。次いで、決定部92dは、予備運転終了時刻N2から予備運転の運転時間A遡った時刻を、予備運転開始時刻N1として決定する。
このようにして決定された予備運転開始時刻N1には、外気冷房動作が予備運転として開始され、当該予備運転は運転時間Aの間行われるため(具体的には、図8の予備運転終了時刻N2まで行われる)、実際に空調運転が行われる場合には(図8の開始予定時刻M1)、室温は既に設定温度を満たす値となっており、室内は快適な状態となっている。
尚、室温が予備運転によって設定温度に至る場合としては、図8に示すように、設定温度が、予備運転開始時刻等の決定を開始する時点からの外気温度の値よりも高い場合が挙げられる。従って、逆に、設定温度が、予備運転開始時刻等の決定を開始する時点からの外気温度の値よりも低い場合には(図9)、外気冷房動作を予備運転として行ったとしても、予備運転によって室温が設定温度そのものに至ることは困難となる。そこで、このような場合、決定部92dは、先ずは上述した方法と同様に外気温度推移情報に基づいて予備運転終了時刻N2を求めるが、その後勾配情報テーブル及び予備運転終了時刻N2に基づいて、現在の室温が設定温度の近くに至るのに要する時間を予備運転の運転時間Aとして決定し、予備運転終了時刻N2から当該運転時間A遡った時刻を、予備運転開始時刻N1として決定する。これにより、運転スケジュールに基づいて実際に空調運転が行われる場合、空調部8は、予備運転において元の温度からは下げられた状態の室温を、更に設定温度まで下げればよいため、空調負荷を軽減することができる(図9のB)。
また、決定部92dは、上記方法によって決定した運転時間Aを、室内の上昇度合いに基づいて更に調整することができる。決定部92dが運転時間Aを調整する場合としては、予備運転の終了後(時刻N2)から運転スケジュールに基づく空調運転が開始(時刻M1)されるまでの間に時間間隔があり(図10の期間C)、この間に室温が上昇してしまう場合が挙げられる(図10の点線グラフ)。この場合、決定部92dは、予備運転終了時刻N2と空調運転の開始予定時刻M1との間の時間間隔Cを求め、上記時間間隔Cと後述する温度上昇把握部92eによって把握された室温の上昇度合いとに基づいて、上記時間間隔C内に上昇すると予測される室温の上昇幅Eを求める。そして、決定部92dは、この上昇幅Eを考慮して予備運転の運転時間Aを、例えば図10の期間Dだけ長めに調整する。尚、図10の実線グラフでは、予備運転の運転時間Aが長めに調整された場合の、室温の推移を示している。図10の実線グラフでは、予備運転において、室温が空調運転時の設定温度以下である所定温度に至るまで外気冷房が行われることで、予備運転終了時刻N2’から空調運転の開始予定時刻M1までの間に室温が上昇したとしても、開始予定時刻M1には室温が設定温度に至るように、決定部92dは、運転時間Aを期間Dだけ長めに調整している。
〔温度上昇把握部〕
温度上昇把握部92eは、第3記憶領域91cにおける室温上昇経過リスト(図7)の更新を行うと共に、予備運転が終了してから運転スケジュールに基づく空調運転が開始されるまでの間に、室温がどの程度変化したかを把握する。
例えば、温度上昇把握部92eは、図10の点線グラフのように室温が変化する場合において、予備運転終了時刻N2及び運転スケジュールに基づく空調運転の開始時(開始予定時刻M1)に、室内温度センサ28によって検知された室温を取得する。温度上昇把握部92eは、図7の室内上昇経過リストにおける新たなレコード上に、取得した室温を書き込むと、取得した室温の差分を演算し、その演算結果を対応するレコード上の“上昇幅”欄に書き込む。更に、温度上昇把握部92eは、“時間間隔”欄に、該当するレコードにおける予備運転が終了してから空調運転が開始されるまでの時間間隔(図10の期間C)を書き込む。例えば、予備運転終了時刻N2における室温が“22.1℃”、空調運転の開始予定時刻M1における室温が“27.6℃”であれば、これらの室温の差分“5.5℃”が“上昇幅”欄に書き込まれる。そして、温度上昇把握部92eは、室温が“22.1℃”から“27.6℃”に達するまでの時間測定するが、これが例えば“10分”であれば、“時間間隔”欄には“10分”と書き込まれる(図7のレコード番号2に該当)。
更に、温度上昇把握部92eは、室温上昇経過リストの1レコード上における“上昇幅”欄の値と“時間間隔”欄の値とに基づいて、単位時間あたりの室温の上昇度合いを演算する。例えば、時間間隔が“10分”であって、上昇幅が“5.5℃”であれば、温度上昇把握部92eは、1分あたりに約0.55℃ずつ室温が上昇したと把握する。このようにして把握された室温の上昇度合い“0.55℃”は、決定部92dによる予備運転の運転時間Aの調整の際に用いられる。
(2)動作
次に、空気調和装置1の一連の動作について、図11,12を用いて説明する。はじめに、記憶部91の第1記憶領域91a内には、既に1件以上の運転スケジュールを含む運転スケジュールリスト(図5)が記憶されており、空調部8はいかなる運転も行っていない状態であるとする。また、以下の動作においても、既に述べているように、予備運転が行われる前の室温が空調運転時の設定温度及び予備運転時の外気温度よりも高いというという必須条件が満たされているとする。
ステップS1〜S4:図5の運転スケジュールリスト内に運転スケジュールがある場合(S1のYes)、予測部92cは、今後の外気温度の推移を予測する。決定部92dは、予備運転の開始前における室温、予測された外気温度の推移、空調運転時の空調部8の設定温度に基づいて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定する(S2)。更に、決定部92dは、温度上昇把握部92eによって室温の上昇度合いが把握されている場合には(S3のYes)、当該室温の上昇度合いに基づいて、決定した運転時間の調整を行う(S4)。尚、温度上昇把握部92eによって室温の上昇度合いが把握されていない場合や、室温の上昇度合いが運転時間の調整を必要としないような値である場合には(S3のNo)、決定した運転時間の調整は行われることなく、ステップS5の動作が行われる。
ステップS5:空調制御部92bは、現在の時刻がステップS2で決定された予備運転開始時刻に至ると、物質検知用センサ56による検知結果、即ち外気に含まれる所定物質の含有率xが所定値α未満であることを確認する。所定物質の含有率xが所定値α未満である場合には、空調制御部92bは、ステップS2で決定された運転時間またはステップS4で調整された運転時間の間、外気冷房動作が予備運転として行われるように、空調部8の運転制御を行う。これにより、空調部8は、室内に対し外気冷房動作を行い、室温は低下する。尚、所定物質の含有率xが所定値α以上である場合には、空調制御部92bは、空調部8による予備運転を見合わせる。
ステップS6〜S8:空調部8は、現在の時刻が予備運転の運転時間終了の時刻に到達するまで予備運転を行うが(S6のNo)、その間に所定物質の含有率xが所定値α以上となった場合には(S7のYes)、空調制御部92bは、空調部8が現在行っている予備運転を強制的に停止させる(S8)。尚、所定物質の含有率xが所定値α以上でなければ(S7のNo)、ステップS6以降の動作が繰り返される。
ステップS9〜S10:所定物質の含有率xが所定値α未満である場合には(S9のYes)、空調制御部92bは、空調部8に予備運転を再開させる(S10)。尚、所定物質の含有率xが所定値α未満でなければ(S9のNo)、ステップS6以降の動作が繰り返される。
ステップS11:ステップS6において、現在の時刻が予備運転終了時刻に到達した場合(S6のYes)、空調制御部92bは、予備運転を終了させる。その後、現在の時刻が運転スケジュールにおける空調運転の開始予定時刻となると、空調制御部92bは、空調部8に当該空調運転を行わせる。
ステップS12:ステップS11における空調運転が終了した後、記憶部91の第1記憶領域91aにおける運転スケジュールリスト(図5)内に、他の運転スケジュールが含まれている場合には(S12のYes)、空気調和装置1はステップS2以降の動作を繰り返す。運転スケジュールリスト内に他の運転スケジュールが含まれていない場合には(S12のNo)、空気調和装置1は、一連の動作を終了する。
(3)効果
(A)
本発明の空調システムが採用された本実施形態に係る空気調和装置1によると、運転スケジュールに基づいて冷房運転等である空調運転が室内に対して行われる前に、外気冷房動作が予備運転として行われる。従って、空調運転の開始予定時刻となった時にはじめて室内に対し空調運転が行われる場合よりも、空調運転の開始予定時刻における空調部8の空調負荷を軽減させることができると共に、開始予定時刻時には、室内を快適な状態にしておくことが可能となる。特に、空調部8が予備運転を開始するタイミング及び運転の長さは、予備運転の開始前における室内の温度、外気温度に関する情報、及び空調運転時の空調部8の設定温度に基づいて決定される。つまり、この空気調和装置1は、予備運転として行われる外気冷房動作を、常に空調運転の開始予定時刻よりも一定時間前の時点から所定時間の間行うのではなく、室内の温度や外気温度、設定温度に基づいて決定された予備運転開始時刻に開始し、決定された運転時間の間行う。従って、予備運転として行われる外気冷房動作は、時々刻々と変化する外気の状況等といった予備運転が行われる時の各種条件に応じて適切なタイミングで開始され、かつ適切な長さだけ行われる。
(B)
また、本実施形態に係る空気調和装置1によると、予備運転開始時刻等の決定動作が開始される時点から外気温度が今後どのように推移するかを示す外気温度推移情報を用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。これにより、時々刻々と変化する外気温度に応じて、適切な予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
(C)
また、本実施形態に係る決定部92dは、予備運転の開始前、外気温度推移情報に基づいて、予備運転が行われた際に所定条件が満たされると予測される時刻を、予備運転終了時刻として決定する。決定部92dは、勾配情報及び予備運転終了時刻に基づいて、現在の室温が設定温度またはその近くに至るために要する時間を算出し、これを運転時間として決定する。更に、決定部92dは、予備運転終了時刻から運転時間遡った時刻を予備運転開始時刻として決定する。
ここで、予備運転終了時刻が決定される際の所定条件としては、現在の時刻から空調運転の開始予定時刻までの間で、外気冷房動作の効果が最も高くなるという第1条件や、外気温度が設定温度と一致する第2条件が挙げられる。つまり、この空気調和装置1によると、外気冷房動作の効果が最も期待される時刻や外気温度が設定温度と一致する時刻が、先ずは予備運転終了時刻として決定される。次いで、勾配情報及び予備運転終了時刻に基づいて、運転時間が決定され、予備運転終了時刻及び運転時間によって予備運転開始時刻が決定される。これにより、予備運転として行われる外気冷房動作は、外気温度の推移に応じて、より適切に行われるようになる。
(D)
また、本実施形態に係る空気調和装置1によると、外気温度の推移は、予測部92cによって例えば所定タイミング毎に予測される。そして、当該予測部92cによる予測結果を用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間が決定される。
(E)
また、本実施形態に係る空気調和装置1は、予備運転開始前において、決定された予備運転開始時刻が現在の時刻から所定時間以上遡った時刻である場合には、予備運転として行われる外気冷房動作が仮に現在の時刻から行われたとしても十分な空調効果が得られるとは言い難いため、予備運転を実施しないようにする。これにより、不要な外気冷房動作によって電力が消費されるのを防ぐことができる。
(F)
ところで、予備運転が終了して直ぐに空調運転が行われない場合、室内に設置されている電化製品の発熱等によって室温が上昇する恐れがある。しかし、本実施形態に係る空気調和装置1によると、室温の上昇度合いを考慮して、予備運転の運転時間が例えば長めに調整される。これにより、空調部8は、予備運転を長めに行うことができ、室温をマージンをとって低下させておくことができる。
(G)
また、本実施形態に係る空気調和装置1は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報に基づいて、予備運転の開始及び停止制御を更に行う。例えば、予備運転が行われる間の外気に所定物質の含有率xが所定量α以上含まれていれば、空調制御部92bは、この外気を利用して行われる外気冷房動作である予備運転が行われてしまう前に、前もって予備運転を停止させる。これにより、予備運転時、所定物質を所定量α以上含んだ外気が外気冷房動作に用いられることがないため、該外気が室内に供給されてしまうのを防ぐことができる。
(H)
また、本実施形態に係る空気調和装置1では、物質検知用センサ56が上述した物質情報を検知するために設けられているため、空気調和装置1は、例えば空調部8付近における物質情報をリアルタイムで容易に把握することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。また、物質検知用センサ56が例えば空調部8付近における物質情報を検知することで、空調制御部92bは、精度の高い当該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記実施形態では、空気調和装置1が、外気温度の推移を予測する予測部92cを備える場合について説明した。しかし、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定の際には、空気調和装置1自らが予測した外気温度の推移が用いられる代わりに、空気調和装置1とは別の装置によって予測された外気温度の推移が用いられても良い。この場合の空調システムが採用された空気調和装置101の構成を、図13に示す。
図13の空調システムが採用された空気調和装置101は、空調部8、制御部109及び通信部110(第1取得部に相当)を備える。空調部8は、上記実施形態に係る空調部8と同様である。制御部109は、上記実施形態に係る制御部9において予測部92cを除いた構成である。具体的には、制御部109は、記憶領域が3つに分割された記憶部191と、スケジュール管理部192a、空調制御部192b、決定部192d及び温度上昇把握部192eとして機能するCPU192とで構成されている。記憶部191の各領域191a,191b,191c及びCPU192の各機能部192a,192b,192d,192eは、上記実施形態に係る記憶部91の各領域91a,91b,91c、CPU92の予測部92cを除く他の機能部92a,92b,92d,92eと、同様の動作を行うため、詳細な説明を省略する。
空気調和装置101の通信部110は、通信ネットワーク120に接続されており、外部装置121と通信を行うことができる。特に、外部装置121は、過去の外気温度の推移等から、学習によって今後の外気温度の推移を予測することができる。そのため、通信部110は、外部装置121によって予測された外気温度の推移を、通信ネットワーク120を介して外部装置121から外気温度推移情報として受信することができる。従って、制御部109の決定部192dは、通信部110によって受信された外気温度推移情報の他、予備運転の開始前における室温、空調運転時の設定温度を用いて、予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定することができる。
これにより、空気調和装置101は、通信ネットワーク120経由で外気温度推移情報を取得することができ、当該推移情報を用いて予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間を決定することができる。従って、空気調和装置101は、外気温度の推移を予測するための予測部を備えずともよく、低コスト化を図ることができる。
(b)
上記実施形態に係る空気調和装置1には、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を検知するためのものとして物質検知用センサ56が設けられ、当該センサ56によって検知された物質情報が空調部8の運転制御に用いられる場合について説明した。しかし、本発明に係る空調システムは、空調制御部として機能する制御部が通信部(第2取得部に相当)を介して通信ネットワークと接続されており、空調制御部は、通信ネットワークを介して外部装置から取得された物質情報を用いてもよい。これにより、空調システムは、通信ネットワーク経由で詳細な物質情報を取得することができ、該情報を用いて予備運転の開始及び停止制御を行うことができる。従って、物質検知用センサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
(c)
上記実施形態では、物質情報が、外気に含まれる所定物質の含有率xである場合を例に採り説明した。しかし、物質情報は、所定物質の含有率xに限定されるのではなく、外気に含まれる所定物質の種類であってもよい。これにより、例えば、外気に含まれる物質が“大気汚染物質”であれば、空調制御部は、当該外気を用いた予備運転を見合わせるか、または予備運転中であれば運転を停止させることができる。
(d)
上記実施形態では、本発明に係る空調システムが空気調和装置1において採用された場合について説明した。しかし、本発明に係る空調システムは、上述したように、室内に対し空調運転(具体的には、冷房運転、除湿運転)を行う空調部と、空調部が空調運転または予備運転(外気冷房動作)を行うように制御する空調制御部とが“空気調和装置”として一体化されているのではなく、例えば空調制御部が空調コントローラで構成されるような、空調部と空調制御部とが別々の装置として存在するようなシステムに利用されてもよい。
また、上記実施形態では、空調部8が、空調運転及び予備運転(外気冷房動作)を行うことができる場合について説明した。しかし、本発明に係る空調システムは、冷房運転等である外気を利用しない通常の空調運転を行う空調部分(以下、冷房装置という)と、外気冷房動作や換気運転等といった外気を利用する運転を行う部分(以下、換気装置という)とが、別々に設けられていても良い(冷房装置及び換気装置は、まとめて本発明に係る“空調部に相当)。
(e)
上記実施形態では、図6に示す勾配情報テーブルのように、一義的に決定された室温の下降勾配を用いて予備運転開始時刻及び予備運転の運転時間の決定動作が行われる場合について説明した。しかし、季節等の様々な環境状態の変化の影響により、実際には勾配情報テーブルにおける下降勾配の値のようには室温が変化しない場合がある。すると、決定された運転時間の間予備運転が行われたとしても、予備運転終了後には到達すると予想していた温度(具体的には、設定温度またはその付近)に室温が到達していない恐れがある。そこで、本発明に係る空調システムは、予備運転時における実際の室温の下降勾配を測定し、その測定結果を基に下降勾配を学習して勾配情報テーブル内の値を補正してもよい。このような学習動作を例えば日々行うことにより、決定部は、実際の環境状態に即した勾配情報テーブルを用いて予備運転開始時間及び予備運転の運転時間の決定動作を行うことができる。
一例として、勾配情報テーブルにおける下降勾配の値と実際の室温の下降勾配とが異なっており、室温が設定温度に達するまでの時間が遅延した場合を、図14に示す。図14の点線グラフは、予備運転開始時刻N1及び運転時間Aの決定時に予測されていた室温の推移を示し、実線グラフは、実際の室温の推移を示している。図14では、点線グラフにおける室温の下降勾配(つまり、予測していた室温の下降勾配)を“G1”、実線グラフにおける室温の下降勾配(つまり、実際の室温の下降勾配)を“G2”として表している。この場合、例えば温度上昇把握部は、実際の下降勾配G2と予測していた下降勾配G1との差を2で割った値(G1−G2)/2を、図6の勾配情報テーブルにおける下降勾配の補正値として算出する。そして、温度上昇把握部は、図6の勾配情報テーブル内における下降勾配の各値から当該補正値を加算または減算することで、当該テーブル内の各値を実際の環境状態により即した下降勾配とすることができる。
尚、温度上昇把握部は、上記室温の下降勾配を学習するにあたり、当該下降勾配を例えば一日単位である単位時間ごとに算出するが、算出した下降勾配が所定値以下である場合には、下降勾配の計測を終了する。また、温度上昇把握部は、予備運転中に、外気冷房動作による効果を正しく判定出来ない場合には、室温の下降勾配の計測を中止する。
(f)
上記実施形態では、外気に含まれる所定物質の含有率xが所定値α以上でない限り、決定部92dによって決定された運転時間Aの間、外気冷房動作が行われる場合について説明した。しかし、本発明に係る空調システムでは、空調部8が外気冷房動作を予備運転として行っている状態において、何らかの原因によって当該予備運転をこのまま継続して行ったとしても室温が設定温度またはその近くに達することが困難であると空調制御部92bが判断した場合には、空調制御部92bが、空調部8が現在行っている運転の種類を予備運転から冷房運転に切り換えるという動作を更に行っても良い。ここで、室温が設定温度またはその近くに達することが困難である場合としては、予測していなかった外気温度の急激な変化等によって、予備運転終了後の室温が設定温度から所定温度以上乖離してしまう場合が挙げられる。この動作により、室内の開始予定時刻M1時には、室温は設定温度またはその近くに至ることができるため、開始予定時刻M1時の室内は快適な状態となっている。
尚、その他の実施形態(d)の後半部分において説明したように、本発明に係る空調システムの空調部は、冷房装置及び換気装置のように別々の装置に分かれて構成されることができる。この場合においても、本発明に係る空調システムは、上述した動作を行うことができる。例えば、換気装置が外気冷房動作を予備運転として行っている状態時において、当該予備運転をこのまま継続して行ったとしても予備運転後の室温が設定温度から所定温度以上乖離してしまうため、室温が設定温度に到達するのは困難であると空調制御部によって判断されたとする。この場合、換気装置による予備運転が停止され冷房装置による冷房運転が開始されても良く、もしくは、換気装置による予備運転が継続して行われている状態のまま、冷房装置による冷房運転が更に行われても良い。これにより、室内の開始予定時刻時の室内は快適な状態となることができる。
本発明に係る空調システムは、空調運転の開始予定時刻における空調部の空調負荷を軽減させると共に、予備運転として行われる外気冷房動作を適切なタイミングで開始しかつ適切な長さ行うことができるという効果を有する。本発明に係る空調システムは、外気を主として利用して冷房を行う外気冷房動作を実施可能な空調機に対し適用することができる。
1,101 空気調和装置
2 室内機
3 室外機
4 室外空調ユニット
5 給気・加湿ユニット
6a,6b 冷媒配管
6c 給気加湿ホース
8 空調部
9,109 制御部
55 外気温度センサ
56 物質検知用センサ
91,191 記憶部
91a,191a 第1記憶領域
91b,191b 第2記憶領域
91c,191c 第3記憶領域
92 CPU
92a,192a スケジュール管理部
92b,192b 空調制御部
92c 予測部
92d,192d 決定部
92e,192e 温度上昇把握部
110 通信部
120 通信ネットワーク
121 外部装置
特開2007−71405号公報

Claims (11)

  1. 運転スケジュールに基づいて空調対象空間に対し空調運転を行うと共に、前記運転スケジュールで設定されている前記空調運転の開始予定時刻よりも前から前記空調対象空間に対して予備運転を行うことが可能な空調部(8)と、
    前記予備運転の開始前における前記空調対象空間内の温度、外気温度に関する情報、及び前記空調運転時の前記空調部(8)の設定温度の少なくとも1つに基づいて、前記予備運転が開始される予備運転開始時刻及び前記予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する決定部(92d,192d)と、
    前記予備運転開始時刻時から前記運転時間の間、前記空調部(8)が外気を主として利用し前記空調対象空間内を冷房する外気冷房動作を前記予備運転として行うように、前記空調部(8)の運転制御を行う空調制御部(92b,192b)と、
    を備える、空調システム(1,101)。
  2. 前記外気温度に関する情報は、前記決定部(92d,192d)が前記予備運転開始時刻及び前記運転時間の決定を開始する時点からの前記外気温度の推移を示す外気温度推移情報である、
    請求項1に記載の空調システム(1,101)。
  3. 前記予備運転が行われた場合における前記空調対象空間内の温度の時間に対する勾配、前記空調対象空間内の温度及び前記外気温度の関係を勾配情報として記憶する記憶部(91b,191b)、
    を更に備え、
    前記決定部(92d,192d)は、
    前記予備運転の開始前、前記外気温度推移情報に基づいて、前記予備運転が行われた際に所定条件が満たされると予測される時刻を前記予備運転終了時刻として決定し、
    前記勾配情報及び前記予備運転終了時刻に基づいて、現在の前記空調対象空間内の温度が前記設定温度またはその近くに至るために要する時間を算出し、これを前記運転時間として決定し、
    前記予備運転終了時刻から前記運転時間遡った時刻を前記予備運転開始時刻として決定する、
    請求項2に記載の空調システム(1,101)。
  4. 前記決定部(92d)が前記予備運転開始時刻及び前記運転時間の決定を開始する時点からの前記外気温度の推移を予測する予測部(92c)、
    を更に備え、
    前記決定部(92d)は、前記予測部(92c)による予測結果を前記外気温度推移情報として用いて、前記予備運転開始時刻及び前記予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する、
    請求項2または3に記載の空調システム(1)。
  5. 前記外気温度推移情報を通信ネットワーク(120)を介して外部装置(121)から取得する第1取得部(110)、
    を更に備え、
    前記決定部(192d)は、前記第1取得部(110)により取得された前記外気温度推移情報を用いて、前記予備運転開始時刻及び前記予備運転の運転時間の少なくとも1つを決定する、
    請求項2または3に記載の空調システム(101)。
  6. 前記空調制御部(92b,192b)は、前記予備運転の開始前、前記決定部(92d,192d)によって決定された前記予備運転開始時刻が現在の時刻よりも所定時間以上遡った時刻である場合、前記予備運転が開始されないように前記空調部(8)の運転制御を行う、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調システム(1,101)。
  7. 前記決定部(92d,192d)は、前記予備運転の終了後から前記空調運転の前記開始予定時刻までの間における前記空調対象空間内の温度の上昇度合いに基づいて、前記運転時間を調整する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の空調システム(1,101)。
  8. 外気に含まれる所定物質に関する物質情報を取得する第2取得部(56)、
    を更に備え、
    前記空調制御部(92b,192b)は、前記物質情報に基づいて、前記予備運転の開始及び終了制御を更に行う、
    請求項1〜7のいずれかに記載の空調システム(1,101)。
  9. 前記第2取得部(56)は、前記物質情報を検知するセンサである、
    請求項8に記載の空調システム(1,101)。
  10. 前記第2取得部は、
    通信ネットワークと接続されており、
    前記通信ネットワークを介して外部装置から前記物質情報を取得する、
    請求項8に記載の空調システム(1,101)。
  11. 前記空調制御部(92b)は、前記空調部(8)が前記予備運転を行っている状態において、前記予備運転終了後の前記空調対象空間内の温度が前記設定温度またはその近くに達することが困難と判断した場合、前記空調部(8)による前記予備運転を前記空調運転に切り換える、
    請求項1〜10のいずれかに記載の空調システム(1)。
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