JP2010179735A - 車両空調装置用操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成をシンプルにし、コンパクトでかつ安価にでき、しかも操作性の良い車両空調装置用操作装置を提供することを目的とする。
【解決手段】表面側が操作パネル2とされたコントロールボックス5と、スイッチ機能および意匠が印刷され、操作パネル2の外面側または内面側に貼り付けまたはインサート成形されたパネルシート11と、操作パネル2の内面側に貼り付けられたタッチセンサシート12と、を備え、タッチセンサシート12は、透明または半透明で光が透過可能とされているとともに、パネルシート11は、スイッチ機能および意匠の一部が光を透過可能に印刷されている車両空調装置用操作装置1。
【選択図】図3

Description

本発明は、車室内のインストルメントパネルに設置され、車両に搭載されている空調装置を操作する車両空調装置用操作装置に関するものである。
車両空調装置用の操作装置は、車室内のインストルメントパネル(インパネ)上に設置され、空調装置を操作するものであって、一般にコントロールボックスの内部に基板を設置し、その基板上に設けられている各種スイッチを、コントロールボックス表面の操作パネル上に配設されている複数の回転式操作ノブや押圧式操作ボタン、タッチセンサ付押圧操作スイッチ等を操作して作動させることにより、空調装置を操作するように構成されている。
この操作装置による操作状況は、操作パネル上に設けられている液晶表示部や別の位置に設置されている液晶表示部上等に表示され、目視によって確認できるように構成されている。また、一般に操作ノブや操作ボタン、タッチセンサ付押圧操作スイッチあるいはその周囲には、その操作機能を表示する文字や絵柄等が設けられており、それをコントロールボックス内に設けられているLEDやランプ等のバックライトにより照明し、昼夜を問わず視認し易くして操作性を向上させるようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−311552号公報 特開2004−322900号公報
しかしながら、上記のような複数の回転式操作ノブ、押圧式操作ボタン、タッチセンサ付押圧操作スイッチ等を用いた操作装置では、操作部と一体をなす筒状のノブあるいはスライダが必要であり、それが操作パネルに設けられている開口部を出入りする構成とされている。このため、摺動抵抗等によって操作性が悪化しないようにする必要があり、ノブあるいはスライダと開口部との間の隙間の作り込みに手間がかかるという問題があった。また、ノブの回転量を検出するためのエンコーダやボリューム等の素子が必要となるとともに、複数の操作部を照明するバックライトの数を少なくしようとすると、プリズム等により導光する必要が生じ、部品数が増加して安価に製作できなくなるという問題を有していた。
特に、夜間等にバックライトからの照明によって、ノブ、ボタン、スイッチ等に直接あるいはその周辺部に、ノブ、ボタン、スイッチ等の機能を表示するためには、アクリルやポリカーボネート(PC)等の透明部材に白色等の表示色を下塗りし、その上に黒色等の外表塗装を塗布した後、表示したい文字や絵柄をレーザーカット等により外表塗装を剥がして形成しなければならず、多大の工数を費やすことになり、それが大きなコストアップ要因となっていた。更に、複数の回転式操作ノブ、押圧式操作ボタン、タッチセンサ付押圧操作スイッチ等を用いた操作装置では、如何にしてもコントロールボックスの小型コンパクト化には限界があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、構成をシンプルにし、コンパクトでかつ安価にでき、しかも操作性の良い車両空調装置用操作装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の車両空調装置用操作装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両空調装置用操作装置は、表面側が操作パネルとされたコントロールボックスと、スイッチ機能および意匠が印刷され、前記操作パネルの外面側または内面側に貼り付けまたはインサート成形されたパネルシートと、前記操作パネルの内面側に貼り付けられたタッチセンサシートと、を備え、前記タッチセンサシートは、透明または半透明で光が透過可能とされているとともに、前記パネルシートは、前記スイッチ機能および意匠の一部が光を透過可能に印刷されていることを特徴とする。
本発明によれば、車両空調装置用操作装置が、表面側が操作パネルとされたコントロールボックスと、操作パネルの外面側または内面側に貼り付けまたはインサート成形されたパネルシートと、操作パネルの内面側に貼り付けられたタッチセンサシートとにより構成されているため、操作ノブや押しボタンスイッチ等を無くして操作装置の部品点数を削減し、その構成をシンプル化することができるとともに、操作装置を小型化しコンパクトに構成することができる。また、スイッチ機能および意匠をパネルシートに印刷することによって、従来のような塗装のレーザーカット処理や2色成形が不要となるため、操作装置を安価に製造することができる。更に、タッチセンサシートに直接タッチまたは押圧したりせず、操作パネルまたはパネルシートを介して操作するようにしているため、外力に対する耐久性を高めることができる。また、パネルシートに印刷されているスイッチ機能および意匠の一部に対して、透明または半透明で光が透過可能とされているタッチセンサシートを介して光を透過するようにしているため、スイッチの機能および意匠の視認を容易化し、操作性を向上することができる。
また、本発明の車両空調装置用操作装置は、上記の車両空調装置用操作装置において、前記コントロールボックスの内部側には、前記タッチセンサシートの貼り付け位置を決める位置決め部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、コントロールボックスの内部側に設けられている位置決め部材を介してタッチセンサシートの貼り付け位置を位置決めできるため、物理的に連結されていないコントロールボックス側の操作部とタッチセンサシートの操作部とを確実に位置合せしてタッチセンサシートを貼り付けることができる。従って、組み付け状態での校正を不要にすることができる。
また、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記操作装置による操作状態は、別個に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)、蛍光表示管(VFD)等の表示部に表示可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、操作装置による操作状態が、別個に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)、蛍光表示管(VFD)等の表示部に表示可能とされているため、バックライト以外のインジケータ用の照明や導光部材、遮光部材等を不要とすることができ、操作装置の構成を簡素化することができる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記タッチセンサシートは、静電容量方式、表面弾性波方式、または音響パルス認識方式のいずれかとされていることを特徴とする。
本発明によれば、タッチセンサシートとして、指等がセンサ電極に接近すると、電極の静電容量が変化することにより接近する指等を検出する静電容量方式、振動子によりパネル表面に表面弾性波を与え、タッチするとその部分での表面弾性波の振動が指に吸収されることを利用して送信からの時間比率で振動が伝わらなかった位置を検出する表面弾性波方式、タッチした時に発生する表面振動を利用してタッチ位置を検出する音響パルス認識方式のいずれかのタッチセンサシートを用いることにより、操作パネルまたはパネルシートに対するタッチ操作で空調装置を操作することが可能となる。従って、従来の回転ノブや押しボタンスイッチによる操作に比べ、操作性を格段に向上することができる。
また、本発明の車両空調装置用操作装置は、上記の車両空調装置用操作装置において、前記タッチセンサシートが静電容量方式とされた場合、前記操作パネルまたはパネルシートの前記タッチセンサシートとの接着面は、密着される必要がある部分のみが周囲から凸状に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作パネルまたはパネルシートの静電容量方式タッチセンサシートとの接着面を、密着させる必要がある部分のみを周囲から凸状に構成しているため、接着面全体を密着させる場合に比べ、密着させる必要がある部分(信号を出力する部分)のみをより確実に密着させることができる。従って、静電容量方式のタッチセンサシートを用いた場合にあって、誤検知等を確実に防止することが可能となる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記パネルシートに印刷されている前記スイッチ機能および意匠の一部は、周囲と同色または類似色とされ、バックライトの点灯により表示が現れるようにされていることを特徴とする。
本発明によれば、パネルシートに印刷されているスイッチ機能および意匠の一部が、周囲と同色または類似色とされ、バックライトの点灯により表示が現れるように構成されているため、印刷されているスイッチ機能および意匠の一部は、キーオフ時(バックライト消灯時)、表示されずインパネと同化されているが、キーオン(バックライト点灯)することによって表示が現れるようになる。従って、操作装置にウェルカムアクションによる高機能感を付加することができる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記操作パネルおよび前記パネルシートの操作部は、周囲に対して凸状または凹状に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作部を周囲に対して凸状または凹状に構成しているため、操作パネルまたはパネルシート上での操作部の位置を明確化することができる。従って、タッチ操作に対する操作性を向上することができる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記操作装置は、操作部にタッチした時間の長さに応じて操作の変化量が変化されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作部にタッチした時間の長さに応じて操作の変化量が変化されるように構成されているため、操作部に対するタッチ時間を変えて、例えば操作部に長くタッチすることにより、連続して操作内容を変化させることが可能となる。従って、操作内容を変更するために操作部に対して複数回繰り返しタッチする必要がなくなる等、操作性を向上することができる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上述のいずれかの車両空調装置用操作装置において、前記操作装置は、操作部をタッチ操作したとき、操作音が発生されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作部をタッチ操作したとき、操作音が発生されるように構成されているため、操作部にタッチしたときに発生される音によって操作したことを実感することが可能となる。従って、実際にノブやボタン等を回転あるいは押圧せずとも、音と表示部の変化の双方によって操作感を体得することができる。
さらに、本発明の車両空調装置用操作装置は、上記の車両空調装置用操作装置において、前記操作音は、所定時間だけ遅延して発せられるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作音が所定時間だけ遅延して発せられるようにされているため、操作音として、例えば実際にボタンを押したときのようなスイッチ音を一瞬遅延して発することにより、実際にボタンを押圧操作したときのような感覚を得ることができる。これによって、操作感を向上することができる。
本発明によると、操作ノブや押しボタンスイッチ等を無くして操作装置の部品点数を削減し、その構成をシンプル化することができるとともに、操作装置を小型化しコンパクトに構成することができる。また、スイッチ機能および意匠をパネルシートに印刷することによって、従来のような塗装のレーザーカット処理や2色成形が不要となるため、操作装置を安価に製造することができる。更に、タッチセンサシートに直接タッチまたは押圧したりせず、操作パネルまたはパネルシートを介して操作するようにしているため、外力に対する耐久性を高めることができる。また、パネルシートに印刷されているスイッチ機能および意匠の一部に対して、透明または半透明で光が透過可能とされているタッチセンサシートを介して光を透過するようにしているため、スイッチの機能および意匠の視認を容易化し、操作性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両空調装置用操作装置の分解斜視図である。 図1に示す車両空調装置用操作装置のコントロールボックス内部をA矢視方向から見た部分斜視図である。 図1に示す車両空調装置用操作装置のB−B断面相当図である。 本発明の第2実施形態に係る車両空調装置用操作装置の図1のB−B断面相当図である。 本発明の第3実施形態に係る車両空調装置用操作装置の操作部の異なる構成例の断面図(A)および(B)である。 本発明の第4実施形態に係る車両空調装置用操作装置の部分断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
車両空調装置用操作装置1は、表面側が操作パネル2とされたフロントケース3と、リアケース4とを一体に結合して構成されるコントロールボックス5を備えている。コントロールボックス5は、アクリルやポリカーボネート(PC)等の透明部材によって構成することができる。
コントロールボックス5のフロントケース3内には、LEDやランプ等のバックライトを構成する光源6や制御回路7等が実装されている基板8が設置されているとともに、その前面側に光源(バックライト)6からの光を拡散する光拡散板9が設置され、それらの背面側がリアケース4によって密閉された構成とされている。
フロントケース3の表面側には、スイッチ機能および意匠10等が印刷されているパネルシート11がその全表面にわたって貼り付けまたはインサート成形されている。パネルシート11は、ポリエチレンテレフタート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂シートよって構成されており、スイッチ機能および意匠10の一部のみが光を透過可能に印刷されている。また、このスイッチ機能および意匠10の一部は、周囲と同色または類似色とされており、バックライトを構成する光源6の点灯によりその光を透過して表示だけが現れるようにされている。
また、フロントケース3の内面側には、タッチセンサシート(タッチパネル)12が貼り付けられ、操作パネル2が構成されている。つまり、タッチセンサシート12には、パネルシート11に印刷されているスイッチ機能および意匠10等に指等でタッチすることにより、フロントケース3を介して操作情報が入力されるように構成されている。このタッチセンサシート12として、以下のような方式のタッチセンサシート12を用いることができる。
(1)物体(指等)がセンサ電極に接近すると、電極の静電容量が変化することにより接近する指等を検出する静電容量方式のタッチセンサシート。
(2)振動子によりパネル表面に表面弾性波を与え、タッチするとその部分での表面弾性波の振動が指に吸収されることを利用して送信からの時間比率で振動が伝わらなかった位置を検出する表面弾性波方式のタッチセンサシート。
(3)タッチした時に発生する表面振動を利用してタッチ位置を検出する音響パルス認識方式のタッチセンサシート。
これらのタッチセンサシート12は、図2に示されるように、コントロールボックス5(フロントケース3)の内部側の4コーナー部に設けられている位置決め部材13によって貼り付け位置を合わせて貼り付けられるように構成されている。また、タッチセンサシート12は、光源(バックライト)6から光拡散板9を介して照射される光を透過できるように透明または半透明のシートとされている。
また、上記操作装置1によって操作された空調装置の操作状態は、車室内のインストルメントパネル(インパネ)上の別の位置に設置されている液晶ディスプレイ(LCD)や蛍光表示管(VFD)等により構成されている表示部(図示省略)に表示され、乗員が目視により視認可能とされている。なお、この表示部として、例えばナビゲーションシステムのディスプレイ部を利用することができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
空調装置を運転操作する際には、コントロールボックス5の表面側に貼り付けまたはインサート成形されているパネルシート11上の任意のスイッチ機能および意匠10をタッチ操作する。この操作による情報がコントロールボックス5のフロントケース3を介して静電容量方式、表面弾性波方式または音響パルス認識方式等からなるタッチセンサシート12に入力される。タッチセンサシート12に入力された操作情報は基板8上の制御回路に送信され、必要な回路、アクチュエータを介して空調装置側の機器を作動させる。これによって、車室内を所望の状態に空調することができる。
このように、車両空調装置を操作する操作装置1に対して静電容量方式、表面弾性波方式または音響パルス認識方式等のタッチセンサシート12を用いることにより、該操作装置1を表面側が操作パネル2とされたコントロールボックス5と、その外面側に貼り付けまたはインサート成形されたパネルシート11と、操作パネル2(フロントケース3)の内面側に貼り付けられたタッチセンサシート12とによって構成することができる。このため、操作ノブや押しボタンスイッチ、あるいはその回転量を検出するエンコーダやボリューム等の素子を不要として操作装置1の部品点数を大幅に削減し、その構成をシンプル化することができるとともに、操作性を格段に向上することができ、更には操作装置1を小型化しコンパクトに構成することができる。
また、スイッチ機能および意匠10をパネルシート11に印刷することによって、従来のような塗装のレーザーカット処理や2色成形等の複雑な製造工程を不要にすることができる。このため、操作装置1の製造コストを大幅に低減することができる。さらに、タッチセンサシート12に対して直接タッチまたは押圧したりせず、操作パネル2(フロントケース3)またはパネルシート11を介して操作するようにしているため、外力に対する耐久性を高めることができる。
さらに、パネルシート11に印刷されているスイッチ機能および意匠10の一部に対して、透明または半透明で光が透過可能とされているタッチセンサシート12を介して光を透過するようにしているため、スイッチの機能および意匠10の視認を容易化し、操作性を向上することができる。特に、パネルシート11に印刷されているスイッチ機能および意匠10の一部を周囲と同色または類似色とし、光源(バックライト)6の点灯によってその表示が現れるようにしている。このため、パネルシート11に印刷されているスイッチ機能および意匠10の一部は、キーオフ時(バックライト消灯時)、表示されずインパネと同化されているが、キーオン(バックライト点灯)することによって表示が現れるようになる。従って、操作装置1に対してウェルカムアクションによる高機能感を付加することができる。
また、コントロールボックス5(フロントケース3)の内部側にタッチセンサシート12を貼り付け設置するため、貼り付け位置を設定する位置決め部材13を4コーナー部に設け、この位置決め部材13によりタッチセンサシート12を位置合せして貼り付けるようにしているため、物理的に連結されていないコントロールボックス5側の操作部とタッチセンサシート12の操作部とを確実に位置合せしてタッチセンサシート12を貼り付けることができる。従って、組み付け状態での校正を不要にすることができる。
さらに、操作装置1による空調装置の操作状態は、インパネ上に別に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)、蛍光表示管(VFD)等の表示部に表示されるようになっているため、操作装置1側にバックライト以外のインジケータ用の照明や導光部材、遮光部材等を不要とすることができ、これにより、操作装置1の構成を簡素化することができる。例えば、表示部として、ナビゲーションシステムのディスプレイ部を利用することによって、インパネ上における表示部の設置スペースを削減することができる。
なお、上記実施形態においては、コントロールボックス5を構成しているフロントケース3の全表面にわたって、パネルシート11を貼り付けているが、フロントケース3の操作パネル面2を除く周囲面に光を透過不能な有色塗料を塗布する等の処理を施すことによって、パネルシート11の貼り付けは操作パネル面2のみとしてもよい。これは、光を透過可能なスイッチ機能および意匠10の一部以外からの光の漏洩を防止し、スイッチ機能および意匠10の視認性低下を抑制するためである。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、パネルシート11の貼り付け位置が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図4に示されるように、コントロールボックス5を構成しているフロントケース3の内面側の全面にわたって、スイッチ機能および意匠10が印刷されたパネルシート11を貼り付けまたはインサート成形しており、該パネルシート11の内面側にタッチセンサシート(タッチパネル)12が貼り付けられた構成とされている。
上記のように、コントロールボックス5を構成しているフロントケース3の内面側にパネルシート11を貼り付けまたはインサート成形し、その内面にタッチセンサシート12を貼り付けた構成とすることによっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本実施形態の場合、コントロールボックス5の操作側の表面がフロントケース3自体となるため、外力に対しての耐久性を更に高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、操作部15の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、コントロールボックス5を構成している操作パネル2(フロントケース3)またはパネルシート11の操作部15となる部位(スイッチ機能および意匠10が施されている部位またはその部位に隣接する部位)を周囲よりも凸状(図5(A)参照)または凹状(図5(B)参照)に構成している。
このように、操作部15を周囲に対して凸状または凹状とすることによって、操作パネル2(フロントケース3)またはパネルシート11上での操作部15の位置を明確化することができる。このため、タッチ操作に対する操作性を向上することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、静電容量方式のタッチセンサシート12を用いた場合の貼り付け構造が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態は、図6に示されるように、静電容量方式のタッチセンサシート12を用いた場合において、操作パネル2(フロントケース3)またはパネルシート11の内面に貼り付けられるタッチセンサシート12が、操作パネル2(フロントケース3)またはパネルシート11の内面に確実に密着されて貼り付けられるようにするため、操作パネル2またはパネルシート11の内面(接着面)側に、必ず密着される必要がある部分(信号を出力する部分)16を周囲から凸状に形成した構成としている。
このように、操作パネル2またはパネルシート11の静電容量方式タッチセンサシート12との接触面に、密着させる必要がある部分16のみを周囲から凸状に設けた構成とすることにより、接着面全体を密着させる場合に比べ、必ず密着させる必要がある部分16のみを、空気等の封入を防止してより確実に密着させることができる。従って、静電容量方式のタッチセンサシート12を用いた場合にあって、信号の誤検知等を確実に防止することが可能となる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、タッチ操作方式としたことに伴う以下の付加機能を追加している点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
(1)例えば、操作部15等にタッチした時間の長さに応じて操作の変化量が変化されるように構成する。
このように、操作部15等にタッチした時間の長さに応じて操作の変化量が変化されるように構成することにより、操作部15に対するタッチ時間を変えて、例えば操作部15に対して長くタッチすることで連続して操作内容を変化させることが可能となる。これによって、操作内容を変更するために操作部に対して複数回繰り返しタッチする必要がなくなる等、操作性を向上することができる。
(2)例えば、操作部15等をタッチ操作したとき、スイッチの機械的動作音(スイッチ音)等の操作音が発生されるように構成する。
このように、操作部15をタッチ操作したとき、操作音が発生されるように構成することにより、操作部15にタッチしたときに発生されるスイッチ音等の音を介して操作を実感することが可能となる。これによって、実際にノブやボタン等を回転あるいは押圧せずとも、音と表示部の変化の双方で操作感を体得することができる。
(3)上記操作音が所定時間だけ遅延して発せられるように構成する。
このように、操作音が所定時間だけ遅延して発せられるようにすることにより、操作時から一瞬遅延して発せられる、例えば実際にボタンを押したときのような機械的スイッチ音を介してボタンを押圧操作時の感覚を得ることができる。これによって、操作感を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、コントロールボックス5やパネルシート11について、構成材料の一例を示したが、例示した材料に限定されるものではないことはもちろんである。また、パネルシート11に印刷されているスイッチ機能および意匠10は、単に一例が図示されているにすぎず、様々なデザインに変更できることは云うまでもない。
1 車両空調装置用操作装置
2 操作パネル
5 コントロールボックス
6 光源(バックライト)
10 スイッチ機能および意匠
11 パネルシート
12 タッチセンサシート
13 位置決め部材
15 操作部
16 密着させる必要がある部分

Claims (10)

  1. 表面側が操作パネルとされたコントロールボックスと、
    スイッチ機能および意匠が印刷され、前記操作パネルの外面側または内面側に貼り付けまたはインサート成形されたパネルシートと、
    前記操作パネルの内面側に貼り付けられたタッチセンサシートと、を備え、
    前記タッチセンサシートは、透明または半透明で光が透過可能とされているとともに、前記パネルシートは、前記スイッチ機能および意匠の一部が光を透過可能に印刷されていることを特徴とする車両空調装置用操作装置。
  2. 前記コントロールボックスの内部側には、前記タッチセンサシートの貼り付け位置を決める位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両空調装置用操作装置。
  3. 前記操作装置による操作状態は、別個に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)、蛍光表示管(VFD)等の表示部に表示可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両空調装置用操作装置。
  4. 前記タッチセンサシートは、静電容量方式、表面弾性波方式、または音響パルス認識方式のいずれかとされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両空調装置用操作装置。
  5. 前記タッチセンサシートが静電容量方式とされた場合、前記操作パネルまたはパネルシートの前記タッチセンサシートとの接着面は、密着される必要がある部分のみが周囲から凸状に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両空調装置用操作装置。
  6. 前記パネルシートに印刷されている前記スイッチ機能および意匠の一部は、周囲と同色または類似色とされ、バックライトの点灯により表示が現れるようにされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両空調装置用操作装置。
  7. 前記操作パネルおよび前記パネルシートの操作部は、周囲に対して凸状または凹状に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車両空調装置用操作装置。
  8. 前記操作装置は、操作部にタッチした時間の長さに応じて操作の変化量が変化されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両空調装置用操作装置。
  9. 前記操作装置は、操作部をタッチ操作したとき、操作音が発生されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の車両空調装置用操作装置。
  10. 前記操作音は、所定時間だけ遅延して発せられるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の車両空調装置用操作装置。
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