JP2010178629A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】使用環境が厳しい釣場で使用されても回転性能を良好に保ち、製造時やメンテナンス時において作業性の良好なシール構造を組み込んだ魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、駆動部(ピニオンギヤ)7と、駆動部7との間に配設される軸受6Aと、軸受6Aをシールするように配設される磁気シール機構30とを備えている。磁気シール機構30は、磁石31と、駆動部7に嵌合され、磁石との間で磁気回路が形成される長さを有する筒状の磁性体33と、磁石と筒状の磁性体との間に保持される磁性流体35と、を備え、少なくとも磁石31と筒状の磁性体33を、磁性流体35を保持した状態で駆動部7に対して装着可能としたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、リール本体に設けた巻き取り駆動機構に連結されるハンドルの回転操作で回転駆動する駆動軸の支持構造に特徴を有する魚釣用リールに関する。
通常、魚釣用リールは、ハンドルを回転操作することで、動力伝達機構を介して釣糸をスプールに巻回するよう構成されている。動力伝達機構には、ハンドルの回転操作に伴って回転駆動される駆動軸が設けられており、一般的に駆動軸は、リール本体に設けたボールベアリング(軸受)を介して回転自在に支持されている。
ところで、魚釣用リールを実際の釣場で使用する際には、リール本体に海水、砂、異物等が付着し易いという特有の問題があり、これらは、リール本体外部の隙間を介して内部に侵入し、前記駆動軸を支持するボールベアリングに付着・侵入してしまう。そして、ボールベアリングに海水、砂、異物等が付着したり侵入すると、ボールベアリングが腐食したり、回転性能が低下してしまう。
このような問題の対策として、ボールベアリングに近接する駆動軸の外周に、弾性材からなるシール部材を接触させてボールベアリングの防水、防塵を図ることが一般的に行われているが、弾性材からなるシール部材の接触圧の影響で駆動軸の回転性能を低下(フリー回転性能の低下)させてしまう問題が指摘されている。
そこで、駆動軸(一体化するスプール等)の回転性能を低下させることなく、ボールベアリングの防水・防塵を図る構成として、例えば、特許文献1には、磁気回路を構成する磁気保持リングとスプール軸(駆動軸)との間に磁性流体を保持してシールしたものが開示されている。
特開2003−319742号
上記した公知技術におけるシール構造は、フレームの側方に装着される側カバーに形成したボス部内部の軸受の軸方向外側に、磁石を挟持した一対の磁気保持リングが固定されてスプール軸との間に形成される磁気回路中に、磁性流体を保持する構造である。
このようなシール構造では、リール製造時、及びメンテナンス時におけるスプール着脱作業を行う際に、磁気保持リングに対してスプール軸が軸方向に移動することで、磁性流体がスプール軸の軸方向移動に伴って取り除かれる可能性がある。すなわち、磁性流体の保持状態が維持、安定しないため、シール性が低下する可能性があり、また、スプールを組み込んだ後に、外部から磁性流体を所定部位へ注入することは構造的に難しいという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、使用環境が厳しい釣場で使用されても回転性能を良好に保ち、製造時やメンテナンス時において作業性の良好なシール構造を組み込んだ魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする構成において、前記リール本体は、駆動部と、前記駆動部との間に配設される軸受と、前記軸受をシールするように配設される磁気シール機構とを備えており、前記磁気シール機構は、磁石と、前記駆動部に嵌合され、前記磁石との間で磁気回路が形成される長さを有する筒状の磁性体と、前記磁石と筒状の磁性体との間に保持される磁性流体と、を備え、少なくとも前記磁石と筒状の磁性体を、前記磁性流体を保持した状態で前記駆動部に対して装着可能としたことを特徴とする。
上記した魚釣用リールの構成によれば、磁気シール機構を構成する磁石と筒状の磁性体が、磁性流体を保持した状態で駆動部に対して装着可能に構成されているため、例えば、リールの製造時やメンテナンス時において、駆動部を着脱作業する際、磁気シール機構を構成する磁性流体の保持状態の維持を図りながらの作業が可能となる。すなわち、磁性流体を流出させずに、製造、メンテナンスが行えるため、作業性の向上を図ることが可能となる。
なお、上記した構成において、駆動部には、両軸受リールのスプール軸のように回転する駆動軸、スピニングリールのスプール軸のように軸方向に摺動する駆動軸、或いは、そのような駆動部と共に一体回転したり一体摺動する部材(例えば、カラー部材)等が含まれる。また、軸受は、前記駆動軸とリール本体(リール本体とは別体でリール本体内に装着される支持部や保持部等を含む)との間に介在されていても良いし、そのようなリール本体と筒状の磁性体との間に介在されたものであっても良い。
本発明によれば、使用環境が厳しい釣場で使用されても回転性能を良好に保ち、製造時やメンテナンス時において作業性の良好なシール構造を組み込んだ魚釣用リールが得られる。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態(スピニングリール)を示す図であり、内部構成を示した図。 図1に示す主要部の拡大図。 図2に示す構成において、ピニオンギヤ部分に設置される磁気シール機構部分の拡大図。 磁気シール機構が設置される箇所の分解図。 図2に示す構成において、ハンドル軸部分に設置される磁気シール機構部分の拡大図。 図5に示す構成において、磁気シール機構が設置される箇所の分解図。 図5に示す構成の変形例を示す図であり、磁気シール機構部分の拡大図。 図7に示す構成において、磁気シール機構が設置される箇所の分解図。 図2に示す構成において、ロータナット部分に設置される磁気シール機構部分の拡大図。 図9に示す構成において、ユニット化される部分を示す図。 本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態(両軸受型リール)を示す図であり、内部構成を示した図。 図11に示す構成において、ハンドル軸の右カバー側に設けられる軸受部分に設置される磁気シール機構を拡大して示す図。 図12に示す構成において、ハンドル及び操作体を取り外した状態を示す図。 磁気シール機構が設置される箇所の分解図。 図11に示す構成において、スプールを装着したスプール軸の右側板側に設置される軸受部分に設置される磁気シール機構を示す図。 スプール軸と共にユニット化されている磁気シール機構を示す図。 磁気シール機構部分の拡大図。 図11に示す構成において、スプールを装着したスプール軸の左側板側に設置される軸受部分に設置される磁気シール機構を示す図。 図17に示す磁気シール機構の変形例を示す図。 図19に示す構成において、ユニット構造体を示す図。 図20に示すユニット構造体の変形例を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る魚釣用リールの実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、内部構成を示す図、図2は、図1に示す主要部の拡大図である。
本実施形態の魚釣用リールは、特に海水等が浸入し易い磯場等で使用されるロータブレーキ方式のスピニングリールとして構成されている。
スピニングリールのリール本体1には、ハンドル軸2が軸受3A,3Bを介して回転可能に支持されており、ハンドル軸2の端部には、巻き取り操作されるハンドル2Aが装着されている。前記軸受3A,3Bは、リール本体1とハンドル軸2との間に設置されており、ハンドル軸2をリール本体1に対して回転可能に支持している。
本実施形態のハンドル軸2には、ドライブギヤ4が一体回転可能となるように外嵌されており、前記軸受3A,3Bは、ドライブギヤ4に一体形成される筒軸部(駆動部)4aとリール本体1との間に設置されて、ハンドル軸2を回転可能に支持している。この場合、駆動部となる前記筒軸部4aには、軸受3A,3Bに隣接して、後述する磁気シール機構30Aが配設されている。
前記ハンドル軸2に一体回転可能に外嵌されるドライブギヤ4には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延出し、軸受6A,6Bを介して回転可能に支持されたピニオンギヤ(駆動部)7の歯部7Aが噛合している。ピニオンギヤ7の先端部には、ロータナット8を螺合することで、ベール9aおよび釣糸案内装置9bを備えたロータ9が一体回転するように取り付けられている。
この場合、駆動部となる前記ピニオンギヤ7には、軸受6Aに隣接して、後述する磁気シール機構30が配設されている。軸受6Aは、後述するように、リール本体1の前端側中央領域に形成された環状凹所1A内に設置され、この状態でシール機構30が設置されるようになっている。
前記ピニオンギヤ7は、軸方向に沿って貫通しており、その内部には、先端に釣糸が巻回されるスプール10を保持したスプール軸(駆動部)11が挿通されている。このスプール軸11の基端側には、公知のオシレーティング機構(図示せず)が連結されており、前記ハンドル軸2がハンドル2Aの回転操作によって回転されたとき、スプール軸11は軸方向に沿って往復駆動される。この場合、スプール軸11には、前記ロータ9をピニオンギヤ7に固定するロータナット8を回転可能に支持するように、ロータナット8との間に軸受13が介在されている。詳細には、スプール軸11は、ピニオンギヤ7の先端縁に設置されるカラー部材(非磁性部材で構成される)15に挿通されており、軸受13は、カラー部材15とロータナット8との間に介在されている。前記カラー部材15は、例えば、アルミニウム合金や合成樹脂材(例えば、POM材)等で形成され、スプール軸11の外周に回転かつ摺動可能に嵌合されており、軸受13の内輪内周に多少圧入ぎみで嵌入される。そして、カラー部材15には、前記軸受13に隣接して、後述する磁気シール機構30Bが配設されている。
上記した構成により、ハンドル2Aを回転操作すると、前記オシレーティング機構を介してスプール10が前後に往復動し、かつロータ9がドライブギヤ4およびピニオンギヤ7を介して回転駆動するため、スプール10には、釣糸案内装置9bを介して釣糸が均等に巻回される。
また、前記リール本体1内には、ロータ9をフリー回転状態としていたときに魚が掛かって、ロータ9が釣糸放出方向へ回転したとき(逆回転したとき)、ロータ9に対して制動力を付与する公知の制動機構20が配設されている。
前記制動機構20は、リール本体1に一体的に固定される支持部材21に、軸受22を介して回転自在に配されたブレーキロータ23と、ブレーキロータ23に対して軸方向に移動可能となるように一体回転可能に回り止め嵌合され、バネ24によって後方側に付勢された輪帯状の制動板25と、この制動板25を挟持するように配され、リール本体のフレームに支持された圧接片26aおよび圧接片26aに向けて摺動可能に支持されたブレーキシュー26bとを備えている。
前記ロータ9の内面にはラチェット9cが固定されており、このラチェット9cには前記ブレーキロータ23に回転可能に支持されたストッパ23aが係合可能に支持されている。また、ピニオンギヤ7には、フランジ27aが形成された筒部材27が外嵌されており、フランジ27aには、前記ストッパ23aに係合するフリクションスプリング28が保持されている。このフリクションスプリング28は、ロータ9が逆回転したとき、前記ストッパ23aをラチェット9cに係合させる機能を備えている。
そして、前記ロータ9が逆回転すると、フリクションスプリング28によって、前記ストッパ23aがラチェット9cと係合し、前記制動板25は、バネ24の付勢力による摩擦力によってブレーキロータ23と共に一体的に逆回転する。
前記ブレーキシュー26bは、前記リール本体1のリール取付脚部(図示せず)に対して回動操作可能に支持された操作レバー(図示せず)を牽引操作することで、圧接片26aに向けて移動可能となっており、これにより、ロータ9が逆回転したときに操作レバーを牽引操作することで、圧接片26aとブレーキシュー26bとの間で制動板25を挟持してロータ9に対して所望の制動力を付与することが可能となっている。
次に、上記したように構成されるスピニングリール内に配設される磁気シール機構について説明する。
図3は、図1及び図2に示す構成において、駆動部となるピニオンギヤ7に配設される磁気シール機構30を拡大して示す図であり、図4は、磁気シール機構30が設置される箇所の分解図である。なお、本実施形態では、ピニオンギヤ7を支持する軸受6A,6Bの内、軸受6Aに隣接して磁気シール機構30を配設している。
上記したピニオンギヤ7は、非磁性材料(例えば、銅合金、アルミ合金等)によって形成されており、ピニオンギヤ7をリール本体1に対して回転可能に支持する軸受6Aは、磁気シール機構30によってシールされた状態にある。
前記磁気シール機構30は、ピニオンギヤ7を所定の隙間をおいて囲繞するように配される磁石31と、これを保持する保持部材(磁気リング)32と、ピニオンギヤ7の筒部7Bに嵌合され(本実施形態では外嵌されている)、少なくとも保持部材32と対向する長さを有する筒状の磁性体33と、磁石31と筒状の磁性体33との間に保持される磁性流体35と、を備えて構成されている。
この場合、本実施形態における磁石31は、ピニオンギヤ7を挿通させるように、所定の厚さを具備してリング状に形成されており、保持部材32は、そのように形成された磁石31を挟持して保持するようにリング状に構成されている。なお、保持部材32は、前記リング状の磁石31を挟持して保持し、かつ、その内側に周方向に沿って凹所31Aが生じるように形成されており、後述するように、リール本体1(支持部材21)の所定の箇所に対して取着されている。また、リング状の磁石31を挟持して保持する保持部材32は、磁気シール機構30が設置されて軸受6Aをシールしている状態では、筒状の磁性体33の外表面に対して、僅かな隙間G(0.1〜0.5mm程度)が生じるように構成されている。なお、後述するように、磁石31と保持部材32は、磁性流体35を保持した状態で取扱うことが可能となっており、この状態(リール本体に対して着脱できる状態)では、保持部材32の一部は、磁石31と筒状の磁性体33との間に作用する吸引力によって、筒状の磁性体の外面に接触している。
前記筒状の磁性体33は、鉄系の材料、例えば、鋼材、SUS430、SUS440C、SUS630等によって形成されており、これにより、前記磁石31によって、これを保持する保持部材32、及び筒状の磁性体33の間には磁気回路が形成されるようになっている。なお、筒状の磁性体33の長さについては、上記した磁気回路が生じる程度の長さ(磁性流体を安定して保持できる程度の長さ)を有していれば良く、保持部材32がカバーされるように、保持部材の軸方向の長さよりも、多少長く形成されている。
前記磁性流体35は、例えばFe34 のような磁性微粒子を、界面活性剤及びベースオイルに分散させて構成されたものであり、粘性があって磁石を近づけると反応する特性を備えている。このため、磁性流体35は、図3に示すように、磁石31、これを保持する保持部材32、及び筒状の磁性体33で構成される磁気回路によって、前記凹所31A内及び隙間G内に安定して保持され、軸受6Aをシールするようになっている。
上記したように構成される磁気シール機構30は、少なくとも磁石31と筒状の磁性体33が、磁性流体35を保持した状態で駆動部であるピニオンギヤ7に対して装着可能に構成されている。
本実施形態では、磁石31、これを保持する保持部材32、及び筒状の磁性体33が、磁性流体35を保持した状態で、ピニオンギヤに対して装着可能に構成されている。すなわち、磁気シール機構30は、筒状の磁性体33と共に、磁石31を保持した保持部材32が配設された状態で一体的に取扱いできるように構成されている。この際、磁石31と筒状の磁性体33は、磁石31の磁力によって吸着するため、磁気シール機構30を軸受6Aに対して設置する前では、円周方向にわたって、保持部材32の所定の範囲が筒状の磁性体33の外周面に接触した状態となっている。
なお、磁性流体35は、図4に示すように、保持部材32の所定の範囲が筒状の磁性体33の外周面に接触した状態で予め凹部31A内に充填しておいても良いし、或いは磁気シール機構30を軸受6Aに設置した後に、凹部31A内に充填するようにしても良い。図4に示す構成では、予め磁性流体35が充填されており、このシール機構30(保持部材32の一側面32a)を、非磁性のワッシャ36を介在させて軸受6Aの露出面側に対して当て付けるようにしている。
そして、前記支持部材21を磁気シール機構30の上方側から被せ、これをリール本体1に対してビス1Bによって固定する。前記支持部材21の裏面には、保持部材32の他側面32bを密着嵌合させる凹所21a、及び前記環状凹所1Aを形成する円筒突部1Cを嵌め込む円周壁21bが形成されており、支持部材21をリール本体1に対してビス1Bによって固定すると、保持部材32の他側面32bが凹所21aに密着する。
このとき、筒状の磁性体33は、支持部材21の開口部21cから突出しており、その上方側から前記筒部材27をピニオンギヤ7に対して嵌め込むことで、筒状の磁性体33の一端が筒部材27の端面に当て付けられ、かつ他端が軸受6A(内輪部分)に当て付けられ、これにより磁気シール機構30の位置決めがなされる。そして、磁気シール機構30の位置決めがなされると、保持部材32は、筒状の磁性体33の外周面に対して全周に亘って僅かな隙間Gが生じるようになり、この隙間Gには、磁性流体35が、全周に亘って充填され、軸受6Aをシールするようになる。
前記筒状の磁性体33は、軸受6Aに対するシール性が高まるように、非磁性のピニオンギヤ7に対して回り止め嵌合されることが好ましい。すなわち、筒状の磁性体33がピニオンギヤ7と一体回転するように回り止め嵌合していることで、筒状の磁性体33の内周とピニオンギヤ7の外周との間に水分等が伝わることを効果的に抑制することが可能となる。
また、このような構成では、更に、ピニオンギヤ7の外周に周溝7aを形成し、この周溝7aに、筒状の磁性体33との間でシールが成される弾性材からなるシール部材37を配設しておくことが好ましい。本実施形態では、シール部材37はゴム材からなるOリングとして構成されており、このようなシール部材37を配設しておくことで、より確実なシール構造を得ることが可能となる。なお、シール部材37については、Oリング以外にも、上記した磁気回路が構成されていることから、磁性流体によって構成することも可能である。
上記したように構成される磁気シール機構30を配設したことにより、以下のような作用、効果が得られるようになる。
磁気シール機構30は、磁気回路によって磁性流体35を保持し、軸受6Aをシールする構成であり、従来の弾性材からなるシール部材を駆動部と接触させてシールする構成ではないため接触圧が低減され、ピニオンギヤ7の回転性能を低下させてしまうようなことはない。
また、上記したように、筒状の磁性体33を配設したことにより、ピニオンギヤ7を鉄系材料のような磁性体で形成する必要がなくなり、腐食することのない材料(例えば銅合金)、或いは軽量化が図れる材料(例えばアルミ合金)を使用することが可能となる。このため、材料選択の余地が広がると共に、上記した磁性流体35により確実なシール効果が得られることから、軸受6Aやピニオンギヤ7に、腐食防止の表面処理等をする必要がなくなって、コストを削減することが可能となる。
また、そのような表面処理等を施す必要がなくなるため、精度が低下するようなことが無くなり、キャスティング時や釣糸巻き取り時に異音等が発生することを防止することが可能となる。
そして、上記した磁気シール機構30は、保持部材32に保持される磁石31と筒状の磁性体33が、磁性流体35を保持した状態でピニオンギヤ7に対して装着可能となっているため、例えば、リールの製造時やメンテナンス時において、ピニオンギヤ7を着脱作業する際、磁気シール機構を構成する磁性流体35の保持状態が維持され(磁性流体が流出するようなことがない)、作業性の向上を図ることが可能となる。また、筒状の磁性体33、磁石31を保持した保持部材32、及び磁性流体35は、一体化された状態となっているため、取扱性の向上が図れると共に、磁気シール機構30部分を一体として、容易に交換作業等をすることも可能となる。
上記した実施形態において、磁気シール機構の構造については、適宜変形することが可能である。
例えば、保持部材32は、リング状の磁石を挟持、保持するように構成されていたが、保持部材の構造については適宜変形することが可能である。例えば、保持部材をリング状に構成しておき、その内周面に円周状の凹溝を形成して、その内部に円周方向に沿って所定間隔で複数の磁石を固着しても良い。すなわち、保持部材に対して、複数の磁石を、中心領域から径方向外方に向けて凹溝内に挿入し、固着する用にしても良い。このように構成することで、磁気回路を構成する磁石の簡略化が図れると共に、磁石の配置等に関して装着性の向上を図ることが可能となる。なお、このような構成では、筒状の磁性体33との間で、磁性流体35を保持できるような磁気回路が形成できれば、磁石の大きさ、形状、配置個数等、適宜変形することが可能である。
或いは、上記した筒状の磁性体については、以下のように構成しても良い。例えば、非磁性のピニオンギヤ7に対して、非磁性のカラー部材を回り止め固定しておき、この非磁性のカラー部材の外周面に、予め、磁性を有する素材で形成された筒状の磁性体(磁性カラー)を外嵌するようにしても良い。すなわち、非磁性のカラー部材及び筒状の磁性体(磁性カラー)を一体化した状態で、ピニオンギヤ7に対して外嵌するようにしても良い。
このような構成によれば、筒状の磁性体33の軽量化を図りながら磁気回路を形成できるのでシール性能の維持を図りながら駆動部の軽量化を効果的に行える。
また、このような構成では、筒状の磁性体を、予め、非磁性のカラー部材に被着した構成であっても良い。具体的には、非磁性のカラー部材を形成しておき、例えば、めっき、蒸着(物理的蒸着、化学的蒸着等)によって、磁性を有する材料を外周面に被着した構成であっても良い。
或いは、上記した保持部材32を設けることなく、磁石と筒状の磁性体で、磁気シール機構の一体化構造を構築することも可能である。例えば、上述した磁気回路を構成する磁石を保持部材に保持させるのではなく、直接、リール本体や支持部材に取着するようにしても良い。例えば、磁石を予めリング状に形成しておくと共に、その内周面に、磁性流体35を保持できるように、筒状の磁性体33の外周面に対向して周方向に沿う凹溝を形成することで、凹溝内に磁性流体35を保持することも可能である。
このように、磁気シール機構の構成要素を一体化する上で、保持部材を省略することが可能であり、構成を簡略化して、部品点数を削減することが可能となる。
上記したような磁気シール機構は、ピニオンギヤ7の軸受部分に限られず、様々な部分に設置することが可能である。本実施形態に係るスピニングリールでは、更に、ハンドル軸2に外嵌されて一体回転するドライブギヤ4の筒軸部(駆動部)4aとリール本体1との間に設置される軸受3A,3Bを、同様な構成の磁気シール機構(少なくとも筒状の磁性体と磁石が一体化されている磁気シール機構)30Aによってシールしている。
以下において、上記したピニオンギとは別の部分に設置される磁気シール機構の実施形態について説明する。なお、上記した磁気シール機構30と同様な機能を有する構成部材については同じ参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
図5及び図6は、図2に示す構成において、ハンドル軸部分に設置される磁気シール機構部分を示しており、図5は、その拡大図、図6は、図5に示す構成において、磁気シール機構が設置される箇所の分解図である。
上記したスピニングリールのハンドル軸2は、リール本体1に対して、左右の付け替えが可能となっており、ハンドル軸2の先端側には、リール本体の他方側からハンドル軸2を抜け止めするビス2aがスペーサ2bを介在させて螺入されるように雌ネジ部2eが形成されている。リール本体1の反ハンドル側には、カバー部材2cがリール本体に対して螺合されており、ビス2aを閉塞している。
従って、図2の構成においてハンドルを付け替える場合、カバー部材2cをリール本体1から外すと共に、ビス2aを緩めることで、ハンドル軸2を取り外す。そして、取り外したハンドル軸2を反対側から筒軸部4aに嵌合させ、さらにその反対側からスペーサ2bを介在させてビス2aを螺合させ、最終的にカバー部材2cを装着すれば良い。
前記磁気シール機構30Aは、上記した実施形態と同様、リング状の磁石31、これを保持する保持部材32、及び筒状の磁性体33が、磁性流体35を保持した状態で、筒軸部4aに対して装着可能に構成されている。すなわち、磁気シール機構30Aは、筒状の磁性体33と共に、磁石31を保持した保持部材32が配設されて一体化されている。この際、磁石31と筒状の磁性体33は、磁石31の磁力によって吸引作用を受けるため、磁気シール機構30を軸受3Bに対して設置する前では、円周方向にわたって、保持部材32の所定の範囲が筒状の磁性体33の外周面に接触した状態となっている。
磁性流体35は、図6に示すように、保持部材32の所定の範囲が筒状の磁性体33の外周面に接触した状態で所定の隙間に充填しておいても良いし、或いは磁気シール機構30Aを軸受3Bに設置した後に、所定の隙間に充填するようにしても良い。
そして、このように一体化された磁気シール機構30Aは、リール本体1(リール本体1に装着されて一体化されるカバー支持部材1d)とドライブギヤ4の筒軸部(駆動部)4aとの間で、筒軸部4a上に配設された軸受3Bをシールするように設置される。
前記ドライブギヤ4の筒軸部4aは、ドライブギヤ4と一体となって非磁性の材料で形成されており、この非磁性の筒軸部4aに対して、磁気シール機構30Aを構成する筒状の磁性体33が、ドライブギヤと一体回転可能となるように嵌合(外嵌)されている。この場合、筒状の磁性体33は、軸受3Bとハンドル軸2に形成される段部2hとの間で軸方向に移動できないように位置決め、保持される。
また、磁気シール機構30Aを設置するに際して、リール本体1(リール本体1と一体化されるカバー支持部材1d)との間で、シール性が高められるように、非磁性のワッシャを設置しても良い。図に示す構成では、磁石31を挟持、保持する保持部材32の一方に、リール本体1と一体化されるカバー支持部材1dとの間で複数枚の非磁性のワッシャ36a,36bを介在させており、他方に、非磁性のワッシャ36を介在させて軸受3Bに対して当て付けている。
上記したような磁気シール機構30Aにおいても、上記した実施形態と同様、ドライブギヤ4を磁性体で形成する必要がなく、軸受3Bを確実にシールすることが可能となる。また、上記した磁気シール機構30Aは、保持部材32に保持される磁石31と筒状の磁性体33が、磁性流体35を保持した状態で筒軸部4aに対して装着可能となっているため、例えば、リールの製造時やメンテナンス時において、筒軸部4aを着脱作業する際、磁気シール機構を構成する磁性流体35の保持状態が維持され(磁性流体が流出するようなことがない)、作業性の向上を図ることが可能となる。また、筒状の磁性体33、磁石31を保持した保持部材32、及び磁性流体35は、一体化された状態となっているため、取扱性の向上が図れると共に、磁気シール機構部分を一体として、容易に交換作業等をすることが可能となる。
図7及び図8は、上記した実施形態の変形例を示す図であり、図7は、磁気シール機構部分の拡大図、図8は、図7に示す構成において、磁気シール機構が設置される箇所の分解図である。
この変形例では、磁気シール機構30Aは、リール本体1に対してビス1hによって止着されるカバー支持部材1d´に対して予め組み込まれており、カバー支持部材と共に一体的にユニット化されている。
このような構成によれば、リール本体1に対して着脱される部材(支持部材)に対して、予め磁気シール機構がユニット化されているため、更に磁気シール機構の取扱性の向上が図れると共に、メンテナンス作業をより容易に行えるようになる。
なお、「支持部材」とは、基本となるリール本体に対して一体化される部材、着脱される部材、リール本体に組み込まれる構成部品等、磁気シール機構が組み込まれてユニット化される各種の部材が含まれる。また、このような構成においても、上記した実施形態と同様、磁気シール機構の構造については適宜変形することが可能である。
図9及び図10は、図2に示す構成において、ロータナット部分に設置される磁気シール機構部分を示しており、図9は、その拡大図、図10は、図9に示す構成において、ユニット化される部分を示す図である。
上記したように、スプール軸11には、ロータ9を固定するロータナット8を回転可能に支持するように、ロータナット8との間に非磁性部材(合成樹脂など)で構成されるカラー部材15を介在させて軸受13を設置しており、前記カラー部材15には、軸受13に隣接して、磁気シール機構30Bが配設されている。この場合、カラー部材15は、軸受13の内輪に、多少圧入ぎみで嵌入されている。
磁気シール機構30Bは、リング状の磁石31を保持(挟持)した保持部材32と、非磁性のカラー部材15の先端部分に嵌合され、少なくとも保持部材32との間で磁気回路が形成される長さを有する筒状の磁性体33と、リング状の磁石31と筒状の磁性体33との間に保持される磁性流体(図示せず)とを備えており、これらは、ロータナット8に形成される凹所8a内に配設されて、ロータナット(支持部材)と共にユニット化されている。
また、本実施形態では、筒状の磁性体33は、カラー部材15の先端部に外嵌されており、筒状の磁性体33が外嵌されていない部分の外周側に前記軸受13を配設している。前記カラー部材15の基端側は、径方向外方に向けて屈曲されており、この部分に軸受13の内輪を当て付け保持している。なお、ロータナット8には、凹所8aと連続して軸受13を設置する凹所8bが形成されており、凹所8bの段部に軸受13の外輪を当て付けて保持している。
上記した軸受13はロータナット8の凹所8b内に設置され、前記リング状の磁石31、及びこれを挟持した保持部材32は、ロータナット8の凹所8a内に設置され、この状態で、非磁性材料で構成される折曲部材39が取着される。折曲部材39は、ロータナット8のフランジ8cに対して弾性的に係止されるようになっており、これにより、軸受13、リング状の磁石31、これを挟持した保持部材32、及び非磁性のワッシャ36,36aがロータナット8に対して抜け止め保持される。
すなわち、ロータナット8のように、リール本体1に装着される部材(支持部材)についても、図10に示すように、上記したような軸受13を組み込んでおき、かつこの軸受13をシールする磁気シール機構30Bを構成するリング状磁石31、これを保持(挟持)した保持部材32、及び非磁性のワッシャ36,36aを一体化(ユニット化)することが可能となる。
このような構成のロータナット8は、スプール軸11に対してカラー部材15を嵌合してロータ9をピニオンギヤ7に回り止め嵌合した後、ピニオンギヤ7の先端に形成された雄ネジ部7dに螺入される。そして、前記リング状磁石31、これを挟持した保持部材32及び筒状の磁性体33の間に磁性流体を充填することで、軸受13を磁気シールすることが可能となる。もちろん、磁性流体は、予めロータナット8と共にユニット化された状態で充填しておいても良い。
上記した構成では、ロータナット8に、軸受13、並びに磁気シール機構を構成するリング状磁石31、これを挟持した保持部材32、及び非磁性のワッシャ36,36a等を組み込んでユニット化しているため、メンテナンス時など、ロータを着脱操作する際の取扱性の向上が図れるようになる。
なお、上記した構成では、カラー部材15を非磁性材料とし、ここに筒状の磁性体を外嵌したが、カラー部材そのものを磁性材料で構成しても良い。或いは、非磁性材料のカラー部材の先端外周面に、磁性を有する材料を被着する構成であっても良い。
以上、説明したような磁気シール機構は、スピニングリール内において、軸受が設置される様々な部分に配設することが可能である。例えば、上述した部分以外にも、図2に示すように、制動機構20が配設される軸受22の部分に設置しておいても良い。この部分に設置される磁気シール機構30Cは、非磁性の駆動部であるブレーキロータ23に、筒状の磁性体33を嵌合(内嵌)しておき、リール本体1に一体的に固定される支持部材21の軸受22の両サイドに、リング状磁石31、これを保持(挟持)した保持部材32、及び非磁性のワッシャ36,36a等が配設される。
このような構成においても、ブレーキロータ23を磁性材料で形成することなく、軸受22を磁気シールすることが可能となる。もちろん、磁気シール機構30Cは、上記した実施形態のように、その構成要素を一体化したり、支持部材21と共にユニット構造とすることが可能である。
次に、本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態について説明する。
上記した実施形態では、魚釣用リールとしてスピニングリールを例示したが、本発明は両軸受型リールに適用することも可能である。
図11は、本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態を示す図であり、内部構成を示した図である。
本実施形態に係る魚釣用リール(両軸受型リール)のリール本体51は、釣糸が巻回されるスプール55を回転可能に支持した左右側板51A,51Bを備えている。前記左側板51Aは、左フレーム52aと、この左フレーム52aを覆うように取着される左カバー53aとを備え、前記右側板51Bは、右フレーム52bと、この右フレーム52bを覆うように取着される右カバー53bとを備えている。
前記右側板51B側には、スプール55を回転駆動するためのハンドル57が設置されており、ハンドル57は、右側板51B内において、軸受56A,56Bを介して回転可能に支持されたハンドル軸57aの端部に装着されている。
また、前記スプール55は、左右側板51A,51Bに対して軸受58A,58Bを介して回転可能に支持されたスプール軸55aに固定されている。
そして、右フレーム52bと右カバー53bとの間に形成される空間部には、ハンドル57の回転駆動力を前記スプール55に伝達する公知の動力伝達機構60が設置されており、ハンドル57を巻き取り操作することで、動力伝達機構60を介してスプール55が回転駆動されるようになっている。
上記したように構成される両軸受型リール内に配設される磁気シール機構について説明する。
図12は、図11に示す構成において、駆動部となるハンドル軸の右カバー側に設けられる軸受部分に設置される磁気シール機構を拡大して示す図、図13は、図12に示す構成において、ハンドル及び操作体を取り外した状態を示す図、そして、図14は、磁気シール機構が設置される箇所の分解図である。
上記したハンドル軸57aは、上記した実施形態と同様、非磁性材料によって形成されており、右端部には、公知のドラグ機構70を構成する操作体71が螺合されている。この操作体71を回転操作すると、ハンドル軸57aに軸方向移動可能に一体回転可能に嵌合されたカラー部材である第1押圧体73が軸方向に移動し、皿バネ75を介して第2押圧体77を押圧し、摩擦部材78を所望の押圧力で押圧し、ハンドル軸57aと動力伝達機構60を構成するドライブギヤ61との間で制動力を生じさせる。
ハンドル軸57aの右端部は、リール本体51(リール本体を構成する右カバー53bに形成された円筒状支持部53c)に対して、軸受56Bによって回転可能に支持されている。
軸受56Bをシールする磁気シール機構30Dは、軸受56Bに対してハンドル側に設置されており、ハンドル軸57aを囲繞するように配されるリング状の磁石31と、これを保持(挟持)する保持部材32と、ハンドル軸57aに嵌合された第1押圧体73に一体回転可能に嵌合され(本実施形態では外嵌されている)、少なくとも保持部材32と対向する長さを有する筒状の磁性体33と、リング状の磁石31と筒状の磁性体33との間に保持される磁性流体(図示せず)と、を備えて構成されている。
この場合、前記筒状の磁性体33、磁石31、及び磁石31を挟持保持する保持部材32は一体化されており、更に、筒状の磁性体33の外周面に、軸受56Bの内輪内周を嵌合させ、外フランジ33dによって軸受56Bを当て付けて軸方向に抜け止め規制している。すなわち、これらの部材は一体化(ユニット化)されており、第1押圧体73に対して外嵌されると共に、円筒状支持部53cの内周部に装着できるよう構成されている。
前記筒状の磁性体33は、リング状の磁石31と保持部材32との間で磁気回路が生じる程度の長さ(磁性流体を安定して保持できる程度の長さ)を有していれば良い。また、一体化されるリング状の磁石31、これを挟持、保持する保持部材32は、いずれも前記円筒状支持部53cの内面に、軸受56Bと共に嵌合(内嵌)されるようになっており、保持部材32の一方は、円筒状支持部53cの内面に止め輪53dを介して抜け止め保持される非磁性のワッシャ36aによって抜け止めされ、保持部材32の他方は、非磁性のワッシャ36を介在させて軸受56Bに対して当て付けられている。
また、円筒状支持部53cの内周部には、ユニット化されて嵌入される軸受56Bの端面を当て付けて軸方向の移動を規制する段部53fが形成されており、前記止め輪53dと共に磁気シール機構30Dを軸方向規制し、第1押圧体73が軸方向移動しても追従して移動しないようになっている。
このような磁気シール機構30Dによっても、上記した磁気シール機構と同様、ハンドル軸57aを鉄系材料のような磁性体で形成する必要がなくなり、腐食することのない材料、或いは軽量化が図れる材料を使用することが可能となる。また、磁気シール機構の内、磁石31、筒状の磁性体33、磁石31を挟持保持する保持部材32、及び軸受56B(磁性流体35は予め充填されていても良いし、組み込んだ後に充填しても良い)が予め一体化されているため、組み込み時やメンテナンス時(着脱時)など、作業性を向上することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1押圧体73を磁性体で構成しても良い。このように構成することで、前記筒状の磁性体33が不要となり、ドラグ機構の押圧体としての機能と、磁気シール機構の筒状の磁性体としての機能を兼ね備えることが可能となる。或いは、第1押圧体73を支持部材として全体をユニット化しても良い。
図15は、図11に示す構成において、スプールを装着したスプール軸55aの右側板側に設置される軸受58B部分に設置される磁気シール機構30Eを示す図、図16は、スプール軸と共にユニット化されている磁気シール機構30Eを示す図、そして、図17は、磁気シール機構30E部分の拡大図である。
上記したスプール軸55aの右端部は、リール本体51(リール本体を構成する右フレーム52bに形成された円筒状支持部52d)に対して、軸受58Bによって回転可能に支持されている。
軸受58Bをシールする磁気シール機構30Eは、軸受58Bに対してスプール側に設置されており、リング状の磁石31と、これを保持(挟持)する保持部材32と、スプール軸55aに嵌合され(本実施形態では外嵌されている)、少なくとも保持部材32と対向する長さを有する筒状の磁性体33と、リング状の磁石31と筒状の磁性体33との間に保持される磁性流体(図示せず)と、を備えて構成されている。
この場合、図16に示すように、前記筒状の磁性体33、磁石31、及び磁石31を挟持保持する保持部材32は、磁性流体を保持した状態でスプール軸55aに装着可能となっている。詳細には、筒状の磁性体33は、内周突起33aがスプール軸55aに形成された断面非円形部55bに係合することで、回り止めされて圧入されており、筒状の磁性体33は、スプール軸55aに対して固定された状態となっている。すなわち、磁気シール機構30Eは、リール本体1に対して着脱されるスプール構成体100として、少なくとも磁気回路を形成する磁石31と筒状の磁性体33が、駆動部であるスプール軸55aと共に予めユニット化された状態となっている。
また、前記軸受58Bは、磁気シール機構30Eに隣接して、その内輪がスプール軸55aに対して嵌合されており、リール本体1からスプール構成体100を取り外すと、図16に示すように、スプールと共に一体的に磁気シール機構30E及び軸受58Bを、リール本体から取り外すことが可能となっている。
一方、スプール軸55aの左端部は、図11に示すように、リール本体51(左フレーム52aに形成された開口52cに嵌入される左カバー53aに形成された円筒状支持部53d)に対して、軸受58Aによって回転可能に支持されている。軸受58Aは、軸受58Aに対してスプール側に設置されている磁気シール機構30Fによってシールされており、この磁気シール機構30Fは、図18に示すように、リング状の磁石31と、これを保持(挟持)する保持部材32と、スプール軸55aに嵌合され(本実施形態では外嵌されている)、少なくとも保持部材32と対向する長さを有する筒状の磁性体33と、リング状磁石31と筒状の磁性体33との間に保持される磁性流体(図示せず)と、を備えて構成されている。
この場合、前記筒状の磁性体33、磁石31、及び磁石31を挟持保持する保持部材32は、磁性流体を保持した状態でスプール軸55aに装着可能となっており、詳細には、左カバーの円筒状支持部53dに嵌入されて、予め左カバー(支持部材)53aと共にユニット化されている。すなわち、リング状の磁石31、これを挟持、保持する保持部材32は、いずれも前記円筒状支持部53dの内面に、軸受58Aに隣接して嵌合(内嵌)されている。そして、保持部材32の一方は円筒状支持部53dの内面に止め輪53fを介して抜け止め保持される非磁性のワッシャ36aによって抜け止めされ、保持部材32の他方は、非磁性のワッシャ36を介在させて軸受58Aに対して当て付けられている。なお、軸受58Aは、磁気シール機構30Fを嵌入する前に、予め円筒状支持部53dに嵌入されており、左カバー53aに対して磁気シール機構30Fと共にユニット化されている。
前記左カバー53aは、スプール構成体100を左右フレーム間に装着した状態で、左フレーム52aに対して着脱可能となっており、左カバー53aは左フレーム52aに対して図18の矢印方向に装着される。左カバー53aを左フレーム52aに装着すると、筒状の磁性体33が左カバーと共に矢印方向に摺動し、先端がスプール軸55aに装着される止め輪リング55dに当て付けられると共に、スプール軸55aに形成された断面非円形部55cに対して内周突起33aが係合することで筒状の磁性体33は回り止め圧入される。この際、筒状の磁性体33は、他端が軸受58Aに当て付けられていることで位置決めがなされている。
上記したように構成される磁気シール機構30E,30Fを設置したことにより、スプール軸55aを鉄系材料のような磁性体で形成する必要がなくなり、腐食することのない材料、或いは軽量化が図れる材料を使用することが可能となる。このため、材料選択の余地が広がると共に、磁性流体により確実なシール効果が得られることから、軸受58A,58Bやスプール軸55aに、腐食防止の表面処理等をする必要がなくなって、コストを削減することが可能となる。
また、そのような表面処理等を施す必要がなくなるため、精度が低下するようなことが無くなり、キャスティング時や釣糸巻き取り時に異音等が発生することを防止することが可能となる。
そして、上記した磁気シール機構30Eは、駆動部であるスプール軸55a(スプール構成体100)にユニット化されており、磁気シール機構30Fは、支持部材である左カバー53aにユニット化されているため、例えば、リールの製造時やメンテナンス時において、スプール部分を組み込んだり取り外しするなどの作業をする際、磁気シール機構を構成する磁性流体の保持状態が維持され(磁性流体が流出するようなことがない)、作業性の向上を図ることが可能となる。また、筒状の磁性体33、磁石31を保持した保持部材32、及び磁性流体35は、一体化された状態となっているため、取扱性の向上が図れると共に、磁気シール機構部分を一体として、容易に交換作業等をすることも可能となる。
上記した磁気シール機構は適宜変形することが可能であり、例えば、以下のように、スプール軸に対して着脱可能なユニット体として構成することが可能である。
図19は、図17に示す磁気シール機構30Eの変形例を示す図であり、図20は、そのユニット構造体を示す図である。
この変形例の磁気シール機構30Eは、非磁性材料で形成され、スプール軸を挿通可能とする円筒部材(支持部材)40の基端側に内フランジ40aを形成しておき、この部分に軸受58Bを当て付け保持すると共に、前記円筒部40の内面に、リング状の磁石31と、これを保持(挟持)する保持部材32と、非磁性のワッシャ36,36aを止着し、さらに、その内側に筒状の磁性体33Aを圧入することで、磁気シール機構をユニット化している。この場合、筒状の磁性体33Aには、段部33d及び止め輪33eが設けられており、前記軸受58Bは所定の位置に嵌合、保持されている。また、円筒部材40の先端内面には、抜け止めリング40dが装着されており、磁気シール機構を円筒部材40に対して抜け止めしている。
そして、筒状の磁性体33Aと、保持部材32によって保持されるリング状の磁石31との間には、磁性流体(図示せず)が保持されており、図20に示す状態(ユニット構造体)で取扱い可能となっている。
このようなユニット構造体は、スプール軸55aの左側から円筒状支持部52dの内面に嵌め込んだ後、抜け止めプレート45を当て付けてビス止めすることで、所定の位置に設置することが可能となる。
このようにユニット化された磁気シール機構30Eによれば、取扱性の向上が図れると共に、組み込み性の向上が図れるようになる。
なお、上記したユニット構造体は、筒状の磁性体33A上に軸受58Bを支持していたが、図21に示すように、筒状の磁性体33を軸受58Bの内輪に当て付けて構成しても良い。
上記した構成において、筒状の磁性体は、非磁性のカラー部材に外嵌されたものであっても良いし、或いは、非磁性のカラー部材を形成しておき、この外周面に、例えば、めっき、蒸着(物理的蒸着、化学的蒸着等)により、磁性材を被着した構成であっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上述した構成の磁気シール機構は、各種の魚釣用リールの軸受部分に設置することが可能であり、対象となるリールの種別や、軸受が設置される部分については、特に限定されるものではない。
また、駆動部(駆動部に嵌合されるカラー部材などを含む)に対して嵌合される筒状の磁性体については、外嵌されるものであっても良いし、内嵌されるものであっても良く、磁気シール機構と共にユニット化される支持部材や駆動部については、リール本体に着脱可能なものや、予め一体化されていても良い。さらに、磁気シール機構を構成するに際して、磁性流体を保持する磁石の構成、及び磁石保持する構成の場合、その保持部材の形状等についても適宜変形することが可能である。もちろん、保持部材を設けることなく、直接、磁石をリール本体に取着する構成であっても良い。さらにまた、各図面に示した各構成部材については、適宜、組み合わせて実施することが可能である。
1,51 リール本体
2A,57 ハンドル
3A,3B,6A,6B 軸受
4 ドライブギヤ
4a 筒軸部
7 ピニオンギヤ(駆動部)
9 ロータ
10,55 スプール
11 スプール軸(駆動部)
13,22 軸受
15 カラー部材
30,30A〜30F 磁気シール機構
31 磁石
32 保持部材
33,33A 筒状の磁性体
35 磁性流体
56A,56B,58A,58B 軸受

Claims (5)

  1. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする魚釣用リールにおいて、
    前記リール本体は、駆動部と、前記駆動部との間に配設される軸受と、前記軸受をシールするように配設される磁気シール機構とを備えており、
    前記磁気シール機構は、磁石と、前記駆動部に嵌合され、前記磁石との間で磁気回路が形成される長さを有する筒状の磁性体と、前記磁石と筒状の磁性体との間に保持される磁性流体と、を備え、少なくとも前記磁石と筒状の磁性体を、前記磁性流体を保持した状態で前記駆動部に対して装着可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 少なくとも前記磁気回路を形成する磁石と筒状の磁性体を、支持部材に一体的にユニット化して前記駆動部に装着可能としたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記支持部材に、前記筒状の磁性体を回転可能に支持する前記軸受が一体的にユニット化されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 少なくとも前記磁気回路を形成する磁石と筒状の磁性体を、前記駆動部と共にユニット化したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  5. 前記筒状の磁性体は、非磁性の駆動部に対して回り止めされていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の魚釣用リール。
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