JP2010178197A - 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ - Google Patents

固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2010178197A
JP2010178197A JP2009020531A JP2009020531A JP2010178197A JP 2010178197 A JP2010178197 A JP 2010178197A JP 2009020531 A JP2009020531 A JP 2009020531A JP 2009020531 A JP2009020531 A JP 2009020531A JP 2010178197 A JP2010178197 A JP 2010178197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
reference signal
imaging device
solid
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009020531A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Murakami
雅史 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009020531A priority Critical patent/JP2010178197A/ja
Publication of JP2010178197A publication Critical patent/JP2010178197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】暗出力によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラを提供する。
【解決手段】複数の画素3を行列状に配列してなる撮像領域10と、参照信号RAMPを生成する参照信号生成部27と、画素3から出力された画素信号と参照信号生成部27により生成された参照信号RAMPとを比較するコンパレータ252と、入力されたクロックをカウントするカウンタ254と、カウントの開始からコンパレータ252が画素信号と参照信号RAMPとの一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するメモリ256と、入力されたデータに基づいてカウンタ254のカウント開始時期を変更し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期をずらすタイミング制御部20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置およびそれを用いたカメラに関し、特に、MOS型の固体撮像装置およびそれを用いたカメラに関する。
近年、MOS型固体撮像装置の信号読み出し方式について、様々なものが提案されている。
特許文献1に示された従来技術では撮像領域の中のある一行の画素を選択し、選択された画素でそれぞれ生じた画素信号を並列に複数の垂直信号線(「列信号線」とも称される)を介して読み出す列並列出力型のMOS型固体撮像装置が提案されている。また、各垂直信号線に対応してAD変換回路を設け、MOS型固体撮像装置の内部で画素信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するカラムAD型の固体撮像装置も提案されている。
特開2005−323331号公報
ところで、特許文献1に示された固体撮像装置では、画素から出力される画素信号に暗出力成分が含まれるが、画素信号をAD変換するカウンタの最大値はカウンタのビット数で制限される。従って、実際に画素で光電変換して得られた信号成分をAD変換して得られるデジタルデータは暗出力成分により減少する。その結果、特許文献1の固体撮像装置は、暗出力によりダイナミックレンジが低下するという課題を有している。
そこで本発明は、暗出力によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、時間の経過とともに値が単調に増加又は減少する参照信号を生成するステップと、前記画素から出力された画素信号と前記参照信号とを比較するステップと、カウンタに入力されたクロックをカウントするステップと、前記カウントの開始から前記画素信号と前記参照信号との一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するステップと、入力されたデータに基づいて前記カウンタのカウント開始時期を変更し、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期をずらすステップとを含むことを特徴とする。
また本発明は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、時間の経過とともに値が単調に変化する参照信号を生成する参照信号生成部と、前記画素アレイの各列に対応して配設され、対応する列の画素から出力された画素信号と前記参照信号生成部により生成された参照信号とを比較するコンパレータと、入力されたクロックをカウントするカウンタと、前記画素アレイの各列に対応して配設され、前記カウントの開始から対応する列のコンパレータが画素信号と参照信号との一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するメモリと、入力されたデータに基づいて前記カウンタのカウント開始時期を変更し、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期をずらすカウンタ制御部とを備えることを特徴とする固体撮像装置とすることもできる。ここで、前記データは、画素信号の読み出しモード、前記固体撮像装置の周囲温度、前記参照信号の値の変化率、前記画素に配設された増幅器のアナログゲイン、又は前記画素とコンパレータとの間に配設された増幅器のアナログゲインに関するデータであってもよい。
これにより、光が遮断された画素の画素信号のデジタルデータなどに基づいてカウンタのカウント開始時期を遅らせることで、画素信号に含まれる暗出力成分のカウント数を減らし、暗出力によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
また、前記データは、前記画素から出力された画素信号のデジタルデータのレベルに関するデータであり、前記カウンタ制御部は、前記画素から出力された画素信号のデジタルデータのレベルに応じて前記カウント開始時期を変更してもよい。
また、前記データは、遮光された画素信号のデジタルデータのレベルに関するデータであり、前記カウンタ制御部は、前記遮光された画素から出力された画素信号のデジタルデータのレベルに応じて前記カウント開始時期を変更してもよい。
また、前記カウンタ制御部は、前記画素から出力された画素信号のデジタルデータのレベルが高いほどカウント開始時期を遅らせてもよい。
また、前記カウンタ制御部は、長時間露光の読み出しモードの場合、画素混合モードの場合、前記周囲温度が高い場合、又は前記アナログゲインが高い場合、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期を遅らせてもよい。
また、前記カウンタ制御部は、撮像されるフレーム単位で、前記カウント開始時期を変更してもよい。
また、本発明は、上記固体撮像装置を備えるカメラとすることもできる。具体的に、映像データに信号処理を施す信号処理部と、信号処理の結果得られた映像データを記憶するメモリと、ゲインを決定する制御部と、光学レンズと、前記固体撮像装置とを備えることを特徴とするカメラとすることもできる。
本発明は、暗出力によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラを実現できる。
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して以下で詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置1の概略構成図である。
固体撮像装置(MOSイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ)1は、図1に示されるように、複数の画素3を行列状に配列してなる撮像領域(画素アレイ)10と、撮像領域10の周辺に配設された駆動制御部と、撮像領域10の画素3の各列に対応して配設された複数のカラムAD回路25により構成されたカラム処理部26と、DAC(Digital Analog Converter)27aを用いて所定変化率で時間の経過とともに単調に電圧値が変化する参照信号RAMPを生成する参照信号生成部27と、出力回路28とを備えている。
駆動制御部は、水平走査回路(列走査回路)12、垂直走査回路(行走査回路)14、およびタイミング制御部20から構成されている。タイミング制御部20は、本発明のカウンタ制御部の一例であり、端子5aを介して入力されたマスタクロックCLK0に基づいて種々の内部クロックを生成し、生成した内部クロックを固体撮像装置1内部の各回路に供給する。
各画素3は、垂直走査回路14から導出された行制御線15(V1、V2、・・・Vn)と、画素信号をカラム処理部26に伝達する垂直信号線19とに接続されている。垂直走査回路14は、タイミング制御部20から供給されたクロックCN1に基づき駆動パルス(φR、φTX)を生成し、行制御線15を介して画素3に供給する。水平走査回路12は、タイミング制御部20から供給されたクロックCN2に基づき駆動パルスを生成する。
カラムAD回路25は、撮像領域10の各列に対応して配設され、アナログの画素信号をデジタルデータに変換する回路である。カラムAD回路25は、参照信号生成部27により生成された参照信号RAMPと、対応する列の画素3から垂直信号線19(H0、H1、・・・Hm)を介して得られた画素信号とを比較するコンパレータ(電圧比較器)252と、カウンタ254に入力されたクロックCN5をカウントするカウンタ254と、カウンタ254がカウントを開始してから対応する列のコンパレータ252が画素信号と参照信号との一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するメモリ256と、カウンタ254及びメモリ256の間の導通及び非導通を制御データCN8に基づき切り替えるスイッチ素子258とを備える。メモリ256に保持された画素信号のデジタルデータは、水平走査回路12により出力回路28を介して映像データD1として固体撮像装置1の外部に出力される。
固体撮像装置1は、主にタイミング制御部20に特徴がある。具体的には、参照信号生成部27に入力されるダッククロックCKdac、およびカラムAD回路25のカウンタ254に入力されるカウンタクロックCK0に特徴がある。すなわち、タイミング制御部20は、参照信号RAMPの基準となるダッククロックCKdacのタイミングを固定し、カウンタ254でのカウント開始時期の基準となるカウンタクロックCK0のタイミングを変更する。一方、従来技術(特許文献1)に係るタイミング制御部では、参照信号の基準となるダッククロックCKdacと、カウント開始時期の基準となるカウンタクロックCK0のタイミングは固定される。
タイミング制御部20は、端子5aを介してタイミング制御部20の外部から入力されたマスタクロックCLK0に基づいて種々の内部クロック(ダッククロックCKdacおよびカウンタクロックCK0等)を生成する。またタイミング制御部20は、端子5bを介してタイミング制御部20の外部から入力されたデータDATA、又は出力回路28から出力されるデジタルデータDATA2に基づいてカウンタクロックCK0のタイミングを設定する。
なお、本発明の実施形態に係るカメラは、上記固体撮像装置1に加えて、映像データD1に信号処理を施す信号処理部、信号処理の結果得られた映像データを記憶するメモリ、ゲインを決定する制御部、および固体撮像装置1に結像させる光学系(光学レンズ)等を備える。
次に、本発明の実施形態に係る固体撮像装置1の動作(固体撮像装置1の駆動方法)、特にカラムAD回路25により画素信号がAD変換される場面の動作について説明する。
図2および図3は、本実施形態に係る固体撮像装置1の動作を示すタイミングチャートであり、具体的にはカラムAD回路25に入力されるカウンタクロックCK0とカウンタ254の出力との関係を詳細に示すタイミングチャートである。なお、図2は暗出力成分のカウント数ΔVleakが小さい場合を示し、図3は暗出力成分のカウント数ΔVleakが大きい場合を示している。
まず、タイミング制御部20は、カウンタ254のカウント数を初期値“0”にリセットし、カウンタ254をダウンカウントモードに設定する。またタイミング制御部20は、任意の行Rxの画素3にリセット成分をもつ画素信号を読み出させる。画素信号は垂直信号線19(H1、H2、・・・Hm)にそれぞれ現れる。タイミング制御部20は、垂直信号線19の画素信号が安定した頃に(時刻t10)、参照信号生成部27(DAC27a)に制御データCN4およびダッククロックCKdacを供給する。これを受けて参照信号生成部27(DAC27a)は参照信号RAMPの時間的変化を開始する。同時にタイミング制御部20は、カラムAD回路25(カウンタ254)にカウンタクロックCK0の入力を開始する(時刻t10)。これを受けてカウンタ254は初期値“0”からダウンカウントを開始する。なお、ダッククロックCKdacおよびカウンタクロックCK0は一般的にマスタクロックCLK0をタイミング制御部20で定倍したクロックである。
参照信号RAMPは、時間の経過とともに変化していき、ある時刻にリセット成分と一致する(時刻t12)。このときコンパレータ252の出力信号が反転し、これを受けてカウンタ254はダウンカウントを停止する。このときのカウント数がΔVに相当する。
タイミング制御部20は、ダウンカウント期間が経過すると(時刻t14)、参照信号生成部27(DAC27a)への制御データCN4およびダッククロックCKdacの供給を停止し、同時にカウンタ254へのカウンタクロックCK0の入力を停止する。
続いて、タイミング制御部20は、カウンタ254をアップカウントモードに設定し、任意の行Rxの画素3に信号成分(実際に光電変換が行われて得られる信号成分)Vsigをもつ画素信号を読み出させる。読み出しの方法は、カウンタ254をアップカウントモードに設定するほかは、リセット成分の読み出しと同様である。
このように、カウンタ254の設定を、リセット成分を読み出すときにはダウンカウント、信号成分Vsigを読み出すときにはアップカウントとすることにより、カウンタ254内で自動的に減算が行われ、信号成分Vsigに相当するカウント数ΔVsigを得ることができる。
ここで、タイミング制御部20は、端子5bを介してタイミング制御部20の外部から入力されたデータDATA、又は出力回路28から出力されるデジタルデータなどに基づきカウンタクロックCK0のタイミングをダッククロックCKdacに対して変化させる。つまり、タイミング制御部20は、タイミング制御部20に入力されたデータに基づいてカウンタ254のカウント開始時期を変更し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期をずらす。これにより、暗出力成分のカウント数が減らされ、暗出力成分によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
具体的には、タイミング制御部20は、ダッククロックCKdacの供給タイミングに対してカウンタクロックCK0の供給タイミングを遅らせることで、カウント開始時期を遅らせることができる。つまり、タイミング制御部20は、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期を遅らせることで、カウント開始時期を遅らせることができる。参照信号RAMPの電圧値が単調に変化しはじめてからカウンタ254がカウント動作し始めるまでに変化した参照信号RAMPの電圧変化のカウント数をΔVdelayとするとカウンタ出力はΔV+ΔVleak+ΔVsig−ΔVdelayと表すことができる。ΔVdelay≦ΔVleakに制御する必要があるが、仮にΔVdelay=ΔVleakに制御した場合、カウンタ出力はΔV+ΔVsigとなり、暗出力成分のカウント数ΔVleakによるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
例えば、タイミング制御部20は、暗出力成分のカウント数ΔVleakが小さい場合、カウント数ΔVsigはΔVleak<<ΔVsigとなる。従って、この場合には、図2に示されるように、カウンタクロックCK0のタイミングをダッククロックCKdacと同じに設定し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期とカウンタ254のカウント開始時期とを同じにしている。このとき、ΔVdelay=0、ΔVleak<<ΔVsigであるため、カウンタ出力はΔV+ΔVsigと表すことができる。
一方、暗出力成分のカウント数ΔVleakが大きい場合、暗出力成分のカウント数ΔVleakがカウント数ΔVsigに対して無視できないレベルである。従って、この場合には、タイミング制御部20は、図3に示されるように、カウンタクロックCK0のタイミングをダッククロックCKdacに対して遅らせ、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期を遅らせている。このとき、カウンタ出力はΔV+ΔVleak+ΔVsig−ΔVdelayと表すことができる。
次に、図4および図5は、固体撮像装置1における光が遮断された状態の画素3の画素信号を得るための構成を説明するための上面図である。
固体撮像装置1は、図4に示されるように、光電変換するためにフォトダイオード上が開口された有効画素領域31と、金属の配線層等によりフォトダイオード上が覆われて遮光された遮光画素領域とを備える。遮光画素領域は、有効画素領域31の上側にある垂直OB(オプティカルブラック)画素領域32と、有効画素領域31の左側にある水平OB画素領域33とを有する。なお、遮光画素領域は、図5に示されるように、有効画素領域31の下側にある垂直OB(オプティカルブラック)画素領域32と、有効画素領域31の右側にある水平OB画素領域33とを有してもよい。
このような固体撮像装置1では、垂直OB画素領域32又は水平OB画素領域33の画素3の画素信号を検出することで遮光された画素3のデジタルデータを取得することができる。暗出力とは、光が遮断された状態でのセンサ出力を指すもので、画素3のリーク電流が主要因である。従って、タイミング制御部20は遮光された画素3のデジタルデータを取得し、これに基づいてカウンタクロックCK0のタイミングを変更し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対するカウンタ254のカウント開始時期の遅延時間を決定し、該遅延を行うことで、精度よくΔVdelay≦ΔVleakに制御することができる。つまり、ΔVleakのカウント数を遮光された画素3の画素信号から取得することで、ΔVdelay≦ΔVleakに制御することができる。
また、垂直OB画素領域32からの画素信号の読み出しから有効画素領域31からの画素信号の読み出しまではフレームをまたがない。固体撮像装置1の周囲温度、固体撮像装置1の露光期間、およびゲインの制御がフレーム間で異なると、フレーム間で暗出力が異なる。従って、垂直OB画素領域32の画素3で取得したデジタルデータを用いてタイミング制御部20によるカウント開始時期の遅延を行い、タイミング制御部20が撮像されるフレーム単位でカウンタ254の開始時期を変更することで、さらに精度よくΔVdelay≦ΔVleakに制御することが出来る。
本実施形態の固体撮像装置1において、カラムAD回路25によるAD変換の最大値は画素3の列毎に設けられるカウンタ254のビット数で決まり、例えば12bitのカウンタ254であれば0から4095LSBまでカウントすることができる。リセット成分のカウント数をΔV、暗出力成分のカウント数をΔVleak、光電変換された信号のカウント数をΔVsigとすると、カウンタ出力はΔV+ΔVleak+ΔVsigと表すことができるが、カウンタ254の最大値はカウンタ254のビット数で制限されるため、ΔVleakが増えるとAD変換することができるΔVsigが減少する。しかし、本実施形態の固体撮像装置1によれば、ΔVleakを減らすことができるので、暗出力が増加した場合でもΔVsigが減少し、ダイナミックレンジが低下することを防ぐことができる。
以上、本発明の固体撮像装置およびカメラについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、固体撮像装置1が搭載されるカメラシステムで取得された遮光画素領域の映像データD1をデータDATAに反映させ、カウント開始時期の決定にこの映像データD1が反映されたデータDATAが用いられてもよい。これにより、直接カウンタクロックCK0の供給タイミングを制御することができ、タイミング制御部20の回路規模を抑制することができる。
また、上記実施形態では、遮光された画素3のデジタルデータを得るための構成として遮光画素領域を例示したがこれに限られず、例えばカメラのメカシャッター機能を用いて遮光状態をつくりだし、これを用いて遮光された画素3のデジタルデータが取得されてもよい。
また、上記実施形態では、タイミング制御部20は、遮光画素領域の画素3のデジタルデータに基づいて、カウンタ254のカウント開始時期を変更し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期を遅らせるとした。しかし、より簡易的には遮光画素領域の画素3のデジタルデータを用いず、画素信号の読み出しモード、固体撮像装置1の周囲温度、固体撮像装置1の露光時間、参照信号RAMPの変化率(参照信号RAMPの単調増加の変化率により制御されるアナログゲイン)、画素3に配設された増幅器(図外)のアナログゲイン、および画素3(垂直信号線19)とコンパレータ252との間に配設された増幅器(図外)のアナログゲインに関するデータなどに応じてカウンタクロックCK0のタイミングを制御し、カウンタ254のカウント開始時期を変更し、参照信号RAMPの電圧値の変化の開始時期に対してカウンタ254のカウント開始時期を遅らせてもよい。
暗出力とは光が遮断された状態でのセンサ出力を指すもので、画素3のリーク電流が主要因であるため、特に温度が上昇するとリーク電流が高くなり、露光時間が長くなると蓄積されるリーク電荷が多くなりその影響が強くなる。またAD変換される前のアナログゲインが高くなると暗出力成分はゲイン増倍され、また画素信号を混合する画素信号混合モードにおいては暗出力成分も加算されるため更にその影響が強くなる。そのため、長時間の露光を行う長時間露光の読み出しモードの場合、画素信号混合モードの場合、固体撮像装置1の周囲温度が高い場合(温度が50℃〜90℃など高い場合)、又はアナログゲインが高い場合(アナログゲインが2倍から16倍等高い場合)、カウンタ254のカウント開始時期を遅らせることで、容易に精度よくΔVdelay≦ΔVleakに制御することができる。露光時間および周囲温度の検出など固体撮像装置1単体では検出することが難しい要素についても、固体撮像装置1を搭載するカメラシステムとして、露光時間の制御、周囲温度の検出、アナログゲインの制御、モードの制御、およびフレーム単位での制御を行うことで、精度よくΔVdelay≦ΔVleakに制御することができる。その結果、高い次元で暗出力によるダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
また、上記実施形態では、カウンタ出力はΔV+ΔVleak+ΔVsig−ΔVdelayと表すことができるが、ΔVdelay≦ΔVleak+ΔVに制御してもよい。仮にΔVdelay=ΔVleak+ΔVに設定した場合、ΔV+ΔVleak+ΔVsig−ΔVdelay=ΔVsigとなり、AD出力としてダイナミックレンジを更に拡大することができる。
また、上記実施形態では、リセット成分の検出に関してばらつきはあるもののおよそΔVは固体撮像装置1で一様に決まるものであるため、ΔVは固定値とされてもよいし、ΔVのダウンカウント出力が別途検出されてもよい。ダウンカウント出力の検出はアップカウント動作をしないことにより検出することができる。この場合、例えば固体撮像装置1の起動時にΔVは検出されてもよいし、垂直走査の一部の期間にアップカウント動作を止める期間を設け、この期間にΔVは検出されてもよい。
また、上記実施形態では、リセット成分が現れているときにはダウンカウントし、信号成分が現れているときにはアップカウントするとしているが、リセット成分を差し引く必要がなければダウンカウントは実施されなくてもよい。この場合、カウンタ254は、アップダウンカウンタの構成でなくてもよい。
また、上記実施形態では、タイミング制御部20はタイミング制御部20外部からのデータに基づいて、静止画のフル画像読み出しモード、動画の画素混合モード、および間引きモードなど任意の駆動モードを実施してもよい。
また、上記実施形態では、参照信号生成部27は、時間の経過とともに電圧値が単調に減少する参照信号RAMPを生成するとした。しかし、時間の経過とともに電圧値が単調に変化する参照信号RAMPが生成されればこれに限られず、参照信号生成部27は、時間の経過とともに電圧値が単調に増加する参照信号RAMPを生成してもよい。
本発明は、MOS型の固体撮像装置に利用でき、特にデジタルカメラ等に利用することができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の画素構成を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の画素構成を示す上面図である。
1 固体撮像装置
3 画素
5a、5b 端子
10 撮像領域
12 水平走査回路
14 垂直走査回路
15 行制御線
19 垂直信号線
20 タイミング制御部
25 カラムAD回路
26 カラム処理部
27 参照信号生成部
27a DAC
28 出力回路
31 有効画素領域
32 垂直OB画素領域
33 水平OB画素領域
252 コンパレータ
254 カウンタ
256 メモリ
258 スイッチ素子

Claims (6)

  1. 複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    時間の経過とともに値が単調に増加又は減少する参照信号を生成するステップと、
    前記画素から出力された画素信号と前記参照信号とを比較するステップと、
    カウンタに入力されたクロックをカウントするステップと、
    前記カウントの開始から前記画素信号と前記参照信号との一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するステップと、
    入力されたデータに基づいて前記カウンタのカウント開始時期を変更し、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期をずらすステップとを含む
    固体撮像装置の駆動方法。
  2. 複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、
    時間の経過とともに値が単調に増加又は減少する参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記画素アレイの各列に対応して配設され、対応する列の画素から出力された画素信号と前記参照信号生成部により生成された参照信号とを比較するコンパレータと、
    入力されたクロックをカウントするカウンタと、
    前記画素アレイの各列に対応して配設され、前記カウントの開始から対応する列のコンパレータが画素信号と参照信号との一致を検出するまでにカウントされて得られたカウント数を保持するメモリと、
    入力されたデータに基づいて前記カウンタのカウント開始時期を変更し、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期をずらすカウンタ制御部とを備える
    固体撮像装置。
  3. 前記データは、遮光された画素の画素信号、画素信号の読み出しモード、前記固体撮像装置の周囲温度、前記参照信号の値の変化率、前記画素に配設された増幅器のアナログゲイン、又は前記画素とコンパレータとの間に配設された増幅器のアナログゲインに関するデータである
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記カウンタ制御部は、長時間露光の読み出しモードの場合、画素信号混合モードの場合、前記周囲温度が高い場合、又は前記アナログゲインが高い場合、前記参照信号の値の変化の開始時期に対して前記カウント開始時期を遅らせる
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記カウンタ制御部は、撮像されるフレーム単位で、前記カウント開始時期を変更する
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の固体撮像装置を備えるカメラ。
JP2009020531A 2009-01-30 2009-01-30 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ Pending JP2010178197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020531A JP2010178197A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020531A JP2010178197A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010178197A true JP2010178197A (ja) 2010-08-12

Family

ID=42708672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020531A Pending JP2010178197A (ja) 2009-01-30 2009-01-30 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010178197A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101262594B1 (ko) 2011-12-07 2013-05-08 엘지이노텍 주식회사 이미지 센서, 이미지 센서의 구동 방법 및 이를 위한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
US9083368B2 (en) 2012-03-19 2015-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor using offset code for counting
JP2018133825A (ja) * 2018-05-18 2018-08-23 キヤノン株式会社 撮像装置
CN109742094A (zh) * 2013-07-04 2019-05-10 株式会社尼康 电子设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101262594B1 (ko) 2011-12-07 2013-05-08 엘지이노텍 주식회사 이미지 센서, 이미지 센서의 구동 방법 및 이를 위한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
US9083368B2 (en) 2012-03-19 2015-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor using offset code for counting
CN109742094A (zh) * 2013-07-04 2019-05-10 株式会社尼康 电子设备
CN109742094B (zh) * 2013-07-04 2024-05-31 株式会社尼康 摄像元件以及电子设备
JP2018133825A (ja) * 2018-05-18 2018-08-23 キヤノン株式会社 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI389562B (zh) Solid state camera device and camera device
JP4238900B2 (ja) 固体撮像装置、撮像装置
EP2555509B1 (en) Image pickup apparatus comprising a ramp-compare AD converter.
US9191596B2 (en) Solid-state imaging device, control method and electronic apparatus to obtain frame difference output values
WO2016072289A1 (ja) 撮像素子および駆動方法、並びに電子機器
JP6937736B2 (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JP2012195734A (ja) 固体撮像装置、撮像装置、電子機器、及び、固体撮像装置の駆動方法
JP2014160930A (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法、並びに電子機器
JP2007036916A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP2008219243A (ja) 撮像装置およびカメラ
JP2008252195A (ja) Cmos固体撮像装置
US20140204253A1 (en) Solid-state imaging device
JP4683112B2 (ja) 固体撮像装置、撮像装置
JP2010004146A (ja) 固体撮像素子およびカメラシステム
JP2010154372A (ja) 固体撮像装置、デジタルカメラ及びad変換方法
US20130020469A1 (en) Solid-state image sensing device
JP2008136042A (ja) 固体撮像装置、撮像装置
JP2015097353A (ja) Ad変換回路及び固体撮像装置
JP2013051575A (ja) 固体撮像装置、撮像装置および撮像方法
JP6362511B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2010178197A (ja) 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置およびカメラ
JP4582268B1 (ja) 固体撮像装置
JP2012175690A (ja) 固体撮像素子
US20140263960A1 (en) Solid-state imaging device
JP4535182B2 (ja) アナログデジタル変換器及びアナログデジタル変換方法、並びに撮像装置及びその駆動方法