JP2010177554A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池に対する不均一日射条件下においても、常に全太陽電池セル群から、その日照条件下での最大の電力を取出し、また昇圧比を高くしなくても高電圧出力を得ることができる小形・高効率の太陽光発電装置を実現することにある。
【解決手段】1乃至複数の太陽電池セルを直列接続または直並列接続してなる太陽電池セル群11と、この太陽電池セル群11の両端電圧を昇降圧して出力する、昇降圧比の制御可能なDC−DCコンバータ12と、太陽電池セル群11の発電出力に応じてDC−DCコンバータ12の昇降圧比を最大電力が得られるように可変制御する最大電力点追従制御部13とを備えた複数の太陽電池モジュール10の出力端子間を任意に直並列接続した太陽光発電アレイ1と、この太陽光発電アレイ1の発電電力が供給され、前記太陽光発電アレイの出力電圧および出力電流の少なくとも一方を制御する負荷装置2とから構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池から効率よく電力を取出して二次電池の充電や電力系統と連系運転を行うための太陽光発電装置に関する。
太陽光発電では、太陽電池セルを複数個直列接続あるいは直並列接続して太陽電池パネルを構成し、その太陽電池パネルを更に複数枚直並列に接続して必要な電力を得るようにしている。そして、現在の多くの太陽光発電システムでは、太陽電池で発電した直流電力を50Hzまたは60Hzの交流電力に変換し、この交流電力を商用の交流電力で運転される電気機器に供給するようにしている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1には、個人住宅等における太陽光発電システムとして、図16の構成例が示されている。
図16では、複数枚の太陽電池パネル31を直列接続した太陽電池ストリングを、3組並列接続した構成を示している。各ストリングは逆流防止用ダイオード34を介して並列接続され、太陽電池アレイを構成している。この太陽電池アレイの出力をスイッチ35を介してインバータ37に入力する。この場合、逆流防止用ダイオード34およびスイッチ35は接続箱36の中に収納されている。
上記インバータ37は、接続箱36の逆流防止用ダイオード34およびスイッチ35を通して入力される直流電力を交流に変換し、配電系統へ出力するように構成されている。
太陽光発電システムでは、特許文献1に限らず、太陽電池から最大電力が得られるように、太陽電池の出力電圧あるいは出力電流を制御する最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking:MPPT)制御が行われる。
図17は太陽電池の出力特性曲線(出力電流I−出力電圧Vの関係を示す曲線)図である。
図17に示す特性曲線において、太陽電池から最大電力を取出すには、太陽電池の実際の動作点P(動作電流Iop×動作電圧Vop)を最大電力点Pmax(最適動作電流Ipm×最適動作電圧Vpm)で動作させることが重要である。
MPPT制御は、この最大電力点Pmaxで動作するように出力電圧、出力電流を追従制御するものであり、このMPPT制御としては種々の方法が考案されている。
例えば太陽電池の出力電圧を変化させ、その変化前後の発電電力が大きくなるような電圧の増減極性を選定して、最大電力点Pmaxまで動作点を移動させる山登り法などがある。
図16の構成ではインバータ37の制御により、MPPT制御を実現している。
ところで、住宅の屋根の上に太陽電池を設置する場合、必ずしも標準寸法の太陽電池パネルの組合せになるとは限らない。屋根の面積を最大限に利用して少しでも多くの太陽電池パネルを配置しようとすると、屋根の形状に合せて複数の寸法、形状の太陽電池を用意し、これらを組合せて用いる必要がある。
このように複数種類の太陽電池パネルを組合せて太陽電池アレイとして用いる場合、全ストリングの特性を揃えるために、出力電圧が高い太陽電池パネルと低い太陽電池パネルとを適宜選択して構成される。しかしながら、全ストリングの出力特性を完全に等しくすることは困難であり、そのような場合には全てのストリングから最大電力を得ることはできない。
また、現実の太陽光発電システムでは、太陽電池全体が常に均一な条件で太陽光が照射されているわけではなく、雲や樹木などの影に隠れたりして部分的に出力が弱くなる部分陰影照射の状態となったり、設置場所の向きの違いなどによって日射条件が異なるような、いわゆる不均一日射条件下での動作状態になることが避けられない。
このような条件下では、設置された太陽電池全体に対して例えばインバータによる単一のMPPT制御では効率的な電力の取り出しはできない。これはMPPT制御の対象となる太陽電池アレイに含まれる太陽電池セル数が多くなり、設置面積が大きくなるほど不均一日射が起こりやすくなるためである。逆に言えば、効率よく太陽電池から発電電力を引き出すためには、複数のMPPT制御モジュールを用いて、各MPPT制御モジュールの対象となる太陽電池セル数をできるだけ少なくすることが必要となる。
そこで、太陽電池発電システムとしては、MPPT制御モジュールの対象となる太陽電池セル数をできるだけ少なくし、不均一日射条件下においても効率良く発電出力を得るための多数の解決策が提案されている。
特許文献1には、太陽電池アレイを構成する複数個の太陽電池モジュールとインバータとの間に複数個のDC−DCコンバータを設け、各DC−DCコンバータによってMPPT制御を行うことにより、効率よく太陽電池の出力を取出すことが可能な技術が開示されている。
また、直並列接続された複数の太陽電池素子と、これら各太陽電池素子が発電した直流電力を降圧するコンバータとを基板上に備え、コンバータによりMPPT制御を行うようにした構成の太陽電池モジュールが提案されている(例えば、特許文献2)。
さらに、太陽電池パネルの複数ブロック毎に昇圧チョッパ回路を設けてブロック毎に個別にMPPT制御で直流電圧変換し、それらを統合して系統に供給する構成の太陽光発電装置が提案されている(例えば、特許文献3)。
さらにまた、複数の太陽電池アレイを並列接続して入力される系統連係インバータにおいて、各太陽電池アレイに対して独立にDC−DCコンバータによってMPPT制御を行わせて発電効率の向上を図った構成の太陽光発電用電力変換装置が提案されている(例えば、特許文献4)。
以上の特許文献以外にも複数の太陽電池セル群毎にMPPT制御を行うことで発電効率の向上を実現する提案は非常に多い。しかしながら、その提案の多くは、太陽電池セル群毎にMPPT制御して得られた発電出力を並列接続して合成するものである。
また、負荷に発電電力を供給する場合の出力直流電圧はある程度の高電圧、例えば負荷が交流200Vの電力系統と連系するインバータの場合には直流300V程度が必要になる。
そこで、できるだけ少ない個数の太陽電池セルをMPPT制御の対象とすると、その対象太陽電池セル群の出力電圧は、太陽電池セルの直列接続個数が少なくなり、低電圧になる。また、負荷が要求する電圧を得るためには、太陽電池セル群の出力を昇圧する必要が生じる。
しかし、昇圧比の大きな昇圧回路はフィルタ素子などの大型化を招きやすく、効率も低下することが多い。また、高昇圧比を避けるためには太陽電池セル群の出力電圧を高くする、すなわち太陽電池直列数を多くすることが必要になり、前述の「できるだけ少ない個数の太陽電池セル群をMPPT制御の対象とする」こととは相反する結果になる。
以上のようなMPPT制御単位モジュールを並列接続する構成の提案に対して、単位モジュールを直列接続する構成も提案されている。
前述した特許文献2には、太陽電池が発電した直流電力を降圧する降圧チョッパモジュールを直列接続する構成の回路が示されているだけで、具体的制御方法や直列接続することの特徴などについては何ら明らかにされていない。
また、特許文献5および特許文献6にも、太陽電池セル群毎にMPPT制御を行う複数の電荷移送回路と呼ぶ回路を含む太陽電池モジュールPVMを、図18のように直並列接続するシステムが示されている。
図18において、40は太陽電池モジュールPVMを直並列接続して構成した太陽光発電装置、38は太陽光発電装置40から電力を供給される負荷である。また、42a,42bは太陽光発電装置40の正極、負極出力端子、48a,48bは太陽電池モジュールPVMの正極、負極出力端子である。
図19は図18の太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの構成であり、特許文献5および特許文献6では周知の降圧チョッパCONVaを電荷移送回路と呼んでいる。
図19に示すように、太陽電池モジュールPVMaは太陽電池本体SCと降圧チョッパCONVaで構成されている。コンデンサCa、Cbは太陽電池本体SC及び正極出力端48a、負極出力端子48b間における端子電圧のリップルを低減するために設けられた平滑コンデンサである。
チョッパCONVaの制御部44aは発振器55を有しており、この発振器55からの信号を基に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とを交互にパルス幅変調(PWM)方式でスイッチング制御し同期整流を行う。
制御部44aは電圧計46からの動作電圧Vopを受けて、動作電圧Vopが最適動作電圧Vpmより高い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。また、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔が長くなり、太陽電池本体SCの動作電圧Vopは減少する。
反対に動作電圧Vopが最適動作電圧Vpmより低い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔は短くなり、よって太陽電池本体SCの動作電圧Vopは増加する。
この制御部44aのスイッチング制御により太陽電池本体SCの動作電圧Vopは常に最適動作電圧Vpmをとるように追従制御される。前述のように動作電圧Vopが最適動作電圧Vpmを取っていれば、太陽電池本体SCは最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMaは常にその日照条件下における最大の電力を出力することが示されている。
特開平8−46231号公報 特開2003−124492号公報 特開2003−134667号公報 特開2004−194500号公報 特開2007−058843号公報 特開2007−058845号公報
上記特許文献5および特許文献6の説明を要約すれば、「太陽電池本体SCの動作電圧Vopが最適動作電圧Vpmとなるように降圧チョッパCONVaをPWM制御する」ことを示している。このことは、直列接続しない単体の降圧チョッパでMPPT制御を実現するための方法の説明であるが、直列接続したことによる出力電圧および出力電流の関係などは説明されていない。また、降圧チョッパの場合を示しているが、降圧チョッパの直列接続に伴う作用・効果などが示されておらず、完成された技術とは言い難い点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、昇降圧コンバータモジュールを直並列接続した場合の動作原理を明確にし、降圧チョッパ以外のコンバータでも、効率よく太陽電池から最大の電力を取出すことのできる太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)1乃至複数の太陽電池セルを直列接続または直並列接続してなる太陽電池セル群と、この太陽電池セル群の両端電圧を昇降圧して出力する、昇降圧比の制御可能なDC−DCコンバータ12と、前記太陽電池セル群の発電出力に応じて前記DC−DCコンバータの昇降圧比を可変制御して最大電力が得られるように制御する最大電力点追従制御部とを備えた複数の太陽電池モジュールの出力端子間を任意に直並列接続した太陽光発電アレイと、この太陽光発電アレイの発電電力が供給され、前記太陽光発電アレイの出力電圧および出力電流の少なくとも一方を制御する負荷装置とから構成され、効率よく太陽電池から最大の電力を取出すことを可能にする。
(2)上記(1)記載の太陽光発電装置において、前記太陽光発電アレイは前記複数の太陽電池モジュールの出力を任意個数だけ直列接続して直列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記直列接続ユニットを並列接続して構成することで、効率よく太陽電池から最大の電力を取出すことを可能にする。
(3)上記(1)記載の太陽光発電装置において、前記太陽光発電アレイは前記複数の太陽電池モジュールの出力を任意個数だけ並列接続して並列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記並列接続ユニットを直列接続して構成することで、効率よく太陽電池から最大の電力を取出すことを可能にする。
(4)上記(1)記載の太陽光発電装置において、前記太陽光発電アレイは前記複数の太陽電池モジュール出力を任意個数だけ直列接続して直列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記直列接続ユニットを並列接続して直並列接続ユニットを構成し、複数の前記直並列接続ユニットを直列接続して構成することで、効率よく太陽電池から最大の電力を取出すことを可能にする。
本発明に係る太陽光発電装置は、
(1)太陽電池セル群それぞれに設けたDC−DCコンバータが、それぞれの太陽電池セル群に対して最大電力を取出す最大電力点追従制御を行うので、太陽電池に対する不均一日射条件下においても、常に全太陽電池セル群から、その日照条件下での最大の電力を取出すことができる。
(2)太陽電池モジュールの直列接続が可能なので、昇圧比を高くしなくても高電圧出力が得られ、小形・高効率の太陽光発電装置を実現することができる。
本発明による太陽光発電装置の実施形態を示す回路構成図である。 同実施形態における太陽電池モジュールの回路構成図である。 本発明の太陽電池モジュールの原理を説明するためのDC−DCコンバータの回路構成図である。 本発明に適用可能なDC−DCコンバータの例として示した昇圧チョッパの回路図である。 本発明の太陽電池モジュールの具体的な制御構成例を示すブロック図である。 本発明の太陽電池モジュールの他の具体的な制御構成例を示すブロック図である。 同実施形態において、N個の太陽電池モジュールを直列接続した回路図である。 図7に示したモジュール直列回路をM回路だけ並列接続した直並列回路図である。 同実施形態において、M個の太陽電池モジュールを並列接続した回路図である。 図9に示したモジュール並列回路をN回路分直列接続して、マトリクス状に太陽電池モジュールを接続した回路図である。 同実施形態において、2個の太陽電池モジュールを直列接続し、その直列回路をM回路分並列接続して直並列ユニットを構成し、その直並列ユニットを更にN回路分直列接続した回路図である。 図1の回路に電圧などの記号を付した回路図である。 本発明における負荷装置による太陽光発電アレイの出力電圧制御例を示す回路構成図である。 本発明における負荷装置による太陽光発電アレイの出力電流制御例を示す回路図である。 本発明における負荷が抵抗の場合の太陽光発電アレイの出力動作を示す回路図である。 従来の太陽光発電システムを示す回路図である。 最大電力点追従制御を説明するための太陽電池の特性曲線図である。 従来の太陽光発電装置を示す回路図である。 図18の従来の太陽光発電装置における太陽電池モジュールの回路図である。
以下本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る太陽光発電装置の接続構成例を示すブロック図である。
図1において、1は太陽電池の発電電力を出力する太陽光発電アレイ、2は太陽光発電アレイ1から電力が供給される負荷装置である。
太陽光発電アレイ1は、複数の太陽電池モジュール10の出力を直列および並列あるいは直並列に接続して構成される。太陽光発電アレイ1における太陽電池モジュール10の出力は任意に直並列接続することができる。
本発明の太陽光発電装置では、太陽光発電アレイ1の出力電圧Vdおよび出力電流Idのうちの少なくとも一方を負荷装置2が制御する。
図2は本発明に係る太陽光発電アレイ1における各太陽電池モジュール10のブロック図である。
図2において、11は1つの太陽電池セルもしくは複数の太陽電池セルを直列接続または直並列接続した太陽電池セル群、12は太陽電池セル群11の出力電圧を昇降圧制御するDC−DCコンバータ、13は太陽電池セル群11の出力として最大電力が得られるようにDC−DCコンバータ12の昇降圧比を可変制御するMPPT制御機能を含むモジュール制御回路である。
先ず、本発明の太陽電池モジュール10の基本要素であるDC−DCコンバータ12単体での基本原理について図3により説明する。ただし、DC−DCコンバータ12の回路損失とスイッチング動作に伴うリプル成分とを無視し、理想的DC−DCコンバータとして原理を説明する。
DC−DCコンバータ12の入力電圧および電流をVpおよびIp、出力電圧および電流をVdおよびIdとし、入出力電圧比すなわち昇降圧比をKvとしたとき、次の関係式が成立する。
Vd=Kv・Vp ……… (1)
Id=Ip/Kv ……… (2)
DC−DCコンバータ12の入力および出力の電力PpおよびPdは等しいので、次式が成立する。
Pd=Vd・Id=Pp=Vp・Ip …… (3)
(1)式のように昇降圧比Kvで入出力電圧の関係が決定され、このKvによって出力電圧Vdが目標電圧になるように制御する用途が多い。
しかし、本発明ではDC−DCコンバータ12によって入力電圧Vpもしくは入力電流Ipを制御し、出力電圧Vdもしくは出力電流Idは制御しない。DC−DCコンバータ12が出力電圧Vdおよび電流Idを規定しないことにより、出力側の負荷装置2がDC−DCコンバータ12の出力電圧Vdあるいは電流Idのいずれかを任意に制御することが可能になる。
例えば、任意の出力電圧Vdのときに入力が目標の電圧Vpになるようにするためには、Kv=Vd/Vpとなるように昇降圧比Kvを制御する。制御結果のKvに応じて、入出力電流IpとIdとは(2)式を満足するように決定する。また、任意のIdのときに入力が目標の電流Ipになるようにするためには、Kv=Ip/Idとなるように昇降圧比Kvを制御すればよい。
そのときには、制御結果のKvに応じて入出力電圧VpとVdとが(1)式を満足するように決定する。このように制御することで、負荷装置2でDC−DCコンバータ12の出力電圧Vdあるいは電流Idのいずれかを制御する自由度が生まれる。その結果、各種の負荷装置2に適用可能となり、システム構築が容易になる。
図3に示した昇降圧比Kvを制御可能なDC−DCコンバータ12には、周知の多くの回路構成がある。現在多く使用されているDC−DCコンバータとして、チョッパ回路と、入力直流電圧を一旦交流に変換し、トランスを介した後に整流する絶縁形DC−DCコンバータとがあげられる。
図19は昇降圧比Kvを制御可能なDC−DCコンバータ12の一例であり、周知の降圧チョッパの構成例である。スイッチSW1の電流がパルス状の電流波形となるため、入力の電流リプルを低減するために、平滑コンデンサCaを設けることにより理想のDC−DCコンバータに近づけることができる。
図4は周知の昇圧チョッパの構成例を示す回路図である。図4に示す昇圧チョッパではダイオードDに入力する電流Isがパルス状の電流波形となる。このダイオードDの出力電流Idのリプルを低減するために、出力側に平滑コンデンサCoを設けることにより理想のDC−DCコンバータに近づけることができる。
図19や図4の他にも昇降圧可能な昇降圧チョッパも知られており、昇降圧チョッパも本発明のDC−DCコンバータ12として用いることができる。図19および図4に示したチョッパ回路は基本構成であり、これらの回路を変形した多くのチョッパ回路がある。また、半導体スイッチのスイッチング損失を減らす目的で、補助の共振回路を設けた共振形あるいはソフトスイッチング方式と呼ばれる構成のチョッパ回路もある。そのようなチョッパ回路も本発明に適用することが可能である。
前述のトランスを用いた絶縁形DC−DCコンバータにも、降圧形回路、昇圧形回路および昇降圧形回路を基本にした各種のコンバータ回路があり、これらの絶縁形DC−DCコンバータも本発明に適用することが可能である。
ここで、DC−DCコンバータ12の昇降圧比Kvを可変制御することで、太陽電池セル群11のMPPT制御を実現する制御回路13の具体的構成例を説明する。
図5は、図2に示した太陽電池モジュール10の具体的な制御方法を説明するためのブロック図であり、図5のように入力側にリアクトルLiが接続されているリアクトル入力形DC−DCコンバータ12の場合に適した制御構成例を示すものである。
図5において、21pおよび21dはそれぞれDC−DCコンバータ12の入力電流Ipおよび出力電流Idを検出する電流検出器、22dはDC−DCコンバータ12の出力電圧を検出する電圧検出器である。
また、制御回路13において、23は電圧検出器22dにより検出したDC−DCコンバータ12の出力電圧Vdおよび電流検出器21dにより検出した出力電流Idから出力電力Pdを演算する乗算回路、24は演算された出力電力Pdが最大となるような太陽電池セル群11の出力電流指令Iprを出力する最大電力点追従制御回路(MPPT制御回路)、25は電流検出器21pにより検出した太陽電池セル群11の出力電流Ipと出力電流指令Iprとの偏差(Ipr−Ip)を求める減算回路、26は偏差(Ipr−Ip)を増幅するPI制御器などの増幅回路、27は3角波などを発信出力するキャリア発生回路、28は増幅回路26の出力とキャリア発生回路27の出力キャリアとの大小を比較し、比較結果に応じてDC−DCコンバータ12のスイッチング素子のオンオフ信号を出力するパルス幅変調(PWM)回路である。
上記MPPT制御回路24はDC−DCコンバータ12の出力電力Pdが最大となるように、太陽電池セル群11の動作点を探索するための電流指令Iprを出力する。また、減算回路25、増幅回路26およびPWM回路28は、太陽電池セル群11の出力電流Ipのフィードバック制御ループを構成し、出力電流Ipが電流指令Iprに追従するように機能する。
PWM回路28の出力信号でDC−DCコンバータ12のスイッチング素子をオンオフすることで、DC−DCコンバータ12の昇降圧比Kvが制御され、その結果として、リアクトルLiの出力側電圧Viが変化することにより入力電流Ipが制御される。
日射量変動などにより太陽電池セル群11の出力が急変した場合でも、リアクトルLiにより電流Ipの変動は抑制される。その電流Ipのフィードバック制御ループを構成することで、安定な電流制御が実現できるので、リアクトル入力形DC−DCコンバータ12に適した制御構成である。
リアクトルLiはDC−DCコンバータ12の基本構成上必要なものに限らず、入出力の平滑目的で設けられたリアクトルであってもよい。
図6は、入力側にコンデンサCiが接続されているコンデンサ入力形DC−DCコンバータ12の場合に適した制御構成例を示すものである。図6では、DC−DCコンバータ12の入力電流Ipを検出する代わりに入力電圧Vpを検出する電圧検出器22pが設けられる。
上記MPPT制御回路24はDC−DCコンバータ12の出力電力Pdが最大となるように、太陽電池セル群11の動作点を探索するための電圧指令Vprを出力する。また、減算回路25、増幅回路26およびPWM回路28は、太陽電池セル群11の出力電圧Vpのフィードバック制御ループを構成し、出力電圧Vpが電圧指令Vprに追従するように機能する。
PWM回路28の出力信号でDC−DCコンバータ12の昇降圧比Kvが制御され、コンデンサCiの流出電流Iiが変化することによりVpが制御される。
太陽電池セル群11の出力が急変した場合でも、コンデンサCiにより電圧Vpの変動は抑制される。その電圧Vpのフィードバック制御ループを構成することで、安定な電圧制御が実現できる。
コンデンサCiはDC−DCコンバータ12の基本構成上必要なものに限らず、入出力の平滑目的で設けられたコンデンサであってもよい。
以上述べた図5および図6では、昇降圧比Kvの可変制御で、太陽電池セル群のMPPT制御を実現する制御構成例として、太陽電池セル群11の目標とする出力電流Ipあるいは出力電圧Vpをフィードバック制御する例を示した。
太陽電池セル群11の出力電流指令Iprあるいは電圧指令Vprに出力電流Ipあるいは電圧Vpを追従させることは、DC−DCコンバータ12の出力電圧Vdあるいは電流Idを用いて、(1)式あるいは(2)式の関係から昇降圧比Kvを求め、その昇降圧比KvとなるようにDC−DCコンバータ12のスイッチング素子のオンオフを制御することでも実現できる。
また、DC−DCコンバータの種類によってスイッチング素子のオンオフデューティと昇降圧比Kvとの関係式は異なる場合もあるが、それぞれのDC−DCコンバータではオンオフデューティと昇降圧比Kvは特定の関係式で結び付けられるので、オンオフデューティの制御によって昇降圧比Kvを制御することができる。
さらに、図5および図6ではMPPT制御回路24に入力する電力として、DC−DCコンバータ12の出力電力Pdを用いたが、多くの周知のMPPT制御で用いられている太陽電池セル群11の出力電力PpをPdの代わりに用いてもよいことは勿論のことである。
ただし、実際の回路では太陽電池セル群11の出力からDC−DCコンバータ12の出力の間に回路抵抗などの損失要素が存在するため、PpとPdとは等しくならない。DC−DCコンバータ12の出力電力Pdを用いる方が、DC−DCコンバータ12も含めた出力電力最大制御を実現することができる。
以上は、太陽光発電アレイ1を構成する太陽電池モジュール10の構成例と制御例について述べたが、次に複数の太陽電池モジュール10を直並列接続して構成した太陽光発電アレイ1の動作原理を説明する。
まず、各太陽電池モジュール10の発電電力Ppとモジュールの出力電圧Vdおよび出力電流Idとの関係がどのようにして決定されるかについて述べる。
(3)式に示したように、DC−DCコンバータ12の出力電圧Vdと電流Idの関係は、入力の電圧Vpおよび電流Ipの積である入力電力Ppだけに依存し、VpおよびIpそれぞれの大きさとは無関係である。Ppが同じであれば、VpとIpが異なっていても直並列接続された太陽電池モジュールの出力側の関係は等しくなる。このことは、DC−DCコンバータ12の出力を直並列接続したときの電圧と電流を検討する上で、入力の電圧Vpおよび電流Ipそれぞれの大きさを考慮する必要がなく、入力電力Ppだけを考慮すればよいことを示している。
図1の構成は太陽光発電アレイ1における太陽電池モジュール10の接続構成が複雑であるので、理解を容易にするために、より簡単な直並列接続回路構成の動作から説明する。
図7は各発電電力がPpiのN個の太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Nを直列接続した回路図である。
かかる回路構成において、太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Nの全出力が直列接続されているので、各モジュールには同じ電流Idが流れる。したがって、(3)式の関係からi番目のモジュールの出力電圧Vdiは次のようになる。
Vdi=Ppi/Id …… (4)
上式は、Idが与えられた後に、Vdiが決定することを意味しているわけではないことに留意されたい。Id=Pd/Vdであるから、(4)式は次のようにも書くことができる。
Vdi=Vd・Ppi/Pd …… (5)
上式のように、各モジュールの電圧Vdiは各モジュールの発電電力Ppiに比例する。
全太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Nの出力電圧Vdiの和である直流電圧Vdから求めた出力電力Pdは次のようになる。
Pd=Vd・Id=(Vd+Vd+……+Vd)Id
=Pp+Pp+……+Pp …… (6)
上式は、出力電力Pd=Vd・Idが太陽電池セル群の発電電力Ppiの総和に等しいことを示している。各太陽電池セル群の動作点(Vpi,Ipi)に対する制約条件はないので、全太陽電池セル群をそれぞれの最大電力点で動作させれば、全モジュールから最大の電力を引き出すことができる。
ここで、制御の制約条件を明確にするために、i番目のモジュールの昇降圧比Kviだけを固定するとどうなるかを考える。Kviを固定すると、(1)式および(2)式からVdi=Kvi・Vpi、Id=Ipi/Kviとなり、VdiとIdが決定される。
他のモジュールはそれぞれの出力電流がIdとなるように昇降圧比を可変制御することで、(5)式を満足するようにそれぞれの出力電圧が決まり、全モジュールの電圧和であるVdも決定される。したがって、1つのモジュールの昇降圧比を固定しても、全モジュールが最大電力を出力することは可能である。
しかし、1個の太陽電池モジュールの昇降圧比を固定、もしくは何らかの制約をすると、太陽光発電アレイ1の出力電圧Vdおよび電流Idの制御自由度はなくなる。これは、太陽光発電アレイ1から電力を供給される負荷装置にとっては大きな制約条件となり、システム構築を困難なものにする。
このような制約を避けるためには、全太陽電池モジュールが昇降圧比Kvに制約を設けないようにする必要がある。図5および図6に示したように、全モジュールがそれぞれの入力量VpあるいはIpだけを制御すれば、太陽光発電アレイ1の出力電圧Vdおよび電流Idに制御自由度が残される。その結果、負荷装置2で出力電圧Vdを制御しているときには、発電電力Ppに応じて電流Idが変化する。もちろん、Vdを変えれば、Vdに反比例してIdは変化する。逆に、負荷装置2が出力電流Idを制御している場合には、発電電力Ppに応じて電圧Vdが変化する。すなわち、VdあるいはIdのいずれか一方を制御すれば他方は(3)式を満足するように変化する。
したがって、負荷装置2に対する制約は少なくなり、各種負荷装置への電力供給のためのシステム構築が容易になる。この昇降圧比に対する制約が太陽光発電アレイ1の出力に与える制約は以降に示す回路構成でも同様である。
図8は、図7に示したモジュール直列回路をM回路だけ並列接続した直並列回路図である。
個々のモジュール直列回路は図7と同じであるから、j番目のモジュール直列回路の発電電力和をPpj、電流をIdjとすれば、そのモジュール直列回路におけるi番目の太陽電池モジュールPVM−ijの電圧Vdijは(4)式および(5)式と同様に次のようになる。
Vdij=Ppj/Idj=Vd・Ppj/Ppj …… (7)
また、電流Idjは次のように分流する。
Idj=Ppj/Vd=Id・Ppj/Pd …… (8)
(7)式および(8)式のように全太陽電池モジュールの電圧Vdijおよび電流Idjが決定される。
直列回路電流の和であるIdとVdの積で求められる出力電力Pdは、次式のように発電電力の総和となることは明らかである。
Pd=Vd(Id+Id+……Id
=Pp+Pp+……Pp …… (9)
上式は、図8の回路でも太陽電池セル群の全発電電力を引き出すことができることを示している。
図8のようにモジュール直列回路を並列接続することで、大容量の太陽光発電アレイ1を実現することができる。この場合、並列接続されるモジュール直列回路の直列数を全直列回路で等しくする必要はない。任意の直列数のモジュール直列回路を並列接続しても最大電力を引き出す効果は変わらない。
図9はM個の太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Mを並列接続した回路図である。
太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Mの全出力が並列接続されているので、全モジュールの出力電圧が同じVdになる。
いま、j番目のモジュールの発電電力をPpjとしたとき、そのモジュールの出力電流Idjは(3)式の関係から次のようになる。
Idj=Ppj/Vd …… (10)
Vd=Pd/Idであるから、(10)式は次のようにも書くことができる。
Idj=id・Ppj/Pd …… (11)
上式のように、太陽電池モジュールを並列接続した場合には、各モジュールの出力電流Idjが各モジュールの発電電力Ppjに比例して分流する。
全太陽電池モジュールPVM−1〜PVM−Mの出力電流Idjから、太陽光発電アレイ1の出力電力Pdは次のように全モジュールの発電電力Ppjの総和になる。
Pd=Vd・Id=Vd(Id+Id+……+Id
=Pp+Pp+……Pp …… (12)
図10は図9に示したモジュール並列回路をN回路分直列接続して、升目状(マトリクス状)に太陽電池モジュール10を接続した回路構成図である。
図10において、i行目の並列接続モジュールの出力電圧Vdiは等しいので、各モジュールの出力電流Idijは次のようになる。
Idij=Ppij/Vdi …… (13)
モジュール並列回路の電流和は全並列回路ともIdであるので次式が成立する。
Id=Idi+Idi+……+Idi
=(Ppi+Ppi+……+Ppi)/Vdi=Ppi/Vdi…(14)
すなわち、各モジュール並列回路の電圧Vdiは、その並列回路の発電電力和Ppiを用いて次のように表すことができる。
Vdi=Ppi/Id …… (15)
全並列回路の電圧和がVdであるので次式が得られる。
Vd=Vd+Vd+……Vd
=(Pp+Pp+……+Pp)/Id=Pd/Id …… (16)
上式の関係を(14)式のIdに代入して、Vdiが次のように求められる。
Vdi=Ppi/Id=Vd・Ppi/Pd …… (17)
(17)式および(13)式のように全太陽電池モジュールPVM−11〜PVM−NMの電圧Vdiおよび電流Idijが決定される。
太陽光発電アレイ1の出力Pdは(16)式から分かるように全太陽電池モジュールの出力電力和となり、図10の回路でも太陽電池セル群の全発電電力を引き出すことができることを示している。この場合、モジュール並列回路の並列数を全並列回路間で等しくする必要はない。また、任意の並列数のモジュール並列回路を直列接続しても最大電力を引き出す効果は変わらない。
図10に示すようにM個のモジュール並列回路をN回路分直列接続することで、各モジュールの昇降圧比を高くしなくても高電圧出力が得られる太陽光発電アレイ1を実現することができる。
また、図10の構成は配線数が多いが、配線が断線した場合の発電出力低下を最低限に抑えることができる特長がある。すなわち、正負の母線(図10の最上部および最下部)以外であれば並列接続配線が断線しても、発電出力は変化しない。また、直列接続配線が断線した場合は、出力配線が断線した1個の太陽電池モジュール分だけの発電出力低下で済むので、太陽電池アレイ1全体の発電出力の低下を最小限に抑えることができる。
図11は2個の太陽電池モジュールPVM−ijaおよびPVM−ijbを直列接続し、その直列回路をM回路分並列接続して直並列ユニットを構成し、その直並列ユニットを更にN回路分直列接続した回路構成図である。
図7から図10までの説明で明らかなように、直列接続したモジュールの電圧分担および並列接続したモジュールの電流分担はモジュールの発電電力比となる。この関係を適用することで、図11の各モジュールの電圧および電流が決定される。
各直並列ユニットのモジュール発電電力和を次式のようにPpiとすれば、各ブロックの電圧Vdiは(19)式、各モジュールの電流Idijは(20)式となる。
Ppi=Ppi1a+Ppi1b+Ppi2a+Ppi2b+…
…+PpiMa+PpiMb …… (18)
Vdi=Vd・Ppi/Pd …… (19)
Idij=(Ppija+Ppijb)/Vdi …… (20)
直列接続された2個の太陽電池モジュールPVM−ijaおよびPVM−ijbの電圧分担は次のようになる。
Vdija=Vdi・Ppija/(Ppija+Ppijb) …… (21)
Vdijb=Vdi・Ppijb/(Ppija+Ppijb) …… (22)
図11は直並列ブロック内のモジュール直列数が2の場合を示したが、直列数は任意に選定することができる。また、各直並列ブロック毎にモジュール直列数が異なっていてもよく、モジュール並列回路の並列数も全並列回路間で等しくする必要はない。任意の並列数のモジュール並列回路を直列接続しても最大電力を引き出す効果は変わらない。
図11の構成は図10の構成と同様に、各モジュールの昇降圧比を高くしなくても高電圧出力が得られ、配線が断線した場合の発電出力低下を少なく抑えることができ、図10よりはモジュール間の配線が少なくて済む。
以上述べたことから明らかなように任意の直列数および任意の並列数の直並列モジュールを組合せても各モジュールの発電電力を最大限に引き出すことが容易に理解できる。このことを踏まえて、図1に示す複数の太陽電池モジュール10の出力を直列および並列並びに直並列に接続して構成された太陽光発電装置の動作について述べる。
図12は図1の回路に電圧、電流および電力の記号を付した回路図であり、導出過程は省略するが図12の回路方程式から各モジュールの電圧・電流を求めると以下のようになる。
Figure 2010177554
図1および図12に示した太陽光発電アレイ1における太陽電池モジュール10の直並列接続回路は、本発明の実施形態の一例に過ぎない。本発明では太陽電池モジュール10を任意に直並列接続することで、全モジュールの発電電力を取出すことができる太陽光発電アレイ1を実現することができる。
前述したように本発明では太陽光発電アレイ1の出力電圧Vdおよび出力電流Idは負荷装置2が制御するものである。
最後に、図13から図15により、負荷装置2による太陽光発電アレイ1の出力電圧Vdおよび出力電流Idの具体的な制御例を示す。
図13は電圧源的負荷の場合であり、出力電圧Vdが一定であれば、発電電力Pdに応じて電流Idが変化する。もちろん、Vdを変えれば、Vdに反比例してIdは変化する。
ここで、一例としては二次電池負荷があげられる。また、負荷装置2がインバータで、インバータにより直流回路電圧を制御する場合も図13に相当する。更に、二次電池とインバータを並列接続した負荷装置2も図13に相当する。
図14は電流源的負荷の場合で、出力電流Idが一定であれば、発電電力Pdに応じて電圧Vdが変化する。すなわち、供給される電流を制御するような負荷の例であり、負荷装置2がインバータであり、インバータにより直流回路電流を制御する場合が図14に相当する。
図15は抵抗負荷の例であり、抵抗Rが一定であれば、発電電力Pdに応じて図のように電圧Vdと電流がIdが決まる。
上記のようにDC−DCコンバータ12の出力量制御を負荷装置2に開放することにより、各種の負荷装置2に適用可能となる。
以上説明したように本発明では、太陽電池セル群11とDC−DCコンバータ12とで構成される太陽電池モジュール10毎にMPPT制御をすることで、太陽電池セル群11から効率的に発電電力を得ることが可能で、高効率の太陽光発電装置を実現することができる。
本発明の太陽電池セル群11は1乃至複数の太陽電池パネルを単位とすることもできるが、1枚の太陽電池パネル内の太陽電池セルを複数の太陽電池セル群11に分割し、分割された太陽電池セル群11毎に複数のDC−DC12コンバータを設け、1枚の太陽電池パネル内に複数の太陽電池モジュール10を設ける構成とすることもできる。
1……太陽光発電アレイ、2……負荷装置、10……太陽電池モジュール、11……太陽電池セル群、12……DC−DCコンバータ、13……モジュール制御回路、21p、21d……電流検出器、22p、22d……電圧検出器、23……乗算回路、24……最大電力点追従制御回路(MPPT制御回路)、25……減算回路、26……増幅回路、27……キャリア発生回路、28 ・・・ パルス幅変調(PWM)回路

Claims (4)

  1. 1乃至複数の太陽電池セルを直列接続または直並列接続してなる太陽電池セル群と、この太陽電池セル群の両端電圧を昇降圧して出力する、昇降圧比の制御可能なDC−DCコンバータと、前記太陽電池セル群の発電出力に応じて前記DC−DCコンバータの昇降圧比を可変制御して最大電力が得られるように制御する最大電力点追従制御部とを備えた複数の太陽電池モジュールの出力端子間を任意に直並列接続した太陽光発電アレイと、
    この太陽光発電アレイの発電電力が供給され、前記太陽光発電アレイの出力電圧および出力電流の少なくとも一方を制御する負荷装置と
    から構成されることを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 前記太陽光発電アレイは、前記複数の太陽電池モジュール出力を任意個数だけ直列接続して直列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記直列接続ユニットを並列接続して構成されることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電装置。
  3. 前記太陽光発電アレイは、前記複数の太陽電池モジュール出力を任意個数だけ並列接続して並列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記並列接続ユニットを直列接続して構成されることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電装置。
  4. 前記太陽光発電アレイは、前記複数の太陽電池モジュール出力を任意個数だけ直列接続して直列接続ユニットを構成し、1乃至複数の前記直列接続ユニットを並列接続して直並列接続ユニットを構成し、複数の前記直並列接続ユニットを直列接続して構成されることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電装置。
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