JP2010177028A - 光学レンズ及び道路用照明器具 - Google Patents

光学レンズ及び道路用照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2010177028A
JP2010177028A JP2009018197A JP2009018197A JP2010177028A JP 2010177028 A JP2010177028 A JP 2010177028A JP 2009018197 A JP2009018197 A JP 2009018197A JP 2009018197 A JP2009018197 A JP 2009018197A JP 2010177028 A JP2010177028 A JP 2010177028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
optical lens
optical
single light
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009018197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5241015B2 (ja
Inventor
Tadashi Murakami
忠史 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2009018197A priority Critical patent/JP5241015B2/ja
Publication of JP2010177028A publication Critical patent/JP2010177028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5241015B2 publication Critical patent/JP5241015B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】単一光源により道路の長手方向を効率良く照明する。
【解決手段】光学レンズ10は、それぞれ樋状に形成された光の入射面101と、扁平・回転楕円体面から形成された光の出射面102を有し、光源の光軸に対して対称に配置された同じ形状の一対のレンズユニット10a、10aから構成される。レンズユニット10aの基本形である扁平・回転楕円体は、長軸と短軸からなる楕円の長軸を回転軸として得られる回転体を所定の高さに扁平化した形状である。この光学レンズ10を用いて道路用照明器具を構成する場合は、レンズユニット10a、10aを形成する扁平・回転楕円体の各長軸の交点に1個のLEDを設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路の長手方向を効率よく照明するために使用される光学レンズ、及び道路用照明器具に関する。
従来、道路の側縁にほぼ等間隔に立設したポールに取り付けられ、道路面を照明する道路用照明器具が知られている。この道路用照明器具には、白熱ランプや蛍光ランプ、水銀灯を光源とする街路灯や防犯灯、ナトリウムランプを使用してトンネル内を照明するトンネル灯などがある。
図22は、従来の街路灯を示す図であり、(a)は外観図、(b)はA−A’断面図である。この街路灯8は、細長い円筒状光源81が反射板82とプリズム83からなる器具本体に対してほぼ水平に装着され、円筒状光源81の光が反射板82とプリズム83によって道路の長手方向に反射、屈折して道路面を照明する。
道路用照明器具は、その設置高さの3〜4倍程度の設置間隔で用いられることが多く、それ以上に設置間隔が広くなると、照明器具の直下は明るく、照明器具と照明器具の中間は暗くなって、道路長手方向の照度均斉度が低下する。
この問題を解決するために、複数の発光ダイオード(以下、「LED」と略記する)を光源として用い、それぞれ異なる方向を照射するようにした道路用照明器具の例がある(例えば、特許文献1参照)。
図23に示す道路用照明器具9は、それぞれα、β、α’の各方向を照射するように配置された3個のLED91〜93と、LED91〜93にそれぞれ近接して設けられたレンズ94〜96から構成されている。LED91〜93は、図24に示すように、それぞれの照射方向に対応する道路Rの範囲S〜Uを照明する。これにより、道路長手方向の照度均一性が向上する。
しかしながら、この例によると、道路用照明器具で使用する光源の個数が増え、部品点数の増加によるコスト上昇と、照明器具の大形化、更に故障率の増加など新たな課題が発生してしまう。
特開2008-210655号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、単一光源により道路の長手方向を効率良く照明することのできる光学レンズ、及び小形・低価格、且つ信頼性の高い道路用照明器具を提供することを目的とする。
本発明の光学レンズは、単一光源からの光を照明対象に拡散して照射する光学レンズであって、前記単一光源の光軸に対し、対称に対向して配置された一対のレンズユニットから形成され、前記レンズユニットは、前記単一光源の光が入射する入射面と、入射した光を所定の光路を経て外部に放射する出射面と、を有し、前記出射面は、前記単一光源の光軸に交差する長軸を回転軸とする回転楕円体を、前記長軸および短軸と直交する方向に扁平させて得られる扁平・回転楕円体面から形成され、前記入射面は、前記扁平・回転楕円体を、前記単一光源の光軸に直交する方向に、所定の凹曲面で突き出し切断する面から形成されることを特徴とするものである。
この構成により、単一光源を使用する道路用照明器具において、道路の長手方向を均一に効率良く照明することができる。
また、本発明は、上記の光学レンズにおいて、前記レンズユニットの対向部分は、肉厚に形成されることを特徴とするものを含む。
この構成により、光学レンズを樹脂成型によって製造する際に、硬化むらやひけによる形状の狂いを防止することができ、精度の高い光学レンズを安価に提供できる。
更に、本発明は、上記の光学レンズにおいて、前記レンズユニットは、前記レンズユニットは、前記回転軸が、前記単一光源の光軸方向に、開き角度120〜180°を有して配置されることを特徴とするものを含む。
この構成により、単一光源を使用する道路用照明器具において、道路の長手方向を効率良く照明することができる。また、道路用照明器具の設置間隔を拡げることが可能となり、省資源化および省エネルギー化を図ることができる。
本発明の道路用照明器具は、上記の光学レンズと、前記扁平・回転楕円体の長軸の交差点に設置された単一光源と、を備えることを特徴とするものである。
この構成により、単一光源を使用しつつ、道路の長手方向を効率良く照明することができると共に、小形・低価格、且つ信頼性の高い道路用照明器具を提供することが可能となる。
また、本発明は、上記の道路用照明器具において、前記単一光源の光軸に逆V字状の反射板を備えることを特徴とするものを含む。
この構成により、道路用照明器具の直下近傍、及び長手方向の遠方に渡って、路面における照度均斉度を高めることができる。
更に、本発明は、上記の道路用照明器具において、前記単一光源は、発光ダイオードであることを特徴とするものである。
この構成により、小形・低価格、且つ信頼性の高い道路用照明器具を提供できる。
本発明の光学レンズは、単一光源からの光を照明対象に拡散して照射する光学レンズであって、前記単一光源の光軸に対し、対称に対向して配置された一対のレンズユニットから形成され、前記レンズユニットは、前記単一光源の光が入射する入射面と、入射した光を所定の光路を経て外部に放射する出射面と、を有し、前記出射面は、前記単一光源の光軸に交差する軸を回転軸とする偶数次曲線体を、前記単一光源の光軸方向に扁平させて得られる偶数次曲線の扁平・回転偶数次曲線体面から形成されることを特徴とするものである。
この構成により、単一光源を使用する道路用照明器具において、道路の長手方向を効率良く照明することができる。
本発明によれば、単一光源により道路の長手方向を効率良く照明することのできる光学レンズ、及び小形・低価格、且つ信頼性の高い道路用照明器具を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る光学レンズの外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る光学レンズの基本形となる扁平・回転楕円体の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る光学レンズの基本形となる扁平・回転楕円体を第3角法によって示す投影図 本発明の実施の形態1に係る光学レンズの切断・扁平・回転楕円体の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る光学レンズの切断・扁平・回転楕円体を第3角法によって示す投影図 本発明の実施の形態1に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態1に係る道路用照明器具を設置した場合の照明方向を説明するための模式図 本発明の実施の形態2に係る光学レンズの外観を示す斜視図 本発明の実施の形態2に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図 本発明に係る実施の形態2において、入射面が平面状である光学レンズの概略構成を示す断面図 本発明に係る実施の形態2において、入射面が凸面状である光学レンズの概略構成を示す断面図 本発明に係る実施の形態2において、出射面に成型のための抜き勾配を形成した光学レンズを備える道路用照明器具の概略構成を示す断面図 本発明に係る実施の形態2において、フランジを有する光学レンズの概略構成を示す断面図 本発明に係る実施の形態2において、出射面が扁平・回転楕円体と同じ曲率を有する扁平・回転双曲面体からなる光学レンズの概略構成を示す断面図 (a)本発明の実施の形態2に係る光学レンズにおいて、扁平・回転楕円体の短軸方向O−O’断面における光路を示す図 (b)本発明の実施の形態2に係る光学レンズにおいて、扁平・回転楕円体の短軸方向B−B’断面における光路を示す図 (c)本発明の実施の形態2に係る光学レンズにおいて、扁平・回転楕円体の短軸方向E−E’断面における光路を示す図 本発明の実施の形態3に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態3に係る光学レンズの形状を第3角法によって示す投影図 本発明の実施の形態3に係る光学レンズの配光特性を示す図 本発明の実施の形態4に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態4に係る道路用照明器具において、反射板がない場合の作用を説明するための図 本発明の実施の形態4に係る照明器具において、変形例の概略構成を示す斜視図 (a)従来の道路用照明器具の外観を示す斜視図 (b)従来の道路用照明器具の概略構成を示す断面図 光源にLEDを使用する従来の道路用照明器具の概略構成を示す断面図 従来の照明器具を道路に設置した場合の照明方向を説明するための模式図
以下、本発明の実施の形態に係る光学レンズ、及び道路用照明器具について、図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態に係る光学レンズは、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、ポリオレフィン樹脂、及びガラス等、光源の発する光の放射スペクトルに対して透明な材料が使用可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光学レンズの外観を示す斜視図である。同図に示すように、本実施の形態の光学レンズ10は、それぞれ樋状に形成された光の入射面101と、扁平・回転楕円体面から形成された光の出射面102を有し、後述する光源の光軸に対して対称に配置された同じ形状の一対のレンズユニット10a、10aから構成される。
光学レンズ10を構成するレンズユニット10aは、以下に説明するように設計される。
図2は、レンズユニット10aの基本形である扁平・回転楕円体の外観を示す斜視図、図3は、扁平・回転楕円体を第3角法によって示す投影図である。
図2及び図3に示すように、扁平・回転楕円体10bは、長軸X、短軸Yからなる楕円の長軸Xを回転軸として得られる回転体を高さZに扁平化した形状である。
次に、このようにして得られた扁平・回転楕円体10bを短軸Yに平行な方向に所定の凹曲面で突き出し切断する。図4は、このようにして得られた切断・扁平・回転楕円体の外観を示す斜視図、図5は、切断・扁平・回転楕円体10cを第3角法によって示した投影図である。
図4及び図5において、切断・扁平・回転楕円体10cの突き出し切断された面は光を入射する入射面101、他方の面は光を拡散して外部に放射する出射面102となる。
次いで、図5に示すように、切断・扁平・回転楕円体10cをその短軸Yと平行なG−G’面で切断する。このようにして形成された切断・扁平・回転楕円体がレンズユニット10aであり、これの2つをG−G’面で密着するように対向して配置することで、図1に示した光学レンズ10が得られる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図である。同図において、この道路用照明器具1は、光学レンズ10と、LED50を有する構成である。
光学レンズ10は、LED50から放射される光が一方のみであるので、光が入射しない破線H−H’より上の部分を平面状にカットしてある。これにより、光学レンズ10自体を小型化、軽量化している。
また、光学レンズ10における符号O−O’及びP−P’は、2つのレンズユニット10a、11それぞれの基本形である扁平・回転楕円体の長軸Xを示すものであり、LED50は、線分O−O’及びP−P’の各延長線の交点に設置される。
次に、図6を参照しながら、本発明の実施の形態1に係る光学レンズ10の機能について説明する。
LED50から放射され、入射面101における個所A〜Bの間に入射した光は、この断面内でA、A’、B、B’で囲まれる部分が凸レンズの形状をしているので、矢印αで示す線分O−O’の延長線の方向に集光される。なお、矢印α’で示す方向は、LED50の光軸に対して矢印αで示す方向と対称であり、LED50から放射された光は矢印α’で示す線分P−P’の延長線の方向にも同様に集光される。
一方,入射面101の個所C〜Dの間に入射した光は、C、C’、D、D’ で囲まれる部分が凹レンズの形状をしているので,矢印βで示す鉛直方向の両側に拡散される。
これらのことから、本実施の形態の道路用照明器具1を、図7に示すような道路Rに設置すると、α及びα’方向は道路の長手方向の遠く、例えばS及びS’の領域をそれぞれ照明し、道路用照明器具1の直下を指すβの方向へは、拡散された光が路面Tの領域に照射される。なお、道路用照明器具1の直下近傍の路面は、光が拡散されるとはいえ、照射距離が短いので照度は確保される。従って、1個のLED光源により道路の長手方向の広い範囲を効率良く照明することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る光学レンズの外観を示す斜視図である。同図に示すように、本実施の形態の光学レンズ20は、それぞれ樋状に形成された光の入射面201と、扁平・回転楕円体面から形成された光の出射面202を有し、後述する光源の光軸に対して対称に配置された同じ形状の一対のレンズユニット20a、20aから構成される。
レンズユニット20aは、前述した実施の形態1と同様に、切断・扁平・回転楕円体10cから構成される。本実施の形態の光学レンズ20が実施の形態1の光学レンズ10と異なる点は、一対のレンズユニット20a、20aの対向部分を肉厚に形成したことである。
このように、一対のレンズユニット20a、20aの対向部分を肉厚に形成することで、実施の形態1の光学レンズ10に比較して対向部分における配光の連続性が良好となる。
また、光学レンズ20を樹脂成形によって製造する場合に、冷却時の温度分布によって発生する硬化むらを回避することができ、屈折率の不均一や樹脂の硬化に伴うひけによって発生する設計形状と製造形状のずれ等を防止することができ、光学レンズ20を高精度で製造することが可能となる。
図9は、本発明の実施の形態2に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図である。同図において、道路用照明器具2は、光学レンズ20とLED50を有する構成である。なお、実施の形態1における図6と同様の構成については、同一の符号を付して説明を簡略に、若しくは省略する。
光学レンズ20は、LED50から放射される光が一方のみであるので、実施の形態1と同様に、光が入射しない部分を平面状にカットしてある。これにより、光学レンズ20を小型化、軽量化している。
なお、光学レンズ20は、光の入射面201を突き出し樋状に形成しているが、これに限ることはなく、例えば図10に示すように、平面状となる入射面203に形成してもよい。また、図11に示すように、凸状となる入射面204に形成することも可能である。
更に、図12に示すように、扁平・回転楕円体面のV部分を変形させてテーパをつけ、樹脂成型の際の抜き勾配とすることによって、加工性を向上させた形状としてもよい。これによると、線分A’− A’’で示すように、光の方向がα方向の上方に僅かにずれるが、LED50から放射される光は指向性があり、A方向への輝度は小さいので、照明に及ぼす影響は軽微である。
また、図13に示すように、上部平面部を左右に延伸してフランジ205を形成した形状にしてもよい。フランジ205には、丸穴ないしU字状切欠きからなる取付穴206が設けられ、光学レンズ24を照明器具本体に取り付けるために使用される。
図14は、光学レンズ20の基本形を扁平・回転楕円体10bに替えて、出射面が同じ曲率を有する双曲線の回転体を扁平させて形成した光学レンズ30を示す断面図である。このように、出射面の曲率が扁平・回転楕円体10aと同じであれば、双曲線に限定されることはなく、放物線などの2次曲線や4次曲線等、更に高次の偶数次曲線にすることも可能である。
次に、図9を参照しながら、本発明の実施の形態2に係る光学レンズ20の機能について説明する。
LED50から放射され、入射面201における個所A〜Bの間に入射した光は、この断面内でA、A’、B、B’で囲まれる部分が凸レンズの形状をしているので、矢印αで示す線分O−O’の延長線の方向に集光される。なお、矢印α’で示す方向は、LED50の光軸に対して矢印αで示す方向と対称であり、LED50から放射された光は矢印α’で示す線分P−P’の延長線の方向にも同様に集光される。
一方,入射面201の個所E〜Dの間に入射した光は、E、E’、F、F’ で囲まれる部分が凹レンズの形状をしているので,矢印βで示す鉛直方向の両側にやや拡げられて緩やかに拡散される。
図15(a)〜(c)は、光学レンズ20を構成する扁平・回転楕円体10bの短軸Y方向のO−O’、B−B’及びE−E’の各断面における光路を示す図である。なお、A−A’断面は線分O−O’に対してB−B’ 断面と対称の関係にあり、光路は同じとなるので、図示を省略する。
図15(a)〜(c)を参照すると、O−O’ 断面からE−E’ 断面に向かうにつれて、出射面202の曲率半径が大きくなるので、徐々に集光性は低くなるが、いずれもこの断面内で光が集光されていることが分かる。なお、出射面202の曲率半径を左右するのは、基本形である扁平・回転楕円体10bの短軸Yであり、この短軸Yを大きくするとA−A’〜 E−E’断面における集光性は低下する。
このことから、道路に設置した場合の道路用明器具2は、道路幅方向における照射幅が広がることになる.従って、光学レンズ20は、扁平・回転楕円体10bの短軸Yを、道路用照明器具2を設置する道路の幅に応じて設計する必要がある。
以上のことから、本実施の形態の道路用照明器具1を、図7に示すような道路Rに設置すると、α及びα’方向は道路の長手方向の遠く、例えばS及びS’の領域をそれぞれ照明し、道路用照明器具1の直下を指すβの方向へは、拡散された光が路面Tの領域に照射される。
また、β方向は照射面である道路までの距離が短いので、照度が高くなりがちであるが、図9に示すように、βの方向は道路の長手方向に光が拡散するので、道路用照明器具2の直下近傍の照度が抑制され、結果的に道路用照明器具2の近傍から遠方に渡る長手方向路面の照度均斉度を高くすることができる。
(実施の形態3)
図23に示したように、単一光源を用いる従来の道路用照明器具9では、α、α’方向の開き角は120°程度が限界である。通常、道路用照明器具の設置間隔は設置高さの3〜4倍程度で用いられることが多く、α、α’方向の開き角が80〜120°程度の道路用照明器具でも実用的な範囲で路面の照度均斉度を確保することができる。
しかしながら、省資源及び省エネルギーの観点からは、道路用照明器具の取り付け間隔を更に拡げることが望まれる。また、防犯灯などの照明器具においては、設置間隔が設置高さの4倍以上であることが多く、社団法人日本防犯設備協会によって定められた推奨照度基準を満足しないものもあり、照射光の広がりが不足している場合が多い。本発明の実施の形態3に係る道路用照明器具は、これらの課題に対応するものである。
図16は、本発明の実施の形態3に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図である。図16において、道路用照明器具3は、光学レンズ40と、LED50を有する構成である。
光学レンズ40は、相対向するレンズユニットを構成する扁平・回転楕円体10bの長軸上の線分O−O’、P−P’の開き角θが120〜180°になるように構成されている。
図17は、本発明の実施の形態3に係る光学レンズを第3角法によって示す投影図である。同図において、光学レンズ40は、基本形である扁平・回転楕円体10bの長軸X、短軸Yおよび扁平高さZの比が、1.56:1.21:1であり、長軸の開き角が180°である。
図18は、光学レンズ40の配光特性を示す図である。同図において、実線は道路の長手方向の配光特性を、破線は道路幅方向の配光特性をそれぞれ示している。
図18を参照すると、この光学レンズ40を用いて構成した道路用照明器具3により、道路の長手方向遠方まで均一な照明光を照射できていることが分かる。
(実施の形態4)
図19は、本発明の実施の形態4に係る道路用照明器具の概略構成を示す断面図である。本実施の形態の道路用照明器具4は、実施の形態3における光学レンズ40と、LED50と、反射板60を有する構成である。
反射板60は、LED50の発光部より狭小、且つ逆V字形に形成され、LED50の直下に設置される。これにより、LED50で発光した光は、反射板60で反射された後、光路I−I’を経て道路の長手方向の遠くまで到達する。
一方、LED50から鉛直方向に放射された光の一部は反射板60によって遮られる。しかし、反射板60がLED50の発光部より狭小であるため、脇から洩れた光は光路J−J’を経て道路用照明器具4の直下近傍を照明する。
道路用照明器具4の設置間隔が大きい場合は、道路の長手方向へは照明光の光路が非常に長くなる。従って、反射板60の脇から洩れた一部の光であっても、道路の長手方向遠方の照度に比較して道路用照明器具4の直下近傍のみ照度が不足するということはない。
図20は、図19において反射板60がない場合の道路用照明器具5の概略構成を示す図である。図20において、光学レンズ40の入射面401はLED50に対して垂直とした方が屈折した光を道路の長手方向のより遠方に向けて照射できるが、入射面401の角度γが小さくなれば、LED50の法線と入射面401の角度が平行に近くなるため、LED50から入射する光束が少なくなり、道路の長手方向の遠方において必要な照度を確保することができない。
図21は、光学レンズ40の入射面を形成する空間に一対の側面反射板70、70を設けて構成した道路用照明器具6を示す斜視図である。
図21において、側面反射板70、70は、扁平・回転楕円体の短軸方向で相対向して設置される。これにより、グレアを防止することができる。なお、この側面反射板70、70をグレアのみをなくす目的で設置する場合には、遮光性と光吸収性を兼ね備えた表面処理を施すが、拡散反射性の表面処理をしたとしても、道路用照明器具6の直下近傍の照度が僅かに上昇するだけで、路面全体の照度分布に大きな変化を与えることはない。従って、側面反射板70は白色反射塗装などの表面処理であってもよい。
以上説明したように、このような本発明の実施の形態4に係る照明器具によれば、設置間隔を更に拡げても道路の長手方向の遠方まで必要な照度を確保することができるとともに、道路用照明器具の直下近傍における鉛直面照度の不足を回避することが可能であり、歩行者の顔を識別する必要のある防犯灯等に有効である。
1、2、3、4、6 道路用照明器具
10、20、30、40 光学レンズ
10a、20a レンズユニット
10b 扁平・回転楕円体
10c 切断・扁平・回転楕円体
101、201、203、204、301、401 入射面
102、202 出射面
50 LED
60 反射板
70 側面反射板

Claims (7)

  1. 単一光源からの光を照明対象に拡散して照射する光学レンズであって、
    前記単一光源の光軸に対し、対称に対向して配置された一対のレンズユニットから形成され、
    前記レンズユニットは、
    前記単一光源の光が入射する入射面と、入射した光を所定の光路を経て外部に放射する出射面と、を有し、
    前記出射面は、
    前記単一光源の光軸に交差する長軸を回転軸とする回転楕円体を、前記長軸および短軸と直交する方向に扁平させて得られる扁平・回転楕円体面から形成され、
    前記入射面は、
    前記扁平・回転楕円体を、前記単一光源の光軸に直交する方向に、所定の凹曲面で突き出し切断する面から形成される、
    ことを特徴とする光学レンズ。
  2. 請求項1に記載の光学レンズであって、
    前記レンズユニットの対向部分は、肉厚に形成される、
    ことを特徴とする光学レンズ。
  3. 請求項1又は2に記載の光学レンズであって、
    前記レンズユニットは、
    前記回転軸が、前記単一光源の光軸方向に、開き角度120〜180°を有して配置される、
    ことを特徴とする光学レンズ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光学レンズと、
    前記扁平・回転楕円体の長軸の交差点に設置された単一光源と、
    を備える、
    ことを特徴とする道路用照明器具。
  5. 請求項4に記載の道路用照明器具であって、
    前記単一光源の光軸に逆V字状の反射板を備える、
    ことを特徴とする道路用照明器具。
  6. 請求項4又は5に記載の道路用照明器具であって、
    前記単一光源は、
    発光ダイオードである、
    ことを特徴とする道路用照明器具。
  7. 単一光源からの光を照明対象に拡散して照射する光学レンズであって、
    前記単一光源の光軸に対し、対称に対向して配置された一対のレンズユニットから形成され、
    前記レンズユニットは、
    前記単一光源の光が入射する入射面と、入射した光を所定の光路を経て外部に放射する出射面と、を有し、
    前記出射面は、
    前記単一光源の光軸に交差する軸を回転軸とする偶数次曲線体を、前記単一光源の光軸方向に扁平させて得られる偶数次曲線の扁平・回転偶数次曲線体面から形成される
    ことを特徴とする光学レンズ。
JP2009018197A 2009-01-29 2009-01-29 光学レンズ及び道路用照明器具 Active JP5241015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018197A JP5241015B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 光学レンズ及び道路用照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018197A JP5241015B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 光学レンズ及び道路用照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010177028A true JP2010177028A (ja) 2010-08-12
JP5241015B2 JP5241015B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42707764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018197A Active JP5241015B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 光学レンズ及び道路用照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5241015B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053387A1 (ja) * 2010-10-21 2012-04-26 コニカミノルタオプト株式会社 光学素子及び照明装置
JP2012186019A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Sharp Corp 照明デバイス、および、該照明デバイスを備えた照明装置
JP2012212574A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Panasonic Corp 光学レンズ及び照明装置
WO2014045644A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社 東芝 照明装置および照明用レンズ
JP2014078391A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Koito Electric Industries Ltd 道路照明装置
JP2014174316A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Ledlink Optics Inc 光学レンズ
JP2015118132A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 浜井電球工業株式会社 Led用配光制御レンズ
JP2016006643A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 オプテックス株式会社 カメラ付き防犯照明装置
JP2016046067A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 日立アプライアンス株式会社 広角度拡散光学系及びこれを用いた照明装置
KR101768902B1 (ko) * 2014-09-23 2017-08-18 주식회사 알토 Led 등기구
CN113419299A (zh) * 2021-05-31 2021-09-21 歌尔光学科技有限公司 光学透镜、光学镜组和投影光学***

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141852A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Visteon Global Technologies Inc 側面放射近視野レンズ
WO2008122941A1 (en) * 2007-04-05 2008-10-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Light-beam shaper.

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141852A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Visteon Global Technologies Inc 側面放射近視野レンズ
WO2008122941A1 (en) * 2007-04-05 2008-10-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Light-beam shaper.
JP2010524170A (ja) * 2007-04-05 2010-07-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ビーム整形器

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053387A1 (ja) * 2010-10-21 2012-04-26 コニカミノルタオプト株式会社 光学素子及び照明装置
JP2012186019A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Sharp Corp 照明デバイス、および、該照明デバイスを備えた照明装置
JP2012212574A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Panasonic Corp 光学レンズ及び照明装置
WO2014045644A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社 東芝 照明装置および照明用レンズ
JP2014078391A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Koito Electric Industries Ltd 道路照明装置
JP2014174316A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Ledlink Optics Inc 光学レンズ
JP2015118132A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 浜井電球工業株式会社 Led用配光制御レンズ
JP2016006643A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 オプテックス株式会社 カメラ付き防犯照明装置
JP2016046067A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 日立アプライアンス株式会社 広角度拡散光学系及びこれを用いた照明装置
KR101768902B1 (ko) * 2014-09-23 2017-08-18 주식회사 알토 Led 등기구
CN113419299A (zh) * 2021-05-31 2021-09-21 歌尔光学科技有限公司 光学透镜、光学镜组和投影光学***
CN113419299B (zh) * 2021-05-31 2023-09-22 歌尔光学科技有限公司 光学透镜、光学镜组和投影光学***

Also Published As

Publication number Publication date
JP5241015B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5241015B2 (ja) 光学レンズ及び道路用照明器具
JP4587847B2 (ja) 標識灯
KR101028201B1 (ko) 렌즈 및 이를 구비한 조명 유닛
JP5779096B2 (ja) 照明系、照明器具、コリメータ、及び表示装置
JP5257609B2 (ja) 光学モジュール及び照明用灯具
JP2011044315A (ja) 光学レンズおよびこれを用いた照明器具
JP2007250516A (ja) 反射式投光装置
WO2013190979A1 (ja) 照明装置
US20160273721A1 (en) Lighting unit, especially for road illumination
KR101490065B1 (ko) 조명 장치
JP5292629B2 (ja) 照明装置
JP2010262818A (ja) トンネル用照明装置
JP6347390B2 (ja) 照明装置
US20150285450A1 (en) Lighting device for indirect illumination
TW200912195A (en) Light-spreading and energy-saving shade
KR20080049347A (ko) 백색 발광다이오드를 이용한 조명등
JP2007311731A (ja) Ledを用いた発光装置
KR101362186B1 (ko) 전반사수단이 구비된 엘이디 가로등의 광확산렌즈
KR102388733B1 (ko) 휘도와 조도가 개선된 구조의 일체형 렌즈와 반사부재를 갖는 엘이디 조명장치
KR102668856B1 (ko) 엘이디 가로등용 광확산렌즈
JP2019220266A (ja) 面光源装置および表示装置
KR102389794B1 (ko) 휘도와 조도가 개선된 구조의 렌즈와 반사부재를 갖는 엘이디 조명장치
US20150285463A1 (en) Lighting device for indirect illumination having prism elements
JP2003132718A (ja) 照明器具
JP6604593B2 (ja) 配光制御レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5241015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150