JP2010169055A - エンジン及びエアコンディショナの統合制御装置 - Google Patents

エンジン及びエアコンディショナの統合制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの冷却性能が不足する場合にドライバの意図を反映したエンジン出力及び空調性能の制限を行うエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置を提供する。
【解決手段】ラジエータ13及びインタークーラ12を有するエンジン10と、ラジエータを通過する走行風によって冷媒を冷却するコンデンサ22を有するエアコンディショナ20とを統合制御する統合制御装置30を、エンジンの冷却水温の上昇に応じてエンジン出力制限制御及び空調性能制限制御を行うとともに、エンジン出力制限制御と空調性能制限制御との重み付けが異なった複数の制御モードを有し、複数の制御モードを選択する選択手段32を有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等に搭載されるエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置に関し、特に、熱的に過酷な使用条件下であってもドライバ等の要求に応じた快適性、走行性を得られるものに関する。
例えば自動車等の車両のエンジンルームの前端部には、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ、過給機で圧縮された空気を冷却するインタークーラ、空調用冷媒を冷却して凝縮させるコンデンサ等の熱交換器等からなる冷却系(クーリングシステム)が配置される。
車両用のクーリングシステムの運転条件に応じたマネージメントに関する従来技術として、例えば特許文献1には、大型トラクター等に用いられるターボ過給エンジンのインタークーラ(アフタークーラ)において、負荷変動に対応するため冷媒流量を規制するオリフィスを設けたものが記載されている。
特開2002−122021
ラジエータ、インタークーラ、コンデンサ等の熱交換器は、それぞれ使用時に熱を発生するため、全ての熱交換器が最大の熱量を発生した場合でも各熱交換器の機能を確保しようとすると、各熱交換器の能力に十分な余裕しろを設ける必要があり、クーリングシステムのサイズが大きくなって車両パッケージングの効率性を損なう場合がある。
しかし、現実的な車両の使用条件において、エンジン冷却性能、エンジン出力、空調性能の全てが同時に最大能力を必要とする頻度はきわめて低いと考えられる。すなわち、現実的にはエンジン冷却性能を確保するため、エンジン出力や空調性能を制限するマネージメントを行えば、比較的サイズの小さい冷却系であっても能力的には事足りるので、車両のスペース効率を改善することができる。
ただし、この場合に、ドライバが高いエンジン出力を要望しているにも関わらずこれを制限したり、空調性能を維持したいにも関わらずこれを制限してしまうと、ドライバの意図に反する車両の性能低下によりドライバに不満を与えてしまう。
本発明の課題は、エンジンの冷却性能が不足する場合にドライバの意図を反映したエンジン出力及び空調性能の制限を行うエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、冷却水を走行風によって冷却するラジエータ、及び、走行風によって過給器から出た空気を冷却するインタークーラを有するエンジンと、走行風によって冷媒を冷却して凝縮させるコンデンサを有するエアコンディショナとを統合制御する統合制御装置であって、前記エンジンの冷却水温の上昇に応じて、前記エンジンの出力を制限するエンジン出力制限制御、及び、前記エアコンディショナの空調性能を制限する空調性能制限制御を行うとともに、前記エンジン出力制限制御と前記空調性能制限制御との重み付けが異なった複数の制御モードを有し、前記複数の制御モードを選択する選択手段を有することを特徴とするエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
請求項2の発明は、前記選択手段は、ドライバによって選択操作が入力される入力部を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
請求項3の発明は、前記エンジン出力制限制御は、前記過給器による過給圧の制限を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
請求項4の発明は、前記空調性能制限制御は、冷媒を加圧するコンプレッサの容量低減を含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
請求項5の発明は、前記コンデンサ及び前記インタークーラを前記ラジエータの上流側に配置したことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
請求項6の発明は、前記エンジン出力制限制御又は前記空調性能制限制御を実行する際に、現在選択されている制御をドライバに表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置である。
本発明によれば、エンジンの冷却水温の上昇時に、エンジン出力制限制御及び空調性能制限制御を行うともに、これらの重み付けを異ならせる選択手段を設けることによって、ドライバが優先する性能を反映したエンジンの保護制御を行うことができ、ドライバに対して車両の性能に不満を抱かせることを防止できる。本発明を適用した場合、ラジエータ、インタークーラ、コンデンサ等を設計する際に、それぞれが同時に最大熱量を発生する場合を考慮する必要がないため、冷却系のレイアウトをコンパクトにすることができる。
また、エンジン出力制限制御を過給圧の制限によって行い、また、空調性能制限制御をコンプレッサの容量低減によって行うことによって、エンジンの冷却水温に応じた冷却性能の制限をきめ細かく適切に行うことができる。
さらに、エンジン出力制限制御又は空調性能制限制御を実行する際に、選択されている制御をドライバに表示することによって、ドライバにエンジン出力又は空調性能が制限された理由を知らせて故障等と誤解することによる不安感を払拭させるとともに、車両の性能に対する不満を抱くことを防止できる。また、ドライバにエンジン負荷が高いことを知らせることによって、エンジン負荷を軽減した省エネルギー運転を促し、環境負荷低減のサポートをすることができる。
本発明を適用した統合制御装置の実施例を有するエンジン及びエアコンディショナの構成を示す図である。 実施例における熱交換器の配列を示す模式図である。 実施例におけるエンジン及びエアコンディショナの統合制御を示すフローチャートの第1分図である。 実施例におけるエンジン及びエアコンディショナの統合制御を示すフローチャートの第2分図である。 実施例におけるエンジン及びエアコンディショナの統合制御を示すフローチャートの第3分図である。 本発明の変形例におけるエンジン冷却水温と最大過給圧との相関を示すグラフである。
本発明は、エンジンの冷却性能が不足する場合にドライバの意図を反映したエンジン出力及び空調性能の制限を行うエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置を提供する課題を、エンジンの冷却水温上昇時に、ドライバによるモード選択に応じて、ターボチャージャの過給圧制限制御とエアコンディショナのコンプレッサ容量制限制御との重み付けを変更したエンジン保護制御を実行することによって解決した。
以下、本発明を適用したエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置の実施例について説明する。
実施例のエンジン及びエアコンディショナは、例えば、乗用車等の自動車に設けられるものである。
図1は、エンジン及びエアコンディショナの構成を示す図である。
エンジン10は、車両の走行用動力源として機能する例えば水冷のガソリンエンジンである。
エンジン10は、ターボチャージャ11、インタークーラ12、ラジエータ13、ウォーターポンプ14等を備えている。
ターボチャージャ11は、エンジン10の排ガスによって駆動されるタービンによってコンプレッサを駆動し、燃焼用の空気を圧縮する過給機である。
インタークーラ12は、タービン11で圧縮された空気を、走行風との熱交換によって冷却する熱交換器である。インタークーラ12を出た空気は、エンジン10のスロットルに導入される。
ラジエータ13は、エンジン10の冷却水を、走行風との熱交換によって冷却する熱交換器である。冷却水は、エンジン10の燃焼室近傍等に配置された冷却水路に流され、エンジン10を冷却する。エンジン10には、冷却水温を検出する図示しない水温センサが設けられ、その検出値は後述するECU30に伝達される。
ウォーターポンプ14は、エンジン10に組み込まれるとともにエンジン10によって駆動され、冷却水をラジエータ13に送出し、さらにラジエータ13を経由してエンジン10に戻すものである。
エアコンディショナ20は、図示しない車室の冷房等に用いられるものである。エアコンディショナ20は、コンプレッサ21、コンデンサ22、膨張弁23、エバポレータ24等からなる冷凍空調サイクルを備えている。
コンプレッサ21は、エンジン10によって駆動され、気相の冷媒を加圧してコンデンサ22に送出するものである。コンプレッサ21は、ECU30からの制御信号に応じて吐出容量を変化させる可変容量型のものである。また、コンプレッサ21には、エンジン10からの駆動力伝達を切断する電磁クラッチが設けられ、ECU30からの制御信号に応じてオンオフされるようになっている。
コンデンサ22は、コンプレッサ21から出た高圧、高温の気相の冷媒を走行風との熱交換によって冷却し、凝縮させて液相とする熱交換器である。
膨張弁23は、コンデンサ22から出た液相の冷媒を膨張させ、圧力及び温度を低下させるものである。
エバポレータ24は、図示しないブロワファンによって車室内に吹き出される空気から熱を取り、膨張弁から出た冷媒を蒸発潜熱により蒸発させて気相に戻すものである。
エンジン10及びエアコンディショナ20には、これらを統合的に制御するエンジン制御ユニット(ECU)30が設けられている。ECU30は、CPU等の情報処理装置、RAMやROM等の記憶装置、入出力インターフェイス等を備えて構成されている。
ECU30は、エンジン10及びその補機類を統括的に制御し、例えばエンジン10の電動スロットル開度、燃料の噴射量及び噴射時期、点火時期、バルブタイミング、さらにターボチャージャ11による過給圧等を制御している。
ECU30には、エアコンスイッチ31、モード選択スイッチ32、ディスプレイ33、電動ファン34等が直接、又は、例えばCAN通信システム等の車載LAN等を介して間接的に接続されている。
エアコンスイッチ31及びモード選択スイッチ32は、例えば車室内のインストルメントパネル等のドライバによって操作可能な箇所に配置されている。
エアコンスイッチ31は、ドライバがエアコンディショナ20のオンオフを選択する操作を入力するものである。
モード選択スイッチ32は、ドライバがエンジン出力優先モード、又は、快適性優先モードを選択する操作を入力するものである。
エンジン出力優先モードは、エンジン10の冷却水温が上昇してエンジン10の出力又はエアコンディショナ20の能力を制限する必要が生じた場合に、主にエアコンディショナ20の能力を制限することによって、エンジン10の出力を可能な限り維持するものである。
快適性優先モードは、エンジン10の冷却水温が上昇してエンジン10の出力又はエアコンディショナ20の能力を制限する必要が生じた場合に、主にターボチャージャ11の過給圧を制限することによって、エアコンディショナ20の空調能力を可能な限り維持するものである。
これらの各モードにおけるエンジン10とエアコンディショナ20の統合制御については、後に詳細に説明する。
ディスプレイ33は、例えばインストルメントパネルに設けられ、ドライバに対して文字や画像等の表示を行うものである。ディスプレイ33として、例えば、LCD等の画像表示装置や、警告灯などを用いることができる。
電動ファン34は、エンジン10の冷却水温が所定値以上となった際に、ECU30からの指示に応じて作動し、ラジエータ13等を強制空冷するものである。
図2は、実施例におけるインタークーラ12、ラジエータ13、コンデンサ22、電動ファン34の配列を示す図である。
これらは車両前端部に配置され、車両前方側から、コンデンサ22、インタークーラ12、ラジエータ13、電動ファン34の順に順次配列されている。走行風は、これらを順次通過するため、エアコンディショナ20の負荷が大きい場合には、コンデンサ22からの放熱量が増大し、後流側に設けられたインタークーラ12及びラジエータ13に流入する走行風の温度は高くなる。また、エンジン10の出力が大きく、ターボチャージャ11の過給圧が大きい場合には、インタークーラ12からの放熱量が増大し、後流側に設けられたラジエータ13に流入する走行風の温度は高くなる。ラジエータ13への走行風が高温となるとラジエータ13による冷却水の冷却効果が低下し、特に水温が過度に高くなるオーバーヒートの兆候がある場合には、エンジン10に深刻なダメージを引き起こす可能性がある。
そこで、本実施例においては、エンジン10の冷却水温が上昇した際に、以下説明するエンジン出力制限及び空調性能制限を行ってエンジン10の保護を図っている。
以下、実施例におけるエンジン及びエアコンディショナの統合制御について説明する。
図3〜図5は、それぞれ統合制御を示すフローチャートの第1〜3分図である。
以下、図3のステップS101からステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS101:エンジン出力優先スイッチ判断>
ECU30は、モード選択スイッチ32において、エンジン出力優先モードが選択されているか否かを判断する。
そして、エンジン出力優先モードが選択されている場合は、図4に示す第2分図のステップS201に進み、その他の場合はステップS102に進む。
<ステップS102:快適性優先スイッチオン>
ECU30は、ドライバによって快適性優先モードがオンされたものとして、快適性優先モードの制御を開始するためステップS103に進む。
<ステップS103:空調スイッチ判断>
ECU30は、エアコンスイッチ31において、エアコンオンが選択されているか否かを判断する。
そして、エアコンオンの場合はステップS104に進み、エアコンオフの場合は図5に示す第3分図のステップS301に進む。
<ステップS104:冷却水温106℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が106℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が106℃以上であるときは、ステップS106に進み、106℃未満であるときはステップS105に進む。
<ステップS105:過給制限なし>
ECU30は、ターボチャージャ11の過給圧制限(エンジン10の出力制限)、及び、エアコンディショナ20の空調能力制限を行わないことを決定する。
<ステップS106:冷却水温108℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が108℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が108℃以上であるときは、ステップS110に進み、108℃未満であるときは、ステップS107、S108、S109、S117に順次進む。
<ステップS107:燃料増量15%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば15%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS108:過給制限300mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を、通常時の例えば600〜700mmHgから、300mmHgに制限し、エンジン10の出力を制限する。これによって、インタークーラ12からの放熱量が低減される。
<ステップS109:エアコン通常モード>
ECU30は、エアコンディショナ20のコンプレッサ21の容量低下を行わない通常モードの実行を決定する。
<ステップS110:冷却水温110℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が110℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が110℃以上であるときは、ステップS114に進み、110℃未満であるときは、ステップS111、S112、S113、S117に順次進む。
<ステップS111:燃料増量20%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば20%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS112:過給制限150mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を、例えば150mmHgに制限し、エンジン10の出力を制限する。これによって、インタークーラ12からの放熱量が低減される。
<ステップS113:エアコンエコモード>
ECU30は、エアコンディショナ20におけるエバポレータ22の制御目標温度を高くしてエアコンディショナ20の空調性能を制限するエコモードを実行する。例えば通常時にはエバポレータ22の温度が5℃でコンプレッサ21をオンし、3℃でオフするのに対して、エコモードの実行時には、6℃でオンし4℃でオフするようにする。これによって、車室内の快適性は若干低下するが、コンプレッサ21の作動頻度が低減し、コンデンサ22からの放熱量が低減される。
<ステップS114:過給制限0mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を、例えば0mmHgに制限し、エンジン10を実質的に自然吸気状態とする。
その後、ステップS115に進む。
<ステップS115:冷却水温112℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が112℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が112℃以上であるときは、ステップS116に進み、112℃未満であるときは、ステップS113、S117に順次進む。
<ステップS116:コンプレッサカット>
ECU30は、エアコンディショナ20におけるコンプレッサ21を停止させ、エアコンディショナの空調機能を実質的に停止させる。これによって、コンデンサ22からの放熱量が低減される。
その後、ステップS117に進む。
<ステップS117:快適性優先モード表示>
ECU30は、ディスプレイ33に、現在快適性優先モードが選択されていること、及び、エンジン保護のためエンジン出力を制限していることを、例えば文字や絵記号等の画像によって表示させ、ドライバに認知させる。
以下のステップS201からステップS214は図4に示す第2分図に示す。
<ステップS201:エンジン出力優先スイッチオン>
ECU30は、ドライバによってエンジン出力優先モードがオンされたものとして、エンジン出力優先モードの制御を開始するためステップS202に進む。
<ステップS202:空調スイッチ判断>
ECU30は、エアコンスイッチ31において、エアコンオンが選択されているか否かを判断する。
そして、エアコンオンの場合はステップS203に進み、エアコンオフの場合は図5に示す第3分図のステップS301に進む。
<ステップS203:冷却水温106℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が106℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が106℃以上であるときは、ステップS205に進み、106℃未満であるときはステップS204に進む。
<ステップS204:過給制限なし>
ECU30は、ターボチャージャ11の過給圧制限(エンジン10の出力制限)、及び、エアコンディショナ20の空調能力制限を行わないことを決定する。
<ステップS205:冷却水温108℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が108℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が108℃以上であるときは、ステップS207に進み、108℃未満であるときは、ステップS206、S204、S211、S214に順次進む。
<ステップS206:燃料増量15%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば15%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS207:冷却水温110℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が110℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が110℃以上であるときは、ステップS209に進み、110℃未満であるときは、ステップS208、S204、S211、S214に順次進む。
<ステップS208:燃料増量20%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば20%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS209:冷却水温112℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が112℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が112℃以上であるときは、ステップS212に進み、112℃未満であるときは、ステップS210、S211、S214に順次進む。
<ステップS210:過給制限300mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を300mmHgに制限し、エンジン10の出力を制限する。
<ステップS211:コンプレッサ容量減>
ECU30は、エアコンディショナ20における可変容量式のコンプレッサ21の容量を低下させてエアコンディショナ20の空調性能を制限する。
<ステップS212:過給制限0mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を0mmHgに制限する。
<ステップS213:コンプレッサカット>
ECU30は、エアコンディショナ20におけるコンプレッサ21を停止させ、エアコンディショナの空調機能を実質的に停止させる。
<ステップS214:エンジン出力優先モード表示>
ECU30は、ディスプレイ33に、現在エンジン出力優先モードが選択されていること、及び、エンジン保護のため空調性能を制限していることを、例えば文字や絵記号等の画像によって表示させ、ドライバに認知させる。
以下のステップS301からステップS310は図5に示す第3分図に示す。
<ステップS301:冷却水温106℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が106℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が106℃以上であるときは、ステップS303に進み、106℃未満であるときはステップS302に進む。
<ステップS302:過給制限なし>
ECU30は、ターボチャージャ11の過給圧制限(エンジン10の出力制限)、及び、エアコンディショナ20の空調能力制限を行わないことを決定する。
<ステップS303:冷却水温108℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が108℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が108℃以上であるときは、ステップS305に進み、108℃未満であるときは、ステップS304、S302に順次進む。
<ステップS304:燃料増量15%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば15%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS305:冷却水温110℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が110℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が110℃以上であるときは、ステップS307に進み、110℃未満であるときは、ステップS306、S302に順次進む。
<ステップS306:燃料増量20%>
ECU30は、エンジン10の燃料噴射量を通常時に対して例えば20%増量し、燃料の気化潜熱によってエンジン10の冷却を図る。
<ステップS307:冷却水温112℃以上判断>
ECU30は、エンジン10の冷却水温が112℃以上であるか否か判断する。
そして、冷却水温が112℃以上であるときは、ステップS309、S310に順次進み、112℃未満であるときは、ステップ308、S310に順次進む。
<ステップS308:過給制限300mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を300mmHgに制限する。
<ステップS309:過給制限0mmHg>
ECU30は、ターボチャージャ11による最大過給圧を0mmHgに制限する。
<ステップS310:エンジン保護表示>
ECU30は、ディスプレイ33に、エンジン保護のためエンジン出力を制限していることを表示させ、ドライバに認知させる。
以上説明した実施例によれば、モード選択スイッチ32によってドライバに快適性優先モード又はエンジン出力優先モードを選択させ、エンジン10の冷却水温上昇時の保護制御において、ターボチャージャ11の過給圧制限とコンプレッサ21の機能制限との重み付けをモードに応じて異ならせることによって、ドライバの意図に応じたエンジン10の保護制御を行い、ドライバに車両性能上の不満や不快感を与えることを防止できる。
また、現在実行されている制御をディスプレイ33に表示してドライバに知らしめることによって、エンジン出力又は空調性能が制限された場合にドライバにその理由を知らせ、ドライバが車両の故障を疑ったり性能に不満を抱くことを防止できる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)実施例では、エンジンの冷却水温に応じてターボチャージャの過給圧を段階的に制限しているが、エンジンの冷却水温に応じて連続的に変化させてもよい。図6は、このような制御における冷却水温と最大過給圧との相関を示すグラフである。図6に示すように、冷却水温が所定の閾値までは最大過給圧をほぼ一定値とし、この閾値を超える領域では、冷却水温の上昇に応じて最大過給圧を連続的に低下させてもよい。
(2)実施例ではエンジン出力を制限する手法として、ターボチャージャの過給圧制限を用いているが、本発明はこれに限らず、他の手法によってエンジン出力を制限してもよい。例えば、電動スロットルの開度を制限したり、稼動気筒数の低減、燃料噴射及び点火の間引き等、どのような手段でエンジン出力を制限してもよい。
(3)実施例のコンプレッサは可変容量型のものであるが、固定容量式コンプレッサを有するエアコンディショナにも本発明は適用することができる。この場合、空調性能の制限はコンプレッサのオンオフに加えて、エバポレータの制御目標温度を通常時よりも向上したエコモードを用いて行ってもよい。
(4)実施例では、エンジン及びエアコンディショナの統合制御におけるモード選択スイッチを設けているが、モードの選択は、他の操作入力手段によって行うようにしてもよい。例えば自動変速機の変速パターンやエンジン出力が、通常モードと高性能モード(スポーツモード)の切り替え可能となっている場合には、このモード選択と連動させ、高性能モードではエンジン出力優先モードとし、通常モードでは快適性優先モードが選択されるようにしてもよい。
(5)冷却系におけるラジエータ、インタークーラ、コンデンサの配列順序は実施例のものに限らず適宜入れ替えることができる。また、これ以外の熱交換器として、例えば、エンジンオイルクーラ、トランスミッションオイルクーラ、ATFオイルクーラ等を追加してもよい。
(6)実施例では、エンジン出力優先及び快適性優先の例えば2モードを有するが、3モード以上を設けるようにしてもよい。例えば、これらの2モードの中間的なモードを設定してもよい。
10 エンジン 11 ターボチャージャ
12 インタークーラ 13 ラジエータ
14 ウォーターポンプ
20 エアコンディショナ 21 コンプレッサ
22 コンデンサ 23 膨張弁
24 エバポレータ
30 ECU 31 エアコンスイッチ
32 モード選択スイッチ 33 ディスプレイ
34 電動ファン

Claims (6)

  1. 冷却水を走行風によって冷却するラジエータ、及び、走行風によって過給器から出た空気を冷却するインタークーラを有するエンジンと、
    走行風によって冷媒を冷却して凝縮させるコンデンサを有するエアコンディショナとを統合制御する統合制御装置であって、
    前記エンジンの冷却水温の上昇に応じて、前記エンジンの出力を制限するエンジン出力制限制御、及び、前記エアコンディショナの空調性能を制限する空調性能制限制御を行うとともに、前記エンジン出力制限制御と前記空調性能制限制御との重み付けが異なった複数の制御モードを有し、
    前記複数の制御モードを選択する選択手段を有すること
    を特徴とするエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
  2. 前記選択手段は、ドライバによって選択操作が入力される入力部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
  3. 前記エンジン出力制限制御は、前記過給器による過給圧の制限を含むこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
  4. 前記空調性能制限制御は、冷媒を加圧するコンプレッサの容量低減を含むこと
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
  5. 前記コンデンサ及び前記インタークーラを前記ラジエータの上流側に配置したこと
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
  6. 前記エンジン出力制限制御又は前記空調性能制限制御を実行する際に、現在選択されている制御をドライバに表示する表示手段を備えること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエンジン及びエアコンディショナの統合制御装置。
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