JP2010168968A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動の増大を抑えて潤滑油の流出を抑制するターボチャージャを提供する。
【解決手段】複数の翼37がディスク36に設けられてなるコンプレッサインペラ35を収容するコンプレッサインペラ室31Sと、そのコンプレッサインペラ室31Sの側壁である連結ハウジング11bに設けられた挿通孔13に挿通されて、コンプレッサインペラ室31S外では流体軸受けに回転可能に支持されており、コンプレッサインペラ室31S内ではコンプレッサインペラ35に連結されてコンプレッサインペラ35を回転可能に支持する回転シャフト12とを備えたターボチャージャ10であって、ディスク36の周面を囲うリング41がコンプレッサインペラ室31Sの側壁である連結ハウジング11bに設けられており、ディスク36の径方向外側には、ディスク36の周面とリング41の内周面とにより構成されたラビリンス40を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、タービンインペラとコンプレッサインペラとを連結する駆動シャフトが流体軸受によって回転可能に支持されたターボチャージャに関する。
内燃機関の吸気効率を高めるターボチャージャでは、内燃機関からの排気がタービンインペラを回転させ、タービンインペラとコンプレッサインペラとを連結する駆動シャフトがこのタービンインペラの回転をコンプレッサインペラの回転へと変換する。そしてコンプレッサインペラが回転することにより吸気通路の吸気が内燃機関の燃焼室内へと強制的に送り込まれる。こうしたターボチャージャを利用した過給システムには、内燃機関の運転領域に応じた過給を実現させるために2つのターボチャージャを用いた2ステージターボシステムが知られている。この2ステージターボシステムの構成の一例を図5に示す。
図5における内燃機関100の吸排気系には、容量が大きい低圧段ターボチャージャ101と容量が小さい高圧段ターボチャージャ102とが吸気通路103及び排気通路106に直列に接続される態様で2ステージターボシステムが構成されている。この2ステージターボシステムには高圧段ターボチャージャ102のコンプレッサインペラ102aがバイパスされるかたちで第1切替弁104を有した第1バイパス通路105が吸気通路103に接続されている。また高圧段ターボチャージャ102のタービンインペラ102bがバイパスされるかたちで第2切替弁107を有した第2バイパス通路108が排気通路106に接続されている。さらに低圧段ターボチャージャ101のタービンインペラ101bがバイパスされるかたちで第3切替弁109を有した第3バイパス通路110が排気通路106に接続されている。そして運転領域に応じたECU111からの制御信号が上記切替弁の各々に入力されて、これに応答した上記各切替弁の開閉動作により2つのターボチャージャの各々が選択的にその過給動作を実行する。
例えば低速・軽負荷運転領域のような排気圧力の低い運転領域では、第1及び第2切替弁104,107が閉じて第3切替弁109が開くかたちの開閉動作が各切替弁で実行されて第3バイパス通路110が選択された態様で排気経路が構成される。そして容量の小さい高圧段ターボチャージャ102が選択的に作動して低い排気圧力に適した良好な過給特性が得られることとなる。これに対して高速運転領域のような排気圧力の高い運転領域では、第1及び第2切替弁104,107が開いて第3切替弁109が閉じるかたちの開閉動作が各切替弁で実行されて第2バイパス通路108が選択された態様で排気経路が構成される。そして容量の大きい低圧段ターボチャージャ101が選択的に作動して高い排気圧力に適した良好な過給特性が得られることとなる。
ところで、上記タービンインペラ102bの回転をコンプレッサインペラ102aへ伝達する駆動シャフトの軸受には、所定圧力の潤滑油を駆動シャフトに向けて吐出させて駆動シャフトの外周に流体層を形成する流体軸受が一般に用いられている。このような流体軸受を用いたターボチャージャにおいては、流体軸受が設けられたハウジング内と各インペラが収納されたインペラ室内との圧力差によって潤滑油の一部が駆動シャフトを伝ってインペラ室へ流出してしまうことが懸念される。特に、上述の2ステージターボシステムが採用される場合にあっては、内燃機関の運転領域のうちで低圧段ターボチャージャ101が積極的に回転しない運転領域があるために、そのハウジング内とインペラ室との圧力差がより大きくなり、上述した潤滑油の流出がより顕著になる虞がある。
詳述すると、上述の2ステージターボシステムが低速・軽負荷運転領域に応じた過給動
作を実行するときには、上述の第3バイパス通路110を利用した排気通路が構成されて、低圧段ターボチャージャ101のタービンインペラ101bに対しては内燃機関100からの排気が積極的に吹付けられないこととなる。これに対して、その低圧段ターボチャージャ101のコンプレッサインペラ101aに対しては、上述の高圧段ターボチャージャ102が作動し続けるために、図示しない吸気口からの吸気が常に供給され続けることとなる。つまり低圧段ターボチャージャ101においては、そのタービンインペラ101bが積極的に回転していないにもかかわらず、これに連結されたコンプレッサインペラ101aに対しては吸気が供給され続けることとなる。その結果、高圧段ターボチャージャ102が過給動作を実行する上で低圧段ターボチャージャ101のコンプレッサインペラ101aが単なる流路抵抗として機能してしまい、このコンプレッサインペラ101aがその周囲に大きな圧力損失を発生させることとなる。そして、潤滑油が供給されるハウジング内とインペラ室内との間の圧力差が拡大してしまい、上述した潤滑油の流出がより一層発生し易い状態となってしまう。
そこで、こうした流体軸受を利用したターボチャージャにおいては、上述した潤滑油の流出が抑制されるべく各種の提案がなされている。その一つとしては、流体軸受が設けられたハウジングを通り抜けてインペラ室内のインペラに連結された駆動シャフトがハウジングとインペラ室との間でシール性を発現するシールリングに挿通されるかたちの構成が知られている。またその他、特許文献1のように、駆動シャフトの周面に設けられた凸部とハウジングとがラビリンスを形成し、ハウジング内から駆動シャフトを伝わって流出しようとする潤滑油に対し、その潤滑油の圧力損失を上記ラビリンスが増大させる提案もなされている。
実開平4−93726号公報
ところで、特許文献1のように駆動シャフトとハウジングとの間にラビリンスが形成されるためには、ラビリンスの構成要素となる凸部を設けるスペースが別途駆動シャフトの外周面に必要となり、こうしたスペースの分だけ駆動シャフトがその軸方向に長くならざるをえなくなる。そして、このように駆動シャフトがその軸方向に延長された構成にあっては、駆動シャフトの端部に連結されたインペラの位置が駆動シャフトの延長分だけ流体軸受から必然的に遠ざかることとなる。その結果、例えば作動中のターボチャージャにおいて駆動シャフトが振動する際には、駆動シャフトが延長された分だけ駆動シャフトの端部における振幅が拡大することになり、駆動シャフトにおける振動増大は当然のこと、ターボチャージャ全体でその振動を増大させてしまうこととなる。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、その目的は、振動の増大を抑えて潤滑油の流出を抑制するターボチャージャを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、複数の翼がディスクに設けられてなるインペラを収容するインペラ室と、前記インペラ室の側壁に設けられた挿通孔に挿通されて、前記インペラ室外では流体軸受けに回転可能に支持されており、前記インペラ室内では前記インペラに連結されて前記インペラを回転可能に支持する回転シャフトとを備えたターボチャージャであって、前記ディスクの周面を囲う周壁が前記インペラ室の前記側壁に設けられており、前記ディスクの径方向外側には、前記ディスクの周面と前記周壁の内周面とにより構成され
たラビリンスを備えることを要旨とする。
こうした構成からなるターボチャージャによれば、インペラ室の外側から挿通孔を通してインペラ室へ流入しようとする潤滑油に関し、ディスクの周面と周壁の内周面とにより構成されるラビリンスがその潤滑油の圧力損失を増大させることとなる。その結果、回転シャフトの回転の円滑化を図るための流体軸受けの潤滑油がこうしたラビリンスによりインペラ室へ流入し難くなる。そのうえインペラの構成要素であるディスクの径方向外側にこうしたラビリンスが設けられることから、回転シャフトの軸方向における長さに関してはラビリンスを設けることに際して何ら変更が必要とされなくなる。つまり回転シャフトがその軸方向に長くなる場合にあってはその振動が増大することとなるが、上述した構成であればこのような振動の増大が抑えられつつ潤滑油の流出が抑制されることとなる。しかもターボチャージャのサイズに関しては回転シャフトの軸方向への大型化が抑えられることにもなるため、小型化や軽量化が要求される車両等に対してもこうしたターボチャージャが適用可能になる。
請求項2に記載の発明は、前記ディスクの周面と前記周壁の内周面との各々が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて段差を有したかたちをなす段差面であって、一方の前記段差面の凸部が他方の前記段差面の凹部に入り込むかたちで前記ラビリンスを構成することを要旨とする。
上述したラビリンスはその構成要素である2つの面の少なくとも一方が段差面であることにより構成可能になる。この点、上述の構成からなるターボチャージャによれば、ラビリンスの構成要素である2つの面、つまりディスクの周面と周壁の内周面とが共に段差面であることから、一方の面のみが段差面である構成に比べて、より複雑なラビリンスが容易に構成可能となり、ひいては上述した潤滑油の流出が一層に抑制可能となる。また一方の面のみが段差面である構成においては、ラビリンスを構成するための複雑な段差がその一方の面に集中することとなるが、上述したようにラビリンスの構成要素が対向する凹部と凸部とに分割される構成であれば、ラビリンスを構成するための複雑な段差が2つの面に分割されることとなり、こうした面に対する加工負荷もディスク側と周壁側とに分割可能となる。それゆえ同じ圧力損失を発現させるラビリンスが構成される上では、一方の面のみが段差面である構成に比べて、その一方の面に対して構造の複雑化が抑えられることにもなる。
請求項3に記載の発明は、前記周壁が、前記インペラ室の側壁に取り付けられて前記ディスクの前記周面を囲む環状のリングからなることを要旨とする。
インペラ室を構成する側壁は、それに要求される機械的及び熱的な耐久性を満たすために鋳造技術を利用した鋳物製からなる場合も少なくない。この点、上記の構成からなるターボチャージャによれば、こうした側壁とは別部材であるリングによって周壁が構成されるため、そもそもインペラ室を構成する側壁に対してはラビリンスを構成するための微細な加工が必要とされなくなる。そのため上述した鋳物製の側壁のように、その製造技術上の制約から微細な加工が困難となる側壁であれ、こうした構成であれば上述のラビリンスが構成可能になる。
請求項4に記載の発明は、前記周壁の内周面である前記リングの内周面が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて前記回転シャフトの径方向内側に延びる凸状のリング凸部を有し、前記ディスクの周面が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて前記リング凸部よりも前記側壁の側で前記回転シャフトの径方向内側に延びるディスク凸部を有し、前記ラビリンスが、前記リング凸部と前記ディスク凸部とから構成されることを要旨とする。
こうした構成からなるターボチャージャによれば、インペラを挟んで側壁と対向する側から見て、リングに設けられたリング凸部がディスクに設けられたディスク凸部を覆うかたちとなる。上述したラビリンスによる圧力損失機能がディスクの全周にわたり均一に発現されるためには、ディスクの周面と周壁の内周面との間の距離がその周方向において均一であることが要求される。つまりディスクの周面と周壁の内周面との間に相対的な高い位置精度が要求される。上述の構成からなるターボチャージャであれば、回転シャフトに連結されたディスクが上述の側壁に組み付けられた状態からであっても、そのディスクに設けられた凸部が障害となることなく、その側壁に対してリングが取り付け可能であり、ディスクの径方向外側にラビリンスが構成可能となる。したがってディスクに対する周壁の位置精度がこうした取り付け性能により向上可能にもなり、ディスクの周面と周壁の内周面との間に相対的な高い位置精度が実現可能となる。ひいてはディスクの全周にわたり圧力損失機能の均一化が図れることとなる。
請求項5に記載の発明は、前記リング凸部が前記リングの全周にわたり径方向に等幅となるかたちであり、前記ディスク凸部が前記ディスクの全周にわたり径方向に等幅となるかたちであることを要旨とする。
こうした構成からなるターボチャージャによれば、リンク凸部やディスク凸部がその全周にわたり径方向に簡単な構造をなすため、径方向に複雑な構造をなす凸部に比べて、その製造過程における加工負荷が大幅に軽減可能となり、またその加工精度の向上が可能にもなる。ひいてはターボチャージャの製造過程における組み付け性能が向上可能となり、またディスクの全周にわたり圧力損失機能の均一化が図れることとなる。
請求項6に記載の発明は、前記リング凸部が前記リングの全周にわたり径方向内側に幅広となるかたちであり、前記ディスク凸部が前記ディスクの全周にわたり径方向外側に幅広となるかたちであることを要旨とする。
こうした構成からなるターボチャージャによれば、リング凸部やディスク凸部が径方向に等幅である場合に比べてラビリンスの経路長が長くなるため、その長くした分だけ圧力損失が高められることとなり、潤滑油の流出がより確実に抑制可能になる。
本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの断面構造を示す断面図。 同実施形態にかかるラビリンスの断面構造を示す断面図。 (a),(b)同実施形態の変更例にかかるラビリンスの断面構造を示す断面図。 (a),(b)同実施形態の変更例にかかるラビリンスの断面構造を示す断面図。 2ステージターボシステムの概略構成の一例を示した構成図。示す概略構成図。
以下、本発明を具体化したターボチャージャの一実施形態について図1〜図2を参照して説明する。図1は、本実施形態のターボチャージャの断面構造を示した断面図である。
図1に示されるように、ターボチャージャ10は、センターハウジング11がタービンハウジング21とコンプレッサハウジング31とに挟まれるかたちで、これらセンターハウジング11、タービンハウジング21及びコンプレッサハウジング31が組み付けられて一体化されている。タービンハウジング21の内部には、センターハウジング11が隔壁となるかたちでタービンインペラ室21Sが区画されており、またコンプレッサハウジング31の内部には、センターハウジング11が隔壁となるかたちでコンプレッサインペ
ラ室31Sが区画されている。
タービンハウジング21には、内燃機関の上流側排気管に接続されて排気をターボチャージャ10内に取り入れる排気入口通路22と、この排気入口通路22を流れる排気をタービンインペラ室21Sに向けて流通させる排気中間通路23と、内燃機関の下流側排気管に接続されて排気中間通路23からの排気をターボチャージャ10外に送り出す排気ポート24とが設けられている。
コンプレッサハウジング31には、内燃機関の上流側吸気管に接続されてターボチャージャ10内に吸気を取り入れる吸気ポート32と、吸気ポート32から送り込まれた吸気をコンプレッサインペラ室31Sに向けて流通させる吸気中間通路33と、内燃機関の下流側吸気管に接続されて吸気中間通路33からの吸気をターボチャージャ10外に送り出す吸気出口通路34とが設けられている。
センターハウジング11は、略円筒状をなす軸受けハウジング11aと、この軸受けハウジング11aとコンプレッサハウジング31とを連結する略円盤状の連結ハウジング11bとから構成されており、この連結ハウジング11bによって前記コンプレッサインペラ室31Sの側壁が構成されている。こうした構成からなるセンターハウジング11の内部には、中心軸Cを中心に回転可能に支持された多段円柱状の回転シャフト12がセンターハウジング11に設けられた挿通孔13に挿通されてコンプレッサインペラ室31Sの内部からタービンインペラ室21Sまでを繋ぐかたちで配設されている。この回転シャフト12は、そのタービンハウジング21の側に配設された軸受14aと、そのコンプレッサハウジング31側に配設された軸受14bとからなる一対の軸受部14によって中心軸Cを中心に回転可能に支持されている。これらの軸受14a,14bは、所謂流体軸受であって、センターハウジング11に形成された図示されない供給通路を通してその外部に配設された図示されないオイルポンプから所定圧力の潤滑油が供給される。こうした軸受14a,14bでは、その内周面と回転シャフト12との間、及びその外周面とセンターハウジング11との間に供給された潤滑油によって流体層が形成され、この流体層により回転シャフト12が回転可能に支持されている。なお本実施形態では、この中心軸Cに沿う方向を軸方向、軸方向を中心とした回転シャフト12の回転方向を周方向、軸方向と直交する方向を径方向という。
センターハウジング11の内部において、軸受14bとコンプレッサインペラ室31Sとの間の部分には、軸受14b側から順にスラストカラー15とシーリングカラー17とが設けられている。このスラストカラー15は、回転シャフト12と一体となって回転するとともに、スラストディスク16と係合することによって、回転シャフト12の軸方向の移動を規制するスラスト軸受を構成している。シーリングカラー17は、スラストカラー15と同じく回転シャフト12と一体となって回転し、その外周面には周方向に沿うかたちの環状の溝部が設けられている。シーリングカラー17に設けられたこの溝部には、センターハウジング11に配設された同じく周方向に沿うかたちの環状のシールリング18が嵌挿されている。そしてこのシールリング18とシーリングカラー17との間におけるシール機能により、センターハウジング11内に供給された潤滑油のコンプレッサインペラ室31S内への流出が軽減されることとなる。なお、こうしたシーリングカラー17とシールリング18とは軸受14aとタービンインペラ25との間にも設けられており、センターハウジング11内に供給された潤滑油のタービンインペラ室21S内への流出も同じくして軽減される。
回転シャフト12におけるタービンハウジング21側の端部には、タービンインペラ室21Sに収容されるかたちのタービンインペラ25が取付けられている。タービンインペラ25のディスク26は、排気が案内される凹曲面状の斜面を有してセンターハウジング
11からタービンハウジング21に向けて軸方向に延びる円錐台状をなしており、回転シャフト12の端部に連結されている。このディスク26の斜面には、径方向に広がる複数の翼27がそのディスク26の周方向に沿って等間隔に配設されている。そして、排気入口通路22に供給された排気は、排気中間通路23を通過してタービンインペラ25の翼27に衝突してタービンインペラ25を回転させる。その後、排気入口通路22に供給された排気は、ディスク26の斜面に沿って流れるかたちに流動して、タービンインペラ25からその軸方向下流側(センターハウジング11側とは逆側)に流出し、排気ポート24を介して下流側排気管に流れ込む。
一方、回転シャフト12におけるコンプレッサハウジング31側の端部には、コンプレッサインペラ35が取り付けられている。コンプレッサインペラ35のディスク36は、吸気が案内される凹曲面状の斜面を有してセンターハウジング11からコンプレッサハウジング31に向けて軸方向に延びる円錐台状をなしており、回転シャフト12の端部に連結されている。このディスク36の斜面には、これもまた径方向に広がる複数の翼37がディスク36の周方向に沿って等間隔に配設されている。そして吸気ポート32に供給された吸気は、回転シャフト12を介してタービンインペラ25と連動して回転するコンプレッサインペラ35の翼37により径方向外側に送り出され、ディスク36の斜面に沿って流れるかたちに流動して、吸気中間通路33を通して吸気出口通路34から下流側吸気管に流れ込む。この吸気管へと戻される過程において吸気は圧縮されることになる。
ところで、上述の構成からなるターボチャージャを上述した2ステージターボシステムの低圧段ターボチャージャ101に適用した場合には、内燃機関の低速・低負荷運転領域において、センターハウジング11内とコンプレッサインペラ室31S内との間の圧力差、すなわちシールリング18の両側面における圧力差が拡大してしまい、軸受14bに供給される潤滑油が挿通孔13を通してコンプレッサインペラ室31Sへ流出することが懸念される。そこで本実施形態では、シールリング18の両側面における圧力差が低減されて、軸受部14における潤滑油がコンプレッサインペラ室31Sへ流出し難くするために、コンプレッサインペラ35のディスク36の径方向外側にラビリンス40が設けられている。このラビリンス40は、センターハウジング11の収容凹部11cにねじ止め固定されてディスク36の周面を囲う環状のリング41の内周面とそのディスク36の周面とによって構成されている。図2は、こうして構成されるラビリンス40の断面構造を拡大して示した断面図である。
図2に示されるように、コンプレッサインペラ35におけるディスク36は、そのディスク36に設けられた翼37よりもさらに径方向外側に延びるかたちにその周縁の一部が形成されており、ディスク36に設けられた翼37の径方向外側の端面37sよりもさらに径方向外側に位置するかたちにそのディスク36の周面36sが配置されている。このディスク36の周面36sは、ディスク36の背面36aとは反対側からディスク36の周縁がその全周にわたり切欠かれたかたちに構成されてなる段差面であり、回転シャフト12の軸心を含む断面内にて径方向外側に延びる段差であるディスク凸部36pを有している。ディスク36の周面36sを構成するこのディスク凸部36pは、軸方向におけるその幅が径方向で一定となるかたちをなす。そしてこうしたディスク凸部36pが周面36sの一部に形成されることにより、同ディスク凸部36pから見た凹部が周面36sの全周にわたりその翼37の側に形成される。
こうしたディスク36を囲うリング41は、その軸方向における厚みがディスク36の周縁部における軸方向の厚みよりも大きくなるかたちで構成されており、その全体が収容凹部11cに収容されている。そしてコンプレッサインペラ室31S内に露出されるリング41の表面が、ディスク36の周縁部における斜面ならびに上記吸気中間通路33の内表面と面一となるかたちで、このリング41は吸気通路の一部を担っている。こうした構
成からなるリング41によれば、コンプレッサインペラ35から送り出される吸気に対し、その通路の一部を担うリング41が何ら抵抗として作用することがない。そのためコンプレッサインペラ35を囲うかたちでリング41が取り付けられるものの、こうしたリング41の軸方向における厚さに拘わらず、ターボチャージャ10には円滑な吸気動作を実行させることが可能となる。
こうした構成からなるリング41の内周部は、ディスク36の周縁よりもさらに径方向内側に延びるかたちにその一部が形成されており、ディスク36に設けられたディスク凸部36pと軸方向で重なるかたちにそのリング41の内周面41sが配置されている。このリング41の内周面41sは、ディスク36の背面36aの側からリング41の内周部がその全周にわたり切欠かれたかたちに構成されてなる段差面であり、回転シャフト12の軸心を含む断面内にて径方向外側に延びる段差であるリング凸部41pを有している。リング41の内周面41sを構成するこのリング凸部41pは、軸方向におけるその幅が径方向で一定となるかたちをなす。そしてこうしたリング凸部41pが内周面41sの一部に形成されることにより、同リング凸部41pから見た凹部が内周面41sの全周にわたりそのセンターハウジング11の側に形成される。
上述したディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとは、一方の段差面の凸部が他方の前記段差面の凹部に入り込むかたちで上記のラビリンス40を構成している。具体的には、軸方向から見て重畳するかたちに配置されたこれらディスク凸部36pとリング凸部41pとが、軸方向及び径方向に微少な距離を空けて離間することにより、コンプレッサインペラ35の全周にわたるラビリンス40が構成されている。
こうした構成からなるラビリンス40は、センターハウジング11の内部に設けられた軸受部14とコンプレッサインペラ室31Sとの間の流路の抵抗として機能する。つまりディスク36の背面36aとセンターハウジング11(連結ハウジング11b)との間のクリアランスである空間42と、コンプレッサインペラ室31Sとの間において、流体である潤滑油が流通する際の抵抗としてこのラビリンス40は機能する。こうしたラビリンスの機能は、センターハウジング11内とコンプレッサインペラ室31S内との間に圧力差がある場合に、この間を流動し得る潤滑油の圧力損失を増大させて、コンプレッサインペラ室31Sへの潤滑油の流出を抑制させる。
そのうえこうした構成のラビリンス40によれば、コンプレッサインペラ35の構成要素であるディスク36の径方向外側に同ラビリンス40が設けられることから、回転シャフト12の軸方向における長さに関しては同ラビリンス40を設けることに際して何ら変更が必要とされなくなる。つまり回転シャフト12がその軸方向に長くなる場合にあってはコンプレッサインペラ35の振動が増大することとなるが、上述した構成であればこのような振動の増大が抑えられつつ潤滑油の流出が抑制されることとなる。また、仮に回転シャフト12の周面にこうしたラビリンスを形成した場合には回転シャフト12そのものの長さが軸方向へ長くならざるを得ず、その長くした分だけセンターハウジング11を軸方向に大きくしなければならず、ターボチャージャ10の大型化という問題を招いてしまう。この点、上述した構成であれば回転シャフト12の軸方向への長軸化が抑えられることにもなるため、小型化や軽量化が要求される車両等に対してもこうしたターボチャージャ10が適用可能になる。
なお、上述したラビリンス40はその構成要素である2つの面である周面36sと内周面41sとの一方が段差面であることによっても構成可能になる。この点、上述の構成からなるターボチャージャ10によれば、ラビリンス40の構成要素である2つの面である周面36sと内周面41sとが共に段差面であることから、一方の面のみが段差面である構成に比べて、上述したような微細なラビリンス40が容易に構成可能となり、ひいては
上述した潤滑油の流出が一層に抑制可能となる。しかも一方の面のみが段差面である構成においては、ラビリンス40を構成するための複雑な段差がその一方の面に集中することとなるが、上述したようにラビリンス40の構成要素が対向する凹部と凸部とに分割される構成であれば、ラビリンス40を構成するための複雑な段差が2つの面に分割されることとなり、こうした面に対する加工負荷もディスク36の側とリング41の側とに分割可能となる。それゆえ同じ圧力損失を発現させるラビリンス40が構成される上では、一方の面のみが段差面である構成に比べて、その一方の面に対して構造の複雑化が抑えられることにもなる。
上述した構成からなるリング41においては、コンプレッサインペラ35を挟んでセンターハウジング11と対向する側から見て、そのリング凸部41pがディスクに設けられたディスク凸部36pをディスク36の全周で覆うかたちとなる。そしてこうしたリング41がセンターハウジング11に対してねじ53によりねじ止め固定されることとなる。それゆえ回転シャフト12に連結されたディスク36が上述のセンターハウジング11に組み付けられた状態からであっても、そのディスク36に設けられたディスク凸部36pが障害となることなく、同センターハウジング11に対してリング41が取り付け可能となり、ディスク36の径方向外側にラビリンス40が構成可能となる。
上述したラビリンス40による圧力損失機能がディスク36の全周にわたり均一に発現されるためには、ディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとの間の距離がその周方向において均一であることが要求される。つまりディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとの間に相対的な高い位置精度が要求される。この点、上述の構成からなるターボチャージャ10であれば、コンプレッサインペラ35がセンターハウジング11に組み付けられた状態からであってもコンプレッサハウジング31の側からリング41が取り付け可能であることから、ディスク36に対するリング41の位置精度がこうした取り付け性能により向上可能になる。それゆえディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとの間に相対的な高い位置精度が実現可能となり、ひいてはディスク36の全周にわたり圧力損失機能の均一化が図れることとなる。
ちなみに、上述したような機能を発現するラビリンスはコンプレッサインペラ35の背面36aとセンターハウジング11との間に構成可能であるが、こうした構成ではコンプレッサインペラ35がセンターハウジング11に取り付けられる際にラビリンスの構成要素が視認不能となってしまう。そのためコンプレッサインペラ35がセンターハウジング11に取り付けられる際の作業性が著しく低下してしまうことは当然のこと、上述した高い位置精度さえ得られなくなってしまう。これに対して上述した構成によれば、ディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとの間に相対的な高い位置精度が実現可能となり、こうした位置精度を得るための作業性が向上されることにもなる。
以上説明したように、本実施形態におけるターボチャージャ10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態によれば、コンプレッサインペラ室31Sの外側から挿通孔13を通して同コンプレッサインペラ室31Sへ流入しようとする潤滑油に関し、ディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとにより構成されるラビリンス40がその潤滑油の圧力損失を増大させることとなる。その結果、回転シャフト12の回転の円滑化を図るための流体軸受けの潤滑油がこうしたラビリンス40によりコンプレッサインペラ室31Sへ流入し難くなる。
そのうえディスク36の径方向外側にこうしたラビリンス40が設けられることから、回転シャフト12の軸方向における長さに関してはラビリンス40を設けることに際して何ら変更が必要とされなくなる。つまり回転シャフト12がその軸方向に長くなる場合に
あってはその振動が増大することとなるが、上述した構成であればこのような振動の増大が抑えられつつ潤滑油の流出が抑制されることとなる。
しかもターボチャージャ10のサイズに関しては回転シャフト12の軸方向への大型化が抑えられることにもなるため、小型化や軽量化が要求される車両等に対してもこうしたターボチャージャ10が適用可能になる。
(2)上記実施形態によれば、ラビリンス40の構成要素であるディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとが共に段差面であることから、一方の面のみが段差面である構成に比べて、より複雑なラビリンスが容易に構成可能となり、ひいては上述した潤滑油の流出が一層に抑制可能となる。
また上述したようにラビリンス40の構成要素が対向する凹部と凸部とに分割される構成であれば、ラビリンス40を構成するための複雑な段差が2つの面に分割されることとなり、こうした面に対する加工負荷もディスク36側とリング41側とに分割可能となる。それゆえ同じ圧力損失を発現させるラビリンス40が構成される上では、一方の面のみが段差面である構成に比べて、その一方の面に対して構造の複雑化が抑えられることにもなる。
(3)上記実施形態によれば、コンプレッサインペラ室31Sの側壁とは別部材であるリング41によってラビリンス40が構成されるため、そもそもコンプレッサインペラ室31Sを構成する側壁に対してはラビリンス40を構成するための微細な加工が必要とされなくなる。そのため製造技術上の制約から微細な加工が困難となる側壁であれ、こうした構成であれば上述のラビリンス40が構成可能になる。
(4)上記実施形態によれば、回転シャフト12に連結されたディスク36がセンターハウジング11に組み付けられた状態からであっても、そのディスク36に設けられたディスク凸部36pが障害となることなく、そのセンターハウジング11に対してリング41が取り付け可能であり、ディスク36の径方向外側にラビリンス40が構成可能となる。したがってディスク36に対するリング41の位置精度がこうした取り付け性能により向上可能にもなり、ディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとの間に相対的な高い位置精度が実現可能となる。ひいてはディスクの全周にわたり圧力損失機能の均一化が図れることとなる。
尚、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態においては、コンプレッサインペラ35に設けられたディスク凸部36pとリング41に設けられたリング凸部41pとの各々が径方向に等幅である。これに限らず、ラビリンス40を構成する上では、例えば上述したディスク凸部36pとリング凸部41pとが径方向において幅広となるかたちであってもよい。図3(a)(b)はこうした変更例の一例を示す図であって、上記実施形態で説明された図2に対応する図である。
図3(a)に示されるように、例えばコンプレッサインペラ35に設けられたディスク凸部36pが径方向外側に向かって幅広となるかたちをなし、リング41に設けられたリング凸部41pが径方向内側に向かって幅広となるかたちであってもよい。あるいは図3(b)に示されるように、例えばコンプレッサインペラ35に設けられたディスク凸部36pが径方向内側に向かって幅広となるかたちをなし、リング41に設けられたリング凸部41pが径方向外側に向かって幅広となるかたちであってもよい。こうした構成よれば、ディスク凸部36pやリング凸部41pが径方向に等幅に構成される場合に比べ、ラビリンス40における経路長が長くなり、その長くした分だけコンプレッサインペラ室31
Sと空間42との間における流路抵抗が高くなるため、流体である潤滑油の流出がより確実に抑制されることとなる。
・上記実施形態においては、コンプレッサインペラ室31Sの側壁である連結ハウジング11bとは別体であるディスク36の周面36sとリング41の内周面41sとによってラビリンス40が構成される。これに限らず、ラビリンス40を構成する上では、例えば側壁である連結ハウジング11bに設けられた収容凹部11cの内周面とディスク36の周面36sとによってラビリンスが構成されるかたちであってもよい。図4(a)(b)はこうした変更例の一例を示す図であって、上記実施形態で説明された図2に対応する図である。
図4(a)に示されるように、例えばディスク36の周面36sは、ディスク36の背面36aの側からディスク36の周縁がその全周にわたり切欠かれたかたちに構成されてなる段差面であり、回転シャフト12の軸心を含む断面内にて径方向外側に延びる段差であるディスク凸部36pを有している。そしてこうしたディスク凸部36pが周面36sの一部に形成されることにより、同ディスク凸部36pから見た凹部が周面36sの全周にわたりそのセンターハウジング11の側に形成されている。
一方、連結ハウジング11bに設けられた収容凹部11cの内周面は、その内周部がディスク36の側から全周にわたり切欠かれたかたちに構成されてなる段差面であり、回転シャフト12の軸心を含む断面内にて径方向内側に延びる段差である側壁凸部11pを有している。そしてこうした側壁凸部11pが内周面の一部に形成されることにより、同側壁凸部11pから見た凹部が内周面の全周にわたりそのコンプレッサインペラ35の側に形成されている。
上述したディスク36の周面36sと収容凹部11cの内周面とは、一方の段差面の凸部が他方の前記段差面の凹部に入り込むかたちで上記のラビリンス40を構成している。つまり軸方向から見て重畳するかたちに配置されたこれらディスク凸部36pと側壁凸部11pとが、軸方向及び径方向に微少な距離を空けて離間することにより、コンプレッサインペラ35の全周にわたるラビリンス40が構成されている。こうした構成からなるターボチャージャ10によれば、コンプレッサインペラ35がセンターハウジング11に組み付けられるだけでラビリンス40が構成可能となり、また上述したリング41を利用する場合に比べて、ラビリンス40を構成する上での部品点数が低減可能となる。
・あるいは図4(b)に示されるように、例えばディスク36の周面36sは、回転シャフト12の軸心を含む断面内にてその軸方向の中間部分が径方向外側に延びる段差であるディスク凸部36pを有している。そしてこうしたディスク凸部36pが周面36sの一部に形成されることにより、同ディスク凸部36pから見た凹部が周面36sの全周にわたりその翼37の側とそのセンターハウジング11の側とに形成される。
上述したディスク36の周面36sは、リング41の内周面41s及び収容凹部11cの内周面に対して、一方の段差面の凸部が他方の前記段差面の凹部に入り込むかたちで上記のラビリンス40を構成している。具体的には、軸方向から見て重畳するかたちに配置されたこれらディスク凸部36p、リング凸部41p、及び収容凹部11cの周壁が、軸方向及び径方向に微少な距離を空けて離間することにより、コンプレッサインペラ35の全周にわたるラビリンス40が構成されている。こうした構成によれば、空間42からコンプレッサインペラ室31Sまでの流路形状が回転シャフト12の軸心を含む断面内にてより複雑化されることとなり、空間42とコンプレッサインペラ室31Sとの間で流体が流通する際の抵抗がさらに高められることとなる。それゆえコンプレッサインペラ室31Sへの潤滑油の流出がより確実に抑制されることとなる。
・上記実施形態においては、コンプレッサインペラ室31Sの側壁である連結ハウジング11bに収容凹部11cが設けられて、この収容凹部11cの内部にリング41が収容されるかたちで同リング41が連結ハウジング11bに取り付けられる。こうした構成に限らず、コンプレッサインペラ35のディスク36における周面が周壁であるリング41の内周面41sにより囲まれるかたちであれば、上述した収容凹部11cが割愛されて、平滑面となる連結ハウジング11bの内面に上述したリング41が取り付けられる構成であってもよい。
・上記実施形態においては、コンプレッサインペラ室31Sにラビリンス40が設けられているが、これに限らずタービンインペラ室21Sあるいはタービンインペラ室21Sとコンプレッサインペラ室31Sとの双方にラビリンス40が設けられる構成であってもよい。
C…中心軸、10…ターボチャージャ、11…センターハウジング、11a…軸受けハウジング、11b…連結ハウジング、11c…収容凹部、11p…側壁凸部、12…回転シャフト、13…挿通孔、14…軸受部、14a…軸受、14b…軸受、15…スラストカラー、16…スラストディスク、17…シーリングカラー、18…シールリング、21…タービンハウジング、21S…タービンインペラ室、22…排気入口通路、23…排気中間通路、24…排気ポート、25…タービンインペラ、26…ディスク、27…翼、31…コンプレッサハウジング、31S…コンプレッサインペラ室、32…吸気ポート、33…吸気中間通路、34…吸気出口通路、35…コンプレッサインペラ、36…ディスク、36a…背面、36p…ディスク凸部、36s…周面、37…翼、37s…端面、40…ラビリンス、41…リング、41p…リング凸部、41s…内周面、42…空間、53…ねじ、100…内燃機関、101…低圧段ターボチャージャ、101a…コンプレッサインペラ、101b…タービンインペラ、102…高圧段ターボチャージャ、102a…コンプレッサインペラ、102b…タービンインペラ、103…吸気通路、104…第1切替弁、105…第1バイパス通路、106…排気通路、107…第2切替弁、108…第2バイパス通路、109…第3切替弁、110…第3バイパス通路、111…ECU。

Claims (6)

  1. 複数の翼がディスクに設けられてなるインペラを収容するインペラ室と、
    前記インペラ室の側壁に設けられた挿通孔に挿通されて、前記インペラ室外では流体軸受けに回転可能に支持されており、前記インペラ室内では前記インペラに連結されて前記インペラを回転可能に支持する回転シャフトと
    を備えたターボチャージャであって、
    前記ディスクの周面を囲う周壁が前記インペラ室の前記側壁に設けられており、前記ディスクの径方向外側には、前記ディスクの周面と前記周壁の内周面とにより構成されたラビリンスを備えることを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記ディスクの周面と前記周壁の内周面との各々が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて段差を有したかたちをなす段差面であって、一方の前記段差面の凸部が他方の前記段差面の凹部に入り込むかたちで前記ラビリンスを構成する
    請求項1に記載のターボチャージャ。
  3. 前記周壁が、前記インペラ室の側壁に取り付けられて前記ディスクの前記周面を囲む環状のリングからなる
    請求項1又は2に記載のターボチャージャ。
  4. 前記周壁の内周面である前記リングの内周面が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて前記回転シャフトの径方向内側に延びる凸状のリング凸部を有し、
    前記ディスクの周面が、前記回転シャフトの軸心を含む断面内にて前記リング凸部よりも前記側壁の側で前記回転シャフトの径方向内側に延びるディスク凸部を有し、
    前記ラビリンスが、前記リング凸部と前記ディスク凸部とから構成される
    請求項3に記載のターボチャージャ。
  5. 前記リング凸部が前記リングの全周にわたり径方向に等幅となるかたちであり、
    前記ディスク凸部が前記ディスクの全周にわたり径方向に等幅となるかたちである
    請求項4に記載のターボチャージャ。
  6. 前記リング凸部が前記リングの全周にわたり径方向内側に幅広となるかたちであり、
    前記ディスク凸部が前記ディスクの全周にわたり径方向外側に幅広となるかたちである
    請求項4に記載のターボチャージャ。
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