JP2010168080A - 易開封加工装置、製袋充填方法および製袋充填装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】易開封加工装置20は、巻回されたフィルム33からなる原反ロール31を支持する軸22を有する架台21と、原反ロール31の外周面に当接されてフィルム33に傷痕からなる易開封部32を形成する複数の加工ロール24と、複数の加工ロール24を個別に付勢し原反ロール31に向けて押圧する複数の付勢手段26と、複数の加工ロール24をフィルム33の幅方向に互いに離間させて各々回転自在に支持する加工ロール支持部材28と、加工ロール支持部材28を原反ロール31に向けて移動させることにより、複数の加工ロール24を一括して原反ロール31の外周面に向けて押圧する一括押圧手段23とを備える。
【選択図】図1
Description
また、特許文献1には、フィルムと同一幅の間隔を保って複数の加工ロールをシャフトに固定し、加工ロールの円周面に設けた微細な硬質のやすり状粗面をフィルムに押圧しながらシャフトを回転することにより、フィルムに傷痕群を連続的に形成する易開封加工方法が記載されている。
また、原反ロールが横揺れしたときには、加工ロールも一体になって横揺れするように構成すると、原反ロールから繰り出したフィルムも揺れてしまい、縦シールの重ね幅がずれてしまう。
この製袋充填方法においては、前記帯状フィルムが、幅方向中央部および両側縁部に前記傷痕を有するようにし、これらの帯状フィルムをそれぞれ筒状に丸める際に前記幅方向中央部において2つ折りにし、前記筒状フィルムは、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールするとともに前記幅方向中央部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールすることで形成することもできる。
また、本発明は、原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填方法であって、上記本発明の易開封加工装置により原反ロールに傷痕を形成した後、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って1対または複数対をなす偶数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの両側縁部が前記傷痕を有するようにし、これらの帯状フィルムを2枚が1対となるように両側縁部を重ね合わせ、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとし、筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールし、前記筒状フィルム内に内容物を供給した後に前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールして袋内に内容物が充填された包装体を製造することを特徴とする製袋充填方法を提供する。
この製袋充填装置においては、前記裁断手段が、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って複数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの幅方向中央部および両側縁部が前記傷痕を有するように裁断し、前記側縁シール部形成手段が、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールするとともに、前記筒状化手段において2つ折りにされた前記幅方向中央部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとすることもできる。
また、本発明は、原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填装置であって、原反ロールに傷痕を形成する易開封加工装置と、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って1対または複数対をなす偶数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの両側縁部が前記傷痕を有するように裁断する裁断手段と、これらの帯状フィルムの2枚が1対となるように重ね合わされた両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとする側縁シール部形成手段と、前記筒状フィルム内に内容物を供給する内容物供給手段と、前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段とを備え、前記易開封加工装置が請求項1に記載の易開封加工装置であることを特徴とする製袋充填装置を提供する。
図1に示す本形態例の易開封加工装置20は、巻回されたフィルム33からなる原反ロール31を支持する軸22を有する架台21と、原反ロール31の外周面に当接されてフィルム33に多数の傷痕からなる易開封部32を形成する複数の加工ロール24と、複数の加工ロール24を個別に付勢し原反ロール31に向けて押圧する複数の付勢手段26と、複数の加工ロール24をフィルム33の幅方向に互いに離間させて各々回転自在に支持する加工ロール支持部材28と、加工ロール支持部材28を原反ロール31に向けて移動させることにより、複数の加工ロール24を一括して原反ロール31の外周面に向けて押圧する一括押圧手段23とを備える。
本形態例の場合、加工ロール支持部材28は、原反ロール31の外周面に対向してフィルム33の幅方向(図1の左右方向)に沿って延在して設けられた連結部材27と、この連結部材27の長手方向に沿って複数が離間して設置された支持部25を備え、各支持部25には、1個ずつの加工ロール24が回転自在に支持されている。また、付勢手段26としての圧縮バネがそれぞれの支持部25に組み込まれている。
付勢手段26は圧縮バネに限定されず、エアシリンダーや油圧シリンダー、弾性体などを利用することもできる。
一括押圧手段23は、架台21に取り付けられていればよく、基部21b以外の場所に取り付けられることもできる。
一括押圧手段23は、押圧力によって加工ロール支持部材28に上述の移動をさせるこことが可能なものであれば、エアシリンダーや油圧シリンダーのほか、ボールねじや回転モーター等を用いて構成することもできる。
本形態例の易開封加工装置20は、フィルム33に向けて加工ロール24に押圧力を加えるため、一括押圧手段23により加工ロール支持部材28を移動させるとともに、付勢手段26により加工ロール24を個々に付勢するので、加工ロール24と軸22との距離が加工ロール24ごとに異なるようにすることができる。したがって、個々の加工ロール24の位置を原反ロール31の外径変動に追従させ、均等な押圧力をもってフィルム33を加工することができる。
したがって、図2に示すように、原反ロール31から繰り出したフィルム33をその送り方向に沿って複数本の帯状フィルム2に裁断し、それぞれの帯状フィルム2を製袋充填するために用いる多面取り(二面取り、三面取り、あるいはそれ以上)を行う際に、各帯状フィルム2の側縁部に易開封部32を設けるため、原反ロール31のフィルム33の幅方向の位置によらず、確実に傷痕を形成することができる。
なお、本発明の易開封加工装置は、原反ロールからフィルムをそのまま帯状フィルムとして用いる一面取りに利用することもできる。
また、加工ロール24の個数を帯状フィルム2の本数の2倍として、原反フィルム33の易開封部32と帯状フィルム2の易開封部32とが1対1で対応するようにしたり、易開封部32の幅を、原反フィルム33の両端部で1、それ以外で2となる比にすると、原反フィルム33の耳部のスリットが不要となる。易開封部32の幅を原反フィルム33の両端部とそれ以外で1:2とするには、加工ロール24の幅を変えたものを用意するか、両端の加工ロール24を半分原反フィルム33の端部からはみ出すようにセットすることもできる。また、フィルムの引裂強度が比較的小さい場合には、帯状フィルム2の片側の側縁部のみに易開封部32を形成することもできる。
本発明によれば、フィルムに多数の傷痕からなる易開封部を形成するため、PET等の引裂強度が高い二軸延伸フィルムを用いても、開封しやすい包装袋を製造することができる。
本発明の易開封加工装置は、易開封加工した原反を用いて製袋する包装袋の製造方法に好適に用いることができる。本発明の易開封加工装置は簡単な構成とすることができるため、製袋、充填および封止を連続的に行う製袋充填機に組み込んで製袋充填方法に用いることにより、優れた生産性を発揮することができるので、好ましい。
なお、本発明の易開封加工装置は、易開封加工した原反をそのままロールに巻き取る等して、原反の易開封加工のみを行う工程に用いることもできる。
図3(a)に示す製袋充填機10は、図3(b)に示す三方シール包装袋17を連続的に製造する縦型の装置である。この製袋充填機10は、帯状フィルム2を筒状に丸める筒状化手段1と、帯状フィルム2の両側縁部3をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして側縁シール部5を形成する側縁シール部形成手段4と、側縁シール部5により形成された筒状フィルム14を、その送り方向に交差する横方向にヒートシールして端縁シール部7を形成する端縁シール部形成手段6と、下端側に端縁シール部7が形成された筒状フィルム14内に内容物を供給する内容物供給ノズル8(内容物供給手段)を備える。
内容物供給ノズル8は、内容物を筒状フィルム14の内部に供給するためのもので、フィルム通過口11に挿通するように設けられている。
端縁シール部形成手段6は、一対の端縁シール部材13を備え、これら端縁シール部材13で筒状フィルム14を挟み込むことによって、筒状フィルム14をヒートシールすることができるようになっている。
なお、シール部形成手段4、6のシール部材12、13の形状は、図示例のような一対の熱板のほか、ローラ状のシール部材や、一方の熱板と他方の受け板との組み合わせ等、種々の態様を採用することができる。ローラ状のシール部材としては、例えば、複数の押圧部位(凸部)が周方向に間隔をおいて形成されたものが挙げられる。
帯状フィルム2を下方に引き取り、内容物供給ノズル8の周囲に巻き付けつつ、筒状化手段1のフィルム通過口11に通過させることによって、フィルム通過口11の周縁に沿って帯状フィルム2を湾曲させ略筒状とする。
次いで、筒状フィルム14を端縁シール部形成手段6に導入し、側縁シール部5の形成方向に垂直な方向に沿って端縁シール部材13を移動させ、端縁シール部材13により筒状フィルム14の一部を挟み込むことによって、挟み込んだ部分の筒状フィルム14をヒートシールする。筒状フィルム14は、内容物供給手段8の下方において端縁シール部7により閉塞した袋状容器となる。
次いで、筒状フィルム14を下方に引き取り、充填前に形成した端縁シール部7から上方に所定距離離れた位置の筒状フィルム14を、端縁シール部材13で挟み込んでヒートシールする。このように、筒状フィルム14の送り方向に沿って所定距離離れた位置に形成された端縁シール部7の間の内部空間15に内容物が充填されることになる。
なお、端縁シール部7の形成後、超音波溶着装置(図示略)を用いて、端縁シール部7における接着強度を高めることもできる。
この包装体17は、両端縁部7および一方の側縁部5の三方がヒートシールされ、帯状フィルム2の幅方向中央部16であった他方の側縁部16が折り返され、側縁シール部5に沿って多数の傷痕からなる易開封部32が設けられたものとなる。
上記包装体17から内容物を取り出す際には、易開封部32によって包装体17を引き裂き、手で容易に開封することができる。
図6(a)に示す製袋充填機10Aは、図6(b)に示すように内部空間15の四方がシール部5,5,7,7に囲まれてなる四方シール包装袋17Aを連続的に製造する縦型の装置である。
上記包装体17Aから内容物を取り出す際には、易開封部32,32Aのいずれからでも包装体17Aを引き裂き、手で容易に開封することができる。
図7(a)に示す製袋充填機10Bは、図7(b)に示すように内部空間15の四方がシール部5,5,7,7に囲まれてなる四方シール包装袋17Bを連続的に製造する縦型の装置である。
易開封加工装置20において奇数本の帯状フィルム2(本数が1または3以上の奇数)が得られるように傷痕を形成したり、裁断手段34が奇数本(3以上)の帯状フィルム2に裁断するものであっても、製袋充填機10Bに供給して製袋充填を実施することは可能であるが、余った1本の帯状フィルム2が無駄になったり、あるいは帯状フィルム2を2枚1組(1対)で重ね合わせるための装置構成が複雑となるため、好ましくない。
上記包装体17Bから内容物を取り出す際には、両側の易開封部32,32のいずれからでも包装体17Bを引き裂き、手で容易に開封することができる。
Claims (7)
- 巻回されたフィルムからなる原反ロールを支持する軸を有する架台と、
前記原反ロールの外周面に当接されてフィルムに傷痕を形成する複数の加工ロールと、
前記複数の加工ロールを個別に付勢し前記原反ロールに向けて押圧する複数の付勢手段と、
前記複数の加工ロールを前記フィルムの幅方向に互いに離間させて各々回転自在に支持する加工ロール支持部材と、
前記加工ロール支持部材を前記原反ロールに向けて移動させることにより、前記複数の加工ロールを一括して前記原反ロールの外周面に向けて押圧する一括押圧手段と、
を備えることを特徴とする易開封加工装置。 - 原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填方法であって、
請求項1に記載の易開封加工装置により原反ロールに傷痕を形成した後、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って複数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの側縁部が前記傷痕を有するようにし、
これらの帯状フィルムをそれぞれ筒状に丸め、前記側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとし、筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールし、前記筒状フィルム内に内容物を供給した後に前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールして袋内に内容物が充填された包装体を製造することを特徴とする製袋充填方法。 - 前記帯状フィルムが、幅方向中央部および両側縁部に前記傷痕を有するようにし、これらの帯状フィルムをそれぞれ筒状に丸める際に前記幅方向中央部において2つ折りにし、前記筒状フィルムは、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールするとともに前記幅方向中央部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールすることで形成することを特徴とする請求項2に記載の製袋充填方法。
- 原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填方法であって、
請求項1に記載の易開封加工装置により原反ロールに傷痕を形成した後、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って1対または複数対をなす偶数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの両側縁部が前記傷痕を有するようにし、
これらの帯状フィルムを2枚が1対となるように両側縁部を重ね合わせ、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとし、筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールし、前記筒状フィルム内に内容物を供給した後に前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールして袋内に内容物が充填された包装体を製造することを特徴とする製袋充填方法。 - 原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填装置であって、
原反ロールに傷痕を形成する易開封加工装置と、
前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って複数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの側縁部が前記傷痕を有するように裁断する裁断手段と、
これらの帯状フィルムをそれぞれ筒状に丸める筒状化手段と、
前記側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとする側縁シール部形成手段と、
前記筒状フィルム内に内容物を供給する内容物供給手段と、
前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段とを備え、
前記易開封加工装置が請求項1に記載の易開封加工装置であることを特徴とする製袋充填装置。 - 前記裁断手段は、前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って複数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの幅方向中央部および両側縁部が前記傷痕を有するように裁断し、
前記側縁シール部形成手段は、前記両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールするとともに、前記筒状化手段において2つ折りにされた前記幅方向中央部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとすることを特徴とする請求項5に記載の製袋充填装置。 - 原反ロールとして巻回されたフィルムを用いる製袋充填装置であって、
原反ロールに傷痕を形成する易開封加工装置と、
前記原反ロールから繰り出したフィルムをその送り方向に沿って1対または複数対をなす偶数本の帯状フィルムに裁断することにより各帯状フィルムの両側縁部が前記傷痕を有するように裁断する裁断手段と、
これらの帯状フィルムの2枚が1対となるように重ね合わされた両側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとする側縁シール部形成手段と、
前記筒状フィルム内に内容物を供給する内容物供給手段と、
前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段とを備え、
前記易開封加工装置が請求項1に記載の易開封加工装置であることを特徴とする製袋充填装置。
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