JP2010167802A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が路面の段差を通過するときの振動によって、運転者が握っている操舵部材が振られることを確実に抑制する車両用操舵装置を提供すること。
【解決手段】車両が反復走行経路R1上を走行しており、その反復走行経路R1上の段差D1の位置までの距離が所定距離L1以下であるときに、段差通過モードを設定する。段差通過モードでは、反力制御部が操舵部材に与える操舵反力を増加させる操舵反力増加制御を実行、転舵制御部が転舵角の変動を抑制する転舵角変動抑制制御を実行する。また、燃料供給量制御弁、ブレーキ圧制御弁に、車両を減速するための減速信号を出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は車両用操舵装置に関する。
従来、フォークリフト等の荷役車両の多くは、いわゆるノーパンクタイヤを採用している。また、フォークに荷物を積載したときに、車高が変化しないようにするため、サスペンション機構が設けられていない。したがって、運転者に路面からの振動が伝わり易い。そこで、運転席をばね等で支持し、運転者の身体に路面からの振動が伝わり難いようにしている。
一方、路面段差検出手段によって路面段差が検出されたときに、操舵部材の操作量を検出し、検出された操作量に基づいて運転者の機械的インピーダンスを推定し、推定された機械的インピーダンスに基づいて、操舵部材に与える操舵反力を制御する車両用操舵装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、操舵部材に与える操舵反力を路面反力の変動に応じて変動させる路面反力反映モードを設け、操舵部材が中立位置近傍を超える領域で中立位置復帰方向へ操作されているときには、上記路面反力反映モードを解除するようにした車両用操舵装置が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2007−245905号公報 特開2003−182618号公報
フォークリフトが走行中に路面の段差を通過すると、路面からハンドル(操舵部材)に伝わる振動の影響で、ハンドルを握っている運転者の手が振られる(いわゆる手振れを起こす)ことがある。すなわち、段差を通過するときや通過の直後に、ハンドルをとられる現象があり、安定した走行が行えない。特に、フォークに荷物を積載しているときは、積載されている荷物が揺れたり落下したりすることを抑制する必要があるため、運転者が段差の有無を判断し、段差がある場合には、適度に車速を低下させるようにしているが、確実性がなく、また運転者の作業負担が大きい。
そこで、本発明の目的は、車両が路面の段差を通過するときの振動によって、運転者が握っている操舵部材が振られることを運転者に作業負担を強いることなく確実に抑制することができる車両用操舵装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、車両(1)の位置を検出する位置検出手段(58)と、車両の反復走行経路(R1,R2)および上記反復走行経路上の路面の段差(D1,D2,D3)の位置を記憶する記憶手段(60)と、操舵部材(2)に操舵反力を付与する反力アクチュエータ(13)と、上記反力アクチュエータを駆動制御する反力制御部(63)を含む制御手段(11)と、を備え、上記制御手段は、上記位置検出手段から得た車両の位置情報、並びに上記記憶手段から得た上記反復走行経路記憶情報および段差位置記憶情報に基づいて、車両が上記反復走行経路上の上記段差位置を含む所定の区間(P)を通過するための段差通過モードを設定するモード設定部(61)を含み、上記反力制御部は、上記段差通過モードにおいて、操舵部材の振れを抑制するために上記操舵反力を増加させる機能を有していることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、上記操舵部材と機械的に連結されていない転舵輪(6)と、上記転舵輪を転舵する転舵アクチュエータ(12)と、上記操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出手段(14)と、を備え、上記制御手段は、上記操舵角検出手段によって検出された操舵角(θh)に応じた目標転舵角(θw * )を演算し、演算された目標転舵角に応じて転舵アクチュエータを駆動制御する転舵制御部(62)を含み、上記転舵制御部は、上記段差通過モードにおいて、上記操舵角検出手段から得た操舵角の変動成分を除去して目標転舵角を演算する機能を有している。
また、請求項3記載の発明は、上記制御手段は、上記段差通過モードの少なくとも始まりにおいて、車両を減速するための信号(E1,E2)を出力する減速信号出力部(64)を含む。
また、請求項4記載の発明は、路面の段差を検出する段差検出手段(57)と、上記位置検出手段によって検出された位置情報の履歴に基づいて反復走行経路を学習し、その反復走行経路を走行中に、上記段差検出手段によって段差が検出されたときに上記位置検出手段によって検出された位置を上記反復走行経路上の段差の位置として学習し、学習した反復走行経路および段差の位置を上記記憶手段に記憶させる学習手段(59)と、を備える。
なお、上記段差通過モードが設定される上記所定の区間の始点は、段差位置から所定距離離れていることが、段差通過に伴う操舵部材の振れを確実に抑制するうえで好ましい。また、上記所定の区間の終点は、段差位置から所定距離離れていることが、段差通過に伴う操舵部材の振れを確実に抑制するうえで好ましい。
また、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、車両が反復走行経路上の段差位置を含む所定の区間を通過するための段差通過モードにおいて、操舵反力を増加させることにより、段差通過に伴う操舵部材の振れを自動的に抑制することができる。これにより運転者の作業負担を軽減することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、仮に段差通過に伴って操舵部材に振れが生じたとしてもこれを転舵輪に伝えないようにすることができ、走行安定性が向上する。
また、請求項3記載の発明によれば、車両が反復走行経路上の段差位置を含む所定の区間を通過するときに、車速を低下させることにより、段差通過に伴う操舵部材の振れを抑制することができ、走行安定性が向上する。
また、請求項4記載の発明によれば、車両の反復走行経路および反復走行経路上の段差の位置を学習して記憶手段に自動的に記憶させることができるので、運転者が手動でデータを入力する必要がなく、この点からも運転者の作業負担を軽減することができる。
本発明の一実施の形態の車両用操舵装置の概略構成を示す模式的側面図である。 フォークを昇降させる動作原理を説明するための概略図である。 フォークリフトの主たる電気的構成を示すブロック図である。 フォークリフトの反復走行経路および段差を模式的に示す概略図である。 ECUの主たる制御の流れを示すフローチャートである。 フォークリフトの反復走行経路上で段差通過モードが設定される区間を模式的に示す概略図である。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を示す模式的側面図である。図1を参照して、フォークリフト1は、車体2と、その車体2の前部に設けられた荷役装置3と、車体2の後部に設けられたカウンタウェイト4と、車体2を支持する駆動輪としての前輪5および転舵輪としての後輪6と、例えばエンジンを含む車両の駆動源7と、油圧源としての油圧ポンプ8と、後輪6を転舵するための車両用操舵装置9とを備えている。
車両用操舵装置9は、ノブ付きの手回しハンドルである操舵部材10と転舵輪である後輪6との間の機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されている。転舵輪として、単一の後輪6を車体2の左右方向の中央に設けてもよいし、車体2の左右にそれぞれ後輪6を設けてもよい。
車両用操舵装置9は、上記操舵部材10と、操舵部材10の操作に応じて転舵輪としての後輪6を転舵するための例えば電動モータからなり、制御手段としてのECU11(電子制御ユニット)によって駆動制御される転舵アクチュエータ12と、操舵部材10に操舵反力を付与する例えば電動モータからなり、ECU11によって駆動制御される反力アクチュエータ13とを備えている。
また、車両用操舵装置9は、操舵部材10の操舵角を検出する操舵角センサ14と、後輪6の転舵角を検出する転舵角センサ15と、GPS衛星からの電波を受信するためのGPS(Global Positioning System) 受信機50と、車両の進行方位を検出するための方位センサ51と、操舵部材10に生ずる振動を検出するための加速度センサ52とを備えている。加速度センサ52は操舵部材10に組み付けられていてもよいし、操舵部材10の近傍のステアリングシャフト53に組み付けられていてもよい。
転舵輪としての後輪6は、ほぼ鉛直な支持部材16によって回転可能に支持されている。その支持部材16は、車体2に保持された軸受17を介して、ほぼ鉛直な回転軸線C1の回りに回転可能に支持されている。
転舵アクチュエータ12の出力軸の回転は、伝達機構18を介して減速されて、支持部材16に伝達される。その伝達機構18は、転舵アクチュエータ12の出力軸とは同行回転する例えば駆動ギヤからなる駆動部材19と、回転軸線C1の回りに支持部材16とは同行回転可能に設けられ、上記駆動ギヤに噛み合う例えば従動ギヤからなる従動部材20とを有している。伝達機構18および転舵アクチュエータ12によって、転舵機構A1が構成されている。
図示していないが、エンジン等の駆動源7の動力は、トルクコンバータを経て、前後進切替および変速動作を行うトランスミッションに伝達され、さらに、デファレンシャルを経て左右の前輪5(駆動輪)に伝達されるようになっている。トランスミッションには、前進クラッチおよび後進クラッチが内蔵されている。
フォークリフト1は、運転座席21を含む運転室22を備えている。運転室22は、車体2上にフレーム23によって取り囲まれた状態で形成されている。
荷役装置3は、車体2によって、下端部24aを中心として傾動可能に支持された左右一対のアウターマスト24と、そのアウターマスト24によって昇降可能に支持されたインナーマスト25と、アウターマスト24によって昇降可能に支持されたリフトブラケット26と、そのリフトブラケット26に取り付けられ、荷物を積載する積載部としての左右一対のフォーク27とを備えている。
アウターマスト24の所定部と車体2の所定部との間に、チルトシリンダ28が介在している。チルトシリンダ28は、車体2の所定部に揺動可能に連結された一端を有するシリンダ本体29と、シリンダ本体29の他端から突出するロッド30とを有している。ロッド30の先端は、アウターマスト24の所定部に揺動可能に連結されている。チルトシリンダ28のロッド30の伸縮動作に伴って、アウターマスト24が、直立姿勢および傾動姿勢に変位されるようになっている。
また、アウターマスト24をガイドとしてインナーマスト25を昇降させるためのリフトシリンダ31が設けられている。リフトシリンダ31は、アウターマスト24に固定されたシリンダ本体32と、シリンダ本体32から突出するロッド33とを有している。ロッド33の先端は、インナーマスト25の所定部に設けられた取付部25aに固定されている。
運転室22の前部において、運転室22の底面22a上には、操作スタンド35が設けられており、運転室22の後部には、上記運転座席21が固定されている。
上記操作スタンド35には、運転者が手で操作するための複数の操作要素として、上記操作部材10と、フォーク27を昇降させるための昇降操作レバー36と、アウターマスト24を揺動させるためチルト操作レバー37と、前進/後進切替レバー38とが設けられている。また、操作スタンド35には、主に後方を確認するための確認ミラー39が固定されている。また、操作スタンド35には、図示しない各種のスイッチ類が設けられている。
また、操作スタンド35の基部近傍において、運転室22の底面22a上には、運転者が足で操作するための複数の操作要素として、アクセルペダル40、ブレーキペダル41、クラッチペダル42が設けられている。アクセルペダル40、ブレーキペダル41およびクラッチペダル42は、実際には紙面に垂直な方向(車両の左右方向に相当)に横並びで並べて配置されているが、図1では、模式的に示してある。また、図1では、操作要素としての昇降操作レバー36、チルト操作レバー37、前進/後進切替レバー38のレイアウトについても、模式的に示してある。
フォーク27を昇降させる動作の原理を概念的に示す図2を参照して、インナーマスト25の上部には、スプロケット43が回転可能に支持されており、そのスプロケット43には、チェーン44が巻き掛けられている。そのチェーン44の一端44aが、アウターマスト24に設けられた固定部24bに固定され、チェーン44の他端44bが、リフトブラケット26に固定されている。これにより、リフトブラケット26およびフォーク27が、チェーン44を用いて懸架されている。
リフトシリンダ31のロッド33の伸長に伴って、インナーマスト25が上昇すると、スプロケット43がアウターマスト24の固定部24bに対して上昇し、チェーン44を介して、リフトブラケット26および積載部としてのフォーク27を上昇させる。地表面48に対するフォーク27の上昇量は、リフトシリンダ31のロッド33の伸長量の2倍となる。
図3はフォークリフト1の主たる電気的構成を示すブロック図である。図3を参照して、ECU11には、GPS衛星からの電波を受信するためのGPS受信機50、車両の進行方位を検出するための方位センサ51、操舵部材10に生ずる振動を検出するための加速度センサ52、操舵部材10の操舵角θhを検出するための操舵角センサ14、転舵輪としての後輪6の転舵角θwを検出するための転舵角センサ15、および車速Vを検出するための車速センサ54のそれぞれから信号が入力されるようになっている。
また、ECU11から、転舵アクチュエータ12、反力アクチュエータ13、車両の駆動源である内燃機関への燃料の供給量を調整する燃料供給量制御弁55、および車両を減速する制動装置の例えばブレーキシリンダへの作動油の供給圧(ブレーキ圧)を制御する電磁式の比例制御弁からなるブレーキ圧制御弁56のそれぞれに信号が出力されるようになっている。
ECU11は、加速度センサ52からの信号に基づいて、路面の段差を検出する段差検出手段としての段差検出部57を有している。具体的には、段差検出部57は、路面の段差の通過に伴って操舵部材10に生ずる振動(いわゆる手振れ)の例えば振幅レベルが所定以上であるときに、路面の段差を検出する。
ECU11は、GPS衛星が出力するGPS信号をGPS受信機50を介して入力し、車両の位置を検出する位置検出部58を有している。このとき、位置検出部58では、検出した位置を方位センサ51や車速センサ54からの出力に基づいて補正するようにしている。なお、検出した位置は、ビーコン受信機やFM多重受信機を介して受信される各種情報に基づいて補正するようにしてもよい。
ECU11は、学習手段とてしの学習部59および記憶手段としての記憶部60を有している。学習部59では、位置検出部58によって検出された位置情報の履歴に基づいて、例えば図4に示されるような建物70を挟んで荷物を積む所71と降ろす所72とがあるような場所を反復走行する場合の反復走行経路R1,R2を学習し、その反復走行経路R1,R2を走行中に、段差検出部57によって例えば段差D1,D2,D3が検出されたときの位置を反復走行経路R1,R2上の段差の位置として学習し、学習した反復走行経路R1,R2および段差D1,D2,D3の位置を記憶部60に記憶させる。
ECU11は、モード設定部61を有している。モード設定部61は、位置検出部58からの現在位置情報と、記憶部に記憶している反復走行経路記憶情報および段差位置記憶情報とに基づいて、段差通過モードおよび通常モードの何れか一方に設定する。具体的には、モード設定部61は、反復走行経路を走行中であるという第1の条件、および段差までの距離が所定距離以下であるという第2の条件の双方が満たされたときに、段差通過モードに設定し、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方が満たされないときに、通常モードに設定する。
モード設定部61は、段差通過モードを設定したときに、転舵アクチュエータ12を駆動制御(転舵制御)する転舵制御部62、反力アクチュエータ13を駆動制御(反力制御)する反力制御部63および減速信号出力部64のそれぞれに対して、通常モードから段差通過モードへの切替信号を出力する。また、モード設定部61は、上記第1および第2の条件の少なくとも一方が満足されずに通常モードに設定したときに、転舵制御部62の目標転舵角演算部65、反力制御部63の目標操舵反力演算部67、および減速信号出力部64のそれぞれに対して、段差通過モードから通常モードへの切替信号を出力する。
ECU11は、目標転舵角演算部65およびPID制御部66を含む転舵制御部62を備えている。目標転舵角演算部65は、操舵角センサ14から入力された操舵角θh および車速センサ54から入力された車速Vに基づいて、目標転舵角θw * を演算する。
段差通過モードのとき、目標転舵角演算部65は、操舵角センサ15から得た操舵角θh の変動成分を除去して目標転舵角θw * を演算する。具体的には、段差通過時の手振れによる操舵角θh の変動成分の周波数は、運転者が操舵部材10を通常操作しているときの操舵角θh の周波数よりも高いと考えられるので、段差通過モードでは、公知のローパスフィルタ(図示せず)を用いて操舵角θh の変動成分としての高周波成分を除去し、変動成分としての高周波成分が除去された操舵角θh および上記車速Vに基づいて目標転舵角θw * を演算するようにする。その結果、転舵制御部62は、段差通過モードにおいて、転舵角θw の変動を抑制する転舵角変動抑制制御を実行することになる。
通常モードのとき、目標転舵角演算部65は、上記のローパスフィルタを用いずに、操舵角センサ14から入力された操舵角θh および車速センサ54から入力された車速Vに基づいて、目標転舵角θw * を演算する。
目標転舵角演算部65によって演算された目標転舵角θw * と転舵角センサ15により検出された転舵角θw (実転舵角)との偏差は、PID制御部66に与えられる。PID制御部66は、取得した上記偏差に基づいて、転舵アクチュエータ12としての例えば電動モータの目標電流を得て、これを図示しない駆動回路に出力する。その駆動回路は、上記の目標電流と転舵アクチュエータ12としての電動モータに流れる電流値との偏差を入力し、この偏差に基づいて、転舵アクチュエータ12としての電動モータを、例えばパルス幅制御(PWM制御)する。
ECU11は、目標操舵反力演算部67およびPID制御部68を含む反力制御部63を備えている。目標操舵反力演算部67は、操舵角センサ14から入力された操舵角θh に基づいて目標操舵反力Th * を演算する。目標操舵反力演算部67は、通常モードのときと段差通過モードのときとで、相異なる操舵角−目標操舵反力のゲインテーブル(図示せず)を用いて、目標操舵反力Th * を演算する。そのゲインテーブルでは、相等しい操舵角に対して、段差通過モードのときのゲインが、通常モードのときのゲインよりも高く設定されている。すなわち、段差通過モードのとき、目標操舵反力演算部67は、操舵部材10の振れを抑制するために目標操舵反力Th * を通常モードのときよりも増加させることになり、その結果、反力制御部63は、段差通過モードにおいて、操舵部材10に与える操舵反力を増加させる操舵反力増加制御を実行することになる。
演算された目標操舵反力Th * は、PID制御部68に与えられる。PID制御部68は、目標操舵反力演算部67から取得した目標操舵反力Th * に基づいて、反力アクチュエータ13としての例えば電動モータの目標電流を得て、これを図示しない駆動回路に出力する。駆動回路は、上記の目標電流と反力アクチュエータ13としての電動モータに流れる電流値との偏差を入力し、この偏差に基づいて、反力アクチュエータ13としての電動モータを、例えばパルス幅制御(PWM制御)する。
減速信号出力部64は、車両を減速するために燃料供給量制御弁を絞る、あるいは閉じさせる信号E1を出力する。また、減速信号出力部64は、車両を減速するためにブレーキ圧制御弁56に所定のブレーキ圧を発生させる信号E2を出力する。
図5はECU11の主たる制御の流れを示すフローチャートである。図5を参照して、ECU11は、まず、ステップS1において、GPS受信機50、方位センサ51、加速度センサ52等からの情報を入力し、ステップS2において、車両の現在位置、走行している経路、段差位置を検出する。
次いで、ステップS3において、検出された経路が記憶部60から得た反復走行経路記憶情報と(反復走行経路記憶情報が複数ある場合は何れか1つの反復走行経路記憶情報)と同じか否かを判定する。検出された経路が、記憶部60から得た反復走行経路記憶情報と同じである場合(ステップS3においてYESの場合)には、その経路を反復走行経路であると特定し(ステップS4)、ステップS6に移行する。
そのステップS6においては、上記特定された反復走行経路(例えば図6において、反復走行経路R1)上で段差(例えば図6において、段差D1)までの距離が所定距離L1以下か否かを判定する。ステップS6において、特定された反復走行経路上で段差までの距離が所定距離以下である場合(ステップS6においてYESの場合)には、ステップS7の段差通過モードに設定し、通常モードよりも操舵反力を増加させる操舵反力増加制御および転舵角の変動を抑制する転舵角変動抑制制御を実行するとともに、燃料供給量制御弁55に減速信号E1を出力し、ブレーキ圧制御弁56に減速信号E2を出力し、フォークリフト1を減速させる。
なお、図6に示すように、段差通過モードが設定される上記所定の区間Pの始点P1(終点P2)と段差D1(またはD2,D3)との距離であるから所定距離L1は、L1=0としてもよいが、L1>0とすることが、段差通過に伴う操舵部材10の振れを確実に抑制するうえで好ましい。また、減速信号E1,E2の出力は、段差通過モードの少なくとも始まり(初期)において、出力されるようにしている。これは、段差通過以前に車速Vが低下していることが、段差通過に伴う操舵部材10の振れを抑制するうえで好ましいからである。
なお、上記所定の区間Pの始点P1と段差D1との距離と、上記所定の区間Pの終点P2と段差D1との距離とを異ならせてもよい。
一方、ステップS3において、検出された経路が、記憶部60から得た反復走行経路記憶情報と同じでないと判定された場合(ステップS3においてNOである場合)には、その検出された経路を新反復走行経路として記憶するとともに、その新反復走行経路上の段差の位置を記憶部60に記憶する(ステップS5)。その後、ステップS8の通常モードに設定し、操舵反力通常制御および転舵角通常制御を実行する。
また、ステップS6において、特定された反復走行経路上で段差までの距離が所定距離以下でない場合(ステップS6においてNOの場合)にも、ステップS8の通常モードに設定し、操舵反力通常制御および転舵角通常制御を実行する。
本実施の形態によれば、フォークリフト1が反復走行経路上の段差位置を含む所定の区間を通過するための段差通過モードにおいて、操舵部材10に通常よりも高い操舵反力を与える。すなわち、段差通過モードにおいて、操舵反力を通常よりも増加させるので、段差通過に伴う操舵部材10の振れを自動的に抑制することができる。したがって、フォークリフト1の走行安定性が向上するとともに、運転者の作業負担を軽減することができる。
また、フォークリフト1が反復走行経路上の段差位置を含む所定の区間を通過するときに、仮に操舵部材10が多少振られて操舵角θh が変動することがあっても、上記所定の空間を通過するための段差通過モードにおいて、上記操舵角θh の変動に拘らず転舵角θw の変動を抑制する。したがって、段差通過に伴う操舵部材10の振れに起因して転舵輪としての後輪6が振れることを抑制することができ、この点からも走行安定性が向上する。
また、フォークリフト1が反復走行経路上の段差位置を含む所定の区間を通過するための段差通過モードにおいて、車速を低下させるので、段差通過時の衝撃を低減することができる。その結果、段差通過に伴う操舵部材10の振れをより抑制することができ、この点からも走行安定性が向上する。
特に、フォークリフト1の反復走行経路および反復走行経路上の段差の位置を学習して記憶部60に自動的に記憶させることができるので、運転者が手動でデータを入力する必要がなく、この点からも運転者の作業負担を軽減することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば上記の実施の形態では、段差通過モードにおいて、操舵反力増加制御、転舵角変動抑制制御および減速信号出力を実施するようにしたが、少なくとも操舵反力増加制御を実施すればよい。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…フォークリフト(車両)、6…後輪(転舵輪)、9…車両用操舵装置、10…操舵部材、11…ECU(制御手段)、12…転舵アクチュエータ、13…反力アクチュエータ、14…操舵角センサ(操舵角検出手段)、15…転舵角センサ(転舵角検出手段)、50…GPS受信機、51…方位センサ、52…加速度センサ(段差検出手段)、53…ステアリングシャフト、54…車速センサ、55…燃料供給量制御弁、56…ブレーキ圧制御弁、57…段差検出部(段差検出手段)、58…位置検出部(位置検出手段)、59…学習部(学習手段)、60…記憶部(記憶手段)、61…モード設定部、62…転舵制御部、63…反力制御部、64…減速信号出力部、65…目標転舵角演算部、67…目標操舵反力演算部、R1,R2…反復走行経路、D1,D2,D3…段差、P…段差位置を含む所定の区間、θh …操舵角、θw …転舵角、θw * …目標転舵角、Th * …目標操舵反力、E1,E2…減速信号(車両を減速するための信号)

Claims (4)

  1. 車両の位置を検出する位置検出手段と、
    車両の反復走行経路および上記反復走行経路上の路面の段差の位置を記憶する記憶手段と、
    操舵部材に操舵反力を付与する反力アクチュエータと、
    上記反力アクチュエータを駆動制御する反力制御部を含む制御手段と、を備え、
    上記制御手段は、上記位置検出手段から得た車両の位置情報、並びに上記記憶手段から得た上記反復走行経路記憶情報および段差位置記憶情報に基づいて、車両が上記反復走行経路上の上記段差位置を含む所定の区間を通過する段差通過モードを設定するモード設定部を含み、
    上記反力制御部は、上記段差通過モードにおいて、操舵部材の振れを抑制するために上記操舵反力を増加させる機能を有していることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記操舵部材と機械的に連結されていない転舵輪と、
    上記転舵輪を転舵する転舵アクチュエータと、
    上記操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出手段と、を備え、
    上記制御手段は、上記操舵角検出手段によって検出された操舵角に応じた目標転舵角を演算し、演算された目標転舵角に応じて転舵アクチュエータを駆動制御する転舵制御部を含み、
    上記転舵制御部は、上記段差通過モードにおいて、上記操舵角検出手段から得た操舵角の変動成分を除去して目標転舵角を演算する機能を有していることを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1または2において、上記制御手段は、上記段差通過モードの少なくとも始まりにおいて、車両を減速するための信号を出力する減速信号出力部を含むことを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、路面の段差を検出する段差検出手段と、
    上記位置検出手段によって検出された位置情報の履歴に基づいて反復走行経路を学習し、その反復走行経路を走行中に、上記段差検出手段によって段差が検出されたときに上記位置検出手段によって検出された位置を上記反復走行経路上の段差の位置として学習し、学習した反復走行経路および段差の位置を上記記憶手段に記憶させる学習手段と、を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
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