JP2010157396A - コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】複数本の小径の導体を有する配線材に設けることが可能なコネクタと、その製造方法を提供する。
【解決手段】コネクタCは、配線材10に形成される複数の端子接続部16と、複数の端子20と、これらを保持する絶縁ハウジング30とを備える。配線材10は、一方向に並ぶ複数本の導体及び絶縁層を有し、端子接続部16で導体が局所的に露出する。端子20は、端子接続部16が導体の並び方向に沿って挿入可能な配線材挿入部22を有し、その配線材挿入部22と端子接続部16との間に接続媒体40が介在する。接続媒体40は、導電性接着剤等からなり、各端子接続部16を配線材挿入部22に固定しながら端子接続部16において露出する導体と配線材挿入部22とを電気的に導通させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本のエナメル線等の絶縁電線からなる配線材やフラットケーブルからなる配線材等を他の回路に接続するためのコネクタと、その製造方法に関するものである。
従来、複数本の電線やフラットケーブルといった配線材を他の回路に接続するためには、一般に、当該配線材の適所(例えば端末)にコネクタが設けられる。このコネクタは、複数の端子と、これらの端子を保持する絶縁ハウジングとを備え、前記各端子は、対応する配線材の導体に電気的に接続された状態で当該配線材に固定される。
前記配線材に前記端子を電気的に接続し、かつ固定するための技術としては、当該端子に一対のバレルを形成してこのバレルが前記配線材の導体を抱き込むように当該バレルを曲げ加工する圧着技術や(特許文献1)、当該端子に圧接刃を形成して当該圧接刃が前記配線材の絶縁層に切り込んでその内側の導体を挟持するように当該圧接刃内に配線材を圧入する圧接技術(特許文献2)が知られている。
特開平9−251869号公報 特開2002−158050号公報
近年、前記配線材が搭載される車両等の電子化が進むにつれ、エナメル線や極薄肉のフラットケーブルといった極小径の導体をもつ配線材の使用が検討されている。しかし、このような小径の配線材にコネクタの端子を固定及び接続するのに前記の圧着技術や圧接技術を適用することは困難であり、仮に適用できたとしてもその接続部分に十分な強度を確保することは難しい。その一方で、多数本の導体を効率よく所定の端子に固定および接続することも重要な課題である。
本発明は、このような事情に鑑み、複数本の小径の導体を有する配線材に設けることが可能であり、かつ、各導体とこれに対応する端子とを簡素な構造で接続することが可能なコネクタと、このコネクタを効率よく製造することが可能な方法を、提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、一方向に並ぶ複数本の導体及びこれらの導体の表面を覆う絶縁層を有する配線材に設けられ、その各導体を他の回路に電気的に接続するためのコネクタであって、前記配線材がその導体の並び方向と平行な方向に挿入可能な開口を含む形状を有する配線材挿入部と、相手方コネクタの端子と接触して当該端子と電気的に導通する電気接触部とを有する複数の端子と、前記各端子の配線材挿入部が共通の向きに開口し、かつ、これら配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向に当該配線材挿入部が並ぶように、前記各端子を保持する絶縁ハウジングと、前記配線材のうち前記各導体の配線材挿入部に挿入される部分であって、当該配線材の各導体をその導体が接続されるべき端子の配線材挿入部内において局所的に露出させるように当該配線材の絶縁層が局所的に除去された複数の端子接続部と、前記各配線材挿入部とこの配線材挿入部に挿入される端子接続部との間に介在することにより当該端子接続部を当該配線材挿入部内に固定するとともにこの端子接続部において露出する導体と前記配線材挿入部とを電気的に導通させる接続媒体とを備えたものである。
このコネクタでは、一方向に並ぶ複数本の導体及び絶縁層を有する配線材に、その適当な部位で絶縁層が除去されることにより当該部位で前記導体が露出する複数の端子接続部が形成される一方、当該端子接続部がその導体の並び方向に沿って挿入可能な配線材挿入部を有する端子が当該配線材の長手方向に配列され、これらの端子の配線材挿入部内に前記各端子接続部が挿入された状態で両者間に介在する接続媒体が当該配線材挿入部内に当該端子接続部を固定するとともに当該端子接続部で露出する導体を当該配線材挿入部に電気的に導通させるので、前記各導体の径が極小である場合にも当該導体とこれに対応する端子とを簡素な構造で電気的に接続することが可能であり、かつ、その接続状態を安定させることができる。
また本発明は、前記コネクタを製造するための方法であって、前記配線材がその導体の並び方向と平行な方向に挿入可能な開口を含む形状を有する配線材挿入部と、前記相手方コネクタの端子と接触して電気的に接続される電気接触部とを有する複数の端子を、これらの端子の配線材挿入部が共通の向きに開口し、かつ、これら配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向に当該配線材挿入部が並ぶように、絶縁ハウジングに保持させる工程と、前記配線材のうち前記各導体の配線材挿入部に挿入される部分において、当該配線材の各導体をその導体が接続されるべき端子の配線材挿入部内において局所的に露出させるように当該配線材の絶縁層を局所的に除去することにより、複数の端子接続部を形成する工程と、前記各配線材挿入部にこれに対応する端子接続部を挿入し、これらの間に接続媒体を介在させることにより当該端子接続部を当該配線材挿入部内に固定するとともにこの端子接続部において露出する導体と前記配線材挿入部とを電気的に導通させる工程とを含むものである。この方法によれば、前記コネクタを効率よく製造することが可能である。具体的には、各配線材挿入部に配線材の端子接続部を挿入して両者間に接続媒体を介入させるといった簡単な作業で、各端子接続部に含まれる導体とこれに対応する端子との接続を効率よく行うことができる。
前記のコネクタ及びその製造方法は、複数本の導体が一方向に並んだ状態で全体が一体化された、いわゆるフラットケーブルへの適用や、通常の絶縁電線への適用も可能であるが、導体及びこの導体を覆う絶縁被膜をそれぞれ有する複数本のエナメル線からなる配線材に効果的に適用できる。この場合、これらのエナメル線がその長手方向と直交する一方向に配列されてその配列方向に沿って前記各端子の配線材挿入部に挿入されればよい。
また、本発明に係るコネクタは、複数本の配線材に共通して設けられることも可能であり、これにより、当該コネクタが接続可能な導体の本数がさらに増加可能である。その場合、前記端子は、その配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向と直交する方向に並ぶ複数の列においてそれぞれ整列するように配置され、各列の端子の配線材挿入部にそれぞれ当該列に対応した配線材が挿入されればよい。
本発明に係るコネクタの絶縁ハウジングは、互いに隣接する端子の配線材挿入部同士の間に介在する絶縁挿入部を有し、この絶縁挿入部が、前記各配線材挿入部への配線材の挿入を許容するための挿入溝を有することが、好ましい。この絶縁挿入部は、互いに隣接する配線材挿入部同士の間に介在することによって、当該配線材挿入部間での短絡を確実に防止しながらも、その挿入溝によって、当該配線材挿入部への配線材の挿入を許容することができる。
前記各端子は互いに同一の形状を有することが可能であり、その場合には、コネクタの量産性が高まる。その場合に、前記各端子の電気接触部を配線材挿入部の開口の向きと反対の向きに突出させれば、これらの電気接触部を集約してコンパクトな(相手方コネクタとの)結合部を構築することができる。
前記接続媒体は、例えば低融点金属(例えば半田)でもよいが、熱硬化性樹脂からなるバインダと当該バインダ中に配合される導電性フィラーとを含む導電性接着剤が好適である。この導電性接着剤が前記端子接続部において露出する導体とこの露出した導体に隣接する絶縁層とに跨って接触するように前記各配線材挿入部内に充填され、かつ、当該配線材挿入部に前記端子接続部を固定するように前記バインダが硬化したものでは、当該導電性接着剤に含まれる導電性フィラーが前記端子接続部の露出導体と配線材挿入部との電気的接続を可能にする一方、前記熱硬化性樹脂からなるバインダが前記端子接続部における絶縁層との間に良好な接着力を発揮する。また、かかる導電性接着剤の使用は、当該導電性接着剤を常温にて配線材挿入部内に供給してから前記バインダを構成する熱硬化性樹脂が硬化する温度まで加熱するだけの簡素な作業で各配線材挿入部への各端子接続部の固定及び電気的接続を行うことを可能にし、製造効率の向上に寄与する。
以上のように、本発明によれば、配線材に形成された端子接続部と、この端子接続部が挿入可能な配線材挿入部をそれぞれ有する複数の端子と、当該端子接続部と当該配線材挿入部との間に介在する接続媒体との組合せが、複数本の小径の導体を有する配線材と各端子との電気的接続を可能にし、またその接続の効率を向上させる効果を奏する。
本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。
この実施の形態に係るコネクタCは、複数本の配線材10の端末に共通して設けられ、これらの配線材10を図略の相手方コネクタを通じて他の回路に接続する機能を有する。
前記各配線材10は、複数本のエナメル線12がその長手方向と直交する方向に配列されたもので、全体としてシート状をなしている。各エナメル線12は、条材からなる導体13と、その表面を覆う絶縁被膜14とを有し、きわめて小さな外径(例えば0.2mm)を有する。前記絶縁被膜14は、導体(例えば銅線)13の表面に加熱乾燥性の塗料(例えばポリイミド樹脂)を繰返し焼き付けることにより形成される。これらのエナメル線12は、相互に配列された状態で接着等の手段により予め一体化されてもよいし、単に配列されただけの状態で配線材10として取扱われてもよい。
この実施の形態では、図1及び図2に示されるように10本の配線材10が束ねられ、各配線材10は図3に示されるように10本のエナメル線12を含んでいる。従って、総計100本のエナメル線12が束ねられ、これに共通のコネクタCが設けられる。しかし、当該配線材10の本数および各配線材10に含まれるエナメル線12の具体的な本数は特に限定されない。本発明に係るコネクタCは、例えば、単一の配線材10にのみ設けられることも可能である。ただし、この実施の形態に係るコネクタCのように複数本の配線材10に共通して設けられるものでは、当該コネクタが接続可能な導体の本数がさらに増える利点がある。
この実施の形態に係るコネクタCは、複数本の端子20と、これらの端子20を保持する絶縁ハウジング30と、前記各配線材10の端末部分に形成された複数の端子接続部16と、図7に示すような接続媒体40とを備える。
前記各端子20は、導電材料により形成され、互いに同一の形状を有する。具体的に、当該端子20は、配線材挿入部22、電気接触部24及び被保持部26を一体に有する。
前記配線材挿入部22は、図6に示すように、端子20の軸方向の一方の側(図では上側)に開放された挿入空間23を挟む二股状をなし、その上端の開口から前記配線材10がそのエナメル線12の配列方向(すなわち導体13の配列方向)に沿って前記挿入空間23内に挿入可能な深さを有する。当該挿入空間23の幅は前記配線材10の厚み(すなわち当該配線材10を構成するエナメル線12の直径)よりも大きな寸法を有し、従って、当該配線材挿入部22とこれに挿入される配線材10との間には隙間が形成される。
この実施の形態では、図6に示すように、各配線材挿入部22の前後両端部に配線材保持部25が形成される。この配線材保持部25は、前記挿入空間23の幅よりも小さくかつ前記配線材10が挿入可能な幅のスリット25aを形成する。このスリット25a内に前記配線材10が挿入されることにより、当該配線材10が安定して保持される。
前記電気接触部24は、前記配線材挿入部22と反対の側(端子20の軸方向の他端側)に形成され、図略の相手方コネクタの端子すなわち相手方端子と嵌合することにより、当該相手方端子と電気的に導通する。この実施の形態に係る電気接触部24は、雄型接触部(タブ)であり、前記端子20の軸方向(前記配線材挿入部22への配線材10の挿入方向と平行な方向)に延び、相手方端子の雌形接触部内に嵌入される。本発明では、この端子20の電気接触部24が雌型で相手方端子の電気接触部が雄型であってもよい。
前記被保持部26は、前記配線材挿入部22と前記電気接触部24との間に位置し、後述のように絶縁ハウジング30に保持される。
この実施の形態に係るコネクタCでは、1本の配線材10について10本の端子20が割り当てられており、従って、当該コネクタCは計100本の端子20を包含し、これらを共通の絶縁ハウジング30が保持する。具体的には、各配線材10に割り当てられた端子20の配線材挿入部22が共通の向き(図では上向き)に開口し、かつ、これら配線材挿入部22に挿入される配線材10の長手方向に当該配線材挿入部22が並ぶように、当該端子20が整列し、さらに、これらの端子20からなる列が、前記配線材10の本数と同じ数(この実施の形態では10列)だけ、当該配線材10の長手方向と直交する方向に配列される。そして、各列に属する端子20の配線材挿入部22に共通の配線材10が挿入される。
前記絶縁ハウジング30は、合成樹脂等の絶縁材料により成形されたもので、端子保持部36と、絶縁挿入部32と、フード34とを一体に有し、前記端子保持部36が前記のように配列された各端子20の被保持部26を保持する。
前記絶縁挿入部32は、前記被保持部26の上方において、互いに隣接する端子20の配線材挿入部22同士の間に介在することにより、当該配線材挿入部22同士の絶縁を確保するのに加え、各列の配線材挿入部22への配線材10の挿入を許容するための複数本の挿入溝33を有する。各挿入溝33は、各配線材10の長手方向に延び、前記各配線材挿入部22の内側の輪郭と略合致する輪郭、すなわち、前記配線材10が上からそのエナメル線12の配列方向に沿って挿入可能な輪郭を有する。
前記フード34は、前記被保持部26から前記配線材挿入部22とは逆向き(下向き)に突出する電気接触部24を外側から包囲する形状を有する。換言すれば、これらの電気接触部24は、当該フード34の内側に集約されてコンパクトな(相手方コネクタとの)結合部を構築する。
なお、前記絶縁ハウジング30の上端には、前記各配線材挿入部22に挿入される配線材10を上から覆うための図略のカバーが装着される。絶縁ハウジング30の側壁の適所には、前記カバーを係止するための複数の係止部38が設けられている。
前記各配線材10に形成される端子接続部16は、この配線材10のうち前記各配線材挿入部22の内側に挿入されるべき部分であり、従って、各配線材10が保有する端子接続部16の個数は、当該配線材10が接続される端子20の本数(この実施の形態では10)と同数である。図3に示されるように、各端子接続部16では、これに含まれる導体13のうち、当該端子接続部16が挿入される配線材挿入部22をもつ端子20に接続されるべき導体13のみを局所的に露出させるように、その導体13を被覆する絶縁被膜14が局所的に除去されている。
前記接続媒体40は、前記各配線材挿入部22とこの配線材挿入部22に挿入される端子接続部16との間に介在することにより、当該端子接続部16を当該配線材挿入部22に固定するとともに、この端子接続部16において局所的に露出する導体13と前記配線材挿入部22とを電気的に導通させる。この接続媒体40の具体的な材質については後に詳述する。
このコネクタCは、次の工程により製造することが可能である。
1)端子保持工程
この工程では、前記各端子20が前記のように配列された状態で前記絶縁ハウジング30に保持される。この工程では、前記各端子20及び前記絶縁ハウジング30がそれぞれ別個に成形された後、当該絶縁ハウジング30の端子保持部36に形成された孔に前記各端子20が圧入されてもよいし、当該各端子20及び当該絶縁ハウジング30が金型内で一体にモールドされてもよい。
2)端子接続部形成工程
1)の端子保持工程とは並行して、あるいはこれと前後して、各配線材10に端子接続部16が形成される。具体的には、複数本のエナメル線12が配列された各配線材10において、当該エナメル線12に含まれる各導体13をその導体13が接続されるべき端子20の配線材挿入部22内において局所的に露出させるように、当該エナメル線12の絶縁被膜14がレーザ加工等により局所的に除去される。この除去加工は、前記各エナメル線12が整列する前に各エナメル線12について行われてもよいし、既にエナメル線12が整列している配線材10に対してまとめて行われてもよい。
3)接続工程
前記絶縁ハウジング30に保持された各列における端子20の配線材挿入部22に、その列に対応する配線材10の端子接続部16が、当該列に属する端子20の各配線材挿入部22に挿入される。そして、当該端子接続部16と当該配線材挿入部22との間に接続媒体40を介在させることで、当該端子接続部16が当該配線材挿入部22に固定されるとともに、この端子接続部16において露出する導体13と前記配線材挿入部22との電気的接続が行われる。
前記接続媒体40は、前記端子接続部16を前記配線材挿入部22に固定するための接着性と、両者を電気的に導通させる導電性とを併有するものであればよく、具体的には導電性接着剤が好適である。この導電性接着剤は、接着を担うバインダ中に導電性フィラーが配合されたものであり、当該導電性フィラーには、例えば、銀ペースト、ニッケル、カーボン、銅等が用いられる。前記バインダとしては、熱硬化性樹脂(例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂)が好適である。
この熱硬化性樹脂を含む導電性接着剤を接続媒体40に用いる場合、当該接続媒体40を常温にて各配線材挿入部22内に供給することができ、かつ、その後に各接続媒体40をまとめて加熱することにより当該接続媒体40を固化させる(すなわち接着状態にする)ことが可能である。そして、当該接続媒体40を構成する導電性接着剤を前記端子接続部16において露出する導体13とこれに隣接する絶縁被膜14の双方に接触させることにより、この絶縁被膜14と当該導電性接着剤との間に良好な接着力を確保することができる。
その他、前記接続媒体40には、はんだ等の低融点金属を用いることも可能である。ただし、その場合には、当該低融点金属を高温まで加熱しながら各配線材挿入部22に供給しなければならないのに対し、バインダとして前記熱硬化性樹脂を含む導電性接着剤は、常温で各配線材挿入部22に供給されることが可能であり、その後、一括して加熱することにより前記バインダを硬化させることができる利点がある。
前記接続媒体40は、前記各配線材挿入部22に前記各端子接続部16が挿入されてから両者の隙間に充填されることが好ましいが、予め接続媒体40が充填された配線材挿入部22内に端子接続部16が挿入されてもよい。
このような接続工程により、前記各端子20の配線材挿入部22への配線材10の固定および電気的接続が達成される。その後、前記各配線材挿入部22を覆う図略のカバーが絶縁ハウジング30に装着されることにより、コネクタCが完成する。このコネクタCを相手方コネクタに嵌合する(各端子20の電気接触部24を相手方コネクタの各端子に嵌合する)ことにより、各配線材10に含まれる導体13をまとめて適正な回路に接続することができる。
本発明では、必ずしも各端子20が同一の形状でなくてもよい。例えば、各端子20の電気接触部24が配線材挿入部22における配線材挿入方向と平行な方向からこれと直交する向きに屈曲してその向きで相手方コネクタに嵌合するものであってもよい。
配線材を構成する電線はエナメル線に限られず、例えば通常の厚みの絶縁層を有する被覆電線からなるものでもよい。また本発明に係るコネクタは、複数本の平型導体が一方向に配列された状態で絶縁層により一体化されたフラットケーブルにも設けられることが可能である。その場合も、当該コネクタに含まれる端子は、複数本の導体の並び方向(すなわちフラットケーブルの幅方向)に沿って当該フラットケーブルが挿入可能な形状を有すればよく、当該フラットケーブルを構成する絶縁層のうちの適当な箇所に前記導体を露出させる窓が形成されればよい。
本発明の実施の形態に係るコネクタの分解斜視図である。 前記コネクタの組立斜視図である。 前記コネクタが設けられる配線材の拡大斜視図である。 前記コネクタの断面斜視図である。 前記コネクタの断面正面図である。 前記コネクタにおいてその端子の配線材挿入部に配線材が挿入された状態を示す断面斜視図である。 前記配線材挿入部内に接続媒体が充填された状態を示す断面斜視図である。
符号の説明
C コネクタ
10 配線材
12 エナメル線
13 導体
14 絶縁層
16 端子接続部
20 端子
22 配線材挿入部
23 挿入空間
24 電気接触部
26 被保持部
30 絶縁ハウジング
32 絶縁挿入部
33 挿入溝
34 フード
36 端子保持部
40 接続媒体

Claims (9)

  1. 一方向に並ぶ複数本の導体及びこれらの導体の表面を覆う絶縁層を有する配線材に設けられ、その各導体を他の回路に電気的に接続するためのコネクタであって、
    前記配線材がその導体の並び方向と平行な方向に挿入可能な開口を含む形状を有する配線材挿入部と、相手方コネクタの端子と接触して当該端子と電気的に導通する電気接触部とを有する複数の端子と、
    前記各端子の配線材挿入部が共通の向きに開口し、かつ、これら配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向に当該配線材挿入部が並ぶように、前記各端子を保持する絶縁ハウジングと、
    前記配線材のうち前記各導体の配線材挿入部に挿入される部分であって、当該配線材の各導体をその導体が接続されるべき端子の配線材挿入部内において局所的に露出させるように当該配線材の絶縁層が局所的に除去された複数の端子接続部と、
    前記各配線材挿入部とこの配線材挿入部に挿入される端子接続部との間に介在することにより当該端子接続部を当該配線材挿入部内に固定するとともにこの端子接続部において露出する導体と前記配線材挿入部とを電気的に導通させる接続媒体と、
    を備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    前記配線材は、導体及びこの導体を覆う絶縁被膜をそれぞれ有する複数本のエナメル線からなり、これらのエナメル線がその長手方向と直交する一方向に配列されたものであり、その配列方向に沿って各配線材挿入部に挿入されることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1または2記載のコネクタにおいて、
    当該コネクタは複数本の配線材に共通して設けられるものであり、
    前記端子は、その配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向と直交する方向に並ぶ複数の列においてそれぞれ整列するように配置され、各列の端子の配線材挿入部にそれぞれ当該列に対応した配線材が挿入されることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタにおいて、
    前記絶縁ハウジングは、互いに隣接する端子の配線材挿入部同士の間に介在する絶縁挿入部を有し、この絶縁挿入部は前記各配線材挿入部への配線材の挿入を許容するための挿入溝を有することを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタにおいて、
    前記各端子は互いに同一の形状を有し、その電気接触部が配線材挿入部の開口の向きと反対の向きに突出して相手方コネクタとの結合部を構成することを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のコネクタにおいて、
    前記接続媒体は、熱硬化性樹脂からなるバインダと当該バインダに配合される導電性フィラーとを含む導電性接着剤であり、この導電性接着剤が前記端子接続部において露出する導体とこの露出した導体に隣接する絶縁層とに跨って接触するように前記各配線材挿入部内に充填され、かつ、当該配線材挿入部に前記端子接続部を固定するように前記バインダが硬化していることを特徴とするコネクタ。
  7. 一方向に並ぶ複数本の導体及びこれらの導体の表面を覆う絶縁層を有する配線材の各導体を他の回路に電気的に接続するコネクタを製造するための方法であって、
    前記配線材がその導体の並び方向と平行な方向に挿入可能な開口を含む形状を有する配線材挿入部と、前記相手方コネクタの端子と接触して電気的に接続される電気接触部とを有する複数の端子を、これらの端子の配線材挿入部が共通の向きに開口し、かつ、これら配線材挿入部に挿入される配線材の長手方向に当該配線材挿入部が並ぶように、絶縁ハウジングに保持させる工程と、
    前記配線材のうち前記各導体の配線材挿入部に挿入される部分において、当該配線材の各導体をその導体が接続されるべき端子の配線材挿入部内において局所的に露出させるように当該配線材の絶縁層を局所的に除去することにより、複数の端子接続部を形成する工程と、
    前記各配線材挿入部にこれに対応する端子接続部を挿入し、これらの間に接続媒体を介在させることにより当該端子接続部を当該配線材挿入部内に固定するとともにこの端子接続部において露出する導体と前記配線材挿入部とを電気的に導通させる工程と、
    を含むことを特徴とするコネクタの製造方法。
  8. 請求項7記載のコネクタの製造方法において、
    前記配線材には、導体及びこの導体を覆う絶縁被膜をそれぞれ有する複数本のエナメル線が用いられ、これらのエナメル線がその長手方向と直交する一方向に配列された状態でその並び方向に沿って各配線材挿入部内に挿入されることを特徴とするコネクタの製造方法。
  9. 請求項7または8記載のコネクタの製造方法において、
    前記接続媒体は、熱硬化性樹脂からなるバインダと当該バインダ中に配合される導電性フィラーとを含み、前記端子接続部において露出する導体とこの露出した導体に隣接する絶縁層とに跨って接触するように前記各配線材挿入部内に充填された後、前記熱硬化性樹脂が硬化する温度まで加熱されることを特徴とするコネクタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112888854A (zh) * 2018-08-16 2021-06-01 剑桥机电有限公司 改进的夹压

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