JP2010156123A - 伸縮トラックフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】センターフレームとサイドフレームとの分離、組立が容易となり、短時間で分離、組立が可能となる構成を有する伸縮トラックフレームを提供する。
【解決手段】上部旋回体を設置するセンターフレーム16の前後に左右に向けて角筒形をなすガイドフレーム17を設ける。前後のガイドフレーム17から左右にそれぞれ伸縮可能に角筒形をなす伸縮フレーム18を内嵌する。伸縮フレーム18とガイドフレーム17とに収容して、伸縮フレーム18をガイドフレーム17より伸縮させる伸縮シリンダ21を設ける。伸縮フレーム18を走行駆動手段付サイドフレーム19にボルト30により着脱可能に取付ける。センターフレーム16以上の部分をジャッキにより支持しておき、サイドフレーム19から伸縮フレーム18を外し、伸縮シリンダ21を収縮させてサイドフレーム19から伸縮フレーム18を分離する。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベルやクレーンあるいはこれらの応用機械等の建設機械の下部走行体を構成する伸縮トラックフレームに関する。
油圧ショベル等の建設機械において、トレーラを用いて輸送する際には下部走行体の左右方向の幅を狭く(縮幅)して輸送し易くし、作業中には下部走行体の左右方向の幅を大きく(拡幅)して機械の安定性を向上させるもの、すなわち伸縮トラックフレームを有するものがある。従来の伸縮トラックフレームは、一般に、図10の平面図に示すように、センターフレーム50の前後に左右に突出させて角筒形のガイドフレーム51を設け、履帯52を掛け回した左右のサイドフレーム53には、ガイドフレーム51を摺動可能に嵌合する角筒形の嵌合部54を設けている。センターフレーム50とサイドフレーム53との間に左右のサイドフレーム53をL1に示す幅で拡縮するための伸縮シリンダ(図示せず)を取付け(特許文献1参照)、サイドフレーム53とガイドフレーム51とは、拡幅状態と縮幅状態とでそれぞれロックピン(図示せず)によりロックされる。
また、従来の他の伸縮トラックフレームとして、図11の平面図に示すように、サイドフレーム53に内側に突出させて突設フレーム56を溶接し、この突設フレーム56を、トラックフレーム50の前後に設けた角筒形のガイドフレーム57に摺動可能に嵌合したものもある。
特開2006−291693号公報
一般に、建設機械が大型化すると、前述したトラックフレームの拡縮だけでは建設機械全体をトレーラで輸送することが不可能となる。この場合、上部旋回体を設置したセンターフレームから、左右のサイドフレームを履帯等と共に分離して輸送してトレーラ輸送し、現地において組立てる必要がある。図10に示した従来の伸縮トラックフレームを有する建設機械においては、サイドフレーム53をセンターフレーム50から分離する際には、図12に示すように、ジャッキ60上にセンターフレーム50を載置してセンターフレーム50をサイドフレーム53と共に若干持ち上げ、この状態でクレーンより吊下げられたワイヤロープ61をサイドフレーム53に掛けて吊上げ、ガイドフレーム51とサイドフレーム53とを連結しているピン等(図示せず)を抜き、クレーン操作によりサイドフレーム53を履帯52と共に浮かせながらサイドフレーム53をガイドフレーム51に沿って矢印62に示すように外側に水平移動させて分離する(図13参照)。
反対に、組立の際には、ジャッキ60によりセンターフレーム50を若干持ち上げておき、クレーンより吊下げられたワイヤロープ61をサイドフレーム53に掛けて吊上げ、クレーン操作によりサイドフレーム53の角筒形の嵌合部54をガイドフレーム51に嵌合し、サイドフレーム53をガイドフレーム51に沿って矢印62の反対方向に水平移動させ、サイドフレーム53をガイドフレーム51にピンにより連結して組立てる。
このように、図10、図13に示した伸縮トラックフレームを有する大型の建設機械においては、サイドフレーム53を分離する際に、サイドフレーム53の嵌合部54をガイドフレーム51から抜き、さらにサイドフレーム53や履帯52がガイドフレーム51に干渉しない位置まで引き抜いて分離する必要がある。このため、分離のために広いスペースが必要であると共に、図13に示すようにクレーンによりサイドフレーム53を分離する際に、サイドフレーム53の吊状態での移動距離L2が大きく、分離が容易でないという問題点がある。
また、サイドフレーム53の嵌合部54の内面とガイドフレーム50の外面との間に大きな隙間があると両者の嵌合状態においてガタが生じるため、両者間の隙間はなるべく小さく設計される。このため、分離の際に、ガイドフレーム51に対してサイドフレーム53が常に直角をなすように細心の注意をしながらサイドフレーム53を水平移動させないと、サイドフレーム53を引き抜くことができず、クレーン操作が容易ではなく、分離作業に長い時間を要しているのが実状である。
組立の際にも同様に、組立のために広いスペースが必要で、サイドフレームの吊状態での移動距離が大きく、さらにサイドフレーム53の嵌合部54とガイドフレーム51との嵌合状態では両者の隙間は狭く設計されているので、嵌合部54をガイドフレーム51に合わせて嵌合することが容易ではなく、その上、サイドフレーム53の方向がガイドフレーム51に対して常に直角をなすように水平移動させて組合わせる必要があり、組立にも長い時間を必要とする。
一方、図11に示した伸縮トラックフレームの場合においても、輸送に当たり分離する際および組立の際には、図10、図13の伸縮トラックフレームと同様に、分離、組立に広いスペースを必要とする上、サイドフレーム53をガイドフレーム57に対して常に直角にして水平移動させる必要があるという作業の困難さがある。
さらに図11に示した伸縮トラックフレームにおいては、クレーンによりサイドフレーム53を履帯52と共に吊上げる際に、サイドフレーム53と共にこれと一体に内側面から突出させて設けた突設フレーム56も吊上げるため、吊上げるサイドフレーム53、履帯52および突設フレーム56等からなる集合体の全体の重心が突設フレーム56側に偏位する。このため、分離する際の突設フレーム56とガイドフレーム57との間の摩擦抵抗が大きくなり、図10、図13の従来構成の場合よりも分離がさらに難しくなる。また、組立の際には、クレーンにより吊上げた状態において、突設フレーム56側が下がるように傾斜するため、突設フレーム56をガイドフレーム57に挿入することが難しく、組立がさらに難しくなるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、センターフレームとサイドフレームとの分離、組立が容易となり、短時間で分離、組立が可能となる構成を有する伸縮トラックフレームを提供することを目的とする。
請求項1の伸縮トラックフレームは、下部走行体と、この下部走行体上の上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられる作業用アタッチメントとを備える建設機械の前記下部走行体を構成する伸縮トラックフレームにおいて、
前記上部旋回体を設置するセンターフレームと、
前記センターフレームの前後それぞれに、左右方向に向けて設けた角筒形をなすガイドフレームと、
前記前後のガイドフレームから左右にそれぞれ伸縮可能に内嵌する角筒形をなす伸縮フレームと、
前記伸縮フレームと前記ガイドフレームとに収容して設けられ、前記伸縮フレームを前記ガイドフレームに対して伸縮させる伸縮シリンダと、
前記センターフレームの左右に配置され、ボルトにより前記伸縮フレームが着脱可能に取付けられるサイドフレームとを備えたことを特徴とする。
請求項2の伸縮トラックフレームは、請求項1に記載の伸縮トラックフレームにおいて、
前記サイドフレームの最大拡幅状態で前記センターフレームを支持手段により地面から離れた状態で支持させ、伸縮フレームと前記サイドフレームとのボルト連結を解除し、その後伸縮フレームを収縮させた状態で、前記伸縮フレームが前記サイドフレームに干渉しない長さとなるように前記伸縮フレームの伸縮ストロークを設定したことを特徴とする。
請求項3の伸縮トラックフレームは、請求項1または2に記載の伸縮トラックフレームにおいて、
前記伸縮シリンダはボトム側端部を前記ガイドフレーム側に連結し、ピストンロッドを前記伸縮フレーム側に連結し、
前記伸縮フレームの下板部上の前記伸縮シリンダのピストンロッド連結部近傍に、前記伸縮シリンダ側が拡大されたテーパー状のガイド溝を有するガイド部材を設け、
前記伸縮フレームの上板部および下板部における前記ガイド溝内の最外側のボス受部に対応する箇所にそれぞれピン孔を設け、
前記ガイドフレーム内に前記伸縮フレームを挿入し、前記伸縮シリンダのピストンロッド先端のボスに前記ボス受部が当接した際に、前記ピストンロッド先端のボスのピン孔の位置が前記伸縮フレームの上板部と下板部のピン孔の位置に一致する構成を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、センターフレームからサイドフレームを分離する場合、センターフレームを拡幅状態でジャッキ等の支持手段により地面に支持させておき、サイドフレームに伸縮フレームを取付けているボルトを外し、伸縮シリンダを縮めることによってサイドフレームを伸縮フレームから分離することができる。このため、サイドフレームを履帯等と共に分離する場合、分離のための建設機械側のスペースとしては建設機械の拡幅状態で据え付けるスペースあるいはそのスペースよりわずかに広いスペースがあれば良く、分離のための作業スペースが狭くてすむ。また、分離の際に従来のようにサイドフレームをセンターフレームのガイドフレームに対して正確に姿勢制御しながら水平移動させる必要がなく、分離が容易となる。
組立の際には分離の場合と逆の手順で組立が可能であり、分離の場合と同様に拡幅された建設機械のスペースあるいはそのスペースよりわずかに広いスペースがあればよい。また、従来のようにサイドフレームをクレーンにより正確に姿勢制御しながら水平移動させる必要がなく、伸縮フレームを伸縮シリンダにより伸長させて伸縮フレームの先端の連結部をサイドフレームの連結部に合わせてボルト付けすればよく、組立が容易となる。このため、サイドフレームとセンターフレームの分離、組立に要する時間を大幅に短縮することができる。
請求項2の発明によれば、サイドフレームを分離する際に、最大拡幅状態からセンターフレームをジャッキ等の支持手段によって地面に支持させておき、伸縮フレームを最収縮状態にまで収縮させれば、伸縮フレームが履帯やサイドフレームに干渉しない位置に退避するので、サイドフレームをクレーンにより真上に引き上げることができ、クレーンによるサイドフレームの水平移動の動作を不要とすることができ、組立時にも同様にクレーンによる水平移動の動作を不要とすることができるので、分離、組立作業がより容易となる。
請求項3の発明によれば、ガイドフレーム内に前記伸縮フレームを挿入し、前記伸縮シリンダのピストンロッド先端のボスに前記ガイド溝内の前記最外側のボス受部が当接した際に、前記ピストンロッド先端のボスの位置が前記伸縮フレームの上板部、下板部のピン孔の位置に一致する構成を有するため、伸縮フレームの伸縮シリンダに対するピンによる連結作業が容易となる。
すなわち、伸縮フレーム内に伸縮シリンダのピストンロッドを入れた状態で伸縮フレームをガイドフレーム内に押し込むと、ガイド部材のガイド溝によるピストンロッドのボスに対するガイド作用により、ピストンロッドのボスの位置が伸縮フレームの上板部、下板部のピン孔の位置に自動的に一致し、ボスの位置合わせ作業が不要となる。このため、ピストンロッドの伸縮フレームへのピン挿着作業が迅速、容易に行える。このピン挿着作業が容易になることは、製造工程における伸縮フレームのガイドフレームへの組付けの際に有効である。また、仮に伸縮フレームを分離輸送することとした場合、トラックフレームの組立作業が容易となる。
図1は本発明の伸縮トラックフレームの一実施の形態を示す建設機械の一例を示す側面図である。この例では建設機械が油圧ショベルである場合を示す。1は下部走行体、2は下部走行体1上に旋回装置3を介して設置した上部旋回体である。上部旋回体2には油圧パワーユニット4や運転室5等が搭載される。また上部旋回体2には、作業用アタッチメント6が取付けられる。
作業用アタッチメント6は、上部旋回体2に起伏可能に取付けたブーム7と、このブーム7と上部旋回体2との間に取付けたブーム起伏用のブームシリンダ8と、ブーム7の先端に回動可能に取付けたアーム9と、ブーム7とアーム9との間に取付けたアーム回動用のアームシリンダ10と、アーム9の先端に回動可能に取付けたバケット12と、バケット12と回動させるためにアーム9とバケット12との間に取付けたバケットシリンダ13およびリンク機構14とを備える。
図2は下部走行体1のセンターフレームとサイドフレームとの組合わせ構造を示す平面図、図3は下部走行体1の側面図、図4はセンターフレームとサイドフレームとの組合わせ構造を示す正面図、図5は同じくその縦断面図である。図2に示すように、下部走行体1の骨組を構成するトラックフレーム15は、図1に示した旋回装置3を搭載する搭載部16aを有するセンターフレーム16と、センターフレーム16の前後に左右に向けて設けた角筒状のガイドフレーム17と、前後のガイドフレーム17にそれぞれ2本ずつ、ガイドフレーム17の両端から突没するように、ガイドフレーム17の左右にそれぞれ伸縮可能に内嵌され角筒状の伸縮フレーム18と、センターフレーム16の左右にそれぞれ配置されて後述の機構で伸縮フレーム18が取付けられるサイドフレーム19とを備える。
サイドフレーム19の後部19aには図1と図3に示すように駆動スプロケット25を取付ける。この駆動スプロケット25は、油圧モータでなる走行モータ(図示せず)により駆動されるものである。また、サイドフレーム19の前部19bには、従動輪26を取付け、駆動スプロケット25と従動輪26に履帯27を掛け回す。サイドフレーム19の上下面には、履帯27を支持するローラ29を取付ける。符号25〜29で示す装置および走行モータによりサイドフレーム19に取付ける走行駆動手段を構成する。
図6、図7はそれぞれ図2、図5の部分拡大図である。図2、図5〜図7において、21は各伸縮フレーム18を伸縮させる油圧シリンダからなる伸縮シリンダである。この各伸縮シリンダ21は、伸縮フレーム18とガイドフレーム17内に収容される。この伸縮シリンダ21は、ボトム側端部のボス21aをピン22によりガイドフレーム17に連結し、ピストンロッド先端のボス21bをピン23により伸縮フレーム18に連結して取付ける。
図3に示すように、サイドフレーム19の上面の前後に、サイドフレーム19に伸縮フレーム18に着脱可能に取付けるための取付け座31を溶接する。図4、図5に示すように、この取付け座31は、ボルト30を取付けるためのねじ孔31aを有する。伸縮フレーム18の先端には、取付け座31にボルトにより取付けるためのフランジ32を溶接する。このフランジ32は、取付け座31に重ねてボルト30により取付けるためボルト挿通孔32aを有する。
33は伸縮フレーム18をガイドフレーム17に対してロックするロックピンである。図6に示すように、ガイドフレーム17の側板部17aにはロックピン33を挿着するピン孔36を設ける。この側板部17a側の伸縮フレーム18の側板部18aには、伸縮フレーム18の長手方向に間隔を持たせて、伸縮フレーム18の伸長時、収縮時にそれぞれロックピン33を挿着する2つのピン孔34,35を設ける。
図6、図7に示すように、伸縮フレーム18の下板部18b上にガイド部材40を設ける。このガイド部材40の取付け位置は、伸縮シリンダ21のピストンロッド連結部近傍である。このガイド部材40は、伸縮シリンダ21側が拡大されたテーパー状のガイド溝40aを有する。また、伸縮フレーム18の上板部18cおよび下板部18bに互いに同心をなすようにピン孔41,42を設ける。これらのピン孔41,42は、ガイド溝40a内最外側の弧状をなすボス受部40bに対応し、ボス受部40bの内接円と同心をなす。この内接円は、油圧シリンダ21のピストンロッド先端のボス21bと同径である。43,44はそれぞれ伸縮フレーム18の上板部18cの下面と下板部18bの上面にそれぞれ溶接したボスであり、これらのボス43,44のピン孔はそれぞれピン孔41,42と同心である。
この構成においては、製造または組立の際に、ガイドフレーム17内に伸縮フレーム18を挿入すると、伸縮シリンダ21のピストンロッド先端のボス21bがガイド溝40aに案内され、ボス受部40bが当接する。この際に、ピストンロッド先端のボス21bのピン孔の位置が伸縮フレーム18の上板部18cと下板部18bのピン孔41,42およびボス43,44のピン孔の位置に一致する。
この伸縮トラックフレームにおいて、この建設機械の作業中は図4、図5の各左側サイドフレーム19について示すように、伸縮シリンダ21が伸長状態にあり、拡幅状態とする。このとき、ロックピン33はガイドフレーム17に設けたピン孔36と伸縮フレーム18に設けたピン孔34(図6参照)に挿着して伸縮フレーム18の伸縮を防止する。
センターフレーム16から左右のサイドフレーム19を履帯27と共に分離する場合は、図8に示すように、センターフレーム16側(ガイドフレーム17を含む)の下にジャッキ60をセットしておく。そしてボルト30を外してサイドフレーム19から伸縮フレーム18を外し、ジャッキ60を延ばしてセンターフレーム16をその上の上部旋回体等と共に若干浮かせ、伸縮シリンダ21を収縮させて伸縮フレーム18を矢印45で示すように収縮させる。図示例では、伸縮フレーム18を最も収縮させた状態において、伸縮フレーム18の先端がサイドフレーム19上にわずかに残る例について示している。
このように、伸縮フレーム18を収縮させた状態では、サイドフレーム19にワイヤロープ61を掛けてクレーンにより吊上げる場合、サイドフレーム19をわずかに水平移動させるだけでサイドフレーム19を履帯27等と共に吊上げることができる。このため、サイドフレーム19を履帯27等と共に分離する場合、分離のための建設機械側のスペースとしては建設機械の拡幅状態で据え付けるスペースよりわずかに広いスペースがあれば良く、分離のための作業スペースが狭くてすむ。また、分離の際に図10や図11に示した従来の伸縮トラックフレームのようにサイドフレーム53をセンターフレーム50のガイドフレーム51,57に対して正確に姿勢制御しながら水平移動させる必要がなく、分離が容易となる。
また、サイドフレーム19をセンターフレーム16に組付けて組立てる際には、図8において、センターフレーム16をジャッキ60または台上の支持手段に載せておき、クレーンにより吊られた履帯27を有するサイドフレーム19をセンターフレーム16の近傍に置く。そして、伸縮フレーム18を伸縮シリンダ21により伸長させて伸縮フレームの先端の連結部となるフランジ32をサイドフレーム19側連結部である取付け座31に合わせてボルト30により締結すればよい。
ここで、サイドフレーム19の伸縮フレーム18に対する位置調整は、クレーンあるいは梃子を用いて行うことができる。この組立の際にも分離の場合と同様に、拡幅された建設機械のスペースよりわずかに広いスペースがあればよく、また、従来のようにサイドフレームをクレーンにより正確に姿勢制御しながら水平移動させる必要がなく、組立が容易となる。このため、サイドフレーム19とセンターフレーム16の分離、組立に要する時間が約半分に短縮できる。
また、本実施の形態においては、伸縮シリンダ21を伸長させた状態、すなわちボス21bがガイドフレーム17よりも外部に突出した状態において、ガイドフレーム17内に伸縮フレーム18を挿入すると、伸縮シリンダ21のピストンロッド先端のボス21bがガイド溝40aに案内され、ボス21bがボス受部40bが当接した状態で伸縮フレーム18が止まる。この時、ピストンロッド先端のボス21bのピン孔の位置が伸縮フレーム18の上板部18cと下板部18bのピン孔41,42やボス43,44のピン孔の位置に一致する。このため、ピストンロッドの伸縮フレーム18へのピン23の挿着作業が迅速、容易に行える。このため、製造工程における伸縮フレーム18のガイドフレーム17への組付けが容易、迅速に行える。また、仮に伸縮フレーム18をサイドフレーム19やセンターフレーム16から分離輸送することとした場合、トラックフレーム15の組立作業が容易、迅速に行えることなる。
図9は本発明の他の実施の形態を示す図8対応図である。この実施の形態は、サイドフレーム19の最大拡幅状態でセンターフレーム16をジャッキ60等の支持手段により地面に支持させ、伸縮フレーム18をサイドフレーム19から分離し、その後伸縮フレーム18を収縮させた図示の状態において、サイドフレーム19または履帯27のうち、センターフレーム16側により突出したものと伸縮フレーム18との間にスペースXが形成されるように、伸縮フレーム18のストローク長を設定したものである。
図9のように構成すれば、サイドフレーム19から伸縮フレーム18を分離して収縮させ、サイドフレーム19を履帯27と共にワイヤロープ(図示せず)を介してクレーンにより吊上げる場合、サイドフレーム19や履帯27の上下動に伸縮フレーム18が干渉しない。このため、サイドフレーム19を分離する際に、サイドフレーム19をクレーンにより真上に引き上げることができ、クレーンによるサイドフレーム19の水平移動の動作を不要とすることができ、組立時にも同様にクレーンによる水平移動の動作を不要とすることができるので、分離、組立作業がより容易となる。
本発明の建設機械は、作業具として、バケット以外に、チゼルを振動させてコンクリート構造物等を破壊するブレーカや、コンクリートや鉄筋を破壊、切断する鋏状の破砕具や、物と把持するための把持具等、作業目的に応じて他の作業具を作業用アタッチメント6に装着して用いることができる。
本発明の伸縮トラックフレームの一実施の形態を示す油圧ショベルの一例を示す側面図である。 この実施の形態のセンターフレームとサイドフレームとの組合わせ構造を示す一部断面平面図である。 この実施の形態の下部走行体の側面図である。 この実施の形態のセンターフレームとサイドフレームの組み合わせ構造を示す正面図である。 図4の縦断面図である。 図2の部分拡大図である。 図4の部分拡大図である。 この実施の形態のトラックフレームの分離作業を説明する部分正面図である。 本発明の他の実施の形態をトラックフレームの分離作業にて示す部分正面図である。 従来のトラックフレームの一例を示す平面図である。 従来のトラックフレームの他の例を示す平面図である。 図10に示すトラックフレームの分離作業を説明する正面図である。 図10に示すトラックフレームの分離におけるサイドフレームの移動距離を説明する平面図である。
符号の説明
1:下部走行体、2:上部旋回体、3:旋回装置、4:油圧パワーユニット、5:運転室、6:作業用アタッチメント、7:ブーム、8:ブームシリンダ、9:アーム、10:アームシリンダ、12:バケット、13:バケットシリンダ、14:リンク機構、15:トラックフレーム、16:センターフレーム、17:ガイドフレーム、17a:側板部、18:伸縮フレーム、18a:側板部、18b:下板部、18c:上板部、19:サイドフレーム、21:伸縮シリンダ、22,23:ピン、25:駆動スプロケット、26:従動輪、27:履帯、29:ローラ、30:ボルト、31:取付け座、32:フランジ、33:ロックピン、34,35,36:ピン孔、40:ガイド部材、40a:ガイド溝、40b:ボス受部、41,42:ピン孔、43,44:ボス、60:ジャッキ

Claims (3)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上の上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられる作業用アタッチメントとを備える建設機械の前記下部走行体を構成する伸縮トラックフレームにおいて、
    前記上部旋回体を設置するセンターフレームと、
    前記センターフレームの前後それぞれに、左右方向に向けて設けた角筒形をなすガイドフレームと、
    前記前後のガイドフレームから左右にそれぞれ伸縮可能に内嵌する角筒形をなす伸縮フレームと、
    前記伸縮フレームと前記ガイドフレームとに収容して設けられ、前記伸縮フレームを前記ガイドフレームに対して伸縮させる伸縮シリンダと、
    前記センターフレームの左右に配置され、ボルトにより前記伸縮フレームが着脱可能に取付けられるサイドフレームとを備えたことを特徴とする伸縮トラックフレーム。
  2. 請求項1に記載の伸縮トラックフレームにおいて、
    前記サイドフレームの最大拡幅状態で前記センターフレームを支持手段により地面から離れた状態で支持させ、伸縮フレームと前記サイドフレームとのボルト連結を解除し、その後伸縮フレームを収縮させた状態で、前記伸縮フレームが前記サイドフレームに干渉しない長さとなるように前記伸縮フレームの伸縮ストロークを設定したことを特徴とする伸縮トラックフレーム。
  3. 請求項1または2に記載の伸縮トラックフレームにおいて、
    前記伸縮シリンダはボトム側端部を前記ガイドフレーム側に連結し、ピストンロッドを前記伸縮フレーム側に連結し、
    前記伸縮フレームの下板部上の前記伸縮シリンダのピストンロッド連結部近傍に、前記伸縮シリンダ側が拡大されたテーパー状のガイド溝を有するガイド部材を設け、
    前記伸縮フレームの上板部および下板部における前記ガイド溝内の最外側のボス受部に対応する箇所にそれぞれピン孔を設け、
    前記ガイドフレーム内に前記伸縮フレームを挿入し、前記伸縮シリンダのピストンロッド先端のボスに前記ボス受部が当接した際に、前記ピストンロッド先端のボスのピン孔の位置が前記伸縮フレームの上板部と下板部のピン孔の位置に一致する構成を有することを特徴とする伸縮トラックフレーム。
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