JP2010154508A - 小型基地局及び通信制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることを回避することにより、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能な小型基地局を得る。
【解決手段】フェムトセル基地局101Fは、フェムトセル103F内に位置している携帯電話110との間で電波の送受信を行う小型基地局であって、フェムトセル基地局101Fへのアクセスを許可する携帯電話110XのIMSIが登録される登録部132と、フェムトセル基地局101Fにアクセスしてきた携帯電話110のIMSIが登録部132に登録されているか否かによって、その携帯電話110が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部131とを備え、判定部131による判定結果に基づいて、フェムトセル基地局101Fへの非登録端末のアクセスが制限される。
【選択図】図2

Description

本発明は、小型基地局及び通信制御システムに関する。
携帯電話による通信は電波を利用するため、通信サービスのエリア内であっても、屋外基地局(以下「マクロセル基地局」と称す)からの電波が届きにくい(又は届かない)電波不感エリアでは、携帯電話による通信が不可能となる。そこで、電波不感エリアにおいても携帯電話による通信を可能とすべく、小型基地局を用いた通信システムの構築が検討されている。
この通信システムにおいては、半径が数メートルないし数十メートル程度の極小セル(フェムトセル)を通信圏内とする小型基地局(以下「フェムトセル基地局」と称す)が、電波不感エリア内に設置される。また、フェムトセル基地局は、有線通信回線を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワークに接続される。従って、電波不感エリア内の携帯電話は、フェムトセル基地局及び有線通信回線を介して、移動体通信ネットワークに接続される。その結果、電波不感エリア内においても携帯電話による通信が可能となる。
また、フェムトセル基地局を経由して通信を行う場合には、携帯電話事業者の通信ネットワークの負荷が下がる。そのため、マクロセル基地局を経由した通信と比較して、通信料金を低額にする等のサービスが期待されている。
なお、下記特許文献1には、特定のエリア内に位置している携帯電話に対して妨害信号を送信することにより、その携帯電話が基地局との間で無線通信を行うことを規制する通信システムが開示されている。
特開2004−15412号公報
上記の通りフェムトセル基地局は電波不感エリア内に設置されることが前提であるが、マクロセル基地局からの電波が十分に届いているエリア内(つまりマクロセル内)にフェムトセル基地局が設置される状況も想定される。
ある住宅内にフェムトセル基地局が設置されている場合、そのフェムトセル基地局のフェムトセルが、その住宅の周囲にまで及ぶことがある。この場合、マクロセル基地局からの電波強度よりもフェムトセル基地局からの電波強度のほうが高いと、その住宅の横を偶然に通りがかった第三者の携帯電話や、隣家の居住者の携帯電話が、フェムトセル基地局に接続されてしまう。また、フェムトセルがその住宅の周囲にまで及ばない程度に電波強度を弱く設定した場合であっても、その住宅への訪問者の携帯電話は、フェムトセル基地局に接続されてしまう。
ここで、フェムトセル基地局においては、同時に通信可能な携帯電話の台数(収容台数)が数台程度に限定されていることが多い。従って、フェムトセル基地局に同時に接続される第三者の携帯電話の台数が多い場合には、収容台数が第三者の携帯電話によって占有されてしまい、その結果、正規ユーザであるその住宅の居住者の携帯電話がフェムトセル
基地局に接続できないという事態が発生する。この場合、その住宅の居住者は、フェムトセル基地局を自宅内に設置しているにも拘わらず、フェムトセル基地局を経由した低額な通信を行うことが不可能となる。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることを回避することにより、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能な小型基地局及び通信制御システムを得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る小型基地局は、自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局であって、前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部とを備え、前記判定部による判定結果に基づいて、前記小型基地局への非登録端末のアクセスが制限されることを特徴とするものである。
第1の態様に係る小型基地局によれば、登録部には、小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が予め登録される。また、判定部は、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が登録部に登録されているか否かによって、その移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する。そして、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が判定部によって非登録端末であると判定された場合には、その移動通信端末は小型基地局へのアクセスが制限される。その結果、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることが回避され、小型基地局が同時に通信可能な移動通信端末の収容台数が確保されるため、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能となる。
本発明の第2の態様に係る小型基地局は、第1の態様に係る小型基地局において特に、移動通信端末から受信した登録要求に基づいて、移動体通信ネットワーク内の所定の装置への当該移動通信端末に関する情報の登録を処理する処理部をさらに備え、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって既登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、当該移動通信端末の固有識別情報を前記所定の装置に登録させるための処理を行い、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、当該移動通信端末の固有識別情報を前記所定の装置に登録させないための処理を行うことを特徴とするものである。
ここで、処理部が処理する登録には、所定の装置であるHLR等への移動通信端末の位置情報の登録(位置登録)、及び、所定の装置であるMME等への移動通信端末の登録(アタッチ)等が含まれる。
第2の態様に係る小型基地局によれば、処理部は、既登録端末から受信した固有識別情報を、移動体通信ネットワーク内の所定の装置に登録させるための処理を行う。固有識別情報が登録されることにより、既登録端末は、小型基地局を経由した通信を行うことが可能となる。一方、処理部は、非登録端末から受信した固有識別情報を、移動体通信ネットワーク内の所定の装置に登録させないための処理を行う。固有識別情報を登録させないことにより、非登録端末が小型基地局を経由した通信を行うことを回避することができる。
本発明の第3の態様に係る小型基地局は、第2の態様に係る小型基地局において特に、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定
された場合には、前記処理部は、前記移動体通信ネットワークから当該移動通信端末への固有識別情報要求に対して、当該移動通信端末の固有識別情報とは異なる任意の所定値を、当該移動通信端末の固有識別情報として前記移動体通信ネットワークに送信することを特徴とするものである。
第3の態様に係る小型基地局によれば、処理部は、移動体通信ネットワークから非登録端末への固有識別情報要求に対して、その非登録端末の固有識別情報とは異なる任意の所定値を、その非登録端末の固有識別情報として移動体通信ネットワークに送信する。つまり、非登録端末に関しては偽の固有識別情報を移動体通信ネットワークに送信する。これにより、その後の認証処理において非登録端末の認証結果はNGとなるため、非登録端末の登録を拒否させることが可能となる。
本発明の第4の態様に係る小型基地局は、第2の態様に係る小型基地局において特に、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、前記移動体通信ネットワークから当該移動通信端末への認証要求に対して、当該移動通信端末からの認証応答値とは異なる任意の所定値を、当該移動通信端末からの認証応答値として前記移動体通信ネットワークに送信することを特徴とするものである。
第4の態様に係る小型基地局によれば、処理部は、移動体通信ネットワークから非登録端末への認証要求に対して、その非登録端末からの認証応答値とは異なる任意の所定値を、その非登録端末の認証応答値として移動体通信ネットワークに送信する。つまり、非登録端末に関しては偽の認証応答値を移動体通信ネットワークに送信する。これにより、非登録端末の認証結果はNGとなるため、非登録端末の登録を拒否させることが可能となる。
本発明の第5の態様に係る小型基地局は、第2の態様に係る小型基地局において特に、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記小型基地局のセルは最適セルではないことを拒否理由とする登録拒否が、前記小型基地局から当該移動通信端末に送信されることを特徴とするものである。
第5の態様に係る小型基地局によれば、小型基地局のセルは最適セルではないことを拒否理由とする登録拒否が、非登録端末に送信される。そのため、この登録拒否を受信した非登録端末は、小型基地局のセル以外の最適セルをサーチする。従って、非登録端末が小型基地局のセル以外のセル(例えばマクロセル)内にも位置している場合には、非登録端末は、マクロセルを最適セルとして特定することとなり、マクロセル基地局を経由した通信を行うことが可能となる。
本発明の第6の態様に係る小型基地局は、第2の態様に係る小型基地局において特に、前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、当該移動通信端末はアクセスが許可された端末グループに属さないことを拒否理由とする登録拒否が、前記小型基地局から当該移動通信端末に送信されることを特徴とするものである。
第6の態様に係る小型基地局によれば、移動通信端末はアクセスが許可された端末グループに属さないことを拒否理由とする登録拒否が、非登録端末に送信される。従って、この登録拒否を受信した非登録端末は、小型基地局へのアクセスを断念して、小型基地局のセル以外のセルのサーチを開始する。従って、非登録端末が小型基地局のセル以外のセル(例えばマクロセル)内にも位置している場合には、非登録端末は、マクロセルを最適セルとして特定することとなり、マクロセル基地局を経由した通信を行うことが可能となる
本発明の第7の態様に係る小型基地局は、第2の態様に係る小型基地局において特に、移動通信端末から受信した前記登録要求内に前記固有識別情報が含まれる場合には、前記判定部は、当該固有識別情報に基づいて、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定することを特徴とするものである。
第7の態様に係る小型基地局によれば、登録要求内に固有識別情報が含まれる場合には、判定部は、その固有識別情報に基づいて、移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する。その判定の結果、移動通信端末が非登録端末である場合には、移動体通信ネットワークと移動通信端末との間で、固有識別情報要求及びその応答や、認証要求及びその応答の送受信を行う必要がない。その結果、通信データ量の削減を図ることが可能となる。
本発明の第8の態様に係る小型基地局は、第1の態様に係る小型基地局において特に、前記固有識別情報はIMSIであることを特徴とするものである。
第8の態様に係る小型基地局によれば、各移動通信端末に固有のIMSIを固有識別情報として用いることにより、判定部によって既登録端末と非登録端末とを正確に判定することが可能となる。
本発明の第9の態様に係る通信制御システムは、移動通信端末と、自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局とを備える通信制御システムであって、前記小型基地局は、前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部とを有し、前記判定部による判定結果に基づいて、前記小型基地局への非登録端末のアクセスが制限されることを特徴とするものである。
第9の態様に係る通信制御システムによれば、登録部には、小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が予め登録される。また、判定部は、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が登録部に登録されているか否かによって、その移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する。そして、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が判定部によって非登録端末であると判定された場合には、その移動通信端末は小型基地局へのアクセスが制限される。その結果、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることが回避され、小型基地局が同時に通信可能な移動通信端末の収容台数が確保されるため、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能となる。
本発明の第10の態様に係る小型基地局は、自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局であって、アンテナと、前記アンテナの指向性を制御する制御部と、前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、移動通信端末から前記アンテナへの電波到来方向を特定する特定部と、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部とを備え、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビームを指向することを特徴とするもので
ある。
第10の態様に係る小型基地局によれば、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が判定部によって非登録端末であると判定された場合には、制御部は、特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビーム(望ましくはヌル)を指向する。非登録端末である移動通信端末に対して低強度のビームを指向することにより、小型基地局からその移動通信端末への電波強度が弱くなるため、その移動通信端末は小型基地局を経由した通信を行うことができない。その結果、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることが回避され、小型基地局が同時に通信可能な移動通信端末の収容台数が確保されるため、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能となる。
本発明の第11の態様に係る小型基地局は、第10の態様に係る小型基地局において特に、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって既登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対してピークを指向することを特徴とするものである。
第11の態様に係る小型基地局によれば、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が判定部によって既登録端末であると判定された場合には、制御部は、特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも高い強度のビーム(望ましくはピーク)を指向する。既登録端末である移動通信端末に対して高強度のビームを指向することにより、小型基地局からその移動通信端末への電波強度が強くなる。そのため、マクロセル基地局からの電波が届いている場合であっても、その移動通信端末を、マクロセル基地局ではなく小型基地局に確実に接続させることができる。その結果、正規ユーザは、小型基地局を経由した通信における恩恵(例えば低額通信サービス)を確実に受けることが可能となる。
本発明の第12の態様に係る小型基地局は、第10の態様に係る小型基地局において特に、前記固有識別情報はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)であり、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末に対して、前記小型基地局は当該移動通信端末のIMSIを要求することを特徴とするものである。
第12の態様に係る小型基地局によれば、各移動通信端末に固有のIMSIを固有識別情報として用いることにより、判定部によって既登録端末と非登録端末とを正確に判定することが可能となる。また、小型基地局から移動通信端末に対してIMSIを要求することにより、移動通信端末から応答されたIMSIを用いて、判定部が判定処理を行うことが可能となる。
本発明の第13の態様に係る小型基地局は、第10の態様に係る小型基地局において特に、前記アンテナは、複数のアンテナ素子を有し、前記判定部による判定結果と、前記特定部によって特定された電波到来方向とに基づいて、各前記アンテナ素子の出力に乗じるウエイトを演算する演算部をさらに備えることを特徴とするものである。
第13の態様に係る小型基地局によれば、各アンテナ素子の出力に乗じるウエイトを演算部の演算によって求めるため、予め準備した複数のパターンの中から最適なウエイトを選択する場合と比較すると、ビームフォーミングの方向精度を向上することが可能となる。
本発明の第14の態様に係る小型基地局は、第10の態様に係る小型基地局において特に、前記アンテナは、複数のアンテナ素子を有し、各前記アンテナ素子の出力に乗じるウ
エイトに関する複数のパターンが記憶される記憶部と、前記判定部による判定結果と、前記特定部によって特定された電波到来方向とに基づいて、各前記アンテナ素子の出力に乗じるウエイトを前記複数のパターンから選択する選択部とをさらに備えることを特徴とするものである。
第14の態様に係る小型基地局によれば、予め記憶しておいた複数のパターンの中から最適なウエイトを選択部によって選択するため、演算回路の回路規模を削減することが可能となる。
本発明の第15の態様に係る通信制御システムは、移動通信端末と、自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局とを備える通信制御システムであって、前記小型基地局は、前記小型基地局のアンテナの指向性を制御する制御部と、前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、移動通信端末から前記アンテナへの電波到来方向を特定する特定部と、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部とを有し、前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビームを指向することを特徴とするものである。
第15の態様に係る通信制御システムによれば、小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が判定部によって非登録端末であると判定された場合には、制御部は、特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビーム(望ましくはヌル)を指向する。非登録端末である移動通信端末に対して低強度のビームを指向することにより、小型基地局からその移動通信端末への電波強度が弱くなるため、その移動通信端末は小型基地局を経由した通信を行うことができない。その結果、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることが回避され、小型基地局が同時に通信可能な移動通信端末の収容台数が確保されるため、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能となる。
本発明によれば、第三者の移動通信端末が小型基地局に接続されることが回避されるため、正規ユーザが小型基地局を経由した通信を確実に行うことが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 フェムトセル基地局の機能構成を示すブロック図である。 LTEにおける接続処理の流れを概略的に示す図である。 既登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れについての第1の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れについての第2の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れについての第3の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れについての第4の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れについての第5の例を示す図である。 図9に示した例を、図4〜8に示した例と組み合わせて適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。 既登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第1の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第2の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第3の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第4の例を示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第5の例を示す図である。 図16に示した例を、図11〜15に示した例と組み合わせて適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。 CSドメインに関して、既登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れを簡略的に示す図である。 CSドメインに関して、非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。 PSドメインに関して、既登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れを簡略的に示す図である。 PSドメインに関して、非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 フェムトセル基地局の構成を示すブロック図である。 ウエイト決定部及びウエイト乗算部の第1の構成例を示すブロック図である。 ウエイト決定部及びウエイト乗算部の第2の構成例を示すブロック図である。 LTEにおける接続処理の流れを概略的に示す図である。 既登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。 非登録端末である携帯電話から位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。 既登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。 非登録端末である携帯電話からアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。 ビーム制御部によって指向性が制御されたアンテナの一定時間毎の送信ビームを重ね合わせた模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。小型基地局101Fは、例えばユーザの自宅内に設置されている。小型基地局101Fは、半径が数メートルないし数十メートル程度の極小セルを通信エリアとする。また、小型基地局101Fにおいては、同時に通信可能な携帯電話の台数(収容台数)が数台程度(例えば8台)に限定されている。以下、本明細書においては、小型基地局の通信エリアを「フェムトセル」と称し、小型基地局を「フェムトセル基地局」と称する。図1を参照して、フェムトセル基地局101Fの周囲には、フェムトセル基地局101Fの通信エリアであるフェムトセル103Fが規定される。マクロセル基地局101Mは、例えば屋外に設置されている。マクロセル基地局101Mの周囲には、マクロセル基地局101Mの通信エリアであるマクロセル103Mが規定される。
図1に示した例では、フェムトセル103Fはマクロセル103M内に含まれている。従って、フェムトセル103F内に位置する携帯電話110(図1における参照符号110X,110Y)は、フェムトセル基地局101Fのアンテナ102Fとの間で電波の送受信を行うことが可能であるとともに、マクロセル基地局101Mのアンテナ102Mとの間で電波の送受信を行うことも可能である。以下の説明では、携帯電話110Xは、フェムトセル基地局101Fの正規ユーザが有する携帯電話であり、携帯電話110Yは、フェムトセル基地局101Fの正規ユーザではない第三者が有する携帯電話であるものとする。
マクロセル基地局101Mは、通信回線104を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワーク105に接続されている。フェムトセル基地局101Fは、光ファイバ又はメタルケーブル等の有線通信回線106を介して、IP(Internet Protocol)ネットワーク107に接続されている。IPネットワーク107は、ゲートウェイ108を介して移動体通信ネットワーク105に接続されている。
図2は、フェムトセル基地局101Fの機能構成を示すブロック図である。フェムトセル基地局101Fは、LTE(Long Term Evolution)に対応した基地局である。LTEでは、下りリンクの無線アクセス方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されており、上りリンクの無線アクセス方式としてSC−FDMA(Single Carrier - Frequency Division Multiple Access)が採用されている。
フェムトセル基地局101Fは、PHY処理部120、MAC処理部121、RLC処理部122、PDCP処理部123、RRC処理部124、及びNAS処理部125を備えている。PHY処理部120は、携帯電話110の無線プロトコルにおける物理レイヤ(Physical Layer)を処理する。MAC処理部121、RLC処理部122、PDCP処理部123、RRC処理部124、及びNAS処理部125は、携帯電話110の無線プロトコルにおける、MAC(Medium Access Control)サブレイヤ、RLC(Radio Link Control)サブレイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤ、RRC(Radio Resource Control)レイヤ、及びNAS(Non Access Stratum)レイヤをそれぞれ処理する。
また、フェムトセル基地局101Fは、処理部130、判定部131、及び登録部132を備えている。登録部132には、フェムトセル基地局101Fへのアクセスを許可する携帯電話110(この例では携帯電話110X)のIMSI(International Mobile Subscriber Identity)が、予め登録されている。登録部132へのIMSIの登録方法は任意である。例えば、フェムトセル基地局101Fの購入時に購入店舗の専用端末を用いて登録することが可能である。あるいは、フェムトセル基地局101Fを自宅内に設置した後に、専用のアプリケーションソフトウェアを用いてインターネット経由で登録することも可能である。あるいは、フェムトセル基地局101Fに携帯電話110Xを有線又は
無線で接続することによって、携帯電話110XのIMSIを登録することも可能である。
判定部131は、フェムトセル基地局101Fにアクセスしてきた携帯電話110のIMSIと、登録部132に登録されているIMSIとを比較する。そして、判定部131は、携帯電話110のIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致する場合には、携帯電話110は既登録端末(つまり正規ユーザが有する携帯電話110X)であると判定する。一方、判定部131は、携帯電話110のIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致しない場合には、携帯電話110は非登録端末(つまり第三者が有する携帯電話110Y)であると判定する。
処理部130は、判定部131による判定結果に基づいて位置登録等の処理を行う。処理部130の機能の詳細については後述する。なお、処理部130、判定部131、及び登録部132は、NAS処理部125の内部に含まれていても良い。また、NAS処理部125、処理部130、判定部131、及び登録部132は、必ずしもフェムトセル基地局101Fの内部に実装する必要はなく、フェムトセル基地局101Fとは別の装置として通信システム内の任意の箇所に実装しても良い。
図3は、LTEにおける接続処理の流れを概略的に示す図である。まず、セルサーチによって、搬送波周波数の同期、無線フレームの同期、及びセルIDの特定等の処理が行われる。その後、マスタ情報ブロック(MIB)及びシステム情報ブロック(SIB)等のシステム情報が、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110に送信される。また、周辺セルサーチによって、より最適なセルの探索が定期的に実行される。
次に、ランダムアクセスによって、送信タイミングの補正が行われる。具体的には、携帯電話110は、フェムトセル基地局101Fから受信したSIBに基づいて固有のプリアンブル系列を生成し、フェムトセル基地局101Fに向けて送信する。フェムトセル基地局101Fは、受信したプリアンブル系列に基づいて送信タイミングの補正値を算出し、その補正値を携帯電話110に送信する。携帯電話110は、受信した補正値に基づいて送信タイミングを補正する。また、衝突判定を行うためのCR−ID(Contention Resolution - IDentifier)が、携帯電話110からフェムトセル基地局101Fに送信される。フェムトセル基地局101Fは、CR−IDを正常に受信した場合には、そのCR−IDを携帯電話110に返信するとともに、セル内で携帯電話110を特定するための固有のID(C−RNTI:Cell - Radio Network Temporary Identifier)を携帯電話110に送信する。
次に、RRC(Radio Resource Control)接続によって、ベアラの確立と無線リソースの割当とが行われる。具体的には、まず、携帯電話110からフェムトセル基地局101FにRRC接続要求信号が送信される。RRC接続要求信号を受けたフェムトセル基地局101Fは、制御信号用ベアラ(SRB1)を確立するための設定情報を、携帯電話110に送信する。携帯電話110は、制御信号用ベアラ(SRB1)の確立が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局101Fに送信する。その後、フェムトセル基地局101Fは、セキュリティモードを設定するための設定情報を、携帯電話110に送信する。携帯電話110は、セキュリティモードの設定が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局101Fに送信する。次に、フェムトセル基地局101Fは、制御信号用ベアラ(SRB2)とデータ信号用ベアラ(DRB)とを確立するための設定情報を、携帯電話110に送信する。携帯電話110は、制御信号用ベアラ(SRB2)及びデータ信号用ベアラの確立が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局101Fに送信する。
次に、携帯電話110と移動体通信ネットワーク105との間での接続(UE−網間接
続)が行われる。このUE−網間接続には、位置登録(つまりトラッキングエリアの更新)、アタッチ、呼接続、及び呼解放等の処理が含まれる。
図4は、既登録端末である携帯電話110Xから位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはHLR(Home Location Register))に、トラッキングエリアの更新要求メッセージ(Tracking Area Update Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、IMSIを求めるためのID要求メッセージ(Identity Request)が送信される。次に、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージ(Identity Response)が送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110XのIMSIは登録部132に既に登録されているため、判定部131による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Xから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、認証要求メッセージ(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージ(Authentication Response)が送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Xが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSIに基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とを比較し、両者が一致する場合には、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものであると認証される。この例の場合、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものとなるため、ステップSP6における認証の結果は「OK」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、セキュリティモードを設定するための設定情報メッセージ(Security Mode Command)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、セキュリティモードの設定完了メッセージ(Security Mode Complete)が送信される。
次にステップSP8において、移動体通信ネットワーク105(具体的にはEPC(Evolved Packet Core))からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、GUTI(Global Unique Temporary Identifier)を再割当するための設定メッセージ(GUTI Reallocation Command)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、GUTIの再割当の完了メッセージ(GUTI Reallocation Complete)が送信される。
次にステップSP9において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、トラッキングエリアの更新受付メッセージ(Tracking Area Update Accept)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、トラッキングエリアの更新完了メッセージ(Tracking Area Update Complete)が送信される。
図5は、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要求があった場合の処理の流れについての第1の例を示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはHLR)に、トラッキングエリアの更新要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、IMSIを求めるためのID要求メッセージが送信される。次に、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、偽のIMSIを含むID応答メッセージが送信される。ここで、偽のIMSIは、携帯電話110YのIMSIとは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSI(偽のIMSI)に基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とが比較される。この例の場合、両者は一致しないため、ステップSP6における認証の結果は「NG」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証拒否メッセージ(Authentication Reject)及びトラッキングエリアの更新拒否メッセージ(Tracking Area Update Reject)が送信される。但し、携帯電話110Yが不正な端末として処理されることを回避すべく、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yへの認証拒否メッセージの送信は省略しても良い。また、トラッキングエリアの更新拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに通知する。これにより、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。図1の例では、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外にマクロセル103M内にも位置しているため
、携帯電話110Yはマクロセル103Mにキャンプすることとなる。なお、トラッキングエリアの更新拒否理由としては、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループ(CSG:Closed Subscriber Group)に属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
図6は、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要求があった場合の処理の流れについての第2の例を示す図である。ステップSP5において、フェムトセル基地局101Fと携帯電話110Yとの間での、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの送受信が省略されている。この場合、フェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信される認証応答メッセージには、偽の認証応答値が含まれている。ここで、偽の認証応答値は、携帯電話110YのIMSIに基づいて生成された認証応答値とは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。その他の処理は図5と同様である。
図7は、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要求があった場合の処理の流れについての第3の例を示す図である。ステップSP3以前の処理は図5と同様である。
次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Yから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSI(偽のIMSIではない正規のIMSI)が含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。処理部130は、その認証応答値を、それとは異なる偽の認証応答値に差し替えた後、移動体通信ネットワーク105に認証応答メッセージを送信する。ステップSP6以降の処理は図5と同様である。
図8は、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要求があった場合の処理の流れについての第4の例を示す図である。ステップSP5において、フェムトセル基地局101Fと携帯電話110Yとの間での、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの送受信が省略されている。この場合、フェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信される認証応答メッセージには、偽の認証応答値が含まれている。ここで、偽の認証応答値は、携帯電話110YのIMSIに基づいて生成された認証応答値とは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。その他の処理は図7と同様である。
以上の説明では、判定部131は、移動体通信ネットワーク105からのID要求メッセージに対して携帯電話110から返信されたID応答メッセージに含まれるIMSIを、登録部132に登録されているIMSIと比較した。ところで、LTEにおいては、トラッキングエリアの更新要求メッセージの中に、携帯電話110のIMSIが含まれている場合がある。従って、この場合には、判定部131は、トラッキングエリアの更新要求メッセージに含まれるIMSIを、登録部132に登録されているIMSIと比較することができる。
図9は、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要求があった場合の処理の流れについての第5の例を示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Y
からフェムトセル基地局101Fに、トラッキングエリアの更新要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、処理部130は、トラッキングエリアの更新要求メッセージ内の所定のパラメータ(具体的には、EPS mobile identity IE の中の Type of identity)をチェックする。このパラメータの値が所定値(001)である場合には、そのトラッキングエリアの更新要求メッセージの中に、携帯電話110YのIMSIが含まれていることとなる。
この場合は、次にステップSP3において、判定部131は、トラッキングエリアの更新要求メッセージからIMSIを抽出し、そのIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
次にステップSP4において、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに、トラッキングエリアの更新拒否メッセージが送信される。また、上記と同様に、トラッキングエリアの更新拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知する。これにより、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。図1の例では、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外にマクロセル103M内にも位置しているため、携帯電話110Yはマクロセル103Mにキャンプすることとなる。なお、上記と同様に、トラッキングエリアの更新拒否理由としては、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループに属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
なお、図9に示したように、非登録端末である携帯電話110Yと移動体通信ネットワーク105との間での、ID要求メッセージ及びID応答メッセージの送受信や、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの送受信等は省略することが可能である。
図10は、図9に示した例を、図4〜8に示した例と組み合わせて適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ステップH1→H2→H3→H4の処理の流れは、図9に示したステップSP1→SP2→SP3→SP4の処理の流れと同様である。
トラッキングエリアの更新要求メッセージにIMSIが含まれていない場合(つまりステップH2における判定の結果が「NO」である場合)は、トラッキングエリアの更新要求メッセージがフェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信された後、図4〜8に示したステップSP2と同様の処理が行われる。これにより、ステップH6においてフェムトセル基地局101Fは、携帯電話110からID応答メッセージを受信する。
トラッキングエリアの更新要求メッセージから抽出したIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致する場合(つまりステップH3における判定の結果が「YES」である場合)は、次にステップH5において処理部130は、IMSIのチェックが完了したこと(及びそのチェック結果が「OK」であること)を、所定のフラグ情報として保持する。その後、トラッキングエリアの更新要求メッセージがフェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信された後、図4〜8に示したステップSP2と同様の処理が行われる。これにより、ステップH6においてフェムトセル基地局101Fは、携帯電話110からID応答メッセージを受信する。
ステップH6に引き続き、ステップH7において処理部130は、IMSIのチェックが完了しているか否かを判定する。この判定は、上記のフラグ情報に基づいて行われる。IMSIのチェックが完了していない場合はステップH8に進み、完了している場合はステップH9に進む。ステップH2における判定の結果が「NO」であった場合は、ステップH6→H7→H8の順に処理が進むこととなる。また、ステップH3における判定の結果が「YES」であった場合には、ステップH5→H6→H7→H9の順に処理が進むこととなる。
ステップH8では、図4〜8に示したステップSP3と同様の処理が行われる。つまり、ステップH6で受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かが判定部131によって判定される。ステップH8における判定の結果が「YES」である場合には、次にステップH9において、図4に示したステップSP4以降の処理が行われる。一方、ステップH8における判定の結果が「NO」である場合には、次にステップH4において、図5〜8に示したステップSP4以降の処理が行われる。
以上の説明では、携帯電話110からトラッキングエリアの更新要求(位置登録要求)があった場合の処理について述べたが、携帯電話110からアタッチ要求(Attach Request)があった場合も、上記と同様に処理することが可能である。アタッチ要求においては、携帯電話110XのIMSIが、HLRではなくMME(Mobility Management Entity)に登録される。
図11は、既登録端末である携帯電話110Xからアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはMME)に、アタッチ要求メッセージ(Attach Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、IMSIを求めるためのID要求メッセージ(Identity Request)が送信される。次に、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージ(Identity Response)が送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110XのIMSIは登録部132に既に登録されているため、判定部131による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Xから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、認証要求メッセージ(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージ(Authentication Response)が送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Xが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであ
るか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSIに基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とを比較し、両者が一致する場合には、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものであると認証される。この例の場合、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものとなるため、ステップSP6における認証の結果は「OK」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、セキュリティモードを設定するための設定情報メッセージ(Security Mode Command)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、セキュリティモードの設定完了メッセージ(Security Mode Complete)が送信される。
次にステップSP8において、移動体通信ネットワーク105(具体的にはEPC)からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、GUTIを再割当するための設定メッセージ(GUTI Reallocation Command)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、GUTIの再割当の完了メッセージ(GUTI Reallocation Complete)が送信される。
次にステップSP9において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、アタッチ受付メッセージ(Attach Accept)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、アタッチ完了メッセージ(Attach Complete)が送信される。
図12は、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第1の例を示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはMME)に、アタッチ要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、IMSIを求めるためのID要求メッセージが送信される。次に、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、偽のIMSIを含むID応答メッセージが送信される。ここで、偽のIMSIは、携帯電話110YのIMSIとは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSI(偽のIMSI)に基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とが比較される。この例の場合、両者は一致しないため、ステップSP6における認証の結果は「NG」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証拒否メッセージ(Authentication Reject)及びアタッチ拒否メッセージ(Attach Reject)が送信される。但し、携帯電話110Yが不正な端末として処理されることを回避すべく、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yへの認証拒否メッセージの送信は省略しても良い。また、アタッチ拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに通知する。これにより、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。図1の例では、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外にマクロセル103M内にも位置しているため、携帯電話110Yはマクロセル103Mにキャンプすることとなる。なお、アタッチ拒否理由としては、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループ(CSG:Closed Subscriber Group)に属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
図13は、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第2の例を示す図である。ステップSP5において、フェムトセル基地局101Fと携帯電話110Yとの間での、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの送受信が省略されている。この場合、フェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信される認証応答メッセージには、偽の認証応答値が含まれている。ここで、偽の認証応答値は、携帯電話110YのIMSIに基づいて生成された認証応答値とは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。その他の処理は図12と同様である。
図14は、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第3の例を示す図である。ステップSP3以前の処理は図12と同様である。
次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Yから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSI(偽のIMSIではない正規のIMSI)が含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。処理部130は、その認証応答値を、それとは異なる偽の認証応答値に差し替えた後、移動体通信ネットワーク105に認証応答メッセージを送信する。ステップSP6以降の処理は図12と同様である。
図15は、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第4の例を示す図である。ステップSP5において、フェムトセル基地局101Fと携帯電話110Yとの間での、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの
送受信が省略されている。この場合、フェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信される認証応答メッセージには、偽の認証応答値が含まれている。ここで、偽の認証応答値は、携帯電話110YのIMSIに基づいて生成された認証応答値とは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。その他の処理は図14と同様である。
以上の説明では、判定部131は、移動体通信ネットワーク105からのID要求メッセージに対して携帯電話110から返信されたID応答メッセージに含まれるIMSIを、登録部132に登録されているIMSIと比較した。ところで、LTEにおいては、アタッチ要求メッセージの中に、携帯電話110のIMSIが含まれている場合がある。従って、この場合には、判定部131は、アタッチ要求メッセージに含まれるIMSIを、登録部132に登録されているIMSIと比較することができる。
図16は、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れについての第5の例を示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、アタッチ要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、処理部130は、アタッチ要求メッセージ内の所定のパラメータ(具体的には、EPS mobile identity IE の中の Type of identity)をチェックする。このパラメータの値が所定値(001)である場合には、そのアタッチ要求メッセージの中に、携帯電話110YのIMSIが含まれていることとなる。
この場合は、次にステップSP3において、判定部131は、アタッチ要求メッセージからIMSIを抽出し、そのIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
次にステップSP4において、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに、アタッチ拒否メッセージが送信される。また、上記と同様に、アタッチ拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知する。これにより、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。図1の例では、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外にマクロセル103M内にも位置しているため、携帯電話110Yはマクロセル103Mにキャンプすることとなる。なお、上記と同様に、アタッチ拒否理由としては、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループに属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
なお、図16に示したように、非登録端末である携帯電話110Yと移動体通信ネットワーク105との間での、ID要求メッセージ及びID応答メッセージの送受信や、認証要求メッセージ及び認証応答メッセージの送受信等は省略することが可能である。
図17は、図16に示した例を、図11〜15に示した例と組み合わせて適用した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ステップH1→H2→H3→H4の処理の流れは、図16に示したステップSP1→SP2→SP3→SP4の処理の流れと同様である。
アタッチ要求メッセージにIMSIが含まれていない場合(つまりステップH2における判定の結果が「NO」である場合)は、アタッチ要求メッセージがフェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信された後、図11〜15に示したステ
ップSP2と同様の処理が行われる。これにより、ステップH6においてフェムトセル基地局101Fは、携帯電話110からID応答メッセージを受信する。
アタッチ要求メッセージから抽出したIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致する場合(つまりステップH3における判定の結果が「YES」である場合)は、次にステップH5において処理部130は、IMSIのチェックが完了したこと(及びそのチェック結果が「OK」であること)を、所定のフラグ情報として保持する。その後、アタッチ要求メッセージがフェムトセル基地局101Fから移動体通信ネットワーク105に送信された後、図11〜15に示したステップSP2と同様の処理が行われる。これにより、ステップH6においてフェムトセル基地局101Fは、携帯電話110からID応答メッセージを受信する。
ステップH6に引き続き、ステップH7において処理部130は、IMSIのチェックが完了しているか否かを判定する。この判定は、上記のフラグ情報に基づいて行われる。IMSIのチェックが完了していない場合はステップH8に進み、完了している場合はステップH9に進む。ステップH2における判定の結果が「NO」であった場合は、ステップH6→H7→H8の順に処理が進むこととなる。また、ステップH3における判定の結果が「YES」であった場合には、ステップH5→H6→H7→H9の順に処理が進むこととなる。
ステップH8では、図11〜15に示したステップSP3と同様の処理が行われる。つまり、ステップH6で受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かが判定部131によって判定される。ステップH8における判定の結果が「YES」である場合には、次にステップH9において、図11に示したステップSP4以降の処理が行われる。一方、ステップH8における判定の結果が「NO」である場合には、次にステップH4において、図12〜15に示したステップSP4以降の処理が行われる。
このように第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、登録部132には、フェムトセル基地局101Fへのアクセスを許可する携帯電話110(つまり携帯電話110X)のIMSIが予め登録される。また、判定部131は、フェムトセル基地局101Fにアクセスしてきた携帯電話110のIMSIが登録部132に登録されているか否かによって、その携帯電話110が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する。そして、フェムトセル基地局101Fにアクセスしてきた携帯電話110が判定部131によって非登録端末であると判定された場合には、その携帯電話110(つまり携帯電話110Y)は、フェムトセル基地局101Fへのアクセスが制限される。その結果、第三者の携帯電話110Yがフェムトセル基地局101Fに接続されることが回避され、フェムトセル基地局101Fが同時に通信可能な携帯電話110の収容台数が確保されるため、正規ユーザがフェムトセル基地局101Fを経由した通信を確実に行うことが可能となる。
また、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、処理部130は、携帯電話110Xから受信したIMSIを、移動体通信ネットワーク105内の所定の装置(HLR又はMME)に登録させるための処理を行う。IMSIが登録されることにより、携帯電話110Xは、フェムトセル基地局101Fを経由した通信を行うことが可能となる。一方、処理部130は、携帯電話110Yから受信したIMSIを、移動体通信ネットワーク105内の所定の装置(HLR又はMME)に登録させないための処理を行う。IMSIを登録させないことにより、携帯電話110Yがフェムトセル基地局101Fを経由した通信を行うことを回避することができる。
また、図5,6,12,13に示したように、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、処理部130は、移動体通信ネットワーク105から携帯電話110YへのID要求メッセージに対して、携帯電話110YのIMSIとは異なる偽のIMSIを、携帯電話110YのIMSIとして移動体通信ネットワーク105に送信する。これにより、その後の認証処理において携帯電話110Yの認証結果はNGとなるため、HLR又はMMEへの携帯電話110Yの登録を拒否させることが可能となる。
また、図6〜8,13〜15に示したように、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、処理部130は、移動体通信ネットワーク105から携帯電話110Yへの認証要求メッセージに対して、携帯電話110Yからの認証応答値とは異なる偽の認証応答値を、携帯電話110Yの認証応答値として移動体通信ネットワーク105に送信する。これにより、携帯電話110Yの認証結果はNGとなるため、HLR又はMMEへの携帯電話110Yの登録を拒否させることが可能となる。
また、図6,8,13,15に示したように、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、処理部130は、携帯電話110Yへの認証要求メッセージの送信を省略する。携帯電話110Yに関する認証結果はNGとなることが分かっているため、認証要求メッセージを携帯電話110Yに送信しなくても特に不都合はない。携帯電話110Yへの認証要求メッセージの送信(及びそれに対する認証応答値の受信)を省略することにより、フェムトセル基地局101Fと携帯電話110Yとの間の通信データ量の削減を図ることが可能となる。
また、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、HLR又はMMEへの携帯電話110Yの登録を拒否する場合には、フェムトセル103Fは最適セルではないことを拒否理由とする位置登録拒否メッセージ又はアタッチ拒否メッセージが、携帯電話110Yに送信される。そのため、これらの拒否メッセージを受信した携帯電話110Yは、フェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。従って、携帯電話110Yがフェムトセル103F以外のセル(例えばマクロセル103M)内にも位置している場合には、携帯電話110Yは、マクロセル103Mを最適セルとして特定することとなり、マクロセル基地局101Mを経由した通信を行うことが可能となる。
また、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、HLR又はMMEへの携帯電話110Yの登録を拒否する場合には、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループ(CSG)に属さないことを拒否理由とする位置登録拒否メッセージ又はアタッチ拒否メッセージが、携帯電話110Yに送信される。そのため、これらの拒否メッセージを受信した携帯電話110Yは、フェムトセル基地局101Fへのアクセスを断念して、フェムトセル103F以外のセルのサーチを開始する。従って、携帯電話110Yがフェムトセル103F以外のセル(例えばマクロセル103M)内にも位置している場合には、携帯電話110Yは、マクロセル103Mを最適セルとして特定することとなり、マクロセル基地局101Mを経由した通信を行うことが可能となる。
また、図9,10,16,17に示したように、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、位置登録要求メッセージ(トラッキングエリアの更新要求メッセージ)又はアタッチ要求メッセージ内にIMSIが含まれる場合には、判定部131は、そのIMSIに基づいて、携帯電話110が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する。その判定の結果、携帯電話110が非登録端末である場合には、移動体通信ネットワーク105と携帯電話110Yとの間で、ID要求メッセージ及びその応答メッセージや、認証要求メッセージ及びその応答メッセージの送受信を行う必要がない。その結果、通信データ量の削減を図ることが可能となる。
また、第1の実施の形態に係るフェムトセル基地局101Fによれば、各携帯電話110に固有のIMSIを固有識別情報として用いることにより、判定部131によって既登録端末と非登録端末とを正確に判定することが可能となる。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、LTEに対応するフェムトセル基地局101Fについて説明したが、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に対応するフェムトセル基地局101Fに対して本発明を適用することも可能である。
図18は、回線交換ドメイン(CSドメイン)に関して、既登録端末である携帯電話110Xから位置登録要求があった場合の処理の流れを簡略的に示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはHLR)に、位置登録要求メッセージ(Location Updating Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、IMSIを求めるためのID要求メッセージ(Identity Request)が送信される。次に、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージ(Identity Response)が送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110XのIMSIは登録部132に既に登録されているため、判定部131による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Xから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、認証要求メッセージ(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージ(Authentication Response)が送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Xが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSIに基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とを比較し、両者が一致する場合には、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものであると認証される。この例の場合、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものとなるため、ステップSP6における認証の結果は「OK」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、位置登録受付メッセージ(Location Updating Accept)が送信される。
図19は、CSドメインに関して、非登録端末である携帯電話110Yから位置登録要
求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはHLR)に、位置登録要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、IMSIを求めるためのID要求メッセージが送信される。次に、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、偽のIMSIを含むID応答メッセージが送信される。ここで、偽のIMSIは、携帯電話110YのIMSIとは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSI(偽のIMSI)に基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とが比較される。この例の場合、両者は一致しないため、ステップSP6における認証の結果は「NG」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、位置登録拒否メッセージ(Location Updating Reject)が送信される。なお、上記第1の実施の形態と同様に、位置登録の拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知する。これにより、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外の最適セルをサーチする。図1の例では、携帯電話110Yはフェムトセル103F以外にマクロセル103M内にも位置しているため、携帯電話110Yはマクロセル103Mにキャンプすることとなる。また、上記と同様に、位置登録の拒否理由としては、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループに属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
なお、CSドメインに関して、携帯電話110からアタッチ要求(Attach Request)があった場合も、図18,19と同様に処理することが可能である。アタッチ要求においては、携帯電話110XのIMSIが、HLRではなくMSC(Mobile Services Switching Center)に登録される。
図20は、パケット交換ドメイン(PSドメイン)に関して、既登録端末である携帯電
話110Xからアタッチ要求があった場合の処理の流れを簡略的に示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはSGSN:Serving GPRS Support Node)に、アタッチ要求メッセージ(Attach Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、IMSIを求めるためのID要求メッセージ(Identity Request)が送信される。次に、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージ(Identity Response)が送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110XのIMSIは登録部132に既に登録されているため、判定部131による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、携帯電話110Xから受信したID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110XのIMSIが含まれている。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、認証要求メッセージ(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージ(Authentication Response)が送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Xが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSIに基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とを比較し、両者が一致する場合には、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものであると認証される。この例の場合、ステップSP5で受信した認証応答値は正規なものとなるため、ステップSP6における認証の結果は「OK」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Xに、アタッチ受付メッセージ(Attach Accept)が送信される。また、携帯電話110Xからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、アタッチ完了メッセージ(Attach Complete)が送信される。
図21は、PSドメインに関して、非登録端末である携帯電話110Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105(具体的にはSGSN)に、アタッチ要求メッセージが送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、IMSIを求めるためのID要求メッセージが送信される。次に、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fに、ID応答メッセージが送信される。このID応答メッセージには、携帯電話110YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部131(図2参照)は、受信したID応答メッセージに含まれるIMSIが、登録部132に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話110YのIMSIは登録部132に登録されていないため、判定部131による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、処理部130から移動体通信ネットワーク105に、偽のIMSIを含むID応答メッセージが送信される。ここで、偽のIMSIは、携帯電話110YのIMSIとは異なる任意の値であり、処理部130によって生成される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、認証要求メッセージが送信される。また、携帯電話110Yからフェムトセル基地局101Fを介して移動体通信ネットワーク105に、認証応答メッセージが送信される。この認証応答メッセージには、携帯電話110Yが自身のIMSIに基づいて生成した認証応答値が含まれている。
次にステップSP6において、ステップSP5で受信した認証応答値が正規なものであるか否かの認証が行われる。つまり、ステップSP4で受信したIMSI(偽のIMSI)に基づいて移動体通信ネットワーク105が自ら生成した認証応答値と、ステップSP5で受信した認証応答値とが比較される。この例の場合、両者は一致しないため、ステップSP6における認証の結果は「NG」となる。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク105からフェムトセル基地局101Fを介して携帯電話110Yに、アタッチ拒否メッセージ(Attach Reject)が送信される。なお、上記と同様に、アタッチの拒否理由として、フェムトセル103Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知する。また、上記と同様に、携帯電話110Yはフェムトセル基地局101Fへのアクセスが許可された端末グループに属さない旨の拒否理由(Reject
Cause No.25)を、フェムトセル基地局101Fから携帯電話110Yに通知しても良い。
なお、PSドメインに関して、携帯電話110から位置登録要求(Routing Area Updating Request)があった場合も、図20,21と同様に処理することが可能である。位置登録要求においては、携帯電話110XのIMSIが、SGSNではなくHLRに登録される。
また、図19,21では、図5に示した例に対応する処理シーケンスを示したが、第2の実施の形態においても、図6〜10に示した処理シーケンスを採用することが可能である。
<第3の実施の形態>
図22は、本発明の第3の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。小型基地局201Fは、例えばユーザの自宅内に設置されている。小型基地局201Fは、半径が数メートルないし数十メートル程度の極小セルを通信エリアとする。また、小型基地局201Fにおいては、同時に通信可能な携帯電話の台数(収容台数)が数台程度(例えば8台)に限定されている。以下、本明細書においては、小型基地局の通信エリアを「フェムトセル」と称し、小型基地局を「フェムトセル基地局」と称する。図22を参照して、フェムトセル基地局201Fの周囲には、フェムトセル基地局201Fの通信エリアであるフェムトセル203Fが規定される。マクロセル基地局201Mは、例えば屋外に設置されている。マクロセル基地局201Mの周囲には、マクロセル基地局2
01Mの通信エリアであるマクロセル203Mが規定される。
図22に示した例では、フェムトセル203Fはマクロセル203M内に含まれている。従って、フェムトセル203F内に位置する携帯電話210(図22における参照符号210X,210Y)は、フェムトセル基地局201Fのアンテナ202Fとの間で電波の送受信を行うことが可能であるとともに、マクロセル基地局201Mのアンテナ202Mとの間で電波の送受信を行うことも可能である。以下の説明では、携帯電話210Xは、フェムトセル基地局201Fの正規ユーザが有する携帯電話であり、携帯電話210Yは、フェムトセル基地局201Fの正規ユーザではない第三者が有する携帯電話であるものとする。
マクロセル基地局201Mは、通信回線204を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワーク205に接続されている。フェムトセル基地局201Fは、光ファイバ又はメタルケーブル等の有線通信回線206を介して、IP(Internet Protocol)ネットワーク207に接続されている。IPネットワーク207は、ゲートウェイ208を介して移動体通信ネットワーク205に接続されている。
図23は、フェムトセル基地局201Fの構成を示すブロック図である。フェムトセル基地局201Fは、LTE(Long Term Evolution)に対応した基地局である。LTEでは、下りリンクの無線アクセス方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されており、上りリンクの無線アクセス方式としてSC−FDMA(Single Carrier − Frequency Division Multiple Access)が採用されている。
フェムトセル基地局201Fは、図22に示したアンテナ202Fとして、複数個のアンテナ素子を有するアレーアンテナを備えて構成されている。図23に示した例では、アンテナ202Fは、2個のアンテナ素子202FA,202FBを有している。但し、アンテナ素子の個数は3個以上であっても良い。LTEでは、通常は4個のアンテナ素子が設けられる。
また、図23の接続関係で示すように、フェムトセル基地局201Fは、RF(Radio Frequency)受信処理部21A,21B、SC−FDMA処理部22、ユーザデータ抽出部23、電波到来方向特定部24、ビーム制御部25、プロトコル変換部26、OFDMA処理部27、及びRF送信処理部28A,28Bを備えて構成されている。ユーザデータ抽出部23は、判定部30及び登録部31を有している。ビーム制御部25は、ウエイト決定部32及びウエイト乗算部33を有している。
RF受信処理部21Aは、アンテナ素子202FAによって受信された信号S0Aに対して、周波数変換及びAD(Analog - to - Digital)変換等の所定の受信処理を行う。同様に、RF受信処理部21Bは、アンテナ素子202FBによって受信された信号S0Bに対して所定の受信処理を行う。
SC−FDMA処理部22は、RF受信処理部21A,21Bから入力された信号S1A,S1Bに基づいて、通常のSC−FDMA受信処理を行う。
プロトコル変換部26は、SC−FDMA処理部22から入力された、携帯電話に対応するプロトコルの信号S2を、IPネットワーク207に対応するプロトコルの信号S3に変換する。信号S3は、移動体通信ネットワーク205に向けて送信される。また、プロトコル変換部26は、移動体通信ネットワーク205から受信した、IPネットワーク207に対応するプロトコルの信号S8を、携帯電話に対応するプロトコルの信号S9に変換する。
OFDMA処理部27は、プロトコル変換部26から入力された信号S9に基づいて、通常のOFDMA送信処理を行う。OFDMA処理部27からは、アンテナ素子202FAから送信するための信号S10Aと、アンテナ素子202FBから送信するための信号S10Bとが出力される。
RF送信処理部28Aは、ビーム制御部25から入力された信号S11Aに対して、DA(Digital - to - Analog)変換及び周波数変換等の所定の送信処理を行う。同様に、RF送信処理部28Bは、ビーム制御部25から入力された信号S11Bに対して所定の送信処理を行う。
ユーザデータ抽出部23には、プロトコル変換部26から、携帯電話210のUE(User Equipment)情報に関する信号S13が入力される。ユーザデータ抽出部23は、信号S13に基づいて、携帯電話210に割り当てられている周波数−時間リソースを特定する。つまり、無線フレーム内における携帯電話210に対応するユーザデータの位置を特定する。
また、ユーザデータ抽出部23には、RF受信処理部21A,21Bから信号S1A,S1Bがそれぞれ入力される。ユーザデータ抽出部23は、信号S13に基づいて位置を特定したユーザデータを、信号S1A,S1Bの中から抽出する。つまり、信号S1A,S1Bの無線フレームの中から、携帯電話210に対応するユーザデータを抽出する。信号S1Aから抽出されたユーザデータは、信号S4Aとして電波到来方向特定部24に入力される。また、信号S1Bから抽出されたユーザデータは、信号S4Bとして電波到来方向特定部24に入力される。
登録部31には、フェムトセル基地局201Fへのアクセスを許可する携帯電話210(この例では携帯電話210X)のIMSI(International Mobile Subscriber Identity)が、予め登録されている。登録部31へのIMSIの登録方法は任意である。例えば、フェムトセル基地局201Fの購入時に購入店舗の専用端末を用いて登録することが可能である。あるいは、フェムトセル基地局201Fを自宅内に設置した後に、専用のアプリケーションソフトウェアを用いてインターネット経由で登録することも可能である。あるいは、フェムトセル基地局201Fに携帯電話210Xを有線又は無線で接続することによって、携帯電話210XのIMSIを登録することも可能である。
判定部30は、信号S1A又は信号S1Bから抽出したIMSIと、登録部31に登録されているIMSIとを比較する。そして、判定部30は、信号S1A又は信号S1Bから抽出したIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致する場合には、携帯電話210は既登録端末(つまり正規ユーザが有する携帯電話210X)であると判定する。一方、判定部30は、信号S1A又は信号S1Bから抽出したIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致しない場合には、携帯電話210は非登録端末(つまり第三者が有する携帯電話210Y)であると判定する。判定部30による判定の結果は、信号S6として出力される。
電波到来方向特定部24は、信号S4A,S4B間の位相差又は信号強度差等を用いた任意の電波到来方向推定アルゴリズムによって、信号S4A,S4Bに基づいて携帯電話210からの電波到来方向(DOA:Direction Of Arrival)を特定する。つまり、フェムトセル基地局201Fを基準として携帯電話210が位置している方向を特定する。電波到来方向特定部24によって特定された携帯電話210からの電波到来方向は、信号S5として出力される。
ビーム制御部25は、信号S5,S6に基づいて、アンテナ202Fの指向性を制御する。具体的に、ウエイト決定部32は、信号S5で与えられる方向に既登録端末(携帯電話210X)が位置している場合には、その方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのピーク(ビーム強度が最も高い点)が指向されるようなウエイトを決定する。一方、信号S5で与えられる方向に非登録端末(携帯電話210Y)が位置している場合には、その方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのヌル(ビーム強度が最も低い点)が指向されるようなウエイトを決定する。ウエイト決定部32によって決定されたウエイトは、信号S7としてウエイト乗算部33に入力される。ウエイト乗算部33は、ウエイト決定部32によって決定されたウエイトを信号S10A,S10Bに乗算することにより、信号S11A,S11Bを出力する。
図24は、ウエイト決定部32及びウエイト乗算部33の第1の構成例を示すブロック図である。ウエイト決定部32は演算部40を有している。演算部40は、信号S5,S6に基づいて、信号S10Aに乗ずるウエイトと信号S10Bに乗ずるウエイトとを演算によって求める。信号S10Aに乗ずるウエイトは信号S7Aとして出力され、信号S10Bに乗ずるウエイトは信号S7Bとして出力される。
ウエイト乗算部33は、乗算器41A,41Bを有している。乗算器41Aは、信号S10Aと信号S7Aとを乗算することにより、信号S11Aを出力する。乗算器41Bは、信号S10Bと信号S7Bとを乗算することにより、信号S11Bを出力する。
図25は、ウエイト決定部32及びウエイト乗算部33の第2の構成例を示すブロック図である。ウエイト決定部32は、記憶部42及び選択部43を有している。記憶部42には、既登録端末又は非登録端末の台数や位置する方向の様々な組合せを想定して、各アンテナ素子202FA,202FBの出力に乗じるウエイトに関する複数のパターンが予め記憶されている。選択部43は、信号S5,S6に基づいて、記憶部42に記憶されている複数のパターンの中から最適なウエイトを選択する。信号S10Aに乗ずるウエイトは信号S7Aとして出力され、信号S10Bに乗ずるウエイトは信号S7Bとして出力される。ウエイト乗算部33の構成は図24と同様である。
図26は、LTEにおける接続処理の流れを概略的に示す図である。まず、セルサーチによって、搬送波周波数の同期、無線フレームの同期、及びセルIDの特定等の処理が行われる。その後、マスタ情報ブロック(MIB)及びシステム情報ブロック(SIB)等のシステム情報が、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210に送信される。また、周辺セルサーチによって、より最適なセルの探索が定期的に実行される。
次に、ランダムアクセスによって、送信タイミングの補正が行われる。具体的には、携帯電話210は、フェムトセル基地局201Fから受信したSIBに基づいて固有のプリアンブル系列を生成し、フェムトセル基地局201Fに向けて送信する。フェムトセル基地局201Fは、受信したプリアンブル系列に基づいて送信タイミングの補正値を算出し、その補正値を携帯電話210に送信する。携帯電話210は、受信した補正値に基づいて送信タイミングを補正する。また、衝突判定を行うためのCR−ID(Contention Resolution - IDentifier)が、携帯電話210からフェムトセル基地局201Fに送信される。フェムトセル基地局201Fは、CR−IDを正常に受信した場合には、そのCR−IDを携帯電話210に返信するとともに、セル内で携帯電話210を特定するための固有のID(C−RNTI:Cell - Radio Network Temporary Identifier)を携帯電話210に送信する。
次に、RRC(Radio Resource Control)接続によって、ベアラの確立と無線リソースの割当とが行われる。具体的には、まず、携帯電話210からフェムトセル基地局201
FにRRC接続要求信号が送信される。RRC接続要求信号を受けたフェムトセル基地局201Fは、制御信号用ベアラ(SRB1)を確立するための設定情報を、携帯電話210に送信する。携帯電話210は、制御信号用ベアラ(SRB1)の確立が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局201Fに送信する。その後、フェムトセル基地局201Fは、セキュリティモードを設定するための設定情報を、携帯電話210に送信する。携帯電話210は、セキュリティモードの設定が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局201Fに送信する。次に、フェムトセル基地局201Fは、制御信号用ベアラ(SRB2)とデータ信号用ベアラ(DRB)とを確立するための設定情報を、携帯電話210に送信する。携帯電話210は、制御信号用ベアラ(SRB2)及びデータ信号用ベアラの確立が完了すると、設定完了信号をフェムトセル基地局201Fに送信する。
次に、携帯電話210と移動体通信ネットワーク205との間での接続(UE−網間接続)が行われる。このUE−網間接続には、位置登録(つまりトラッキングエリアの更新)、アタッチ、呼接続、及び呼解放等の処理が含まれる。
図27は、既登録端末である携帯電話210Xから位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205(具体的にはHLR(Home Location Register))に、トラッキングエリアの更新要求信号(Tracking Area Update Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、IMSIを求めるためのID要求信号(Identity
Request)が送信される。次に、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fに、ID応答信号(Identity Response)が送信される。このID応答信号には、携帯電話210XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部30(図23参照)は、受信したID応答信号に含まれるIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話210XのIMSIは登録部31に既に登録されているため、判定部30による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、フェムトセル基地局201Fから移動体通信ネットワーク205に、携帯電話210Xから受信したID応答信号が送信される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、認証要求信号(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、認証応答信号(Authentication Response)が送信される。
次にステップSP6において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、セキュリティモードを設定するための設定情報(Security Mode Command)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、セキュリティモードの設定完了信号(Security Mode Complete)が送信される。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク205(具体的にはEPC(Evolved Packet Core))からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、GUTI(Global Unique Temporary Identifier)を再割当するための設定情報(GUTI Reallocation Command)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局
201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、GUTIの再割当の完了信号(GUTI
Reallocation Complete)が送信される。
次にステップSP8において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、トラッキングエリアの更新受付信号(Tracking Area Update Accept)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、トラッキングエリアの更新完了信号(Tracking Area Update Complete)が送信される。
ステップSP8まで処理が進む間に、フェムトセル基地局201Fは様々な信号を携帯電話210Xから受信している。そこで、次にステップSP9において、電波到来方向特定部24(図23参照)は、携帯電話210Xからの電波到来方向を特定する。また、ウエイト決定部32は、携帯電話210Xの電波到来方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのピークが指向されるようなウエイトを決定する。次回のセルサーチ(図26参照)以降の処理においてフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Xに送信される信号には、このウエイトがウエイト乗算部33によって乗算される。つまり、携帯電話210Xに対して送信ビームのピークが指向されるようにアンテナ202Fの指向性が制御された後に、次回以降のセルサーチ、ランダムアクセス、RRC接続、及びUE−網間接続が行われる。
図28は、非登録端末である携帯電話210Yから位置登録要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話210Yからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205(具体的にはHLR)に、トラッキングエリアの更新要求信号(Tracking Area Update Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Yに、IMSIを求めるためのID要求信号(Identity
Request)が送信される。次に、携帯電話210Yからフェムトセル基地局201Fに、ID応答信号(Identity Response)が送信される。このID応答信号には、携帯電話210YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部30(図23参照)は、受信したID応答信号に含まれるIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話210YのIMSIは登録部31に登録されていないため、判定部30による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに、トラッキングエリアの更新拒否信号(Tracking Area Update Reject)が送信される。ここで、フェムトセル203Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause
No.15)をフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに通知することにより、携帯電話210Yはフェムトセル203F以外の最適セルをサーチする。図22の例では、携帯電話210Yはフェムトセル203F以外にマクロセル203M内にも位置しているため、携帯電話210Yはマクロセル203Mにキャンプすることとなる。なお、トラッキングエリアの更新拒否理由としては、携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fへのアクセスが許可された端末グループ(CSG:Closed Subscriber Group)に属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに通知しても良い。
ステップSP4まで処理が進む間に、フェムトセル基地局201Fは様々な信号を携帯電話210Yから受信している。そこで、次にステップSP5において、電波到来方向特
定部24(図23参照)は、携帯電話210Yからの電波到来方向を特定する。また、ウエイト決定部32は、携帯電話210Yの電波到来方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのヌルが指向されるようなウエイトを決定する。次回のセルサーチ(図26参照)においてフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに送信される信号には、このウエイトがウエイト乗算部33によって乗算される。ヌルが指向されることによって、携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fから同期チャネルやシステム情報を受信しない。
以上の説明では、携帯電話210からトラッキングエリアの更新要求(位置登録要求)があった場合の処理について述べたが、携帯電話210からアタッチ要求(Attach Request)があった場合も、上記と同様に処理することが可能である。アタッチ要求においては、携帯電話210XのIMSIが、HLRではなくMME(Mobility Management Entity)に登録される。
図29は、既登録端末である携帯電話210Xからアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205(具体的にはMME)に、アタッチ要求信号(Attach Request)が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、IMSIを求めるためのID要求信号(Identity
Request)が送信される。次に、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fに、ID応答信号(Identity Response)が送信される。このID応答信号には、携帯電話210XのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部30(図23参照)は、受信したID応答信号に含まれるIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話210XのIMSIは登録部31に既に登録されているため、判定部30による判定の結果は「OK」となる。
この場合、次にステップSP4において、フェムトセル基地局201Fから移動体通信ネットワーク205に、携帯電話210Xから受信したID応答信号が送信される。
次にステップSP5において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、認証要求信号(Authentication Request)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、認証応答信号(Authentication Response)が送信される。
次にステップSP6において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、セキュリティモードを設定するための設定情報(Security Mode Command)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、セキュリティモードの設定完了信号(Security Mode Complete)が送信される。
次にステップSP7において、移動体通信ネットワーク205(具体的にはEPC(Evolved Packet Core))からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、GUTIを再割当するための設定情報(GUTI Reallocation Command)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、GUTIの再割当の完了信号(GUTI Reallocation Complete)が送信される。
次にステップSP8において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Xに、アタッチ受付信号(Attach Accept)が送信される。また、携帯電話210Xからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205に、アタッチ完了信号(Attach Complete)が送信される。
ステップSP8まで処理が進む間に、フェムトセル基地局201Fは様々な信号を携帯電話210Xから受信している。そこで、次にステップSP9において、電波到来方向特定部24(図23参照)は、携帯電話210Xからの電波到来方向を特定する。また、ウエイト決定部32は、携帯電話210Xの電波到来方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのピークが指向されるようなウエイトを決定する。次回のセルサーチ(図26参照)以降の処理においてフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Xに送信される信号には、このウエイトがウエイト乗算部33によって乗算される。つまり、携帯電話210Xに対して送信ビームのピークが指向されるようにアンテナ202Fの指向性が制御された後に、次回以降のセルサーチ、ランダムアクセス、RRC接続、及びUE−網間接続が行われる。
図30は、非登録端末である携帯電話210Yからアタッチ要求があった場合の処理の流れを示す図である。まずステップSP1において、携帯電話210Yからフェムトセル基地局201Fを介して移動体通信ネットワーク205(具体的にはMME)に、アタッチ要求信号が送信される。
次にステップSP2において、移動体通信ネットワーク205からフェムトセル基地局201Fを介して携帯電話210Yに、IMSIを求めるためのID要求信号が送信される。次に、携帯電話210Yからフェムトセル基地局201Fに、ID応答信号が送信される。このID応答信号には、携帯電話210YのIMSIが含まれている。
次にステップSP3において、判定部30(図23参照)は、受信したID応答信号に含まれるIMSIが、登録部31に登録されているIMSIに一致するか否かを判定する。携帯電話210YのIMSIは登録部31に登録されていないため、判定部30による判定の結果は「NG」となる。
この場合、次にステップSP4において、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに、アタッチ拒否信号(Attach Reject)が送信される。ここで、フェムトセル203Fは最適セルではない旨の拒否理由(Reject Cause No.15)をフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに通知することにより、携帯電話210Yはフェムトセル203F以外の最適セルをサーチする。図22の例では、携帯電話210Yはフェムトセル203F以外にマクロセル203M内にも位置しているため、携帯電話210Yはマクロセル203Mにキャンプすることとなる。なお、上記と同様に、アタッチ拒否理由としては、携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fへのアクセスが許可された端末グループ(CSG)に属さない旨の拒否理由(Reject Cause No.25)を、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに通知しても良い。
ステップSP4まで処理が進む間に、フェムトセル基地局201Fは様々な信号を携帯電話210Yから受信している。そこで、次にステップSP5において、電波到来方向特定部24(図23参照)は、携帯電話210Yからの電波到来方向を特定する。また、ウエイト決定部32は、携帯電話210Yの電波到来方向に対してアンテナ202Fからの送信ビームのヌルが指向されるようなウエイトを決定する。次回のセルサーチ(図26参照)においてフェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに送信される信号には、このウエイトがウエイト乗算部33によって乗算される。ヌルが指向されることによって、携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fから同期チャネルやシステム情報を受
信しない。
図31は、ビーム制御部25によって指向性が制御されたアンテナ202Fの一定時間毎の送信ビームを重ね合わせた模式図である。ビーム制御部25は、時分割によって、携帯電話210X,210Yの各々に対応する送信ビームを形成する。図31の(A)には携帯電話210Xに対応する送信ビームを示しており、図31の(B)には携帯電話210Yに対応する送信ビームを示している。図31の(A)に示すように、既登録端末である携帯電話210Xからの電波到来方向に対しては、送信ビームのピークが指向されている。但し、必ずしもピーク(最大値)が指向される必要はなく、携帯電話210Xからの電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度(例えば、平均強度等の基準強度)よりも高い強度のビームが指向されれば良い。また、図31の(B)に示すように、非登録端末である携帯電話210Yからの電波到来方向に対しては、送信ビームのヌルが指向されている。但し、必ずしもヌル(最小値)が指向される必要はなく、携帯電話210Yからの電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビームが指向されれば良い。なお、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210Yに向けて同期チャネルが送信されるタイミングで、図31の(B)に示した指向性パターンのビームが送信されることにより、携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fから同期チャネルを受信しない。
第3の実施の形態に係るフェムトセル基地局201Fによれば、フェムトセル基地局201Fにアクセスしてきた携帯電話210Yが判定部30によって非登録端末であると判定された場合には、ビーム制御部25は、電波到来方向特定部24によって特定された携帯電話210Yからの電波到来方向に対してヌルを指向する。非登録端末である携帯電話210Yに対してヌルを指向することにより、フェムトセル基地局201Fからその携帯電話210Yへの電波強度が弱くなるため、その携帯電話210Yはフェムトセル基地局201Fを経由した通信を行うことができない。その結果、第三者の携帯電話210Yがフェムトセル基地局201Fに接続されることが回避され、フェムトセル基地局201Fが同時に通信可能な携帯電話210の収容台数が確保されるため、正規ユーザがフェムトセル基地局201Fを経由した通信を確実に行うことが可能となる。
また、第3の実施の形態に係るフェムトセル基地局201Fによれば、フェムトセル基地局201Fにアクセスしてきた携帯電話210Xが判定部30によって既登録端末であると判定された場合には、ビーム制御部25は、電波到来方向特定部24によって特定された携帯電話210Xからの電波到来方向に対してピークを指向する。既登録端末である携帯電話210Xに対してピークを指向することにより、フェムトセル基地局201Fからその携帯電話210Xへの電波強度が強くなる。そのため、マクロセル基地局201Mからの電波が届いている場合であっても、その携帯電話210Xを、マクロセル基地局201Mではなくフェムトセル基地局201Fに確実に接続させることができる。その結果、正規ユーザは、フェムトセル基地局201Fを経由した通信における恩恵(例えば低額通信サービス)を確実に受けることが可能となる。
また、第3の実施の形態に係るフェムトセル基地局201Fによれば、各携帯電話210に固有のIMSIを固有識別情報として用いることにより、判定部30によって既登録端末と非登録端末とを正確に判定することが可能となる。また、フェムトセル基地局201Fから携帯電話210に対してIMSIを要求することにより、携帯電話210から応答されたIMSIを用いて、判定部30が判定処理を行うことが可能となる。
また、図24に示したウエイト決定部32によれば、各アンテナ素子202FA,202FBの出力に乗じるウエイトを演算部40の演算によって求めるため、予め準備した複数のパターンの中から最適なウエイトを選択する場合(図25)と比較すると、ビームフ
ォーミングの方向精度を向上することが可能となる。
また、図25に示したウエイト決定部32によれば、予め記憶部42に記憶しておいた複数のパターンの中から最適なウエイトを選択部43によって選択するため、演算回路の回路規模を削減することが可能となる。
なお、図23に示したユーザデータ抽出部23、電波到来方向特定部24、及びウエイト決定部32は、必ずしもフェムトセル基地局201Fの内部に実装する必要はなく、フェムトセル基地局201Fとは別の装置として通信システム内の任意の箇所に実装しても良い。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
101F フェムトセル基地局
103F フェムトセル
110X,110Y 携帯電話
130 処理部
131 判定部
132 登録部
201F フェムトセル基地局
202F アンテナ
202FA,202FB アンテナ素子
203F フェムトセル
210X,210Y 携帯電話
24 電波到来方向特定部
25 ビーム制御部
30 判定部
31 登録部
32 ウエイト決定部
33 ウエイト乗算部
40 演算部
42 記憶部
43 選択部

Claims (15)

  1. 自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局であって、
    前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部と
    を備え、
    前記判定部による判定結果に基づいて、前記小型基地局への非登録端末のアクセスが制限されることを特徴とする、小型基地局。
  2. 移動通信端末から受信した登録要求に基づいて、移動体通信ネットワーク内の所定の装置への当該移動通信端末に関する情報の登録を処理する処理部をさらに備え、
    前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって既登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、当該移動通信端末の固有識別情報を前記所定の装置に登録させるための処理を行い、
    前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、当該移動通信端末の固有識別情報を前記所定の装置に登録させないための処理を行う、請求項1に記載の小型基地局。
  3. 前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、前記移動体通信ネットワークから当該移動通信端末への固有識別情報要求に対して、当該移動通信端末の固有識別情報とは異なる任意の所定値を、当該移動通信端末の固有識別情報として前記移動体通信ネットワークに送信する、請求項2に記載の小型基地局。
  4. 前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記処理部は、前記移動体通信ネットワークから当該移動通信端末への認証要求に対して、当該移動通信端末からの認証応答値とは異なる任意の所定値を、当該移動通信端末からの認証応答値として前記移動体通信ネットワークに送信する、請求項2に記載の小型基地局。
  5. 前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記小型基地局のセルは最適セルではないことを拒否理由とする登録拒否が、前記小型基地局から当該移動通信端末に送信される、請求項2に記載の小型基地局。
  6. 前記登録要求を送信してきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、当該移動通信端末はアクセスが許可された端末グループに属さないことを拒否理由とする登録拒否が、前記小型基地局から当該移動通信端末に送信される、請求項2に記載の小型基地局。
  7. 移動通信端末から受信した前記登録要求内に前記固有識別情報が含まれる場合には、前記判定部は、当該固有識別情報に基づいて、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する、請求項2に記載の小型基地局。
  8. 前記固有識別情報はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)である、請求項1に記載の小型基地局。
  9. 移動通信端末と、
    自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局とを備える通信制御システムであって、
    前記小型基地局は、
    前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部と
    を有し、
    前記判定部による判定結果に基づいて、前記小型基地局への非登録端末のアクセスが制限されることを特徴とする、通信制御システム。
  10. 自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局であって、
    アンテナと、
    前記アンテナの指向性を制御する制御部と、
    前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、
    移動通信端末から前記アンテナへの電波到来方向を特定する特定部と、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部と
    を備え、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビームを指向することを特徴とする、小型基地局。
  11. 前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって既登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも高い強度のビームを指向することを特徴とする、請求項10に記載の小型基地局。
  12. 前記固有識別情報はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)であり、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末に対して、前記小型基地局は当該移動通信端末のIMSIを要求する、請求項10に記載の小型基地局。
  13. 前記アンテナは、複数のアンテナ素子を有し、
    前記判定部による判定結果と、前記特定部によって特定された電波到来方向とに基づいて、各前記アンテナ素子の出力に乗じるウエイトを演算する演算部をさらに備える、請求項10に記載の小型基地局。
  14. 前記アンテナは、複数のアンテナ素子を有し、
    各前記アンテナ素子の出力に乗じるウエイトに関する複数のパターンが記憶される記憶部と、
    前記判定部による判定結果と、前記特定部によって特定された電波到来方向とに基づいて、各前記アンテナ素子の出力に乗じるウエイトを前記複数のパターンから選択する選択部と
    をさらに備える、請求項10に記載の小型基地局。
  15. 移動通信端末と、
    自身の通信圏内に位置している移動通信端末との間で電波の送受信を行う小型基地局とを備える通信制御システムであって、
    前記小型基地局は、
    前記小型基地局のアンテナの指向性を制御する制御部と、
    前記小型基地局へのアクセスを許可する移動通信端末の固有識別情報が登録される登録部と、
    移動通信端末から前記アンテナへの電波到来方向を特定する特定部と、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末の固有識別情報が前記登録部に登録されているか否かによって、当該移動通信端末が既登録端末であるか非登録端末であるかを判定する判定部と
    を有し、
    前記小型基地局にアクセスしてきた移動通信端末が前記判定部によって非登録端末であると判定された場合には、前記制御部は、前記特定部によって特定された当該移動通信端末からの電波到来方向に対して、当該電波到来方向とは異なる方向に関するビーム強度よりも低い強度のビームを指向することを特徴とする、通信制御システム。

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