JP2010154321A - 送信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 送信電力の制御を行うことができる低コストで安定性の高い無線機を提供する。
【解決手段】 複数のベースバンド信号に基づく送信信号を制御信号に基づいて減衰する減衰部22と、減衰部で減衰された送信信号を増幅する増幅部23と、増幅部で増幅された送信信号の帰還信号を制御信号に基づいて調整する調整部41と、調整部で調整された帰還信号に基づいて送信電力を算出する算出部42と、送信信号の送信電力を制御するべく制御信号を生成して減衰部及び調整部に供給する制御部51とをもつ送信機。
【選択図】図1
【解決手段】 複数のベースバンド信号に基づく送信信号を制御信号に基づいて減衰する減衰部22と、減衰部で減衰された送信信号を増幅する増幅部23と、増幅部で増幅された送信信号の帰還信号を制御信号に基づいて調整する調整部41と、調整部で調整された帰還信号に基づいて送信電力を算出する算出部42と、送信信号の送信電力を制御するべく制御信号を生成して減衰部及び調整部に供給する制御部51とをもつ送信機。
【選択図】図1
Description
この発明は、送信電力を制御する送信機に関し、特に、電力制御の際に減衰された帰還信号を調整してダイナミックレンジを確保する送信機に関する。
従来、無線通信基地局を最適に配置するためには、設置する地理的な要因、例えば都市部、山間部、ビル等の屋内を考慮して、無線通信基地局の送信電力を適切に調整する必要がある。
すなわち、山間部など見通しの良い場所では、送信電力の高い無線通信基地局一つで大規模エリアを確保し、ビル等障害物が多く、見通しが悪い場所では、送信電力の低い無線通信基地局を複数用いて通信エリアを確保する。ここで、設置場所に応じて送信電力が違う無線通信基地局を適用する場合、出力タイプに応じて個別の無線通信基地局を開発する方法がある。
特許文献1は、固有の送信電力を有する無線機であり、ここでは固有の増幅率による増幅装置が用いられることが開示されている。
特開2003−78359号公報
しかし、特許文献1の従来技術は、設置場所に応じて異なる送信電力のために異なる増幅率の無線機を各々設計する必要があるため効率的であるとは言えない。また、特許文献1は、出力段に減衰器等を用いて送信出力を制御した際に、歪成分を除去するための帰還信号も同時に減衰されてしまうので、帰還信号のダイナミックレンジが低下するため十分な歪補償処理が行われないとの課題についても何も開示していない。
本発明は、送信電力の制御を行うことができる低コストで安定性の高い無線機を提供することを目的とする。
課題を解決するための一実施形態は、
複数のベースバンド信号に基づく送信信号を制御信号に基づいて減衰する減衰部(22)と、
前記減衰部で減衰された送信信号を増幅する増幅部(23)と、
前記増幅部で増幅された送信信号の帰還信号を前記制御信号に基づいて調整する調整部(41)と、
前記調整部で調整された帰還信号に基づいて送信電力を算出する算出部(42,52)と、
前記送信信号の送信電力を制御するべく、前記制御信号を生成して前記減衰部及び前記調整部に供給する制御部(51)と、
を具備することを特徴とする送信機である。
複数のベースバンド信号に基づく送信信号を制御信号に基づいて減衰する減衰部(22)と、
前記減衰部で減衰された送信信号を増幅する増幅部(23)と、
前記増幅部で増幅された送信信号の帰還信号を前記制御信号に基づいて調整する調整部(41)と、
前記調整部で調整された帰還信号に基づいて送信電力を算出する算出部(42,52)と、
前記送信信号の送信電力を制御するべく、前記制御信号を生成して前記減衰部及び前記調整部に供給する制御部(51)と、
を具備することを特徴とする送信機である。
送信機の送信出力を制御すべく出力段で送信信号を減衰すると、送信信号が小さくなるために送信電力を正確に算出できなくなるが、減衰した程度に送信信号を増幅した後に送信電力の算出を行うことにより、正確な送信電力の算出を行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る送信機の構成の一例を示すブロック図、図2は、本発明の特徴を有さない送信機の構成の一例を示すブロック図、図3は、送信機の帰還信号波形の一例を示すグラフである。
はじめに、送信機Cの構成を説明する。図1において、本発明の一実施形態に係る送信機Cは、無線チャンネル制御部1と、これにより制御されるベースバンド処理部2と、ベースバンド処理部2から複数のベースバンド信号が供給されるデジタル処理部10と、デジタル処理部10の後段に設けられる無線部20と、無線部20の後段に設けられる分岐部であるカプラ24と、カプラ24に接続されるアンテナ25を有している。さらに、送信機Cは、カプラ24から帰還信号を受けるデジタル帰還生成部30と、同じくカプラ24から帰還信号を受ける電力測定部40と、電力測定部40の出力を受ける電力算出部52と、与えられたコマンドに応じた制御信号をデジタル処理部10、無線部20、デジタル帰還生成部30、電力測定部40にそれぞれ供給する送信レベル調整部51を有している。
ここで、デジタル処理部10は、ベースバンド処理部2から与えられるベースバンド信号の入力レベルの制限処理を行う入力制限部11を有している。入力制限部11は、無線機の最大送信電力以上に相当する入力データがベースバンド処理部2から入力された場合、入力制限部11でオーバーフローが発生してスプリアスが発生したり、無線部20が規定外の送信電力を送信して壊れたりするのを防ぐべく、最大送信電力以下に抑えるために、入力段でベースバンド信号の入力レベルを制限するものである。デジタル処理部10は、さらに、キャリア毎に送信電力を調整することが可能なゲイン調整部12−1〜12−nと、希望信号帯域への制限、及びサンプリングレートを変換することができるデジタルフィルタ13−1〜13−nと、キャリア毎のデータを適切な周波数配置とする変調器14−1〜14−nと、各変調器14−1〜14−nからの出力を合成し、周波数領域で分割されたマルチキャリア信号を生成する合成部15を有している。
さらに、デジタル処理部10は、このマルチキャリア信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減することで後段の増幅器23のバックオフを少なくして、増幅器の効率を向上させるCFR(Crest Factor Reducing)部16を合成部15の後段に有する。さらに、デジタル処理部10は、アンテナ25から出力される送信信号の歪を少なくするために、カプラ24から供給される帰還信号に基づくデジタル帰還生成部30からのデジタル帰還信号に従って、CFR部16からの出力に歪成分を付加することで歪補償を行うデジタルプリディストーション(Digital PreDistortion)部17を有し、さらにこの後段にD/A変換部18を有している。
また、無線部20は、D/A変換部18でデジタル信号から変換された信号を希望の無線周波数にアップコンバートするための変調器21と、送信レベル調整部51からの制御信号に従って送信電力のレベルを制御するための可変減衰器22と、レベル調整された信号を増幅する増幅器23を有しており、増幅された信号dはアンテナ25から無線信号として送信される。
さらに、デジタル帰還生成部30は、本発明の一実施形態の特徴部分として、上述した可変減衰器22において減衰された送信電力の制御値に応じて減衰量を適切に調整するために、送信レベル調整部51からの制御信号に従って減衰量を決定する可変減衰器31を有している。この可変減衰器31が制御信号に従って、可変減衰器22における減衰分を復帰させるべく調整するため、後に詳述するようにA/D変換部34のダイナミックレンジを大きいものとする必要もなくなるので、コストダウンを実現することができる。さらに、デジタル帰還生成部30は、可変減衰器31の後段に設けられ発振器19からの基準信号に応じて帰還信号を復調するための復調器32と、復調された帰還信号を送信レベル調整部51からの制御信号に従って減衰する可変減衰器33と、その後段のA/D変換部34を有している。
また、電力測定部40においても、送信レベル調整部51からの制御信号に従って帰還信号を減衰する可変減衰器41と、その後段に設けられた、送信電力の値を検知するための例えばログアンプ(Logarithmic Amplifier)等を用いた電力検出部42を有している。
(動作)
このような構成をもった送信機Cの動作について、特に、デジタル帰還生成部30の可変減衰器31,33、電力測定部40の可変減衰器41による帰還信号のレベル調整機能を中心に説明する。
すなわち、図1に示される送信機Cにおいて、無線チャンネル制御部1から与えられる制御信号に応じてベースバンド処理部2で生成された複数のベースバンド信号が、入力制限部11に供給される。入力制限部11では、これらのベースバンド信号が最大送信電力以上になることで、オーバーフローが発生してスプリアスが発生したり、無線部20が規定外の送信電力を送信して壊れたりするのを防ぐために、一定以上の値とならないように制限する。ベースバンド信号は、さらに、ゲイン調整部12−1〜12−nにより必要に応じてキャリア毎にゲインが調整された後に、デジタルフィルタ13−1〜13−nにより希望信号帯域へ制限され、また、サンプリングレートが変換されて、各変調器14−1〜14−nによりキャリア毎に適切な周波数配置に変調された後に、合成部15に供給される。
このような構成をもった送信機Cの動作について、特に、デジタル帰還生成部30の可変減衰器31,33、電力測定部40の可変減衰器41による帰還信号のレベル調整機能を中心に説明する。
すなわち、図1に示される送信機Cにおいて、無線チャンネル制御部1から与えられる制御信号に応じてベースバンド処理部2で生成された複数のベースバンド信号が、入力制限部11に供給される。入力制限部11では、これらのベースバンド信号が最大送信電力以上になることで、オーバーフローが発生してスプリアスが発生したり、無線部20が規定外の送信電力を送信して壊れたりするのを防ぐために、一定以上の値とならないように制限する。ベースバンド信号は、さらに、ゲイン調整部12−1〜12−nにより必要に応じてキャリア毎にゲインが調整された後に、デジタルフィルタ13−1〜13−nにより希望信号帯域へ制限され、また、サンプリングレートが変換されて、各変調器14−1〜14−nによりキャリア毎に適切な周波数配置に変調された後に、合成部15に供給される。
合成部15では、複数のベースバンド信号を合成して、周波数領域で分割されたマルチキャリア信号を生成して、CFR部16に供給する。CFR部16では、このマルチキャリア信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減することで、後段の増幅器23のバックオフを少なくして、増幅回路の効率を向上させる。さらに、マルチキャリア信号は、DPD部17においてデジタル帰還生成部30から供給される帰還信号に従って歪補償がなされた後、D/A変換部18に供給される。
D/A変換部18においてデジタル信号から変換されたアナログ信号は、発振器19からの基準信号に応じて変調器21により希望の無線周波数にアップコンバートされた後、送信レベル調整部51からの制御信号に従って可変減衰器22により所望の送信電力のレベルに減衰された後に増幅器23で増幅され、アンテナ25から無線信号として送信される。
ここで、無線信号は、カプラ24において分岐されて、帰還信号となってデジタル帰還生成部30及び電力測定部40に供給される。帰還信号は、デジタル帰還生成部30において復号されて、デジタル帰還信号としてDPD部17に供給され、歪補償処理に用いられる。また、帰還信号は、電力測定部40において送信機Cの送信電力の検出信号として、電力算出部52を経て、無線チャンネル制御部1に、現在の送信機Cの送信電力の値を知らせるべく供給される。
・帰還信号の減衰と調整機能
このような送信出力を制御することができる送信機Cの処理において、送信電力を所定値に低減するべく制御する場合、無線チャンネル制御部1からのコマンドに応じて、送信レベル調整部51から制御信号が各部に供給され、この結果、可変減衰器22から出力される信号は所定の値に減衰し、また、増幅器23から出力される信号dも減衰する。
このような送信出力を制御することができる送信機Cの処理において、送信電力を所定値に低減するべく制御する場合、無線チャンネル制御部1からのコマンドに応じて、送信レベル調整部51から制御信号が各部に供給され、この結果、可変減衰器22から出力される信号は所定の値に減衰し、また、増幅器23から出力される信号dも減衰する。
ここで、本発明の一実施形態の特徴であるデジタル帰還生成部30の可変減衰器31や電力測定部40の可変減衰器41を有していない、図2に示すような一般的な送信機C’を考える。送信機C’は、可変減衰器31、33の代わりに固定減衰器36、37が、可変減衰器41の代わりに固定減衰器43が設けられている。この送信機C’においては、送信出力を低減させると、デジタル帰還生成部30や電力測定部40に供給される帰還信号も低減するため、例えば、デジタル帰還生成部30のA/D変換部34に供給される信号S1は、図3の(a)に示すように、出力低減前の信号S1’よりも小さな値となる。この結果、検出すべき歪成分S1−1、S1−2がA/D変換部34のノイズレベルL1中またはノイズレベルL1の下に埋もれてしまい、A/D変換部34の出力であるデジタル帰還信号の中には、歪成分S1−1、S1−2が反映されなくなる。この結果、後段のDPD部17においてデジタル帰還信号に従ってマルチキャリア信号から歪成分を除去する歪補償処理は、不十分なものとなるため、送信信号から歪成分を完全に除去することができないという不具合が発生する。
これを防止するためには、例えば、A/D変換部34のデバイスをダイナミックレンジの広い高コストなデバイスに交換すれば、図3の(a)のノイズレベルL1はさらに低くなり、歪成分を検出することが可能となるが、製品の高コスト化を避けることはできない。
また、電力測定部40においても、出力を低減していくと、信号S1のレベルがノイズレベルL1同等または以下となり、正確な出力レベルを検出することができなくなるという不具合が発生する。同様に、これを防止するべく、電力検出部42のログアンプ等のダイナミックレンジを改善すると、製品の高コスト化を免れ得ない。
このような不具合に対して、本発明の一実施形態に係る送信機Cにおいては、デジタル帰還生成部30において可変減衰器31、33を設け、電力測定部40において可変減衰器41を設ける。そして、送信レベル調整部51からの制御信号により可変減衰器22で減衰された程度に応じて、可変減衰器31、33及び可変減衰器41が、可変減衰器22で減衰された分を取り戻すように帰還信号を調整する。この結果、図3の(b)に示すように、A/D変換部34に供給される信号S2は、出力低減前の信号S1’と同等の値となる。
従って、A/D変換部34のノイズレベルL1の下等に、検出すべき歪成分S1−1、S1−2が埋もれてしまい、A/D変換部34の出力であるデジタル帰還信号の中には、歪成分S1−1、S1−2が反映されなくなるというような不具合は発生しない。この結果、A/D変換部34は、歪成分S1−1、S1−2を反映したデジタル帰還信号を出力することになり、後段のDPD部17は、マルチキャリア信号から歪成分を除去する歪補償処理を十分に実行することができるので、歪成分が除去された無線信号を出力することができる。同様に、電力測定部40の電力検出部42においても、さらにダイナミックレンジが広いログアンプ(Logarithmic Amplifier)等を用いなくとも正確な送信電力を検出することが可能となる。
なお、ここで、本発明の一実施形態である送信機Cにおいては、必ずしもこれらデジタル帰還生成部30の可変減衰器31、33、電力測定部40の可変減衰器41は同時に設ける必要がなく、例えば、デジタル帰還生成部30の可変減衰器31のみでも効果は生じるものであり、同様に、電力測定部40の可変減衰器41だけであっても、出力検出の精度を低コストで実現することができる。
ここで、具体的な信号の値の一例を図4及び図5を用いて説明する。図4は、送信機の送信電力最大時の各部の信号値の一例、図5は、送信電力低減時の一例を示す説明図である。
すなわち、図4において、送信機Cの対応キャリア数を“2”、1キャリア当たりの最大送信電力を“37dBm(5W)”、最大送信電力を“40dBm(10W)”、電力制御可変範囲を“0〜30dB”、ゲイン調整部12-1〜12-nの制御範囲を“0〜10dB”、可変減衰器22の制御量を“0〜20dB”として、図4に、送信機Cの送信電力最大時の各部の値が示される。
これに対して、図5に、無線チャンネル制御部1から第1キャリアの減衰量を“20dB”、第2キャリア減衰量を“15dB”と指定された場合の各部の値を説明する。
送信レベル調整部51は、第1キャリア、第2キャリア指定減衰量が制御範囲(0〜10dB)を超えているので、最大制御値を引いた値をそれぞれのゲイン調整部12-1、12-2へ設定する。つまり、それぞれの減衰量は10dB,5dBとする。
送信レベル調整部51は、ゲイン調整部12-1、12-2で制御できない減衰量10dBを可変減衰器22へ設定する。この結果、アンテナ出力電力は、図4の送信電力最大値“40dBm”から、図5の送信電力減衰値“23dBm”に希望通りに低減した。
ここで、復調器32に供給される値を最適値である“3dBm”とするように、送信レベル調整部51は、可変減衰器31の制御量を“20dB”に設定する。この結果、図5に示される送信電力低減時の復調器32に供給される値は、図4に示される送信電力最大時の復調器32に供給される値と同等の“3dBm”となる。
また、送信レベル調整部51は、A/D変換部34に供給される信号値が最適値になるように、可変減衰器33の制御量を“3dB”になるように設定する。
また、送信レベル調整部51は、電力検出部42の入力電力が最適値“0dBm”になるように、可変減衰器41の制御量を“23dB”に設定する。
この結果、図4と図5を較べるとき、アンテナ25の出力電力が“40dBm”から“23dBm”に減衰しているにもかかわらず、A/D変換部34の入力電力は両方とも“0dBm”であり、電力検出部42の入力電力も両方とも“0dBm”となるため、歪成分がノイズレベルに埋もれて歪補償が不十分となったり、送信電力レベルがノイズレベルに埋もれて不正確な値となるということがない。
送信レベル調整部51は、第1キャリア、第2キャリア指定減衰量が制御範囲(0〜10dB)を超えているので、最大制御値を引いた値をそれぞれのゲイン調整部12-1、12-2へ設定する。つまり、それぞれの減衰量は10dB,5dBとする。
送信レベル調整部51は、ゲイン調整部12-1、12-2で制御できない減衰量10dBを可変減衰器22へ設定する。この結果、アンテナ出力電力は、図4の送信電力最大値“40dBm”から、図5の送信電力減衰値“23dBm”に希望通りに低減した。
ここで、復調器32に供給される値を最適値である“3dBm”とするように、送信レベル調整部51は、可変減衰器31の制御量を“20dB”に設定する。この結果、図5に示される送信電力低減時の復調器32に供給される値は、図4に示される送信電力最大時の復調器32に供給される値と同等の“3dBm”となる。
また、送信レベル調整部51は、A/D変換部34に供給される信号値が最適値になるように、可変減衰器33の制御量を“3dB”になるように設定する。
また、送信レベル調整部51は、電力検出部42の入力電力が最適値“0dBm”になるように、可変減衰器41の制御量を“23dB”に設定する。
この結果、図4と図5を較べるとき、アンテナ25の出力電力が“40dBm”から“23dBm”に減衰しているにもかかわらず、A/D変換部34の入力電力は両方とも“0dBm”であり、電力検出部42の入力電力も両方とも“0dBm”となるため、歪成分がノイズレベルに埋もれて歪補償が不十分となったり、送信電力レベルがノイズレベルに埋もれて不正確な値となるということがない。
なお、上述したように、本実施形態においては、アンテナ25からの送信電力を低減させた場合でも、デジタル帰還生成部30及び電力測定部40の中の可変減衰器31、33、41が調整されることで、減衰分を復帰させる構成としているため、電力算出部52においては、電力測定部40の出力から調整分を差し引いた値を検出信号として無線チャンネル制御部1に供給している。
また、DPD部17においては、CFR部16からの信号とデジタル帰還生成部30からの信号のレベルを監視して、両者の差が大きい場合にアラームとする処理を行う場合、デジタル帰還生成部30内の可変減衰器31,33の制御量が考慮されないとこのアラームの判断において誤判断をすることとなるので、送信レベル調整部51からDPD部17にも制御信号を供給することとしている。
(他の実施形態)
次に、図6及び図7を用いて他の実施形態を図面を用いて説明する。
次に、図6及び図7を用いて他の実施形態を図面を用いて説明する。
図6に示す送信機C2においては、図1に示す送信機Cのデジタル処理部10におけるゲイン調整部12−1’〜12−n’は、入力制限部11の後段ではなく、デジタルフィルタ13−1、13−2、…、13−nの後段に設けられている。
同様に、図7に示す送信機C3おいては、図1に示す送信機Cのデジタル処理部10におけるゲイン調整部12−1”〜12−n”は、入力制限部11の後段ではなく、変調器14−1、14−2、…、14−nの後段に設けられている。
これら図6及び図7の実施形態においても、上述した図1の実施形態と同様に、減衰された程度に帰還信号を調整(増幅)することで歪成分も後段のA/D変換部において変換可能となったため、歪成分を確実に除去しながら送信出力を制御することが可能となる。
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
C、C2、C3…送信機、1…無線チャンネル制御部、ベースバンド処理部、10…デジタル処理部、11…入力制限部、12…ゲイン調整部、13…デジタルフィルタ、14…変調器、15…マルチキャリア合成部、16…CFR部、17…DPD部、18…D/A変換部、20…無線部、21…変調部、22…減衰器、23…増幅器、24…カプラ、25…アンテナ、30…デジタル帰還生成部、31…減衰器、32…復調器、33…減衰器、34…A/D変換部、40…電力測定部、41…減衰器、42…電力検出部、51…送信レベル調整部、52…電力算出部。
Claims (1)
- 複数のベースバンド信号に基づく送信信号を制御信号に基づいて減衰する減衰部と、
前記減衰部で減衰された送信信号を増幅する増幅部と、
前記増幅部で増幅された送信信号の帰還信号を前記制御信号に基づいて調整する調整部と、
前記調整部で調整された帰還信号に基づいて送信電力を算出する算出部と、
前記送信信号の送信電力を制御するべく、前記制御信号を生成して前記減衰部及び前記調整部に供給する制御部と、
を具備することを特徴とする送信機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016510551A (ja) * | 2013-01-29 | 2016-04-07 | ゼットティーイー コーポレイション | 低遅延dpd前のパワー検出に基づくパワー調整方法及び装置 |
JP2016518093A (ja) * | 2013-05-15 | 2016-06-20 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 信号調整方法及び装置並びにセル |
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2008
- 2008-12-25 JP JP2008331068A patent/JP2010154321A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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