JP2010154048A - ハーモニックミキサ回路および特性劣化防止方法 - Google Patents

ハーモニックミキサ回路および特性劣化防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LO信号に大きなレベルの雑音が存在していても、その雑音の中間周波信号への影響を低減して、特性が劣化することを防止できるハーモニックミキサ回路を得る。
【解決手段】ハーモニックミキサ回路は、受信信号入力端子22に入力される受信信号と局部発振信号入力端子21に入力される局部発振信号とを混合して出力信号を得て、出力信号を出力端子23から出力するハーモニックミキサ回路であって、アンチパラレルダイオード4の局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出する検出回路32と、検出回路32が検出する信号成分を減少させる方向の制御信号をアンチパラレルダイオードに印加する制御回路33とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置において用いられるハーモニックミキサ回路および特性劣化防止方法に関する。
マイクロ波通信装置やミリ波通信装置におけるミキサ回路等おいて、局部発振信号(以下、LO信号という。)の周波数を低く抑えることができるハーモニックミキサ回路が用いられることが多い。
通信装置の受信部において使用されるミキサ回路における周波数関係は、以下の関係で表される。
[f_IF]=m×[f_RF]±n×[f_LO] ・・・(1)
[f_IF]:出力IF信号(中間周波信号)の周波数
[f_RF]:入力RF信号(無線周波信号)の周波数
[f_LO]:入力LO信号の周波数
m,n:整数
特に、ミキサ回路としてアンチパラレルダイオードを含むハーモニックミキサ回路を用いた場合には、アンチパラレルダイオードが有する特性が奇関数で表させるので、上記の(1)式のうちの「m+n」の次数が奇数になるものが主に出力されることになる。
通常、[f_RF]=2×[f_LO]+[f_IF]という周波数関係になるようにLO信号の周波数を決めることによって、RF信号からIF信号への変換を効率的に行っている(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1に記載されているハーモニックミキサ回路はIF信号からRF信号への変換を行う回路であるが、LO信号の周波数を決め方については、RF信号からIF信号への変換を行う場合と同様である。
特開2001−308647号公報(段落0004)
図4は、入力されたRF信号をIF信号に変換するハーモニックミキサ回路(以下、受信ハーモニックミキサ回路という。)の構成を示す構成図である。図4に示す構成では、アンチパラレルダイオード4の一端Aに、入力端子1に入力されLO周波数成分の信号のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF)7を通過したLO信号が印加される。また、アンチパラレルダイオード4の一端Aには、整合回路になるスタブ5が接続されている。アンチパラレルダイオード4の他端Bに、入力端子2に入力されRF周波数成分の信号のみを通過させるBPF8を通過したRF信号が印加される。また、アンチパラレルダイオード4の他端Bには、整合回路になるスタブ6が接続されている。
また、アンチパラレルダイオード4の一端Aには、IF周波数成分の信号およびDC成分を通過させる低域通過フィルタ(LPF)9が接続されている。そして、LPF9を通過した信号のうちDC成分はコンデンサ(キャパシタ)10によって除去され、コンデンサ10を通過した信号が、IF信号として出力端子3から出力される。また、LPF9とコンデンサ10との間に、DC成分のみを通過させるDCフィード素子としてのLPF14が接続されている。
上記のように、一般に、[f_RF]=2×[f_LO]+[f_IF]という周波数関係になるようにLO信号の周波数が決定される。しかし、その他にIF信号に変換されるような周波数成分が存在すると、その影響によってIF信号に所望の成分以外の成分が重なって生ずることになり、受信特性に様々な影響を与える。
無線通信において使用されるミキサ回路では、入力信号であるRF信号およびLO信号に不要波が含まれ、不要波がIF帯に変換されるような周波数成分であった場合には、ミキサ回路の特性を劣化させる。
特に、問題になる成分は「m+n」の低い次数の成分であり、そのうち代表的な成分として下記のような成分が考えられる。
(1)2×[f_LO]−[f_IF]](m+n=3)
この周波数成分の信号は、一般にイメージ信号と呼ばれている。RF信号やLO信号にイメージ信号の成分が存在する場合には、イメージ信号がIF信号に変換されてしまうために問題になる。しかし、イメージ信号は、フィルタや位相合成によるイメージリジェクション構成の回路によって抑圧されることが知られている。なお、RF信号を2×[f_LO]−[f_IF]にした場合には、2×[f_LO]+[f_IF]がイメージ信号になる。そのようなイメージ信号も、フィルタやイメージリジェクション構成の回路によって抑圧可能である。
(2)[f_IF](m+n=1)
RF信号やLO信号にこの周波数成分が含まれる可能性がある場合でも、通常、[f_IF]<<[f_LO]<[f_RF]という関係にあるため、RF信号やLO信号の信号ラインにIF信号を抑圧するようなフィルタを設けることによって、容易に抑圧可能である。すなわち、この成分の影響を抑圧することは比較的容易である。なお、「<<」は、値が大きく異なっていることを示す。
(3)[f_LO]±[f_IF](m+n=2)
入力端子1に入力される信号として、通常、LO信号のみの線スペクトラムになるような信号が生成されるので、入力端子1に入力されるLO信号に明確な信号成分としての不要波が存在する可能性は低い。しかし、LO信号自体には[f_LO]±[f_IF]の成分が存在していなくても、LO信号には、LO信号を増幅した増幅回路によるサーマルノイズレベル(熱雑音)の増加が増幅回路の増幅帯域に亘って現れる。LO信号はミキサ回路を動作させる信号であるという役割を担っているので、LO信号の振幅レベルとして、ミキサ動作に必要な信号レベル(一般には、+5〜+15[dBm]程度)が必要とされる。LO信号をそのレベルにまで増幅すると、その増幅器の増幅帯域ではサーマルノイズが増幅器の[NF(雑音指数)+GL(線形利得)]倍増幅されることになる。すると、そのサーマルノイズのレベルと、ミキサでの「m+n=2」になる次数での変換から生ずる([f_LO]±[f_IF])−[f_LO]=±[f_IF]での変換されたサーマルノイズのレベルとが、[f_RF]−2×[f_LO]=±IFで発生した所望のIF信号のレベルに比較して無視できないレベルになった場合には、ミキサ回路の特性(主にNF特性)を劣化させる。
図5は、LO信号に含まれるサーマルノイズの種々のレベルに対するハーモニックミキサ回路の偶数次数(例えば、「m+n=2」)の変換損失とNF特性の劣化との関係の一例を示す説明である。図5において、横軸は偶数次数の変換損失[dB]を示し、縦軸はNF特性の劣化量[dB]を示す。
[f_LO]±[f_IF]の周波数成分はLO信号に非常に近い周波数成分になるので([f_IF]<<[f_LO]より)、LO信号ラインにこの成分を抑圧するようなフィルタを設けることは困難である。特に、無線通信では、RF信号はLO信号に比べ非常に低いレベルの信号であるから、LO信号ラインに([f_LO]±[f_IF])を抑圧するような狭帯域のフィルタを設けることは難しい。
そこで、本発明は、LO信号に大きなレベルの雑音が存在していても、その雑音の中間周波信号への影響を低減して、特性が劣化することを防止できるハーモニックミキサ回路および特性劣化防止方法を提供することを目的とする。
本発明によるハーモニックミキサ回路は、アンチパラレルダイオードを有し、受信信号入力端子に入力される受信信号と局部発振信号入力端子に入力される局部発振信号とを混合して出力信号を得て、出力信号を出力端子から出力するハーモニックミキサ回路であって、アンチパラレルダイオードの局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出する検出回路と、検出回路が検出する信号成分を減少させる方向の制御信号をアンチパラレルダイオードに印加する制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明による特性劣化防止方法は、アンチパラレルダイオードを有し、受信信号と局部発振信号とを混合して出力信号を得るハーモニックミキサ回路の特性劣化を抑制する特性劣化防止方法であって、アンチパラレルダイオードの局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出し、検出した信号成分を減少させる方向の制御信号をアンチパラレルダイオードに印加することを特徴とする。
本発明によれば、LO信号に大きなレベルの雑音が存在していても、その雑音の中間周波信号への影響を低減して、特性が劣化することを防止することができる。
図1は、本発明の概念を示すブロック図である。図1に示すように、受信ハーモニックミキサ回路は、受信信号入力端子22に入力される受信信号と局部発振信号入力端子21に入力される局部発振信号とを混合して出力信号を得て、出力信号を出力端子23から出力するハーモニックミキサ回路であって、アンチパラレルダイオード4の局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出する検出回路32と、検出回路32が検出する信号成分を減少させる方向の制御信号をアンチパラレルダイオードに印加する制御回路33とを備えている。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図2は、本発明による受信ハーモニックミキサ回路の具体例を示す構成図である。図2に示す受信ハーモニックミキサ回路において、互いに逆極性になるように2つのダイオードD1,D2が接続されたアンチパラレルダイオード4の一端Aに、入力端子1に入力されLO周波数成分の信号のみを通過させるBPF7を通過したLO信号が印加される。また、アンチパラレルダイオード4の一端Aには、整合回路になるスタブ5が接続されている。アンチパラレルダイオード4の他端Bに、入力端子2に入力されRF周波数成分の信号のみを通過させるBPF8を通過したRF信号が印加される。また、アンチパラレルダイオード4の他端Bには、整合回路になるスタブ6が接続されている。
BPF7は、不要波成分であるIF信号、RF信号およびイメージ信号を抑圧するためのフィルタである。BPF8は、不要波成分であるIF信号、LO信号およびイメージ信号を抑圧するフィルタである。
また、アンチパラレルダイオード4の一端Aには、IF周波数成分の信号およびDC成分を通過させる低域通過フィルタ(LPF)9が接続されている。そして、LPF9を通過した信号のうちDC成分はコンデンサ(キャパシタ)10によって除去され、コンデンサ10を通過した信号が、IF信号として出力端子3から出力される。
また、LPF9とコンデンサ10との間に、DC成分のみを通過させるDCフィード素子としてのLPF14が接続されている。
さらに、アンチパラレルダイオード4の一端Aには、高域通過フィルタ(HPF)11が接続されている。HPF11は、2×LO周波数成分を通過させ、IF周波数成分およびLO周波数成分を抑圧するフィルタである。また、HPF11の出力側には、検波回路12が接続されている。検波回路12は、HPF11を通過してきた2×LO周波数成分の信号をDC信号(DET_V)に変換する。そして、検波回路12が出力するDC信号(DET_V)は、制御回路13に入力される。制御回路13は、入力されるDC信号(DET_V)のレベルが最小になるように、制御信号(CTRL_V)を[−Vf〜+Vf](Vfは、ダイオードD1,D2の順方向電圧)の範囲でLPF14に出力する回路である。
なお、図2に示す受信ハーモニックミキサ回路は、図4に示された受信ハーモニックミキサ回路に対して、HPF11、検波回路12および制御回路13が付加された回路に相当する。また、図4に示された受信ハーモニックミキサ回路では、この実施形態における制御信号(CTRL_V)の電位が常に0(GNDレベル)になっている回路に相当する。
アンチパラレルダイオード4が理想的な回路であった場合、すなわちダイオードD1,D2の特性が全く同じである場合には、受信ハーモニックミキサ回路の特性劣化は生じない。しかし、実際には、アンチパラレルダイオード4におけるダイオードD1,D2の特性には差異がある。すなわち、ダイオードD1,D2の特性はアンバランスである。特性のアンバランスに起因して、偶数次数の変換モードが存在することになる。
一例として、図3に示すように、ダイオードD1,D2のしきい値Vt1,Vt2が等しくない場合には、受信ハーモニックミキサ回路において偶数次の変換モードが現れる。
次に、受信ハーモニックミキサ回路に入力される信号について考察する。なお、以下の説明では、RF信号周波数成分を[f_LO]+[f_IF]とし、イメージ信号の周波数成分を[f_LO]−[f_IF]として説明を行う。しかし、RF信号とイメージ信号の周波数関係が逆の場合でも、RF信号周波数成分とイメージ信号の周波数成分とを置き換えれば、以下の説明は成り立つ。
入力端子2から、RF信号が入力される。RF信号から周波数がかけ離れた成分([f_LO]±[f_IF])や[f_IF]の成分は、RF信号ラインに設けられているBPF8で抑圧される。IF信号の周波数が比較的高い場合には、BPF8でイメージ信号も抑圧される。また、IF信号の周波数が低くBPF8での抑圧が不可能な場合には、例えば、イメージキャンセル構造をとることによって、イメージ信号の周波数成分の影響を低く抑えることができる。
また、入力端子1からLO信号が入力される。無線通信ではRF信号のレベルが非常に微弱であるのに対して、LO信号はミキサを動作させるために+5〜+15[dBm]程度のレベルが必要である。LO信号をそのレベルにまで増幅させると、LO信号の周波数の近辺においてサーマルノイズレベルの増加が生ずる。サーマルノイズのうち受信IF信号に変換される成分になりうるRF信号に含まれるイメージ信号帯(2×[f_LO]±[f_IF])の信号やIF信号帯の信号は、周波数がLO信号帯から十分離れているので、それらをBPF8で抑圧することが可能である。しかし、LO信号帯に近い周波数である([f_LO]±[f_IF])成分をBPF8で抑圧することは困難である。
そこで、ミキサ自体が([f_LO]±[f_IF])−[f_LO]=±[f_IF]すなわち「m+n=2」になるような変換モードを持たなくなるようにする工夫を行うことが求められる。
上述したように、そもそも「m+n=2」の変換モードは、アンチパラレルダイオード4を構成する2つのダイオードD1,D2の特性が全く同じであるような理想的なアンチパラレルダイオード4を用いたハーモニックミキサ回路では存在しない変換次数である。2つのダイオードD1,D2の特性ばらつきに起因して、アンチパラレルダイオード4の奇関数特性がずれた場合に偶数次の変換モードが発生する。
そこで、本実施形態では、アンチパラレルダイオード4にオフセット電圧(CTRL_V)を加え、アンチパラレルダイオード4の動作点を、2つのダイオードD1,D2の特性の差異を打ち消す位置に定めることによって、偶数次の変換モードをなくすようにする。
動作点を決めるオフセット電圧(CTRL_V)の値を決定する場合に、本実施形態では、同じ「m+n=2」の偶数モードで変換されている(2×[f_LO])の値を検波し、(2×[f_LO])の値を最小にするようにフィードバック制御を行う。
サーマルノイズの影響を抑制するために所定の周波数帯の信号を検波する方法を採用する場合に、入力端子2に入力される入力信号(RF信号)の振幅は微弱であるから、RF信号を変換した信号を検波することは難しい。また、特性劣化の原因である入力端子1からのLO信号に含まれる[f_LO]±[f_IF]の成分のサーマルノイズの信号レベルは、入力端子2に入力されるRF信号のレベルと同程度である。従って、サーマルノイズを起因として偶数モードでIF周波数帯に変換された信号を検波することも難しい。なお、RF信号からIF信号に変換されたレベルと同程度であるから影響が生ずるのであって、それ以上の信号レベルであればIF信号の検出自体ができなくなることになる。
ところが、受信ハーモニックミキサ回路を動作させるためにLO信号の振幅は大きなレベルになっている。従って、LO信号の偶数次数の2×[f_LO]成分の振幅も容易に検出可能なレベルになる。また、通常、[f_IF]<<[f_LO]であるから、2×[f_LO]はLPF9によって抑圧されIF信号を出力する出力端子3には現れない。
そこで、本実施形態では、HPF11によって、LPF9の前段から、「m+n=2」の変換モードで変換され、かつ、信号レベルが高い2×[f_LO]の成分のみを取り出す。そして、検波回路12は、HPF11を通過した信号レベルを検波する。すなわち、「m+n=2」の変換モードの変換量に相当するレベルを検出する。検波回路12は、2×LO周波数成分の信号をDC信号(DET_V)に変換する。そして、制御回路13は、偶数次の変換モードの変換量が最小(変換損失が最大)になるように、具体的には、DC信号(DET_V)の大きさが最小になるように、オフセット電圧(CTRL_V)を決定する。
制御回路13は、オフセット電圧(CTRL_V)をLPF14に出力する。オフセット電圧(CTRL_V)はLPF14を通過し、コンデンサ10によって阻止されて出力端子3側には現れないが、LPF9を通過して、アンチパラレルダイオード4の一端Aに加えられる。
上述したように、オフセット電圧(CTRL_V)は、2×[f_LO]の周波数成分のレベルを最小にするような電圧である。換言すれば、アンチパラレルダイオード4が、オフセット電圧(CTRL_V)によって決められる動作点が定められることによって、2×[f_LO]の周波数成分のレベルが最小になる。
HPF11を通過する(2×[f_LO])の周波数成分は、「m+n=2」の偶数モードで変換されている。すると、その変換と等価な次数の変換である([f_LO]±[f_IF])−[f_LO]=±[f_IF]による『LO信号近辺([f_LO]±[f_IF])のノイズのIF周波数帯への変換』も最小になる。すなわち、受信ハーモニックミキサ回路に入力される「LO信号に含まれるノイズ成分([fLO]±[f_IF])」による、受信ハーモニックミキサ回路のNF特性の劣化を抑えることができる。
本発明による受信ハーモニックミキサ回路は、「LO信号に含まれるノイズ成分([fLO]±[f_IF])」がアンチパラレルダイオード4の特性のばらつきに起因して生じる「m+n=2」の変換モードによってIF周波数帯に変換されていることに着目し、実質的にアンチパラレルダイオード4の特性のばらつきがなくなるように、すなわち、「m+n=2」の変換モードを持たなくなるように、オフセット電圧をアンチパラレルダイオード4かける。その結果、LO信号に([fLO]±[f_IF])帯域における大きなサーマルノイズが存在していても、IF信号への影響を低く抑え、受信ハーモニックミキサ回路のNF特性の劣化を抑えることができる。
なお、特許文献1に記載されたハーモニックミキサ回路でも、不要な変換モードを抑圧するために、アンチパラレルダイオードの動作点を変えている。しかし、特許文献1に記載されたハーモニックミキサ回路は、送信ハーモニックミキサ回路であるから、発生した不要波自体を直接観測できるが、本実施形態のような受信ハーモニックミキサ回路では、不要波になる信号のレベルを直接観測することは困難である。そこで、本実施形態のように、不要波になる信号に関する変換モードと同じ変換モード(「m+n=2」)であり、かつ、信号レベルが高い2×[f_LO]の成分を検出して、そのレベルにもとづく制御を行うことによって、不要波のIF信号への影響を低減できるようになる。
また、本実施形態は、図4に例示されたような一般的な受信ハーモニックミキサ回路に対して比較的簡易な回路をIF信号ラインに追加するだけでよいので、すなわち、複雑な回路(例えば、LO信号ラインに挿入される([f_LO]±[f_IF])の成分を抑圧するような狭帯域のフィルタ)を設ける必要はなく、受信ハーモニックミキサ回路のコストを大きく上昇させたりすることもない。
本発明を、マイクロ波帯やミリ波帯等の無線通信における受信回路に好適に適用することができる。
本発明の概念を示すブロック図である。 本発明による受信ハーモニックミキサ回路の具体例を示す構成図である。 アンチパラレルダイオードのDC特性のばらつきを説明するための説明図である。 一般的な受信ハーモニックミキサ回路の構成を示す構成図である。 ハーモニックミキサ回路の偶数次数の変換損失とNF特性の劣化との関係の一例を示す説明である。
符号の説明
1 入力端子
2 入力端子
3 出力端子
4 アンチパラレルダイオード
5,6 スタブ
7 帯域通過フィルタ(BPF)
8 帯域通過フィルタ(BPF)
9 低域通過フィルタ(LPF)
10 コンデンサ(キャパシタ)
11 高域通過フィルタ(HPF)
12 検波回路
13 制御回路
14 低域通過フィルタ(LPF)
21 局部発振信号入力端子
22 受信信号入力端子
23 出力端子
32 検出回路
33 制御回路

Claims (6)

  1. アンチパラレルダイオードを有し、受信信号入力端子に入力される受信信号と局部発振信号入力端子に入力される局部発振信号とを混合して出力信号を得て、出力信号を出力端子から出力するハーモニックミキサ回路であって、
    前記アンチパラレルダイオードの局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出する検出回路と、
    前記検出回路が検出する信号成分を減少させる方向の制御信号を前記アンチパラレルダイオードに印加する制御回路とを備えた
    ことを特徴とするハーモニックミキサ回路。
  2. 検出回路は、局部発振信号の周波数の2倍の信号成分を検出する
    請求項1記載のハーモニックミキサ回路。
  3. 検出回路は、局部発振信号の周波数の2倍の信号成分を通過させる高域通過フィルタと、高域通過フィルタを通過した信号を検波してその信号のレベルを示す電圧値を出力する検波回路とを含み、
    制御回路は、前記検波回路が出力する電圧値を最小にする値の制御電圧を制御信号としてアンチパラレルダイオードに印加する
    請求項2記載のハーモニックミキサ回路。
  4. 受信信号として無線周波数信号を扱う
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のハーモニックミキサ回路。
  5. アンチパラレルダイオードを有し、受信信号と局部発振信号とを混合して出力信号を得るハーモニックミキサ回路の特性劣化を抑制する特性劣化防止方法であって、
    前記アンチパラレルダイオードの局部発振信号が印加される側の信号から、偶数次の変換モードによる信号成分を検出し、
    検出した信号成分を減少させる方向の制御信号を前記アンチパラレルダイオードに印加する
    ことを特徴とする特性劣化防止方法。
  6. 偶数次の変換モードによる信号成分として、局部発振信号の周波数の2倍の信号成分を検出する
    請求項5記載の特性劣化防止方法。
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