JP2010148075A - 配信装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データの送信に際して効率的に通信資源を利用し、通信サービスの品質を向上させる。
【解決手段】送信側の通信端末は、送信画像を部分画像に分割して、部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、画像に含まれる全画素データに対して、画素データを供給する画素の位置を順次変更しながら実行する。受信側の通信端末は、供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データに基づいて画像を表示する。また、送信側の通信端末は、画像データAに基づく供給処理(例えば、第2の供給処理)を実行しているときに、画像データBを送信することが指示されると、実行中の供給処理に後続する画像データAに基づく第3、第4の供給処理を行わずに、画像データBに基づく供給処理を開始する。
【選択図】図11

Description

本発明は、配信装置及び通信システムに関する。
インターネット等のネットワークを介した通信にあっては、通信経路の通信帯域に限りがあるから、それを効率的に利用して、通信サービスの品質を向上させることが求められている。例えば、データの伝送速度を低減しつつ高精細な画像を表示するための技術として、特許文献1には、送信側の装置が画像フレームを構成する画素を予め決められた規則に従って間引いて順次伝送し、受信側の装置が先行する画像フレームを構成する階調データの一部を記憶しておき、間引かれたことによって欠落している階調データを補完することが開示されている。
特開平8−179740号公報
特許文献1に記載されている技術では、例えば、送信側の装置で短期間の間にページ送りが次々と行われて送信対象の画像データが切り換えられると、画像データの送信処理を行っている最中に、それに後続する画像データの送信を要求されることがある。この場合、送信側の装置は、送信処理中の画像データの送信を完了してから、次の画像データの送信処理を開始する。これでは、送信側の装置にとって不要な画像データをも送信することになってしまい、通信資源の無駄になり、受信側の装置においては画像の表示に遅延が生じてしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像データの送信に際して通信帯域を効率的に利用し、通信サービスの品質を向上させる仕組みを提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の配信装置は、複数の画素データからなる画像データが表す画像を、2以上の一定個数の画素をそれぞれ含む部分画像に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された各々の前記部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、前記画像に含まれる全画素データに対して、前記特定の位置を順次変更しながら実行する供給制御手段と、前記供給処理が実行されるたびに前記供給制御手段から供給される画素データを送信する送信手段とを備え、前記供給制御手段は、第1の画像データに基づく前記供給処理を実行しているときに、第2の画像データを前記送信手段に供給することが指示されると、実行中の当該供給処理に後続する前記第1の画像データに基づく前記供給処理を行わずに、前記第2の画像データに基づく前記供給処理を開始することを特徴とする。
本発明の好ましい態様において、前記送信手段は、前記供給制御手段から供給される画素データ、及びそれ以外のデータである非画素データを送信し、前記供給制御手段は、前記送信手段により非画素データが送信されている場合には、前記供給処理を行って前記画素データを供給し、非画素データが送信されていない場合には、前記供給処理を行わずに前記画像データを供給することを特徴とする。
また、本発明の通信システムは、配信装置と、前記配信装置とネットワークを介して接続された通信端末とを備え、前記配信装置は、複数の画素データからなる画像データが表す画像を、2以上の一定個数の画素をそれぞれ含む部分画像に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された各々の前記部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、前記画像に含まれる全画素データに対して、前記特定の位置を順次変更しながら実行する供給制御手段と、前記供給処理が実行されるたびに前記供給制御手段から供給される画素データを送信する送信手段とを備え、前記供給制御手段は、第1の画像データに基づく前記供給処理を実行しているときに、第2の画像データを前記送信手段に供給することが指示されると、実行中の当該供給処理に後続する前記第1の画像データに基づく前記供給処理を行わずに、前記第2の画像データに基づく前記供給処理を開始し、前記通信端末は、前記送信手段によって送信された画素データを受信する受信手段と、前記受信手段が前記供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データを、当該画素データが含まれる前記部分画像において少なくとも前記特定の位置に配置した画像データに基づいて、表示手段に画像を表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像データの送信に際して通信帯域を効率的に利用し、通信サービスの品質を向上させることができる。
[実施形態]
本発明の実施形態に係る通信システムの一態様である会議システム1は、図1に示すように、通信端末10と、複数の通信端末20−1,20−2,20−3,20−4(以下、それぞれを区別しないときには「通信端末20」と称する)とを備える。
通信端末10は、本発明の配信装置の一例であり、ネットワーク100を介して通信端末20−1,20−2と通信可能に接続されている。ネットワーク100は、ここではインターネット回線である。通信端末20−2は、ネットワーク100を介して通信端末20−4にデータを送信する一方で、LAN(Local Area Network)を介して通信端末20−3にデータを送信する。これら通信端末10、通信端末20−1,20−2,20−3,20−4は、それぞれ異なる拠点に設置されており、通信端末10,20間において映像データ及び音声データが相互に送受信されて、遠隔地にいるものどうしで会議が行われる。通信端末10,20は同等の構成を有しているが、説明の便宜上、これらを区別して符号を付している。
次に、通信端末10,20の構成について説明する。
図2は、通信端末10の構成の一例を示すブロック図である。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、通信端末10の各部を制御する。記憶部12は、制御部11によって実行されるコンピュータプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための記憶手段であり、例えばハードディスク装置である。表示部13は、液晶ディスプレイなどの表示モニタを有する表示手段であって、制御部11による制御の下で各種の画像を表示する。操作部14は、例えばマウスやキーボードであり、通信端末10の利用者による操作に応じた信号を出力する。マイクロホン15は、収音し、収音した音声を表す音声信号(アナログ信号)を出力する。音声処理部16は、マイクロホン15が出力する音声信号(アナログ信号)をA/D変換によりデジタルデータに変換する。また、音声処理部16は、供給されるデジタルデータをD/A変換によりアナログ信号に変換してスピーカ17に供給する。スピーカ17は、音声処理部16から出力されるアナログ信号に応じた強度で放音する。通信部18は、通信端末20との間でネットワーク100を介して通信を行うための通信手段である。撮影部19は、撮像素子を有するデジタルビデオカメラなどの撮影手段であって、撮影した映像を表す映像データを生成して出力する。撮影部19の撮像素子は、例えば横1152画素、縦864画素(1152×864画素)の画素数(XGA+)による撮影が可能である。
次に、通信端末10の機能について説明する。
図3は、通信端末10の機能的構成の一例を示す図である。映像送信部114及び映像受信部121は通信部18により実現される。図3に示す映像送信部114、映像受信部121、撮影部19及び表示部13を除く各機能は、制御部11により実現される。なお、ここで、映像データの送受信に係る説明をするが、音声データについても映像データに同期して送受信がなされる。
撮影部19は、会議の資料等を撮影すると、その撮影内容を示す映像データを供給部112および合成部123に出力する。供給部112は、撮影部19からの映像データに各種制御を実行して、映像データ(画像データ)をエンコード部113に出力する。供給部112が実現する機能について詳しくは後述する。エンコード部113は、供給部112からの映像データを符号化して、映像送信部114に出力する。映像送信部114は、エンコード部113により符号化された映像データにパケット処理を行い、宛先となる通信端末20を示す端末情報をパケットデータのヘッダ部分に付加して、その映像データを通信端末20に送信する。
映像受信部121は、通信端末20を生成元とするパケットデータから映像データを取り出してこれを受信し、受信した映像データをデコード部122に供給する。なお、映像受信部121が受信する各通信端末20からの映像データの各々と、その生成元である通信端末20との対応関係については、各映像データに付加された端末情報から特定可能である。デコード部122は、映像受信部121から供給された各映像データを復号して、合成部123に出力する。合成部123は、本発明の表示制御手段の一例であり、VRAM(Video RAM)等を有し、デコード部122からの映像データ、及び撮影部19からの各映像データをそこに記憶する。そして、合成部123は、各映像データを合成した映像データに基づいて表示部13に画像を表示する。具体的には、合成部123は、予め決められたレイアウトに従って表示部13の表示領域を区分し、それぞれの表示領域に自通信端末10及び各通信端末20からの映像データに応じた画像を配置するように映像データを合成(生成)して、表示部13に出力する。表示部13は、合成部123から映像データが供給されると、その映像データに応じて表示領域に画像を表示する。
通信端末20は、上述した通信端末10と同等の構成を有しており、その構成の説明を省略する。通信端末20は、通信端末10や自端末以外の通信端末20から送られてきた映像データを受信すると、受信した映像データと、自端末の撮影部から得られる映像データとに基づいて、自端末の表示部に画像を表示する。
次に、供給部112が実現する機能ついて、図3を参照しつつ説明する。
キャプチャ画像生成部1121は、撮影部19から供給される映像データが表す動画像を決められたフレームレート(例えば、5fps(flames per second))でキャプチャして、フレーム単位の画像を表すキャプチャ画像データを生成する。このようにして、キャプチャ画像生成部1121は、時間軸上で連続するキャプチャ画像データを順次生成する。キャプチャ画像生成部1121は、生成したキャプチャ画像データを差分領域検出部1122に出力する。
図4は、キャプチャ画像データが表す画像の一例として、キャプチャ画像IMGを表した図である。キャプチャ画像データは複数の画素データからなり、画素データは各画素の階調値を表す。図4に示すように、キャプチャ画像IMGにおいて、画素が並べて配置されている一方向を「x方向」とし、それと直交する方向に画素が並べられる方向を「y方向」とする。キャプチャ画像にあっては、左上隅点を原点O(x,y)=(0,0)として、各画素に対してxy直交座標系に従った座標値が割り当てられており、通信端末10,20は、各画素に割り当てられた座標値により、画素の位置を特定する。つまり、キャプチャ画像の画像領域は、X方向に1152画素、Y方向に864画素という複数の画素からなる。
差分領域検出部1122は、キャプチャ画像生成部1121からのキャプチャ画像データが表す画像と、その1フレーム前に生成されたキャプチャ画像データが表す画像とを比較して、その1フレーム前の画像データに対して差分が生じた画像領域を特定する。図5に示すように、差分領域検出部1122は、キャプチャ画像IMGの画像領域全体を、例えば格子状に9×6の画像領域に分割する。ここでは、図5に破線で図示した位置で複数の画像領域に分けられ、破線の位置がそれぞれ隣り合う画像領域の境界となる。差分領域検出部1122は、区分した各画像領域単位で差分の有無を検出し、差分が生じた画像領域を検出すると、その画像領域を表す画像データを分割部1123に出力する。ここでは、各画像領域に1画素でも階調値の差分が生じていれば、差分が生じた画像領域として検出される。差分領域検出部1122は、図5に示す画像領域S1に差分が生じていることを検出すると、この画像領域S1を切り出した画像を送信用の画像(以下、「送信画像」という。)Tとして、画像データを生成する。差分領域検出部1122は、送信画像Tを表す画像データを、キャプチャ画像IMGにおける差分領域の位置を特定するための位置情報とともに分割部1123に出力する。
分割部1123は、差分領域検出部1122からの画像データが表す送信画像を、2以上の一定個数(ここでは4個)の画素をそれぞれ含む部分画像に分割する。そして、分割部1123は、部分画像に分割した画像データを、差分領域検出部1122からの位置情報とともに供給制御部1124に出力する。
図6は、分割部1123による分割の態様を説明する図である。なお、説明を簡単にするために、以下では、送信画像Tの画素数を実際よりも少なくして説明する。
同図に示すように、分割部1123は、各部分画像が2×2画素の計4つの画素からなる画素群となるように、送信画像Tの画像領域を格子状の部分画像に分割する。なお、図6に示すようにして、各部分画像を「部分画像A」、「部分画像B」、「部分画像C」・・・、「部分画像P」という具合にアルファベットを用いて区別するとともに、各部分画像に含まれる画素を「画素A−1」、「画素B−2」、・・・という具合に、画素が含まれる部分画像に付されたアルファベットと数字とによって区別する。例えば、送信画像Tの左上部に位置する部分画像Aには、左上部に位置する「画素A−1」、右上部に位置する「画素A−2」、左下部に位置する「画素A−3」、及び右下部に位置する「画素A−4」という4つの画素が含まれている。
供給制御部1124は、FIFO(First-Input First-Output)形式データバッファとして、バッファA及びバッファBを有する。供給制御部1124は、送信画像Tに含まれる部分画像の各々において特定の位置にある画素を表す画素データをバッファA又はBに供給する供給処理を、部分画像に含まれる全画素データに対して、特定の位置を順次変更しながら実行する。なお、各回の供給処理において、各々の部分画像について対象となる画素の位置はそれぞれ予め決まっている。このとき、供給制御部1124は、画素データを書き込むバッファと、画像データを読み出してエンコード部113に供給するバッファとを供給処理単位で切り換える。
ここで、「供給処理」の内容について、図7〜10を参照して具体的に説明する。図7〜10の各図においては、(a)は送信画像Tを構成する各画素を説明する図であり、(b)は受信画像Rを構成する各画素を説明する図である。受信画像Rは、通信端末20が送信画像Tを表す画像データを構成する画素データを受信し、その画素データに基づいて表示する画像のことである。なお、以下の説明では、通信端末10によって送信された画像データを通信端末20が受信する態様について説明するが、通信端末20によって送信された画像データを、通信端末10や他の通信端末20が受信する場合も同様の処理が行われる。
(第1の供給処理)
供給制御部1124は、まず第1の供給処理を実行し、図7(a)に示すように、部分画像A〜Pからハッチングで図示した画素A−1,B−1,・・・,P−1を特定し、これらの画素を表す画素データをバッファAに供給する。これらの画素データを供給し終えると、供給制御部1124は、第1の供給処理によりバッファAに格納された画素データを順次読み出し、これをエンコード部113に供給する。そして、映像データ(つまり、画素データ)が、上記位置情報とともに、映像送信部114を経て通信端末20に送信される。通信端末20は、供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データに基づいて表示部に画像を表示する。
通信端末20は、第1の供給処理により供給された画素データを受信すると、図7(b)に示すように、画素A−1,B−1,・・・,P−1を表す画素データを、それらの各画素データが含まれる部分画像に対応する位置を特定して配置する。このとき、通信端末20は、画素データとともに受信した位置情報により特定される差分領域に対応する位置に、各画素データを配置する。図7(a)、(b)に示すように、部分画像Aと部分画像A’、部分画像Bと部分画像B’、・・・、部分画像Pと部分画像P’とが対応し、それらの画素群を構成する画素が配置される座標値は一致している。通信端末20は、画素群Aに含まれる画素を用いて画素群A’を構成し、画素群Bに含まれる画素を用いて画素群B’を構成し、・・・画素群Pに含まれる画素を用いて画素群P’を構成する。具体的には、通信端末20は、画素A−1を4つ用いて部分画像A’を構成し、画素B−1を4つ用いて部分画像B’を構成し、・・・、画素P−1を4つ用いて部分画像P’を構成して、受信画像Rを表す画像データを生成する。このようにして、通信端末20が第1の供給処理により供給された画素データを受信すると、受信した画素データを用いて、未だ画素データを受信していない座標値に配置される画素を補間し、受信画像Rを表す画像データを生成する。
(第2の供給処理)
供給制御部1124は、上述した第1の供給処理により格納された画素データを読み出してエンコード部113に供給すると同時に、第1の供給処理に後続する供給処理として、第2の供給処理を実行する。この第2の供給処理では、図8(a)に示すように、供給制御部1124は、部分画像A〜Pからハッチングで図示した画素A−2,B−2,・・・,P−2を特定し、これらの画素を表す画素データをバッファBに供給する。第2の供給処理により供給された画素データも通信端末20に送信される。
図8(b)に示すように、通信端末20は、第1の供給処理の場合と同様にして、受信した画素A−2,B−2,・・・,P−2を表す画素データを、それらの各画素データが含まれる部分画像に対応する位置を特定して配置する。具体的には、通信端末20は、画素A−1と画素A−2をそれぞれ2つずつ用いて、画素A−1、画素A−2を表す同じ画素データどうしがそれぞれ対角の関係となるような配置位置を特定する。つまり、画素A―1が画素群A’の左上部及び右下部に配置され、画素A−2が画素群A’の右上部及び左下部に配置される。通信端末20は、部分画像B’〜P’についても、第1の供給処理により供給された2つの画素、及び第2の供給処理により供給された2つの画素がそれぞれ対角の関係となるように各画素を配置し、受信画像Rを表す画像データを生成する。これにより、第2の供給処理後の画素データを受信した通信端末20は、第1の供給処理後の画素データに基づいて受信画像Rを表示したときよりも、より送信画像Tに近い内容の画像を表示することができる。
(第3の供給処理)
供給制御部1124は、第1の供給処理により供給された画素データがバッファAからすべて読み出されて送信されると、第2の供給処理に後続する第3の供給処理を実行する。この第3の供給処理では、図9(a)に示すように、供給制御部1124は、部分画像A〜Pからハッチングで図示した画素A−3,B−3,・・・,P−3を特定し、これらの画素を表す画素データをバッファAに供給する。
図9(b)に示すように、第3の供給処理後の画素データを受信した通信端末20は、受信済みの画素データと、第3の供給処理後の画素データとに基づいて受信画像Rを表す画像データを生成する。具体的には、通信端末20は、画素群A’において右下部の画素の位置を特定し、その画素を画素A−2から画素A−3に置き換えて配置する。通信端末20は、部分画像B’〜P’についても、各画素群の右下部の画素の位置を特定し、その画素を第3の供給処理により供給された画素に置き換えて配置し、受信画像Rを表す画像データを生成する。これにより、通信端末20は、第2の供給処理後の画素データに基づいて受信画像Rを表示したときよりも、より送信画像Tに近い内容の画像を表示することができる。
(第4の供給処理)
供給制御部1124は、第2の供給処理により供給された画素データがバッファBからすべて読み出されて送信されると、第3の供給処理に後続する第4の供給処理を実行する。この第4の供給処理では、図10(a)に示すように、供給制御部1124は、部分画像A〜Pからハッチングで図示した画素A−4,B−4,・・・,P−4を特定し、これらの画素を表す画素データをバッファBに供給する。
図10(b)に示すように、第4の供給処理後の画素データを受信した通信端末20は、すでに受信した画素A−1、A−2、A−3、A−4を用いて、送信画像Tの画素群Aと同じになるように各画素の配置位置を特定して、画素群A’を構成する。通信端末20は、部分画像B’〜P’についても、送信画像Tと同じ位置になるように各画素の配置位置を特定して配置し、受信画像Rを表す画像データを生成する。
これにより受信画像Rの内容が送信画像Tの内容と同じになり、通信端末10が通信端末20に送信画像Tを表す画像データの送信が完了する。
以上説明したように、供給制御部1124は、供給処理を順次実行して、送信画像を表す画像データを送信する。一方、通信端末20は、供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データに基づいて画像を表示する。これにより、通信端末20が各段階の供給処理に応じた画素データを受信するたびに、受信画像Rの内容が次第に鮮明になって、やがて送信画像Tの内容と同じになる。
ところで、撮影部19の撮影内容が急に変更された場合(例えば、撮影画面がスクロールした場合)等には、差分領域検出部1122により検出される差分領域が、例えばキャプチャ画像全体のように広範囲に及ぶことがある。この場合、通信端末10が送信する単位時間当たりの画素データのデータ量が大きくなるから、ネットワーク100に生じるトラフィックの状況によっては、通信端末20が受信画像を表示するまでに時間を要することがある。このような原因により、会議システム1においてリアルタイム性が確保されず、異なる拠点にいる会議参加者が会議の進行において違和感を持つことがある。そこで、通信端末10は、供給処理を実行するに際して、以下に説明する制御を行う。
図11は、供給制御部1124が実行する供給処理の時系列的な遷移の様子を示すタイムチャートである。
図11に示すように、供給制御部1124が、或る画像データAに基づいて第2の供給処理を行っているときに、それに後続するフレームの画像データBが供給されたとする。供給制御部1124は、この次フレームの画像データが供給されたことを、画像データBをエンコード部113及び映像送信部114に供給することの指示として受け付ける。次フレームの画像データが供給されるのは、例えば、会議参加者により資料のページ送りを指示する操作がユーザにより行われたときである。画像データの供給の指示を受け付けると、供給制御部1124は、実行中の画像データAに基づく第2の供給処理を完了すると、それに後続する第3、第4の供給処理の実行を行わずに(中止して)、画像データAに基づく供給処理を完了する。そして、供給制御部1124は、バッファに既に格納された画像データAの画素データを破棄する。そして、供給制御部1124は、画像データBを構成する画素データを順次バッファに格納して、上述したような供給処理を開始する。
図11に、画像データAに基づく第3、第4の供給処理が行われた場合の画像データBの供給処理の開始時刻を示す。同図に示すように、画像データAに基づく供給処理を中止したことにより、画像データBの供給処理の開始時刻が早まっている。このように、通信端末10は、送信対象とする画像データが変化した場合には、実行中の供給処理に後続するこの画像データに基づく供給処理を行わないようにして、受信画像の表示に係る遅延が抑制されるようにする。また、画像データAについても、第2の供給処理までの画素データは通信端末20に供給されるから、通信端末20に表示される映像が途切れてしまうこともない。
以上説明した会議システム1によれば、通信端末10,20は、送信画像を部分画像に分割して、部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、画像に含まれる全画素データに対して、画素データを供給する画素の位置を順次変更しながら実行する。また、通信端末10は、各供給処理を実行するたびに画素データを通信端末20に送信するから、単位時間当たりの画素データの送信量を少なくすることができる。一方、受信側の通信端末20にあっては、供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データに基づいて画像を表示するから、迅速に受信画像を表示することができる。資料等の画像の場合、そのページ送りはゆっくりと行われることが多いが、ページ送りが行われている最中にも、各ページに対応する画像データに基づいて少なくとも一部の供給処理は行われるので、その内容が通信端末20において表示される。また、通信端末10は、ページ送りが完了すれば、ページ送り中の画像データに基づく供給処理を中止して、その完了時点の画像データに基づいて供給処理を開始するから、ページ送り完了後のページの表示の迅速性も確保される。また、通信端末10は、画像データAに基づく供給処理を実行しているときに、画像データBを送信することが指示されると、実行中の供給処理に後続する画像データAに基づく供給処理を行わずに、画像データBに基づく供給処理を開始する。これにより、通信端末20にあっては、受信画像Rの表示に係る遅延が抑制され、会議システム1におけるリアルタイム性が確保されることになる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[変形例1]
上述した実施形態では、本発明の通信システムを会議システムに適用していたが、例えば、通信ネットワークを介して講義や講演を行う場合等においても本発明を適用することができる。本発明は、静止画像或いは動画像を表す映像データを配信するシステムに適用することができる。
[変形例2]
また、画素データの通信経路の通信帯域に応じて、供給処理の態様を異ならせてもよい。
図12は、変形例2に係る通信端末10aの機能を示した図である。通信端末10aの構成は、実施形態の通信端末10とほぼ同じであるが、帯域測定部115を有している点で異なる。帯域測定部115は、映像送信部114によって画素データが送信される通信端末20への通信経路であるネットワーク100の通信帯域を測定し、測定した通信帯域を示す帯域データを生成して、これを供給部112に出力する。このとき、帯域データによって特定される通信帯域が閾値を超えていれば、分割部1123は、差分領域を検出した画像領域を部分画像に分割せず、供給制御部1124は、上記供給処理を行わずに、送信画像を表す画像データをエンコード部113に供給する。通信帯域が閾値を超えているということは、ここでは十分な通信帯域が確保されていることを意味する。よって、上記供給処理が行われなくても、通信端末20側で受信画像の表示の遅延は生じにくい。一方、帯域データによって特定される通信帯域が閾値以下であれば、通信端末10は、実施形態で説明した供給処理を行って、画素データを送信する。
この構成により、遅延が生じ得る状況下のみに供給処理を行うから、通信端末10の供給処理に係る負荷が軽減される。
また、分割部1123は、帯域測定部115による通信帯域の測定結果に応じて、通信帯域が大きいほど部分画像に含まれる画素数が少なくなるよう分割してもよい。この構成によれば、通信帯域が大きい場合には、一度の供給処理により送信される画素データのデータ量が多くなり、通信帯域が小さい場合には、一度の供給処理により送信される画素データのデータ量が少なくなる。これにより、ネットワーク100のさらに効率的な利用が可能となる。
図13に示すように、差分領域検出部1122と分割部1123との間に解像度変換部1125を設けるようにしてもよい。
解像度変換部1125は、帯域測定部115により測定された通信帯域が閾値以下の場合には、キャプチャ画像データが表す画像領域の解像度を減じる。分割部1123は、解像度変換部1125により解像度が減じられた画像領域を、部分画像に分割する。これにより、ネットワーク100にトラフィックが増大した場合であっても、送信画像を表す画像データそのもののデータ量が小さくなるから、受信画像Rの表示に係る遅延が抑制される。
[変形例3]
また、変形例2の構成を以下のように変形してもよい。
例えば、通信端末20−2は通信端末20−3とはLANを介して接続されており、その通信帯域は十分に確保されている場合が多いが、通信端末20−4とはインターネット回線であるネットワーク100を介して接続されているから、それよりも通信帯域は小さいといえる。よって、通信端末10aは、通信回線の種別によって特定される通信帯域に基づいて、変形例2で述べた通信帯域に応じた制御を行ってもよい。
[変形例4]
変形例2の構成において、通信端末10aは、映像の表示にかかる遅延の程度や、パケットロスの発生の程度を測定することで、通信経路の通信帯域を特定してもよい。遅延の程度を測定する場合、通信端末10aは、例えば往復遅延時間を測定すればよい。往復遅延時間が長いほど、ネットワーク100に生じるトラフィックが大きいことを意味するので、これを通信帯域が小さい場合に対応させて上記制御を行う。パケットロスの発生の程度を測定する場合、通信端末10aは、パケットロス発生率(受信されなかったパケット数/送信したパケット数)を測定すればよい。パケットロス発生率が高い場合には、ネットワーク100のトラフィックにより破棄されたパケットデータが多いことを意味するから、これを通信帯域の小さい場合に対応させて上記制御を行うとよい。また、通信端末10aは、これらを併用してもよい。なお、往復遅延時間やパケットロス発生率の測定については、公知の手法を用いることができる。
[変形例5]
上述した実施形態において、通信端末10の通信部18は、画素データの他に、画素データ以外のデータとして音声データ等のデータ(以下、「非画素データ」と総称する。)を送信する。そこで、供給制御部1124は、通信部18により非画素データが送信されている場合には、実施形態で述べた供給処理を行って画素データを供給し、非画素データが送信されていない場合には、この供給処理を行わずに画像データを供給する。非画素データが送信されないときは、通信帯域は大きいと推測できるので、通信端末10は供給処理を行わずに画像データを送信しても、受信画像の表示に係る遅延は生じにくい。一方、非画素データが送信されているときは、通信帯域が小さいと推測できるので、受信画像の表示に係る遅延は生じやすいから、通信端末10は上記供給処理を行う。
[変形例6]
通信端末10は、いわゆるルーティング機能を備えたルータであってもよい。この場合、通信端末10は外部のコンピュータ装置等から映像データが入力される入力端子と、映像送信部114からの映像を出力する出力端子とを備え、通信端末10は、入力端子に入力された映像データを取得すると、上記供給処理を施した画素データをルーティングして送信する。
[変形例7]
上述した実施形態では、単位時間当たりの映像データの送信量を減らすため差分検出方式を採用していたが、これを採用せず、フレーム単位の画像データすべてを送信する構成であってもよい。また、各部分画像に含まれる数は、上述した実施形態では4つであったが、いくつであってもよい。
上述した実施形態では、供給制御部1124は、実行中の供給処理の対象となる画像データの次フレームの画像データが供給されたことを、この次フレームの画像データを映像送信部114に供給することの指示として受け付けていたが、この指示の態様は、この内容に限らない。例えば、ユーザの操作部14の操作により、表示する画像の内容を変更する指示が行われたときであってもよいし、動画像を配信する場合には、通信端末10が時刻を計時し、予め決められた映像データの配信時刻に対して計時した時刻が決められた時間以上遅れたことを、画像データを供給する指示として受け付けてもよい。
[変形例8]
上述した実施形態の制御部11が実現する各機能は、1又は複数のハードウェアによって実現されてもよいし、1又は複数のプログラムの実行により実現されてもよい。
通信システムの構成を示した図である。 通信端末の構成を示すブロック図である。 通信端末の機能的構成の一例を示す図である。 キャプチャ画像の一例を表した図である。 差分領域の検出方法を説明する図である。 分割部による分割の態様を説明する図である。 供給処理の内容を説明する図である。 供給処理の内容を説明する図である。 供給処理の内容を説明する図である。 供給処理の内容を説明する図である。 供給処理の時系列的な遷移の様子を示すタイムチャートである。 変形例2に係る通信端末の機能的構成の一例を示す図である。 変形例3に係る通信端末の機能的構成の一例を示す図である。
符号の説明
1…会議システム、10,20…通信端末、100…ネットワーク、11…制御部、112…供給部、1121…キャプチャ画像生成部、1122…差分領域検出部、1123…分割部、1124…供給制御部、113…エンコード部、114…映像送信部、115…帯域測定部、12…記憶部、121…映像受信部、122…デコード部、123…合成部、13…表示部、14…操作部、15…マイクロホン、16…音声処理部、17…スピーカ、18…通信部、19…撮影部。

Claims (3)

  1. 複数の画素データからなる画像データが表す画像を、2以上の一定個数の画素をそれぞれ含む部分画像に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された各々の前記部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、前記画像に含まれる全画素データに対して、前記特定の位置を順次変更しながら実行する供給制御手段と、
    前記供給処理が実行されるたびに前記供給制御手段から供給される画素データを送信する送信手段と
    を備え、
    前記供給制御手段は、第1の画像データに基づく前記供給処理を実行しているときに、第2の画像データを前記送信手段に供給することが指示されると、実行中の当該供給処理に後続する前記第1の画像データに基づく前記供給処理を行わずに、前記第2の画像データに基づく前記供給処理を開始する
    ことを特徴とする配信装置。
  2. 前記送信手段は、前記供給制御手段から供給される画素データ、及びそれ以外のデータである非画素データを送信し、
    前記供給制御手段は、前記送信手段により非画素データが送信されている場合には、前記供給処理を行って前記画素データを供給し、非画素データが送信されていない場合には、前記供給処理を行わずに前記画像データを供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
  3. 配信装置と、前記配信装置とネットワークを介して接続された通信端末とを備え、
    前記配信装置は、
    複数の画素データからなる画像データが表す画像を、2以上の一定個数の画素をそれぞれ含む部分画像に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された各々の前記部分画像において特定の位置にある画素を表す画素データを供給する供給処理を、前記画像に含まれる全画素データに対して、前記特定の位置を順次変更しながら実行する供給制御手段と、
    前記供給処理が実行されるたびに前記供給制御手段から供給される画素データを送信する送信手段と
    を備え、
    前記供給制御手段は、第1の画像データに基づく前記供給処理を実行しているときに、第2の画像データを前記送信手段に供給することが指示されると、実行中の当該供給処理に後続する前記第1の画像データに基づく前記供給処理を行わずに、前記第2の画像データに基づく前記供給処理を開始し、
    前記通信端末は、
    前記送信手段によって送信された画素データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記供給処理毎の画素データを受信するたびに、受信した画素データを、当該画素データが含まれる前記部分画像において少なくとも前記特定の位置に配置した画像データに基づいて、表示手段に画像を表示する表示制御手段とを備える
    ことを特徴とする通信システム。
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