JP2010145640A - レンズシートおよびディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察者側の輝度を向上し、上下左右視野が広く、輝度変化が滑らかなレンズシートを提供する。
【解決手段】透光性基材と、透光性基材の一方の面に設けられた、第1の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第1レンズアレイと、第1レンズアレイの各々の単位レンズの頂部に設けられ第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第2レンズアレイと、透光性基材の他方の面に設けられた、第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向および第2レンズアレイの単位レンズが延在する第2の方向のいずれとも異なる第3の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第3レンズアレイとを有するレンズシート。
【選択図】 図5

Description

本発明は、照明光路制御に用いられるレンズシート、およびそれを含むバックライト・ユニットを用いたディスプレイ装置に関する。
最近の大型液晶テレビにおいては、画像表示パネルの背面に、複数本の冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)を配置した直下型方式のバックライト・ユニットを設けた構造が採用されている。この場合、画像表示パネルと光源との間に光散乱性の強い拡散板を設け、光源としての冷陰極管やLEDなどが視認されないようにしている。
拡散板は、光拡散効果により光を全方位に拡散するため、画像表示パネルを暗くする。また、拡散板は光散乱性を高めるとともに拡散板上に設けられる光学フィルムを支持するために通常1〜5mm程度の厚さを必要とし、拡散板で少なからず光吸収が起こるため、画像表示パネルを暗くする。
従来、直下型方式バックライトに使用される拡散板は、光源である冷陰極管から出射される光を拡散させて輝度ムラ(ランプイメージ)を低減させることを目的としている。したがって、通常、拡散板の上に観察者側方向の輝度を向上させるために、単一または複数の光学フィルムが配置される。
液晶表示画面の輝度を向上させる手段として、輝度向上フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF、米国3M社の登録商標)が広く使用されている。
図14はBEFの配置の一例を示す断面図であり、図15はBEFの斜視図である。図14および図15に示すように、BEF185は、透明基材186上に断面三角形状の単位プリズム187を一方向に沿って周期的に配列した光学フィルムである。この単位プリズム187はそのサイズ(ピッチ)が光の波長に比較して大きく設定されている。
BEF185は“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”することができる。すなわちBEF185は、ディスプレイの使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させることができる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視野方向F’に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側である。
BEF185に代表されるレンズシートを用いる際に、透明基材上に拡散フィラーを塗布し、拡散と集光の両方の機能を持つ拡散フィルム(以下、下拡散フィルムと呼ぶ)を拡散板とレンズシートとの間に配置することによって、拡散板から出射される拡散光を効率よく集光することができるとともに拡散板だけでは消しきれない光源の視認性を抑えることができる。
さらに、レンズシートと液晶パネルとの間に光拡散フィルムを配置した場合には、サイドローブを低減させることができるとともに、規則的に配列されたレンズと液晶画素との間に生じるモアレ干渉縞を防ぐことができる。
BEFの採用により、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。
BEFに代表されるプリズムの反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用する旨が開示されている特許文献としては、特許文献1乃至3に例示されるように多数のものが知られている。
上記のようなBEFを輝度制御部材として用いた光学シートでは、屈折作用によって、光源からの光が最終的には制御された角度でフィルムより出射されることによって、視聴者の視覚方向の光の強度を高めるように制御することができる。
しかし、BEF185を用いた場合には、同時に反射/屈折作用による光成分が、視聴者の視覚方向F’に進むことなく横方向に無駄に出射されてしまう場合がある。
図16の破線Bに示すように、BEFを用いた光学シートから出射される光強度分布は、観察者の視覚方向すなわち視覚方向F’に対する角度が0°(軸上方向にあたる)における光強度が最も高められるが、F’に対する角度が±90°近辺に小さな光強度ピーク(サイドローブ)が発生し、横方向から無駄に出射される光も増えている。このような光強度ピークを有する輝度分布は望ましくない。図16の実線Aのように、±90°近辺での光強度ピークのない滑らかな輝度分布の方が好ましい。
一方、軸上輝度のみが過度に向上すると、輝度分布の曲線のピーク幅が著しく狭くなって極端な輝度変化が起きる。滑らかなプロファイルを実現するには、プリズムシートの上に別の拡散フィルムを設置する必要があり、部材数の増加を伴うという問題がある。
また、このような液晶表示装置では、軽量、低消費電力、高輝度、薄型化であることが市場ニーズとして強く要請されている。それに伴い、液晶表示装置に搭載されるバックライト・ユニットも、軽量、低消費電力、高輝度であることが要求されている。
特に、近年、目覚しく発展しているカラー液晶表示装置においては、液晶パネルのパネル透過率がモノクロ対応の液晶パネルに比べ格段に低いため、バックライト・ユニットの輝度向上を図ることが、カラー液晶表示装置自体の低消費電力を得るために必須となっている。
しかし、上述したように従来の装置では、高輝度、低消費電力の要請に充分に応えられているとは言いがたく、ユーザからは低価格、高輝度、高表示品位で、かつ低消費電力の液晶表示装置を実現できるバックライト・ユニットおよびディスプレイ装置の開発が待ち望まれている。
また、BEFの上に拡散フィルムを載せると、サイドローブが減って輝度分布が滑らかになるが、正面輝度のピークは下がる。このため、なるべく低ヘイズの拡散フィルムが望ましい。しかし、低ヘイズの拡散フィルムを用いると輝度分布の変化が激しくなり、正面から斜めに視線を変えたときに急に表示が暗くなるという望ましくない現象が見られる。
一方、正面輝度が高いという要望があるだけでなく、視野が広い、たとえば上下左右の半値角が40度以上であることも望まれている。この要望を、BEFと強拡散フィルムの組み合わせで実現しようとすると、ピークがかなり下がり、フィルム構成も増えるので、コストも光学特性も不満足である。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
本発明は、拡散板から出射される拡散光を効率的に集光することで、観察者側の輝度を向上し、上下左右視野が広く、輝度変化が滑らかなレンズシート、およびそれを含むバックライト・ユニットを用いたディスプレイ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、透光性基材と、透光性基材の一方の面に設けられた、第1の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第1レンズアレイと、第1レンズアレイの各々の単位レンズの頂部に設けられ前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第2レンズアレイと、前記透光性基材の他方の面に設けられた、前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向および前記第2レンズアレイの単位レンズが延在する第2の方向のいずれとも異なる第3の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第3レンズアレイとを有することを特徴とするレンズシートである。
請求項2の発明は、前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向と前記第2レンズアレイの単位レンズが延在する第2の方向とのなす角度が略90度であり、前記第3レンズアレイの単位レンズが延在する第3の方向と前記第1の方向または前記第2の方向とのなす角度が略45度であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシートである。
請求項3の発明は、前記第3レンズアレイの単位レンズは半円柱形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のレンズシートである。
請求項4の発明は、前記第1レンズアレイの単位レンズは台形プリズム形状をなし、前記第2レンズアレイの単位レンズは頂角が70度〜110度の範囲であるプリズム形状をなすことを特徴とする請求項3に記載のレンズシートである。
請求項5の発明は、前記第1レンズアレイの単位レンズは台形プリズムの側面を延長して形成される頂角が70度〜110度の範囲であることを特徴とする請求項4に記載のレンズシートである。
請求項6の発明は、前記第3レンズアレイの単位レンズのアスペクト比が1%以上、20%以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシートである。
請求項7の発明は、前記第3レンズアレイの前記透光性基材に対する面積比が50%以上、90%以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシートである。
請求項8の発明は、表示画像を規定する画像表示パネルと、前記画像表示パネルの背面に設けられた光源と、前記光源から発せられた光を入射させて拡散させ拡散光を出射する拡散板と、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のレンズシートを含むバックライト・ユニットとを有することを特徴とするディスプレイ装置である。
本発明にレンズシートによれば、拡散板から出射される拡散光を光学フィルムの表面側に2方向のレンズにより集光することで観察者側の輝度を向上し、裏面側に斜め方向の微細曲面パターンを付けることにより表面からの上下左右出射分布を変化少なく滑らかにできる。また、レンズシートと拡散板とを一体化させる機能を得ることができ、部品点数の削減を達成し、同時に皺や撓みを防止できる。さらに、このレンズシートを含むバックライト・ユニットを有する高性能のディスプレイ装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明のレンズシートを含むバックライト・ユニットを有するディスプレイ装置の一例を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70は、画像表示パネル35とバックライト・ユニット55とから構成されている。本発明の実施形態に係るバックライト・ユニット55は、ランプハウス(反射板)43内に複数の光源41が配置され、その上(観察者側方向F)に、光源41から入射する光を拡散して出射する拡散板25、本発明の実施形態に係るレンズシート1が配置されて構成されている。
光源41から出射された光Hは拡散板25で拡散され、その上に配置されたレンズシート1で集光され、バックライト・ユニット55から出射される光Kは画像表示パネル35に入射し、観察者側Fへと出射される。
光源41は、画像表示パネル35へと光を供給するものである。光源41としては、たとえば、複数の線状光源または点光源を用いることができる。複数の線状光源としては、たとえば、複数の蛍光灯、冷陰極管(CCFL)またはEEFLといったランプ光源、点光源としてはLEDなどを用いることができる。
反射板43は、観察者側Fから見て複数の光源41の反対側に配置され、光源41から全方向に出射された光のうち、観察者側Fと反対側の方向に出射された光を反射させて観察者側Fに出射させる。その結果、観察者側Fに出射された光Hは、ほぼ光源41から全方向に出射された光となる。このように反射板43を用いることによって、光の利用効率を高めることができる。反射板43としては、光を高効率で反射させる部材であればよく、たとえば、一般的な反射フィルム、反射板などを使用することができる。
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るレンズシート1をより詳細に説明する。
図2は本発明の実施形態に係るレンズシート1を斜め上方から見た斜視図である。図3(a)は第1レンズアレイ3の断面が見えるようにレンズシート1を第1の方向に直交する方向(第2の方向)に沿って切断した断面図、図3(b)は第2レンズアレイ5の断面が見えるようにレンズシート1を第2の方向に直交する方向(第1の方向)に沿って切断した断面図である。図4(a)は第1レンズアレイ3および第2レンズアレイ5の平面図、図4(b)は第3レンズアレイ7の平面図である。図5はレンズシート1を斜め下方から見た斜視図である。
これらの図に示される本発明の実施形態に係るレンズシート1では、第1レンズアレイ3が台形プリズム形状、第2レンズアレイ5が三角プリズム形状、第3レンズアレイ7が半円柱形状をなしている。
透光性基材17の観察者側Fの面17bに、第1の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第1レンズアレイ3が形成されている。第1レンズアレイ3の各々の単位レンズの頂部3aには、第1レンズアレイ3と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第2レンズアレイ5が形成されている。透光性基材17の観察者側Fの面17bと反対側の面17aには、第1レンズアレイ3の単位レンズが延在する第1の方向および第2レンズアレイ5の単位レンズが延在する第2の方向のいずれとも異なる第3の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第3レンズアレイ7が形成されている。
第2レンズアレイ5の頂部5aは第1レンズアレイ3である台形プリズムの頂部3aと一致する。各々のレンズアレイでは、単位レンズの配列方向において集光効果が得られる。
図4(a)に示すように、表面側の第1レンズアレイ3の単位レンズ(台形プリズム)が延在する第1の方向と第2レンズアレイ5の単位レンズ(三角プリズム)が延在する第2の方向とのなす角度は略90度、たとえば90度±15度であることが好ましい。この角度を略90度とすることにより、観察者側Fからディスプレイ装置を観察したとき、水平方向Hoおよび垂直方向Veにおいて集光効果が得られる。
図4(a)、(b)および図5に示すように、裏面側の第3レンズアレイ7の単位レンズ(半円柱状レンズ)が延在する第3の方向と、表面側の第1レンズアレイ3の台形プリズムが延在する第1の方向または第2レンズアレイ5の三角プリズムが延在する第2の方向とのなす角度は略45度、たとえば45度±15度であることが好ましい。第3レンズアレイ7は、第1レンズアレイ3による集光方向および第2レンズアレイ5による集光方向のいずれにおいても輝度分布へ影響する。上記の角度を略45度とすることにより、観察者側Fからディスプレイ装置を観察したとき、水平方向Hoおよび垂直方向Veにおいて広視野角の効果が得られる。
第2レンズアレイ5の単位レンズは、三角プリズムであることが望ましい。三角プリズムは観察者側Fへの集光効果が高いため、高輝度なディスプレイ装置70を得るのに有利である。高輝度なディスプレイ装置70を得るために、三角プリズムの頂角θ2が70度〜110度、更には80度〜100度の範囲であることが望ましい。
第1レンズアレイ3の単位レンズは、台形プリズムであることが望ましい。台形プリズムの頂部3aに第2レンズアレイ5が形成される。台形プリズムは、三角プリズムと同様の傾斜面3bを有し、三角プリズムと同等の効果を与える。台形プリズムも観察者側Fへの集光効果が高いため、高輝度なディスプレイ装置70を得るのに有利である。高輝度なディスプレイ装置70を得るために、台形プリズムの側面を延長して形成される頂角θ1が70度〜110度、更には80度〜100度の範囲であることが望ましい。
第3レンズアレイ7の単位レンズは、半円柱状レンズであることが望ましい。第1レンズアレイ3と第2レンズアレイ5の集光効果に対する影響を少なくするため、図3(a)に示す、半円柱状レンズのアスペクト比([レンズ高さS]/[レンズピッチR])は1%〜20%、更には5%〜15%の範囲であることが望ましい。
本発明のレンズシート1は二方向に集光機能をもつため、集光効果が高まる。ここで、二方向以上に集光機能をもつ従来の光学フィルムとして、四角錘に代表される多角錘レンズが知られている。多角錘レンズで二方向の集光割合を調節するには多角錘の頂角を変える必要がある。四角錘を例に挙げると、最も輝度が高くなる構成は頂角が90度の四角錘であるが、どちらか一方向の視野範囲を拡げるかまたは狭める場合、頂角を大きくするかまたは小さくする必要がある。しかし、頂角を変えると輝度が低下するという問題が生じる。
これに対して、本発明のレンズシート1は、第1レンズアレイ3の単位レンズが台形プリズム、第2レンズアレイ5の単位レンズが三角プリズムであり、かつ第1レンズアレイ3を構成する台形プリズムの頂部3aと第2レンズアレイ5を構成する三角プリズムの頂部5aとが一致している。このため、第1レンズアレイ3の頂部3aの幅を調整することで、輝度を大きく変えずに、二方向の集光割合を調節することができる。つまり、Ho方向の視野を広く設定するか、またはHo方向およびVe方向の二方向の視野を同程度に設定するなど、本発明のレンズシート1の適用条件によって視野の範囲を任意に設定することができる。
ただし、本発明のレンズシート1において、第1レンズアレイ3および第2レンズアレイ5による二方向の集光割合によって視野を調節できる範囲は狭く、輝度の変化度合、即ち輝度の傾斜は略同じである。そこで、裏面に斜め方向に延在する半円柱状レンズからなる第3レンズアレイ7を設けることによって、正面への影響が少ないうえに、視野が広がり、輝度の傾斜を和らげることができる。
また、本発明のレンズシート1は、第1レンズアレイ3の台形プリズムと第2レンズアレイ5の三角プリズムとの複合形状になっているため、三角プリズムで発生するサイドローブがほとんど生じない。加えて、裏面の第3レンズアレイ7のアスペクト比が小さいため、サイドローブ発生への影響がほとんどない。
図6に90度三角プリズムの輝度分布を示す。三角プリズムは正面方向に集光するため、0度に最大ピークを持つ。しかし、サイドローブが生じ、45度付近に谷間Vaが生じる。サイドローブはディスプレイ装置70として不要な方向への出射光であるが、サイドローブ自体がディスプレイ装置70を観察する上で問題となるのではなく、0度のメインピークとサイドローブとの谷間Vaの輝度が低いことが問題となる。谷間Vaの角度からディスプレイ装置70を観察すると、画面が暗くなってしまうためである。従って、サイドローブを低減させてもこの谷間Vaの輝度が低すぎる場合、ディスプレイ装置70として望ましくない。
図7に本発明のレンズシートの一例(A)の輝度分布を示す。図7のレンズシート1は、第1レンズアレイ3が台形プリズム、第2レンズアレイ5が三角プリズムという複合形状であるため、図7に示すように、図6の谷間Vaに相当する角度で光を出射することが可能である。これは、図6に示す90度三角プリズムのVe方向輝度分布とHo方向輝度分布とが合成された輝度分布特性が得られるからである。また、第1レンズアレイ3の頂部3の幅を調節することで、Ve方向の視野を拡げるか、逆にHo方向の視野を広げるように調節することが可能である。図7では、Ve方向の視野とHo方向の視野が同じになるように、第1レンズアレイ3の頂部3bの幅を調節している。
図8に本発明のレンズシートの他の例(B)の輝度分布を示す。図8のレンズシートでは、表面の第1レンズアレイ3と第2レンズアレイ5は図7と同じであるが、第3レンズアレイ7のアスペクト比を図7と比べると少し大きくしている。図8に示すように、正面方向に輝度のピークを持ち、Ve方向の視野とHo方向の視野は同じになり、輝度分布は理想的に滑らかになっているため、広視野角でありながら、正面方向で高輝度が得られている。
図9に本発明のレンズシートのさらに他の例(C)の輝度分布を示す。図9のレンズシートでは、表面の第1レンズアレイ3の頂部3aの幅を調節して、Ve方向の視野がHo方向の視野より広くなるようにし、裏面の第3レンズアレイ7のアスペクト比を図8と同じにしている。図9は、正面方向に輝度のピークを持ち、Ve方向の視野とHo方向の視野が異なるが、両方の輝度分布形状が理想的滑らかになっているため、広視野角でありながら、正面方向に高輝度が得られている。
第1レンズアレイ3の頂部3の幅を調節してVe方向の視野とHo方向の視野が同じになるようにし、第3レンズアレイ7のアスペクト比を変化させた種々のレンズシートを作製した。この測定においては、第1レンズアレイ3の配列方向がVe方向、第2レンズアレイ5の配列方向がHo方向、第3レンズアレイ7の配列方向が斜め方向(第1レンズアレイ3と第3レンズアレイ5との角度は略45度)となるようにディスプレイ装置70に配置した。図10(a)にVe方向およびHo方向の半値角とアスペクト比との関係を示す。図10(b)にVe方向およびHo方向の輝度変化量とアスペクト比との関係を示す。図10(a)および(b)の横軸は第3レンズアレイ7のアスペクト比であり、第3レンズアレイ7を構成する単位レンズの高さSとピッチRとの比である。半値角とは、0度方向(観察者側F)の輝度を100%としたとき、その輝度が50%となる視野角を表す。輝度変化量とは、30度、45度の輝度の差と0度の輝度との比である。
また、第1レンズアレイ3の頂部3の幅を調節してVe方向の視野とHo方向の視野が異なるようにし、第3レンズアレイ7のアスペクト比を変化させた種々のレンズシートを作製した。図11(a)にVe方向およびHo方向の半値角とアスペクト比との関係を示す。図11(b)にVe方向およびHo方向の輝度変化量とアスペクト比との関係を示す。
第3レンズアレイ7のアスペクト比が大きくなると、第1レンズアレイ3の集光効果および第2レンズアレイ5の集光効果の両方が弱まり、Ve方向とHo方向の半値角が広くなる。逆に、第3レンズアレイ7のアスペクト比が小さくなると、第1レンズアレイ3の集光効果および第2レンズアレイ5の集光効果の両方が強まるため、Ve方向およびHo方向の半値角が狭くなる。
第3レンズアレイ7のアスペクト比が大きくなると、第1レンズアレイ3の集光効果および第2レンズアレイ5の集光効果の両方が弱まり、Ve方向とHo方向の輝度変化量が下がる。アスペクト比が15%以上になると輝度変化量が少なくなるが、20%以上になっても輝度変化量は変わらない。逆に、第3レンズアレイ7のアスペクト比が小さくなると、第1レンズアレイ3の集光効果および第2レンズアレイ5の集光効果が強まるため、Ve方向とHo方向の輝度変化量が上がる。アスペクト比が5%未満になると輝度変化量が変わりやすいため、アスペクト比は5%以上が効果的である。
本発明のディスプレイ装置70をテレビ用途として使用する場合、Ho方向の半値角が広いことが望ましい。これは、観察者がHo方向の様々な位置からテレビを観察するためである。
本発明のディスプレイ装置70を広告看板用途等として使用する場合、Ve方向の半値角が広い、またはVe方向とHo方向の半値角が広いことが望ましいことがある。
本発明のレンズシート1では第1レンズアレイ3をVe方向に配列してもよいし、Ho方向に配列してもよい。上述した通り、第1レンズアレイ3の頂部3aの幅Lを変化させることで、Ve方向、Ho方向、または両方の半値角を制御できる。従って、第1レンズアレイ3の頂部3aの幅Lと、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPとの比は任意に選ぶことができる。
本発明のレンズシート1では、第3レンズアレイ7の方向は第1レンズアレイ3の方向または第2レンズアレイ5の方向に対して斜め方向であるが、第1レンズアレイ3または第2レンズアレイ5とのなす角度を45度±15度の範囲で変化させてもよい。上述した通り、第3レンズアレイ7の方向を変化させることでVe方向、Ho方向、アスペクト比により輝度変化量を制御できる。従って、第3レンズアレイ7の高さSと、第3レンズアレイ7を構成する単位レンズのピッチRとの比を任意に選ぶことができる。
また、本発明のレンズシート1において、第3レンズアレイ7と第1レンズアレイ3および第2レンズアレイ5との関係は必要ではなく、第3レンズアレイ7のパラメーターであるピッチ、位置合わせ、方向を任意に選ぶことができる。
第3レンズアレイ7の単位レンズは第1レンズアレイ3の台形プリズムの方向に対して斜め方向に向いており、第3レンズアレイ7を構成する単位レンズのピッチRと、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPとの関係は0.05≦R/P≦0.5であることが望ましい。RがPと同じまたはPより大きい場合、第1レンズアレイ3の各単位レンズに入射する光の方向または入射個所が隣同士であまりにも異なるので、結果的に第1レンズアレイ3が観察側F方向に輝度ムラを生じさせ、望ましくない表示をもたらす。逆に、RがPより小さい場合、第1レンズアレイ3の各単位レンズにほぼ同じ光が入射され、均一な表示が得られる。なお、RがPより非常に小さい場合、例えば、R/P<0.05の場合、第3レンズアレイ7の形成が難しくなるうえに、回折が現れるおそれがあり、第3レンズアレイ7の効果が少なくなるので望ましくない。
図10(a)、(b)および図11(a)、(b)に示したように、第3レンズアレイ7のアスペクト比により半値角と輝度変化量が影響を受ける。高い正面輝度、広い視野角、低い輝度変化量が望ましいが、全てを満足することは難しい。液晶テレビの場合、重要なのは広い視野角と低い輝度変化量である。正面輝度が高くても、視野が狭い、または見る角度によって輝度が急激に変化する場合には、望ましいディスプレイとはいえない。一方、正面輝度が少し低くても、視野が広く、輝度が見る角度によって滑らかに変化する場合には、望ましいディスプレイといえる。
第3レンズアレイ7のアスペクト比は2%以上、20%以下が望ましく、更には5%以上、15%以下が望ましい。アスペクト比が20%以上になると正面輝度が低下し続けるが輝度変化量の変化が鈍くなって、効果がだんだん薄くなるので望ましくない。逆に、アスペクト比が2%未満の場合、形状をつけるが難しくなって、効果が薄いのでメリットが少ない。
また、第1レンズアレイ35を構成する単位レンズのピッチPと、第2レンズアレイ5を構成する単位レンズのピッチQとの関係は、0.05≦Q/P≦2.0であることが望ましい。本発明のレンズシート1の第2レンズアレイ5は第1レンズアレイ3の頂部3aに形成される。第1レンズアレイ3の単位レンズは台形プリズムであり、第2レンズアレイ5の単位レンズは三角プリズムである。その頂角の最適範囲は70度〜110度である。第1レンズアレイ3を頂角が70度の台形プリズムとし、第2レンズアレイ5を頂角が110度の三角プリズムとしたとき、第2レンズアレイ5を構成する単位レンズのピッチQが第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPの2倍を超えると(Q/P>2.0)、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズの高さより、第2レンズアレイ5を構成する単位レンズの高さの方が高くなり、第1レンズアレイ3の効果は消滅する。従って、Q/Pは2以下であることが望ましい。第2レンズアレイ5を構成する単位レンズのピッチQが、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPより小さい場合は、光学特性上問題ないが、例えば第2レンズアレイ5を構成する単位レンズのピッチQを20μmとしたとき、Q/Pが0.05であると、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPは400μmとなる。第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPが大きくなりすぎると、画像表示パネル35の周期構造と第1レンズアレイ3の周期構造との間でモアレ干渉縞が生じやすくなるため望ましくない。一方、第1レンズアレイ3を構成する単位レンズのピッチPを小さくすると、第2レンズアレイ5を構成する単位レンズのピッチRが小さくなり過ぎるため望ましくない。従って、Q/Pは0.05以上であることが望ましい。
本発明のレンズシート1は、図12(a)および(b)に示す型を用いて製造する。レンズシート1の表面形状は図12(a)に示すような型2を用いて形成する。レンズシート1の裏面形状は図12(b)に示すような型2aを用いて形成する。図12(a)中の第1レンズアレイ型4により第1レンズアレイ3が形成され、第2レンズアレイ型6により第2レンズアレイ5が形成される。あるいは、透光性基材17上に第1レンズアレイ3を形成した後、第2レンズアレイ5を形成することもできる。
以上においては、本発明のレンズシート1の第3レンズアレイ7の単位レンズが1方向に延長した半円柱状レンズである場合について説明してきたが、これに限らず、第3レンズアレイ7として単位レンズが2次元配列したマイクロレンズを使用することもできる。
図13は、第1レンズアレイ3の単位レンズが台形プリズム、第2レンズアレイ5の単位レンズが三角プリズム、第3レンズアレイ7の単位レンズが2次元配列した球面レンズであるレンズシートを斜め下方からみた斜視図である。
図13の第3レンズアレイ7は2次元に配列しているため、図5に示している構成と同じように、Ve方向の視野とHo方向の視野に光学的な影響が得られる。ただし、2次元配列されたマイクロレンズに隙間があるため、平面部分が占める面積率により効果が異なる。同じ効果を得るためには、平面部分の面積率が小さいと低アスペクト比で十分であるが、逆に平面部分の面積率が大きいと高アスペクト比が必要となる。アスペクト比を20%にした場合、平面部分の面積率を50%〜90%にすることが望ましい。
図1に示すように、本発明のレンズシート1は、光源41から拡散板25および間隙(空気層)100を伝達してきた光を入射面から入射させ、その光を入射面の反対面から光学利得が1以上の光Kとして出射する。
光学利得とは光学的な拡散部材の拡散性を示す指標の一つであり、完全拡散する拡散体の輝度を1として、その光の輝度との比で表される。測定する拡散部材の拡散性が方向によって偏っている場合、方向ごとの光学利得を出すことで、その拡散部材の拡散特性を示すことができる。
また、完全拡散とは、吸収が0で、どの方向にも一定の強度をもつとする理想的な拡散体のことを示す。つまり、光学利得が1以上であるということは、その測定する方向に光を集める効果を持つことを示し、その値が大きいほど集光効果が強いことを示す。
拡散板25は、透明樹脂に光拡散領域が分散されて形成されている。透明樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを用いることができ、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、アクリルニトリルスチレン共重合体、アクリロニトリルポリスチレン共重合体などを用いることができる。
光拡散領域は、光拡散粒子からなることが好ましい。好適な拡散性能を容易に得ることができるためである。
光拡散粒子としては、無機酸化物または樹脂からなる透明粒子を用いることができる。無機酸化物からなる透明粒子としては、例えば、シリカ、アルミナなどを用いることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子およびその架橋体、メラミン・ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、およびETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)等のフッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子などを用いることができる。
上述した透明粒子から2種類以上の透明粒子を組み合わせて使用してもよい。透明粒子の大きさ、形状は、特に規定されない。
拡散板25に凹凸形状をつけるには、共押出形成法、射出成形法で拡散板25を形成中に、凹凸形状を賦型するための金型に圧力をかけて密着させ、凹凸形状を転写する方法を用いることができる。
拡散板25の入射面または出射面に、UV硬化樹脂のような放射線硬化樹脂を用いて成形することもできる。たとえば、共押出法により拡散板25を板状部材として成形した後に、拡散板25の入射面または出射面に凹凸形状をUV成形して形成することができる。
凹凸形状を形成したフィルムを別体として形成して、接着材または粘着材からなる接合層を介して、凹凸形状を形成したフィルムと拡散板25を張り合わせて形成してもよい。
光拡散領域として光拡散粒子を用いた場合には、拡散板25の厚さが0.1〜5mmであることが好ましい。
拡散板25の厚みが0.1〜5mmである場合には、最適な拡散性能と輝度を得ることができる。逆に、0.1mm未満の場合には拡散性能が足りず、5mmを超える場合には樹脂量が多いため吸収による輝度低下が生じる。
透明樹脂として熱可塑性樹脂を用いた場合には、光拡散領域として気泡を用いてもよい。
熱可塑性樹脂の内部に形成された気泡の内部表面が光の乱反射を生じさせ、光拡散粒子を分散させた場合と同等以上の光拡散機能を発現させることができる。そのため、拡散板25の膜厚をより薄くすることが可能となる。
このような拡散板25として、白色PETや白色PPなどを挙げることができる。白色PETは、PETと相溶性のない樹脂や酸化チタン(TiO2)、硫酸化バリウム(BaSO4)、炭酸カルシウムのようなフィラーをPETに分散させた後、PETを2軸延伸法で延伸することにより、フィラーの周りに気泡を発生させて形成する。
熱可塑性樹脂からなる拡散板25は、少なくとも1軸延伸されていればよい。少なくとも1軸延伸させれば、フィラーの周りに気泡を発生させることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2、6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステル樹脂、イソフタル酸共重合ポリエステル樹脂、スピログリコール共重合ポリエステル樹脂、フルオレン共重合ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、脂環式オレフィン共重合樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、シクロオレフィンポリマー、およびこれらを成分とする共重合体、またこれら樹脂の混合物などを用いることができ、特に制限されない。
光拡散領域として気泡を用いた場合には、拡散板25の厚さが25〜500μmであることが好ましい。
拡散板25の厚さが25μm未満の場合には、シートのこしが不足し、製造工程やディスプレイ内でしわを発生しやすくなるので好ましくない。また、拡散板25の厚さが500μmを超える場合には、光学性能については特に問題ないが、剛性が増すためロール状に加工しにくい、スリットが容易にできないなど、従来の拡散板と比較して得られる薄さの利点が少なくなるので好ましくない。
レンズシート1の厚みに関しては光学特性への影響よりはむしろ製造プロセスまたは要求されるレンズシート1の物理特性等により決められる。
例えば、UV成形により第1レンズアレイ3、第2レンズアレイ5を形成した場合、その支持基材フィルムの基材厚さTは、50μm以下だとシワが出るので、50μm<Tである必要がある。
さらに使用するバックライト・ユニットやディスプレイ装置のサイズによりその基材厚みは変化する。例えば、対角37インチサイズ以上のディスプレイ装置では基材厚さTは0.05mmから3mmが望ましい。
一般にディスプレイも周期的な画素構造をもつものが多く、そのため、それぞれの周期構造同士のモアレ、3つ以上の周期構造で発生する2次モアレなどの高次のモアレが生じ見た目を損なう欠点が生じる。そこで、レンズシート1のレンズ方向が、画像表示パネル35の周期構造の方向から30度以下の範囲でずれていてもよい。これにより、画像表示パネル35の周期的な画素構造の横或は縦の構造との間で生じるモアレを防止することができる。
モアレを防ぐ方法として、第1レンズアレイ3、第2レンズアレイ5および第3レンズアレイ7を蛇行させてもよい。
モアレを防ぐ別の方法として、第1レンズアレイ3、第2レンズアレイ5および第3レンズアレイ7のレンズピッチをランダムにしてもよい。この場合、レンズの高さとピッチを変えてランダムにする方法、レンズの高さを変えずにピッチのみをランダムにする方法、およびプリズムレンズのシフト量Δをランダムにする方法がある。ただし、外観上におけるムラの観点からレンズの高さを変えずにランダムにする方法が望ましい。その場合のランダム率(標準ピッチに対するピッチの増減率)は20%以下が望ましく、10%以下がより望ましい。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70は、画像表示パネル35とバックライト・ユニット55とから構成されている。
画像表示パネル35は、2枚の偏光板(偏光フィルム)31、33と、その間に狭持された液晶パネル32とからなる。液晶パネル32は、たとえば、2枚のガラス基板の間に液晶層が充填されて構成されている。
バックライト・ユニット55から出射された光Kは、偏光フィルター33を介して液晶部32に入射され、偏光フィルター31を介して観察者側Fに出射される。
画像表示パネル35は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する素子であることが好ましい。画素単位で光を透過/遮光して画像を表示するものであれば、光学シート52により、観察者側Fへの輝度が向上され、光強度の視角度依存性が低減され、さらにランプイメージが低減された光を有効に利用して、画像品位の高い画像を表示させることができる。
画像表示パネル35は、液晶表示素子であることが好ましい。液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子に比べて、画像品位を高くすることができるとともに、製造コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70に、拡散フィルム、プリズムシート、偏光分離反射シートなどを配置してもよい。そうすることにより、画像品位をより向上させることができる。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70は、光学シート52により集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を画像表示パネル35に表示することができる。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70は、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示パネル35で、バックライト・ユニット55により集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置70は、画像表示パネル35が液晶表示素子であり、バックライト・ユニット55により集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を得ることができる。
ここまで、本発明のレンズシート1、それを用いた光学シート52を液晶表示装置に用いた場合について説明してきたが、これに限らず背面投射型スクリーン、太陽電池、有機または無機EL、照明装置など、光路制御を行うものであれば、いずれのものにも使用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
ポリカーボネートを用いて基材17の厚みを250μmとしてレンズシート1を押出成形法により作製した。第1レンズアレイ3を、頂角が90度、レンズピッチが100μm、頂部3aの幅Lが14μmの台形プリズムとした。第2レンズアレイ5を、頂角が90度、レンズピッチが33μmの三角プリズムとした。第1レンズアレイ3と第2レンズアレイ5とのなす角度は90度とした。第3レンズアレイ7を、レンズ半径が430μm、レンズピッチが40μmの半円柱状レンズとした。第3レンズアレイ7と、第1レンズアレイ3または第2レンズアレイ5とのなす角度を45度に配列した。
[比較例1]
ポリカーボネートを用いて基材17の厚みを250μmとしてレンズシート1を押出成形法により作製した。第1レンズアレイ3を、頂角が90度、レンズピッチが100μm、頂部3aの幅Lが14μmの台形プリズムとした。第2レンズアレイ5を、頂角が90度、レンズピッチが33μmの三角プリズムとした。第1レンズアレイ3と第2レンズアレイ5とのなす角度は90度とした。基材17の裏面は平面にした。
実施例1で作製したレンズシート1と、比較例1で作製したレンズシートとをバックライト55に配置し、その配光分布を測定した。バックライト55の構成は、反射板43の観察者側FにCCFL41を配置し、その上(観察者側F)に拡散板25、レンズシート1という順番で配置した。
実施例1のレンズシートは、第1レンズアレイ3の配列方向をVe方向として配置した。その結果、比較例のレンズシートでは、正面輝度が高いが、正面から視野を変えると上下方向(Ve方向)30度近辺の輝度が急激に下がる。実施例1のレンズシートでは、正面から視野を変えると、輝度変化がゆるやかで、違和感を生じないことを確認した。また、正面から横方向(Ho方向)へ視野を変えて半値角を比較すると、実地例1の半値角が若干広いことを確認した。
図9に示すように、実施例1のレンズシート1は半値角が広く、輝度変化量が小さいことを確認した。
本発明の実施形態に係るディスプレイ装置の断面図。 本発明の実施形態に係るレンズシートを斜め上方から見た斜視図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの断面図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの平面図。 本発明の実施形態に係るレンズシートを斜め下方から見た斜視図。 90度三角プリズムの輝度分布を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの輝度分布を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの輝度分布を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの輝度分布を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの半値角とアスペクト比との関係を示す図、および輝度変化量とアスペクト比との関係を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートの半値角とアスペクト比との関係を示す図、および輝度変化量とアスペクト比との関係を示す図。 本発明の実施形態に係るレンズシートを作製するための型を斜め下方から見た斜視図。 本発明の他の実施形態に係るレンズシートを斜め下方から見た斜視図。 BEFの配置の一例を示す断面図。 BEFの斜視図。 光強度と視野方向に対する角度との関係を示す図。
符号の説明
A…BEFの光強度分布、B…光学フィルムの光強度分布、H、K…光、L…第1レンズアレイの頂部の幅、P…第1レンズアレイのピッチ、Q…第2レンズアレイのピッチ、R…第3レンズアレイのピッチ、S…第3レンズアレイの高さ、F、F’…観察者側、X…観察方向、Va…輝度分布の谷間、Ve…画像表示装置垂直方向、Ho…画像表示装置水平方向、1…レンズシート、2…型、2a…型、3…第1レンズアレイ、3a…第1レンズアレイの頂部、3b…第1レンズアレイの傾斜面、4…第1レンズアレイ型、5…第2レンズアレイ、5a…第2レンズアレイの頂部、6…第2レンズアレイ型、7…第3レンズアレイ、8…第3レンズアレイ型、17…透光性基材、17a…観察者と反対側の面、17b…観察者側の面、25…拡散板、31、33…偏光板、32…液晶パネル、35…画像表示パネル、41…光源、43…反射板(反射フィルム)、52…光学シート、55…バックライト・ユニット、70…ディスプレイ装置、182…拡散フィルム、184…光拡散フィルム、185…BEF、186…透明基材、187…単位プリズム。

Claims (8)

  1. 透光性基材と、
    透光性基材の一方の面に設けられた、第1の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第1レンズアレイと、第1レンズアレイの各々の単位レンズの頂部に設けられ前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第2レンズアレイと、
    前記透光性基材の他方の面に設けられた、前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向および前記第2レンズアレイの単位レンズが延在する第2の方向のいずれとも異なる第3の方向に沿って延在すると共に互いに平行に配置された複数の単位レンズを含む第3レンズアレイと
    を有することを特徴とするレンズシート。
  2. 前記第1レンズアレイの単位レンズが延在する第1の方向と前記第2レンズアレイの単位レンズが延在する第2の方向とのなす角度が略90度であり、前記第3レンズアレイの単位レンズが延在する第3の方向と前記第1の方向または前記第2の方向とのなす角度が略45度であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシート。
  3. 前記第3レンズアレイの単位レンズは半円柱形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のレンズシート。
  4. 前記第1レンズアレイの単位レンズは台形プリズム形状をなし、前記第2レンズアレイの単位レンズは頂角が70度〜110度の範囲であるプリズム形状をなすことを特徴とする請求項3に記載のレンズシート。
  5. 前記第1レンズアレイの単位レンズは台形プリズムの側面を延長して形成される頂角が70度〜110度の範囲であることを特徴とする請求項4に記載のレンズシート。
  6. 前記第3レンズアレイの単位レンズのアスペクト比が1%以上、20%以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシート。
  7. 前記第3レンズアレイの前記透光性基材に対する面積比が50%以上、90%以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズシート。
  8. 表示画像を規定する画像表示パネルと、
    前記画像表示パネルの背面に設けられた光源と、
    前記光源から発せられた光を入射させて拡散させ拡散光を出射する拡散板と、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載のレンズシートを含むバックライト・ユニットと
    を有することを特徴とするディスプレイ装置。
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