JP2010140176A - 情報提供システム、ユーザ端末装置、及び、情報提供サーバ装置 - Google Patents
情報提供システム、ユーザ端末装置、及び、情報提供サーバ装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】複数のユーザ1,7,8,18〜20、…がユーザ端末となって、個人情報、楽曲を再生しながら運動した状況における音楽再生装置2の使用状況の履歴情報、楽曲情報、を楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に収集させる。このサーバは、個人情報及び又は使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報や、各ユーザの運動に適した楽曲の情報の要求を受けて、ユーザ端末に提供する。音楽再生装置2は、反復運動テンポを検出するセンサを内蔵し、ユーザ1の腕等に装着され、パーソナルコンピュータ5と接続されているとき、種々のデータを転送する。
【選択図】図1
Description
ここで、運動に適した楽曲とは、使用者の反復運動テンポとほぼ同じ値の音楽テンポを持つものである。
ユーザは、パーソナルコンピュータに、音楽用CD(オーディオコンパクトディスク)に記憶された楽曲をリッピング(コピー)したり、音楽配信サーバから楽曲をダウンロードしたりして、音楽再生装置に転送し、蓄積する。
しかし、音楽再生装置は、小型化、低価格化のために、その記憶容量を大きくすることに限界がある。そのため、ユーザは、反復運動テンポとほぼ同じ値の音楽テンポを持つ楽曲を十分に保存しておかないと、同じ曲がいつでも再生されてしまう。
一方、楽曲の音楽テンポの値は、楽曲データに付加されていない。また、ユーザが実際に楽曲を聞いても音楽テンポの値を推定することは困難である。
以上のことから、ユーザは、反復運動テンポの値とほぼ同じ値の音楽テンポを持つ楽曲を探し出し、音楽再生装置のフラッシュROMに保存することが難しい。
音楽テンポの範囲を、ユーザが抽出条件として設定すれば、この条件を満たす楽曲を、自動的に「スマートプレイリスト」に設定することもできる。しかし、ユーザが、反復運動テンポの履歴に応じて、音楽テンポの範囲を考えなければならない。
しかし、音楽テンポの値が付加された楽曲データを配信したり、ユーザの運動に適した楽曲を推奨したりするシステムがない。
実際、配信しているすべての楽曲が運動中に聞くのに適したものとはいえないから、すべての楽曲の音楽テンポを自動解析するのは非効率である。
しかし、ユーザが運動中に聞くのに適した楽曲を推奨するものではない。
また、運動中に楽曲を聞く他のユーザが、どのような楽曲を実際に再生したり、実際に好んでいるのか等、ユーザが楽曲データを購入する際に参考となる有用な情報が検索できない。
BF-1 Owner's Manual Ver.1.1.d、[online]、インターネット、<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/english/others/bf1_en_om_v11d2.pdf> BODiBEAT Station Owner's Manual、Ver.1.2c、[online]、インターネット、<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/english/others/bf1_en_ap_v12c2.pdf>
複数楽曲について、少なくとも各楽曲の音楽テンポの値を含む楽曲情報を保存する楽曲情報データベースを有し、前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を収集し、前記履歴情報データベースに保存し、前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記所定の指定条件を満たす楽曲の情報要求を取得し、前記履歴情報データベース及び前記楽曲情報データベースを検索し、前記所定の指定条件を満たす楽曲の情報を、前記楽曲の情報を要求した各ユーザのユーザ端末装置に提供するものである。
従って、個人情報、使用状況の履歴情報を保存する履歴情報データベースと楽曲情報データベースを、音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した複数のユーザで共有し、ユーザは、個人情報及び又は使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報提供を受けることができる。
例えば、運動中に楽曲を聞くユーザが実際に再生したり、実際に好んでいたりする楽曲の情報の提供を受けることができる。その際、ユーザの個人情報を用いて、ユーザの範囲を絞り込むことができる。
従って、各ユーザ端末装置において保存されている楽曲情報を収集することにより、ユーザが運動中に聞くのに適した楽曲の楽曲情報を効率的に収集することができる。また、例えば、音楽テンポや曲調のデータなど、各ユーザ端末装置において楽曲データを解析して得た楽曲情報を収集することができる。その際、各ユーザ端末装置において保存されている再生済みの楽曲についてのみ、その楽曲情報を収集してもよい。
従って、個人情報、使用状況の履歴情報を保存する履歴情報データベースと楽曲情報データベースを、音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した複数のユーザで共有し、ユーザは、ユーザが知らない楽曲を含む楽曲情報データベースの中から、各ユーザの運動に適した推奨楽曲の情報提供を受けることができる。
その際、個人情報及び又は使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を付けて、運動中に楽曲を聞くユーザが実際に再生したり、実際に好んでいたりする楽曲の中から推奨を受けることができる。その際、ユーザの個人情報を用いて、ユーザの範囲を絞ることができる。
従って、ユーザがこれまでに行った運動の反復運動テンポの履歴データが簡単かつ適切に考慮される。
従って、ユーザがこれまでに行った運動の反復運動テンポの履歴データが忠実に考慮される。
従って、請求項4に記載の発明と同様に、ユーザが運動中に聞くのに適した楽曲の楽曲情報を効率的に収集することができる。また、各ユーザ端末装置において楽曲データを解析して得た楽曲情報を収集することができる。各ユーザ端末装置において保存されている再生済みの楽曲についてのみ、その楽曲情報を収集してもよい。
従って、所定のユーザ範囲に含まれるユーザが楽曲に設定した、楽曲に対する再生優先度の順に、推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲が推奨される。
上述した好みの基準とする所定のユーザ範囲は、個人情報に関する所定の属性により指定することができる。
従って、所定のユーザ範囲に含まれるユーザにとって、所定の属性に関する楽曲情報に対する再生優先度の高いものから順に、推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲が推奨される。
ここで、所定の属性とは、例えば、楽曲の曲調、ジャンル、又は、曲調及びジャンルの組合せである。
上述した好みの基準とする所定のユーザ範囲は、個人情報に関する所定の属性により指定することができる。
第1の楽曲推奨システムにおいては、ユーザ1のパーソナルコンピュータ5が、パーソナルコンピュータ5に蓄積した複数の楽曲データの中から、ユーザ1が運動中に聞く楽曲を推奨する。
また、情報提供システムは、前提として、複数の各ユーザのパーソナルコンピュータ5,7B,8B,18B,19B,20B、…が、ユーザ端末装置となって、各ユーザの個人情報とともに、各ユーザが楽曲を再生しながら運動した状況における、音楽再生装置2の使用状況の履歴情報を、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に保存する。楽曲情報・履歴情報提供サーバ12は、また、各ユーザのパーソナルコンピュータに保存されている楽曲情報を収集し保存する。
楽曲情報・履歴情報提供サーバ12は、個人情報及び又は使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報を提供する。
ここで、特に、推奨音楽テンポの条件を付加した推奨楽曲の要求に対して各ユーザの運動に適した楽曲の情報を提供する場合に、第2の楽曲推奨システムが構成される。
1及び図示しない7,8,18,19,20,…は運動をするユーザである。
2,7A,8A,18A,19A,20A,…は音楽再生装置であって、反復運動テンポを検出するセンサを内蔵し、ユーザ1の腕等に装着され、イヤフォン、ヘッドフォン等の電気音響変換器3、耳たぶ取付型脈拍センサ4が接続されている。
各ユーザのパーソナルコンピュータ5,7B,8B,18B,19B,20B、…は、対応する音楽再生装置2,7A,8A,18A,19A,20A、…との間で、種々のデータを転送したり、音楽再生装置2等に対する種々の設定や、自らが楽曲データを再生したりする機能を有する。
LAN6は、例えば、ホームネットワーク、社内ネットワーク、地域ネットワークである。LAN6には、他のユーザ7等のパーソナルコンピュータ7B等がルータ9に接続されている。
インターネット11には、また、ファイルサーバ24が、AP25において接続されている。このファイルサーバ24に、ユーザ1のオンラインストレージという記憶領域が設けられる場合がある。ユーザ1のオンラインストレージは、パーソナルコンピュータ5の外部記憶装置として設置することができる。このオンラインストレージは、複数のユーザで共有することができる。
また、ローカルエリアネットワーク(LAN)6に、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)という一種のファイルサーバ26を接続し、これをパーソナルコンピュータ5の外部記憶装置とすることができる。この外部記憶装置も、複数のユーザで共有することができる。
この音楽再生装置2は、加速度センサ又は振動センサにより、右又は左足で一歩(ステップ)を進めた時の衝撃を検出し、内蔵するマイクロコンピュータにより、歩行ステップのタイミングを抽出するアルゴリズムを実行し、反復運動テンポを計算する。ウォーキング、ジョギング等の場合、反復運動テンポの値とは、右足、左足を区別しない1歩(1ステップ)が、単位時間(例:1分)当たりに何回あったかを示すもので、その単位はBPM(Beat Per Minutes)である。
一方、耳たぶ取付型脈拍センサ4の出力に基づいて、脈拍数に等しい心拍数[BPM:Beat Per Minutes]が計算される。
音楽再生装置2で再生可能な楽曲データのファイル形式は、波形データ形式の楽曲データファイル、例えば、MP3(MPEG-1 Audio Layer-III)、WMA(Windows Media Audio)、AAC(Advanced Audio Coding)、WAV(PCM:pulse code modulation波形データ)等である。
楽曲データファイルは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データのような演奏データ形式で記述された、例えば、SMF(スタンダードMIDIファイル)であってもよい。
しかし、波形データ、演奏データいずれの形式であっても、オリジナル音楽テンポで楽曲データを再生することが原則である。
それぞれに適した目標運動強度特性(時間的に変化してもよい)とする心拍数を、ユーザ1の予測最大心拍予備能(%HRR:Percentage of Heart Rate Reserve)を基に、設定しておく。
測定されている心拍数が、設定しておいた心拍数より小さい(運動が軽すぎる)ときは、音楽テンポの値を上げ、逆に大きいとき(運動がきつすぎる)は、音楽テンポの値を下げる。それぞれの音楽テンポの値を持つ楽曲データが選択されて自動演奏され、運動のペースを上げ下げするように促す。
上述した第1〜第3の運動モードでは、飽きがこないように、楽曲データは、1曲の再生時間長を短く切ることが好ましい。1曲が終わると、同じ音楽テンポの条件を満たす別の楽曲に切り換わる。
下向きボタン2a、上向きボタン2cは、指でディスプレイ2bの側に押すことによりスイッチがオンとなる。下向きボタン2a、上向きボタン2cは、ディスプレイ2bに表示されるカーソルを下方向、上方向に移動させ、同時に押すことにより、カーソルで選択されたメニューや設定値を確定する。
2dはLEDインジケータ、2eはメニュー選択ボタン、2fは電源ボタンである。
同じく運動モード中のときに、上向きボタン2cを押すと、このボタンは、リピート操作スイッチとして機能し、現在において再生されている楽曲を、その開始位置に戻って自動再生する。
ある楽曲について、スキップ操作をしたとき再生優先度を下げ(例えば、−1カウントする)、リピート操作したとき再生優先度を上げる(例えば、+1カウントする)。その結果、楽曲毎に再生優先度の値が、再生履歴の1つとして記憶される。
ここで、スキップ操作、リピート操作のいずれか一方にのみに学習機能を持たせてもよい。
上述した再生優先度は、楽曲に対するユーザの好みを表し、数値データで表現される再生優先度ポイントということもできる。この楽曲に対する再生優先度は、電源をオフにしても保存される。他の履歴情報と同様に、過去の所定回数のワークアウト(1回分の運動)まで、あるいは、リセット操作されるまで保存される。
上述した個人情報とは、例えば、氏名、生年月日、性別等であり、後述する図4(a)の第1段に示す。
楽曲情報とは、例えば、楽曲名、ジャンル、音楽テンポ等であって、図4(b)の一部に示す。
運動履歴情報とは、例えば、運動した時間や距離、運動ペース、消費されたカロリ、心拍数などであり、図4(a)の第2段に示す。
音楽再生装置2の使用状況の履歴情報は、再生履歴情報を含む。再生履歴情報は、例えば、運動中に再生された楽曲(楽曲ID)、楽曲の再生回数、再生優先度などであり、図4(b)の一部に示す。
その他の使用状況の履歴情報は、例えば、図4(b)に示す、「運動モード」であり、第1〜第3の運動モードのうち、どの運動モードで使用されかを示す情報である。
このフローチャートは、パーソナルコンピュータ5に音楽再生装置2が接続されたときに開始する。また、音楽再生装置用のアプリケーションプログラムを起動したときにも開始する。
そのため、パーソナルコンピュータ5の外部記憶装置、例えば、HDD(ハード磁気ディスク装置)の管理領域に蓄積されている楽曲データの総容量に比べ、音楽再生装置2のフラッシュROMの記憶容量が小さいときは、すべての楽曲データをフラッシュROMに蓄積することができない。そこでユーザに対し、ユーザが運動をしながら聞くに適した楽曲を推奨する。
したがって、音楽再生装置2とパーソナルコンピュータ5とは、1対1の関係で、第1の楽曲推奨システムを構築している。
S33における処理の詳細は、図10を参照して後述する。
S36において、パーソナルコンピュータ5から、推奨楽曲データを、音楽再生装置2に転送し、S38に処理を進める。音楽再生装置2のフラッシュROMに既に保存されていた楽曲データは消去される。
この場合、「楽曲データ蓄積部」58に蓄積されていない楽曲データのみ(差分)を転送すればよい。従って、「楽曲情報データベース」59に保存されている楽曲が、推奨楽曲に含まれているか否かを判定し、同一楽曲については、何らかの警告(アラート)が表示されるようにして、ユーザの選択操作により、同一楽曲データを転送しないようにする。
S38において、パーソナルコンピュータ5と音楽再生装置2の両方の「楽曲情報データベース」(図3の54,59)を更新し、S37に処理を進める。
なお、容量が不足していない場合もS33に処理を進めて楽曲推奨処理をしてもよい。
S37において、パーソナルコンピュータ5は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12にアクセスし、ユーザ1の個人情報、ユーザ1が音楽再生装置2を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、音楽再生装置2の使用状況の履歴情報、及び、楽曲データに関する楽曲情報を、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に提供し、S39に処理を進める。
音楽再生装置2の使用状況の履歴情報には、再生履歴を含む。パーソナルコンピュータ5は、ユーザ1が行った運動の運動履歴も保存しているが、この運動履歴は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に提供しない。
なお、S37の処理は、アプリケーションプログラムのユーザ登録時において、個人情報の提供を承諾したユーザに対してのみ実行される。
S40において、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12にアクセスし、ユーザ1により条件を指定して情報を要求し取得する。
従って、パーソナルコンピュータ5と楽曲情報・履歴情報提供サーバ12とは、複数ユーザ端末と共通のサーバとで構成される情報提供システムを構築している。
S41において、取得した履歴情報をディスプレイ5aに表示するなどして提示し、S42に処理を進める。
そこで、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12により、ユーザが運動中に聞くのに適した楽曲を推奨する。
従って、パーソナルコンピュータ5と楽曲情報・履歴情報提供サーバ12とは、複数ユーザ端末と共通のサーバとで構成される第2の楽曲推奨システムを構築している。
S43において、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12にアクセスし、推奨音楽テンポ等の条件を指定して推奨楽曲を要求し、推奨楽曲のリストを取得し、ディスプレイ5aに表示するなどして提示し、S45に処理を進める。推奨のための条件としてデフォルトを用意しておき、自動的に楽曲が推奨されるようにしてもよい。
S43における処理は、図11を参照して後述する、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12側の処理に対するパーソナルコンピュータ5側の処理である。
楽曲データの提供サービス自体は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12では行わず、従来のように、音楽配信サーバ13が実行する。
S46において、ダウンロードした楽曲データに対応する楽曲情報を「楽曲情報データベース」(図3の54)に設定することにより、これを更新し、S44に処理を進める。
その他の処理として、例えば、楽曲データの解析、個人情報の設定、トレーニングプログラムの作成、楽曲データの再生をする。
また、ユーザ1の操作により、S31〜S36,S38の同期化処理、S37の楽曲情報・履歴情報提供サーバ12への情報提供をしたりする。
なお、S46の処理に続いて、ダウンロードした楽曲データを音楽再生装置2へ自動転送するとともに、音楽再生装置2とパーソナルコンピュータ5の「楽曲情報データベース」(図3の54,59)とを同期化してもよい。
パーソナルコンピュータ5内の機能は、音楽再生装置用のアプリケーションプログラムが、CPUに実現させる。
音楽再生装置2内の楽曲データ再生部61は音源LSIにより実現され、他の機能ブロックは、図示しないフラッシュROMに記憶されたファームウエア(制御プログラム)を用いて内蔵CPUに実現させる。
オーディオCD51等の記録媒体に記録された楽曲データは、楽曲データ取得部52により、「楽曲データ蓄積部」53にコピーされる。その際、楽曲データ取得部52は、楽曲情報(楽曲名、ジャンル等)が楽曲データに付加されている場合、これらの楽曲情報を取得する。
汎用楽曲情報提供サーバ14は、多数の楽曲に関して、その楽曲情報を蓄積している。例えば、グレースノートGracenote(登録商標)社の提供するサービスでは、GMIDという楽曲を特定する楽曲IDコードで、曲名、アーティスト名、ジャンル名等の楽曲情報のデータベースを備えている。
一方、パーソナルコンピュータ5が、音楽配信サーバ13(図1)から楽曲データをダウンロードしたとき、必要とする楽曲情報が付加されていない場合がある。このような場合、楽曲データ取得部52はCD51のコピー時と同様の処理をすればよい。
「楽曲データ蓄積部」53の記憶領域は、フォルダを指定したり、楽曲データファイルを個別に指定したりすることにより、アプリケーションプログラムに管理されている。
「楽曲情報データベース」54は、楽曲情報として、楽曲の各種属性(楽曲の書誌的事項を含む)を表すデータだけでなく、楽曲データのファイルサイズ(ファイル容量)、楽曲データの保存場所を示すデータ等も合わせて保存する。従って、楽曲管理情報を保存しているということもできる。
音楽再生装置2は、この「楽曲情報データベース」59を用いて、「楽曲データ蓄積部」58に蓄積している楽曲データを管理している。
なお、「楽曲情報データベース」54に保存されている複数の属性に関する楽曲情報のうち、音楽再生装置2で利用する属性に関する音楽情報のみを「楽曲情報データベース」59に転送すればよい。
また、この図では省略したが、「楽曲情報データベース」54にその楽曲情報が保存されている複数の楽曲の中から、一部の楽曲を選択して「プレイリスト」を設定でき、この「プレイリスト」を音楽再生装置2に転送することができる。
制御部60は、音楽再生モードにおいて、「楽曲データ蓄積部」58に蓄積された複数の楽曲データを、「楽曲情報データベース」59に保存されている全ての楽曲、又は、図示を省略した「プレイリスト」に保存されている一部の楽曲について、順番に、又は、ランダムに再生する。
制御部60は、運動モードにおいて、「楽曲情報データベース」59に保存されている複数の全楽曲の中から、又は、「プレイリスト」に保存されている楽曲の中から、反復運動テンポ検出器、脈拍(心拍数)検出器の検出出力、再生優先度変更操作(操作スイッチ)等の入力に応じて、「楽曲データ蓄積部」58から楽曲データ再生部61に対し、運動に適した楽曲データの読み出しを指示する。
音楽再生装置2において、個人情報の設定が行われ、「個人情報保存部」64に設定値が保存される。
制御部60は、「使用状況の履歴情報保存部」62、「運動履歴情報保存部」63、「個人情報保存部」64の各部に保存された情報に応じて、再生する楽曲の選択を制御する場合がある。
後述する図4(a)においては、「運動履歴情報保存部」67と「個人情報保存部」68とを一体化し、図4(b)においては、「使用状況の履歴情報保存部」66と「楽曲情報データベース」54とを一体化した例を示している。音楽再生装置2においても同様に、それぞれを一体化することができる。
パーソナルコンピュータ5の「楽曲データ蓄積部」53に蓄積された楽曲データの少なくとも一部を、音楽再生装置2の「楽曲データ蓄積部」58に転送する際に、ユーザ1が運動中に聞く楽曲データとして適した楽曲を推奨する。
音楽再生装置2の複数の運動モードにおいて、各運動モードによっては多少の相違があるとしても、実際に再生される楽曲の音楽テンポは、ユーザの運動履歴情報に基づいて決定される。
ユーザ1の反復運動テンポと、ほぼ同じ値の音楽テンポを持つ楽曲データを再生する可能性が高い。しかし、ユーザ1の反復運動の値は全運動期間において一定ではない。そのため、統計値を用いて、ユーザ1の反復運動テンポの統計値とほぼ同じ値の音楽テンポを持つ楽曲データを推奨する。
推奨音楽テンポ条件設定部70は、「運動履歴情報保存部」67に保存された、ユーザ1が行った運動の運動履歴データ、より具体的には、ユーザ1が行った運動の反復運動テンポの履歴データの統計値を算出し、その統計値に対応した値をとることを推奨音楽テンポの条件として設定する。
図4(a)の下段に示す運動履歴情報では、全運動期間における平均運動ペースが示されている。そのため、全運動期間における平均反復運動テンポが算出される。
しかし、他の統計値を採用する場合は、図4(a)の下段に示されていない、より詳細な運動履歴情報を保存しておく必要がある。
例えば、全運動期間の他、直近の1回分、直近の10回分、直近の1日分、直近の1ヶ月分のワークアウト等の期間を指定する。
統計値として平均値が指定されたとき、推奨音楽テンポ条件設定部70は、指定された所定期間における「運動履歴情報保存部」67に保存された反復運動テンポの履歴データに基づいて、反復運動テンポの平均値を算出し、この平均値とこの平均値を中心とする所定の範囲とを設定し、設定された平均値を中心とする設定された所定の範囲の音楽テンポを持つことを、推奨音楽テンポの条件として設定する。
最大頻度の反復運動テンポの値を統計値として指定する場合は、上述した平均値と同様に、この最大頻度の反復運動テンポの値と該最大頻度の反復運動テンポの値を中心とする所定の範囲とを設定し、設定された最大頻度の反復運動テンポの値を中心とする設定された所定の範囲の音楽テンポを持つことを、推奨音楽テンポの条件として設定する。
そこで、ハーフテンポ許容指定部69bは、ユーザ操作により、反復運動テンポの履歴の統計値に対応した値の半分の値(ハーフテンポ)も推奨音楽テンポとするか否かを指定する。
推奨音楽テンポ条件設定部70の具体的な処理は、図12,図13を参照して後述する。
楽曲推奨部72は、上述した推奨音楽テンポ条件設定部70により設定された推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、「楽曲情報データベース」54に保存された複数の楽曲の中から検索し、転送制御部73に出力し、ユーザ1に提示する。例えば、ディスプレイ5a(図1)に楽曲名のリストを表示する。
その際、楽曲データ転送部56は、楽曲情報同期化転送部57を制御し、転送される楽曲データの楽曲情報を、「楽曲情報データベース」54から「楽曲情報データベース」59に転送する。その結果、「楽曲データ蓄積部」58に蓄積される楽曲データと、「楽曲情報データベース」59に保存される楽曲情報とはリンクしており、対応関係にある。
例えば、楽曲に対する好みの大きい楽曲ほど、優先的に推奨し、その結果、優先的に転送できるようにする。楽曲に対する好み以外の好みを基準とすることができる。
好みの基準指定部71は、好みを反映させる場合、楽曲に対するユーザ1の好み、曲調、ジャンル等の所定の属性に関するユーザ1の好み等の基準を指定する。
「使用状況の履歴情報保存部」66は、ユーザ1の操作により「楽曲」(典型的には、ユーザ1が運動中に再生した再生楽曲)に設定された、「楽曲」に対する再生優先度(ユーザの好み度)の履歴データを保存している。
楽曲推奨部72は、「使用状況の履歴情報保存部」66を検索し、推奨音楽テンポ条件設定部70により設定された推奨音楽テンポの条件を満たす「楽曲」に、ユーザ1の操作により設定された、この「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを取得する(図10のS120の処理に対応する)。
楽曲推奨部72は、また、上述した推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、この楽曲の、上述した「楽曲」に対する再生優先度の履歴データに基づいて、この「楽曲」に対する再生優先度の高いものから順にユーザ1に提示する(図10のS121の処理に対応する)。
例えば、曲調に関する楽曲情報として、ある「曲調」を持ち、かつ、ジャンルに関する楽曲情報として、ある「ジャンル」を持つ(以下、単に、ある「曲調&ジャンル」を持つと表記する)楽曲に対する好みを反映させる。
「使用状況の履歴情報保存部」66は、ユーザ1の操作により楽曲(ユーザ1が運動中に再生した再生楽曲)に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを保存している。
より詳細には、例えば、「使用状況の履歴情報保存部」66を検索し、ユーザ1の操作により「楽曲」に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを取得する(図10のS119の処理に対応する)。
次に、「楽曲情報データベース」54を検索し、上述した楽曲に対する再生優先度の履歴データが取得された楽曲について、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)を取得し(図10のS123の処理に対応する)、この楽曲の、この楽曲に対する再生優先度の履歴データを、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)に対する再生優先度の履歴データに変換する(図10のS123の処理に対応する)。
楽曲推奨部72は、「楽曲情報データベース」54を検索し、推奨音楽テンポの条件を満たす「楽曲」の、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)を取得し、この推奨音楽テンポの条件を満たす「楽曲」の情報を、この楽曲の、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)に対する再生優先度の履歴データに基づいて、この所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)に対する再生優先度の高いものから順にユーザ1に提示する(図10のS124,S125の処理に対応する)。
転送制御部73は、楽曲推奨部72が提示した推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の中から、ユーザ操作により選択された楽曲のデータ容量を累積加算し、累積加算値が音楽再生装置2の「楽曲データ蓄積部」58に蓄積可能なデータ容量を超えない範囲で、選択された楽曲の楽曲データを、「楽曲データ蓄積部」53から「楽曲データ蓄積部」58に転送させる。
この場合、転送制御部73は、楽曲推奨部72により提示された楽曲の楽曲データを、ユーザ操作により、「楽曲データ蓄積部」53から「楽曲データ蓄積部」58に一括転送させる。
なお、いずれの場合においても蓄積可能なデータ容量が少ない場合、あるいは、転送するデータ量をユーザの設定により、制限した場合は、優先順序の大きいものだけを転送することになる。
これに代えて、再生履歴情報、運動履歴情報を音楽再生装置2の「使用状況の履歴情報保存部」62、「運動履歴情報保存部」63から直接に転送を受けてもよい。この場合、「再生履歴情報保存部」66、「運動履歴情報保存部」67を設けなくてもよい。
ここでは、個人情報と運動履歴情報とを一体化して1テーブルとしている。しかし、図3においては、「個人情報保存部」68,64と、「運動履歴情報保存部」67,63とに分けている。分ける場合は、運動履歴情報にも、ユーザIDをキーとして付加しておく。
図示の例では、ユーザIDを「キー1」として個人情報及び運動履歴情報を管理する。ユーザIDは、例えば、ソフトウエアプログラムのユーザ登録時に楽曲情報・履歴情報提供サーバ12により付与される。
最小テンポ(ジョギング)、最大テンポ(ジョギング)[beat/min]は、ジョギング運動時における最小、最大の反復運動テンポの値である。同様に、最小テンポ(ウォーキング)、最大テンポ(ウォーキング)は、ウォーキング運動時における最小、最大の反復運動テンポの値である。
音楽テンポについても、上述した反復運動テンポの値と同じ最小値と最大値を設定して、楽曲データを選択する。運動開始時は、最小値の音楽テンポから開始される。
全時間、全距離は、各回のワークアウトにおける開始時のウオーミングアップ、主運動期間、終了時のクールダウンの期間の内、原則として主運動期間のみとする。ただし、ウオーミングアップの期間が長い場合は、本運動期間にウオーミングアップの期間を加えることが望ましい。
全カロリは過去の全運動期間の運動により消費された全カロリ[kcal]、過去の全運動期間の平均心拍数[bpm]である。
また、図示を省略したが、どのような走り方、走り込みの経験をもっているかを表す、「ランニングスタイル」の属性を設けてもよい。例えば、図4(a)の2段目の平均運動ペースや、月間走行距離等に応じて算出したり、ユーザが設定操作子を用いたりして設定する。
ここでは、楽曲情報と使用状況の履歴情報保存部とを、1テーブルとして保存する場合を示している。
図3に示したパーソナルコンピュータ5、音楽再生装置2のように、「楽曲情報データベース」54,59と、「使用状況の履歴情報保存部」66,62とを分けて保存してもよい。この場合、「使用状況の履歴情報保存部」に楽曲IDをキーとして付加しておく。
楽曲情報及び使用状況の履歴情報は、各楽曲毎に、複数の属性について、その値やその内容が1レコードとして記述されている。
楽曲名、アーティスト、アルバム、ジャンル、再生時間は、図3において、CD51をコピーする場合に、CDの楽曲データに付加されたTEXTの情報から得られる。
ジャンルの属性には、その具体的な楽曲情報として、ポップミュージック、ジャズ等がある。
また、音楽テンポ、「走りやすさ」、「エネルギーレベル」の属性は、CDをコピーする際に、パーソナルコンピュータ5が、楽曲データを解析して得る。
曲調の属性は、一般に、ユーザが音楽を聴いたときに、音楽の内容から受ける心理的な感情を分析した、音楽の一属性であり、例えば、明るい、暗い、楽しい、嬉しい、激しい、ゆったり、ビートがはっきりしている、などがある。
ユーザの好みを判定する場合、キーワードで判定するか、又は、上述した曲調評価パラメータのような数値化されたものは、数値の属する範囲で判定する。
また、「エネルギーレベル」が、1〜10の範囲で定義されているとすると、数値が7以上のものを、「エネルギーレベル1」の曲調であるとする。一方、数値が3以下のものを、「エネルギーレベル3」の曲調であるとする。数値が7未満で3を超えるものを「エネルギーレベル2」の曲調であるとする。
このような場合、ある同じ楽曲IDの複数の楽曲情報を1セットと名付けたとき、複数のユーザから複数セットを収集したとき、複数の楽曲の属性について、各楽曲情報の一致度が高い楽曲情報のセット及び対応する楽曲データを選定し、選定された楽曲情報のセット及び楽曲データを、正規のものとして「楽曲情報データベース」85に保存すればよい。
再生履歴のうち、再生回数、再生優先度は、ユーザ1が音楽再生装置2で再生した楽曲の再生回数(プレイカウント)、再生優先度(再生優先度ポイント)のデータである。
図3に示した「使用状況の履歴情報保存部」66,62は、未再生の楽曲も保存し、その再生回数を0としているが、1回でも再生された楽曲のみを保存してもよい。図4(b)のように、楽曲情報と再生履歴とを一括保存する場合、再生回数が0の楽曲も、その楽曲情報を保存している。
再生優先度は、図1を参照して説明したように、楽曲に対するユーザ1の好みを表すパラメータである。
図4(b)の例では、初期値を0とし、スキップ操作により再生優先度を1ポイント下げることのみを実行し、再生優先度の値を0以下のマイナスの値としている。
再生優先度の変更は、上述した操作以外の他の操作に伴って変更操作されてもよい。また、いわゆる星マークを付ける「マイレート」を入力する操作子を用いて再生優先度を変更してもよい。また、楽曲に対する再生優先度を変更するための専用の、お気に入り操作子を用いてもよい。
しかし、ユーザ操作により、楽曲データを再生することなく、直接的に、「使用状況の履歴情報保存部」66,62に保存された再生優先度を変更することも可能にしてもよい。
なお、上述した再生優先度は、「楽曲」に対する再生優先度であった。これに代えて、「楽曲情報データベース」54,59(図3)に記述されている属性であれば、1つの属性又は複数の属性の任意の組合せに対し、ユーザが直接的に再生優先度を設定できるようにしてもよい。
この運動モードは、図4(b)に示す複数の運動モードにおいて、どのモードで、この楽曲データを再生したかを示すデータである。図1に示した音楽再生装置2は、第1〜第3つの運動モードを有していた。第2の運動モードについては、さらに、ウォーキングとジョギングのサブモードに分けてもよい。
しかし、同じ楽曲を複数のモードで再生する場合があり得る。この場合は、各運動モード毎に、同じ楽曲IDの楽曲情報のセット(1レコード)が作成され、「楽曲情報データベース」54,59に保存する。
音楽再生装置2の使用状況の履歴情報としては、この他、使用した1日の時間帯(朝昼夜)や、使用した季節等の情報がある。
これらの楽曲情報及び履歴情報は、各ユーザのパーソナルコンピュータ5,7B,8B,18B,19B,20B,…に記憶された、各ユーザについての、図4(a)の個人情報,図4(b)に示す楽曲情報及び音楽再生装置2の使用状況の履歴情報を収集したものである。
図5,図6,図8に示す楽曲情報・履歴情報提供サーバ12においては、「楽曲情報データベース」85と、「履歴情報データベース」84とを分けているが、この図4(d)では、楽曲情報と履歴情報とを、1テーブルとした場合を示している。
1レコードは、楽曲情報、音楽再生装置の使用状況の履歴情報(再生履歴情報を含む)、個人情報が1組のセットになっている。後述する楽曲情報・履歴情報提供サーバ12においては、運動履歴情報を収集・保存しないが、収集・保存することも可能である。
パーソナルコンピュータ(ユーザ1のユーザ端末)5において、81は「履歴情報保存部」であり、図3に示した「使用状況の履歴情報保存部」66,「個人情報保存部」68を示したものである。
従って、「履歴情報保存部」81に保存された履歴情報は、ユーザ1が音楽再生装置2を使用して楽曲を再生しながら運動した状況の履歴情報であって、ユーザ1の属性に関する個人情報を含む。
その結果、「履歴情報データベース」84を検索すれば、このようなユーザ群の特徴をさらに分析し、分析結果の情報を提供したり、「楽曲情報データベース」85を検索する際に、検索範囲を絞り込むために使用したりすることができる。
なお、楽曲情報のみを収集する際には、ユーザを識別する情報を要しないが、図4(b)に示したような、再生履歴情報とともに収集する場合は、ユーザを識別する情報を要する。
その結果、汎用楽曲情報提供サーバ14のように、膨大な数の楽曲について楽曲情報を蓄積するよりも、ユーザが運動中に聴くにふさわしい楽曲の楽曲情報が効率的に収集される。また、「楽曲情報データベース」85の規模が小さくなるから、その管理が容易となる。
これに代えて、情報提供部82が、一部の楽曲データのみを提供するように制限してもよい。例えば、情報提供部82は、「使用状況の履歴情報保存部」66(図3)を参照し、「楽曲情報データベース」54(図3)の中から、各ユーザが1回以上再生した再生楽曲の楽曲情報のみを、情報収集部83に提供し、再生されていない楽曲(再生回数=0)の楽曲情報については提供しないようにしてもよい。
また、上述した説明では、「履歴情報データベース」84に、各ユーザの運動履歴情報を保存していない。しかし、複数ユーザの運動履歴情報も検索対象とする場合は、各ユーザの「運動履歴情報保存部」67に保存された運動履歴情報を、情報提供部82、情報収集部83を経由して「履歴情報データベース」84に保存するようにしてもよい。
図中、図5と同じブロックに同じ符号を付している。
パーソナルコンピュータ(ユーザ1のユーザ端末)5において、条件指定部91は、要求する情報を得るための所定の条件を指定する。
検索範囲を絞り込む条件としては、「履歴情報データベース」84又は「楽曲情報データベース」85に保存された属性の具体的な情報を指定すればよい。
情報要求部92は、このような所定の指定条件を満たす情報(例えば、楽曲の情報)を、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に対して要求する。
情報要求取得部93は、パーソナルコンピュータ5から、上述した所定の指定条件を満たす情報を取得し、情報提供部86に与える。
図7(a)は、所定のユーザ範囲に属する複数のユーザにおける、楽曲の再生回数(又は%)の多いもの順に、その楽曲の楽曲名と音楽テンポ値、その再生回数の統計分布とともに、ディスプレイ5a(図1)にポップアップウインドウにて提示した例である。
図7(a)に示した情報を提示するためには、上述した図6において次のようにする。「所定の指定条件を満たす情報」の要求を、「所定のユーザ範囲に含まれるユーザが再生した再生楽曲」の要求とする。
その際、情報提示部95は、再生楽曲の再生回数の大きい楽曲情報から順番に表示させる。棒グラフは、再生回数を表示する。すなわち、再生回数の大きさに基づいて表示の優先順位を与える。
横軸は「運動レベル」のランクA〜ランクDを示し、縦軸は各ランクのユーザ数(又は%)を示す。数値を表示してもよい。
情報要求をしたユーザが属するランクの棒グラフの色、文字色等を、他のランクの、棒グラフの色、文字色と異ならせるなどして、ユーザ本人が属しているランクを目立つようにする。また、ユーザが属しているランクの表示を、最初に表示するなど、優先順位を決めたり、マーキングや書体を変えたりするとよい。
「所定の指定条件を満たす情報」の要求を、「所定のユーザ範囲に含まれるユーザの運動レベル」の要求とする。表示の優先順位は、ランクA〜Dの順とする。
情報提供部86は、「履歴情報データベース」84を検索し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの個人情報「運動レベル」の情報を取得し、「ランクA」〜「ランクD」別に、ユーザの総数を算出する。これを、情報の要求をしたユーザ1のユーザ端末装置5に提供する。
例えば、図4(a)に示したテーブルに示されている、現在の年齢(生年月日と現在の日時とから得られる)、性別、運動レベルのランクなどを指定する。数値で表されるユーザ属性については、数値の範囲を指定すればよい。
情報の提供を要求したユーザと「同性」かつ「同世代」という指定ができる。さらに加えて、情報の提供を要求したユーザと「運動レベル」が同じランク、という指定もできる。
ユーザ範囲として、「全ユーザ」(実質的にユーザ範囲を条件付けていないことになる)、「本人」(情報の提供を要求したユーザ、ユーザIDや氏名を指定)という選択肢を設けてもよい。
具体的には、ユーザの属性の具体的な内容をキーワード、又は、数値の範囲として、「履歴情報データベース」84を検索することにより、ユーザ範囲に含まれるユーザを特定する。
図7(a)を参照して説明した再生楽曲の例では、特定されたユーザ範囲に含まれるユーザが再生した楽曲の楽曲IDを、「履歴情報データベース」84を検索して取得し、取得した楽曲IDの楽曲情報を、「楽曲情報データベース」85を検索して取得する。
そこで、後述する楽曲推奨機能において、推奨音楽テンポの条件を指定しない(すべての音楽テンポを許容する)で機能を実行すれば、指定されたユーザの範囲に含まれるユーザの好みの楽曲の情報を検索して取得することができるようになる。
この場合、楽曲データ蓄積部53(図3)に蓄積していない楽曲の情報と既に蓄積している楽曲の情報とが、提示されたリストにおける表示態様の相違により容易に識別できるようにすることができる。図9を参照して後述する楽曲推奨の機能において、その具体的な方法を説明している。
条件指定部91は、「ユーザが運動中に聞くのに適した楽曲」であるという条件を指定する。
条件指定部91は、図3に示した反復運動テンポ統計値指定部69a、ハーフテンポ許容指定部69b、好みの基準指定部71を合わせた機能に相当し、情報要求部92は、推奨音楽テンポ条件設定部70の機能を含む。
従って、情報要求部92は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ装置12に対し、保存された運動履歴データに基づいた推奨音楽テンポの条件を付加してユーザ1の運動に適した楽曲の情報を要求する。
統計値として、ユーザ設定により平均値が指定された場合、情報要求部92は、反復運動テンポの履歴データに基づいて、反復運動テンポの平均値を算出し、この平均値とこの平均値を中心とする所定の範囲とを設定し、設定された平均値を中心とする設定された所定の範囲の音楽テンポを持つことを、推奨音楽テンポの条件として設定する。
この場合、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12の情報提供部86に対し、複数の値の音楽テンポを持つ楽曲を、設定された選択確率で選択して、楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提供させる。
楽曲情報・履歴情報提供サーバ12における情報要求取得部93は、ユーザ1のユーザ端末装置5から、推奨音楽テンポの条件が付加された各ユーザの運動に適した楽曲の情報要求を取得し、情報提供部86は、「楽曲情報データベース」85を検索し、上述した推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、楽曲の情報を要求したユーザ1のユーザ端末装置5に提供する。
パーソナルコンピュータ(ユーザ端末)5における情報取得部94は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12から提供された楽曲の情報を取得し、情報提示部95は、取得された楽曲の情報をユーザ1に提示する。
好みを調べる対象とするユーザ範囲の設定は、図6に示した情報提供における条件指定部91におけるユーザ範囲の設定と同様である。1又は複数のユーザ属性の組合せで指定することもできる。また、ユーザ属性を、情報を要求したユーザの属性との相対関係で指定することもできる。「ランニングスタイル」が同じ、で指定する。情報の提供を要求したユーザと「同性」かつ「同世代」という指定ができる。ユーザ範囲として、「全ユーザ」、「本人」という選択肢を設けることもできる。
情報要求部92は、推奨音楽テンポの条件が付加され、ユーザ1の運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの好みに合う楽曲の情報要求をする。
「履歴情報データベース」84には、各ユーザのユーザ端末装置から収集した使用状況の履歴情報として、各ユーザの操作により楽曲(典型的には、各ユーザが運動中に再生した再生楽曲)に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを保存している。
情報要求取得部93は、ユーザ1が行った運動の運動履歴データに基づいた推奨音楽テンポの条件が付加され、ユーザ1の運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの好みに合う楽曲の情報要求を取得する。
情報提供部86は、また、「履歴情報データベース」84を検索し、上述した所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている、推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲(各ユーザが運動中に再生した推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲)に、当該各ユーザの操作により設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを取得する(図11のS138に対応する)。
情報提供部86は、さらにまた、推奨音楽テンポの条件を満たす「楽曲」の情報を、この「楽曲」の、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データに基づいて、この「楽曲」に対する再生優先度の高いものから順に、楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提示する(図11のS139,S140,S136に対応する)。
推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲が、所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザによって再生されたことのない楽曲である場合は、再生されることなく各ユーザによって直接に設定されていない限り、再生優先度は基準値、図4(b)ではゼロ、になっている。
情報要求部92は、推奨音楽テンポの条件が付加され、ユーザ1の運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報に対する好みに合う楽曲の情報要求をする。
「楽曲情報データベース」85は、各楽曲の楽曲情報として、各楽曲の音楽テンポの値の他に、各楽曲の所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報を保存している。
「履歴情報データベース」84には、各ユーザのパーソナルコンピュータ(ユーザ端末装置)から収集した使用状況の履歴情報として、各ユーザの操作により楽曲(各ユーザが運動中に再生した楽曲)に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを保存している。
「情報要求取得部」93は、推奨音楽テンポの条件が付加されることによりユーザ1の運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報に対する好みに合う楽曲の情報要求を取得する。
情報提供部86は、また、「履歴情報データベース」84及び「楽曲情報データベース」85を参照し、上述した所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている、当該各ユーザの操作により「楽曲」(各ユーザが運動中に再生した再生楽曲)に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを、上述した所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)に対する再生優先度の履歴データに変換する。
より詳細には、例えば、「履歴情報データベース」84を検索し、上述した所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている、この各ユーザの操作により「楽曲」に設定された、「楽曲」に対する再生優先度の履歴データを取得する(図11のS137の処理に対応する)。
次に、「楽曲情報データベース」85を検索し、楽曲に対する再生優先度の履歴データが取得された楽曲について、所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)を取得し、この楽曲の、この楽曲に対する再生優先度の履歴データを、上述した所定の属性(曲調&ジャンル)に関する楽曲情報(「曲調&ジャンル」)に対する再生優先度の履歴データに変換する(図11のS141の処理に対応する)。
これに対し、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12が、各ユーザの運動履歴情報(反復運動テンポの履歴データ)も収集し、「履歴情報データベース」84に保存するシステムの場合は、情報提供部85において、推奨音楽テンポの条件を決定することができる。
図9は、図8の情報提示部95に提示される推奨楽曲を、図1のディスプレイ5aに表示される画像として示す図である。画面右側の垂直方向のスクロールバーにある「つまみ」101をマウスでドラッグすることにより、楽曲情報のリストがスクロールされ、より多数の楽曲が表示される。図示しない、次頁ボタンの他、前頁ボタンや頁指定ボタンをマウスクリックすることにより、複数頁に移動できる。
ユーザの操作により、属性の1つを選択してソートして配列順序を変更することができる。一番上の行に表示される各属性名の領域をマウスでクリックすると、クリックされた属性で、楽曲情報が楽曲単位でソートされる。従って、「アーティスト」でソートすれば、同じ「アーティスト」が連続して配列されるので、ユーザが気に入っている「アーティスト」の楽曲を選択しやすくなる。
あるいは、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12は、このような楽曲データを蓄積しておき、ユーザに配信できるようにしてもよい。
上述した「購入ボタン」と同様なボタンを表示しておき、このボタンをクリックすると、上述したオリジナル楽曲等の入手先、あるいは、この楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に蓄積されたオリジナル楽曲にアクセスできるようにすればよい。
例えば、蓄積されていない楽曲についてのみ、その「購入」ボタンの操作を有効とし、音楽配信サーバ13へリンクできるようにし、既存の楽曲の「購入」ボタンはグレイ表示として操作ができないようにしておけばよい。
これに代えて、「楽曲データ蓄積部」53(図3)に蓄積されていない楽曲のみを推奨楽曲として提示してもよい。
図10は、図2のS33の処理の詳細を示すフローチャートであり、図3に示した推奨音楽テンポ条件設定部70、楽曲推奨部72の機能を実行する。
S112において、「運動履歴情報保存部」67(図3)に保存されている反復運動テンポに応じて、推奨音楽テンポ条件を設定する。
この処理を、先に、図12、図13を参照して説明する。
S151において、ユーザ設定により指定された統計期間において連続的に、例えば、1秒毎に記録された反復運動テンポの値を取得する。
S152において、ユーザ設定により統計値として平均値を使用するか否かを判定し、平均値を使用する場合はS153に処理を進め、頻度分布を使用する場合はS154に処理を進める。
ここで、ユーザ設定により、所定範囲を差でなく、平均値に対する比率、例えば±3%として設定してもよい。また、ユーザ設定により、所定範囲の幅を変更してもよい。
一方、S154において、反復運動テンポの頻度分布を算出し、この頻度分布に対応した複数の値と選択確率とを設定し、選択確率付きの推奨音楽テンポの条件として、S155に処理を進める。この選択確率付きの推奨音楽テンポの条件が指定されたときには、設定された複数の値の音楽テンポを持つ楽曲を、それぞれに設定された選択確率で選択する。
図13(a)は、パーソナルコンピュータ5の「運動履歴情報保存部」67に保存されている反復運動テンポの頻度分布を示している。実際、ポップアップ画面でユーザに表示してもよい。横軸は反復運動テンポの値[bpm]、縦軸はその反復運動テンポで運動した運動時間(又はその%)が示される。図示の数値は説明用であって実測値ではない。
代表値80[bpm]の範囲内の反復運動テンポであった運動時間がa、代表値120[bpm]の範囲内の反復運動テンポであった運動時間がb、以後、同様にして、代表値200[bpm]の範囲内の反復運動テンポであった運動時間がfであったとする。
図13(b)に、各運動時間a〜fを累積加算したものを示す。運動時間を%で表したときには、累積加算値が100[%]となる。
S156においては、既に設定した複数の音楽テンポの値に加えて、それぞれの半分の値の音楽テンポも推奨音楽テンポの値とする。
ただし、出現する可能性が皆無ではない反復運動テンポについても、その反復運動テンポに応じた音楽テンポの楽曲を少しは蓄積しておくことが望ましい。
あるいは、推奨音楽テンポ条件を設定するのは、ユーザ設定により、音楽再生装置2に蓄積可能なデータ容量の所定割合x[%]又は指定曲数とし、残りの(1−x)[%]のデータ容量分については、推奨音楽テンポの条件を付けないで楽曲を推奨してもよい。
具体的には、推奨音楽テンポ条件を設定して推奨楽曲の提示を受け、蓄積可能なデータ容量の所定割合x[%]分のデータ容量となる楽曲データを音楽再生装置2に転送する。その後、推奨音楽テンポの条件を付けないで、残りの(1−x)[%]のデータ容量分を超えない範囲で、ランダムに楽曲を選択したり、ユーザの好みに合う楽曲を選択したりすればよい。
S113において、「楽曲情報データベース」54(図3)を検索(検索aという)し、S112で設定された推奨音楽テンポ条件を満たす「楽曲」(以下、「楽曲a」という)を取得し、S114に処理を進める。
ここで、推奨音楽テンポの条件に選択確率条件が付いている場合、「楽曲情報データベース」54から、その選択確率に応じて楽曲を検索する。
1つの乱数値を出力する度に、出力された乱数値が、どの反復運動テンポの運動時間a〜fの範囲に属するかに応じて、音楽テンポの値を、その範囲に属する運動時間に対応する反復運動テンポの値に決定する。運動時間a〜fの境界値を予め計算しておくことにより、どの範囲に属するかがわかる。
例えば、乱数値が50のとき、運動時間dの範囲にあるから、音楽テンポ値として150[bpm]以上170[bpm]未満の範囲を指定して、「楽曲情報データベース」54を検索し、1曲の楽曲を出力する。同様にして、一様乱数値を繰り返し出力すれば、反復運動テンポの頻度分布と同じ頻度分布を有する音楽テンポの値が得られる。
まず、S116において、S113の検索aで得た、推奨音楽テンポの値を満足する「楽曲a」の中から、音楽再生装置2が蓄積可能な容量を超えない範囲で、楽曲をランダムに選択する。
ここで、音楽再生装置2の「楽曲データ蓄積部」58(図3)に蓄積可能な容量を超えない、最大限の楽曲を提示する他に、「10曲選択」、蓄積可能な容量の「1割選択」といった提示がユーザ設定できるようにしてもよい。この場合、「楽曲データ蓄積部」58に追加書き込みする場合に適している。
まず、S120において、「使用状況の履歴情報保存部」(図3の66)を検索し、検索aで得た「楽曲a」(推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲)について、「楽曲a」に対する再生優先度を取得する。
S121において、取得した再生優先度に基づいて、「楽曲a」に優先順位を与える。
例えば、「楽曲a」が、図4(b)の「楽曲」(ID=XXXXXX)であるとき、「楽曲a」に、この「楽曲a」に対する再生優先度=−1を与える。
その際、指定されたユーザ範囲に含まれるユーザが再生していない「楽曲」に設定されている、「楽曲」に対する再生優先度は、ユーザが再生することなく直接に再生優先度を設定していない限り、0(基準値)であるから、この「楽曲」の優先順位は、再生優先度がマイナスのものよりも高くなっている。
なお、ファイル容量の累積加算値が、楽曲データ蓄積部58が蓄積可能な容量を超えた場合にも、全ての「楽曲」を並べて表示させてもよい。この場合、蓄積可能な容量を超えるまでの「楽曲」の表示態様と、超えた後の表示態様とを異ならせてもよい。
S119において、「使用状況の履歴情報保存部」(図3の66)を検索し、保存されている「楽曲」(以下、楽曲bという)について、ユーザ1の操作によりこの「楽曲b」に設定された、「楽曲b」に対する再生優先度を取得する。
S123において、「楽曲情報データベース」(図3の54)を検索し、S119において再生優先度を取得した「楽曲b」について、所定の属性(曲調の属性とジャンルの属性)に関する、個々の楽曲情報(「曲調」,「ジャンル」)を取得する。
ここで、S119において再生優先度=0(基準値)を取得した「楽曲b」については、個々の楽曲情報(「曲調」,「ジャンル」)を取得する必要はない。
「楽曲b」に対する再生優先度を、「楽曲b」の「曲調」、「楽曲b」の「ジャンル」のそれぞれに付与し、全「楽曲b」について累積加算することにより、全ての各「曲調」、全ての各「ジャンル」に対する再生優先度に変換する。
その結果、様々な「楽曲b」に対して設定されていた再生優先度の履歴データが、所定の属性(曲調&ジャンル)の、ある「走りやすさレベル1&ジャズ」に対する再生優先度の履歴データに変換される。
上述した処理では、属性の組合せ(曲調&ジャンル)に対し、曲調に対する再生優先度と、ジャンルに対する再生優先度とを同じ重みで加算しているが、曲調、ジャンル等の属性に応じて、重みを異ならせて加算してもよい。
「楽曲a」の「曲調」,「ジャンル」のそれぞれに、S123において得られた、「曲調」,「ジャンル」に対する再生優先度を与え、両者を加算することにより、「楽曲a」の、「曲調&ジャンル」の組合せに対する再生優先度を得る。
ここで、「走りやすさレベル3」に対する再生優先度=−50、「ジャズ」に対する再生優先度=−10であったと仮定する。このとき、「走りやすさレベル3&ジャズ」に対する再生優先度は、−50−10=−60となる。
上述したS123,S124の処理により、「楽曲a」の、「楽曲」に対する再生優先度が、「楽曲a」の、「曲調&ジャンル」に対する再生優先度に変換される。
例えば、上述した先の検索aで得た「楽曲」が、楽曲ID=YYYYYYの楽曲であって、「走りやすさレベル3&ジャズ」に対する再生優先度が「−60」となれば、この楽曲ID=YYYYYYの楽曲の優先順位は、−60となる。
一方、上述したS125からS122に処理を進めた場合、推奨音楽テンポの値を持つ「楽曲a」の中から、音楽再生装置2に蓄積可能な容量分の、1又は複数の楽曲を、ユーザの好みの属性(曲調&ジャンル)に対する再生優先度に基づいて優先順位を与えて選択していることになる。
次のS118で推奨楽曲を提示した後、音楽再生装置2に蓄積可能な容量分の楽曲データを転送することができる。
S111で設定された好みの対象が、曲調のみであれば、S123と同様な累積加算により、「楽曲」に対する再生優先度を、「曲調」に対する再生優先度に変換し、S125に処理を進める。
「曲調」、「ジャンル」に限らず、「楽曲情報データベース」(図3の54)に存在する他の属性(複数の属性の組合せを含む)、例えば、「アーティスト」に対する再生優先度を算出して、その再生優先度の大きさに基づいて、優先順位を与えることができる。
この場合、様々な音楽テンポを有する「楽曲b」の母集団に代えて、推奨音楽テンポ条件を満たす「楽曲a」の母集団において、楽曲のある属性(「曲調&ジャンル」)に関するユーザの好みを調べて反映させることになる。
また、図10のフローチャートにおいて、S112を省略し(推奨音楽テンポの条件を設けない)、S113において、「楽曲情報データベース」54に保存されている楽曲を全て取得し、後続のS114以下に処理を進めれば、指定された好みの基準に従った優先順位で「楽曲情報データベース」54に保存されている楽曲の全てをリスト表示することができる。その内、優先順位の高い楽曲のみを、例えば、所定曲数をリスト表示させれば、好み度が大きい楽曲のみが提示される。
表示画面に「自動転送ボタン」を設け、これにクリック操作があったときは、一覧表示された楽曲の全体を「推奨プレイリスト」とし、この「推奨プレイリスト」のフォルダをパーソナルコンピュータ5に設けるとともに、「推奨プレイリスト」を音楽再生装置2に転送してもよい。
後に再び楽曲が推奨される場合も、同じ「推奨プレイリスト」を更新すればよい。
この「推奨プレイリスト」は、運動の種類別に、例えば、「ジョギング用推奨プレイリスト」、「ウォーキング用推奨プレイリスト」というように、複数種類あってもよい。
図8の情報提供部86の機能を実現する処理であり、図2に示したパーソナルコンピュータ5におけるS43の処理と連携する、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12側の処理である。
図10に示した、パーソナルコンピュータ5が音楽再生装置2に推奨楽曲を提供する動作と同様な処理については簡単に説明し、これとは異なる処理について詳しく説明する。
S131において、推奨楽曲を取得するための要求条件を取得する。図10のS111と異なり、情報要求をしたユーザ1の反復運動テンポに応じた推奨音楽テンポ条件は、ユーザ端末である、パーソナルコンピュータ5において設定し、情報要求時に、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に転送する。推奨音楽テンポ条件の設定処理は、図12に示した通りである。
また、好みの対象に加えて、好みを調べるユーザの範囲を指定することができる。
S133において、S131でユーザの好みを反映する設定であれば、S134に処理を進め、そうでなければS135に処理を進める。
まず、S135においては、検索aで得られた「楽曲a」を、ランダムに並び替えして、推奨楽曲リストのデータを作成し、S136において、推奨楽曲リストのデータを、パーソナルコンピュータ5の情報取得部94(図8)に転送する。推奨楽曲リストが複数頁にわたる場合、情報要求ユーザの指示により、頁切り換えを行う。
最初に、S138を説明する。「履歴情報データベース」84(図8)を検索し、先にS131において指定された所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている「楽曲a」(推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲)について、この「楽曲a」に対する、上述した各ユーザの操作により設定された再生優先度を取得し、S139に処理を進める。
例えば、2人のユーザが、共に、ある「楽曲」を再生している場合、この「楽曲」に対する再生優先度は、各ユーザが、この「楽曲」に対して設定した、「楽曲」に対する再生優先度を加算したものである。
なお、ユーザ範囲を指定していない検索aで得られた「楽曲a」の中には、指定されたユーザ範囲(全範囲指定でない場合)内に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されていない楽曲であったり、保存されていても、個々の各ユーザが設定した、「楽曲」に対する再生優先度がゼロ(基準値)の楽曲であったりする場合がある。
このような楽曲に該当する「楽曲a」は、その「楽曲a」に対する再生優先度が0(基準値)となる。
S140において、検索aで得た、「楽曲a」(推奨音楽テンポ条件を満たす楽曲)を、その優先順位に従って並び替えし、推奨楽曲リストのデータを作成し、先に説明したS136に処理を進める。
先に、S138について説明したように、「楽曲」に対する再生優先度は、指定されたユーザ範囲内の個々の各ユーザが、この「楽曲」に対して設定した再生優先度の総和(累積加算値)である。
このS141と以下のS142,S143については、図10のS123〜S125と同様の処理であるため、説明を省略する。
ただし、図11における「楽曲b」は、S137で得られるものであるから、図10における「楽曲b」とは異なるものである。
なお、検索aで得られた「楽曲a」の中には、ユーザ範囲を指定(全範囲指定でない場合)した検索bで得られた「楽曲b」に含まれていない楽曲がありうる。このような「楽曲a」であっても、この「楽曲a」の「曲調&ジャンル」に応じて、基準値(0)でない再生優先度が与えられる場合がある。
一方、上述したS143からS140に処理を進めた場合、推奨音楽テンポの値を持つ「楽曲a」の中から、指定されたユーザ範囲に含まれるユーザの好みの属性(曲調&ジャンル)に対する再生優先度に基づいて優先順位を与えている。
この場合、様々な音楽テンポを有する「楽曲b」の母集団に代えて、推奨音楽テンポ条件を満たす「楽曲a」の母集団において、楽曲のある属性(「曲調&ジャンル」)に関するユーザの好みを調べて反映させることになる。
また、図11のフローチャートにおいて、推奨音楽テンポの条件を設けないでもよい。この場合は、図6に示した情報提供システムの一例となる。
S132において、「楽曲情報データベース」85(図8)に保存されている楽曲を全て取得し、後続のS133以下に処理を進めれば、指定された好みの基準に従った優先順位で「楽曲情報データベース」85に保存されている楽曲の全てをリスト表示することができる。そのうち、優先順位の高い楽曲のみを、例えば、所定曲数をリスト表示させれば、好み度が大きい楽曲のみが提示される。
これに代えて、検索の順序を変更したり、複数の検索をまとめて同時に行うようにしてもよい。
パーソナルコンピュータ5は、音楽再生装置2に対し、パーソナルコンピュータ5の「楽曲データ蓄積部」53に蓄積され、「楽曲情報データベース」54に保存されたものの中から、楽曲を推奨している。
楽曲情報・履歴情報提供サーバ12は、複数のユーザ1、7,8,…に対し、そのパーソナルコンピュータ5,7B,8Bをユーザ端末として、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12の「楽曲情報データベース」85に保存されたものの中から、楽曲を推奨している。
上述したシステムでは、音楽再生装置2として、背景技術で説明した非特許文献1に記載のものを例にして説明した。しかし、ユーザが楽曲を再生しながら運動した状況の履歴情報を記録するものであればよい。
また、音楽再生装置2として、音楽再生専用の装置でなくても、例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)のような携帯電子機器でもよい。
音楽再生装置2は、音楽再生機能と、ユーザが楽曲を再生しながら運動した状況を履歴情報として記録するデータ記録装置(データロガー)とを分離した個別の装置としてもよい。
トレーニング機械を用いた場合、音楽再生装置2は、トレーニング機械に組み込まれていればよい。
音楽再生装置2は、USBフラッシュROM等の取り外し可能な記憶装置を着脱可能に接続できるものとすることができる。この場合、このUSBフラッシュROMを音楽再生装置2から取り外し、パーソナルコンピュータ5に接続することにより、音楽再生装置2を直接的にパーソナルコンピュータ5に接続した場合と同様に、楽曲データ等のデータ転送ができるようにすることができる。
この場合、パーソナルコンピュータ5は、音楽再生装置2に対する、楽曲データ蓄積手段、楽曲情報データベース、履歴情報保存手段、推奨音楽テンポ条件設定手段、楽曲推奨手段を有していた。このうち、楽曲データ蓄積手段以外は、パーソナルコンピュータ5になく、音楽再生装置2にあってもよい。
ここで、「楽曲データ蓄積部」以外は、パーソナルコンピュータ5になく、それぞれの、音楽再生装置2,7A,8Aにあってもよい。
また、パーソナルコンピュータ5は、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12に対して、複数のユーザ1,7,8のそれぞれのユーザ端末として機能することができる。また、このパーソナルコンピュータ5自体が、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12の機能を実現することもできる。
例えば、図1に示したLAN5を、Wi-Fi(登録商標)等の無線LANとし、音楽再生装置2自体が、無線LANを介してAP10に接続される。あるいは、音楽再生装置2の機能を携帯電話端末機に持たせ、携帯電話ネットワークを経由して、AP10に接続される。
これらの場合、パーソナルコンピュータ5における「楽曲データ蓄積部」53、「楽曲情報データベース」54、履歴情報保存部(「使用状況の履歴情報保存部」66、「運動履歴情報保存部」67)、推奨音楽テンポ条件設定部70、楽曲推奨部72のうち、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12が、少なくとも「楽曲データ蓄積部」53を有するようにする。
これらの場合、音楽再生装置2が、楽曲情報・履歴情報提供サーバ12の、これまで説明した本来の楽曲情報・履歴情報提供サーバに対するユーザ端末となる。
51…CD、52…楽曲データ取得部、53…楽曲データ蓄積部、54…楽曲情報データベース、55…同期設定部、56…楽曲データ転送部、57…楽曲情報同期化転送部、58…楽曲データ蓄積部、59…楽曲情報データベース、60…制御部、61…楽曲データ再生部、62…使用状況の履歴情報(含む:再生履歴情報)保存部、63…運動履歴情報保存部、64…個人情報保存部、65…履歴情報・個人情報同期化転送部、66…使用状況の履歴情報(含む:再生履歴情報)保存部、67…運動履歴情報保存部、68…個人情報保存部、69a…反復運動テンポ統計値指定部、69b…ハーフテンポ許容指定部、70…推奨音楽テンポ条件設定部、71…好みの基準指定部、72…楽曲推奨部、73…転送制御部
81…履歴情報保存部、82…情報提供部、83…情報収集部、84…履歴情報データベース、85…楽曲情報データベース、86…情報提供部、86a…推奨音楽テンポ条件設定部、91…条件指定部、92…情報要求部、93…情報要求取得部、94…情報取得部、95…情報提示部
Claims (12)
- 複数の各ユーザのユーザ端末装置と該ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供サーバ装置で構成される情報提供システムであって、
前記各ユーザのユーザ端末装置は、
前記各ユーザの個人情報、及び、前記各ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報を保存し、保存された前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を前記情報提供サーバ装置に提供するとともに、
前記情報提供サーバ装置に対し、前記個人情報及び又は前記使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報を要求し、前記情報提供サーバ装置から提供された楽曲の情報を取得し、取得した楽曲の情報を前記各ユーザに提示するものであり、
前記情報提供サーバ装置は、
履歴情報データベースと、
複数楽曲について、少なくとも各楽曲の音楽テンポの値を含む楽曲情報を保存する楽曲情報データベースを有し、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を収集し、前記履歴情報データベースに保存し、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記所定の指定条件を満たす楽曲の情報要求を取得し、前記履歴情報データベース及び前記楽曲情報データベースを検索し、前記所定の指定条件を満たす楽曲の情報を、前記楽曲の情報を要求した各ユーザのユーザ端末装置に提供するものである、
ことを特徴とする情報提供システム。 - 情報提供サーバ装置とともに情報提供システムを構成し、該情報提供サーバ装置から情報を提供される、複数の各ユーザのユーザ端末装置であって、
当該ユーザの個人情報、及び、当該ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報を保存する履歴情報保存手段と、
該履歴情報保存手段に保存された前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を前記情報提供サーバ装置に提供する情報提供手段と、
前記情報提供サーバ装置に対し、前記個人情報及び又は前記使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報を要求する情報要求手段と、
前記情報提供サーバ装置から提供された楽曲の情報を取得する情報取得手段と、
該情報取得手段により取得された楽曲の情報を当該ユーザに提示する情報提示手段、
を有することを特徴とするユーザ端末装置。 - 複数のユーザの各ユーザ端末装置とともに情報提供システムを構成し、該ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供サーバ装置であって、
履歴情報データベースと複数楽曲について各楽曲の楽曲情報を保存する楽曲情報データベースを有し、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記各ユーザの個人情報、及び、当該ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報を収集し、前記履歴情報データベースに保存する情報収集手段と、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記個人情報及び又は前記使用状況の履歴情報に関する所定の指定条件を満たす楽曲の情報要求を取得する情報要求取得手段と、
前記履歴情報データベース及び前記楽曲情報データベースを検索し、前記所定の指定条件を満たす楽曲の情報を、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提供する情報提供手段、
を有することを特徴とする情報提供サーバ装置。 - 前記情報収集手段は、前記各ユーザのユーザ端末装置から、当該各ユーザのユーザ端末装置に保存されている楽曲情報を収集し、前記楽曲情報データベースに保存する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供サーバ装置。 - 複数の各ユーザのユーザ端末装置と該ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供サーバ装置で構成される情報提供システムであって、
前記各ユーザのユーザ端末装置は、
前記各ユーザの個人情報、及び、前記各ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報と前記各ユーザが行った運動の運動履歴データを保存し、保存された前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を前記情報提供サーバ装置に提供するとともに、前記情報提供サーバ装置に対し、保存された前記運動履歴データに基づいた推奨音楽テンポの条件を付加して前記各ユーザの運動に適した楽曲の情報提供を要求し、前記情報提供サーバ装置から提供された楽曲の情報を取得し、取得した楽曲の情報を前記各ユーザに提示するものであり、
前記情報提供サーバ装置は、
履歴情報データベースと、複数楽曲について、各楽曲の音楽テンポの値を含む各楽曲の楽曲情報を保存する楽曲情報データベースを有するものであり、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を収集し、前記履歴情報データベースに保存し、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記推奨音楽テンポの条件が付加された、前記各ユーザの運動に適した楽曲の情報要求を取得し、前記楽曲情報データベースを検索し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提供するものである、
ことを特徴とする情報提供システム。 - 情報提供サーバ装置とともに情報提供システムを構成し、該情報提供サーバ装置から情報を提供される、複数の各ユーザのユーザ端末装置であって、
当該ユーザの個人情報、及び、当該ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報と前記各ユーザが行った運動の運動履歴データを保存する履歴情報保存手段と、
該履歴情報保存手段に保存された前記個人情報及び前記使用状況の履歴情報を前記情報提供サーバ装置に提供する情報提供手段と、
前記情報提供サーバ装置に対し、保存された前記運動履歴データに基づいた推奨音楽テンポの条件を付加して前記各ユーザの運動に適した楽曲の情報を要求する情報要求手段と、
前記情報提供サーバ装置から提供された楽曲の情報を取得する情報取得手段と、
該情報取得手段により取得された楽曲の情報を当該ユーザに提示する情報提示手段、
を有することを特徴とするユーザ端末装置。 - 前記運動履歴データは、当該ユーザが行った運動の反復運動テンポの履歴データであり、
前記情報要求手段は、前記反復運動テンポの履歴データに基づいて、前記反復運動テンポの平均値を算出し、該平均値と該平均値を中心とする所定の範囲とを設定し、設定された平均値を中心とする設定された所定の範囲の音楽テンポを持つことを、推奨音楽テンポの条件として設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載のユーザ端末装置。 - 前記運動履歴データは、当該ユーザが行った運動の反復運動テンポの履歴データであり、
前記情報要求手段は、前記反復運動テンポの履歴データに基づいて、前記反復運動テンポの頻度分布を算出し、該頻度分布に対応した複数の値と選択確率とを設定し、設定された複数の値の音楽テンポを持つ楽曲を、設定された選択確率で選択することを、前記推奨音楽テンポの条件として設定し、前記情報提供サーバ装置に対し、前記複数の値の音楽テンポを持つ楽曲を、設定された選択確率で選択して、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提供させる、
ことを特徴とする請求項6に記載のユーザ端末装置。 - 複数のユーザの各ユーザ端末装置とともに情報提供システムを構成し、該ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供サーバ装置であって、
履歴情報データベースと、
複数楽曲について、各楽曲の音楽テンポの値を含む楽曲情報を保存する楽曲情報データベースと、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記個人情報、及び、前記各ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、該音楽再生装置の使用状況の履歴情報を収集し、前記履歴情報データベースに保存する情報収集手段と、
前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記各ユーザが音楽再生装置を使用して楽曲を再生しながら運動した状況における、前記各ユーザが行った運動の運動履歴データに基づいた推奨音楽テンポの条件が付加された、前記各ユーザの運動に適した楽曲の情報要求を取得する情報要求取得手段と、
前記楽曲情報データベースを検索し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提供する情報提供手段、
を有することを特徴とする情報提供サーバ装置。 - 前記情報収集手段は、前記各ユーザのユーザ端末装置から、当該各ユーザのユーザ端末装置に保存されている楽曲情報を収集し、前記楽曲情報データベースに保存する、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報提供サーバ装置。 - 前記情報収集手段は、前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記音楽再生装置の使用状況の履歴情報として、前記各ユーザの操作により楽曲に設定された、楽曲に対する再生優先度の履歴データを収集し、前記履歴情報データベースに保存するものであり、
前記情報要求取得手段は、前記推奨音楽テンポの条件が付加され、前記ユーザの運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの好みに合う楽曲の情報要求を取得し、
前記情報提供手段は、
前記楽曲情報データベースを検索し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を取得する手段、
前記履歴情報データベースを検索し、前記所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲に、当該各ユーザの操作により設定された、楽曲に対する再生優先度の履歴データを取得する手段、
前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、当該楽曲の、楽曲に対する再生優先度の履歴データに基づいて、前記楽曲に対する再生優先度の高いものから順に、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提示する手段を有する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報提供サーバ装置。 - 前記楽曲情報データベースは、前記各楽曲の楽曲情報として、前記各楽曲の音楽テンポの値の他に、前記各楽曲の所定の属性に関する楽曲情報を保存するものであり、
前記情報収集手段は、前記各ユーザのユーザ端末装置から、前記音楽再生装置の使用状況の履歴情報として、前記各ユーザの操作により楽曲に設定された、楽曲に対する再生優先度の履歴データを収集し、前記履歴情報データベースに保存するものであり、
前記情報要求取得手段は、前記推奨音楽テンポの条件が付加され、前記ユーザの運動に適し、所定のユーザ範囲に含まれるユーザの、前記所定の属性に関する楽曲情報に対する好みに合う楽曲の情報要求を取得し、
前記情報提供手段は、
前記楽曲情報データベースを検索し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を取得する手段、
前記履歴情報データベース及び前記楽曲情報データベースを参照し、前記所定のユーザ範囲に含まれる各ユーザの履歴情報として保存されている、当該各ユーザの操作により楽曲に設定された、楽曲に対する再生優先度の履歴データを、前記所定の属性に関する楽曲情報に対する再生優先度の履歴データに変換する手段、
前記楽曲情報データベースを検索し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の、前記所定の属性に関する楽曲情報を取得し、前記推奨音楽テンポの条件を満たす楽曲の情報を、当該楽曲の、前記所定の属性に関する楽曲情報に対する再生優先度の履歴データに基づいて、前記所定の属性に関する楽曲情報に対する再生優先度の高いものから順に、前記楽曲の情報を要求したユーザのユーザ端末装置に提示する手段を有する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報提供サーバ装置。
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