JP2010139129A - セントラル空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】家屋の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応するセントラル空調システムを提供する。
【解決手段】セントラル空調システム12は、複数の部屋A〜部屋Dが設けられた家屋11を空調する。部屋A〜部屋Dのいずれにも人70が不在のとき、各部屋はいずれも負荷の小さな省エネ空調モードで空調される。一方、いずれかの部屋において人70が検出されると、制御装置は人70が検出された部屋Aにおける空調の運転モードを、省エネ空調から急速空調へ切り替える。このとき、部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する空調ダクト22、23、24は閉鎖される。これにより、空調ユニット12からは、人70が検出された部屋Aへ冷気または暖気が供給され、人70のいない各部屋には冷気または暖気が供給されない。その結果、省エネ空調から急速空調へ切り替えられた部屋Aが集中的に空調される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一つの空調ユニットで家屋の複数の部屋を空調するセントラル空調システムに関する。
例えばヒートポンプなどの一つの空調ユニットを用いて家屋の複数の部屋を空調するセントラル空調システムが公知である。セントラル空調システムでは、空調ユニットと各部屋との間を空調ダクトで接続し、空調ユニットにおける熱交換で生成した冷気または暖気を空調ダクトを経由して各部屋へ供給している。このセントラル空調システムの制御装置は、空調ユニットから送られた冷気または暖気を利用して、各部屋毎に所望の設定温度に制御している。
このようなセントラル空調システムにおいても、近年の省エネルギーへの対応は不可欠である。そこで、セントラル空調システムの場合、省エネルギーへの対応のために、制御装置は、家屋に設けられた複数の部屋のうち、住人が在室している部屋では設定温度に近似した快適温度に制御し、住人が不在の部屋では設定温度との間に数℃の幅をもたせた省エネ温度に制御することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−294839号公報
しかしながら、特許文献1のように住人の在室または不在を条件として温度の制御を切り替える場合、不在の部屋に住人が入室しても、住人が入室した部屋の温度を迅速に変更することは困難である。すなわち、セントラル空調システムは、家屋の複数の部屋を同時に空調している。そのため、セントラル空調システムの場合、住人は入室した部屋の温度が可能な限り短時間で省エネ温度から快適温度へ移行することを望むにも関わらず、複数の部屋の空調を維持しつつ、住人が入室した部屋だけを省エネ温度から快適温度へ急速に変更することは困難である。その結果、例えばルームエアコンなどと比較して、入室した部屋の温度の変化は緩やかになり、住人の不快感を招くという問題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、家屋の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応するセントラル空調システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、家屋の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応可能であるとともに、一つの部屋の温度制御に際し他の部屋の影響を排除することにより仕様や設計が変更された場合でも制御の変更が容易なセントラル空調システムを提供することにある。
請求項1記載の発明では、家屋に設けられた複数の部屋のうちいずれかの部屋において人が検出されると、制御装置は人が検出された制御対象部屋における空調の運転モードを省エネ空調から急速空調へ切り替える。制御装置は、人が検出された制御対象部屋を急速空調するとき、空調ユニットから制御対象部屋以外の非制御対象部屋に接続する空調ダクトに設けられている開閉弁を閉鎖する。これにより、空調ユニットからは、人が検出された制御対象部屋へ空調された冷気または暖気が供給され、人が検出されない非制御対象部屋には空調された冷気または暖気が供給されない。その結果、空調ユニットからの冷気または暖気は、省エネ空調から急速空調へ切り替えられた制御対象部屋へ集中的に供給される。一方、非制御対象部屋は、人が不在であるため、冷気または暖気の供給を中断しても、不快感を与えることがない。そして、制御対象部屋における急速空調が完了すると、空調ユニットで生成した冷気または暖気は、再び非制御対象部屋を含む家屋の各部屋へ供給される。したがって、家屋の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応することができる。
請求項2記載の発明では、非制御対象部屋で人が検出されないとき、開閉弁を閉にすることを示すダクト閉フラグをオンにするだけでなく、その開閉弁を閉鎖している。すなわち、非制御対象部屋で人が検出されないとき、ダクト閉フラグのオンだけでなく、そのままその非制御対象部屋へ接続する空調ダクトを開閉弁によって閉鎖している。これにより、他の制御対象部屋または非制御対象部屋における制御の有無に関わらず、開閉弁が開閉される。したがって、処理を簡略化することができる。
請求項3記載の発明では、家屋に設けられた複数の部屋のうちいずれかの部屋において人が検出されると、制御装置は人が検出された制御対象部屋における空調の運転モードを省エネ空調から急速空調へ切り替える。制御装置は、人が検出された制御対象部屋を急速空調するとき、空調ユニットから制御対象部屋以外の非制御対象部屋に接続する空調ダクトに設けられている開閉弁を閉鎖する。これにより、空調ユニットからは、人が検出された制御対象部屋へ空調された冷気または暖気が供給され、人が検出されない非制御対象部屋には空調された冷気または暖気が供給されない。その結果、空調ユニットからの冷気または暖気は、省エネ空調から急速空調へ切り替えられた制御対象部屋へ集中的に供給される。一方、非制御対象部屋は、人が不在であるため、冷気または暖気の供給を中断しても、不快感を与えることがない。そして、制御対象部屋における急速空調が完了すると、空調ユニットで生成した冷気または暖気は、再び非制御対象部屋を含む家屋の各部屋へ供給される。したがって、家屋の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応することができる。また、請求項3記載の発明では、制御装置は、制御対象部屋における開閉弁の開閉のみを制御する。そのため、制御装置による処理は、その制御対象部屋における制御のみで完結し、他の制御対象部屋または非制御対象部屋における制御に影響を与えない。その結果、制御のルーチンおよび手順が簡略化される。したがって、事後的なメンテナンスを実施する場合、または製品の改良などにともなう仕様や設計の変更を実施する場合でも、制御の追加や変更が容易になるとともに、制御の転用も容易となり、過去の開発において蓄積された仕様などを変更することなく再利用することができる。
以下、本発明によるセントラル空調システムの複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムの構成について説明する。セントラル空調システム10は、図1および図2に示すように複数の部屋A、部屋B、部屋Cおよび部屋Dを有する家屋11に設けられている。ここでは、説明の簡単のために、四つの部屋A〜部屋Dを有する家屋11を例にして説明する。セントラル空調システム10は、図1から図3に示すように空調ユニット12と、空調ダクト21〜24と、開閉弁31〜34と、四つの部屋A〜部屋Dにそれぞれ設けられている温度センサ41〜44および人検出センサ51〜54と、制御装置60とを備えている。
空調ユニット12は、例えば室外機と室内機とからなり、ヒートポンプなど周知の熱交換機を有する。これにより、空調ユニット12は、各部屋A〜部屋Dへ冷気または暖気を供給する。空調ダクト21は、空調ユニット12と部屋Aとを接続している。同様に空調ダクト22は空調ユニット12と部屋Bとを接続し、空調ダクト23は空調ユニット12と部屋Cとを接続し、空調ダクト24は空調ユニット12と部屋Dとを接続している。各空調ダクト21〜24の部屋A〜D側の端部は、それぞれ空調ユニット12から供給された冷気または暖気が吹き出す吹出口25〜28を形成している。開閉弁31〜34は、こられの空調ダクト21〜24にそれぞれ設けられている。すなわち、開閉弁31は空調ダクト21を開閉し、開閉弁32は空調ダクト22を開閉し、開閉弁33は空調ダクト23を開閉し、開閉弁34は空調ダクト24を開閉する。
制御装置60は、例えばCPU、ROMおよびRAMからなるマイクロコンピュータで構成されており、ROMに記憶されているコンピュータプログラムにしたがってセントラル空調システム10を総括的に制御する。制御装置60は、上述の空調ユニット12および各開閉弁31〜34に接続している。空調ユニット12は、制御装置60からの指示により冷気または暖気をいずれを生成するかを切り替えるとともに、その生成量を変更する。各開閉弁31〜34は、制御装置60からの指示により対応する空調ダクト21〜24を開放または閉鎖する。
制御装置60は、各部屋A〜Dに設けられている温度センサ41〜44に接続している。温度センサ41は、部屋Aの温度を検出し、検出した温度を電気信号として制御装置60へ出力する。同様に、温度センサ42は検出した部屋Bの温度を電気信号として制御装置60へ出力し、温度センサ43は検出した部屋Cの温度を電気信号として制御装置60へ出力し、温度センサ44は検出した部屋Dの温度を電気信号として制御装置60へ出力する。また、制御装置60は、各部屋A〜Dに設けられている人検出センサ51〜54に接続している。人検出センサ51は、図1に示すように例えば赤外線や画像などにより部屋Aにおける人70の有無を検出し、検出した人70の有無を電気信号として制御装置60へ出力する。同様に、人検出センサ52は検出した部屋Bの人70の有無を電気信号として制御装置60へ出力し、人検出センサ53は検出した部屋Cの人70の有無を電気信号として制御装置60へ出力し、人検出センサ54は検出した部屋Dの人70の有無を電気信号として制御装置60へ出力する。
制御装置60は、人検出センサ51〜54で検出した各部屋A〜Dごとの人70の有無、および温度センサ41〜44で検出した各部屋A〜Dごとの温度に基づいて、各空調ダクト21〜24を開閉する開閉弁31〜34の開度を調整する。これにより、制御装置60は、各部屋A〜Dごとの人70の有無および温度に基づいて、温度を制御する。
次に、上記の構成によるセントラル空調システム10の作動について説明する。
(空調モード)
制御装置60は、家屋11の部屋A〜Dにおける人70の有無に応じて、通常空調を実施する通常空調モード、省エネ空調を実施する省エネ空調モード、または急速空調を実施する急速空調モードのいずれかで運転する。通常空調モードのとき、図4(A)に示すように各部屋A〜Dは予め設定されている通常設定温度T1に制御される。省エネ空調モードのとき、各部屋A〜Dは予め設定され、通常空調よりも負荷が小さな不在時設定温度T2に制御される。例えば冷房時において通常設定温度T1を25℃に設定しているとき、不在時設定温度T2はより負荷の小さな28℃などに設定される。逆に暖房時において通常設定温度T1を25℃に設定しているとき、不在時設定温度T2はより負荷の小さな22℃などに設定される。
急速空調モードのとき、例えば図1に示すように人70が検出された部屋Aは予め設定されている通常設定温度T1へ迅速に移行させるために集中的に空調される。これにより、急速空調される部屋Aは、図4(B)の実線で示すように破線で示す通常空調に比較して迅速に通常設定温度T1へ移行する。一方、部屋Aについて急速空調されるとき、空調ユニット12で生成された冷気または暖気は、部屋Aへ集中的に供給される。これにより、図4(B)の実線で示すように部屋Aの温度は迅速に通常設定温度T1へ移行するのに対し、部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dでは部屋Aの急速空調の間に冷気または暖気の供給が停止するため、図4(C)で示すように室温が変化(冷房の場合、上昇)する。しかし、部屋Aを急速空調する場合、部屋B、部屋Cおよび部屋Dには人70が不在であり、部屋B、部屋Cおよび部屋Dの温度が変化しても、人70に不快感を与えることはない。これに対し、通常空調モードおよび省エネ空調モードのとき、例えば図2に示すように各部屋A〜部屋Dは、いずれも均等に空調される。
(全体的な処理)
まず、図5に基づいてセントラル空調システム10の全体的な処理の流れについて説明する。
制御装置60は、セントラル空調システム10の電源がオンされると、空調ユニット12を起動する空調ユニット起動処理を実行する(S100)。制御装置60は、空調ユニット12が起動されると、起動時における各部屋A〜Dごとに人70の有無を検出する起動時人検出処理を実行する(S200)。起動時人検出処理では、空調ユニット12が起動されるとき、各部屋A〜Dのいずれかに人70がいるか否かが検出される。制御装置60は、各部屋A〜Dに設けられている各人検出センサ51〜54から出力される電気信号に基づいて、各部屋A〜Dごとに人の有無を検出する。
制御装置60は、S200において人70が検出された起動時有人部屋では人70の在室フラグを「オン」にするとともに、その起動時有人部屋に対して通常設定温度T1に制御する通常空調を実施する通常空調処理を実行する(S300)。一方、制御装置60は、S200において人70が検出されなかった起動時無人部屋では不在時設定温度T2に制御する省エネ空調を実施する省エネ空調処理を実行する(S400)。そして、S300における通常空調処理およびS400における省エネ空調処理を実行すると、制御装置60は各部屋A〜Dごとに個別に温度を制御する各部屋空調制御処理へ移行する(S500〜S800)。制御装置60は、セントラル空調システム10の電源がオフになるまで、S500〜S800の各部屋空調制御処理を繰り返す。
(各部屋空調制御処理)
次に、図6に基づいて各部屋空調制御処理の流れについて説明する。
ここでは、図6に基づいてS500における部屋Aの空調制御処理の流れについて説明する。なお、S600における部屋Bの空調制御処理、S700における部屋Cの空調制御処理およびS800における部屋Cの空調制御処理は、いずれも部屋Aの空調制御処理と実質的に同一であるので、説明を省略する。
制御装置60は、S800における部屋Dの空調制御処理が完了すると、S500へリターンして部屋Aの空調制御処理へ移行する。部屋Aの空調制御処理では、制御装置60は制御対象部屋である部屋Aにおける人70の有無を検出する人検出処理を実行する(S510)。制御装置60は、S200と同様に部屋Aの人検出センサ51からの電気信号に基づいて部屋Aの人70の有無を検出する。
制御装置60は、S510において部屋Aに人70が検出されない場合(S510:No)、不在時処理へ移行する(S520)。一方、制御装置60は、S510において部屋Aに人70が検出された場合(S510:Yes)、部屋Aの空調モードを確認する空調モード確認処理を実行する(S530)。ここで、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが通常空調モードであるとき(S540)、制御装置60は通常空調モードを継続する通常空調モード処理へ移行する(S550)。すなわち、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが通常空調モードであるとき、部屋Aは継続的に人70が在室し、通常空調モードにより通常設定温度T1に制御されている。そのため、制御装置60は、通常空調モードを維持する通常空調モード処理を実行する。
これに対し、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが急速空調モードであるとき(S560)、制御装置60は急速空調モードを継続する急速空調モード中処理へ移行する(S570)。すなわち、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが急速空調モードであるとき、部屋Aは通常設定温度T1へ迅速に制御する急速空調モードが継続している。そのため、制御装置60は、急速空調モードを維持する急速空調モード中処理を実行する。
また、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが省エネ空調モードであるとき(S580)、制御装置60は省エネ空調モードから急速空調モードへ運転を切り替える急速空調モード移行処理へ移行する(S590)。すなわち、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが省エネ空調モードであるとき、部屋Aは通常設定温度T1より負荷の小さな不在時設定温度T2に制御された状態から通常設定温度T1へ制御される状態へ移行する段階にある。そのため、制御装置60は、省エネ空調モードから急速空調モードへ運転を切り替えるために急速空調モード移行処理を実行する。
制御装置60は、S520における不在時処理、S550における通常空調モード処理、S570における急速空調モード中処理、またはS590における急速空調モード移行処理のいずれかを実行することにより部屋Aについての処理を終了すると、S600における部屋Bの処理へ移行する。
S510における人検出処理では、制御装置60は図7に示すように部屋Aの人検出センサ51が反応したか否かを判断する(S511)。そして、制御装置60は、S511において人検出センサ51が反応した場合、部屋Aに人70が在室すると判断して部屋Aについて在室フラグを「オン」するとともに(S512)、S530へ移行する。また、制御装置60は、S511において人検出センサ51が反応しない場合、部屋Aに人70が不在であると判断し、S520へ移行する。
(不在時処理)
図8に基づいて、上述のS520における不在時処理の流れについて説明する。
制御装置60は、S510における人検出処理において部屋Aに人70が不在であると判断すると、部屋Aについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断する在室フラグ確認処理を実行する(S521)。在室フラグは、部屋Aにおける人70の存在を示すものであり、セントラル空調システム10の起動時において部屋Aに人70の在室が確認されたときS300において「オン」されるとともに、およびS510における人検出処理において部屋Aに人70の在室が確認されたときも「オン」される。ここで、不在時処理の場合、S510における人検出処理において部屋Aに人70が不在であると判断されているため、制御装置60は在室フラグを「オフ」にする(S522)。すなわち、制御装置60は、セントラル空調システム10の起動時に部屋Aに人70が在室したものの、その後に人70が部屋Aから出た場合、S522において部屋Aについての在室フラグを「オフ」にする。
制御装置60は、S522において部屋Aの在室フラグを「オフ」にすると、部屋Aの通常空調フラグを「オフ」にする(S523)。通常空調フラグは、制御の対象となる部屋において通常空調を実施する必要があるとき「オン」になる。しかし、ここで説明している制御対象である部屋Aに人70が不在であるとき、部屋Aの通常空調を継続する必要はない。そのため、制御装置60は、S522における部屋Aの在室フラグを「オフ」にするとともに、部屋Aの通常空調フラグも「オフ」にする。
制御装置60は、S521において部屋Aの在室フラグが「オフ」であると判断したとき(S521:No)、またはS523において通常空調フラグを「オフ」にすると、部屋Aのダクト閉フラグが「オン」であるか否かを判断する(S524)。ダクト閉フラグは、部屋Aの空調ダクト21に設けられている開閉弁31で空調ダクト21を閉鎖するとき「オン」となる。そのため、制御装置60は、部屋A以外の部屋B〜部屋Dのいずれかの各部屋空調処理における急速空調の実施によって部屋Aの空調ダクト21を開閉弁31が閉鎖すべきであると判断されている可能性がある。したがって、制御装置60は、部屋Aについてのダクト閉フラグが「オン」されているか否かを判断する。
制御装置60は、S524において部屋Aのダクト閉フラグが「オン」であるとき(S524:Yes)、部屋A以外の部屋B〜部屋Dのいずれかにおける急速空調にともなって部屋Aに接続する空調ダクト21を閉鎖すべきと判断されているとして、部屋Aに接続する空調ダクト21を開閉弁31で閉鎖する(S525)。一方、制御装置60は、S524において部屋Aのダクト閉フラグが「オン」でない、すなわち「オフ」と判断したとき(S524:No)、部屋Aを省エネ空調モードで制御する省エネ空調処理へ移行する(S526)。上述のように部屋Aのダクト閉フラグが「オン」であるとき、部屋A以外の部屋Bから部屋Dのいずれかで急速空調処理が実行されている。そのため、制御装置60は、部屋Aのダクト閉フラグが「オン」のとき、部屋Aに接続する空調ダクト21を開閉弁31で閉鎖し、空調ユニット12から供給される冷気または暖気が部屋Aに流入するのを遮断する。これにより、空調ユニット12から供給された冷気または暖気は、人70が不在の部屋Aへの流入が制限され、急速空調処理を実行している部屋B〜部屋Dのいずれかへ集中的に供給される。また、部屋Aのダクト閉フラグが「オン」でないとき、部屋A以外の部屋B〜部屋Dはいずれも急速空調処理が実行されていない。そのため、制御装置60は、部屋Aのダクト閉フラグが「オフ」のとき、人70が不在の部屋Aを省エネ空調モードで制御する。
制御装置60は、S525において部屋Aに接続する空調ダクト21を開閉弁31で閉鎖、またはS526において部屋Aについて省エネ空調処理へ移行した後、部屋Aについての処理を終了し、S600における部屋Bの空調制御へ移行する。
(空調モード確認処理)
次に、図6のS530における空調モード確認処理の流れの詳細について図9に基づいて説明する。
制御装置60は、S510における人検出処理において部屋Aに人70が在室であると判断すると、部屋Aの通常空調フラグが「オン」であるか否かを判断する(S531)。制御装置60は、部屋Aの通常空調フラグが「オン」であると判断したとき(S531:Yes)、部屋Aの通常空調を継続するために、S540へ移行して部屋Aを通常空調モードに維持する。一方、制御装置60は、S531において部屋Aの通常空調フラグが「オン」でないと判断したとき(S531:No)、部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にあるか否かを判断する(S532)。制御装置60は、部屋Aの温度センサ41から部屋Aの温度を取得する。そして、制御装置60は、取得した温度が温度制御範囲Δt内にあるか否かを判断する。温度制御範囲Δtは、部屋Aについて設定されている通常設定温度T1に対し許容される温度の範囲である。温度制御範囲Δtは、通常設定温度T1に対し上下へ数℃の範囲として設定されている。例えば部屋Aの通常設定温度T1が25℃であるとき、温度制御範囲Δtは25℃±3℃として設定されている。
制御装置60は、部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にあると判断したとき(S532:Yes)、部屋Aについて通常空調を実施する通常空調フラグを「オン」にするとともに(S533)、部屋Aについて急速空調を実施する急速空調フラグを「オフ」にする(S534)。そして、制御装置60は、ダクト復帰処理を実施する(S535)。ダクト復帰処理では、部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する各空調ダクト22、23、24の各開閉弁32、33、34が開放される。部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内であるとき、部屋Aの温度は通常設定温度T1に近似している。そのため、部屋Aについて通常空調を継続しても、部屋Aの温度は通常設定温度T1に維持される。したがって、制御装置60は、部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にあるとき、部屋Aについて通常空調を継続するために、通常空調を実施する通常空調フラグを「オン」にするとともに、急速空調フラグを「オフ」にする。さらに、制御装置60は、部屋Aについて急速空調が不要であるため、部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する各空調ダクト22、23、24の各開閉弁32、33、34を開放し、部屋B、部屋Cおよび部屋Dへ空調を実施する。これは、直前の処理において、部屋Aが急速空調を実施していれば、部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する各空調ダクト22、23、24の各開閉弁32、33、34が閉鎖されていることが考えられるためである。すなわち、S535においてダクト復帰処理を実施することにより、直前の処理で閉鎖されていた部屋B、部屋Cおよび部屋Dの各開閉弁32、33、34は開放状態に復帰する。制御装置60は、S533において部屋Aの通常空調フラグを「オン」にし、S534において部屋Aの急速空調フラグを「オフ」にするとともに、S535においてダクト復帰処理を実施すると、S540に移行して部屋Aを通常空調モードに維持する。
制御装置60は、S532において部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にないと判断したとき(S532:No)、部屋Aの急速空調フラグが「オン」であるか否かを判断する(S536)。部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にないとき、部屋Aを通常設定温度T1へ移行させるために急速空調が必要となる。この場合、直前の処理において部屋Aについて急速空調が必要であると判断され、部屋Aについて急速空調フラグが「オン」されていれば、部屋Aについてはすでに急速空調モードへ移行しており、再度急速空調フラグを「オン」にする必要がない。そこで、制御装置60は、S536において部屋Aの急速空調フラグが「オン」であるか否かを判断し、急速空調フラグが「オン」であれば(S536:Yes)、急速空調モードにあると判断してS560へ移行し、急速空調を継続するためにS570における急速空調モード中処理へ移行する。また、制御装置60は、急速空調フラグが「オン」でなければ(S536:No)、省エネ空調モードにあると判断してS580へ移行し、部屋Aを急速空調するためにS590における急速空調モード移行処理へ移行する。
(急速空調モード移行処理)
図10に基づいて、急速空調モード移行処理の流れを説明する。
制御装置60は、図9に示すS536において部屋Aの急速空調フラグが「オン」でないとき、上述のように急速空調モード移行処理へ移行する。この急速空調モード移行処理は、例えば部屋Aについて人70の在室が確認されないために省エネ空調モードが継続していたときに、この部屋Aに人70が入室した際に実行される。すなわち、部屋Aに人70が不在で省エネ空調モードが継続していたとき、部屋Aの温度は通常設定温度T1よりも負荷の小さな不在時設定温度T2に制御されている。そのため、部屋Aに人70が入室したとき、部屋Aの温度は通常設定温度T1に基づいて設定された温度制御範囲Δtの範囲外であると考えられる。そこで、制御装置60は、部屋Aについて運転を省エネ空調モードから急速空調モードへ切り替えるために急速空調モード移行処理を実行する。
制御装置60は、S510において部屋Aへの人70の入室を確認すると、部屋Aについて人70が存在することを示す在室フラグを「オン」にする(S591)。そして、制御装置60は、部屋Aについて急速空調モードへ移行させるために、部屋Aについて急速空調フラグを「オン」にする(S592)。さらに、制御装置60は、部屋Aについてダクト閉フラグが「オン」であるか否かを判断する(S593)。すなわち、制御装置60は、部屋Aに接続する空調ダクト21を開閉する開閉弁31について、空調ダクト21を閉鎖するためのダクト閉フラグが「オン」されているか否かを判断する。これは、部屋A以外の部屋B、部屋Cまたは部屋Dのいずれかで急速空調が実施されているとき、部屋Aに接続する空調ダクト21を開閉弁31で閉鎖するためにダクト閉フラグが「オン」されている場合があるからである。
制御装置60は、S593において部屋Aについてダクト閉フラグが「オン」されているとき(S593:Yes)、部屋Aのダクト閉フラグを「オフ」にする(S594)。制御装置60は、S593において部屋Aについてダクト閉フラグが「オン」されていないとき(S593:No)、ならびにS594において部屋Aのダクト閉フラグを「オフ」にすると、制御の対象となっている部屋A以外の非制御対象部屋である部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおける人70の在室を確認する在室確認処理を実行する(S595)。そして、制御装置60は、部屋Aについて急速空調を実施するために部屋Aに接続する空調ダクト21に設けられている開閉弁31を全開させる(S596)。
(急速空調モード中処理)
図11に基づいて、急速空調モード中処理について説明する。
制御装置60は、図9に示すS536において部屋Aの急速空調フラグが「オン」であるとき、上述のように急速空調モード中処理へ移行する。この急速空調モード中処理は、直前の処理において部屋Aについて急速空調モードが実施されており、今回の処理においても部屋Aについて急速空調モードを維持する際に実行される。
制御装置60は、図9に示す空調モード確認処理において、部屋Aについて急速空調モード中処理であると判断すると、在室確認処理を実行する(S571)。部屋Aについて急速空調モードを維持するためには、他の部屋B、部屋Cおよび部屋Dのいずれにも人70が不在であることが条件となる。すなわち、部屋Aが急速空調モードのとき、部屋B、部屋Cおよび部屋Dの空調が一時的に中断され、空調ユニット12で生成した冷気または暖気は部屋Aに集中的に供給される。そのため、制御装置60は、急速空調モード中処理の間、部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおいて在室確認処理を実行する。
(通常空調モード処理)
図12に基づいて、通常空調モード処理の流れを説明する。
制御装置60は、S530における空調モード確認処理において、S531で部屋Aの通常空調フラグが「オン」であると判断されたとき(S531:Yes)、およびS532で部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内であると判断されたとき(S532:Yes)、上述のように通常空調モード処理へ移行する。
制御装置60は、図9に示す空調モード確認処理において、部屋Aについて通常空調モード処理であると判断すると、部屋Aの温度を取得する(S551)。制御装置60は、部屋Aに設けられている温度センサ41から部屋Aの温度を取得する。制御装置60は、S551で取得した部屋Aの温度、および部屋Aに設定されている通常設定温度T1に基づいて、部屋Aの温度を制御する(S552)。制御装置60は、開閉弁31の開度および空調ユニット12の運転量などを制御することにより、部屋Aの温度を通常設定温度T1に維持する。
(省エネ空調処理)
図13に基づいて、省エネ空調処理の流れを説明する。
制御装置60は、S520における不在時処理において、S524で部屋Aのダクト閉フラグが「オン」でないと判断されたとき(S524:No)、省エネ空調処理を実行する(S526)。省エネ空調処理の場合、制御装置60は、部屋Aの温度を取得する(S5261)。制御装置60は、部屋Aに設けられている温度センサ41から部屋Aの温度を取得する。制御装置60は、S5261で取得した部屋Aの温度、および部屋Aに設定されている不在時設定温度T2に基づいて、部屋Aの温度を制御する(S5262)。
(ダクト復帰処理)
上述のS535におけるダクト復帰処理の詳細について図14に基づいて説明する。
S535におけるダクト復帰処理では、制御装置60は、複数の部屋のうち本説明における制御の対象となっている部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dの各非制御対象部屋において、これら非制御対象の部屋B〜部屋Dに接続する各空調ダクト22、23、24の各開閉弁32、33、34が閉鎖状態にあるか否かを判断する。具体的には、制御装置60は、非制御対象部屋である部屋Bに接続する空調ダクト22の開閉弁32が閉鎖状態にあるか否かを判断する(S5351)。例えば部屋Aについて急速空調が実施されているとき、部屋Bに接続する空調ダクト22の開閉弁32が閉鎖状態にある。一方、S534において急速空調フラグがオフされると、部屋Aは急速空調モードから通常空調モードへ移行する。そのため、部屋Bなど他の部屋に接続する各空調ダクトの開閉弁は開放する必要がある。このように、制御対象部屋である部屋Aについて急速空調モードが解除されたとき、制御装置60は非制御対象部屋である部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する各空調ダクト22、23、24の各開閉弁32、33、34が閉鎖状態にあるか否かを判断する。制御装置60は、部屋Bに接続する空調ダクト22の開閉弁32が閉鎖状態にあるとき、部屋Bのダクト閉フラグを「オフ」にする(S5352)。これにより、S600における部屋Bに対する次回の処理において、部屋Bに接続する空調ダクト22の開閉弁32は開放される。同様に、制御装置60は、部屋Cの開閉弁33が閉鎖状態であるか否かを判断し(S5353)、部屋Cの開閉弁33が閉鎖状態であるとき、部屋Cのダクト閉フラグを「オフ」にする(S5354)。さらに、制御装置60は、部屋Dの開閉弁34が閉鎖状態であるか否かを判断し(S5355)、部屋Dの開閉弁34が閉鎖状態であるとき、部屋Dのダクト閉フラグを「オフ」にする(S5356)。
(在室確認処理)
上述のS571およびS595における在室確認処理の詳細について図15に基づいて説明する。
S571およびS595における在室確認処理では、制御装置60は、複数の部屋のうち本説明における制御の対象となっている部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dの各非制御対象部屋において在室フラグが「オン」であるかを判断する。具体的には、制御装置60は、非制御対象部屋である部屋Bの在室フラグが「オン」であるか否かを判断する(S5751)。例えば図5に示すS600における部屋Bの空調制御において、図11に対応する処理で部屋Bにおける人70の在室が確認されたとき、部屋Bの在室フラグが「オン」されている。このように、制御装置60は、部屋Bの在室フラグが「オン」であるか否かを判断した結果、部屋Bの在室フラグが「オン」でないとき(S5751:No)、部屋Bには人70が不在であると判断し、部屋Bのダクト閉フラグを「オン」にする(S5752)。同様に、制御装置60は、部屋Cについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断し(S5753)、部屋Cの在室フラグが「オン」でないとき(S5753:No)、部屋Cのダクト閉フラグを「オン」にする(S5754)。さらに、制御装置60は、部屋Dについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断し(S5755)、部屋Dの在室フラグが「オン」でないとき(S5755:No)、部屋Dのダクト閉フラグを「オン」にする(S5756)。
以上の図5から図15に示す各処理を実行することにより、部屋Aにおいて人70が不在で省エネ空調モードで処理されていたとき、部屋Aに人70が入室すると、部屋Aの温度によって部屋Aは急速空調モードへ移行する。これにより、部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dでは、空調ユニット12からの冷気または暖気の供給が停止され、図1に示すように空調ユニット12で生成された冷気または暖気は急速空調モードへ移行した部屋Aへ集中的に供給される。そのため、図4(B)に示すように、部屋Aの温度は迅速に変化する。
第1実施形態では、家屋11に設けられた複数の部屋A〜部屋Dのうちいずれかの部屋すなわち第1実施形態において部屋Aにおいて人70が検出されると、制御装置60は人70が検出された部屋Aにおける空調の運転モードを、省エネ空調から急速空調へ切り替える。制御装置60は、人70が検出された部屋Aを急速空調するとき、空調ユニット12から部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dに接続する空調ダクト22、23、24に設けられている各開閉弁32、33、34を閉鎖する。これにより、空調ユニット12からは、人70が検出された部屋Aへ冷気または暖気が供給され、人70が検出されない部屋B、部屋Cおよび部屋Dには冷気または暖気が供給されない。その結果、空調ユニット12で生成した冷気または暖気は、省エネ空調から急速空調へ切り替えられた部屋Aへ集中的に供給され、部屋Aの温度は迅速に通常設定温度T1に制御される。一方、部屋B、部屋Cおよび部屋Dは、図4(C)に示すように空調の停止によって室温が変化するものの、人70が不在であるため、冷気または暖気の供給を中断しても人70に不快感を与えることがない。そして、部屋Aにおける急速空調が完了すると、空調ユニット12で生成した冷気または暖気は、再び部屋B、部屋Cおよび部屋Dを含む家屋11のすべての部屋A〜部屋Dへ供給される。したがって、家屋11の全体的な空調を維持しつつ迅速な温度変化に対応することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるセントラル空調システムについて説明する。第2実施形態の場合、セントラル空調システム10の構成は、第1実施形態と同一であるものの、処理の流れが相違する。以下、相違点のみを説明する。具体的には、第2実施形態の場合、不在時処理および在室確認処理が第1実施形態と異なる。
(不在時処理)
第2実施形態の不在時処理について図16に基づいて説明する。
制御装置60は、部屋Aに人70が不在であると判断すると、部屋Aについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断する在室フラグ確認処理を実行する(S1521)。不在時処理の場合、S510における人検出処理において部屋Aに人70が不在であると判断されているため、制御装置60は在室フラグを「オフ」にする(S1522)。
制御装置60は、S1522において部屋Aの在室フラグを「オフ」にすると、部屋Aの通常空調フラグを「オフ」にする(S1523)。そして、第2実施形態の場合、制御装置60は、さらに部屋Aの急速空調フラグを「オフ」にする(S1524)。部屋Aに人70が不在であるとき、部屋Aは不在時に対応した省エネ空調処理へ移行する。そのため、制御装置60は、部屋Aについて通常空調フラグを「オフ」にするとともに、急速空調フラグも「オフ」にする。
制御装置60は、S1521において部屋Aの在室フラグが「オフ」であると判断したとき(S1521:No)、またはS1524において急速空調フラグを「オフ」にすると、部屋Aのダクト閉フラグが「オン」であるか否かを判断する(S1525)。制御装置60は、S1525において部屋Aのダクト閉フラグが「オン」であるとき(S1525:Yes)、部屋Aに接続する空調ダクト21の開閉弁31を開閉することなく処理を終了する。一方、制御装置60は、S1525において部屋Aのダクト閉フラグが「オン」でないと判断したとき(S1525:No)、部屋Aを省エネ空調モードで制御する省エネ空調処理へ移行する(S1526)。
(在室確認処理)
第2実施形態の在室確認処理について図17に基づいて説明する。
制御装置60は、非制御対象部屋である部屋Bの在室フラグが「オン」であるか否かを判断する(S15751)。制御装置60は、部屋Bの在室フラグが「オン」であるか否かを判断した結果、部屋Bの在室フラグが「オン」でないとき(S15751:No)、部屋Bには人70が不在であると判断し、部屋Bのダクト閉フラグを「オン」にするとともに、部屋Bに接続する空調ダクト22の開閉弁32を閉鎖する(S15752)。同様に、制御装置60は、部屋Cについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断し(S15753)、部屋Cの在室フラグが「オン」でないとき(S15753:No)、部屋Cのダクト閉フラグを「オン」にするとともに、部屋Cに接続する空調ダクト23の開閉弁33を閉鎖する(S15754)。さらに、制御装置60は、部屋Dについて在室フラグが「オン」であるか否かを判断し(S15755)、部屋Dの在室フラグが「オン」でないとき(S15755:No)、部屋Dのダクト閉フラグを「オン」にするとともに、部屋Dに接続する空調ダクト24の開閉弁34を閉鎖する(S15756)。
第2実施形態では、上述の不在時処理で説明したように、S1525において部屋Aのダクト閉フラグが「オン」と判断されたとき、制御装置60は第1実施形態と異なり部屋Aに接続する空調ダクト21の開閉弁31を閉鎖することなく処理を終了する。すなわち、第2実施形態の場合、在室確認処理において在室フラグが「オン」されていないとき、ダクト閉フラグが「オン」されるとともに、各部屋A〜Dに接続する各空調ダクト21〜24に設けられている開閉弁31〜34は閉鎖される。その結果、各部屋A〜Dに接続する各空調ダクト21〜24に設けられている開閉弁31〜34は、他の部屋における制御に関係なく、ダクト閉フラグが「オン」である間、常に各空調ダクト21〜24を閉鎖することになる。
以上の構成により、第2実施形態の場合、制御対象となっている部屋A以外の非制御対象部屋である部屋B、部屋Cおよび部屋Dで人70が検出されないとき、これら部屋B、部屋Cおよび部屋Dのダクト閉フラグを「オン」にするだけでなく、各開閉弁32〜34を閉鎖している。すなわち、部屋B、部屋Cおよび部屋Dで人70が検出されないとき、部屋B、部屋Cおよび部屋Dのダクト閉フラグを「オン」するだけでなく、そのままその部屋B、部屋Cおよび部屋Cへ接続する空調ダクト22〜24を開閉弁32〜34によって閉鎖している。これにより、各開閉弁32〜34は、制御対象である部屋Aまたは制御対象でない部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおいて制御が実施されているか否かに関わらず、独立して開閉される。したがって、処理を簡略化することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるセントラル空調システムについて説明する。第3実施形態の場合、セントラル空調システム10の構成は、第1実施形態および第2実施形態と同一であるものの、処理の流れが相違する。以下、相違点を中心に共通する説明を省略しつつ第3実施形態によるセントラル空調システム10の処理の流れを説明する。
(全体的な処理)
第3実施形態によるセントラル空調システム10の全体的な処理は、図5に示す第1実施形態と同様である。すなわち、第3実施形態によるセントラル空調システム10は、空調ユニット起動処理(S100)、起動時人検出処理(S200)、通常空調処理(S300)、省エネ空調処理、および各部屋空調制御処理(S500〜S800)を含んでいる。
(各部屋空調制御処理)
次に、図18に基づいて各部屋空調制御処理の流れについて説明する。
制御装置60は、制御対象である部屋Aにおける人70の有無を検出する人検出処理を実行する(S9510)。制御装置60は、S9510において部屋Aに人70が検出されない場合(S9510:No)、不在時処理へ移行する(S9520)。一方、制御装置60は、S9510において部屋Aに人70が検出された場合(S9510:Yes)、部屋Aの空調モードを確認する空調モード確認処理を実行する(S9530)。ここで、S9510において部屋Aに人70が検出され、かつS9530で確認された空調モードが通常空調モードであるとき(S9540)、制御装置60は通常空調モードを継続する通常空調モード処理へ移行する(S9550)。
これに対し、S9510において部屋Aに人70が検出され、かつS9530で確認された空調モードが急速空調モードであるとき(S9560)、制御装置60は図5に示す全体の流れのS600へリターンする。また、S510において部屋Aに人70が検出され、かつS530で確認された空調モードが省エネ空調モードであるとき(S9580)、制御装置60は急速空調モード移行処理へ移行する(S9590)。これら、S9520における不在時処理、S9550における通常空調モード処理、またはS9590における急速空調モード移行処理のいずれかを実行することにより部屋Aについての処理を終了すると、S600における部屋Bの処理へ移行する。
S9510における人検出処理は、第1実施形態で説明した図7に示す流れと同一である。そのため、人検出処理についての説明は省略する。
(不在時処理)
S9520における不在時処理は、第1実施形態で説明した図8に示す流れと同一である。そのため、不在時処理についての説明は省略する。
(空調モード確認処理)
次に、図18のS9530における空調モード確認処理の流れの詳細について図19に基づいて説明する。
制御装置60は、S9510における人検出処理において部屋Aに人70が在室であると判断すると、部屋Aの通常空調フラグが「オン」であるか否かを判断する(S9531)。制御装置60は、部屋Aの通常空調フラグが「オン」であると判断したとき(S9531:Yes)、S9540へ移行して部屋Aを通常空調モードに維持する。一方、制御装置60は、S9531において部屋Aの通常フラグが「オン」でないと判断したとき(S9531:No)、部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にあるか否かを判断する(S9532)。制御装置60は、部屋Aの温度センサ41から部屋Aの温度を取得して、取得した温度が温度制御範囲Δt内にあるか否かを判断する。
制御装置60は、部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にある判断したとき(S9532:Yes)、部屋Aについて通常空調フラグを「オン」にするとともに(S9533)、部屋Aについて急速空調フラグを「オフ」にする(S9534)。そして、制御装置60は、S9540に移行して部屋Aを通常空調モードに維持する。
制御装置60は、S9532において部屋Aの温度が温度制御範囲Δt内にないと判断したとき(S9532:No)、部屋Aの急速空調フラグが「オン」であるか否かを判断する(S9536)。制御装置60は、部屋Aの急速空調フラグが「オン」であれば(S9536:Yes)、急速空調モードにあるとしてS9560へ移行し、処理を終了する。また、制御装置60は、急速空調フラグが「オン」でなければ(S9536:No)、省エネ空調モードにあると判断してS9580へ移行し、部屋Aを急速空調するためにS9590における急速空調モード移行処理へ移行する。
以上のように、第3実施形態の場合、不在時処理、通常空調モード処理および急速空調モード移行処理のみを含み、第1実施形態における急速空調モード中処理は含まれない。
(急速空調モード移行処理)
図20に基づいて、急速空調モード移行処理の流れを説明する。
制御装置60は、図19に示すS9536において部屋Aの急速空調フラグが「オン」でないとき、上述のように急速空調モード移行処理を移行する。制御装置60は、S9510において部屋Aへの人70の入室を確認すると、部屋Aについて在室フラグを「オン」にする(S9591)。そして、制御装置60は、部屋Aについて急速空調モードへ移行させるために、部屋Aについて急速空調フラグを「オン」にする(S9592)。さらに、制御装置60は、部屋Aについて急速空調を実施するために、部屋Aに接続する空調ダクト21の開閉弁31を全開にする(S9592)。すなわち、第3実施形態では、制御装置60は、制御対象である部屋A以外の部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおける人70の在室などに関わらず、部屋Aについて急速空調フラグが「オン」であれば部屋Aの開閉弁31を全開にする。
(通常空調モード処理)
S9550における通常空調モード処理は、第1実施形態で説明した図12に示す流れと同一である。そのため、通常空調モード処理についての説明は省略する。
(省エネ空調モード処理)
S9520における不在時処理において実施する省エネ空調処理は、第1実施形態で説明した図13に示す流れと同一である。そのため、省エネ空調モード処理についても説明は省略する。
以上説明した第3実施形態では、第1実施形態の作用効果に加え、次のような作用効果を奏する。制御装置60は、制御対象部屋である部屋Aにおける開閉弁31の開閉のみを制御する。そのため、制御装置60による処理は、制御対象である部屋Aにおける制御のみで完結し、他の部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおける制御に影響を与えない。その結果、制御のルーチンおよび手順が簡略化される。したがって、事後的なメンテナンスを実施する場合、事後的に家屋11の部屋数などが変化する場合、または製品の改良などにともなう仕様や設計の変更を実施する場合でも、制御の追加や変更が容易になるとともに、制御の転用も容易となり、過去の開発において蓄積された仕様などを変更することなく再利用することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、家屋11に四つの部屋A〜Dを設ける例について説明したが、二つ以上であれば数は問わない。また、上述の複数の実施形態では、制御対象として部屋Aを例に説明したが、その他の部屋B、部屋Cおよび部屋Dにおいても部屋Aの各処理と同様の処理を実施することができる。
また、以上の複数の実施形態では、通常設定温度T1と不在時設定温度T2とに差を設けることにより、通常空調モードと省エネ空調モードにおけるセントラル空調システム10の負荷を増減する例について説明した。しかし、例えば通常空調モードにおける温度制御範囲Δtと省エネ空調モードでの温度制御範囲Δtxとに差を設けることにより、セントラル空調システム10の負荷を増減してもよい。例えば、通常設定温度をTnと設定したとき、通常空調モードのときの温度制御範囲Δtを±3℃と設定するのに対し、省エネ空調モードのときの温度制御範囲Δtxを±5℃と設定することにより、セントラル空調システム10の負荷を増減する構成としてもよい。
本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムを適用した家屋を示す模式図であり、部屋Aが急速空調されている状態を示す図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムを適用した家屋を示す模式図であり、部屋A〜部屋Dがいずれも通常空調されている状態を示す図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムを示すブロック図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける時間と温度との関係を示す概略図であり、(A)は冷房時の通常設定温度および不在時設定温度を示し、(B)は制御対象部屋における冷房時の急速空調モードおよび通常空調モードの温度変化を示し、(C)は非制御対象部屋における冷房時の急速空調モードの温度変化を示す 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムの全体的な流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの空調制御処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの人検出処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの不在時処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの空調モード確認処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの急速空調モード移行処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの急速空調モード中処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの通常空調モード処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの省エネ空調処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおけるダクト復帰処理の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態によるセントラル空調システムにおける在室確認処理の流れを示す概略図 本発明の第2実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの不在時処理の流れを示す概略図 本発明の第2実施形態によるセントラル空調システムにおける在室確認処理の流れを示す概略図 本発明の第3実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの空調制御処理の流れを示す概略図 本発明の第3実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの空調モード確認処理の流れを示す概略図 本発明の第3実施形態によるセントラル空調システムにおける部屋Aの急速空調モード移行処理の流れを示す概略図
符号の説明
図面中、10はセントラル空調システム、11は家屋、12は空調ユニット、21〜24は空調ダクト、31〜34は開閉弁、41〜44は温度センサ、51〜54は人検出センサ、60は制御装置、A〜Dは部屋を示す。

Claims (3)

  1. 熱交換した空気を供給する空調ユニットと、前記空調ユニットと家屋の複数の部屋とをそれぞれ接続し前記空調ユニットで熱交換した空気が流れる複数の空調ダクトと、前記空調ダクトにそれぞれ設けられ各前記空調ダクトを開閉する複数の開閉弁と、前記複数の部屋にそれぞれ設けられ各部屋の人の有無を検出する人検出センサと、前記複数の部屋にそれぞれ設けられ各部屋の温度を検出する温度センサと、前記人検出センサで検出した各部屋の人の有無および前記温度センサで検出した各部屋の温度に基づいて前記複数の開閉弁を開閉して前記複数の部屋の温度を部屋ごとに制御する制御装置と、を備え、一つの前記空調ユニットで前記複数の部屋を空調するセントラル空調システムにおいて、
    前記制御装置は、前記空調ユニットを起動する起動処理と、前記人検出センサで前記複数の部屋ごとに人の有無を検出する起動時人検出処理と、前記起動時人検出処理において人を検出した起動時有人部屋では人の在室を示す在室フラグをオンにして予め設定された通常設定温度に制御する通常空調を実施する通常空調処理と、前記起動時人検出処理において人を検出しない起動時無人部屋では前記通常空調よりも負荷の小さな予め設定された不在時設定温度に制御する省エネ空調を実施する省エネ空調処理と、前記通常空調処理または前記省エネ空調処理を実施するとともに前記複数の部屋ごとに個別に温度を制御する各部屋空調制御処理とを含み、
    前記各部屋空調制御処理は、前記複数の部屋ごとに制御対象部屋を順に設定して前記制御対象部屋ごとに前記人検出センサで人の有無を検出する人検出処理と、前記人検出処理において人が検出された前記制御対象部屋において前記通常空調、前記制御対処部屋への空調を集中的に実施する急速空調または前記省エネ空調のいずれが実施されているかを判断する空調モード確認処理とを含み、前記人検出処理において人が検出されない制御対象部屋では不在時処理へ移行し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記通常空調が実施されていると判断したとき通常空調モード処理へ移行し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記急速空調が実施されていると判断したとき急速空調モード中処理へ移行し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記省エネ空調が実施されていると判断したとき急速空調モード移行処理へ移行し、
    前記不在時処理は、前記制御対象部屋における人の存在を示す在室フラグがオンであるか否かを判断する在室フラグ確認処理を実施し、前記在室フラグがオンであるとき前記在室フラグをオフにするとともに前記通常空調を実施するための通常空調フラグを前記制御対象部屋についてオフにし、前記在室フラグ確認処理において前記在室フラグがオフであるとき並びに前記在室フラグおよび前記通常空調フラグをいずれもオフにするとともに、前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトを前記開閉弁で閉鎖するダクト閉フラグがオンであるか否かを判断し、前記ダクト閉フラグがオンのとき前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトの前記開閉弁を閉鎖し、前記ダクト閉フラグがオフのとき前記制御対象部屋を前記省エネ空調する省エネ空調処理を実施し、
    前記空調モード確認処理は、前記制御対象部屋に対応する前記通常空調フラグがオンであるか否かを判断し、前記通常空調フラグがオンのとき前記制御対象部屋を前記通常空調する通常空調モード処理へ移行し、前記通常空調フラグがオフのとき前記制御対象部屋は前記通常空調ではないと判断して前記室温センサで検出した前記制御対象部屋の温度が前記通常設定温度に対し許容される温度制御範囲内にあるか否かを判断し、前記制御対象部屋の温度が前記温度制御範囲内であるとき前記制御対象部屋に対応する前記通常空調フラグをオンにして前記急速空調を実施するための急速空調フラグを前記制御対象部屋についてオフにするとともに、前記複数の部屋のうち前記制御対象部屋以外の他の非制御対象部屋に接続する各空調ダクトに設けられている前記開閉弁を開にしてそれらの空調ダクトを開放するダクト復帰処理を実施して、前記通常空調モード処理へ移行し、前記制御対象部屋の温度が前記温度制御範囲内にないとき前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオンであるか否かを判断し、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオンのとき前記急速空調を継続する急速空調モード中処理へ移行し、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオフのとき前記急速空調モード移行処理へ移行し、
    前記急速空調モード移行処理は、前記制御対象部屋への人の入室を確認すると、前記制御対象部屋に対応する在室フラグをオンにし、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグをオンにするとともに、前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトに設けられている前記開閉弁を閉鎖することを示すダクト閉フラグがオンであるか否かを確認し、前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグがオンのとき前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグをオフにし、前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグがオフのときおよび前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグをオフにして、前記複数の部屋のうち前記非制御対象部屋における人の有無を確認する在室確認処理を実施するとともに、前記急速空調を実施するために前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトに設けられている前記開閉弁を全開し、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記急速空調モード中処理は、前記空調モード確認処理の後に前記在室確認処理を実施して、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記通常空調モード処理は、前記空調モード確認処理の後に前記温度センサで前記制御対象部屋の温度を検出して、検出した前記制御対象部屋の温度および前記通常設定温度に基づいて前記制御対象部屋の温度を制御するとともに、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記省エネ空調処理は、前記不在時処理において前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグがオフのとき、前記温度センサで前記制御対象部屋の温度を検出して、検出した前記有制御対象部屋の温度および前記不在時設定温度に基づいて前記制御対象部屋の温度を制御するとともに、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記在室確認処理は、前記複数の部屋のうち前記非制御対象部屋において、前記非制御対象部屋に対応する在室フラグがオンであるか否かを判断し、前記非制御対象部屋に対応する在室フラグがオフのとき前記非制御対象部屋に接続する前記空調ダクトに設けられている前記開閉弁を閉にするダクト閉フラグを前記非制御対象部屋ごとにオンにするダクト閉フラグ設定処理を含み、
    前記ダクト復帰処理は、前記複非制御対象部屋において、前記非制御対象部屋に接続する前記空調ダクトにそれぞれ設けられている前記開閉弁が各前記空調ダクトを閉鎖しているか否かを判断し、前記開閉弁が前記非制御対象部屋に接続する前記空調ダクトを閉鎖しているとき、対応する前記非制御対象部屋の前記ダクト閉フラグをオフにするダクト閉フラグ解除処理を含むことを特徴とするセントラル空調システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記不在時処理において、前記在室フラグがオンであるとき前記在室フラグをオフにするとともに前記通常空調を実施するための通常空調フラグ、および前記急速空調を実施するための急速空調フラグをいずれも前記制御対象部屋についてオフにし、
    前記在室確認処理において、前記複数の部屋のうち前記非制御対象部屋において、前記に非制御対象部屋に対応する在室フラグがオンであるか否かを判断し、前記非制御対象部屋に対応する在室フラグがオフのとき前記非制御対象部屋に接続する前記空調ダクトに設けられている前記開閉弁を閉にするダクト閉フラグを前記非制御対象部屋ごとにオンするダクト閉フラグ設定処理、および前記ダクト閉フラグ設定処理で前記開閉弁の閉がオンされたその開閉弁を閉鎖するダクト閉鎖処理を含むことを特徴とする請求項1記載のセントラル空調システム。
  3. 熱交換した空気を供給する空調ユニットと、前記空調ユニットと家屋の複数の部屋とをそれぞれ接続し前記空調ユニットで熱交換した空気が流れる複数の空調ダクトと、前記空調ダクトにそれぞれ設けられ各前記空調ダクトを開閉する複数の開閉弁と、前記複数の部屋にそれぞれ設けられ各部屋の人の有無を検出する人検出センサと、前記複数の部屋にそれぞれ設けられ各部屋の温度を検出する温度センサと、前記人検出センサで検出した各部屋の人の有無および前記温度センサで検出した各部屋の温度に基づいて前記複数の開閉弁を開閉して前記複数の部屋の温度を部屋ごとに制御する制御装置と、を備え、一つの前記空調ユニットで前記複数の部屋を空調するセントラル空調システムにおいて、
    前記制御装置は、前記空調ユニットを起動する起動処理と、前記人検出センサで前記複数の部屋ごとに人の有無を検出する起動時人検出処理と、前記起動時人検出処理において人を検出した起動時有人部屋では人の在室を示す在室フラグをオンにして予め設定された通常設定温度に制御する通常空調を実施する通常空調処理と、前記起動時人検出処理において人を検出しない起動時無人部屋では前記通常空調よりも負荷の小さな予め設定された不在時設定温度に制御する省エネ空調を実施する省エネ空調処理と、前記通常空調処理または前記省エネ空調処理を実施するとともに前記複数の部屋ごとに個別に温度を制御する各部屋空調制御処理とを含み、
    前記各部屋空調制御処理は、前記複数の部屋ごとに制御対象部屋を順に設定して前記制御対象部屋ごとに前記人検出センサで人の有無を検出する人検出処理と、前記人検出処理において人が検出された前記制御対象部屋において前記通常空調、前記制御対処部屋への空調を集中的に実施する急速空調または前記省エネ空調のいずれが実施されているかを判断する空調モード確認処理とを含み、前記人検出処理において人が検出されない制御対象部屋では不在時処理へ移行し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記通常空調が実施されていると判断したとき通常空調モード処理へ移行し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記急速空調が実施されていると判断したとき前記急速空調を維持し、前記人検出処理において人が検出された状態で前記空調モード確認処理において前記省エネ空調が実施されていると判断したとき急速空調モード移行処理へ移行し、
    前記不在時処理は、前記制御対象部屋における人の存在を示す在室フラグがオンであるか否かを判断する在室フラグ確認処理を実施し、前記在室フラグがオンであるとき前記在室フラグをオフにするとともに前記通常空調を実施するための通常空調フラグを前記制御対象部屋についてオフにし、前記在室フラグ確認処理において前記在室フラグがオフであるとき並びに前記在室フラグおよび前記通常空調フラグをいずれもオフにするとともに、前記複数の部屋のうち前記制御対象部屋以外の非制御対象部屋のいずれかで前記急速空調を実施するための急速空調フラグがオンであるか否かを判断し、前記急速空調フラグがオンのとき前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトの前記開閉弁を閉鎖し、前記急速空調フラグがオフのとき前記制御対象部屋を前記省エネ空調する省エネ空調処理を実施し、
    前記空調モード確認処理は、前記制御対象部屋に対応する前記通常空調フラグがオンであるか否かを判断し、前記通常空調フラグがオンのとき前記制御対象部屋を前記通常空調する通常空調モード処理へ移行し、前記通常空調フラグがオフのとき前記制御対象部屋は前記通常空調ではないと判断して前記室温センサで検出した前記制御対象部屋の温度が前記通常設定温度に対し許容される温度制御範囲内にあるか否かを判断し、前記制御対象部屋の温度が前記温度制御範囲内であるとき前記制御対象部屋に対応する前記通常空調フラグをオンにして前記急速空調を実施するための急速空調フラグを前記制御対象部屋についてオフにして、前記通常空調モード処理へ移行し、前記制御対象部屋の温度が前記温度制御範囲内にないとき前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオンであるか否かを判断し、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオンのとき前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグがオフのとき前記急速空調モード移行処理へ移行し、
    前記急速空調モード移行処理は、前記制御対象部屋への人の入室を確認すると、前記制御対象部屋に対応する在室フラグをオンにし、前記制御対象部屋に対応する前記急速空調フラグをオンにするとともに、前記制御対象部屋に接続する前記空調ダクトに設けられている前記開閉弁を全開にし、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記通常空調モード処理は、前記空調モード確認処理の後に前記温度センサで前記制御対象部屋の温度を検出して、検出した前記制御対象部屋の温度および前記通常設定温度に基づいて前記制御対象部屋の温度を制御するとともに、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行し、
    前記省エネ空調処理は、前記不在時処理において前記制御対象部屋に対応する前記ダクト閉フラグがオフのとき、前記温度センサで前記制御対象部屋の温度を検出して、検出した前記有制御対象部屋の温度および前記不在時設定温度に基づいて前記制御対象部屋の温度を制御するとともに、前記非制御対象部屋の空調制御へ移行することを特徴とするセントラル空調システム。
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